JP3683958B2 - 現像装置および方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写装置あるいはファクシミリの受信装置など、電子写真法を用いて静電潜像を形成する像担持体に、粉末状の現像剤であるトナーを塗布するための現像装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来からの典型的な現像装置を利用する電子写真法を利用したプリンタや複写装置の構成を示す。像担持体である感光ドラム1の表面には、光導電性絶縁体層が形成されている。感光ドラム1は、回転方向1aに回転する。感光ドラム1の表面は、帯電器2によって帯電される。感光ドラムの表面の帯電部分には、現像装置3から微粒子状の現像剤が供給される。感光ドラム1の表面上に供給された現像剤は、記録用紙4に転写される。この転写の際には、記録用紙4の裏側から転写器5による静電的な吸引力が作用する。回転方向1aの下流側には、清掃器6が設けられ、感光ドラム1の表面に吸着されて、記録用紙4上には転写されなかった現像剤を除去する。現像剤が転写された記録用紙4は、定着器7に搬送される。定着器7は、加熱ローラ8および加圧ローラ9を有し、この間に記録用紙4を通過させ、転写された現像剤を記録用紙4上に定着させる。この際に記録用紙4上に形成される像は感光ドラム1の表面に与えられる光照射10によって形成された静電潜像に基づく。
【0003】
現像装置3は、トナー容器11内に現像剤であるトナー12が貯留され、現像ローラ13の表面が感光ドラム1に接触してトナー12を感光ドラム1の表面に塗布して供給する。トナー容器11内でトナー12を現像ローラ13の表面に確実に付着させるために、撹拌ローラ14が設けられる。現像ローラ13は、たとえば負電源15によって接地電位に対して負の電圧が印加され、撹拌ローラ14にも負電源16によって接地電位に対して負の電圧が印加される。
【0004】
なお清掃器6は、図8に示すクリーニングブレード方式のものの他に剥離用のブラシやローラを用いる場合もある。また、特公昭63−16736には、現像ローラに弾性体の腹の面を当て、表面に付着する現像剤の厚みを制限する先行技術が開示されている。
【0005】
現像ローラ13は、導電性ゴムの表層を有し、非磁性1成分のトナー12に対しては、撹拌ローラ14などのトナー層厚規制手段によって、30μm〜40μmのトナー層が形成される。この層厚は2〜4のトナー層に対応する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
現像ローラ13から感光ドラム1へ移行して付着するトナー12の付着量は、感光ドラム1の感光体の表面電位と、トナー12の持つ電荷量とによって決定される。このため、次のような問題がある。
【0007】
(1)感光体表面電位と現像バイアス電圧との差の絶対値である現像コントラスト電位に対する画像濃度の関係を表すγ特性の傾斜が小さくて寝ており、環境の変化および電子写真要素の疲労や劣化に非常に敏感であり、信頼性が低い。
【0008】
(2)トナー付着量と画像濃度との関係では、実用濃度である反射濃度ID=1.35以上が必要となるけれども、ID≧1.4では画像濃度が飽和し、トナー付着量をいくら増やしても画像濃度が上がりにくい。このため環境変化等によって、トナー付着量が制限できずに過多になってしまう。特に、クリーナレス方式では、次のような問題が加わる。
【0009】
▲1▼環境の変化によって転写効率が低下、すなわち、感光体上の付着トナー量が多くなっても、感光体から転写紙などへは所定量以上のトナーは転写されないので、感光体上に多くの残留トナーが残ることとなる。
▲2▼また、電子写真での特有のエッジ効果によって、ベタ黒部では周辺に多くのトナーが付着し、このトナーが充分に転写さずに感光体に残留することとなり、次工程でゴーストイメージとして残ることとなる。
【0010】
(3)層厚が厚いと、その層内のトナーすべてに電荷を付与して一様に帯電させることが困難であり、ニジミ等が発生し画像品質を低下させる。
【0011】
すなわち、図8に示すような従来からの現像装置3では、かなり余分な量のトナー12を感光ドラム1の表面上に供給し、残余のトナーを清掃器6で除去する必要がある。清掃器6には、除去したトナーが蓄積され、トナー容器11内のトナー12の消費量も多くなる。実際に記録用紙4上に転写されて有効に使用されるトナーの割合が少なく、トナー容器11の交換、またはトナー容器11にトナー12を充填する回数も多くなる。
【0012】
本発明の目的は、感光ドラムなどの像担持体上に余分なトナーを供給することなく、像担持体の周囲に清掃器を配置する必要がない現像装置および方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、静電潜像が表面に形成される像担持体に現像ローラを接触させ、現像ローラから像担持体上に粉末状の現像剤を塗布する現像装置において、
現像ローラに現像剤を供給する現像剤供給手段と、
現像ローラ上に供給され現像に寄与する現像剤の厚みを制限する厚み制限手段と、
現像ローラを、その外周面での線速度Vdと像担持体の外周面での線速度Vpとの比(Vd/Vp)に対する平均現像剤層厚の積が2以上で3以下となるように回転駆動する駆動手段とを含み、
現像ローラの表面は、接着性もしくは粘着性を有し、
現像ローラの表面には、該接着性もしくは該粘着性によって現像剤から成り現像に寄与しない第1層が1層だけ付着され、
厚み制限手段は、弾性材料から成り、現像ローラ外周面上に、回転方向とは逆方向となるように刃先を向けて接触するブレードを備え、該ブレードによって、該第1層の外側に現像に寄与する第2層として付着する現像剤の厚みを2層以下に制限することを特徴とする現像装置である。
現像剤供給手段によって現像ローラに供給され、第2層として現像に寄与する現像剤の厚みは、厚み制限手段によって、平均現像剤層厚が2層以下に制限される。現像ローラは、その外周面での線速度Vdおよび像担持体の線速度Vpの比と平均現像剤層厚との積が2以上3以下となるように回転駆動されて、像担持体上に現像剤を供給する。現像ローラ上の現像剤の厚みが制限されているので現像ローラとの接触によって像担持体上に塗布される現像剤の量を少なくすることができる。線速度の比を調整することによって、現像ローラから像担持体上に塗布される現像剤の量を容易に制御し、余分な現像剤の供給を抑制することができる。
【0014】
また現像ローラの表面には、現像剤から成る層を有するので現像ローラが直接像担持体に接触することはない。これによってゴムなどの弾性材料から成る現像ローラに含まれる離型剤が直接像担持体に触れて劣化させることを防ぐことができる。現像剤が現像ローラの表面から像担持体の表面に移行しても、現像ローラの表面の電気的性質が変わらないので、安定した帯電状態を維持することができる。
【0015】
また現像ローラの表面は接着性もしくは粘着性を有するので現像剤の粒子を少なくとも1層は接着あるいは粘着によって第1層として保持することができる。これによって現像ローラの表面には現像剤の層が生成され、現像ローラが含む離型剤の影響を像担持体に与えることを防ぎ、帯電状態の安定化を図ることができる。
【0016】
また本発明の前記像担持体は、現像によって顕在化された像を像形成媒体上に転写した後、残留する現像剤を像担持体と現像ローラとの接触面またはその近傍で現像ローラ上に回収することを特徴とする。
像担持体と現像ローラとの接触面またはその近傍で、像担持体上に、転写後に残留する現像剤を現像ローラに回収することができる。これによって像担持体の周囲には残存する現像剤を除去する装置を設ける必要はなく、現像装置に回収された現像剤を有効に使用することができる。
【0018】
また本発明の前記現像剤供給手段は、現像ローラに接触するように配置される導電性発泡体または導電体を備えることを特徴とする。
導電性発泡体に付着する現像剤を現像ローラの表面に供給し、現像ローラから必要な量の現像剤だけを像担持体上に確実に塗布することができる。
【0019】
また本発明の前記ブレードは、ゴム材料から成り、前記刃先の稜線精度が50μm以下であることを特徴とする。
ブレードの刃先の稜線精度が50μm以下であるので、現像ローラの表面に均一な厚みの現像剤の層を形成することができる。
【0021】
さらに本発明は、静電潜像が表面に形成される像担持体に現像ローラを接触させ、現像ローラから像担持体上に粉末状の現像剤を塗布する現像方法において、
現像ローラの表面が接着性もしくは粘着性を有するようにしておき、
現像ローラの表面に、現像剤から成り現像に寄与しない第1層を1層だけ該接着性もしくは該粘着性で付着させ、
現像ローラの表面の第1層の外側に、現像に寄与する現像剤を第2層として付着させ、
現像ローラ上の平均現像剤層厚を、弾性材料から成り、現像ローラ外周面上に、回転方向とは逆方向となるように刃先を向けて接触するブレードで、第2層の厚みを2層以下に制限し、
現像ローラ上の平均現像剤層厚と、現像ローラの線速度Vdおよび像担持体の線速度Vpの比(Vd/Vp)との積が2以上3以下となるように制御することを特徴とする現像方法である。
現像ローラ上に、平均2層以下の現像に寄与する現像剤による第2層を形成することができるので、従来の非磁性1成分現像方法の欠点を改善し、余分な現像剤の使用を抑制することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態による現像装置を含む電子写真装置の簡略化した構成を示す。像担持体である感光ドラム21の表面には、光導電性絶縁体層が形成されている。光導電性絶縁体は、通常は電気絶縁性を示し、光が照射されると導電性を示す物質である。感光ドラム21は、回転方向21aに回転し、帯電器22によってその表面は一様に帯電される。回転方向21aに関して、帯電器22の下流側には、本発明の実施の一形態にかかわる現像装置23が設けられる。回転方向21aに関し現像装置23の下流側では、像形成媒体である記録用紙24が感光ドラム21に接触する。この接触位置で、記録用紙24の反対側には、転写器25が設けられる。記録用紙24は、感光ドラム21と接触して粉末状現像剤であるトナーの像が転写された後、定着器27に向けて搬送され、加熱ローラ28および加圧ローラ29に挟まれて加熱および加圧され、トナー外周の熱可塑性樹脂を融着させてトナーを定着させる。
【0023】
記録用紙24に転写され定着される像は、帯電器22によって一様に帯電される感光ドラム21の表面に光照射30が行われて形成される。光が照射された感光ドラム21の表面の部分は、導電性になって帯電された電荷が消失し、静電潜像が形成される。光照射30は、たとえばレーザプリンタでは記録すべき画像に対応して強度が変調された光ビームによって行われる。複写装置では、原稿表面を光によって走査したときの反射光を光学系を介して導いた光が光照射30となる。感光ドラム21の表面に形成される静電潜像に、現像装置23から帯電した粉体の現像剤であるトナーが塗布されると、静電潜像が顕在化される。トナーは着色顔料をスチレンアクリル系やポリエステル系の熱可塑性樹脂で覆って形成されたものであり、約10μm程度の大きさである。転写器25では、トナーに帯電している電荷と反対極性のコロナ放電を行い、感光ドラム21の表面のトナーを吸引して記録用紙24の表面に転写させる。定着器27では、トナーの熱可塑性樹脂を溶融させ、記録用紙24の表面に接着させる。
【0024】
トナーを感光ドラム21の表面に塗布するための現像装置23では、トナー容器31中に粉末状のトナー32が充填されている。トナー32が、感光ドラム21と接触して回転する現像ローラ33の表面から感光ドラム21の表面に塗布される。トナー容器31中のトナー32を現像ローラ33の表面に効率的に供給するために、現像剤供給手段である撹拌ローラ34が設けられる。現像ローラ33および撹拌ローラ34は、直流電源35,36によって、接地電位に対してそれぞれ負電位が与えられている。撹拌ローラ34の方をより絶対値の大きい電位とするような電位差を与えることによって、撹拌ローラ34から現像ローラ33にトナー32を円滑に移行させることができる。撹拌ローラ34としては、導電性のゴム材料内に気泡を発生させ、導電性発泡体であるスポンジ状としたものが好適であるけれども、金属のような導電体を使用することもできる。現像ローラ33としては、導電性ゴムで形成することが好ましい。
【0025】
現像ローラ33の外周面には、厚み制限手段であるカウンタブレード26の刃先が接触する。この刃先の向きは、現像ローラ33の回転方向33aと逆方向である。カウンタブレード26も導電性ゴム材料を用いて形成することが好ましい。現像ローラ33は、回転駆動手段37によって、感光ドラム21と接触している部分で、感光ドラム21の線速度Vpすなわち、回転速度よりも大きい線速度Vdすなわち回転速度となるように回転駆動される。
【0026】
図2は、図1の現像ローラ33の断面構成を示す。軸40の周囲には、弾性ローラ41が配置される。弾性ローラ41の材料は、導電性のゴムである。弾性ローラ41の外周面には、粘着剤層42が形成される。粘着剤層42の表面には、トナーが1層だけ、粘着剤層42によって第1トナー層43として付着される。第1トナー層43の外側には、静電的な吸引力などによって第2トナー層44が付着される。
【0027】
図3(a)に示すように、現像ローラ33の外周面上には回転方向33aと逆向きにカウンタブレード26の刃先50が接触しているので、現像ローラ33の表面に付着するトナー層の厚みは極めて薄く制御される。現像ローラ33上に均一にトナー層を付着させるためには、刃先50の凹凸を少なくする必要がある。図3(b)に示すように、刃先50の稜線51の凹凸の範囲である稜線精度Δdは、たとえば50μmの範囲に抑えることが好ましい。
【0028】
現像ローラ33の表面に付着するトナー粒子は、静電的な吸引力によって現像ローラ33表面に付着し、かつ感光ドラム21の表面に生成される静電潜像に吸引されるので、確実な帯電状態にあることが好ましい。図4は、主なゴム材料やトナーについての定性的な摩擦帯電系列を示す。現像ローラ33やカウンタブレード26を、たとえば天然ゴムあるいは天然ゴムを主成分とする弾性材料で形成すると、トナーは−側に帯電しやすくなる。逆にNBRを用いると、トナーは+側に帯電しやすくなる。
【0029】
現像ローラ33を、導電性を有するゴム弾性材料で形成し、高電位を印加してトナーに帯電させることもできる。現像ローラ33のゴム材料が、感光ドラム21に塗布されるトナー粒子に直接接触するような場合は、103〜108Ω程度の電気抵抗値を有することが好ましい。図2に示すような第1トナー層43を表面に付着するような現像ローラ33では、弾性ローラ41の電気抵抗値は、102〜107Ω程度とすることが好ましい。これらの電気抵抗値は、高くなると現像効率が低下し、低くなると消費電流が増え、放電したりするおそれもある。
【0030】
図5は、(1)で現像コントラスト電位と最終的に記録用紙24上に形成される画像濃度IDとの関係を示し、(2)で画像濃度IDとトナー量との関係を示す。なお、現像コントラスト電位は、感光ドラム21の表面電位と、現像ローラ33に付与されるバイアス電圧との差の絶対値である。図5(1)の実線で示す本実施形態の結果では、画像濃度を表す反射濃度IDと現像コントラスト電位との関係を示すγ特性が2点鎖線で示す従来方式によるものよりも急激に立ち上がっている。図5(2)に示すように現像ローラ33の表面には2層程度のトナー層が付着していれば、反射濃度IDはほぼ飽和する。
【0031】
従来方式の現像装置では、現像ローラ上にトナー粒子が過剰に付着しているので、バイアス電圧Vを増加するとともに画像濃度IDは徐々に増大する。本実施形態では、現像ローラ33の線速度Vdを像担持体である感光ドラム21の線速度Vpよりも大きくしているので、バイアス電圧Vが低い範囲でもトナー粒子の感光ドラム21表面への塗布が完了する。感光ドラム21の線速度Vpに対する現像ローラ33の線速度Vdの比(Vd/Vp)は、トナー層厚に関して、次のような関係にあることが好ましい。
【0032】
(現像ローラ上の平均トナー層厚)×(Vd/Vp)=2〜3
線速度の比(Vd/Vp)がたとえば2倍程度であれば、現像ローラ33の表面に形成される現像に寄与する第2トナー層44を2回感光ドラム21の表面に塗布することができ、確実に静電潜像を顕在化することができる。
【0033】
図6は、現像ローラ33およびカウンタブレード26に関連する部分の構成を示す。現像ローラ33の表面にはカウンタブレード26のエッジが当接して入るので、トナー粒子の付着厚みを薄く制限することができる。一般的な厚み制限手段は、面接触で付着厚みの制限を行う。しかしながら、面接触では薄い付着層を得ることはできない。
【0034】
図7は、感光ドラム21から記録用紙24にトナー32を移行して転写させる過程を示す。図7(1)に示すように、感光ドラム21の表面に静電潜像に対応して付着しているトナー32は、記録用紙24との接触を通じて、移行する。図7(2)に示すように、感光ドラム21上のトナー層厚が2層以下で薄いときは、ほとんどのトナー32が記録用紙24側へ移行する。これに対して、図7(3)に示すように、感光ドラム21上に過剰なトナー32が付着しているときは、特にベタ黒の部分で周辺に多くのトナー32が付着するようになる。この現象は、電子写真に特有のエッジ効果と呼ばれる。トナー32が感光ドラム21側に残留すると、次の記録においてゴーストイメージとして残ってしまう。現像ローラ33上のトナー32の厚みを薄く制限して、感光ドラム21上に付着するトナー32の厚みが過多にならないようにすれば、記録用紙24に転写されて形成される画像の品質を向上させることができる。
【0035】
また、反転現像方式として、感光ドラム21の表面にトナー粒子の電荷に反発する極性の帯電を与えるようにすれば、記録用紙24上に転写されないトナーは感光ドラム21表面に塗布されず、不要なトナーの回収を現像と同時に併せて行うことができる。トナーの付着や感光ドラム21への塗布を確実に行うためには、現像ローラ33の表面の摩擦係数が0.2から1.5の間であることが好ましいと判明している。
【0036】
なお、上述の実施形態では像担持体として感光ドラム21の場合について説明しているけれども、ベルト状の像担持体であっても同様である。またトナー12として、磁性であっても非磁性であってもよく、キャリア粒子を含む2成分系のものであってもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、現像ローラ上で厚み制限手段によって厚みを2層以下に制限した現像に寄与する現像剤を、線速度に差をもたせて接触する像担持体上に供給するので、余分な現像剤を供給することなく、像担持体表面から除去すべき現像剤の量を低減し、清掃の負担を軽減することができる。また現像装置で消費する現像剤の量が減少するので、現像装置に一旦現像剤を供給した後の寿命が延長される。
【0038】
また現像ローラの表面を現像剤から成る層で構成するので現像ローラの有する離型剤が像担持体に移行せずに、像担持体の劣化を防ぐことができる。また、現像ローラの表面に現像剤の層が少なくとも1層は第1層として設けられるので、帯電状態が安定する。
【0039】
また本発明によれば、像担持体が現像剤を記録用紙などの像形成媒体上に転写した後、残留する現像剤を現像ローラによって回収するので、現像装置における現像剤を長持ちさせることができる。また従来と同等な寿命の場合には、現像装置を従来よりも小形化することができる。
【0041】
また本発明によれば、導電性発泡体に付着する現像剤を現像ローラの表面に供給し、現像ローラから必要な量の現像剤だけを像担持体上に確実に塗布することができる。
【0042】
また本発明によれば、ブレードの刃先の稜線精度が50μm以下であるので、現像ローラの表面に均一な厚みで現像剤の層を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の基本的な構成を示す簡略化した正面断面図である。
【図2】図1の形態の現像ローラ33の断面図である。
【図3】図1の形態の現像ローラ33とカウンタブレード26との接触状態を示す斜視図およびカウンタブレード26の刃先の稜線精度を示す模式図である。
【図4】現像ローラやカウンタブレードのゴム材料とトナーとの間の摩擦帯電系列図である。
【図5】図1の形態と従来の技術とを比較した画像コントラスト電位と反射濃度IDとの関係、およびトナー量と反射濃度IDとの関係を示すグラフである。
【図6】図1の形態の現像ローラ33およびカウンタブレード27に関連する構成を示す部分的な断面図である。
【図7】感光ドラム表面に付着するトナーの記録用紙への転写過程を示す簡略化した側面図である。
【図8】従来技術による現像装置に関連する構成を示す簡略化した正面断面図である。
【符号の説明】
21 感光ドラム
21a,33a 回転方向
22 帯電器
23 現像装置
24 記録用紙
26 カウンタブレード
27 定着器
30 光照射
31 トナー容器
32 トナー
33 現像ローラ
34 撹拌ローラ
37 回転駆動手段
41 弾性ローラ
42 粘着剤層
43 第1トナー層
44 第2トナー層
50 刃先
51 稜線

Claims (5)

  1. 静電潜像が表面に形成される像担持体に現像ローラを接触させ、現像ローラから像担持体上に粉末状の現像剤を塗布する現像装置において、
    現像ローラに現像剤を供給する現像剤供給手段と、
    現像ローラ上に供給され現像に寄与する現像剤の厚みを制限する厚み制限手段と、
    現像ローラを、その外周面での線速度Vdと像担持体の外周面での線速度Vpとの比(Vd/Vp)に対する平均現像剤層厚の積が2以上で3以下となるように回転駆動する駆動手段とを含み、
    現像ローラの表面は、接着性もしくは粘着性を有し、
    現像ローラの表面には、該接着性もしくは該粘着性によって現像剤から成り現像に寄与しない第1層が1層だけ付着され、
    厚み制限手段は、弾性材料から成り、現像ローラ外周面上に、回転方向とは逆方向となるように刃先を向けて接触するブレードを備え、該ブレードによって、該第1層の外側に現像に寄与する第2層として付着する現像剤の厚みを2層以下に制限することを特徴とする現像装置。
  2. 前記像担持体は、現像によって顕在化された像を像形成媒体上に転写した後、残留する現像剤を像担持体と現像ローラとの接触面またはその近傍で現像ローラ上に回収することを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記現像剤供給手段は、現像ローラに接触するように配置される導電性発泡体または導電体を備えることを特徴とする1または2記載の現像装置。
  4. 前記ブレードは、ゴム材料から成り、前記刃先の稜線精度が50μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 静電潜像が表面に形成される像担持体に現像ローラを接触させ、現像ローラから像担持体上に粉末状の現像剤を塗布する現像方法において、
    現像ローラの表面が接着性もしくは粘着性を有するようにしておき、
    現像ローラの表面に、現像剤から成り現像に寄与しない第1層を1層だけ該接着性もしくは該粘着性で付着させ、
    現像ローラの表面の第1層の外側に、現像に寄与する現像剤を第2層として付着させ、
    現像ローラ上の平均現像剤層厚を、弾性材料から成り、現像ローラ外周面上に、回転方向とは逆方向となるように刃先を向けて接触するブレードで、第2層の厚みを2層以下に制限し、
    現像ローラ上の平均現像剤層厚と、現像ローラの線速度Vdおよび像担持体の線速度Vpの比(Vd/Vp)との積が2以上3以下となるように制御することを特徴とする現像方法。
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