JPH1080113A - ディスク型無軸受モータ - Google Patents

ディスク型無軸受モータ

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JPH1080113A
JPH1080113A JP24876696A JP24876696A JPH1080113A JP H1080113 A JPH1080113 A JP H1080113A JP 24876696 A JP24876696 A JP 24876696A JP 24876696 A JP24876696 A JP 24876696A JP H1080113 A JPH1080113 A JP H1080113A
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JP
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disk
type
rotor
poles
stator
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JP24876696A
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Satoshi Mori
敏 森
Susumu Osawa
将 大沢
Kazuki Sato
一樹 佐藤
Tadashi Sato
忠 佐藤
Tadashi Kayashima
直史 茅島
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Ebara Corp
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のディスク型回転子とこれを回転駆動す
ると共に磁気浮上保持するディスク型固定子とからなる
無軸受回転機械を、コンパクトな構造とするとともに、
その製作コストを低減することができる無軸受モータを
提供する。 【解決手段】 少なくとも1枚のディスク型固定子10
と、ディスク型固定子10の両面に対面する2枚のディ
スク型回転子13を備え、回転子13はm極からなる回
転駆動磁界とm±2極からなる回転制御磁界により、回
転駆動されると共に磁気浮上制御されるディスク型無軸
受モータであって、ディスク型固定子10は、両面の回
転子13にそれぞれ対面する円周方向に規則的に配列さ
れた磁性材の突極11と、突極11間を円周方向に連結
する磁性材の連結部12とを備え、連結部12に両面の
突極11から両面に配置された回転子13にm極からな
る回転駆動磁界を作用させる巻線14を巻回した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、m極からなる回転
駆動磁界に同期したm±2極の回転制御磁界を重畳し、
回転体を回転駆動する作用と共に回転体の浮上位置を制
御する磁気軸受作用とを兼ね備えた無軸受回転機械に係
り、特に少なくとも1枚のディスク型固定子と、該ディ
スク型固定子の両面に対面する2枚のディスク型回転子
を備えたディスク型無軸受モータに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−193547号公報、特開平
6−133493号公報等には、円筒型固定子内に円柱
型回転子を組み込み、固定子に励磁回路を形成し、ここ
で回転子に回転駆動力を与えると同時に、半径方向所定
位置に非接触浮上保持する磁気軸受制御力を作用させる
無軸受回転機械が開示されている。
【0003】これは、固定子に回転駆動用の巻線と制御
用の巻線とを備え、それぞれにm極からなる回転磁界
と、m±2極からなる回転磁界を形成する交流電流を供
給することにより、回転子を回転駆動すると共に、円柱
型回転子の半径方向に磁気的な浮上制御作用を及ぼすも
のである。これにより、回転子に回転駆動力を付与する
と共に、回転子に磁気的な浮上力を作用させて、その位
置と姿勢を制御して、固定子に対して非接触浮上位置決
めの磁気軸受機能を付与することができる。
【0004】このため、従来必要とされていた磁気軸受
に相当する電磁石及びターゲット部分が不要となり回転
軸の軸長を短縮して、回転機械を小型軽量化することが
できる。また、制御巻線の電流と駆動巻線の電流との相
乗効果的な機能により、磁気軸受に相当する動作を行え
るので、従来の磁気軸受と比較してはるかに小さな制御
電流で回転子の浮上位置及び姿勢の制御が可能で、大幅
な省エネルギー化が可能である。
【0005】図8は、複数枚のディスク型固定子と、該
ディスク型固定子により回転駆動されると共に磁気浮上
される複数枚のディスク型回転子とからなる無軸受回転
機械の一例を示す。ディスク型回転子13の両側にディ
スク型固定子10が配置され、ディスク型固定子10は
m極からなる回転駆動磁界を形成する駆動巻線と、回転
駆動磁界に同期したm±2極からなる回転制御磁界を形
成する制御巻線とを備え、ディスク型回転子を回転駆動
すると共に磁気浮上保持してその浮上位置及び姿勢を制
御する。
【0006】回転子13には羽根16を備え、回転子1
3が磁気浮上モータのロータとして回転駆動されること
により、羽根16が流体をケーシング19内で矢印(回
転軸)方向に駆動する軸流ポンプとしての機能を果たし
ている。ディスク型回転子13のディスク型固定子10
に対面する一方の面には、回転軸方向に着磁された永久
磁石が4個、円周方向に着磁面が交互になるように固定
されている。そして、回転子の他方の面には円周方向に
等間隔に多数の突極が存在する。
【0007】図9は、固定子の巻線構造を示す。固定子
は、回転子に対面する円周方向に規則的に配列された磁
性材の突極Tと突極T間に配列されたスロットSからな
る。この磁性材の突極の周囲には図示するようにU相、
V相、W相の巻線が施されている。従って、それぞれの
巻線にU相、V相、W相からなる3相交流電流を供給す
ると、図示するように4極からなる回転駆動磁界が形成
される。
【0008】又、固定子には図10に示すように制御巻
線が各スロットSに配置されている。このU相、V相、
W相の各巻線に3相交流電流を供給することにより、図
示するような2極の回転磁界が形成される。
【0009】このような固定子10を上述した回転子1
3の両側に、回転子13を挟み込むように配置すること
により、駆動巻線により形成される回転駆動磁界の作用
で、回転子は回転駆動される。2極の制御磁界を4極の
回転磁界に重畳することにより、ディスク型回転子13
は軸方向の制御力を受け、その浮上位置及び浮上姿勢が
制御される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すように、ディスク型回転子13は、その両面に配置
されたディスク型固定子10から回転駆動力及び磁気浮
上制御力を付与されるため、その両面に2枚のディスク
型固定子10を設置しなければならない。この為、回転
機械の軸方向の長さが長くなり、又、形状が大きくなり
製作コストがかさむという問題があった。
【0011】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、複数のディスク型回転子とこれを回転駆動すると
共に磁気浮上保持するディスク型固定子とからなる無軸
受回転機械を、コンパクトな構造とするとともに、その
製作コストを低減することができる無軸受モータを提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の無軸受モータ
は、少なくとも1枚のディスク型固定子と、該ディスク
型固定子の両面に対面する2枚のディスク型回転子を備
え、該回転子はm極からなる回転駆動磁界とm±2極か
らなる回転制御磁界により、回転駆動されると共に磁気
浮上制御されるディスク型無軸受モータであって、前記
ディスク型固定子は、前記両面の回転子にそれぞれ対面
する円周方向に規則的に配列された磁性材の突極と、該
突極間を円周方向に連結する磁性材の連結部とを備え、
該連結部に前記両面の突極から両面に配置された前記回
転子にm極からなる回転駆動磁界を作用させる巻線を巻
回したことを特徴とする。
【0013】又、本発明の無軸受モータは、少なくとも
1枚のディスク型固定子と、該ディスク型固定子の両面
に対面する2枚のディスク型回転子を備えたディスク型
無軸受モータであって、前記ディスク型固定子は、前記
両面の回転子にそれぞれ対面する円周方向に規則的に配
列された磁性材の突極と、該突極にm極からなる回転駆
動磁界を形成する駆動巻線と、該回転駆動磁界に同期し
たm±2極からなる回転制御磁界を形成する制御巻線と
を備え、前記駆動巻線は前記突極を円周方向に連結する
磁性材に、該円周方向に沿って磁束を形成するように巻
回されたものであることを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、駆動巻線は磁性材の突
極間を円周方向に連結する連結部に、円周方向に沿って
磁束を形成するように、いわゆるトロイダル巻きとして
巻回されたものであることから、固定子の両面に設けら
れた突極のそれぞれに回転駆動磁界を形成することがで
きる。従って、1枚のディスク型固定子がその両側に配
置されたディスク型回転子を共通に回転駆動することが
できるので、従来必要であった2枚のディスク型固定子
を1枚とすることができる。このため、1枚のディスク
型固定子のスペース分を節減することができ、回転機械
をコンパクトな構造とすることができ、又ディスク型固
定子の製作コストを低減し、更に制御装置等が節減でき
ることから回転機械全体としての製造コストを低減する
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照しながら説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例の無軸受モータ
ポンプの全体的な構成を示す。2枚のディスク型回転子
13が羽根16を備え、これを挟むディスク型固定子1
0及び10Aにより回転駆動されると共に磁気浮上制御
される構成は、図8に示す従来のモータポンプと同じで
ある。本実施例においては、2枚の回転子13,13間
には、1枚のディスク型固定子10Aが配置されてお
り、この固定子10Aがその両側の回転子13,13を
回転駆動すると共に磁気浮上制御する。このため、従来
の図8に示す構造と比較して、ディスク型固定子1枚分
が不要となり、回転機械の軸方向長さを短縮することが
できる。
【0017】尚、回転子13と固定子10,10Aが接
触する異常動作時に、接触による破損を最小限に留める
ため、回転子、固定子共互いに対向する面の外周部に高
強度の材料17A,17Bが容易に交換可能なように配
置されている。又回転子13の内周部には、異常時に回
転子13が固定子10,10Aから逸脱しないために、
固定子に固定されたアンギュラー軸受18が正常動作時
には回転子13に接触しないように配置されている。固
定子10,10A、回転子13とも高透磁率材料で作ら
れ、又渦電流による発熱を抑えるため積層構造で作られ
ている。
【0018】図2は、2枚の回転子に挟まれた固定子の
構造を示す。固定子10Aは、両面に近接して配置され
る回転子にそれぞれ対面する円周方向に規則的に配列さ
れた磁性材の突極11を備える。そして突極間を円周方
向に連結する磁性材の連結部12に、円周方向に沿って
磁束を形成するように、いわゆるトロイダル巻きに巻回
された駆動巻線14を備える。そして、突極11には軸
方向に磁束を形成する制御巻線15を備える。この制御
巻線15は、固定子10Aの両側に近接して位置する回
転子13,13の浮上位置及び姿勢制御を行うため、固
定子10Aの両側にそれぞれ独立した巻線として巻回さ
れている。
【0019】突極11はディスク型固定子10の両面に
設けられているので、突極から生成される磁束は、ディ
スク型固定子の両側に近接して保持されたディスク型回
転子に磁気力を及ぼすことができる。これにより、ディ
スク型固定子の両面のディスク型回転子はそれぞれが同
じ方向に同じ回転速度の回転駆動力を受ける。
【0020】図3(A)(B)は、駆動巻線の結線側を
示す。この実施例ではA相、B相からなる二相巻線が採
用され、(A)はA相、(B)はB相の結線例を示す。
それぞれA+,B+からA−,B−は正の電流が流れる
と、各突極11は、図示するN極又はS極の磁極とな
る。従って、A相とB相に位相が90゜異なる2相の交
流電流を供給することで、4極の回転磁界が固定子10
Aの両面の各突極11に沿って円周方向に形成される。
【0021】一方、制御巻線15は従来と同様に図10
に示すように、固定子の両方の面のそれぞれの突極を囲
み、独立に2極の回転磁界を形成するように巻回する。
制御巻線は、両側に配置される回転子に対応してディス
ク型固定子10Aの両面にそれぞれ独立に巻回すること
で、両方のディスク型回転子13,13の浮上位置、及
び浮上姿勢をそれぞれ制御することができる。
【0022】図4(A)(B)は、回転子の上面及び下
面の平面的な構造を示す。ディスク型回転子13のディ
スク型固定子10Aに対面する面(A)には、回転軸方
向に着磁された永久磁石が4個、円周方向に着磁面が交
互になるように固定されている。そして、回転子13の
ディスク型固定子10に対面する面(B)には円周方向
に等間隔に8個の突極Tが形成されている。この突極T
は、固定子10Aの突極11に合わせて配置されてい
る。尚、回転子は固定子と同様な磁性材の凹凸面を有す
るリラクタンス型、又は回転駆動磁極に対応したN極及
びS極を有する永久磁石型、或いは導体棒を半径方向に
配列した誘導型等のいずれでも良い。
【0023】上側及び下側の固定子10には回転子駆動
用の4極駆動巻線のみが図9に示すように巻回され、イ
ンバータ等の電力変換装置で各相に通電することによ
り、回転子13の円周方向に4極の回転磁界を作用せし
める。同時にZ軸方向への磁気吸引力を作用せしめる。
回転子13には前述したように固定子10に対面する面
に永久磁石が固設されているので、固定子10より回転
子A面に作用させる磁束はトルク分磁束だけでよい。こ
の固定子10に巻回された巻線に電力変換器により電流
を通電することにより、回転子13に回転駆動力を付与
する。また、回転子A面に装着された永久磁石と固定子
10の高透磁率材料の磁気的作用により、回転子を上側
に引き上げる一定の磁気吸引力が働く。固定子10A
も、同様に回転子13のB面に対して4極回転磁界を作
用させ、これを回転駆動すると共に、回転子13を固定
子10A側へ吸引する磁気吸引力が働く。
【0024】尚、2つの前記ディスク型固定子10A,
10を対向して配置し、その中間に前記ディスク型回転
子13を備えた回転機械において、該固定子10Aの一
方の巻線の励磁分電流だけによって生じる回転磁界の磁
極と、もう一方の該固定子10の巻線のトルク分電流だ
けによって生じる回転磁界の磁極を回転軸方向に対向せ
しめることによって、回転子に付与される回転力の変動
を少なくすることができる。
【0025】図5は、上述した回転機械の制御系の説明
図である。回転子13の外周には回転子の軸方向断面に
対向した位置に変位検出器25を固定子に固定して取り
付けてあり、ここで得られた情報は回転子位置と回転子
姿勢信号に制御装置26,27α,27βで演算され
る。回転子位置は回転子中心部分の軸方向の位置と同等
であり、回転子姿勢は回転子回転軸の傾きとして2つの
信号で表現される。以下、この3つの信号を回転子位置
z、回転子姿勢信号α、回転子姿勢信号βと表わす。
【0026】回転子と固定子のギャップを検出する変位
検出器を回転子円周方向に等間隔に4個配置し、ここで
得られた信号をアキシャル位置制御検出器26、α方向
傾き検出器27α、β方向傾き検出器27βに入力する
ことにより、それぞれアキシャル位置z、傾きα、傾き
βを出力する。傾きαの回転軸と傾きβの回転軸は直交
しており、かつ回転子回転軸に対しても直交している。
【0027】尚、前述の上側固定子と回転子上面永久磁
石の吸引力は無制御であり、上側固定子の巻線は回転子
の位置制御、姿勢制御を積極的に行っていないので、説
明図から省略している。システムには回転子の回転角度
θを検出する回転角度検出器28と、回転子の回転速度
ωを検出する回転速度検出器29を有している。既に求
めたアキシャル位置信号zと回転速度信号ωを、目標位
置を設定した指令値z*、ω*とそれぞれ比較し、その偏
差を増幅して回転子の回転軸方向に作用する制御力の指
令値Fz* と回転子回転駆動力の指令値T* を発生す
る。この2つの信号を回転子に同期したd−q座標系の
電流指令値Id*、Iq*をアキシャル力トルク分離演算
器30にて生成する。回転座標変換器31によりI
*、Iq*を回転子回転角度信号θに基づき固定座標に
変換し、4極巻線の各相に流す電流量Ima*,Imb*
を電圧信号で出力する。この電圧信号Ima*、Imb*
をインバータ(電力変換器)32に入力して巻線に所望
の電流を流すことにより、回転子の出力トルクとアキシ
ャル方向位置を同時に制御する。
【0028】回転子の傾きα信号と傾きβ信号は、対面
する固定子の2極巻線の電流量を決定するパラメータに
用いられる。回転子の検出された傾きα、傾きβを目標
指令値α* 、目標指令値β*と比較し、その偏差を増幅
して傾きに対する制御力の指令値Fα*、Fβ*を得る。
回転子13がトルクを発生している場合、4極巻線には
d軸電流だけでなくq軸電流が流れる。対面する固定子
の2極巻線電流が生成する磁界と4極巻線電流が生成す
る磁界の干渉により、円周方向の磁束分布を不均一にし
て姿勢制御を行うため、トルク変動によって生じる4極
巻線のq軸電流の変動を考慮して傾き制御における力の
指令値を決定する必要がある。q軸電流によって生成さ
れるq軸磁束と2極巻線が生成する磁束の干渉を考慮し
た傾き制御非干渉化補償器33により、トルク変動に影
響されない力の指令値Fα*’、指令値Fβ*’を得る。
この信号と回転角度信号を用いて回転座標変換器34で
回転角度変調、二相変換を行い、2極巻線のα,β相に
流す電流量を電圧信号で出力する。この電圧信号Ipα
*、Ipβ* をインバータ(電力変換器)35に入力し
て2極巻線に所望の電流を流すことにより回転子の姿勢
の制御を行う。
【0029】図6及び図7は、上記姿勢制御についての
原理図である。図6(A)は回転体13の傾きα方向の
変位を示し、図6(B)は回転体13の傾きβ方向の変
位を示し、図6(C)は回転子13のアキシャル(軸)
方向zの変位を示す。α方向とβ方向とz方向は、それ
ぞれ直交している。図7(A)は4極回転磁界による磁
束の状態、図7(B)は2極回転磁界による磁束の状
態、図7(C)はこの2つの磁束を重ね合わせた状態で
ある。回転子には磁束密度が大きい部分ほど吸引力が大
きいので、結果的に回転子の姿勢は変化する。即ち、2
極巻線が作る磁界の大きさ、位相を制御することによ
り、回転子13の傾きを、任意のα方向及びβ方向に、
任意の大きさで制御することができる。これにより、外
乱によりディスク型の回転子13の姿勢が変化しても、
元の姿勢に復元することができる。
【0030】尚、上述した実施例は、ディスク型回転子
2枚とこれを挟むように配置したディスク型固定子3枚
とからなる無軸受回転機械の例について説明したが、デ
ィスク型回転子3枚とディスク型固定子4枚とからなる
組合せ等についても、本発明の趣旨を同様に適用できる
ことは勿論である。
【0031】又、本実施例では2枚のディスク型回転子
に挟み込まれた固定子に制御巻線を設けているが、この
制御巻線は最外側の固定子に設けるようにしてもよい。
【0032】又、この実施例では2極巻線と4極巻線の
組合せを用いたが、駆動巻線極数Mと制御巻線極数M±
2に従った組合せであれば、本実施例と同様の回転子の
回転駆動と磁気浮上制御が可能である。さらに回転子は
同期リラクタンス型に限らず、永久磁石型、誘導機等に
も本発明の趣旨が同様に適用可能である。
【0033】又、上記実施例はディスク型回転子を磁性
材料で構成し、更に永久磁石を固着したものであるが、
更に高導電率材料(例えば銅線)の電流路を設けるよう
にしてもよい。電流路をディスク状の回転体の面に放射
状に設け、その内周と外周をリング状に結線することに
より、高負荷時にはその電流路に電流が流れ、トルクを
大きくすることができる。このように本発明の趣旨を逸
脱することなく、種々の変形実施例が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
2枚のディスク型回転子の間に1枚のディスク型固定子
を挟み込み、該固定子には円周方向に磁束を形成する巻
線と、両側のディスク型回転子に対面する突極を設ける
ことにより、1枚のディスク型固定子でその両側の2枚
のディスク型回転子を回転駆動することができる。従っ
て、回転機械の軸長を短縮することができると共に、そ
の製作コストを低減することができる。又、回転駆動の
制御装置或いは電力増幅器等が1組分不要となり、ディ
スク型回転体の非接触支持のメリットを生かしつつ、デ
ィスク型回転機械の装置全体としての小型軽量化と製作
コストの低減を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のディスク型回転機械の全体
的な構成を示す断面図。
【図2】本発明の一実施例のディスク型無軸受モータの
固定子の説明図。
【図3】前記固定子の4極巻線の巻線経路の説明図であ
り、(A)A相、(B)B相を示す。
【図4】ディスク型回転子の上下面を示す平面図。
【図5】前記ディスク型回転機械の制御系の説明図。
【図6】ディスク型回転子の(A)α方向の変位、
(B)β方向の変位、(C)Z方向の変位を示す説明
図。
【図7】回転子の姿勢制御の原理の説明図。
【図8】従来のディスク型回転機械の全体的な構成を示
す断面図。
【図9】従来の固定子の4極巻線の巻線経路の説明図。
【図10】従来の固定子の2極巻線の巻線経路の説明
図。
【符号の説明】
10 固定子 11 突極 12 連結部 13 回転子 14 駆動巻線 15 制御巻線 16 羽根 17A,17B 高強度材料 18 アンギュラ軸受 19 ケーシング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 忠 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 茅島 直史 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目1番1号 株 式会社荏原電産内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1枚のディスク型固定子と、
    該ディスク型固定子の両面に対面する2枚のディスク型
    回転子を備え、該回転子はm極からなる回転駆動磁界と
    m±2極からなる回転制御磁界により、回転駆動される
    と共に磁気浮上制御されるディスク型無軸受モータであ
    って、 前記ディスク型固定子は、前記両面の回転子にそれぞれ
    対面する円周方向に規則的に配列された磁性材の突極
    と、該突極間を円周方向に連結する磁性材の連結部とを
    備え、該連結部に前記両面の突極から両面に配置された
    前記回転子にm極からなる回転駆動磁界を作用させる巻
    線を巻回したことを特徴とするディスク型無軸受モー
    タ。
  2. 【請求項2】 少なくとも1枚のディスク型固定子と、
    該ディスク型固定子の両面に対面する2枚のディスク型
    回転子を備えたディスク型無軸受モータであって、 前記ディスク型固定子は、前記両面の回転子にそれぞれ
    対面する円周方向に規則的に配列された磁性材の突極
    と、該突極にm極からなる回転駆動磁界を形成する駆動
    巻線と、該回転駆動磁界に同期したm±2極からなる回
    転制御磁界を形成する制御巻線とを備え、 前記駆動巻線は前記突極を円周方向に連結する磁性材
    に、該円周方向に沿って磁束を形成するように巻回され
    たものであることを特徴とするディスク型無軸受モー
    タ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000072486A (ko) * 2000-09-06 2000-12-05 이순영 회전 자장내의 고정 코일을 이용한 동기발전기의 전기발생장치
JP2002247823A (ja) * 2001-02-15 2002-08-30 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 磁気浮上型電動機
JP2006238623A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Fujitsu General Ltd 直流モータ
JP2006288073A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Equos Research Co Ltd 回転電機
US7187098B2 (en) 2004-03-03 2007-03-06 Kabushikikaisha Equos Research Axial gap rotating electrical machine
EP2348085A1 (en) 1998-12-29 2011-07-27 Minnesota Mining And Manufacturing Company Block copolymer hot-melt processable adhesives

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