JP3647264B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する。より詳しくは、接触帯電方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、電子写真方式や静電記録方式等の画像形成装置において、電子写真感光体・静電記録誘電体等の像担持体を所要の極性・電位に一様に帯電処理(除電処理も含む)する帯電装置としてはコロナ帯電器(コロナ放電器)が使用されていた。
【0003】
コロナ帯電器は非接触型の帯電装置であり、例えば、ワイヤ電極等の放電電極と該放電電極を囲むシールド電極を備え、放電開口部を被帯電体である像担持体に対向させて非接触に配設し、放電電極とシールド電極に高圧を印加することにより生じる放電電流(コロナシャワー)に像担持体面をさらすことで像担持体面を所定に帯電させるものである。
【0004】
近時は、像担持体等の被帯電体の帯電装置として、コロナ帯電器に比べて低オゾン・低電力等の利点があることから接触帯電装置が多く提案され、また実用化されている。
【0005】
接触帯電装置は、像担持体等の被帯電体に、ローラ型(帯電ローラ)、ファーブラシ型、磁気ブラシ型、ブレード型等の導電性の帯電部材を接触させ、この帯電部材(接触帯電部材・接触帯電器、以下、接触帯電部材と記す)に所定の帯電バイアスを印加して被帯電体面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0006】
接触帯電の帯電機構(帯電のメカニズム、帯電原理)には、▲1▼放電帯電系と▲2▼注入帯電系の2種類の帯電機構が混在しており、どちらが支配的であるかにより各々の特性が現れる。
【0007】
▲1▼.放電帯電系(放電帯電機構)
接触帯電部材と被帯電体との微小間隙に生じる放電現象により、被帯電体表面が帯電する系である。
【0008】
放電帯電系は接触帯電部材と被帯電体に一定の放電しきい値を有するため、帯電電位より大きな電圧を接触帯電部材に印加する必要がある。また、コロナ帯電器に比べれば発生量は格段に少ないけれども放電生成物を生じることが原理的に避けられないため、オゾンなど活性イオンによる弊害は避けられない。
【0009】
▲2▼.注入帯電系(直接注入帯電機構)
接触帯電部材から被帯電体に直接に電荷が注入されることで被帯電体表面が帯電する系である。直接帯電、あるいは注入帯電、あるいは電荷注入帯電とも称される。
【0010】
より詳しくは、中抵抗の接触帯電部材が被帯電体表面に接触して、放電現象を介さずに、つまり放電を基本的に用いないで被帯電体表面に直接電荷注入を行うものである。よって、接触帯電部材への印加電圧が放電閾値以下の印加電圧であっても、被帯電体を印加電圧相当の電位に帯電することができる。この注入帯電系はイオンの発生を伴わないため放電生成物による弊害は生じない。
【0011】
しかし、注入帯電であるため、接触帯電部材の被帯電体への接触性が帯電性に大きく効いてくる。そこで接触帯電部材はより密に構成し、また被帯電体との速度差を多く持ち、より高い頻度で被帯電体に接触する構成をとる必要がある。
【0012】
A)ローラ帯電
接触帯電装置は、接触帯電部材として導電ローラ(帯電ローラ)を用いたローラ帯電方式が帯電の安定性という点で好ましく、広く用いられている。
【0013】
このローラ帯電はその帯電機構は前記▲1▼の放電帯電系が支配的である。
【0014】
帯電ローラは、導電あるいは中抵抗のゴム材あるいは発泡体を用いて作成される。さらにこれらを積層して所望の特性を得たものもある。
【0015】
帯電ローラは被帯電体(以下、感光体と記す)との一定の接触状態を得るために弾性を持たせているが、そのため摩擦抵抗が大きく、多くの場合、感光体に従動あるいは若干の速度差をもって駆動される。従って、注入帯電しようとしても、絶対的帯電能力の低下や接触性の不足やローラ上のムラや感光体の付着物による帯電ムラは避けられないため、従来のローラ帯電ではその帯電機構は放電帯電系が支配的である。
【0016】
図5は接触帯電における帯電効率例を表わしたグラフである。横軸に接触帯電部材に印加したバイアス、縦軸にはその時得られた感光体帯電電位を表わすものである。
【0017】
従来のローラ帯電の場合の帯電特性はAで表わされる。即ち凡そ−500Vの放電閾値を過ぎてから帯電が始まる。従って、−500Vに帯電する場合は−1000Vの直流電圧を印加するか、あるいは、−500V直流の帯電電圧に加えて、放電閾値以上の電位差を常に持つようにピーク間電圧1200Vの交流電圧を印加して感光体電位を帯電電位に収束させる方法が一般的である。
【0018】
より具体的に説明すると、厚さ25μmのOPC感光体に対して帯電ローラを加圧当接させた場合には、約640V以上の電圧を印加すれば感光体の表面電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に対して傾き1で線形に感光体表面電位が増加する。この閾値電圧を帯電開始電圧Vthと定義する。
【0019】
つまり、電子写真に必要とされる感光体表面電位Vdを得るためには帯電ローラにはVd+Vthという必要とされる以上のDC電圧が必要となる。このようにしてDC電圧のみを接触帯電部材に印加して帯電を行なう方法を「DC帯電方式」と称する。
【0020】
しかし、DC帯電においては環境変動等によって接触帯電部材の抵抗値が変動するため、また、感光体が削れることによって膜厚が変化するとVthが変動するため、感光体の電位を所望の値にすることが難しかった。
【0021】
このため、更なる帯電の均一化を図るために特開昭63−149669号公報に開示されるように、所望のVdに相当するDC電圧に2×Vth以上のピーク間電圧を持つAC成分を重畳した振動電圧を接触帯電部材に印加して被帯電体の帯電を行なう「AC帯電方式」が用いられる。これは、ACによる電位のならし効果を目的としたものであり、被帯電体の電位はAC電圧のピークの中央であるVdに収束し、環境等の外乱には影響されることはない。
【0022】
しかしながら、このような接触帯電装置においても、その本質的な帯電機構は、接触帯電部材から被帯電体としての感光体への放電現象を用いているため、先に述べたように接触帯電部材に印加する電圧は感光体表面電位以上の値が必要とされ、微量のオゾンは発生する。
【0023】
また、帯電均一化のためにAC帯電を行なった場合にはさらなるオゾンの発生、AC電圧の電界による接触帯電部材と感光体の振動騒音(AC帯電音)の発生、また、放電による感光体表面の劣化等が顕著になり、新たな問題点となっていた。
【0024】
B)ファーブラシ帯電
ファーブラシ帯電は、接触帯電部材として導電性繊維のブラシ部を有する部材(ファーブラシ帯電器)を用い、その導電性繊維ブラシ部を被帯電体としての感光体に接触させ、所定の帯電バイアスを印加して感光体面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0025】
このファーブラシ帯電もその帯電機構は前記▲1▼の放電帯電系が支配的である。
【0026】
ファーブラシ帯電器は固定タイプとロールタイプが実用化されている。中抵抗の繊維を基布に折り込みパイル状に形成したものを電極に接着したものが固定タイプで、ロールタイプはパイルを芯金に巻き付けて形成する。繊維密度としては100本/mm2 程度のものが比較的容易に得られるが、注入帯電により十分均一な帯電を行うにはそれでも接触性は不十分であり、注入帯電により十分均一な帯電を行うには感光体に対し機械構成としては困難なほどに速度差を持たせる必要があり、現実的ではない。
【0027】
このファーブラシ帯電の直流電圧印加時の帯電特性は図5のBに示される特性をとる。従って、ファーブラシ帯電の場合も、固定タイプ、ロールタイプどちらも多くは、高い帯電バイアスを印加し放電帯電を用いて帯電を行っている。
【0028】
C)磁気ブラシ帯電
磁気ブラシ帯電は、接触帯電部材として導電性磁性粒子をマグネットロール等で磁気拘束してブラシ状に形成した磁気ブラシ部を有する部材(磁気ブラシ帯電器)を用い、その磁気ブラシ部を被帯電体としての感光体に接触させ、所定の帯電バイアスを印加して感光体面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0029】
この磁気ブラシ帯電の場合はその帯電機構は前記▲2▼の注入帯電系が支配的である。
【0030】
磁気ブラシ部を構成させる導電性磁性粒子として粒径5〜50μmのものを用い、感光体と十分速度差を設けることで、均一に直接帯電を可能にする。
【0031】
図5の帯電特性グラフのCにあるように、印加バイアスとほぼ比例した帯電電位を得ることが可能になる。
【0032】
しかしながら、機器構成が複雑であること、磁気ブラシ部を構成している導電性磁性粒子が脱落して感光体に付着する等他の弊害もある。
【0033】
特開平6−3921号公報等には、帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電磁気ブラシ等に接触導電部材に電圧を印加し、被帯電体としての感光体の表面にあるトラップ準位または電荷注入層の導電粒子等の電荷保持部材に電荷を注入して接触注入帯電を行なう方法が提案されている。この帯電方式では、放電現象が支配的ではないため、帯電に必要とされる電圧は所望する感光体表面電位分のみであり、オゾンの発生もない。
【0034】
D)クリーナレス(トナーリサイクルシステム)
転写方式の画像形成装置においては、転写後の感光体(像担持体)に残存する転写残現像剤(トナー)はクリーナ(クリーニング装置)によって感光体面から除去されて廃トナーとなるが、この廃トナーは環境保護の面からも出ないことが望ましい。
【0035】
そこで、クリーナをなくし、転写後の感光体上の転写残現像剤は現像装置によって「現像同時クリーニング」で感光体上から除去し現像装置に回収・再用する装置構成にしたクリーナレスの画像形成装置も出現している。
【0036】
現像同時クリーニングとは、転写後に感光体上に残留した現像剤を次工程以降の現像時、即ち引き続き感光体を帯電し、露光して潜像を形成し、該潜像の現像時にかぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vback)によって回収する方法である。この方法によれば、転写残現像剤は現像装置に回収されて次工程以後に再用されるため、廃トナーをなくし、メンテナンスに手を煩わせることも少なくすることができる。またクリーナレスであることでスペース面での利点も大きく、画像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
【0037】
クリーナレスは上記のように転写残トナーを専用のクリーナによって感光体面から除去するのではなく、帯電手段部を経由させて現像装置に至らせて再度現像プロセスにて利用するものであるため、感光体の帯電手段として接触帯電を用いた場合においては感光体と接触帯電部材との接触部に絶縁性である現像剤が介在した状態で如何にして感光体を帯電するかが課題になっている。上記したローラ帯電やファーブラシ帯電においては、感光体上の転写残トナーを拡散し非パターン化するとともに、大きなバアイスを印加し放電による帯電を用いることが多い。磁気ブラシ帯電においては接触帯電部材として粉体を用いるため、その粉体である導電性磁性粒子の磁気ブラシ部が感光体に柔軟に接触し感光体を帯電できる利点があるが、機器構成が複雑であること、磁気ブラシ部を構成している導電性磁性粒子の脱落による弊害が大きい。
【0038】
E)接触帯電部材に対する粉末塗布
接触帯電装置について、帯電ムラを防止し安定した均一帯電を行なうために、接触帯電部材に被帯電体面との接触面に粉末を塗布する構成が特公平7−99442号公報に開示されているが、接触帯電部材(帯電ローラ)が被帯電体(感光体)に従動回転(速度差駆動なし)であり、スコロトロン等のコロナ帯電器と比べるとオゾン生成物の発生は格段に少なくなっているものの、帯電原理は前述のローラ帯電の場合と同様に依然として放電による帯電を主としている。特に、より安定した帯電均一性を得るためにはDC電圧にAC電圧を重畳した電圧を印加するために、放電によるオゾン生成物の発生はより多くなってしまう。よって、長期に装置を使用した場合や、クリーナレスの画像形成装置を長期に使用した場合において、オゾン生成物による画像流れ等の弊害が現れやすい。
【0039】
また、特開平5−150539号公報には、接触帯電を用いた画像形成方法において、長時間画像形成を繰り返すうちにトナー粒子やシリカ微粒子が帯電手段の表面に付着することによる帯電阻害を防止するために、現像剤中に、少なくとも顕画粒子と、顕画粒子より小さい平均粒径を有する導電性粒子を含有することが開示されている。しかし、この接触帯電は放電帯電機構によるもので、直接注入帯電機構ではなく、放電帯電による前述の問題がある。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の技術の項に記載したように、従来、接触帯電において、接触帯電部材として帯電ローラあるいはファーブラシを用いた簡易な構成では注入帯電を行なうには該接触帯電部材の表面が粗くて被帯電体としての像担持体との密な接触が確保されず、注入帯電は困難であった。
【0041】
そのため接触帯電においては、接触帯電部材として帯電ローラやファーブラシ等の簡易な部材を用いた場合でも、より帯電均一性に優れ且つ長期に渡り安定した注入帯電を実現する、即ち、低印加電圧でオゾンレスの注入帯電を簡易な構成で実現することが期待されている。
【0042】
また、像担持体の帯電手段として接触帯電装置を採用した接触帯電方式で転写方式の画像形成装置においては、接触帯電部材が現像剤で汚染されることも注入帯電の阻害因子である。
【0043】
即ち、転写後の像担持体面に残存の転写残現像剤を除去する専用のクリーナを具備させた画像形成装置の場合でも、転写後の像担持体面に残存の転写残現像剤がクリーナで100%除去されるものではなく、転写残現像剤の一部はクリーナをすり抜けて接触帯電部材と像担持体の接触部である帯電部に持ち運ばれて接触帯電部材に付着・混入することで接触帯電部材の現像剤汚染が生じる。従来現像剤は一般に絶縁体であるため接触帯電部材の現像剤汚染は帯電不良を生じさせる因子である。
【0044】
特に、クリーナレスの画像形成装置にあっては、転写後の像担持体面に残存の転写残現像剤を除去する専用のクリーナを用いないため、転写後の像担持体面に残存の転写残現像剤が像担持体と接触帯電部材の接触部である帯電部に像担持体面の移動でそのまま持ち運ばれて接触帯電部材がクリーナのある画像形成装置の場合よりも多量の現像剤で汚染されるために、転写残現像剤による帯電阻害の影響が大きい。
【0045】
帯電ローラ等の接触帯電部材と現像剤との付着力が大きく接触帯電部材に現像剤吐き出しバイアスなどを印加しても現像剤が接触帯電部材に強固に付着しており十分な帯電性を得ることはできなかった。
【0046】
帯電不良が生じると更に接触帯電部材への現像剤混入が増加し帯電不良を激化させる。
【0047】
つまり、ここでは、帯電ローラ等の簡易な接触帯電部材で注入帯電するには接触帯電部材の表面が粗いこと、更に接触帯電部材と現像剤との付着力が大きく接触帯電部材の現像剤汚染を改善できないこと、が問題となっている。
【0048】
そこで本発明は、像担持体の帯電手段として接触帯電装置を採用した接触帯電方式、転写方式の画像形成装置、あるいは接触帯電方式、転写方式、クリーナレスの画像形成装置について、接触帯電部材として帯電ローラやファーブラシ等の簡易な部材を用いて、また接触帯電部材の現像剤汚染にかかわらず、低印加電圧でオゾンレスの注入帯電、さらにはクリーナレスシステムを問題なく実行可能にし、高品位な画像形成を長期に渡り維持させること、画像比率の高い画像を出力した後でも高品位な画像形成を長期に渡り維持させること等を目的とする。
【0049】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を特徴とする画像形成装置である。
【0050】
(1)像担持体に、像担持体を帯電する帯電工程、像担持体の帯電面に静電潜像を形成する情報書き込み工程、その静電潜像を帯電した現像剤により現像する現像工程、像担持体上の現像剤像を記録媒体に転写する転写工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行し、像担持体は繰り返して作像に供する画像形成装置において、
a.像担持体を帯電する帯電工程手段は、像担持体とニップ部を形成する可撓性の帯電部材により像担持体面を帯電する接触帯電装置であり、帯電部材は像担持体に対して速度差をもって移動し、少なくとも帯電部材と像担持体とのニップ部に像担持体の帯電を促進させるための帯電促進粒子が介在していること、
b.帯電促進粒子は像担持体の静電潜像を現像する現像工程手段の現像剤に添加されていて、現像工程手段から像担持体上に供給されて帯電部材と像担持体とのニップ部に持ち運ばれること、
c.現像工程手段の現像剤に添加の帯電促進粒子は2種類以上であり、現像工程手段内において少なくとも1種類の帯電促進粒子は正の電荷量(C/g)を持ち、かつこれとは別の少なくとも1種類の帯電促進粒子は負の電荷量を持つことを特徴とする画像形成装置。
【0051】
(2)前記(1)において、帯電促進粒子は、その粒径が現像剤の1/2以下であり、抵抗値が1×1012(Ω・cm)以下であるような粒子であることを特徴とする画像形成装置。
【0052】
(3)前記(1)において、帯電促進粒子は、その粒径が現像剤の1/2以下であり、抵抗値が1×1010(Ω・cm)以下であるような粒子であることを特徴とする画像形成装置。
【0053】
(4)前記(1)ないし(3)の何れか1つにおいて、現像工程手段の現像剤に添加の2種類以上の帯電促進粒子のうち、現像工程手段内において現像剤と同極性の電荷量を持つ粒子の電荷量が、現像剤の持つ電荷量より小さいことを特徴とする画像形成装置。
【0054】
(5)前記(4)において、現像剤と同極性の電荷量を持つ粒子の電荷量が、現像剤の持つ電荷量の1/5以下であることを特徴とする画像形成装置。
【0055】
(6)前記(1)ないし(5)の何れか1つにおいて、帯電促進粒子は非磁性粒子であり、現像剤は磁性現像剤であることを特徴とする画像形成装置。
【0056】
(7)前記(1)ないし(6)の何れか1つにおいて、帯電部材には電圧が印加されることを特徴とする画像形成装置。
【0057】
(8)前記(1)ないし(7)の何れか1つにおいて、現像工程手段が接触現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
【0058】
(9)前記(1)ないし(7)の何れか1つにおいて、現像工程手段が非接触現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
【0059】
(10)前記(1)ないし(9)の何れか1つにおいて、現像工程手段が、現像剤像を記録媒体に転写した後に像担持体上に残留した現像剤を回収するクリーニング手段を兼ねていることを特徴とする画像形成装置。
【0060】
(11)前記(1)ないし(9)の何れか1つにおいて、転写工程手段部と、この転写工程手段部から像担持体の移動方向下流側の帯電工程手段部の間に、記録媒体に対する現像剤像転写後の像担持体面を清掃するクリーニング手段が配設されていることを特徴とする画像形成装置。
【0061】
(12)前記(11)において、クリーニング手段が、像担持体面に当接して像担持体面の清掃を行なうクリーニングブレードを用いたものであることを特徴とする画像形成装置。
【0062】
(13)前記(1)ないし(12)の何れか1つにおいて、帯電部材は像担持体の移動方向とは逆方向に速度差を保ちつつ駆動されることを特徴とする画像形成装置。
(14)前記(1)ないし(13)の何れか1つにおいて、像担持体の帯電面に静電潜像を形成する情報書き込み工程手段が像露光手段であることを特徴とする画像形成装置。
【0063】
〈作 用〉
a)帯電促進粒子は被帯電体としての像担持体の帯電促進(帯電補助)を目的とした導電性の粒子であり、接触帯電において少なくとも帯電部材と像担持体とのニップ部(帯電部)にこの帯電促進粒子を介在させることで均一で安定な直接帯電を実現している。
【0064】
帯電促進粒子は、抵抗値を1×1012(Ω・cm)以下のものにすることで帯電性を損なわない。また粒径を現像剤の粒径の1/2以下のものにすることで像担持体に対する画像露光の妨げとならない。
【0065】
即ち、像担持体と接触帯電部材とのニップ部である帯電部に帯電促進粒子を介在させることで、該粒子の滑剤効果により、摩擦抵抗が大きくてそのままでは像担持体に対して速度差を持たせて接触させることが困難であった帯電ローラであっても、それを像担持体面に対して無理なく容易に効果的に速度差を持たせて接触させた状態にすることが可能となると共に、該接触帯電部材が該粒子を介して像担持体面に密に接触してより高い頻度で像担持体面に接触する構成となる。
【0066】
接触帯電部材と像担持体との間に十分な速度差を設けることにより、接触帯電部材と像担持体のニップ部において帯電促進粒子が像担持体に接触する機会を格段に増加させ、高い接触性を得ることができ、接触帯電部材と像担持体のニップ部に存在する帯電促進粒子が像担持体表面を隙間なく摺擦することで像担持体に電荷を直接注入できるようになり、接触帯電部材による像担持体の接触帯電は帯電促進粒子の介存により注入帯電が支配的となる。
【0067】
b)速度差を設ける構成としては、接触帯電部材を回転駆動あるいは固定して像担持体と速度差を設けることになる。転写方式あるいは転写方式・クリーナレスの画像形成装置にあっては、好ましくは、帯電部に持ち運ばれる、クリーナをすり抜けた現像剤或はクリーナレスの場合の転写残現像剤を接触帯電部材に一時的に回収し均すために、接触帯電部材を回転駆動し、さらに、その回転方向は像担持体表面の移動方向とは逆方向に回転するように構成することが望ましい。即ち、逆方向回転で像担持体上の残存現像剤を一旦引離し帯電を行なうことにより優位に注入帯電を行なうことが可能である。
【0068】
接触帯電部材を像担持体表面の移動方向と同じ方向に移動させて速度差をもたせることも可能であるが、注入帯電の帯電性は像担持体の周速と接触帯電部材の周速の比に依存するため、逆方向と同じ周速比を得るには順方向では接触帯電部材の回転数が逆方向の時に比べて大きくなるので、接触帯電部材を逆方向に移動させる方が回転数の点で有利である。ここで記述した周速比は
周速比(%)=(帯電部材周速−像担持体周速)/像担持体周速×100
である(帯電部材周速はニップ部において帯電部材表面が像担持体表面と同じ方向に移動するとき正の値である)。
【0069】
c)クリーナレスの画像形成装置にあっては、転写後の像担持体面に残存の転写残現像剤は像担持体と接触帯電部材のニップ部である帯電部に像担持体面の移動でそのまま持ち運ばれる。
【0070】
この場合、接触帯電部材を像担持体に対して速度差をもって接触させることで、転写残現像剤のパターンが攪乱されて崩され、中間調画像において、前回の画像パターン部分がゴーストとなって現れることがなくなる。
【0071】
d)帯電部に持ち運ばれた、クリーナをすり抜けた現像剤或はクリーナレスの場合の転写残現像剤は接触帯電部材に付着・混入する。従来現像剤は絶縁体であるため接触帯電部材に対する転写残現像剤の付着・混入は像担持体の帯電において帯電不良を生じさせる因子である。
【0072】
しかしこの場合でも、帯電促進粒子が像担持体と接触帯電部材とのニップ部である帯電部に介在することにより、接触帯電部材の像担持体への緻密な接触性と接触抵抗を維持できるため、接触帯電部材の転写残現像剤による汚染にかかわらず、低印加電圧でオゾンレスの直接帯電を長期に渡り安定に維持させることができ、均一な帯電性を与えることが出来る。
【0073】
e)接触帯電部材に付着・混入した現像剤は接触帯電部材から徐々に像担持体上に吐き出されて像担持体面の移動とともに現像部位に至り、現像手段において現像同時クリーニング(回収)される(トナーリサイクル)。
【0074】
この場合、接触帯電部材に帯電促進粒子が担持されていることで、接触帯電部材とこれに付着・混入する転写残現像剤の付着力が低減化されて接触帯電部材から像担持体上への現像剤の吐き出し効率が向上する。
【0075】
f)上記のように少なくとも接触帯電部材と像担持体とのニップ部である帯電部に帯電促進粒子を介在させた系においては、予め十分量の帯電促進粒子を介在させても、あるいは接触帯電部材に予め十分量の帯電促進粒子を塗布しておいても、装置の使用に伴い帯電部から帯電促進粒子が離脱減少して、帯電性の低下が生じることがある。
【0076】
そのために、帯電促進粒子を新たに供給する手段を具備させるのがよい。そのような帯電促進粒子供給手段として、本発明においては、現像工程手段(以下、現像装置と記す)の現像剤に予め帯電促進粒子を添加しておくことで像担持体表面に帯電促進粒子を供給してその帯電促進粒子を像担持体面の移動で帯電部や接触帯電部材に持ち運ばせて供給する。
【0077】
即ち、現像部位において像担持体面に供給されて付着した、現像装置内の現像剤に添加の帯電促進粒子は、像担持体面の移動に伴い転写部を経由して帯電部に持ち運ばれることで、帯電部や接触帯電部材に自動的に供給されて、良好な帯電性が維持される。
【0078】
像担持体上の現像剤像は転写部において転写バイアスの影響で記録媒体側に引かれて積極的に転移するが、像担持体上の帯電促進粒子は導電性であることで記録媒体側には積極的には転移せず、像担持体上に実質的に付着保持されて残留して像担持体面の移動に伴い転写部を経由して帯電部に持ち運ばれる。
【0079】
この場合、クリーナを具備させた画像形成装置の場合でも、転写後の像担持体面に残留の転写残現像剤(紙粉等も含む)と帯電促進粒子の内、転写残現像剤はその大部分はクリーナで回収されるが、帯電促進粒子は現像剤に比べて粒径が小さいためクリーナをすり抜けやすく、そのすり抜けで帯電部に持ち運ばれる。クリーナレスの画像形成装置であれば、転写後の像担持体面の残留の転写残現像剤と帯電促進粒子はそのまま帯電部に持ち運ばれる。
【0080】
このように帯電促進粒子を現像装置内から供給を行なう系は、帯電部や接触帯電部材に対する帯電促進粒子供給手段と現像装置を共通化できるため、画像形成装置の小型化等が可能である。
【0081】
g)現像装置の現像剤に添加した帯電促進粒子は現像装置内において帯電促進粒子に電荷を持たせることにより、現像装置内から像担持体表面上に供給することが可能であるが、帯電促進粒子が特定の極性の電荷を持つため、像担持体表面上の静電潜像の画像白地部あるいは画像黒地部(黒字部)のどちらか一方にのみ帯電促進粒子が供給されてしまう。
【0082】
そうすると、像担持体表面に対する帯電促進粒子供給量にむらが生じて帯電部や接触帯電部材表面の帯電促進粒子付着量にむらができて接触帯電部材の帯電性が低下する事態を生じることもある。
【0083】
また、例えば帯電促進粒子の持つ電荷量が像担持体表面上の静電潜像の画像白地部に付着するような極性である場合には、現像剤よりも先に現像装置から帯電促進粒子がなくなってしまったり、また更に、特定の摩擦帯電極性を持つ帯電促進粒子を接触帯電部材に塗布した場合、外環境の変化により帯電促進粒子と像担持体間の摩擦帯電量が変化し、帯電印加バイアスと像担持体電位の差であるオフセット電位が大きくなってしまうような事態を生じることもある。
【0084】
そこで本発明においては、現像装置の現像剤に添加する帯電促進粒子は2種類以上にし、現像装置内において少なくとも1種類の帯電促進粒子は正の電荷量を持ち、かつこれとは別の少なくとも1種類の帯電促進粒子は負の電荷量を持つものにした。
【0085】
これにより、像担持体表面の静電潜像の画像白地部・画像黒地部に関わらず、現像装置から帯電促進粒子を像担持体表面に実質的に供給量むらなく安定供給することが可能となり、良好な帯電性を安定して得ることが可能となる。
【0086】
また、現像剤と同極性をもつ帯電促進粒子の電荷量を現像剤に比べて小さくする、好ましくは1/5以下にすることで、帯電促進粒子が像担持体上から記録媒体上に転写され、接触帯電部材に供給されないことを防ぐことが可能となる。
【0087】
また、磁性現像剤を用いた画像形成装置において、非磁性の帯電促進粒子を用いることで、現像剤に比べて小さい電荷量しか持たない帯電促進粒子を現像装置から像担持体表面上に供給し、かつ像担持体上から記録媒体上に転写させないことが可能となる。
【0088】
h)かくして、像担持体の帯電手段として接触帯電装置を採用した画像形成装置について、接触帯電部材として帯電ローラやファーブラシ等の簡易な部材を用いて低印加電圧でオゾンレスの直接注入帯電を実現すること、高品位な画像形成を行なわせることができる。
【0089】
また、像担持体の帯電手段として接触帯電装置を採用した接触帯電方式、転写方式の画像形成装置、あるいは接触帯電方式、転写方式、クリーナレスの画像形成装置について、接触帯電部材として帯電ローラやファーブラシ等の簡易な部材を用いて、また接触帯電部材の現像剤汚染にかかわらず、低印加電圧でオゾンレスの直接帯電とクリーナレスシステムを問題なく実行可能にし、高品位な画像形成を長期に渡り維持させること、画像比率の高い画像を出力した後でも高品位な画像形成を長期に渡り維持させることができる。
【0090】
【発明の実施の形態】
〈実施例1〉(図1)
図1は本発明に従う画像形成装置の一例の概略構成模型図である。
【0091】
本実施例の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用、接触帯電方式、反転現像方式、クリーナレス、プロセスカートリッジ式のレーザープリンタである。
【0092】
そして、少なくとも接触帯電部材と像担持体とのニップ部である帯電部には帯電を促進させるための帯電促進粒子を介在させて注入帯電を実現させ、また現像工程手段である現像装置の現像剤に2種類の帯電促進粒子を混入させ、一方の帯電促進粒子に正の電荷量を持たせ、他方に負の電荷量を持たせて、現像装置から像担持体表面に帯電促進粒子を供給するようにしたものである。
【0093】
(1)本例プリンタの全体的な概略構成
[像担持体]
1は像担持体(被帯電体)としての回転ドラム型の電子写真感光体である。本実施例のプリンタは反転現像を用いており、感光体1はネガ感光体を用いている。本実施例の感光体1は直径30mmのOPC感光体であり、矢印の時計方向に94mm/secの周速度をもって回転駆動される。
【0094】
[帯 電]
2は感光体1に所定の押圧力をもって当接させて配設した接触帯電部材としての導電性弾性ローラ(帯電ローラ)である。aは感光体1と帯電ローラ2とのニップ部である帯電部である。この帯電ローラ2には予めその外周面に帯電促進粒子m1・m2をコートして担持させてあり、帯電部aには帯電促進粒子m1・m2が存在している。
【0095】
帯電ローラ2は本実施例においては帯電部aにおいて感光体1の回転方向と逆方向(カウンター)に100%の周速で回転駆動され、感光体1面に対して速度差を持って接触する。そしてこの帯電ローラ2に帯電バイアス電源S1から所定の帯電バイアスが印加される。これにより回転感光体1の周面が直接注入帯電方式で所定の極性・電位に一様に接触帯電処理される。本実施例では帯電ローラ2には感光体1の外周面がほぼ−700Vに一様に帯電処理されるように、帯電バイアス電源S1から帯電バイアスを印加する。
【0096】
この帯電ローラ2、帯電促進粒子m1・m2、注入帯電等については別項で詳述する。
【0097】
[露 光]
そして回転感光体1の帯電処理面に対して、レーザーダイオードやポリゴンミラー等を含む不図示のレーザービームスキャナから出力されるレーザービームによる走査露光Lがなされる。
【0098】
レーザービームスキャナから出力されるレーザービームは目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して強度変調されたものであり、このレーザービームによる走査露光Lにて回転感光体1の外周面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0099】
本実施例では反転現像を用いており、回転感光体1の外周面のレーザービームによる走査露光Lにおいて、露光部が画像部(画像黒地部)であり、非露光部が非画像部(画像白地部)である。
【0100】
[現 像]
3は反転現像装置であり、回転感光体1の外周面に形成された上記の静電潜像はこの現像装置3により露光部に現像剤(トナー)が付着して現像剤像(トナー像)として反転現像される。
【0101】
本例の現像装置3は現像剤31として負帯電性の平均粒径6μmの非磁性1成分絶縁現像剤を用いた接触現像装置である。
【0102】
32は現像剤担持搬送部材としての直径16mmの弾性現像ローラ(現像弾性スリーブ)であり、この現像ローラ32に上記の現像剤31をコートし、感光体1表面との接触ニップを2mmに固定した状態で、感光体1との接触部(現像部位)bにおいて感光体1と同方向に180%の周速で回転させ、現像ローラ32に現像バイアス電源S2より現像バイアス電圧を印加する。
【0103】
現像装置内の現像剤31は弾性ブレード34との摺擦により摩擦帯電し、電荷を持つ。現像ローラ32への現像剤31の供給は供給ローラ33により行なう。供給ローラ33は現像ローラ32に対して逆方向(カウンター方向)に90%の周速で回転している。
【0104】
現像ローラ32に印加する現像バイアス電圧は、−420VのDC電圧を用い、現像ローラ32と感光体1の間で現像を行なわせる。
【0105】
この現像装置3内の現像剤31中には第1と第2の2種類の帯電促進粒子m1とm2とをそれぞれ現像剤100重量部に対して1重量部ずつ予め添加し混合させてある。
【0106】
この第1と第2の2種類の帯電促進粒子m1とm2については別項で詳述する。
【0107】
[転 写]
4は接触転写手段としての中抵抗の転写ローラであり、感光体1に所定に圧接させて転写部cを形成させてある。
【0108】
この転写部cに不図示の給紙部から所定のタイミングで記録媒体としての転写材Pが給紙され、かつ転写ローラ4に転写バイアス電源S3から所定の転写バイアス電圧が印加されることで、感光体1側の現像剤像が転写部cに給紙された転写材Pの面に順次に転写されていく。
【0109】
本実施例で使用の転写ローラ4は、芯金41に中抵抗弾性層42を形成した、ローラ抵抗値5×108 Ωのものであり、+3000VのDC電圧を芯金41に印加して転写を行なった。
【0110】
転写部cに導入された転写材Pはこの転写部cを挟持搬送されて、その表面側に回転感光体1の表面に形成担持されている現像剤像が順次に静電気力と押圧力にて転写されていく。
【0111】
[定 着]
5は熱定着方式等の定着装置である。転写部cに給紙されて感光体1側の現像剤像の転写を受けた転写材Pは回転感光体1の面から分離されてこの定着装置5に導入され、現像剤像の定着を受けて画像形成物(プリント、コピー)として装置外へ排出される。
【0112】
[カートリッジ]
本実施例のプリンタは、感光体1、帯電ローラ2、現像装置3の3つのプロセス機器をカートリッジケースに包含させてプリンタ本体に対して一括して着脱自在のカートリッジCとしてある。
【0113】
カートリッジ化するプロセス機器の組み合わせ等は上記に限られるものではない。
【0114】
(2)帯電ローラ2
本実施例における可撓性の接触帯電部材としての帯電ローラ2は芯金21上にゴムあるいは発泡体の中抵抗層22を形成することにより作成される。
【0115】
中抵抗層22は、樹脂(本実施例ではウレタン)、導電性粒子(例えばカーボンブラック)、硫化剤、発泡剤等により処方され、芯金21の上にローラ状に形成した。その後、表面を研磨した。
【0116】
ここで、接触帯電部材である帯電ローラ2は電極として機能することが重要である。つまり、弾性を持たせて被帯電体との十分な接触状態を得ると同時に、移動する被帯電体を充電するに十分低い抵抗を有する必要がある。一方では被帯電体にピンホールなどの低耐圧欠陥部位が存在した場合に電圧のリークを防止する必要がある。被帯電体として電子写真用感光体を用いた場合、十分な帯電性と耐リークを得るには104 〜107 Ωの抵抗が望ましい。
【0117】
帯電ローラ2の表面は帯電促進粒子m1・m2を保持できるようミクロな凹凸があるものが望ましい。
【0118】
帯電ローラ2の硬度は、硬度が低すぎると形状が安定しないために被帯電体との接触性が悪くなり、高すぎると被帯電体との間に帯電ニップ部aを確保できないだけでなく、被帯電体表面へのミクロな接触性が悪くなるので、アスカーC硬度で25度から50度が好ましい範囲である。
【0119】
帯電ローラ2の材質としては、弾性発泡体に限定するものでは無く、弾性体の材料として、EPDM、ウレタン、NBR、シリコーンゴムや、IR等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものがあげられる。また、特に導電性物質を分散せずに、イオン導電性の材料を用いて抵抗調整をすることも可能である。
【0120】
帯電ローラ2は被帯電体としての感光体1に対して弾性に抗して所定の押圧力で圧接させて配設し、本実施例では幅数mmの帯電部aを形成させてある。
【0121】
帯電ローラ2の抵抗値は以下のように測定した。プリンタの感光体1をアルミニウム製のドラムと入れ替える。その後に、アルミニウム製ドラムと帯電ローラ2の芯金21間に100Vの電圧をかけ、その時に流れる電流値を測定することにより、帯電ローラ2の抵抗値を求めた。
【0122】
このようにして求めた本例で使用の帯電ローラ2の抵抗値は5×106 Ωであった。本抵抗測定は温度25℃、湿度60%の環境下で行なった。測定環境については、本実施例及び他の実施例中の他の測定も同様である。
【0123】
(3)帯電促進粒子m1・m2
本実施例では前述したように、現像装置3内の現像剤31中には予め第1と第2の2種類の帯電促進粒子m1とm2をそれぞれ現像剤100重量部に対して1重量部ずつ添加し混合させてある。
【0124】
▲1▼.第1の帯電促進粒子m1;本実施例では、第1の帯電促進粒子m1として、比抵抗が107 Ω・cm、平均粒径2.5μmの導電性酸化亜鉛粒子を用いた。
【0125】
▲2▼.第2の帯電促進粒子m2;本実施例では、第2の帯電促進粒子m2として、比抵抗が107 Ω・cm、平均粒径2.5μmの、酸化アルミニウムとポリエチレンパウダーを混合させた凝固体を用いた。
【0126】
帯電ローラ2の外周面には上記の第1と第2の帯電促進粒子m1・m2の混合粉末を予めコートして担持させてある。
【0127】
帯電促進粒子m1・m2は、一次粒子の状態で存在するばかりでなく、二次粒子の凝集した状態で存在することもなんら問題はない。どのような凝集状態であれ、凝集体として帯電促進粒子としての機能が実現できればその形態は重要ではない。
【0128】
粒径は粒子m1・m2が凝集体を構成している場合は、その凝集体としての平均粒径として定義した。粒径の測定には、光学あるいは電子顕微鏡による観察から、100個以上抽出し、水平方向最大弦長をもって体積粒度分布を算出し、その50%平均粒径をもって決定した。
【0129】
第1及び第2の帯電促進粒子m1・m2の抵抗値が1012Ω・cm以上であると帯電性が損なわれた。そのため、抵抗値が1012Ω・cm以下、より好ましくは1010Ω・cm以下が望ましく、本実施例では1×107 Ω・cmに調整したものを用いた。
【0130】
抵抗測定は、錠剤法により測定し正規化して求めた。即ち、底面積2.26cm2 の円筒内に約0.5gの粉体試料を入れ上下電極に15kgの加圧を行うと同時に100Vの電圧を印加し抵抗値を計測し、その後正規化して比抵抗を算出した。
また帯電促進粒子は露光の妨げにならないように、白色または透明に近いことが望ましく、よって非磁性であることが好ましい。
【0131】
また、現像時の現像剤31、第1の帯電促進粒子m1、及び第2の帯電促進粒子m2の電荷量は以下のように測定を行なった。
【0132】
即ち、3mm角の白黒格子パターンを5枚印字後現像ローラ32上をエアー・ブローし、細川ミクロン社製のEST−2を用いて粒径及び電荷量を測定した。本測定では、粒子の密度と測定された粒子の落下速度から粒子の粒径を求める。第1の帯電促進粒子m1の見かけ密度は5.0g/cmであり、第2の帯電促進粒子m2の見かけ密度は1.5g/cmであり、本測定において、密度計算の値として1つの値を入れた場合に、見かけ上、現像剤31、第1の帯電促進粒子m1、第2の帯電促進粒子m2の粒径が異なる領域に現れる。そのため、3種の粒子31・m1・m2を測定結果の見かけ上の粒径から区別することが可能である。表1に上記3種の粒子の平均電荷量(電荷量(μC)/質量(g))を示す。
【0133】
【表1】
Figure 0003647264
帯電促進粒子m1・m2は潜像露光時に妨げにならないよう、無色あるいは白色の粒子が適切である。また、帯電促進粒子が感光体上から記録媒体Pに一部転写されてしまうことを考えるとカラー記録では無色、あるいは白色のものが望ましい。また、粒径も現像剤31の粒径に対して、1/2以下程度でないと画像露光を遮ることがあった。そのため帯電促進粒子m1・m2の粒径は現像剤31の粒径の1/2よりも小さいことが望ましい。粒径の下限値としては、粒子として安定に得られるものとして10nmが限界と考えられる。
【0134】
第1及び第2の帯電促進粒子m1・m2の材料としては、本実施例ではそれぞれ、導電性酸化亜鉛粒子、および酸化アルミニウムとポリエチレンパウダーを混合させた凝固体を用いたが、これに限るものではなく、帯電促進粒子m1・m2の材料としては、他の金属酸化物などの導電性無機粒子や有機物との混合物、あるいは、これらに表面処理を施したものなど各種導電粒子が使用可能である。
【0135】
また帯電促進粒子の種類も第1及び第2の2種類m1・m2の2種類に限るものではなく、3種類以上でも構わない。
【0136】
(4)注入帯電
▲1▼.像担持体である感光体1と接触帯電部材である帯電ローラ2とのニップ部である帯電部aに帯電促進粒子m1・m2を介在させることで、該粒子m1・m2の滑剤効果により、摩擦抵抗が大きくてそのままでは感光体1に対して速度差を持たせて接触させることが困難であった帯電ローラであっても、それを感光体1面に対して無理なく容易に効果的に速度差を持たせて接触させた状態にすることが可能となると共に、該帯電ローラ2が該粒子m1・m2を介して感光体1面に密に接触してより高い頻度で感光体1面に接触する構成となる。
【0137】
帯電ローラ2と感光体1との間に十分な速度差を設けることにより、帯電ローラ2と感光体1のニップ部において帯電促進粒子m1・m2が感光体1に接触する機会を格段に増加させ、高い接触性を得ることができ、帯電ローラ2と感光体1のニップ部である帯電部aに存在する帯電促進粒子m1・m2が感光体1表面を隙間なく摺擦することで感光体1に電荷を直接注入できるようになり、帯電ローラ2による感光体1の接触帯電は帯電促進粒子m1・m2の介存により注入帯電が支配的となる。
【0138】
速度差を設ける構成としては、帯電ローラ2を回転駆動して感光体1と速度差を設けることになる。好ましくは帯電部aに持ち運ばれる感光体1上の転写残現像剤を帯電ローラ2に一時的に回収し均すために、帯電ローラ2を回転駆動し、さらに、その回転方向は感光体1表面の移動方向とは逆方向に回転するように構成することが望ましい。即ち、逆方向回転で感光体1上の転写残現像剤を一旦引離し帯電を行なうことにより優位に注入帯電を行なうことが可能である。
【0139】
従って、従来のローラ帯電等では得られなかった高い帯電効率が得られ、帯電ローラ2に印加した電圧とほぼ同等の帯電電位を感光体1に与えることができる。かくして、接触帯電部材として帯電ローラ2を用いた場合でも、該帯電ローラ2に対する帯電に必要な印加バイアスは感光体1に必要な帯電電位相当の電圧で十分であり、放電現象を用いない安定かつ安全な接触帯電方式ないし装置を実現することができる。
像担持体としての感光体1と接触帯電部材としての帯電ローラ2との帯電ニップ部aにおける帯電促進粒子m1・m2の介在量は、少なすぎると、該粒子による潤滑効果が十分に得られず、帯電ローラ2と感光体1との摩擦が大きくて帯電ローラ2を感光体1に速度差を持って回転駆動させることが困難である。つまり、駆動トルクが過大となるし、無理に回転させると帯電ローラ2や感光体1の表面が削れてしまう。更に該粒子による接触機会増加の効果が得られないこともあり十分な帯電性能が得られない。一方、該介在量が多過ぎると、帯電促進粒子の帯電ローラ2からの脱落が著しく増加し作像上に悪影響が出る。
実験によると該介在量は103 個/mm2 以上が望ましい。103 個/mm2 より低いと十分な潤滑効果と接触機会増加の効果が得られず帯電性能の低下が生じる。
より望ましくは103 〜5×105 個/mm2 の該介在量が好ましい。5×105 個/mm2 を超えると、該粒子の感光体1へ脱落が著しく増加し、粒子自体の光透過性を問わず、感光体1への露光量不足が生じる。5×105 個/mm2 以下では脱落する粒子量も低く抑えられ該悪影響を改善できる。該介在量範囲において感光体1上に脱落した粒子の存在量を測ると102 〜105 個/mm2 であったことから、作像上弊害がない該存在量としては105 個/mm2 以下が望まれる。
該介在量及び感光体1上の該存在量の測定方法について述べる。該介在量は帯電ローラ2と感光体1の帯電ニップ部nを直接測ることが望ましいが、帯電ローラ2に接触する前に感光体1上に存在した粒子の多くは逆方向に移動しながら接触する帯電ローラ2に剥ぎ取られることから、本発明では帯電ニップ部nに到達する直前の帯電ローラ2表面の粒子量をもって該介在量とした。具体的には、帯電バイアスを印加しない状態で感光体1及び帯電ローラ2の回転を停止し、感光体1及び帯電ローラ2の表面をビデオマイクロスコープ(OLYMPUS製OVM1000N)及びデジタルスチルレコーダ(DELTIS製SR−3100)で撮影した。帯電ローラ2については、帯電ローラ2を感光体1に当接するのと同じ条件でスライドガラスに当接し、スライドガラスの背面からビデオマイクロスコープにて該接触面を1000倍の対物レンズで10箇所以上撮影した。得られたデジタル画像から個々の粒子を領域分離するため、ある閾値を持って2値化処理し、粒子の存在する領域の数を所望の画像処理ソフトを用いて計測した。また、感光体1上の該存在量についても感光体1上を同様のビデオマイクロスコープにて撮影し同様の処理を行い計測した。
【0140】
▲2▼.クリーナレスの画像形成装置にあっては、転写後の感光体1面に残存の転写残現像剤は感光体1と帯電ローラ2の接触部である帯電部aに感光体1面の移動でそのまま持ち運ばれる。
【0141】
この場合、帯電ローラ2を感光体1に対して速度差をもって接触させることで、転写残現像剤のパターンが攪乱されて崩され、中間調画像において、前回の画像パターン部分がゴーストとなって現れることがなくなる。
【0142】
▲3▼.帯電部aに持ち運ばれた転写残現像剤は帯電ローラ2に付着・混入する。従来現像剤は絶縁体であるため帯電ローラ2に対する転写残現像剤の付着・混入は感光体1の帯電において帯電不良を生じさせる因子である。
【0143】
しかしこの場合でも、帯電促進粒子m1・m2が感光体1と帯電ローラ2とのニップ部である帯電部aに介在することにより、帯電ローラ2の感光体1への緻密な接触性と接触抵抗を維持できるため、帯電ローラ2の転写残現像剤による汚染にかかわらず、低印加電圧でオゾンレスの注入帯電を長期に渡り安定に維持させることができ、均一な帯電性を与えることが出来る。
【0144】
▲4▼.帯電ローラ2に付着・混入した転写残現像剤は帯電ローラ2から徐々に感光体1上に吐き出されて感光体1面の移動とともに現像部位bに至り、現像装置3において現像同時クリーニング(回収)される(トナーリサイクル)。
【0145】
この場合、帯電ローラ2に帯電促進粒子m1・m2が担持されていることで、帯電ローラ2とこれに付着・混入する転写残現像剤の付着力が低減化されて帯電ローラ2から感光体1上にへの現像剤の吐き出し効率が向上する。
現像同時クリーニングは前述したように、転写後に感光体1上に残留したトナーを引き続く画像形成工程の現像時、即ち引き続き感光体を帯電し、露光して潜像を形成し、その潜像の現像時において、現像装置のかぶり取りバイアス、即ち現像装置に印加する直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vback によって回収するものである。本実施例におけるプリンタのように反転現像の場合では、この現像同時クリーニングは、感光体の暗部電位から現像スリーブにトナーを回収する電界と、現像スリーブから感光体の明部電位へトナーを付着させる電界の作用でなされる。
【0146】
▲5▼.また感光体1面に実質的に付着保持される帯電促進粒子m1・m2の存在により現像剤の感光体1側から転写材P側への転写効率が向上する効果もえられる。
【0147】
(5)現像装置3から感光体1への帯電促進粒子m1・m2の供給
感光体1と帯電ローラ2との相互接触部である帯電部aに予め十分量の帯電促進粒子mを介在させても、あるいは帯電ローラ2に予め十分量の帯電促進粒子mを塗布しておいても、装置の使用に伴い感光体1と帯電ローラ2とのニップ部である帯電部aから帯電促進粒子mが減少して、帯電性の低下が生じることがある。
【0148】
本実施例においては、現像装置3内から感光体1表面に帯電促進粒子m1・m2を供給し、感光体1表面を介して感光体1と帯電ローラ2とのニップ部である帯電部aや帯電ローラ2に帯電促進粒子m1・m2を供給する。即ち、現像装置3から感光体1上に供給された帯電促進粒子m1・m2は感光体1面の移動に伴い転写部cを経由して帯電部aに持ち運ばれることで、帯電部aや帯電ローラ2に自動的に供給される。
【0149】
この場合、前述したように、帯電促進粒子が1種類であると、正負両方の電荷を持たず、正もしくは負といったどちらか片方のみの電荷量を持つため、感光体1表面の静電潜像の画像白地部もしくは画像黒地部の片方にのみ帯電促進粒子が供給され、そのため、帯電ローラ2表面上に画像に応じた帯電促進粒子の付着量のむらが生じるなどして帯電性が低下するなどすることがある。また、それに応じた画像むらが生じることもある。
【0150】
本実施例では、正の電荷量を持つ第1の帯電促進粒子m1と、負の電荷量を持つ第2の帯電促進粒子m2の2種類の帯電促進粒子m1・m2を用いているため、現像装置3内から感光体1表面の静電潜像の画像白地部・画像黒地部両方に帯電促進粒子m1・m2が供給される。このため、画像パターンにより帯電促進粒子m1・m2の感光体1への供給量が異なることがない。
【0151】
また現像剤31に比べて、第1および第2の帯電促進粒子m1・m2は共に電気抵抗値も比較的低く、感光体1上に付着した後の電荷量も小さいために、転写部cにおいては記録媒体Pにほとんど転写されず、感光体1表面を介して帯電部aや帯電ローラ2へと供給される。
【0152】
本実施例のプリンタはクリーナレスであるので、転写後の感光体1面の残留の転写残現像剤と帯電促進粒子はそのまま帯電部aに持ち運ばれる。
【0153】
(6)比較例
上記の本実施例のプリンタと、該プリンタにおいて現像装置3の現像剤31に対して第1の帯電促進粒子m1(正の電荷量を持つ帯電促進粒子)のみを混入させた場合のプリンタを比較例として、該両プリンタの性能を比較した。
【0154】
▲1▼.始めに、幅1ドットの黒の水平線を用紙(記録媒体)供給方向に対して3ドット間隔で画像露光を行ない、印字した際の、転写前後での感光体1表面を写真撮影し観察した。
【0155】
比較例プリンタでは、転写前の感光体1表面上の画像白地部に帯電促進粒子が付着し、画像黒地部には現像剤31が付着しており、転写後には感光体1表面上の画像白地部のみ帯電促進粒子m1が付着していた。
【0156】
これに対し、本実施例プリンタでは、転写後の感光体1表面上の画像白地部・画像黒地部共に帯電促進粒子m1・m2が付着していた。
【0157】
▲2▼.次に、画像比較による評価を行なった。即ち、幅2cmの白黒の用紙供給方向の縦帯画像を20枚印字し、その語にベタ黒画像を1枚印字し、そしてベタ白画像およびハーフトーン画像を1枚印字した。その際のベタ白画像およびハーフトーン画像を用いて画像評価を行なった。また、その際の帯電ローラ2の表面の帯電促進粒子の付着量も観察を行った。表2にその結果を示す。
【0158】
【表2】
Figure 0003647264
比較例プリンタでは、接触帯電部材である帯電ローラ2表面に印字画像に応じた帯電促進粒子m1の付着むらが生じ、帯電性が低下してしまったため、画像むらが生じた。これに対して本実施例プリンタでは帯電促進粒子m1・m2の付着むらも生じず、帯電性の低下も生じなかった。
【0159】
以上のように、本実施例では、2種類の帯電促進粒子m1・m2を現像装置3の現像剤31中に混入させ一方の帯電粒子m1に正の電荷量を持たせ、他方に負の電荷量を持たせることにより、現像装置3から感光体1表面に帯電促進粒子m1・m2を供給しており、これにより、印字画像に関わらず、帯電促進粒子の供給を行なうことができ、安定な帯電性を得ることが可能となった。
【0160】
〈実施例2〉(図2)
図2に示す本実施例のプリンタは、上述の実施例1のプリンタ(図1)において、現像装置を、磁性1成分非接触方式の反転現像装置3Aに変更し、この現像装置3Aの磁性1成分絶縁現像剤35中に、前述した第1及び第2の2種類の帯電促進粒子m1・m2を混入させ、現像バイアスに交流を加えることを特徴とする。その他の構成は実施例1のプリンタと同様であるので同一の符号を付して再度の説明は省略する。
【0161】
このような特徴により、現像装置3Aと感光体1間で、現像剤35と2種類の帯電促進粒子m1・m2のそれぞれを振動させ、相互の付着を防ぎ、分離させることができる。また、現像剤35に対して小さい電荷量しかもたない帯電促進粒子も現像装置から感光体表面へ供給することができる。
【0162】
また、感光体1と現像装置の現像スリーブ36を現像位置bにおいて同方向に動かすことにより、帯電促進粒子を現像剤より先に感光体表面に供給し、転写の際に帯電促進粒子が現像剤と共に記録媒体Pに転写されることを防ぐことができる。
【0163】
本実施例では、感光体1面の静電潜像は、現像剤として負帯電性の平均粒径6μmの磁性1成分絶縁現像剤35を用いた、反転現像装置3により現像剤像として現像される。
【0164】
36はマグネット37を内包する直径16mmの非磁性現像スリーブであり、この現像スリーブ36に上記の現像剤35をコートし、感光体1表面との離間距離を500μmに固定した状態で、感光体1と等速で回転させ、現像スリーブ35に現像バイアス電源S2より現像バイアス電圧を印加する。
【0165】
現像剤35は弾性ブレード38との摺擦により摩擦帯電し電荷を持つ。
【0166】
現像バイアス電圧は、380VのDC電圧と、周波数1800Hz、ピーク間電圧1600Vの矩形のAC電圧を重畳したものを用い、現像スリーブ36と感光体1の離間距離間で1成分ジャンピング現像を行なわせる。
【0167】
現像装置3Aの現像剤35には実施例1と同様の第1の帯電促進粒子m1及び第2の帯電促進粒子m2を混合してあり、混合量は現像剤100重畳部に対してそれぞれ1重畳部である。
【0168】
本実施例のように磁性現像剤35を用いた場合には、帯電促進粒子m1・m2は非磁性でないと、現像剤35に付着してしまい、感光体表面に分離した状態で供給することができなかった。
【0169】
本実施例では磁性1成分非接触現像装置3Aを用い、実施例1と同様に、2種類の帯電促進粒子m1・m2を現像剤35中に混入させ、一方の帯電促進粒子m1に正の電荷量を持たせ、他方の帯電促進粒子m2に負の電荷量を持たせることにより、現像装置3Aから感光体1表面に帯電促進粒子m1・m2を静電潜像の画像白地部・画像黒地部画像に関わらず供給する。
【0170】
現像領域bで交流バイアスを用いて現像を行なっているため、現像領域bで現像剤35、2種類の帯電促進粒子m1・m2が振動し、相互に付着することを防ぐことが可能である。
【0171】
また、現像時の現像前後での感光体1表面上を写真撮影すると、非磁性の帯電促進粒子m1・m2は現像剤35よりも先に感光体1表面に付着している。そのため、画像黒地部でも帯電促進粒子を現像時よりも感光体表面側に付着させることができている。このように感光体1表面上の黒地部に付着している帯電促進粒子と現像剤が分離しているため、転写部cにおいて手帯電促進粒子が現像剤と共に記録媒体Pに転写されにくく、安定して帯電ローラ2に帯電促進粒子m1・m2を供給することが可能となった。
【0172】
なお、現像スリーブ32が現像領域bにおいて感光体1と対向方向(逆方向、カウンター方向)に回転している場合には、帯電促進粒子よりも現像剤の方が感光体表面側に付着してしまうため転写部cにおいて帯電促進粒子が記録媒体Pに転写されやすかった。
【0173】
〈実施例3〉(図3)
図3に示す本実施例のプリンタは、前述した実施例1のプリンタ(図1)において、転写部cと、この転写部cから感光体移動方向下流側の帯電部aとの間に、転写後の感光体1面から転写残現像剤や紙粉等を除去して感光体1面を清掃するクリーニング装置(クリーナ)7を具備させたものである。その他のプリンタ構成は実施例1のプリンタと同様であるから再度の説明は省略する。
【0174】
本実施例におけるクリーニング装置7は、感光体1の清掃を行うクリーニングブレード71を用いたクリーニング装置である。クリーニングブレード71はウレタンゴム製の弾性ブレードであり、これを感光体1に押し当てることにより、転写後の感光体1面に残存の転写残現像剤や紙粉の大部分が感光体1面から除去される。
【0175】
したがって、クリーナレスのプリンタに比べて帯電部aへの転写残現像剤や紙粉の移行・混入・付着が格段に少なくなり、より良好な帯電性と安定した画質を得ることができる。
【0176】
この場合、クリーニング装置7があっても、転写後の感光体1面の残留の転写残現像剤や紙粉、帯電促進粒子の内、帯電促進粒子は現像剤や紙粉に比べて粒径が小さいためクリーニング装置7をすり抜けやすく、そのすり抜けで帯電部aに持ち運ばれる。
【0177】
したがって、クリーニング装置7があっても、現像部位bにおいて感光体1面に供給されて付着した、現像装置3内の現像剤31に混入の帯電促進粒子m1・m2は、感光体1面の移動に伴い転写部cを経由して帯電部aに持ち運ばれることで、帯電部aや帯電ローラ2に自動的に供給されて、良好な帯電性が維持される。
【0178】
また、帯電促進粒子m1・m2がクリーニングブレード71と感光体1表面の接触部に付着しているため、クリーニングブレード71が感光体1表面との摩擦でめくれたり、感光体1の回転速度むらが生じたりすることがない。そのため、良好な画像を得ることが可能となる。
【0179】
即ち、従来、クリーニングブレード71によるクリーニング装置7を用いた場合に、感光体1表面の滑り性が悪いと、クリーニングブレード71がめくれたり、感光体1の回転速度にむらが生じることがあった。本実施例では、帯電促進粒子m1・m2が感光体1表面に付着し、クリーニングブレード71と感光体1の間に存在している。そのため、滑り性が高まり、クリーニングブレード71が感光体1との摩擦によりめくれたり、感光体1の回転速度むらが生じることがない。
【0180】
同様に、現像剤31に帯電促進粒子m1・m2を混入させることにより、接触現像装置3と感光体1との間の摩擦力が低下するため、現像ローラ32と感光体1の摺擦による相互の回転むらが生じない。それらのことにより、回転速度むらによる画像むらが生じることもなく、良好な画像を得ることが可能となる。
【0181】
実施例2のプリンタ(図2)についてもクリーニング装置7を具備させた形態のものにすることができる。
【0182】
〈その他〉
1)可撓性の接触帯電部材としての帯電ローラ2の構成は実施例の帯電ローラの構成に限られるものではない。
【0183】
また可撓性の接触帯電部材は帯電ローラの他に、ファーブラシ帯電器などとすることもできる。フェルト・布などの材質・形状のものも使用可能である。また、これらを積層し、より適切な弾性と導電性を得ることも可能である。
【0184】
2)接触帯電における注入帯電は、接触帯電部材の被帯電体への接触性が帯電性に大きく効いてくる。そこで接触帯電部材はより密に構成し、また被帯電体との速度差を多く持ち、より高い頻度で被帯電体に接触する構成にする。
【0185】
また、被帯電体の表面に電荷注入層を設けて被帯電体表面の抵抗を調節することで接触帯電における注入帯電を支配的にすることができる。
【0186】
図4は表面に電荷注入層16を設けた感光体1の層構成模型図である。即ち該感光体1は、アルミドラム基体(Alドラム基体)11上に下引き層12、正電荷注入防止層13、電荷発生層14、電荷輸送層15の順に重ねて塗工された一般的な有機感光体に電荷注入層16を塗布することにより、帯電性能を向上したものである。
【0187】
電荷注入層16は、バインダーとしての光硬化型のアクリル樹脂に、導電性粒子(導電フィラー)としてのSnO2 超微粒子16a(径が約0.03μm)、4フッ化エチレン樹脂(商品名テフロン)などの滑剤、重合開始剤等を混合分散し、塗工後、光硬化法により膜形成したものである。
【0188】
電荷注入層16として重要な点は、表層の抵抗にある。電荷の直接注入による帯電方式においては、被帯電体側の抵抗を下げることでより効率良く電荷の授受が行えるようになる。一方、感光体として用いる場合には静電潜像を一定時間保持する必要があるため、電荷注入層16の体積抵抗値としては1×109 〜1×1014(Ω・cm)の範囲が適当である。
【0189】
また本構成のように電荷注入層16を用いていない場合でも、例えば電荷輸送層15が上記抵抗範囲に或る場合は同等の効果が得られる。
【0190】
さらに、表層の体積抵抗が約1013Ω・cmであるアモルファスシリコン感光体等を用いても同様な効果が得られる。
【0191】
3)接触帯電部材や現像装置等に対してAC電圧(交番電圧)成分を印加する場合の、そのAC電圧波形としては、正弦波、矩形波、三角波等適宜使用可能である。また、直流電源を周期的にオン/オフすることによって形成された矩形波であっても良い。このように交番電圧の波形としては周期的にその電圧値が変化するようなバイアスが使用できる。
【0192】
4)静電潜像形成のための画像露光手段としては、実施形態例の様にデジタル的な潜像を形成するレーザー走査露光手段に限定されるものではなく、通常のアナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子でも構わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター等の組み合わせによるものなど、画像情報に対応した静電潜像を形成できるものであるなら構わない。
【0193】
像担持体1は静電記録誘電体等であっても良い。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位に一様に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除電手段で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形成する。
【0194】
5)現像工程手段としての現像装置3・3Aについても、その現像方式・構成は実施例のものに限定されるものではないことは勿論である。正規現像手段であってもよい。
【0195】
6)像担持体1から現像剤像の転写を受ける記録媒体は転写ドラム等の中間転写体であってもよい。
【0196】
7)現像剤(トナー)31の粒度の測定方法の1例を述べる。測定装置としては、コールターカウンターTA−2型(コールター社製)を用い、個数平均分布、体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びCX−1パーソナルコンピュータ(キヤノン製)を接続し、電解液は一級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。
【0197】
測定法としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくは、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.1〜5ml加え、更に測定試料を0.5〜50mg加える。
【0198】
試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカウンターTA−2型により、アパーチャーとして100μアパーチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して、体積平均分布を求める。これらの求めた体積平均分布より体積平均粒径を得る。
【0199】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、像担持体の帯電手段として接触帯電装置を採用した接触帯電方式、転写方式の画像形成装置、あるいは接触帯電方式、転写方式、クリーナレスの画像形成装置について、接触帯電部材として帯電ローラやファーブラシ等の簡易な部材を用いて、また接触帯電部材の現像剤汚染にかかわらず、低印加電圧でオゾンレスの注入帯電とクリーナレスシステムを問題なく実行可能にし、高品位な画像形成を長期に渡り維持させること、画像比率の高い画像を出力した後でも高品位な画像形成を長期に渡り維持させることができる。
【0200】
接触帯電部材と像担持体とのニップ部である帯電部に介在させて注入帯電を可能にする帯電促進粒子の補充供給は、像担持体の静電潜像を現像する現像工程手段の現像剤に添加しておき、現像工程手段から像担持体上に供給させ接触帯電部材と像担持体とのニップ部に持ち運ばせるようにすることで、帯電部や接触帯電部材に対する帯電促進粒子供給手段と現像装置を共通化できるため、画像形成装置の小型化等が可能である。
【0201】
また現像工程手段の現像剤に添加の帯電促進粒子は2種類以上であり、現像工程手段内において少なくとも1種類の帯電促進粒子は正の電荷量を持ち、かつこれとは別の少なくとも1種類の帯電促進粒子は負の電荷量を持つことにより、像担持体表面の静電潜像の画像白地部・画像黒地部に関わらず、現像装置から帯電促進粒子を像担持体表面に実質的に供給量むらなく安定供給することが可能となり、良好な帯電性を安定して得ることが可能となる。
【0202】
また、現像剤と同極性をもつ帯電促進粒子の電荷量を現像剤に比べて小さくする、好ましくは1/5以下にすることで、帯電促進粒子が像担持体上から記録媒体上に転写され、接触帯電部材に供給されないことを防ぐことが可能となる。
【0203】
また、磁性現像剤を用いた画像形成装置において、非磁性の帯電促進粒子を用いることで、現像剤に比べて小さい電荷量しか持たない帯電促進粒子を現像装置から像担持体表面上に供給し、かつ像担持体上から記録媒体上に転写させないことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像形成装置の概略構成図
【図2】実施例2の画像形成装置の概略構成図
【図3】実施例3の画像形成装置の概略構成図
【図4】表面に電荷注入層を設けた感光体の一例の層構成模型図
【図5】帯電特性グラフ
【符号の説明】
1 感光体(像担持体)
2 帯電ローラ(接触帯電部材)
3・3A 現像装置
31・35 現像剤
m1・m2 第1および第2の2種類の帯電促進粒子
4 転写ローラ
5 定着装置
P 転写材
C プロセスカートリッジ
S1〜S3 バイアス印加電源

Claims (14)

  1. 像担持体に、像担持体を帯電する帯電工程、像担持体の帯電面に静電潜像を形成する情報書き込み工程、その静電潜像を帯電した現像剤により現像する現像工程、像担持体上の現像剤像を記録媒体に転写する転写工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行し、像担持体は繰り返して作像に供する画像形成装置において、
    a.像担持体を帯電する帯電工程手段は、像担持体とニップ部を形成する可撓性の帯電部材により像担持体面を帯電する接触帯電装置であり、帯電部材は像担持体に対して速度差をもって移動し、少なくとも帯電部材と像担持体とのニップ部に像担持体の帯電を促進させるための帯電促進粒子が介在していること、
    b.帯電促進粒子は像担持体の静電潜像を現像する現像工程手段の現像剤に添加されていて、現像工程手段から像担持体上に供給されて帯電部材と像担持体とのニップ部に持ち運ばれること、
    c.現像工程手段の現像剤に添加の帯電促進粒子は2種類以上であり、現像工程手段内において少なくとも1種類の帯電促進粒子は正の電荷量(C/g)を持ち、かつこれとは別の少なくとも1種類の帯電促進粒子は負の電荷量を持つことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1において、帯電促進粒子は、その粒径が現像剤の1/2以下であり、抵抗値が1×1012(Ω・cm)以下であるような粒子であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1において、帯電促進粒子は、その粒径が現像剤の1/2以下であり、抵抗値が1×1010(Ω・cm)以下であるような粒子であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つにおいて、現像工程手段の現像剤に添加の2種類以上の帯電促進粒子のうち、現像工程手段内において現像剤と同極性の電荷量を持つ粒子の電荷量が、現像剤の持つ電荷量より小さいことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4において、現像剤と同極性の電荷量を持つ粒子の電荷量が、現像剤の持つ電荷量の1/5以下であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つにおいて、帯電促進粒子は非磁性粒子であり、現像剤は磁性現像剤であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つにおいて、帯電部材には電圧が印加されることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つにおいて、現像工程手段が接触現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1ないし7の何れか1つにおいて、現像工程手段が非接触現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1ないし9の何れか1つにおいて、現像工程手段が、現像剤像を記録媒体に転写した後に像担持体上に残留した現像剤を回収するクリーニング手段を兼ねていることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1ないし9の何れか1つにおいて、転写工程手段部と、この転写工程手段部から像担持体の移動方向下流側の帯電工程手段部の間に、記録媒体に対する現像剤像転写後の像担持体面を清掃するクリーニング手段が配設されていることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11において、クリーニング手段が、像担持体面に当接して像担持体面の清掃を行なうクリーニングブレードを用いたものであることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1ないし12の何れか1つにおいて、帯電部材は像担持体の移動方向とは逆方向に速度差を保ちつつ駆動されることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1ないし13の何れか1つにおいて、像担持体の帯電面に静電潜像を形成する情報書き込み工程手段が像露光手段であることを特徴とする画像形成装置。
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