JP2017203172A - 粘接着剤組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、ガラス転移温度が30℃以下の(メタ)アクリル酸アルキルエステル系重合体ブロックの両端にガラス転移温度が110℃以上で且つシンジオタクチシチーが70%以上であるメタクリル酸アルキルエステル系重合体ブロックが結合したトリブロック共重合体と、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系ジブロック共重合体を含有するブロック共重合体組成物および該組成物からなる粘着剤が知られている(特許文献1参照)。また、メタクリル酸アルキルエステル系重合体ブロックとアクリル酸アルキルエステル系重合体ブロックよりなる特定のジブロック共重合体と(メタ)アクリル酸エステル系トリブロック共重合体を含有する粘着剤組成物が知られている(特許文献2参照)。さらに、特定のメタクリル酸アルキルエステル系重合体ブロックとアクリル酸アルキルエステル系重合体ブロックよりなるトリブロック共重合体とジブロック共重合体を含有する粘着剤組成物が知られている(特許文献3参照)。
[1](i)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(I)100質量部、および
(ii)粘着付与樹脂1〜190質量部を含有する粘接着剤組成物、
[2](i)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(I)100質量部、および
(ii)粘着付与樹脂1〜190質量部、および
(iii)可塑剤80質量部以下を含有する粘接着剤組成物;
を提供することにより達成される。
本発明の粘接着剤組成物に含まれるアクリル系トリブロック共重合体(I)は、メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下である。
アクリル系トリブロック共重合体(I)は、メタクリル酸エステル単位からなる重合体ブロック(A1)および(A2)の2つのメタクリル酸エステル単位からなる重合体ブロックを有する。
アクリル系トリブロック共重合体(I)は、アクリル酸エステル単位からなる重合体ブロック(B)を1つ有する。
AlR2R3R4 (1)
(式(1)中、R2、R3およびR4はそれぞれ独立して置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基またはN,N−二置換アミノ基を表すか、あるいはR2が上記したいずれかの基であり、R3およびR4が一緒になって置換基を有していてもよいアリーレンジオキシ基を形成している。)で表される有機アルミニウム化合物が挙げられる。
本発明の粘接着剤組成物には、粘着付与樹脂が含まれる。本発明の粘接着組成物に粘着付与樹脂が含まれることにより、接着性、タック、相溶性が向上する。なお、本発明の粘着剤組成物では、後述する可塑剤が含まれていないことが好ましい一態様である。
本発明の粘接着剤組成物には、可塑剤が含まれていてもよい。本発明の粘接着剤組成物に可塑剤が含有されることにより、接着力とタックのバランスに優れる粘接着剤組成物が得られ、さらに、一般的に粘接着剤組成物全体としてのコストを下げることができる。
本発明の粘接着剤組成物は、該粘接着剤組成物からなる粘接着層や、該粘接着層を含む積層体(例えば、積層フィルムまたは積層シート)等の形態での粘接着製品に好適に用いられる。
包装用途としては、重量物梱包、輸出梱包、段ボール箱の封緘、缶シール等が挙げられる。
ラベル用途としては、価格、商品表示、荷札、POP、ステッカー、ストライプ、ネームプレート、装飾、広告用等が挙げられる。
粘着型光学フィルム用途としては、例えば偏光フィルム、偏光板、位相差フィルム、視野角拡大フィルム、輝度向上フィルム、反射防止フィルム、アンチグレアフィルム、カラーフィルター、導光板、拡散フィルム、プリズムシート、電磁波シールドフィルム、近赤外線吸収フィルム、機能性複合光学フィルム、ITO貼合用フィルム、耐衝撃性付与フィルム、輝度向上フィルム、視認性向上フィルム等の片面若しくは両面の少なくとも一部または全部に粘接着層を形成した光学フィルム等が挙げられる。かかる粘着型光学フィルムは、上記光学フィルムの表面保護のために用いられる保護フィルムに本発明の粘接着剤組成物からなる粘接着層を形成させたフィルムを含む。粘着型光学フィルムは、液晶表示装置、PDP、有機EL表示装置、電子ペーパー、ゲーム機、モバイル端末等の各種画像表示装置に好適に用いられる。
電子機器保持固定用途としては、キャリアテープ、パッケージング、ブラウン管の固定、スプライシング、リブ補強等が挙げられる。
接合用途としては、各種接着分野、自動車、電車、電気機器、印刷版固定、建築、銘板固定、一般家庭用、粗面、凹凸面、曲面への接着用等が挙げられる。
防食・防水用途としては、ガス、水道管の防食、大口径管の防食、土木建築物の防食等が挙げられる。
電子・電気部品の封止材用途としては、液晶モニター、太陽電池等が挙げられる。
[GPC測定の装置および条件]
・装置:東ソー株式会社製GPC装置「HLC−8020」
・分離カラム:東ソー株式会社製「TSKgel GMHXL」、「G4000HXL」および「G5000HXL」を直列に連結
・溶離剤:テトラヒドロフラン
・溶離剤流量:1.0ml/分
・カラム温度:40℃
・検出方法:示差屈折率(RI)
また、以下の例において、ブロック共重合体における各重合体ブロックの含有量は、1H−NMR測定によって求めた。1H−NMR測定で用いた測定装置および条件は次のとおりである。
・装置:日本電子株式会社製核磁気共鳴装置「JNM−LA400」
・重溶媒:重水素化クロロホルム
1H−NMRスペクトルにおいて、3.6ppmおよび4.0ppm付近のシグナルは、それぞれ、メタクリル酸メチル単位のエステル基(−O−CH3)およびアクリル酸エステル単位のエステル基(−O−CH 2−CH2−CH2−CH3)に帰属され、その積分値の比によって各重合体ブロックの含有量を求めた。
粘着剤組成物からなる粘着層を有する粘着テープの評価は、以下の方法により行った。
後述の方法により作製した厚さ25μmの粘着層を有する粘着テープ作製24時間後の外観により相溶性を評価した。粘着テープが無色透明で全く白濁が見られないものは「A」(相溶性 良)、ムラや白濁が見られるものは「B」(相溶性 悪)とした。
後述の方法により作製した厚さ25μmの粘着層を有する粘着テープ作製直後および24時間後の外観を観察し、粘着テープの粘着層表面からの液状物のにじみ出しにより評価した。粘着層表面からの液状物のにじみ出しが作製直後、および作製24時間後のいずれでも見られない場合は「a」、作製24時間後にテープ表面から液状物がにじみ出てきた場合は、「b」とした。
25℃において、作製された粘着テープの粘着層表面に親指を押しつけ引き剥がす時の抵抗をタック感として3段階(1,2,3)で官能評価し、これを粘着特性の指標とした。ここでは、数字の大きいほど粘着性(タック性)が高く、「3」はタック感良好、「2」はタック感有りとし、粘着剤として適していることを示した。一方、「1」はタック感無しで粘着剤として不向きとした。
熱安定性は、得られた粘着テープの180℃で3時間熱処理前後の外観の色変化を評価することによって行った。熱処理前後で外観上色変化が確認できない場合は「○」、色変化が確認できる場合は「△」とした。
後述のニーダーを用いて溶融混練により作製した粘着剤組成物を、B型粘度計にセットし、160℃、180℃に加温した際の溶融粘度を測定した。スピンドルはNo.29を用いた。
JIS Z0237に準拠して測定した。すなわち、作製した厚さ25μmの粘着テープをステンレス(SUS304)板(ブライトアニール処理品)に幅25mm×長さ25mmで貼り付け、温度60℃で荷重500gを吊り下げ、落下時間または240分後のズレ距離を求めた。
(1)3Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1408gと1,2−ジメトキシエタン32.7gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム24.5mmolを含有するトルエン溶液48.6gを加え、さらにsec−ブチルリチウム4.08mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液2.39gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル32.6gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル410gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル45.3gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル15gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、液状沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I−1)445gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I−1)の重量平均分子量(Mw)を上述の方法でGPCを測定により求めた。また、上述した1H−NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I−1)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの合計含有量を求めた。
(1)3Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1409gと1,2−ジメトキシエタン32.7gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム24.5mmolを含有するトルエン溶液48.6gを加え、さらにsec−ブチルリチウム2.55mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液1.50gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル22.7gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル434gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル29.4gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル15gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、液状沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I−2)440gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I−2)の重量平均分子量(Mw)を上述の方法でGPCを測定により求めた。また、上述した1H−NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I−2)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの合計含有量を求めた。
(1)3Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1409gと1,2−ジメトキシエタン32.7gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム24.5mmolを含有するトルエン溶液48.6gを加え、さらにsec−ブチルリチウム3.15mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液1.85gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル32.6gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル410gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル45.3gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル15gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、液状沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I−3)445gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I−3)の重量平均分子量(Mw)を上述の方法でGPCを測定により求めた。また、上述した1H−NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I−3)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの合計含有量を求めた。
(1)3Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1302gと1,2−ジメトキシエタン65.1gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム60.3mmolを含有するトルエン溶液120.0gを加え、さらにsec−ブチルリチウム7.50mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液4.34gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル53.9gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル360gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル53.9gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル20gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、液状沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I−4)440gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I−4)の重量平均分子量(Mw)を上述の方法でGPCを測定により求めた。また、上述した1H−NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I−4)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの合計含有量を求めた。
(1)3Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1409gと1,2−ジメトキシエタン32.7gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム24.5mmolを含有するトルエン溶液48.6gを加え、さらにsec−ブチルリチウム4.35mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液2.55gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル43.5gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル360gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル61.5gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル15gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、液状沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I−5)450gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I−5)の重量平均分子量(Mw)を上述の方法でGPCを測定により求めた。また、上述した1H−NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I−5)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの合計含有量を求めた。
(1)3Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1302gと1,2−ジメトキシエタン65.1gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム60.3mmolを含有するトルエン溶液120.0gを加え、さらにsec−ブチルリチウム7.50mmolを含有するsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液4.34gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル69.3gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を−30℃に冷却し、アクリル酸n−ブチル315gを2時間かけて滴下し、滴下終了後−30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル65.9gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ−ル20gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、液状沈殿物を析出させた。その後、液状沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I−6)440gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I−6)の重量平均分子量(Mw)を上述の方法でGPCを測定により求めた。また、上述した1H−NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I−6)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの合計含有量を求めた。
(粘着付与樹脂)
・商品名「Ysertack311」Euro Yser製、ロジンエステル
・商品名「Ysertack316」Euro Yser製、ロジンエステル
・商品名「Pensel D125」荒川化学工業株式会社製、重合ロジンエステル
・商品名「Pensel D160」荒川化学工業株式会社製、重合ロジンエステル
・商品名「KE311」荒川化学工業株式会社製、水添ロジンエステル
・商品名「FORAL 85E」Eastman製、水添ロジンエステル
・商品名「FORAL AX-E」Eastman製、ロジン酸
・商品名「YS polyster T160」ヤスハラケミカル株式会社製、テルペンフェノール系樹脂・商品名「YS resin SX100」ヤスハラケミカル株式会社製、芳香族炭化水素系樹脂
・商品名「Kristalex F100」Eastman製、芳香族炭化水素系樹脂
・商品名「Arkon P100」荒川化学工業株式会社製、水添石油系樹脂
・商品名「Arkon M100」荒川化学工業株式会社製、水添石油系樹脂
(可塑剤)
・商品名「DOP」新日本理化株式会社製、ビス(2−エチルヘキシル)フタレート
・商品名「DOTP」Eastman製、ビス(2−エチルヘキシル)テレフタレート
・商品名「ATBC」旭化成ファインケム株式会社製、アセチルクエン酸トリブチル
・商品名「K-FLEX DP」Kalama chemical製、安息香酸とジプロピレングリコールのエステル化物
・商品名「Micryl 105」Polychem製、ポリn−ブチルアクリレートオリゴマー
・商品名「ARUFON UP1171」東亞合成株式会社製、アクリレートオリゴマー
上記製造例1で得られたアクリル系トリブロック共重合体(I−1)と粘着付与樹脂KE311とを下記表2Aに示す質量比で、かつこれらの合計が40質量%になるようにトルエンに溶解し、40質量%の粘着剤組成物を含有するトルエン溶液を作製した。得られたトルエン溶液をコーターによってポリエチレンテレフタレート製フィルム(東洋紡エステルフィルムE5000、厚さ50μm)上に乾燥後の粘着層の厚さが25μmになるようにコーティングした後、該フィルムを100℃、3分熱処理して、乾燥した粘着層がポリエチレンテレフタレート製フィルム上に形成された粘着テープを作製した。得られた粘着テープのタック感は良好であり、「3」であった。粘着テープ作製24時間後の外観は透明であり、相溶性は良好「A」であった。また、粘着テープ作製直後および作製24時間後のいずれの場合も粘着層表面からの液状物のにじみ出しは見られず、ブリード性は「a」であった。また、得られた粘着テープを180℃で3時間熱処理前後の色変化を評価したところ、外観上色変化は確認できず熱安定性は「○」であった。評価結果を表2Aに記載した。
粘着剤組成物の配合を表2A〜Cに記載の配合(A−2〜A−35)にそれぞれ変更する以外は実施例1と同様に、40質量%の粘着剤組成物を含有するトルエン溶液の作製、および厚さが25μmの粘着層がポリエチレンテレフタレート製フィルム上に形成された粘着テープの作製を行い、得られた粘着テープを評価した。評価結果を表2A、表2B、表2Cに記載した。
粘着剤組成物の配合を表2Bに記載の配合(B−1)に変更する以外は実施例1と同様に、40質量%の粘着剤組成物を含有するトルエン溶液の作製、および厚さが25μmの粘着層がポリエチレンテレフタレート製フィルム上に形成された粘着テープの作製を行い、得られた粘着テープを評価した。得られた粘着テープのタック感はほとんどなく、「1」であった。粘着テープ作製24時間後の外観は不透明であり、相溶性は悪く「B」であった。また、粘着テープ作製直後および作製24時間後のいずれの場合も粘着層表面からの液状物のにじみ出しは見られず、ブリード性は「a」であった。なお、粘着付与樹脂として水添されていないロジンエステルから作製したため、得られた粘着テープの180℃で3時間処理前後の色変化は大きく、熱安定性は「△」であった。評価結果を表2Bに記載した。
粘着剤組成物の配合を表2Bに記載の配合(B−2、B−3)にそれぞれ変更する以外は実施例1と同様に、40質量%の粘着剤組成物を含有するトルエン溶液の作製、および厚さが25μmの粘着層がポリエチレンテレフタレート製フィルム上に形成された粘着テープの作製を行い、得られた粘着テープを評価した。得られた粘着テープのタック感はほとんどなく、「1」であった。粘着テープ作製24時間後の外観は不透明であり、相溶性は悪く「B」であった。また、粘着テープ作製直後および作製24時間後のいずれの場合も粘着層表面からの液状物のにじみ出しは見られず、ブリード性は「a」であった。なお、粘着付与樹脂に水素添加ロジンエステルや芳香族炭化水素系樹脂を用いたことからから、得られた粘着テープの180℃3時間処理前後の色変化は小さく、熱安定性は「○」であった。評価結果を表2Bに記載した。
粘着剤組成物の配合を表2Cに記載の配合(B−4)に変更する以外は実施例1と同様に、40質量%の粘着剤組成物を含有するトルエン溶液の作製、および厚さが25μmの粘着層がポリエチレンテレフタレート製フィルム上に形成された粘着テープの作製を行い、得られた粘着テープを評価した。得られた粘着テープのタック感はほとんどなく、「1」であった。粘着テープ作製24時間後の外観は透明であり、相溶性は良好「A」であった。一方、粘着テープ作製24時間後、粘着層表面からの液状物のにじみ出しが見られ、ブリード性は「b」であった。なお、粘着付与樹脂に水素添加ロジンエステルを用いたことからから、得られた粘着テープの180℃3時間処理前後の色変化は小さく、熱安定性は「○」であった。評価結果を表2Cに記載した。
160℃に設定したニーダーに製造例3で得られたアクリル系トリブロック共重合体(I−3)、製造例2で得られたアクリル系トリブロック共重合体(I−2)を表2Dの配合比に基づき投入して均一に溶融させた。その後、そのニーダーの温度を145℃に設定し、粘着付与樹脂として「YS resin SX100」を表2Dの配合比に基づき添加し、均一になるまで溶融混練させた後、可塑剤として「ATBC」を表2Dの配合比に基づき添加し、均一になるまで溶融混練させて粘接着剤組成物を得た。得られた粘接着剤組成物の溶融粘度は、217,000mPa・s(160℃)、57,500mPa・s(180℃)であった。得られた粘接着剤組成物を非接触式のホットメルトコーター(ITWダイナテック社製、クロスコーター)を用いてポリエチレンテレフタレート製フィルム(東洋紡エステルフィルムE5000、厚さ50μm)上に粘着層の厚さが25μmになるように170℃にて溶融塗工することにより粘着層がポリエチレンテレフタレート製フィルム上に形成された粘着テープを作製した。
粘着剤組成物の配合を表2Dに記載の配合(A−37〜A−39)にそれぞれ変更する以外は実施例36と同様に、溶融混練により粘着剤組成物を作製し、非接触式のホットメルトコーター(ITWダイナテック社製、クロスコーター)を用いて厚さが25μmの粘着層がポリエチレンテレフタレート製フィルム上に形成された粘着テープの作製し、得られた粘着テープを評価した。なお、実施例38のみ粘着剤組成物作製の際に可塑剤は添加しておらず、実施例39のみ溶融塗工温度を155℃とした。評価結果を表2Dに記載した。
Claims (2)
- (i)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(I)100質量部、および
(ii)粘着付与樹脂1〜190質量部を含有する粘接着剤組成物。 - (i)メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、(A1)−(B)−(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が50,000〜250,000であり、重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(I)100質量部、および
(ii)粘着付与樹脂1〜190質量部、および
(iii)可塑剤80質量部以下を含有する粘接着剤組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017141636 | 2017-07-21 | ||
JP2017141636 | 2017-07-21 |
Publications (2)
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