JPH0915970A - 現像装置および方法 - Google Patents

現像装置および方法

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JPH0915970A
JPH0915970A JP32880195A JP32880195A JPH0915970A JP H0915970 A JPH0915970 A JP H0915970A JP 32880195 A JP32880195 A JP 32880195A JP 32880195 A JP32880195 A JP 32880195A JP H0915970 A JPH0915970 A JP H0915970A
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Katsuhiko Gotoda
克彦 後藤田
Susumu Shoji
進 庄司
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T & M Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 余分なトナーを供給することなく、像担持体
の周囲に清掃器などを配置する必要がない現像装置を提
供する。 【解決手段】 光照射30によって静電潜像が形成され
る感光ドラム21の表面には、現像装置23の現像ロー
ラ33からトナー32が塗布される。付着するトナー3
2の厚みは、カウンタブレード26によって2層以下に
制限される。現像ローラ33の回転方向33aの線速度
Vdは、回転駆動手段37によって、感光ドラム21の
回転方向21aに対する線速度Vpよりも大きくなり、
トナー厚と比(Vd/Vp)との積が2〜3となるよう
に駆動される。これによって感光ドラム21の表面に
は、余分なトナー32が塗布されることなく、記録用紙
24に転写された後は、そのまま帯電器22によって一
様な帯電状態に戻すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写装
置あるいはファクシミリの受信装置など、電子写真法を
用いて静電潜像を形成する像担持体に、粉末状の現像剤
であるトナーを塗布するための現像装置および方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来からの典型的な現像装置を
利用する電子写真法を利用したプリンタや複写装置の構
成を示す。像担持体である感光ドラム1の表面には、光
導電性絶縁体層が形成されている。感光ドラム1は、回
転方向1aに回転する。感光ドラム1の表面は、帯電器
2によって帯電される。感光ドラムの表面の帯電部分に
は、現像装置3から微粒子状の現像剤が供給される。感
光ドラム1の表面上に供給された現像剤は、記録用紙4
に転写される。この転写の際には、記録用紙4の裏側か
ら転写器5による静電的な吸引力が作用する。回転方向
1aの下流側には、清掃器6が設けられ、感光ドラム1
の表面に吸着されて、記録用紙4上には転写されなかっ
た現像剤を除去する。現像剤が転写された記録用紙4
は、定着器7に搬送される。定着器7は、加熱ローラ8
および加圧ローラ9を有し、この間に記録用紙4を通過
させ、転写された現像剤を記録用紙4上に定着させる。
この際に記録用紙4上に形成される像は感光ドラム1の
表面に与えられる光照射10によって形成された静電潜
像に基づく。
【0003】現像装置3は、トナー容器11内に現像剤
であるトナー12が貯留され、現像ローラ13の表面が
感光ドラム1に接触してトナー12を感光ドラム1の表
面に塗布して供給する。トナー容器11内でトナー12
を現像ローラ13の表面に確実に付着させるために、撹
拌ローラ14が設けられる。現像ローラ13は、たとえ
ば負電源15によって接地電位に対して負の電圧が印加
され、撹拌ローラ14にも負電源16によって接地電位
に対して負の電圧が印加される。
【0004】なお清掃器6は、図8に示すクリーニング
ブレード方式のものの他に剥離用のブラシやローラを用
いる場合もある。また、特公昭63−16736には、
現像ローラに弾性体の腹の面を当て、表面に付着する現
像剤の厚みを制限する先行技術が開示されている。
【0005】現像ローラ13は、導電性ゴムの表層を有
し、非磁性1成分のトナー12に対しては、撹拌ローラ
14などのトナー層厚規制手段によって、30μm〜4
0μmのトナー層が形成される。この層厚は2〜4のト
ナー層に対応する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現像ローラ13から感
光ドラム1へ移行して付着するトナー12の付着量は、
感光ドラム1の感光体の表面電位と、トナー12の持つ
電荷量とによって決定される。このため、次のような問
題がある。
【0007】(1)感光体表面電位と現像バイアス電圧と
の差の絶対値である現像コントラスト電位に対する画像
濃度の関係を表すγ特性の傾斜が小さくて寝ており、環
境の変化および電子写真要素の疲労や劣化に非常に敏感
であり、信頼性が低い。
【0008】(2)トナー付着量と画像濃度との関係で
は、実用濃度である反射濃度ID=1.35以上が必要
となるけれども、ID≧1.4では画像濃度が飽和し、
トナー付着量をいくら増やしても画像濃度が上がりにく
い。このため環境変化等によって、トナー付着量が制限
できずに過多になってしまう。特に、クリーナレス方式
では、次のような問題が加わる。
【0009】環境の変化によって転写効率が低下、す
なわち、感光体上の付着トナー量が多くなっても、感光
体から転写紙などへは所定量以上のトナーは転写されな
いので、感光体上に多くの残留トナーが残ることとな
る。 また、電子写真での特有のエッジ効果によって、ベタ
黒部では周辺に多くのトナーが付着し、このトナーが充
分に転写さずに感光体に残留することとなり、次工程で
ゴーストイメージとして残ることとなる。
【0010】(3)層厚が厚いと、その層内のトナーすべ
てに電荷を付与して一様に帯電させることが困難であ
り、ニジミ等が発生し画像品質を低下させる。
【0011】すなわち、図8に示すような従来からの現
像装置3では、かなり余分な量のトナー12を感光ドラ
ム1の表面上に供給し、残余のトナーを清掃器6で除去
する必要がある。清掃器6には、除去したトナーが蓄積
され、トナー容器11内のトナー12の消費量も多くな
る。実際に記録用紙4上に転写されて有効に使用される
トナーの割合が少なく、トナー容器11の交換、または
トナー容器11にトナー12を充填する回数も多くな
る。
【0012】本発明の目的は、感光ドラムなどの像担持
体上に余分なトナーを供給することなく、像担持体の周
囲に清掃器を配置する必要がない現像装置および方法を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、静電潜像が表
面に形成される像担持体に現像ローラを接触させ、現像
ローラから像担持体上に粉末状の現像剤を塗布する現像
装置において、現像ローラに現像剤を供給する現像剤供
給手段と、現像ローラ上に供給され現像に寄与する現像
剤の厚みを、平均で現像剤が2層以下付着するように制
限する厚み制限手段と、現像ローラを、その外周面での
線速度Vdと像担持体の外周面での線速度Vpとの比
(Vd/Vp)に対する平均現像剤層厚の積が2以上で
3以下となるように回転駆動する駆動手段とを含むこと
を特徴とする現像装置である。 現像剤供給手段によって現像ローラに供給され現像に寄
与する現像剤の厚みは、厚み制限手段によって、平均現
像剤層厚が2層以下に制限される。現像ローラは、その
外周面での線速度Vdおよび像担持体の線速度Vpの比
と平均現像剤層厚との積が2以上3以下となるように回
転駆動されて、像担持体上に現像剤を供給する。現像ロ
ーラ上の現像剤の厚みが制限されているので現像ローラ
との接触によって像担持体上に塗布される現像剤の量を
少なくすることができる。線速度の比を調整することに
よって、現像ローラから像担持体上に塗布される現像剤
の量を容易に制御し、余分な現像剤の供給を抑制するこ
とができる。
【0014】また本発明の前記現像ローラの表面は、現
像剤または現像剤と同等な電気的性質を有する材料から
成る層もしくは現像剤に所定の極性の電荷を与えるよう
な摩擦帯電系列上の材料から成る層を有することを特徴
とする。 現像ローラの表面には、現像剤または現像剤と同等な電
気的性質を有する材料から成る層もしくは現像剤に所定
の極性の電荷を与えるような摩擦帯電系列上の材料から
成る層を有するので現像ローラが直接像担持体に接触す
ることはない。これによってゴムなどの弾性材料から成
る現像ローラに含まれる離型剤が直接像担持体に触れて
劣化させることを防ぐことができる。現像剤が現像ロー
ラの表面から像担持体の表面に移行しても、現像ローラ
の表面の電気的性質が変わらないので、安定した帯電状
態を維持することができる。
【0015】また本発明の前記現像ローラの表面は、接
着性もしくは粘着性を有することを特徴とする。 現像ローラの表面は接着性もしくは粘着性を有するので
現像剤の粒子を少なくとも1層は接着あるいは粘着によ
って保持することができる。これによって現像ローラの
表面には現像剤の層が生成され、現像ローラが含む離型
剤の影響を像担持体に与えることを防ぎ、帯電状態の安
定化を図ることができる。
【0016】また本発明の前記像担持体は、現像によっ
て顕在化された像を像形成媒体上に転写した後、残留す
る現像剤を像担持体と現像ローラとの接触面またはその
近傍で現像ローラ上に回収することを特徴とする。 像担持体と現像ローラとの接触面またはその近傍で、像
担持体上に、転写後に残留する現像剤を現像ローラに回
収することができる。これによって像担持体の周囲には
残存する現像剤を除去する装置を設ける必要はなく、現
像装置に回収された現像剤を有効に使用することができ
る。
【0017】また本発明の前記厚み制限手段は、弾性材
料から成り、現像ローラ外周面上に、回転方向とは逆方
向となるように刃先を向けて接触するブレードを備える
ことを特徴とする。 ブレードの刃先を、現像ローラの外周面上に回転方向と
は逆方向となるように向けて接触させ、ブレードによっ
て厚み制御を行うので、現像ローラの表面に1層または
2層程度に薄い現像剤の層を容易に生成することができ
る。
【0018】また本発明の前記現像ローラは、導電性弾
性体、もしくは現像剤と摩擦したときに所定の極性の電
荷を現像剤に与えるような摩擦帯電系列上の位置にある
材料を主成分とした弾性体から成る表層を有し、前記現
像剤供給手段は、現像ローラに接触するように配置され
る導電性発泡体または導電体を備えることを特徴とす
る。 現像ローラの電気的性質を導電性または摩擦帯電系列上
で摩擦によって現像剤に所定の極性の電荷を与えやすい
材料を用いて構成するので、現像剤が確実に帯電され、
静電潜像の形成や除去の際に静電力を有効に利用するこ
とができる。
【0019】また本発明の前記ブレードは、ゴム材料か
ら成り、前記刃先の稜線精度が50μm以下であること
を特徴とする。 ブレードの刃先の稜線精度が50μm以下であるので、
現像ローラの表面に均一な厚みの現像剤の層を形成する
ことができる。
【0020】また本発明の前記ブレードは、導電性を有
し、もしくは現像剤と摩擦したときに所定の極性の電荷
を現像剤に与えるような摩擦帯電系列上の位置にある材
料を主成分とすることを特徴とする。 現像ローラ上の平均現像剤厚を2層以下に制限し、ブレ
ードの材料に導電性を有するか、または現像剤との摩擦
によって現像剤を所定の電荷に帯電させることができる
材料を選択するので、現像剤に確実な電荷を与えること
ができる。
【0021】さらに本発明は、現像ローラ上の平均現像
剤層厚と、現像ローラの線速度Vdおよび像担持体の線
速度Vpの比(Vd/Vp)との積が2以上3以下とな
るように制御することを特徴とする現像方法である。 現像ローラ上に、平均2層以下、好ましくは平均1層の
現像剤層を形成することができるので、従来の非磁性1
成分現像方法の欠点を改善し、余分な現像剤の使用を抑
制することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
よる現像装置を含む電子写真装置の簡略化した構成を示
す。像担持体である感光ドラム21の表面には、光導電
性絶縁体層が形成されている。光導電性絶縁体は、通常
は電気絶縁性を示し、光が照射されると導電性を示す物
質である。感光ドラム21は、回転方向21aに回転
し、帯電器22によってその表面は一様に帯電される。
回転方向21aに関して、帯電器22の下流側には、本
発明の実施の一形態にかかわる現像装置23が設けられ
る。回転方向21aに関し現像装置23の下流側では、
像形成媒体である記録用紙24が感光ドラム21に接触
する。この接触位置で、記録用紙24の反対側には、転
写器25が設けられる。回転方向21aに関し、帯電器
22の上流側には、清掃器26が配置される。記録用紙
24は、感光ドラム21と接触して粉末状現像剤である
トナーの像が転写された後、定着器27に向けて搬送さ
れ、加熱ローラ28および加圧ローラ29に挟まれて加
熱および加圧され、トナー外周の熱可塑性樹脂を融着さ
せてトナーを定着させる。
【0023】記録用紙24に転写され定着される像は、
帯電器22によって一様に帯電される感光ドラム21の
表面に光照射30が行われて形成される。光が照射され
た感光ドラム21の表面の部分は、導電性になって帯電
された電荷が消失し、静電潜像が形成される。光照射3
0は、たとえばレーザプリンタでは記録すべき画像に対
応して強度が変調された光ビームによって行われる。複
写装置では、原稿表面を光によって走査したときの反射
光を光学系を介して導いた光が光照射30となる。感光
ドラム21の表面に形成される静電潜像に、現像装置2
3から帯電した粉体の現像剤であるトナーが塗布される
と、静電潜像が顕在化される。トナーは着色顔料をスチ
レンアクリル系やポリエステル系の熱可塑性樹脂で覆っ
て形成されたものであり、約10μm程度の大きさであ
る。転写器25では、トナーに帯電している電荷と反対
極性のコロナ放電を行い、感光ドラム21の表面のトナ
ーを吸引して記録用紙24の表面に転写させる。定着器
27では、トナーの熱可塑性樹脂を溶融させ、記録用紙
24の表面に接着させる。
【0024】トナーを感光ドラム21の表面に塗布する
ための現像装置23では、トナー容器31中に粉末状の
トナー32が充填されている。トナー32が、感光ドラ
ム21と接触して回転する現像ローラ33の表面から感
光ドラム21の表面に塗布される。トナー容器31中の
トナー32を現像ローラ33の表面に効率的に供給する
ために、現像剤供給手段である撹拌ローラ34が設けら
れる。現像ローラ33および撹拌ローラ34は、直流電
源35,36によって、接地電位に対してそれぞれ負電
位が与えられている。撹拌ローラ34の方をより絶対値
の大きい電位とするような電位差を与えることによっ
て、撹拌ローラ34から現像ローラ33にトナー32を
円滑に移行させることができる。撹拌ローラ34として
は、導電性のゴム材料内に気泡を発生させ、導電性発泡
体であるスポンジ状としたものが好適であるけれども、
金属のような導電体を使用することもできる。現像ロー
ラ33としては、導電性ゴムで形成することが好まし
い。
【0025】現像ローラ33の外周面には、厚み制限手
段であるカウンタブレード26の刃先が接触する。この
刃先の向きは、現像ローラ33の回転方向33aと逆方
向である。カウンタブレード26も導電性ゴム材料を用
いて形成することが好ましい。現像ローラ33は、回転
駆動手段37によって、感光ドラム21と接触している
部分で、感光ドラム21の線速度Vpすなわち、回転速
度よりも大きい線速度Vdすなわち回転速度となるよう
に回転駆動される。
【0026】図2は、図1の現像ローラ33の断面構成
を示す。軸40の周囲には、弾性ローラ41が配置され
る。弾性ローラ41の材料は、導電性のゴムである。弾
性ローラ41の外周面には、粘着剤層42が形成され
る。粘着剤層42の表面には、トナーが1層だけ、粘着
剤層42によって第1トナー層43として付着される。
第1トナー層43の外側には、静電的な吸引力などによ
って第2トナー層44が付着される。
【0027】図3(a)に示すように、現像ローラ33
の外周面上には回転方向33aと逆向きにカウンタブレ
ード26の刃先50が接触しているので、現像ローラ3
3の表面に付着するトナー層の厚みは極めて薄く制御さ
れる。現像ローラ33上に均一にトナー層を付着させる
ためには、刃先50の凹凸を少なくする必要がある。図
3(b)に示すように、刃先50の稜線51の凹凸の範
囲である稜線精度Δdは、たとえば50μmの範囲に抑
えることが好ましい。
【0028】現像ローラ33の表面に付着するトナー粒
子は、静電的な吸引力によって現像ローラ33表面に付
着し、かつ感光ドラム21の表面に生成される静電潜像
に吸引されるので、確実な帯電状態にあることが好まし
い。図4は、主なゴム材料やトナーについての定性的な
摩擦帯電系列を示す。現像ローラ33やカウンタブレー
ド26を、たとえば天然ゴムあるいは天然ゴムを主成分
とする弾性材料で形成すると、トナーは−側に帯電しや
すくなる。逆にNBRを用いると、トナーは+側に帯電
しやすくなる。
【0029】現像ローラ33を、導電性を有するゴム弾
性材料で形成し、高電位を印加してトナーに帯電させる
こともできる。現像ローラ33のゴム材料が、感光ドラ
ム21に塗布されるトナー粒子に直接接触するような場
合は、103〜108Ω程度の電気抵抗値を有することが
好ましい。図2に示すような第1トナー層43を表面に
付着するような現像ローラ33では、弾性ローラ41の
電気抵抗値は、102〜107Ω程度とすることが好まし
い。これらの電気抵抗値は、高くなると現像効率が低下
し、低くなると消費電流が増え、放電したりするおそれ
もある。
【0030】図5は、(1)で現像コントラスト電位と
最終的に記録用紙24上に形成される画像濃度IDとの
関係を示し、(2)で画像濃度IDとトナー量との関係
を示す。なお、現像コントラスト電位は、感光ドラム2
1の表面電位と、現像ローラ33に付与されるバイアス
電圧との差の絶対値である。図5(1)の実線で示す本
実施形態の結果では、画像濃度を表す反射濃度IDと現
像コントラスト電位との関係を示すγ特性が2点鎖線で
示す従来方式によるものよりも急激に立ち上がってい
る。図5(2)に示すように現像ローラ33の表面には
2層程度のトナー層が付着していれば、反射濃度IDは
ほぼ飽和する。
【0031】従来方式の現像装置では、現像ローラ上に
トナー粒子が過剰に付着しているので、バイアス電圧V
を増加するとともに画像濃度IDは徐々に増大する。本
実施形態では、現像ローラ33の線速度Vdを像担持体
である感光ドラム21の線速度Vpよりも大きくしてい
るので、バイアス電圧Vが低い範囲でもトナー粒子の感
光ドラム21表面への塗布が完了する。感光ドラム21
の線速度Vpに対する現像ローラ33の線速度Vdの比
(Vd/Vp)は、トナー層厚に関して、次のような関
係にあることが好ましい。
【0032】(現像ローラ上の平均トナー層厚)×(V
d/Vp)=2〜3 線速度の比(Vd/Vp)がたとえば2倍程度であれ
ば、現像ローラ33の表面に形成される現像に寄与する
第2トナー層44を2回感光ドラム21の表面に塗布す
ることができ、確実に静電潜像を顕在化することができ
る。
【0033】図6は、現像ローラ33およびカウンタブ
レード27に関連する部分の構成を示す。現像ローラ3
3の表面にはカウンタブレード27のエッジが当接して
入るので、トナー粒子の付着厚みを薄く制限することが
できる。一般的な厚み制限手段は、面接触で付着厚みの
制限を行う。しかしながら、面接触では薄い付着層を得
ることはできない。
【0034】図7は、感光ドラム21から記録用紙24
にトナー32を移行して転写させる過程を示す。図7
(1)に示すように、感光ドラム21の表面に静電潜像
に対応して付着しているトナー32は、記録用紙24と
の接触を通じて、移行する。図7(2)に示すように、
感光ドラム21上のトナー層厚が2層以下で薄いとき
は、ほとんどのトナー32が記録用紙24側へ移行す
る。これに対して、図7(3)に示すように、感光ドラ
ム21上に過剰なトナー32が付着しているときは、特
にベタ黒の部分で周辺に多くのトナー32が付着するよ
うになる。この現象は、電子写真に特有のエッジ効果と
呼ばれる。トナー32が感光ドラム21側に残留する
と、次の記録においてゴーストイメージとして残ってし
まう。現像ローラ33上のトナー32の厚みを薄く制限
して、感光ドラム21上に付着するトナー32の厚みが
過多にならないようにすれば、記録用紙24に転写され
て形成されるがぞうの品質を向上させることができる。
【0035】また、反転現像方式として、感光ドラム2
1の表面にトナー粒子の電荷に反発する極性の帯電を与
えるようにすれば、記録用紙24上に転写されないトナ
ーは感光ドラム21表面に塗布されず、不要なトナーの
回収を現像と同時に併せて行うことができる。トナーの
付着や感光ドラム21への塗布を確実に行うためには、
現像ローラ33の表面の摩擦係数が0.2から1.5の
間であることが好ましいと判明している。
【0036】なお、上述の実施形態では像担持体として
感光ドラム21の場合について説明しているけれども、
ベルト状の像担持体であっても同様である。またトナー
12として、磁性であっても非磁性であってもよく、キ
ャリア粒子を含む2成分系のものであってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、現像ロー
ラ上で厚み制限手段によって厚みを2層以下に制限した
現像に寄与する現像剤を、線速度に差をもたせて接触す
る像担持体上に供給するので、余分な現像剤を供給する
ことなく、像担持体表面から除去すべき現像剤の量を低
減し、清掃の負担を軽減することができる。また現像装
置で消費する現像剤の量が減少するので、現像装置に一
旦現像剤を供給した後の寿命が延長される。
【0038】また本発明によれば、現像ローラの表面を
現像剤または現像剤と同等な電気的性質を有する材料か
ら成る層もしくは現像剤に所定の極性の電荷を与えるよ
うな摩擦帯電系列上の材料から成る層で構成するので現
像ローラの有する離型剤が像担持体に移行せずに、像担
持体の劣化を防ぐことができる。また、現像ローラの表
面に現像剤の層が少なくとも1層設けられるので、帯電
状態が安定する。
【0039】また本発明によれば、像担持体が現像剤を
記録用紙などの像形成媒体上に転写した後、残留する現
像剤を現像ローラによって回収するので、現像装置にお
ける現像剤を長持ちさせることができる。また従来と同
等な寿命の場合には、現像装置を従来よりも小形化する
ことができる。
【0040】また本発明によれば、ブレードの刃先を、
現像ローラの回転方向とは逆方向となるように向けて現
像ローラの外周面上に接触させるので、現像ローラ上に
は1層あるいは2層程度のごく薄い現像剤の層を形成
し、像担持体上に塗布される現像剤の量を線速度の差に
応じて確実に調整することができる。
【0041】また本発明によれば、導電性発泡体に付着
する現像剤を現像ローラの表面に供給し、現像ローラか
ら必要な量の現像剤だけを像担持体上に確実に塗布する
ことができる。
【0042】また本発明によれば、ブレードの刃先の稜
線精度が50μm以下であるので、現像ローラの表面に
均一な厚みで現像剤の層を生成することができる。
【0043】本発明によれば、ブレードの材料を導電性
もしくは摩擦によって現像剤に所定の電荷を与える材料
によって構成するので、現像剤に確実に所定の電荷を与
え、像担持体上での現像作業を確実に行わせることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の基本的な構成を示す簡
略化した正面断面図である。
【図2】図1の形態の現像ローラ33の断面図である。
【図3】図1の形態の現像ローラ33とカウンタブレー
ド26との接触状態を示す斜視図およびカウンタブレー
ド26の刃先の稜線精度を示す模式図である。
【図4】現像ローラやカウンタブレードのゴム材料とト
ナーとの間の摩擦帯電系列図である。
【図5】図1の形態と従来の技術とを比較した画像コン
トラスト電位と反射濃度IDとの関係、およびトナー量
と反射濃度IDとの関係を示すグラフである。
【図6】図1の形態の現像ローラ33およびカウンタブ
レード27に関連する構成を示す部分的な断面図であ
る。
【図7】感光ドラム表面に付着するトナーの記録用紙へ
の転写過程を示す簡略化した側面図である。
【図8】従来技術による現像装置に関連する構成を示す
簡略化した正面断面図である。
【符号の説明】
21 感光ドラム 21a,33a 回転方向 22 帯電器 23 現像装置 24 記録用紙 26 カウンタブレード 27 定着器 30 光照射 31 トナー容器 32 トナー 33 現像ローラ 34 撹拌ローラ 37 回転駆動手段 41 弾性ローラ 42 粘着剤層 43 第1トナー層 44 第2トナー層 50 刃先 51 稜線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が表面に形成される像担持体に
    現像ローラを接触させ、現像ローラから像担持体上に粉
    末状の現像剤を塗布する現像装置において、 現像ローラに現像剤を供給する現像剤供給手段と、 現像ローラ上に供給され現像に寄与する現像剤の厚み
    を、平均で現像剤が2層以下付着するように制限する厚
    み制限手段と、 現像ローラを、その外周面での線速度Vdと像担持体の
    外周面での線速度Vpとの比(Vd/Vp)に対する平
    均現像剤層厚の積が2以上で3以下となるように回転駆
    動する駆動手段とを含むことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像ローラの表面には、現像剤また
    は現像剤と同等な電気的性質を有する材料から成る層も
    しくは現像剤に所定の極性の電荷を与えるような摩擦帯
    電系列上の材料から成る層を有することを特徴とする請
    求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像ローラの表面は、接着性もしく
    は粘着性を有することを特徴とする請求項1記載の現像
    装置。
  4. 【請求項4】 前記像担持体は、現像によって顕在化さ
    れた像を像形成媒体上に転写した後、残留する現像剤を
    像担持体と現像ローラとの接触面またはその近傍で現像
    ローラ上に回収することを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記厚み制限手段は、弾性材料から成
    り、現像ローラ外周面上に、回転方向とは逆方向となる
    ように刃先を向けて接触するブレードを備えることを特
    徴とする請求項1〜4記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記現像ローラは、導電性弾性体、もし
    くは現像剤と摩擦したときに所定の極性の電荷を現像剤
    に与えるような摩擦帯電系列上の位置にある材料を主成
    分とした弾性体から成る表層を有し、 前記現像剤供給手段は、現像ローラに接触するように配
    置される導電性発泡体または導電体を備えることを特徴
    とする請求項1〜5記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記ブレードは、ゴム材料から成り、前
    記刃先の稜線精度が50μm以下であることを特徴とす
    る請求項5または6記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 前記ブレードは、導電性を有し、もしく
    は現像剤と摩擦したときに所定の極性の電荷を現像剤に
    与えるような摩擦帯電系列上の位置にある材料を主成分
    とすることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載
    の現像装置。
  9. 【請求項9】 現像ローラ上の平均現像剤厚を2層以下
    に制限し、 現像ローラ上の平均現像剤層厚と、現像ローラの線速度
    Vdおよび像担持体の線速度Vpの比(Vd/Vp)と
    の積が2以上3以下となるように制御することを特徴と
    する現像方法。
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