JP2002324650A - スパークプラグおよびその製造方法 - Google Patents

スパークプラグおよびその製造方法

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JP2002324650A JP2001317023A JP2001317023A JP2002324650A JP 2002324650 A JP2002324650 A JP 2002324650A JP 2001317023 A JP2001317023 A JP 2001317023A JP 2001317023 A JP2001317023 A JP 2001317023A JP 2002324650 A JP2002324650 A JP 2002324650A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中心電極と接地電極の火花放電部に貴金属チ
ップを接合してなるスパークプラグにおいて、接地電極
を短化して、その耐熱性及び強度を向上させるととも
に、接地電極におけるチップ接合部での放電を防止して
チップの接合信頼性を確保しつつ、高着火性を実現す
る。 【解決手段】 一端側が取付金具10の一端部11に接
合された接地電極40の他端側が中心電極30の一端部
31に向かって中心電極の軸33とは鋭角をなすように
延びており、接地電極他端面43には柱状の接地電極側
チップ60が接合されている。接地電極側チップ40
は、接地電極他端面43に向かう軸44と交差した軸4
5の方向に沿って接地電極他端面43から中心電極30
側へ突出して延びており、中心電極側チップの軸52と
接地電極側チップの軸62とが交差またはねじれの位置
関係にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中心電極と接地電
極の火花放電部に貴金属等よりなるチップを接合してな
るスパークプラグおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスパークプラグとしては、特開
昭52−36237号公報に記載のものが提案されてい
る。このスパークプラグの概略形状を図19に示す。ま
ず、図19(a)に示すものでは、中心電極J1の先端
部に接合された貴金属チップ(中心電極側チップ)J2
と、接地電極J3の先端部に接合された貴金属チップ
(接地電極側チップ)J4とが、中心電極J1の軸方向
と同一方向に沿って平行に配置されている。
【0003】一方、図19(b)に示すものでは、中心
電極J1の先端部に接合された中心電極側チップJ2
と、接地電極J3の先端部に接合された接地電極側チッ
プJ4とが、中心電極J1の軸方向と直交する方向に沿
って平行に配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
19(a)に示すものでは、接地電極J3が長く、その
熱引きが悪いため、燃焼による受熱によって接地電極J
3の温度が高くなり、接地電極J3の耐熱性の悪化、強
度の低下、更には、放電部の消耗の増加が大きくなる。
そのため、接地電極における妥当な寿命が得られないと
いう問題がある。
【0005】また、燃焼室内に発生する混合気流は、通
常、プラグの軸即ち中心電極J1の軸と直交する方向
(図19(b)中の矢印Y方向)に発生するが、このと
き、両チップJ2、J4間即ち放電ギャップにて着火後
形成された火炎核は、当該混合気流により接地電極J3
側へ流される場合がある。
【0006】この場合、上記図19(b)に示すもので
は、中心電極J1と接地電極J3とが互いに平行に近接
して配置されているため、上記混合気流により接地電極
J3側へ流された火炎核が接地電極J3に接触して冷却
され、着火性能が低下するという問題が生じる。
【0007】また、この種のスパークプラグとしては、
特開昭61−45583号公報に記載のものが提案され
ている。このスパークプラグの概略形状を図20に示
す。図20に示す様に、一端側が取付金具J5の一端部
に接合された接地電極J6は、その他端側が中心電極J
7の一端部に向かって中心電極J7の軸とは鋭角をなす
ように延びている。
【0008】このものによれば、先端部側が中心電極の
軸と直交して中心電極の先端部に覆いかぶさるような形
状を有する通常の接地電極(上記図19(a)参照)に
比べて、接地電極を短くでき、耐熱性及び強度は向上す
る。
【0009】しかし、図20に示すものでは、接地電極
側チップJ8が接地電極J6の他端側の端面J61の幅
内に位置した形で、中心電極側チップJ9と対向して放
電ギャップを形成しているため、接地電極J6の他端側
と中心電極側チップJ9との距離J10を近いものとせ
ざるを得ない。
【0010】そのため、放電ギャップにて着火後形成さ
れた火炎核が、上記混合気流により接地電極J6側へ流
された場合、接地電極J6に火炎核が冷却され、着火性
能が低下する。そればかりでなく、接地電極J6と接地
電極側チップJ8との接合部が中心電極側チップJ9に
近いため、当該接合部にて放電が発生し、接合部の信頼
性を確保できないという問題が生じる。
【0011】本発明は上記問題に鑑み、中心電極と接地
電極の火花放電部に貴金属等よりなるチップを接合して
なるスパークプラグにおいて、接地電極を短化して、そ
の耐熱性及び強度を向上させるとともに、接地電極にお
けるチップ接合部での放電を防止してチップの接合信頼
性を確保しつつ、高着火性を実現することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、筒状の取付金具(1
0)と、この取付金具内に収納され一端部(31)が取
付金具の一端部(11)から露出して延びる中心電極
(30)と、中心電極の一端部に接合され中心電極の軸
(33)と同一方向に延びる中心電極側チップ(50)
と、一端側が取付金具の一端部に接合され他端側が中心
電極の一端部に向かって延びる接地電極(40)と、接
地電極の他端側の端面(43)に接合され先端面(6
1)が中心電極側チップの先端面(51)と放電ギャッ
プを介して対向するように延びる柱状の接地電極側チッ
プ(50)とを備え、接地電極と取付金具との接合部断
面の重心および中心電極の軸を含む面を仮想面とし、こ
の仮想面に対して投影した時の実質的な接地電極の他端
側の端面に向かう軸(44)と中心電極の軸とが鋭角と
なるように形成されており、接地電極側チップは、接地
電極の他端側の端面に向かう軸(44)と交差した軸
(45)の方向に沿って接地電極の他端側の端面から中
心電極側へ突出して延びており、中心電極側チップの軸
(52)と接地電極側チップの軸(62)とが交差また
はねじれの位置関係にあることを特徴としている。
【0013】それによれば、一端側が取付金具の一端部
に接合された接地電極を、その他端側が中心電極の一端
部に向かって中心電極の軸とは鋭角をなすように延びる
ものとしているため、先端部側が中心電極の軸と直交し
て中心電極の先端部に覆いかぶさるような形状を有する
通常の接地電極に比べて、接地電極を短くでき、その耐
熱性及び強度を向上させることができる。
【0014】また、柱状の接地電極側チップを、接地電
極の他端側の端面に向かう軸と交差した軸の方向に沿っ
て接地電極の他端側の端面から中心電極側へ突出して延
びるものとし、且つ、中心電極側チップの軸と接地電極
側チップの軸とが交差またはねじれの位置関係にあるよ
うにしているから、接地電極側チップの接合部と中心電
極側チップの先端面との距離を、接地電極側チップの先
端面と中心電極側チップの先端面との距離に比べて十分
に遠いものとすることができる。
【0015】つまり、中心電極側チップの先端面と接地
電極側チップの接合部との距離よりも、両チップの先端
面間の距離が十分に近いため、実質的に、両チップの先
端面間でのみ放電が発生し、接地電極側チップの接合部
にて放電が発生するのを防止できる。
【0016】また、上記構成に伴って、接地電極の他端
側と中心電極側チップの先端面との距離も、両チップの
先端面間で発生する火炎核の成長を接地電極が阻害しな
い程度に十分に遠くすることができる。
【0017】従って、本発明によれば、接地電極を短化
して、その耐熱性及び強度を向上させるとともに、接地
電極におけるチップ接合部での放電を防止してチップの
接合信頼性を確保しつつ、高着火性を実現することがで
きる。
【0018】ここで、中心電極側チップの軸(52)と
接地電極側チップの軸(62)との交差角度(θ2)
は、請求項2に記載の発明のように、5°以上70°以
下であることが好ましい。
【0019】これは、当該交差角度が5°未満である
と、接地電極の形状が、従来の中心電極に覆いかぶさる
接地電極のような形状に近くなり、接地電極の耐熱性及
び強度が急激に悪化し、一方、70°より大であると、
接地電極の他端側が中心電極チップに近づきすぎて、火
炎核の成長を阻害し着火性の悪化を招くためである。
【0020】また、請求項3に記載の発明では、筒状の
取付金具(10)と、この取付金具内に収納され、一端
部(31)が取付金具の一端部(11)から露出して延
びる中心電極(30)と、中心電極の一端部に接合さ
れ、中心電極の軸(33)と同一方向に延びる中心電極
側チップ(50)と、一端側が取付金具の一端部に接合
され、他端側が中心電極の一端部に向かって中心電極の
軸とは鋭角をなすように延びる接地電極(40)と、接
地電極の他端側の端面(43)または接地電極の他端側
における中心電極に対向した面(46)に接合され、先
端面(61)が中心電極側チップの先端面(51)と放
電ギャップを介して対向するように延びる柱状の接地電
極側チップ(60)とを備え、接地電極側チップは、接
地電極の他端側の端面に向かう軸(44)と交差した軸
(45)の方向に沿って、接地電極の他端側の端面から
前記中心電極側へ突出して延びており、中心電極側チッ
プの軸(52)と接地電極側チップの軸(62)との交
差角度(θ2)が5°以上70°以下であり、接地電極
側チップの接地電極との接合部が、中心電極の軸方向に
おいて中心電極側チップの先端面よりも取付金具とは反
対側にあることを特徴とする。
【0021】それによれば、請求項1の発明の効果と請
求項2の発明の効果とを備えたスパークプラグを提供す
ることができる。
【0022】また、請求項4に記載の発明のように、接
地電極側チップ(60)は、接地電極の他端側における
中心電極に対向した面(46)から中心電極(30)側
へ0.3mm以上1.5mm以下の長さ(L)にて突出
していることが好ましい。
【0023】これは、当該長さ(L)を0.3mm未満
とすると、接地電極の他端側が中心電極チップに近づき
すぎて、火炎核の成長が阻害されやすくなり、一方、
1.5mmより大であると、接地電極側チップ自身が長
すぎて熱引き性が悪化し、酸化消耗に弱くなりやすいた
めである。
【0024】また、請求項5に記載の発明では、筒状の
取付金具(10)と、この取付金具内に収納され一端部
(31)が取付金具の一端部(11)から露出して延び
る中心電極(30)と、中心電極の一端部に接合され中
心電極の軸(33)と同一方向に延びる中心電極側チッ
プ(50)と、一端側が取付金具の一端部に接合され他
端側が中心電極の一端部に向かって延びる接地電極(4
0)と、接地電極の他端側における中心電極に対向した
面(46)に接合され先端面(61)が中心電極側チッ
プの先端面(51)と放電ギャップを介して対向するよ
うに延びる柱状の接地電極側チップ(60)とを備え、
接地電極と取付金具との接合部断面の重心および中心電
極の軸を含む面を仮想面とし、この仮想面に対して投影
した時の実質的な接地電極の他端側の端面に向かう軸
(44)と中心電極の軸とが鋭角となるように形成され
ており、中心電極側チップの軸(52)と接地電極側チ
ップの軸(62)とが交差またはねじれの位置関係にあ
ることを特徴としている。
【0025】つまり、上記請求項1の発明では、接地電
極側チップの接合部が、接地電極の他端側の端面(4
3)であったのに対し、本発明では、接地電極の他端側
における中心電極に対向した面(46)としたことが相
違点である。それにより、本発明では、接地電極側チッ
プは、必然的に、接地電極との接合部から中心電極側チ
ップの方へ突き出した形となる。
【0026】そして、本発明によっても、請求項1の発
明と同様に、接地電極を短くでき、その耐熱性及び強度
を向上させることができる。
【0027】また、接地電極側チップが接地電極の他端
側における中心電極に対向した面から突出して延び、且
つ、中心電極側チップの軸と接地電極側チップの軸とが
交差またはねじれの位置関係にあるようにしているか
ら、接地電極側チップの接合部と中心電極側チップの先
端面との距離を、両チップの先端面間の距離に比べて十
分に遠いものとすることができる。
【0028】そのため、上記請求項1の発明と同様に、
実質的に、両チップの先端面間でのみ放電が発生し、接
地電極側チップの接合部にて放電が発生するのを防止で
きるとともに、接地電極の他端側と中心電極側チップの
先端面との距離も、両チップの先端面間で発生する火炎
核の成長を接地電極が阻害しない程度に十分に遠くする
ことができる。
【0029】従って、本発明によれば、接地電極を短化
して、その耐熱性及び強度を向上させるとともに、接地
電極におけるチップ接合部での放電を防止してチップの
接合信頼性を確保しつつ、高着火性を実現することがで
きる。
【0030】なお、この請求項5に記載のスパークプラ
グにおいても、請求項6に記載の発明のように、中心電
極側チップの軸(52)と接地電極側チップの軸(6
2)との交差角度(θ2)は、5°以上70°以下であ
ることが好ましい。また、請求項7に記載の発明のよう
に、接地電極側チップ(60)は、接地電極の他端側に
おける中心電極に対向した面(46)から中心電極(3
0)側へ0.3mm以上1.5mm以下の長さ(L)に
て突出していることが好ましい。
【0031】また、請求項8に記載の発明では、筒状の
取付金具(10)と、この取付金具内に収納され一端部
(31)が取付金具の一端部(11)から露出して延び
る中心電極(30)と、中心電極の一端部に接合されて
外方に延びる中心電極側チップ(50)と、一端側が取
付金具の一端部に接合され他端側が中心電極の一端部に
向かって延びる接地電極(40)と、接地電極の他端側
の端面(43)に接合され先端面(61)が中心電極側
チップの先端面(51)と放電ギャップを介して対向す
るように延びる柱状の接地電極側チップ(60)とを備
え、接地電極と取付金具との接合部断面の重心および中
心電極の軸(33)を含む面を仮想面とし、この仮想面
に対して投影した時の実質的な接地電極の他端側の端面
に向かう軸(44)と中心電極の軸とが鋭角となるよう
に形成されており、接地電極側チップは、接地電極の他
端側の端面に向かう軸(44)と交差した軸(45)の
方向に沿って接地電極の他端側の端面から中心電極側へ
突出して延びており、中心電極の軸と接地電極側チップ
の軸(62)とが交差またはねじれの位置関係にあるこ
とを特徴としている。
【0032】つまり、上記請求項1の発明では、中心電
極側チップの軸(52)が、中心電極の軸(33)と同
一方向であったのに対し、本発明では、中心電極側チッ
プの軸(52)方向を、中心電極の軸(33)と同一で
も異なっても良いものとしたことが相違点である。そし
て、本発明では、接地電極側チップの軸(62)が、中
心電極の軸(33)に対して交差またはねじれの位置関
係にあるようにしている。
【0033】本発明によっても、請求項1の発明と同様
に、接地電極を短くでき、その耐熱性及び強度を向上さ
せることができる。
【0034】そして、柱状の接地電極側チップを、接地
電極の他端側の端面に向かう軸と交差した軸の方向に沿
って接地電極の他端側の端面から中心電極側へ突出して
延びるものとし、且つ、中心電極の軸と接地電極側チッ
プの軸とが交差またはねじれの位置関係にあるようする
ことにより、請求項1の発明と同様に、接地電極側チッ
プの接合部と中心電極側チップの先端面との距離を、両
チップの先端面間の距離に比べて十分に遠いものとする
ことができる。
【0035】そのため、上記請求項1の発明と同様に、
接地電極側チップの接合部における放電発生の防止、接
地電極による火炎核の成長の阻害防止がなされる。
【0036】従って、本発明によれば、接地電極を短化
して、その耐熱性及び強度を向上させるとともに、接地
電極におけるチップ接合部での放電を防止してチップの
接合信頼性を確保しつつ、高着火性を実現することがで
きる。
【0037】また、請求項9に記載の発明では、筒状の
取付金具(10)と、この取付金具内に収納され一端部
(31)が取付金具の一端部(11)から露出して延び
る中心電極(30)と、中心電極の一端部に接合されて
外方に延びる中心電極側チップ(50)と、一端側が取
付金具の一端部に接合され他端側が中心電極の一端部に
向かって延びる接地電極(40)と、接地電極の他端側
における中心電極に対向した面(46)に接合され先端
面(61)が中心電極側チップの先端面(51)と放電
ギャップを介して対向するように延びる柱状の接地電極
側チップ(60)とを備え、中心電極の軸と接地電極側
チップの軸(62)とが交差またはねじれの位置関係に
あることを特徴としている。
【0038】つまり、上記請求項8の発明では、接地電
極側チップの接合部が、接地電極の他端側の端面(4
3)であったのに対し、本発明では、接地電極の他端側
における中心電極に対向した面(46)としたことが相
違点である。それにより、本発明では、接地電極側チッ
プは、必然的に、接地電極との接合部から中心電極側チ
ップの方へ突き出した形となる。
【0039】このような本発明のスパークプラグによっ
ても、既に述べたのと同様の理由から、接地電極を短化
して、その耐熱性及び強度を向上させるとともに、接地
電極におけるチップ接合部での放電を防止してチップの
接合信頼性を確保しつつ、高着火性を実現することがで
きる。
【0040】また、請求項8および請求項9に記載のス
パークプラグにおいても、上記と同様の理由から、請求
項10に記載の発明のように、中心電極の軸(33)と
接地電極側チップの軸(62)との交差角度(θ2)は
5°以上70°以下であることが好ましい。また、請求
項11に記載の発明のように、接地電極側チップ(6
0)は、接地電極の他端側における中心電極に対向した
面(46)から中心電極(30)側へ0.3mm以上
1.5mm以下の長さ(L)にて突出していることが好
ましい。
【0041】また、上記した請求項1〜請求項7に記載
のスパークプラグのように、中心電極側チップの軸(5
2)と接地電極側チップの軸(62)とが交差またはね
じれの位置関係にある場合、火花消耗によって各チップ
の先端面の摩耗が均一ではなく、偏って摩耗(偏摩耗)
するため、放電ギャップが拡大しやすく、プラグ寿命が
短くなる恐れがある。
【0042】単純には、チップの径を拡大する等、チッ
プを太くすることで、実用レベルの寿命(例えば、自動
車の走行距離にて10万km程度)を確保することが考
えられるが、この場合、太いチップによって放電時の火
炎核の成長が阻害されるため、着火性が犠牲となってし
まう。
【0043】そこで、実用レベルのプラグ寿命を確保可
能な、摩耗しにくい両チップの関係について、さらに、
実験検討を進めた。その結果に基づいて、請求項12お
よび請求項20に記載の発明は、なされたものである。
【0044】すなわち、請求項12に記載の発明では、
請求項1〜請求項7に記載のスパークプラグにおいて、
中心電極側チップ(50)の軸(52)および接地電極
側チップ(60)の軸(62)の両軸を含む平面におい
て、中心電極側チップの軸をY軸、中心電極側チップの
先端面(51)をX軸として、これらX軸とY軸との交
点を(0、0)とした座標平面を設定し、この座標平面
において、中心電極側チップの先端面における接地電極
(40)への最近接点Bの座標を(−b、0)とし、放
電ギャップの大きさをχとしたとき、接地電極側チップ
における中心電極側チップへの最近接点Aの座標は(−
b/2、χ)にて規定されており、さらに、座標平面と
直交する方向への中心電極側チップの軸と接地電極側チ
ップの軸との軸ズレ量、および、X軸方向への最近接点
Aの振れ量が、接地電極側チップの径をdとしたとき±
d/2以下に収まっていることを特徴としている。
【0045】それによれば、請求項1〜請求項7の発明
の効果を発揮できることに加えて、実用レベルのプラグ
寿命を確保可能な程度に、中心電極側チップおよび接地
電極側チップの摩耗を抑制することができる。
【0046】例えば、放電ギャップの大きさを1.05
mmとした場合、上記チップの摩耗による放電ギャップ
の拡大は1.4mm以下である必要があるが、この場合
も、請求項12に記載のスパークプラグによれば、実用
レベルのプラグ寿命期間において、摩耗による放電ギャ
ップの拡大を1.4mm以下に抑えることができる。
【0047】また、請求項20に記載の製造方法によれ
ば、請求項12に記載のスパークプラグを適切に製造す
ることができる。
【0048】ここで、請求項1〜請求項12に記載のス
パークプラグにおいては、請求項13に記載の発明のよ
うに、中心電極側チップ(50)は、断面積が0.07
mm 2以上0.79mm2以下の柱状であり、接地電極側
チップ(60)は、断面積が0.07mm2以上1.1
3mm2以下の柱状であることが好ましい。
【0049】これは、各チップにおいて、径が太すぎる
(断面積が大きすぎる)と火炎核に当たって、その成長
を阻害しやすく、一方、径が細すぎる(断面積が小さす
ぎる)とチップ自身の熱引き性が悪く消耗しやすくなる
ことから、チップの径が、着火性及びチップの耐熱性へ
及ぼす影響について検討した結果得られた好適な範囲で
ある。
【0050】また、請求項14に記載の発明のように、
接地電極(40)は、その他端側の端面(43)に向か
うに連れテーパ状に細くなっていることが好ましい。こ
のような形状とすれば、火炎核と接触する接地電極の面
積を小さくすることができ、より着火性を向上させるこ
とができる。
【0051】また、請求項15に記載の発明のように、
接地電極(40)は、外層(40a)がNi合金、内層
(40b)が銅もしくは銅合金よりなるものにすること
ができる。熱伝導性の良好な銅もしくは銅合金を内包し
た接地電極を採用することにより、より熱引き性を向上
させることができ、好ましい。
【0052】また、請求項16に記載の発明のように、
中心電極側チップ(50)および接地電極側チップ(6
0)としては、Ptを主成分としIr、Ni、Rh、
W、Pd、Ru、Osの少なくとも一つが添加された合
金よりなるものにできる。より具体的には、請求項17
に記載の発明のように、Ptを主成分とし、50重量%
以下のIr、40重量%以下のNi、50重量%以下の
Rh、30重量%以下のW、40重量%以下のPd、3
0重量%以下のRu、20重量%以下のOsの少なくと
も一つが添加された合金を採用することができる。
【0053】また、請求項18に記載の発明のように、
中心電極側チップ(50)および接地電極側チップ(6
0)としては、Irを主成分としRh、Pt、Ni、
W、Pd、Ru、Osの少なくとも一つが添加された合
金よりなるものでも良い。より具体的には、請求項19
に記載の発明のように、Irを主成分とし、50重量%
以下のRh、50重量%以下のPt、40重量%以下の
Ni、30重量%以下のW、40重量%以下のPd、3
0重量%以下のRu、20重量%以下のOsの少なくと
も一つが添加された合金を採用することができる。
【0054】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0055】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
図に示す実施形態について説明する。図1は本発明の第
1実施形態に係るスパークプラグ100の全体構成を示
す半断面図である。また、図2は、本発明の要部を示す
もので、スパークプラグ100における火花放電部近傍
の拡大図である。
【0056】このスパークプラグ100は、自動車用エ
ンジンの点火栓等に適用されるものであり、該エンジン
の燃焼室を区画形成するエンジンヘッド(図示せず)に
設けられたネジ穴に挿入されて固定されるようになって
いる。
【0057】スパークプラグ100は、導電性の鉄鋼材
料(例えば低炭素鋼等)等よりなる筒形状の取付金具1
0を有しており、この取付金具10は、図示しないエン
ジンブロックに固定するための取付ネジ部10aを備え
ている。取付金具10の内部には、アルミナセラミック
(Al23)等からなる絶縁体20が固定されており、
この絶縁体20の一端部21は、取付金具10の一端部
11から露出するように設けられている。
【0058】絶縁体20の軸孔22には中心電極30が
固定されており、この中心電極30は取付金具10に対
して絶縁保持されている。中心電極30は、例えば、内
材がCu等の熱伝導性に優れた金属材料、外材がNi基
合金等の耐熱性および耐食性に優れた金属材料により構
成された円柱体で、図2に示すように、その細径化され
た一端部31が、絶縁体20の一端部21から露出して
延びるように設けられている。
【0059】一方、接地電極40は、その一端部41に
て取付金具10の一端部11に溶接により固定され、途
中で曲げられて、その他端部42側が中心電極30の一
端部31に向かって中心電極の軸33とは鋭角をなすよ
うに延びる柱状(例えば角柱)をなす。
【0060】つまり、図2に示す様に、接地電極40の
他端部42側の端面(以下、接地電極他端面という)4
3に向かう軸44と中心電極の軸33とのなす角度θ1
が鋭角となっている。この接地電極40は、例えば、N
iを主成分とするNi基合金より構成されている。
【0061】ここで、接地電極40の接地電極他端面4
3に向かう軸44は、接地電極40と取付金具10との
接合部(溶接部)断面の重心および中心電極の軸33を
含む面を仮想面とし、この仮想面に対して投影した時の
実質的な接地電極40の接地電極他端面43に向かう軸
である。当該仮想面は、図2における紙面に平行な面と
なる。
【0062】また、中心電極30の一端部31には、中
心電極の軸33と同一方向に延びる貴金属等よりなる中
心電極側チップ50が、レーザ溶接や抵抗溶接等により
接合されている。つまり、本実施形態では、中心電極の
軸33は中心電極側チップ50の軸52でもある。な
お、本例では、中心電極の軸33は中心電極側チップの
軸52と一致しているが、一致していなくても同一方向
即ち平行関係にあれば良い。
【0063】一方、接地電極他端面43には、貴金属等
よりなる柱状の接地電極側チップ60が接合されてお
り、この接地電極側チップ60は、その先端面61と中
心電極側チップ50の先端面51とが放電ギャップを介
して対向するように、中心電極側チップ50の先端面5
1に向かって延びている。
【0064】ここで、接地電極側チップ60は、接地電
極他端面43に向かう軸44と交差した軸45の方向に
沿って、接地電極他端面43の幅よりも外側に突出して
延びている。つまり、本実施形態では、接地電極他端面
43に向かう軸44と交差した軸45は、接地電極側チ
ップの軸62でもある。
【0065】そして、中心電極側チップの軸52と接地
電極側チップの軸62とが交差またはねじれの位置関係
にある。ここで、具体的には、中心電極側チップの軸5
2と接地電極側チップの軸62との交差角度θ2(ねじ
れの場合も、図2中のθ2を交差角度とする)は5°以
上70°以下であることが好ましい。
【0066】また、図2から明らかなように、接地電極
側チップ60の接地電極40との接合部(溶接部)が、
中心電極の軸33方向において中心電極側チップ50の
先端面51よりも取付金具10とは反対側(図2中の上
側)にある。
【0067】また、接地電極他端面43に接合(溶接)
された接地電極側チップ60が、接地電極40の他端側
における中心電極30に対向した面46から中心電極3
0側へ突出する長さ(接地チップ突出長さ)Lは、0.
3mm以上1.5mm以下であることが好ましい。
【0068】また、中心電極側チップ50は、柱状、円
板状等にすることができるが、断面積が0.07mm2
以上0.79mm2以下の柱状であることが好ましい。
これに合わせて本例の中心電極側チップ50は、径φD
がφ0.3mm以上φ1.0mm以下の円柱としてい
る。
【0069】また、柱状(棒状)の接地電極側チップ6
0は、断面積が0.07mm2以上1.13mm2以下の
柱状であることが好ましく、これに合わせて本例では、
径φdがφ0.3mm以上φ1.2mm以下の円柱とし
ている。
【0070】また、中心電極側チップ50及び接地電極
側チップ60の材質としては、Pt(白金)−Ir(イ
リジウム)、Pt−Rh(ロジウム)、Pt−Ni(ニ
ッケル)、Ir−Rh、Ir−Y(イットリウム)等の
合金のいずれか1種を採用することができる。
【0071】更に言うならば、中心電極側チップ50及
び接地電極側チップ60の材質としては、Ptを主成分
としIr、Ni、Rh、W、Pd、Ru、Osの少なく
とも一つが添加された合金よりなるものにできる。より
具体的には、Ptを主成分とし、50重量%以下のI
r、40重量%以下のNi、50重量%以下のRh、3
0重量%以下のW、40重量%以下のPd、30重量%
以下のRu、20重量%以下のOsの少なくとも一つが
添加された合金を採用することができる。
【0072】また、中心電極側チップ50及び接地電極
側チップ60の材質としては、Irを主成分としRh、
Pt、Ni、W、Pd、Ru、Osの少なくとも一つが
添加された合金よりなるものを採用することができる。
より具体的には、Irを主成分とし、50重量%以下の
Rh、50重量%以下のPt、40重量%以下のNi、
30重量%以下のW、40重量%以下のPd、30重量
%以下のRu、20重量%以下のOsの少なくとも一つ
が添加された合金を採用することができる。
【0073】かかるスパークプラグ100においては、
両チップ50、60の先端面51、61の間に形成され
た放電ギャップにおいて放電し、燃焼室内の混合気に着
火させる。着火後、放電ギャップに形成された火炎核
は、成長していき、燃焼室内にて燃焼が行われるように
なっている。
【0074】ところで、本実施形態によれば、一端部4
1側が取付金具10の一端部11に接合された柱状の接
地電極40を、その他端部42側が中心電極30の一端
部31に向かって中心電極の軸33とは鋭角(角度θ
1)をなすように延びるものとしている。
【0075】つまり、上記した接地電極40と取付金具
10との接合部断面の重心および中心電極の軸33を含
む仮想面に対して、投影した時の実質的な接地電極40
の接地電極他端面43に向かう軸44と中心電極の軸3
3とが鋭角となるように形成されている。
【0076】そのため、先端部側が中心電極の軸と直交
して中心電極の先端部に覆いかぶさるような形状を有す
る通常の接地電極(上記図19(a)参照)に比べて、
接地電極40を短化して熱引き性を良好にできる。従っ
て、接地電極40の耐熱性を確保できるとともに、強度
の低下を防止することができる。
【0077】さらに、接地電極40を短化して熱引き性
を良好すれば、接地電極他端面43に接合された接地電
極側チップ60の温度も良好に低下させることができる
ため、接地電極側チップ60の消耗も著しく軽減するこ
とができる。
【0078】また、本実施形態では、柱状の接地電極側
チップ60を、接地電極他端面43に向かう軸44と交
差した軸45の方向に沿って接地電極他端面43から中
心電極30側へ突出して延びるものとし、且つ、中心電
極側チップの軸52と接地電極側チップの軸62とが交
差またはねじれの位置関係にあるようにしている。
【0079】それにより、図2に示す様に、接地電極側
チップ60の接合部と中心電極側チップ50の先端面5
1との距離を、接地電極側チップ60の先端面61と中
心電極側チップ50の先端面51との距離に比べて十分
に遠いものとすることができる。
【0080】つまり、中心電極側チップ50の先端面5
1と接地電極側チップ60の接合部との距離よりも、両
チップ50、60の先端面51、61間の距離が十分に
近いため、実質的に、両チップ50、60の先端面5
1、61間でのみ放電が発生し、接地電極側チップ60
と接地電極40との接合部にて放電が発生するのを防止
できる。
【0081】また、上記構成に伴って、接地電極40の
他端部42側と中心電極側チップ50の先端面51との
距離も十分に遠くすることができるため、両チップ5
0、60の先端面51、61間で発生する火炎核が、接
地電極40に当たって冷却され、その成長を阻害される
という不具合を抑制することができる。
【0082】ちなみに、上記図19(b)に示す接地電
極J3では、その短化はなされているが、中心電極J1
と平行に近接しているため、火炎核が、接地電極J3に
当たってその成長を阻害されやすい。
【0083】それに対して、本実施形態では、接地電極
40が、その他端部42側が中心電極の軸33とは鋭角
をなすように延びるとともに、接地チップ突出長さLの
分、中心電極側チップ50の先端面51から離れたもの
としているため、中心電極側チップ50と接地電極40
との間に、火炎核の成長に十分な空間を存在させること
ができる。
【0084】このように、本実施形態のスパークプラグ
100によれば、接地電極40を短化して、その耐熱性
及び強度を向上させるとともに、接地電極40における
チップ接合部での放電を防止して当該チップ60の接合
信頼性を確保しつつ、高着火性を実現することができ
る。
【0085】次に、両チップの軸52、62の交差角度
θ2を5°以上70°以下とすること、接地チップ突出
長さLを0.3mm以上1.5mm以下とすること、お
よび、、中心電極側チップ50を断面積が0.07mm
2以上0.79mm2以下の柱状(本例では、φ0.3m
m以上φ1.0mm以下の円柱)とすること、接地電極
側チップ60を断面積が0.07mm2以上1.13m
2以下の柱状(本例では、φ0.3mmφ以上1.2
mm以下の円柱)とすることの根拠について述べる。
【0086】これらの具体的数値は、スパークプラグ1
00において、取付ネジ部10aのネジ径を14mm、
各チップ50、60をIr−Rh合金の円柱体とし、各
チップ50、60の各電極30、40への接合をレーザ
溶接にて行ったものについて、着火性能評価試験及び接
地電極の耐熱性試験を行った結果、導出したものであ
る。
【0087】ここで、着火性能評価試験は、エンジンと
して1800cc、4気筒のものを用い、評価条件はア
イドリング、評価特性値は、リーン限界A/F(失火し
ないような最も薄い混合気の空気/燃料比)を用いた。
また、接地電極の耐熱性試験は、エンジンとして200
0cc、6気筒のものを用い、評価条件はWOT560
0rpm(スロットル全開)、100時間にて行った。
【0088】まず、交差角度θ2を0°〜90°まで種
々変えたものを作製した。一例を図3に示す。図3にお
いて、(a)は0°(比較例)、(b)は10°、
(c)は45°、(d)は70°、(e)は90°の例
である。
【0089】図4は、交差角度θ2を種々変えた場合の
交差角度θ2(°)と接地電極40の長さ(図3(a)
のL1に相当、単位mm)との関係を示す図である。図
4からわかるように、スパークプラグ100において
は、交差角度θ2が大きくなるにつれて、接地電極40
は短化される。
【0090】また、上記した接地電極の耐熱性試験を行
った場合、接地電極40の他端部42には、熱酸化によ
り表面に酸化層が形成される。この酸化層の深さが小さ
いほど、耐熱性及び強度が良好である。
【0091】図5は、上記した接地電極の耐熱性試験を
行った場合の交差角度θ2(°)と接地電極40の他端
部42の酸化層の深さ(接地電極先端の酸化層の深さ、
単位μm)との関係を調べた結果を示す図である。な
お、この場合、中心電極側チップ50、接地電極側チッ
プ60共にφ0.4mmの円柱(断面積が0.13mm
2の柱状体に相当)とした。
【0092】図5からわかるように、交差角度θ2が5
°以上となれば、酸化層の深さを急激に低減することが
できる、すなわち、接地電極40の耐熱性及び強度を大
幅に向上させることができる。これは、図4からもわか
るように、接地電極40を大幅に短化できたことによ
る。
【0093】また、交差角度θ2を種々変えた場合に、
上記着火性能試験を行った。図6は、このときの交差角
度θ2(°)とリーン限界A/Fとの関係を示す図であ
る。図6からわかるように、交差角度θ2が70°以下
で、着火性能が大幅に向上している。
【0094】「課題」の欄にて述べたように、放電ギャ
ップにて着火後形成された火炎核は、燃焼室内にて中心
電極の軸33と直交する方向に発生する混合気流によ
り、接地電極40側へ流される。このとき、交差角度θ
2が大きくなると、接地電極40の他端部42側が中心
電極側チップ50に近づきすぎて、火炎核の成長を阻害
しやすくなるが、このことが交差角度70°より大とな
ると顕著に現れている。
【0095】また、接地電極40の他端部42側が中心
電極チップ50に近づきすぎると、チップ接合部にて放
電が起こりやすくなり、当該接合部の消耗が増加し、接
合の信頼性が大きく低下する。このように、図4〜図6
に示す結果に基づけば、交差角度θ2は5°以上70°
以下であることが好ましく、より好ましくは10°以上
60°以下である。
【0096】次に、円柱状の接地電極側チップ60にお
いて、チップ径φd、上記接地チップ突出長さLを種々
変えたものを作製し、上記着火性能試験を行った。な
お、このとき、交差角度θ2は45°、中心電極側チッ
プ60はφ0.4mmの円柱とした。その結果を図7に
示す。
【0097】図7では、チップ径φd(mm)を変え
て、接地チップ突出長さL(mm)を横軸、リーン限界
A/Fを縦軸として示してある。図7から分かるよう
に、接地チップ突出長さLが0.3mm以上、且つ、接
地電極側チップ60の径φdがφ1.2mm以下(断面
積が1.13mm2以下の柱状である接地電極側チップ
に相当)のとき、高い着火性を確保できている。
【0098】これは、接地チップ突出長さLが0.3m
m未満であると接地電極40の他端部42側が中心電極
側チップ50に近づきすぎて火炎核の成長が阻害されや
すくなること、及び、接地電極側チップ60の径φdが
φ1.2mmより大であると火炎核が接地電極側チップ
60に当たって成長が阻害されやすくなることのためで
ある。
【0099】ただし、接地チップ突出長さLが1.5m
m以上であると、接地電極側チップ60が長すぎて熱引
きが悪化し、また、接地電極側チップ60の径φdがφ
0.3mm未満(断面積が0.07mm2未満の柱状で
ある接地電極側チップに相当)であると、接地電極側チ
ップ60が細すぎて熱引きが悪化し、接地電極側チップ
60自身が高温となり、酸化消耗に弱くなるため、実用
的ではない。
【0100】従って、接地チップ突出長さLは0.3m
m以上1.5mm以下であることが好ましく、接地電極
側チップ60は、径φdがφ0.3mm以上φ1.2m
m以下の円柱とすること、つまり、断面積が0.07m
2以上1.13mm2以下の柱状とすることが好まし
い。
【0101】なお、より好ましい範囲は、接地チップ突
出長さLが0.5mm以上1.0mm以下、接地電極側
チップ60の径φdがφ0.4mm以上φ1.0mm以
下、つまり、柱状体の断面積で言えば、0.13mm2
以上0.79mm2以下である。
【0102】次に、円柱状(円板状も含む)の中心電極
側チップ50において、チップ径φDを種々変えたもの
を作製し、上記着火性能試験を行った。なお、このと
き、交差角度θ2は45°、接地電極側チップ60の径
φdはφ0.4mm、接地チップ突出長さLは1.0m
mとした。その結果を、チップ径φDとリーン限界A/
Fとの関係として図8に示す。
【0103】図8からわかるように、中心電極側チップ
50のチップ径φDがφ1.0mm以下(断面積が0.
79mm2以下の柱状である中心電極側チップに相当)
であると、着火性が良好となっている。これは、中心電
極側チップ50の径φDがφ1.0mmより大であると
火炎核が中心電極側チップ50に当たって成長が阻害さ
れやすくなるためである。
【0104】ただし、中心電極側チップ50のチップ径
φDがφ0.3mm未満(断面積が0.07mm2未満
の柱状である中心電極側チップに相当)であると、中心
電極側チップ50が細すぎて熱引きが悪化し、中心電極
側チップ50自身が高温となり、酸化消耗に弱くなるた
め、実用的ではない。よって、中心電極側チップ50
は、φ0.3mm以上φ1.0mm以下の円柱とするこ
と、つまり、断面積が0.07mm2以上0.79mm2
以下の柱状とすることが好ましい。
【0105】(第2実施形態)図9は本発明の第2実施
形態に係るスパークプラグ200における火花放電部近
傍の拡大図である。上記第1実施形態では、接地電極側
チップ60の接合部が、接地電極40の他端部42側の
端面(接地電極他端面)43であったのに対し、本実施
形態では、当該接合部を、接地電極40の他端部42側
における中心電極30に対向した面46としたことが相
違点である。
【0106】それにより、本実施形態では、接地電極側
チップ60は、必然的に、接地電極40との接合部から
(つまり、接地電極他端面43の幅からはみ出して)中
心電極側チップ50の方へ突き出した形となる。
【0107】そして、本実施形態においては、接地電極
側チップ60を接地電極他端面43に接合した上記第1
実施形態に比べて、接地電極40の長さは多少長くなる
が、先端部側が中心電極の軸と直交して中心電極の先端
部に覆いかぶさるような形状を有する通常の接地電極に
比べて、接地電極40を十分短くでき、その耐熱性及び
強度を向上させることができる。
【0108】また、接地電極側チップ60が接地電極4
0の他端部42側における中心電極30に対向した面4
6から突出して延び、且つ、中心電極側チップの軸52
と接地電極側チップの軸45とが交差またはねじれの位
置関係にあるようにしているから、接地電極側チップ6
0の接合部と中心電極側チップ50の先端面51との距
離を、両チップ50、60の先端面51、61間の距離
に比べて十分に遠いものとすることができる。
【0109】そのため、上記第1実施形態と同様に、実
質的に、両チップ50、60の先端面51、61間での
み放電が発生し、接地電極側チップ60の接合部にて放
電が発生するのを防止できる。それとともに、接地電極
40の他端部42側と中心電極側チップ50の先端面5
1との距離も、両チップ50、60の先端面51、61
間で発生する火炎核の成長を接地電極40が阻害しない
程度に十分に遠くすることができる。
【0110】従って、本実施形態によっても、接地電極
40を短化して、その耐熱性及び強度を向上させるとと
もに、接地電極40におけるチップ接合部での放電を防
止してチップ60の接合信頼性を確保しつつ、高着火性
を実現することができる。
【0111】なお、本実施形態のスパークプラグ200
においても、上記第1実施形態と同様の理由から、中心
電極の軸33と接地電極側チップの軸62との交差角度
θ2は、5°以上70°以下であることが好ましく、接
地チップ突出長さLは、0.3mm以上1.5mm以下
であることが好ましい。
【0112】要するに、本実施形態から言えることは、
接地電極側チップ60は、接地電極40の他端部42側
の端面43ではなく、接地電極40の他端部42側にお
ける中心電極30に対向した面46に接合しても良く、
この場合でも、接地電極側チップ60を、接地電極他端
面43に向かう軸44と交差した軸の方向に沿って、チ
ップ接合部から中心電極30の方へ突出して延びるよう
に配置させることができる。そして、中心電極側チップ
の軸52と接地電極側チップの軸62とが交差またはね
じれの位置関係にあるようにできる。
【0113】(第3実施形態)図10は本発明の第3実
施形態に係るスパークプラグ300における火花放電部
近傍の拡大図である。上記第1実施形態では、中心電極
側チップの軸52が、中心電極の軸33と同一方向であ
ったのに対し、本実施形態では、中心電極側チップの軸
52の方向を、中心電極の軸33と異なったものとし、
接地電極側チップの軸62が、中心電極の軸33に対し
て交差またはねじれの位置関係にあるようにしたことが
相違点である。なお、図示例では、軸45及び両チップ
の軸52、62が一致している。
【0114】本実施形態においても、上記第1実施形態
と同様に、一端部41側が取付金具10の一端部11に
接合された接地電極40を、その他端部42側が中心電
極30の一端部31に向かって中心電極の軸33とは鋭
角をなすように延びるものとしているため、接地電極4
0を短くでき、その耐熱性及び強度を向上させることが
できる。
【0115】そして、柱状の接地電極側チップ40を、
接地電極他端面43に向かう軸44と交差した軸45の
方向に沿って接地電極他端面43から中心電極30側へ
突出して延びるものとし、且つ、中心電極の軸33と接
地電極側チップの軸62とが交差またはねじれの位置関
係にあるようにすることにより、図10に示す様に、接
地電極側チップ60の接合部と中心電極側チップ50の
先端面51との距離を、両チップ50、60の先端面5
1、61間の距離に比べて十分に遠いものとすることが
できる。
【0116】そのため、本実施形態によっても、上記第
1実施形態と同様に、接地電極側チップ60の接合部に
おける放電発生の防止、接地電極40による火炎核の成
長の阻害防止がなされる。そして、接地電極40を短化
して、その耐熱性及び強度を向上させるとともに、接地
電極40におけるチップ接合部での放電を防止してチッ
プ60の接合信頼性を確保しつつ、高着火性を実現する
ことができる。
【0117】なお、本実施形態のスパークプラグ300
においても、上記第1実施形態と同様の理由から、交差
角度θ2は、5°以上70°以下であることが好まし
く、接地チップ突出長さLは、0.3mm以上1.5m
m以下であることが好ましい。
【0118】(第4実施形態)図11は本発明の第4実
施形態に係るスパークプラグ400における火花放電部
の拡大図である。本第4実施形態は、上記第3実施形態
に上記第2実施形態を組み合わせたものである。
【0119】即ち、図11に示すように、第1実施形態
と比較した場合、接地電極側チップ60の接合部を、接
地電極40の他端部42側における中心電極30に対向
した面46とし、且つ、中心電極側チップの軸52の方
向を中心電極の軸33と異なったものとし、接地電極側
チップの軸62が、中心電極の軸33に対して交差また
はねじれの位置関係にあるようにしても良い。
【0120】このようなスパークプラグ400によって
も、既に述べたのと同様の理由から、接地電極40を短
化して、その耐熱性及び強度を向上させるとともに、接
地電極40におけるチップ接合部での放電を防止して接
地電極側チップ60の接合信頼性を確保しつつ、高着火
性を実現することができる。
【0121】なお、本実施形態のスパークプラグ400
においても、上記第1実施形態と同様の理由から、交差
角度θ2は、5°以上70°以下であることが好まし
く、接地チップ突出長さLは、0.3mm以上1.5m
m以下であることが好ましい。
【0122】要するに、上記の第3および第4実施形態
から言えることは、中心電極側チップの軸52は、中心
電極の軸33と同一または一致する方向でなくても良
く、外方に延びていれば良い。そして、この場合、接地
電極側チップの軸62と中心電極の軸33とが交差また
はねじれの位置関係に有れば良い。
【0123】(第5実施形態)図12は本発明の第5実
施形態に係るスパークプラグ500における火花放電部
近傍の拡大図である。
【0124】本実施形態は、上記第1、第2実施形態に
示した様な、中心電極側チップの軸52が中心電極の軸
33と同一方向であり且つ接地電極側チップの軸62が
中心電極の軸33に対して交差またはねじれの位置関係
にあるスパークプラグにおいて、両チップ50、60の
位置関係を独自の座標系を用いて規定したものである。
なお、図示例では、接地電極側チップ60の接合部を、
接地電極40の他端部42側における中心電極30に対
向した面46としている。
【0125】ここにおいて、本実施形態では、次のよう
な座標平面を設定する。この座標平面は、中心電極側チ
ップ50の軸52および接地電極側チップ60の軸62
の両軸52、62を含む平面であり、この平面におい
て、中心電極側チップの軸52をY軸、中心電極側チッ
プ50の先端面51をX軸として、これらX軸とY軸と
の交点Oを(0、0)とした座標平面である。
【0126】この座標平面においては、単位をmmとす
る。そして、中心電極側チップ50の先端面51におけ
る接地電極40への最近接点Bの座標を(−b、0)と
し、放電ギャップGの大きさをχとしたとき、接地電極
側チップ60における中心電極側チップ50への最近接
点Aの座標は(−b/2、χ)にて規定されている。
【0127】本例では、両チップ50、60は柱形状で
あるが、この場合、接地電極側チップ60の先端面61
の端部に位置する最近接点Aは、中心電極側チップ50
の先端面51における中心電極側チップの軸52から中
心電極側チップ50の半径bの1/2だけ接地電極40
側へ寄り、且つ、中心電極側チップ50の先端面51か
ら中心電極側チップの軸52に沿って放電ギャップGの
大きさχだけ離れた位置に、位置することとなる。
【0128】さらに、上記のように規定された両チップ
50、60の位置関係においては、図13に示す様な軸
ズレ量および振れ量について許容範囲が存在する。図1
3中の(a)は、図12中のO点近傍拡大図、(b)は
(a)の右視図である。ここで、上記座標平面と直交す
る方向(図12における紙面垂直方向)をZ軸(図13
(b)参照)とする。
【0129】そして、図13(d)に示す様に、Z軸方
向への中心電極側チップの軸52と接地電極側チップの
軸62との軸ズレ量は、座標平面内にて両軸52、62
が一致している場合を基準として±d/2(dは接地電
極側チップ60の直径、単位:mm)以下である。さら
に、図13(c)に示す様に、X軸方向への最近接点A
の振れ量も、−b/2を中心として±d/2以下であ
る。ただし、上記軸ズレおよび振れにおいて、最近接点
AのY座標すなわちχは一定である。
【0130】上記したような本実施形態における両チッ
プ50、60の位置関係は、チップの摩耗を抑制し、実
用レベルの寿命(例えば、自動車の走行距離にて10万
km程度)を確保する目的のために、決められたもので
ある。このような位置関係は、本発明者等の実験検討の
結果、得られたものであり、次に、限定するものではな
いが、その検討結果の一例を述べる。
【0131】中心電極側チップ50および接地電極側チ
ップ60の径(直径)dを、共に0.4mmとし、初期
の放電ギャップGの大きさχを1.05mmとし、中心
電極側チップの軸52と接地電極側チップの軸62との
交差角度θ2を25°としたスパークプラグ500につ
いて、上記軸ズレ量および振れ量を変化させて耐久試験
を行った。
【0132】耐久試験は、自動車の走行距離にて10万
km程度に相当する実機試験を行い、耐久試験後におけ
る放電ギャップGの大きさを測定した。試験条件は、2
000cc、6気筒エンジンで、5600rpm×18
0時間、にて行った。
【0133】その結果を図14に示す。図14では、横
軸に軸ズレ量(単位:mm)、縦軸に摩耗後ギャップ
(耐久試験後における放電ギャップGの大きさ、単位:
mm)をとり、振れ量(単位:mm)が0の場合と0.
4mmの場合とを示している。
【0134】ここで、摩耗後ギャップが1.4mm以下
であれば、実用レベルを満足する。1.4mmより放電
ギャップが大きくなると、点火コイルの発生電圧能力が
及ばず火花が飛ばない場合が発生するためである。図1
4から、軸ズレ量および振れ量が±0.2mm以下(接
地電極側チップの径dとしたとき±d/2以下)であれ
ば、実用レベルのプラグ寿命期間において、おおよそ許
容摩耗量に抑えることができるといえる。また、図14
に示す結果は、初期放電ギャップGが1mm前後の通常
の範囲にて成立する。
【0135】以上、本第5実施形態によれば、上記第1
および第2実施形態と同様の効果を発揮できることに加
えて、実用レベルのプラグ寿命を確保可能な程度に、中
心電極側チップ50および接地電極側チップ60の摩耗
を抑制することができる。そして、さらに信頼性を向上
させたスパークプラグ500を提供することができる。
【0136】また、本実施形態によれば、上記第1およ
び第2実施形態に記載のスパークプラグを製造するにあ
たって、上記座標平面を設定し、中心電極側チップ50
の先端面51における接地電極40への最近接点Bの座
標を(−b、0)とし、初期放電ギャップGの大きさを
χとし、接地電極側チップ60における中心電極側チッ
プ50への最近接点Aの座標が(−b/2、χ)にて規
定されるように、両チップ50、60の位置関係を設定
し、さらに、この両チップの位置関係を設定するときの
許容範囲を、上記軸ズレ量および振れ量が±d/2(d
は接地電極側チップ60の直径)以下としたスパークプ
ラグの製造方法を提供することができる。
【0137】(他の実施形態)次に、本発明の他の実施
形態として、種々の変形例を以下に示す。図15は、接
地電極40の形状を改良した第1の変形例を示す説明図
であり、(b)は図2に対応した側面図、(a)は
(b)の上視図である。図15に示す様に、接地電極4
0は、その他端部42側の端面43に向かうに連れテー
パ状に細くなっていることが好ましい。このような形状
とすれば、火炎核と接触する接地電極40の面積を小さ
くすることができ、より着火性を向上させることができ
る。
【0138】また、図16は、接地電極40の材質構成
を改良した第2の変形例を示す説明図(接地電極は断面
を示してある)である。図16に示す様に、接地電極4
0は、外層40aがNi合金、内層40bが銅もしくは
銅合金よりなるものにすることができる。熱伝導性の良
好な銅もしくは銅合金を内包した接地電極40を採用す
ることにより、より熱引き性を向上させることができ、
好ましい。
【0139】また、接地電極40は、一端部41側が取
付金具10の一端部11に接合され、他端部42側が中
心電極30の一端部31に向かって中心電極の軸33と
は鋭角をなすように延びるものであれば良く、図17に
第3の変形例として示す様に、両端41、42の途中部
に曲げ部が無いものであってもよい。
【0140】また、接地電極側チップ60は柱状である
が、その軸と直交する方向の断面形状は、図18に示す
様に、(a)正方形、(b)長方形、(c)菱形、
(d)三角形、(e)楕円等であってもよい。要は、当
該断面積が0.07mm2以上1.13mm2以下の範囲
にあれば良い。
【0141】また、中心電極側チップ50および接地電
極側チップ60は、貴金属でなくても良いし、各電極母
材(中心電極30や接地電極40)と同一材料であって
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るスパークプラグの
半断面図である。
【図2】図1に示すスパークプラグにおける火花放電部
近傍の拡大図である。
【図3】交差角度θ2を種々変えた構成例を示す図であ
る。
【図4】交差角度θ2と接地電極の長さとの関係を示す
図である。
【図5】交差角度θ2と接地電極先端の酸化層の深さと
の関係を示す図である。
【図6】交差角度θ2とリーン限界A/Fとの関係を示
す図である。
【図7】接地電極側チップの径を変えて接地チップ突出
長さLとリーン限界A/Fとの関係を調べた結果を示す
図である。
【図8】中心電極側チップの径とリーン限界A/Fとの
関係を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るスパークプラグに
おける火花放電部近傍の拡大図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係るスパークプラグ
における火花放電部近傍の拡大図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係るスパークプラグ
における火花放電部近傍の拡大図である。
【図12】本発明の第5実施形態に係るスパークプラグ
における火花放電部近傍の拡大図である。
【図13】軸ズレ量および振れ量の説明図である。
【図14】軸ズレ量および振れ量と摩耗後ギャップとの
関係を示す図である。
【図15】本発明の第1の変形例を示す説明図である。
【図16】本発明の第2の変形例を示す説明図である。
【図17】本発明の第3の変形例を示す説明図である。
【図18】柱状の接地電極側チップの種々の断面形状を
示す図である。
【図19】従来のスパークプラグの概略形状を示す説明
図である。
【図20】もう一つの従来のスパークプラグの概略形状
を示す説明図である。
【符号の説明】
10…取付金具、11…取付金具の一端部、30…中心
電極、31…中心電極の一端部、33…中心電極の軸
(中心電極側チップの軸)、40…接地電極、43…接
地電極の他端部側の端面、44…接地電極の他端部側の
端面に向かう軸、45…接地電極の他端部側の端面に向
かう軸と交差した軸、46…接地電極の他端部側におけ
る中心電極に対向した面、50…中心電極側チップ、5
1…中心電極側チップの先端面、52…中心電極側チッ
プの軸、60…接地電極側チップ、61…接地電極側チ
ップの先端面、62…接地電極側チップの軸、L…接地
チップ突出長さ、θ2…交差角度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 浩己 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5G059 AA01 AA03 CC02 DD11 EE04 EE10 EE11 EE23

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の取付金具(10)と、 この取付金具内に収納され、一端部(31)が前記取付
    金具の一端部(11)から露出して延びる中心電極(3
    0)と、 前記中心電極の一端部に接合され、前記中心電極の軸
    (33)と同一方向に延びる中心電極側チップ(50)
    と、 一端側が前記取付金具の一端部に接合され、他端側が前
    記中心電極の一端部に向かって延びる接地電極(40)
    と、 前記接地電極の他端側の端面(43)に接合され、先端
    面(61)が前記中心電極側チップの先端面(51)と
    放電ギャップを介して対向するように延びる柱状の接地
    電極側チップ(60)とを備え、 前記接地電極と前記取付金具との接合部断面の重心およ
    び前記中心電極の軸を含む面を仮想面とし、この仮想面
    に対して投影した時の実質的な前記接地電極の他端側の
    端面に向かう軸(44)と前記中心電極の軸とが鋭角と
    なるように形成されており、 前記接地電極側チップは、前記接地電極の他端側の端面
    に向かう軸(44)と交差した軸(45)の方向に沿っ
    て、前記接地電極の他端側の端面から前記中心電極側へ
    突出して延びており、 前記中心電極側チップの軸(52)と前記接地電極側チ
    ップの軸(62)とが交差またはねじれの位置関係にあ
    ることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 【請求項2】 前記中心電極側チップの軸(52)と前
    記接地電極側チップの軸(62)との交差角度(θ2)
    は5°以上70°以下であることを特徴とする請求項1
    に記載のスパークプラグ。
  3. 【請求項3】 筒状の取付金具(10)と、 この取付金具内に収納され、一端部(31)が前記取付
    金具の一端部(11)から露出して延びる中心電極(3
    0)と、 前記中心電極の一端部に接合され、前記中心電極の軸
    (33)と同一方向に延びる中心電極側チップ(50)
    と、 一端側が前記取付金具の一端部に接合され、他端側が前
    記中心電極の一端部に向かって前記中心電極の軸とは鋭
    角をなすように延びる接地電極(40)と、 前記接地電極の他端側の端面(43)または前記接地電
    極の他端側における前記中心電極に対向した面(46)
    に接合され、先端面(61)が前記中心電極側チップの
    先端面(51)と放電ギャップを介して対向するように
    延びる柱状の接地電極側チップ(60)とを備え、 前記接地電極側チップは、前記接地電極の他端側の端面
    に向かう軸(44)と交差した軸(45)の方向に沿っ
    て、前記接地電極の他端側の端面から前記中心電極側へ
    突出して延びており、 前記中心電極側チップの軸(52)と前記接地電極側チ
    ップの軸(62)との交差角度(θ2)が5°以上70
    °以下であり、 前記接地電極側チップの前記接地電極との接合部が、前
    記中心電極の軸方向において前記中心電極側チップの先
    端面よりも前記取付金具とは反対側にあることを特徴と
    するスパークプラグ。
  4. 【請求項4】 前記接地電極側チップ(60)は、前記
    接地電極の他端側における前記中心電極に対向した面
    (46)から前記中心電極(30)側へ0.3mm以上
    1.5mm以下の長さ(L)にて突出していることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載のスパ
    ークプラグ。
  5. 【請求項5】 筒状の取付金具(10)と、 この取付金具内に収納され、一端部(31)が前記取付
    金具の一端部(11)から露出して延びる中心電極(3
    0)と、 前記中心電極の一端部に接合され、前記中心電極の軸
    (33)と同一方向に延びる中心電極側チップ(50)
    と、 一端側が前記取付金具の一端部に接合され、他端側が前
    記中心電極の一端部に向かって延びる接地電極(40)
    と、 前記接地電極の他端側における前記中心電極に対向した
    面(46)に接合され、先端面(61)が前記中心電極
    側チップの先端面(51)と放電ギャップを介して対向
    するように延びる柱状の接地電極側チップ(60)とを
    備え、 前記接地電極と前記取付金具との接合部断面の重心およ
    び前記中心電極の軸を含む面を仮想面とし、この仮想面
    に対して投影した時の実質的な前記接地電極の他端側の
    端面に向かう軸(44)と前記中心電極の軸とが鋭角と
    なるように形成されており、 前記中心電極側チップの軸(52)と前記接地電極側チ
    ップの軸(62)とが交差またはねじれの位置関係にあ
    ることを特徴とするスパークプラグ。
  6. 【請求項6】 前記中心電極側チップの軸(52)と前
    記接地電極側チップの軸(62)との交差角度(θ2)
    は5°以上70°以下であることを特徴とする請求項5
    に記載のスパークプラグ。
  7. 【請求項7】 前記接地電極側チップ(60)は、前記
    接地電極の他端側における前記中心電極に対向した面
    (46)から前記中心電極(30)側へ0.3mm以上
    1.5mm以下の長さ(L)にて突出していることを特
    徴とする請求項5または6に記載のスパークプラグ。
  8. 【請求項8】 筒状の取付金具(10)と、 この取付金具内に収納され、一端部(31)が前記取付
    金具の一端部(11)から露出して延びる中心電極(3
    0)と、 前記中心電極の一端部に接合されて外方に延びる中心電
    極側チップ(50)と、 一端側が前記取付金具の一端部に接合され、他端側が前
    記中心電極の一端部に向かって延びる接地電極(40)
    と、 前記接地電極の他端側の端面(43)に接合され、先端
    面(61)が前記中心電極側チップの先端面(51)と
    放電ギャップを介して対向するように延びる柱状の接地
    電極側チップ(60)とを備え、 前記接地電極と前記取付金具との接合部断面の重心およ
    び前記中心電極の軸(33)を含む面を仮想面とし、こ
    の仮想面に対して投影した時の実質的な前記接地電極の
    他端側の端面に向かう軸(44)と前記中心電極の軸と
    が鋭角となるように形成されており、 前記接地電極側チップは、前記接地電極の他端側の端面
    に向かう軸(44)と交差した軸(45)の方向に沿っ
    て、前記接地電極の他端側の端面から前記中心電極側へ
    突出して延びており、 前記中心電極の軸と前記接地電極側チップの軸(62)
    とが交差またはねじれの位置関係にあることを特徴とす
    るスパークプラグ。
  9. 【請求項9】 筒状の取付金具(10)と、 この取付金具内に収納され、一端部(31)が前記取付
    金具の一端部(11)から露出して延びる中心電極(3
    0)と、 前記中心電極の一端部に接合されて外方に延びる中心電
    極側チップ(50)と、 一端側が前記取付金具の一端部に接合され、他端側が前
    記中心電極の一端部に向かって延びる接地電極(40)
    と、 前記接地電極の他端側における前記中心電極に対向した
    面(46)に接合され、先端面(61)が前記中心電極
    側チップの先端面(51)と放電ギャップを介して対向
    するように延びる柱状の接地電極側チップ(60)とを
    備え、 前記接地電極と前記取付金具との接合部断面の重心およ
    び前記中心電極の軸(33)を含む面を仮想面とし、こ
    の仮想面に対して投影した時の実質的な前記接地電極の
    他端側の端面に向かう軸(44)と前記中心電極の軸と
    が鋭角となるように形成されており、 前記中心電極の軸と前記接地電極側チップの軸(62)
    とが交差またはねじれの位置関係にあることを特徴とす
    るスパークプラグ。
  10. 【請求項10】 前記中心電極の軸(33)と前記接地
    電極側チップの軸(62)との交差角度(θ2)は5°
    以上70°以下であることを特徴とする請求項8または
    9に記載のスパークプラグ。
  11. 【請求項11】 前記接地電極側チップ(60)は、前
    記接地電極の他端側における前記中心電極に対向した面
    (46)から前記中心電極(30)側へ0.3mm以上
    1.5mm以下の長さ(L)にて突出していることを特
    徴とする請求項8ないし10のいずれか一つに記載のス
    パークプラグ。
  12. 【請求項12】 前記中心電極側チップ(50)の軸
    (52)および前記接地電極側チップ(60)の軸(6
    2)の両軸を含む平面において、中心電極側チップの軸
    をY軸、前記中心電極側チップの先端面(51)をX軸
    として、これらX軸とY軸との交点を(0、0)とした
    座標平面を設定し、 この座標平面において、前記中心電極側チップの先端面
    における前記接地電極(40)への最近接点Bの座標を
    (−b、0)とし、前記放電ギャップの大きさをχとし
    たとき、前記接地電極側チップにおける前記中心電極側
    チップへの最近接点Aの座標は(−b/2、χ)にて規
    定されており、 さらに、前記座標平面と直交する方向への前記中心電極
    側チップの軸と前記接地電極側チップの軸との軸ズレ
    量、および、前記X軸方向への前記最近接点Aの振れ量
    が、前記接地電極側チップの径をdとしたとき±d/2
    以下に収まっていることを特徴とする請求項1ないし7
    のいずれか一つに記載のスパークプラグ。
  13. 【請求項13】 前記中心電極側チップ(50)は、断
    面積が0.07mm 2以上0.79mm2以下の柱状であ
    り、前記接地電極側チップ(60)は、断面積が0.0
    7mm2以上1.13mm2以下の柱状であることを特徴
    とする請求項1ないし12のいずれか一つに記載のスパ
    ークプラグ。
  14. 【請求項14】 前記接地電極(40)は、その他端側
    の端面(43)に向かうに連れテーパ状に細くなってい
    ることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一つ
    に記載のスパークプラグ。
  15. 【請求項15】 前記接地電極(40)は、外層(40
    a)がNi合金、内層(40b)が銅もしくは銅合金よ
    りなるものであることを特徴とする請求項1ないし14
    のいずれか一つに記載のスパークプラグ。
  16. 【請求項16】 前記中心電極側チップ(50)および
    前記接地電極側チップ(60)は、Ptを主成分としI
    r、Ni、Rh、W、Pd、Ru、Osの少なくとも一
    つが添加された合金であることを特徴とする請求項1な
    いし15のいずれか一つに記載のスパークプラグ。
  17. 【請求項17】 前記中心電極側チップ(50)および
    前記接地電極側チップ(60)は、Ptを主成分とし、
    50重量%以下のIr、40重量%以下のNi、50重
    量%以下のRh、30重量%以下のW、40重量%以下
    のPd、30重量%以下のRu、20重量%以下のOs
    の少なくとも一つが添加された合金であることを特徴と
    する請求項16に記載のスパークプラグ。
  18. 【請求項18】 前記中心電極側チップ(50)および
    前記接地電極側チップ(60)は、Irを主成分としR
    h、Pt、Ni、W、Pd、Ru、Osの少なくとも一
    つが添加された合金であることを特徴とする請求項1な
    いし15のいずれか一つに記載のスパークプラグ。
  19. 【請求項19】 前記中心電極側チップ(50)および
    前記接地電極側チップ(60)は、Irを主成分とし、
    50重量%以下のRh、50重量%以下のPt、40重
    量%以下のNi、30重量%以下のW、40重量%以下
    のPd、30重量%以下のRu、20重量%以下のOs
    の少なくとも一つが添加された合金であることを特徴と
    する請求項18に記載のスパークプラグ。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし7のいずれか一つに記
    載のスパークプラグを製造する方法であって、 前記中心電極側チップ(50)の軸(52)および前記
    接地電極側チップ(60)の軸(62)の両軸を含む平
    面において、中心電極側チップの軸をY軸、前記中心電
    極側チップの先端面(51)をX軸として、これらX軸
    とY軸との交点を(0、0)とした座標平面を設定し、 この座標平面において、前記中心電極側チップの先端面
    における前記接地電極(40)への最近接点Bの座標を
    (−b、0)とし、前記放電ギャップの大きさをχとし
    たとき、前記接地電極側チップにおける前記中心電極側
    チップへの最近接点Aの座標が(−b/2、χ)にて規
    定されるように、前記両チップの位置関係を設定し、 さらに、前記両チップの位置関係を設定するときの許容
    範囲は、前記座標平面と直交する方向への前記中心電極
    側チップの軸と前記接地電極側チップの軸との軸ズレ
    量、および、前記X軸方向への前記最近接点Aの振れ量
    が前記接地電極側チップの径をdとしたとき±d/2以
    下であることを特徴とするスパークプラグの製造方法。
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