JP2930254B2 - 自己浮上モ―タシステム - Google Patents

自己浮上モ―タシステム

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JP2930254B2
JP2930254B2 JP3002540A JP254091A JP2930254B2 JP 2930254 B2 JP2930254 B2 JP 2930254B2 JP 3002540 A JP3002540 A JP 3002540A JP 254091 A JP254091 A JP 254091A JP 2930254 B2 JP2930254 B2 JP 2930254B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C32/0497Active magnetic bearings for rotary movement integrated in an electrodynamic machine, e.g. self-bearing motor generating torque and radial force
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2380/00Electrical apparatus
    • F16C2380/26Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転子と固定子間のギ
ャップを電磁力により制御して回転軸を磁気浮上させる
と共に回転トルクを制御して駆動する自己浮上モ―タシ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁力を利用した磁気軸受によりロ―タ
を浮上するモ―タは、主にタ―ボ分子ポンプの駆動源と
して使用され、他には半導体製造用のクリ―ンロボット
やシリコンウェハ等の搬送装置の駆動源として使用され
ている。また、超高真空・放射線環境下となる宇宙用の
装置の駆動源としても使用される。
【0003】図6にこの種の従来の磁気軸受付モ―タを
示す。中央部にモ―タ(ステ―タ11とロ―タ11A)が位
置し、モ―タの両端にラジアル磁気軸受部12A,12Bが
設けられている。各ラジアル磁気受部のロ―タ15A,15
Bはモ―タのロ―タ11Aと結合され、ロ―タ11Aを各ラ
ジアル磁気軸受部で発生する電磁力で浮上させるように
している。
【0004】ラジアル磁気軸受部は、モ―タと同様な構
造をしており、積層鉄心で成るステ―タ16A,16Bに巻
線14A,14Bが巻回され、ロ―タ15A,15Bは積層鉄心
のみの円筒で構成されている。
【0005】また、各ラジアル磁気軸受部には、空隙長
変化を偏心量として検出する変位センサ9A,9Bが設
けられ、偏心量に応じて巻線14A,14Bの電流値(スカ
ラ―量のみ)を制御し、空隙長を一定に保つことにより
ロ―タ11Aを磁気浮上させている。なお、ラジアル磁気
軸受部12Aはアキシャル磁気軸受としての機能も兼ねて
おり、通常の軸受10A,10Bは保護用軸受として設けら
れている。
【0006】巻線14A,14Bは、それぞれに軸対称に独
立して設けられた、複数個の巻線から成り、軸対称の巻
線の電流比を偏心量に応じて調節することによりラジア
ル磁気軸受のステ―タとロ―タ間の磁気吸引力のバラン
スが調節される。これにより、ロ―タがステ―タの中心
に保たれ、全体の回転軸が磁気浮上する。この場合、軸
対称の巻線に流れる電流は大きさ(スカラ―量)のみが
制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述、従来の磁気軸受
付きモ―タは、モ―タ部(11)の両側に磁気軸受12A,12
Bを設けるため、軸長はモ―タ部の倍以上長くなる。従
って、磁気軸受付モ―タは、大形化し、さらには一体で
製作できないため、加工制度も落ち、製造組立も複雑と
なる。さらに部品数が多くなるので加工・製作にかなり
の技術を要する。また、モ―タ制御と磁気軸受の制御の
両方を必要とするため、制御装置が全体として大きくな
る。
【0008】本発明は、モ―タ自身に磁気浮上の能力を
持たせ、かつ駆動トルクを発生させることにより、別個
に磁気軸受システムを必要としない自己で磁気浮上する
小形化された磁気浮上モ―タシステムを提供することを
目的とする。[発明の構成]
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するたるめに、モ―タ―としては、一定磁界による磁
極を有するロ―タ―、回転磁界を発生する2相以上の多
相巻線をn組有するステ―タ、該ロ―タ―とステ―タ―
間の空隙の変位量gをn組に対応してそれぞれ検出する
変位センサ、該ロ―タの回転角度θを検出する位置セン
サを備え、コントロ―ラとしては、指令に応じて該多相
巻線に多相の交流電流iを供給するインバ―タ、該多相
の交流電流iと該回転角度θから該ロ―タの所定の角度
に対して同相磁界を発生するd軸成分電流id 及び直交
磁界を発生するq軸成分電流iqを得る第1の演算手
段、該変位量gと基準変位gとの偏差値及び該d軸成
分電流id からd軸の基準(vd * あるいはid * )を
得ると共に、トルク指令T* と該q軸成分電流iq との
偏差値からq軸の基準(vq * あるいはiq * )を得る
第2の演算手段、該d軸の基準及びq軸の基準からベク
トル和を得ると共に該回転角度θから該インバ―タの指
令(v* あるいはi* )を得る第3の演算手段をそれぞ
れn組備え、d軸成分電流により該ロ―タを磁気的に浮
上させると共にq軸成分電流により所望トルクを発生し
て回転するようにした自己浮上モ―タシステムである。
【0010】
【作用】トルク指令T* はn組の第2の演算手段に共通
に設定され、基準変位g* は個別に設定される。
【0011】基準変位q* 及びトルク指令T* が与えら
れると、第2の演算手段は、q* 及びT* を第1の演算
手段により得られるd軸電流id 及びq軸電流iq とそ
れぞれ比較してd軸及びq軸の基準(vd * 及びvq *
あるいはid * 及びig * )を出力する。
【0012】これらのd軸及びq軸の基準から第3の演
算手段はベクトル和を得ると共にモ―タ―の回転角度θ
からインバ―タの指令(v* あるいはi* )を出力す
る。インバ―タはこのインバ―タの指令に基づいてモ―
タ―の多相巻線にベクトル制御された交流の電流を供給
する。
【0013】この場合、ロ―タ―とステ―タ間の空隙が
所定空隙から変化して変位量gが検出されると基準変位
* との偏差値が変化しd軸の基準(vd * あるいはi
d * )が変化する。これによりd軸成分電流id が変化
して磁気吸引力のバランスが制御され、所定空隙に戻る
ように作用する。
【0014】
【実施例】本発明による第1実施例を図1に示す。
【0015】図1において、モ―タ―1は回転軸が磁気
浮上して運転されるモ―タ―であり、インバ―タ101 ,
201 から電流が供給されて駆動される。モ―タ―1のロ
―タ―の回転角度θは位置センサ2によって検出され、
関数器3により、θの関数f(θ)に変換される。各イ
ンバ―タ101 ,201 から供給される電流i1 ,i2 は、
電流検出器102 ,202 によって検出される。検出された
電流i1 ,i2 は、関数f(θ)と共に座標変換手段
(第1の演算手段)104 ,204 に入力され、、d軸成分
電流i1d,i2d及びq軸成分電流i1q,i2q変換され
る。
【0016】一方、インバ―タ101 ,102 によって励起
されるモ―タ―1の図示しない巻線に対応して、ロ―タ
―とステ―タ間の空隙長を検出する変位センサ103 ,20
3 の信号が変位検出器105 ,205 に入力され変位量
1 ,g2 として検出される。これらの変位量g1 ,g
2 は、空隙制御手段106,206 によって基準変位g1 *
2 * と比較され、その偏差値が制御増幅され乗算器10
7 ,207 でd軸成分電流i1d,i2dと乗算されd軸の電
圧基準v1d * ,v2d * となる。
【0017】また、トルク指令T* は、トルク制御手段
108 ,208 によってq軸成分電流i1q,i2qと比較さ
れ、その偏差値が制御増幅されてq軸の電圧基準
1q * ,v2q * となる。
【0018】d軸、q軸の電圧基準は、関数f(θ)と
共に座標変換手段(第3の演算手段)109 ,209 に入力
され、d軸、q軸の電圧基準のベクトル和を得ると共に
回転角θに応じたインバ―タの電圧指令v1 * ,v2 *
に変換される。インバ―タ101 ,201 はこの電圧指令v
1 * ,v2 * に応じてモ―タ―1に前述の電流を供給す
る。これにより、モ―タ―1のロ―タ―とステ―タ間の
空隙はd軸成分電流i1d,i2dによって基準変位g1 *
2 * で設定した値に制御されると共に、ロ―タ―の発
生トルクはq軸成分電流i1q,i2qによってトルク指令
* で設定された値に制御される。
【0019】図2は4組のインバ―タを用いて速度制御
を行う場合の第2実施例である。この場合、モ―タ―1
は4組のインバ―タ101 〜401 によって駆動され、4組
の変位センサ103 〜403 によって空隙長が検出される。
モ―タ―1のロ―タ―の回転角度θは位置センサ2で検
出され、微分器4を介して速度ωが検出される。速度制
御手段5は速度基準ω* と検出速度ωを比較し、その偏
差値を制御増幅してトルク指令T* を出力する。空隙ト
ルク制御手段6は、トルク指令T* と、関数器3によっ
て得られた回転角度θの関数sin θ,cos θと、電流検
出器102 〜402で検出されたインバ―タの出力電流i1
〜i4 及び基準変位g1 * 〜g4 * を基に、前述と同様
にして4つの電圧指令v1 * 〜v4 * を演算出力する。
インバ―タ101 〜401 は、この電圧指令v1 * 〜v4 *
に応じてモータ1に電流を供給する。これによりモ―タ
―1のロ―タ―は磁気浮上し速度基準ω* に等しい速度
で回転する。図3は、図2の第2実施例で用いられるモ
―タ―の構成例を示す図で、(A)は横断面図、(B)
は同図(A)のA−A断面図である。
【0020】このモ―タ―のステ―タは、8個のスロッ
ト13で分割された磁極を有するステ―タ鉄心12と、隣接
磁極にそれぞれ巻回された4組の2相巻線からなり、各
2相巻線(a1 ,b1 )〜(a4 ,b4 )は2相出力を
持つインバ―タ101 〜401にそれぞれ接続されている。
【0021】また、ロ―タ―は、回転軸15と一体で形成
されたロ―タ鉄心16と、そのロ―タ鉄心16の円周上分割
して設けられた4個の永久磁石17から成り、4極の一定
磁界の界磁として機能し、保護用軸受(タッチベアリン
グ)10A,10Bにより回転自在に設けられている。
【0022】回転軸15の反負荷側軸端にロ―タ―の回転
角度θを検出する位置センサ2が取り付けられている。
位置センサ2はロ―タ―の1回転中における回転角度が
検出できるものであればどのようなものでも用いること
ができる。
【0023】ステ―タ鉄心12の軸中心とロ―タ鉄心16の
回転軸中心との変位量を空隙長の変位量として検出する
変位センサ9がステ―タ―側の保持金具に取り付けられ
ている。この変位センサ9として渦電流方式変位センサ
を用いることができる。図3(A)ではロ―タ鉄心16の
両端に近接して設けた例を示しているが片側だけに設け
ることもできる。両側に設けたときは、それぞれの検出
変位量の平均値を用いることになる。この変位センサ9
はロ―タ鉄心16の円周上に等角度間隔で4個配設され、
図2中に示す変位センサ103〜403 として用いられる。
以下、本実施例の作用について説明するが、先ず、図5
(A)に2相同期モ―タのモデル図を示し、座標変換に
ついて説明する。この場合の電圧、電流方程式は(1)
式で表わされる。 但し、Va ,Vb はa相、b相の電圧ia ,ib はa
相、b相の電流ψa ,ψb はa相、b相の巻線鎖交磁束
R,Lはa相、b相の電機子の抵抗とインダクタンスM
は界磁巻線と電機子巻線の相互インダクタンスif は界
磁電流θはa相巻線軸と界磁磁極軸のなす角(1)式は
(2)式のように表現することができる。 但し、P=d/dt(微分演算子)ωは角速度
【0024】ここで、座標軸を界磁磁極に平行なd軸及
びd軸に直交するq軸に等価変換した図5(B)に示す
等価モデルを考えることにより図5(c)に示す直流モ
―タに等価変換することができる。
【0025】直流モータは、界磁磁極軸に直角な起磁力
を発生する電機子電流成分によりトルクを発生するが、
これと同様に、d−q軸座標等価変換モデル上で考える
と、界磁磁極軸に直角な起磁力を発生するq軸電機子電
流iq がトルク発生に寄与することが理解される。
【0026】一方、界磁磁極軸に平行な起磁力を発生す
るd軸電機子電流id はトルクを発生しないが、電磁力
の面から考えると法線方向の磁気旧引力が発生してい
る。従って、このd軸電機子電流id は磁気浮上のため
の磁気吸引力となり、この磁気吸引力を制御すれば、ロ
―タを磁気浮上させることが可能となる。これらの関係
を式で表わすと下記のようになる。 トルク: T=k・φ(if )・iq …(3) 磁気吸引力:f=kn・φ(if )・id
(4)
【0027】上式より、q軸電機子電流iqによりトル
クを制御し、同時にd軸電機子電流id により磁気吸引
力を制御し磁気浮上するようにすれば、自己浮上し、駆
動可能なモ―タが得られる。
【0028】図2、図3に示す実施例において、各イン
バ―タ101 〜401 からモ―タ―1の各2相巻線(a1
1 )〜(a4 ,b4 )に供給される電流i1 〜i
4 は、関数器3から出力されるロ―タ―の回転角度θの
関数(sin θ,cos θ)により、図1の実施例と同様に
それぞれd軸成分電流とq軸成分電流に座標変換され
る。
【0029】各d軸成分電流は、各基準変位g1 * 〜g
4 * と各変位センサ103 〜403 で検出された変位量との
偏差値に乗算され、それぞれd軸基準を成生する。ま
た、各q軸成分電流は、速度偏差に応じて出力されるト
ルク指令T* と比較されその偏差値に応じてそれぞれq
軸基準が成生される。それぞれのd軸基準とq軸基準か
らベクトル和がそれぞれ演算され、θの関数(sin θ、
cos θ)からa相、b相のインバ―タの電圧指令v1 *
〜v4 * にそれぞれ座標変換される。これにより、各イ
ンバ―タ101 〜401 は前述したようにモ―タ―1の各2
相巻線に電流(ia ,ib )を供給する。この場合、電
圧形インバ―タを用いたとき、d軸基準、q軸基準は、
(5)式の演算によりインピ―ダンス降下の補償を行
う。 その後、θの関数により(6)式の座標変換を行う。 (6)式で得られた電圧指令によりモ―タ―の2相巻線
に(7)式の電流が供給される。
【0030】これにより2相巻線(a相,b相)の電流
はd軸成分とq軸成分のベクトル和として制御され、i
d ,iq はそれぞれ独立して制御することができる。ま
た、電流形インバ―タを用いたときは、(5)式の演算
を省略することにより、2相巻線に同様の電流を供給す
ることができる。
【0031】このように制御することにより、モ―タ―
のロ―タ―の回転軸中心がステ―タ―鉄心の軸中心に制
御されてロ―タ―の回転軸が磁気浮上すると共に回転ト
ルクが制御され、ロ―タ―は速度基準に応じた速度で回
転する。例えば、図3(B)において、回転軸中心が右
上方向に偏ると、変位センサがこれを検出して巻線(a
1 ,b1 )に流れるd軸成分電流を減少させると共に、
巻線(a3 ,b3 )に流れるd軸成分電流を増加させる
ように作用する。これにより左下方向の電磁吸引力が増
加しロ―タ―の回転軸中心は左下方向に引き戻され、常
に中心位置に保たれる。
【0032】本実施例ではモ―タのロ―タに永久磁石を
使用しているためロ―タは、能動的に軸方向磁極中心に
復元力が作用するため、アキシャル方向の磁気軸受は省
略してあるが、外部より大きなスラスト力がいる場合
は、もちろんアキシャル方向にも磁気軸受を用いても良
い。本実施例によれば、別個に磁気軸受浮上システムを
必要とせずモ―タ自身で磁気浮上し、トルクを発生する
ため、小形・簡素化できる。
【0033】ステッピングモ―タは特種同期モ―タであ
り、図2の実施例に用いるモ―タ―としてハイブリット
形ステッピングモ―タを図4に示す。このステッピング
モ―タは、8個のスロット13を有するステ―タ鉄心12に
2相の巻線14が巻かれ、各巻線は(a1 ,b1 )、(a
2 ,b2 )、(a3 ,b3 )、(a4 ,b4 )の4組
で、インバ―タ101 〜401と一対一対応で接続されてい
る。ステ―タ鉄心12の内周空隙面には8個の極歯(12
A)に各々5個の小歯18が形成されている。
【0034】ロ―タ―は、軸方向に磁化されたド―ナツ
状の永久磁石17と、これを両側から挟持する2つのロ―
タ鉄心16を主要部として成り、ロ―タ鉄心16の外周空隙
面には50個の歯19が形成されている。ステッピングモ―
タはパルス波電源駆動でなく、正弦波・矩形波の交流駆
動すれば、一般の低速・高トルクの多極同期モ―タとし
て動作する。
【0035】これはロ―タ歯19とステ―タ歯18がモ―タ
の空隙面に形成されており、歯と溝では磁気抵抗が異な
るため、ロ―タが回転した時の歯18,19の位置関係によ
り磁気抵抗が変化する。この磁気抵抗変化によりロ―タ
回転角に対する空隙磁束の変化は近似的な正弦波変化と
なることから、歯の磁気抵抗変化により等価的に界磁の
極対数が歯数の数だけあるロ―タが形成されたことに成
る。従って、本実施例では100 極数の2相同期モ―タと
等価に作用し、ステッピングモ―タ―を用いて低速で大
きなトルクを発生させることができると同時に前述と同
様にd軸成分電流id により磁気浮上させると共にq軸
成分電流iq によりトルクを制御し、前述と同様の効果
を得ることができる。
【0036】以上の実施例では、いずれも二相モ―タを
用いた例で説明したが、三相モ―タでも同様の作用・効
果が得られ、一般の同期モ―タはもちろんのこと、誘導
機モ―タにも適用可能である。さらには、リニアモ―タ
でも同様に実施できるのは当然である。また、空隙変位
センサと角度位置センサは、ステ―タにホ―ル素子を利
用して、両方の働きをさせることも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、別
個に磁気軸受け浮上システムを必要とせず、モ―タ磁心
で磁気浮上して、トルクを発生するため、モ―タ及び制
御電源(装置)を共用することができ、小形軽量化する
ことができる。さらには、磁気軸受は径方向に関して
は、モ―タ部の両端に2個の磁気軸受を必要とし、4軸
制御となるが、本発明によれば、モ―タの空隙面全体を
使用するためモ―タ軸方向の倒れを考慮する必要がない
ため、2軸の制御のみでよく、簡素化した自己浮上モ―
タシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す第1実施例のブロック
図である。
【図2】本発明による第2実施例で、4組のインバ―タ
を用いて速度制御を行う場合のブロック図である。
【図3】図2に示す第2実施例で用いるモ―タ―の要部
構成を示す図である。
【図4】第2実施例で用いるモ―タ―としてステッピン
グモ―タ―を用いる場合の要部構成を示す図である。
【図5】本発明で用いられる座標変換のプロセスを説明
するための2相同期モ―タのモデル図である。
【図6】従来の磁気軸受付モ―タ―の要部構成を示す図
である。
【符号の説明】
1…モ―タ― 2…位置センサ 3…関数器 4…微分器 5…速度制御手段 6…空隙トルク制御手
段 12…ステ―タ 14…巻線16…ロ―タ鉄
心 17…永久磁石 18…ステ―タ小歯 19…ロ―タ歯 101 〜401 …インバ―タ 102 〜402 …電流検出
器 103 〜403 …変位センサ 104 ,204 …座標変換
手段 105 ,205 …変位検出手段 106 ,206 …空隙制御
手段 107 ,207 …乗算器 108 ,208 …トルク制
御手段 109 ,209 …座標変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02P 5/408 - 5/412 H02P 7/628 - 7/632 H02P 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モ―タ―としては、一定磁界による磁極
    を有するロ―タ―、回転磁界を発生する2相以上の多相
    巻線をn組有するステ―タ、該ロ―タ―とステ―タ―間
    の空隙の変位量gをn組に対応してそれぞれ検出する変
    位センサ、該ロ―タの回転角度θを検出する位置センサ
    を備え、コントロ―ラとしては、指令に応じて該多相巻
    線に多相の交流電流iを供給するインバ―タ、該多相の
    交流電流iと該回転角度θから該ロ―タの所定の角度に
    対して同相磁界を発生するd軸成分電流id 及び直交磁
    界を発生するq軸成分電流iq を得る第1の演算手段、
    該変位量gと基準変位g* との偏差値及び該d軸成分電
    流id からd軸の基準を得ると共に、トルク指令T*
    該q軸成分電流iq との偏差値からq軸の基準を得る第
    2の演算手段、該d軸の基準及びq軸の基準からベクト
    ル和を得ると共に該回転角度θから該インバ―タの指令
    を得る第3の演算手段をそれぞれn組備え、d軸成分電
    流により該ロ―タを磁気的に浮上させると共にq軸成分
    電流により所望トルクを発生して回転するようにしたこ
    とを特徴とする自己浮上モ―タシステム。
  2. 【請求項2】 前記第1項記載のものにおいて、前記モ
    ―タは、永久磁石を用いて前記一定磁界による磁極とし
    たことを特徴とする自己浮上モ―タシステム。
  3. 【請求項3】 前記第1項記載のものにおいて、前記モ
    ―タ―は、軸方向に着磁された円板状の永久磁石と、こ
    の永久磁石を挟持する周面に多数の歯が形成された2つ
    の円板状鉄心により前記一定磁界による磁極を形成する
    ことを特徴とする自己浮上モ―タシステム。
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