JPH11153897A - 帯電方法、帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

帯電方法、帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ

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JPH11153897A
JPH11153897A JP10150615A JP15061598A JPH11153897A JP H11153897 A JPH11153897 A JP H11153897A JP 10150615 A JP10150615 A JP 10150615A JP 15061598 A JP15061598 A JP 15061598A JP H11153897 A JPH11153897 A JP H11153897A
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JP10150615A
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Harumi Ishiyama
晴美 石山
Jun Hirabayashi
純 平林
Yasunori Kono
康則 児野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触帯電において、接触帯電部材として帯電
ローラやファーブラシ等の簡易な部材を用いた場合で
も、より帯電均一性に優れ且つ長期に渡り安定した直接
注入帯電を実現する、またこれにより、オゾン生成物に
よる障害、帯電不良による障害等のない、簡易な構成、
低コストで、高画質画像を長期に渡り安定に出力させる
ことができる画像形成装置やプロセスカートリッジを得
る。 【解決手段】 電圧を印加し、被帯電体とニップ部nを
形成させた可撓性の帯電部材により被帯電体面を帯電す
る帯電装置であり、帯電部材は被帯電体面に対して速度
差をもって接触し、少なくとも帯電部材と被帯電体との
ニップ部に導電粒子を担持し、帯電部材よりも被帯電体
面移動方向上流側において被帯電体に接触するとともに
帯電部材にも接触する補助部材8を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被帯電体の帯電装置
に関する。
【0002】より詳しくは、電圧を印加し、被帯電体と
ニップ部を形成させた可撓性の帯電部材により被帯電体
面を帯電する接触帯電方式の帯電方法及び帯電装置に関
する。
【0003】また、該帯電装置を像担持体の帯電処理手
段として備えた画像形成装置及び画像形成装置に着脱可
能なプロセスカートリッジに関する。
【0004】
【従来の技術】従来、例えば、電子写真装置や静電記録
装置等の画像形成装置において、電子写真感光体・静電
記録誘電体などの像担持体(被帯電体)を所要の極性・
電位に一様に帯電処理(除電処理も含む)する帯電装置
としてはコロナ帯電器(コロナ放電器)がよく使用され
ていた。
【0005】コロナ帯電器は非接触型の帯電装置であ
り、例えば、ワイヤ電極等の放電電極と該放電電極を囲
むシールド電極を備え、放電開口部を被帯電体である像
担持体に対向させて非接触に配設し、放電電極とシール
ド電極に高圧を印加することにより、生じる放電電流
(コロナシャワー)に像担持体面をさらすことで像担持
体面を所定に帯電させるものである。
【0006】近時は、コロナ帯電器に比べて低オゾン・
低電力等の利点があることから、前記したように被帯電
体に電圧を印加した帯電部材を当接させて被帯電体を帯
電する接触方式の帯電装置(接触帯電装置)が実用化さ
れてきている。
【0007】接触帯電装置は、像担持体等の被帯電体
に、ローラ型(帯電ローラ)、ファーブラシ型、磁気ブ
ラシ型、ブレード型等の導電性の帯電部材を接触させ、
この帯電部材(接触帯電部材・接触帯電器、以下、接触
帯電部材と記す)に所定の帯電バイアスを印加して、被
帯電体面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0008】接触帯電の帯電機構(帯電のメカニズム、
帯電原理)には、(1)放電帯電機構と(2)直接注入
帯電機構の2種類の帯電機構が混在しており、どちらが
支配的であるかにより各々の特性が現れる。図6にそれ
ぞれの代表的な帯電特性を示す。
【0009】(1)放電帯電機構 接触帯電部材と被帯電体との間の微小間隙に生じる放電
現象により被帯電体表面が帯電する機構である。
【0010】放電帯電機構は接触帯電部材と被帯電体に
一定の放電閾値を有するため、帯電電位より大きな電圧
を接触帯電部材に印加する必要がある。また、コロナ帯
電器に比べれば発生量は格段に少ないけれども放電生成
物を生じることが原理的に避けられないため、オゾンな
ど活性イオンによる弊害は避けられない。
【0011】たとえば、接触帯電部材として導電ローラ
(帯電ローラ)を用いた帯電方式は帯電の安定性と言う
点で好ましく、広く用いられているが、このローラ帯電
ではその帯電機構は放電帯電機構が支配的である。
【0012】即ち、帯電ローラは導電あるいは中抵抗の
ゴム材あるいは発泡体を用いて生成される。さらにこれ
らを積層して所望の特性を得たものもある。帯電ローラ
は被帯電体との一定の接触を得るために弾性を持たせて
いるが、そのため摩擦抵抗が大きく、多くの場合、被帯
電体に従動あるいは若干の速度差を持って駆動される。
従って、ローラ上の形状のムラや被帯電体の付着物によ
り非接触状態が避けられないため、従来のローラ帯電で
はその帯電機構は放電帯電機構が支配的となる。
【0013】より具体的に説明すると、被帯電体として
の厚さ25μmのOPC感光体に対して帯電ローラを加
圧当接させて帯電処理を行なわせる場合には、帯電ロー
ラに対して約640V以上の電圧を印加すれば感光体の
表面電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に対して傾
き1で線形に感光体表面電位が増加する。以降、このし
きい値電圧を帯電開始電圧Vthと定義する(図6の点
線)。
【00014】つまり、電子写真に必要とされる感光体
表面電位Vdを得るためには帯電ローラにはVd+Vt
hという必要とされる以上のDC電圧が必要となる。こ
のようにしてDC電圧のみを接触帯電部材に印加して像
担持体の帯電を行なう方式を「DC帯電方式」と称す
る。
【0015】しかし、DC帯電方式においては環境変動
等によって接触帯電部材の抵抗が変動するため、また像
担持体としての感光体が削れることによって膜厚が変化
するとVthが変動するため、感光体の電位を所望の値
にすることが難しかった。
【0016】このため更なる帯電の均一化を図るために
特開昭63−149669号公報等に開示されるよう
に、所望のVdに相当するDC電圧に2×Vth以上の
ピーク間電圧を持つAC成分を重畳した振動電圧を接触
帯電部材に印加して像担持体の帯電を行なう「AC帯電
方式」が用いられる。これはACによる電位のならし効
果を目的としたものであり、像担持体の電位はAC電圧
のピークの中央であるVdに収束し、環境等の外乱には
影響されることはない。
【0017】しかしながら、このような接触帯電装置に
おいても、その本質的な帯電機構は帯電部材から像担持
体への放電現象を用いているため、先に述べたように帯
電に必要とされる電圧は像担持体表面電位+放電しきい
値以上の値が必要とされ、微量のオゾンは発生する。
【0018】また、帯電均一化のためにAC帯電を行っ
た場合にはさらなるオゾンの発生、AC電圧の電界によ
る接触帯電部材と感光体の振動騒音(AC帯電音)の発
生、また、放電による被帯電体表面の劣化が顕著にな
り、新たな問題点となっていた。
【0019】(2)直接注入帯電機構 接触帯電部材から被帯電体へ電荷が直接注入されること
で、被帯電体表面を帯電する機構である。特開平6−3
921号公報等で提案されている。
【0020】中抵抗の接触帯電部材が被帯電体表面に接
触して、放電現象を介さずに、つまり放電機構を基本的
に用いないで、被帯電体表面に直接電荷注入を行うもの
である。よって、接触帯電部材への印加電圧が放電閾値
以下であっても、被帯電体を印加電圧相当の電位に帯電
することができる(図6の実線)。この直接注入帯電機
構はイオンの発生を伴わないため放電生成による弊害は
生じない。
【0021】より具体的には、帯電ローラ、帯電ブラ
シ、帯電磁気ブラシ等の接触帯電部材に電圧を印加し、
被帯電体(像担持体)表面にあるトラップ順位または電
荷注入層の導電粒子等の電荷保持部材に電荷を注入して
直接注入帯電を行う機構である。放電現象が支配的でな
いため、帯電に必要とされる電圧は所望する像担持体表
面のみであり、オゾンの発生も無い。
【0022】接触部材として、スポンジローラのような
多孔状のローラに、接触帯電性を向上させるための導電
性粒子をコートしたものを用いる場合には、接触帯電部
材と被帯電体間の接触を極めて密にすることが可能であ
り、良好な帯電性を得ることが可能となる。
【0023】トナーリサイクルプロセス(クリーナーレ
スシステム) 転写方式の画像形成装置においては、転写後の感光体
(像担持体)に残存する転写残トナーはクリーナー(ク
リーニング装置)によって感光体面から除去されて廃ト
ナーとなるが、この廃トナーは環境保護の面からも出な
いことが望ましい。そこでクリーナーをなくし、転写後
の感光体上の転写残トナーは現像装置によって「現像同
時クリーニング」で感光体上から除去し現像装置に回収
・再用する装置構成にしたトナーリサイクルプロセスの
画像形成装置も出現している。
【0024】現像同時クリーニングとは、転写後に感光
体上に残留したトナーを次工程以降の現像時、即ち引き
続き感光体を帯電し、露光して潜像を形成し、該潜像の
現像時にかぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流
電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電
位差Vback)によって回収する方法である。この方法に
よれば、転写残トナーは現像装置に回収されて次工程以
後に再用されるため、廃トナーをなくし、メンテナンス
に手を煩わせることも少なくすることができる。またク
リーナーレスであることでスペース面での利点も大き
く、画像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
【0025】接触帯電部材に対する粉末塗布 接触帯電装置について、帯電ムラを防止し安定した均一
帯電を行なうために、接触帯電部材に被帯電体面との接
触面に粉末を塗布する構成が特公平7−99442号公
報に開示されているが、接触帯電部材が被帯電体に従動
回転であり、スコロトロン等のコロナ帯電器と比べると
オゾン生成物の発生は格段に少なくなっているものの、
帯電原理は前述のローラ帯電の場合と同様に以前として
放電によるコロナ帯電を主としている。特に、より安定
した帯電均一性を得るためにはDC電圧にAC電圧を重
畳した電圧を印加するために、放電によるオゾン生成物
の発生はより多くなってしまう。よって、長期に装置を
使用した場合や、クリーナーレスの画像形成装置を長期
に使用した場合において、オゾン生成物による画像流れ
等の弊害が現れやすい。
【0026】また、特開平5−150539号公報に
は、接触帯電を用いた画像形成方法において、長時間画
像形成を繰り返すうちにトナー粒子やシリカ微粒子が帯
電手段の表面に付着することによる帯電阻害を防止する
ために、現像剤中に、少なくとも顕画粒子と、顕画粒子
より小さい平均粒径を有する導電性粒子を含有すること
が開示されている。しかし、この接触帯電は放電帯電機
構によるもので、直接注入帯電機構ではなく、放電帯電
による前述の問題がある。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術の項
に記載したように、接触帯電において、帯電ローラやフ
ァーブラシなどの簡易な接触帯電部材を用いて直接注入
帯電をすることが難しく、画像形成装置にあっては絶対
的帯電不良による画像のかぶり(反転現像の場合には白
地部が現像される)や帯電ムラなどが生じる。
【0028】一方、接触帯電部材の被帯電体面との接触
面に粉末を塗布し、接触帯電部材が従動で、放電帯電を
主とする接触帯電装置構成では、長期に装置を使用した
場合や、クリーナーレスの画像形成装置を長期に使用し
た場合に、オゾン生成物が蓄積することにより画像流れ
が生じやすくなる。
【0029】またクリーナーレスの画像形成装置におい
ては、転写残トナーが帯電部において帯電不良を引き起
こしてしまうことや、転写残トナーが帯電部からそのま
ま排出されて、画像露光を遮光してしまうことがある。
【0030】また、クリーニング装置のある画像形成装
置においても、非常に微量ではあるが転写残トナーやト
ナーへの外添剤がクリーニング装置をすり抜けて接触帯
電部に持ち運ばれることで、装置を長期に渡って使用し
た場合には、そのすり抜けトナーや外添剤が帯電部材表
面に蓄積し帯電性能を低下させてしまう。特にこの現象
は、同じ印字画像を連続して出力した場合に顕著であ
る。
【0031】そこで、本発明では、接触帯電において、
接触帯電部材として帯電ローラやファーブラシ等の簡易
な部材を用いた場合でも、より帯電均一性に優れ且つ長
期に渡り安定した直接注入帯電を実現する、即ち、低印
加電圧でオゾンレスの直接注入帯電を簡易な構成で実現
することを目的とする。
【0032】またこれにより、オゾン生成物による障
害、帯電不良による障害等のない、簡易な構成、低コス
トで、高画質画像を長期に渡り安定に出力させることが
できる画像形成装置やプロセスカートリッジを得ること
を目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、帯電方法、帯電装置、画像形成装置及びプロ
セスカートリッジである。
【0034】(1)電圧を印加し、被帯電体とニップ部
を形成させた可撓性の帯電部材により被帯電体面を帯電
する帯電方法であり、帯電部材は被帯電体面に対して速
度差をもって移動し、少なくとも帯電部材と被帯電体と
のニップ部に導電粒子を担持し、帯電部材よりも被帯電
体面移動方向上流側において被帯電体に接触するととも
に帯電部材にも接触し、かつ回転する補助部材を有する
ことを特徴とする帯電方法。
【0035】(2)帯電部材が被帯電体に対してカウン
ターで回転することを特徴とする(1)に記載の帯電方
法。
【0036】(3)帯電部材が弾性体で構成されること
を特徴とする(1)または(2)に記載の帯電方法。
【0037】(4)帯電部材が弾性発泡体で構成される
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の帯電方
法。
【0038】(5)補助部材がファーブラシローラであ
ることを特徴とする(1)から(4)の何れか1つに記
載の帯電方法。
【0039】(6)導電粒子の抵抗値が1×1012(Ω
・cm)以下であることを特徴とする(1)から(5)
の何れか1つに記載の帯電方法。
【0040】(7)導電粒子の抵抗値が1×1010(Ω
・cm)以下であることを特徴とする(1)から(5)
の何れか1つに記載の帯電方法。
【0041】(8)導電粒子を供給する手段を持つこと
を特徴とする(1)から(7)の何れか1つに記載の帯
電方法。
【0042】(9)被帯電体の最表面層の体積抵抗が1
×1014(Ω・cm)以下であることを特徴とする
(1)から(8)の何れか1つに記載の帯電方法。
【0043】(10)被帯電体は電子写真感光体であ
り、該電子写真感光体の最表面層の体積抵抗が1×10
9 (Ω・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下である
ことを特徴とする(1)から(9)の何れか1つに記載
の帯電方法。
【0044】(11)電圧を印加し、被帯電体とニップ
部を形成させた可撓性の帯電部材により被帯電体面を帯
電する帯電装置であり、帯電部材は被帯電体面に対して
速度差をもって移動し、少なくとも帯電部材と被帯電体
とのニップ部に導電粒子を担持し、帯電部材よりも被帯
電体面移動方向上流側において被帯電体に接触するとと
もに帯電部材にも接触し、かつ回転する補助部材を有す
ることを特徴とする帯電装置。
【0045】(12)帯電部材が被帯電体に対してカウ
ンターで回転することを特徴とする(11)に記載の帯
電装置。
【0046】(13)帯電部材が弾性体で構成されるこ
とを特徴とする(11)または(12)に記載の帯電装
置。
【0047】(14)帯電部材が弾性発泡体で構成され
ることを特徴とする(11)または(12)に記載の帯
電装置。
【0048】(15)補助部材がファーブラシローラで
あることを特徴とする(11)から(14)の何れか1
つに記載の帯電装置。
【0049】(16)導電粒子の抵抗値が1×10
12(Ω・cm)以下であることを特徴とする(11)か
ら(15)の何れか1つに記載の帯電装置。
【0050】(17)導電粒子の抵抗値が1×10
10(Ω・cm)以下であることを特徴とする(11)か
ら(15)の何れか1つに記載の帯電装置。
【0051】(18)導電粒子を供給する手段を持つこ
とを特徴とする(11)から(17)の何れか1つに記
載の帯電装置。
【0052】(19)被帯電体の最表面層の体積抵抗が
1×1014(Ω・cm)以下であることを特徴とする
(11)から(18)の何れか1つに記載の帯電装置。
【0053】(20)被帯電体は電子写真感光体であ
り、該電子写真感光体の最表面層の体積抵抗が1×10
9 (Ω・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下である
ことを特徴とする(11)から(19)の何れか1つに
記載の帯電装置。
【0054】(21)像担持体に該像担持体を一様に帯
電する工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実
行する画像形成装置であり、前記像担持体を一様に帯電
する工程手段が(11)から(20)の何れか1つに記
載の帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
【0055】(22)像担持体と、該像担持体を一様に
帯電する帯電手段と、像担持体の帯電面に静電潜像を形
成する画像情報書き込み手段と、その静電潜像をトナー
によって可視化する現像手段と、そのトナー像を記録媒
体に転写する転写手段を有し、前記現像手段がトナー像
を記録媒体に転写した後に像担持体上に残留したトナー
を回収するクリーニング手段を兼ね、像担持体は繰り返
して作像に供する画像形成装置であり、前記像担持体を
一様に帯電する帯電手段が(11)から(20)の何れ
か1つに記載の帯電装置であることを特徴とする画像形
成装置。
【0056】(23)像担持体の帯電面に静電潜像を形
成する画像情報書き込み手段が像露光手段であることを
特徴とする(22)に記載の画像形成装置。
【0057】(24)導電性粒子の粒径が10nm以上
1画素の大きさ以下であることを特徴とする(21)か
ら(23)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0058】(25)像担持体に該像担持体を一様に帯
電する工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実
行する画像形成装置本体に対して着脱自在のプロセスカ
ートリッジであり、少なくとも像担持体と該像担持体を
一様に帯電する工程手段を包含しており、該帯電工程手
段が(11)から(20)の何れか1つに記載の帯電装
置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。 (26)導電性粒子の粒径が10nm以上1画素の大き
さ以下であることを特徴とする(25)に記載のプロセ
スカートリッジ。
【0059】〈作 用〉接触帯電部材と被帯電体とに速
度差を持たせること、少なくとも接触帯電部材と被帯電
体とのニップ部に導電粒子を担持させることで、接触帯
電部材を被帯電体に密により高い頻度で接触させること
ができる。
【0060】接触帯電部材と被帯電体との速度差は、具
体的には接触帯電部材を回転駆動して被帯電体との間に
速度差を設けることになる。好ましくは接触帯電部材を
回転駆動し、さらにその回転方向は被帯電体表面の移動
方向とは逆方向に回転するように構成するのがよい。
【0061】接触帯電部材を被帯電体表面の移動方向と
同じ方向に移動させて速度差をもたせることも可能であ
るが、直接注入帯電の帯電性は被帯電体の周速と接触帯
電部材の周速の比に依存するため、逆方向と同じ周速比
を得るには順方向では接触帯電部材の回転数が逆方向の
時に比べて大きくなるので、接触帯電部材を逆方向に移
動させる方が回転数の点で有利である。ここで記述した
周速比は 周速比(%)=(帯電部材周速−被帯電体周速)/被帯
電体周速×100 である(帯電部材周速はニップ部において帯電部材表面
が被帯電体表面と同じ方向に移動するとき正の値であ
る)。
【0062】導電粒子は帯電補助を目的とした帯電促進
粒子である。そして、被帯電体と接触帯電部材とのニッ
プ部にこの帯電促進粒子が存在した状態で被帯電体の接
触帯電が行なわれる。
【0063】この帯電促進粒子の存在により被帯電体と
接触帯電部材とのニップ部において接触帯電部材は被帯
電体に速度差をもって接触できると同時に、帯電促進粒
子を介して密に被帯電体に接触して、つまり接触帯電部
材と被帯電体のニップ部に存在する帯電促進粒子が被帯
電体表面を隙間なく摺擦して接触帯電部材と被帯電体の
接触面積も増えて、被帯電体に電荷を直接注入できるの
である。
【0064】即ち接触帯電部材による被帯電体の帯電
は、接触帯電部材と被帯電体とが速度差をもって接触し
ていることと帯電促進粒子の存在により直接注入帯電が
支配的となる。
【0065】従って、従来のローラ帯電等では得られな
かった高い帯電効率が得られ、接触帯電部材に印加した
電圧とほぼ同等の電位を被帯電体に与えることができ
る。
【0066】導電粒子である帯電促進粒子の抵抗値が1
×1012(Ω・cm)以下で、より好ましくは1×10
10(Ω・cm)以下であることにより、直接注入帯電に
おいて均一でかつ安定した帯電が可能となる。
【0067】導電粒子である帯電促進粒子を供給する手
段を持つことにより、装置を長期に使用した場合におい
ても帯電を安定して行なうことが出来る。
【0068】また上記の直接注入帯電性は、被帯電体と
接触帯電部材とのニップ部にトナー等の絶縁物質が多少
混じり込んでも保持される。
【0069】かくして、接触帯電部材として比較的に構
成が簡単な帯電ローラやファーブラシ等を用いた場合で
も、該接触帯電部材に対する帯電に必要な印加バイアス
は被帯電体に必要な電位相当の電圧で十分であり、放電
現象を用いない安定かつ安全な帯電方式を実現すること
ができる。
【0070】つまり、接触帯電装置において、接触帯電
部材として帯電ローラ等の簡易な部材を用いた場合で
も、より帯電均一性に優れ且つ長期に渡り安定した直接
注入帯電を実現する、即ち、低印加電圧でオゾンレスの
直接注入帯電を簡易な構成で実現することができる。
【0071】また、接触帯電部材よりも被帯電体面移動
方向上流側において被帯電体に接触させるとともに接触
帯電部材にも接触させた補助部材は、被帯電体面上の汚
染物や帯電促進粒子(導電粒子)及び帯電部材上の汚染
物や帯電促進粒子を攪乱・分散化して被帯電体面上及び
帯電部材上での汚染ムラと帯電促進粒子分布ムラをなく
し、該汚染ムラや帯電促進粒子分布ムラによる帯電ムラ
防止する作用をする。
【0072】従って、クリーナレスの画像形成装置にあ
っては、帯電部に持ち運ばれる像担持体表面の転写残ト
ナーと接触帯電部材表面に付着した転写残トナーが補助
部材により効率よく攪乱・分散化されるため、良好な直
接注入帯電性でかつ遮光などによる画像不良のない高品
位な画像を得ることが出来る。
【0073】導電粒子である帯電促進粒子の粒径が10
nm以上1画素の大きさ以下であることにより、画像形
成装置において露光を阻害しない良好な画像が得られる
装置を提供できる。
【0074】クリーニング装置を有する画像形成装置の
場合も、クリーニング装置をすり抜けて帯電部に至るト
ナーや外添剤が補助部材により効率よく攪乱・分散化さ
れるため、接触帯電部材の一部にトナーや外添剤が付着
・蓄積することによる帯電不良を防止することができ
る。
【0075】被帯電体の最表面層の体積抵抗が1×10
14(Ω・cm)以下であること、さらに被帯電体が電子
写真感光体であり、該電子写真感光体の最表面層の体積
抵抗が1×109 (Ω・cm)以上1×1014(Ω・c
m)以下であることにより、プロセススピードの速い装
置においても、装置の長期使用においても、十分な帯電
性を与えることが出来る。
【0076】接触帯電部材を弾性発泡体で構成すること
により、より均一な帯電性と、クリーナレスの画像形成
装置においては転写残トナーの攪乱性が高まり、転写残
トナーによるゴーストのない良好な画質が維持できる。
【0077】
【発明の実施の形態】〈実施例1〉(図1・図2) 本実施例は本発明に従う接触帯電装置を備えた画像形成
装置例である。
【0078】本実施例の画像形成装置は、転写式電子写
真プロセス利用、接触帯電方式、クリーナレスシステ
ム、プロセスカートリッジ着脱方式のレーザープリンタ
(記録装置)である。
【0079】図1はその概略構成模型図である。図2は
接触帯電部材としての帯電ローラ部分と補助部材として
のファーブラシローラ部分の拡大模型図である。
【0080】(1)プリンタの全体的な概略構成 1は像担持体(被帯電体)である。本例ではφ30mm
の回転ドラム型のOPC感光体(ネガ感光体)であり、
矢印の時計方向Aに50mm/secのプロセススピー
ド(周速度、表面の速度)をもって回転駆動される。
【0081】2は可撓性の接触帯電部材である。本例で
は直径12mmの帯電ローラ(弾性導電ローラ)であ
る。該帯電ローラ2は感光体1に対して弾性に抗して所
定の押圧力をもって3mmのニップ幅を形成させて接触
させてある。nは帯電ローラ2と感光体1との帯電ニッ
プ部(帯電部)である。
【0082】この帯電ローラ2は、その外周面に予め帯
電促進粒子(導電粒子)mを塗布してあり、矢印の時計
方向すなわち帯電ニップ部nにおいて感光体1の回転方
向と逆方向(カウンター)Bに感光体1と等速度で移動
するよう凡そ80rpmで回転駆動され、感光体1面に
対して速度差をもって接触する。本例で用いた帯電促進
粒子mは粒径3μmの導電性酸化亜鉛粒子である。
【0083】そしてこの帯電ローラ2に帯電バイアス印
加電源S1から所定の帯電電圧、本例では−700Vの
直流電圧が印加されることで、回転感光体1面が所定の
極性・電位に一様に接触帯電処理される。本例では該帯
電ローラ2による感光体1の接触帯電は後述するように
直接注入帯電が支配的となって行なわれ、回転感光体表
面は帯電ローラ2に対する印加帯電電圧とほぼ等しい電
位に帯電される。
【0084】7はレーザーダイオード・ポリゴンミラー
等を含むレーザービームスキャナ(露光器)である。こ
のレーザービームスキャナは目的の画像情報の時系列電
気ディジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザ
ー光を出力し、該レーザー光で上記回転感光体1の一様
帯電面を走査露光Lする。7aはレーザービームスキャ
ナ7の出力レーザー光を感光体1の露光部へ偏向するミ
ラー部材である。この走査露光Lにより回転感光体1の
面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0085】3は現像装置であり、回転感光体1面の静
電潜像はこの現像装置によりトナー像として現像され
る。本例の現像装置3は磁性一成分絶縁トナー(ネガト
ナー)tを用いた反転現像装置である。3aは非磁性の
回転現像スリーブであり、固定(非回転)のマグネット
ロール3bを内包し、矢印の反時計方向に所定の周速度
で回転駆動される。
【0086】現像装置内の磁性一成分絶縁トナーtは現
像スリーブ3aの外面に内部のマグネットロール3bの
磁気力でトナー層として磁気拘束されて保持され、現像
スリーブ3aの回転に伴い搬送され、その搬送過程で規
制ブレード3cで層厚規制され、かつ電荷が付与され、
感光体1と現像スリーブ3aとの対向部である現像部位
dに搬送されて回転感光体1面の静電潜像をトナー像と
して反転現像する。
【0087】現像スリーブ3aには現像バイアス印加電
源S2より所定の現像電圧が印加される。本例において
は、その現像電圧は、−500VのDC電圧と、周波数
1800Hz、ピーク間電圧1600Vの矩形のAC電
圧を重畳したものである。
【0088】現像剤としての磁性一成分絶縁トナーt
は、結着樹脂、色材、磁性体粒子、電荷制御材等を混合
し、混練、粉砕、分級の各行程を経て作成し、さらに流
動化剤を外添して作成されたものである。トナーの重量
平均粒径(D7)は7μmであった。
【0089】また本例においては現像装置3内に収容さ
せた現像剤である磁性一成分絶縁トナーtに対して帯電
促進粒子m(粒径3μmの導電性酸化亜鉛粒子)を重量
部で2部添加混合させてある。
【0090】4は接触転写手段としての中抵抗で弾性の
ある回転転写ローラであり、感光体1に所定に圧接させ
て転写ニップ部(転写部)eを形成させてある。
【0091】この転写ニップ部eに不図示の給紙部から
所定のタイミングで記録媒体としての転写材Pが給紙さ
れ、かつ転写ローラ4に転写バイアス印加電源S3から
所定の転写電圧が印加されることで、感光体1側のトナ
ー像が転写ニップ部eに給紙された転写材Pの面に順次
に転写されていく。
【0092】本例ではローラ抵抗値は5×108 Ωのも
のを用い、+2000VのDC電圧を印加して転写を行
なった。即ち、転写ニップ部eに導入された転写材Pは
この転写ニップ部eを挟持搬送されて、その表面側に回
転感光体1の表面に形成担持されているトナー画像が順
次に静電気力と押圧力にて転写されていく。
【0093】5は熱定着方式等の定着装置である。転写
ニップ部eに給紙されて感光体1側のトナー像の転写を
受けた転写材Pは回転感光体1の面から分離されてこの
定着装置5に導入され、トナー像の定着を受けて画像形
成物(プリント、コピー)ととして装置外へ排出され
る。
【0094】8は、帯電部材としての帯電ローラ2より
も感光体面移動方向上流側において感光体1面に接触す
るとともに帯電ローラ2にも接触する補助部材であり、
本例においてはファーブラシローラである。
【0095】このファーブラシローラ8は感光体1に対
して早回しされて、感光体1面に付着して帯電ニップ部
nに持ち運ばれる転写残トナーや帯電促進粒子、及び帯
電ローラ2に付着・混入した転写残トナーや帯電促進粒
子を摺擦して攪乱・分散化し、クリーナレスの画像形成
装置において転写残トナーが主要因のゴーストの目立ち
やすい中間調画像におけるゴーストを防止する作用をす
る。
【0096】本実施例のプリンタは、感光体1、接触帯
電部材としての帯電ローラ2、補助部材としてのファー
ブラシローラ8、現像装置3の4つのプロセス機器をカ
ートリッジ20に包含させてプリンタ本体に対して一括
して着脱交換自在のカートリッジ方式の装置である。2
1・21はプロセスカートリッジ20の着脱案内・保持
部材である。プロセスカートリッジ化するプロセス機器
の組み合わせ等は上記に限られるものではなく任意であ
る。なお、本発明のおいて画像形成装置はカートリッジ
方式の装置に限られるものではない。
【0097】(2)帯電ローラ2 帯電ローラ2は電極を兼ねる芯金2a上にゴムあるいは
発泡体の中抵抗層2bを形成することにより作成され
る。
【0098】中抵抗層2bは樹脂(例えばウレタン)、
導電性粒子(例えばカーボンブラック)、硫化剤、発泡
剤等により処方され、芯金2aの上にローラ状に形成し
た。その後表面を研磨して直径12mm、長手長さ25
0mmの導電性弾性ローラである帯電ローラ2を作成し
た。
【0099】本例の帯電ローラ2のローラ抵抗を測定し
たところ100kΩであった。ローラ抵抗は、帯電ロー
ラ2の芯金2aに総圧1kgの加重がかかるようφ30
mmのアルミドラムに帯電ローラ2を圧着した状態で、
芯金2aとアルミドラムとの間に100Vを印加し、計
測した。
【0100】ここで、導電性弾性ローラである帯電ロー
ラ2は電極として機能することが重要である。つまり、
弾性を持たせて被帯電体との十分な接触状態を得ると同
時に、移動する被帯電体を充電するに十分低い抵抗を有
する必要がある。一方では被帯電体にピンホールなどの
欠陥部位が存在した場合に電圧のリークを防止する必要
がある。被帯電体として電子写真用感光体を用いた場
合、十分な帯電性と耐リークを得るには104 〜107
Ωの抵抗が望ましい。
【0101】帯電ローラ2の硬度は、硬度が低すぎると
形状が安定しないために被帯電体との接触性が悪くな
り、高すぎると被帯電体との間に帯電ニップ部を確保で
きないだけでなく、被帯電体表面へのミクロな接触性が
悪くなるので、アスカーC硬度で25度から50度が好
ましい範囲である。
【0102】帯電ローラ2の弾性体の材料として、EP
DM、ウレタン、NBR、シリコーンゴムや、IR等に
抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導
電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させた
ものがあげられる。また、特に導電性物質を分散せず
に、イオン導電性の材料を用いて抵抗調整をすることも
可能である。
【0103】(3)帯電促進粒子m 本例において、接触帯電部材としての帯電ローラ2に予
め塗布し、また現像装置3の現像剤tに添加混入させた
帯電促進粒子mは帯電補助を目的とした導電粒子であ
る。本例では、比抵抗が106 Ω・cm、二次凝集体を
含めた平均粒径3μmの導電性酸化亜鉛粒子を用いた。
【0104】帯電促進粒子mの材質、粒径、特性等は以
下のようなものを使用することが好ましい。
【0105】帯電促進粒子mの材料としては、他の金属
酸化物などの導電性無機粒子や有機物との混合物など各
種導電粒子が使用可能である。
【0106】粒子抵抗は粒子を介した電荷の授受を行う
ため比抵抗としては1012Ω・cm以下が望ましく、さ
らには、1010Ω・cm以下がより望ましい。抵抗測定
は、錠剤法により測定し正規化して求めた。即ち、底面
積2.26cm2 の円筒内に凡そ0.5gの粉体試料を
入れ上下電極に15kgの加圧を行うと同時に100V
の電圧を印加し抵抗値を計測、その後正規化して比抵抗
を算出した。また、帯電促進粒子は露光の妨げにならな
いように、白色または透明に近いことが望ましく、よっ
て非磁性であることが好ましい。
【0107】粒径は良好な帯電均一性を得るために50
μm以下が望ましい。粒径の下限値は粒子が安定して得
られるものとして10nmが限界である。
【0108】粒子が凝集体として構成されている場合の
粒径は、その凝集体としての平均粒径として定義した。
粒径の測定には、光学あるいは電子顕微鏡による観察か
ら、100個以上抽出し、水平方向最大弦長をもって体
積粒度分布を算出し、その50%平均粒径をもって決定
した。
【0109】帯電促進粒子mは、一次粒子の状態で存在
するばかりでなく二次粒子の凝集した状態で存在するこ
ともなんら問題はない。どのような凝集状態であれ、凝
集体として帯電促進粒子としての機能が実現できればそ
の形態は重要ではない。
【0110】(4)ファーブラシローラ8 本例における補助部材としてのファーブラシローラ8
は、直径6mmの金属製の芯金8aに、ブラシ部8bと
して、ユニチカ(株)製の導電性レーヨン繊維REC−
Bをパイル地にしたテープをスパイラル状に巻き付け
て、外径10mm、長手長さ250mmのロールブラシ
としたものである。ブラシ部8bのブラシ(毛、パイ
ル)は300デニール/50フィラメント、1平方ミリ
メートル当たり155本の密度である。
【0111】ファーブラシローラ8はある程度抵抗調整
されている方が、後述するように該ファーブラシローラ
で攪乱・分散化される転写残トナーを過剰に摩擦帯電さ
せないために好ましく、本例では、印加電圧100Vに
おいて1×105 Ωのものを用いた。この抵抗値は、金
属製の直径φ30mmのドラムにファーブラシローラ8
をニップ幅3mmで当接させ、100Vの電圧を印加し
たときに流れる電流から換算した。
【0112】ブラシの材質としては、ユニチカ(株)製
のREC−B以外にも、REC−C、REC−M1、R
EC−M10、さらに東レ(株)製のSA−7、日本蚕
毛(株)製のサンダーロン、カネボウ製のベルトロン、
クラレ(株)のクラカーボ、レーヨンにカーボンを分散
したもの、三菱レーヨン(株)製のローバル等を用いる
ことができる。
【0113】本例ではこのファーブラシローラ8を、帯
電ローラ2よりも感光体面移動方向上流側において感光
体1面と帯電ローラ2との両者にそれぞれ接触ニップが
3mm程度となるように侵入量を調整して接触させて、
回転自由に軸受け保持させて配設してある。aはファー
ブラシローラ8と感光体1との接触ニップ部、bはファ
ーブラシローラ8と帯電ローラ2との接触ニップ部であ
る。
【0114】本例ではファーブラシローラ8と帯電ロー
ラ2との摩擦が高く、ファーブラシローラ8は帯電ロー
ラ2の回転に連れ回って矢印の反時計方向Cに感光体1
に対して早回し回転される構成となっている。
【0115】本例では、帯電ローラ2表面は感光体1表
面とカウンターで等速(回転方向は同じ)に設定してい
るが、帯電ローラ2の周速によっては、ファーブラシロ
ーラ8を感光体1表面と周速差をもたせて回転させるこ
ともできる。この様に構成すれば、感光体上での転写残
トナー等の攪乱効果をより高めることができる。
【0116】(5)接触帯電(直接注入帯電) 帯電ローラ2による感光体1の接触帯電は、帯電ローラ
2と感光体1とが速度差をもって接触していることと、
帯電促進粒子mの存在とにより直接注入帯電が支配的と
なる。
【0117】即ち、接触帯電部材である帯電ローラ2と
被帯電体である感光体1とに速度差を持たせること、少
なくとも帯電ローラ2と感光体1との帯電ニップ部nに
帯電促進粒子(導電粒子)mを担持させることで、帯電
ローラ2を感光体1に密により高い頻度で接触させるこ
とができる。
【0118】少なくとも接触帯電部材である帯電ローラ
2と被帯電体である感光体1とのニップ部に帯電促進粒
子(導電粒子)mを担持させることで、帯電ローラ2は
感光体1に速度差をもって接触できると同時に、帯電ロ
ーラ2を帯電促進粒子mを介して感光体1により密によ
り高い頻度で接触させることができ、帯電ローラ2と感
光体1のニップ部nに存在する帯電促進粒子mが感光体
1表面を隙間なく摺擦して帯電ローラ2と感光体1の接
触面積も増えて、感光体1に電荷を直接注入できるので
ある。
【0119】これにより、従来のローラ帯電等では得ら
れなかった高い帯電効率が得られ、帯電ローラ2に印加
した電圧とほぼ同等の電位を感光体1に与えることがで
きる。
【0120】帯電促進粒子mの抵抗値が1×1012(Ω
・cm)以下で、より好ましくは1×1010(Ω・c
m)以下であることにより、直接注入帯電において均一
でかつ安定した帯電が可能となる。
【0121】帯電ローラ2の表面に予め帯電促進粒子m
を塗布することで、装置の使用初期より帯電ニップ部n
に帯電促進粒子mが介在して良好な帯電状態を得ること
ができる。
【0122】また現像装置3に収容させた現像剤(トナ
ー)tに対して添加混合させた帯電促進粒子mは感光体
1面の静電潜像現像時に感光体1面に付着して感光体1
の回転に伴い転写ニップ部eを経て帯電ニップ部nに持
ち運ばれて供給される。
【0123】即ち感光体1上の現像トナー像は転写ニッ
プ部eにおいて転写バイアスにより転写材P面側に引か
れて積極的に転移するけれども、現像装置3による感光
体1面の静電潜像現像時に感光体1面に付着した帯電促
進粒子mは抵抗値が低いために転写材P面側には積極的
には転移せず感光体1上に実質的に付着保持されて残留
して感光体1面の回転移動に伴い転写ニップ部eを経て
帯電ニップ部nに持ち運ばれて供給される。
【0124】このように本例においては、帯電ローラ表
面にあらかじめ塗布した帯電促進粒子mが存在すること
と、上記のように現像装置3の現像剤tに混合した帯電
促進粒子mが現像及び転写行程を経て帯電ローラ2に供
給されることにより、帯電ローラ2に転写残トナーが付
着混入した場合でも、帯電ローラ2の感光体1への接触
性と接触抵抗を維持できるため直接注入による帯電を行
うことができる。そして、帯電促進粒子mが帯電ローラ
2から脱落しても現像装置3側から供給され続けるた
め、帯電性を安定して維持することが可能になる。即
ち、装置使用の全くの初期より、長期の使用後まで安定
した帯電性を維持することができる。感光体1と接触帯
電部材としての帯電ローラ2との帯電ニップ部nにおけ
る帯電促進粒子mの介在量は、少なすぎると、該粒子に
よる潤滑効果が十分に得られず、帯電ローラ2と感光体
1との摩擦が大きくて帯電ローラ2を感光体1に速度差
を持って回転駆動させることが困難である。つまり、駆
動トルクが過大となるし、無理に回転させると帯電ロー
ラ2や感光体1の表面が削れてしまう。更に該粒子によ
る接触機会増加の効果が得られないこともあり十分な帯
電性能が得られない。一方、該介在量が多過ぎると、帯
電促進粒子の帯電ローラ2からの脱落が著しく増加し作
像上に悪影響が出る。実験によると該介在量は103
/mm2 以上が望ましい。103 個/mm2より低いと
十分な潤滑効果と接触機会増加の効果が得られず帯電性
能の低下が生じる。より望ましくは103 〜5×105
個/mm2 の該介在量が好ましい。5×105 個/mm
2 を超えると、該粒子の感光体1へ脱落が著しく増加
し、粒子自体の光透過性を問わず、感光体1への露光量
不足が生じる。5×105 個/mm2以下では脱落する
粒子量も低く抑えられ該悪影響を改善できる。該介在量
範囲において感光体1上に脱落した粒子の存在量を測る
と102 〜105 個/mm2 であったことから、作像上
弊害がない該存在量としては105 個/mm2 以下が望
まれる。該介在量及び感光体1上の該存在量の測定方法
について述べる。該介在量は帯電ローラ2と感光体1の
帯電ニップ部nを直接測ることが望ましいが、帯電ロー
ラ2に接触する前に感光体1上に存在した粒子の多くは
逆方向に移動しながら接触する帯電ローラ2に剥ぎ取ら
れることから、本発明では帯電ニップ部nに到達する直
前の帯電ローラ2表面の粒子量をもって該介在量とし
た。具体的には、帯電バイアスを印加しない状態で感光
ドラム1及び帯電ローラ2の回転を停止し、感光体1及
び帯電ローラ2の表面をビデオマイクロスコープ(OL
YMPUS製OVM1000N)及びデジタルスチルレ
コーダ(DELTIS製SR−3100)で撮影した。
帯電ローラ2については、帯電ローラ2を感光ドラム1
に当接するのと同じ条件でスライドガラスに当接し、ス
ライドガラスの背面からビデオマイクロスコープにて該
接触面を1000倍の対物レンズで10箇所以上撮影し
た。得られたデジタル画像から個々の粒子を領域分離す
るため、ある閾値を持って2値化処理し、粒子の存在す
る領域の数を所望の画像処理ソフトを用いて計測した。
また、感光体1上の該存在量についても感光体1上を同
様のビデオマイクロスコープにて撮影し同様の処理を行
い計測した。該介在量の調整は、現像剤tに添加混入す
る帯電促進粒子mの配合量を変化することにより行っ
た。
【0125】(6)ファーブラシ8による転写残トナー
の攪乱・分散化 クリーナレスシステム(トナーリサイクル) 感光体1上の現像トナー像は転写ニップ部eにおいて転
写材P面に100%転写されるわけでなく、現像トナー
像のトナーのいくらかは感光体1面に残る(転写残トナ
ー)。また、前述したように現像装置3による感光体1
面の静電潜像現像時に感光体1面に付着した帯電促進粒
子mも感光体1上に実質的に付着保持されて残留する。
【0126】クリーナレスシステムの画像形成装置の場
合には、その転写残トナー・帯電促進粒子ta・m(図
2)は引き続く感光体1の回転で帯電ニップ部nに持ち
運ばれることになるが、本例においては帯電ニップ部n
に至る前に感光体1面に接触している補助部材としての
ファーブラシ8による摺擦により感光体面上において攪
乱・分散化されて転写残トナーの像パターンが崩され
る。
【0127】そして帯電ニップ部nに至り、帯電ローラ
2に付着・混入する(帯電ローラ2による転写残トナー
の一時的回収)。
【0128】帯電ローラ2に付着・混入した転写残トナ
ー・帯電促進粒子ta・mは帯電ローラ2に接触してい
る補助部材としてのファーブラシ8による摺擦により帯
電ローラ2面上において再度攪乱・分散化される。
【0129】帯電ローラ2に付着・混入した転写残トナ
ー・帯電促進粒子ta・mのうち転写残トナーtaは、
感光体1や帯電ローラ2、帯電促進粒子m等との摩擦に
より帯電して、その電荷をもったトナーに働く静電的な
力で徐々に帯電ローラ2から感光体1面に均一に薄く排
出(吐き出し)される。この場合、帯電ローラ2面に帯
電促進粒子mが担持されていることで、帯電ローラ2と
これに付着・混入する転写残トナーtaの付着力が低減
化されて帯電ローラ2から感光体1上への転写残トナー
taの吐き出し効率が向上する。
【0130】帯電ローラ2から感光体1上に均一に薄く
吐き出されたトナーは感光体1の引き続く回転で現像部
位dに至り、現像装置3において再度回収あるいは現像
に供される(現像同時クリーニング、トナーリサイク
ル)。現像同時クリーニングは前述したように、転写後
に感光体1上に残留したトナーを引き続く画像形成工程
の現像時、即ち引き続き感光体を帯電し、露光して潜像
を形成し、その潜像の現像時において、現像装置のかぶ
り取りバイアス、即ち現像装置に印加する直流電圧と感
光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vb
ack によって回収するものである。本実施例におけ
るプリンタのように反転現像の場合では、この現像同時
クリーニングは、感光体の暗部電位から現像スリーブに
トナーを回収する電界と、現像スリーブから感光体の明
部電位へトナーを付着させる電界の作用でなされる。
【0131】補助部材としてのファーブラシローラ8に
より転写残トナーの像パターンは完全に崩されて、帯電
ニップ部nにおいては、転写残トナーが十分に攪乱・分
散化され、かつ感光体1上に均一に薄く排出されるの
で、帯電を阻害するトナーが減りかつ帯電促進粒子mが
存在するので帯電ローラ2の感光体1に対する緻密な接
触性と接触抵抗を保つことができる。また転写残トナー
によるゴーストのない均一な出力画像を得ることができ
る。帯電ニップ部nや帯電ローラ2における転写残トナ
ーtaや帯電促進粒子mの分布ムラが防止され、この分
布ムラに起因する帯電ムラが防止される。
【0132】トナーは一般に絶縁体であるため、帯電ニ
ップ部nへの介入、帯電ローラ2に対する付着・混入
は、感光体1の帯電において帯電不良を生じさせる因子
である。しかしこの場合でも、帯電促進粒子mが感光体
1と帯電ローラ2との帯電ニップ部nに介在することに
より、帯電ローラ2の感光体1への緻密な接触性と接触
抵抗を保つことができ、帯電ローラ2の転写残トナーに
よる汚染にかかわらず直接注入帯電が可能になり、低印
加電圧でオゾンレスの直接注入帯電を維持させることが
でき、均一な帯電性を与えることができる。
【0133】以上の行程を繰り返すことによりトナーリ
サイクルを可能にしながら、直接注入帯電を行ない、か
つそれを長期にわたり維持することができる。
【0134】本実施例の装置で画像出力を行ったとこ
ろ、3000枚印字後も、クリーナレスによるゴースト
画像のない安定した帯電性が得られた。
【0135】帯電ローラ2を弾性発泡体で構成すると、
より均一な帯電性と、クリーナレスの装置においては転
写残トナーの攪乱性が高まり、転写残トナーによるゴー
ストの無い良好な画質が維持できる。
【0136】本例では、補助部材としてのファーブラシ
ローラ8には特にバイアス電圧を印加することはしてい
ないが、帯電ローラ2とは別のバイアスを印加したり、
アースにしたりすることで、転写残トナーtaや帯電促
進粒子mの攪乱効果を高めることが可能である。
【0137】帯電促進粒子mは特に感光体1の帯電に用
いる場合に潜像露光時に妨げにならないよう、無色ある
いは白色に近い粒子が適切である。さらに、カラー記録
を行なう場合、帯電促進粒子mが感光体1上から記録材
Pに転写した場合を考えると無色、あるいは白色に近い
ものが望ましい。また、画像露光時に帯電促進粒子mに
よる光散乱を防止するためにのもその粒子は構成画素サ
イズ以下であることが望ましい。
【0138】なお、転写ニップ部eにおいて感光体1上
のトナー像は転写バイアスの影響で転写材P側に引かれ
て積極的に転移するが、感光体1上の帯電促進粒子mは
導電性であることで転写材P側に積極的には転移せず、
感光体1面に実質的に付着保持されるが、この感光体1
面に実質的に付着保持される帯電促進粒子mの存在によ
りトナー像の感光体1側から転写材P側への転写効率が
向上する効果がえられる。
【0139】〈実施例2〉(図3) 本実施例は上述実施例1のプリンタにおいて補助部材と
してのファーブラシローラ8の駆動を別に得るようにし
たものである。これにより、補助部材としてのファーブ
ラシ8は、感光体1に対しても、また帯電ローラ2に対
しても速度差を持たせる構成にすることができて、転写
残トナー・帯電促進粒子ta・mの攪乱効果がより高ま
る。
【0140】本実施例では、図3に示すように、補助部
材としてのファーブラシローラ8の表面が感光体1に対
しても帯電ローラ2に対してもカウンターで等速に回転
するように不図示の駆動系により矢印の時計方向Dに回
転駆動させた。即ち、感光体1は周速が50mm/se
cの一定速度で矢印の時計方向Aに回転駆動させ、帯電
ローラ2はローラ表面が感光体1と互いに百方向に等速
で移動するようにおよそ80rpmで矢印の時計方向B
に回転駆動させ、ファーブラシローラ8はおよそ90r
pmで矢印の時計方向Dに回転駆動させた。
【0141】本実施例においては、ファーブラシローラ
8の駆動を上記のように得ること以外は実施例1の画像
形成装置と同様である。
【0142】このように構成することで、耐久により転
写効率が低下して、転写残トナーtaが増加した状況下
においても、転写残トナーによるゴースト等の無い良好
な画像を得ることができた。
【0143】本実施例では、ファーブラシローラ8が、
感光体1と帯電ローラ2に対してカウンター回転になる
ように設定したが、順方向に早回し(周速差150%以
上)にしても同様な効果が得られた。
【0144】〈実施例3〉(図4) 本実施例は、被帯電体表面の抵抗を調整することで更に
長期に渡って安定した均一な帯電を可能にするものであ
る。即ち、実施例1または2において被帯電体としての
感光体1の表面に電荷注入層を設けて感光体表面の抵抗
を調節することで更に長期に渡って安定した均一な帯電
を可能にする。
【0145】図4は、本例で使用した、表面に電荷注入
層16を設けた感光体1の層構成模型図である。即ち該
感光体1は、アルミドラム基体(Alドラム基体)11
上に下引き層12、正電荷注入防止層13、電荷発生層
14、電荷輸送層15の順に重ねて塗工された一般的な
有機感光体ドラムに電荷注入層16を塗布することによ
り、帯電性能を向上したものである。
【0146】電荷注入層16は、バインダーとしての光
硬化型のアクリル樹脂に、導電性粒子(導電フィラー)
としてのSnO2 超微粒子16a(径が約0.03μ
m)、4フッ化エチレン樹脂(商品名テフロン)などの
滑剤、重合開始剤等を混合分散し、塗工後、光硬化法に
より膜形成したものである。
【0147】電荷注入層16として重要な点は、表層の
抵抗にある。電荷の直接注入による帯電方式において
は、被帯電体側の抵抗を下げることでより効率良く電荷
の授受が行えるようになる。一方、像担持体(感光体)
として用いる場合には静電潜像を一定時間保持する必要
があるため、電荷注入層16の体積抵抗値としては1×
109 〜1×1014(Ω・cm)の範囲が適当である。
【0148】また本構成のように電荷注入層16を用い
ていない場合でも、例えば電荷輸送層15が上記抵抗範
囲に或る場合は同等の効果が得られる。
【0149】さらに、表層の体積抵抗が約1013Ωcm
であるアモルファスシリコン感光体等を用いても同様な
効果が得られる。
【0150】実施例1で述べた装置に上記の電荷注入層
を表層に持つ感光体1を組み込んで用いたところ、感光
体1の表層の注入帯電性が良好なので、5000枚印字
後も良好な帯電均一性が得られた。
【0151】〈実施例4〉(図5) 本実施例はクリーニング装置のある画像形成装置であ
り、図5は前述の実施例1の画像形成装置(図1)にク
リーニング装置6を具備させたものである。また補助部
材としてのファーブラシローラ8に対して帯電促進粒子
mを供給塗布する手段9を具備させた。現像装置3の現
像材tには帯電促進粒子を添加混合させていない。その
他の構成は実施例1と同様である。
【0152】クリーニング装置6のある画像形成装置の
場合は、転写ニップ部eにおける転写残トナーはクリー
ニング装置6でその大部分は感光体1面から除去される
けれども、一部のトナー、トナーへの外添剤、及び粒径
の小さい帯電促進粒子等はクリーニング装置6をすり抜
けて帯電ニップ部nに持ち運ばれ、装置を長期に渡って
使用した場合には、そのすり抜けトナーや外添剤が帯電
ローラ表面に蓄積し帯電性能を低下させてしまう。特に
この現象は、同じ印字画像を連続して出力した場合に顕
著である。
【0153】しかし本例の場合には、そのすり抜けトナ
ーや外添剤は帯電ニップ部nの手前でファーブラシロー
ラ8で攪乱・分散化され、また帯電ローラ2に付着・混
入したものもファーブラシローラ8で攪乱・分散化され
ることで、帯電ニップ部nや帯電ローラ2におけるトナ
ーや帯電促進粒子mの分布ムラが防止され、この分布ム
ラに起因する帯電ムラが防止される。
【0154】ファーブラシローラ8には帯電促進粒子供
給塗布手段9から帯電促進粒子mが適量塗布され、その
帯電促進粒子mが感光体1面に移行して帯電ニップ部n
に供給される。またファーブラシローラ8から帯電ロー
ラ2に塗布される。
【0155】帯電促進粒子の供給塗布方法は上記に限ら
れず、感光体1や帯電ローラ2上に帯電促進粒子供給塗
布手段を設けてもよい。
【0156】〈その他〉 1)可撓性の接触帯電部材としての帯電ローラ2は実施
形態例の帯電ローラに限られるものではない。
【0157】また可撓性の接触帯電部材は帯電ローラの
他に、ファーブラシ、フェルト、布などの材質・形状の
ものも使用可能である。またこれらを積層し、より適切
な弾性と導電性を得ることも可能である。
【0158】回動ベルト型などであってもよく、接触帯
電部材2の形態は任意である。
【0159】2)接触帯電部材2や現像スリーブに対す
る印加帯電バイアスあるいは印加現像バイアスは直流電
圧に交番電圧(交流電圧)を重畳してもよい。
【0160】交番電圧の波形としては、正弦波、矩形
波、三角波等適宜使用可能である。また、直流電源を周
期的にオン/オフすることによって形成された矩形波で
あっても良い。このように交番電圧の波形としては周期
的にその電圧値が変化するようなバイアスが使用でき
る。
【0161】3)静電潜像形成のための画像露光手段と
しては、実施形態例の様にデジタル的な潜像を形成する
レーザー走査露光手段に限定されるものではなく、通常
のアナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子で
も構わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター等
の組み合わせによるものなど、画像情報に対応した静電
潜像を形成できるものであるなら構わない。
【0162】像担持体は静電記録誘電体等であっても良
い。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位に一様
に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除電手段
で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形成す
る。
【0163】6)像担持体からトナー像の転写を受ける
記録媒体は転写ドラム等の中間転写体であってもよい。
【0164】7)本発明に係る帯電方法もしくは帯電装
置は画像形成装置の像担持体以外の被帯電体の帯電処理
にも効果的であることは勿論である。
【0165】8)画像形成装置の場合において、静電潜
像のトナー現像方式・手段は任意である。正規現像方式
でも反転現像方式でもよい。
【0166】一般的に、静電潜像の現像方法は、非磁性
トナーについてはこれをブレード等でスリーブ等の現像
剤担持搬送部材上にコーティングし、磁性トナーについ
てはこれを現像剤担持搬送部材上に磁気力によってコー
ティングして搬送して像担持体に対して非接触状態で適
用し静電潜像を現像する方法(1成分非接触現像)と、
上記のように現像剤担持搬送部材上にコーティングした
トナーを像担持体に対して接触状態で適用し静電潜像を
現像する方法(1成分接触現像)と、トナー粒子に対し
て磁性のキャリアを混合したものを現像剤(2成分現像
剤)として用いて磁気力によって搬送して像担持体に対
して接触状態で適用し静電潜像を現像する方法(2成分
接触現像)と、上記の2成分現像剤を像担持体に対して
非接触状態で適用し静電潜像を現像する方法(2成分非
接触現像)との4種類に大別される。
【0167】9)転写手段4はローラ転写に限らずベル
ト転写やコロナ放電転写など任意である。
【0168】10)転写ドラムや転写ベルト等の中間転
写体などを用いて、単色画像ばかりでなく、多重転写等
により多色やフルカラー画像を形成する画像形成装置で
あってもよい。
【0169】11)転写方式の画像形成装置に限られ
ず、直接方式の画像形成装置であってもよいし、画像表
示装置(ディスプレイ装置)としての画像形成装置であ
ってもよい。
【0170】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
接触帯電において、接触帯電部材として帯電ローラやフ
ァーブラシ等の簡易な部材を用いた場合でも、より帯電
均一性に優れ且つ長期に渡り安定した直接注入帯電を実
現できる、即ち、低印加電圧でオゾンレスの直接注入帯
電を簡易な構成で実現できる。
【0171】またこれにより、オゾン生成物による障
害、帯電不良による障害等のない、簡易な構成、低コス
トで、高画質画像を長期に渡り安定に出力させることが
できる画像形成装置やプロセスカートリッジを得ること
ができる。
【0172】クリーナレスの画像形成装置にあっては、
転写残トナーと帯電促進粒子が攪乱されつつ接触帯電部
材に取り込まれるので、転写残トナーによるゴーストの
ない均一な出力画像を得ることが出来る。
【0173】またクリーニング装置のある画像形成装置
においても長期に渡り安定した帯電性が維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像形成装置の概略構成図
【図2】帯電ローラ及び補助部材としてのファーブラシ
ローラ部分の拡大模型図
【図3】実施例2の画像形成装置における帯電ローラ及
び補助部材としてのファーブラシローラ部分の拡大模型
【図4】実施例3における感光体の層構成模型図
【図5】実施例4の画像形成装置の概略構成図
【図6】帯電特性グラフ
【符号の説明】
1 感光体(像担持体、被帯電体) 2 帯電ローラ(接触帯電部材) 3 現像装置 4 転写ローラ 5 定着装置 6 クリーニング装置 7 レーザースキャナ 8 ファーブラシローラ(補助部材) t 現像剤(トナー) m 帯電促進粒子(導電粒子) n 帯電ニップ部 P 転写材

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧を印加し、被帯電体とニップ部を形
    成させた可撓性の帯電部材により被帯電体面を帯電する
    帯電方法であり、 帯電部材は被帯電体面に対して速度差をもって移動し、 少なくとも帯電部材と被帯電体とのニップ部に導電粒子
    を担持し、 帯電部材よりも被帯電体面移動方向上流側において被帯
    電体に接触するとともに帯電部材にも接触し、かつ回転
    する補助部材を有することを特徴とする帯電方法。
  2. 【請求項2】 帯電部材が被帯電体に対してカウンター
    で回転することを特徴とする請求項1に記載の帯電方
    法。
  3. 【請求項3】 帯電部材が弾性体で構成されることを特
    徴とする請求項1または2に記載の帯電方法。
  4. 【請求項4】 帯電部材が弾性発泡体で構成されること
    を特徴とする請求項1または2に記載の帯電方法。
  5. 【請求項5】 補助部材がファーブラシローラであるこ
    とを特徴とする請求項1から4の何れか1つに記載の帯
    電方法。
  6. 【請求項6】 導電粒子の抵抗値が1×1012(Ω・c
    m)以下であることを特徴とする請求項1から5の何れ
    か1つに記載の帯電方法。
  7. 【請求項7】 導電粒子の抵抗値が1×1010(Ω・c
    m)以下であることを特徴とする請求項1から5の何れ
    か1つに記載の帯電方法。
  8. 【請求項8】 導電粒子を供給する手段を持つことを特
    徴とする請求項1から7の何れか1つに記載の帯電方
    法。
  9. 【請求項9】 被帯電体の最表面層の体積抵抗が1×1
    14(Ω・cm)以下であることを特徴とする請求項1
    から8の何れか1つに記載の帯電方法。
  10. 【請求項10】 被帯電体は電子写真感光体であり、該
    電子写真感光体の最表面層の体積抵抗が1×109 (Ω
    ・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下であることを
    特徴とする請求項1から9の何れか1つに記載の帯電方
    法。
  11. 【請求項11】 電圧を印加し、被帯電体とニップ部を
    形成させた可撓性の帯電部材により被帯電体面を帯電す
    る帯電装置であり、 帯電部材は被帯電体面に対して速度差をもって移動し、 少なくとも帯電部材と被帯電体とのニップ部に導電粒子
    を担持し、 帯電部材よりも被帯電体面移動方向上流側において被帯
    電体に接触するとともに帯電部材にも接触し、かつ回転
    する補助部材を有することを特徴とする帯電装置。
  12. 【請求項12】 帯電部材が被帯電体に対してカウンタ
    ーで回転することを特徴とする請求項11に記載の帯電
    装置。
  13. 【請求項13】 帯電部材が弾性体で構成されることを
    特徴とする請求項11または12に記載の帯電装置。
  14. 【請求項14】 帯電部材が弾性発泡体で構成されるこ
    とを特徴とする請求項11または12に記載の帯電装
    置。
  15. 【請求項15】 補助部材がファーブラシローラである
    ことを特徴とする請求項11から14の何れか1つに記
    載の帯電装置。
  16. 【請求項16】 導電粒子の抵抗値が1×1012(Ω・
    cm)以下であることを特徴とする請求項11から15
    の何れか1つに記載の帯電装置。
  17. 【請求項17】 導電粒子の抵抗値が1×1010(Ω・
    cm)以下であることを特徴とする請求項11から15
    の何れか1つに記載の帯電装置。
  18. 【請求項18】 導電粒子を供給する手段を持つことを
    特徴とする請求項11から17の何れか1つに記載の帯
    電装置。
  19. 【請求項19】 被帯電体の最表面層の体積抵抗が1×
    1014(Ω・cm)以下であることを特徴とする請求項
    11から18の何れか1つに記載の帯電装置。
  20. 【請求項20】 被帯電体は電子写真感光体であり、該
    電子写真感光体の最表面層の体積抵抗が1×109 (Ω
    ・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下であることを
    特徴とする請求項11から19の何れか1つに記載の帯
    電装置。
  21. 【請求項21】 像担持体に該像担持体を一様に帯電す
    る工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行す
    る画像形成装置であり、 前記像担持体を一様に帯電する工程手段が請求項11か
    ら20の何れか1つに記載の帯電装置であることを特徴
    とする画像形成装置。
  22. 【請求項22】 像担持体と、該像担持体を一様に帯電
    する帯電手段と、像担持体の帯電面に静電潜像を形成す
    る画像情報書き込み手段と、その静電潜像をトナーによ
    って可視化する現像手段と、そのトナー像を記録媒体に
    転写する転写手段を有し、前記現像手段がトナー像を記
    録媒体に転写した後に像担持体上に残留したトナーを回
    収するクリーニング手段を兼ね、像担持体は繰り返して
    作像に供する画像形成装置であり、 前記像担持体を一様に帯電する帯電手段が請求項11か
    ら20の何れか1つに記載の帯電装置であることを特徴
    とする画像形成装置。
  23. 【請求項23】 像担持体の帯電面に静電潜像を形成す
    る画像情報書き込み手段が像露光手段であることを特徴
    とする請求項22に記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 導電性粒子の粒径が10nm以上1画
    素の大きさ以下であることを特徴とする請求項21から
    23の何れか1つに記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 像担持体に該像担持体を一様に帯電す
    る工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行す
    る画像形成装置本体に対して着脱自在のプロセスカート
    リッジであり、 少なくとも像担持体と該像担持体を一様に帯電する工程
    手段を包含しており、該帯電工程手段が請求項11から
    20の何れか1つに記載の帯電装置であることを特徴と
    するプロセスカートリッジ。
  26. 【請求項26】 導電性粒子の粒径が10nm以上1画
    素の大きさ以下であることを特徴とする請求項25に記
    載のプロセスカートリッジ。
JP10150615A 1997-09-16 1998-05-14 帯電方法、帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ Pending JPH11153897A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6163671A (en) * 1998-09-04 2000-12-19 Canon Kabushiki Kaisha Contact charger having charging performance enhancing particles existing at a contact portion between the contact charger and the member to be charged
US6519433B1 (en) * 1999-10-08 2003-02-11 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus in which electroconductive particles are supplied to charging means from developing device by way of image bearing member
JP2010152057A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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