JP2000284514A - 電子写真感光体と該電子写真感光体を用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体と該電子写真感光体を用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JP2000284514A
JP2000284514A JP8857599A JP8857599A JP2000284514A JP 2000284514 A JP2000284514 A JP 2000284514A JP 8857599 A JP8857599 A JP 8857599A JP 8857599 A JP8857599 A JP 8857599A JP 2000284514 A JP2000284514 A JP 2000284514A
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Takeo Oshiba
武雄 大柴
Akihiko Itami
明彦 伊丹
友男 ▲崎▼村
Tomoo Sakimura
Yoko Kitahara
洋子 北原
Masahiko Kurachi
雅彦 倉地
Kazuhisa Shida
和久 志田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面硬度が高く、耐摩耗性が高く、繰り返し
時の電子写真特性が高温高湿下でも安定な、且つレーザ
ー光によるデジタル画像形成において繰り返し使用して
も良好な画像が得られる電子写真感光体を提供する。
又、該感光体を用いたプロセスカートリッジ及び画像形
成装置の提供。 【解決手段】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、前記電子写真感光体の表面層が電荷
輸送能を有する硬化性シロキサン樹脂を含有する層であ
り、前記導電性支持体の十点平均表面粗さRzが0.3
μmより大きく、2.5μmを越えないことを特徴とす
る電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】電子写真感光体(以下、単に
感光体という)と、該感光体を用いたプロセスカートリ
ッジ及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真感光体は有機光導電性物
質を含有する有機感光体が最も広く用いられている。有
機感光体は可視光から赤外光まで各種露光光源に対応し
た材料が開発し易いこと、環境汚染のない材料を選択で
きること、製造コストが安いこと等が他の感光体に対し
て有利な点であるが、唯一の欠点は機械的強度が弱く、
多数枚の複写やプリント時に感光体表面の劣化や傷の発
生がある事である。
【0003】カールソン法の電子写真複写機において
は、感光体を一様に帯電させた後、露光によって画像様
に電荷を消去して静電潜像を形成し、その静電潜像をト
ナーによって現像、可視化し、次いでそのトナーを紙等
に転写、定着させる。
【0004】一方、感光体上のトナーは全てが転写され
ることはなく、一部のトナーは感光体に残留し、この状
態で繰り返し画像形成した場合、残留トナーの影響で潜
像形成が乱されるため汚れのない高画質な複写を得るこ
とができない。このため、残留トナーの除去が必要とな
る。クリーニング手段にはファーブラシ、磁気ブラシま
たはブレード等が代表的であるが、性能、構成等の点か
らブレードが主に用いられている。このときのブレード
部材としては、板状のゴム弾性体が一般的である。
【0005】このように、電子写真感光体の表面は、帯
電器、現像器、転写器、及びクリーニング器等により、
電気的、機械的な外力が直接加えられるため、それらに
対する耐久性が要求され、特に摺擦による感光体表面の
摩耗や傷の発生、異物の混入や紙詰まり処理時の衝撃等
による膜剥がれ等に対する機械的耐久性が要求される。
なかでも衝撃による傷や膜剥がれに対する耐久性につい
ては、無機感光体並みの強度が強く求められている。
【0006】前記のような感光体表面に要求される様々
な特性を満たすため、これまで種々の事が検討されてき
た。即ち、有機感光体の表面層にビスフェノールZ型ポ
リカーボネートをバインダー(結着樹脂)として用いる
ことにより、表面の摩耗特性、トナーフイルミング特性
が改善される事が報告されている。又、特開平6−11
8681号公報では感光体の表面保護層として、コロイ
ダルシリカ含有硬化性シリコン樹脂を用いることが報告
されている。
【0007】しかし、BPZポリカーボネートバインダ
ーを用いた感光体では、なお耐摩耗特性が不足してお
り、十分な耐久性を有していない。一方、コロイダルシ
リカ含有硬化性シリコーン樹脂の表面層では耐摩耗特性
は改善されるが、繰り返し使用時の電子写真特性が不十
分であり、カブリや画像ボケが発生しやすく、やはりこ
れも耐久性が不十分である。
【0008】この様な欠点を改善する方法として、特開
平9−124943号公報や、特開平9−190004
号公報では有機ケイ素変性正孔輸送性化合物を、硬化性
有機ケイ素系高分子中に結合させた樹脂層を、表面層と
して有する感光体を提案している。しかし、この樹脂層
は高湿環境下でカブリや画像ボケが発生しやすく十分な
耐久性を有していない。また、このような硬化性有機ケ
イ素化合物膜は、耐摩耗性は高いものの、外的な衝撃に
対して傷が付いたり剥がれやすくなっており強度や接着
性が不十分である。
【0009】一方、最近のデジタル技術の進展に伴い、
電子写真による画像形成方法もレーザー光等の可干渉光
源による像露光が主流に成りつつあり、これらの可干渉
光源に適性を有する干渉モアレの発生しない、且つ耐摩
耗性が高く、外的な衝撃に対して傷が付いたり剥がれた
りしない、そして画像ボケが発生しない電子写真感光体
の開発が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の問題点を解決することの出来る表面硬度が高く、耐摩
耗性、耐傷性が高く、繰り返し使用時の電子写真特性が
高温高湿下でも安定であり、レーザー光等によるデジタ
ル露光に於いてもモアレの発生しない電子写真感光体を
提供する事にあり、又該感光体を用いたプロセスカート
リッジ及び画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記問題
解決のため鋭意努力した結果、電子写真感光体の表面層
に特定の樹脂層を形成し、且つ導電性支持体の表面を適
当な表面粗さにする事により、本発明の目的が達成され
ることが見いだした。即ち、下記構成の何れかをとるこ
とにより本発明の目的が達成されることが見いだした。
【0012】1.導電性支持体上に感光層を有する電子
写真感光体において、該電子写真感光体の表面層が電荷
輸送能を有する硬化性シロキサン樹脂を含有する層であ
り、該導電性支持体の十点平均表面粗さRzが0.3μ
mより大きく、2.5μmを超えないことを特徴とする
電子写真感光体。
【0013】2.導電性支持体上に感光層を有する電子
写真感光体において、該電子写真感光体の表面層が電荷
輸送能を有する部分構造を含む硬化性シロキサン樹脂を
含有する層であり、該導電性支持体の十点平均表面粗さ
Rzが0.3μmより大きく、2.5μmを超えないこ
とを特徴とする電子写真感光体。
【0014】3.前記電荷輸送能を有する部分構造が下
記の構造式であることを特徴とする前記2に記載の電子
写真感光体。
【0015】
【化3】
【0016】(式中、Xは電荷輸送能付与基であって、
該付与基を構成する炭素原子を介してYと結合する基、
Yは隣接する結合原子(SiとC)を除いた2価以上の
原子又は基である。) 4.前記電荷輸送能を有する部分構造が下記の構造式で
あることを特徴とする前記2又は3に記載の電子写真感
光体。
【0017】
【化4】
【0018】(式中、Xは電荷輸送能付与基であって、
該付与基を構成する炭素原子を介してYと結合する基、
Yは酸素原子、硫黄原子、NRであり、Rは水素原子、
1価の有機基である。) 5.導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体に
おいて、該電子写真感光体の表面層が水酸基或いは加水
分解性基を有する有機ケイ素化合物と、水酸基を有する
電荷輸送性化合物を反応させて得られる硬化性シロキサ
ン樹脂を含有する樹脂層であり、該導電性支持体の十点
平均表面粗さRzが0.3μmより大きく、2.5μm
を越えないことを特徴とする電子写真感光体。
【0019】6.導電性支持体上に感光層を有する電子
写真感光体において、該電子写真感光体の表面層が水酸
基或いは加水分解性基を有する有機ケイ素化合物と、ア
ミノ基を有する電荷輸送性化合物を反応させて得られる
硬化性シロキサン樹脂を含有する樹脂層であり、該導電
性支持体の十点平均表面粗さRzが0.3μmより大き
く、2.5μmを越えないことを特徴とする電子写真感
光体。
【0020】7.導電性支持体上に感光層を有する電子
写真感光体において、該電子写真感光体の表面層が水酸
基或いは加水分解性基を有する有機ケイ素化合物と、メ
ルカプト基を有する電荷輸送性化合物を反応させて得ら
れる硬化性シロキサン樹脂を含有する樹脂層であり、該
導電性支持体の十点平均表面粗さRzが0.3μmより
大きく、2.5μmを越えないことを特徴とする電子写
真感光体。
【0021】8.前記硬化性シロキサン樹脂を含有させ
た樹脂層を硬化したことを特徴とする前記1〜7のいず
れか1項に記載の電子写真感光体。
【0022】9.前記感光層が電荷発生層と電荷輸送層
を有することを特徴とする前記1〜8のいずれか1項に
記載の電子写真感光体。
【0023】10.前記感光層が電荷発生・輸送層を有
することを特徴とする前記1〜8のいずれか1項に記載
の電子写真感光体。
【0024】11.前記導電性支持体と前記感光層の間
に中間層を設けたことを特徴とする前記1〜10のいず
れか1項に記載の電子写真感光体。
【0025】12.前記表面層の層厚が0.1〜20μ
mであることを特徴とする前記1〜11のいずれか1項
に記載の電子写真感光体。
【0026】13.前記表面層と隣接する層の間に接着
層を設けたことを特徴とする前記1〜12のいずれか1
項に記載の電子写真感光体。
【0027】14.前記電荷輸送能付与基がトリアリー
ルアミン系化合物残基であることを特徴とする前記3〜
13のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
【0028】15.前記電荷輸送能付与基がヒドラゾン
系化合物残基であることを特徴とする前記3〜13のい
ずれか1項に記載の電子写真感光体。
【0029】16.前記電荷輸送能付与基がスチリルト
リフェニルアミン系化合物残基であることを特徴とする
前記3〜13のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
【0030】17.前記電荷輸送能付与基がベンジジン
系化合物残基であることを特徴とする前記3〜13のい
ずれか1項に記載の電子写真感光体。
【0031】18.前記電荷輸送能付与基がブタジエン
系化合物残基であることを特徴とする前記3〜13のい
ずれか1項に記載の電子写真感光体。
【0032】19.前記中間層が樹脂層であることを特
徴とする前記11〜18のいずれか1項に記載の電子写
真感光体。
【0033】20.前記中間層が有機金属化合物と有機
金属キレート化合物とを反応させて形成した樹脂層であ
ることを特徴とする前記11〜19のいずれか1項に記
載の電子写真感光体。
【0034】21.前記電子写真感光体が酸化防止剤を
含有することを特徴とする前記1〜20のいずれか1項
に記載の電子写真感光体。
【0035】22.前記酸化防止剤がヒンダートフェノ
ール、ヒンダートアミン、チオエーテル又はホスファイ
トの部分構造を持つ化合物であることを特徴とする前記
21に記載の電子写真感光体。
【0036】23.前記表面層の十点平均表面粗さRz
が0.01μmより大きく、2.0μmを超えないこと
を特徴とする前記1〜22のいずれか1項に記載の電子
写真感光体。
【0037】24.前記1〜23の何れか1項に記載の
電子写真感光体を用い帯電、像露光、現像、転写、分
離、クリーニングを経て画像形成することを特徴とする
画像形成装置。
【0038】25.電子写真感光体を用い、帯電、像露
光、現像、転写・分離、クリーニングの工程を経る画像
形成装置に使用されるプロセスカートリッジが、前記1
〜23の何れか1項記載の電子写真感光体と、帯電器、
像露光器、現像器、クリーニング器の少なくとも何れか
1つとを組み合わせて造られていることを特徴とするプ
ロセスカートリッジ。
【0039】本発明について更に詳細に説明する。
【0040】本発明において、硬化性シロキサン樹脂は
公知の方法により、即ち、水酸基或いは加水分解性基を
有する有機ケイ素化合物を用いて製造される。前記有機
ケイ素化合物は下記一般式A〜Dの化学式で示される。
【0041】
【化5】
【0042】(式中、R1〜R6は式中のケイ素に炭素が
直接結合した形の有機基を表し、Xは水酸基又は加水分
解性基を表す。) 上記一般式中のZが加水分解性基の場合は、加水分解性
基としてメトキシ基、エトキシ基、メチルエチルケトオ
キシム基、ジエチルアミノ基、アセトキシ基、プロペノ
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシエトキシ
基等が挙げられる。R1〜R6に示されるケイ素に炭素が
直接結合した形の有機基としては、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル等のアルキル基、フェニル、トリル、ナ
フチル、ビフェニル等のアリール基、γ−グリシドキシ
プロピル、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チル等の含エポキシ基、γ−アクリロキシプロピル、γ
−メタアクリロキシプロピルの含(メタ)アクリロイル
基、γ−ヒドロキシプロピル、2,3ージヒドロキシプ
ロピルオキシプロピル等の含水酸基、ビニル、プロペニ
ル等の含ビニル基、γ−メルカプトプロピル等の含メル
カプト基、γ−アミノプロピル、N−β(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピル等の含アミノ基、γ−クロロ
プロピル、1,1,1−トリフロオロプロピル、ノナフ
ルオロヘキシル、パーフルオロオクチルエチル等の含ハ
ロゲン基、その他ニトロ、シアノ置換アルキル基等を挙
げることができる。又、R1〜R6はそれぞれの有機基が
同一でも良く、異なっていてもよい。
【0043】本発明における電荷輸送能を有する硬化性
シロキサン樹脂或いは電荷輸送能を有する部分構造を含
む硬化性シロキサン樹脂の原料として用いられる前記有
機ケイ素化合物は、一般にはケイ素原子に結合している
加水分解性基の数nが1のとき、有機ケイ素化合物の高
分子化反応は抑制される。nが2、3又は4のときは高
分子化反応が起こりやすく、特に3或いは4では高度に
架橋反応を進めることが可能である。従って、これらを
コントロールすることにより得られる塗布層液の保存性
や塗布層の硬度等を制御することが出来る。
【0044】又、前記硬化性樹脂の原料としては前記有
機ケイ素化合物を酸性条件下又は塩基性条件下で加水分
解してオリゴマー化或いはポリマー化した加水分解縮合
物を用いることもできる。
【0045】尚、本発明の硬化性シロキサン樹脂とは前
記の如く、予め化学構造単位にシロキサン結合を有する
モノマー、オリゴマー、ポリマーを反応させて(加水分
解反応、触媒や架橋剤を加えた反応等を含む)3次元網
目構造を形成し、硬化させた樹脂を意味する。即ち、シ
ロキサン結合を有する有機珪素化合物を加水分解反応と
その後の脱水縮合によりシロキサン結合を促進させ3次
元網目構造を形成させ、その結果生成したシロキサン樹
脂を意味する。
【0046】又、前記表面層は硬化性シロキサン樹脂中
に水酸基或いは加水分解性基を有するコロイダルシリカ
を含ませて、架橋構造の一部にシリカ粒子を取り込んだ
樹脂層としてもよい。
【0047】また本発明中の電荷輸送能の定義として
は、通常のTime−Of−Flight法の電荷輸送
能を検知できる公知の方法にて、電荷輸送に起因する検
出電流が得られるものとして表現することがきる。
【0048】本発明において、電荷輸送能を有する部分
構造とはこの部分構造自体が電子或いは正孔のドリフト
移動度を有する性質を示すもの(=電荷輸送能付与基)
である。本発明中の硬化性シロキサン樹脂は一般的には
電荷輸送物質として用いられる化合物(以後電荷輸送性
化合物又はCTMとも云う)を該硬化性シロキサン樹脂
中に部分構造として有している。
【0049】例えば正孔輸送型CTM:キサゾール、オ
キサジアゾール、チアゾール、トリアゾール、イミダゾ
ール、イミダゾロン、イミダゾリン、ビスイミダゾリジ
ン、スチリル、ヒドラゾン、ベンジジン、ピラゾリン、
スチルベン化合物、アミン、オキサゾロン、ベンゾチア
ゾール、ベンズイミダゾール、キナゾリン、ベンゾフラ
ン、アクリジン、フェナジン、アミノスチルベン、ポリ
−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、
ポリ−9−ビニルアントラセンなどの化学構造を前記硬
化性シロキサン樹脂の部分構造として含有する。
【0050】一方、電子輸送型CTMとしては無水コハ
ク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水ピロメリッ
ト酸、無水メリット酸、テトラシアノエチレン、テトラ
シアノキノジメタン、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼ
ン、トリニトロベンゼン、テトラニトロベンゼン、ニト
ロベンゾニトリル、ピクリルクロライド、キノンクロル
イミド、クロラニル、ブロマニル、ベンゾキノン、ナフ
トキノン、ジフェノキノン、トロポキノン、アントラキ
ノン、1−クロロアントラキノン、ジニトロアントラキ
ノン、4−ニトロベンゾフェノン、4,4’−ジニトロ
ベンゾフェノン、4−ニトロベンザルマロンジニトリ
ル、α−シアノ−β−(p−シアノフェニル)−2−
(p−クロロフェニル)エチレン、2,7−ジニトロフ
ルオレン、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,
4,5,7−テトラニトロフルオレノン、9−フルオレ
ニリデンジシアノメチレンマロノニトリル、ポリニトロ
−9−フルオロニリデンジシアノメチレンマロノジニト
リル、ピクリン酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロ安
息香酸、3,5−ジニトロ安息香酸、ペンタフルオロ安
息香酸、5−ニトロサリチル酸、3,5−ジニトロサリ
チル酸、フタル酸、メリット酸などの化学構造を前記硬
化性シロキサン樹脂の部分構造として含有する。
【0051】本発明において、好ましい電荷輸送能付与
基は、前記の如き通常用いられる電荷輸送性化合物を含
み、該電荷輸送性化合物を構成する炭素原子を介して或
いは該電荷輸送性化合物を部分構造として有する化合物
の炭素原子を介して下記式中Yの連結原子又は連結基を
介して硬化性シロキサン樹脂中に有される。
【0052】
【化6】
【0053】(式中、Xは電荷輸送能付与基であって、
該付与基を構成する炭素原子を介してYと結合する基、
Yは隣接する結合原子(SiとC)を除いた2価以上の
原子又は基である。) 但し、Yが3価以上の原子の時は上式中のSiとC以外
のYの結合手は結合が可能な前記硬化性樹脂中のいずれ
かの構成原子と結合しているか又は他の原子、分子基と
連結した構造(基)を有する。
【0054】又、下記構造式で示されるように、Y原子
として、特に酸素原子(O)、硫黄原子(S)、窒素原
子(N)が好ましい。
【0055】
【化7】
【0056】(式中、Xは電荷輸送能付与基であって、
該付与基を構成する炭素原子を介して式中のYと結合す
る基、Yは酸素原子(O)、硫黄原子(S)、NRであ
り、Rは水素原子、1価の有機基である。) 電荷輸送付与基Xは上式中では1価の基として図示され
ているが、シロキサン硬化性樹脂と反応させる電荷輸送
性化合物が2つ以上の反応性官能基を有している場合は
硬化性樹脂中で2価以上のクロスリンク基として接合し
てもよく、単にペンダント基として接合していてもよ
い。
【0057】前記原子、即ちO、S、Nの原子はそれぞ
れ電荷輸送能を有する化合物中に導入された水酸基、メ
ルカプト基、アミン基と水酸基或いは加水分解性基を有
する有機珪素化合物との反応によって形成され、硬化性
シロキサン樹脂中に電荷輸送化合物を部分構造として取
り込む連結基である。
【0058】次に本発明中の水酸基、メルカプト基、ア
ミン基を有する電荷輸送性化合物について説明する。
【0059】水酸基を有する電荷輸送性化合物は、通常
用いられる構造の電荷輸送物質で、且つ水酸基を有して
いる化合物である。即ち、代表的には硬化性有機ケイ素
化合物と結合して、樹脂層を形成することが出来る下記
一般式で示される電荷輸送性化合物を挙げることができ
るが、下記構造に限定されるものではなく、電荷輸送能
を有し、且つ水酸基を有している化合物であればよい。
【0060】X−(R7−OH)m m≧1 ここにおいて、 X:電荷輸送能付与基、 R7:単結合、置換又は無置換のアルキレン基、アリー
レン基、 m:1〜5の整数である。
【0061】その中でも代表的なものを挙げれば下記の
ごときものがある。例えばトリアリールアミン系化合物
は、トリフェニルアミン等のトリアリールアミン構造を
電荷輸送能付与基=Xとして有し、前記Xを構成する炭
素原子を介して、又はXから延長されたアルキレン、ア
リーレン基を介して水酸基を有する化合物が好ましく用
いられる。
【0062】1.トリアリールアミン系化合物
【0063】
【化8】
【0064】2.ヒドラジン系化合物
【0065】
【化9】
【0066】3.スチルベン系化合物
【0067】
【化10】
【0068】4.ベンジジン系化合物
【0069】
【化11】
【0070】5.ブタジエン系化合物
【0071】
【化12】
【0072】6.その他の化合物
【0073】
【化13】
【0074】次に、水酸基を有する電荷輸送性化合物の
合成例について述べる。
【0075】例示化合物T−1の合成
【0076】
【化14】
【0077】ステップA 温度計、冷却管、攪拌装置、滴下ロートの付いた四頭コ
ルベンに、化合物(1)49gとオキシ塩化リン184
gを入れ加熱溶解した。滴下ロートよりジメチルホルム
アミド117gを徐々に滴下し、その後反応液温を85
〜95℃に保ち、約15時間攪拌を行った。次に反応液
を大過剰の温水に徐々に注いだ後、攪拌しながらゆっく
り冷却した。
【0078】析出した結晶を濾過及び乾燥した後、シリ
カゲル等により不純物吸着及びアセトニトリルでの再結
晶により精製を行って化合物(2)を得た。収量は30
gであった。
【0079】ステップB 化合物(2)30gとエタノール100mlをコルベン
に投入し攪拌した。水素化ホウ素ナトリウム1.9gを
徐々に添加した後、液温を40〜60℃に保ち、約2時
間攪拌を行った。次に反応液を約300mlの水に徐々
にあけ、攪拌して結晶を析出させた。濾過後充分水洗し
て、乾燥し化合物(3)を得た。収量は30gであっ
た。
【0080】例示化合物S−1の合成
【0081】
【化15】
【0082】ステップA 温度計及び攪拌装置を付けた300mlコルベンに、C
uを30g、K2CO3を60g、化合物(1)8g、
化合物(2)100gを投入し、約180℃まで昇温し
て20時間攪拌した。冷却後濾過し、カラム精製により
化合物(3)7gを得た。
【0083】ステップB 温度計、滴下ロート、アルゴンガス導入装置及び攪拌装
置を付けた100mlコルベンをアルゴンガス雰囲気に
し、これに化合物(3)7g、トルエン50ml、塩化
ホスホリル3gを投入した。室温下で攪拌しながら、D
MF2gをゆっくりと滴下し、その後約80℃に昇温し
て16時間攪拌した。約70℃の温水にあけてから冷却
した。これをトルエンにて抽出し、抽出液を水のpHが
7になるまで水洗した。硫酸ナトリウムにて乾燥した後
に濃縮し、カラム精製により化合物(4)5gを得た。
【0084】ステップC アルゴンガス導入装置及び攪拌装置を付けた100ml
コルベンにt−BuOK1.0g、DMF60mlを投
入し、アルゴンガス雰囲気にした。これに化合物(4)
2.0g、化合物(5)2.2gを加え、室温で1時間
攪拌した。これを大過剰の水にあけ、トルエンにて抽出
し、抽出液を水洗した後、硫酸ナトリウムにて乾燥後、
濃縮してからカラム精製を行い化合物(6)2.44g
を得た。
【0085】ステップD 温度計、滴下ロート、アルゴンガス導入装置及び攪拌装
置を付けた100mlコルベンにトルエンを投入し、ア
ルゴンガス雰囲気にした。これにn−BuLiのヘキサ
ン溶液(1.72M)15mlを加え、50℃に加温し
た。これに化合物(6)2.44gをトルエン30ml
溶解させた液を滴下し、50℃に保って3時間攪拌し
た。これを−40℃に冷却した後、エチレンオキサイド
8mlを加え、−15℃まで昇温して1時間攪拌した。
その後室温まで昇温し、水5mlを加えて、エーテル2
00mlにて抽出後、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。
洗浄液がpHになるまで洗浄した後、硫酸ナトリウムに
て乾燥、濃縮、カラム精製して化合物(7)1.0gを
得た。
【0086】次に、メルカプト基を有する電荷輸送性化
合物の具体例を下記に例示する。
【0087】メルカプト基を有する電荷輸送性化合物と
は、通常用いられる構造の電荷輸送物質で、且つメルカ
プト基を有している化合物である。即ち、代表的には硬
化性有機ケイ素化合物と結合して、樹脂層を形成するこ
とが出来る下記一般式で示される電荷輸送性化合物を挙
げることができるが、下記構造に限定されるものではな
く、電荷輸送能を有し、且つメルカプト基を有している
化合物であればよい。
【0088】X−(R8−SH)m m≧1 ここにおいて、 X:電荷輸送能付与基、 R8:単結合、置換又は無置換のアルキレン、アリーレ
ン基、 m:1〜5の整数である。
【0089】その中でも代表的なものを挙げれば下記の
ごときものがある。
【0090】
【化16】
【0091】更に、アミノ基を有する電荷輸送性化合物
について説明する。
【0092】アミノ基を有する電荷輸送性化合物は、通
常用いられる構造の電荷輸送物質で、且つアミノ基を有
している化合物である。即ち、代表的には硬化性有機ケ
イ素化合物と結合して、樹脂層を形成することが出来る
下記一般式で示される電荷輸送性化合物を挙げることが
できるが、下記構造に限定されるものではなく、電荷輸
送能を有し、且つアミノ基を有している化合物であれば
よい。
【0093】 X−(R9−NR10H)m m≧1 ここにおいて、 X:電荷輸送能付与基、 R9:単結合、置換、無置換のアルキレン、置換、無置
換のアリーレン基、 R10:水素原子、置換、非置換のアルキル基、置換、非
置換のアリール基、 m:1〜5の整数である。
【0094】その中でも代表的なものを挙げれば下記の
ごときものがある。
【0095】
【化17】
【0096】アミノ基を有する電荷輸送性化合物の中
で、第一級アミン化合物(−NH2)の場合は2個の水
素原子が有機珪素化合物と反応し、シロキサン構造に連
結しても良い。第2級アミン化合物(−NHR10)の場
合は1個の水素原子が有機珪素化合物と反応し、R10
ブランチとして残存する基でも良く、架橋反応を起こす
基でも良く、電荷輸送物質を含む化合物残基でもよい。
【0097】前記硬化性シロキサン樹脂の形成原料:前
記一般式(A)から(D)(以下(A)〜(D)とい
う)組成比としては、有機珪素化合物:(A)+(B)
成分1モルに対し、(C)+(D)成分0.05〜1モ
ルを用いることが好ましい。
【0098】またコロイダルシリカ(E)を添加する場
合は前記(A)+(B)+C)+(D)成分の総重量1
00部に対し(E)を1〜30重量部を用いることが好
ましい。
【0099】また前記有機ケイ素化合物やコロイダルシ
リカと反応して樹脂層を形成することができる反応性電
荷輸送性化合物(F)を加える場合は、前記(A)+
(B)+C)+(D)成分の総重量100部に対し
(F)を1〜500重量部を用いることが好ましい。前
記(A)+(B)成分が前記の範囲を超えて使用される
と、(A)+(B)成分が少ない場合はシロキサン樹脂
層は架橋密度が小さすぎ硬度が不足する。又、(A)+
(B)成分が多すぎると架橋密度が大きすぎ硬度は十分
だが、脆い樹脂層となる。(E)成分のコロイダルシリ
カ成分の過不足も、(A)+(B)成分と同様の傾向が
みられる。一方、(F)成分が少ない場合はシロキサン
樹脂層の電荷輸送能が小さく、感度の低下、残電の上昇
を生じ、(F)成分が多い場合はシロキサン樹脂層の膜
強度が弱くなる傾向がみられる。
【0100】本発明の硬化性シロキサン樹脂は予め構造
単位にシロキサン結合を有するモノマー、オリゴマー、
ポリマーに触媒や架橋剤を加えて新たな化学結合を形成
させ3次元網目構造を形成する事もあり、又加水分解反
応とその後の脱水縮合によりシロキサン結合を促進させ
モノマー、オロゴマー、ポリマーから3次元網目構造を
形成する事もできる。
【0101】一般的には、アルコキシシラン有する組成
物や、又はアルコキシシランとコロイダルシリカ有する
組成物の縮合反応により3次元網目構造を形成すること
ができる。
【0102】また前記の3次元網目構造を形成させる触
媒としては有機カルボン酸、亜硝酸、亜硫酸、アルミン
酸、炭酸及びチオシアン酸の各アルカリ金属塩、有機ア
ミン塩(水酸化テトラメチルアンモニウム、テトラメチ
ルアンモニウムアセテート)、スズ有機酸塩(スタンナ
スオクトエート、ジブチルチンジアセテート、ジブチル
チンジラウレート、ジブチルチンメルカプチド、ジブチ
ルチンチオカルボキシレート、ジブチルチンマリエート
等)、アルミニウム、亜鉛のオクテン酸、ナフテン酸
塩、アセチルアセトン錯化合物等が挙げられる。
【0103】また本発明中の樹脂層にはヒンダードフェ
ノール、ヒンダードアミン、チオエーテル又はホスファ
イト部分構造を持つ酸化防止剤を添加することができ、
環境変動時の電位安定性・画質の向上に効果的である。
【0104】ここでヒンダードフェノールとはフェノー
ル化合物の水酸基に対しオルト位置に分岐アルキル基を
有する化合物類及びその誘導体を云う。(但し、水酸基
がアルコキシに変成されていても良い。) 又、ヒンダードアミンは、例えば下記構造式で示される
有機基を有する化合物類を挙げられる。
【0105】
【化18】
【0106】(式中のR11は水素原子又は1価の有機
基,R12、R13、R14、R15はアルキル基,R16は水素
原子、水酸基又は1価の有機基を示す。) ヒンダードフェノール部分構造を持つ酸化防止剤として
は、例えば特開平1−118137号(P7〜P14)
記載の化合物が挙げられるが本発明はこれに限定される
ものではない。
【0107】ヒンダードアミン部分構造を持つ酸化防止
剤としては、例えば特開平1−118138号(P7〜
P9)記載の化合物も挙げられるが本発明はこれに限定
されるものではない。
【0108】以下に代表的な化合物を例示する。
【0109】
【化19】
【0110】
【化20】
【0111】
【化21】
【0112】
【化22】
【0113】
【化23】
【0114】
【化24】
【0115】又、製品化されている酸化防止剤としては
以下のような化合物、例えば「イルガノックス107
6」、「イルガノックス1010」、「イルガノックス
1098」、「イルガノックス245」、「イルガノッ
クス1330」、「イルガノックス3114」、「イル
ガノックス1076」「3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシビフェニル」以上ヒンダートフェノール系、
「サノールLS2626」、「サノールLS765」
「サノールLS2626」、「サノールLS770」、
「サノールLS744」、「チヌビン144」、「チヌ
ビン622LD」、「マークLA57」、「マークLA
67」、「マークLA62」、「マークLA68」、
「マークLA63」以上ヒンダートアミン系、「スミラ
イザ−TPS」、「スミライザーTP−D」以上チオエ
ーテル系、「マーク2112」、「マークPEP−
8」、「マークPEP−24G」、「マークPEP−3
6」、「マーク329K」、「マークHP−10」以上
ホスファイト系が挙げられる。これらの中で特にヒンダ
ートフェノール、ヒンダートアミン系酸化防止剤が好ま
しい。
【0116】酸化防止剤の添加量としては樹脂層組成物
の総重量100部に対し、0.1〜10重量部を用いる
ことが好ましい。
【0117】本発明の電子写真感光体の層構成は、特に
限定はないが、電荷発生層、電荷輸送層、或いは電荷発
生・電荷輸送層(電荷発生と電荷輸送の両方の機能を有
する単層型感光層)等の感光層とその上に本発明の樹脂
層を塗設した構成をとるのが好ましい。又、前記電荷発
生層、電荷輸送層、或いは電荷発生・電荷輸送層は各層
が複数の層から構成されていてもよい。
【0118】本発明の感光層に含有される電荷発生物質
(CGM)としては、例えばフタロシアニン顔料、多環
キノン顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、
キナクリドン顔料、アズレニウム顔料、スクワリリウム
染料、シアニン染料、ピリリウム染料、チオピリリウム
染料、キサンテン色素、トリフェニルメタン色素、スチ
リル色素等が挙げられ、これらの電荷発生物質(CG
M)は単独で又は適当なバインダー樹脂と共に層形成が
行われる。
【0119】前記感光層に含有される電荷輸送物質(C
TM)としては、例えばオキサゾール誘導体、オキサジ
アゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘
導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミ
ダゾロン誘導体、イミダゾリン誘導体、ビスイミダゾリ
ジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ベン
ジジン化合物、ピラゾリン誘導体、スチルベン化合物、
アミン誘導体、オキサゾロン誘導体、ベンゾチアゾール
誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導
体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジ
ン誘導体、アミノスチルベン誘導体、ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビ
ニルアントラセン等が挙げられこれらの電荷輸送物質
(CTM)は通常バインダーと共に層形成が行われる。
【0120】単層構成の感光層及び積層構成の場合の電
荷発生層(CGL)、電荷輸送層(CTL)に含有され
るバインダー樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹脂、
アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデ
ン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセテ
ート樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、塩化ビニリデン
−アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−無水マ
レイン酸共重合体樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、
エポキシ樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノール
樹脂、ポリシラン樹脂、ポリビニルカルバゾール等が挙
げられる。
【0121】本発明に於いて電荷発生層中の電荷発生物
質とバインダー樹脂との割合は重量比で1:5〜5:1
が好ましい。また電荷発生層の膜厚は5μm以下が好ま
しく、特に0.05〜2μmが好ましい。
【0122】又、電荷輸送層は前記の電荷輸送物質とバ
インダー樹脂を適当な溶剤に溶解し、その溶液を塗布乾
燥することによって形成される。電荷輸送物質とバイン
ダー樹脂との混合割合は重量比で3:1〜1:3が好ま
しい。
【0123】電荷輸送層の膜厚は通常5〜50μm、特
に10〜40μmが好ましい。また、電荷輸送層が複数
設けられている場合は、電荷輸送層の上層の膜厚は10
μm以下が好ましく、かつ、電荷輸送層の上層の下に設
けられた電荷輸送層の全膜厚より小さいことが好まし
い。
【0124】本発明の硬化性シロキサン樹脂層は、前記
電荷輸送層を兼ねても良いが、好ましくは、電荷輸送層
もしくは電荷発生層或いは単層型の電荷発生・輸送層等
の感光層の上に、これらとは別層として設けるのがよ
い。この場合、前記感光層と本発明の樹脂層の間に接着
層を設けるのが更に良い。
【0125】次に本発明の電子写真感光体の導電性支持
体としては、 1)アルミニウム板、ステンレス板などの金属板、 2)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
アルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラミネ
ート若しくは蒸着によって設けたもの、 3)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫などの導電性
化合物の層を塗布若しくは蒸着によって設けたもの等が
挙げられる。
【0126】本発明で用いられる導電性支持体の材料と
しては、主としてアルミニウム、銅、真鍮、スチール、
ステンレス等の金属材料、その他プラスチック材料をベ
ルト状またはドラム状に成形加工したものが用いられ
る。中でもコスト及び加工性等に優れたアルミニウムが
好ましく用いられ、通常押出成型または引抜成型された
薄肉円筒状のアルミニウム素管が多く用いられる。
【0127】本発明に用いられる導電性支持体の粗面化
状態は、十点平均表面粗さRzで、0.3μmより大き
く、2.5μmを超えないものが好ましい。更に好まし
くは0.6μm以上2.0μm以下である。
【0128】なお、図1は十点平均表面粗さRzの算出
法を説明する概要図である。Rzとは、長さL間(本発
明では250μm)の5つの山頂の平均高さと5つの谷
底の平均低さの差である。
【0129】図1中の平均線X(a)は粗さ曲線上の各
点と平均線Xとの距離の2乗の総和が最小となる線であ
る。前記十点平均粗さRzは光触針式ピックアップE−
DT−SL024が組み込まれた光触針式表面粗さ測定
器サーコム470A(東京精密社製)により測定した。
【0130】十点平均表面粗さRzが0.3μm以下の
場合は、接着性が不十分であり、またレーザー光源を露
光光源に用いた時、画像でモアレが発生し実用的でな
い。またRzが2.5μmより大きい場合は、加工のス
ジが画像に現れるという問題が発生する。
【0131】導電性支持体の粗面化の方法としては、ア
ルミニウム等の金属素管の場合は、金属表面を鏡面研磨
した後、ダイヤモンドバイト等で細かく溝を付ける方法
や、サンドブラストにより金属素管表面を粗面化する方
法などが好ましいが本発明はこれらの方法に限定される
ものではない。
【0132】また、支持体の形状はドラム状でもシート
状でもベルト状でもよく、適用する電子写真装置に最適
した形状であることが好ましい。
【0133】本発明の感光体の製造に用いられる溶媒又
は分散媒としては、n−ブチルアミン、ジエチルアミ
ン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、トリ
エタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジクロロプロパ
ン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリ
クロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエタ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、
メタノール、エタノール、ブタノール、イソプロパノー
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、
メチルセロソルブ等が挙げられる。本発明はこれらに限
定されるものではないが、ジクロロメタン、1,2−ジ
クロロエタン、メチルエチルケトン等が好ましく用いら
れる。また、これらの溶媒は単独或いは2種以上の混合
溶媒として用いることもできる。
【0134】次に本発明の電子写真感光体を製造するた
めの塗布加工方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、
円形量規制型塗布等の塗布加工法が用いられるが、感光
層の表面層側の塗布加工は下層の膜を極力溶解させない
ため、又、均一塗布加工を達成するためスプレー塗布又
は円形量規制型(円形スライドホッパ型がその代表例)
塗布等の塗布加工方法を用いるのが好ましい。なお前記
スプレー塗布については例えば特開平3−90250号
及び特開平3−269238号公報に詳細に記載され、
前記円形量規制型塗布については例えば特開昭58−1
89061号公報に詳細に記載されている。
【0135】本発明の感光体は前記表面層が塗布形成さ
れた後、50℃以上好ましくは、60〜200℃の温度
で加熱乾燥する事が好ましい。この加熱乾燥により、残
存塗布溶媒を少なくすると共に、硬化性樹脂層を十分に
硬化させることができる。
【0136】本発明においては導電性支持体と感光層の
間に、バリヤー機能を備えた中間層を設けることが好ま
しい。
【0137】中間層用の材料としては、カゼイン、ポリ
ビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アク
リル酸共重合体、ポリビニルブチラール、フェノール樹
脂ポリアミド類(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロン
等)、ポリウレタン、ゼラチン及び酸化アルミニウムを
用いた中間層、或いは特開平9−68870号公報の如
く金属アルコキシド、有機金属キレート、シランカップ
リング剤による硬化型中間層等が挙げられる。中間層の
膜厚は、0.1〜10μmが好ましく、特には0.1〜
5μmが好ましい。
【0138】本発明においては、更に、支持体と中間層
との間に支持体の表面欠陥を補うための被覆を施すこと
や、特に画像入力がレーザー光の場合には問題となる干
渉縞の発生を防止することなどを目的とした導電層を設
けることができる。この導電層は、カーボンブラック、
金属粒子又は金属酸化物粒子等の導電性粉体を適当なバ
インダー樹脂中に分散した溶液を塗布乾燥して形成する
ことができる。導電層の膜厚は5〜40μmが好まし
く、特には10〜30μmが好ましい。
【0139】本発明の電子写真感光体は、複写機、レー
ザープリンター、LEDプリンター、液晶シャッター式
プリンター等の電子写真装置一般に適用し得るものであ
るが、更には電子写真技術を応用したディスプレイ、記
録、軽印刷、製版、ファクシミリ等の装置にも広く適用
し得るものである。
【0140】図2は本発明の電子写真感光体を有する画
像形成装置の1例を示す断面図である。
【0141】図2において10は像担持体である感光体
ドラム(感光体)で、有機感光層をドラム上に塗布し、
その上に本発明の樹脂層を塗設した感光体で、接地され
て時計方向に駆動回転される。12はスコロトロンの帯
電器で、感光体ドラム10周面に対し一様な帯電をコロ
ナ放電によって与えられる。この帯電器12による帯電
に先だって、前画像形成での感光体の履歴をなくすため
に発光ダイオード等を用いた露光部11による露光を行
って感光体周面の除電をしてもよい。
【0142】感光体への一様帯電ののち像露光器13に
より画像信号に基づいた像露光が行われる。この図の像
露光器13は図示しないレーザーダイオードを露光光源
とする。回転するポリゴンミラー131、fθレンズ等
を経て反射ミラー132により光路を曲げられた光によ
り感光体ドラム上の走査がなされ、静電潜像が形成され
る。
【0143】その静電潜像は次いで現像器14で現像さ
れる。感光体ドラム10周縁にはイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等のトナーとキ
ャリアとから成る現像剤をそれぞれ内蔵した現像器14
が設けられていて、先ず1色目の現像がマグネットを内
蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ141によ
って行われる。現像剤は、例えばフェライトをコアとし
てそのまわりに絶縁性樹脂をコーティングしたキャリア
と、ポリエステルを主材料として色に応じた顔料と荷電
制御剤、シリカ、酸化チタン等を加えたトナーとからな
るもので、現像剤は図示していない層形成手段によって
現像スリーブ141上に100〜600μmの層厚に規
制されて現像域へと搬送され、現像が行われる。この時
通常は感光体ドラム10と現像スリーブ141の間に直
流及び/又は交流バイアス電圧をかけて現像が行われ
る。
【0144】カラー画像形成に於いては、1色目の顕像
化が終った後2色目の画像形成行程にはいり、再びスコ
ロトロン帯電器12による一様帯電が行われ、2色目の
潜像が像露光器13によって形成される。3色目、4色
目についても2色目と同様の画像形成行程が行われ、感
光体ドラム10周面上には4色の顕像が形成される。
【0145】一方モノクロの電子写真装置では現像器1
4は黒トナー1種で構成され、1回の現像で画像を形成
することができる。
【0146】記録紙Pは画像形成後、転写のタイミング
の整った時点で給紙ローラ17の回転作動により転写域
へと給紙される。
【0147】転写域においては転写のタイミングに同期
して感光体ドラム10の周面に転写ローラ(転写器)1
8が圧接され、給紙された記録紙Pを挟着して多色像が
一括して転写される。
【0148】次いで記録紙Pは転写ローラとほぼ同時に
圧接状態とされた分離ブラシ(分離器)19によって除
電がなされ、感光体ドラム10の周面により分離して定
着装置20に搬送され、熱ローラ201と圧着ローラ2
02の加熱、加圧によってトナーを溶着したのち排紙ロ
ーラ21を介して装置外部に排出される。なお前記の転
写ローラ18及び分離ブラシ19は記録紙Pの通過後感
光体ドラム10の周面より退避離間して次なるトナー像
の形成に備える。
【0149】一方記録紙Pを分離した後の感光体ドラム
10は、クリーニング器22のブレード221の圧接に
より残留トナーを除去・清掃し、再び露光部11による
除電と帯電器12による帯電を受けて次なる画像形成の
プロセスに入る。なお感光体上にカラー画像を重ね合わ
せて形成する場合には、前記のブレード221は感光体
面のクリーニング後直ちに移動して感光体ドラム10の
周面より退避する。
【0150】尚、30は感光体、帯電器、転写器・分離
器及びクリーニング器を一体化されている着脱可能なカ
ートリッジである。
【0151】電子写真画像形成装置としては、上述の感
光体と、現像器、クリーニング器等の構成要素をプロセ
スカートリッジとして一体に結合して構成し、このユニ
ットを装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。
又、帯電器、像露光器、現像器、転写又は分離器、及び
クリーニング器の少なくとも1つを感光体とともに一体
に支持してプロセスカートリッジを形成し、装置本体に
着脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレールなどの
案内手段を用いて着脱自在の構成としても良い。
【0152】像露光は、画像形成装置を複写機やプリン
ターとして使用する場合には、原稿からの反射光や透過
光を感光体に照射すること、或いはセンサーで原稿を読
み取り信号化し、この信号に従ってレーザービームの走
査、LEDアレイの駆動、又は液晶シャッターアレイの
駆動を行い感光体に光を照射することなどにより行われ
る。
【0153】尚、ファクシミリのプリンターとして使用
する場合には、像露光器13は受信データをプリントす
るための露光を行うことになる。
【0154】本発明の電子写真感光体は、複写機、レー
ザープリンター、LEDプリンター、液晶シャッター式
プリンター等の電子写真装置一般に適用し得るものであ
るが、更には電子写真技術を応用したディスプレイ、記
録、軽印刷、製版、ファクシミリ等の装置にも広く適用
し得るものである。
【0155】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0156】実施例−1 下記のごとくして、感光体を作製した。
【0157】 〈導電性基体〉 直径80mm、長さ360mmの円筒状アルミニウム基体 表面粗さ(サンドブラスト処理により表面粗さを調製) 1.5μm 〈中間層〉 ポリアミド樹脂(CM8000,東レ社製) 60g メタノール 2000ml を混合し、溶解して、中間層塗布液を調製した。この塗
布液を円筒状アルミニウム基体上に浸漬塗布法で塗布
し、室温乾燥して、膜厚0.3μmの中間層を形成し
た。
【0158】 〈電荷発生層〉 電荷発生物質:チタニルフタロシアニン(Cu−KαX線回折におけるブラッ グ角2θの最大ピ−クが27.3°) 60g シリコーン樹脂溶液(KR5240,15%キシレン−ブタノール溶液, 信越化学社製) 700g メチルエチルケトン 2000ml を混合し、サンドミルを用いて10時間分散し、電荷発
生層塗布液を調製した。この塗布液を前記中間層の上に
浸漬塗布法で塗布し、膜厚0.2μmの電荷発生層を形
成した。
【0159】 〈電荷輸送層〉 電荷輸送物質(D1) 200g ビスフェノールZ型ポリカーボネート(ユーピロンZ300, 三菱瓦斯化学社製) 300g 1,2−ジクロルエタン 2000ml を混合し、溶解して、電荷輸送層塗布液を調製した。こ
の塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布法で塗布し、
膜厚25μmの電荷輸送層を形成した。
【0160】
【化25】
【0161】この上に市販のプライマーPC−7J(信
越化学社製)をトルエンで2倍に希釈し、塗布後100
℃・30分間乾燥させ、乾燥膜厚0.3μmの接着層を
形成した。
【0162】この上にメチルシロキサン単位80モル
%、メチル−フエニルシロキサン単位20モル%から成
るポリシロキサン樹脂(1重量%のシラノール基を含
む)10重量部にモレキュラーシーブ4Aを添加し、1
5時間静置し脱水処理した。この樹脂をトルエン10重
量部に溶解し、これにメチルトリメトキシシラン5重量
部、ジブチル錫アセテート0.2重量部を加え均一な溶
液にした。
【0163】これにジヒドロキシメチルトリフェニルア
ミン(例示化合物T−1)6重量部を加えて混合し、こ
の溶液を乾燥膜厚1μmの保護層として塗布して、12
0℃・1時間の乾燥を行い実施例−1の感光体を作製し
た。
【0164】この感光体の表面粗さRzは、0.7μm
であった。
【0165】評価は、感光体をKonica7050
(コニカ社製レーザーデジタル複写機:感光体と帯電
器、現臓器、クリーニング装置及び除電器とが一体とな
ったカートリッジを備えている)に搭載し、初期帯電電
位−650Vに設定して行った。
【0166】20℃60%RH、30℃80%RH環境
下において、A4紙を用い初期及び5万枚の画像評価を
行ったところ、どちらの環境条件でも初期及び5万枚と
もカブリも発生せず、且つ黒ベタ部の濃度は反射濃度で
1.2以上の濃度が得られ、均一性の優れた画像が得ら
れた。又、両環境5万枚計10万枚終了時点の感光体の
磨耗量も0.1μm以下と非常に少なかった。更に感光
体表面のキズが殆ど見られず、ハーフトーン画像上にも
スリ傷による画像欠陥は見られなかった。
【0167】実施例−2 実施例−1中の導電性アルミニウム基体の表面粗さRz
を2.4μmに代え、ポリシロキサン樹脂を、メチルシ
ロキサン単位80モル%、ジメチルシロキサン単位20
モル%有するポリシロキサン樹脂(2重量%のシラノー
ル基を含む)に代えた以外は実施例−1と全く同様にし
て実施例−2の感光体を作製した。
【0168】この感光体の表面粗さRzは、1.2μm
であった。
【0169】実施例−3 実施例−1中の導電性アルミニウム基体の表面粗さRz
を1.0μmに代え、ポリシロキサン樹脂を、メチルシ
ロキサン単位30モル%、エチルシロキサン単位40モ
ル%、ジメチルシロキサン単位20モル%、ジエチルシ
ロキサン単位10モル%から成るポリシロキサン樹脂
(2重量%のシラノール基を含む)に代えた以外は実施
例−1と全く同様にして実施例−3の感光体を作製し
た。
【0170】この感光体の表面粗さRzは0.4μmで
あった。
【0171】実施例−4 実施例−1中の導電性アルミニウム基体の表面粗さRz
を0.4μmに代え、ポリシロキサン樹脂を、メチルシ
ロキサン単位30モル%、フェニルシロキサン単位30
モル%、ジメチルシロキサン単位20モル%、ジエチル
シロキサン単位20モル%有するポリシロキサン樹脂
(2重量%のシラノール基を含む)に代えた以外は実施
例−1と全く同様にして実施例−4の感光体を作製し
た。
【0172】この感光体の表面粗さRzは0.02μm
であった。
【0173】実施例−5 実施例−1中の導電性アルミニウム基体の表面粗さRz
を2.0μmに代え、ジヒドロキシメチルトリフェニル
アミン(例示化合物T−1)を、ヒドラゾン型の例示化
合物H−1に代えた以外は実施例−1と全く同じにして
実施例−5の感光体を作製した。
【0174】この感光体の表面粗さRzは0.9μmで
あった。
【0175】実施例−6 実施例−2中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、スチルベン型の(例示化合物
S−1)に代え、電荷輸送層の膜厚を24μmに代えた
以外は実施例−2と全く同じにして実施例−6の感光体
を作製した。
【0176】この感光体の表面粗さRzは0.4μmで
あった。
【0177】実施例−7 実施例−3中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、ベンジジン型の(例示化合物
Be−1)に代え、電荷輸送層のp膜厚を22μmに代
えた以外は実施例−3と全く同じにして実施例−7の感
光体を作製した。
【0178】この感光体の表面粗さRzは0.8μmで
あった。
【0179】実施例−8 実施例−4中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、ブタジエン型の(例示化合物
Bu−1)に代え、電荷輸送層の膜厚を18μmに代え
た以外は実施例−4と全く同じにして実施例−8の感光
体を作製した。
【0180】この感光体の表面粗さRzは1.1μmで
あった。
【0181】実施例−9 実施例−1中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、(例示化合物So−1)に代
え、電荷輸送層の膜厚を15μmに代えた以外は実施例
−1と全く同じにして実施例−9の感光体を作製した。
【0182】この感光体の表面粗さRzは1.2μmで
あった。
【0183】実施例−10 実施例−1中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、(例示化合物V−1)に代え
た以外は実施例−1と全く同じにして実施例−10の感
光体を作製した。
【0184】この感光体の表面粗さRzは、0.8μm
であった。
【0185】実施例−11 実施例−1中のジヒドロキシメチルトリフェニルアミン
(例示化合物T−1)を、(例示化合物W−1)に代え
た以外は実施例−1と全く同じにして実施例−11の感
光体を作製した。
【0186】この感光体の表面粗さRzは、0.7μm
であった。
【0187】実施例−12 実施例−5において、保護層にコロイダルシリカを5重
量部加えた以外は実施例−5と全く同じにして実施例−
12の感光体を作製した。
【0188】この感光体の表面粗さRzは、1.2μm
であった。
【0189】実施例−13 実施例−6において、保護層にコロイダルシリカを12
重量部加えた以外は実施例−6と全く同じにして実施例
−13の感光体を作製した。
【0190】この感光体の表面粗さRzは、0.5μm
であった。
【0191】実施例−14 実施例−7において、保護層にコロイダルシリカを10
重量部加えた以外は実施例−7と全く同じにして実施例
−14の感光体を作製した。
【0192】この感光体の表面粗さRzは、1.0μm
であった。
【0193】実施例−15 実施例−8において、保護層にコロイダルシリカを15
重量部加えた以外は実施例−8と全く同じにして実施例
−15の感光体を作製した。
【0194】この感光体の表面粗さRzは、1.1μm
であった。
【0195】実施例−16 実施例−9において、保護層にコロイダルシリカを20
重量部加えた以外は実施例−9と全く同じにして実施例
−16の感光体を作製した。
【0196】この感光体の表面粗さRzは、1.3μm
であった。
【0197】実施例−17 実施例−1と同様に接着層まで作製した。
【0198】その上に、市販の硬化性シロキサン樹脂K
P−854(信越化学工業社製)60重量部、イソプロ
パノール60重量部を加えて、均一に溶解し、実施例−
1と同様にジヒドロキシメチルトリフェニルアミン(例
示化合物T−1)6重量部を加えて混合し、この溶液を
乾燥膜厚1μmの保護層となるように塗布し、120℃
・1時間の乾燥を行い実施例−17の感光体を作製し
た。
【0199】この感光体の表面粗さRzは0.6μmで
あった。
【0200】実施例−18 実施例−10のシロキサン樹脂KP−854の代わりに
市販の硬化性シロキサン樹脂X−40−2239(信越
化学工業社製)を用いた以外は実施例−10と全く同様
にして実施例−18の感光体を作製した。
【0201】この感光体の表面粗さRzは0.7μmで
あった。
【0202】実施例−19 実施例−10のシロキサン樹脂KP−854の代わりに
市販の硬化性シロキサン樹脂X−40−2269(信越
化学工業社製)を用いた以外は実施例−10と全く同様
にして実施例−19の感光体を作製した。
【0203】この感光体の表面粗さRzは0.8μmで
あった。
【0204】実施例−2〜19の感光体を実施例−1の
感光体と同様に評価した。
【0205】20℃60%RH、30℃80%RH環境
下の、どちらの環境条件でも初期及び5万枚ともカブリ
も発生せず、且つ黒ベタ部の濃度は反射濃度で1.2以
上の濃度が得られ、均一性の優れた画像が得られた。
又、10万枚終了時点の感光体の磨耗量も0.1μm以
下と非常に少なかった。更に感光体表面のキズが殆ど見
られず、ハーフトーン画像上にもスリ傷による画像欠陥
は見られなかった。
【0206】実施例−20 一方、実施例−1中の保護層中のジヒドロキシメチルト
リフェニルアミンを4−〔2−(トリエトキシシリル)
エチル〕トリフェニルアミンに代えた以外は実施例−1
と全く同じにして実施例−20の感光体を作製した。
【0207】この感光体の表面粗さRzは0.7μmで
あった。
【0208】評価は前記実施例−1と同様に行った結
果、20℃60%RHの環境では良好な画像が得られた
が、30℃80%では5万枚の画像の一部で画像ボケが
発生した。又、両環境5万枚計10万枚終了時点の感光
体の磨耗量は0.6μmと他の実施例に比較して少し多
かった。
【0209】比較例−1 一方、実施例−1において、保護層中のジヒドロキシメ
チルトリフェニルアミンをトリフェニルアミンに代えた
以外は実施例−1と全く同じにして比較例−1の感光体
を作製した。
【0210】この感光体の表面粗さRzは0.7μmで
あった。
【0211】評価は前記実施例−1と同様に行った結
果、20℃60%RHの環境では良好な画像が得られた
が、30℃80%では5万枚の画像でカブリが発生し、
且つ画像の一部で画像ボケが発生した。又、両環境5万
枚計10万枚終了時点の感光体の磨耗量は0.9μmと
本発明に比較して多かった。
【0212】比較例−2 一方、実施例−1中の導電性アルミニウム基体の表面粗
さRzを0.2μmに代えた以外は実施例−1と全く同
じにして比較例−2の感光体を作製した。
【0213】この感光体の表面粗さRzは0.01μm
であった。
【0214】評価は前記実施例−1と同様に行った結
果、初期画像からハーフトーンにモアレが発生した。ま
た、20℃60%RHの3万枚の時点で、感光層の膜剥
がれによる画像不良が発生した。
【0215】比較例−3 実施例−2において保護層中のジヒドロキシメチルトリ
フェニルアミンをトリフェニルアミンに代えた以外は実
施例−2と全く同じにして比較例−3の感光体を作製し
た。
【0216】この感光体の表面粗さRzは1.2μmで
あった。
【0217】評価は前記実施例−1と同様に行った結
果、20℃60%RHの環境では良好な画像が得られた
が、30℃80%では5万枚の画像でカブリが発生し、
且つ画像の一部で画像ボケが発生した。又、両環境5万
枚計10万枚終了時点の感光体の磨耗量は0.8μmと
本発明に比較して多かった。
【0218】比較例−4 実施例−1中の導電性アルミニウム基体の表面粗さRz
を2.7μmに代えた以外は実施例−1と全く同じにし
て比較例−4の感光体を作製した。
【0219】この感光体の表面粗さRzは2.1μmで
あった。
【0220】評価は前記実施例−1と同様に行った結
果、初期画像からハーフトーンにスジ状のムラが発生し
た。また、20℃60%RHの環境ではムラ以外は良好
な画像が得られたが、30℃80%では2万枚で未転写
トナーのすり抜けクリーニング不良による画像不良が発
生した。
【0221】実施例−21 実施例−1において、導電性基体と電荷発生層の間に以
下の中間層を設けた以外は実施例−1と全く同様にして
実施例−21の感光体を作製した。
【0222】 〈中間層〉 ジルコニウムキレート化合物 ZC−540(松本製薬(株)) 200g シランカップリング剤 KBM−903(信越化学(株)) 100g メタノール 700ml エタノール 300ml 前記材料を浸漬塗布し、150℃30分間乾燥し、厚さ
1.0μmの中間層を形成した。
【0223】この感光体の表面粗さRzは、0.3μm
であった。
【0224】実施例−22 実施例−1において、ヒンダードフェノール化合物(例
示化合物1−10)0.9重量部を添加した以外は実施
例−1と全く同様にして実施例−22の感光体を作製し
た。
【0225】この感光体の表面粗さRzは、0.4μm
であった。
【0226】実施例−23 実施例−1において、ヒンダードフェノールアミン化合
物(例示化合物2−1)0.6重量部を添加した以外は
実施例−1と全く同様にして実施例−23の感光体を作
製した。
【0227】この感光体の表面粗さRzは、0.6μm
であった。
【0228】実施例−21、22、23の感光体を実施
例−1の感光体と同様に評価した。
【0229】20℃60%RH、30℃80%RH環境
下の、どちらの環境条件でも初期及び10万枚ともカブ
リも発生せず、且つ黒ベタ部の濃度は反射濃度で1.3
以上の濃度が得られ、均一性の優れた画像が得られた。
又、10万枚終了時点の感光体の磨耗量も0.1μm以
下と非常に少なかった。更に感光体表面のキズが殆ど見
られず、ハーフトーン画像上にもスリ傷による画像欠陥
は見られなかった。また、感光層の剥離も見られなかっ
た。
【0230】
【発明の効果】本発明により、耐摩耗性が高く、繰り返
し時の電子写真特性が高温高湿下でも安定な、且つレー
ザー光によるデジタル画像形成において繰り返し使用し
ても良好な画像が得られる電子写真感光体を開発する事
が出来、又、該感光体を用いたプロセスカートリッジ及
び画像形成装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる十点平均粗さRzの算出法を説
明する概要図である。
【図2】図2は本発明の電子写真感光体を有する画像形
成装置の1例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(又は感光体) 11 発光ダイオード等を用いた露光部 12 帯電器 13 像露光器 14 現像器 17 給紙ローラ 18 転写ローラ(転写器) 19 分離ブラシ(分離器) 20 定着装置 21 排紙ローラ 22 クリーニング器 30 感光体、帯電器、転写器・分離器及びクリーニン
グ器が一体化されている着脱可能なプロセスカートリッ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 5/14 102 G03G 5/14 102 5/147 502 5/147 502 505 505 (72)発明者 北原 洋子 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 倉地 雅彦 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 志田 和久 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H068 AA03 AA13 AA16 AA20 AA34 AA35 AA43 AA44 AA59 BA12 BA57 BB32 BB44 BB57 FA03 FA27

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、該電子写真感光体の表面層が電荷輸
    送能を有する硬化性シロキサン樹脂を含有する層であ
    り、該導電性支持体の十点平均表面粗さRzが0.3μ
    mより大きく、2.5μmを超えないことを特徴とする
    電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、該電子写真感光体の表面層が電荷輸
    送能を有する部分構造を含む硬化性シロキサン樹脂を含
    有する層であり、該導電性支持体の十点平均表面粗さR
    zが0.3μmより大きく、2.5μmを超えないこと
    を特徴とする電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記電荷輸送能を有する部分構造が下記
    の構造式であることを特徴とする請求項2に記載の電子
    写真感光体。 【化1】 (式中、Xは電荷輸送能付与基であって、該付与基を構
    成する炭素原子を介してYと結合する基、Yは隣接する
    結合原子(SiとC)を除いた2価以上の原子又は基で
    ある。)
  4. 【請求項4】 前記電荷輸送能を有する部分構造が下記
    の構造式であることを特徴とする請求項2又は3に記載
    の電子写真感光体。 【化2】 (式中、Xは電荷輸送能付与基であって、該付与基を構
    成する炭素原子を介してYと結合する基、Yは酸素原
    子、硫黄原子、NRであり、Rは水素原子、1価の有機
    基である。)
  5. 【請求項5】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、該電子写真感光体の表面層が水酸基
    或いは加水分解性基を有する有機ケイ素化合物と、水酸
    基を有する電荷輸送性化合物を反応させて得られる硬化
    性シロキサン樹脂を含有する樹脂層であり、該導電性支
    持体の十点平均表面粗さRzが0.3μmより大きく、
    2.5μmを越えないことを特徴とする電子写真感光
    体。
  6. 【請求項6】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、該電子写真感光体の表面層が水酸基
    或いは加水分解性基を有する有機ケイ素化合物と、アミ
    ノ基を有する電荷輸送性化合物を反応させて得られる硬
    化性シロキサン樹脂を含有する樹脂層であり、該導電性
    支持体の十点平均表面粗さRzが0.3μmより大き
    く、2.5μmを越えないことを特徴とする電子写真感
    光体。
  7. 【請求項7】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、該電子写真感光体の表面層が水酸基
    或いは加水分解性基を有する有機ケイ素化合物と、メル
    カプト基を有する電荷輸送性化合物を反応させて得られ
    る硬化性シロキサン樹脂を含有する樹脂層であり、該導
    電性支持体の十点平均表面粗さRzが0.3μmより大
    きく、2.5μmを越えないことを特徴とする電子写真
    感光体。
  8. 【請求項8】 前記硬化性シロキサン樹脂を含有させた
    樹脂層を硬化したことを特徴とする請求項1〜7のいず
    れか1項に記載の電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 前記感光層が電荷発生層と電荷輸送層を
    有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に
    記載の電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 前記感光層が電荷発生・輸送層を有す
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載
    の電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 前記導電性支持体と前記感光層の間に
    中間層を設けたことを特徴とする請求項1〜10のいず
    れか1項に記載の電子写真感光体。
  12. 【請求項12】 前記表面層の層厚が0.1〜20μm
    であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項
    に記載の電子写真感光体。
  13. 【請求項13】 前記表面層と隣接する層の間に接着層
    を設けたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1
    項に記載の電子写真感光体。
  14. 【請求項14】 前記電荷輸送能付与基がトリアリール
    アミン系化合物残基であることを特徴とする請求項3〜
    13のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  15. 【請求項15】 前記電荷輸送能付与基がヒドラゾン系
    化合物残基であることを特徴とする請求項3〜13のい
    ずれか1項に記載の電子写真感光体。
  16. 【請求項16】 前記電荷輸送能付与基がスチリルトリ
    フェニルアミン系化合物残基であることを特徴とする請
    求項3〜13のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  17. 【請求項17】 前記電荷輸送能付与基がベンジジン系
    化合物残基であることを特徴とする請求項3〜13のい
    ずれか1項に記載の電子写真感光体。
  18. 【請求項18】 前記電荷輸送能付与基がブタジエン系
    化合物残基であることを特徴とする請求項3〜13のい
    ずれか1項に記載の電子写真感光体。
  19. 【請求項19】 前記中間層が樹脂層であることを特徴
    とする請求項11〜18のいずれか1項に記載の電子写
    真感光体。
  20. 【請求項20】 前記中間層が有機金属化合物と有機金
    属キレート化合物とを反応させて形成した樹脂層である
    ことを特徴とする請求項11〜19のいずれか1項に記
    載の電子写真感光体。
  21. 【請求項21】 前記電子写真感光体が酸化防止剤を含
    有することを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項
    に記載の電子写真感光体。
  22. 【請求項22】 前記酸化防止剤がヒンダートフェノー
    ル、ヒンダートアミン、チオエーテル又はホスファイト
    の部分構造を持つ化合物であることを特徴とする請求項
    21に記載の電子写真感光体。
  23. 【請求項23】 前記表面層の十点平均表面粗さRzが
    0.01μmより大きく、2.0μmを超えないことを
    特徴とする請求項1〜22のいずれか1項に記載の電子
    写真感光体。
  24. 【請求項24】 請求項1〜23の何れか1項に記載の
    電子写真感光体を用い帯電、像露光、現像、転写、分
    離、クリーニングを経て画像形成することを特徴とする
    画像形成装置。
  25. 【請求項25】 電子写真感光体を用い、帯電、像露
    光、現像、転写・分離、クリーニングの工程を経る画像
    形成装置に使用されるプロセスカートリッジが、請求項
    1〜23の何れか1項記載の電子写真感光体と、帯電
    器、像露光器、現像器、クリーニング器の少なくとも何
    れか1つとを組み合わせて造られていることを特徴とす
    るプロセスカートリッジ。
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