JPH1080111A - コイル絶縁層の硬化装置および硬化方法 - Google Patents

コイル絶縁層の硬化装置および硬化方法

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JPH1080111A
JPH1080111A JP23193196A JP23193196A JPH1080111A JP H1080111 A JPH1080111 A JP H1080111A JP 23193196 A JP23193196 A JP 23193196A JP 23193196 A JP23193196 A JP 23193196A JP H1080111 A JPH1080111 A JP H1080111A
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coil
insulating layer
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capacitance
temperature
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Shuya Hagiwara
修哉 萩原
Yutaka Higashimura
東村  豊
Toru Koyama
小山  徹
Hiroyuki Kamiya
宏之 神谷
Mitsuru Onoda
満 小野田
Nobuaki Furukawa
宣昭 古川
Sumiya Kuroume
角哉 黒梅
Tatsuo Honda
龍夫 本田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁層に熱硬化性樹脂を用いた、内部空隙の残
留が少ない、良好な電気絶縁特性の電気装置用のコイル
の提供。 【解決手段】コイル導体に熱硬化性樹脂を含む絶縁層を
形成した電気装置用コイルを加熱加圧して硬化するコイ
ル絶縁層の硬化方法において、前記コイルの温度を制御
しながら静電容量測定手段でコイル絶縁層の静電容量を
モニタし、該静電容量が極大値を示す時点(X)でコイ
ル絶縁層を加圧し硬化することを特徴とするコイル絶縁
層の硬化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気装置用コイ
ル、特に回転電機のコイルの絶縁層に適用されている熱
硬化性樹脂層の硬化装置と硬化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コイル導体に電気絶縁テープを巻回して
熱硬化性樹脂を含浸したり、半硬化状態のプリプレグテ
ープを巻回したコイルの半製品に、加熱,圧力しながら
硬化して絶縁層を形成するコイルは、樹脂含浸時やプリ
プレグテープ巻回時に生じる空隙(ボイド)を排除する
ことで、電気絶縁特性が良好で信頼性の高い絶縁層とす
るためには、含浸樹脂が溶融,流動する程度にまず加熱
し、該樹脂の粘度が低下した時点で増締めと称する絶縁
層の加圧力を増強する工程を設けている。そして増締め
後も加熱を継続し、樹脂の硬化が終了するのを待って冷
却している。
【0003】従来はコイル本体の加熱硬化に先立ち、同
じ絶縁材料からなるモニタ試料を加熱し、サンプリング
した試料樹脂の粘度を測定し、粘度が最低となる加熱条
件(温度と時間)を見極めて、実際の製品コイルについ
て上記モニタ試料と同じ温度、時間履歴を経た時点で加
圧していた。
【0004】また、特開昭63−15653号公報に記
載されているように、コイルの硬化炉にモニタ試料を入
れておき、このモニタ試料の粘度を監視しながら加圧の
タイミングを決定すると云う方法もとられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の加圧タイミング
を決定する方法はいずれも間接的な方法で、コイル本体
の樹脂粘度を直接監視している訳ではない。そのため
に、モニタ試料とコイル本体の温度履歴に差がある場合
が多く、最適のタイミングで加圧していないのが現状で
ある。その結果、作製されたコイルの絶縁特性のばらつ
きが大きく、絶縁材料の本来の性能に対して、ある程度
の裕度を見込む必要があった。
【0006】また、硬化反応速度が速い樹脂では外側が
先に硬化するために、加圧のタイミングが遅れると内部
に空隙(ボイド)が閉じ込められて硬化されてしまうと
云う問題もあった。
【0007】さらにモニタ試料の静電容量を監視しなが
ら加圧タイミングを決める方法においては、静電容量の
温度依存性が粘度依存性より大きい樹脂については、加
圧タイミングの適切な選定が難しくなると云う問題もあ
った。
【0008】本発明の目的は、硬化時のコイル絶縁層を
常に最適なタイミングで加圧することにより、内部空隙
(ボイド)を排除して、高い絶縁性能を有する電気装置
用コイルを安定的に硬化するコイル絶縁層の硬化装置、
並びにその硬化方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の要旨は次のとおりである。
【0010】〔1〕 コイル導体に熱硬化性樹脂を含む
絶縁層を形成した電気装置用コイルを加熱加圧して硬化
するコイル絶縁層の硬化装置において、前記コイルの温
度検出手段と温度制御手段およびコイル加圧手段を備
え、それらを制御する制御手段と加熱硬化過程のコイル
絶縁層の静電容量を測定する静電容量測定手段を備えた
ことを特徴とするコイル絶縁層の硬化装置。
【0011】〔2〕 コイル導体に熱硬化性樹脂を含む
絶縁層を形成した電気装置用コイルを加熱加圧して硬化
するコイル絶縁層の硬化方法において、前記コイルの温
度を制御しながら静電容量測定手段でコイル絶縁層の静
電容量をモニタし、該静電容量が極大値を示す時点でコ
イル絶縁層を加圧し硬化することを特徴とするコイル絶
縁層の硬化方法。
【0012】本発明による絶縁層の硬化方法において
は、コイルの樹脂の粘度をオンラインで監視しながら加
圧装置を制御することができるので、常に、最適な加圧
のタイミングを選定できる。上記粘度の監視は、静電容
量の変化と云う非破壊的手段で検知するので、複数のコ
イル絶縁層の管理が可能となり、コイル間のばらつきを
著しく低減することができる。
【0013】また、絶縁層内部のコイル導体を通電加熱
することで、絶縁層内部から加熱することで、内部の空
隙を除々に外側に押し出しながら硬化を進行させること
ができる。この時、静電容量を監視して樹脂の平均的な
粘度が最も低くなる時点で加圧することができるので、
内部空隙を残すことなく絶縁層を硬化させることができ
る。
【0014】また、硬化中のコイルの温度を一定の温度
に保持する工程を設けることで、絶縁層の内側と外側の
温度差を縮小し、絶縁層全体をほぼ一様の粘度とするこ
とができ、加圧むらのない均一な絶縁層を形成すること
ができる。
【0015】一般に、樹脂の誘電率は粘度が低いほど大
きいと同時に、温度が高いほど大きい。即ち、絶縁層の
静電容量は粘度依存性とともに温度依存性を有する。こ
こで粘度依存性よりも温度依存性の方が大きい樹脂では
硬化過程での温度変化があると静電容量の変化から最低
粘度のタイミングを判断するのが難しくなる。
【0016】そこで本発明では、絶縁層の硬化方法にお
いて設けた温度を一定に保持する工程では、静電容量は
樹脂の粘度のみに依存して変化するので、その極大値を
示す時点が粘度の最低となる時期を表わす。これにより
最適加圧タイミングを選定できるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】
〔実施例 1〕以下に本発明の一実施例を図を用いて説
明する。
【0018】図2により回転機コイルの製作工程の一例
を説明する。図2(a)に示すように内部導体21に絶
縁テープ22を巻回して、(b)に示すような半製品コ
イル23を構成する。
【0019】内部導体21は一般に複数の銅線を束ねた
もので構成される。絶縁テープ22は、マイカ等の無機
質絶縁材料とガラスや紙等の裏打ち材を組み合わせたも
ので構成されており、半硬化状態の熱硬化性樹脂を含浸
させたプリプレグテープと呼ばれるものや、樹脂を含ま
ないドライテープと呼ばれるものが用いられる。
【0020】ドライテープを巻回した半製品コイル23
の場合には、図2(c)に示す工程で樹脂25を注入す
る。多くの場合これは真空タンクを用いた真空含浸によ
り行われる。
【0021】こうして作製された半製品コイル23は絶
縁層が膨らんで、このままでは後の回転機械としての組
立て工程で、コアに組込めないと云った問題が生ずる。
【0022】また、真空含浸ではない場合や、プリプレ
グテープを巻回した場合のコイルには内部に空隙を多く
含み、これが絶縁上の弱点となって所定の絶縁特性が得
られなくなる。
【0023】そこで図2(d)に示すように成型当板2
4を用いて加圧成型しながら加熱し、内部の空隙を排除
して所定の形状寸法となるように絶縁層を硬化すること
が必要である。
【0024】図1は、本発明の硬化装置の構成例を示し
たものである。コイル1a、1b,…,1nからなるn
本のコイルを同時に作製する場合の例であり、加圧装置
2a,2b,…,2n、切換器10、静電容量測定器1
1、硬化制御装置12、加圧制御装置13、温度検出器
14、温度制御装置15、そして加熱電源装置16を主
要構成要素とする。
【0025】コイル1a,1b,…,1nには温度セン
サ(図示省略)を取り付け、その出力信号を温度検出器
14に取り込んでいる。本硬化装置を用いたコイル絶縁
層の硬化工程は次のとおりである。
【0026】硬化しようとするコイル1a,1b,…,
1nは加圧装置2a,2b,…,2nにセットされ、加
熱電源装置16から電力を供給する。硬化制御装置1
2、温度検出器14、温度制御装置15により加熱電源
装置16の出力を制御し、コイル1a,1b,…,1n
の温度を所定の値に制御する。
【0027】加圧装置2a,2b,…,2nの制御は、
コイル1a,1b,…,1nの静電容量をリード線3
a,3b,…,3nと切換器10を介して静電容量測定
器11で測定し、結果を硬化制御装置12に伝送され
る。硬化制御装置12ではコイル1a,1b,…,1n
の静電容量を加熱開始時から逐次収録し、各コイル毎に
監視している。そしていずれかのコイルが加圧時に到達
したと判定した時(判定方法は後で記述する)、加圧制
御装置13に指令を出す。この指令に基づき加圧制御装
置13は対応のコイルの加圧装置に加圧開始の指令を出
し、加圧が開始される。
【0028】ここで硬化制御装置12としては、例え
ば、ディジタル式のコンピュータが適当である。また、
静電容量測定器11としては汎用のCメータ、L,C,R
メータ、インピーダンスメータなどが使用できる。加圧
装置2a,2b,…,2nとしては油圧加圧装置等が用
いられる。
【0029】次に、最適加圧タイミングの判定方法の一
例を図3により説明する。樹脂の誘電率の温度依存性が
無視できる場合には、誘電体である樹脂は粘度が小さい
ほど電界に対応した電気双極子の動きを拘束する力が小
さくなり、誘電率が大きくなる。即ち、同一の電極面
積、電極間距離の場合には静電容量が大きくなる。
【0030】熱硬化性樹脂の粘度は硬化初期にはかなり
大きいが、加熱されると初めのうちは温度の上昇に伴っ
て低下する。さらに加熱が進むと硬化し始め、硬化に伴
って、逆に粘度は高くなる。
【0031】これに対応して静電容量は加熱開始後、一
旦上昇した後、降下する。この時の静電容量と粘度の変
化の一例を図3に示す。
【0032】ここで静電容量がピークとなるX時点が粘
度の最低となる時でもあり、これが加圧最適タイミング
Xとなる。加圧制御装置13によりコイル1a,1b,
…,1n毎に静電容量値の変化を追跡して、上記の加圧
最適タイミングXを判定し、加圧開始の指令を出す。
【0033】次に、本実施例によるコイル絶縁層の硬化
方法を図4により説明する。硬化前の半製品コイル23
の断面は図4(a)、(b)に示すように内部導体21
の外周に巻き付けられた絶縁層26は膨らんでおり、プ
リプレグテープやドライテープにより樹脂を真空含浸せ
ずにただ注入しただけでは、内部に多くの空隙27が存
在する。
【0034】この半製品コイル23に成型当板24を当
てて加圧しながら硬化させる過程において、内部導体2
1に通電してその発熱で絶縁層26を加熱昇温させる。
絶縁層26の樹脂は内部導体21に接している内側ほど
早く粘度が低下し、次いで硬化が進行する。
【0035】本実施例において静電容量を監視しながら
選定する加圧最適タイミングXは、絶縁層26の全体の
平均的な粘度が最低になる時点がよいので、絶縁層の外
側の硬化が進んていない、即ち、樹脂の粘度が小さい状
態で加圧することになる。
【0036】この結果、図4(c)に示すように内周側
から外周側に向けて空隙27を排除しながら硬化領域2
8が進展して行くので、図4(d),(e)に示すよう
に空隙の残留がない、均一な絶縁層を形成することがで
きる。
【0037】本実施例による硬化管理方法ではさらに次
のような効果がある。管理対象であるコイル本体の樹脂
の粘度を直接管理していることで、従来のモニタ試料に
よる管理に比べて、誤差要因となるモニタと本体の温度
履歴の相違による影響がない。また、モニタ試料も不要
なので、事前にモニタの特性を把握しておく必要もな
く、使用後のモニタの廃棄処理等の手数も発生しない。
【0038】また、粘度管理方法は非破壊法による電気
的手段で行うので、多数のコイルの管理が容易であり、
多数のコイルを同時に行うこともできる。それによって
個々のコイルの温度上昇速度等のばらつきを反映した最
適管理を行うことができる。即ち、コイルの加熱のばら
つきや硬化装置内の位置の差等で個々のコイルの温度履
歴特性に違いがある場合でも、各コイルの最適条件で加
圧のタイミングを設定することができる。
【0039】〔実施例 2〕回転機コイル等の絶縁樹脂
には、通常エポキシ樹脂が広く用いられるが、多くの場
合誘電率の温度依存性を無視できない。こうした場合の
加圧最適タイミングXの決定方法の一例を次に説明す
る。
【0040】図5に硬化工程全体の温度と静電容量の経
時変化を示す。図から分かる様に、昇温途中で温度を一
定に保持し、この時に加圧最適タイミングXを迎えてい
るのが特徴である。
【0041】図5のAの部分を拡大したものを図6に示
す。温度がT1になった時間t1に昇温を停止し、時間
t3までその温度で保持している。静電容量は加熱開始
から時間t1までは、樹脂粘度の低下と温度上昇の両方
の効果で増加し続ける。時間t1からt2までは温度が
一定のため、温度上昇の効果はないが、時間積分の効果
で樹脂粘度が低下するために静電容量は除々に増加す
る。そして、時間t2は樹脂粘度の低下が止まった時
点、つまり最低粘度となる時点であり、ここが加圧最適
タイミングとなる。
【0042】時間t2で加圧を開始すると絶縁層の膨ら
みが押圧されて、その厚さが減少するために加圧が終了
する時間t3の間に静電容量はC3まで急増する。時間
t3で加圧終了後、硬化を促進するために昇温すると、
再び、温度上昇の効果により静電容量は増加し始める。
その後、昇温途中の時間t4,温度T2で静電容量はピ
ーク値C4に達し、その後は時間の経過と共に低下し、
樹脂が硬化して行く。
【0043】本実施例によれば、樹脂の静電容量の温度
依存性の影響を排除して粘度の最低点を検出することが
できる。
【0044】加えて絶縁層内部の温度差を低減できるの
で、平均的な粘度が最低となる時点に一部の硬化が相当
進んで内部に空隙が閉じ込められる、と云った硬化不良
を避けることもできる。
【0045】〔実施例 3〕図7に他の硬化例として、
静電容量の温度依存性の小さい樹脂の場合の硬化履歴特
性の一例を示す。時間t1で昇温を停止し、その後の静
電容量増加が止まった時間t2で加圧している。
【0046】加圧終了後の時間t3には絶縁層が薄くな
るために静電容量がC3まで増すのは実施例2の図6の
場合と同じである。
【0047】しかし、静電容量の温度依存性が小さい樹
脂では、加圧後に再昇温しても静電容量の増加は小さい
か、ほとんど見られない。
【0048】このような樹脂ではその後さらに時間が経
過してt4時点で生じる静電容量のピーク値C4は加圧
直後の静電容量値C3より小さいか、材料によってはピ
ークとして認められない場合もある。
【0049】樹脂の静電容量変化が図5に近いか、ある
いは図7に近いかは通常、樹脂の種類で異なるが、同じ
樹脂でも調製後の経過時間や保管条件の差により硬化特
性が異なることがある。本発明の硬化方法によれば、こ
うした特性の異なる場合でも最適な加圧タイミングを選
定できる。
【0050】図3、5、6、7で示した実施例におい
て、測定した静電容量の変化から正確に加圧最適タイミ
ングXを選定する手段は、静電容量の時間微分値を把握
することである。この時間微分値が0となったときが極
大値であり、粘度が最低となる時点である。これは図1
に示した硬化制御装置にディジタル式コンピュータを採
用することで容易に実現できる。
【0051】また、図8に試作したモデルコイルの誘電
正接特性を示す。本発明により適正加圧タイミングで加
圧したコイルは良好な絶縁特性を示しているが、従来の
モニタ試料による方法で加圧タイミングを選定したコイ
ルでは、高電圧領域での誘電正接が過大となり、特性不
良となっている。
【0052】上記の結果からも、本発明による方法は従
来法に比べ加圧タイミングが適正であることが分かる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、安定した絶縁特性のコ
イルを作製することができ、絶縁層の内部に空隙(ボイ
ド)等の残留が少ないコイルを提供することができる。
【0054】また、コイルを昇温途中の一定温度に保持
する工程を設けることで、静電容量の温度依存性に影響
されることなく最適な硬化タイミングを選定でき、同時
に、コイル温度のばらつきを低減して均一な絶縁層のコ
イルを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイル絶縁層硬化装置のシステム構成
の一例を示す模式構成図である。
【図2】回転機コイルの絶縁層形成工程の一例を示すフ
ロー図である。
【図3】本発明の最適加圧タイミングの選定方法を示す
静電容量と樹脂粘度の履歴特性図である。
【図4】コイル絶縁層の硬化進展状況の一例を示す模式
図である。
【図5】本発明の他の実施例の最適加圧タイミングの選
定方法を示す静電容量と温度の履歴特性図である。
【図6】図5のA部領域の拡大図である。
【図7】本発明の他の実施例の最適加圧タイミングの選
定方法を示す静電容量と温度の履歴特性図である。
【図8】モデルコイルの誘電正接の特性を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1…コイル、2…加圧装置、10…切換器、11…静電
容量測定器、12…硬化制御装置、13…加圧制御装
置、14…温度検出器、15…温度制御装置、16…加
熱電源装置、X…加圧最適タイミング、21…内部導
体、22…絶縁テープ、23…半製品コイル、24…成
型当板、25…樹脂、26…絶縁層、27…空隙、28
…硬化領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 宏之 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 小野田 満 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 古川 宣昭 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 黒梅 角哉 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 本田 龍夫 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル導体に熱硬化性樹脂を含む絶縁層
    を形成した電気装置用コイルを加熱加圧して硬化するコ
    イル絶縁層の硬化装置において、 前記コイルの温度検出手段と温度制御手段およびコイル
    加圧手段を備え、それらを制御する制御手段と加熱硬化
    過程のコイル絶縁層の静電容量を測定する静電容量測定
    手段を備えたことを特徴とするコイル絶縁層の硬化装
    置。
  2. 【請求項2】 複数のコイルの加熱硬化過程におけるコ
    イル絶縁層の静電容量を1つの静電容量測定手段で切換
    え測定できる切換器を備えた請求項1に記載のコイル絶
    縁層の硬化装置。
  3. 【請求項3】 前記コイルの加熱手段がコイル導体に電
    流を通電して加熱する通電加熱手段である請求項1に記
    載のコイル絶縁層の硬化装置。
  4. 【請求項4】 コイル導体に熱硬化性樹脂を含む絶縁層
    を形成した電気装置用コイルを加熱加圧して硬化するコ
    イル絶縁層の硬化方法において、 前記コイルの温度を制御しながら静電容量測定手段でコ
    イル絶縁層の静電容量をモニタし、該静電容量が極大値
    を示す時点でコイル絶縁層を加圧し硬化することを特徴
    とするコイル絶縁層の硬化方法。
  5. 【請求項5】 複数のコイルの加熱硬化過程におけるコ
    イル絶縁層の静電容量を1つの静電容量測定手段で切り
    替えながら測定し、個々のコイル絶縁層の静電容量が極
    大値を示す時点で、対応するコイルの加圧手段に加圧指
    令を出して加圧硬化する請求項4に記載のコイル絶縁層
    の硬化方法。
  6. 【請求項6】 前記コイル導体を通電加熱することによ
    りコイル絶縁層の内側から外側に向けて昇温し、硬化を
    進展させる請求項4に記載のコイル絶縁層の硬化方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003526306A (ja) * 1999-12-23 2003-09-02 アルストム・パワー・ジェネレーション・アクチエンゲゼルシャフト 電気機械の巻線棒の絶縁物体を含浸する装置
EP2348085A1 (en) 1998-12-29 2011-07-27 Minnesota Mining And Manufacturing Company Block copolymer hot-melt processable adhesives

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