JP4438031B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する。より詳しくは、接触帯電方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、電子写真方式や静電記録方式等の画像形成装置において、電子写真感光体・静電記録誘電体等の像担持体を所要の極性・電位に一様に帯電処理(除電処理も含む)する帯電装置としてはコロナ帯電器(コロナ放電器)が使用されていた。
【0003】
コロナ帯電器は非接触型の帯電装置であり、例えば、ワイヤ電極等の放電電極と該放電電極を囲むシールド電極を備え、放電開口部を被帯電体である像担持体に対向させて非接触に配設し、放電電極とシールド電極に高圧を印加することにより生じる放電電流(コロナシャワー)に像担持体面をさらすことで像担持体面を所定に帯電させるものである。
【0004】
近時は、像担持体等の被帯電体の帯電装置として、コロナ帯電器に比べて低オゾン・低電力等の利点があることから接触帯電装置が多く提案され、また実用化されている。
【0005】
接触帯電装置は、像担持体等の被帯電体に、ローラ型(帯電ローラ)、ファーブラシ型、磁気ブラシ型、ブレード型等の導電性の帯電部材を接触させ、この帯電部材(接触帯電部材・接触帯電器、以下、接触帯電部材と記す)に所定の帯電バイアスを印加して被帯電体面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0006】
接触帯電の帯電機構(帯電のメカニズム、帯電原理)には、(1)放電帯電機構と(2)注入帯電機構の2種類の帯電機構が混在しており、どちらが支配的であるかにより各々の特性が現れる。
【0007】
(1)放電帯電機構
接触帯電部材と被帯電体との微小間隙に生じる放電現象により被帯電体表面が帯電する機構である。
【0008】
放電帯電機構は接触帯電部材と被帯電体に一定の放電しきい値を有するため、帯電電位より大きな電圧を接触帯電部材に印加する必要がある。また、コロナ帯電器に比べれば発生量は格段に少ないけれども放電生成物を生じることが原理的に避けられないため、オゾンなど活性イオンによる弊害は避けられない。
【0009】
(2)注入帯電機構
接触帯電部材から被帯電体に直接に電荷が注入されることで被帯電体表面が帯電する機構である。直接帯電あるいは電荷注入帯電とも称される。
【0010】
より詳しくは、中抵抗の接触帯電部材が被帯電体表面に接触して、放電現象を介さずに、つまり放電を基本的に用いないで被帯電体表面に直接電荷注入を行うものである。よって、接触帯電部材への印加電圧が放電閾値以下の印加電圧であっても、被帯電体を印加電圧相当の電位に帯電することができる。この注入帯電機構はイオンの発生を伴わないため放電生成物による弊害は生じない。
【0011】
しかし、注入帯電であるため、接触帯電部材の被帯電体への接触性が帯電性に大きく効いてくる。そこで接触帯電部材はより密に構成し、また被帯電体との速度差を多く持ち、より高い頻度で被帯電体に接触する構成をとる必要がある。
【0012】
A)ローラ帯電
接触帯電装置は、接触帯電部材として導電ローラ(帯電ローラ)を用いたローラ帯電方式が帯電の安定性という点で好ましく、広く用いられている。
【0013】
このローラ帯電はその帯電機構は前記(1)の放電帯電機構が支配的である。
【0014】
帯電ローラは、導電あるいは中抵抗のゴム材あるいは発泡体を用いて作成される。さらにこれらを積層して所望の特性を得たものもある。
【0015】
帯電ローラは被帯電体(以下、感光体と記す)との一定の接触状態を得るために弾性を持たせているが、そのため摩擦抵抗が大きく、多くの場合、感光体に従動あるいは若干の速度差をもって駆動される。従って、注入帯電しようとしても、絶対的帯電能力の低下や接触性の不足やローラ上のムラや感光体の付着物による帯電ムラは避けられないため、従来のローラ帯電ではその帯電機構は放電帯電機構が支配的である。
【0016】
図11は接触帯電における帯電効率例を表わしたグラフである。横軸に接触帯電部材に印加したバイアス、縦軸にはその時得られた感光体帯電電位を表わすものである。
【0017】
従来のローラ帯電の場合の帯電特性はAで表わされる。即ち凡そ−500Vの放電しきい値を過ぎてから帯電が始まる。従って、−500Vに帯電する場合は−1000Vの直流電圧を印加するか、あるいは、−500V直流の帯電電圧に加えて、放電しきい値以上の電位差を常に持つようにピーク間電圧1200Vの交流電圧を印加して感光体電位を帯電電位に収束させる方法が一般的である。
【0018】
より具体的に説明すると、厚さ25μmのOPC感光体に対して帯電ローラを加圧当接させた場合には、約640V以上の電圧を印加すれば感光体の表面電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に対して傾き1で線形に感光体表面電位が増加する。このしきい値電圧を帯電開始電圧Vthと定義する。
【0019】
つまり、電子写真に必要とされる感光体表面電位Vdを得るためには帯電ローラにはVd+Vthという必要とされる以上のDC電圧が必要となる。このようにしてDC電圧のみを接触帯電部材に印加して帯電を行なう方法を「DC帯電方式」と称する。
【0020】
しかし、DC帯電方式においては環境変動等によって接触帯電部材の抵抗値が変動するため、また、感光体が削れることによって膜厚が変化するとVthが変動するため、感光体の電位を所望の値にすることが難しかった。
【0021】
このため、更なる帯電の均一化を図るために特開昭63−149669号公報等に開示されるように、所望のVdに相当するDC電圧に2×Vth以上のピーク間電圧を持つAC成分を重畳した振動電圧を接触帯電部材に印加して感光体の帯電を行なう「AC帯電方式」が用いられる。これは、ACによる電位のならし効果を目的としたものであり、感光体の電位はAC電圧のピークの中央であるVdに収束し、環境等の外乱には影響されることはない。
【0022】
しかしながら、このような接触帯電装置においても、その本質的な帯電機構は、放電帯電機構によるものが主であり、接触帯電部材から感光体への放電現象を用いているため、先に述べたように接触帯電部材に印加する電圧は感光体表面電位以上の値が必要とされ、微量のオゾンは発生する。
【0023】
また、帯電均一化のためにAC帯電を行なった場合にはさらなるオゾンの発生、AC電圧の電界による接触帯電部材と感光体の振動騒音(AC帯電音)の発生、また、放電による感光体表面の劣化等が顕著になり、新たな問題点となっていた。
【0024】
B)ファーブラシ帯電
ファーブラシ帯電は、接触帯電部材として導電性繊維のブラシ部を有する部材(ファーブラシ帯電器)を用い、その導電性繊維ブラシ部を被帯電体としての感光体に接触させ、所定の帯電バイアスを印加して感光体面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0025】
このファーブラシ帯電もその帯電機構は前記(1)の放電帯電機構が支配的である。
【0026】
ファーブラシ帯電器は固定タイプとロールタイプが実用化されている。中抵抗の繊維を基布に折り込みパイル状に形成したものを電極に接着したものが固定タイプで、ロールタイプはパイルを芯金に巻き付けて形成する。繊維密度としては100本/mm2 程度のものが比較的容易に得られるが、注入帯電機構により十分均一な帯電を行うにはそれでも接触性は不十分であり、注入帯電機構により十分均一な帯電を行うには感光体に対し機械構成としては困難なほどに速度差を持たせる必要があり、現実的ではない。
【0027】
このファーブラシ帯電の直流電圧印加時の帯電特性は図11のBに示される特性をとる。従って、ファーブラシ帯電の場合も、固定タイプ、ロールタイプどちらも多くは、高い帯電バイアスを印加し放電帯電機構を用いて帯電を行っている。
【0028】
C)磁気ブラシ帯電
磁気ブラシ帯電は、接触帯電部材として導電性磁性粒子をマグネットロール等で磁気拘束してブラシ状に形成した磁気ブラシ部を有する部材(磁気ブラシ帯電器)を用い、その磁気ブラシ部を被帯電体としての感光体に接触させ、所定の帯電バイアスを印加して感光体面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0029】
この磁気ブラシ帯電の場合はその帯電機構は前記(2)の注入帯電機構が支配的である。
【0030】
磁気ブラシ部を構成させる導電性磁性粒子として粒径5〜50μmのものを用い、感光体と十分速度差を設けることで、均一に注入帯電を可能にする。
【0031】
図11の帯電特性グラフのCにあるように、印加バイアスとほぼ比例した帯電電位を得ることが可能になる。
【0032】
しかしながら、機器構成が複雑であること、磁気ブラシ部を構成している導電性磁性粒子が脱落して感光体に付着する等他の弊害もある。
【0033】
特開平6−3921号公報等には感光体表面にあるトラップ準位または電荷注入層の導電粒子等の電荷保持部材に電荷を注入して接触注入帯電を行なう方法が提案されている。放電現象を用いないため、帯電に必要とされる電圧は所望する感光体表面電位分のみであり、オゾンの発生もない。さらに、AC電圧を印加しないので、帯電音の発生もなく、ローラ帯電方式と比べると、オゾンレス、低電力の優れた帯電方式である。
【0034】
D)クリーナレス(トナーリサイクルシステム)
転写方式の画像形成装置においては、転写後の感光体(像担持体)に残存する転写残現像剤(トナー)はクリーナ(クリーニング装置)によって感光体面から除去されて廃トナーとなるが、この廃トナーは環境保護の面からも出ないことが望ましい。そこでクリーナをなくし、転写後の感光体上の転写残現像剤は現像装置によって「現像同時クリーニング」で感光体上から除去し現像装置に回収・再用する装置構成にしたクリーナレスの画像形成装置も出現している。
【0035】
現像同時クリーニングとは、転写後に感光体上に残留した現像剤を次工程以降の現像時、即ち引き続き感光体を帯電し、露光して潜像を形成し、該潜像の現像時にかぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vback)によって回収する方法である。この方法によれば、転写残現像剤は現像装置に回収されて次工程以後に再用されるため、廃トナーをなくし、メンテナンスに手を煩わせることも少なくすることができる。またクリーナレスであることでスペース面での利点も大きく、画像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
【0036】
クリーナレスは上記のように転写残トナーを専用のクリーナによって感光体面から除去するのではなく、帯電手段部を経由させて現像装置に至らせて再度現像プロセスにて利用するものであるため、感光体の帯電手段として接触帯電を用いた場合においては感光体と接触帯電部材との接触部に絶縁性である現像剤が介在した状態でいかにして感光体を帯電するかが課題になっている。上記したローラ帯電やファーブラシ帯電においては、感光体上の転写残トナーを拡散し非パターン化するとともに、大きなバイアスを印加し放電による帯電を用いることが多い。磁気ブラシ帯電においては接触帯電部材として粉体を用いるため、その粉体である導電性磁性粒子の磁気ブラシ部が感光体に柔軟に接触し感光体を帯電できる利点があるが、機器構成が複雑であること、磁気ブラシ部を構成している導電性磁性粒子の脱落による弊害が大きい。
【0037】
E)接触帯電部材に対する粉末塗布
接触帯電装置について、帯電ムラを防止し安定した均一帯電を行なうために、接触帯電部材に被帯電体面との接触面に粉末を塗布する構成が特公平7−99442号公報に開示されているが、接触帯電部材(帯電ローラ)が被帯電体(感光体)に従動回転(速度差駆動なし)であり、スコロトロン等のコロナ帯電器と比べるとオゾン生成物の発生は格段に少なくなっているものの、帯電原理は前述のローラ帯電の場合と同様に依然として放電帯電機構を主としている。特に、より安定した帯電均一性を得るためにはDC電圧にAC電圧を重畳した電圧を印加するために、放電によるオゾン生成物の発生はより多くなってしまう。よって、長期に装置を使用した場合や、クリーナレスの画像形成装置を長期に使用した場合において、オゾン生成物による画像流れ等の弊害が現れやすい。
【0038】
また、特開平5−150539号公報には、接触帯電を用いた画像形成方法において、長時間画像形成を繰り返すうちにトナー粒子やシリカ微粒子が帯電手段の表面に付着することによる帯電阻害を防止するために、現像剤中に、少なくとも顕画粒子と、顕画粒子より小さい平均粒径を有する導電性粒子を含有することが開示されている。しかし、この接触帯電は放電帯電機構によるもので、直接注入帯電機構ではなく、放電帯電による前述の問題がある。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】
注入帯電機構を用いた場合に、像担持体と接触帯電部材に周速差を持たせた上で、接触性の向上により帯電を促進させるために、導電性の粒子(以下、帯電促進粒子と称する)を接触帯電部材に塗布あるいは混入させたものを用いる系では密な接触を行うことが可能であり、接触不足による帯電不良は生じにくく、良好な帯電性を得ることができ、図11の磁気ブラシCと同等以上の帯電特性を得ることが可能となる。
【0040】
また、帯電促進粒子が像担持体と接触帯電部材の接触ニップ部に介在することにより、接触トルクを低めつつ、接触帯電部材と像担持体間の当接圧を高めることができ、接触帯電部材と像担持体間の接触ニップ部を転写残の現像剤が通過することはない。
【0041】
しかし、転写材に転写されなかった現像剤が存在する場合には、像担持体の帯電のみならず、転写残の現像剤に適切な電荷を持たせてやらなければならない。転写残の現像剤が適正な電荷を持たない場合には、現像装置にて転写残の現像剤を回収することができず、良好な画質を得ることができなくなってしまう。
【0042】
また、帯電促進粒子が過剰に像担持体に供給されると、印字画像上に転写されてしまったり、あるいは画像露光を遮るなどの弊害が現れてしまうことがある。
【0043】
本発明の目的は、このような課題を解決するものであり、帯電促進粒子を接触帯電部材と像担持体の間に介在させ帯電を行う画像形成装置において、良好な帯電性を得るとともに、転写残の現像剤に対しても適切な電荷を与え、帯電促進粒子が過剰に像担持体表面に供給されるのを防ぐことが可能な画像形成装置を提供することである。
【0044】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を特徴とする画像形成装置である。
【0051】
像担持体に、像担持体を帯電する帯電工程、像担持体の帯電面に静電潜像を形成する情報書き込み工程、その静電潜像を帯電した現像剤により現像する現像工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行する画像形成装置において、
1)像担持体を帯電する帯電手段は、帯電部材を像担持体に接触させて像担持体面を帯電する接触帯電装置であり、少なくとも帯電部材と像担持体との接触部には帯電を促進させるための帯電促進粒子が介在しており、
2)前記接触帯電部材は前記像担持体と対向部において逆方向に回転する回転体であり、
3)前記接触帯電部材に導電部材を非接触で近接させて、交流電圧を印加し、前記帯電促進粒子は前記導電部材との摺擦により前記現像剤の極性と同極性に帯電され、印字時は、前記接触帯電部材と前記導電部材との近傍で前記帯電促進粒子が滞留をするように、前記導電部材に印加される直流バイアス電位と前記接触帯電部材に印加する電位との電位差を設定し、非印字時は、前記滞留させた帯電促進粒子が前記像担持体に移動するように、前記導電部材に印加される直流バイアス電位と前記接触帯電部材に印加する電位との電位差を設定することを特徴とする画像形成装置。
【0057】
〈作 用〉
a)帯電促進粒子は帯電補助を目的とした導電性の粒子であり、接触帯電において少なくとも帯電部材と像担持体とのニップ部にこの帯電促進粒子を介在させることで均一で安定な直接帯電を実現している。帯電促進粒子は、抵抗値を1×1012(Ω・cm)以下に、さらに好ましくは、1×1010(Ω・cm)以下のものにすることで帯電性を損なわない。また粒径を現像剤の粒径の1/2以下のものにすることで像担持体に対する画像露光の妨げとならない。
【0058】
即ち、像担持体と接触帯電部材とのニップ部である帯電部に帯電促進粒子を介在させることで、該粒子の滑剤効果により、摩擦抵抗が大きくてそのままでは像担持体に対して速度差を持たせて接触させることが困難であった帯電ローラであっても、それを像担持体面に対して無理なく容易に効果的に速度差を持たせて接触させた状態にすることが可能となると共に、該接触帯電部材が該粒子を介して像担持体面に密に接触してより高い頻度で像担持体面に接触する構成となる。
【0059】
接触帯電部材と像担持体との間に十分な速度差を設けることにより、接触帯電部材と像担持体のニップ部において帯電促進粒子が像担持体に接触する機会を格段に増加させ、高い接触性を得ることができ、接触帯電部材と像担持体のニップ部に存在する帯電促進粒子が像担持体表面を隙間なく摺擦することで像担持体に電荷を直接注入できるようになり、接触帯電部材による像担持体の接触帯電は帯電促進粒子の介存により注入帯電が支配的となる。
【0060】
b)そして、像担持体に対して、転写プロセスと帯電プロセスの間において、導電部材を非接触に対向させ、導電部材に交流を含む電圧を印加する、あるいは回転する接触帯電部材に導電部材を非接触で近接させて、交流電圧を印加することにより、転写残の現像剤に適正な電荷を持たせつつ、過剰に帯電促進粒子が像担持体表面に付着し、印字画像に影響を与えることを防ぐことができ、良好な帯電性と、印字画像を得ることができる。
【0061】
【発明の実施の形態】
〈実施例1〉(図1・図2)
図1は本発明に従う画像形成装置の一例の概略構成模型図である。
【0062】
本実施例の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用、接触帯電方式、反転非接触現像方式、クリーナレス、プロセスカートリッジ式のレーザープリンタである。
【0063】
接触帯電は、像担持体としての感光体1と接触帯電部材としての帯電ローラ2の接触部である帯電ニップ部Nに帯電促進粒子mを介在させるとともに、感光体1と帯電ローラ2とに周速差をもたせて感光体1と帯電ローラ2とを緻密に接触させることで注入帯電機構を支配的にさせている。
【0064】
また本実施例は、帯電促進粒子mを現像装置(現像器)3の現像剤31に混入させて、現像装置3内から帯電促進粒子mを感光体表面を介して帯電ニップ部Nに供給するようにし、転写部Tと帯電ニップ部Nとの間において感光体表面に非接触に近接させて、導電部材6としての、カーボンコートしたアルミ棒を配設してある。
【0065】
そして、その導電部材6としてのアルミ棒に交流と直流を重畳した電圧を印加する。これにより、適正な電荷を持たない転写残現像剤をアルミ棒表面に非接触で回収し、適正な電荷にした後に感光体1表面へ戻し、そののち帯電ローラ2を介した後に現像装置3内に再回収することが可能になる。
【0066】
かくして、感光体1表面の帯電を良好に行うことが可能になるとともに、不適な電荷を帯びた転写残の現像剤に対しても適切な電荷を与えることができ、現像装置3への転写残現像剤の回収性を高める事で、良好な画像を得ることができるものである。
【0067】
(1)本例プリンタの全体的な概略構成
[像担持体]
1は像担持体(被帯電体)としての回転ドラム型の電子写真感光体である。本実施例のプリンタは反転現像を用いており、感光体1はネガ感光体を用いている。本実施例の感光体1は直径30mmのOPC感光体であり、矢印の時計方向に94mm/secの周速度をもって回転駆動される。
【0068】
[帯 電]
2は感光体1に所定の押圧力をもって接触させて配設した可撓性の接触帯電部材としての直径12mmの導電性弾性ローラ(帯電ローラ)である。Nは感光体1と帯電ローラ2との帯電ニップ部である。この帯電ローラ2には予めその外周面に帯電促進粒子mをコートして担持させてあり、帯電ニップ部Nには帯電促進粒子mが存在している。
【0069】
帯電ローラ2は本実施例においては帯電ニップ部Nにおいて感光体1の回転方向と逆方向(カウンター)に100%の周速で回転駆動され、感光体1面に対して速度差を持って接触する。そしてこの帯電ローラ2に帯電バイアス電源S1から所定の帯電バイアスが印加される。これにより回転感光体1の周面が注入帯電方式で所定の極性・電位に一様に接触帯電処理される。
【0070】
本実施例では帯電ローラ2には感光体1の外周面がほぼ−680Vに一様に帯電されるように、帯電バイアス電源S1から帯電バイアスを印加する。本実施例では帯電ローラ2に印加している電位は−700Vである。
【0071】
帯電ローラ2は、芯金21上にゴムあるいは発泡体の中抵抗層22を形成することにより作成される。中抵抗層22は樹脂(例えばウレタン)、導電性粒子(例えばカーボンブラック)、硫化剤、発泡剤等により処方され、芯金21の上にローラ状に形成した。その後、表面を研磨した。
【0072】
帯電ローラ2の抵抗値は以下のように測定した。すなわちプリンタの感光体1をアルミ製のドラムと入れ替える。その後に、アルミドラムと帯電ローラ2の間に100Vの電圧をかけ、その時に流れる電流値を測定することにより帯電ローラ2の抵抗値を求めた。
【0073】
本実施例で用いた帯電ローラ2の抵抗値は5×106 Ωであった。本測定は25℃、湿度60%の環境下で行った。この測定環境については、本実施例及び他の実施例中の他の測定も同様である。
【0074】
帯電ローラ2の表面における平均セル径は抵抗値それぞれにつき、20μmのものを用いた。平均セル径は光学顕微鏡による観察をもって測定した。
【0075】
[露 光]
そして回転感光体1の帯電処理面に対して、レーザーダイオードやポリゴンミラー等を含む不図示のレーザービームスキャナから出力されるレーザービームによる走査露光Lがなされる。レーザービームスキャナから出力されるレーザービームは目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して強度変調されたものであり、このレーザービームによる走査露光Lにて回転感光体1の外周面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0076】
[現 像]
3は現像装置(現像器)であり、この現像装置3は現像剤31として負帯電性の平均粒径6μmの磁性1成分絶縁現像剤を用いた反転非接触現像装置である。回転感光体1の外周面に形成された上記の静電潜像はこの現像装置3により現像剤像(トナー像)として反転現像される。
【0077】
現像剤31には帯電促進粒子mを混合(外添、混入)してある。
【0078】
32はマグネット33を内包する直径16mmの非磁性現像スリーブであり、この現像スリーブ32に上記現像剤31(+m)をコートし、感光体1表面との距離を500μmに固定した状態で、感光体1と等速で回転させ、現像スリーブ32に現像バイアス電源S2より現像バイアス電圧を印加する。
【0079】
現像装置内の現像剤31(+m)は回転現像スリーブ32上を搬送される過程において、弾性ブレード(規制ブレード)34で層厚規制を受け、また弾性ブレード34との摺擦により摩擦帯電し、電荷を持つ。
【0080】
現像バイアスは、周波数1.6kHz、ピーク間電圧が1.7kV、現像バイアスDC成分は−350Vであり、現像スリーブ32と感光体1の間の現像部位Dで1成分ジャンピング現像を行なわせる。現像バイアスは上記に限るものではない。
【0081】
a)現像剤31
本実施例で用いた現像剤31はスチレン−アクリル共重合体を主成分とする結着樹脂に、マグネタイトを60重量%、負性電荷制御材としてモノアゾ染料の金属錯塩を1重量%含有した、体積抵抗率が約1013Ω・cmの絶縁性現像剤に、流動性を付与するために疎水化したシリカ微粒子を現像剤重量部に対して0.8%外添したものを用いた。
【0082】
前記したように現像剤31には帯電促進粒子mを混合してあり、混合量は現像剤100重量部に対して2重量部である。ただし、混合量はこの量に限るものではない。
【0083】
b)帯電促進粒子m
本実施例では帯電促進粒子mは、比抵抗が107 Ω・cm、平均粒径1μmの導電性酸化亜鉛粒子を用いた。
【0084】
粒径は粒子が凝集体として構成される場合には、その凝集体としての平均粒径として定義した。粒径の測定には、光学あるいは電子顕微鏡による観察から、100個以上抽出し、水平方向最大弦長をもって体積粒度分布を算出し、その50%平均粒径をもって決定した。
【0085】
抵抗測定は錠剤法により測定し正規化して求めた。すなわち、底面積2.26cm2 の円筒内に、約0.5gの粉体試料を入れ、上下電極に15kgの加圧を行うと同時に100Vの電圧を印加し抵抗値を計測し、その後正規化して比抵抗を算出した。
【0086】
帯電促進粒子mは、潜像露光時に妨げにならないよう、無色あるいは白色の非磁性粒子が適切である。また、粒径も現像剤31の粒径に対して1/2以下程度でないと画像露光を遮ることがあった。そのため、これより小さい必要がある。
【0087】
帯電促進粒子mの材料として、本実施例では導電性酸化亜鉛粒子を用いたが、これに限るものでなく、粒子の材料としては、他の金属酸化物などの導電性無機粒子や有機物との混合物など各種導電粒子が使用可能である。
【0088】
[転 写]
4は接触転写手段としての中抵抗の転写ローラであり、感光体1に所定に圧接させて転写ニップ部Tを形成させてある。この転写ニップ部Tに不図示の給紙部から所定のタイミングで被記録体としての転写材Pが給紙され、かつ転写ローラ4に転写バイアス電源S3から所定の転写バイアス電圧が印加されることで、感光体1側の現像剤像が転写ニップ部Tに給紙された転写材Pの面に順次に転写されていく。
【0089】
本実施例で使用の転写ローラ4は、芯金41に中抵抗発泡層42を形成した、ローラ抵抗値5×108 Ωのものであり、+3000VのDC電圧を芯金41に印加して転写を行なった。転写ニップ部Tに導入された転写材Pはこの転写ニップ部Tを挟持搬送されて、その表面側に回転感光体1の表面に形成担持されている現像剤像が順次に静電気力と押圧力にて転写されていく。
【0090】
[定 着]
5は熱定着方式等の定着装置である。転写ニップ部Tに給紙されて感光体1側の現像剤像の転写を受けた転写材Pは回転感光体1の面から分離されてこの定着装置5に導入され、現像剤像の定着を受けて画像形成物(プリント、コピー)として装置外へ排出される。
【0091】
[非接触の導電部材]
6は転写部Tと帯電ニップ部Nとの間において感光体表面に非接触に近接させて感光体にほぼ並行に配設した導電部材である。
【0092】
本実施例におけるこの導電部材6は、直径8mmのアルミ棒(アルミニウム)であり、該アルミ棒の表面に、シリコン樹脂にカーボンブラックを分散させて表面コートした。また、端部においてスペーサコロを感光体面につき当てて導電部材6と感光体1との離間距離cを500μmに設定した。
【0093】
また導電部材6は回転自在に軸受け保持させてあり、感光体1の回転に従動的に回転するようにしてある。
【0094】
そしてこの導電部材6にはバイアス印加電源S4より、ピーク間電圧1600V、周波数500Hz、DC成分が−900の矩形波を印加した。
【0095】
この導電部材6の役目については(3)項で詳述する。
【0096】
[カートリッジ]
本実施例のプリンタは、感光体1、接触帯電部材2、現像装置3、非接触の導電部材6の4つのプロセス機器を共通のカートリッジケースに包含させてプリンタ本体に対して一括して着脱自在のカートリッジPCとしてある。カートリッジ化するプロセス機器の組み合わせ等は上記に限られるものではない。
【0097】
(3)帯電促進粒子mおよび非接触の導電部材6の働き
前述したように本実施例では、帯電ローラ2には予め帯電促進粒子mをコートしてある。また現像装置4にはその現像剤31に帯電促進粒子mを混合してある。
【0098】
現像装置内部の現像剤31に混合の帯電促進粒子mは現像剤31と摺擦される。本実施例では、現像剤31には負性電荷制御材が外添されているため、帯電促進粒子mはそれに対して摩擦帯電し、逆極性のプラス側に電荷を持つ。そのため、現像スリーブ32上の現像剤31中の帯電促進粒子mは、現像スリーブ32と感光体1表面間の電位差により、現像スリーブ32上から感光体1表面に供給される。
【0099】
帯電促進粒子mは現像剤31とは逆極性の電荷を持っているために、転写部Tにおいて転写材Pへは実質的に転写されず、感光体1と導電部材6との近接離間部cを通って帯電ローラ2と感光体1間の接触部である帯電ニップ部Nヘ供給され、結果として、帯電ローラ2表面にコートされる。
【0100】
このようにして、帯電促進粒子mが帯電ローラ2の表面に付着することにより、帯電ローラ2と感光体1表面間で帯電促進粒子mが介在し接触密度を高くする。そのため、良好な注入帯電性を得ることができる。
【0101】
転写部Tにおいて転写材Pに転写されないで感光体1面に残った現像剤(転写残現像材)は、感光体1表面に付着したまま、帯電ローラ2と感光体1の接触部である帯電ニップ部Nに搬送される。本実施例で用いたクリーナレスの画像形成装置と異なり、転写部Tの後に感光体1表面を清掃する部材(クリーナ)があるような画像形成装置においても、その清掃部材を通過する現像剤が若干なりとも存在するので、やはり本実施例と同様である。
【0102】
本実施例のような帯電方法では感光体1と帯電ローラ2の周速差を持たせるために、帯電ローラ2は感光体1に対して対向方向に回転させている。
【0103】
ここで、比較例(従来例)の画像形成装置として、非接触の導電部材6を配設していないクリーナレスの画像形成装置においては、転写部Tで転写されなかった現像剤は感光体1と帯電ローラ2の接触部である帯電ニップ部Nの位置に運ばれた後、帯電ローラ2の表面に付着する。転写残現像剤は帯電ローラ2の表面に付着したまま、1周弱帯電ローラ2上で回転し、感光体1と帯電ローラ2の接触部である帯電ニップ部Nに入るところで、感光体1表面上に戻される。
【0104】
転写残の現像剤が感光体1表面から帯電ローラ2表面に移動する地点は、帯電ニップ部Nの直前であり、帯電ニップ部N中を通過する転写残の現像剤はほとんど存在しない。
【0105】
現像装置3において転写残の現像剤を回収するためには、転写残の現像剤に対して、適切な電荷を与えてやることが必要とされる。帯電促進粒子mを用いた帯電方法では、帯電ローラ2表面上で帯電促進粒子mと現像剤31の接触が行われることで、電荷を与えることができる。従って、この比較例の画像形成装置でも転写残の現像剤に対して適正な電荷付与を行うことができる。しかし、必ずしも十分とは言えない。
【0106】
それに対して本実施例では、転写部Tと帯電ニップ部Nとの間において感光体表面に非接触に近接させて感光体にほぼ並行に導電部材6を配設し、この導電部材6には交流バイアス成分が印加されているために、感光体1表面に付着した転写残現像剤31は感光体1とこの導電部材6間で飛翔する。
【0107】
不適切な電荷極性である、プラスの極性に帯電している現像剤は感光体1表面の白地部に付着している。感光体1の転写後の白地部の電位は帯電設定電位の−680V弱程度になっている。それに対して、導電部材6は平均電位として−900Vの電位を持つために、プラスの電荷極性を持つ転写残の現像剤31は感光体1表面から導電部材6の表面に移動する。
【0108】
その後に、カーボンコートされた導電部材6表面との摺擦をヘて、適正な電荷極性に戻された現像剤31は感光体1表面ヘ戻される。
【0109】
感光体1表面ヘ戻された現像剤31は帯電ローラ2表面を経て、現像装置3内に再回収(現像同時回収)される。この時、現像剤31の電荷極性が適正に戻されているために、現像装置3での再回収は問題なく行うことが可能である。
【0110】
このような工程を経ることにより、本実施例は転写残の現像剤の電荷極性を適正にし、適正にしたもののみを帯電ローラ2を経て現像装置3内に再回収することが可能である。
【0111】
帯電促進粒子mに関しては、プラスの電荷を持っているため、導電部材6に付着するものもあるが、その後電荷注入により導電部材6表面から感光体1面に飛翔し帯電ローラ2の表面に供給される。
【0112】
以上の転写残現像剤31と帯電促進粒子mの挙動はレーザーシート法と呼ばれる可視化手法で確認することができる。具体的には、平面状のレーザー光をプロセスの断面方向に帯電部に照射し、高感度高速カメラで粒子の動きを計測することで確認が可能である。
【0113】
(4)試 験
次に、実際の印字画像において、非接触の導電部材6を配設した本実施例の画像形成装置と、非接触の導電部材6を配設していない比較例の画像形成装置と間でどのような差があるか確かめた結果を以下に示す。
【0114】
▲1▼.比較試験1
帯電ニップ部Nを通過後に帯電ローラ2表面から排出され、感光体1の表面上に戻された転写残現像剤の電荷が、本実施例の画像形成装置と、比較例の画像形成装置との間でどのように異なっているかを測定した。
【0115】
この比較試験は下記31A、31B、31Cの3種類のトナー種(現像剤)についてそれぞれ行った。この比較試験結果を表1に示す。
【0116】
トナー種31A:
スチレン−アクリル共重合体を主成分とする結着樹脂に、マグネタイトを60重量%、負性電荷制御材としてモノアゾ染料の金属錯塩を1重量%含有した、体積抵抗率が約1013Ω・cmの絶縁性現像剤に、流動性を付与するために疎水化したシリカ微粒子を現像剤重量部に対して0.8%外添したもの
トナー種31B:
上記のトナー種31Aにおいて、負性電荷制御材であるモノアゾ染料の金属錯塩を1.1重量%に変化させたもの
トナー種31C:
上記のトナー種31Aにおいて、負性電荷制御材であるモノアゾ染料の金属錯塩を0.9重量%に変化させたもの
【0117】
【表1】
【0118】
この表1でわかるように、本実施例は、比較例に比べて、転写残の現像剤に対して適正な極性かつ高い電荷量を与えることができ、適切な電荷量にすることができている。
【0119】
それに対して比較例では、トナー種31Cのように適正でない電荷極性を持つものもある。また、トナー種31A、31Bのいずれを見ても適正な電荷量には及ばず、電荷量が小さい。
【0120】
▲2▼.比較試験2
上記のような違いを持つ本実施例と比較例との間で、現像装置3における転写残の現像剤の回収性の違いを調べるために、次のような比較を行った。
【0121】
すなわち、ベタ黒画像を感光体ドラム1周分印字し、その後ベタ白画像に切り替える。その直後に現像装置3(現像部D)を通過した後の感光体1表面上の現像剤の量を比較した。
【0122】
この現像装置3を通過した後の感光体1表面に付着している現像剤の量というものは、
(1)転写残の現像剤であり、現像装置3で回収できなかったもの、
(2)現像装置3として元々持つバックグラウンド成分である、かぶり成分
とした時に、(1)+(2)と表すことができる。
【0123】
(2)のかぶり成分に関しては、本実施例と比較例とはともに等しいため、実質「(1)+(2)の本実施例と比較例の差=(2)の本実施例と比較例の差」とすることができる。すなわち、この現像装置通過後に感光体1表面に付着している現像剤の量の差は転写残の現像剤の回収性の差を示している。
【0124】
測定は以下のように行った。上述の現像装置通過後に感光体1表面に付着している現像剤をマイラーテープを付着させる事により、感光体1表面上から剥がし、その後、白紙の上にそのマイラーテープを貼り付ける。そのマイラーテープの反射かぶり量を東京電色製のかぶり量測定器TC-6DSを用いて測定する。
【0125】
また、白紙にマイラーテープのみ貼り付けた際の反射かぶり量も測定し、基準の反射かぶり量としておく。
【0126】
基準の反射かぶり量より、測定値を減算することにより、実質の反射かぶり量を計算する。この場合、白いほど、すなわち、転写残の現像剤の量が少ないはど値が小さくなる。
【0127】
そのように測定した結果、比較例のかぶり量が1.4であったのに対して、本実施例は0.9という結果になり、本実施例では転写残の現像剤の回収性が高くなることが確認できた。
【0128】
また、通常の画像印字を比較しても、本実施例は比較例に比ベて、印字画像の白地部に転写残のトナーの影響によるかぶりなどは見られず、帯電性と画像性の改善が見られた。
【0129】
▲3▼.導電部材6に印加する電位条件測定
次に、帯電性と画像性の改善の効果を得るための導電部材6に印加する電位条件を測定したものを図2に示す。
【0130】
ここで、
・導電部材6に印加する交番電圧のピーク間電圧をa[V]、
・導電部材6に印加する直流バイアス電位をb[-V]、
・導電部材6と感光体1の間の距離をc[μm]、
・感光体帯電電位をd[-V]
【0131】
そして、図2において横軸は(b−d)/c[-V/μm]を、縦軸はa/c[V/μm]を示している。
【0132】
なお、この計測中で導電部材6に印加するDCバイアス電位の効果は、先の本実施例と比較例間の比較と同じように、比較例すなわち導電部材6がない場合に比べてかぶり値において改善が見られたかを基準としている。
【0133】
また、導電部材6に印加する交番電圧のピーク間電圧の効果は、転写残の現像剤31の飛翔が確認できるかどうかを基準とした。
【0134】
図2に示されているように、a/cは1[V/μm]以上である時に、転写残の現像剤が飛翔していることが確認された。この理由は、転写残の現像剤31が飛翔するために必要な電界が1[V/μm]であると考えられる。
【0135】
また、(b−d)/cは0.2[-V/μm]以上であれば改善が見られることが確認できた。これは、0.2[-V/μm]程度のDC成分の電界が働いていれば、適正な電荷の転写残現像剤31のみを感光体1表面に戻すことができるためと考えられる。
【0136】
従って、図2で示す斜線領域Xが転写残の現像剤31を感光体1から導電部材16に飛翔させて回収した後に適正な電荷のものを導電部材16から再び感光体1表面へ戻すことが可能となる領域である。
【0137】
本実施例では、a/cは3.2[V/μm]であり、(b−d)/cは0.44[-V/μm]であり、効果の見られる領域に収まる条件である。
【0138】
このように本実施例は、帯電ローラ2と感光体1の間に帯電促進粒子mを介在させる帯電を用いた画像形成装置において、感光体1に導電部材16を非接触で近接させ、また上記のa/cが1[V/μm]以上であり、また上記の(b−d)/cが0.2[-V/μm]以上であるような電圧を印加することを特徴とする。
【0139】
なお、a/cが1[V/μm]以上であれば本発明の効果は得られるが、あまり高すぎると、絶縁破壊などが生じることがあるために8[V/μm]以下であることが好ましい。
【0140】
これにより、良好な帯電特性を持続させるとともに、感光体1表面に付着した帯電促進粒子mが画像露光を遮るなどして、印字画像に悪影響を及ぼすことを防ぐことが可能となる。
【0141】
〈実施例2〉(図3・図4)
本実施例は実施例1とほぼ同様であるが、前記の(b−d)/cは0.3[-V/μm]以下であることを特徴とする。
【0142】
これにより、帯電促進粒子mを導電部材6と感光体1との間で保持することが可能になる。そのため、帯電促進粒子mが帯電ローラ2表面に過剰に付着し、帯電促進粒子mが感光体1表面に排出されてしまうのを防ぐことを特徴とする。
【0143】
これにより、良好な帯電特性を持続させるとともに、感光体1表面に付着した帯電促進粒子mが画像露光を遮るなどして、印字画像に悪影響を及ぼすことを防ぐことを特徴とする。
【0144】
具体的には、本実施例においては導電部材6に印加するバイアスの直流成分電位と帯電ローラ2に印加する電位差が200Vよりも小さく、電位にして−800Vであることを特徴とする。
【0145】
本実施例では、実施例1のプリンタと同様に、感光体1に対して非接触で導電部材6を対向させ、この導電部材6に対して交流を含むバイアスを印加することにより、不適正な転写残の現像剤を該導電部材6に回収した上で、電荷を適正にした後に感光体1表面ヘ戻すことができる。
【0146】
それに加えて、前記の(b−d)/cは0.3[-V/μm]以下であるような場合には、帯電促進粒子mの挙動が実施例1とは異なる。
【0147】
即ち、実施例1では帯電促進粒子mは現像剤31と同様に感光体1表面から帯電ローラ2表面ヘ移動し、その後感光体1表面に飛翔し戻されていた。ところが本実施例のような(b−d)/cは0.3[-V/μm]以下の条件ではそれと異なり、図3の模式図で破線曲線Mで描いたような軌跡を示すものが現れる。すなわち感光体1と導電部材6の近接離間部cを通過することができなくなる帯電促進粒子mが現れ、帯電促進粒子mが感光体1と導電部材6の近接離間部c前で滞留Mを始める。したがって、過剰な帯電促進粒子mが感光体1と導電部材6の近接離間部cを通過し、帯電ローラ2表面に過剰に帯電促進粒子mが付着し、その後に感光体1表面ヘ付着するというようなことが生じない。
【0148】
なお、この測定も実施例1と同様にレーザーシート法を用いることにより測定が可能である。
【0149】
このような現象が生じる電位条件を測定したものを図4に示す。図4は図2と同様に、横軸は(b−d)/c[-V/μm]を、縦軸はa/c[V/μm]を示している。
【0150】
(b−d)/cが−0.3[-V/μm]以上0.3[-V/μm]以下であるような場合には、帯電促進粒子mは図3で示すような滞留Mを始めた。それにより、感光体1表面に帯電促進粒子mが過剰に供給されるのを防ぐことができた。
【0151】
本実施例では(b−d)/cが0.24[-V/μm]であり、実施例1と同様に0.2[-V/μm]以上であるため、転写残の現像剤の電荷を適正にしつつ、0.3[-V/μm]以下(すなわち、図4における格子斜線領域Y)であることで帯電促進粒子mの過剰な供給を抑えることができた。
【0152】
以上のような作用により、感光体1表面に付着した帯電促進粒子mが画像露光に悪影響を及ぼすこともなく、良好な印字画像を得る事が可能となる。
【0153】
〈実施例3〉(図5)
導電部材6に対するバイアスに関して、印加する交流電圧の周波数、振幅、直流成分の少なくとも1つを変動させるシーケンスを持たせることができる。
【0154】
本実施例は実施例1・2とほぼ同様であるが、プリンタの印字時と非印字時に導電部材6に印加するバイアスを可変にすることを特徴とし、画像印字時は(b−d)/cは0.2[-V/μm]以上0.3[-V/μm]以下であることにより、転写残現像剤の電荷を適正にしつつ帯電促進粒子の過剰な供給を抑え、非画像印字時には帯電促進粒子を感光体ヘ供給するために、(b−d)/cは0.3[-V/μm]以上であることを特微とする画像形成装置である。
【0155】
すなわち、印字時は実施例2と同じバイアスを導電部材6に印加し、非印字時には実施例1と同じバイアスを印加する。
【0156】
その導電部材6に対するDCバイアス電位のシーケンスを図5に示す。画像印字時は実施例2と同じく、ピーク間電圧1600V、周波数500Hz、DC成分が−800Vの矩形波であり、非画像印字時にピーク間電圧1600V、周波数500Hz、DC成分が−900Vの短形波を印加する。
【0157】
図5に示されているように、画像印字時はDC成分が−800V、すなわち(b−d)/cが0.24[-V/μm]であり、非画像印字時はDC成分が−900V、すなわち(b−d)/cが0.44[-V/μm]である。
【0158】
本実施例では、画像印字中には実施例2と同様に、過剰に供給された帯電促進粒子mを図3のように導電部材6と感光体1の近接離間部cで滞留Mさせて、感光体1表面へ帯電促進粒子mが過剰に供給されるのを防ぐ。
【0159】
そして、非画像印字時には(b−d)/cは0.3[-V/μm]よりも大きくなるため、図3のような帯電促進粒子mの滞留Mが生じず、蓄積した帯電促進粒子mを放出し、過剰な帯電促進粒子mを感光体1表面を介して現像装置3内へ回収することができる。
【0160】
本実施例では、帯電促進粒子mは画像印字中に導電部材6と感光体1の近接離間部c前で滞留Mし高い電荷量を持つため、現像装置3への再回収が高効率で可能である。
【0161】
そのため、感光体1表面に帯電促進粒子mが過剰に付着し続けることを防ぎ、印字画像に悪影響を与えることなく、良好な印字画像を得ることが可能となる。
【0162】
〈実施例4〉(図6・図7)
(1)画像形成装置の構成
図6は本実施例におけるプリンタの概略構成模型図である。
【0163】
本実施例のプリンタは、実施例1(図1)のプリンタとの対比において、導電部材6を帯電ローラ2に非接触で近接させて設けたものである。その他の装置構成は実施例1のプリンタと同様であるので再度の説明は省略する。
【0164】
即ち本実施例のプリンタも、接触帯電は、像担持体としての感光体1と接触帯電部材としての帯電ローラ2の接触部である帯電ニップ部Nに帯電促進粒子mを介在させるとともに、感光体1と帯電ローラ2とに周速差をもたせて感光体1と帯電ローラ2とを緻密に接触させることで注入帯電機構を支配的にさせている。また、帯電促進粒子mを現像装置3の現像剤31に混入させて、現像装置3内から帯電促進粒子mを感光体表面を介して帯電ニップ部Nに供給する。
【0165】
本実施例の場合は、導電部材であるアルミ棒6を帯電ローラ2に略並行させて該帯電ローラ2に非接触で近接させて配設し、交流と直流を重畳した電圧を印加する。これにより、適正な電荷を持たない転写残現像剤をアルミ棒表面に非接触で回収し、適正な電荷にした後に帯電ローラ2を介して現像装置3内に再回収することが可能になる。
【0166】
かくして、感光体1表面の帯電を良好に行うことが可能になるとともに、不適な電荷を帯びた転写残の現像剤に対しても適切な電荷を与えることができ、現像装置3への転写残現像剤の回収性を高める事で、良好な画像を得ることができるものである。
【0167】
本実施例における導電部材6は、直径8mmのアルミ棒であり、該アルミ棒の表面に、シリコン樹脂にカーボンブラックを分散させることにより抵抗調整し、体積抵抗値を102 Ωcmに調整した表面層を設けてある。この導電部材6を帯電ローラ2と500μmの離間距離eを保つように位置させて配設した。
【0168】
また導電部材6は回転自在に軸受け保持させてあり、帯電ローラ2の回転に従動的に回転するようにしてある。
【0169】
そしてこの導電部材6にはバイアス印加電源S4より、ピーク間電圧1600V、周波数500Hz、DC成分が−900Vの矩形波を印加した。
【0170】
本実施例のプリンタの場合も実施例1のプリンタの場合と同様に帯電ローラ2には予め帯電促進粒子mをコートしてある。また現像装置3にはその現像剤31に帯電促進粒子mを混合してある。現像装置内部の現像剤31に混合の帯電促進粒子mは現像剤31と摺擦される。現像剤31には負性電荷制御材が外添されているため、帯電促進粒子mはそれに対して摩擦帯電し、逆極性のプラス側に電荷を持つ。そのため、現像スリーブ32上の現像剤31中の帯電促進粒子mは、現像スリーブ32と感光体1表面間の電位差により、現像スリーブ32上から感光体1表面に供給される。
【0171】
帯電促進粒子mは現像剤31とは逆極性の電荷を持っているために、転写部Tにおいて転写材Pへは実質的に転写されず、帯電ローラ2と感光体1間の接触部である帯電ニップ部Nヘ供給され、結果として、帯電ローラ2表面にコートされる。
【0172】
このようにして、帯電促進粒子mが帯電ローラ2の表面に付着することにより、帯電ローラ2と感光体1表面間で帯電促進粒子mが介在し接触密度を高くする。そのため、良好な注入帯電性を得ることができる。
【0173】
転写部Tにおいて転写材Pに転写されないで感光体1面に残った現像剤(転写残現像材)は、感光体1表面に付着したまま、帯電ローラ2と感光体1の接触部である帯電ニップ部Nに搬送される。本実施例で用いたクリーナレスの画像形成装置と異なり、転写部Tの後に感光体1表面を清掃する部材(クリーナ)があるような画像形成装置においても、その清掃部材を通過する現像剤が若干なりとも存在するので、やはり本実施例と同様である。
【0174】
本実施例のような帯電方法では感光体1と帯電ローラ2の周速差を持たせるために、帯電ローラ2は感光体1に対して対向方向に回転させている。
【0175】
転写部Tで転写されなかった現像剤は感光体1と帯電ローラ2の接触部である帯電ニップ部Nの位置に運ばれた後、帯電ローラ2の表面に付着する。転写残現像剤は帯電ローラ2の表面に付着したまま、1周弱帯電ローラ2上で回転し、感光体1と帯電ローラ2の接触部である帯電ニップ部Nに入るところで、感光体1表面上に戻される。
【0176】
転写残の現像剤が感光体1表面から帯電ローラ2表面に移動する地点は、帯電ニップ部Nの直前であり、帯電ニップ部N中を通過する転写残の現像剤はほとんど存在しない。
【0177】
現像装置3において転写残の現像剤を回収するためには、転写残の現像剤に対して、適切な電荷を与えてやることが必要とされる。帯電促進粒子mを用いた帯電方法では、帯電ローラ2表面上で帯電促進粒子mと現像剤31の接触が行われることで、電荷を与えることができる。従って、この比較例の画像形成装置でも転写残の現像剤に対して適正な電荷付与を行うことができる。しかし、必ずしも十分とは言えない。
【0178】
それに対して本実施例では、導電部材6が非接触で帯電ローラ2に対向している。この導電部材6には交流バイアス成分が印加されているために、帯電ローラ2表面に付着した転写残現像剤31は帯電ローラ2とこの導電部材6間で飛翔する。
【0179】
帯電ローラ2には−700Vの電圧が印加され、導電部材の直流電圧成分は−900Vであるため、転写残現像剤の中でプラスの電荷極性を持つもの、すなわち、適正でない電荷極性を持つ転写残現像剤は導電部材6の表面に付着する。逆に適正なマイナスの電荷極性をもつ転写残の現像剤は帯電ローラ2と導電部材6との間で飛翔した後に、帯電ローラ2の表面に付着する。その後、感光体1表面に付着し現像装置3内に再回収される。現像剤31の電荷極性が適正であるために、現像装置3での再回収は問題なく行うことが可能である。
【0180】
導電部材6の表面に付着した不適正電荷極性を持つ転写残現像剤は、導電部材表面の表面層との摩擦及び電荷注入によりマイナスの電荷極性を持ち、帯電ローラ2と導電部材6間で飛翔した後に、帯電ローラ2の表面に排出される。
【0181】
このような工程を経ることにより、転写残の現像剤の電荷極性を適正にし、適正にしたもののみを帯電ローラ2を経て現像装置3内に再回収することが可能である。
【0182】
なお、帯電促進粒子mに関してはプラスの電荷を持っているため、導電部材6に多くは付着するものも多いが、その後電荷注入により導電部材6表面から飛翔し帯電ローラ2の表面に供給される。
【0183】
以上の転写残現像剤31と帯電促進粒子mの挙動は前述したレーザーシート法で確認することができる。
【0184】
(2)試 験
実際の印字画像において、非接触の導電部材6を配設した本実施例の画像形成装置と、非接触の導電部材6を配設していない比較例の画像形成装置と間でどのような差があるか確かめた結果を以下に示す。
【0185】
▲1▼.比較試験1
帯電ニップ部Nを通過後に帯電ローラ2表面から排出され、感光体1の表面上に戻された転写残現像剤の電荷が、本実施例の画像形成装置と、比較例の画像形成装置との間でどのように異なっているかを、前記実施例1における比較試験1と同要領にて、前記3種類のトナー種(現像剤)31A、31B、31Cについてそれぞれ行った。この比較試験結果を表2に示す。
【0186】
【表2】
【0187】
この表2でわかるように、本実施例は、比較例に比べて、転写残の現像剤に対して適正な極性かつ高い電荷量を与えることができ、適切な電荷量にすることができている。
【0188】
それに対して比較例では、トナー種31Cのように適正でない電荷極性を持つものもある。また、トナー種31A、31Bのいずれを見ても適正な電荷量には及ばず、電荷量が小さい。
【0189】
▲2▼.比較試験2
上記のような違いを持つ本実施例と比較例との間で、現像装置3における転写残の現像剤の回収性の違いを調べるために、前記実施例1における比較試験2と同要領にて比較を行った。
【0190】
そのように測定した結果、比較例のかぶり量が1.5であったのに対して、本実施例は0.9という結果になり、本実施例では転写残の現像剤の回収性が高くなることが確認できた。
【0191】
また、通常の画像印字を比較しても、本実施例は比較例に比ベて、印字画像の白地部に転写残のトナーの影響によるかぶりなどは見られず、帯電性と画像性の改善が見られた。
【0192】
▲3▼.導電部材6に印加する電位条件測定
次に、帯電性と画像性の改善の効果を得るための導電部材6に印加する電位条件を測定したものを図7に示す。
【0193】
ここで、
・導電部材6に印加する交番電圧のピーク間電圧をa[V]、
・導電部材6に印加する直流バイアス電位をb[-V]、
・導電部材6と帯電ローラ2の間の距離をe[μm]、
・帯電ローラ印加電位をf[-V]、
とする。
【0194】
そして、図7において横軸は(b−f)/e[-V/μm]を、縦軸はa/e[V/μm]を示している。
【0195】
なお、この計測中で導電部材6に印加するDCバイアス電位の効果は、先の本実施例と比較例間の比較と同じように、比較例すなわち導電部材6がない場合に比べてかぶり値において改善が見られたかを基準としている。
【0196】
また、導電部材6に印加する交番電圧のピーク間電圧の効果は、転写残の現像剤31の飛翔が確認できるかどうかを基準とした。
【0197】
図7に示されているように、a/eは1[V/μm]以上である時に、転写残の現像剤が飛翔していることが確認された。この理由は、転写残の現像剤31が飛翔するために必要な電界が1[V/μm]であると考えられる。
【0198】
また、(b−f)/eは0.2[-V/μm]以上であれば改善が見られることが確認できた。これは、0.2[-V/μm]程度のDC成分の電界が働いていれば、適正な電荷の転写残現像剤31のみを感光体1表面に戻すことができるためと考えられる。
【0199】
従って、図7で示す斜線領域Xが転写残の現像剤31を帯電ローラ2からから導電部材6に飛翔させて回収した後に適正な電荷のものを導電部材6から再び帯電ローラ2へ戻すことが可能となる領域である。
【0200】
本実施例では、a/eは3.2[V/μm]であり、(b−f)/eは0.44[-V/μm]であり、効果の見られる領域に収まる条件である。
【0201】
このように本実施例は、帯電ローラ2と感光体1の間に帯電促進粒子mを介在させる帯電を用いた画像形成装置において、帯電ローラ2に導電部材6を非接触で近接させ、また上記のa/eが1[V/μm]以上であり、また上記の(b−f)/eが0.2[-V/μm]以上であるような電圧を印加することを特徴とする。
【0202】
なお、a/eが1[V/μm]以上であれば本発明の効果は得られるが、あまり高すぎると、絶縁破壊などが生じることがあるために8[V/μm]以下であることが好ましい。
【0203】
これにより、適正な電荷を持たない転写残現像剤を導電部材表面に付着させ、適正な電荷にした後に帯電ローラ2を介して現像装置内に回収する、転写残の現像剤に対して適切な電荷を持たせることができ、転写残の現像剤の現像装置での回収性を高め、良好な画像性を得ることができた。
【0204】
〈実施例5〉(図8・図9)
本実施例は実施例4とほぼ同様であるが、前記の(b−d)/cは0.3[-V/μm]以下であることを特徴とする。
【0205】
これにより、帯電促進粒子mを導電部材6と帯電ローラ2との間で保持することが可能になる。そのため、帯電促進粒子mが帯電ローラ2表面に過剰に付着し、帯電促進粒子mが感光体1表面に排出されてしまうのを防ぐことを特徴とする。
【0206】
これにより、良好な帯電特性を持続させるとともに、感光体1表面に付着した帯電促進粒子mが画像露光を遮るなどして、印字画像に悪影響を及ぼすことを防ぐことを特徴とする。
【0207】
具体的には、本実施例においては導電性部材6に印加するバイアスの直流成分電位と帯電ローラ2に印加する電位差が200Vよりも小さく、電位にして−800Vであることを特徴とする。
【0208】
本実施例では、実施例1のプリンタと同様に、帯電ローラ2に対して非接触で導電部材6を対向させ、この導電部材6に対して交流を含むバイアスを印加することにより、不適正な転写残の現像剤を該導電部材6に回収した上で、電荷を適正にした後に帯電ローラ2表面ヘ戻すことができる。
【0209】
それに加えて、前記の(b−f)/eは0.3[-V/μm]以下であるような場合には、帯電促進粒子mの挙動が実施例4とは異なる。
【0210】
即ち、実施例4では帯電促進粒子mは現像剤31と同様に感光体1表面から帯電ローラ2表面ヘ移動し、その後感光体1表面に飛翔していた。ところが本実施例のような(b−d)/cは0.3[-V/μm]以下の条件ではそれと異なり、図8の模式図で破線曲線Mで描いたような軌跡を示すものが現れる。すなわち帯電ローラ2と導電部材6の近接離間部eを通過することができなくなる帯電促進粒子mが現れ、帯電促進粒子mが帯電ローラ2と導電部材6の近接離間部e前で滞留Mを始める。したがって、過剰な帯電促進粒子mが帯電ローラ2と導電部材6の近接離間部eを通過し、帯電ローラ2表面に過剰に帯電促進粒子mが付着し、その後に感光体1表面ヘ付着するというようなことが生じない。
【0211】
なお、この測定も前述したレーザーシート法を用いることにより測定が可能である。
【0212】
このような現象が生じる電位条件を測定したものを図9に示す。図9は図7と同様に、横軸は(b−f)/e[-V/μm]を、縦軸はa/e[V/μm]を示している。
【0213】
(b−f)/eが−0.3[-V/μm]以上0.3[-V/μm]以下であるような場合には、帯電促進粒子mは図8で示すような滞留Mを始めた。それにより、感光体1表面に帯電促進粒子mが過剰に供給されるのを防ぐことができた。
【0214】
本実施例では(b−f)/eが0.24[-V/μm]であり、実施例4と同様に0.2[-V/μm]以上であるため、転写残の現像剤の電荷を適正にしつつ、0.3[-V/μm]以下(すなわち、図9における格子斜線領域Y)であることで帯電促進粒子mの過剰な供給を抑えることができた。
【0215】
以上のような作用により、感光体1表面に付着した帯電促進粒子mが画像露光に悪影響を及ぼすこともなく、良好な印字画像を得る事が可能となる。
【0216】
〈実施例6〉(図10)
導電部材6に対するバイアスに関して、印加する交流電圧の周波数、振幅、直流成分の少なくとも1つを変動させるシーケンスを持たせることができる。
【0217】
本実施例は実施例3・4とほぼ同様であるが、プリンタの印字時と非印字時に導電部材6に印加するバイアスを可変にすることを特徴とし、画像印字時は(b−f)/eは0.2[-V/μm]以上0.3[-V/μm]以下であることにより、転写残現像剤の電荷を適正にしつつ帯電促進粒子の過剰な供給を抑え、非画像印字時には帯電促進粒子を感光体ヘ供給するために、(b−f)/eは0.3[-V/μm]以上であることを特微とする画像形成装置である。
【0218】
すなわち、印字時は実施例5と同じバイアスを導電部材6に印加し、非印字時には実施例4と同じバイアスを印加する。
【0219】
その導電部材6に対するDCバイアス電位のシーケンスを図10に示す。
【0220】
画像印字時は実施例5と同じく、ピーク間電圧1600V、周波数500Hz、DC成分が−800Vの矩形波であり、非画像印字時にピーク間電圧1600V、周波数500Hz、DC成分が−900Vの短形波を印加する。
【0221】
図10に示されているように、画像印字時はDC成分が−800V、すなわち(b−f)/eが0.24[-V/μm]であり、非画像印字時はDC成分が−900V、すなわち(b−f)/eが0.44[-V/μm]である。
【0222】
本実施例では、画像印字中には実施例5と同様に、過剰に供給された帯電促進粒子mを図8のように導電部材6と帯電ローラ2の近接離間部eで滞留Mさせて、感光体1表面へ帯電促進粒子mが過剰に供給されるのを防ぐ。
【0223】
そして、非画像印字時には(b−f)/eは0.3[-V/μm]よりも大きくなるため、図8のような帯電促進粒子mの滞留Mが生じず、蓄積した帯電促進粒子mを放出し、過剰な帯電促進粒子mを感光体1表面を介して現像装置3内へ回収することができる。
【0224】
本実施例では、帯電促進粒子mは画像印字中に導電部材6と帯電ローラ2の近接離間部e前で滞留Mし高い電荷量を持つため、現像装置3への再回収が高効率で可能である。
【0225】
そのため、感光体1表面に帯電促進粒子mが過剰に付着し続けることを防ぎ、印字画像に悪影響を与えることなく、良好な印字画像を得ることが可能となる。
【0226】
〈その他〉
1)接触帯電部材としての帯電ローラ2は実施例の帯電ローラの構成に限られるものではない。回転するベルト体にすることもできる。フェルト・布などの材質・形状のものも使用可能である。また、これらを積層し、より適切な弾性と導電性を得ることも可能である。
【0227】
2)接触帯電における注入帯電機構は、接触帯電部材の被帯電体への接触性が帯電性に大きく効いてくる。そこで接触帯電部材はより密に構成し、また被帯電体との速度差を多く持ち、より高い頻度で被帯電体に接触する構成にする。
【0228】
また、被帯電体の表面に電荷注入層を設けて被帯電体表面の抵抗を調節することで接触帯電における注入帯電機構を支配的にすることができる。
【0229】
電荷注入層は、バインダーとしての光硬化型のアクリル樹脂に、導電性粒子(導電フィラー)としてのSnO2超微粒子(径が約0.03μm)、4フッ化エチレン樹脂(商品名テフロン)などの滑剤、重合開始剤等を混合分散し、塗工後、光硬化法により膜形成したものである。
【0230】
電荷注入層として重要な点は、表層の抵抗にある。電荷の直接注入による帯電方式においては、被帯電体側の抵抗を下げることでより効率良く電荷の授受が行えるようになる。一方、感光体として用いる場合には静電潜像を一定時間保持する必要があるため、電荷注入層の体積抵抗値としては1×109 〜1×1014(Ω・cm)の範囲が適当である。
【0231】
また本構成のように電荷注入層を用いていない場合でも、例えば電荷輸送層が上記抵抗範囲に或る場合は同等の効果が得られる。
【0232】
さらに、表層の体積抵抗が約1013Ω・cmであるアモルファスシリコン感光体等を用いても同様な効果が得られる。
【0233】
3)接触帯電部材や現像装置等に対してAC電圧(交番電圧)成分を印加する場合の、そのAC電圧波形としては、正弦波、矩形波、三角波等適宜使用可能である。また、直流電源を周期的にオン/オフすることによって形成された矩形波であっても良い。このように交番電圧の波形としては周期的にその電圧値が変化するようなバイアスが使用できる。
【0234】
4)静電潜像形成のための画像露光手段としては、実施形態例の様にデジタル的な潜像を形成するレーザー走査露光手段に限定されるものではなく、通常のアナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子でも構わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター等の組み合わせによるものなど、画像情報に対応した静電潜像を形成できるものであるなら構わない。
【0235】
像担持体1は静電記録誘電体等であっても良い。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位に一様に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除電手段で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形成する。
【0236】
5)現像手段3は実施形態例では非磁性1成分絶縁現像剤による反転現像を例にして説明したが、現像方式・構成は実施例のものに限定されるものではないことは勿論である。正規現像手段であってもよい。
【0237】
6)本発明の画像形成装置は転写後の像担持体面から転写残現像剤や紙粉を除去するクリーナを具備させたものであってもよい。
【0238】
7)像担持体1から現像剤像の転写を受ける被記録体は転写ドラム等の中間転写体であってもよい。
【0239】
8)導電部材6は非回転の固定部材とすることもできる。
【0240】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、帯電促進粒子を用いた接触帯電方式において、像担持体に対して、転写プロセスと帯電プロセスの間において、導電部材を非接触に対向させ、導電部材に交流を含む電圧を印加する、あるいは回転する接触帯電部材に導電部材を非接触で近接させて、交流電圧を印加することにより、転写残の現像剤に適正な電荷を持たせつつ、過剰に帯電促進粒子が像担持体表面に付着し、印字画像に影響を与えることを防ぐことができ、良好な帯電性と、印字画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の画像形成装置の概略構成図
【図2】 実施例1における電位条件の説明図
【図3】 実施例2の画像形成装置における帯電促進粒子滞留現象発生の説明図
【図4】 実施例2における電位条件の説明図
【図5】 実施例3の画像形成装置における電位シーケンンスの説明図
【図6】 実施例4の画像形成装置の概略構成図
【図7】 実施例4における電位条件の説明図
【図8】 実施例5の画像形成装置における帯電促進粒子滞留現象発生の説明図
【図9】 実施例5における電位条件の説明図
【図10】 実施例6の画像形成装置における電位シーケンンスの説明図
【図11】 帯電効率の概念図
【符号の説明】
1・・感光体(像担持体、被帯電体)、2・・帯電ローラ(接触帯電部材)、21・・帯電ローラ芯金、22・・帯電ローラスポンジ部、3・・現像装置、31・・現像剤、32・・現像スリーブ、33・・マグネット、34・・弾性ブレード、4・・転写ローラ、41・・転写ローラ芯金、42・・転写ローラスポンジ部、5・・定着装置、6・・導電部材、PC・・プロセスカートリッジ、S1〜S4・・バイアス印加電源、m・・帯電促進粒子、L・・画像露光
Claims (1)
- 像担持体に、像担持体を帯電する帯電工程、像担持体の帯電面に静電潜像を形成する情報書き込み工程、その静電潜像を帯電した現像剤により現像する現像工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行する画像形成装置において、
1)像担持体を帯電する帯電手段は、帯電部材を像担持体に接触させて像担持体面を帯電する接触帯電装置であり、少なくとも帯電部材と像担持体との接触部には帯電を促進させるための帯電促進粒子が介在しており、
2)前記接触帯電部材は前記像担持体と対向部において逆方向に回転する回転体であり、
3)前記接触帯電部材に導電部材を非接触で近接させて、交流電圧を印加し、前記帯電促進粒子は前記導電部材との摺擦により前記現像剤の極性と同極性に帯電され、印字時は、前記接触帯電部材と前記導電部材との近傍で前記帯電促進粒子が滞留をするように、前記導電部材に印加される直流バイアス電位と前記接触帯電部材に印加する電位との電位差を設定し、非印字時は、前記滞留させた帯電促進粒子が前記像担持体に移動するように、前記導電部材に印加される直流バイアス電位と前記接触帯電部材に印加する電位との電位差を設定することを特徴とする画像形成装置。
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