JP2000081767A - 帯電部材、帯電方法、帯電装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

帯電部材、帯電方法、帯電装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

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JP2000081767A
JP2000081767A JP10267407A JP26740798A JP2000081767A JP 2000081767 A JP2000081767 A JP 2000081767A JP 10267407 A JP10267407 A JP 10267407A JP 26740798 A JP26740798 A JP 26740798A JP 2000081767 A JP2000081767 A JP 2000081767A
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Harumi Ishiyama
晴美 石山
Yasunori Kono
康則 児野
Jun Hirabayashi
純 平林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触帯電において、帯電部材として簡易な部
材を用いた場合でも、より帯電均一性に優れ且つ長期に
渡り安定した直接注入帯電を実現する、即ち、低印加電
圧でオゾンレスの直接注入帯電を簡易な構成で実現する
こと、またこれにより、オゾン生成物による障害、帯電
不良による障害等のない、簡易な構成、低コストな画像
形成装置やプロセスカートリッジを得ること。 【解決手段】 固定支持させ、移動する被帯電体1とニ
ップ部nを形成させ、電圧を印加した帯電部材2により
被帯電体面を帯電する接触帯電であり、少なくとも帯電
部材2と被帯電体1とのニップ部nに帯電促進粒子2d
を担持させ、前記帯電部材2は、被帯電体1とニップ部
nを形成する面側に突起2bを有する可撓性部材で構成
され、前記突起2bが被帯電体1の移動方向とは反対向
きに傾いていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接触帯電における
帯電部材、接触帯電方式の帯電方法及び帯電装置、像担
持体の帯電工程手段として接触帯電手段を用いた画像形
成装置、及びプロセスカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、電子写真装置や静電記録
装置等の画像形成装置において、電子写真感光体・静電
記録誘電体などの像担持体(被帯電体)を所要の極性・
電位に一様に帯電処理(除電処理も含む)する帯電装置
としてはコロナ帯電器(コロナ放電器)がよく使用され
ていた。
【0003】コロナ帯電器は非接触型の帯電装置であ
り、例えば、ワイヤ電極等の放電電極と該放電電極を囲
むシールド電極を備え、放電開口部を被帯電体である像
担持体に対向させて非接触に配設し、放電電極とシール
ド電極に高圧を印加することにより、生じる放電電流
(コロナシャワー)に像担持体面をさらすことで像担持
体面を所定に帯電させるものである。
【0004】接触帯電 近時は、コロナ帯電器に比べて低オゾン・低電力等の利
点があることから、前記したように被帯電体に電圧を印
加した帯電部材を当接させて被帯電体を帯電する接触方
式の帯電装置(接触帯電装置)が実用化されてきてい
る。
【0005】接触帯電装置は、像担持体等の被帯電体
に、ローラ型(帯電ローラ)、ファーブラシ型、磁気ブ
ラシ型、ブレード型等の導電性の帯電部材を接触させ、
この帯電部材(接触帯電部材・接触帯電器、以下、接触
帯電部材と記す)に所定の帯電バイアスを印加して、被
帯電体面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
接触帯電の帯電機構(帯電のメカニズム、帯電原理)に
は、(1)放電帯電機構と(2)直接注入帯電機構の2
種類の帯電機構が混在しており、どちらが支配的である
かにより各々の特性が現れる。
【0006】(1)放電帯電機構 接触帯電部材と被帯電体との間の微小間隙に生じる放電
現象により被帯電体表面が帯電する機構である。
【0007】放電帯電機構は接触帯電部材と被帯電体に
一定の放電閾値を有するため、帯電電位より大きな電圧
を接触帯電部材に印加する必要がある。また、コロナ帯
電器に比べれば発生量は格段に少ないけれども放電生成
物を生じることが原理的に避けられないため、オゾンな
ど活性イオンによる弊害は避けられない。
【0008】たとえば、接触帯電部材として導電ローラ
(帯電ローラ)を用いた帯電方式は帯電の安定性と言う
点で好ましく、広く用いられているが、このローラ帯電
ではその帯電機構は放電帯電機構が支配的である。
【0009】即ち、帯電ローラは導電あるいは中抵抗の
ゴム材あるいは発泡体を用いて生成される。さらにこれ
らを積層して所望の特性を得たものもある。帯電ローラ
は被帯電体との一定の接触を得るために弾性を持たせて
いるが、そのため摩擦抵抗が大きく、多くの場合、被帯
電体に従動あるいは若干の速度差を持って駆動される。
従って、ローラ上の形状のムラや被帯電体の付着物によ
り非接触状態が避けられないため、従来のローラ帯電で
はその帯電機構は放電帯電機構が支配的となる。
【0010】より具体的に説明すると、被帯電体として
の厚さ25μmのOPC感光体に対して帯電ローラを加
圧当接させて帯電処理を行なわせる場合には、帯電ロー
ラに対して約640V以上の電圧を印加すれば感光体の
表面電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に対して傾
き1で線形に感光体表面電位が増加する。以降、このし
きい値電圧を帯電開始電圧Vthと定義する。
【0011】つまり、電子写真に必要とされる感光体表
面電位Vdを得るためには帯電ローラにはVd+Vth
という必要とされる以上のDC電圧が必要となる。この
ようにしてDC電圧のみを接触帯電部材に印加して像担
持体の帯電を行なう方式を「DC帯電方式」と称する。
【0012】しかし、DC帯電方式においては環境変動
等によって接触帯電部材の抵抗が変動するため、また像
担持体としての感光体が削れることによって膜厚が変化
するとVthが変動するため、感光体の電位を所望の値
にすることが難しかった。
【0013】このため更なる帯電の均一化を図るために
特開昭63−149669号公報等に開示されるよう
に、所望のVdに相当するDC電圧に2×Vth以上の
ピーク間電圧を持つAC成分を重畳した振動電圧を接触
帯電部材に印加して像担持体の帯電を行なう「AC帯電
方式」が用いられる。これはACによる電位のならし効
果を目的としたものであり、像担持体の電位はAC電圧
のピークの中央であるVdに収束し、環境等の外乱には
影響されることはない。
【0014】しかしながら、このような接触帯電装置に
おいても、その本質的な帯電機構は帯電部材から像担持
体への放電現象を用いているため、先に述べたように帯
電に必要とされる電圧は像担持体表面電位+放電しきい
値以上の値が必要とされ、微量のオゾンは発生する。
【0015】また、帯電均一化のためにAC帯電を行っ
た場合にはさらなるオゾンの発生、AC電圧の電界によ
る接触帯電部材と感光体の振動騒音(AC帯電音)の発
生、また、放電による被帯電体表面の劣化が顕著にな
り、新たな問題点となっていた。
【0016】(2)直接注入帯電機構 接触帯電部材から被帯電体へ電荷が直接注入されること
で、被帯電体表面を帯電する機構である。特開平6−3
921号公報等で提案されている。
【0017】中抵抗の接触帯電部材が被帯電体表面に接
触して、放電現象を介さずに、つまり放電機構を基本的
に用いないで、被帯電体表面に直接電荷注入を行うもの
である。よって、接触帯電部材への印加電圧が放電閾値
以下であっても、被帯電体を印加電圧相当の電位に帯電
することができる。この直接注入帯電機構はイオンの発
生を伴わないため放電生成による弊害は生じない。
【0018】より具体的には、帯電ローラ、帯電ブラ
シ、帯電磁気ブラシ等の接触帯電部材に電圧を印加し、
被帯電体(像担持体)表面にあるトラップ順位または電
荷注入層の導電粒子等の電荷保持部材に電荷を注入して
直接注入帯電を行う機構である。放電現象が支配的でな
いため、帯電に必要とされる電圧は所望する像担持体表
面のみであり、オゾンの発生も無い。
【0019】図11に上述した(1)の放電帯電機構と
(2)の直接注入帯電機構の帯電特性の一例を示す。
【0020】すなわち、放電帯電機構は図5のグラフA
で表されるように凡そ−500Vの放電閾値を過ぎてか
ら帯電が始まる。従って、−500Vに帯電する場合は
−1000Vの直流電圧を印加するか、あるいは、−5
00Vの直流の帯電電圧に加えて、放電閾値以上の電位
差を常に持つようにピーク間電圧1200Vの交流電圧
を印加して被帯電体電位を帯電電位に収束させる方法が
一般的である。
【0021】一方、直接注入帯電機構は図5のグラフB
で表されるように放電閾値がなく印加バイアスとほぼ比
例した帯電電位を得ることが可能になる。
【0022】トナーリサイクルプロセス(クリーナレス
システム) 転写方式の画像形成装置においては、転写後の感光体
(像担持体)に残存する転写残トナーはクリーナ(クリ
ーニング装置)によって感光体面から除去されて廃トナ
ーとなるが、この廃トナーは環境保護の面からも出ない
ことが望ましい。そこでクリーナをなくし、転写後の感
光体上の転写残トナーは現像装置によって「現像同時ク
リーニング」で感光体上から除去し現像装置に回収・再
用する装置構成にしたトナーリサイクルプロセスの画像
形成装置も出現している。
【0023】現像同時クリーニングとは、転写後に感光
体上に残留したトナーを次工程以降の現像時、即ち引き
続き感光体を帯電し、露光して潜像を形成し、該潜像の
現像時にかぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流
電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電
位差Vback)によって回収する方法である。この方法に
よれば、転写残トナーは現像装置に回収されて次工程以
後に再用されるため、廃トナーをなくし、メンテナンス
に手を煩わせることも少なくすることができる。またク
リーナレスであることでスペース面での利点も大きく、
画像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
【0024】接触帯電部材に対する粉末塗布 接触帯電装置について、帯電ムラを防止し安定した均一
帯電を行なうために、接触帯電部材に被帯電体面との接
触面に粉末を塗布する構成が特公平7−99442号公
報に開示されているが、接触帯電部材が被帯電体に従動
回転であり、スコロトロン等のコロナ帯電器と比べると
オゾン生成物の発生は格段に少なくなっているものの、
帯電原理は前述のローラ帯電の場合と同様に依然として
放電帯電機構を主としている。特に、より安定した帯電
均一性を得るためにはDC電圧にAC電圧を重畳した電
圧を印加するために、放電によるオゾン生成物の発生は
より多くなってしまう。よって、長期に装置を使用した
場合や、クリーナーレスの画像形成装置を長期に使用し
た場合において、オゾン生成物による画像流れ等の弊害
が現れやすい。
【0025】また、特開平5−150539号公報に
は、接触帯電を用いた画像形成方法において、長時間画
像形成を繰り返すうちにトナー粒子やシリカ微粒子が帯
電手段の表面に付着することによる帯電阻害を防止する
ために、現像剤中に、少なくとも顕画粒子と、顕画粒子
より小さい平均粒径を有する導電性粒子を含有すること
が開示されている。しかし、この接触帯電は放電帯電機
構によるもので、直接注入帯電機構ではなく、放電帯電
による前述の問題がある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術の項
に記載したように、接触帯電において、接触帯電部材と
して簡易な構成で直接注入帯電をすることが難しく、画
像形成装置にあっては絶対的帯電不良による画像のかぶ
り(反転現像の場合には白地部が現像される)や帯電ム
ラなどが生じる。
【0027】帯電ローラが被帯電体に従動で、放電帯電
を主とする従来のローラ帯電構成では、またファーブラ
シの場合において放電を行う位に電圧を印加する構成で
は、長期に装置を使用した場合や、クリーナーレスの画
像形成装置を長期に使用した場合に、オゾン生成物が蓄
積することにより画像流れが生じやすくなる。
【0028】またクリーナーレスの画像形成装置におい
ては、転写残トナーが帯電部材と像担持体との帯電ニッ
プ部(帯電部)において帯電不良を引き起こしてしま
う。
【0029】そこで、本発明では、接触帯電において、
帯電部材として簡易な部材を用いた場合でも、より帯電
均一性に優れ且つ長期に渡り安定した直接注入帯電を実
現する、即ち、低印加電圧でオゾンレスの直接注入帯電
を簡易な構成で実現することを目的とする。
【0030】またこれにより、オゾン生成物による障
害、帯電不良による障害等のない、簡易な構成、低コス
トな画像形成装置やプロセスカートリッジを得ることを
目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、帯電部材、帯電方法、帯電装置、画像形成装
置、及びプロセスカートリッジである。
【0032】(1)固定支持され、移動する被帯電体と
ニップ部を形成し、少なくともそのニップ部に帯電促進
粒子を担持させ、電圧を印加して被帯電体面を帯電する
帯電部材であり、被帯電体とニップ部を形成する面側に
突起を有する可撓性部材で構成され、前記突起が被帯電
体の移動方向とは反対向きに傾いていることを特徴とす
る帯電部材。
【0033】(2)帯電促進粒子の抵抗値が1×1012
(Ω・cm)以下であることを特徴とする(1)に記載
の帯電部材。
【0034】(3)帯電部材の突起が帯電部材断面の法
線方向から10°以上傾いていることを特徴とする
(1)または(2)に記載の帯電部材。
【0035】(4)弾性発泡体で構成することを特徴と
する(1)から(3)の何れかに記載の帯電部材。
【0036】(5)ファーブラシで構成することを特徴
とする(1)から(3)の何れかに記載の帯電部材。
【0037】(6)基層は弾性体で、表層は静電植毛体
で構成することを特徴とする(1)から(3)の何れか
に記載の帯電部材。
【0038】(7)固定支持させ、移動する被帯電体と
ニップ部を形成させ、電圧を印加した帯電部材により被
帯電体面を帯電する帯電方法であり、少なくとも帯電部
材と被帯電体とのニップ部に帯電促進粒子を担持させ、
前記帯電部材は、被帯電体とニップ部を形成する面側に
突起を有する可撓性部材で構成され、前記突起が被帯電
体の移動方向とは反対向きに傾いていることを特徴とす
る帯電方法。
【0039】(8)帯電促進粒子の抵抗値が1×1012
(Ω・cm)以下であることを特徴とする(7)に記載
の帯電方法。
【0040】(9)帯電部材の突起が帯電部材断面の法
線方向から10°以上傾いていることを特徴とする
(7)または(8)に記載の帯電方法。
【0041】(10)弾性発泡体で構成することを特徴
とする(7)から(9)の何れかに記載の帯電方法。
【0042】(11)ファーブラシで構成することを特
徴とする(7)から(9)の何れかに記載の帯電方法。
【0043】(12)基層は弾性体で、表層は静電植毛
体で構成することを特徴とする(7)から(9)の何れ
かに記載の帯電方法。
【0044】(13)固定支持の帯電部材から帯電促進
粒子の供給を行うことを特徴とする(7)から(12)
の何れかに記載の帯電方法。
【0045】(14)被帯電体の最表面層の体積抵抗が
1×1014(Ω・cm)以下であることを特徴とする
(7)から(12)の何れかに記載の帯電方法。
【0046】(15)被帯電体は電子写真感光体であ
り、該電子写真感光体の最表面層の体積抵抗が1×10
9 (Ω・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下である
ことを特徴とする(7)から(14)の何れかに記載の
帯電方法。
【0047】(16)固定支持させ、移動する被帯電体
とニップ部を形成させ、電圧を印加した帯電部材により
被帯電体面を帯電する帯電装置であり、少なくとも帯電
部材と被帯電体とのニップ部に帯電促進粒子を担持さ
せ、前記帯電部材は、被帯電体とニップ部を形成する面
側に突起を有する可撓性部材で構成され、前記突起が被
帯電体の移動方向とは反対向きに傾いていることを特徴
とする帯電装置。
【0048】(17)帯電促進粒子の抵抗値が1×10
12(Ω・cm)以下であることを特徴とする(16)に
記載の帯電装置。
【0049】(18)帯電部材の突起が帯電部材断面の
法線方向から10°以上傾いていることを特徴とする
(16)または(17)に記載の帯電装置。
【0050】(19)弾性発泡体で構成することを特徴
とする(16)から(18)の何れかに記載の帯電装
置。
【0051】(20)ファーブラシで構成することを特
徴とする(16)から(18)の何れかに記載の帯電装
置。
【0052】(21)基層は弾性体で、表層は静電植毛
体で構成することを特徴とする(16)から(18)の
何れかに記載の帯電装置。
【0053】(22)固定支持の帯電部材から帯電促進
粒子の供給を行うことを特徴とする(16)から(1
8)の何れかに記載の帯電装置。
【0054】(23)被帯電体の最表面層の体積抵抗が
1×1014(Ω・cm)以下であることを特徴とする
(16)から(22)の何れかに記載の帯電装置。
【0055】(24)被帯電体は電子写真感光体であ
り、該電子写真感光体の最表面層の体積抵抗が1×10
9 (Ω・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下である
ことを特徴とする(16)から(23)の何れかに記載
の帯電装置。
【0056】(25)像担持体に該像担持体を帯電する
工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行する
画像形成装置であり、像担持体を帯電する工程手段が
(16)ないし(24)の何れかに記載の帯電装置であ
ることを特徴とする画像形成装置。
【0057】(26)像担持体と、該像担持体を帯電す
る帯電手段と、像担持体の帯電面に静電潜像を形成する
画像情報書き込み手段と、その静電潜像をトナーによっ
て可視化する現像手段と、そのトナー像を記録媒体に転
写する転写手段を有し、前記現像手段がトナー像を記録
媒体に転写した後に像担持体上に残留したトナーを回収
するクリーニング手段を兼ね、像担持体は繰り返して作
像に供する画像形成装置であり、前記像担持体を帯電す
る帯電手段が(16)ないし(24)の何れかに記載の
帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
【0058】(27)像担持体の帯電面に静電潜像を形
成する画像情報書き込み手段が像露光手段であることを
特徴とする(26)に記載の画像形成装置。
【0059】(28)現像手段の現像剤に帯電促進粒子
が添加されていることを特徴とする(26)または(2
7)に記載の画像形成装置。
【0060】(29)現像手段に添加されている帯電促
進粒子の抵抗値が1×1012(Ω・cm)以下であるこ
とを特徴とする(28)に記載の画像形成装置。
【0061】(30)帯電促進粒子の粒径が10nm以
上1画素以下であることを特徴とする(25)から(2
9)の何れかに記載の画像形成装置。
【0062】(31)像担持体は電子写真感光体であ
り、該電子写真感光体の最表面層の体積抵抗が1×10
9 (Ω・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下である
ことを特徴とする(25)から(30)の何れかに記載
の画像形成装置。
【0063】(32)像担持体に該像担持体を帯電する
工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行する
画像形成装置本体に対して着脱自在のプロセスカートリ
ッジであり、少なくとも像担持体と該像担持体を帯電す
る工程手段を包含しており、該帯電工程手段が(16)
ないし(24)の何れかに記載の帯電装置であることを
特徴とするプロセスカートリッジ。
【0064】〈作 用〉 a)帯電促進粒子は帯電補助を目的とした導電性の粒子
であり、該帯電促進粒子の体積抵抗は1×1012Ω・c
m以下、更に好ましくは1×1010Ω・cm以下である
ことが望ましい。
【0065】本発明ではこの帯電促進粒子を固定の帯電
部材(以下、接触帯電部材と記す)と移動する被帯電体
とのニップ部(帯電ニップ部)に介存させたこと、固定
の接触帯電部材は被帯電体とニップ部を形成する面側
(以下、接触帯電部材の表面側と記す)に突起を有する
可撓性部材で構成し、その突起を被帯電体の移動方向と
は反対向きに傾かせた、即ち突起を被帯電体の移動方向
に対して逆目にしたことにより、簡易な固定の接触帯電
部材にて長期に亙る安定・均一な直接注入帯電(直接帯
電)を実現した。
【0066】.即ち、被帯電体と固定の接触帯電部材
とのニップ部である帯電ニップ部に帯電促進粒子が存在
した状態で被帯電体の接触帯電が行われる。
【0067】.帯電ニップ部に帯電促進粒子が存在す
ることで、該粒子の滑剤効果により固定の接触帯電部材
に対して被帯電体を無理なく容易に接触移動状態にする
ことが可能となると共に、該固定の接触帯電部材が該粒
子を介して被帯電体面に密に接触してより高い頻度で被
帯電体面に接触する構成となる。
【0068】.また固定の接触帯電部材の表面側の上
記の逆目の突起が帯電ニップ部において移動する被帯電
体表面に引っかかり変形しながらミクロに被帯電体面を
実質的に隙間なく密に均一に摺擦する。
【0069】.その結果、帯電ニップ部において、移
動する被帯電体面は帯電促進粒子と接触帯電部材の表面
側の逆目の突起によりまんべんなく摺擦されることで接
触帯電部材と被帯電体との緻密な接触性と接触抵抗が維
持できるため被帯電体に電荷を直接注入できるようにな
り、上記固定の接触帯電部材による被帯電体の接触帯電
は直接注入帯電が支配的となる。
【0070】即ち、本発明においては従来の放電を主と
したローラ帯電では得られなかった高い帯電性能が得ら
れ、固定の接触帯電部材に印加した電位とほぼ同等の電
位を被帯電体に与えることができる。よって、帯電に必
要なバイアスは被帯電体に必要な電位相当の電圧で十分
であり、放電現象を用いない安定かつ安全な直接注入帯
電が簡易な固定の接触帯電部材にて実現できる。
【0071】.また帯電ニップ部の帯電促進粒子は接
触帯電部材の表面側の逆目の突起により十分に保持され
て帯電ニップ部より排出しにくくなり、帯電ニップ部で
の帯電促進粒子の減少が防止され、長期に亙る安定・均
一な直接注入帯電性が得られる。
【0072】b)これにより、均一な帯電性を与えるこ
とが出来、オゾン生成物による障害、帯電不良による障
害等のない、簡易な構成、低コストな画像形成装置やプ
ロセスカートリッジを構成することができる。
【0073】c)被帯電体の最表面層の体積抵抗が1×
1014(Ω・cm)以下であること、さらに被帯電体が
電子写真感光体であり、該電子写真感光体の最表面層の
体積抵抗が1×109 (Ω・cm)以上1×1014(Ω
・cm)以下であることにより、プロセススピードの速
い装置においても、より安定した直接注入帯電性能が得
られる。
【0074】d)クリーナレスの画像形成装置において
も、帯電促進粒子が帯電ニップ部より排出しにくくな
り、帯電ニップ部での帯電促進粒子の減少を防止し、ま
た帯電ニップ部に絶縁体である転写残トナーが付着混入
した場合でも帯電促進粒子が存在していることで、接触
帯電部材と被帯電体である像担持体との接触性と接触抵
抗を良好に維持させることができ、長期に亙る安定・均
一な直接注入帯電性が得られる。特にクリーナレスの画
像形成装置においては、画像流れや、転写残トナーによ
るゴースト等のない良好な画質を維持できる。
【0075】即ち、トナーリサイクルシステム(クリー
ナレス)の画像記録装置にあっては、固定の接触帯電部
材が移動する像担持体に対して接触していることで、転
写部から、接触帯電部材と像担持体の帯電ニップ部へ至
った転写残トナーのパターンが撹乱されて崩され、中間
調画像において、前回の画像パターン部分がゴーストと
なって現れることがなくなる。
【0076】接触帯電部材と像担持体の帯電ニップ部に
帯電促進粒子が介存することにより、接触帯電部材の像
担持体への緻密な接触性と接触抵抗を維持できるため、
接触帯電部材の転写残トナーによる汚染にかかわらず、
低印加電圧でオゾンレスの直接帯電を長期に渡り安定に
維持させることができ、均一な帯電性を与えることが出
来る。
【0077】接触帯電部材に付着・混入した転写残トナ
ーは接触帯電部材から徐々に像担持体上に吐き出されて
像担持体面の移動とともに現像部位に至り、現像手段に
おいて現像同時クリーニング(回収)される(トナーリ
サイクル)。
【0078】e)帯電促進粒子の供給を接触帯電部材で
行うことにより、帯電促進粒子の供給用の装置を別に設
ける必要がないため、コストダウンや、装置の小型化が
図れる。
【0079】f)導電粒子である帯電促進粒子の粒径が
10nm以上1画素の大きさ以下であることにより、画
像形成装置において露光を阻害しない良好な画像が得ら
れる装置を提供できる。
【0080】
【発明の実施の形態】〈実施例1〉(図1〜図4) 図1は本発明に従う直接注入帯電方式の接触帯電装置
(帯電器)の一例の概略図である。
【0081】(1)被帯電体 1は被帯電体であり、本実施例においては矢印Aの時計
方向に所定の一定速度で回転駆動される、φ30mmの
ドラム型電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)で
ある。
【0082】この感光ドラム1の周辺部には次に説明す
る固定の接触帯電部材2の他にも、画像露光手段、現像
手段、転写手段、クリーニング手段等の所要の作像プロ
セス手段機器が配設されて、画像形成装置が構成される
が、それらは図には省略してある。
【0083】被帯電体はその表面抵抗を調節することで
より安定して均一な帯電処理を行うことができる。本実
施例で用いた感光ドラム1は表面に電荷注入層を具備さ
せたものである。図2に本実施例で用いた感光ドラム1
の層構成を示す模式的な断面図を示した。即ち、アルミ
ドラム基体11上に、下引き層12、正電荷注入防止層
13、電荷発生層14、電荷輸送層15の順に重ねて塗
工された一般的な有機感光体ドラムに電荷注入層16を
塗布することにより、帯電性能を向上した感光ドラムで
ある。
【0084】電荷注入層16は光硬化型のアクリル樹脂
にSnO2 超微粒子16a(径が約0.03μm)、4
フッ化エチレン樹脂(商品名テフロン)などの滑剤、重
合開始剤等を混合分散し、塗工後、光硬化法により膜形
成したものである。
【0085】電荷注入層16として重要な点は、表層の
抵抗にある。電荷の直接注入による帯電方式において
は、被帯電体側の抵抗を下げることでより効率良く電荷
の授受が行えるようになる。一方、感光体として用いる
場合には静電潜像を一定時間保持する必要があるため、
電荷注入層16の体積抵抗値としては1×109 〜1×
1014(Ω・cm)の範囲が適当である。
【0086】また電荷注入層を用いていない場合でも、
例えば電荷輸送層が上記抵抗範囲にある場合は同等の効
果が得られる。さらに、表層の体積抵抗が約1013Ωc
mであるアモルファスシリコン感光体等を用いても同様
な効果が得られる。
【0087】(2)接触帯電部材 2は接触帯電部材である。本実施例において該接触帯電
部材2は、電極基板2a上に、ユニチカ(株)製の導電
性レーヨン繊維REC−Bをパイル地にしたテープ(ブ
ラシ部)2bを幅6mm、長手長さ250mmを張り付
け、ブラシ部2bを斜毛処理した導電性ブラシ部材であ
る。
【0088】この接触帯電部材としての導電性ブラシ部
材2を、ブラシ部(パイル部、ファーブラシ部)2bを
その斜毛方向が感光ドラム1の回転方向Aとは反対向き
(カウンター)、つまり感光ドラム回転方向上流向きに
傾斜するように設定(逆目設定)して、感光ドラム1面
に所定の圧接力で接触させ、不図示の不動部材に固定支
持させて配設してある。
【0089】nは感光ドラム1と導電性ブラシ部材2の
ブラシ部2bとのニップ部(帯電ニップ部)である。
【0090】S1は導電性ブラシ部材2に対する帯電バ
イアス印加電源であり、本実施例ではこの電源S1から
接触帯電部材としての導電性ブラシ部材2に−700V
の直流電圧が印加される。
【0091】上記導電性ブラシ部材2のブラシ部2bの
ブラシ植毛密度は、300デニール/50フィラメン
ト、1平方ミリメートル当たり155本の密度である。
これを、図3に示すように、(a)の状態のブラシ部材
2をブラシ部2bが(b)のように一方向に斜毛するよ
うにあて板100をして高温多湿雰囲気中に放置して
(c)の状態に斜毛させた。
【0092】斜毛加工は、この限りではなく、一定方向
に高温風を吹き付けて斜毛する方法などもある。これら
により図3の(c)に示すような斜毛状態が得られる。
【0093】また、この接触帯電部材としてのブラシ部
材2の抵抗値は印加電圧100Vにおいて、1×105
Ωである(金属製の直径φ30mmのドラムにニップ幅
約5mmで当接させ、100Vの電圧を印加したときに
流れる電流値から換算したもの)。ブラシ部材2の抵抗
値は、感光体1上にピンホール等の欠落が生じた場合に
も、この部分に過大なリーク電流が流れ込んで帯電ニッ
プ部が帯電不良になる画像不良を防止するために104
Ω以上必要であり、感光体表面に十分に電荷を注入させ
るために107 Ω以下である必要がある。
【0094】また、ブラシの材質としては、上記の使用
したユニチカ(株)製のREC−B以外にも、REC−
C、REC−M1、REC−M10、さらに東レ(株)
製のSA−7、日本蚕毛(株)製のサンダーロン、カネ
ボウ製のベルトロン、クラレ(株)製のクラカーボ、レ
ーヨンにカーボンを分散したもの、三菱レーヨン(株)
製のローパル等が考えられるが、環境安定性の点でユニ
チカ(株)製のREC−B、REC−C、REC−M
1、REC−M10、が望ましい。
【0095】さらに、斜毛の傾斜具合は鉛直方向から1
0°以上傾いていることがより望ましい。ここで、斜毛
の傾斜具合は、電極基板2aとの鉛直方向からどの程度
傾いているかを示しており、毛の先端での接線がその鉛
直線からどのくらい傾いているかを示している。
【0096】(3)帯電促進粒子とその供給塗布手段 2cは帯電促進粒子供給塗布手段としての規制ブレード
であり、該規制ブレード2cをその先端側エッジ部を感
光ドラム1に当接させて配設し、帯電ローラ2と該規制
ブレード2cとの間に帯電促進粒子2dを保持する構成
としている。この感光ドラム1に対する帯電促進粒子供
給塗布部は、接触帯電部材である導電性ブラシ部材2と
被帯電体である感光ドラム1とのニップ部である帯電ニ
ップ部nよりも感光ドラム回転方向上流側に位置させて
あり、感光ドラム1の回転にともない一定量の帯電促進
粒子2dが感光ドラム1面に塗布され、その帯電促進粒
子2dが感光ドラム1の回転にともない帯電ニップ部n
に持ち運ばれて帯電ニップ部nに均一に供給されて帯電
ニップ部nのブラシ部2bに担持される。
【0097】本実施例においては帯電ニップ部nに供給
された帯電促進粒子2dは逆目のブラシ部2bに捕獲さ
れて十分に長い時間帯電ニップ部nにとどまることとな
り帯電ニップ部nより排出しにくい、つまり流失が少な
いので、帯電促進粒子供給塗布手段2cにより感光ドラ
ム1面に対する帯電促進粒子の塗布量は少なくて良い。
【0098】帯電促進粒子供給塗布手段は上記の規制ブ
レード2cに限られるものではなく、任意に構成でき
る。例えば、より簡易な構成としては、帯電促進粒子2
dを含ませた発泡体あるいはファーブラシを被帯電体で
ある感光ドラム1に当接する方法などがある。
【0099】帯電促進粒子2dとして、本実施例では、
比抵抗が106 Ω・cm、平均粒径3μmの導電性酸化
亜鉛粒子を用いた。
【0100】帯電促進粒子の材料としては、他の金属酸
化物などの導電性無機粒子や有機物との混合物など各種
導電粒子が使用可能である。
【0101】ここで、粒子抵抗は粒子を介した電荷の授
受を行うため比抵抗としては1012Ω・cm以下が望ま
しく、より好ましくは1010Ω・cm以下が良い。
【0102】粒子の抵抗測定は、錠剤法により測定し正
規化して求めた。即ち、底面積2.26cm2 の円筒内
に凡そ0.5gの粉体試料を入れ上下電極に15kgの
加圧を行うと同時に100Vの電圧を印加し抵抗値を計
測、その後正規化して比抵抗を算出した。
【0103】粒径は良好な帯電均一性を得るために50
μm以下が望ましい。粒径の下限値は、粒子が安定して
得られるものとして10nmが限界である。
【0104】本発明において、粒子が凝集体を構成して
いる場合の粒径は、その凝集体としての平均粒径として
定義した。粒径の測定には、光学あるいは電子顕微鏡に
よる観察から、100個以上抽出し、水平方向最大弦長
をもって体積粒度分布を算出し、その50%平均粒径を
もって決定した。
【0105】帯電促進粒子は、一次粒子の状態で存在す
るばかりでなく二次粒子の凝集した状態で存在すること
もなんら問題はない。どのような凝集状態であれ、凝集
体として帯電促進粒子としての機能が実現できればその
形態は重要ではない。
【0106】(4)直接注入帯電(直接帯電) 接触帯電は被帯電体としての感光ドラム1と固定の接触
帯電部材としての導電性ブラシ部材2のニップ部である
帯電ニップ部nに帯電促進粒子2dが存在した状態で行
われる。帯電ニップ部nに帯電促進粒子2dが存在する
ことで、該粒子2dの滑剤効果により固定の導電性ブラ
シ部材2に対して感光ドラム1を無理なく容易に回転状
態にすることが可能となると共に、該固定の導電性ブラ
シ部材2のブラシ部2bが該粒子2dを介して感光ドラ
ム1面に密に接触してより高い頻度で感光ドラム1面に
接触する構成となる。また固定の導電性ブラシ部材2の
表面側の上記の逆目当接の斜毛のブラシ部2bが帯電ニ
ップ部nにおいて移動する感光ドラム1表面に引っかか
り変形しながらミクロに感光ドラム面を実質的に隙間な
く密に均一に摺擦する。その結果、帯電ニップ部nにお
いて、移動する感光ドラム面は帯電促進粒子2dと接触
帯電部材としての導電性ブラシ部材2の表面側の逆目の
ブラシ部2bによりまんべんなく摺擦されることで導電
性ブラシ部材2と感光ドラム1面との緻密な接触性と接
触抵抗が維持できるため感光ドラム1面に電荷を直接注
入できるようになり、上記固定の導電性ブラシ部材2に
よる感光ドラム面の接触帯電は直接注入帯電が支配的と
なる。
【0107】即ち、従来の放電を主としたローラ帯電で
は得られなかった高い帯電性能が得られ、固定の導電性
ブラシ部材2に印加した電位とほぼ同等の電位を感光ド
ラム1に与えることができる。本実施例では導電性ブラ
シ部材2の電極基板2aに−700Vの直流電圧を印加
した。これにより、感光ドラム表面はその印加電圧とほ
ぼ等しい電位に帯電される。
【0108】よって、帯電に必要なバイアスは感光ドラ
ム1に必要な電位相当の電圧で十分であり、放電現象を
用いない安定かつ安全な直接注入帯電が簡易な固定の導
電性ブラシ部材2にて実現できる。
【0109】また帯電ニップ部nの帯電促進粒子2dは
固定の導電性ブラシ部材2の表面側の逆目当接の斜毛の
ブラシ部2bにより十分に保持されて帯電ニップ部より
排出しにくくなり、帯電ニップ部での帯電促進粒子の減
少が防止され、長期に亙る安定・均一な直接注入帯電性
が得られる。
【0110】比較例として、固定の導電性ブラシ部材2
のブラシ部2bをその斜毛方向を感光ドラム1に対して
その回転方向Aに順目で接触させた場合について述べ
る。その場合は、接触部は図4に示すようになり、帯電
ニップ部nのツ帯電促進粒子2dは順目のブラシ部2b
をすり抜け易く、帯電ニップ部nにとどまる帯電促進粒
子2dの量は非常に少なくなり、導電性ブラシ部材2は
感光ドラム1との接触不足のところが生じ帯電不良とな
る場合ある。
【0111】〈実施例2〉(図5) 本実施例は、上記実施例1の固定の接触帯電部材として
の導電性ブラシ部材2、帯電促進粒子供給塗布手段2c
を用いた画像形成装置の例である。
【0112】本例の画像形成装置は、転写式電子写真プ
ロセス利用、直接注入帯電の接触帯電方式、プロセスカ
ートリッジ着脱方式のレーザープリンタ(記録装置)で
ある。
【0113】図1において、1は像担持体(被帯電体)
としての感光ドラムであり、実施例1と同様の表面に電
荷注入層を有する構成のものである。矢印Aの時計方向
に所定の一定速度で回転駆動される。
【0114】2は固定の接触帯電部材であり、実施例1
と同様の導電性ブラシ部材である。2cは帯電粒子供給
塗布手段としての規制ブレードである。
【0115】そして固定の接触帯電部材としての導電性
ブラシ部材2に帯電バイアス印加電源S1から所定の帯
電電圧が印加されることで、回転感光ドラム1面が所定
の極性・電位に一様に接触帯電処理される。本実施例に
おいては帯電電圧として−700Vの直流電圧印加し
た。
【0116】本実施例では実施例1で説明したように感
光ドラム1の帯電は直接注入帯電が支配的となって行な
われ、回転感光ドラム表面は導電性ブラシ部材2に印加
の帯電電圧とほぼ等しい電位に帯電される。
【0117】7はレーザーダイオード・ポリゴンミラー
等を含むレーザービームスキャナ(露光器)である。こ
のレーザービームスキャナは目的の画像情報の時系列電
気ディジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザ
ー光Lを出力し、該レーザー光で上記回転感光ドラム1
の一様帯電面を走査露光する。7aはレーザービームス
キャナ7の出力レーザー光Lを感光ドラム1の露光部へ
偏向するミラー部材である。この走査露光により回転感
光ドラム1の面に目的の画像情報に対応した静電潜像が
形成される。
【0118】3は現像装置であり、回転感光ドラム1面
の静電潜像はこの現像装置によりトナー像として現像さ
れる。本例の現像装置3は磁性一成分絶縁トナー(ネガ
トナー)3dを用いた反転現像装置である。3aは非磁
性の回転現像スリーブであり、固定(非回転)のマグネ
ットロール3bを内包し、矢印の反時計方向に所定の周
速度で回転駆動される。
【0119】現像装置3内の磁性一成分絶縁トナー3d
は現像スリーブ3aの外面に内部のマグネットロール3
bの磁気力でトナー層として磁気拘束されて保持され、
現像スリーブ3aの回転に伴い搬送され、その搬送過程
で規制ブレード3cで層厚規制され、かつ電荷が付与さ
れ、感光ドラム1と現像スリーブ3aとの対向部である
現像部位dに搬送されて回転感光ドラム1面の静電潜像
をトナー像として反転現像する。
【0120】現像スリーブ3aには現像バイアス印加電
源S2より所定の現像電圧が印加される。
【0121】本例における現像剤としての磁性一成分絶
縁トナー3dは、結着樹脂、色材、磁性体粒子、電荷制
御剤等を混合し、混練、粉砕、分級の各行程を経て作成
し、さらに流動化剤を外添して作成されたものである。
トナーの重量平均粒径(D7)は7μmであった。
【0122】4は接触転写手段としての中抵抗で弾性の
ある回転転写ローラであり、感光ドラム1に所定に圧接
させて転写ニップ部(転写部)eを形成させてある。
【0123】この転写ニップ部eに不図示の給紙部から
所定のタイミングで記録媒体としての記録材(転写材)
Pが給紙され、かつ転写ローラ4に転写バイアス印加電
源S3から所定の転写電圧が印加されることで、感光ド
ラム1側のトナー像が転写ニップ部eに給紙された転写
材Pの面に順次に転写されていく。
【0124】5は熱定着方式等の定着装置である。転写
ニップ部eに給紙されて感光ドラム1側のトナー像の転
写を受けた記録材Pは回転感光ドラム1の面から分離さ
れてこの定着装置5に導入され、トナー像の定着を受け
て画像形成物(プリント、コピー)ととして装置外へ排
出される。
【0125】6はクリーニング装置(クリーナ)であ
り、記録材Pに対するトナー画像転写後の感光ドラム面
はこのクリーニング装置6により残留トナー等の付着汚
染物の除去を受けて清掃され繰り返して作像に供され
る。
【0126】本例のプリンタは、感光ドラム1、接触帯
電部材としての帯電ローラ2、帯電促進粒子供給手段
8、現像装置3、クリーニング装置6のプロセス機器を
カートリッジ20に包含させてプリンタ本体に対して一
括して着脱交換自在のカートリッジ方式の装置である。
プロセスカートリッジ化するプロセス機器の組み合わせ
等は上記に限られるものではなく任意である。21・2
1はプロセスカートリッジ20の着脱案内・保持部材で
ある。なお、本発明のおいて画像形成装置はカートリッ
ジ方式の装置に限られるものではない。
【0127】帯電促進粒子2dは特に感光ドラムの帯電
に用いる場合に潜像露光時に妨げにならないよう、無色
あるいは白色に近い粒子が適切である。さらに、帯電促
進粒子が感光体上から被記録体に一部転写されてしまう
ことを考えるとカラー記録では無色、あるいは白色のも
のが望ましく、非磁性であることが好ましい。また、画
像露光時に粒子による光散乱を防止するためにもその粒
径は構成画素サイズ以下であることが望ましい。粒径の
下限値としては、粒子として安定に得られるものとして
10nmが限界と考えられる。
【0128】〈実施例3〉(図6・図7) 本実施例では、固定帯電部材2の表面を静電植毛部材で
形成する。これにより微小な突起としての植毛体繊維に
容易に逆目の斜毛構成がとれ、部材コストを低減するこ
とが出来る。また本実施例においては、帯電促進粒子2
dの帯電ニップ部nへの供給は、固定帯電部材2から行
った。これにより、逆目構成なので、帯電ニップ部nか
らの帯電促進粒子2dの流出量か少なく、粒子の供給を
少量で安定する事が出来る。
【0129】静電植毛の斜毛は基材である導電弾性体2
eの表面に直接植毛2jする場合に同時に行う。即ち、
図6に示すように微小繊維2ljの吹き出しノズル10
1から予め接着剤を塗布した基材2eの表面に繊維2j
を吹き付ける。そのときの基材2eに対する吹き付け角
度を所望の角度にすることで微小な突起としての繊維2
jが所望の角度に斜毛して植毛する。
【0130】本実施例の斜毛角度は約30°(基材の鉛
直方向に対するP1の角度)とした。また、固定帯電部
材2の表面には帯電促進粒子の供給孔2iが設けられて
おり、この孔2iから帯電促進粒子2dを帯電ニップ部
nに供給する。
【0131】具体的には図7に示すように固定帯電部材
2の裏面側に帯電促進粒子2dの保持(ホッパー)容器
2fを具備させてあり、帯電ニップ部nにおいて帯電促
進粒子2dが減少するに従い容器2f内の上部の可動壁
板2gがバネ2hで押されて帯電促進粒子2dを固定帯
電部材2の表面の供給孔2iから外に押し出す。これに
より装置の使用に従い帯電促進粒子2dを徐々に供給孔
2iから帯電ニップ部nに供給する構成となっている。
【0132】本実施例で述べた固定帯電部材2を実施例
2(図5)で説明したプリンタに固定の接触帯電部材と
して組込んで用いたところ、1000枚印字後も良好な
帯電均一性が得られた。
【0133】〈実施例4〉(図8〜図10) 本実施例はクリーナレスの画像形成装置である。図8は
その画像形成装置の概略構成図である。実施例2(図
5)のプリンタと共通する構成部材・部分には同一の符
号を付して再度の説明を省略する。
【0134】本実施例で用いた固定の接触帯電部材2は
表面部材としてスポンジ等の弾性体を用いたものであ
る。
【0135】また、現像装置3の収容現像剤3d中に帯
電促進粒子2dを重量部で2部添加しておき、帯電ニッ
プ部nへの帯電促進粒子2dの供給を現像装置3から行
わせた。
【0136】(1)接触帯電部材2 図9は接触帯電部材2部分の拡大断面模型図である。本
実施例における接触帯電部材2は、電極である基板2a
と、これに貼り合わせたスポンジ材2kからなる、幅1
2mm、長手長さ250mmの固定帯電部材である。ス
ポンジ材2kの表面は研磨処理して数多の突起部を具備
させてある。スポンジ材2kの表面は加工時の研磨方法
により図9に示すように、感光ドラムに接触する表面の
突起が1方向に傾斜した方向性を持っている。この突起
は径が10μm程度であり、長さも約10μmである。
また、突起の傾斜具合は鉛直方向から10°以上傾いて
いることが望ましい。スポンジ材2kの表面には予め帯
電促進粒子2dを塗布処理した。
【0137】図10にスポンジ表面の研磨要項を示す。
スポンジ材2kは不図示の支持体に保持されており、そ
の表面に回転砥石102を接触させ、矢印のC方向に2
000rpm程度の速度で回転駆動する。スポンジ材2
kの一端側から矢印Eのように(x、y方向)他端側へ
移動されることでスポンジ材2kの表面の研磨がされ
る。砥石102は、図10の矢印のC方向に回転するの
で、これにより研磨後のスポンジ材表面はA方向に傾い
た微少な突起をもったものとなる。感光ドラム側からみ
れば図9に示す、突起の傾斜の流れに沿った方向である
A方向は順方向であり、突起の傾斜の流れに逆らったB
方向は逆目方向である。
【0138】本実施例に用いているスポンジ材帯電部材
2の抵抗を測定したところ100kΩであった。スポン
ジ材帯電部材2の電極基板に総圧1kgの加重がかかる
よう、対向電極に圧着した状態で、基板2aと対向電極
に100Vを印加し計測した。
【0139】このスポンジ材帯電部材2は電極のように
機能することが重要である。つまり、弾性を持たせ十分
な接触状態を得ると同時に、移動する被帯電体を充電す
るに十分低い抵抗を有する必要がある。一方では被帯電
体にピンホールなどの欠陥部位が存在した場合に電圧の
リークを防止する必要がある。被帯電体として電子写真
用感光体を用いた場合、十分な帯電性と耐リーク性を得
るには104 〜107Ωの抵抗が望ましい。
【0140】スポンジ等の弾性体の硬度は、硬度が低す
ぎると形状安定しないために接触性が悪くなり、高すぎ
ると帯電ニップを確保できないだけでなく、感光体表面
へのミクロな接触性が悪くなるので、アスカーC硬度で
25度から50度が好ましい範囲である。
【0141】固定帯電部材の弾性体の材料として、本実
施例では、ウレタンスポンジのルビセル(トーヨーポリ
マー(株)社製)を使用したが、EPDM、ウレタン、
NBR、シリコーンゴムや、IR等に抵抗調整のために
カーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散し
たゴム剤やこれらを発砲体にしたものがあげられる。ま
た、前述の材料に特に導電性物質を分散せずに、イオン
導電性の材料を用いて抵抗調整をすることも可能であ
る。
【0142】本実施例では、スポンジ材表面に傾斜のあ
る突起を設けるために、研磨を行ったが、傾斜のある突
起を設ける方法はこれに限る物ではない。
【0143】例えば、弾性体の材料である、抵抗調整し
たゴム剤を、所望の形状に成形するために、型の表面に
周方向に傾斜した突起を持つように作成した金型に入れ
て成形を行う方法がある。
【0144】例えば、金型の内側に突起の径が10μm
程度、長さ数10μm、傾斜具合は法線方向から10°
以上になるような凹凸をつけ固定帯電部材を成形した。
これにより所望の表面性を持つ固定帯電部材が得られ
た。本製造方法で、部材を製造する場合には、研磨する
行程が不要になるため、製造工程を簡略化することが可
能となる。
【0145】(2)クリーナレスシステム プリンタがクリーナレスであることで感光ドラム1と固
定帯電部材2との帯電ニップ部nに持ち運ばれた転写残
トナーは固定帯電部材2に付着・混入し、感光ドラム表
面や帯電促進粒子22との摩擦により本実施例において
はネガ化され(プラス→マイナス)、帯電ニップ部nか
ら徐々に電気的に感光ドラム1上に吐き出される。この
場合、固定帯電部材2表面の微小な突起により攪乱され
つつ帯電ニップ部nへ混入するが、トナーと同時に帯電
促進粒子も帯電ニップ部nに回収され保持されるため、
固定帯電部材2は感光ドラム1に対し緻密な接触と接触
抵抗を保つことができる。従って直接注入帯電が可能に
なる。
【0146】そして帯電ニップ部nに混入したトナーは
徐々にから吐き出され、感光ドラム1面の回転移動とと
もに現像部位dに至り、現像装置3において再度回収
(現像同時クリーニング)あるいは現像に供される(ト
ナーリサイクル)。
【0147】現像同時クリーニングは前述したように、
転写後に感光ドラム1上に残留したトナーを引き続く画
像形成工程の現像時、即ち引き続き感光ドラムを帯電
し、露光して潜像を形成し、その潜像の現像時におい
て、現像装置のかぶり取りバイアス、即ち現像装置に印
加する直流電圧と感光ドラムの表面電位間の電位差であ
るかぶり取り電位差Vbackによって回収するもので
ある。本実施例におけるプリンタのように反転現像の場
合では、この現像同時クリーニングは、感光ドラムの暗
部電位から現像スリーブにトナーを回収する電界と、現
像スリーブから感光ドラムの明部電位へトナーを付着さ
せる電界の作用でなされる。
【0148】以上の行程を繰り返すことにより、トナー
リサイクルを可能にしながら、直接注入帯電を行い、か
つ長期に亙り均一な帯電性が得られ良好な画像を維持す
ることができる。
【0149】本実施例の装置で画像出力を行ったとこ
ろ、5000枚印字においても良好な画像印字を行うこ
とが出来た。
【0150】本実施例においては、クリーナレスシステ
ムであるにも関わらず、固定帯電部表面の突起の形状に
よって、転写残トナーが十分に帯電器に回収されつつ攪
乱され、かつ、突起と帯電促進粒子が感光体に密に接触
して帯電を行うので、転写残トナーによるゴースト等の
画像不良や帯電不良のない良好な画像を出力する画像形
成装置が提供できる。
【0151】〈その他〉 1)可撓性の固定の接触帯電部材2は実施形態例のもの
に限られるものではない。フェルト、布などの材質・形
状のものも使用可能である。また、これらを積層し、よ
り適切な弾性と導電性を得ることも可能である。
【0152】2)接触帯電部材2や現像スリーブ4aに
対する印加バイアスにAC電圧(交番電圧)を含ませる
場合におけるそのAC電圧の波形としては、正弦波、矩
形波、三角波等適宜使用可能である。また、直流電源を
周期的にオン/オフすることによって形成された矩形波
であっても良い。このように交番電圧の波形としては周
期的にその電圧値が変化するようなバイアスが使用でき
る。
【0153】3)静電潜像形成のための画像露光手段と
しては、実施形態例の様にデジタル的な潜像を形成する
レーザ走査露光手段に限定されるものではなく、通常の
アナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子でも
構わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター等の
組み合わせによるものなど、画像情報に対応した静電潜
像を形成できるものであるなら構わない。
【0154】4)像担持体は静電記録誘電体等であって
も良い。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位に
一様に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除電
手段で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形成
する。
【0155】5)現像手段4は実施形態例では一成分磁
性トナーによる反転現像装置を例に説明したが、現像装
置構成について特に限定するものではない。正規現像装
置であってもよい。
【0156】6)転写手段4はローラ転写に限らず、ベ
ルト転写やコロナ放電転写など任意である。
【0157】7)転写ドラムや転写ベルト等の中間転写
体などを用いて、単色画像ばかりでなく、多重転写等に
より多色やフルカラー画像を形成する画像形成装置であ
ってもよい。
【0158】8)転写方式の画像形成装置に限られず、
直接方式の画像形成装置であってもよいし、画像表示装
置(ディスプレイ装置)としての画像形成装置であって
もよい。
【0159】9)トナー粒度の測定方法の1例を述べ
る。測定装置としては、コールターカウンターTA−2
型(コールター社製)を用い、個数平均分布、体積平均
分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びCX
−1パーソナルコンピュータ(キヤノン製)を接続し、
電解液は一級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶
液を調製する。
【0160】測定法としては、前記電解水溶液100〜
150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくは、
アルキルベンゼンスルホン酸塩0.1〜5ml加え、更
に測定試料を0.5〜50mg加える。
【0161】試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で
約1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカウンタ
ーTA−2型により、アパーチャーとして100μアパ
ーチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定
して、体積平均分布を求める。これらの求めた体積平均
分布より体積平均粒径を得る。
【0162】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、接触
帯電部材として固定の簡易な部材を用いた場合でも、ま
た接触帯電部材の汚染にかかわらず、該接触帯電部材に
対する帯電に必要な印加バイアスは被帯電体に必要な帯
電電位相当の電圧で十分であり、放電現象を用いない安
定かつ安全な接触帯電装置、即ち低印加電圧・オゾンレ
スで、帯電均一性に優れ且つ長期に渡り安定した性能の
直接注入帯電装置を簡易な構成で実現することができ
る。
【0163】そしてこの帯電装置を像担持体の帯電手段
として用いることで、接触帯電方式の画像記録装置、接
触帯電方式・転写方式の画像記録装置、さらには接触帯
電方式・転写方式・トナーリサイクルシステムの画像記
録装置について、接触帯電部材として固定の簡易な部材
を用いて、また該接触帯電部材のトナー汚染にかかわら
ず、低印加電圧でオゾンレスの直接注入帯電とトナーリ
サイクルシステムを問題なく実行可能にし、高品位な画
像形成を長期に渡り維持させること、画像比率の高い画
像を出力した後でも高品位な画像形成を長期に渡り維持
させること等ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の帯電装置の概略図
【図2】 感光ドラムの層構成模型図
【図3】 接触帯電部材としての導電性ブラシ部材のブ
ラシ部の斜毛処理方法の説明図
【図4】 比較例の導電性ブラシ部材の構成模型図
【図5】 実施例2の画像形成装置の概略構成図
【図6】 実施例3の静電植毛型接触帯電部材の植毛処
理要領の説明図
【図7】 帯電促進粒子供給手段を具備させた静電植毛
型接触帯電部材の構成模型図
【図8】 実施例4の画像形成装置(クリーナレス)の
概略構成図
【図9】 スポンジ材帯電部材部分の拡大模型図
【図10】 スポンジ材表面の研磨要領の説明図
【図11】 帯電特性グラフ
【符号の説明】
1 被帯電体(像担持体、感光ドラム) 2 固定帯電部材 2c 帯電促進粒子供給塗布手段(規制ブレード) 2d 帯電促進粒子 n 帯電ニップ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 純 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC06 2H068 AA08 AA21 FA27 FC01

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定支持され、移動する被帯電体とニッ
    プ部を形成し、少なくともそのニップ部に帯電促進粒子
    を担持させ、電圧を印加して被帯電体面を帯電する帯電
    部材であり、被帯電体とニップ部を形成する面側に突起
    を有する可撓性部材で構成され、前記突起が被帯電体の
    移動方向とは反対向きに傾いていることを特徴とする帯
    電部材。
  2. 【請求項2】 帯電促進粒子の抵抗値が1×1012(Ω
    ・cm)以下であることを特徴とする請求項1に記載の
    帯電部材。
  3. 【請求項3】 帯電部材の突起が帯電部材断面の法線方
    向から10°以上傾いていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の帯電部材。
  4. 【請求項4】 弾性発泡体で構成することを特徴とする
    請求項1から3の何れかに記載の帯電部材。
  5. 【請求項5】 ファーブラシで構成することを特徴とす
    る請求項1から3の何れかに記載の帯電部材。
  6. 【請求項6】 基層は弾性体で、表層は静電植毛体で構
    成することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載
    の帯電部材。
  7. 【請求項7】 固定支持させ、移動する被帯電体とニッ
    プ部を形成させ、電圧を印加した帯電部材により被帯電
    体面を帯電する帯電方法であり、 少なくとも帯電部材と被帯電体とのニップ部に帯電促進
    粒子を担持させ、 前記帯電部材は、被帯電体とニップ部を形成する面側に
    突起を有する可撓性部材で構成され、 前記突起が被帯電体の移動方向とは反対向きに傾いてい
    ることを特徴とする帯電方法。
  8. 【請求項8】 帯電促進粒子の抵抗値が1×1012(Ω
    ・cm)以下であることを特徴とする請求項7に記載の
    帯電方法。
  9. 【請求項9】 帯電部材の突起が帯電部材断面の法線方
    向から10°以上傾いていることを特徴とする請求項7
    または8に記載の帯電方法。
  10. 【請求項10】 弾性発泡体で構成することを特徴とす
    る請求項7から9の何れかに記載の帯電方法。
  11. 【請求項11】 ファーブラシで構成することを特徴と
    する請求項7から9の何れかに記載の帯電方法。
  12. 【請求項12】 基層は弾性体で、表層は静電植毛体で
    構成することを特徴とする請求項7から9の何れかに記
    載の帯電方法。
  13. 【請求項13】 固定支持の帯電部材から帯電促進粒子
    の供給を行うことを特徴とする請求項7から12の何れ
    かに記載の帯電方法。
  14. 【請求項14】 被帯電体の最表面層の体積抵抗が1×
    1014(Ω・cm)以下であることを特徴とする請求項
    7から12の何れかに記載の帯電方法。
  15. 【請求項15】 被帯電体は電子写真感光体であり、該
    電子写真感光体の最表面層の体積抵抗が1×109 (Ω
    ・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下であることを
    特徴とする請求項7から14の何れかに記載の帯電方
    法。
  16. 【請求項16】 固定支持させ、移動する被帯電体とニ
    ップ部を形成させ、電圧を印加した帯電部材により被帯
    電体面を帯電する帯電装置であり、 少なくとも帯電部材と被帯電体とのニップ部に帯電促進
    粒子を担持させ、 前記帯電部材は、被帯電体とニップ部を形成する面側に
    突起を有する可撓性部材で構成され、 前記突起が被帯電体の移動方向とは反対向きに傾いてい
    ることを特徴とする帯電装置。
  17. 【請求項17】 帯電促進粒子の抵抗値が1×10
    12(Ω・cm)以下であることを特徴とする請求項16
    に記載の帯電装置。
  18. 【請求項18】 帯電部材の突起が帯電部材断面の法線
    方向から10°以上傾いていることを特徴とする請求項
    16または17に記載の帯電装置。
  19. 【請求項19】 弾性発泡体で構成することを特徴とす
    る請求項16から18の何れかに記載の帯電装置。
  20. 【請求項20】 ファーブラシで構成することを特徴と
    する請求項16から18の何れかに記載の帯電装置。
  21. 【請求項21】 基層は弾性体で、表層は静電植毛体で
    構成することを特徴とする請求項16から18の何れか
    に記載の帯電装置。
  22. 【請求項22】 固定支持の帯電部材から帯電促進粒子
    の供給を行うことを特徴とする請求項16から18の何
    れかに記載の帯電装置。
  23. 【請求項23】 被帯電体の最表面層の体積抵抗が1×
    1014(Ω・cm)以下であることを特徴とする請求項
    16から22の何れかに記載の帯電装置。
  24. 【請求項24】 被帯電体は電子写真感光体であり、該
    電子写真感光体の最表面層の体積抵抗が1×109 (Ω
    ・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下であることを
    特徴とする請求項16から23の何れかに記載の帯電装
    置。
  25. 【請求項25】 像担持体に該像担持体を帯電する工程
    を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行する画像
    形成装置であり、像担持体を帯電する工程手段が請求項
    16ないし24の何れかに記載の帯電装置であることを
    特徴とする画像形成装置。
  26. 【請求項26】 像担持体と、該像担持体を帯電する帯
    電手段と、像担持体の帯電面に静電潜像を形成する画像
    情報書き込み手段と、その静電潜像をトナーによって可
    視化する現像手段と、そのトナー像を記録媒体に転写す
    る転写手段を有し、前記現像手段がトナー像を記録媒体
    に転写した後に像担持体上に残留したトナーを回収する
    クリーニング手段を兼ね、像担持体は繰り返して作像に
    供する画像形成装置であり、前記像担持体を帯電する帯
    電手段が請求項16ないし24の何れかに記載の帯電装
    置であることを特徴とする画像形成装置。
  27. 【請求項27】 像担持体の帯電面に静電潜像を形成す
    る画像情報書き込み手段が像露光手段であることを特徴
    とする請求項26に記載の画像形成装置。
  28. 【請求項28】 現像手段の現像剤に帯電促進粒子が添
    加されていることを特徴とする請求項26または27に
    記載の画像形成装置。
  29. 【請求項29】 現像手段に添加されている帯電促進粒
    子の抵抗値が1×1012(Ω・cm)以下であることを
    特徴とする請求項28に記載の画像形成装置。
  30. 【請求項30】 帯電促進粒子の粒径が10nm以上1
    画素以下であることを特徴とする請求項25から29の
    何れかに記載の画像形成装置。
  31. 【請求項31】 像担持体は電子写真感光体であり、該
    電子写真感光体の最表面層の体積抵抗が1×109 (Ω
    ・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下であることを
    特徴とする請求項25から30の何れかに記載の画像形
    成装置。
  32. 【請求項32】 像担持体に該像担持体を帯電する工程
    を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行する画像
    形成装置本体に対して着脱自在のプロセスカートリッジ
    であり、少なくとも像担持体と該像担持体を帯電する工
    程手段を包含しており、該帯電工程手段が請求項16な
    いし24の何れかに記載の帯電装置であることを特徴と
    するプロセスカートリッジ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002132072A (ja) * 2000-10-19 2002-05-09 Canon Inc 定着装置
JP2002162767A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Fuji Xerox Co Ltd 像担持体及びこれを用いた画像記録装置、並びに画像記録方法

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