JPH0850396A - 帯電装置、画像記録装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

帯電装置、画像記録装置、及びプロセスカートリッジ

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JPH0850396A
JPH0850396A JP6205961A JP20596194A JPH0850396A JP H0850396 A JPH0850396 A JP H0850396A JP 6205961 A JP6205961 A JP 6205961A JP 20596194 A JP20596194 A JP 20596194A JP H0850396 A JPH0850396 A JP H0850396A
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charging member
magnetic brush
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JP6205961A
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Harumi Ishiyama
晴美 石山
Koji Sato
康志 佐藤
Seiji Mashita
精二 真下
Tadashi Furuya
正 古屋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ブラシ型帯電部材20を用いた帯電装置
2、帯電装置を用いた画像記録装置ないしプロセスカー
トリッジについて、磁気ブラシ23のキャリア(磁性粒
子)の被帯電体1側への着移行・減少に起因する、帯電
の不均一性、不安定性等の弊害をなくすること。 【構成】 表面に電荷注入層を有する被帯電体1に電圧
を印加した帯電部材20を当接させて被帯電体を帯電す
る帯電装置であり、上記帯電部材20は、磁性粒子で構
成された磁気ブラシ23を有し、該磁気ブラシを被帯電
体に当接させ電圧を印加して被帯電体を帯電する磁気ブ
ラシ型の帯電部材であり、この帯電部材20を第1の帯
電部材としたとき、この第1の帯電部材よりも被帯電体
移動方向上流側であって、該帯電部材20の磁気ブラシ
23の長手端部aに相当する被帯電体部分位置に当接し
て第2の帯電部材24を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電装置、画像記録装
置、及びプロセスカートリッジに関する。
【0002】より詳しくは、 a.磁性粒子で構成された磁気ブラシを有し、該磁気ブ
ラシを、表面に電荷注入層を有する被帯電体に当接させ
電圧を印加して被帯電体を帯電する磁気ブラシ型の帯電
部材を用いた帯電装置 b.この帯電装置を、表面に電荷注入層を有する像担持
体の帯電処理手段として用いた画像記録装置 c.少なくとも、表面に電荷注入層を有する像担持体
と、該像担持体を帯電処理するための該帯電装置の少な
くとも帯電部材を包含し、画像記録装置本体に対して着
脱されるプロセスカートリッジ に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば、電子写真装置・静電記録
装置などの画像記録装置(複写機・プリンタ等)におい
て、感光体・誘電体等の像担持体、その他転写材等の被
帯電体を帯電処理(除電処理も含む)する手段・機器と
してはコロナ帯電器が広く利用されていた。
【0004】近年は、これに代って、接触帯電装置が実
用化されてきている。これはロール型・ブレード型など
の帯電部材(導電部材)を被帯電体に接触させて電圧を
印加することによって被帯電体面を帯電させるもので、
コロナ帯電器に比べて低オゾン・低電圧(低電力)等の
特長がある。
【0005】特に、接触帯電部材として導電ロール(帯
電ロール)を用いたロール帯電方式が帯電の安定性とい
う点から好ましく用いられている。ロール帯電では、帯
電部材としての導電性の弾性ロールを被帯電体に加圧当
接させ、これに電圧を印加することによって被帯電体の
帯電を行う。
【0006】このロール帯電においては、帯電は接触帯
電部材から被帯電体への放電によって主に行われるた
め、或るしきい(閾)値電圧以上の電圧を印加すること
によって帯電が開始される。例を示すと、電子写真装置
において、被帯電体としての、厚さ25μmのOPC感
光体に対して帯電ロールを加圧当接して電圧を印加して
帯電処理させた場合には、約640V以上の電圧を印加
すれば感光体の表面電位が上昇し始め、それ以降は印加
電圧に対して傾き1で線形に感光体表面電位が増加す
る。以後、このしきい値電圧を帯電開始電圧Vthと定
義する。
【0007】つまり、電子写真に必要とされる所望の感
光体表面電位Vdを得るためには、帯電ロールにはVd
+Vthという必要とされる以上のDC電圧が必要とな
る。このようにしてDC電圧のみを接触帯電部材に印加
して帯電を行う方法をDC帯電方式と称する。
【0008】しかし、DC帯電方式においては環境変動
等によって接触帯電部材の抵抗値が変動するため、ま
た、被帯電体としての感光体が削れることによって膜厚
が変化するとVthが変動するため、感光体の電位を所
望の値にすることが難しかった。
【0009】このため、更なる帯電の均一化を図るため
に特開昭63−149669号公報等に開示されるよう
に、所望の感光体表面電位Vdに相当するDC電圧に2
×Vth以上のピーク間電圧を持つAC成分を重畳した
振動電圧を接触帯電部材に印加するAC帯電方式が用い
られる。これはAC成分による電位のならし効果を目的
としたものであり、被帯電体の電位はAC電圧のピーク
の中央である感光体表面電位Vdに収束し、環境等の外
乱には影響されることはない。
【0010】ところが、このようなDC帯電方式もしく
はAC帯電方式の接触帯電装置においても、その本質的
な帯電機構は帯電部材から被帯電体への放電現象を用い
ているため、先に述べたように帯電に必要とされる電圧
は所望の被帯電体表面電位Vd以上の値が必要とされ、
微量のオゾンは発生する。また、帯電均一化のためにA
C帯電方式を用いた場合には、更なるオゾン量の発生、
AC電圧の電界による帯電部材と被帯電体の振動・騒音
(AC帯電音と称す)の発生、また放電による被帯電体
としての感光体表面の劣化等が顕著になり、新たな問題
となっていた。そこで更に新たな帯電方式として、被帯
電体への電荷の直接注入による帯電方式(電荷注入帯電
方式)が、特開平6−3921号公報等に開示されてい
る。この帯電方式は、帯電ロール、帯電ブラシ、帯電磁
気ブラシ等の接触導電部材(接触帯電部材、注入帯電部
材)に電圧を印加し、表面に電荷注入層を設けた被帯電
体としての感光体上の電荷注入層の導電粒子(フロート
電極)に電荷を注入して接触注入帯電を行う方法であ
る。具体的には、電荷注入層として、感光体表面にアク
リル樹脂に導電フィラーであるアンチモンドープで導電
化したSnO2 粒子を分散したものを塗工して用いるこ
とが可能である。
【0011】この電荷注入帯電方式では、放電現象を用
いていないため、帯電に必要とされる電圧は所望する感
光体表面電位VdのみのDC電圧であり、オゾンの発生
もない。更に、AC電圧を印加しないのでAC帯電音の
発生もなく、ロール帯電方式と比べると、より低オゾン
(オゾンレス)、低電圧(低電力)の優れた帯電方式で
ある。
【0012】図5に磁気ブラシ型帯電部材を用いた電荷
注入帯電方式の帯電装置の一例を示した。(a)は横断
面模型図、(b)は帯電部材の一端側の縦断面模型図で
ある。
【0013】1は被帯電体であり、例えば電子写真装置
の像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以
下、ドラムと記す)とする。このドラム1は、導電性ド
ラム基体1aと、その外周面に形成した感光体層1bか
らなり、感光体層1bは表面に電荷注入層を有してお
り、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセススピー
ド)をもって回転駆動される。
【0014】2は磁気ブラシ型の接触帯電部材20を用
いた帯電装置である。帯電部材20は、磁力発生部材と
してのマグネットロール21と、その外側に該ロールに
同心に回転可能に外嵌した、磁気ブラシへの給電部とし
ての非磁性の電極スリーブ22と、この電極スリーブ2
2の外周面に内部のマグネットロール21の磁力により
吸着させて形成保持させた磁性粒子(以下、キャリアと
記す)による磁気ブラシ23からなる。
【0015】この帯電部材20は被帯電体としてのドラ
ム1に略並行に配列し、磁気ブラシ23をドラム1面に
接触させてマグネットロール21の軸21aを不図示の
軸受部に保持させて配設してある。マグネットロール2
1は非回転に固定保持され、非磁性の電極スリーブ22
が不図示の駆動手段により矢示の時計方向に所定の周速
度で回転駆動される。即ち磁気ブラシ23がドラム1面
に接触を保ちながら電極スリーブ22の回転に伴い回転
する。Nは磁気ブラシ23とドラム1との接触ニップ部
(以下、帯電ニップ部と記す)である。S1は磁気ブラ
シ23への給電部としての電極スリーブ22に対する帯
電バイアス印加電源である。
【0016】而して、ドラム1及び電極スリーブ22が
回転駆動され、また電源S1から電極スリーブ22に対
して所定の極性・電位の帯電バイアスが印加されること
で、磁気ブラシ23によりドラム1の感光体層1b表面
の電荷注入層の導電粒子に電荷注入がなされて、ドラム
1の感光体層1b面が所定の極性・電位に注入帯電方式
で帯電処理される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例において接触帯電部材として磁気ブラシ型帯電部材
20を用いた磁気ブラシ帯電の場合は、磁気ブラシ23
の長手端部のキャリアが磁気ブラシ23と被帯電体とし
てのドラム1の当接部である帯電ニップ部N内で非帯電
域である長手外側領域D(図 の(a))へ矢印A方向
に押し出されてしまう。この領域Dは、磁気ブラシがド
ラムに常時接触していないため、ドラム表面が均一に帯
電されておらず、ドラムの表面電位としては帯電電位よ
りもかなり低くなっている。ところが、磁気ブラシ23
には帯電電位分の電圧(例;−700V)が印加されて
いるので、磁気ブラシ23とドラム1表面の間には電位
差が生じ、磁気ブラシ23のキャリアに給電部である電
極スリーブ22より電荷が注入されて生じる矢印B方向
の力により、磁気ブラシ23のキャリアが帯電部材20
側から被帯電体としてのドラム1側へ移動してしまう。
【0018】この現象は、中抵抗のキャリアより構成す
る磁気ブラシで帯電する注入帯電に特有の現象であり、
高抵抗の磁気ブラシや、単に磁気ブラシで摺擦した場合
には生じない。因みに、磁気ブラシ二成分現像装置など
の磁気ブラシの場合は、通常、現像コントラスト(現像
電位とドラム表面電位の差)は帯電コントラスト(帯電
電位とドラム表面電位の差)よりも小さいので、ドラム
への磁気ブラシのキャリア付着は、磁気ブラシを帯電に
用いた場合ほど顕著ではない。さらに、現像に磁気ブラ
シを用いた場合は、磁気ブラシ内にトナーが存在し、磁
気ブラシのキャリアよりも先にトナーがドラムに付着す
る。これは、トナーの方が磁気ブラシのキャリアよりも
軽く、かつ抵抗が高いために保持電荷も高い。よって、
トナーが電気的な力でドラムに付着しやすくなる。その
ため磁気ブラシのキャリアがドラムに付着することは少
ない。
【0019】磁気ブラシ帯電において、被帯電体への磁
気ブラシキャリア付着が生じると、帯電部材の磁気ブラ
シキャリアが徐々に減少することで、徐々に帯電不良な
どを生じる。そのため、磁気ブラシ帯電を用いた画像記
録装置やプロセスカートリッジにあっては、その帯電不
良に起因する画像不良が生じるため長期に渡っては使用
できないという問題があった。
【0020】そこで本発明は、磁気ブラシ型帯電部材を
用いた帯電装置、該帯電部材ないし帯電装置を用いた画
像記録装置ないしプロセスカートリッジについて、磁気
ブラシ型帯電部材の磁気ブラシキャリア(磁性粒子)が
被帯電体側に付着移行して減少することがないようにし
て被帯電体表面の帯電の均一性・長期安定性の向上を図
ること、画像記録装置やプロセスカートリッジにあって
はその帯電の均一性・長期安定性により、高品位な画像
を長期にわたり安定に出力させることを可能にすること
を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、帯電装置、画像形成装置、及びプロセスカー
トリッジである。
【0022】(1)表面に電荷注入層を有する被帯電体
に電圧を印加した帯電部材を当接させて被帯電体を帯電
する帯電装置であり、上記帯電部材は、磁性粒子で構成
された磁気ブラシを有し、該磁気ブラシを被帯電体に当
接させ電圧を印加して被帯電体を帯電する磁気ブラシ型
の帯電部材であり、この帯電部材を第1の帯電部材とし
たとき、この第1の帯電部材よりも被帯電体移動方向上
流側であって、該帯電部材の磁気ブラシの長手端部に相
当する被帯電体部分位置に当接して第2の帯電部材を有
することを特徴とする帯電装置。
【0023】(2)前記第2の帯電部材が弾性体である
ことを特徴とする(1)に記載の帯電装置。
【0024】(3)前述第2の帯電部材としての弾性体
が固定であることを特徴とする(2)に記載の帯電装
置。
【0025】(4)前述第2の帯電部材としての弾性体
が弾性発泡体であることを特徴とする(2)または
(3)に記載の帯電装置。
【0026】(5)前述第2の帯電部材としての弾性体
が導電繊維によって構成されたブラシであることを特徴
とする(2)または(3)に記載の帯電装置。
【0027】(6)前記第2の帯電部材へ印加する電圧
が前記第1の帯電部材に印加する電圧と同じであること
を特徴とする(1)ないし(5)の何れかに記載の帯電
装置。
【0028】(7)像担持体に該像担持体面を帯電装置
で帯電する工程を含む作像プロセスを適用して画像記録
を実行する画像記録装置であり、上記像担持体は表面に
電荷注入層を有し、上記帯電装置は像担持体に電圧を印
加した帯電部材を当接させて像担持体を帯電する帯電装
置であり、上記帯電部材は、磁性粒子で構成された磁気
ブラシを有し、該磁気ブラシを像担持体に当接させ電圧
を印加して像担持体を帯電する磁気ブラシ型の帯電部材
であり、この帯電部材を第1の帯電部材としたとき、こ
の第1の帯電部材よりも像担持体移動方向上流側であっ
て、該帯電部材の磁気ブラシの長手端部に相当する像担
持体部分位置に当接して第2の帯電部材を有することを
特徴とする画像記録装置。
【0029】(8)前記第2の帯電部材が弾性体である
ことを特徴とする(7)に記載の画像記録装置。
【0030】(9)前述第2の帯電部材としての弾性体
が固定であることを特徴とする(8)に記載の画像記録
装置。
【0031】(10)前述第2の帯電部材としての弾性
体が弾性発泡体であることを特徴とする(8)または
(9)に記載の画像記録装置。
【0032】(11)前述第2の帯電部材としての弾性
体が導電繊維によって構成されたブラシであることを特
徴とする(8)または(9)に記載の画像記録装置。
【0033】(12)前記第2の帯電部材へ印加する電
圧が前記第1の帯電部材に印加する電圧と同じであるこ
とを特徴とする(7)ないし(11)の何れかに記載の
画像記録装置。
【0034】(13)前記像担持体が電子写真感光体あ
るいは静電記録誘電体であることを特徴とする(7)な
いし(12)の何れかに記載の画像記録装置。
【0035】(14)少なくとも、表面に電荷注入層を
有する像担持体と、該像担持体を帯電処理するための帯
電装置の少なくとも帯電部材を包含し、画像記録装置本
体に対して着脱されるプロセスカートリッジであり、上
記帯電装置は像担持体に電圧を印加した帯電部材を当接
させて像担持体を帯電する帯電装置であり、上記帯電部
材は、磁性粒子で構成された磁気ブラシを有し、該磁気
ブラシを像担持体に当接させ電圧を印加して像担持体を
帯電する磁気ブラシ型の帯電部材であり、この帯電部材
を第1の帯電部材としたとき、この第1の帯電部材より
も像担持体移動方向上流側であって、該帯電部材の磁気
ブラシの長手端部に相当する像担持体部分位置に当接し
て第2の帯電部材を有することを特徴とするプロセスカ
ートリッジ。
【0036】(15)前記第2の帯電部材が弾性体であ
ることを特徴とする(14)に記載のプロセスカートリ
ッジ。
【0037】(16)前述第2の帯電部材としての弾性
体が固定であることを特徴とする(15)に記載のプロ
セスカートリッジ。
【0038】(17)前述第2の帯電部材としての弾性
体が弾性発泡体であることを特徴とする(15)または
(16)に記載のプロセスカートリッジ。
【0039】(18)前述第2の帯電部材としての弾性
体が導電繊維によって構成されたブラシであることを特
徴とする(15)または(16)に記載のプロセスカー
トリッジ。
【0040】(19)前記第2の帯電部材へ印加する電
圧が前記第1の帯電部材に印加する電圧と同じであるこ
とを特徴とする(14)ないし(18)の何れかに記載
のプロセスカートリッジ。
【0041】(20)前記像担持体が電子写真感光体あ
るいは静電記録誘電体であることを特徴とする(14)
ないし(19)の何れかに記載のプロセスカートリッ
ジ。
【0042】
【作用】即ち本発明は、磁気ブラシ型帯電部材を用いた
帯電装置、該帯電部材ないし帯電装置を用いた画像記録
装置ないしプロセスカートリッジについて、上記のよう
に第2の接触帯電部材を具備させたことで、該第2の接
触帯電部材により、主の接触帯電部材である第1の磁気
ブラシ型帯電部材の磁気ブラシの長手端部に相当(対
応)する被帯電体(像担持体)部分位置の面をその電位
が磁気ブラシの電位と略等しくなるようにあらかじめ帯
電させることができるので、第1の帯電部材の磁気ブラ
シの長手端部においても、該帯電部材と、被帯電体との
間に電位差を無くすことができ、帯電ニップ部で非帯電
域に押し出された第1の帯電部材の磁気ブラシ磁性粒子
(キャリア)も被帯電体と同電位になり、磁気ブラシ磁
性粒子が被帯電体に付着することを防止できる。
【0043】よって、磁気ブラシ型帯電部材の磁気ブラ
シ磁性粒子が被帯電体(像担持体、感光体)側に付着移
行して減少することがなく、被帯電体表面の帯電の均一
性・長期安定性の向上を図ることができ、画像記録装置
やプロセスカートリッジにあってはその帯電の均一性・
長期安定性により、長期の使用においても、帯電不良等
のない高品位な画像を安定に出力させることが可能とな
る。
【0044】
【実施例】
〈実施例1〉(図1・図2) (1)画像記録装置例(図1) 図1の(a)は画像記録装置の一例の概略構成図、
(b)は第1及び第2の帯電部材部分の平面模型図であ
る。本例の画像記録装置は電子写真プロセス利用のレー
ザビームプリンタである。
【0045】1は像担持体(被帯電体)としての回転ド
ラム型の電子写真感光体(ドラム)である。本実施例は
直径30mmのOPC感光体であり、矢印の時計方向に
100mm/secのプロセススピード(周速度)をも
って回転駆動される。
【0046】2は、第1の帯電部材(主の帯電部材)と
しての磁気ブラシ型の接触帯電部材20と第2の帯電部
材24を用いた帯電装置であり、これについては後記
(3)項で詳述する。ドラム1は回転過程でこの帯電装
置2により所定の極性・電位に一様に1次帯電処理され
る。本実施例では第1の帯電部材としての磁気ブラシ型
帯電部材20の電極スリーブ22に帯電バイアス印加電
源S1から−700VのDC帯電バイアスが印加されて
いて、電荷注入帯電によって回転ドラム1の外周面がほ
ぼ−700Vに帯電される。
【0047】この回転ドラム1の帯電面に対してレーザ
ダイオード・ポリゴンミラー等を含む不図示のレーザビ
ームスキャナから出力される目的の画像情報の時系列電
気デジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザビ
ームによる走査露光Lがなされ、回転ドラム1の周面に
対して目的の画像情報に対応した静電潜像が形成され
る。
【0048】その静電潜像は磁性一成分絶縁トナー(ネ
ガトナー)を用いた反転現像装置3によりトナー像とし
て現像される。3aはマグネット3bを内包する直径1
6mmの非磁性現像スリーブであり、この現像スリーブ
3aに上記のネガトナーをコートし、ドラム1表面との
距離を300μmに固定した状態で、ドラム1と等速で
回転させ、スリーブ3aに現像バイアス電源S2より現
像バイアス電圧を印加する。電圧は、−500VのDC
電圧と、周波数1800Hz、ピーク間電圧1600V
の矩形のAC電圧を重畳したものを用い、スリーブ3a
と感光体1の間でジャンピング現像を行なわせる。
【0049】一方、不図示の給紙部から記録材としての
転写材Pが供給されて、回転ドラム1と、これに所定の
押圧力で当接させた接触転写手段としての、中抵抗の転
写ロール4との圧接ニップ部(転写部)Tに所定のタイ
ミングにて導入される。転写ロール4には転写バイアス
印加電源S3から所定の転写バイアス電圧が印加され
る。本実施例ではロール抵抗値は5×108 Ωのものを
用い、+2000VのDC電圧を印加して転写を行なっ
た。
【0050】転写部Tに導入された転写材Pはこの転写
部Tを挟持搬送されて、この表面側に回転ドラム1の表
面に形成担持されているトナー画像が順次に静電気力と
押し圧力にて転写されていく。
【0051】トナー画像の転写を受けた転写材Pはドラ
ム1の面から分離されて熱定着方式等の定着装置5へ導
入されてトナー画像の定着を受け、画像形成物(プリン
ト・コピー)として装置外へ排出される。
【0052】また転写材Pに対するトナー画像転写後の
ドラム面はクリーニング装置6により残留トナー等の付
着汚染物の除去をうけて清掃され繰り返して作像に供さ
れる。6aはクリーニングブレード、6bはスクイシー
トである。
【0053】本実施例のプリンタは、ドラム1、帯電装
置20の第1及び第2の接触帯電部材20、現像装置
3、クリーニング装置6の4つのプロセス機器をカート
リッジ30に包含させてプリンタ本体に対して一括して
着脱交換自在のプロセスカートリッジ方式の装置であ
る。31はカートリッジ30の着脱ガイド・支持部材で
ある。もっとも画像記録装置はプロセスカートリッジ着
脱式に限るものではない。
【0054】(2)感光体(ドラム)1 本実施例で用いた被帯電体としてのドラム1は負帯電の
OPC感光体であり、φ30mmのアルミニウム製のド
ラム基体上に次の第1〜第5の5層の機能層を順次に設
けたものである。
【0055】第1層は、下引き層であり、アルミニウム
ドラム基体の欠陥等をならすため、またレーザ露光の反
射によるモアレの発生を防止するために設けられている
厚さ約20μmの導電層である。
【0056】第2層は、正電荷注入層であり、アルミニ
ウムドラム基体から注入された正電荷が感光体表面に帯
電された負電荷を打ち消すことを防止する役割を果た
し、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって
106 Ωcm程度に抵抗調整された厚さ約1μmの中抵
抗層である。
【0057】第3層は、電荷発生層であり、ジスアゾ系
の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、
レーザ露光を受けることによって正負の電荷対を発生す
る。
【0058】第4層は、電荷輸送層であり、ポリカーボ
ネート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型半
導体である。したがって、感光体表面に帯電された負電
荷はこの層を移動することはできず、電荷発生層で発生
した正電荷のみを感光体表面に輸送することができる。
【0059】第5層は、電荷注入層であり、光硬化性の
アクリル樹脂にSnO2 超微粒子を分散した材料の塗工
層である。具体的には、アンチモンをドーピングし、低
抵抗化した粒径約0.03μmのSnO2 粒子を樹脂に
対して70wt%分散した材料の塗工層である。このよ
うにして調合した塗工液をディッピング塗工にて厚さ約
2μmに塗工して電荷注入層とした。これによって感光
体表面の抵抗は、電荷輸送層単体の場合1×1015Ωc
mだったのに比べ、1×1012Ωcmまで低下した。
【0060】(3)帯電装置2 a)装置の概略構成 本例の帯電装置2は基本的には前述図5のものと同様で
あり、第1の帯電部材である磁気ブラシ型帯電部材20
は、マグネットロール21と、その外側に該ロールに同
心に回転可能に外嵌した、非磁性の電極スリーブ22
と、この電極スリーブ22の外周面に内部のマグネット
ロール21の磁力により吸着させて形成保持させたキャ
リア(磁性粒子)による磁気ブラシ23からなる。電極
スリーブ22上でのマグネットロール21による磁束密
度は800×10-4T(テラス)である。
【0061】この帯電部材20は被帯電体としてのドラ
ム(感光体)1に略並行に配列し、磁気ブラシ23をド
ラム1面に接触させてマグネットロール21の軸21a
を不図示の軸受部に保持させて配設してある。マグネッ
トロール21は非回転に固定保持され、非磁性の電極ス
リーブ22が不図示の駆動手段により矢示の時計方向に
所定の周速度で回転駆動される。即ちドラム1との帯電
ニップ部Nにおいて磁気ブラシ23がドラム1面に接触
を保ちながら電極スリーブ22の回転に伴いドラム1の
回転方向に対してカウンター方向に回転する。
【0062】具体的には電極スリーブ21上の磁気ブラ
シ23はキャリアを厚さ1mmでコートして形成してあ
り、ドラム1との間に幅約5mmの帯電ニップ部Nを形
成している。本実施例で磁気ブラシ23のキャリア量は
約10gで、電極スリーブ22とドラム1との帯電ニッ
プ部Nでのギャップは500μmである。磁気ブラシ2
3への給電部としての電極スリーブ22に対して帯電バ
イアス印加電源S1から所定の帯電バイアスが印加され
る。
【0063】而して、ドラム1及び電極スリーブ22が
回転駆動され、また電源S1から電極スリーブ22に対
して所定の極性・電位の帯電バイアスが印加されること
で、磁気ブラシ23によりドラム1表面の電荷注入層の
導電粒子に電荷注入がなされて、ドラム1面が所定の極
性・電位に注入帯電方式で帯電処理される。
【0064】磁気ブラシ23とドラム1との周速比は、
以下の式で定義する。
【0065】周速比%={(磁気ブラシ周速−ドラム周
速)/ドラム周速}×100 *磁気ブラシ23の周速はカウンター回転の場合は負の
値。
【0066】周速比−100%は磁気ブラシ23が停止
している状態なので、磁気ブラシ23のドラム表面に停
止した形状がそのまま帯電不良となって、画像に出てし
まう。また順方向の回転は、カウンター方向と同じ周速
比を得ようとすると、磁気ブラシ23の回転数が高くな
ってしまう。磁気ブラシ23が遅い速度でドラムと順回
転で接触すると、磁気ブラシのキャリアがドラムに付着
しやすくなる。よって、周速比は−100%以下が好ま
しく、本実施例では−150%とした。
【0067】b)帯電原理(図2) 電荷注入帯電の原理について図2を用いて説明する。図
2の(a)は表面に第1の帯電部材としての磁気ブラシ
型帯電部材20を接触させて電圧を印加した状態の被帯
電体としての感光体(ドラム)1の層構成模型図、
(b)はその等価回路である。
【0068】11はドラム1のアルミニウム製ドラム基
体、12は電荷輸送層(第4層)、13は最表面の電荷
注入層(第5層)、13aはこの電荷注入層内の導電粒
子(SnO2 )である。ドラム基体11と電荷輸送層1
2との間には前述したように、第1〜第3層としての下
引き層、正電荷注入層、電荷発生層が存在しているが図
には省略した。
【0069】而して、電荷注入帯電は、中抵抗の接触帯
電部材20で中抵抗の表面抵抗を持つ被帯電体(感光
体)表面に電荷注入を行なうものであり、本件では感光
体表面材質のもつトラップ電位に電荷を注入するもので
はなく、電荷注入層13の導電粒子13aに電荷を充電
して帯電を行なう方式であり、(b)の等価回路のよう
に、電荷輸送層12を誘電体とし、アルミニウム製ドラ
ム基体11と、電荷注入層13内の導電粒子13aを両
電極板とする微小なコンデンサーに対して、接触帯電部
材20で電荷を充電する理論に基づくものである。この
際、導電粒子13aは互いに電気的には独立であり、一
種の微小なフロート電極を形成している。このため、マ
クロ的には感光体表面は均一電位に充電、帯電されてい
るように見えるが、実際には微小な無数の充電された導
電性粒子であるSnO2 が感光体表面を覆っているよう
な状況となっている。このため、レーザによって画像露
光を行なってもそれぞれのSnO2 粒子は電気的に独立
なため、静電潜像を保持することが可能になる。
【0070】c)磁性粒子(キャリア) 磁気ブラシ23を構成させるキャリアとしては、 ・樹脂とマグネタイト等の磁性粉体を混練して粒子に成
型したもの、もしくはこれに抵抗値調節のために導電カ
ーボン等を混ぜたもの、 ・燒結したマグネタイト、フェライト、もしくはこれら
を還元または酸化処理して抵抗値を調節したもの、 ・上記のキャリアを抵抗調整をしたコート材(フェノー
ル樹脂にカーボンを分散したもの等)でコートまたはN
i等の金属でメッキ処理して抵抗値を適当な値にしたも
の 等が考えられる。
【0071】これらキャリアの抵抗値としては、高すぎ
ると被帯電体としてのドラムに電荷が均一に注入でき
ず、微小な帯電不良によるカブリ画像となってしまう。
低すぎるとドラム表面にピンホールがあったとき、ピン
ホールに電流が集中して帯電電圧が降下しドラム表面を
帯電することができず、帯電ニップ状の帯電不良とな
る。よってキャリアの抵抗値としては、1×104 〜1
×107 Ωが望ましい。キャリアの抵抗値は、電圧が印
加できる金属セル(底面積227mm2 )にキャリアを
2g入れた後6.6kg/cm2 で加重し、電圧を1〜
1000V印加して測定した。
【0072】キャリアの磁気特性としては、ドラムへの
キャリア付着を防止するための磁気拘束力を高くする方
がよく、飽和磁化50(A・m2 /kg)以上が望まし
い。
【0073】実際に、本実施例で用いたキャリアは、平
均粒径が30μmで、抵抗値が1×106 、飽和磁化が
58(A・m2 /kg)であった。
【0074】d)第2の帯電部材(帯電前端部帯電器)
24 第2の帯電部材24は図1のように、第1の帯電部材と
しての磁気ブラシ型接触帯電部材20よりも被帯電体と
してのドラム1の回転方向(移動方向)上流側(クリー
ニング装置6と第1の帯電部材20との間)であって、
該帯電部材20の磁気ブラシ23の長手端部aに相当
(対応)するドラム部分位置に当接させて配設してあ
る。
【0075】この第2の帯電部材24は本実施例では導
電スポンジ(弾性体)を用いた。この第2の帯電部材2
4には第1の帯電部材である磁気ブラシ型帯電部材20
の電極スリーブ22に対する帯電バイアス印加電源S1
から該電極スリーブ22に対すると同じ電圧が給電され
る。この第2の帯電部材24に対する給電タイミングと
しては、第2の帯電部材24は第1の帯電部材20より
もドラム回転方向上流側に設けられているので、その移
動時間早くしている。
【0076】この第2の帯電部材24により、ドラム1
の該帯電部材当接面部分、即ち第1の帯電部材である磁
気ブラシ型帯電部材20の磁気ブラシ23の長手端部a
に相当するドラム部分位置の面が第1の帯電部材20で
帯電されるドラム面とほぼ同電位に帯電される。該第2
の帯電部材24が帯電するドラム長手範囲位置は、磁気
ブラシ23の端部aよりもマージンを見込んで5mm程
度内側から、第1の帯電部材20の帯電ニップ部Nで磁
気ブラシキャリアが長手外側領域Dに押し出されて広が
る可能性のある領域(20mm)まで、合計25mm幅
とした。
【0077】このように構成することにより、第1の帯
電部材20で帯電されるドラム面領域の、磁気ブラシ端
部に相当するドラム面部分は、第2の帯電部材24によ
ってあらかじめ第1の帯電部材20によるドラム面帯電
電位とほぼ同じ電位に帯電されるので、このドラム面部
分は磁性ブラシキャリアと同電位であり、磁性ブラシキ
ャリアがドラム1に付着することはない。よって磁気ブ
ラシ23のキャリアが減少しないので、連続使用に於い
ても安定した帯電性が得られる。
【0078】ここで使用した第2の帯電部材としての導
電スポンジ24はカーボン分散によって抵抗値を1×1
6 Ωcmに調整したEPDMの発泡体であるが、これ
に限るものではなく、導電材としてカーボン又は金属酸
化物を分散させたウレタン又はシリコーンゴム、NB
R,EPM,CR,SBR等の発泡体でも良い。
【0079】この第2の帯電部材24がスポンジのよう
な弾性体でなく、例えばソリッドのゴムであった場合に
は、被帯電体としてのドラム1との接触が不十分で均一
な電荷の注入が出来なかった。しかし、弾性体を使用す
ることにより、ドラムと均一に接触することが出来、電
荷の均一な注入が可能と成った。
【0080】また、本実施例では第2の帯電部材24の
弾性体としてスポンジを用いたが、中抵抗のフェルトな
どでも同様の効果が得られた。
【0081】〈実施例2〉(図3) 本実施例は前述実施例1において、第2の帯電部材24
としてファーブラシを用いたものである。他の装置構成
は実施例1と同じである。このファーブラシ24はレー
ヨンにカーボンを分散した繊維からなり、抵抗値が5×
106 Ωcmで、300デニール/50フィラメント、
1平方ミリメートル当り155本の密度である。
【0082】また、ファーブラシの材質としては、ユニ
チカ(株)製のREC−B、REC−C、REC−M
1、REC−M10、さらに東レ(株)製のクラカー
ボ、レーヨンにカーボンを分散したもの、三菱レーヨン
(株)製のローバル等が考えられるが、環境安定性の点
でユニチカ(株)製のREC−B、REC−C、REC
−M1、REC−M10が望ましい。
【0083】本実施例の場合も実施例1と同様の作用効
果が得られる。さらに、第2の帯電部材24としてファ
ーブラシを用いたことによりドラム1との接触が柔軟に
なるため、接触トルクが減るという利点がある。
【0084】〈実施例3〉(図4) 本実施例は第2の帯電部材24がクリーニング装置6の
端部シール部材を兼ねる。このクリーニング装置端部シ
ール兼用の第2の帯電部材24は導電スポンジであり、
第1の帯電部材としての磁気ブラシ型帯電部材20の磁
気ブラシ23の長手端部a(図1の(b))に相当する
ドラム部分位置に当接させ、クリーニング装置6のクリ
ーニングブレード6a・スクイシート6b位置に設けて
ある。具体的には図4の(b)に示すように、クリーニ
ング装置6のブレード支持部材61に支持されるウレタ
ンのクリーニングブレード6aの長手両端部に第2の帯
電部材兼端部シール部材としての導電スポンジ24を設
けてあり、クリーニングされたトナーをすくうスクイシ
ート6bが該導電スポンジ24に一部かかっている。
【0085】本実施例で用いた導電スポンジ24は、実
施例1で用いたものと同じカーボン分散のEPDMの発
泡体である。また、実施例2で述べたファーブラシで構
成しても良いが、その場合はトナーがもれないように高
密度のものを使用する必要がある。また、導電性のフェ
ルト、布等でも同様の効果が得られる。
【0086】このように構成することで、前述の実施例
と同様に、磁気ブラシ23の長手端部外側のドラム面部
分はクリーニング装置6の端部シールを兼ねた導電スポ
ンジ24によってあらかじめ帯電電位に帯電されている
ので、磁気ブラシ23の長手端部外側D(図の(b))
に相当するドラム上は磁気ブラシキャリアと同電位に帯
電されており、磁気ブラシキャリアがドラムに付着する
ことはない。
【0087】また本実施例の構成では、第2の帯電部材
24がクリーニング装置6の端部シールを兼ねているの
で、第2の帯電部材24のために新たにスペースを設け
る必要がなく、装置の小型化に有効な手段である。
【0088】なお、第1の帯電部材としての磁気ブラシ
型帯電部材20は回動エンドレスベルト部材を用いた構
成のものにすることもできる。また非回転のロッド状・
角棒状・横長板状等の形態のものとすることもできる。
また磁気ブラシ23は表面を導電処理したマグネット部
材にキャリア(磁性粒子)を直接に吸着形成保持させる
こともできる。第2の帯電部材24はコロ状部材等の回
転体の形態のものとすることもできる。
【0089】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気ブラ
シ型帯電部材を用いた帯電装置、該帯電部材ないし帯電
装置を用いた画像記録装置ないしプロセスカートリッジ
について、上記のように第2の接触帯電部材を具備させ
たことで、該第2の接触帯電部材により、主の接触帯電
部材である第1の磁気ブラシ型帯電部材の磁気ブラシの
長手端部に相当(対応)する被帯電体(像担持体)部分
位置の面をその電位が磁気ブラシの電位と略等しくなる
ようにあらかじめ帯電させることができるので、第1の
帯電部材の磁気ブラシの長手端部においても、該帯電部
材と、被帯電体との間に電位差を無くすことができ、帯
電ニップ部で非帯電域に押し出された第1の帯電部材の
磁気ブラシ磁性粒子(キャリア)も被帯電体と同電位に
なり、磁気ブラシ磁性粒子が被帯電体に付着することを
防止できる。
【0090】よって、磁気ブラシ型帯電部材の磁気ブラ
シ磁性粒子が被帯電体(像担持体、感光体)側に付着移
行して減少することがなく、被帯電体表面の帯電の均一
性・長期安定性の向上を図ることができ、画像記録装置
やプロセスカートリッジにあってはその帯電の均一性・
長期安定性により、長期の使用においても、帯電不良等
のない高品位な画像を安定に出力させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例1における画像記録装置の一例
の概略構成図、(b)は帯電部材部分の平面模型図
【図2】(a)・(b)は注入帯電の原理説明図
【図3】実施例2の装置の要部の模型図
【図4】(a)は実施例3の装置の要部の模型図、
(b)はクリーニング装置のクリーニングブレード、ス
クイシート、端部シール部材兼用の第2の帯電部材の配
置関係を示す模型図
【図5】(a)は従来装置の横断面模型図、(b)は磁
気ブラシ型帯電部材の一端側の縦断面模型図
【符号の説明】
1 被帯電体としての感光体(ドラム) 11 ドラム基体 12 電荷輸送層 13 電荷注入層 13a 導電粒子 2 磁気ブラシ型帯電装置 20 第1の帯電部材としての磁気ブラシ型帯電部
材 21 マグネットロール 22 電極スリーブ 23 磁性粒子(キャリア)の磁気ブラシ 24 第2の帯電部材 S1 帯電バイアス印加電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古屋 正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に電荷注入層を有する被帯電体に電
    圧を印加した帯電部材を当接させて被帯電体を帯電する
    帯電装置であり、 上記帯電部材は、磁性粒子で構成された磁気ブラシを有
    し、該磁気ブラシを被帯電体に当接させ電圧を印加して
    被帯電体を帯電する磁気ブラシ型の帯電部材であり、 この帯電部材を第1の帯電部材としたとき、この第1の
    帯電部材よりも被帯電体移動方向上流側であって、該帯
    電部材の磁気ブラシの長手端部に相当する被帯電体部分
    位置に当接して第2の帯電部材を有することを特徴とす
    る帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の帯電部材が弾性体であること
    を特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 【請求項3】 前述第2の帯電部材としての弾性体が固
    定であることを特徴とする請求項2に記載の帯電装置。
  4. 【請求項4】 前述第2の帯電部材としての弾性体が弾
    性発泡体であることを特徴とする請求項2または同3に
    記載の帯電装置。
  5. 【請求項5】 前述第2の帯電部材としての弾性体が導
    電繊維によって構成されたブラシであることを特徴とす
    る請求項2または同3に記載の帯電装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の帯電部材へ印加する電圧が前
    記第1の帯電部材に印加する電圧と同じであることを特
    徴とする請求項1ないし同5の何れかに記載の帯電装
    置。
  7. 【請求項7】 像担持体に該像担持体面を帯電装置で帯
    電する工程を含む作像プロセスを適用して画像記録を実
    行する画像記録装置であり、 上記像担持体は表面に電荷注入層を有し、 上記帯電装置は像担持体に電圧を印加した帯電部材を当
    接させて像担持体を帯電する帯電装置であり、 上記帯電部材は、磁性粒子で構成された磁気ブラシを有
    し、該磁気ブラシを像担持体に当接させ電圧を印加して
    像担持体を帯電する磁気ブラシ型の帯電部材であり、 この帯電部材を第1の帯電部材としたとき、この第1の
    帯電部材よりも像担持体移動方向上流側であって、該帯
    電部材の磁気ブラシの長手端部に相当する像担持体部分
    位置に当接して第2の帯電部材を有することを特徴とす
    る画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の帯電部材が弾性体であること
    を特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前述第2の帯電部材としての弾性体が固
    定であることを特徴とする請求項8に記載の画像記録装
    置。
  10. 【請求項10】 前述第2の帯電部材としての弾性体が
    弾性発泡体であることを特徴とする請求項8または同9
    に記載の画像記録装置。
  11. 【請求項11】 前述第2の帯電部材としての弾性体が
    導電繊維によって構成されたブラシであることを特徴と
    する請求項8または同9に記載の画像記録装置。
  12. 【請求項12】 前記第2の帯電部材へ印加する電圧が
    前記第1の帯電部材に印加する電圧と同じであることを
    特徴とする請求項7ないし同11の何れかに記載の画像
    記録装置。
  13. 【請求項13】 前記像担持体が電子写真感光体あるい
    は静電記録誘電体であることを特徴とする請求項7ない
    し同12の何れかに記載の画像記録装置。
  14. 【請求項14】 少なくとも、表面に電荷注入層を有す
    る像担持体と、該像担持体を帯電処理するための帯電装
    置の少なくとも帯電部材を包含し、画像記録装置本体に
    対して着脱されるプロセスカートリッジであり、 上記帯電装置は像担持体に電圧を印加した帯電部材を当
    接させて像担持体を帯電する帯電装置であり、 上記帯電部材は、磁性粒子で構成された磁気ブラシを有
    し、該磁気ブラシを像担持体に当接させ電圧を印加して
    像担持体を帯電する磁気ブラシ型の帯電部材であり、 この帯電部材を第1の帯電部材としたとき、この第1の
    帯電部材よりも像担持体移動方向上流側であって、該帯
    電部材の磁気ブラシの長手端部に相当する像担持体部分
    位置に当接して第2の帯電部材を有することを特徴とす
    るプロセスカートリッジ。
  15. 【請求項15】 前記第2の帯電部材が弾性体であるこ
    とを特徴とする請求項14に記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  16. 【請求項16】 前述第2の帯電部材としての弾性体が
    固定であることを特徴とする請求項15に記載のプロセ
    スカートリッジ。
  17. 【請求項17】 前述第2の帯電部材としての弾性体が
    弾性発泡体であることを特徴とする請求項15または同
    16に記載のプロセスカートリッジ。
  18. 【請求項18】 前述第2の帯電部材としての弾性体が
    導電繊維によって構成されたブラシであることを特徴と
    する請求項15または同16に記載のプロセスカートリ
    ッジ。
  19. 【請求項19】 前記第2の帯電部材へ印加する電圧が
    前記第1の帯電部材に印加する電圧と同じであることを
    特徴とする請求項14ないし同18の何れかに記載のプ
    ロセスカートリッジ。
  20. 【請求項20】 前記像担持体が電子写真感光体あるい
    は静電記録誘電体であることを特徴とする請求項14な
    いし同19の何れかに記載のプロセスカートリッジ。
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