JP2019204617A - 点火プラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】接地電極と主体金具とを接合する製造工程内の管理を簡素化できる点火プラグを提供すること。【解決手段】点火プラグは、筒状の接地電極と、自身の先端部分が接地電極の後端部分に接続される筒状の主体金具と、主体金具および接地電極の内側に絶縁保持される中心電極と、を備え、主体金具の先端部分は、接地電極の後端部分の外周側に配置される。接地電極は、後端部分に、径方向の外側に張り出した第1張出部を備え、主体金具は、先端部分に、径方向の内側に張り出した第2張出部を備える。第1張出部の先端側を向く先端向き面と第2張出部の後端側を向く後端向き面とが対面し、接合部材を介して主体金具の先端部分の内周面と接地電極の後端部分の外周面とが接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は点火プラグに関し、特に軸方向に並んだ筒状の接地電極と主体金具とが接合された点火プラグに関するものである。
ガスタービンエンジン、ディーゼルエンジン、バーナ点火器等に用いられる点火プラグとして、軸方向に並んだ筒状の接地電極および主体金具の内側に中心電極が絶縁保持されるものが知られている(特許文献1)。特許文献1の技術では、点火プラグの製造工程において、主体金具の外周面の一部に接地電極の内周面の一部を重ね合わせた状態で、接地電極の外周側からレーザ光を照射して主体金具および接地電極を溶かし、溶融部を形成して主体金具と接地電極とを接合する。
特開2013−218981号公報
しかし、上記従来の技術では、溶融部が凝固するときに変形が生じ易いので、凝固のときの主体金具に対する接地電極の位置ずれを抑制するために、製造工程内の管理が煩雑化する。
本発明はこの問題点を解決するためになされたものであり、接地電極と主体金具とを接合する製造工程内の管理を簡素化できる点火プラグを提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明の点火プラグは、先端側から後端側へと軸線に沿って延びる筒状の接地電極と、自身の先端部分が接地電極の後端部分に接続される筒状の主体金具と、主体金具および接地電極の内側に絶縁保持される中心電極と、を備える。主体金具の先端部分は、接地電極の後端部分の外周側に配置され、接地電極は、後端部分に、径方向の外側に張り出した第1張出部を備え、主体金具は、先端部分に、径方向の内側に張り出した第2張出部を備える。第1張出部の先端側を向く先端向き面と第2張出部の後端側を向く後端向き面とが対面し、接合部材を介して主体金具の先端部分の内周面と接地電極の後端部分の外周面とが接合されている。
請求項1記載の点火プラグによれば、接合部材を介して主体金具の先端部分の内周面と接地電極の後端部分の外周面とが接合されているので、主体金具および接地電極がレーザ溶接で接合される場合のような変形を生じ難くできる。その結果、主体金具と接地電極との軸ずれが抑制されるので、製造工程内の管理を簡素化できる。
さらに、径方向の外側に張り出した接地電極の第1張出部の先端向き面に、径方向の内側に張り出した主体金具の第2張出部の後端向き面が対面するので、主体金具の後端向き面によって、接地電極の先端側への移動を規制できる。その結果、接地電極が主体金具の先端から突出し過ぎることが抑制されるため、製造工程内の管理を簡素化できる。
請求項2記載の点火プラグによれば、接触部により先端向き面は後端向き面と直接接触する。従って、請求項1の効果に加え、主体金具と接地電極との軸ずれをさらに抑制できる。
請求項3記載の点火プラグによれば、接触部は先端向き面に全周に亘って形成されているので、請求項2記載の効果に加え、軸ずれをさらに抑制できる。
請求項4記載の点火プラグによれば、接地電極および主体金具の少なくとも一方は、接合部材と接触する部位に凹凸が形成されている。凹凸に接合部材が入り込むことよるアンカー効果によって、請求項1から3のいずれかの効果に加え、主体金具と接地電極との接合強度を向上できる。
請求項5記載の点火プラグによれば、凹凸は接地電極および主体金具にそれぞれ形成されているので、請求項4の効果に加え、接合強度をさらに向上できる。
第1実施形態における点火プラグの軸線を含む断面図である。 図1の一部を拡大した点火プラグの断面図である。 (a)は接地電極の正面図であり、(b)は接地電極の側面図であり、(c)は主体金具に接地電極を接合するときの断面図である。 (a)は接地電極の正面図であり、(b)は図4(a)のIVb−IVb線における接地電極の断面図であり、(c)は第2実施形態における点火プラグの断面図である。 (a)は接地電極の正面図であり、(b)は図5(a)のVb−Vb線における接地電極の断面図であり、(c)は第3実施形態における点火プラグの断面図である。 第4実施形態における点火プラグの断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は第1実施の形態における点火プラグ10の軸線Oを含む断面図である。図1では、軸線Oに沿って紙面下側を点火プラグ10の先端側、紙面上側を点火プラグ10の後端側という。点火プラグ10は、例えば航空機のガスタービンエンジン、ディーゼルエンジン、バーナ点火器等に用いられる点火装置である。図1に示すように点火プラグ10は、接地電極11、主体金具20及び中心電極40を備えている。
接地電極11は、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成された円筒状の部材である。接地電極11は、先端部分12の中心に、軸線Oを通る開口部13が形成されている。先端部分12には、軸線方向に貫通する先端孔14が、開口部13の周囲に形成されている。先端孔14の数は1乃至は複数を適宜選択できる。接地電極11は、先端部分12と後端部分16とを接続する部分に、厚さ方向に貫通する穴15が形成されている。
接地電極11の後端部分16は、主体金具20に接合される部分である。後端部分16は、接地電極11の後端に位置する円筒部17と、円筒部17の先端から径方向の外側へ張り出す第1張出部18と、を備えている。円筒部17の後端は、全周に亘って内側に屈曲している。第1張出部18は、接地電極11の後端部分16の全周に亘って設けられており、先端側を向く先端向き面19が形成されている。本実施形態では、先端向き面19は軸線Oに垂直な面である。
主体金具20は、接地電極11よりも後端側に配置される円筒状の部材であり、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)で形成されている。主体金具20は、先端部分21及び後端部分24を備えている。先端部分21は、接地電極11の後端部分16の外周側に配置される部位であり、径方向の内側に張り出す第2張出部22を備えている。第2張出部22は、主体金具20の先端部分21の全周に亘って設けられており、後端側を向く後端向き面23が形成されている。本実施形態では、後端向き面23は軸線Oに垂直な面である。
主体金具20の後端部分24には、外周面に工具係合部25が形成され、内周面にねめじ26が形成されている。工具係合部25は、ガスタービンエンジン、ディーゼルエンジン、バーナ点火器等の相手部材(図示せず)に、主体金具20の外周面に形成されたおねじ27を結合するときにレンチ等の工具が係合する部位である。
スリーブ28は、主体金具20よりも後端側に配置される円筒状の部材であり、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成されている。スリーブ28は、先端側が主体金具20の内側に配置されており、本実施形態では、主体金具20に形成されためねじ26に結合する。スリーブ28は、溶接金属29により主体金具20の後端に接合されている。
第1絶縁体30及び第2絶縁体34は、中心電極40と接地電極11との間で放電を生じさせるために、接地電極11及び主体金具20に対して中心電極40を絶縁する部材である。第1絶縁体30及び第2絶縁体34は、機械的特性や高温下の絶縁性に優れるアルミナ等により形成されている。
第1絶縁体30は、軸線Oに沿って貫通する軸孔31が中心に形成された略円筒状の部材であり、軸線方向の中央に位置する中央部32の外径が最も大きい。第1絶縁体30は、第1絶縁体30の先端を接地電極11の先端部分12の後端に突き当て、先端部分12の開口部13に軸孔31を繋げて、接地電極11及び主体金具20の内側に配置される。
第1絶縁体30の中央部32は、接地電極11の穴15と円筒部17との間に位置する。円筒部17の後端が内側に屈曲して、中央部32から後端側の第1絶縁体30の外周面と接地電極11の後端部分16の内周面との間に、タルク等の粉末状の充填材などによるシール部33を保持する。シール部33により、接地電極11の後端部分16と第1絶縁体30との間の気密性を確保できる。
第2絶縁体34は、第1絶縁体30の後端側に第1絶縁体30と離間して配置される略円筒状の部材であり、軸線Oに沿って貫通する軸孔35が中心に形成されている。第2絶縁体34は主体金具20の内側に配置されている。
中心電極40は導電性を有する棒状の部材である。本実施形態では、中心電極40は金属材料(例えばニッケル合金やコバルト合金等)によって形成された棒状の軸部41と、軸部41の先端に接続された棒状のチップ42と、軸部41の後端に接続された接続線43と、を備えている。チップ42は、貴金属やタングステン等を含有する金属製の棒状の部材である。軸部41は、第2絶縁体34の軸孔35に後端側が挿入されており、第1絶縁体30の軸孔31に先端側が挿入されている。チップ42は第1絶縁体30の軸孔31内に配置されており、チップ42の先端は、第1絶縁体30の先端よりも軸線方向の後端側に位置する。
第2絶縁体34は、端子44が、ねじにより軸孔35の後端部に取り付けられている。端子44は高圧ケーブル(図示せず)が接続される部材であり、導電性を有する金属材料で形成されている。第2絶縁体34の軸孔35と接続線43との間に、導電性ガラス等によるシール部45が形成されている。端子44は、シール部45を介して軸部41に電気的に接続されている。
図2を参照して、接地電極11の後端部分16と主体金具20の先端部分21との接合構造について説明する。図2は図1の一部を拡大した点火プラグ10の断面図である。図2では、理解を容易にするため、接地電極11の後端部分16及び主体金具20の先端部分21の一部が図示され、接地電極11の内側に形成されたシール部33の図示が省略されている(図4(c)、図5(c)及び図6においても同じ)。
図2に示すように点火プラグ10は、接地電極11の第1張出部18の先端向き面19が、主体金具20の第2張出部22の後端向き面23の後端側に位置し、先端向き面19と後端向き面23とが対面する。本実施形態では、先端向き面19は後端向き面23と直接接触する接触部を構成する。先端向き面19は、全周に亘って後端向き面23に接触するので、接触部は先端向き面19に全周に亘って形成されていることになる。
接地電極11の後端部分16のうち先端向き面19よりも先端側の外周面16aには凹凸46が形成されている。主体金具20の第2張出部22の内周面22aは、接地電極11の後端部分16の外周面16aのうち凹凸46が形成された部位に対向する。接合部材47は、第2張出部22の内周面22a及び接地電極11の後端部分16の外周面16a(凹凸46)と接触する。これに対し、先端向き面19と後端向き面23との間に接合部材47は介在しない。同様に、第1張出部18の外周面18aと主体金具20との間にも接合部材47は介在しない。本実施形態では、接合部材47はろう材である。
図3を参照して接地電極11と主体金具20との接合方法について説明する。図3(a)は接地電極11の正面図であり、図3(b)は接地電極11の側面図であり、図3(c)は主体金具20に接地電極11を接合するときの断面図である。
図3(a)に示すように、接地電極11の第1張出部18に形成された先端向き面19は平坦な面である。図3(b)に示すように凹凸46は、接地電極11の周方向に連続する円形の溝を、軸線方向に互いに間隔をあけて外周面16aに複数設けることにより形成される。接地電極11や主体金具20の内側に第1絶縁体30や第2絶縁体34が配置される前に、接地電極11と主体金具20とが接合される。接地電極11の内側に第1絶縁体30が配置された後、接地電極11の円筒部17を屈曲してシール部33を保持するので、接地電極11が主体金具20に接合される前は、円筒部17の後端は直管状である。
図3(c)に示すように、主体金具20に接地電極11を接合するときは、まず、主体金具20の内周面22a(図2参照)及び接地電極11の外周面16a(凹凸46)にそれぞれフラックスを塗布した後、主体金具20の中に接地電極11を挿入して、接地電極11の先端向き面19と主体金具20の後端向き面23とを接触させる。次いで、先端が丸みを帯びた棒状の部材48を主体金具20の中に挿入し、部材48の先端で接地電極11の円筒部17を軸線方向に押して、接地電極11の先端向き面19と主体金具20の後端向き面23とが接触した状態を維持する。
次に、ヒータ(例えば高周波誘導加熱用コイル)によって主体金具20の第2張出部22及び接地電極11の外周面16aをろう材(接合部材47)の融点よりも高い温度に加熱し、接地電極11の外周面16aと主体金具20の内周面22aとの隙間にろう材を流し込む。冷却してろう材を凝固させ、主体金具20と接地電極11との接合が完了する。
このように主体金具20の内周面22aと接地電極11の外周面16aとを接合するときに、第1張出部18の先端向き面19と第2張出部22の後端向き面23とを突き当てることにより、主体金具20に対する接地電極11の位置決めができる。接合部材47を介して主体金具20の先端部分21の内周面22aと接地電極11の後端部分16の外周面16aとが接合されるので、主体金具20及び接地電極11がレーザ溶接で接合される場合のような変形を生じ難くできる。その結果、主体金具20と接地電極11との軸ずれが抑制されるので、接合時の製造工程内の管理を簡素化できる。
さらに、径方向の外側に張り出した接地電極11の第1張出部18の先端向き面19に、径方向の内側に張り出した主体金具20の第2張出部22の後端向き面23が対面するので、主体金具20の後端向き面23によって、接地電極11の先端側への移動を規制できる。その結果、接地電極11が主体金具20の先端から突出し過ぎることが抑制されるため、接合時の製造工程内の管理を簡素化できる。
ろう材(接合部材47)によって接合された後は、主体金具20及び接地電極11に曲げの力がかかったときに、先端向き面19と後端向き面23とが互いに干渉して接合部材47に加わる力を抑制する。よって、接地電極11や主体金具20よりも強度が低い接合部材47が破断し難くできる。その結果、溶融接合のように母材(接地電極11や主体金具20)を多量に溶かして強度の高い溶融部を形成しなくて済むので、接合部材47が凝固するときの変形による軸ずれを抑制し易くできる。
接合時に先端向き面19(接触部)は後端向き面23と直接接触する。これにより、先端向き面19と後端向き面23とを突き当てるときに、先端向き面19と後端向き面23との間に別の部材が介在する場合に比べ、主体金具20に対する接地電極11の軸ずれをさらに抑制できる。先端向き面19と後端向き面23との間に別の部材が介在すると、その別の部材が軸ずれを生じ易くするからである。
また、先端向き面19と後端向き面23とが直接接触するので、接触部(先端向き面19)と後端向き面23との間へのろう材(接合部材47)の進入を抑制できる。進入した接合部材47によって接触部(先端向き面19)と後端向き面23とが離間しないようにできるので、主体金具20に対する接地電極11の位置が、接合中に変化しないようにできる。その結果、主体金具20と接地電極11との軸ずれの抑制効果を向上できる。
先端向き面19の全周が接触部を構成するので、主体金具20と接地電極11との軸ずれをさらに抑制できる。特に、先端向き面19及び後端向き面23は軸線Oに垂直な面なので、先端向き面19(接触部)の全周が後端向き面23に接触することで、主体金具20の軸に対する接地電極11の軸の角度のばらつきが生じないようにできる。
また、接地電極11の外周面16aに形成された凹凸46に接合部材47が接触し、接合部材47を介して接地電極11と主体金具20とが接合されるので、凹凸46の分だけ接合部材47と外周面16aとの接触面積を大きくすることができる。さらに、接合部材47が凹凸46に入り込むことよるアンカー効果によって、主体金具20と接地電極11との接合強度を向上できる。
特に、接触部(先端向き面19)と後端向き面23との間への接合部材47の進入を抑制して主体金具20と接地電極11との軸ずれを抑制するので、後端向き面23と先端向き面19との間に接合部材47が進入する場合に比べ、先端向き面19や後端向き面23と接合部材47との接触面積は小さい。しかし、凹凸46に接合部材47が接触するので、凹凸46の分だけ接合部材47と接地電極11との接触面積を大きくできる。よって、主体金具20と接地電極11との軸ずれを抑制しつつ接合強度を向上できる。
なお、接地電極11の外周面16aに凹凸46が形成されるので、主体金具20の第2張出部22の内周面22aに凹凸を形成する場合に比べ、凹凸46を容易に形成できる。
図4を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施形態では、先端向き面19の全周が接触部を構成する場合について説明した。これに対し第2実施形態では、先端向き面19に形成された凸部52が接触部53を構成する場合について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図4(a)は接地電極51の正面図であり、図4(b)は図4(a)のIVb−IVb線における接地電極51の断面図であり、図4(c)は第2実施形態における点火プラグ50の断面図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように点火プラグ50の接地電極51は、先端側(図4(a)紙面手前側)へ突出する凸部52が、接地電極51の第1張出部18に形成された先端向き面19の径方向の略中央に全周に亘って形成されている。凸部52の先端向き面19からの高さは、全周に亘り同一である。
図4(c)に示すように、接地電極51の外周面16aに凹凸54が形成されており、主体金具20の第2張出部22の内周面22aに凹凸55が形成されている。凹凸54は接地電極11の周方向に連続する溝を、軸線方向に互いに間隔をあけて外周面16aに複数設けることにより形成される。凹凸55は主体金具20の周方向に連続する溝を、軸線方向に互いに間隔をあけて内周面22aに複数設けることにより形成される。
主体金具20の内周面22aと接地電極51の外周面16aとを接合するときには、第1実施形態と同様に、接地電極51の凸部52の先端(接触部53)を主体金具20の後端向き面23に接触させた後、ヒータ(例えば高周波誘導加熱用コイル)によって主体金具20の第2張出部22及び接地電極51の外周面16aを加熱する。接地電極51の外周面16aと主体金具20の内周面22aとの隙間にろう材(接合部材56)を流し込み、主体金具20と接地電極51とを接合する。
接合時に凸部52の先端(接触部53)は後端向き面23と直接接触する。これにより、先端向き面19と後端向き面23とを突き当てて、主体金具20と接地電極51との軸ずれを抑制する効果を向上できる。また、凸部52の先端(接触部53)と後端向き面23とが直接接触するので、接触部53よりも径方向の外側へのろう材(接合部材56)の進入を抑制し、接合部材56によって接触部53と後端向き面23とが離間しないようにできる。よって、主体金具20に対する接地電極51の位置が、接合中に変化しないようにできる。その結果、主体金具20と接地電極51との軸ずれの抑制効果を向上できる。
接触部53は先端向き面19に全周に亘って形成されているので、主体金具20と接地電極51との軸ずれをさらに抑制できる。特に、先端向き面19及び後端向き面23は軸線Oに垂直な面であり、凸部52の先端向き面19からの高さは、全周に亘り同一なので、接触部53の全周が後端向き面23に接触することで、主体金具20の軸に対する接地電極11の軸の角度のばらつきが生じないようにできる。
接触部53を構成する凸部52は先端向き面19の径方向の略中央に形成されているので、接合部材56は、接地電極51の外周面16a及び主体金具20の内周面22aに加え、先端向き面19及び後端向き面23のうち接触部53よりも径方向の内側に接触する。凸部52によって接合部材56との接触面積を増やすことができるので、接合強度を向上できる。
接地電極51の外周面16aに形成された凹凸54に加え、主体金具20の内周面22aに形成された凹凸55に接合部材56が接触する。その結果、接合部材56の接触面積を大きくし、さらに凹凸54,55に接合部材56が入り込むことよるアンカー効果によって接合強度をさらに向上できる。
図5を参照して第3実施の形態について説明する。第1実施形態および第2実施形態では、先端向き面19に全周に亘って接触部が形成される場合について説明した。これに対し第3実施形態では、先端向き面19に接触部63が部分的に形成される場合について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図5(a)は接地電極61の正面図であり、図5(b)は図5(a)のVb−Vb線における接地電極61の断面図であり、図5(c)は第3実施形態における点火プラグ60の断面図である。
図5(a)及び図5(b)に示すように点火プラグ60の接地電極61は、先端側(図5(a)紙面手前側)へ突出する凸部62が、接地電極61の先端向き面19の径方向の略中央の複数か所(本実施形態では3か所)に、略等しい間隔をあけて形成されている。凸部62の先端向き面19からの高さは同一である。
図5(c)に示すように、接地電極61の外周面16aに凹凸64が形成されており、主体金具65の第2張出部22の内周面22aに凹凸66が形成されている。凹凸64,66はそれぞれ螺旋状のねじ溝により形成される。凹凸64,66は、各々のねじ山が各々のねじ溝の中に入る関係にある。凹凸66に凹凸64をかみ込ませると、凹凸64のねじ山と凹凸66のねじ溝との間に軸線方向の隙間ができる。
接合部材67によって主体金具65と接地電極61とを接合するときには、まず、主体金具65に接地電極61を挿入し、主体金具65の凹凸66(ねじ)に接地電極61の凹凸64(ねじ)をかみ込ませる。第1実施形態と同様に、接地電極61の凸部62の先端(接触部63)を主体金具65の後端向き面23に接触させた後、ヒータ(例えば高周波誘導加熱用コイル)によって主体金具65の第2張出部22及び接地電極61の外周面16aを加熱する。接地電極61の外周面16aと主体金具65の内周面22aとの隙間にろう材を流し込み、主体金具65と接地電極61とを接合する。ろう材(接合部材67)は凹凸64のねじ山と凹凸66のねじ溝との隙間にも進入する。
接合時に凸部62の先端(接触部63)は後端向き面23と直接接触する。これにより、先端向き面19と後端向き面23とを突き当てることにより、主体金具65に対する接地電極61の軸ずれを抑制する効果を向上できる。なお、接触部63は後端向き面23の複数か所に互いに間隔をあけて接触するので、接合部材67は、先端向き面19と後端向き面23との間だけでなく、第1張出部18の外周面18aと主体金具65の内周面との間にも進入し得る。これにより、接地電極61や主体金具65と接合部材67との接触面積を大きくできるので、接合強度を向上できる。
また、先端向き面19及び後端向き面23は軸線Oに垂直な面であり、凸部62の先端向き面19からの高さは同一なので、接触部63が後端向き面23に接触することで、主体金具20の軸に対する接地電極11の軸の角度のばらつきが生じないようにできる。
接地電極61の外周面16aに形成された凹凸64に加え、主体金具65の内周面22aに形成された凹凸66に接合部材67が接触するので、接合部材67の接触面積を大きくできる。さらに、凹凸64,66に接合部材67が入り込むことよるアンカー効果によって接合強度を向上できる。また、凹凸66に凹凸64がかみ込むので、仮に接合部材67が破断しても、主体金具65から接地電極61を外れ難くできる。
図6を参照して第4実施の形態について説明する。第1実施形態から第3実施形態では、先端向き面19及び後端向き面23が軸線Oに垂直な場合について説明した。これに対し第4実施形態では、先端向き面72及び後端向き面76がテーパ状に形成される場合について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図6は第4実施形態における点火プラグ70の断面図である。
図6に示すように点火プラグ70は、接地電極71の第1張出部18の先端向き面72が、主体金具73の第2張出部22の後端向き面74の後端側に位置し、先端向き面72と後端向き面74とが対面する。本実施形態では、軸線Oを含む断面において、先端向き面72及び後端向き面74は軸線Oに対して傾斜している。先端向き面72の周方向の少なくとも一部は、後端向き面74と直接接触する接触部を構成する。接地電極71の外周面16aと主体金具73の内周面22aとの間に接合部材75が介在する。本実施形態では接合部材75はろう材であり、接地電極71の外周面16aと主体金具73の内周面22aとを接合する。
主体金具73の内周面22aと接地電極71の外周面16aとを接合するときには、第1実施形態と同様に、接地電極71の先端向き面72を主体金具73の後端向き面74に接触させた後、ヒータ(例えば高周波誘導加熱用コイル)によって主体金具73の第2張出部22及び接地電極71の外周面16aを加熱する。接地電極71の外周面16aと主体金具73の内周面22aとの隙間にろう材(接合部材75)を流し込み、主体金具73と接地電極71とを接合する。
本実施形態では、軸線Oを含む断面において、先端向き面72及び後端向き面74は軸線Oに対して傾斜しているので、先端向き面72及び後端向き面74が軸線Oに垂直な場合に比べ、面が傾斜している分だけ先端向き面72及び後端向き面74の面積を大きくできる。その結果、接地電極71の外周面16aや主体金具73の内周面22aに凹凸を形成しなくても、接合部材75の接触面積を確保し、接合強度を確保できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、接地電極11,51,61,71や主体金具20,65,73等の形状や寸法等は一例であり、これらは適宜設定できる。
実施形態では、接合部材47,56,67,75がろう材の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ろう材の代わりに耐熱性の接着剤を接合部材47,56,67,75に用いることは当然可能である。
第1実施形態では、接地電極11の外周面16aに凹凸46が形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。接地電極11に凹凸46を形成する代わりに、主体金具20の内周面22aに凹凸46を形成することは当然可能である。
第1実施形態から第3実施形態では、円形や螺旋状の溝によって凹凸46,54,55,64,66が形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、アヤ目や平目などのローレットによって凹凸を形成することは当然可能である。
第2実施形態および第3実施形態では、接地電極51,61の先端向き面19に凸部52,62が形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。先端向き面19に凸部52,62を形成する代わりに、主体金具20の後端向き面23に凸部52,62を設けることは当然可能である。この場合、後端向き面23の一部を構成する凸部52,62は先端向き面19に接触する。先端向き面19のうち凸部52,62(後端向き面23)が接触した部分が、接触部を構成する。
第3実施形態では、接地電極61の先端向き面19の3か所に凸部62がある場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。凸部62の数は適宜設定できる。第3実施形態では、先端向き面19に凸部62が点状に形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。凸部62の形状を、直線状や曲線状に径方向や周方向に延びる突条状にすることは当然可能である。凸部62を周方向に延びる円弧状にした場合に、その円弧の周方向の2つの端部の間に隙間ができるので、第3実施形態と同様に、隙間から凸部62の径方向の外側に接合部材67が進入する。なお、円弧状の凸部62を優弧にすれば、凸部62の数を1つにしても良い。
なお、各実施形態は、それぞれ、他の実施形態が有する構成の一部または複数部分を、その実施形態に追加し或いはその実施形態の構成の一部または複数部分と交換等することにより、その実施形態を変形して構成するようにしても良い。例えば、第1実施形態から第3実施形態で説明した凹凸46,54,55,64,66を、第4実施形態における接地電極71や主体金具73に設けることは当然可能である。これにより、接合部材75の接触面積を大きくできる。また、第1実施形態や第2実施形態で説明した凹凸46,54,55に代えて、第3実施形態で説明した凹凸64,66(ねじ溝)を第1実施形態や第2実施形態における点火プラグに設けることは当然可能である。
10,50,60,70 点火プラグ
11,51,61,71 接地電極
16 後端部分
16a 外周面
18 第1張出部
19,72 先端向き面(接触部)
20,65,73 主体金具
21 先端部分
22 第2張出部
22a 内周面
23,74 後端向き面
40 中心電極
46,54,55,64,66 凹凸
47,56,67,75 接合部材
53,63 接触部
O 軸線

Claims (5)

  1. 先端側から後端側へと軸線に沿って延びる筒状の接地電極と、
    自身の先端部分が前記接地電極の後端部分に接続される筒状の主体金具と、
    前記主体金具および前記接地電極の内側に絶縁保持される中心電極と、を備える点火プラグであって、
    前記主体金具の前記先端部分は、前記接地電極の前記後端部分の外周側に配置され、
    前記接地電極は、前記後端部分に、径方向の外側に張り出した第1張出部を備え、
    前記主体金具は、前記先端部分に、径方向の内側に張り出した第2張出部を備え、
    前記第1張出部の先端側を向く先端向き面と前記第2張出部の後端側を向く後端向き面とが対面し、
    接合部材を介して前記主体金具の前記先端部分の内周面と前記接地電極の前記後端部分の外周面とが接合されている点火プラグ。
  2. 前記先端向き面は、前記後端向き面と直接接触する接触部を有する請求項1記載の点火プラグ。
  3. 前記接触部は、前記先端向き面に全周に亘って形成されている請求項2記載の点火プラグ。
  4. 前記接地電極および前記主体金具の少なくとも一方は、前記接合部材と接触する部位に凹凸が形成されている請求項1から3のいずれかに記載の点火プラグ。
  5. 前記凹凸は、前記接地電極および前記主体金具にそれぞれ形成されている請求項4記載の点火プラグ。
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