JP2002533556A - ブロックコポリマーホットメルト加工性接着剤、その調製方法およびそれを用いてなる物品 - Google Patents
ブロックコポリマーホットメルト加工性接着剤、その調製方法およびそれを用いてなる物品Info
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Abstract
Description
この接着剤を塗布したコートを持つ物品に関する。
トポリマー類およびアクリレートポリマー類)である。(メタ)アクリル類はそ
の耐久性、諸性質の経時的持続性、また接着性の多様性などを初めとする数々の
長所により、接着剤として台頭してきた。
かした形で提供されてきた。このような接着剤は基材に塗布後、溶媒が除去され
る。ホットメルト接着剤は都合のよいことに、接着剤中で、あるいはその加工中
に、有機溶媒を使用せずに済み、または使用量を減じることができる。ホットメ
ルト接着剤系は本質的に100%固体系である。通常このような系には約5%以
下の有機溶媒または水が、より典型的には約3%以下の有機溶媒または水が含有
されている。もっとも典型的には、このような系は有機溶媒または水を含有しな
い。有機溶媒の使用を減じることにより、都合のよいことにその使用に伴う特別
の取り扱い上の注意の必要性もまた減少する。
塗布)ができるような、充分な粘性を得る。加工温度および接着剤の成分を調節
することにより、この接着剤の粘度は塗布用に簡単に調整することができる。高
性能の用途(すなわち、例えば剪断保持強度などの比較的強い凝集強さを必要と
するもの)には、塗布したホットメルト接着剤の凝集強さを増強するための何ら
かの手段(例えば後架橋または湿分架橋)がしばしば必要とされる。
たは紫外線(UV)照射などのエネルギー源が一般に使用されている。しかしこ
れらの方法には、さらに加工ステップが必要となるので、加工効率が減少する。
さらにe−ビームは、高価であり、テープの形で接着剤を使用する際、バッキン
グによっては損傷を受けることがあるため、かならずしも常に望ましいわけでは
ない。同様に、UV照射にも架橋エネルギー源としての限界がある。例えばUV
照射は比較的厚みのある接着剤を架橋するのにはしばしば有効に使用することが
できない。というのも接着剤の厚み全体を透過してUV照射が行われなくてはな
らないからである。したがってまた、UV照射を使用する際、潜在的にUV照射
の透過の妨げになるある種の充填材や顔料は接着剤中に使用することができない
。
である。しかしポリマー組織を変化させることにより、ポリマーを化学架橋する
必要性はなくなる。例えば、ブロックコポリマーは都合の良いことに相分離を示
すが、これにより、物理的架橋および強化サイトとして作用するドメインが形成
される。したがって、ブロックコポリマーはさらに化学架橋(例えば後架橋また
は湿分架橋)に関わるさらなるステップを必要としない。しかし、物理架橋の程
度および種類によっては、接着剤を塗布した後に、接着剤に充分な凝集強さが求
められるある種の高性能用途にとってまだ充分なものではない。
タ(アクリレート)ブロックコポリマーが様々なリビングアニオン重合方法、お
よびリビングフリーラジカル重合方法(これは制御されたフリーラジカル重合と
も呼ばれている)により調製できることが知られている。
,387号(Bayardら)は(メタ)アクリレート類およびその他のビニル
モノマー類をリビングアニオン重合を用いてホモポリマーおよびブロックコポリ
マーを合成する方法を示している。ここに記載のブロックコポリマーは一級アル
キルアクリレートブロックとメタクリルまたは二級または三級アルキルアクリレ
ートモノマー、または非アクリル性ビニルモノマーのブロックとを含むものであ
る。このブロックコポリマーはエラストマー物品(例えば射出成形物品)の製造
において、および感圧接着剤(PSA)配合物における接着剤として有用である
と述べられている。
基)移動ラジカル重合(ATRP(またはGTRP))によりホモポリマーまた
はコポリマーを合成する方法を記載している。それから得られるコポリマー(ブ
ロックおよびランダムコポリマーの両方)は接着剤および熱可塑性エラストマー
などを初めとする様々な用途において幅広く有用であるとの事である。しかし、
そこに記載のブロックコポリマー(スチレンと(メタ)アクリレートモノマーか
ら得られるトリブロックコポリマー並びにメタクリル酸メチルとアクリレートモ
ノマーから得られるトリブロックコポリマー)は単に熱可塑性エラストマーとし
て有用であると述べられている。
性PSAをどのように作るのかについては教示していない。しかし、数多くの参
考文献が、その中の幾つかがホットメルト加工性PSAに使用できる(メタ)ア
クリレートブロックコポリマーを記載している。しかし、これらの参考文献は、
通常イニファーター重合を用いてブロックコポリマーを合成している。イニファ
ーターという用語はフリーラジカル開始剤、移動剤および停止剤という機能を併
せ持つ化学化合物を指す。光イニファーターとは光を用いてフリーラジカルイニ
ファーター化学化合物を生成する化合物のことである。
チャリング・カンパニー)は重合の促進、制御および停止の手段としてイニファ
ーターを使用する(メタ)アクリレートブロックコポリマーPSA組成物の調製
方法と同製造方法を述べている。得られる強化(メタ)アクリレートブロックコ
ポリマーと粘着性付与剤(使用する場合)からPSA組成物が提供される。粘着
性付与剤を用いる場合、通常ブロックコポリマー100重量部に対し、0から1
50重量部で使用される。この特許におけるブロックコポリマーから作られたテ
ープの剪断強度値をASTM D3654に従い試験するとすべて133分以下
であったと報告されている。これらの値は高性能用途の多くにとって充分な値で
はない。
クコポリマーから得られた接着剤が記載されている。この接着剤はPSAおよび
ホットメルト接着剤として有用であるとされている。ここでブロックコポリマー
はイニファーターを開始剤として使用するもの、アニオン重合と基移動重合など
の様々な重合方法により調整することができると教示されている。粘着性提供樹
脂(例えば粘着性付与剤)などの添加物が必要性に応じて用いられると教示され
ている。ここに例示されているのは(A−B−A)トリブロックコポリマーであ
り、ここでAブロックはメタクリル酸メチルから誘導され、Bブロックはアクリ
ル酸エチルから誘導される。積水化学の関連技術の公報としてはさらに、日本国
特公平9−324,165号、同10−25,459号、同10−25,460
号、同10−80,111号、同10−80,112号、および同10−80,
113号があげられる。
ポリマーにおいてきれいに分離したブロック配置を得ることは難しかった。イニ
ファーターを用いた重合方法の欠点としては、例えば分子量分布の幅の広いブロ
ック(すなわち多分散性が比較的高いことよって示される)、ブロック/相の境
界があまり明確でない、ブロックが比較的混ざっている、そして重合中の分子量
の制御が不十分であることがあげられる。これらの欠陥により配合が難しくなり
、したがってこのような組成物の全体としての配合自由度が減少する。例えばイ
ニファーターを重合に使用すると、組成物のPSA性に有害な影響を与えずに得
られるブロックコポリマーには高度の粘着性を付与することができない。したが
って日本国特許平10−25,459号は、粘着性提供樹脂(例えば粘着性付与
剤)の量がブロックコポリマー100重量部に対し、40重量部を越すと接着剤
の粘着性が減少すると警告している。
見いだされた。さらに米国特許第3,239,478号(Harlan)、同3
,932,328号(Korpman)、同4,780,367号(Lau)、
および同5,296,547号(Nestegardら)はPSAを提供するた
めのゴム型ブロックコポリマーの調製について記載している。これらの参考文献
の幾つかはホットメルト接着剤を提供するためのPSAの調整可能性についてそ
こに記載している。
リスチレン−ポリジエン型物質などのゴム型物質を用いてきた。しかしこれらの
物質の欠点は、不飽和炭化水素ポリジエンセグメントがしばしば劣化に弱く、そ
の結果これらのポリマーの耐候性が制限されることである不飽和炭化水素ポリジ
エンセグメントを水添すると、これらの物質の耐候性は向上するが(例えば米国
特許第5,773,506号(Nestegardら)を参照のこと)、ゴム−
ベースの材料は(メタ)アクリル物質では一般的な耐久性、諸性質の経時的持続
性、そして接着性の多様性を示さない。さらに、引き続き行われる水素添加工程
により組成物の加工効率が減少する。従ってこういったタイプのブロックコポリ
マーは好ましくない。
剤は塗布後に充分な凝集強さを持たなくてはならない。しかし凝集強さの増加は
ホットメルト加工性を犠牲にすることによって得ることはできない。さらに、加
工効率もまた妥協すべきではない。
供することが望ましい。幅広い配合自由度を提供するためには、ホットメルト加
工性接着剤がよく規定されたブロックを持つブロックコポリマーを含有すること
が望ましい。
0重量部の少なくとも二つのAブロックと少なくとも一つのBブロックを含有す
る少なくとも一つのブロックコポリマー(ここでAおよびBブロックはモノエチ
レン性不飽和モノマーから誘導されるものであり、このモノマーは重合により、
その後にさらに水素添加を行うことなく、飽和ポリマー主鎖を形成する)と、こ
のブロックコポリマーの全重量に基づき、少なくとも40重量部の少なくとも一
つの粘着性付与剤を含有する。好ましくは、この接着剤組成物は感圧接着剤(P
SA)組成物である。しかし、この接着剤組成物はまた熱活性化性接着剤組成物
であってもよい。
となく、幅広い配合自由度が得られる。例えば組成物中のエラストマー成分が本
質的にブロックコポリマーからなっていても、PSAなどの接着剤を得ることが
できる。したがって本発明において二つ以上のエラストマー性成分をブレンドす
る必要はない。
)n−マルチブロック、(A−B)n−スターブロック、およびこれらを組みあ
わせたものを少なくとも一つ含有する。特に好ましいのは、直鎖状の(A−B−
A)トリブロック構造である。好ましくは、このブロックコポリマーは(メタ)
アクリレートブロックコポリマーである。つまり、AおよびBブロックの内少な
くとも一つが(メタ)アクリレートモノマー類から誘導されている。
約2,000分の凝集強さを有するように調合することができる。好ましくは、
接着剤はASTM D3654による測定で少なくとも6,000分の凝集強さ
を有する。さらに好ましくはこの接着剤はASTM D3654による測定で少
なくとも約10,000分の凝集強さを有する。
ゼロとなるよう調合することができる。
れるポリマーであり、これはホモポリマーとしたときに約20℃より大きく、好
ましくは約20℃から約200℃である、さらに好ましくは約50℃から約15
0℃である、ガラス転移温度(Tg)を持つ。好ましくは、このモノエチレン性
不飽和モノマーは(メタ)アクリレートモノマーである。しかし、このモノエチ
レン性不飽和モノマーはまた、ビニル基を末端に持つモノマー例えばスチレンで
あってもよい。
ぞれ約50,000未満、よリ好ましくは約3,000から約30,000、最
も好ましくは約5,000から約15,000である。
り、これはホモポリマーとしたときに約20℃未満、好ましくは約−70℃から
約20℃、よリ好ましくは、−60℃から約0℃のガラス転移温度(Tg)を持
つ。好ましくは、このモノエチレン性不飽和モノマーは(メタ)アクリレートモ
ノマーである。
くは一モルあたり、約30,000から約500,000g、よリ好ましくは、
一モル辺り約70,000から約200,000gである。
合されることが好ましい。一つの実施形態において、ブロックコポリマーはリビ
ングフリーラジカル重合方法により重合される。もう一つの実施形態において、
このブロックコポリマーはリビングアニオン重合により重合される。しかし、こ
のブロックコポリマーはイニファーターを用いずに重合されることが好ましい。
そのようにして調製されたブロックコポリマーは、イニファーター残基を本質的
に含まないので有利である。
しくは約1.5以下である。比較的ピュアなブロックを持つブロックコポリマー
であることが好ましい。すなわちAブロックは本質的にBブロックを調製するの
に用いたモノマーから誘導されるセグメントを含まないことが好ましい。また、
BブロックはAブロックを調製するのに用いたモノマーから誘導されるセグメン
トを本質的に含まないことが好ましい。
例としては、Aブロック相溶性樹脂、(A−B)ジブロックコポリマー、可塑剤
、光架橋剤、安定剤、顔料、充填剤および薬剤からなる群から選択されるものが
あげられる。例えば、一つの実施形態において、組成物は(A−B−A)トリブ
ロックコポリマーおよび(A−B)ジブロックコポリマーを含有する。添加剤が
Bブロックと相溶性を持つことが好ましい。
与剤の割合はブロックコポリマーの全重量に対し、約60重量部から約140重
量部の範囲にわたってもよい。この粘着性付与剤はブロックコポリマーの全重量
に対し、さらに約80重量部から約120重量部であってもよい。
くとも一つのBブロックを含有する少なくとも一つのブロックコポリマー(ここ
でAおよびBブロックはモノエチレン性不飽和モノマーから誘導される)を含有
するホットメルト加工性接着剤組成物を含有し、ここでこの接着剤はASTM
D3654に従って測定した時に少なくとも約2,000分の凝集強さを有する
。この組成物はさらに少なくとも一つの粘着性付与剤を含有してもよい。
くとも一つのBブロックを含有する少なくとも一つのブロックコポリマー(ここ
でAおよびBブロックはモノエチレン性不飽和モノマーから誘導される)を含有
するホットメルト加工性接着剤組成物を含有し、ここでこの接着剤はここに記載
の剪断変位試験に従って試験した時に、剪断変位がゼロである。この組成物はさ
らに少なくとも一つの粘着性付与剤を含有してもよい。
くとも一つのBブロックを含有する少なくとも一つのブロックコポリマー(ここ
でAおよびBブロックはモノエチレン性不飽和モノマーから誘導される)を含有
するホットメルト加工性接着剤組成物を含有し、ここでブロックコポリマーの多
分散性は約1.5以下である。好ましくはブロックコポリマーの多分散性は約1
.2以下である。
くとも一つのBブロックを含有する少なくとも一つのブロックコポリマー(ここ
でAおよびBブロックはモノエチレン性不飽和モノマーから誘導される)を含有
するホットメルト加工性接着剤組成物を含有し、ここでAブロックはそれぞれB
ブロックを調製するのに使用したモノマーから誘導されるセグメントを本質的に
含有せず、またBブロックはAブロックを調製するのに用いたモノマーから誘導
されるセグメントを本質的に含有していない。
くとも一つのBブロックを含有する少なくとも一つのブロックコポリマーを含有
するホットメルト加工性接着剤組成物を含有し、ここでAおよびBブロックはモ
ノエチレン性不飽和モノマーから誘導され、ブロックコポリマーは本質的にイニ
ファーター残基を含有していない。
少なくとも一つのスターブロックコポリマーを含有するホットメルト加工性接着
剤組成物を含有し、ここでAおよびBブロックはモノエチレン性不飽和モノマー
から派生し、組成物のエラストマー成分は本質的にスターブロックコポリマーか
らなる。
くとも一つのBブロックを含有する少なくとも一つのブロックコポリマーを含有
するホットメルト加工性接着剤組成物を含有し、ここでAおよびBブロックがモ
ノエチレン性不飽和モノマーから派生し、組成物が(A−B−A)トリブロック
コポリマーと(A−B)ジブロックコポリマーを含有する。
くとも一つのBブロックを含有する少なくとも一つのブロックコポリマーを含有
するホットメルト加工性接着剤組成物を含有し、ここでAブロックを含有する微
小ドメインとBブロックを含有する連続相環の境界が本質的にテーパー構造(t
apered structure)を持たない。
くとも一つのBブロックを含有する少なくとも一つのブロックコポリマーを含有
するホットメルト加工性接着剤組成物を含有し、ここでAおよびBブロックはモ
ノエチレン性不飽和モノマーから派生し、ブロックコポリマーはリビング重合法
により重合されているものである。本組成物はさらに粘着性付与剤を含有しても
よい。
基材の少なくとも一部を本発明の接着剤組成物で被覆する事もできる。都合の良
いことにこの接着剤の凝集強さは多くの高性能用途に対し充分高く、さらなる化
学的架橋は必要でない。だが、この接着剤組成物は化学的に架橋してもよい。し
かし、接着剤組成物を熱的に可逆的に架橋する(すなわち、この組成物を化学的
ではなく物理的に架橋する)ことが好ましい。
おいてテープは第一と第二の面を持つバッキングと、バッキングの第一の面の少
なくとも一部に被覆した本発明のホットメルト加工性接着剤組成物とを含有する
。このホットメルト加工性接着剤組成物はバッキングの第一の面の上にホットメ
ルトにより被覆してもよい。別法として、好ましいわけではないが、ホットメル
ト加工性接着剤組成物をバッキングの第一の面の上に溶媒被覆することもできる
。
ホットメルト加工性接着剤の調製方法は、100重量部の少なくとも二つのAブ
ロックと、少なくとも一つのBブロックを含有する少なくとも一つのコポリマー
(ここでAブロックとBブロックはモノエチレン性不飽和モノマーから誘導され
る)を提供するステップと、このブロックコポリマーの全重量に対し、少なくと
も40重量部の少なくとも一つの粘着性付与剤をブロックコポリマーとブレンド
するステップとを含有する。
。好ましい実施様態において、ブロックコポリマーの重合ステップはイニファー
ターを使用しない。
さらに含んでもよい。好ましい実施様態において、このホットメルト接着剤を塗
布する工程はホットメルト加工性接着剤をホットメルト加工する工程を含有する
。
のである。本発明の接着剤は総エラストマー成分に関して、少なくとも一つの本
発明のブロックコポリマー(二つ以上の本発明のブロックコポリマーをブレンド
してもよい)を主として含有することが好ましい。
、弛緩させるときわめて速やかにほぼ元の長さに収縮する成分である。このよう
な本発明のブロックコポリマーは感圧接着剤添加剤のような、単なる接着剤「添
加剤」ではない。つまり本発明のブロックコポリマーは通常既存の接着剤配合物
に添加されない。実際本発明の接着剤は本発明のブロックコポリマーのみを唯一
のエラストマー成分として含有するように調製することができる。つまり、他の
エラストマー成分は全接着剤組成物中で約5重量部未満のような少量だけ含有さ
れることが好ましい。ある種の用途には、通常本発明のブロックコポリマー以外
のエラストマー成分を全く使わずに接着剤が調製される。その調製が簡素である
が故に、このような接着剤は好ましい。
が互いに高分子鎖で結合しているエラストマー成分である。本発明のブロックコ
ポリマーは3つの主なクラスに分けることができる:トリブロック((A−B−
A)構造)、マルチブロック(−(A−B)n−構造)、そしてスターブロック
コポリマー((A−B)n−構造)である。(A−B)ジブロック構造は、必要
とされるエラストマー的諸性質を通常持たないので、本発明のエラストマー成分
ではない。トリブロックおよびマルチブロック構造はまた直線的ブロックコポリ
マーと分類する事もできる。これらの直線的構造は好ましい。
ラスに分類される。スターブロックコポリマーは、中心点を持ちそこから枝が伸
びているので、ラジアルまたはパームツリーコポリマーとも呼ばれている。ここ
でのブロックコポリマーは櫛形のポリマー構造やその他の枝分かれポリマーとは
区別すべきである。このようなその他の分岐構造には枝が延びる元になる中心点
が存在しない。
」することができる。つまり本発明の接着剤はまた塗布および冷却後においても
ホットメルト加工性を維持することができ、かつ架橋した接着剤の特徴も併せ持
っている(例えば耐溶媒性および/または耐クリープ性)。従って接着剤はそれ
ぞれの塗布の後で充分な凝集強さを有する接着剤を提供しつつ、繰り返しホット
メルト加工を行うことができる。
が下記の諸性質を持つことは当業者にはよく知られている。(1)乾燥粘着性お
よび永久粘着性、(2)指の圧力以上を必要としない粘着性、(3)被接着体へ
の充分な保持性、そして(4)被接着体からきれいにはがすことのできる充分な
凝集強さ。
ある。熱活性化性接着剤は実質的には室温で非粘着性であるが加熱により粘着性
となる。熱活性化性系はPSA系とは異なり、表面への接着が熱と圧力との組み
合わせに依存する。
メルト加工性接着剤を提供するべく都合よく選択される。本発明の好ましい接着
剤はASTM D3654に従い試験すると少なくとも約2,000分の凝集強
さ、よリ好ましくは約6,000分の凝集強さ、最も好ましくは約10,000
分の凝集強さを有する。これらの凝集強さは化学架橋をおこなわずに得ることが
できる。
、本発明の接着剤は剪断変位をゼロにすることができる。剪断変位がゼロとは接
着剤が最小コールドフロー(例えば室温、または室温近辺で長期に渡り圧縮また
は伸展を行った結果、材料が示す永久的な変形)を持つことを指す。ゼロ剪断変
位はラベルに用いる用途などのいくつかの用途において特に有用である。例えば
貼り付けたラベルの下から接着剤が露出すると、好ましくないことにデブリや汚
れを蓄積することもありうる。
有するということである。しかし、一般的には必要ではないが、所望により追加
の硬化ステップを使用することも可能である。このような追加の硬化ステップの
例としては接着剤に紫外線や電子線を照射することがあげられる。
のBブロックを含有する。本発明のブロックコポリマー構造中のAブロックは、
熱可塑性セグメントであり、Bブロックはエラストマー性セグメントである。こ
のAおよびBブロックはモノエチレン性不飽和モノマーから誘導される。すなわ
ち、このAブロックとBブロックは、重合後に水素添加を必要とせずに飽和ポリ
マー主鎖を形成する、モノエチレン性不飽和モノマーから誘導されるのである。
飽和しているが故に、これらの好ましいブロックコポリマーは屋外暴露劣化(例
えば紫外線照射および酸化が誘発する劣化)を受けることが少ないと予想されて
いる。
レートモノマーから誘導される。好ましくはBブロックは(メタ)アクリレート
から誘導される。(メタ)アクリレート誘導ブロックは接着剤中の好ましい諸性
質(例えば耐久性、諸性質の継時的持続性、および接着性の多様性)に寄与して
いる。幾つかの実施形態においては、AブロックもBブロックも共に(メタ)ア
クリレートモノマーから誘導される。
はBブロックより硬い(すなわち剪断弾性率やガラス転移温度が高い)。通常A
ブロックはより硬度の低いBブロックから形成される圧倒的に連続している層内
で個々の強化ミクロドメインを提供する。一般にAブロックは、AブロックとB
ブロック間に適度な相分離が生じ、エラストマーの凝集性を強化するように、そ
の溶解パラメーターがBブロックの溶解パラメータと充分に異なるように選択さ
れる。ここで使用する「相分離」という用語はよりやわらかいBブロック相から
なるマトリックス中に明確な強化Aブロックドメイン(例えばマイクロドメイン
)が存在することを指す。
Tgを持つようにブロックコポリマーを調製する。好ましいブロックコポリマー
はPSAである。このような場合、得られるガラス転移温度(Tg)が約0℃未
満となるように配合される。AブロックおよびBブロックを調製するのに用いら
れるモノマーおよび接着剤添加剤(例えば粘着性付与剤および可塑剤)は所望の
接着剤物性にしたがって選択される。
ると元の状態に戻る)である。好ましいブロックコポリマーのAブロックは、ホ
モポリマーとしたときにガラス転移温度(Tg)が約20℃を越える、モノエチ
レン性不飽和モノマーから誘導される。好ましくは、Aブロックはホモポリマー
としたときにガラス転移温度(Tg)が約20℃から約200℃であるモノエチ
レン性不飽和モノマーから誘導される。よリ好ましくは、Aブロックはホモポリ
マーとしたときにガラス転移温度(Tg)が約50℃から約150℃であるモノ
エチレン性不飽和モノマーから誘導される。よリ好ましくは、Aブロックはホモ
ポリマーとしたときにガラス転移温度(Tg)が約100℃から約150℃であ
るモノエチレン性不飽和モノマーから誘導される。
ルキルアルコール類の(メタ)アクリレートエステル類(ここでアルキル基は約
1から約20個の、好ましくは約1から約18個の炭素原子を含有する)、アク
リルアミド類、ビニル基末端モノマー類、およびそれらの組み合わせからなる群
から選択される、モノエチレン性不飽和モノマー類から独立して誘導されるホモ
ポリマー類である。好ましくは、Aブロックは(メタ)アクリレートモノマー類
から独立して誘導されるが、ある種の調合例ではAブロックはスチレンなどのビ
ニル基末端モノマー類から独立して誘導してもよく、同等のまたはよりすぐれた
ホットメルト加工性を示す。
タクリレートモノマーである場合に相当する。
く選択される。好ましいR2は直鎖、分岐または環状の炭化水素基である。炭化
水素基内の炭素原子数は好ましくは約1から約20、より好ましくは約1から約
18である。R2が炭化水素基であるとき、これはヘテロ原子(例えば酸素また
は硫黄)を含有してもよい。
ンジル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル
酸エチル、アクリル酸イソボルニル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸1−メチルシクロヘキシル、メタクリル酸2−メチルシク
ロヘキシル、メタクリル酸3−メチルシクロヘキシル、メタクリル酸4−メチル
シクロヘキシル、およびメタクリル酸2−フェノキシエチルがあげられる。特に
好ましいのは、アルキル(メタ)アクリレートモノマー類である。
類はアルコール交換反応(trans−alcoholysis)(すなわちA
ブロックのアルコール基を別のアルコール基に置換する)または重合したAブロ
ックの加水分解によって提供することができる。重合Aブロックを加水分解する
場合、その後にエステル化が行われる。このプロセスによりブロックコポリマー
中にいくらか酸が残留する可能性がある。本発明は通常ホモポリマーブロックを
持つブロックコポリマーに関するものであるが、このような少量の残留酸をもつ
ブロックコポリマーもまた、好ましくはないものの、本発明の範囲内のものであ
る。
レン、アルファーメチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルピリジン、エチルス
チレン、t−ブチルスチレン、イソプロピルスチレン、ジメチルスチレンおよび
その他のアルキル化スチレン類)およびビニルエステル類(例えば酢酸ビニル)
があげられる。特に好ましいビニル基末端モノマーはスチレンである。
は重量平均分子量が一モル当たり約3,000gから約30,000gであり、
重量平均分子量が一モル当たり約5,000gから約15,000gが最も好ま
しい。これらの相対的に低い分子量によりブロックコポリマーを含有する接着剤
のホットメルト加工が容易になる。
モノマーから誘導される。特に所望の接着剤組成物がPSAであるときに、Bブ
ロックはホモポリマーとしたときにガラス転移温度(Tg)が約20℃未満の、
モノエチレン性不飽和モノマーから誘導されることが好ましい。好ましくはBブ
ロックはホモポリマーとしたときにガラス転移温度(Tg)が約−70℃から約
20℃であるモノエチレン性不飽和モノマーから誘導される。よリ好ましくは、
Bブロックはホモポリマーとしたときにガラス転移温度(Tg)が約−60℃か
ら約0℃であるモノエチレン性不飽和モノマーから誘導される。最も好ましくは
、Bブロックはホモポリマーとしたときにガラス転移温度(Tg)が約−60℃
から約−10℃であるモノエチレン性不飽和モノマーから誘導される。
業者に公知である。例えば熱活性化性接着剤が所望の場合、Bブロックを調製す
るのに用いられるモノマーはDahlquist基準より大きい体積弾性率を持
つように選択される。別法として、得られるブロックコポリマーが、所望の熱活
性化温度よりも約25℃から約30℃低いTgを持つようにBブロックのTgを
調整することができる。熱活性化性接着剤を得るもう一つの方法は、接着剤組成
物に対し粘着性付与剤を高い比率で添加することである。
ルキルアルコール類の(メタ)アクリレートエステル類(ここでアルキル基は約
1から約20個の、好ましくは約1から約18個の炭素原子を含有する)、アク
リルアミド類、およびビニル基末端モノマー類(たとえばビニルエステル類)か
らなる群から選択される、モノエチレン性不飽和モノマー類から誘導されるホモ
ポリマー類である。好ましくは、Bブロックは(メタ)アクリレートモノマー類
から誘導される。
タクリレートモノマーである場合に相当する。アクリレート類は一般に相当する
メタクリレートよりも硬くないので、R1はHであることが好ましい。
く選択される。好ましいR2は直鎖、または分岐の炭化水素基である。炭化水素
基内の炭素原子数は好ましくは約1から約20、よリ好ましくは約1から約18
である。R2が炭化水素基であるとき、これはヘテロ原子(例えば酸素または硫
黄)を含有してもよい。好ましいR2はAブロックのR2よりも炭素原子風が少
なくとも二つ多い、または少なくとも二つ少ないものである。
ブチル、アクリル酸デシル、アクリル酸2−エトキシエチル、メタクリル酸2−
エトキシエチル、アクリル酸イソアミル、アクリル酸n−ヘキシル、メタクリル
酸n−ヘキシル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸イソデシル、メタクリル酸
イソデシル、アクリル酸イソノニル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、メタクリル酸イソオクチル
、アクリル酸イソトリデシル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸ラウリル、ア
クリル酸2−メトキシエチル、アクリル酸2−メチルブチル、アクリル酸4−メ
チル−2−ペンチル、アクリル酸n−オクチルおよびメタクリル酸n−オクチル
である。
類はアルコール交換反応(trans−alcoholysis)(すなわちB
ブロックのアルコール基を別のアルコール基に置換する)または重合したBブロ
ックの加水分解によって提供することができる。重合Bブロックを加水分解する
場合、その後にエステル化が行われる。このプロセスによりブロックコポリマー
中にいくらか酸が残留する可能性がある。本発明は通常ホモポリマーブロックを
持つブロックコポリマーに関するものであるが、このような少量の残留酸をもつ
ブロックコポリマーもまた好ましくはないものの、本発明の範囲内のものである
。
である。好ましくはBブロックは重量平均分子量が一モル当たり約30,000
gから約500,000gであり、より好ましくは重量平均分子量が一モル当た
り約70,000gから約200,000gである。
でも本発明のブロックコポリマーを調製するのに適している。これらの技法とし
てはリビングフリーラジカル重合法、リビングアニオン重合法、および基移動重
合法があげられる。リビングフリーラジカル重合法としては特に例をあげると、
原子移動重合法および可逆的断片付加鎖移動重合法がある。
ァーターを用いたもの)により重合されたブロックよりも、立体規則性のより高
いブロック構造が得られる。立体規則性は(高いシンジオタクチックおよび/ま
たはイソタクチック構造により示される)良く制御されたブロック構造をもつブ
ロックコポリマーに寄与し、ブロックのガラス転移温度に影響を及ぼす。例えば
リビング重合により合成されたシンジオタクチックポリメタクリル酸メチル(P
MMA)は従来の(すなわち非リビング)重合により合成されたこれに相当する
PMMAよりも約20−25℃高いガラス転移温度を持つ。立体規則性は例えば
核磁気共鳴スペクトル、示差走査熱分析、または類似の分析技法を用いて検出す
ることができる。リビング重合を用いて立体規則性が約75%を越す構造を得る
ことができる。
越す)での重合においては、通常リビングアニオン重合よりも温度の変動に対す
る感応性が低い、リビングフリーラジカル重合の方が好ましいかもしれない。
性質の少なくとも一つ、好ましくは下記の諸性質の二つ以上、好ましくは下記の
諸性質の全てを持つブロックコポリマーが生じるということである。これらの性
質とは次のものである;制御された分子量、低い多分散性、良く規定されたブロ
ック、そして高純度のブロックである。
ロックとBブロックの理論的分子量の範囲は重合後に得ることができる。得られ
た分子量が予測分子量の約0.1から10.0倍であることが好ましく、予測分
子量の約0.8から約1.2倍であることがより好ましく、予測分子量の約0.
9から約1.1倍であることが最も好ましい。このような場合、所望のブロック
コポリマー構造は設計(すなわち理論的に)が可能であり、ついで選択された重
合方法によって簡単にそれを実施することができる。
ョンクロマトグラフィーにより測定される)は約2.0以下であることが好まし
い。よリ好ましくは、各ブロックおよび全ブロックコポリマーの多分散性は約1
.7以下、さらに好ましくは約1.5以下、もっと好ましくは約1.3以下、そ
してさらに好ましくは約1.2以下である。各ブロックおよび全ブロックコポリ
マーの多分散性ができる限り1.0に近いことが最も好ましい。
されている(すなわち境界が本質的にテーパー構造−AブロックとBブロックの
両方に使用されるモノマーから誘導される構造−を含まない)ことが好ましい。
テーパー構造はBブロックのガラス転移温度を引き上げ、接着剤組成物の配合自
由度を妨げることになりうる。さらに、テーパー構造はAブロックとBブロック
を含有する相の混合を増加させ、接着剤組成物の総凝集強さを減少させうる。
はBブロックを調製するのに使用したモノマー類から誘導されるセグメントを本
質的に持たない(例えばランダムコポリマーセグメントまたはテーパーセグメン
トは核磁気共鳴分光学により検出することはできない)。同様にBブロックはA
ブロックを調製するのに用いたモノマーから誘導されるセグメントを本質的に持
たない(例えばランダムコポリマーセグメントまたはテーパーセグメントは核磁
気共鳴分光学により検出することはできない)。
使用は、一般に本発明のよく制御されたブロックコポリマー構造の製造の妨げに
なる。さらにイニファーターの残留物が問題を引き起こすことがある。例えば得
られたブロックコポリマー中にチオカルバメート(すなわち通常使用されている
イニファーター)が残留していると、ブロックコポリマーは屋外暴露崩壊をより
受けやすくなる。この屋外暴露崩壊はチオカルバメート残留物中の比較的弱い炭
素−硫黄結合が引き起こすのだろうと考えられている。チオカルバメートの存在
は、例えば元素分析または質量分析により検出することができる。
の第一のステップはAブロックのモノマーを不活性希釈物の存在下で開始剤と接
触させ、リビングポリマーを形成することである。この重合プロセス中で使用さ
れる、不活性希釈剤により、熱の伝達と開始剤とモノマーの充分な混合とが容易
になる。適した不活性希釈剤であればどのようなものを使用してもよい。通常こ
の不活性希釈剤は飽和炭化水素、芳香族炭化水素またはエーテルである。このよ
うな希釈剤の例をあげると、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサンな
どの飽和脂肪族、および脂環式炭化水素類、およびトルエンなどの芳香族炭化水
素類である。さらに脂肪族および環状エーテル溶媒を使用してもよい。このよう
な希釈剤の例としては、ジメチルエーテル、ジエチルエーテルおよびテトラヒド
ロフランがあげられる。
Mにより表すことができるが、ここでMはLi、NaおよびKなどのI属金属で
、AはAブロックを表す。例えば、異なるモノマー(B)を一投入量加え、その
後モノマーAを一投入量添加すると、(A−B−A)トリブロックコポリマーが
得られる。ここで形成されたポリマーブロックの分子量は、使用された開始剤と
モノマーの量によって決定される。別法としてリビングA−B−M(すなわちリ
ビングジブロック)を二官能性または多官能性連結剤を用いて連結し(A−B−
A)トリブロックまたは(A−B)n−スターブロックコポリマーをそれぞれ作
ることもできる。
せて用いてもよい。典型的な開始剤にはアルカリ金属炭化水素類がある。例えば
有機モノリチウムなどの単官能性開始剤は上記に記載のプロセスの第一のステッ
プで有用な開始剤である。これらの化合物は構造式R−Liで表すことができ、
式中「R」は脂肪族、脂環式、または芳香族ラジカルであり、「Li」はリチウ
ムである。例をあげるとエチルリチウム、n−プロピルリチウム、i−プロピル
リチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−オクチル
リチウム、n−デシルリチウム、フェニルリチウム、2−ナフチルリチウム、4
−ブチルフェニルリチウム、4−フェニルブチルリチウム、シクロヘキシルリチ
ウムなどがあげられる。
,1,4,4−テトラフェニル−1,4−ジリチオブタン、1,1,4,4−テ
トラフェニル−1,4−ジリチオイソブタン、ナフタレンリチウム、ナフタレン
ナトリウム、ナフタレンカリウム、それらの同族体、ジリチウム開始剤(例えば
アルキルリチウムと、例えば1,3−ビス(1−フェニルエテニル)ベンゼン、
m−ジイソプロペニルベンゼンなどのジビニル化合物との付加反応により調製し
たもの)などがあげられる。
リチウム(例えば塩化リチウム)、アルカリ金属アルコキシド類、オリゴマー(
あるいはポリマー)エーテル類またはアミド類、そのアルカリ金属誘導体、およ
びアルキルアルミニウム化合物があげられる。
わせたものであればいかなるものも使用できる。リビングフリーラジカル重合と
それに適した開始剤の記載はPCT公報第WO97/18,247(カーネギー
メロン)およびPCT公報第WO98/01,478号(E.I.duPont de Nemours and Co.)を参照されたい。
が示される。モノマーの量に対して少量の開始剤が使用される場合、多量の開始
剤が用いられる時よりもリビングポリマーの分子量は一般に大きくなる。
に見られるようになるまで開始剤をモノマー中に滴下することが勧告される。そ
れから所望の分子量のために計算した量の開始剤を加える。初めの滴下による添
加により、汚染物質が破壊され、重合がよりよく制御できるようになる。
反応は約−100℃から約100℃の間の温度で行うことができる。通常重合温
度は、リビングアニオン重合の場合約−80℃から約20℃であり、リビングフ
リーラジカル重合の場合約20℃から約100℃の範囲である。
御された条件下で行われるべきである。通常重合は窒素、ヘリウムまたはアルゴ
ンなどの不活性雰囲気中で行われる。リビングアニオン重合を用いる場合無水条
件が必要であるかもしれない。
ができるが、これらの種類と量は塗布する接着剤に求められる諸性質に応じて異
なる。
ができる。例えばホットメルト加工性を向上するために、Aブロック相溶性樹脂
を接着剤組成物中で用いることができる。ブロックコポリマー分野の知識を有す
る人であれば多くの適した添加剤を識別することができるであろう。しかし、ゴ
ムベース(例えばポリスチレン−ポリジエンタイプ)のブロックコポリマーにお
けるブロックの溶解度パラメーターにおける差は、通常(メタ)アクリレートモ
ノマー類などのモノエチレン性不飽和モノマーから誘導されるブロックを含有す
る本発明のコポリマーにおけるものとは異なる(例えばAブロックとBブロック
間の溶解度パラメータの差は通常ゴムベースのブロックコポリマー中のものより
も小さい)。従って各ブロックの選択的粘着化、または可塑化にはゴムベースの
ブロックコポリマーを用いる時とは別の配慮が必要となる。したがって、この場
合の添加物の選択はゴムベースのブロックコポリマーを用いたときとはかなり異
なる。
性を持つことが好ましい。ある相(例えばAブロックまたはBブロック)のガラ
ス転移温度(Tg)をシフトする添加剤は、その相中で相溶性である(粘着性付
与剤とこの相が同じTgを持たないと想定する)。
一般的に必要ではない。例えば本発明のブロックコポリマーに加えて、少量の(
A−B)ジブロック構造を持つブロックコポリマーをホットメルト加工性接着剤
に存在させてもよい。しかし(A−B)ジブロック構造をもつブロックコポリマ
ーをさらに添加することが好ましいかもしれない。これらのジブロックコポリマ
ーをさらに添加するとこの接着剤のホットメルト加工性を容易にし、粘着性の程
度を増すことができる。通常、もし(A−B)ジブロック構造をもつブロックコ
ポリマーを使用するのであれば、その量は本発明のブロックコポリマー100重
量部に対し、約80重量部以下である。好ましくは少なくともこのようなジブロ
ックコポリマーのAブロックは本発明のブロックコポリマーのAブロックと同じ
化学組成であり、AブロックとBブロックが共に本発明のブロックコポリマーの
AブロックおよびBブロックと同じ化学組成を持つことが最も好ましい。
れない。従って粘着性付与樹脂(例えば粘着性付与剤または接着剤の粘着性を向
上する樹脂の組み合わせ)を添加することが必要かも知れない。実際本発明の接
着剤中では比較的多量の粘着性樹脂を用いることが好ましい。一般に粘着性樹脂
は本発明のブロックコポリマーよりも廉価である。さらに高率の粘着性樹脂は、
熱活性化性接着剤を提供するための配合にもまた望ましいかもしれない。粘着性
樹脂はまたホットメルト加工性をも容易にすることができる。
的にAブロックともまた相溶性であるかもしれない。粘着性樹脂はBブロックに
相溶性でありAブロックに不相溶性であることが好ましい。粘着性付与剤を使用
する場合、本発明においてBブロックのTgは通常高温側にシフトする。
は一般に数平均分子量(Mn)が一モルあたり10,000グラム以下であり、
軟化点が約70℃を超える。液体の粘着性付与剤は粘性材料であり軟化点が約0
℃から約70℃である。固体の粘着性付与樹脂が一般的に好ましい。
ステル類)、ポリテルペン類および芳香族変性ポリテルペン樹脂類、クマロン−
インデン樹脂、および炭化水素樹脂、例えばαピネンベースの樹脂、βピネンベ
ースの樹脂、リモネンベースの樹脂、脂肪族炭化水素ベースの樹脂、芳香族変性
炭化水素ベースの樹脂、芳香族炭化水素樹脂およびジシクロペンタジエンベース
の樹脂である。非水素化粘着性樹脂は通常本発明のブロックコポリマーよりも着
色が多く耐久性(すなわち耐候性)が低い。したがって適しているのであれば、
水素化(部分または全面)粘着性樹脂もまた用いることができる。水素化粘着性
樹脂の例をあげると例えば水素化ロジンエステル類、水素化酸類、水素化芳香族
炭化水素樹脂類、水素化芳香族変性炭化水素ベース樹脂類、および水素化脂肪族
炭化水素ベース樹脂類である。特に好ましい水素化粘着性樹脂は、水素化ロジン
エステル類、水素化酸類、水素化芳香族炭化水素樹脂類および水素化芳香族変性
炭化水素ベース樹脂類である。
剤中の粘着性樹脂はブロックコポリマー100重量部に対し約40重量部を越え
る量である。例えば粘着性樹脂はブロックコポリマー100重量部に対し約40
重量部から約400重量部で用いてもよい。より好ましくは粘着性樹脂はブロッ
クコポリマー100重量部に対し約40重量部から約200重量部で用いてもよ
く、さらに好ましくはブロックコポリマー100重量部に対し約60重量部から
約140重量部、もっとも好ましくは約80重量部から約120重量部で用いる
ことができる。熱活性化性接着剤を調合する際は、特にこの量が多いほうが望ま
しい。
良く知られており例えば炭化水素油類(例えば芳香族、パラフィン系、またはナ
フテン系)、炭化水素樹脂、ポリテルペン類、ロジンエステル類、フタレート類
、ホスフェートエステル類、二塩基酸エステル類、脂肪酸エステル類、ポリエー
テル類およびそれらを組みあわせたものがあげられる。可塑剤はオプショナルな
成分であり、本発明の接着剤には適量、例えばブロックコポリマー100重量部
に対し約100重量部以下、好ましくは約50重量部以下、加えても良い。
添加することができる。好ましい実施様態中では用いられていないが、従来の架
橋剤(物理および化学架橋剤の両方)もまた本発明の実施様態の全てにおいて用
いることができる。架橋剤はオプションであり、本発明の接着剤中で例えば全組
成物100重量部に対し約5重量部以下の量、などの適した量であればどのよう
な量で使用することもできる。
はUV安定剤)、顔料、充填剤、薬剤などがある。このような添加剤の使用は当
業者によく知られている。
ットメルト加工性接着剤はシート製品(例えば装飾的、反射性、および図柄付き
)への塗布、例えば医学用電極や薬物デリバリーパッチの縁への塗布、印刷用粘
着シート、およびテープバッキングに塗布することができる。基材は所望の用途
により異なるが、適していればどのようなものであってもよい。通常基材として
は不織布、織布、発泡体、紙、ポリプロピレン(例えば二軸延伸ポリプロピレン
(BOPP))、ポリエチレン、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレ
ート)、またはリリースライナー(例えばシリコン処理ライナー)などがあげら
れる。
に使用することができる。テープを作るには、ホットメルト加工性接着剤を適し
たバッキングの少なくとも一部に被覆する。所望により、リリース剤(例えば低
粘着性裏糊)をこのバッキングの反対側に塗布してもよい。両面テープを作る場
合は、ホットメルト加工性接着剤をバッキングの両面の少なくとも一部に被覆す
る。
できる。例えばブロックコポリマーとその他の成分とをブレンドし、例えばスプ
レー、溶融押し出し、ブロー(例えばブローンマイクロファイバーを作る)、お
よび発泡技法の一つを用いるなどにより、本発明の接着剤被覆基材を形成する。
成することもできる。バッチプロセスの例としては、フィルムまたはコートを接
着する基材と、この接着剤フィルムまたはコートをはがすことのできる表面との
間に接着剤の一部を置いて、複合構造体を作るものである。この複合構造体は適
当な温度と圧力で圧縮し、冷却して所望の厚みを持つ粘着コートまたは層を形成
することができる。別法として、接着剤を二つのリリース面の間で圧縮し、冷却
してラミネート用途に有用な接着剤転写テープを形成することもできる。
し、ついで引き出した接着剤を移動プラスチックウェブまたはその他の適した基
材と接触させる方法がある。関連した連続法としては接着剤と共押し出しバッキ
ング材とをフィルムダイから押し出し、層状製品を冷却して接着剤テープを作る
ものがある。その他の連続製法としては、高速度で移動するプラスチックウェブ
またはその他の適当な予め成形した基材に直接接着剤を接触させる方法がある。
この方法を用いると、接着剤はロータリーロッドダイなどのフレキシブルなダイ
リップを持つダイを使用して移動する成形済みウェブに塗布される。これらの連
続方法のどれかにより形成された接着剤フィルムまたは層は直接法(例えばチル
ロールまたはウォーターバス)および間接法(例えば空気またはガス衝突)によ
り急冷して固化することができる。
の技法を用いて被覆する事もできる。例えば、接着剤はナイフ被覆、ロール被覆
、グラビュア被覆、ロッド被覆、カーテン被覆、およびエアナイフ被覆により被
覆することができる。適した溶媒であればいかなるものを使用してもよい。適し
た溶媒の例としては酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトンおよびこれらを
組みあわせたものがあげられる。被覆の後、接着剤を乾燥して溶媒を除去する。
接着剤の乾燥を促進するには、オーブンなどにより供給される高温にこの被覆接
着剤を付すことが好ましい。
よびプロセスを下記の実施例により例示する。これらの実施例は単に説明を目的
としたものであり、添付の請求項の範囲を制限するものではない。実施例中およ
び明細書の他の箇所に用いた部、パーセント、比などはすべて特に記載のない限
り重量部、重量パーセント、重量比である。
記載した。
クリル酸メチル)はMMA−iOA−MMAと表記され、ポリ−メタクリル酸メ
チル(MMA)およびポリ−イソ−オクチルアクリレート(iOA)のブロック
(「b」で示す)を持つブロックコポリマーを示す。このポリマーでは、MMA
ブロックはエンドブロック、またはAブロックと呼ばれ、iOAブロックはミッ
ドブロックまたはBブロック(ABA命名法を用いて)と呼ばれる。
0−10とはエンドブロックが一モル当たり10,000グラムである重量平均
分子量を持ち、ミッドブロックが一モルあたり100,000グラムの重量平均
分子量を持つブロックコポリマーを示す。
ここでAおよびBは上記に記載の通りであり、nはスター中のアームの平均数を
示す。例えばポリマー(S−iOA)nは平均「n」個のポリスチレン−b−ポ
リ(イソ−オクチルアクリレート)アームを持つ。分子量に関しては、(10−
100)3.3とはスチレンエンドブロックが一モルあたり10,000グラム
の重量平均分子量を持ち、iOAミッドブロックが一モルあたり100,000
グラムの重量平均分子量を持ち、そしてアームの平均数がスター当たり3.3で
あることを示す。
子量、Mn=数平均分子量)の比であり、特にポリマーがリビング重合法によっ
て調製される場合、ポリマーを記載するのにしばしば用いられている。多分散性
は、SEC(サイズ排除クロマトグラフィー)としても知られている(GPC(
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)によって測定できる。実施例におい
て多分散性の値を測定する際は、テトラヒドロフラン(THF)溶液を直線スチ
ラゲル−型カラム付きのHEWLETT−PACKARD1090装置(カリフ
ォルニアのパロアルトにあるHewlett−Packard Company
から市販されている)、または比較例の場合はPL−GELMIXED−Bカラ
ム(マサチューセッツ州、アマーストにあるPolymer Laborato
riesから市販されている)付きのPOLYMERLABS装置(マサチュー
セッツ州、アマーストにあるPolymer Laboratoriesから市
販されている)と、屈折率検出器を用いて測定した。ポリメタクリル酸メチル(
PMMA)標準液または比較例においては、ポリスチレン(PS)標準液を検量
線の作成に使用した。
あるMTS Systems Corporationの事業部であるSint
echから市販されている)を用いてテープを分析し、標準テープ方法AFER
A(Association de Fabricants Europeen
s de Rubans Auto−Adhesifs)4001に従う材料試
験を行った。剥離強さとはテストパネルから接着剤を被覆した柔軟なシート材を
引き剥がすのに必要とされる力である。剥離強さはある特定の剥離角度と速度で
測定される。下記の実施例において、この剥離強さは被覆シートの幅(デシメー
トル)当たりのニュートン(N/dm)で表されている。ここで測定された剥離
強さはすべて特に断り書きのない限り、約10分の保持時間で測定された初期剥
離強さである。
少なくとも直線距離で12.7cmにわたり両方の表面がしっかりと密着するよ
うに貼り付けた。このストリップを貼り付けるために2キログラムの硬いゴムロ
ーラを一回かけた。塗布した細片の自由端を細片自身に殆ど触れるまで後ろに折
り返し、剥離角度を180°とした。この自由端を接着テスタースケールに取り
付けた。実施例に示すように、ガラステスト板をスケールから30.5cm/分
(12インチ/分)の一定速度でガラスまたはポリエチレン基材から引き離すこ
とのできる、引っ張り試験器のかみ合い部にこのガラステスト板を圧締めした。
データはテスト中に観察された範囲を回数で割った平均で示した。
ではなく接着剤からバッキングがはがれてしまった。言い換えるとこのテープは
よい結合性を示さなかった。
に貼り付けた接着剤をその面に平行な方向に引っ張るのに必要な力の大きさに基
づく。剪断強度は一定の標準負荷の下で、ステンレスのテストパネルから標準面
積の接着剤被覆シート材を引っ張るのに要する時間を測定し分で表示した。この
試験はASTM D3654「感圧接着剤テープの保持力」に記載の手順に従っ
ておこなった。
剤被覆シート材のストリップに対して行った。0.127dm四方の細片部分を
パネルとしっかり密着させ、テープの一端を自由端とした。接着剤被覆細片を貼
り付けたパネルを接着剤被覆細片の延びている自由端とパネルとが178°の角
度を形成するようにラックに保持した。接着剤被覆細片の自由端に1,000g
の力を加えることによってこの自由端をぴんと張った。剥離力をうち消すため1
80°から2°引いた角度を用いた。従って剪断力のみが測定された。
した(>10,000分または>5,000分という表示はこれだけの時間が経
過してもサンプルテープが分離しなかったこと、そしてテストはこの時点で終了
したことを示す)。各例におけるPSAの分離モードは特に断りのない限り凝集
性(テストパネル上に目に見える接着剤残査が残る)であった。
(剪断強度試験法に使用したように)細片上に2kgのゴムローラーをかけた。
貼り付けた細片を20分一定の温度(約22℃)および湿度(相対湿度約50%
)でコンディショニングし、ついで60℃に保ったオーブン中で20分コンディ
ショニングを行った。1kgの重りを細片の底に取り付け、パネルを60℃のオ
ーブン中で傾けて(垂直線から2度)置いた。報告した剪断変位は一時間経過後
に測定された心狂い(垂直方向の変位)である。
ッツ州、カントンにあるInstron Corporationから市販され
ている)を用いてASTM DA412−98aにより測定された。フィルムを
ブロックコポリマー溶液から調製し、数日間室温で乾燥させ、真空下で完全に乾
燥させた。溶液流延フィルムからそれぞれ約1.5−2.0mmの厚みで約4.
0mmの幅のマイクロダンベルを切り出した。
ら伸び率を測定した。切断点引張強さ(メガパスカル)および%伸び率を報告し
た。
の合成 実施例1:MMA−iOA−MMAコポリマーの合成 ステップI:MMA−tBA−MMAコポリマーの調製 同じ一般手順を用いて一連のMMA−tBA−MMAブロックコポリマーを製
造した。それぞれのコポリマーを調製するのに用いた試薬を表1にまとめる。
THFおよびDPEをゴムの隔壁とステンレス毛細管(THF)または注入器(
DPE)を用いてフラスコに加えた。モル当量の3倍のDPEおよび5倍のLi
Cl(下記sec−ブチルリチウム開始剤の量に基づき)を使用した。
溶液の開始剤(この開始剤溶液はウィスコンシン州、ミルウォーキーのAldr
ich Chemical社より市販されているモル濃度1.3モル/リットル
の溶液をさらに希釈した)を赤い色が消えなくなる(この有機アニオンの色は、
溶液中に残っている湿分が消費されたことを示す)まで反応フラスコに滴下し、
所望の化学量論(表1に記載)の開始剤溶液を添加した。
78℃で1時間重合を行った。表1に示す量のtBAおよびMMAを加えて同じ
条件下で重合を行った。
ーのAldrich Chemical社より市販されている)で急冷し、攪拌
しながら90/10(体積比)のメタノール/水混合物を加えて沈殿させた。コ
ポリマーはその後60−80℃で真空下で一晩乾燥させた。下記の表に記載の量
は重量部(pbw)である。
Aコポリマーの調製 同じ一般手順を用いてステップIで調製した8つのポリマーそれぞれのアルコ
ール置換を行った。ガラスフラスコ中で、10.0pbwのMMA−tBA−M
MAを164pbwのi−オクチルアルコール(テキサス州、ヒューストンにあ
る、Exxonから市販されている)および0.50pbwのPTSA中に溶解
した。混合物を150℃で48時間還流した。ついで、コポリマーをメタノール
中で沈殿させ、80℃で真空中一晩乾燥させた。生じたMMA−iOA−MMA
コポリマーと分子量、およびその多分散値を表2に記載する。
Aコポリマーの調製 ガラスフラスコに10.0pbwのMMA−tBA−MMAを184pbwの
n−ブチルアルコール(ウィスコンシン州、ミルウォーキーのAldrich
Chemical社より市販されている)と0.50pbwのPTSA中に溶解
した。混合物を150℃で48時間還流した。ついでコポリマーをメタノール中
に沈殿させ、真空下80℃で一晩乾燥させた。
コポリマーの調製 ガラスフラスコに10.0pbwのMMA−tBA−MMAを161pbwの
n−プロピルアルコール(ウィスコンシン州,ミルウォーキーのAldrich
Chemical社より市販されている)と0.50pbwのPTSA中に溶
解した。混合物を150℃で48時間還流した。ついでコポリマーをメタノール
中に沈殿させ、真空下80℃で一晩乾燥させた。
コポリマーの調製 ガラスフラスコに10.0pbwのMMA−tBA−MMAを157pbwの
エチルアルコール(ウィスコンシン州,ミルウォーキーのAldrich Ch
emical社より市販されている)と0.50pbwのPTSA中に溶解した
。混合物を150℃で48時間還流した。ついでコポリマーをメタノール中に沈
殿させ、真空下80℃で一晩乾燥させた。
を加えた。975pbwのTHFおよび0.38pbwのDPEをゴムの隔壁と
ステンレス毛細管(THF)または注入器(DPE)を用いてフラスコに加えた
。モル当量の3倍のDPEおよび5倍のLiCl(sec−ブチルリチウム開始
剤の量に基づき)を使用した。
開始剤溶液(この開始剤溶液はウィスコンシン州,ミルウォーキーのAldri
ch Chemical社より市販されているモル濃度1.3モル/リットルの
溶液をさらに希釈した)を赤い色が消えなくなる(この有機アニオンの色は、溶
液中に残っている湿分が消費されたことを示す)まで反応フラスコに滴下し、0
.045pbwの開始剤溶液を添加した。
℃で1時間重合を行った。70.00pbwのtBAおよび1.4pbwのEG
DMA(EGDMAのLiに対するモル比は10:1)を加えて同じ条件下で重
合を行い、リビングジブロックをスター構造へと結合した。
ーのAldrich Chemical社より市販されている)で急冷し、攪拌
しながら90/10(体積比)のメタノール/水混合物を加えて沈殿させた。コ
ポリマーはその後60−80℃で真空下で一晩乾燥させた。
−iOA)nスターブロックコポリマーの調製 ガラスフラスコに10.0pbwの(MMA−tBA)nを164pbwのi
−オクチルアルコール(テキサス州、ヒューストンにある、Exxonから市販
されている)と0.50pbwのPTSA中に溶解した。混合物を150℃で4
8時間還流した。ついでコポリマーをメタノール中に沈殿させ、真空下80℃で
一晩乾燥させた。得られた(MMA−iOA)nコポリマーは分子量が(10−
100)3.8で、多分散値が1.13であった。
造した。それぞれのコポリマーを調製するのに用いた試薬を表3にまとめる。
を加えた。443pbwのTHFおよび0.16pbwのDPEをゴムの隔壁と
ステンレス毛細管(THF)または注入器(DPE)を用いてフラスコに加えた
。モル当量の3倍のDPEおよび5倍のLiCl(下記sec−ブチルリチウム
開始剤の量に基づき)を使用した。
ンに溶かした開始剤溶液(この開始剤溶液はウィスコンシン州、ミルウォーキー
のAldrich Chemical社より市販されているモル濃度1.3モル
/リットルの溶液をさらに希釈した)0.019pbwを反応フラスコに滴下し
た。
。−78℃で1時間重合を行った。表3に示す量のtBAおよび0.59pbw
のEGDMA(EDGMAのLiに対するモル比は10:1)を加えて同じ条件
下で重合を行いリビングジブロックをスター構造へと結合した。
ーのAldrich Chemical社より市販されている)で急冷し、攪拌
しながら90/10(体積比)のメタノール/水混合物を加えて沈殿させた。コ
ポリマーはその後60−80℃で真空下で一晩乾燥させた。
)nスターブロックコポリマーの調製 同じ一般手順を用いてステップIで調製した8つのコポリマーそれぞれのアル
コール置換を行った。ガラスフラスコ中で、10.0pbwの(S−tBA)n
を164pbwのi−オクチルアルコール(テキサス州、ヒューストンにある、
Exxonから市販されている)および0.50pbwのPTSA中に溶解した
。混合物を150℃で48時間還流した。ついで、コポリマーをメタノール中で
沈殿させ、80℃で真空中一晩乾燥させた。生じた(S−iOA)nスターブロ
ックコポリマーと分子量、およびその多分散値を表4に記載する。
と試験 実施例7A−7I 実施例1の(メタ)アクリレートブロックコポリマー1Cを一つまたはそれ以
上の粘着性樹脂と表5に示す粘着性付与剤の量で混合することにより、この(メ
タ)アクリレートブロックコポリマーをPSAへと調合した。粘着性付与剤の量
はブロックコポリマー100重量部に対するphr(重量部)で示す。
あった。この粘着性付与剤はブロックコポリマーのトルエン溶液(固形分30−
40重量%)に添加し、混合した。得られるPSA組成物を乾燥厚みが約25μ
m(1mil)となるよう、38μm(1.5mil)の厚さのPETフィルム
上にナイフ被覆した。コートを65℃のオーブン中において15分乾燥させ、そ
の後、テストに先立ち一定の温度(約22℃)と湿度(相対湿度約50%)で2
4時間の間コンディショニングを行った。
脂と混合し、実施例7に記載のように被覆し、乾燥、コンディショニングを行っ
た。使用した可塑剤はPLASTHALL DIODD、粘着性樹脂はREGA
LREZ3102であった。この可塑剤と粘着性付与剤の使用量を表7に示す。
これらの量はブロックコポリマー100重量部に対する重量部、phrで示す。
つまたはそれ以上の粘着性付与剤とを合わせ、実施例7に記載のように、被覆、
乾燥およびコンディショニングを行ってPSA組成物を調合した。使用した粘着
性付与剤はFORAL105およびREGALREZ1018であった。粘着性
付与剤の使用量はブロックコポリマー100重量部に対する重量部、phrで表
した。
樹脂を合わせ、実施例7に記載のように被覆、乾燥およびコンデイショニングを
行ってPSA組成物を調製した。用いた粘着性付与剤はFORAL105および
REGALREZ1018であった。粘着性付与剤の使用量はブロックコポリマ
ー100重量部に対する重量部、phrで表した。
樹脂を合わせ、実施例7に記載のように被覆、乾燥およびコンデイショニングを
行ってPSA組成物を調製した。用いた粘着性付与剤はFORAL105および
REGALREZ1018であった。粘着性付与剤の使用量はブロックコポリマ
ー100重量部に対する重量部、phrで表した。
−140)ジブロックコポリマーとブレンドし、ブロックコポリマーと粘着性樹
脂を合わせ、実施例7に記載のように被覆、乾燥およびコンデイショニングをお
こなってPSA組成物を調製した。用いた粘着性付与剤はFORAL105およ
びREGALREZ1018であった。各成分の量を表15に示す。粘着性付与
剤の使用量はブロックコポリマー100重量部に対する重量部、phrで表した
。
粘着性樹脂および/または可塑化樹脂と合わせ、実施例7に記載のように被覆、
乾燥およびコンデイショニングを行ってPSA組成物を調製した。用いた可塑剤
はPLASTHALL DIODD、粘着性ジュしはFORAL105およびR
EGALREZ1018であった。粘着性付与剤の使用量はブロックコポリマー
100重量部に対する重量部、phrで表した。各成分の量を表17に示す。
ように比較例2および4で調製したブロックコポリマーと比較するために試験し
た。
℃剪断変位試験に従いテストした。
含有。
調製し試験した。
.5−77−16.5である、MMA−nBA−MMAコポリマーを得るために
下記の手順を使用した。水冷コンデンサー、機械式攪拌機、および窒素導入管付
き三首丸底フラスコに140pbwのnBA、60pbwの酢酸エチル(ウィス
コンシン州,ミルウォーキーのAldrich Chemical社製)および
0.73pbwのXDCを入れた。このフラスコと中身を約20分の間1L/分
の窒素流でパージし、その後窒素流を減少させて、わずかにプラスの圧力をフラ
スコ内に保った。
電球のセット(マサチューセッツ州、デンバーのSylvania Light
ing Servicesから市販されているModel No.F40BL)
で平均強度約2から4ミリワット/cm2で照射した。この反応中に酢酸エチル
を追加し固形分40%の溶液とした。
消費後に、60pbwのMMAを追加した。再び、反応をガスクロマトグラフィ
ーで監視した。MMAの消費後、電球を消し、反応フラスコから溶液を抜き出し
た。
クコポリマーは裸眼ではわずかに曇って見え、多分散値は1.95であった。
pbwのXDCおよび30pbwのMMAとした他は、比較実施例1に概略をの
べたものと同じ手順を行った。得られたMMA−nBA−MMAコポリマーは理
論分子量が一モル当たり約93,400g、ブロックの理論分子量が8.2−7
7−8.2であった。ついでこのブロックコポリマーを65℃のオーブンで15
分間乾燥した。多分散値を測定すると1.74であった。
0−7である、MMA−iOA−MMAコポリマーを得るために下記の手順を使
用した。使用した試薬を140pbwのiOAと200pbwの酢酸エチル、0
.80pbwのXDCおよび28pbwのMMAとした他は、比較実施例2で用
いたものと同じ手順を行った。測定された多分散値は2.07であった。
100−7である、MMA−iOA−MMAコポリマーを得るために下記の手順
を使用した。これは使用した試薬を140pbwのiOAと200pbwの酢酸
エチル、0.56pbwのXDCおよび19.6pbwのMMAとした他は、比
較実施例2で用いたものと同じ手順であった。ついでこのブロックコポリマーを
65℃のオーブンで15分間乾燥した。乾燥したブロックコポリマーは透明で触
れると粘着性であった。多分散値は2.39であった。
る(メタ)アクリレートブロックコポリマーPSAテープの調合およびその試験
比較例5 比較例1で調製したコポリマー(乾燥による溶媒の除去は行わない)と粘着性
付与剤とを混合してPSAを調合した。用いた粘着性付与剤の種類と量を表C1
に示す。サンプルはそれぞれナイフを用いて溶媒被覆し、65℃のオーブンに1
5分間入れて乾燥した。
のものと同じ手順を行った。
のものと同じ手順を行った。
のものと同じ手順を行った。
よび変更を行えることが当業者には明白であろう。本発明はここに述べた例示的
実施様態に限定されるものではない。
Claims (62)
- 【請求項1】 モノエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも二
つのAブロックと少なくとも一つのBブロックとを含有する少なくとも一つのブ
ロックコポリマー100重量部と、 前記ブロックコポリマー全重量に対し少なくとも40重量部の少なくとも一つ
の粘着性付与剤と を含有するホットメルト加工性接着剤組成物。 - 【請求項2】 前記ブロックコポリマーが(A−B−A)トリブロック、−
(A−B)n−マルチブロック、(A−B)n−スターブロックおよびその組み
合わせの少なくとも一つを含有する、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項3】 前記ブロックコポリマーが直線状のブロックコポリマーであ
る、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項4】 前記接着剤組成物が、ASTM D3654に従って測定し
たときに少なくとも約2000分の凝集強さを有する、請求項1に記載の組成物
。 - 【請求項5】 前記接着剤組成物が、ASTM D3654に従って測定し
たときに少なくとも約6000分の凝集強さを有する、請求項1に記載の組成物
。 - 【請求項6】 前記接着剤組成物が、ASTM D3654に従って測定し
たときに少なくとも約10,000分の凝集強さを有する、請求項1に記載の組
成物。 - 【請求項7】 本明細書中に記載の剪断変位試験に従って試験した時に前記
接着剤組成物の剪断変位が0である、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項8】 前記Aブロックがホモポリマーとした時にガラス転移温度(
Tg)が約20℃を越えるモノエチレン性不飽和モノマーから独立して誘導され
たポリマーである、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項9】 前記モノエチレン性不飽和モノマーが(メタ)アクリレート
モノマーである、請求項8に記載の組成物。 - 【請求項10】 前記モノエチレン性不飽和モノマーのホモポリマーが約2
0℃から約200℃のガラス転移温度を有する、請求項8に記載の組成物。 - 【請求項11】 前記モノエチレン性不飽和モノマーのホモポリマーが約5
0℃から約150℃のガラス転移温度を有する、請求項8に記載の組成物。 - 【請求項12】 前記モノエチレン性不飽和モノマーがビニル基末端モノマ
ーである、請求項8に記載の組成物。 - 【請求項13】 前記モノエチレン性不飽和モノマーがスチレンである、請
求項8に記載の組成物。 - 【請求項14】 前記Aブロックが独立してそれぞれ約50,000未満の
重量平均分子量を有する、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項15】 前記Aブロックが独立してそれぞれ約3,000から約3
0,000の重量平均分子量を有する、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項16】 前記Aブロックが独立してそれぞれ約5,000から約1
5,000の重量平均分子量を有する、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項17】 前記Bブロックがホモポリマーとしたときにガラス転移温
度(Tg)が約20℃未満であるモノエチレン性不飽和モノマーから誘導される
ポリマーである、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項18】 前記Bブロックが(メタ)アクリレートモノマーから誘導
されたポリマーである請求項1に記載の組成物。 - 【請求項19】 前記モノエチレン性不飽和モノマーのホモポリマーが約−
70℃から約20℃のガラス転移温度を有する、請求項17に記載の組成物。 - 【請求項20】 前記モノエチレン性不飽和モノマーのホモポリマーが約−
60℃から約0℃のガラス転移温度を有する、請求項17に記載の組成物。 - 【請求項21】 前記AブロックとBブロックがそれぞれ下記の構造、 【化1】 (式中、 R1はHまたはCH3であり、 R2は各AブロックのR2の全炭素原子数と前記BブロックのR2との差が少
なくとも2個であるような炭化水素基である。) を有するモノマーから独立して誘導される、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項22】 前記Bブロックの重量平均分子量が一モル当たり約30,
000から約500,000gである、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項23】 前記Bブロックの重量平均分子量が一モル当たり約70,
000から約200,000gである、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項24】 前記ブロックコポリマーがリビングフリーラジカル重合方
法により重合される、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項25】 前記ブロックコポリマーがリビングアニオン重合方法によ
り重合される、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項26】 前記ブロックコポリマーの多分散度が約2.0以下である
、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項27】 前記ブロックコポリマーの多分散度が約1.5以下である
、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項28】 前記Aブロックが前記Bブロックを調製するのに用いたモ
ノマーから誘導されたセグメントをそれぞれ本質的に含有しない、請求項1に記
載の組成物。 - 【請求項29】 前記BブロックがAブロックを調製するのに用いたモノマ
ーから誘導されたセグメントを本質的に含有しない、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項30】 前記ブロックコポリマーがイニファーターを用いずに重合
される、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項31】 前記ブロックコポリマーがイニファーター残留物を本質的
に含有しない、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項32】 少なくとも一つの添加剤をさらに含有する、請求項1に記
載の組成物。 - 【請求項33】 前記添加剤が前記Bブロックと相溶性を有する、請求項3
2に記載の組成物。 - 【請求項34】 前記添加剤がAブロック相溶性樹脂、(A−B)ジブロッ
クコポリマー、可塑剤、光架橋剤、安定剤、顔料、充填剤および薬剤からなる群
から選択される、請求項32に記載の組成物。 - 【請求項35】 前記組成物中のエラストマー成分が本質的に前記ブロック
コポリマーからなる請求項1に記載の組成物。 - 【請求項36】 前記組成物が(A−B−A)トリブロックコポリマーおよ
び(A−B)ジブロックコポリマーを含有する、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項37】 前記粘着性付与剤が前記ブロックコポリマー全重量に対し
、約60重量部から約140重量部である請求項1に記載の組成物。 - 【請求項38】 前記粘着性付与剤が前記ブロックコポリマー全重量に対し
、約80重量部から約120重量部である請求項1に記載の組成物。 - 【請求項39】 前記接着剤組成物が感圧接着剤組成物である、請求項1に
記載の組成物。 - 【請求項40】 前記接着剤組成物が熱活性化性接着剤組成物である、請求
項1に記載の組成物。 - 【請求項41】 請求項1に記載の組成物で少なくとも部分的に被覆されて
いる基材。 - 【請求項42】 前記組成物が化学的に架橋されている、請求項41に記載
の基材。 - 【請求項43】 第一と第二の面とを持つバッキングと、 前記バッキングの第一の面の少なくとも一部に被覆された請求項1に記載の組
成物と を含有するテープ。 - 【請求項44】 請求項1に記載の組成物が前記バッキングの第一の面に溶
媒被覆されている、請求項43に記載のテープ。 - 【請求項45】 モノエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも
二つのAブロックと少なくとも一つのBブロックとを含有する少なくとも一つの
ブロックコポリマーを含有する、ホットメルト加工性接着剤組成物であって、 前記接着剤組成物が、ASTM D3654に従って測定したときに、少なく
とも約2,000分の凝集強さを有するホットメルト加工性接着剤組成物。 - 【請求項46】 少なくとも一つの粘着性付与剤をさらに含有する、請求項
45に記載の組成物。 - 【請求項47】 モノエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも
二つのAブロックと少なくとも一つのBブロックとを含有する少なくとも一つの
ブロックコポリマーを含有する、ホットメルト加工性接着剤組成物であって、前
記ブロックコポリマーがリビング重合方法により重合されているホットメルト加
工性接着剤組成物。 - 【請求項48】 少なくとも一つの粘着性付与剤をさらに含有する、請求項
47に記載の組成物。 - 【請求項49】 モノエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも
二つのAブロックと少なくとも一つのBブロックとを含有する少なくとも一つの
ブロックコポリマーを含有する、ホットメルト加工性接着剤組成物であって、 本明細書中に記載の剪断変位試験に従って試験したときの、前記接着剤組成物
の剪断変位が0である、ホットメルト加工性接着剤組成物。 - 【請求項50】 少なくとも一つの粘着性付与剤をさらに含有する、請求項
49に記載の組成物。 - 【請求項51】 モノエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも
二つのAブロックと少なくとも一つのBブロックとを含有する少なくとも一つの
ブロックコポリマーを含有する、ホットメルト加工性接着剤組成物であって、 前記ブロックコポリマーの多分散度が約1.5以下である、ホットメルト加工
性接着剤組成物。 - 【請求項52】 前記ブロックコポリマーの多分散度が約1.2以下である
、請求項51に記載の組成物。 - 【請求項53】 モノエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも
二つのAブロックと少なくとも一つのBブロックとを含有する少なくとも一つの
ブロックコポリマーを含有する、ホットメルト加工性接着剤組成物であって、前
記AブロックがBブロックを調製するのに用いたモノマーから誘導されたセグメ
ントをそれぞれ本質的に含有せず、また前記Bブロックが前記Aブロックを調製
するのに用いたモノマーから誘導されたセグメントを本質的に含有しない、ホッ
トメルト加工性接着剤組成物。 - 【請求項54】 モノエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも
二つのAブロックと少なくとも一つのBブロックとを含有する少なくとも一つの
ブロックコポリマーを含有する、ホットメルト加工性接着剤組成物であって、前
記ブロックコポリマーが本質的にイニファーター残留物を含有しない、ホットメ
ルト加工性接着剤組成物。 - 【請求項55】 モノエチレン性不飽和モノマーから誘導されるAブロック
とBブロックとを含有する少なくとも一つのスターブロックコポリマーを含有す
るホットメルト加工性接着剤組成物であって、前記組成物中のエラストマー成分
が本質的に前記スターブロックコポリマーからなる、ホットメルト加工性接着剤
組成物。 - 【請求項56】 モノエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも
二つのAブロックと少なくとも一つのBブロックとを含有する少なくとも一つの
ブロックコポリマーを含有する、ホットメルト加工性接着剤組成物であって、 前記組成物が(A−B−A)トリブロックコポリマーおよび(A−B)ジブロ
ックコポリマーを含有するホットメルト加工性接着剤組成物。 - 【請求項57】 モノエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも
二つのAブロックと少なくとも一つのBブロックとを含有する少なくとも一つの
ブロックコポリマーを含有する、ホットメルト加工性接着剤組成物であって、前
記Aブロックを含有する微小ドメインと前記Bブロックを含有する連続相との間
の境界が本質的にテーパー構造を有しない、ホットメルト加工性接着剤組成物。 - 【請求項58】 モノエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも
二つのAブロックと少なくとも一つのBブロックとを含有する少なくとも一つの
ブロックコポリマー100重量部を提供するステップと、 前記ブロックコポリマー全重量に対し少なくとも40重量部の少なくとも一つ
の粘着性付与剤を前記ブロックコポリマーとブレンドするステップと を含有する、ホットメルト加工性接着剤組成物の製造方法。 - 【請求項59】 前記ブロックコポリマーの重合ステップをさらに含有する
、請求項58の方法。 - 【請求項60】 前記ブロックコポリマーの重合ステップがイニファーター
を用いない、請求項59の方法。 - 【請求項61】 少なくとも基材の一部に前記ホットメルト接着剤を塗布す
るステップをさらに含有する、請求項58の方法。 - 【請求項62】 前記ホットメルト接着剤を塗布するステップが前記ホット
メルト加工性接着剤をホットメルト加工するステップを含有する、請求項61の
方法。
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