JP2000081822A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000081822A
JP2000081822A JP10265803A JP26580398A JP2000081822A JP 2000081822 A JP2000081822 A JP 2000081822A JP 10265803 A JP10265803 A JP 10265803A JP 26580398 A JP26580398 A JP 26580398A JP 2000081822 A JP2000081822 A JP 2000081822A
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Japan
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image
forming apparatus
image forming
charging
carrier
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JP10265803A
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English (en)
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Harumi Ishiyama
晴美 石山
Yasunori Kono
康則 児野
Jun Hirabayashi
純 平林
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】像担持体を長期に亙り均一に帯電させることが
でき、且つ放電生成物が殆ど発生せず、高品位な画像を
安定して形成することが可能な画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】予め表面に帯電促進粒子32を担持した帯
電部材2を有し、帯電部材に電圧を印加し像担持体1の
表面を一様に帯電させる帯電装置20と、一様に帯電さ
れた像担持体を露光し、静電潜像を形成する露光装置
と、可視化するためのトナーを含む現像剤と、現像剤に
添加された帯電促進粒子と、電圧が印加されて現像剤及
び帯電促進粒子を像担持体へと搬送する現像剤担持体と
を有する現像装置3と、記録材上に転写するために電圧
が印加される転写装置4と、像担持体上の転写残トナー
を除去するためのクリーニング装置6と、を有するが像
形成装置であって、少なくとも非画像形成時の或る時間
に、クリーニング装置が画像形成時と異なる状態にある
構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真感
光体のような像担持体の表面に静電潜像を形成し、その
後該静電潜像を現像して記録材上に転写して画像を得
る、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ、ワードプ
ロセッサなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電子写真方式或は静電記録
方式の画像形成装置において、電子写真感光体(以下、
単に「感光体」と呼ぶ。)或は静電記録誘電体などの像
担持体(被帯電体)を所望の極性及び電位に一様に帯電
処理(除電処理も含む。)する帯電装置としては、コロ
ナ帯電器(コロナ放電器)が広く使用されていた。
【0003】コロナ帯電器は、非接触型の帯電装置であ
り、例えば、ワイヤ電極などの放電電極と、該放電電極
を囲むシールド電極を備え、放電開口部を被帯電体とし
ての像担持体に対向させて非接触に配設し、放電電極と
シールド電極に高圧電圧を印加することで生じる放電電
流(コロナシャワー)に像担持体面を曝すことで像担持
体面を所定に帯電させるものである。
【0004】近時は、コロナ帯電器に比べて低オゾン、
低電力などの利点を有することから、電圧を印加した帯
電部材を被帯電体に当接させて、斯かる被帯電体を帯電
する接触方式の帯電装置(接触帯電装置)が実用化され
てきている。
【0005】接触帯電装置は、像担持体などの被帯電体
に、ローラ型(帯電ローラ)、ファーブラシ型、磁気ブ
ラシ型、ブレード型などの導電性の帯電部材を接触さ
せ、この接触帯電部材に所定の帯電バイアスを印加し
て、被帯電体面を所定の極性及び電位に帯電させるもの
である。
【0006】接触帯電の帯電機構(帯電のメカニズム、
帯電原理)には、(1)放電帯電機構と(2)直接注入
帯電機構の2種類の帯電機構が混在しており、どちらが
支配的であるかにより各々の特性が現れる。以下に、こ
の2種類の機構を説明する。
【0007】(1)先ず、放電帯電機構とは、接触帯電
部材と被帯電体との微小間隙に生じる放電現象により被
帯電体表面が帯電する機構である。
【0008】即ち、放電帯電系は接触帯電部材と被帯電
体に一定の放電閾値を有するため、帯電電位より大きな
電圧を接触帯電部材に印加する必要がある。又、コロナ
帯電器に比べれば発生量は格段に少ないが、やはり放電
生成物を生じることが原理的に避けられないため、オゾ
ンなど活性イオンによる弊害が生じる。
【0009】例えば、接触帯電部材として導電ローラで
ある帯電ローラを用いたローラ帯電方式は、帯電の安定
性という点で好ましく、広く用いられている。しかし、
ローラ帯電では放電帯電機構が支配的である。
【0010】即ち、帯電ローラは導電或は中抵抗のゴム
材或は発泡体を用いて形成される。更に、これらを積層
して所望の特性を得たものもある。斯かる帯電ローラに
は、被帯電体との所望の接触を得るために弾性を持たせ
るが、そのために摩擦抵抗が大きくなり、多くの場合、
被帯電体に従動或は若干の速度差を持って駆動される。
従って、帯電ローラ上の形状ムラや被帯電体の付着物に
よる非接触状態が避けられないため、従来のローラ帯電
はその帯電機構は放電帯電機構が支配的になる。
【0011】より具体的に説明すると、被帯電体である
像担持体として、厚さ25μmのOPC感光体に対して
帯電ローラを加圧当接させ、斯かる感光体表面を帯電処
理する場合には、帯電ローラに対して640V以上の電
圧を印加することで該表面の表面電位が上昇し始め、そ
れ以降は、印加電圧に対して傾き1にて線形に感光体の
表面電位は増加する。以降、このしきい値電圧を帯電開
始電圧Vthと定義する。
【0012】つまり、電子写真に必要とされる感光体表
面電位Vdを得るためには、帯電ローラにはVd+Vt
hというDC電圧が必要となる。このようにしてDC電
圧のみを接触帯電部材に印加して像担持体に印加して像
担持体の帯電を行う方式を「DC帯電方式」と呼ぶ。
【0013】しかし、DC帯電方式においては環境変動
などによって接触帯電部材の抵抗が変動することによ
り、或は像担持体としての感光体が削れてその膜厚が変
化することによりVthが変動し、感光体の電位を所望
の値にすることが困難となる。
【0014】従って、更なる帯電の均一化を図るため
に、特開昭63−149669号公報などに開示される
ように、所望のVdに相当するDC電圧に2×Vth以
上のピーク間電圧を持つAC成分を重畳した振動電圧を
接触帯電部材に印加して、像担持体の帯電を行う。この
ような帯電方式を「AC帯電方式」と呼ぶ。
【0015】AC帯電方式は、ACによる電位のならし
効果を目的としたものであり、像担持体の電位はAC電
圧のピーク間の中央であるVdに収束し、環境などに影
響されることはない。
【0016】しかしながら、このような接触帯電装置に
おいても、その本質的な帯電機構は帯電部材から像担持
体への放電現象を用いており、上述のように、帯電に必
要とされる電圧は、像担持体表面電位(Vd)と放電し
きい値(Vth)との和以上の値とされ、微量ではある
がオゾンが発生する。
【0017】又、帯電均一化のためにAC帯電を行った
場合には更なるオゾンの発生、AC電圧の電界による接
触帯電部材と像担持体の振動騒音(AC帯電音)の発
生、又、放電による被帯電体表面の劣化が顕著になり、
新たな問題点となっていた。
【0018】(2)次に、直接注入帯電とは、接触帯電
部材から被帯電体へ電荷が直接注入されることで、被帯
電体表面を帯電する機構であり、特開平6−00392
1号公報などにて提案されている。
【0019】即ち、中抵抗の接触帯電部材が被帯電体表
面接触して、放電現象を介さずに、つまり放電帯電機構
(1)を基本的に用いることなく、被帯電体の表面に直
接電荷注入を行うものである。従って、接触帯電部材へ
の印加電圧が放電閾値以下であっても、被帯電体を印加
電圧相当の電位に帯電することができる。この直接注入
帯電機構は、イオンの発生を伴わないため、放電生成物
による弊害は生じない。
【0020】より具体的には、帯電ローラ、帯電ブラ
シ、帯電磁気ブラシなどの接触帯電部材に電圧を印加
し、被帯電体(像担持体)表面にあるトラップ順位又は
電荷注入層の導電粒子などの電荷保持部材に電荷を注入
して直接注入帯電を行う機構である。放電現象が支配的
ではないため、帯電に必要とされる電圧は、所望する像
担持体の表面電位Vdに相当する値のみであり、オゾン
の発生もない。
【0021】図6に放電帯電機構と直接注入帯電機構の
帯電特性の一例を示す。
【0022】放電帯電機構はAで表されるように、凡そ
−500Vの放電閾値を過ぎてから帯電が始まる。従っ
て、−500Vに帯電する場合には−1000Vの直流
電圧を印加するか、或は−500Vの直流帯電電圧に加
えて、放電閾値以上の電位差を常に持つようにピーク間
電圧1200Vの交流電圧を印加して感光体電位を帯電
電位に収束させる方法が一般的である。
【0023】一方、直接注入帯電機構は、図6中のBに
て示されるように、放電閾値がなく、印加バイアスとほ
ぼ比例した帯電電位を得ることが可能となる。
【0024】又、上記の帯電ローラを用いる接触帯電装
置による感光体の帯電ムラを防止し、安定した均一帯電
を行うために、帯電部材の感光体表面との接触面に導電
性の粉末を塗布する構成が特公平7- 99442号公報
に開示されているが、帯電部材が感光体に対して従動回
転であり、帯電原理は依然としてコロナ放電によるコロ
ナ帯電(上述(1)の機構)を主としている。従って、
スコロトロン等のコロナ帯電器と比べると格段に少なく
なってはいるが、やはりオゾン生成物が発生する。特
に、より安定した帯電均一性を得るためにはDCにAC
を重畳した電圧を印加するので、その場合には放電によ
るオゾン生成物はより多くなる。その結果、長期に亙っ
て画像形成装置を使用した場合や、高湿度の環境下で画
像形成を行う場合には、オゾン生成物による画像流れ等
の弊害が現れ易い。
【0025】又、帯電部材としてローラ状の帯電ローラ
を用いて直接注入帯電を行うために、帯電促進粒子を用
いる方法がある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この帯
電促進粒子を用いる接触帯電装置には、以下のような問
題点がある。
【0027】即ち、直接注入帯電を安定して行うために
帯電促進粒子を簡易に均一に供給する方法として、現像
剤に帯電促進粒子を添加する方法があるが、クリーニン
グ装置によって、帯電促進粒子が転写残トナーと共に感
光体表面から除去され、帯電装置と感光体とが当接する
帯電部における帯電促進粒子が不足してしまい、結果的
に感光体の帯電不良を引き起こしてしまう問題がある。
【0028】この問題を回避する対策として、現像剤に
添加する帯電促進粒子の量を増やすことが考えられる。
しかし、現像剤に帯電促進粒子を過剰に添加すると、現
像特性を悪化させてしまう。
【0029】従って、本発明の目的は、現像特性を低下
させることなく帯電促進粒子を安定して帯電部材に供給
し、ローラ状やファーブラシ状などとされる簡易な帯電
部材を用いても、画像形成装置の使用開始時から長期に
亙る使用の後まで、像担持体を均一に帯電させることが
でき、且つ直接注入帯電によりオゾン等の放電生成物が
殆ど発生せず、従って帯電ムラ、画像流れなどのない高
品位な画像を安定して形成することが可能な画像形成装
置を提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像担持体と、予め表面に帯電促進粒子を担持した帯電部
材を有し、前記帯電部材に電圧を印加し且つ前記像担持
体に対して速度差を持って前記像担持体の表面に当接さ
せることで前記像担持体の表面を一様に帯電させる帯電
装置と、前記一様に帯電された像担持体を露光し、静電
潜像を形成する露光装置と、前記像担持体上の静電潜像
を可視化するためのトナーを含む現像剤と、前記現像剤
に添加された前記帯電促進粒子と、電圧が印加されて前
記現像剤及び前記帯電促進粒子を前記像担持体へと搬送
する現像剤担持体とを有する現像装置と、前記像担持体
上のトナー像を記録材上に転写するために電圧が印加さ
れる転写装置と、前記像担持体上の転写残トナーを除去
するためのクリーニング部材を有するクリーニング装置
と、を有する画像形成装置であって、少なくとも非画像
形成時の或る時間に、前記クリーニング装置が画像形成
時と異なる状態にあることを特徴とする画像形成装置で
ある。
【0031】本発明の一実施態様によると、前記クリー
ニング部材は、少なくとも非画像形成時の或る時間に、
前記像担持体から離間する。
【0032】本発明の他の実施態様によると、前記クリ
ーニング部材は、ブレード状又は回転体とされる。その
一実施態様によると、前記回転体とされるクリーニング
部材は、掻き取り部材によりトナーを掻き落とされる。
又、他の実施態様によると、前記回転体とされるクリー
ニング部材は、画像形成時には前記像担持体に対して速
度差を持って回転し、更に少なくとも非画像形成時の或
る時間には前記像担持体に対して従動回転する。又、他
の実施例によると、前記掻き取り部材は、少なくとも非
画像形成時の或る時間には前記回転体とされるクリーニ
ング部材から離間する。又、好ましくは、前記回転体と
されるクリーニング部材は、磁気ブラシ、ファーブラシ
又は発泡弾性体のローラである。
【0033】本発明の他の実施態様によると、非画像形
成時の或る時間は、少なくとも画像形成終了直後の前記
像担持体が一周する時間以上である。
【0034】本発明の他の実施態様によると、前記クリ
ーニング装置が画像形成時と異なる状態をとるのに同期
して、前記帯電部材に印加する電圧を画像形成時とは異
なる電圧とする。
【0035】本発明の他の実施態様によると、前記クリ
ーニング装置が画像形成時と異なる状態をとるのに同期
して、前記転写装置に印加する電圧を画像形成時とは異
なる電圧とする。
【0036】本発明の他の実施態様によると、前記クリ
ーニング装置が画像形成時と異なる状態をとるのに同期
して、前記転写装置が前記像担持体から離間する。
【0037】本発明の他の実施態様によると、前記帯電
促進粒子の重量平均粒径D4は、0.01μm以上で、
且つ、前記トナーの平均粒径以下である。又、他の実施
態様によると、前記帯電促進粒子の抵抗率は、1×10
12Ωcm以下である。更に他の実施態様によると、前記
像担持体の最表面層の体積抵抗率は、1×109 Ωcm
以上、1×1014Ωcm以下とされる。好ましくは、前
記像担持体は電子写真感光体であり、前記電子写真感光
体の最表面層の体積抵抗値は、1×109 Ωcm以上、
1×1014Ωcm以下とされる。
【0038】本発明の他の実施態様によると、前記帯電
部材は、弾性体とされる。又、他の実施態様によると、
前記帯電部材は、弾性発泡体である。更に他の実施態様
によると、前記帯電部材は、ファーブラシ、フェルト又
は静電植毛の布である。
【0039】本発明の他の実施態様によると、前記帯電
部材は回転体とされる。又、その一実施態様によると、
前記帯電部材は、前記像担持体の回転に対してカウンタ
ーで回転する。
【0040】更に、本発明の他の実施態様によると、前
記クリーニング装置、前記現像装置、前記帯電装置の少
なくとも一つと、前記像担持体としての電子写真感光体
とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジは画
像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッ
ジとされる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を、図面に則して更に詳しく説明する。
【0042】実施例1 図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構
成を示す。先ず、図1を参照して、本実施例の画像形成
装置の概略構成について説明する。尚、本実施例によれ
ば、本発明は画像形成装置はプロセスカートリッジ方式
のレーザービームプリンタとして具現化されているが、
本発明はこれに限定されるものではないく、画像形成装
置としては、電子写真方式の例えば複写機、プリンタ
(例えば、LEDプリンタ、レーザービームプリンタ
等)、ファクシミリ装置、及び、ワードプロセッサなど
が含まれる。
【0043】本実施例によると、画像形成装置は、その
概略中心に像担持体としてのドラム状の電子写真感光
体、即ち、感光ドラム1を矢印方向に回転可能に備えて
おり、感光ドラム1表面は帯電装置20の帯電部材2に
よって一様に帯電される。次いで、露光器Eが画像情報
に従って発するレーザー光Lによって感光ドラム1表面
は露光され、この表面には画像情報に従った静電潜像が
形成する。こうして形成した静電潜像は、現像装置3と
対向する現像部に至り、現像装置3によって現像されて
トナー像が形成する。次いで、感光ドラム1上のトナー
像は、搬送手段8によって別途搬送されてくる記録材P
上に、例えばローラ状とされる転写装置(転写ローラ)
4によって静電的に転写され、その後記録材P上の未定
着トナー像は、定着装置5によって永久定着される。一
方、記録材P上へのトナー像の転写が終了した感光ドラ
ム1は、クリーニング装置6によって表面に残留する転
写残トナーの除去を受け、引き続き画像形成に供され
る。
【0044】本実施例では、感光ドラム1、帯電装置2
0、現像装置3及びクリーニング装置6は枠体7によっ
て一体的にユニット化され、画像形成装置本体に対して
着脱可能なプロセスカートリッジCとされる。又、画像
形成装置本体にはプロセスカートリッジCを着脱可能に
する装着手段9が設けられる。
【0045】次に、本実施例の画像形成装置が備える帯
電装置について説明する。
【0046】本発明の帯電装置20は、帯電部材とし
て、ローラ状の帯電ローラ2を有しており、帯電ローラ
2には帯電促進を目的とした導電性粒子(以下、「帯電
促進粒子」と呼ぶ。)32が予め塗布される。
【0047】帯電ローラ2と感光ドラム1との間に帯電
促進粒子を介在させることにより、両者の間で速度差を
設けることが可能になり、従って、この速度差により感
光ドラム1と帯電ローラ2との高い接触性を得ることが
できる。
【0048】感光ドラム1と帯電ローラ2とに速度差
は、帯電ローラ2を回転駆動するか、或は固定して設け
ることができるが、好ましくは帯電ローラ2を回転駆動
し、更にその回転方向は感光ドラム1表面の移動方向と
は逆方向に回転させることにより帯電均一性を得る。
【0049】本実施例の帯電ローラ2は、導電性の弾性
ローラとされ、芯金2a上にゴム或は発泡体の中低抗層
2bを形成することにより作成し得る。中抵抗層2bは
樹脂(例えばウレタン)、導電性粒子(例えばカーボン
ブラック)、硫化剤、発泡剤などを含み、芯金2aの上
にローラ状に形成される。その後、必要に応じて表面を
研磨して直径12mm、長手方向の長さ200mmの弾
性の導電性のローラ状とした。
【0050】ここで、帯電ローラ2は電極として機能す
ることが重要であり、本実施例では、ローラ低抗が10
0kΩであるものを用いた。即ち、帯電ローラ2には弾
性を持たせて感光ドラム1との十分な接触状態を得ると
同時に、速度差を持って移動する感光ドラム1を充電す
るために十分低い低抗を有する必要がある。又、一方で
は、感光ドラム1にピンホールなどの欠陥部位が存在し
た場合に電圧のリークを防止する必要がある。従って、
十分な帯電性と耐リーク性を得るには104 Ω〜107
Ωの抵抗が望ましい。ここで、ローラ抵抗は、帯電ロー
ラ2の芯金2aに総圧1kgの荷重が掛かるように外径
30mmのアルミニウム製のドラムに圧着した状態で、
芯金2aとアルミドラムとの間に100Vの電圧を印加
することによって測定した。
【0051】又、本実施例では、感光ドラム1は外径3
0mmであり、50mm/ secの周速にて矢印方向に
一定速度で回転し、帯電ローラ2は、その表面が感光ド
ラム1の表面と互いに逆方向に等速度で移動するように
概略80rpmで駆動し、又、芯金2aに- 700Vの
直流電圧を印加した。こうすることにより、感光ドラム
1表面は、帯電ローラ2への印加電圧と等しい電位に帯
電される。
【0052】尚、本発明は、帯電部材を帯電ローラ2に
限定するものではなく、この他にファーブラシ、フェル
ト、静電植毛の布などの形状とすることも可能である。
更に、これらを積層し、より適切な弾性と導電性を得る
ことも可能である。特に帯電ローラ2の表面には、帯電
促進粒子32を好適に保持し得るように、微少な凹凸を
設けることが望ましい。
【0053】以上示した構成の帯電ローラ2によれば、
従来の帯電ローラでは得られない高い帯電効率を得ら
れ、帯電ローラ2に印加した電圧とほぼ同等の電位を感
光ドラム1に与えることができる。即ち、感光ドラム1
表面を帯電させるために必要なバイアス電圧は、静電潜
像形成のための帯電電位相当の電圧で十分であり、放電
現象を用いないので、放電生成物の発生はなく、安定且
つ安全に感光ドラム1表面を帯電させることが可能とな
る。
【0054】本実施例では、帯電ローラ2に予め帯電促
進粒子32を塗布し、更に、後述の方法により、帯電促
進粒子32を安定して帯電ローラ2に供給することによ
り画像形成装置の最初の使用時から、長期に亙る使用の
後まで安定した帯電性を維持することができる。
【0055】本実施例では、帯電促進粒子32は、現像
剤に外添されるものであり、更に、使用前の帯電ローラ
2の表面にも均一に塗布される。又、帯電促進粒子32
として、比抵抗が106 Ωcm、平均粒径(重量平均粒
径D4)3μmである導電性酸化亜鉛粒子を用いた。
尚、本発明において帯電促進粒子32としては、平均粒
径(重量平均粒径D4)が0.01μm以上で、且つ現
像剤に含まれるトナーの平均粒径以下であるもの、又、
抵抗値が、1×1012Ωcm以下であるものが好適に用
いられる。
【0056】尚、帯電促進粒子32は、特に、本実施例
のように感光ドラム1を帯電させるために用いる場合に
は、露光による静電潜像の形成を妨げないように、無色
或は白色の粒子であることが望ましい。更に、本実施例
の画像形成装置の構成では、感光ドラム1上のトナー像
を記録材P上に転写する際に、帯電促進粒子32が感光
ドラム1上から記録材P上に一部転写されてしまうの
で、特にカラー画像の形成を行う際には、無色或は白色
の粒子を用いることが望ましい。
【0057】次に、本実施例にて用いられる現像装置3
について説明する。
【0058】本実施例の現像装置3は、負帯電性の一成
分磁性トナー(以下、単に「トナー」という。)を含む
現像剤を用いるものであるが、本発明は現像装置3をこ
れに限定するものではないことを理解されたい。
【0059】現像装置3は、マグネットロール3bを内
包した、現像剤担持体としての現像スリーブ3aを有す
る。現像スリーブ3aは、現像装置3の開口部から一部
露出するようにして配置される。更に、現像スリーブ3
a上に担持するトナーの層厚を規制する規制ブレード3
cが、現像スリーブ3aを摺擦するようにして設けられ
る。現像装置3内のトナーは、現像スリーブ3a上を搬
送される過程で、規制ブレード3cによって層厚規制及
び電荷付与され、感光ドラム1と現像スリーブ3aとが
対向する現像部に導入され、感光ドラム1上に形成され
た静電潜像を現像する。
【0060】本実施例によると、現像スリーブ3aは直
径16mmの非磁性スリーブであり、この現像スリーブ
3aに負帯電性トナーをコートする。又、現像スリーブ
3aは、感光ドラム1表面との距離を300μmに維持
した状態で感光ドラム1と等速にて矢印方向に回転され
る。更に、現像スリーブ3aには、現像バイアス電源S
2より現像バイアス電圧を印加して、現像スリーブ3a
と感光ドラム1との間でジャンピング現像を行なう。現
像動作時の現像バイアス電圧は、- 500VのDC電圧
と、周波数1800Hz、ピーク間電圧1600Vの矩
形波のAC電圧とを重畳したものを用いる。
【0061】又、本実施例にて用いられる現像剤は、結
着樹脂、磁性体粒子、電荷制御剤を混合し、混練、粉
砕、分級の各行程を経て作成したものであり、更に、前
述の帯電促進粒子32及び流動化剤を外添剤として上述
のトナーに添加したものである。尚、トナーは、平均粒
径(重量平均粒径D4)が7μmのものを用い、一方、
帯電促進粒子32の平均粒径(重量平均粒径D4)は前
述のように3μmであり、その添加量は重量部で2部と
した。
【0062】次に、本実施例のクリーニング装置につい
て詳しく説明し、本実施例において帯電ローラ2に安定
して、帯電促進粒子を供給する手段を明らかにする。図
2は、本実施例の要部を示すものであり、(a)は画像
形成時、(b)は非画像形成時を示す。尚、本明細書で
は、画像形成時とは、像担持体上を帯電させる動作開始
から、画像の後端部に相当する転写残トナーがクリーニ
ング装置によって除去されるまでの時間をいう。又、非
画像形成時とは、像担持体上の帯電装置20の動作前、
転写残トナーの除去の終了後において、少なくとも像担
持体1が駆動している時間のことをいう。
【0063】本実施例にて用いられるクリーニング装置
6は、感光ドラム1表面に当接して転写残トナーなどを
掻き取るクリーニング部材としてのクリーニングブレー
ド62、このクリーニングブレード62を支持するブレ
ード支持体61、及び掻き取った転写残トナーなどを収
容する廃トナー容器65を有している。
【0064】上記構成のクリーニング装置6において、
画像形成時には、クリーニングブレード62の先端は一
定の加圧力で感光ドラム1表面に当接し、転写残トナー
を十分に除去する。しかし、非画像形成時には、クリー
ニングブレード62の先端が感光ドラム1表面から離
れ、現像部で感光ドラム1上に転移した帯電促進粒子3
2がクリー二ング部を通過して帯電部に到達することに
よって帯電促進効果が高まる。
【0065】即ち、図2(a)に示すように、画像形成
時にはクリーニングブレード62の先端が感光ドラム1
の表面に当接しているが、感光ドラム1上の画像域の後
端部がクリーニング部を通過するのに同期して、然るべ
き信号がブレード支持体61へと入力され、ブレード支
持体61が矢印a方向に移動することで、図2(b)に
示すように、非画像形成時にはクリーニングブレード6
2が感光ドラム1の表面から離間し、帯電促進粒子32
がクリーニング位置を通過して、帯電部に到達できる。
【0066】又、次いで開始する画像形成時には、感光
ドラム1上の画像域の先端部がクリーニング位置に到達
する前に、ブレード支持体61が矢印b方向(図2
(b))に移動することで、クリーニングブレード62
の先端が感光ドラム1の表面に当接し、本来のクリーニ
ング作業状態に戻る。
【0067】以上、本実施例の画像形成装置の各部材に
ついて説明したが、次に図を参照して画像形成装置全体
の動作を更に説明する。
【0068】先ず、画像形成時には、帯電ローラ2の芯
金2aには- 700Vの直流電圧が印加され、感光ドラ
ム1表面は印加電圧とほぼ同電位に帯電される。その
後、画像情報に応じて、画像部を露光装置Eから発され
るレーザー光Lで走査し、感光ドラム1上に静電潜像を
形成する。次いで、感光ドラム1上の静電潜像を、現像
装置3内で摩擦帯電したトナーにより可視化してトナー
像を形成する。感光ドラム1上のトナー像はその後記録
材Pに転写され、更に定着装置5により定着されて永久
画像を得る。その後、感光ドラム1上の転写残トナーは
クリーニング装置6によって除去される。
【0069】非画像形成時においては、帯電ローラ2に
印加する帯電電圧を- 900Vと高めに設定し、現像部
にてトナーと逆極性の帯電促進粒子32が感光ドラム1
上に転移しやすいようにする。又、非画像形成時は、ク
リーニング位置においてクリーニングブレード62は感
光ドラム1より離間しているので、感光ドラム1上の帯
電促進粒子32はクリーニング装置6によって除去され
ることなく、そのまま帯電部に至り、帯電ローラ2に供
給される。従って、続く画像形成が開始される際に予め
帯電ローラ2に帯電促進粒子32が供給されているよう
に、感光ドラム1の長手方向に対して、ムラなく均一に
帯電促進粒子32を帯電ローラ2に供給することができ
る。尚、本実施例の画像形成装置では、転写部におい
て、転写ローラ4は感光ドラム1に対してほぼ従動回転
であるので、帯電促進粒子32の転写ローラ4ヘの付着
は少量である。
【0070】ここで、クリーニングブレード62が感光
ドラム1表面から離間することによって、感光ドラム1
の回転に伴いクリーニング部を通過した帯電促進粒子3
2が帯電ローラ2へと供給されるための時間は、帯電ロ
ーラ2の表面に満遍なく帯電促進粒子32が供給される
ように、帯電ローラ2が1回転するだけの時間以上とす
ることが望ましい。従って、連続して画像形成を行う場
合、即ち、記録材Pと続く記録材Pとの間に上記の動作
を行う場合には、記録材P間の時間を帯電ローラ2が1
回転する時間以上とするのが好ましい。更に、画像形成
装置の電源投入時や、規定枚数の画像形成毎に上記の動
作を行うことなども可能であり、その場合にもこの動作
は帯電ローラ2が1回転する時間以上とすることが望ま
しい。
【0071】以上の工程を繰り返すことにより、帯電ロ
ーラ2には常に均一に帯電促進粒子32が存在し、帯電
ムラのない直接注入帯電を行い、且つそれを長期に亙り
維持することができる。
【0072】尚、本実施例では、クリーニング部材とし
てブレード状のクリーニングブレード62を用いている
が、磁気ブラシ、ファーブラシを用いても、本実施例と
同様の効果が得られる。
【0073】又、本実施例では、非画像形成時に帯電電
圧を通常の画像形成時帯電電圧よりマイナス極性の方に
高くすることで、帯電促進粒子32を感光ドラム1上に
供給したが、この電圧は、帯電促進粒子32の帯電極性
に応じて設定することが望ましい。更に、帯電電圧のみ
ならず、現像バイアス電圧のDC値を変化させたり、A
Cの周波数やピーク間電圧さらにはdutyや波形など
を変化させたりすることによっても同様の効果が得られ
る。
【0074】更に、本実施例では像担持体としての電子
写真感光体は、ドラム状の感光ドラム1であるとして説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、感
光体として、以下に説明するような少なくとも感光体の
最表面の抵抗を調整したものを好適に用いることがで
き、又、より安定した帯電特性が得ることができる。
【0075】図5は、本発明にて好適に用いられる感光
体の断面を示す。感光体は、例えばアルミニウム製のド
ラム基体11上に下引き層12、正電荷注入防止層1
3、電荷発生層14、電荷輸送層15の順に重ねて塗工
された一般的な有機感光体ドラムに、電荷注入層16を
塗布することにより、感光体表面の帯電性能を向上する
ことができる。
【0076】電荷注入層16は、光硬化型のアクリル樹
脂に、SnO2 の超微粒子16a(重量平均粒径D4が
約0.03μm)、テフロンなどの滑剤、及び重合開始
剤などを混合分散して塗工した後、光硬化法により膜形
成したものである。
【0077】電荷注入層16の特性として重要な点は、
表層の抵抗にある。即ち、電荷の直接注入する帯電方式
(直接注入帯電)においては、被帯電体側である感光ド
ラム1の表面の抵抗を下げることでより効率良く電荷の
授受が行えるようになる。一方、感光ドラム1は静電潜
像を一定時間保待する必要があるため、電荷注入層16
の体積抵抗値としては1×109 〜1×1014Ωcmの
範囲であることが好ましい。又、電荷注入層16を用い
ない場合でも、例えば電荷輸送層15が上記の抵抗値の
範囲であれば、同等の効果が得られる。
【0078】更に、表層の体積抵抗が約1013Ωcmで
あるアモルファスシリコン感光体などを用いても同様な
効果が得られる。
【0079】以上、本実施例の画像形成装置によれば、
現像特性を低下させることなく帯電促進粒子32を安定
して帯電部材2に供給し、画像形成装置の使用開始時か
ら長期に亙る使用の後まで、像担持体を均一に帯電させ
ることができ、且つ直接注入帯電によりオゾン等の放電
生成物の生成を防止することが可能となった。
【0080】実施例2 本実施例の画像形成装置は、図1に示す実施例1の画像
形成装置と同様の構成とされ、又、非画像形成時にクリ
ーニング装置6が帯電促進粒子32を除去するのを防止
するための方法も同様であり、転写ローラ4へのバイア
ス電圧印加動作のみが異なる。
【0081】実施例1で述べたように、図1に示す画像
形成装置において、転写ローラ4は感光ドラム1に対し
て従動回転するので、転写部における転写ローラ4ヘの
帯電促進粒子32の転移は少量である。しかし、少量で
あるこの転写ローラ4への帯電促進粒子32を防止する
ことで、より多くの帯電促進粒子32を帯電ローラ2に
供給することがてきる。
【0082】そこで、本実施例では、非画像形成時に、
転写ローラ4に印加するバイアス電圧を帯電促進粒子3
2の転移が感光ドラム1上に付着したまま転写ローラ4
に転移しないよう設定した。
【0083】具体的には、非転写時には、転写ローラ4
に印加するバイアス電圧を0Vにして、感光ドラム1上
に存在する帯電促進粒子32が転写ローラ4に付着する
ことを防止する。
【0084】尚、非転写時に転写ローラ4ヘ印加するバ
イアス電圧は、本実施例のものに限定されるものではな
く、本発明を実施するに際して、用いる各々の帯電促進
粒子32の帯電極性や、感光ドラム1表面の帯電電位設
定に応じて最適化することが可能である。又、DCバイ
アス、ACバイアス及びその他特殊な波形が選択でき
る。
【0085】以上、本実施例によれば、実施例1に示し
た構成では転写ローラ4に付着してしまう少量の帯電促
進粒子32を帯電部へ供給することができるので、更に
多くの帯電促進粒子32を帯電ローラ2に供給し、感光
ドラム1を常に安定して帯電させることができる。
【0086】実施例3 本実施例の画像形成装置は実施例1の図1に示す画像形
成装置と同様の構成とされ、又、帯電促進粒子32が非
画像形成時にクリーニング装置6によって除去されるの
を防止する方法も同様であり、転写ローラ4の動作のみ
が異なる。図3は、本実施例の要部を示す。
【0087】本実施例では、非画像形成時に発生する転
写ローラ4への少量の帯電促進粒子32の転移を、実施
例2に示すような静電的な方法によらずに機械的方法に
て防止し、実施例1に比べて更に安定して帯電促進粒子
32を帯電ローラ2へと供給することを可能にする。
【0088】本実施例では、非画像形成時に転写ローラ
4を感光ドラム1から離間して、帯電促進粒子32が転
写ローラ4に付着しないように設定した。即ち、画像形
成時(転写時)には、転写ローラ4は図3(a)に示す
ように記録材Pを介して感光ドラム1に当接している。
【0089】しかし、感光ドラム1上のトナー像の後端
部が転写位置を通過した後、然るべき信号により転写ロ
ーラ4が矢印c方向に移動することで、転写ローラ4
は、図3(b)に示すように感光ドラム1表面から離間
する。
【0090】こうすることにより、帯電促進粒子32は
非画像形成時に転写位置を通過することができ、更に実
施例1に示したようにクリーニング位置を通過して、帯
電部に到達することが可能となる。
【0091】又、次いで開始される画像形成時には、感
光ドラム1上に形成されるトナー像の先端部が転写位置
に到達する前に、転写ローラ4が矢印d方向(図3
(b))に移動することで、転写ローラ4は感光ドラム
1に接触し、本来の転写の行える状態に戻る。
【0092】以上、本実施例によれば、非画像形成時に
現像から供給された帯電促進粒子32を100%帯電部
へ供給することができるので、帯電促進粒子32が十分
に帯電ローラ2へと供給され、感光ドラム1を常に安定
して帯電させることができる。
【0093】尚、本実施例では、転写装置4はローラ状
の転写ローラ4であるとして説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、ブレード、ドラム形状又は
ベルト形状のものを用いても同様な効果が得られる。
【0094】実施例4 本実施例の画像形成装置は、図1に示す実施例1の画像
形成装置と同様の構成とされ、クリーニング装置6のみ
が異なる。図4は、本実施例の要部を示す。
【0095】本実施例にてクリーニング装置6が備える
クリーニング部材63は、レーヨン繊維をパイル地にし
たテープを直径6mmの金属製の芯金にスパイラル状に
巻き付けて、外径10mm、長手方向の長さ250mm
のロールブラシ状であり、植毛密度は300デニール/
50フィラメント、1平方ミリメートル当り155本の
密度であるファーブラシとされる。
【0096】画像形成時には、ファーブラシ63は感光
ドラム1の回転に対してカウンター回転することによっ
て、感光ドラム1の表面の転写残トナーを除去する。即
ち、図4(a)に示すように、ファーブラシ63を感光
ドラム1の表面に対して- 200%のカウンター回転で
転写残トナーを除去し、クリー二ング容器65内に設け
られる掻き取り部材64によって、ファーブラシ63に
付着したトナーがクリーニング容器65内に掻き落とさ
れる。
【0097】又、非画像形成時には、ファーブラシ63
を感光ドラム1に対して従動回転とし、且つ、掻き取り
部材64は矢印c方向に移動して、図4(b)に示すよ
うに、ファーブラシ63から離間する。従って、現像部
にて感光ドラム1上に供給された帯電促進粒子32は、
クリーニング部を通過して、帯電部に到達することがで
きる。
【0098】又、次いで開始される画像形成時には、再
びファーブラシ63は感光ドラム1の回転に対してカウ
ンター回転となり、且つ掻き取り部材64も矢印fの方
向に移動して、通常の転写残トナーの除去が可能な状態
に戻る。
【0099】以上、本実施例によれば、非画像時に帯電
促進粒子32が均一に帯電ローラ2へと供給されるの
で、感光ドラム1上の帯電ムラのない良好な画像が得ら
れる。
【0100】尚、本実施例では、クリーニング部材がフ
ァーブラシ63であるとして説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、磁気ブラシやスポンジロー
ルを用いたクリーニングについても同様な構成で良好な
効果が得られる。又、実施例2、或は実施例3に示し
た、転写ローラ4の構成を組み合わせることで、感光ド
ラム1の帯電安定性において、より高い効果が得られ
た。
【0101】更に、上記4つの実施例において、電子写
真感光体1、帯電部材2を備えた帯電装置20、現像剤
担持体3aを備えた現像装置3、クリーニング部材6
2、63を備えたクリーニング装置6は、枠体7によっ
て一体的にユニット化され、画像形成装置本体に対して
着脱可能のプロセスカートリッジとされている。しか
し、本発明はこれに限定されるものではなく、帯電部
材、現像剤担持体又はクリーニング手段と電子写真感光
体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを
画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである
か、又は帯電部材、現像剤担持体、クリーニング手段の
少なくとも一つと電子写真感光体とを一体的にカートリ
ッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものであ
るか、更に少なくとも現像剤担持体と電子写真感光体と
を一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱
可能としたプロセスカートリッジとすることもできる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
形成装置は、像担持体と、予め表面に帯電促進粒子を担
持した帯電部材を有し、帯電部材に電圧を印加し且つ像
担持体に対して速度差を持って像担持体の表面に当接さ
せることで像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置
と、一様に帯電された像担持体を露光し、静電潜像を形
成する露光装置と、像担持体上の静電潜像を可視化する
ためのトナーを含む現像剤と、現像剤に添加された帯電
促進粒子と、電圧が印加されて現像剤及び帯電促進粒子
を像担持体へと搬送する現像剤担持体とを有する現像装
置と、像担持体上のトナー像を記録材上に転写するため
に電圧が印加される転写装置と、像担持体上の転写残ト
ナーを除去するためのクリーニング部材を有するクリー
ニング装置と、を有する画像形成装置であって、少なく
とも非画像形成時の或る時間に、クリーニング装置が画
像形成時と異なる状態にある構成とされるので、現像特
性を低下させることなく帯電促進粒子を安定して帯電部
材に供給し、画像形成装置の使用開始時から長期に亙る
使用の後まで、像担持体を均一に帯電させることがで
き、且つ直接注入帯電によりオゾン等の放電生成物の生
成を防止することが可能となった。
【0103】従って、本発明の画像形成装置は、帯電ム
ラ、画像流れなどのない高品位な画像を安定して形成す
ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概
略構成図である。
【図2】本発明に従うクリーニング装置の一実施例の動
作を説明するための図でる。
【図3】本発明に従う転写装置の一実施例の動作を説明
するための図である。
【図4】本発明に従うクリーニング装置の他の実施例の
動作を説明するための図である。
【図5】本発明にて好適に用いられる電子写真感光体を
説明するための概略断面図である。
【図6】種々の接触帯電装置の帯電特性を説明するため
のグラフ図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 2 帯電ローラ(帯電装置) 3 現像装置 4 転写ローラ(転写装置) 5 定着装置 6 クリーニング部材 20 帯電装置 32 帯電促進粒子 61 ブレード支持体 62 クリーニングブレード(クリーニング部
材) 63 ファーブラシ(クリーニング部材) 64 掻き取り部材
フロントページの続き (72)発明者 平林 純 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 AA18 BB01 BB13 CC04 CC05 CC06 DD03 2H034 BC07 BC10 BD07 BD10 BE07 BE10 BF08 BF12 2H071 BA04 BA13 DA06 DA08 DA09 DA13 DA15

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、 予め表面に帯電促進粒子を担持した帯電部材を有し、前
    記帯電部材に電圧を印加し且つ前記像担持体に対して速
    度差を持って前記像担持体の表面に当接させることで前
    記像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、 前記一様に帯電された像担持体を露光し、静電潜像を形
    成する露光装置と、 前記像担持体上の静電潜像を可視化するためのトナーを
    含む現像剤と、前記現像剤に添加された前記帯電促進粒
    子と、電圧が印加されて前記現像剤及び前記帯電促進粒
    子を前記像担持体へと搬送する現像剤担持体とを有する
    現像装置と、 前記像担持体上のトナー像を記録材上に転写するために
    電圧が印加される転写装置と、 前記像担持体上の転写残トナーを除去するためのクリー
    ニング部材を有するクリーニング装置と、を有する画像
    形成装置であって、少なくとも非画像形成時の或る時間
    に、前記クリーニング装置が画像形成時と異なる状態に
    あることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記クリーニング部材は、少なくとも非
    画像形成時の或る時間に、前記像担持体から離間するこ
    とを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニング部材は、ブレード状又
    は回転体とされることを特徴とする請求項1又は2の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記回転体とされるクリーニング部材
    は、掻き取り部材によりトナーを掻き落とされることを
    特徴とする請求項3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記回転体とされるクリーニング部材
    は、画像形成時には前記像担持体に対して速度差を持っ
    て回転し、更に少なくとも非画像形成時の或る時間には
    前記像担持体に対して従動回転することを特徴とする請
    求項3又は4の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記掻き取り部材は、少なくとも非画像
    形成時の或る時間には前記回転体とされるクリーニング
    部材から離間することを特徴とする請求項3、4又は5
    の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記回転体とされるクリーニング部材
    は、磁気ブラシ、ファーブラシ又は発泡弾性体のローラ
    であることを特徴とする請求項3〜6のいずれかの項に
    記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 非画像形成時の或る時間は、少なくとも
    画像形成終了直後の前記像担持体が一周する時間以上で
    あることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記
    載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記クリーニング装置が画像形成時と異
    なる状態をとるのに同期して、前記帯電部材に印加する
    電圧を画像形成時とは異なる電圧とすることを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記クリーニング装置が画像形成時と
    異なる状態をとるのに同期して、前記現像剤担持体に印
    加する電圧を画像形成時とは異なる電圧とすることを特
    徴とする請求項1〜9のいずれかの項に記載の画像形成
    装置。
  11. 【請求項11】 前記クリーニング装置が画像形成時と
    異なる状態をとるのに同期して、前記転写装置に印加す
    る電圧を画像形成時とは異なる電圧とすることを特徴と
    する請求項1〜10のいずれかの項に記載の画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 前記クリーニング装置が画像形成時と
    異なる状態をとるのに同期して、前記転写装置が前記像
    担持体から離間することを特徴とする請求項1〜11の
    いずれかの項に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記帯電促進粒子の重量平均粒径D4
    は、0.01μm以上で、且つ、前記トナーの平均粒径
    以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか
    の項に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記帯電促進粒子の抵抗率は、1×1
    12Ωcm以下であることを特徴とする請求項1〜13
    のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記像担持体の最表面層の体積抵抗率
    は、1×109 Ωcm以上、1×1014Ωcm以下とさ
    れることを特徴とする請求項1〜14のいずれかの項に
    記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記像担持体は電子写真感光体であ
    り、前記電子写真感光体の最表面層の体積抵抗値は、1
    ×109 Ωcm以上、1×1014Ωcm以下とされるこ
    とを特徴とする請求項1〜15のいずれかの項に記載の
    画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記帯電部材は、弾性体とされること
    を特徴とする請求項1〜16のいずれかの項に記載の画
    像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記帯電部材は、弾性発泡体であるこ
    とを特徴とする請求項1〜16のいずれかの項に記載の
    画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記帯電部材は、ファーブラシ、フェ
    ルト又は静電植毛の布であることを特徴とする請求項1
    〜16のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記帯電部材は回転体とされることを
    特徴とする請求項1〜19のいずれかの項に記載の画像
    形成装置。
  21. 【請求項21】 前記帯電部材は、前記像担持体の回転
    に対してカウンターで回転することを特徴とする請求項
    20の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記クリーニング装置、前記現像装
    置、前記帯電装置の少なくとも一つと、前記像担持体と
    しての電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、
    このカートリッジは画像形成装置本体に対して着脱可能
    なプロセスカートリッジとされることを特徴とする請求
    項1〜21のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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