JPH11311868A - 画像形成装置用感光体、画像形成装置及び画像形成プロセス - Google Patents
画像形成装置用感光体、画像形成装置及び画像形成プロセスInfo
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Abstract
し、クリーニングに必要な負荷や機構を減少し、感光体
等の長寿命化を図り、装置の小型化に有利な画像形成装
置用感光体、装置及び画像形成方法を提供する。 【解決手段】 感光体表面とトナーとの濡れ性(W:接
着仕事)を60乃至110mN/mの範囲に規定する。
Description
光体表面を帯電し、その帯電面に可視光、ライン走査レ
ーザー光により画像情報の書込をし、更にトナー等を用
いて像化して画像形成を実行するものであり、トナー像
転写後の感光体表面電位をクリーニングするクリーニン
グ手段を有する画像形成装置用の感光体に関する。また
本発明は該感光体を具備する画像形成装置および該感光
体を用いた画像形成方法に関する。
エネルギー(γ)から導き出される感光体と付着物との
濡れ性(W)を規定し、トナー等の異物の付着性を制御
して、温湿度変化等の環境変動に対しても良好な画質を
極めて長期にわたって安定して供給し得る画像形成装置
用感光体に関する。
く、近年需要の伸びの著しいコンピュータ、ワードプロ
セッサ等の出力手段としてのプリンターを加え、広く利
用されている。その使用環境も多岐にわたり、たとえば
環境変動による出力画像の濃度の変動を防止する手段な
ど、様々な画像を安定化する手段がとられている。特に
こうしたプリンターは従来のオフィスユースのみなら
ず、パーソナルユースが増大した為、低コスト、メンテ
ナンスフリーといった経済性が重視される。
ー、再生紙利用等、紙の使用量低減、消費電力低減の省
エネルギー化等、環境への影響対策が、経済性と同様の
重要度で求められている。
スの一例を示す概略図である。
(以下、単に「感光体」と称する)101の周辺には、
主帯電器102、静電潜像形成部位103、現像器10
4、転写紙供給系105、転写帯電器106(a)、分
離帯電器106(b)、クリーナ107、搬送系10
8、除電光源109などが配設されている。感光体10
1は、必要に応じて面状内面ヒータ125によって温度
コントロールをしてもよい。
2により、均一に帯電され静電潜像形成部位103によ
り静電潜像が形成される。
された現像器104の現像スリーブによりトナー像とし
て顕像画化される。
される転写材Pにトナー像が転写供給される。該転写材
Pは分離帯電器106(b)且つ/又は爪等の分離手段
により、感光体101から分離され、搬送系108を経
由して定着器123内の定着ローラー124によって、
表面のトナー像が定着された後、画像形成装置外へ排出
される。
は、表面の残トナーや紙粉等の付着物がクリーニング装
置107内のクリーニングブレード120、クリーニン
グローラー(またはブラシ)121等により除去され、
次の画像形成に供される。
像を、紙などの転写材に転写する工程を繰り返す周知の
画像形成装置において、転写後、感光体表面に残留する
トナー等の異物をクリーニング手段で除去する必要があ
る。
装置107としては、ゴム等の樹脂からなるクリーニン
グブレード、樹脂繊維等からなるクリーニングブラシな
どが実用化されている。その他には磁気などにより感光
体表面に残留するトナー等の磁性粉体を吸着除去する方
法もある。
例を、図を使用して概略説明する。
た図である。
て、上記及び図4のクリーニング装置301のように、
ウレタンゴムなどからなるクリーニングブレード30
2、シリコンゴム或いはスポンジ、或いは磁性体等の材
料からなるクリーニングローラー303、ドクターロー
ラー304、廃トナー溜り305、廃トナー搬送系30
6等からなる。
て設置され、ブレード状の形態の場合もある。その場合
は、スクレーパ(又はドクターブレード)と称される。
おいて、単純化の為にスクレーパについての記載は省略
する。
ンゴムにシリコン化合物を混合する等して、適宜な弾性
や硬度を持たせたクリーニングブレード302が設置さ
れている。
転方向上流側には、磁石からなるクリーニングローラー
303を有する。該クリーニングローラー303には、
主として回収トナー等の磁性粉体が磁気力により付着コ
ートしている。感光体表面には、付着している磁性粉体
のコート部が適宜な当接幅(ニップ巾という)で当接
し、感光体との所定の相対速度をもって摺擦を行う。
外にも、トナーと逆極性のバイアスを印加したものでも
よいし、シリコンゴムやスポンジ状の樹脂等からなるロ
ーラーでもよい。
部材でもよい。ブラシ状の部材としては、使用する感光
体の硬度やプロセススピード等により、材質を適宜選択
することが好ましい。
用するブラシ材料の一例として、ポリエチレンやポリス
チレン等の化学繊維ブラシ、該化学繊維にカーボンを混
入し、所望の導電性を有するようにした導電性繊維、ア
モルファス金属の繊維(例:ユニチカ製商品名「ボルフ
ァ」等)等を使用したブラシを使用してもよい。
た、局所的な過剰当接圧等による感光体の摩耗などの不
具合を防止する為、感光体101と該クリーニングロー
ラー、クリーニングブラシ等とのニップ巾は所定の巾に
保持されることが好ましい。
置にコロ等の突き当てでもよいし、所定の圧力でローラ
ーを感光体に押し当ててもよい。また、磁性体のローラ
ー等では、トナーコート厚を調整する方法も可能であ
る。
一部を除去した、或いは更に構成が追加されたクリーニ
ング装置を使用してもよい。
ける各動作を示す図である。以下、図5を例に、クリー
ニング工程の概略を、順を追って記す。
が当接している感光体101が所定の速度で回転してい
る。図5(a)においては、感光体101表面が紙面の
左方から、クリーニングブレード302がある右方に移
動する。
程、潜像形成工程、更に現像工程によりトナー像が形成
される。
残トナーや、ロジン、タルク等の付着物は、静電気力
(クーロン力)や、分子間力、摩擦力その他の付着力等
により、感光体表面に付着した状態で、クリーニング装
置に接近する。
度に保持されている場合もある。
303(又はクリーニングブラシ等:以下括弧内記載を
略す)は付随していない場合もある。
体表面との当接部位において、感光体との潤滑性を持た
せる為に粉体を塗布した状態で使用する場合が多い。図
5(a)においては、クリーニングローラー303から
トナー溜り307を介して、既に回収された廃トナーの
一部、或いは適宜な方法でクリーニングローラーに付与
されているトナーが適宜供給されている。
03がある系では、上述の残トナー等はクリーニングロ
ーラー303により摺擦され、掻き取り、或いは吸引回
収される。これらのトナーは該クリーニングローラー3
03に取り込まれる(図5(b))。
は、一部はドクターローラー(又はドクターブレード:
以下括孤内記載を略す)304等の、適宜な機構により
回収される。回収された残トナー等は、クリーニング装
置301内のトナー溜り305へ送られる(図5
(c))。
2の感光体との潤滑性の観点から、クリーニングローラ
ー303から、適宜な量の残トナー等を放出する場合も
ある。
06等を経由して、不図示の廃トナー回収容器に回収さ
れる。
ナーが再利用される場合もある。
ー303により回収されなかった残トナー、或いはクリ
ーニングブレード303を有していない系の残トナーや
上述の様にクリーニングローラーから放出された残トナ
ー等は、感光体101表面に付着した状態でクリーニン
グブレード302に接近する。これらの残トナー等は、
例えばクリーニング装置301のクリーニングブレード
302によってかき落とされ、回収される。
ら、スクリュー等からなる廃トナー搬送系306を経由
し、不図示の廃トナー貯蔵器へ搬送、排出される(図5
(d))。
示の部位に設置されている場合も有り、カートリッジ式
のレーザービームプリンター(LBP)等の画像形成装
置では、クリーニング装置に組込まれる場合もある。
ある、除電光源109等によって消去される。
も、上述の如く、ブラシ状のクリーニングブラシを感光
体表面に圧接摺擦し、種々の付着異物を除去する手段を
用いることができる。
ーラーや、トナーと逆の極性にバイアスを印加したクリ
ーニングローラー、或いはクリーニングローラー自体を
トナーと逆特性になる様に構成したものを使用し、非接
触で、或いは感光体表面に当接させ、或いは吸引した回
収トナー等により、間接的に感光体に圧接摺擦して異物
を除去する方式等が既に提案されている。
リーニングブラシ、クリーニングローラー等)は、クリ
ーニング装置内に配置されており、各々単独又は組み合
わせて使用して、感光体表面から前述のような異物、及
びトナー等の粉体を除去する。
が整った環境のみならず、低温低湿〜高温高湿環境に至
るまで、さまざまな条件下で使用される機会が急増して
いる。
し、メンテナンスフリーや長寿命化のために、電子写真
の安定化に加え、上記のようなクリーニング不良やトナ
ーの融着等に対して、更なる高画質化に対する要求が高
まっている。
加、使用する環境の多様化が進み、特に高画質を、環境
変動などに対しても極めて安定して確保し、明瞭な画像
を長期にわたり得ることが必要である。また、装置自体
の小型化、低コスト化も重要である。
ためには、潜像形成を高精度に制御するとともに、感光
体表面を均一にクリーニングすることが必要である。ま
た、クリーニング装置の小型化、部材の簡易化、減少が
必要である。
等により、特に耐久が進んでくると、残トナーの一部は
クリーニングブレード302等、上記の部材や装置によ
り除去されず、感光体表面に残留する場合がある。
説明した帯電工程以降の工程を、更に1回以上、繰り返
し経過する。
ーニングブレード302やクリーニングブラシ、クリー
ニングローラー303、また不図示の転写材等の摺擦に
より、且つ/又は熱により感光体表面への付着面積が広
がったり、感光体表面からの距離方向、いわゆる高さ方
向に成長する場合もある。
に異物が付着し、付着部位の面積、且つ/又は高さが大
きくなる場合がある。
感光体表面から除去されない場合は、徐々に拡大し、画
像上に黒点として認識できる様になることも有る。
内に滞留或いは蓄積されているトナーや紙粉等(以下、
回収トナー)が凝集していることがあった。
くても、その後、画像形成工程において、装置内、感光
体付近の温度が上昇し、該感光体表面とクリーニング装
置の接点近傍の残留トナーや回収トナーが昇温時に凝集
する場合があった。
ヒーター等を有する装置においては、長期休止後の始動
時における画像形成工程において、感光体表面の温度上
昇により、該感光体表面と該クリーニング装置のトナー
が凝集し、クリーニングブレードやクリーニングローラ
ー等のクリーニング手段を損傷するブロッキングと称さ
れる現象を引き起こす場合があった。
グブレード欠けやブレードめくれ、或いはクリーニング
ローラーにスジが入るなどの、クリーニング部材の損傷
や、クリーニングブレードのびびりやクリーニングロー
ラーと感光体のニップ巾が感光体長軸方向で不均一にな
るなど、クリーニング状態の異常が生じる場合がある。
全にはなされない、いわゆる「クリーニング不良」とな
る。
ングブレードが一部欠けて画像にトナーの「黒スジ」が
発生したり、感光体の表面全体にトナーが薄くコーティ
ングされたようになる「フィルミング」、また固着した
トナーにより、画像上に黒点が生じる「融着」等が生じ
る場合がある。
コーティング厚に局部的なむらが生じたり、クリーニン
グローラーの、感光体への当接圧にむらが生じて、感光
体表面の削れむらを生じる場合がある。
屈折の差異、干渉等によって該感光体の光導電層への実
効光量に局所的な変化が生じ、画像の濃度むらとなる場
合があった。
ナンス、場合によっては装置部品の交換などが必要にな
り、メンテナンスフリーが阻害される。
これらのクリーニング不良が発生しないように、つまり
感光体表面に付着している異物を完全に除去する為に、
様々な手法が開示、または使用されている。例えば、
(1) クリーニングブレードやクリーニングブラシ、
同ローラー等のクリーニング部材が感光体に当接する圧
力(当接圧)或いは侵入量を規定したり、(2) クリ
ーニング部材の感光体への相対速度の制御、また付着物
の掻取り力を向上させる為に材料を変更する方法や、
(3) 或いは、該クリーニングローラーの表面に螺旋
状に溝を形成するなどの形状変更、(4) また、磁性
体やバイアス等による制御など、がある。
像がぼやけた感じになる「(高湿)画像流れ」は、繰り
返し使用により帯電器から発生するオゾンの派生物であ
るコロナ生成物の影響により感光体表面が水分を吸着し
やすくなり、これが電荷の横流れの原因となり、画像流
れとなる。
体では、実公平1−34205号公報に記載されてい
る、上述のようなヒーターにより、感光体表面に吸着し
た水分を蒸発させる方法が、また特公平2−38956
号公報に記載のような、磁性ローラーと磁性トナーから
形成されたブラシにより感光体表面を摺擦してコロナ生
成物を除去する方法、また、特開昭61−100780
号公報に記載のような弾性ローラーにより感光体表面を
摺擦し、コロナ生成物を除去する方法、等が知られてい
る。
のクリーニングローラーやクリーニングブラシで感光体
表面を摺擦することもできる。
感光体の様に表面が高硬度の場合に実用に供し易い。
らかい感光体では、感光体が摺擦研磨されることを前提
として電子写真装置を設計したりする方法や、逆に、該
感光体が摺擦研磨されることに関して、均一研磨や長寿
命化の為の対策を追加する場合がある。
せるための例の多くは、上記のように、クリーニング部
材の当接圧或いは侵入量を増加したり、クリーニングブ
ラシやクリーニングローラー等の感光体への相対速度を
増加するなど、摺擦力を増大させるものである。
は相反し、感光体表面の摩耗が生じたり、逆にクリーニ
ングブレードの欠けやクリーニングローラーのキズ等、
感光体やクリーニング装置への負荷が大きくなる場合が
多くなるなど、感光体や、クリーニング装置を含む画像
形成装置への負荷の増大は否めない。
までも、部材の形状の変化等を生じ、その結果クリーニ
ング性が変化する。
は、摺擦を増加せしめることなく、クリーニング力の向
上を図ることも可能であるが、非磁性体等、感光体表面
に残留している物質によっては、磁気力、静電気による
引力(クーロン力)に作用されない場合がある。
要となり、装置の小型化、低コスト化が困難となる。
テナンスフリーの為に、これらの条件をクリアし、長期
間、好適状態のクリーニング作用を保持し得ることが重
要である。
方では、感光体表面自体のクリーニング性、即ちクリー
ニングされ易さの制御が必要不可欠となる。
クリーニングにかかる特性を制御する必要があり、その
ためにクリーニング装置の構成の感光体表面への異物や
トナーの付着性を制御することが極めて重要である。
表面性に関しては、特開昭60−22131号公報、特
開昭60−22132号公報、特開平1−269945
号公報、特公平4−62579号公報等に、純水との接
触角で規定することが挙げられているが、トナー等の異
物との接触性や濡れ性と、クリーニング性の相関等に付
いては十分な開示がなされていない。
とが好ましく、該測定結果により感光体とトナーの組合
わせなどを規定し、高画質な画像を安定して得られる電
子写真装置、方法が望ましい。
ァックスのように実際に常用されている小型電子写真装
置において、サービス間隔を拡大し得るシステムとして
きわめて有効である。
用いることにより上記問題を解決する。
露光からなる潜像形成工程、トナー像を形成する工程、
該トナー像を転写材に転写する工程、および該感光体の
表面から異物を除去するクリーニング工程、とを有する
画像形成工程により、繰り返し画像形成が可能な、画像
形成装置に使用する画像形成装置用感光体において、該
感光体表面への付着物の濡れ性(W)の値が、60乃至
110mN/mの範囲に規定することを特徴とする。よ
り好ましくは75乃至95mN/mの範囲である。
は、Forkesの拡張理論により導き出すことができ
る。
することにより、感光体表面からトナー等の異物を除
去、即ちクリーニング工程に必要な負荷や機構を低減で
きる。
や感光体の特性を長期にわたり保持できる。
形成の各工程の精度が長期にわたり維持され、高画質な
画像を安定して得ることができるようになる。
述べる。
光体を使用した画像形成装置などに搭載されている場合
がある。省エネルギーの観点からは、ヒーターの容量を
減少乃至はヒーターレスとすることが好ましい。
の融着に対するラチチュードも拡大する。
乃至は除去する場合、感光体の帯電能などの特性が温度
により実用上変化しないことが好ましい。
光体は、光導電層は10〜30原子%の水素を含み、光
吸収スペクトルの指数関数裾(アーバックテイル)の特
性エネルギーが50〜60meVであって、かつ局在状
態密度が1×1014〜1×1016cm-3であることを特
徴としている。
性等を改善した、a−Si系感光体を使用することによ
り、上記の作用と相乗して、より一層の効果を得ること
が出来る。
構の概略について、図3の画像形成装置の一例を示す該
略図をもって説明する。
辺には、主帯電器102、静電潜像形成部位103、現
像器104、転写紙供給系105、転写帯電器106
(a)、分離帯電器106(b)、クリーニング手段で
ある所のクリーナ107、搬送系108、除電光源10
9などが配設されている。感光体101は、必要に応じ
て面状内面ヒータ125によって温度コントロールをし
てもよい。
スを説明すると、感光体101は、不図示の電圧印加手
段から+5〜10kVの高電圧を印加した主帯電器10
2により一様に帯電され、これに静電潜像形成部位、す
なわちランプ110から発した光が原稿台ガラス111
上に置かれた原稿112に反射し、ミラー113、11
4、115を経由し、レンズユニット117のレンズ1
18によって結像され、ミラー116を経由し、導かれ
投影された静電潜像が形成される。
至はac+dc電圧を印加した現像器104から、負極
性トナー(「ネガトナー」と称する)が供給されてトナ
ー像となる。
ストローラ122によって先端タイミングを調整され、
感光体方向に供給される転写材Pは、例えば7〜8kV
などの適宜な高電圧を印加した転写帯電器106(a)
と感光体101の間隔において背面から、トナーとは反
対極性の電界を与えられ、これによって感光体表面のト
ナー像は転写材Pに転移する。
00〜600Hzの高圧AC電圧を印加した分離帯電器
106(b)や、不図示の分離爪等の分離手段により、
転写紙搬送系108を通って定着装置123に至り、該
定着装置132内の定着ローラー124により、トナー
像は定着されて装置外に排出される。
ニング装置である所のクリーナユニット107内のクリ
ーニングブレード120によってかき落とされる。クリ
ーナー107内には他にクリーニングローラー等の装置
があっても良い。その後感光体表面に残存する静電潜像
は除電光源109によって消去される。
該略図である。感光体を正極帯電させ、負極性のトナー
を使用する場合の1例について記載している。
付与手段103に対する光源として、原稿に反射した光
をいったん信号化し、使用する感光体の感度やその他の
特性に適宜な可干渉光、いわゆる所定の波長のレーザー
等が使用されてもよい。
方法、転写方法や、電圧条件等は異なるものを使用して
もよい。
ーニング装置を拡大した図である。
ウレタンゴムなどからなるクリーニングブレード30
2、シリコンゴム或いはスポンジ、或いは磁性体等の材
料からなるクリーニングローラー303、ドクターロー
ラー304、廃トナー溜り305、廃トナー搬送系30
6等からなる。このドクターローラー(又はドクターブ
レード)304は必要に応じて設置される。
或いは、更に構成が追加されたクリーニング装置を使用
してもよい。
接圧または侵入量で感光体表面に、均一に当接するよう
に設置されている。該クーリニングブレード302は、
必要に応じてイコライズ機構や可動機構を有し、感光体
表面との当接の均一性を向上させてもよい。
に、必要に応じてクリーニングローラー303を設置す
る。該クリーニングローラー303には、シリコンゴム
等の弾性材、スポンジ材、或いは磁性体を使用してもよ
いし、トナーと逆極性のバイアスを印加してもよい。
に、又は磁力等で付着しているトナーなどの磁性粉体等
により間接に感光体に当接され、該当接部位にて感光体
は摺擦され、付着物が掻き取られるものである。
なるクリーニングブラシや、樹脂或いは磁性体等からな
るクリーニングローラー等の、単独或いは組み合わせに
より構成させる。
ンゴムなどからなるクリーニングブレード302等のク
リーニング手段と、感光体表面との間に相対移動が生じ
たとき、摩擦が生じる。
擦され、掻取られる。掻き取られ、回収されたトナー
(回収トナー)は、一部がドクターローラー(又はスク
レーパ)304によりクリーニングローラー303から
除去され、クリーニング装置内の廃トナー溜り305、
廃トナー搬送系306を経由して不図示の廃トナー貯蔵
器へ排出される。
去する為には、相応の摩擦力等の負荷が必要となる。
いわゆるクリーニングブレード圧は、図6、図7に示す
ように、クリーニング性能と、ブレード欠け等との相関
から、2乃至100gf/cmであることが好ましい。
より好ましくは5乃至50gf/cmである。なお、図
6においてはニップ幅(W)を30〜120μmの範囲
で変化させた場合のブレード圧に対するクリーニング性
レベル(レベルの評価については後述する)を、図7で
は感光体表面の突起高さ(H)を0〜20μmの範囲で
変化させた場合のブレード圧に対するブレード欠けレベ
ル(レベルの評価については後述する)をそれぞれ示し
ている。
の材料や、突起その他を含めた表面形状、該感光体の表
面速度等の条件により、適宜設定される。
の様に、直接或は間接に感光体表面と当接した状態で、
感光体表面と所定の相対速度をもって移動する。
く、クリーニング装置301内に設置され、これにドク
ターローラー(又はスクレーパ)304が当接設置され
る。
光体表面を摺擦する為に、該感光体表面に対して所定の
相対速度で駆動される。
体に対して従導方向(以下「順方向」と称する)を+と
して、該感光体に対する相対速度で記す。
防止の為、該相対速度を、+100%より大、又は+5
%以上+100%未満、又は−4%乃至−80%の範囲
のいずれかで使用することが好ましい。
「+100%」は、クリーニングローラーが、感光体表
面の順方向に等速で回転している、いわゆる“連れ回
り”を指し、「−100%」は、感光体との当接部位に
おいて、感光体表面と逆方向、いわゆるカウンターに、
感光体と同等の表面速度で回転している状態を指す。
は、相対速度「0%」である。
向に回転する方向に回転させると、順方向に回転させる
場合と比較すると、低回転速度でクリーニング効果を得
ることができる。
モーターに対する配慮であり、順方向であっても、適宜
な相対速度を持って回転させればよい。
方向の駆動であればよい。
方向)に対してばかりでなく、感光体の長軸方向(紙面
に垂直な方向)、或いはその組合せで駆動しても構わな
い。
適宜定義が異なるが、実質的に0%でなければよい。好
ましくは、−4%〜+4%を除く範囲である。
は、感光体表面に対して、距離或いはニップ巾、当接圧
等を調整し得る機構を設けてもよい。
ーニング装置は、該磁気力、クーロン力等が、感光体表
面に付着した付着物を該感光体から吸引除去するもので
ある。
ングローラー表面の吸引効果を維持する為、上記の摺擦
するクリーニングローラー等と同様に、適宜な装置速度
で駆動することが好ましい。
面に付着している残留トナー等の異物を、感光体表面と
の付着力以上の力で、該感光体表面から除去することで
ある。
リーニング工程にかかる負荷を低減できる。
ルギー(表面張力と同義)として、検出することが可能
である。
ルギーに付いて述べる。
は、物理結合の範疇であり分子間力(van der
Waals力)が原因である。
として表面自由エネルギー(γ)がある。
る。
物質1が物質2上に広がる「拡張濡れ」、物質1が物質
2に浸ったり、染み込む「浸漬濡れ」である。
(γ)と濡れ性に関して、Youngの式から物質1と
物質2との関係は、下記式(1)のようになる。
れ」における濡れ性(以下「接着仕事(Wa)」と称す
る)は、Dupreの式より、下記式(2)のようにな
る。
下記式(3)で表される。
面へのトナー付着を考える場合は、物質1を感光体、物
質2をトナーとすればよい。
を大きくする為には、感光体とトナーの接着仕事Wa12
を小さくしてやることが有効である。
は、その接触角θ12を直接測定することができるが、感
光体とトナーの様に、固体と固体の場合は、接触角θ12
を測定し得ない。
もに固体であり、このケースに該当する。従って、本発
明に係る感光体とトナーの接着仕事は、後述のごとく、
該当する各々の表面自由エネルギー(γ)の各成分より
算出する。
紙8(3)、131〜141(1972)で、界面自由
エネルギー(界面張力と同義)に関し、非極性な分子間
力について述べたForkesの理論に対し、さらに極
性、又は水素結合性の分子間力による成分にまで拡張で
きることを示している。
の表面自由エネルギーを2乃至3成分で求めることがで
きる。以下に、付着濡れの場合を例に3成分の理論につ
いて記す。この理論は下記の如き仮定の基で成り立って
いる。
ない。
の物質の界面自由エネルギーγ12は、下記の様になる。
表面と、異物、トナー等の付着物と置き換えることで、
一方を液化する必要なく、表面自由エネルギーを求め、
それらから接着仕事(Wa)を算出できる。
d,hの表面自由エネルギー各成分が既知の試薬を使用
し、該試薬との付着性を測定し、算出することが出来
る。
ン、α−ブロモナフタレンを使用し、協和界面(株)製
の接触角計CA−S ROLLを使用して上記各試薬の
感光体表面への接触角を測定し、同社製表面自由エネル
ギー解析ソフトEG−11にて表面自由エネルギーγを
算出した。なお、評価液体については、上記のもののみ
に限定されるものではない。
分が適宜な組み合わせのものを使用すればよい。また測
定方法も、上記の他にも一般的な手法の、例えばウィル
ヘルミ法(つり板法)、ドゥ・ヌイ法等で測定すること
により、行うことができる。
類があるが、感光体表面にトナーが固着、融着する場合
には、感光体表面に残留したトナーが感光体に付着し、
クリーニング、帯電等の工程を繰り返しているうち、該
トナーが感光体表面に被膜状に広がり、付着力が強度に
なることによる影響が大きい。いわゆる「付着濡れ」に
相当する。
固着などの場合も同様に付着の繰り返し等により、感光
体との接触面(以下「界面」と称する)の面積が増大し
て強固な濡れになる。
光体表面へ直接水分が関与し「濡れ」ることは、画像が
ぼやけたようになる、いわゆる「高湿流れ」の要因とな
っている。
成の工程上、トナーを含む様々な物質が一旦は感光体表
面に付着する。
った、いわゆる「残トナー」や他の異物を、一定期間以
内にクリーニング、即ち除去する必要がある。
旦は感光体表面に付着する実時から、該付着物が、拡散
且つ/又は更なる付着により、感光体との界面の面積が
増加するまでの状態の期間を指す。
かる特性、即ち先ず感光体へ付着した異物の「付着濡
れ」が、実用上のクリーニング特性や、クリーニング装
置或いは感光体の寿命にかかる、大きな要因となる。
(Wa)について規定することが有効であると考え、鋭
意検討を行い、高画質且つ高耐久な電子写真画像を得る
ことが出来ることを見出した。
ナー、紙粉、水分、シリコンオイルその他の多種類が考
えられる。
に、感光体のクリーニング性、特に感光体をクリーニン
グする負荷を制御する。
付着物、特にトナーと感光体との濡れ仕事のうち、特に
接着仕事Wa(以下、単に接着仕事(W)と称す)を6
0乃至110mN/mの範囲、より好ましくは75乃至
95mN/mの範囲に規定することにより、感光体とク
リーニング装置双方への負荷を減少為し得たものであ
る。
ナーの挙動をモデル化して描いてある。
るところの現像器1001は磁性体1003を内蔵し、
トナーを感光体表面近傍に運ぶ現像スリーブ1002
と、該トナーが現像器1001のシリンダーへコートさ
れる量を規制する手段としてのドクターブレード100
4と、現像スリーブ1002に現像バイアスを印加する
不図示の電圧印加手段と、該トナーを蓄えておくトナー
溜め1005とからなる。
1内の現像スリーブ1002に現像バイアス(ac+d
c)が印加される。
成分トナー(トナー+キャリア)という様に、2種類に
大別できる。現像スリーブ1002と感光体間でのトナ
ーの挙動は、該トナーの構成により異なる。
に、トナーは現像バイアスの特にac成分と現像器10
01内の磁性体1003の磁力の相関により、現像スリ
ーブ1002と感光体の間を高速でジャンプしながら往
復している。
成分と、感光体表面の電位、また現像器1001内の磁
性体1003の磁力等との相関により、トナーが感光体
表面に現像される。
に、トナーは現像スリーブ1002から連鎖しながら感
光体表面側に伸び、いわゆる磁気ブラシ状に接触してい
る。該トナーは現像バイアスの特にdc成分と感光体表
面の電位の相関や、現像器1001内の磁性体1003
の磁力等との相関により、感光体表面に現像される。
種類、誘電率、またプロセススピード等により、適宜現
像バイアスを調整するのであれば、どちらを使用しても
良い。
加剤(以下、「外添剤」と称する)をまぶした構成にな
っており、2成分系トナーの場合は、更にキャリヤと呼
ばれる材料が混合される。
ーム(Å)の粒径で、分級品やキャリアよりも十分に小
さいものを使用する。
レーザー回折式粒度分布測定装置HEROS(日本電子
製)を使用して行った。実際の測定は0.05μm〜2
00μmの範囲を32対数分割して行い、50%平均粒
径をもって平均粒径とした。なお、特に断りの無い場
合、トナー粒径とは、外添剤を除く分級品やキャリア等
の粒径を指す。
顕微鏡又は走査型電子顕微鏡により、ランダムに100
個以上の粒子を抽出し、水平方向最大弦長をもって該値
としてもよい。
径は、画質の面から微小な方が良いが、クリーニング性
や、製造性等から、1乃至50μmの範囲が好ましい。
より好ましくは、2乃至20μmである。
品、キャリアを複数種類混合使用しても構わない。
上記の平均粒径を有する不特定数の凹凸を有していても
よい。
接触の点、或いは装置内のトナー飛散防止などの点か
ら、感光体表面と現像スリーブ間の距離(以下、「SD
ギャップ」と称する)があまり大きいのは好ましくな
い。
どの現像手段と感光体間で放電が発生し潜像に影響を及
ぼす、或いはトナーの運動が妨げられ感光体や現像手段
等を損傷する場合がある。
1000μm、好ましくは100〜600μmの範囲内
に設置される。
して、無機感光体のうち、非晶質珪素を主原料とする感
光体、すなわちアモルファスシリコン系感光体(以下
「a−Si感光体」と称する)、および有機半導体から
なる感光体(OPC)がある。
載されており、使用頻度が高い条件においても、非常に
長期間、安定した特性を有する。
た画像形成装置において、その電子写真工程の一部であ
るクリーニング工程の高効率化、長寿命化の効果は非常
に大きい。
に搭載されている。
である。OPCは表面の構成がa−Si系感光体のよう
に高硬度ではない。
OPCの感光層膜厚が減少し、その膜厚減少は感光体、
ひいてはカートリッジの寿命を決定する要因になる場合
がある。
等の負荷を減少し、感光体の膜厚減少を低減し得る構成
にすることで、感光体の長寿命化が可能になる。
i系感光体は周知の、導電性支持体と、シリコン原子を
母体とする非単結晶材料から成る光導電層を有する感光
層とから構成される感光体でも構わないが、必要に応じ
て特性を向上させたものを用いる。
光体は、光導電層は10〜30原子%の水素を含み、光
吸収スペクトルの指数関数裾(アーバックテイル)の特
性エネルギーが50〜60meVであって、かつ局在状
態密度が1×1014〜1×1016cm-3であることを特
徴としている。
た画像形成装置用感光体は、帯電能の温度依存性を初
め、極めて優れた電気的、光学的、光導電的特性、画像
品質、耐久性及び使用環境特性を示す。
ついて詳細に説明する。
層構成を説明するための模式的構成図である。
00は、感光体用としての支持体701の上に、感光層
702が設けられている。該感光層702はa−Si:
H,Xからなり光導電性を有する光導電層703で構成
されている。
光体の他の層構成を説明するための模式的構成図であ
る。図8(b)に示す画像形成装置用感光体700は、
感光体用としての支持体701の上に、感光層702が
設けられている。該感光層702はa−Si:H,Xか
らなり光導電性を有する光導電層703と、アモルファ
スシリコン系表面層704とから構成されている。
光体の他の層構成を説明するための模式的構成図であ
る。図8(c)に示す画像形成装置用感光体700は、
感光体用としての支持体701の上に、感光層702が
設けられている。該感光層702はa−Si:H,Xか
らなり光導電性を有する光導電層703と、アモルファ
スシリコン系表面層704と、アモルファスシリコン系
電荷注入阻止層705とから構成されている。
成装置用感光体のさらに他の層構成を説明するための模
式的構成図である。図8(d)、同(e)に示す画像形
成装置用感光体700は、感光体用としての支持体70
1の上に、感光層702が設けられている。該感光層7
02は光導電層703を構成するa−Si:H,Xから
なる電荷発生層707ならびに電荷輸送層708と、ア
モルファスシリコン系表面層704とから構成されてい
る。
導電性でも電気絶縁性であってもよい。導電性支持体と
してはAl、Cr、Mo、Au、In、Nb、Te、
V、Ti、Pt、Pd、Fe等の金属、およびこれらの
合金、例えばステンレス等が挙げられる。また、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロース
アセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリス
チレン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルムまたはシー
ト、ガラス、セラミック等の電気絶縁性支持体の少なく
とも感光層を形成する側の表面を導電処理した支持体も
用いることができる。
いは凹凸表面の円筒状または板状無端ベルト状であるこ
とができ、その厚さは、所望通りの画像形成装置用感光
体700を形成し得るように適宜決定するが、支持体7
01の厚さは製造上および取り扱い上、機械的強度等の
点から通常は10μm以上とされる。
像記録を行う場合には、可視画像において現われる、い
わゆる干渉縞模様による画像不良をより効果的に解消す
るために、光生成キャリアの減少が実質的にない範囲で
支持体701の表面に凹凸を設けてもよい。支持体70
1の表面に設けられる凹凸は、特開昭60−16815
6号公報、同60−178457号公報、同60−22
5854号公報、同61−231561号公報等に記載
された公知の方法により作成される。
の干渉縞模様による画像不良をより効果的に解消するさ
らに別の方法として、感光層702内、或いは該層70
2の下側に光吸収層等の干渉防止層或いは領域を設けて
も良い。
とにより感光体表面の微細粗さを制御することも可能で
ある。キズの作成は研磨材を使用しても良いし、化学反
応によるエッチングやプラズマ中のいわゆるドライエッ
チング、スパッタリング法等を用いても良い。この際に
該キズの深さ、大きさは光生成キャリアの減少が実質的
にない範囲であれば良い。
目的を効果的に達成するために支持体701上、必要に
応じて下引き層(不図示)上に形成され、感光層702
の一部を構成する光導電層703は真空堆積膜形成方法
によって、所望特性が得られるように適宜成膜パラメー
ターの数値条件が設定されて作成される。具体的には、
例えばグロー放電法(低周波CVD法、高周波CVD法
またはマイクロ波CVD法等の交流放電CVD法、ある
いは直流放電CVD法等)、スパッタリング法、真空蒸
着法、イオンプレーティング法、光CVD法、熱CVD
法などの数々の薄膜堆積法によって形成することができ
る。
本投資下の負荷程度、製造規模、作成される画像形成装
置用感光体に所望される特性等の要因によって適宜選択
されて採用されるが、所望の特性を有する画像形成装置
用感光体を製造するに当たっての条件の制御が比較的容
易であることからしてグロー放電法、特にRF帯、μW
帯またはVHF帯の電源周波数を用いた高周波グロー放
電法が好適である。
成するには、基本的には周知のごとくシリコン原子(S
i)を供給し得るSi供給用の原料ガスと、水素原子
(H)を供給し得るH供給用の原料ガスまたは/及びハ
ロゲン原子(X)を供給し得るX供給用の原料ガスを、
内部を減圧にし得る反応容器内に所望のガス状態で導入
して、該反応容器内にグロー放電を生起させ、あらかじ
め所定の位置に設置されてある所定の支持体701上に
a−Si:H,Xからなる層を形成すればよい。
層品質の向上、特に光導電性および電荷保持特性を向上
させるために、光導電層703中に水素原子または/及
びハロゲン原子が含有されることが必要であるが、水素
原子またはハロゲン原子の含有量、または水素原子とハ
ロゲン原子の和の量はシリコン原子と水素原子または/
及びハロゲン原子の和に対して10〜30原子%、より
好ましくは15〜25原子%とされるのが望ましい。
素原子を構造的に導入し、水素原子の導入割合の制御を
いっそう容易になるように図り、本発明の目的を達成す
る膜特性を得るために、これらのガスに更にH2および
/またはHeあるいは水素原子を含む珪素化合物のガス
も所望量混合して層形成することが必要である。また、
各ガスは単独種のみでなく所定の混合比で複数種混合し
ても差し支えないものである。
子供給用の原料ガスとして有効なのは、たとえばハロゲ
ンガス、ハロゲン化物、ハロゲンを含むハロゲン間化合
物、ハロゲンで置換されたシラン誘導体等のガス状のま
たはガス化し得るハロゲン化合物が好ましく挙げられ
る。また、さらにはシリコン原子とハロゲン原子とを構
成要素とするガス状のまたはガス化し得る、ハロゲン原
子を含む水素化珪素化含物も有効なものとして挙げるこ
とができる。本発明に於て好適に使用し得るハロゲン化
合物としては、具体的にはフッ素ガス(F2)、Br
F、ClF、ClF3、BrF3、BrF5、IF3、IF
7等のハロゲン間化合物を挙げることができる。
ハロゲン原子で置換されたシラン誘導体としては、具体
的には、たとえばSiF4、Si2F6等の弗化珪素が好
ましいものとして挙げることができる。
たは/及びハロゲン原子の量を制御するには、例えば支
持体701の温度、水素原子または/及びハロゲン原子
を含有させるために使用される原料物質の反応容器内へ
導入する量、放電電力等を制御すればよい。
要に応じて伝導性を制御する原子を含有させることが好
ましい。伝導性を制御する原子は、光導電層703中に
万偏なく均一に分布した状態で含有されても良いし、あ
るいは層厚方向には不均一な分布状態で含有している部
分があってもよい。
体分野における、いわゆる不純物を挙げることができ、
p型伝導特性を与える周期律表IIIa族に属する原子
(以後「第IIIa族原子」と略記する)またはn型伝導
特性を与える周期律表Va族に属する原子(以後「第V
a族原子」と略記する)を用いることができる。第III
a族原子としては、具体的には、硼素(B)、アルミニ
ウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(I
n)、タリウム(Tl)等があり、特にB、Al、Ga
が好適である。第Vb族原子としては、具体的には燐
(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス
(Bi)等があり、特にP、Asが好適である。
する原子の含有量としては、好ましくは1×10-2〜1
×104原子ppm、より好ましくは5×10-2〜5×
103原子ppm、最適には1×10-1〜1×103原子
ppmとされるのが望ましい。
a族原子あるいは第Va族原子を構造的に導入するに
は、層形成の際に、第IIIa族原子導入用の原料物質あ
るいは第Va族原子導入用の原料物質をガス状態で反応
容器中に、光導電層103を形成するための他のガスと
ともに導入してやればよい。第IIIa族原子導入用の原
料物質あるいは第Va族原子導入用の原料物質となり得
るものとしては、常温常圧でガス状のまたは、少なくと
も層形成条件下で容易にガス化し得るものが採用される
のが望ましい。
質として具体的には、硼素原子導入用としては、B
2H6、B4H10、B5H9、B5H11、B6H10、B6H12、
B6H14等の水素化硼素、BF3、BCl3、BBr3等の
ハロゲン化硼素等が挙げられる。この他、AlCl3、
GaCl3、Ga(CH3)3、InCl3、TlCl3等
も挙げることができる。
に使用されるのは、燐原子導入用としては、PH3、P2
H4等の水素化燐、PH4I、PF3、PF5、PCl5、
PBr3、PBr5、PI3等のハロゲン化燐が挙げられ
る。この他、AsH3、AsF 3、AsCl3、AsB
r3、AsF5、SbH3、SbF3、SbF5、SbC
l3、SbCl5、BiH3、BiCl3、BiBr3等も
第Va族原子導入用の出発物質の有効なものとして挙げ
ることができる。
用の原料物質を必要に応じてH2および/またはHeに
より希釈して使用してもよい。
に炭素原子及び/または酸素原子及び/または窒素原子
を含有させることも有効である。炭素原子及び/または
酸素原子/及びまたは窒素原子の含有量はシリコン原
子、炭素原子、酸素原子及び窒素原子の和に対して、好
ましくは1×10-5〜10原子%、より好ましくは1×
10-4〜8原子%、最適には1×10-3〜5原子%が望
ましい。炭素原子及び/または酸素原子及び/または窒
素原子は、光導電層中に万遍なく均一に含有されても良
いし、光導電層の層厚方向に含有量が変化するような不
均一な分布をもたせた部分があっても良い。
は、所望の電子写真特性が得られること及び使用状態に
おける電気容量が前述の範囲に収まることや、経済的効
果等の点から適宜所望にしたがって決定され、好ましく
は20〜50μm、より好ましくは23〜45μm、最
適には25〜40μmとされるのが望ましい。さらに、
支持体701の温度は、層設計にしたがって適宜最適範
囲が選択されるが、通常の場合、好ましくは200〜3
50℃、より好ましくは230〜330℃、最適には2
50〜310℃とするのが望ましい。
ス圧等の条件は通常は独立的に別々に決められるもので
はなく、所望の特性を有する感光体を形成すべく相互的
且つ有機的関連性に基づいて最適値を決めるのが望まし
い。
のようにして支持体701上に形成された光導電層70
3の上に、更に表面層704を形成することが好まし
い。この表面層704は自由表面を有し、主に耐湿性、
連続繰り返し使用特性、電気的耐圧性、使用環境特性、
耐久性において本発明の目的を達成するために設けられ
る。アモルファスシリコン系等、高硬度で適宜な電気
的、光学的特性を有するものが望ましい。
の材料であればいずれの材質でも可能であるが、例え
ば、水素原子(H)及び/またはハロゲン原子(X)を
含有し、更に炭素原子を含有するアモルファスシリコン
(以下「a−SiC:H,X」と表記する)、水素原子
(H)及び/またはハロゲン原子(X)を含有し、更に
酸素原子を含有するアモルファスシリコン(以下「a−
SiO:H,X」と表記する)、水素原子(H)及び/
またはハロゲン原子(X)を含有し、更に窒素原子を含
有するアモルファスシリコン(以下「a−SiN:H,
X」と表記する)、水素原子(H)及び/またはハロゲ
ン原子(X)を含有し、更に炭素原子、酸素原子、窒素
原子の少なくとも一つを含有するアモルファスシリコン
(以下「a−Si(C,O,N):H,X」と表記す
る)等の材料が好適に用いられる。
(低周波CVD法、高周波CVD法またはマイクロ波C
VD法等の交流放電CVD法、あるいは直流放電CVD
法等)、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレー
ティング法、光CVD法、熱CVD法など周知の薄膜堆
積法によって形成することができる。これらの薄膜堆積
法は、製造条件、設備資本投資下の負荷程度、製造規
模、作成される画像形成装置用感光体に所望される特性
等の要因によって適宜選択されて採用されるが、感光体
の生産性から光導電層と同等の堆積法によることが好ま
しい。
C:H,Xよりなる表面層704を形成するには、基本
的にはシリコン原子(Si)を供給し得る、Si供給用
の原料ガスと、炭素原子(C)を供給し得るC供給用の
原料ガスと、水素原子(H)を供給し得るH供給用の原
料ガスまたは/及びハロゲン原子(X)を供給し得るX
供給用の原料ガスを、内部を減圧にし得る反応容器内に
所望のガス状態で導入して、該反応容器内にグロー放電
を生起させ、あらかじめ所定の位置に設置された光導電
層703を形成した支持体701上にa−SiC:H,
Xからなる層を形成すればよい。
する場合の炭素量は、シリコン原子と炭素原子の和に対
して30%から90%の範囲が好ましい。
上70%以下に制御することで電気的特性面及び高速連
続使用性において飛躍的な向上を図り、表面層の高い硬
度を確保できる。
量、支持体温度、放電パワー、ガス圧等によって制御し
得る。
は/及びハロゲン原子の量を制御するには、例えば支持
体701の温度、水素原子または/及びハロゲン原子を
含有させるために使用される原料物質の反応容器内へ導
入する量、放電電力等を制御すればよい。
は窒素原子は、表面層中に万遍なく均一に含有されても
良いし、表面層の層厚方向に含有量が変化するような不
均一な分布をもたせた部分があっても良い。
は必要に応じて伝導性を制御する原子を含有させること
が好ましい。伝導性を制御する原子は、表面層704中
に万偏なく均一に分布した状態で含有されても良いし、
あるいは層厚方向には不均一な分布状態で含有している
部分があってもよい。
導体分野における、いわゆる不純物を挙げることがで
き、「第IIIa族原子」または「第Va族原子」を用い
ることができる。
用の原料物質を必要に応じてH2、He、Ar、Ne等
のガスにより希釈して使用してもよい。
は、通常0.01〜3μm、好適には0.05〜2μ
m、最適には0.1〜1μmとされるのが望ましいもの
である。層厚が0.01μmよりも薄いと感光体を使用
中に摩耗等の理由により表面層が失われてしまい、3μ
mを越えると残留電位の増加等の電子写真特性の低下が
みられる。
非晶質炭素膜(以下、「a−C:H」と表記する)、ま
た、a−C:Hを主体として、内部且つ/又は最表面に
フッ素との結合を有する非晶質炭素膜(以下「a−C:
H:F」と表記する)を使用しても良い。
−SiC同等以上の硬度を有し、また、撥水性に優れ、
低摩擦であり、環境対策ヒーターを除去した状態におい
ても高湿環境下での画像のぼけを防止する効果がある。
また、トナー粒子等による機械的な摩擦による感光体の
損傷を低減乃至は防止できる。
合の例を示す。原料ガスとしては炭化水素を用い、高周
波によりグロー放電分解して作成される。表面保護層と
しては透明度が高い方が感度の低下が少なく好都合であ
るので、必要に応じて水素や、ヘリウム、アルゴン等の
ガスが適宜混合される。また、基板温度は室温から35
0℃までで適宜に温度調整される。
CH4、C2H6、C3H8、C4H10等のガス状態の、また
はガス化し得る炭化水素が有効に使用されるものとして
挙げられ、更に層作成時の取り扱い易さ、炭素供給効率
の良さ等の点でCH4、C2H 6が好ましいものとして挙
げられる。また、これらの炭素供給用の原料ガスを必要
に応じて、H2、He、Ar、N2、Ne等のガスにより
希釈して使用してもよい。
が炭化水素の分解が充分に進むため好ましいが、異常放
電が発生してしまい、電子写真感光体の特性を劣化させ
るので、異常放電が発生しない程度の電力に抑える必要
がある。具体的には炭化水素の原料ガスに対して10W
/cc以上が好ましく、適宜調整される。
より好ましくは6.5Pa以下、更に好適には1.5P
a以下、圧力の下限は放電が安定して立つ領域であれば
よい。
るためには、a−C:Hからなる表面保護層を作成した
後にフッ素を含有したガスを導入し、適宜の高周波電力
でプラズマを発生させて表面保護層のエッチング処理を
行うことによって表面保護層の膜中にフッ素原子を含有
させる。また、電力は10Wから5000Wまで、各々
のエッチング速度に鑑み、適宜決定される。また、同様
に処理空間の圧力も0.1Paから数Paの範囲で適宜
決定される。
系のガスとしてはCF4、CHF3、C2F6、ClF3、
CHClF2、F2、C3F8、C4F10等のフッ素含有ガ
スを用いれば良い。
以上あれば本発明の効果は得られる。100Å以上エッ
チングすると、再現性、均一性が向上し、更に好まし
い。エッチングする膜厚は20Å〜100Å以上あれば
どれだけエッチングしても本発明の効果は得られるので
任意に決めて良いが、制御の容易性と工業的な生産性か
ら言えば1000Å〜5000Å以下程度が好ましいと
考えられる。
は、上述のうち、フッ素による処理、或いはフッ素源と
なるガスを除いた状態で作成動作を行えばよい。
面層704を形成するには、支持体701の温度、反応
容器内のガス圧を所望にしたがって、適宜設定する必要
がある。
圧等の条件は通常は独立的に別々に決められるものでは
なく、所望の特性を有する感光体を形成すべく相互的且
つ有機的関連性に基づいて最適値を決めるのが望まし
い。
層の間に、炭素原子、酸素原子、窒素原子の含有量を表
面層より減らしたブロッキング層(下部表面層)を設け
ることも帯電能等の特性を更に向上させるためには有効
である。
に炭素原子及び/または酸素原子及び/または窒素原子
の含有量が光導電層703に向かって減少するように変
化する領域を設けても良い。これにより表面層と光導電
層の密着性を向上させ、界面での光の反射による干渉の
影響をより少なくすることができる。
成装置用感光体においては、導電性支持体701と光導
電層703との間に、導電性支持体701側からの電荷
の注入を阻止する働きのある電荷注入阻止層705を設
けるのがいっそう効果的である。すなわち、電荷注入阻
止層705は感光層702が一定極性の帯電処理をその
自由表面に受けた際、支持体701側より光導電層70
3側に電荷が注入されるのを阻止する機能を有し、逆の
極性の帯電処理を受けた際にはそのような機能は発揮さ
れない、いわゆる極性依存性を有している。そのような
機能を付与するために、電荷注入阻止層705には伝導
性を制御する原子を光導電層703に比べ比較的多く含
有させる。
は、該層中に万偏なく均一に分布されても良いし、ある
いは層厚方向には万偏なく含有されてはいるが、不均一
に分布する状態で含有している部分があってもよい。分
布濃度が不均一な場合には、支持体側に多く分布するよ
うに含有させるのが好適である。いずれの場合にも支持
体の表面と平行面内方向においては、均一な分布で万偏
なく含有されることが面内方向における特性の均一化を
はかる点からも必要である。
を制御する原子としては、半導体分野における、いわゆ
る不純物を挙げることができ、「第IIIa族原子」また
は「第Va族原子」を用いることができる。
層厚は所望の電子写真特性が得られること、及び経済的
効果等の点から好ましくは0.1〜5μm、より好まし
くは0.3〜4μm、最適には0.5〜3μmとされる
のが望ましい。
を形成するための希釈ガスの混合比、ガス圧、放電電
力、支持体温度の望ましい数値範囲として前記した範囲
が挙げられるが、これらの層作成ファクターは通常は独
立的に別々に決められるものではなく、所望の特性を有
する表面層を形成すべく相互的且つ有機的関連性に基づ
いて各層作成ファクターの最適値を決めるのが望まし
い。
いては、支持体701と光導電層703あるいは電荷注
入阻止層705との間の密着性の一層の向上を図る目的
で、例えば、Si3N4、SiO2、SiO、あるいはシ
リコン原子を母体とし、水素原子及び/またはハロゲン
原子と、炭素原子及び/または酸素原子及び/または窒
素原子とを含む非晶質材料等で構成される密着層を設け
ても良い。更に、前述のごとく、支持体からの反射光に
よる干渉模様の発生を防止するための光吸収層を設けて
も良い。
周知の装置および膜形成方法にて製造される。
周波プラズマCVD法(以後「RF−PCVD」と略記
する)による画像形成装置用感光体の製造装置の一例を
示す模式的な構成図である。
0)、原料ガスの供給装置(3200)、反応容器(3
111)内を減圧にするための排気装置(不図示)から
構成されている。堆積装置(3100)中の反応容器
(3111)内には円筒状支持体(3112)、支持体
加熱用ヒーター(3113)、原料ガス導入管(311
4)が設置され、更に高周波マッチングボックス(31
15)が接続されている。
4、GeH4、H2、CH4、B2H6、PH3等の原料ガス
のボンベ(3221〜3226)とバルブ(3231〜
3236、3241〜3246、3251〜3256)
およびマスフローコントローラー(3211〜321
6)から構成され、各原料ガスのボンベはバルブ(31
60)及び配管3116を介して反応容器(3111)
内のガス導入管(3114)に接続されている。
周波プラズマCVD(以後「VHF−PCVD」と略記
する)法によって形成される画像形成装置用感光体の製
造装置は、例えば図9に示した製造装置におけるRF−
PCVD法による堆積装置(3100)を図10に示す
堆積装置(4100)に交換して原料ガス供給装置(3
200)と接続することにより、得ることができる。
成した減圧にし得る反応容器(4111)、原料ガスの
供給装置(3200)、および反応容器内を減圧にする
ための排気装置(不図示)から構成されている。反応容
器(4111)内には円筒状支持体(4112)、支持
体加熱用ヒーター(4113)、原料ガス導入管を兼ね
る電極(4114)が設置され、電極には更に高周波マ
ッチングボックス(4115)が接続されている。ま
た、反応容器(4111)内は排気管(4121)を通
じて不図示の拡散ポンプに接続されている。
4、GeH4、H2、CH4、B2H6、PH3等の原料ガス
のボンベ(3221〜3226)とバルブ(3231〜
3236、3241〜3246、3251〜3256)
およびマスフローコントローラー(3211〜321
6)から構成され、各原料ガスのボンベはバルブ(31
60)を介して反応容器(4111)内のガス導入管
(4115)に接続されている。また、円筒状支持体
(4112)によって取り囲まれた空間(4130)が
放電空間を形成している。
な感光体の一形態であるOPC感光体について以下に述
べる。図8は、前述の如く本発明の画像形成装置用感光
体の層構成を説明するための模式的構成図である。
の一例を示す。OPC感光体700は、感光体用として
の支持体701の上に、感光層702が設けられてい
る。該感光層702は電荷発生層707、電荷輸送層7
08からなり、必要に応じて、保護層ないし表面層70
4’、及び支持体701と電荷発生層707の間等の適
宜な層間に、中間層705’を設けて構成されている。
ち表面層、光導電層、必要に応じて設けられる中間層等
において、特にその表面層は、従来のものでもよいが、
耐久性を向上させるためにフッ素を含有した素材、例え
ばポリエチレンテレフタレート(PTFE、以下「PT
FE」と称する)を混入或いはコートしてもよい。
ていない表面を有する感光体でも撥水性、クリーニング
性は特に問題無いが、フッ素原子を含有且つ/又はコー
トした表面層は含有またはコートを施していない表面よ
りも、撥水性、滑り性に富み、高耐久化に有利である。
の表面層、光導電層、電荷輸送層及び電荷発生層の形成
に用いる樹脂の1例を説明する。
との結合ポリマーであり、ジカルボン酸とグリコ−ルと
の縮合あるいはヒドロキシ安息香酸のヒドロキシ基とカ
ルボキシ基とを有する化合物の縮合によって得られる重
合体である。
酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、
コハク酸、アジピン酸、セバチン酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸等の脂環族ジカルボン
酸、ヒドロキシエトキシ安息香酸等のオキシカルボン酸
等を用いることが出来る。
ール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ヘキサメチレングリコール、シクロヘキサンジメ
チロール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等を使用することが出来る。
である範囲でペンタエリスリトール、トリメチロールプ
ロパン、ピロメリット酸及びこれらのエステル形成誘導
体等の多官能化合物を共重合させても良い。
は、高融点ポリエステル樹脂を用いる。
クロロフェノール中36℃で測定した極限粘度が0.4
dl/g以上、好ましくは0.5dl/g以上、更に好
ましくは0.65dl/g以上のものが用いられる。
は、ポリアルキレンテレフタレート系樹脂が挙げられ
る。ポリアルキレンテレフタレート系樹脂は酸成分とし
て、テレフタル酸、グリコール成分として、アルキレン
グリコールから主としてなるものである。
エチレングリコール成分とから主としてなるポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、テレフタル酸成分と1,
4−テトラメチレングリコール(1,4−ブチレングリ
コール)成分とから主としてなるポリブチレンテレフタ
レート(PBT)、テレフタル酸成分とシクロヘキサン
ジメチロール成分とから主としてなるポリシクロヘキシ
ルジメチレンテレフタレート(PCT)等を挙げること
が出来る。
しては、ポリアルキレンナフタレート系樹脂を例示出来
る。ポリアルキレンナフタレート系樹脂は酸成分として
ナフタレンジカルボン酸成分とグリコール成分としてア
ルキレングリコール成分とから主としてなるものであっ
て、その具体例としては、ナフタレンジカルボン酸成分
とエチレングリコール成分とから主としてなるポリエチ
レンナフタレート(PEN)等を挙げることが出来る。
点が好ましくは160℃以上、特に好ましくは200℃
以上のものである。
使用しても良い。又、バインダとしては2官能アクリ
ル、6官能アクリル、ホスファゼン等が使用される。
化樹脂ポリマー鎖と高融点ポリマー鎖との相互の絡み合
いが均一かつ密になって、高耐久性の表面層を形成出来
るものと考えられる。低融点ポリエステル樹脂等の場合
には、結晶性が低いので、硬化樹脂ポリマー鎖との絡み
合いの程度が大きいところと小さいところが生じ、耐久
性が劣るものと考えられる。
れた分散量を用い、帯電性や感度特性を制御することが
好ましい。
PTFE樹脂をコートさせたものでもよいし特に含ませ
なくても使用可能である。
感光体表面に固着し難く、クリーニング装置により回収
され易い、すなわち、感光体表面との接着仕事Wが所定
の範囲に入る組み合わせで使用することが好ましい。
樹脂、酸無水物等を使用して作成する。
流温度まで昇温する。それに、スチレンモノマーを77
重量部、アクリル酸n−ブチルを13重量部、マレイン
酸モノブチルを10重量部、ジ−tert−ブチルパー
オキサイドを6重量部の混合物をトルエン還流下で4時
間かけて滴下する。
℃)で重合を完了し、トルエンを除去する。このように
して、スチレン系共重合体が得られる。
単量体混合物に溶解し、混合物を調製する。
酸n−ブチルを12重量部、メタクリル酸n−ブチルを
12重量部、マレイン酸モノブチルを4重量部、ジビニ
ルベンゼンを0.4重量部、ベンゾイルパーオキサイド
を1.6重量部を混合したものに、ポリビニルアルコー
ル部分ケン化物0.1重量部を溶解した水170重量部
を加え懸濁分散液とする。
上記分散液を添加し、反応温度70〜95℃で6時間、
懸濁重合反応後に、濾別、脱水、乾燥して樹脂組成物が
得られる。
は、分子量のメインピークは7500、分子量3500
0にショルダーを有し、Tgが60℃であり、JIS酸
価が22.0であった。
適宜なオイル等や、無機微粉体として疎水化処理したシ
リカ微粉体その他の適宜な外添剤等により、トナーを形
成することができる。
装置の条件等により、調整することが好ましい。
方法としては、上記トナー等、試料となるトナーを圧縮
成形又は、加熱圧縮成形等により平坦な面を持つように
成形し、該平坦面に対して、前述のように試薬の接触角
を測定し、前述の方法により算出する。
成形物の表面がべたつくなど、該トナーを溶解する場合
もあるので、評価に際しては、試薬毎に測定位置を変更
すること、試薬の滴下後の、適宜な短時間内に測定を行
うことなどが重要である。
される、感光体表面とトナーの付着性、すなわち接着仕
事Wが規定の範囲内になるような感光体、トナーの組み
合わせにより、感光体上の残留トナーを有効に回収し、
トナーの固着等の不具合異を防止する。
写し、残留トナーを減少させる為の転写手段、且つ/又
は分離手段、且つ/又は転写効率を上げる為の予備的な
操作、例えば転写前に電界を印加する等、を加えてもよ
い。
で、温度特性や表面性が改良された感光体を使用するこ
ととの組み合わせにより、ヒーターの容量低下乃至除去
ができ、さらにトナーの融着防止に、更に効果が上がっ
た。
段及び作用を単独、又は組合せで使うことにより、クリ
ーニング性の向上、クリーニング装置及び感光体表面の
耐久性向上、さらにクリーニング装置等、ひいては画像
形成装置の小型化などの優れた効果を引き出すことが可
能である。
た、局所的な過剰当接圧等による感光体の摩耗などの不
具合を防止する為、感光体と該クリーニングローラー、
クリーニングブラシ等とのニップ巾は所定の巾に保持さ
れることが好ましい。
置にコロ等の突き当てでもよいし、所定の圧力でローラ
ーを感光体に押し当ててもよい。また、磁性体のローラ
ー等では、トナーコート厚を調整する方法も可能であ
る。
の方法により、トナー中にワックス類を含有させても良
い。
されているように、このような炭化水素系ワックス、樹
脂微粒子の粒径の調整や、表面処理等を行っても良い。
るトナーの各々について、前述の表面自由エネルギーを
測定し、接着仕事Wを算出する。そして本発明では、こ
のWが60乃至110[mN/m]の範囲となる組み合
わせで、感光体とトナーとを選択して使用することを特
徴としている。
は、該感光体やトナーに応じて適宜調整することが好ま
しい。
説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
D.O.S.〕図9に示すRF−PCVD法による画像
形成装置用電子写真感光体の成膜装置を使用し、直径φ
80の鏡面加工を施したアルミニウムシリンダーと、該
シリンダーを前述の、公知の方法で凹凸処理を施したも
のを使用した。これらのシリンダー上に、表1に示す条
件で電荷注入阻止層、光導電層、表面層からなる感光体
を作成した。
びに放電電力を変化させることによって種々の感光体を
作製した。これらは、必要に応じてSiC粉体やダイヤ
モンド粉体等によって、突起の研磨や表面荒さ処理等を
施した。
製NP6750をテスト用に改造)に投入し、帯電能の
温度依存性(温度特性)、光メモリ、ならびに画像欠陥
を評価した。
電気的特性を評価する場合は上記画像形成装置の現像器
位置に、画像形成を行う場合は感光体回転方向で、帯電
部材と現像器の間で放電の影響を実質的に受けない範囲
の画像露光等に影響を及ぼさない位置に、キヤノン製N
P6750内蔵のドラム表面電位センサーを改造したも
のを設置して行なった。なお、感光体表面との距離は、
現像器の現像シリンダーと同等とした。
で中央位置の、周方向の平均電位を基準の感光体表面電
位Vdとした。周方向むらΔVd_rot、長軸方向むらΔV
d_axをも、同時に評価した。
材で電圧印加し、通紙無しの空回転状態で、帯電電流、
電圧および上記の感光体表面電位を測定した。その方法
で、耐久前後の感光体の電気的特性を測定した。
上記ΔVd_rot、ΔVd_axが、各々20V以内のものを
使用した。
「温度特性」)の評価は、画像露光信号を感光体表面に
照射しない状態の、感光体表面電位(暗電位:Vd)
を、感光体表面温度を室温〜45℃まで変化させながら
帯電特性を測定し、この時の1℃当りのVdの変化割合
を測定した。該値が2V/deg以内を、合格と判定し
た。
ナーを使用し、画像出しにより各種の特性を評価した。
性評価に適した環境乃至は全環境各々の下で、連続画像
出し後に行った。 35±2℃、85±10%RHの環境(以下、H/H環
境と称する) 25±2℃、45± 5%RHの環境(以下、N/N環
境と称する) 25±2℃、10± 5%RHの環境(以下、N/L環
境と称する) 15±2℃、10± 5%RHの環境(以下、L/L環
境と称する)
良、ベタ白部がトナーにより濃度を有する「かぶり」の
有無の評価には、3色〔黒/ハーフトーン/白〕チャー
ト(キヤノン製テストチャート:FY9−9017−0
00)、及びNA−7チャート(キヤノン製テストチャ
ート:FY9−9060−000)を使用した。
画質が悪い状態の画像を用いて評価した。
において画像出しを行い、各色の境界部の鮮明度、感光
体回転方向へのトナー洩れスジの有無、及びかぶりにつ
いて評価した。
メーター モデルTC−6DS(東京電色社製))を用
いて行ない、画像形成後の白地部反射濃度最悪値をD
s、画像形成前の転写材の反射平均濃度をDrとし、D
s−Drをかぶり量としてかぶりの評価を行なった。
る。
満 2.かぶりが良好・・・ Ds−Drが1.0〜1.3
%未満 3.実質的にかぶりが良好・・・ Ds−Drが1.3
〜1.7%以下 4.実質的に問題無し・・・ Ds−Drが1.7〜
2.0%未満 5.実用上、やや問題あり・・・ Ds−Drが2.0
%以上 実験例では、レベル3位内のものを合格とし、実施例で
は該評価の合格品を使用した。
定期的にクリーニング装置を取り出し、クリーニングブ
レードの欠けの有無を顕微鏡観察及び、濃度測定により
評価した。
耐久中の数千枚毎に画像形成装置から取り出し、該感光
体表面へのトナーの残留の有無も評価した。
(マクベス社製)でSPIフィルターを使用して反射濃
度測定を行なった。
ンプリングし、感光体の回転方向への、黒スジの有無を
評価した。
の、感光体表面にセロテープ等の粘着材を貼付した後、
該粘着材を転写材に貼付した。該粘着材の反射濃度を、
かぶりの評価同様に、反射濃度計を使用して、測定し
た。この平均値をDtとする。
拭きし、トナー等を除去した状態で同位置にて、同評価
を行い、その差により、クリーニング不良を判定した。
この値をDnとする。
t−Dnが2.0%以上、又は画像上の感光体回転方向
にトナーによる黒スジが発生している場合、クリーニン
グ不良と判断した。
る黒スジ無し、且つDt−Dnが、1.0%未満) 4.クリーニング不良が良好(ブレード抜けによる黒ス
ジ無し、且つDt−Dnが、1.0〜1.3%未満) 3.クリーニング不良がやや良好(黒スジは1.5mm
以内且つ3箇所以内、且つDt−Dnが、1.3〜1.
7%未満) 2.実用上問題無し(黒スジは2.0mm以内且つ5箇
所以内、且つDt−Dnが、1.7〜2.0%未満) 1.実用上やや問題あり(黒スジが上記範囲を超えるも
の、またはDt−Dnが、2.0%以上)とした。
は、ハーフトーンチャート(キヤノン製テストチャー
ト:FY9−9042−000またはFY9−9098
−000)、及びゴーストチャート(キヤノン製テスト
チャート:FY9−9040−000)を使用した。
画像をマクベス社製反射濃度計を使用して測定し、画像
形成後のハーフトーン部平均反射濃度をDr、ハーフト
ーン上で、光メモリー部の反射平均濃度をDmとし、
(Dm−Dr)を光メモリー量として評価を行なった。
又、目視判定も加味し、 1.非常に良好、 2.良好、 3.やや良好、 4.実用上問題なし、 5.実用上やや難ありの5段階にランク分けした。
能(実質非常に良好) 2.〃 0.05以上0.10未満、また目視で濃度差
は殆ど見えない(実用上、良好) 3.〃 0.10以上、0.15未満、また目視で濃度
差がやや見える(実用上やや良好) 4.〃 0.15以上、0.20未満、また目視で判別
不可能(実用上問題無し) 5.〃 0.35以上また、目視で判別不可能(実用上
問題無し)
サンプルとなる感光体とトナーを投入した画像形成装置
を、H/H環境に72時間以上の適宜な時間放置して、
機内を該環境に安定させた。その後、5万枚の通紙耐久
を行い、その後装置の電源をOFFにして24時間放置
した。放置後に下記のチャートを使用して、画像出しを
連続100枚行い、その時の画像をもって判断した。
環境対策ヒーター(ドラムヒーター)等を搭載している
機種もあるが、本実験は上記ヒーター等を排除した状態
で行った。
ヤノン製テストチャート:FY9−9058−00
0)、及びNA−7チャート(キヤノン製テストチャー
ト:FY9−9060−000)を使用した。
画像観察を含む目視により判定し、 1.非常に良好、 2.良好、 3.やや良好、 4.実用上問題なし、 5.実用上やや難あり の5段階にランク分けした。
視で判別不可能(実用上、非常に良好) 2.細線の間隔がぼやける範囲が、7.1以上、また目
視でほぼ判別不可能(実用上、良好) 3.細線の間隔がぼやける範囲が、5.0以上、また目
視で判別ほぼ不可能(実用上、やや良好) 4.細線の間隔がぼやける範囲が、4.5以上、また目
視で判別可能(実用上、問題無し) 5.細線の間隔がぼやける範囲が、4.0以下(4.5
未満)、また目視で明確に判別可(実用上、やや問題あ
り)’
各項境下で、サンプルとなる感光体とトナーを投入した
画像形成装置を、各環境に72時間以上の適宜な時間放
置して、機内を該環境に安定させた。その後、5万枚の
通紙耐久を行い、その後装置の電源をOFFにして24
時間放置した。放置後に下記のチャートを使用して、画
像出しを連続100枚行い、その時の画像をもって判断
した。
環境対策ヒーター(ドラムヒーター)等を搭載している
機種もあるが、本実験は上記ヒーター等を排除した状態
で行った。
(キヤノン製テストチャート:FY9−9060−00
0)、及びハーフトーンチャート(キヤノン製テストチ
ャート:FY9−9042−000またはFY9−90
98−000)、を使用した。
画像観察を含む目視により判定し、特に細線ががさつき
により切れる範囲によって、 1.非常に良好、 2.良好、 3.やや良好、 4.実用上問題なし、 5.実用上やや難ありの5段階にランク分けした。
不可能(実用上、非常に良好) 2.細線が切れる範囲が、7.1以上、また目視でほぼ
判別不可能(実用上、良好) 3.細線が切れる範囲が、5.0以上、また目視で判別
ほぼ不可能(実用上、やや良好) 4.細線が切れる範囲が、4.5以上、また目視で判別
可能(実用上、問題無し) 5.細線が切れる範囲が、4.0以下(4.5未満)、
また目視で明確に判別可(実用上、やや問題あり)
の画像欠陥を評価した。これには、べ夕黒(キヤノン製
テストチャート:FY9−9073−000)、及びハ
ーフトーンチャート(キヤノン製テストチャート:FY
9−9042−000)、及び白紙(転写材)を使用し
て、該ポチの大きさ、及び個数をそれぞれ評価した。
(キヤノン製テストチャート:FY9−9045−00
0)を使用して行った。その際、適宜な枚数毎に上記の
各テストチャートで画像サンプルを画出しした。
ンプルホルダーに設置したガラス基板(コーニング社7
059)ならびにSiウェハー上に、光導電層の作成条
件で膜厚約1μmのa−Si膜を堆積した。ガラス基板
上の堆積膜にはAlの櫛型電極を蒸着し、CPMにより
指数関数裾の特性エネルギー(Eu)と局在準位密度
(D.O.S.)を測定し、Siウェハー上の堆積膜は
FT−IR(フーリエ変換赤外吸収)により含有水素量
を測定した。
4に、D.O.S.と光メモリー、画像流れとの関係を
図15、図16示す。また、Si−H2/Si−H比
と、がさつきの関係を図17に示す。いずれのサンプル
も水素含有量は10〜30原子%の間であった。
バンドギャップ光吸収スペクトルから得られる指数関数
裾の特性エネルギー(Eu)が50〜60meV、かつ
伝導帯端下のD.O.Sが、1×1014〜1×1016c
m-3であること、更に水素結合比(Si−H2/Si−
H比)が0.2乃至0.5であることが、良好な電子写
真特性を得る好適条件であることがわかった。
ルを作成し、櫛型電極を用いて抵抗値の測定を行なっ
た。該抵抗値の測定はHIOKI社(メーカー)製のM
Ωテスターで250〜1kVの印加電圧における測定に
て行なった。上記サンプルの抵抗値と、該サンプルへ電
圧を印加して絶縁破壊の臨界電圧として、耐電圧測定と
を行った。
る感光体を画像形成装置に投入し、20℃、10%RH
の環境において、72時間以上の適宜な時間放置して、
機内を該環境に安定させた。更に、5万枚以上の通紙耐
久を行った後に、べた黒、ハーフトーンチャート、及び
転写材を原稿として、画像出しを連続各100枚行い、
その時の画像をもって感光体表面の微小欠陥からピンホ
ールリークの発生を評価した。この感光体に対しても、
上記サンプル同様、耐電圧測定を行った。
す、サンプル及び試作感光体の結果より、その電荷保持
能、帯電効率、また、残電等の電気的特性を良好に有
し、電圧により表面層が損傷する、いわゆるピンホール
リークを防止する為に、1×1010〜5×1015Ω・c
mなる抵抗を有することが好ましい。より好ましくは5
×1012〜5×1014Ω・cmである。
成装置から現像器及びクリーニング機構を排除したもの
(以下、「空回転機」と称する)、該現像器位置及び帯
電部材と現像器間の適宜な位置に感光体表面電位を測定
する装置を設置して行った。
無き場合は25℃、45%RHの環境で、10万枚以上
の所定枚数相当の非通紙耐久試験を行い、耐久に伴う感
光体の電気的特性の変化および前後の特性を評価した。
はOFFにした。
ーニングローラー、ブラシ等の不具合、或いはトナー融
着、フィルミング等のクリーニング不良による影響と、
感光体の膜厚変化や画像露光光量変化その他による、感
光体の表面電位変化による影響等を分離した。
器位置以外の装置にて、感光体の表面電位をモニターし
ながら耐久を行なった。
久後の電気的特性は各項目とも耐久前の±5%以内に収
まっており、実質的に差異は無い。
表面層**Eu、D.O.S.〕図10に示すVHF−
PCVD法による画像形成装置用電子写真感光体の成膜
装置を使用し、直径φ80の鏡面加工を施したアルミニ
ウムシリンダーと、該シリンダーを前述の、公知の方法
で凹凸処理を施したものを使用した。これらのシリンダ
ー上に、表2に示す条件で電荷注入阻止層、光導電層、
表面層からなる感光体を作成した。
らびに放電電力を変化させることにより、種々の感光体
を作成した。
ヤモンド粉体等により、突起の研磨や表面荒さ処理等を
施した。
ずに、a−C:Hとしたものも作成した。
ルダーに設置したガラス基板(コーニング社7059)
ならびにSiウェハー上に、光導電層の作成条件で膜厚
約1μmのa−Si膜を堆積した。ガラス基板上の堆積
膜にはAlの櫛型電極を蒸著し、CPMにより指数関数
裾の特性エネルギー(Eu)と局在準位密度(D.O.
S.)を測定し、Siウェハー上の堆積膜はFT−IR
(フーリエ変換赤外吸収)により含有水素量を測定し
た。
スペクトルから得られる指数関数裾の特性エネルギー
(Eu)が50〜60meV、かつ伝導帯端下のD.
O.S.が1×1014〜1×1016cm-3がであること
が良好な電子写真特性を得る好適条件であることがわか
った。
様、その電荷保持能、帯電効率等の電気的特性を良好に
有し、電圧により表面層が損傷する、いわゆるピンホー
ルリークを防止する為に、1×1010〜5×1015Ω・
cmなる抵抗を有することが好ましい。より好ましくは
1×1012〜1×1014Ω・cmである。以下に本発明
にかかる実施例を記述する。
く、本発明の作用、効果を得られるものであれば、実施
例以外の構成を有してもよい。
得られたEu、 D.O.S.の光導電層と、抵抗の表
面層を有する感光体を使用した。
ナー〕図9に示すRF−PCVD法による画像形成装置
用電子写真感光体の成膜装置を使用し、実験例1同様
に、電荷注入阻止層、光導電層、表面層からなる感光体
を作成した。
について実験例より得た、良好な範囲内の内、1種類に
統一して作成した。
種類を作成した。
放電パワー等の調節により、種々の表面層を有するもの
を作成した。さらに、作成した感光体は、必要に応じて
SiC粉体やダイヤモンド粉体等により、突起の研磨や
表面荒さ処理等を施し、表面自由エネルギー(γDRUM)
等、下記の特性を有する試料とした。
た。各感光体の特性を下表3に示す。
協和界面(株)製接触角測定機「CA−S ROL
L」、及び解析ソフト「EG−11」を使用して求め
た。
のサーフコーダ「SE−30D」にて測定した。
合成した。 合成例1(1成分系トナー及び2成分系トナー)バイン
ダー樹脂は下記のように調製した。テレフタル酸6.0
mol、n−ドデニセル無水コハク酸3.0mol、ビ
スフェノールAプロピレンオキサイド2.2モル付加物
10.0mol、無水トリメリット酸0.7mol、ジ
ブチルチンオキサイド0.1molを温度計、攪拌棒、
コンデンサー、窒素導入管を取り付けた反応器に入れ、
窒素置換した後、攪拌しながら徐々に昇温し、180℃
で5時間反応させた。次いで、200℃に昇温し、減圧
(15hPa)して、4時間反応させ脱水縮合し、反応
を終了させた。この結果、ポリエステル樹脂(1)を得
た。このポリエステル樹脂(1)は、ピーク分子量10
700、ガラス転移点63℃であった。
脂(1)100重量部と、カーボンブラック顔料5重量
部、ジ−t−ブチルサリチル酸クロム錯体4重量部を、
ヘンシェルミキサで前混合した後、130℃に設定した
二軸押し出し機によって溶融混練した。混練物を冷却
後、ジェット気流を用いた粉砕機によって微粉砕し、風
力分級機を用いて分級し、重量平均径8μmの分級品
(1)を得た。
レート400g、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチ
ルパーオキシシクロヘキシル)プロパン4gより、懸濁
重合法により重合体Aを得た。
リレート450g、ジ−t−ブチルパーオキサイド60
gより、キシレンを溶媒とした溶液重合法により重合体
Bを得、重合体Aと重合体Bを25:75の重量比とな
るように溶液混合し、スチレン系樹脂(4)を得た。こ
のスチレン系樹脂(4)は、ピーク分子量が9400と
720000であり、ガラス転移点が60℃であった。
に、マグネタイト(磁性酸化鉄)80重量部、ジ−t−
ブチルサリチル酸クロム錯体2重量部、低分子量エチレ
ンプロピレン共重合体3重量部を、ヘンシェルミキサで
前混合した後、130℃に設定した二軸押し出し機によ
って溶融混練した。混練物を冷却後、ジェット気流を用
いた粉砕機によって微粉砕し、風力分級機を用いて分級
し、重量平均径8μmの分級品(2)を得た。
トルエン1kgと被処理微粉体粒子200gを入れ、ミ
キサーにより攪拌してスラリーとし、ここに処方量の処
理剤を添加し、更にミキサーで十分に攪拌した。このス
ラリーをジルコニアボールをメディアとするサンドミル
に30分間かけた。
0℃で減圧しながらトルエンを除去した後、ステンレス
容器中で攪拌しながら200〜300℃で2時間乾燥し
た。ここで得られた粉体をハンマミルにて解砕処理を
し、処理無機微粉体を得た。これを有機溶剤法(溶剤
法)という。
可能である。気相法では、被処理微粉体粒子を穏やかに
攪拌しながら、必要に応じて適当量のn−ヘキサンで希
釈して噴霧し、更に被処理粒子を添加すると同時に残り
の処方量の処理剤を噴霧し、添加終了後室温で攪拌した
後、高速攪拌しながら加熱し、200〜300℃に昇温
させる。攪拌しながら室温に戻し、ミキサーから粉体を
取り出し、ハンマミルにて解砕処理をし、処理無機微粉
体を得る。
ェルミキサで十分攪拌し、上記の無機微粉体を外添混合
し、トナーaを得た。外添剤の種類、使用する感光体の
硬度や画質などの様々な要因に応じて、外添剤の混入量
は適宜調整することができる。この外添剤では、外添量
としては、1〜30重量部の適宜な範囲で使用した。
トナーaをこのまま用いた(以下、トナーa1と称
す)。一方、2成分とナートして用いる場合は、以下の
ようにして調製した。
5重量%コーティングしたCu−Zn−Fe系フェライ
トキャリアとトナー濃度5重量%となるように混合し現
像剤(トナーb1と称す)とした。
ブチル共重合体(重量比80:20)を0.35重量%
とシリコーン樹脂0.15重量%コーティングしたCu
−Zn−Fe系フェライトキャリアとトナー濃度7重量
%となるように混合し現像剤(トナーc1と称す)とし
た。
メチル共重合体(重量比65:35)を2.5重量%コ
ーティングしたCu−Fe系フェライトキャリアとトナ
ー濃度7重量%となるように混合し現像剤(トナーd1
と称す)とした。
レン300部の還流下、スチレン85重量部、アクリル
酸−n−ブチル15重量部、マレイン酸モノブチル0.
27重量部を加え攪拌する。次に、キシレン10重量部
に溶解したジ−tert−ブチルパーオキサイド2重量
部の溶液を滴下した。また、該滴下溶液量が約半分にな
ったときにマレイン酸モノブチル0.05重量部を追加
する。5時間保持して重合を完了し、低分子量重合体
(L:酸価Av=0.22)溶液を得た。
ルアルコールの2重量%水溶液20重量部、スチレン7
4重量部、アクリル酸−n−ブチル25重量部、マレイ
ン酸モノブチル5重量部、ジビニルベンゼン0.005
重量部より懸濁液を調製した。
ビス(4,4−ジ−tert−ブチルパーオキシシクロ
ヘキシル)プロパン(半減期10時間、温度92℃)
0.1部の溶液を滴下し、また、該滴下溶液量が約半分
になったときにマレイン酸モノブチル1部を追加した。
昇温、保温等の作業により、高分子量重合体(H:Av
=9.45)を得た。
合体(H)のAvの2倍当量のNaOH水溶液を投入
し、2時間攪拌を行った。該高分子量重合体(H)を濾
別し、水洗、乾燥した後、分析したところ、テトラヒド
ロフラン(THF)不溶分は0.7%と実質的に含まな
い程度であった。
100重量部、上記高分子量重合体(H)28重量部を
投入し、昇温して還流下で攪拌し、予備溶解を行う。こ
の状態で12時間保持した後、高分子量重合体(H)の
均一な予備溶解溶液(Y)を得た。
の均一溶液300重量部を投入し、還流させる。上記予
備溶解溶液(Y)と低分子量重合体(L)溶液を還流下
で混合した後、有機溶剤を溜去し、得られた樹脂を冷
却、固化後粉砕してトナー用樹脂(2)を得た。この樹
脂(2)の分子量は、8000と690000とにピー
クを有し、樹脂全体のMw=300000、Mw/Mn
=45であり、ガラス転移点Tg=60℃、Av=2.
61であった。
鉄100重量部、ワックス7重量部、荷電制御剤2重量
部を130℃に加熱された二軸エクストルーダーで溶融
混練し、冷却した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗
粉砕物をジェットミルで微粉砕し、得られた微粉砕物を
固定壁型風力分級機で分級して分級粉を生成した。更
に、得られた分級粉をコアンダ効果を利用した多分割分
級装置(日鉄鉱業社製エルボジェット分級機)で超微粉
及び粗粉を同時に厳密に分級除去して重量平均径(D
4)6.5μm(粒径12.7μmの磁性トナー粒子の
含有率0.1%)の負帯電性トナーを得た。
疎水性シリカ微粉末1.2重量%を加えて、ヘンシェル
ミキサーで混合してトナーe1を得た。該外添剤は1〜
30重量部(%)の範囲で適宜調整しても良い。
添剤として疎水性シリカ微粉末1.8重量%を加えて、
ヘンシェルミキサーで混合してトナーf1を得た。
仕事(W[mN/m])は下表4のようになった。
をテスト用に改造) φ80の感光体は画像形成装置B(キヤノン製NP6750
をテスト用に改造) φ108の感光体は画像形成装置C(キヤノン製NP6085
をテスト用に改造) にそれぞれセットし、実験例1同様に感光体の特性評価
を行った。
/secの範囲で振り、除電光源109の除電光に曝露後、
上記の短尺帯電部材で電圧印加し、通紙を行わない状態
で空回転し、帯電電流、電圧及び上記の感光体表面電位
を測定した。該評価において、温度特性、光メモリー、
画像流れ、リークポチは、実験例1のように良好なレベ
ルであった。
5℃85%RH)、N/L(25℃10%RH)の3種
の環境下で、評価機に各感光体を投入し、各々20万枚
ずつの耐刷試験を行った。また、通紙耐久は、TC−A
1チャート(キヤノン製テストチャート:FY9−90
45−000)を使用して行った。その際、適宜な枚数
毎に上記の各テストチャートで画像サンプルを画像出し
した。
メモリーの評価、画像流れの評価、白ポチ、黒ポチ等の
画像欠陥の評価を行った。評価方法は実験例1に準ず
る。
置、感光体の状態等を評価した結果を表5に示す。な
お、表中の記号は、下記の通りである。
に確保されている。ブレード欠けなし。かぶりを含むク
リーニング不良レベルランク変化無し。且つ画像流れレ
ベルの低下無し)。ランク5 ○:良い(初期の画質が従来よりも良好に確保されてい
る。ブレード欠け有。但し画像上のクリーニング不良の
ランク変動が1以内)。ランク4 ●:従来並以下(従来同等以下の画質保持)。ランク3
〜1(クリーニング不良ランクにより判別)
2成分トナー〕図10に示すVHF−PCVD法による
画像形成装置用電子写真感光体の成膜装置を使用し、直
径φ30、80、108の鏡面加工を施したアルミニウ
ムシリンダーと、該シリンダーを前述の、公知の方法で
凹凸処理を施したものを使用した。これらのシリンダー
上に、表6に示す条件で電荷注入阻止層、光尊電層、表
面層からなる感光体を作成した。
放電パワーの調整により、A2〜J2の感光体を作成し
た。トナーは実施例1に準じて作成したa2〜f2を使
用した。
[mN/m])は、下表7の様になった。
例1同様の該当する評価機に搭載し、実施例1同様の耐
久、評価を行った。その結果、実施例1と同様に、良好
な結果を得た。耐久の結果を表8に示す。また、感光体
表面の突起によるブレード欠けは減少乃至は解消されて
いた。
分、2成分トナー〕図10に示すVHF−PCVD法に
よる画像形成装置用電子写真感光体の成膜装置を使用
し、直径φ30、80、108の鏡面加工を施したアル
ミニウムシリンダーと、該シリンダーを前述の公知の方
法で凹凸処理を施したものを使用した。これらのシリン
ダー上に、表9に示す条件で電荷注入阻止層、光導電
層、表面層からなる感光体を作成した。
パワーの調整により、A3〜J3の感光体を作成した。
また、トナーは実施例2で使用したものと同じものを使
用した。これらの感光体の接着仕事(W[mN/m])
は、下表10の様になった。
例1同様の該当する評価機に搭載し、実施例1同様の耐
久、評価を行った。その結果、実施例1と同様に、良好
な結果を得た。耐久の結果を表11に示す。本実施例で
は、実施例2と同一トナー使用時において、接着仕事が
良好な範囲にシフトする傾向が見られた。また、耐久結
果においても、a−C:F表面層を使用した本実施例
は、a−C:H表面層を使用した実施例2よりも更に良
好な結果が得られ、また、実施例2同様、感光体表面の
突起によるブレード欠けは見られなかった。
ー〕OPC(有機感光体)は支持体、電荷発生層、電荷
輸送層からなり、必要に応じて、保護層ないし表面層、
及び中間層を設けて構成する。
ち表面層、光導電層、必要に応じて設けられる中間層等
において、特にその表面層の処方を振って様々な感光体
を作成した。
整を行うとともに、感光特性を含めた電気的特性に、実
質的な差異が無いこと、硬度に実質上の差異が無いこと
を重視した。
面保護層)を設けていないが、表面コート層を設けても
本実施例の効果を阻害するものでなければよい。
にφ30、80、108のものを作成した。
外は、上述の実施例に記載の生成例と同様にして生成し
たトナーa4〜f4と本実施例4の感光体A4〜J4と
の接着仕事Wを測定した。また、作成した感光体は、各
々外径に応じて実施例1と同様に該当する評価機に搭載
し、実施例1同様の環境で数千〜数万枚の通紙耐久、及
び評価を行った。各々表12、表13に示す。
に良好な初期の状態を保持できた。また、感光体の削れ
量が減少した。これはOPCの長寿命化の有効なことに
対する資料の一つに挙げられる。その他、トナーの融着
もなく、ブレード欠けも見られなかった。
2成分トナー〕実施例4で使用した感光体に、更に表面
コート層を設けた。
いが、フッ素を含有した素材、例えばポリエチレンテレ
フタレート(PTFE、例えば商品名「テフロンOC
L」)等のフッ素系樹脂を含有させたものを使用した。
せて各種の感光体を作成した結果、フッ素系樹脂の平均
粒径は使用するトナー粒径より小さいこと、好ましくは
更に3μm以下、更に好ましくは1μm以下、最適には
0.5μm以下が、画質や表面の硬度等から好適条件で
あることが分った。
エネルギーγや接着仕事W、帯電性、表面耐久性等との
相関より、表面コート層の全成分に対して5〜70重量
%であることが好ましい。
ていない表面を有する感光体でも撥水性、クリーニング
性は特に問題無いが、フッ素原子を含有且つ/又はコー
トした表面層は、接着仕事Wが有効な範囲に収束しやす
い、即ち収束性がより富んでおり、また滑り性に優れ、
高耐久化に有利であった。
E粒子混入を施し、感光体A5〜J5を得た。なお、上
記感光体に使用したPTFE粒子の粒径、含有量は上記
の好適な範囲内で使用した。
施例4と同様のトナーを使用して、接着仕事Wの測定を
行った。また、作成した感光体は、各々外径に応じて実
施例1同様の該当する評価機に搭載し、実施例1同様の
耐久、評価を行った。各々表14、表15に示す。
時において、接着仕事が良好な範囲にシフトする傾向が
見られた。
表面層を使用した本実施例5は、フッ素コートしていな
い表面層を使用した実施例4よりも、更に良好な結果が
得られた。特にプロセススピードや耐久環境等を振って
も、感光体との摩擦により生じるブレードの異常振動
音、いわゆる、ブレードの「鳴き」が減少乃至は皆無で
あった。また、実施例4同様、ブレード欠けも見られな
かった。
記載したが、フッ素原子を含む塗料で表面をコートする
など、フッ素コート系の表面層を有する感光体を使用し
てもよい。
に選択された分散量を用い、帯電性や感度特性を制御す
ることが好ましい。その表面層にフッ素系樹脂粉体をコ
ートさせる場合、含有量としては帯電均一性や画質等と
の兼ね合いで選択すればよい。
のフッ素コートと合わせて使用してもよいし、各々単独
でも上記の通り効果を得るものである。
る。 〔比較例1 範囲外の感光体&トナー〕実施例1の要領
で、放電パワーや原料ガスの混合比、特に表面層成膜時
の該値を様々に変化させ、a−Si感光体I〜Xを作成
した。また、外添剤の混合比、及び結着樹脂の組成比以
外は、上述の実施例に記載の生成例と同様に生成したト
ナーi〜viを使用して、これらの感光体との接着仕事
(W[mN/m])を測定した。結果を、下表16に示
す。
の様になった。
える本比較例1においては、トナーの「融着」が多発
し、クリーニングブレードの欠け、クリーニング不良が
発生していた。
成比、生成温度等の条件を様々に変化させ、OPC(有
機感光体)I’〜X’を作成した。また、実施例4の要
領で、樹脂の組成比、生成温度や外添剤量等を変化さ
せ、トナーi’〜vi’を調製した。
i’との接着仕事(W[mN/m])は、下表18の様
になった
の様になった。
本比較例2においては、トナーの「融着」の発生や、該
融着や突起によるクリーニングブレードの欠けは見られ
なかった。
や環境により、耐久中にクリーニングブレードの、感光
体表面との当接部位のトナーが減少し、クリーニングブ
レードのめくれ、鳴き、或いはフィルミングが発生して
いた。即ち、これらに対するラチチュードが狭まってい
た。
り、画像流れが局所的に発生するものがあった。
のクリーニングに関するランクと同様の評価を行ったと
ころ、接着仕事Wとクリーニング耐久性の相関、Wと画
質変化の相関はそれぞれ図1及び図2に示すようになっ
た。図1、2及び上記結果より、Wは60乃至110m
N/mの範囲、特に75乃至95mN/mの範囲である
ことが好ましいことがわかる。
ば、電子写真装置、特にデジタル電子写真装置におい
て、上述の従来の課題が効果的に解消される。
る接着仕事(W)、即ち密着性の値を規定の範囲内で抑
制し使用することにより、感光体表面と付着する異物の
濡れ性を抑制し、クリーニング、即ち感光体表面と異物
やトナーの付着を切断するのに必要な負荷や機構を減少
できる。
OPCや、表面を薄層コートした感光体等の長寿命化に
有効である。
ング装置への負荷を低減できる為、クリーニングブレー
ドのメンテナンス等の間隔を延長できる。これは、サー
ビスにかかるレーバーコスト低減やカートリッヂコスト
に有効である。また、クリーニング装置を小型化するこ
とに有利になり、ひいては画像形成装置自体の小型化に
有効である。
電力化に有効である。 5・温度特性に優れた感光体を合わせて使用することに
より、ドラムヒーターレスで良好な画質を保持、融着発
生に対するラチチエードを更に広げることができた。ド
ラムヒーターレスで省エネルギーにも効果的である。
減少した。これは、感光体表面とトナーとの濡れ性を制
御したことにより、トナーの転写効率が向上し、転写残
卜ナーが減少したのではないかと思われる。これによ
り、特にカートリッヂ等の更なるコンパクト化が可能に
なった。
ある。
である。
す図である。
するための模式的構成図である。
を示す模式的な構成図である。
一例を示す模式的な構成図である。
である。
である。
ホールリーク特性の相関を示す図である。
る。
る。
つきの相関を示す図である。
ングブレード) 700:感光体 701:支持体 702:感光層 703:光導電層 704:表面層 705:電荷注入阻止層 706:自由表面 707:電荷発生層 708:電荷輸送層 1001:現像器 1002:現像スリーブ 1003:磁性体 1004:ドクターブレード 1005:トナー溜め
Claims (17)
- 【請求項1】 画像形成装置用感光体に対する帯電、及
び露光からなる潜像形成工程、トナー像を形成する工
程、該トナー像を転写材に転写する工程、および該感光
体の表面から付着物を除去するクリーニング工程、とを
有する画像形成工程により、繰り返し画像形成が可能
な、画像形成装置に使用する画像形成装置用感光体にお
いて、 該感光体表面への付着物の濡れ性(W)の値が、60乃
至110mN/mの範囲であることを特徴とする画像形
成装置用感光体。 - 【請求項2】 前記付着物が、該画像形成に供されるト
ナーであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
装置用感光体。 - 【請求項3】 前記Wの値が、75乃至95mN/mの
範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画
像形成装置用感光体。 - 【請求項4】 上記Wは、Forkes理論の応用によ
り算出した表面自由エネルギー(γ)より導き出したも
のであることを特徴とする請求項1又は3に記載の画像
形成装置用感光体。 - 【請求項5】 (a)導電性支持体と、 (b)シリコン原子を母体として水素原子及び/又はハ
ロゲン原子を含有する非晶質材料からなる光受容層と、
から構成され、 最表面の抵抗率が1×1010〜5×1015Ω・cmであ
ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記
載の画像形成装置用感光体。 - 【請求項6】 少なくとも、表面層に、主として非晶質
炭化珪素からなる領域を有することを特徴とする請求項
5に記載の画像形成装置用感光体。 - 【請求項7】 最表面に、主として非晶質炭素からなる
領域を有することを特徴とする請求項6に記載の画像形
成装置用感光体。 - 【請求項8】 前記最表面にフッ素を含有する非晶質炭
素からなる領域を有することを特徴とする請求項7に記
載の画像形成装置用感光体。 - 【請求項9】 前記最表面に、フッ素が結合した非晶質
炭素からなる領域を有することを特徴とする請求項7に
記載の画像形成装置用感光体。 - 【請求項10】 光導電層が、主として有機感光材料か
らなることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1
項に記載の画像形成装置用感光体。 - 【請求項11】 前記最表面領域にフッ素を含有する領
域を有することを特徴とする請求項10に記載の画像形
成装置用感光体。 - 【請求項12】 電子写真感光体に対する帯電および露
光からなる潜像形成手段、該潜像にトナーを付与してト
ナー像を形成する手段、該トナー像を転写材に転写する
手段、および電子写真感光体表面の残留物を除去するク
リーニング手段とを有する画像形成装置において、 該感光体表面とトナーとの濡れ性(W)の値が、60乃
至110mN/mの範囲となる感光体とトナーとを有す
ることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項13】 前記Wの値が、75乃至95mN/m
の範囲であることを特徴とする請求項12に記載の画像
形成装置。 - 【請求項14】 上記Wは、Forkes理論の応用に
より算出した表面自由エネルギー(γ)より導き出した
ものであることを特徴とする請求項12又は13に記載
の画像形成装置。 - 【請求項15】 電子写真感光体に対する帯電および露
光からなる潜像形成工程、トナー像を形成する工程、該
トナー像を転写材に転写する工程、および、電子写真感
光体表面の残留物を除去するクリーニング工程とを有す
る画像形成方法において、該感光体表面とトナーとの濡
れ性(W)の値が、60乃至110mN/mの範囲とな
る組み合わせで使用することを特徴とする画像形成方
法。 - 【請求項16】 前記Wの値が、75乃至95mN/m
の範囲であることを特徴とする請求項15に記載の画像
形成方法。 - 【請求項17】 上記Wは、Forkes理論の応用に
より算出した表面自由エネルギー(γ)より導き出した
ものであることを特徴とする請求項15又は16に記載
の画像形成方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12116898A JP3796352B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 画像形成方法 |
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