JP6926894B2 - 点火プラグ及び点火プラグの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、点火プラグに関する。
ガソリンエンジン等の内燃機関には、点火プラグが取り付けられており、該点火プラグに備わる互いに対向する中心電極と接地電極との間で放電火花を生じさせることにより、内燃機関の燃焼室内に存在する混合気に着火できるよう構成されている。この点火プラグに関して、例えば特許文献1に記載される点火プラグがある。この点火プラグは、中心電極の中心線が、点火プラグの中心線から偏心した位置にあり、且つ、点火プラグの中心線と平行となっている。また、中心電極の先端に取り付けられる中心電極側チップの中心軸線が中心電極の中心線に対し傾いており、接地電極(側方電極に該当)の先端内側に取り付けられた接地電極側チップの中心軸線が点火プラグの中心線に対して傾いている。そして、中心電極側チップと接地電極側チップとは、点火プラグの中心線を挟んで互いに対向しているとともに、それぞれの中心軸線が互いに合致している。
引用文献1に記載される点火プラグにおいて、中心電極先端部は、円環状をなす絶縁碍子先端面から円柱状のまま所定量突出しており、かつ、徐々に小径となるテーパ部が形成されている。そして円柱状の中心電極側チップが、該テーパ部の小径側となる先端に取り付けられている。このとき、中心電極先端部に形成されるテーパ部は、略円錐形をなしている。ところで、一般的に流通している点火プラグの中心電極先端部は円柱状であることから、先端部に略円錐形のテーパ部が形成される中心電極は一般的な形状であるとは言い難い。このため、円柱状の中心電極の製造コストと比較して、先端部に略円錐形のテーパ部が形成される中心電極の製造コストは高くなる懸念がある。このため、中心電極の製造コストの高騰を抑えるために、中心電極の先端部は円柱状であることが望ましい。ただし、中心電極の先端部が円柱状である場合、その先端部に中心電極側チップが取り付けられても、中心電極側チップと、点火プラグの中心線に対して傾いた接地電極側チップとが互いに対向することはない。
この対策として、円柱状の一部を加工した台座を中心電極と中心電極側チップとの間に介在させることが考えられる。具体的には、主体金具から露出した中心電極の端部に台座が形成される。台座の端面には、接地電極側チップの端面と対向するように傾斜した傾斜面が形成され、その傾斜面に中心電極側チップを取り付けることが考えられる。
このとき、仮に台座が円柱状であった場合、台座に形成された傾斜面は楕円状であることが想定される。この楕円状の傾斜面に円柱状の中心電極側チップがレーザ溶接されると、楕円状の傾斜面の長径側と短径側とで、中心電極側チップと台座との溶融部における溶融状態が異なることになる。具体的には、楕円状の傾斜面における長径側の溶融部は、楕円状の傾斜面における短径側の溶融部と比較して、台座を構成する金属が多く含まれることになる。この場合、楕円状の傾斜面における長径側の溶融部と、短径側の溶融部と、で熱膨張係数に差異が生じるおそれがある。つまり、中心電極側チップと台座の傾斜面とを接合する溶融部に温度変化が生じることで発生する内力(熱応力)の大きさが、楕円状の傾斜面における長径側の溶融部と、短径側の溶融部と、で異なる(中心電極側チップと台座の傾斜面とを接合する溶融部に温度変化が生じることで発生する熱応力は、不均一であると換言してもよい)おそれがある。このため、主体金具から露出した中心電極の端部に形成された円柱状の台座の端面に中心電極チップをレーザ溶接した上記の点火プラグが内燃機関に搭載された場合には、内燃機関内で可燃混合気を燃焼するたび、中心電極側チップと台座の傾斜部とを接合する溶融部に対して熱応力が不均一に生じることになる。したがって、溶融部において、特に強い熱応力が発生する部分の接合強度は内燃機関内で可燃混合気が燃焼するたび低下することになり、その結果、中心電極側チップが中心電極のテーパ部から剥離する可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、接地電極側チップの中心軸線と、中心電極側チップの中心軸線とが、主体金具の中心軸線に対して傾いており、且つ、中心電極側チップと中心電極との間に台座が介在する構成において、中心電極側チップが、内燃機関内で繰り返し混合気が燃焼されることで生じる温度変化により台座から剥離することを抑制可能な点火プラグを提供することにある。
第1の発明は、内燃機関に搭載される点火プラグであって、筒状の主体金具と、一端側が前記主体金具に固定され、他端側の一部が前記主体金具の中心軸線に近づくように傾斜した傾斜部を形成している接地電極と、前記接地電極の前記傾斜部に接合された接地電極側チップと、前記主体金具の内部に収納され、一端が前記主体金具から露出して延びる中心電極と、楕円柱状であり、短径方向が前記接地電極側チップの方を向くように配置され、前記中心電極の前記主体金具から露出した前記中心電極の端部に形成され、端面が前記中心軸線に対して短径方向に傾斜した傾斜面を形成している台座と、前記台座の前記傾斜面にレーザ溶接された円柱状の中心電極側チップと、を備え、前記接地電極側チップと、前記中心電極側チップとは端面同士が互いに対向している。
本点火プラグの接地電極には、一端側が主体金具に固定され、他端側の一部が主体金具の中心軸線に近づくように傾斜した傾斜部が形成されている。そして、傾斜部には、接地電極側チップが接合されている。一方で、主体金具から露出した中心電極の端部に形成された台座の端面には、主体金具の中心軸線に対して傾斜した傾斜面が形成されており、この傾斜面には中心電極側チップがレーザ溶接されている。そして、接地電極側チップと、中心電極側チップとは端面同士が互いに対向している。つまり、接地電極側チップの中心軸線と、中心電極側チップの中心軸線とは、主体金具の中心軸線に対して傾いているといえる。
上記点火プラグにおいて、仮に中心電極側チップがレーザ溶接される台座が円柱状である場合、台座に形成される傾斜面は楕円状であることが想定される。台座の楕円状の傾斜面に円柱状の中心電極側チップがレーザ溶接されると、楕円状の傾斜面の長径側と短径側とで、中心電極側チップと台座との溶融部における溶融状態が異なることになる。具体的には、楕円状の傾斜面における長径側の溶融部は、楕円状の傾斜面における短径側の溶融部と比較して、台座を構成する金属が多く含まれることになる。これにより、楕円状の傾斜面における長径側の溶融部と、短径側の溶融部と、で熱膨張係数に差異が生じるおそれがある。つまり、中心電極側チップと台座の傾斜面とを接合する溶融部に温度変化が生じることで発生する熱応力の大きさは、楕円状の面における長径側の溶融部と、短径側の溶融部と、で異なる。このため、主体金具から露出した中心電極の端部に形成された台座の端面に形成された傾斜面に中心電極側チップを取り付けた上記の点火プラグが内燃機関に搭載された場合には、内燃機関内で可燃混合気が燃焼されるたび、中心電極側チップと台座の傾斜面とを接合する溶融部に対して熱応力が不均一に生じることになる。したがって、溶融部において、特に強い熱応力が発生する部分の接合強度は、内燃機関内で可燃混合気が燃焼するたび低下することになり、その結果、中心電極側チップが台座に形成される傾斜面から剥離する可能性がある。
この対策として、本点火プラグに備わる台座は楕円柱状であり、短径方向が接地電極側チップの方を向くように配置され、中心電極側チップがレーザ溶接される側の端面には中心軸線に対して短径方向に傾斜している傾斜面が形成されている。これにより、台座に形成される傾斜面を真円状に近づけることができ、台座と、中心電極側チップとをレーザ溶接した際に、中心電極側チップと中心電極との溶融状態の均一化を図ることができる。ひいては、本点火プラグが内燃機関に搭載された場合に、内燃機関内で可燃混合気が燃焼されることで、中心電極側チップと台座の傾斜面とを接合する溶融部に発生する熱応力の均一化を図ることができるので、中心電極側チップが台座から剥離することを抑制する事ができる。
第2の発明は、内燃機関に搭載される点火プラグであって、筒状の主体金具と、一端側が前記主体金具に固定され、他端側の一部が前記主体金具の中心軸線に近づくように傾斜した傾斜部を形成している接地電極と、前記接地電極の前記傾斜部に接合された接地電極側チップと、前記主体金具の内部に収納され、一端が前記主体金具から露出して延びる中心電極と、円柱状であり、前記主体金具から露出した前記中心電極の端部に形成された台座と、楕円柱状であり、短径方向が前記接地電極側チップの方を向くように配置され、端面が自身の軸線に対して短径方向に傾斜した傾斜面を形成しており、前記傾斜面が前記台座にレーザ溶接された中心電極側チップと、を備え、前記接地電極側チップと、前記中心電極側チップとは端面同士が互いに対向している。
上記構成によれば、台座は、円柱状であり、主体金具から露出した中心電極の端部に形成されている。そして、中心電極側チップは、楕円柱状であり、短径方向が接地電極側チップの方を向くように配置され、端面が自身の軸線に対して短径方向に傾斜した傾斜面を形成しており、傾斜面が台座にレーザ溶接されている。これにより、中心電極側チップに形成される傾斜面を真円状に近づけることができ、台座と、中心電極側チップとをレーザ溶接した際に、中心電極側チップと中心電極との溶融状態の均一化を図ることができる。
ここで、上記第1の発明では、主体金具の中心軸線に対して傾斜した台座の傾斜面に沿ってレーザ溶接を行う必要がある。これ対して、上記構成によれば、中心電極側チップに傾斜面が形成されており、台座には傾斜面を形成する必要がない。このため、従来と同様に中心軸線に垂直な台座の面に沿ってレーザ溶接を行うことができ、レーザ溶接を容易に行うことができる。
図1に、内燃機関10に取り付けられる点火プラグ1の半断面図を示す。この点火プラグ1には、金属からなる略円筒状の主体金具11が備わっている。
主体金具11の外周縁部には、内燃機関10の燃焼室10Bを形成するシリンダヘッド10Aの壁部に主体金具11を取付ける際に用いられる、プラグレンチを係合させるための外周が六角形状の工具係合部113が設けられている。主体金具11において工具係合部113よりも燃焼室10B側(先端側とする)には、点火プラグ1をシリンダヘッド10Aの壁部に取付けるためのねじ部(雄ねじ部)116が形成されている。
主体金具11の内部には、絶縁碍子12が挿入されている。絶縁碍子12は、主体金具11の内周縁部に形成された内径が先端側ほど小さくなる支持部117により支持されている。また、工具係合部113における燃焼室10B側とは反対側(後端側とする)の端部(主体金具11の後端部)に形成された加締め部114により、絶縁碍子12は固定されている。
絶縁碍子12の内周には略円柱状の中心電極14が保持されている。また、主体金具11の先端側に突出し、中心電極14の先端側と所定の放電ギャップを隔てるように対向して配置された接地電極13が設けられている。
図2に中心電極14及び接地電極13の要部拡大断面図を示す。ここで要部とは図1のαに示された領域をさす。
接地電極13の一端側は主体金具11に固定され、他端を含む一部は主体金具11の中心軸線AX1(中心電極14の中心軸線と換言してもよい)に近づくように傾斜した傾斜部13Aが形成されている。そして、傾斜部13Aの内側となる面(傾斜部13Aにおいて中心電極14が存在する側の面)には、接地電極側チップ13Bが接合されている。
一方で、絶縁碍子12の内周において保持されている中心電極14は、その先端部が絶縁碍子12から露出している(中心電極14の先端部は、主体金具11から露出しているとも換言してもよい)。そして、絶縁碍子12から露出した中心電極14の先端部には台座14Aが形成されており、台座14Aの端面には、主体金具11の中心軸線AX1に対して傾斜した傾斜面14C(図5参照)が形成されている。そして、該傾斜面14Cには円柱状の中心電極側チップ14Bがレーザ溶接されている。この接地電極側チップ13Bと、中心電極側チップ14Bと、は互いに対向している。つまり、接地電極側チップ13Bの中心軸線AX2と、中心電極側チップ14Bの中心軸線AX3と、は主体金具11の中心軸線AX1に対して傾いているといえる。また、本実施形態では、接地電極側チップ13Bの中心軸線AX2と、中心電極側チップ14Bの中心軸線AX3と、は同一軸線上に配置されている。
なお、台座14AはNi合金からなり、接地電極側チップ13B及び中心電極側チップ14BはIr合金などの貴金属からなる。
上記点火プラグ1において、仮に図3に記載される比較例のように、台座14Aが円柱状である場合、台座14Aに形成される傾斜面14Cは楕円状であることが想定される。台座14Aの楕円状の傾斜面14Cに円柱状の中心電極側チップ14Bがレーザ溶接されると、図4に記載されるように、楕円状の傾斜面14Cの長径側と短径側とで、中心電極側チップ14Bと台座14Aとの溶融部よりも外側部分の幅が異なり、そのため該溶融部の溶融状態が異なることになる。具体的には、楕円状の傾斜面14Cにおける長径側の溶融部は、楕円状の傾斜面14Cにおける短径側の溶融部と比較して、台座14Aを構成するNi合金が多く含まれることになる。逆に、楕円状の傾斜面14Cにおける短径側の溶融部は、楕円状の傾斜面14Cにおける長径側の溶融部と比較して、中心電極側チップ14Bを構成する貴金属が多く含まれることになる。これにより、楕円状の傾斜面14Cにおける長径側の溶融部と、短径側の溶融部と、で熱膨張係数に差異が生じるおそれがある。つまり、中心電極側チップ14Bと台座14Aの傾斜面14Cとを接合する溶融部に温度変化が生じることで発生する熱応力の大きさは、楕円状の面における長径側の溶融部と、短径側の溶融部と、で異なるおそれがある。
このため、円柱状の台座14Aの先端側の端面に形成された傾斜面14Cに中心電極側チップ14Bをレーザ溶接した上記の点火プラグ1が内燃機関10に搭載された場合には、内燃機関10内で可燃混合気が燃焼されるたび、中心電極側チップ14Bと台座14Aの傾斜面14Cとを接合する溶融部に対して熱応力が不均一に生じることになる。したがって、溶融部において特に強い熱応力が発生する部分の接合強度は、内燃機関10内で可燃混合気が燃焼するたび低下することになり、その結果、中心電極側チップ14Bが台座14Aに形成される傾斜面14Cから剥離する可能性がある。
この対策として、図5に示す本実施形態では、本点火プラグ1に備わる台座14Aは楕円柱状であり、短径方向が接地電極側チップ13Bの方を向くように配置され、中心電極側チップ14Bがレーザ溶接される側の端面には主体金具11の中心軸線AX1に対して短径方向に傾斜している傾斜面14Cが形成されている。これにより、台座14Aに形成される傾斜面14Cを真円状に近づけることができるので、台座14Aと、中心電極側チップ14Bとをレーザ溶接した際に、台座14Aと中心電極側チップ14Bとの溶融部よりも外側部分の幅の均一化を図ることができる。ひいては、台座14Aと中心電極側チップ14Bとの溶融部における溶融状態の均一化を図ることができる。したがって、本点火プラグ1が内燃機関10に搭載された場合に、内燃機関10内で可燃混合気が燃焼されることで、中心電極側チップ14Bと台座14Aの傾斜面14Cとを接合する溶融部に発生する熱応力を均一なものとすることができるので、中心電極側チップ14Bが台座14Aから剥離することを抑制する事ができる。なお、図3及び図5は、台座14Aの傾斜面14Cに中心電極側チップ14Bをレーザ溶接する前の状態を図示している。
ところで、ディーラによる車両の点検時などに、所定の径を有した棒を点火プラグ1の電極間に通過させることで、点火プラグ1の電極間の長さ(ギャップ長さ)を調べることがある。この際、棒が中心電極側チップ14Bに接触することで、中心電極側チップ14Bに曲げモーメントが生じ、台座14Aから剥離するおそれがある。
中心電極側チップ14Bに棒が接触することにより中心電極側チップ14Bに曲げモーメントが発生した場合でも、中心電極側チップ14Bはそれに耐えられる曲げ強度を有することが可能な構成を導くため、発明者は以下に記載の試験を実施した。
点火プラグ1の電極間の長さを調べる工程を含む車両の点検が実施されるまでに、点火プラグ1は、内燃機関10内で可燃混合気が燃焼されることで、高温環境下に幾度となくさらされており、中心電極側チップ14Bと台座14Aの傾斜面14Cとを接合している溶融部に対して既に熱応力が幾度も生じているものと想定される。つまり、既に該溶融部に熱応力が幾度となく生じた点火プラグ1に対して電極間の長さを調べる工程が実施されるものと想定される。これを考慮し、後述の曲げ強度試験を実施する前に、まず、内燃機関10内で可燃混合気が幾度も燃焼することで点火プラグ1が晒される環境と同等の環境下に中心電極側チップ14Bがレーザ溶接された台座14Aを晒した。具体的には、傾斜面14Cに中心電極側チップ14Bがレーザ溶接された台座14Aを低温環境下(例えば150℃)に所定時間(例えば6分)さらし、そのあと高温環境下(例えば950℃)に所定時間さらすというサイクルを所定回数(例えば200サイクル)繰り返した。
上記処理を実施した後、図6に示すように、中心電極側チップ14Bを中心電極側チップ14Bの中心軸線AX3に対して垂直方向から押圧することで、中心電極側チップ14Bが剥離した際の曲げ強度を測定した。その結果が図7に記載されている。なお、図8の平面図に示すように、台座14Aの長径の長さを長径aとし、台座14Aの短径の長さを短径bとする。
仮に、台座14Aが円柱状である場合、長径aも短径bも長さは等しくなるため、短径bを長径aで割った値は1となる。一方で、台座14Aが楕円柱状である場合、長径aと短径bとの長さは異なることとなり、短径bを長径aで割った値は1から離れた値となる。加えて、長径aと短径bとの差が大きいほど、台座14Aの形状は円柱から離れたものとなることから、短径bを長径aで割った値を算出することで、台座14Aを成す楕円柱はどれだけ円柱から離れた形状であるかを図る指針となる。これを受け、図7の縦軸は、短径bを長径aで割った値であり、該値を楕円率と呼称している。一方で、図7の横軸は台座14Aの傾斜角度θであり、図8に示すように該傾斜角度θは、台座14Aの中心軸線AX4に垂直な面に対する、台座14Aに形成される傾斜面14Cの傾斜角度を指している。なお、本実施形態において、台座14Aの中心軸線AX4は、主体金具11の中心軸線AX1と同一軸線上に配置されることになるため、図5に示すように、主体金具11の中心軸線AX1に垂直な面に対する、台座14Aに形成される傾斜面14Cの傾斜角度と換言してもよい。
本試験では、棒が中心電極側チップ14Bに接触することで中心電極側チップ14Bに加わる力を最大30Nと想定しており、50N以上の力に耐えることができれば、中心電極側チップ14Bは十分な曲げ強度を有していると判断した。このため、図7に示すグラフは、中心電極側チップ14Bが剥離した際の曲げ強度が50Nよりも低ければバツ印で、中心電極側チップ14Bが剥離した際の曲げ強度が50N以上に高く100Nよりも低ければ丸印で、中心電極側チップ14Bが剥離した際の曲げ強度が100Nよりも高ければ二重丸印で記載している。
このとき、台座14Aの傾斜角度θが大きくなるほど、台座14Aの楕円率を低くすることで(台座14Aの形状を円柱状から遠ざけることで)、中心電極側チップ14Bが剥離した際の曲げ強度を高く保つことができた。また、台座14Aの傾斜角度θが所定の値であるときの、中心電極側チップ14Bが剥離した際の曲げ強度が50N以上である楕円率は複数あることが分かった。よって、中心電極側チップ14Bが剥離した際の曲げ強度が50N以上である楕円率の最小値と最大値とを、それぞれ近似することで(1)式を得ることができた。つまり、得られた(1)式を満たすように、台座14Aを形成することで、傾斜面14Cにレーザ溶接された中心電極側チップ14Bに高い曲げ強度を持たせることができることが分かった。より具体的には、短径bを長径aで割った商(台座14Aの楕円率)が、0.9に傾斜角度θのコサイン値を積算した積以上に大きく、且つ、傾斜角度θのコサイン値を0.9で割った商よりも小さい値となるように台座14Aが形成されることで、傾斜面14Cにレーザ溶接された中心電極側チップ14Bに高い曲げ強度を持たせることができることが分かった。
0.9×cosθ≦b/a≦cosθ/0.9…(1)
また、図7に記載の試験結果から、円柱状の台座14A(楕円率=1)に中心電極側チップ14Bをレーザ溶接した場合、台座14Aの傾斜面14Cの傾斜角度θが15°以下であると、中心電極側チップ14Bに100N以上の高い曲げ強度を持たせられることが分かった。換言すれば、円柱状の台座14Aの傾斜面14Cの傾斜角度θが15°よりも大きい場合には、中心電極側チップ14Bに100N以上の高い曲げ強度を持たせることが出来ないことが分かった。したがって、台座14Aの傾斜面14Cの傾斜角度θを20°以上とする場合には、楕円柱状の台座14Aを採用することで、円柱状の台座14Aを採用する場合以上に、中心電極側チップ14Bに高い曲げ強度を持たせることができる。
また、図7に記載の試験結果から、円柱状の台座14A(楕円率=1)に中心電極側チップ14Bをレーザ溶接した場合、台座14Aの傾斜面14Cの傾斜角度θが15°以下であると、中心電極側チップ14Bに100N以上の高い曲げ強度を持たせられることが分かった。換言すれば、円柱状の台座14Aの傾斜面14Cの傾斜角度θが15°よりも大きい場合には、中心電極側チップ14Bに100N以上の高い曲げ強度を持たせることが出来ないことが分かった。したがって、台座14Aの傾斜面14Cの傾斜角度θを20°以上とする場合には、楕円柱状の台座14Aを採用することで、円柱状の台座14Aを採用する場合以上に、中心電極側チップ14Bに高い曲げ強度を持たせることができる。
一方で、台座14Aの傾斜面14Cの傾斜角度θを55°以上とすると、台座14Aの傾斜面14Cに中心電極側チップ14Bを当接させた状態でレーザ溶接する後述のレーザ溶接工程時に、台座14Aの先端部分が中心電極側チップ14Bを押し当てたときに加わる力に耐えられず、折損するおそれがある。
上記に基づいて、楕円柱状の台座14Aの中心軸線AX4に垂直な面に対する台座14Aの傾斜面14Cの傾斜角度θを20°以上50°以下とする。これにより、円柱状の台座14Aを採用した場合以上に中心電極側チップ14Bに高い曲げ強度を持たせることが可能になるとともに、傾斜面14Cのうち小径側の部分がレーザ溶接工程時に折損することを抑制することが可能となることが分かった。
したがって、本実施形態に係る楕円柱状の台座14Aは、傾斜角度θが20°以上50°以下となるように先端側の端面が主体金具11の中心軸線AX1に対して短径方向に傾斜した傾斜面14Cが形成され、且つ、(1)式を満たすように形成される。このように形成された台座14Aは、短径方向が接地電極側チップ13Bの方を向くように配置される。
本点火プラグ1は、以下に説明する第一工程〜第四工程を実施することで製造することができる。なお、台座14Aの長径aと、短径bと、台座14Aの傾斜面14Cの傾斜角度θは、第一工程を実施する前に決定される。
第一工程は、常温下においてNi合金からなる板材に対して治具などを用いて一定の力を加える冷間鍛造を実施することで、予め決めておいた長径a、短径bと、の長さを有する略円柱状の中心電極の一端に楕円柱状の台座14Aを形成する工程である。
第二工程は、第一工程で形成された台座14Aの一端を切断して、主体金具11の中心軸線AX1に対して短径方向に傾斜する、傾斜角度θの傾斜面14Cを形成する工程である。
第三工程は、第二工程で形成された台座14Aの傾斜面14Cに中心電極側チップ14Bの端面を当接させた状態で、レーザを用いて溶接する工程である。このとき、中心電極側チップ14Bの端面の中心点が台座14Aの傾斜面14Cの中心点と一致するように当接させる。これにより、中心電極側チップ14Bと台座14Aとの溶融部よりも外側部分の幅を均一に近付けることができる。
第四工程は、台座14Aが露出するように、中心電極14を絶縁碍子12内に収容する工程である。このとき、台座14Aの短径方向が接地電極側チップ13Bの方を向くように中心電極14が配置されるとともに、接地電極側チップ13Bの中心軸線AX2と、中心電極側チップ14Bの中心軸線AX3と、が同一軸線上に配置されるように主体金具11の中心軸線AX1方向の高さを調節する。
上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。なお、上記実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
・上記実施形態では、主体金具11の中心軸線AX1に対して短径方向に傾斜している傾斜面14Cが台座14Aの端面に形成されることで、台座14Aに形成される傾斜面14Cが真円状に近づくように形成していた。このことについて、台座14Aに形成される傾斜面14Cの形状が真円となるように形成してもよい。この場合、台座14Aと、中心電極側チップ14Bとをレーザ溶接した際に、台座14Aと中心電極側チップ14Bとの溶融部よりも外側部分の幅の均一化を図ることができる。
・上記実施形態では、台座14Aの傾斜角度θが20°以上50°以下となるように形成していたが、台座14Aの傾斜角度θを20°より低くしても、50°より高くしてもよい。
・上記実施形態では、(1)式に記載の関係を満たすように、台座14Aが形成されていた。この(1)式に代えて、以下の(2)式,(3)式,(4)式,(5)式のいずれかに変更してもよい。いずれの式であっても、その式の関係を満たす台座14Aは、(1)式に記載の関係を満たすことができる。
0.9×cosθ≦b/a≦1.1×cosθ…(2)
cosθ/1.1≦b/a≦cosθ/0.9…(3)
cosθ/1.1≦b/a≦1.1×cosθ…(4)
0.9≦b/(a×cosθ)≦1.1…(5)
・上記実施形態では、(1)式に記載の関係を満たすように、台座14Aが形成されていた。このことについて、必ずしも(1)式に記載の関係を満たす必要はない。つまり、台座14Aが楕円柱状に形成されており、台座14Aの短径方向が接地電極側チップ13Bの方を向くように中心電極14が配置され、主体金具11の中心軸線AX1に対して短径方向に傾斜した傾斜面14Cが台座14Aの端面に形成されていれば、台座14Aの傾斜角度θや、台座14Aの長径a及び短径bの関係は(1)式の関係を満たすものに限られない。
cosθ/1.1≦b/a≦cosθ/0.9…(3)
cosθ/1.1≦b/a≦1.1×cosθ…(4)
0.9≦b/(a×cosθ)≦1.1…(5)
・上記実施形態では、(1)式に記載の関係を満たすように、台座14Aが形成されていた。このことについて、必ずしも(1)式に記載の関係を満たす必要はない。つまり、台座14Aが楕円柱状に形成されており、台座14Aの短径方向が接地電極側チップ13Bの方を向くように中心電極14が配置され、主体金具11の中心軸線AX1に対して短径方向に傾斜した傾斜面14Cが台座14Aの端面に形成されていれば、台座14Aの傾斜角度θや、台座14Aの長径a及び短径bの関係は(1)式の関係を満たすものに限られない。
・上記実施形態において、接地電極13に形成される傾斜部13Aは、主体金具11に固定される一端とは反対側の他端を含む一部が主体金具11の中心軸線AX1に近づくように傾斜して形成されていた。このことについて、接地電極13に形成される傾斜部13Aは、他端を含まない他端側の一部が主体金具11の中心軸線AX1に近づくように傾斜して形成されてもよい。このとき、接地電極13の他端の形状は限定されるものではなく、例えば、主体金具11の中心軸線AX1と平行となるように形成されてもよいし、主体金具11の中心軸線AX1に対して垂直となるように形成されてもよい。
・上記実施形態では、接地電極側チップ13Bの中心軸線AX2と、中心電極側チップ14Bの中心軸線AX3と、は同一軸線上に配置されていた。このことについて、接地電極側チップ13Bと、中心電極側チップ14Bと、が互いに対向していれば、接地電極側チップ13Bの中心軸線AX2と、中心電極側チップ14Bの中心軸線AX3と、は同一軸線上に配置されていなくてもよい。
・上記実施形態に係る点火プラグ1の製造工程において、第二工程の終了後、第三工程を実施するよりも前に、抵抗溶接工程を加えてもよい。具体的には、第二工程で形成された台座14Aの傾斜面14Cに中心電極側チップ14Bの端面を当接させた状態で、台座14Aと中心電極側チップ14Bとの間に所定の大きさの電流を流すことで、抵抗溶接を実施する。これにより、台座14Aの傾斜面14Cと中心電極側チップ14Bとが当接している部位が接触抵抗により通電時に発熱し、傾斜面14Cに対して中心電極側チップ14Bが接合することになる。この状態で第三工程を実施することで、レーザによる溶接時に台座14Aに対して中心電極側チップ14Bがずれることを抑制することができる。
・上記実施形態では、端面が中心軸線AX1に対して短径方向に傾斜した傾斜面14Cを台座14Aに形成していた。これに対して、図9〜11に示すように、楕円柱状であり、短径方向が接地電極側チップ13Bの方を向くように配置され、端面が自身の軸線AX5に対して短径方向に傾斜した傾斜面214Cを中心電極側チップ214Bに形成することもできる。この場合、台座214Aは、円柱状であり、主体金具11から露出した中心電極14の端部に形成されている。そして、中心電極側チップ214Bの傾斜面214Cが台座214Aの面215にレーザ溶接されている。なお、円柱状のチップ材料を引抜型の楕円孔に通して熱間引き抜きを行うことで、楕円柱状の部材を形成する。そして、図12に示すように、楕円柱状の部材をワイヤーソー等により斜めにカットすることで、傾斜面214Cを有する楕円柱状の中心電極側チップ214Bを形成することができる。
上記構成によれば、中心電極側チップ214Bに形成される傾斜面214Cを真円状に近づけることができ、台座214Aと、中心電極側チップ214Bとをレーザ溶接した際に、中心電極側チップ214Bと中心電極14との溶融状態の均一化を図ることができる。さらに、中心電極側チップ214Bに傾斜面214Cが形成されており、台座214Aには傾斜面を形成する必要がない。このため、従来と同様に中心軸線AX1に垂直な台座214Aの面215(すなわち傾斜面214C)に沿ってレーザ溶接を行うことができ、レーザ溶接を容易に行うことができる。また、台座214Aの面215と中心電極側チップ214Bの軸線AX5との角度θを、上記実施形態と同様に20°以上50°以下とすることで、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
・上記構成では、自身の軸線AX5に対して短径方向に傾斜している傾斜面214Cが、中心電極側チップ214Bの端面に形成されることで、傾斜面214Cが真円状に近づくように形成していた。このことについて、中心電極側チップ214Bに形成される傾斜面214Cの形状が真円(円)となるように形成してもよい。この場合、台座214Aと中心電極側チップ214Bとをレーザ溶接した際に、台座214Aにおいて中心電極側チップ214Bとの溶融部よりも外側部分の幅の均一化を図ることができる。
・接地電極側チップ13Bの形状は円柱状に限らず、角柱状であってもよい。図13に示すように、接地電極側チップ13Bの形状が円板状や角板状(板状)であってもよい。また、接地電極側チップ13Bの径は、中心電極側チップ14Bの径と同一、中心電極側チップ214Bの長径aと同一、中心電極側チップ214Bの短径bと同一、それらの径よりも大きい又は小さい等、任意に設定することができる。
・端面が中心軸線AX1に対して短径方向に傾斜した傾斜面14Cを台座14Aに形成するとともに、楕円柱状であり、短径方向が接地電極側チップ13Bの方を向くように配置され、端面が自身の軸線AX5に対して短径方向に傾斜した傾斜面214Cを中心電極側チップ214Bに形成することもできる。こうした構成によっても、台座14Aと、中心電極側チップ214Bとをレーザ溶接した際に、中心電極側チップ214Bと中心電極14との溶融状態の均一化を図ることができる。さらに、台座14A及び中心電極側チップ214Bをそれほど円柱状から楕円柱状に変更しなくても、中心軸線AX1に垂直な面に対する中心電極側チップ214Bの軸線AX5の角度θを大きくすることができる。
1…点火プラグ、10…内燃機関、11…主体金具、13…接地電極、13A…傾斜部、13B…接地電極側チップ、14…中心電極、14A…台座、14B…中心電極側チップ、14C…傾斜面、214A…台座、214B…中心電極側チップ、214C…傾斜面。
Claims (11)
- 内燃機関(10)に搭載される点火プラグ(1)であって、
筒状の主体金具(11)と、
一端側が前記主体金具に固定され、他端側の一部が前記主体金具の中心軸線に近づくように傾斜した傾斜部(13A)を形成している接地電極(13)と、
前記接地電極の前記傾斜部に接合された接地電極側チップ(13B)と、
前記主体金具の内部に収納され、一端が前記主体金具から露出して延びる中心電極(14)と、
楕円柱状であり、短径方向が前記接地電極側チップの方を向くように配置され、前記主体金具から露出した前記中心電極の端部に形成され、端面が前記中心軸線に対して短径方向に傾斜した傾斜面(14C)を形成している台座(14A)と、
前記台座の前記傾斜面にレーザ溶接された円柱状の中心電極側チップ(14B)と、
を備え、
前記接地電極側チップと、前記中心電極側チップとは端面同士が互いに対向している点火プラグ。 - 前記楕円柱状の前記台座は、長径の長さをa、短径の長さをb、前記台座の中心軸線に垂直な面に対する前記傾斜面の傾斜角度をθと定義すると、
0.9×cosθ≦b/a≦cosθ/0.9
を満たしている請求項1に記載の点火プラグ。 - 前記楕円柱状の前記台座は、前記台座の中心軸線に垂直な面に対する前記傾斜面の傾斜角度をθと定義すると、
20°≦θ≦50°
を満たしている請求項1又は2に記載の点火プラグ。 - 前記傾斜面の形状が円である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の点火プラグ。
- 前記傾斜面において、前記中心電極側チップがレーザ溶接された溶融部よりも外側部分の幅が均一である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の点火プラグ。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の点火プラグの製造方法であって、
冷間鍛造により前記中心電極の一端に楕円柱状の前記台座を形成する第一工程と、
前記第一工程により形成された前記台座の一端を切断して、前記中心軸線に対して短径方向に傾斜する前記傾斜面を形成する第二工程と、
前記第二工程により形成された前記傾斜面に前記中心電極側チップの端面を当接させた状態で、レーザによる溶接を実施する第三工程と、
と、
前記台座が露出するように、前記中心電極を前記主体金具に収容する第四工程と、
を備える点火プラグの製造方法。 - 前記第二工程の終了後、前記第三工程を実施するよりも前に、前記第二工程により形成された前記傾斜面に前記中心電極側チップの端面を当接させた状態で、前記台座と前記中心電極側チップと、抵抗溶接を実施する抵抗溶接工程を備える請求項6に記載の点火プラグの製造方法。
- 内燃機関(10)に搭載される点火プラグ(1)であって、
筒状の主体金具(11)と、
一端側が前記主体金具に固定され、他端側の一部が前記主体金具の中心軸線に近づくように傾斜した傾斜部(13A)を形成している接地電極(13)と、
前記接地電極の前記傾斜部に接合された接地電極側チップ(13B)と、
前記主体金具の内部に収納され、一端が前記主体金具から露出して延びる中心電極(14)と、
円柱状であり、前記主体金具から露出した前記中心電極の端部に形成された台座(214A)と、
楕円柱状であり、短径方向が前記接地電極側チップの方を向くように配置され、端面が自身の軸線に対して短径方向に傾斜した傾斜面(214C)を形成しており、前記傾斜面が前記台座にレーザ溶接された中心電極側チップ(214B)と、
を備え、
前記接地電極側チップと、前記中心電極側チップとは端面同士が互いに対向している点火プラグ。 - 前記傾斜面の形状が円である請求項8に記載の点火プラグ。
- 前記台座において、前記中心電極側チップがレーザ溶接された溶融部よりも外側部分の幅が均一である請求項8又は9に記載の点火プラグ。
- 前記傾斜面が前記中心軸線に垂直である請求項8乃至10のいずれか1項に記載の点火プラグ。
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