JP6117043B2 - ヒータユニットおよびそれを備えたグロープラグ - Google Patents

ヒータユニットおよびそれを備えたグロープラグ Download PDF

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本発明は、通電によって発熱する発熱部を埋設したヒータユニットおよびそれを備えたグロープラグに関する。
円柱状の基体の先端部に、通電によって発熱する発熱部を埋設するセラミックヒータを備え、ディーゼルエンジンの始動補助やDPF(Diesel Particulate Filter)の再生等に用いるグロープラグが知られている。グロープラグは、金属製で筒状の主体金具の先端部にセラミックヒータを保持し、発熱部の一方の電極部が主体金具と電気的に接続されている。また、主体金具の軸孔内に、主体金具とは絶縁した状態で配置する金属製の中軸に、発熱部の他方の電極部が電気的に接続されている。グロープラグは、主体金具と中軸との間への通電によって発熱部が発熱し、ディーゼルエンジンの始動を補助したり、DPFに導入する排気ガスを加熱したりする用途に用いられる。
セラミックヒータは、後端部において、発熱部への通電のための電極部を側周面に露出させた状態に形成される。セラミックヒータは、主体金具の先端に接合するヒータ保持用の外筒内に配置され、ロウ付けによって、外筒に保持される(例えば特許文献1参照)。セラミックヒータの側周面に露出する電極部は、ロウ材を介して外筒と電気的に接続することで、外筒を介し、主体金具と導通状態になる。
特開2004−28413号公報
しかしながら、近年のディーゼルエンジンの高性能化に伴いグロープラグにかかる熱負荷が従来よりも高くなった。このため、外筒およびロウ材がセラミックヒータの基体と比べて従来よりも大きく熱膨張し、セラミックヒータに対して働く引っ張り応力が大きくなった。セラミックヒータの側周面に露出する電極部は基体と比べて硬度が低く、ロウ材が、電極部との接合部位にて電極部を引っ張ることによって電極部と基体との界面に応力が集中し、電極部が破損してしまう虞が生じた。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、ロウ材の熱膨張に伴う電極部の破損を防止できるヒータユニットおよびそれを備えたグロープラグを提供することを目的とする。
本発明の第1態様によれば、軸線方向に延びる筒状の外筒と、ロウ付けによって前記外筒の内部に保持され、且つ、保持位置において、自身の側周面に露出する第一電極部が、ロウ材を介し、前記外筒と電気的に接続するセラミックヒータと、を有するヒータユニットであって、前記セラミックヒータは、絶縁性セラミックからなり、前記軸線方向に延びる柱状の基体と、前記基体の先端部に埋設され、通電によって発熱する発熱部と、前記基体に埋設され、前記発熱部の両端にそれぞれ接続し、前記軸線方向に沿って前記基体の後端側へ向けて延びる一対のリード部と、前記基体に埋設され、前記基体の後端部において、前記一対のリード部のうちの一方のリード部と接続し、前記基体の前記側周面に露出する第一露出面を有する前記第一電極部と、を備え、前記基体の軸線と前記第一電極部とを含む断面を見たときに、前記基体の径方向において、前記第一露出面の位置は、全体が、前記基体の前記側周面の位置よりも内側に位置し、且つ、前記基体は、前記側周面と、前記第一電極部の前記第一露出面とをテーパ状に接続するテーパ面をさらに備えたことを特徴とするヒータユニットが提供される。
ヒータユニットがエンジン等から受ける熱負荷によってロウ材が熱膨張して伸張する場合、第一電極部がロウ材に引っ張られることによって、第一電極部と基体との界面に応力が集中する。第一電極部は、少なくとも露出面の一部が基体の側周面よりも径方向内向きに凹んだ位置にある。すなわち、第一電極部の露出面の少なくとも一部を底壁とし、基体を側壁とする凹み内で、第一電極部がロウ材と接合する形態である。ゆえに、ロウ材が熱膨張した場合、凹み内においては側壁を構成する基体がロウ材の伸張を抑制するため、第一電極部がロウ材から加えられる引っ張り応力が低減するので、第一電極部の破損を防止することができる。
一電極部の露出面の全体が基体の側周面よりも径方向内向きに凹んだ位置にあれば、第一電極部は、第一電極部の露出面の全部を底壁とし、基体を側壁とする凹み内で、ロウ材と接合する形態にすることができる。ゆえに、ロウ材が熱膨張した場合、凹み内においては側壁を構成する基体がロウ材の伸張を抑制し、第一電極部の全体に対してロウ材から加えられる引っ張り応力が低減するので、より確実に、第一電極部の破損を防止することができる。
ウ材が熱膨張により伸張する場合に、第一電極部における凹み内の側壁と基体の側周面とがなす稜角部分にも応力が集中する。凹みの側壁を構成する部分をテーパ面に形成することによって、上記稜角部分は断面が鈍角によって構成されるので、ロウ材の熱膨張に伴う応力に対する耐性が向上し、破損を防止することができる。
第1態様において、前記第一電極部は、セラミック材料を含んで形成されてもよい。第一電極部がセラミック材料を含むことで、第一電極部は剛性を高めることができる。ゆえに、ロウ材が熱膨張によって伸張した場合に、第一電極部は、ロウ材から受ける引っ張り応力に対して十分に耐えることができ、第一電極部の破損を防止することができる。
第1態様において、前記セラミックヒータは、前記基体に埋設され、前記基体の後端部において、前記一対のリード部のうちの他方のリード部と接続し、前記第一電極部よりも前記軸線方向の後端側で前記基体の前記側周面に露出する第二露出面を有する第二電極部をさらに備え、前記基体の軸線と前記第二電極部とを含む断面を見たときに、前記基体の径方向において、前記第二露出面の位置は、少なくとも一部が前記基体の前記側周面の位置よりも内側に位置してもよい。第一電極部と同様に、第二電極部も、露出面の少なくとも一部を底壁とし、基体を側壁とする凹み内で、第二電極部がロウ材と接合する形態である。ゆえに、ロウ材が熱膨張した場合、凹み内においては側壁を構成する基体がロウ材の伸張を抑制するため、第二電極部がロウ材から加えられる引っ張り応力が低減するので、第二電極部の破損を防止することができる。
第1態様において、前記第二電極部は、セラミック材料を含んで形成されてもよい。第二電極部がセラミック材料を含むことで、第二電極部は剛性を高めることができる。ゆえに、ロウ材が熱膨張によって伸張した場合に、第二電極部は、ロウ材から受ける引っ張り応力に対して十分に耐えることができ、第二電極部の破損を防止することができる。
本発明の第2態様によれば、請求項1または2に記載のヒータユニットと、前記軸線方向に延びる筒状をなし、自身の先端部において、前記ヒータユニットを保持する主体金具と、前記主体金具内を前記軸線方向に沿って延びる棒状をなし、前記セラミックヒータの後端部に接続し、前記一対のリード部のうちの他方のリード部と電気的に接続する中軸と、を備え、前記セラミックヒータは、前記第一電極部が、ロウ材を介し、前記主体金具と電気的に接続することを特徴とするグロープラグが提供される。グロープラグが請求項1または2に記載のヒータユニットを備えることで、第1態様と同様に、セラミックヒータの第一電極部の破損を防止することができる。
本発明の第3態様によれば、請求項またはに記載のヒータユニットと、前記軸線方向に延びる筒状をなし、自身の先端部において、前記ヒータユニットの前記外筒を保持する主体金具と、環状をなし、ロウ付けによって、前記セラミックヒータの前記軸線方向における前記第二電極部の形成位置を含む部分を保持する環状部材と、前記主体金具内を前記軸線方向に沿って延びる棒状をなし、前記環状部材と接続する中軸と、を備え、前記セラミックヒータは、前記第一電極部と前記第二電極部とが、それぞれロウ材を介し、前記主体金具と前記環状部材とに電気的に接続することを特徴とするグロープラグが提供される。グロープラグが請求項またはに記載のヒータユニットを備えることで、第1態様と同様に、グロープラグが備えるセラミックヒータの第一電極部および第二電極部の破損を防止することができる。
グロープラグ1の縦断面図である。 図1の二点鎖線Jで示す円の部分を拡大したセラミックヒータ2の部分断面図である。 図2の二点鎖線Kで示す円に含まれるセラミックヒータ2の部分断面図である。 セラミックヒータ2の製造過程について説明するための図である。 グロープラグ1の製造過程について説明するための図である。 電極取出部225付近を拡大したセラミックヒータ202の断面図を示す変形例である。 電極取出部325付近を拡大したセラミックヒータ302の断面図を示す変形例である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。図1を参照し、本発明に係るセラミックヒータ2を備えるグロープラグ1の全体の構造について説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いるものであり、記載している装置の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。以下の説明では主体金具4の軸線を軸線AXとし、軸線AXを、主体金具4に組み付けられた、グロープラグ1を構成する各部品の位置関係や向き、方向を説明する上での基準とする。軸線AXの延伸方向(以下、「軸線AX方向」ともいう)において、セラミックヒータ2が配置された側(図1における下側)をグロープラグ1の先端側とする。
図1に示すグロープラグ1は、例えば直噴式ディーゼルエンジンの燃焼室(図示外)に取り付けられ、エンジン始動時の点火を補助する熱源として利用される。グロープラグ1は、主体金具4と、外筒8と、セラミックヒータ2と、中軸3と、接続端子5と、絶縁部材6と、Oリング7と、接続リング75を備える。
まず、セラミックヒータ2について説明する。セラミックヒータ2は丸棒状をなし、先端部(以下、「ヒータ先端部」という)22が半球状に曲面加工された絶縁性セラミックからなる基体21を有する。セラミックヒータ2は基体21の内部に、導電性セラミック(例えば窒化ケイ素と炭化タングステンの複合材料)からなる断面略U字状の発熱素子24を埋設する。発熱素子24は、発熱部27とリード部28,29を有する。発熱部27はヒータ先端部22に位置し、ヒータ先端部22の曲面にあわせて両端が後方へ向けて折り返す形状を有する。リード部28,29は発熱部27の両端にそれぞれ接続し、セラミックヒータ2の後端部(以下、「ヒータ後端部」という)23へ向けて互いに略平行に延びる。発熱部27の断面積はリード部28,29の断面積よりも小さく成形されており、通電時、主に発熱部27において発熱が行われる。
また、リード部28,29は、セラミックヒータ2の中央より後端側において径方向外向きに突出する電極取出部25,26をそれぞれ有する。電極取出部25,26は軸線AX方向において互いにずれた位置に設けられ、それぞれセラミックヒータ2の側周面20に露出する。電極取出部25,26の詳細については後述する。
次に、外筒8について説明する。外筒8は軸線AX方向に延びる円筒状の金属部材である。外筒8は、ロウ付けによって、セラミックヒータ2の胴部分を筒孔84内に保持する。ヒータ先端部22およびヒータ後端部23は、外筒8の両端からそれぞれ露出する。外筒8の胴部81の後端側には、肉厚の鍔部82が形成されている。鍔部82は後端に、後述する主体金具4の先端部(以下、「金具先端部」という)41に係合する段状の金具係合部83を有する。セラミックヒータ2の電極取出部25,26のうち先端側に形成された電極取出部25は、外筒8の筒孔84の内周面に接触し、外筒8と電気的に接続する。
外筒8の金具係合部83から後端側に露出するヒータ後端部23には、金属製で筒状の接続リング75が配置される。接続リング75は、外筒8とは接触しない位置で、ロウ付けによって、ヒータ後端部23に固定される。セラミックヒータ2の電極取出部26は接続リング75の内周面に接触し、接続リング75と電気的に接続する。後述する主体金具4の金具先端部41が外筒8の金具係合部83と接合することによって、電極取出部25は、外筒8を介して主体金具4と電気的に接続する。電極取出部26に接続する接続リング75は主体金具4内に配置されるが、外筒8がセラミックヒータ2と主体金具4を非接触の状態に位置決めする。よって接続リング75は主体金具4に接触せず、絶縁される。
次に、主体金具4について説明する。主体金具4は、軸線AX方向に貫通する軸孔43を有する長細い筒状の金属部材である。金具先端部41は外筒8の金具係合部83に係合し、外筒8を介してセラミックヒータ2の電極取出部25と電気的に接続する。金具先端部41と金具係合部83との合わせ部位にはレーザ溶接が施され、主体金具4は外筒8と一体に接合する。金具先端部41と後端部(以下、「金具後端部」という)45との間の金具胴部44は軸線AX方向に長く形成されている。金具胴部44は、後端側の外周面に、グロープラグ1を内燃機関のエンジンヘッド(図示外)に取り付けるためのねじ山が形成された取付部42を有する。金具後端部45は、グロープラグ1をエンジンヘッドに取り付ける際に使用される工具が係合する工具係合部46を備える。工具係合部46は、軸線AXに対する断面の形状が、例えば六角形状をなす。軸孔43は、工具係合部46内で内径が金具胴部44よりも拡大されており、径の異なる部位間を、先端側へ向けてテーパ状に先細るテーパ部47が接続する。
次に、中軸3について説明する。中軸3は軸線AX方向に延びる棒状の金属部材である。中軸3は主体金具4の軸孔43を挿通し、軸孔43の内周面に対し間隙をおいて、すなわち非接触の状態で、軸孔43内に配置される。中軸3は、先端部(以下、「中軸先端部」という)31が拡径し、さらにその先端に、接続リング75の内周に係合するため小径のリング係合部34を備える。リング係合部34と接続リング75とが係合した状態で、中軸先端部31と接続リング75との合わせ部位にレーザ溶接が施されることで、中軸先端部31は接続リング75と一体に接合する。すなわち中軸3は、接続リング75を介し、軸線AXに沿ってセラミックヒータ2と一体に連結する。これにより中軸3は、接続リング75を介してセラミックヒータ2の電極取出部26と電気的に接続する。したがって、主体金具4と中軸3とが、セラミックヒータ2の発熱部27に電圧を印加するための電極として機能する。
中軸3の後端部(以下、「中軸後端部」という)32は、主体金具4の後端(換言すれば、金具後端部45)から突出する。中軸後端部32は、外周面の全体に、後述する接続端子5を加締めて電気的な接続を確保するためのローレット状の表面加工が施された取付部33を有する。中軸先端部31と中軸後端部32との間の中軸胴部35は、軸孔43内で軸線AX方向に長く延びる。
中軸胴部35の中軸後端部32寄りの部位は、主体金具4の工具係合部46内で軸孔43の内径が拡大された部位に位置する。この部位において、中軸胴部35と金具後端部45との間には、Oリング7と絶縁部材6が配置される。Oリング7は、耐熱性、絶縁性および弾性を有する部材、例えばフッ素ゴム、アクリルゴム、シリコンゴム等を材料に、円環状に形成される。Oリング7は主体金具4の軸孔43のテーパ部47におけるテーパ面と、中軸3の外周面と、後述の絶縁部材6の先端面とに当接して配置され、軸孔43の気密性を保つ。
絶縁部材6は、主体金具4と中軸3および接続端子5(後述)との接触による短絡を防止するため、例えばナイロン(登録商標)等、耐熱性および絶縁性を有する部材から形成される筒体である。絶縁部材6は内部に中軸後端部32を挿通した状態で中軸胴部35に配置される。絶縁部材6は後端側に形成された鍔部61が主体金具4の後端に当接することで位置決めされ、主体金具4と中軸3とを絶縁状態に維持する。中軸後端部32の取付部33は、絶縁部材6よりも更に後方に配置される。
接続端子5は中軸3の中軸後端部32に固定するキャップ形状の金属部材である。接続端子5は、鍔部51、固定部52、突起部53を備える。固定部52は先端面が開口する有底筒状を有する。鍔部51は、固定部52の先端側の側面において、一周にわたって径方向外向きに突出する。突起部53は、固定部52の後端から後方へ向けてピン状に突出する。接続端子5は、中軸後端部32に被せて取付部33に嵌め込んだ状態で、固定部52における外周面の少なくとも一部を内向きに加締めることによって、中軸3に固定される。接続端子5は絶縁部材6を軸線AX方向先端側へ向けて押圧した状態で固定される。絶縁部材6は、主体金具4の工具係合部46内において、先端面でOリング7を先端向きに押圧した状態で位置決め固定される。Oリング7は、絶縁部材6に押圧され、上記のように、軸孔43のテーパ部47におけるテーパ面と、中軸3の外周面とに当接し、軸孔43の気密性を確保する。
接続端子5の突起部53には、グロープラグ1がエンジンヘッド(図示外)に取り付けられる際に、プラグキャップ(図示外)が嵌められる。セラミックヒータ2の発熱素子24は、外筒8および主体金具4を介してエンジンに接地される発熱部27の一端側と、接続端子5および中軸3を介してプラグキャップに接続される他端側との間に通電されることによって、発熱する。
このような構成を有する本実施形態のグロープラグ1において、セラミックヒータ2は、上記したようにロウ付けによって外筒8に保持され、ヒータ後端部23に接続リング75が固定される。従来よりも高い熱負荷がかかる使用環境において、電極取出部25,26の破損を防止するため、本実施形態において、セラミックヒータ2は以下に説明する構成を有する。
図2に示すように、軸線AXと電極取出部25,26を含むセラミックヒータ2の断面において、セラミックヒータ2の電極取出部25,26は、それぞれ、リード部28,29から径方向外向きに突出する。電極取出部25,26は、それぞれセラミックヒータ2の側周面20に露出する露出面15,16を有する。
図3に示すように、軸線AXおよび電極取出部25を含むセラミックヒータ2の断面をみたときに、軸線AXに対する径方向において、基体21の側周面20の位置をQとする。軸線AXに対する径方向において、電極取出部25の露出面15の位置をPとしたとき、露出面15の位置Pは、側周面20の位置Qよりも径方向の内側(軸線AX寄り)に位置する。言い換えると、電極取出部25の露出面15は、基体21の側周面20において、側周面20よりも径方向内向きに凹んだ位置に形成されている。そして、露出面15の周囲は、側周面20と露出面15とをテーパ状に接続するテーパ面17によって囲われている。
前述したように、セラミックヒータ2は、図2に示すように、外筒8の筒孔84内に配置され、ロウ付けによって、外筒8に径方向に保持される。すなわち、セラミックヒータ2の基体21の側周面20と、外筒8の筒孔84の内周面との間には、ロウ材91が介在する。ロウ材91は、セラミックヒータ2の側周面20と、外筒8の筒孔84の内周面とにそれぞれ接合し、筒孔84内でセラミックヒータ2を位置決めし、固定する。また、図3に示すように、ロウ材91は、電極取出部25の露出面15およびテーパ面17が基体21の側周面20に対して形成する凹み部96内にも配置され、電極取出部25と接合する。これにより、電極取出部25と外筒8とは、ロウ材91を介し、電気的に接続し、主体金具4が外筒8を介してセラミックヒータ2と導通する。
ところで、グロープラグ1がエンジン等から熱負荷を受けると、外筒8およびロウ材91が、セラミックヒータ2の基体21と比べて大きく熱膨張し、セラミックヒータ2に対して引っ張り応力が大きく働く。ロウ材91が熱膨張により軸線AX方向に伸張する場合、セラミックヒータ2の基体21の側周面20に露出する電極取出部25は、ロウ材91によって引っ張られて軸線AX方向に広げられ、電極取出部25と基体21との界面に応力が集中する。本実施形態のセラミックヒータ2は、電極取出部25を基体21の側周面20に対して凹んだ状態に形成したことによって、ロウ材91が熱膨張した場合において電極取出部25に加わる引っ張りの応力を低減し、電極取出部25の破損を防止することができる。
具体的に、図3に示すように、熱膨張によってロウ材91が軸線AX方向に伸張する場合、電極取出部25における凹み部96内よりも径方向外側の位置では、矢印A1で示すように、ロウ材91が軸線AX方向に広がるように大きく伸張する。凹み部96内におけるロウ材91は、上記同様、軸線AX方向に伸張し、電極取出部25を軸線AX方向に広げる。電極取出部25の露出面15は周囲をテーパ面17が囲う構成であるため、凹み部96内におけるロウ材91の伸張は、矢印A2で示すように、テーパ面17によって遮られる。すなわち、凹み部96内におけるロウ材91は、凹み部96外と比べて熱膨張による伸張が抑制される。したがって、熱膨張による伸張に伴いロウ材91が電極取出部25に加える引っ張り応力は、凹み部96が非形成の場合と比べ、抑制される。よって、ロウ材91の熱膨張に伴い生ずる電極取出部25と基体21との界面における応力は緩和され、電極取出部25の破損が防止される。テーパ面17は、上記のように、露出面15の周囲に形成されているので、ロウ材91が軸線AX方向のみならず、例えば軸線AXに対する周方向に伸張した場合でもロウ材91の伸張を抑制でき、電極取出部25の破損を防止することができる。
また、ロウ材が熱膨張により伸張する場合に、凹み部96における側壁を構成するテーパ面17と、基体21の側周面20とがなす稜角部分にも応力が集中する。電極取出部25の露出面15の周囲にテーパ面17が形成されたことによって、稜角部分は断面が鈍角によって構成される。これにより、ロウ材91の熱膨張に伴う応力に対し、稜角部分の耐性が向上するので、稜角部分の破損を防止することができる。
なお、本実施形態では、電極取出部25の露出面15の位置Pと、基体21の側周面20の位置Qとの間の大きさDを、0.1〜50μmに設定している。位置Pと位置Qとの間の大きさDが0.1μm未満の場合、凹み部96外において伸張するロウ材91が電極取出部25に与える引っ張りの応力を、基体21のテーパ面17によって十分に緩和できず、電極取出部25と基体21との界面に応力が集中して電極取出部25の破損を招く虞がある。位置Pと位置Qとの間の大きさDが50μmより大きい場合、グロープラグ1の製造過程において外筒8の筒孔84の内周面とセラミックヒータ2の基体21の側周面20との間にロウ材91を流し込んだ場合に、ロウ材91が凹み部96内を満たせず、ロウ材91と電極取出部25との接合が不十分になる虞がある。
また、図2に示すように、電極取出部26は、電極取出部25と同様の構成を有する。電極取出部26の露出面16は、基体21の側周面20において、凹んだ位置に形成されている。露出面16の周囲は、側周面20と露出面16とをテーパ状に接続するテーパ面18によって囲われている。接続リング75内にセラミックヒータ2のヒータ後端部23を配置し、ロウ付けによって、ヒータ後端部23に接続リング75が固定される。すなわち、ヒータ後端部23における基体21の側周面20と、接続リング75の内周面との間にロウ材92が介在する。ロウ材92は、電極取出部26の露出面16およびテーパ面18が基体21の側周面20に対して形成する凹み部97内にも配置され、電極取出部26と接合する。電極取出部26と接続リング75とはロウ材92を介して電気的に接続し、中軸3が接続リング75を介してセラミックヒータ2と導通する。そして、上記同様、セラミックヒータ2の径方向において、電極取出部26の露出面16の位置と、基体21の側周面20の位置との間の大きさも0.1〜50μmに設定されている。
このようなセラミックヒータ2は、概略、以下のように作製する。まず、「形成工程」において、図4示すように、導電性のセラミック粉末やバインダ等を原料とし、射出成形によって、セラミックヒータ2の発熱素子24(図1参照)の原形となる素子成形体110を形成する。素子成形体110は、略U字形状の未焼成の発熱部111の両極に未焼成のリード部115,116を接続し、リード部115とリード部116を略平行に配置して形成する。リード部115,116の末端に、両者を接続するサポート部119を設け、素子成形体110を環状にして強度を得ることで、製造時の取扱容易性を確保する。研磨後に基体21(図1参照)の側周面20に露出され、グロープラグ1の外筒8および接続リング75との電気的な接続を担う、未焼成の電極取出部125,126を、それぞれリード部115,116に形成する。
また、バインダ等の添加剤を添加した絶縁性セラミックの原料粉末を材料としてプレス成形を行い、未焼成の基体120を作製する。基体120は、半割状の成形体として一対の平板に成形し、対向する合わせ面に、素子成形体110を収容するための凹部121を形成する。なお、基体120の合わせ面とは反対側の外側面において、長手方向の角部を面取りしている。素子成形体110を半割の基体120の凹部121内に配置し、対の半割の基体120で挟み、基体120内に収容する。さらに図示外のプレス機にてプレス加工を施し、素子成形体110と基体120を一体にした複合成形体130を成形する。複合成形体130に、窒素雰囲気下で800℃、1時間の脱バインダ処理を施す。
次に「焼成工程」において、公知のホットプレス法による複合成形体130の焼成を行う。複合成形体130を図示しない成形型に径方向に挟み、圧縮して変形させながら加熱する。複合成形体130を焼成することによって、焼成体140が形成される。
次に「研磨工程」において、焼成体140の後端側の端面の切断と、センタレス研磨を行う。焼成体140の素子成形体110にサポート部119を設けた側の端面を切断し、サポート部119を除去する。そして公知のセンタレス研磨機を用い、焼成体140の外周を研磨する。焼成体140の八角形の外周を円形に研磨することによって、セラミックヒータ2の基体21の側周面20を形成する。また、焼成体140の外周の研磨によって、リード部28,29からそれぞれ突出する電極取出部25,26が側周面20から露出される。さらに、焼成体140の発熱部27を設けた側の端部(ヒータ先端部22)を半球状に研磨する。また、基体21のヒータ先端部22側の側周面20において、側周面20がヒータ先端部22側へ向けて先細るテーパ状になるように、側周面20を研磨する。
次に「凹部形成工程」において、電極取出部25,26の露出面15,16が、それぞれ、側周面20よりも0.1〜50μmの範囲で径方向内向きに凹んだ位置に配置されるように、電極取出部25,26を切削する。電極取出部25,26の切削によって残った側周面20の稜角部分を削り、露出面15,16の周囲を囲んで露出面15,16と側周面20とを接続するテーパ面17,18を形成する。このようにして、電極取出部25,26が凹部形状をなすセラミックヒータ2を作製する。
そして、セラミックヒータ2を備えるグロープラグ1は、概略、以下のように組み立てる。「ヒータ配置工程」では、図5に示すように、セラミックヒータ2をヒータ後端部23における矢印Nで示す位置にて治具(図示略)で保持する。所定の形状に成形した外筒8の筒孔84内に、セラミックヒータ2を挿通する。環状に形成したロウ付け前の状態のロウ材91を、ヒータ後端部23側からセラミックヒータ2に嵌め込み、外筒8の金具係合部83の後端面に配置する。また、ヒータ後端部23に、ステンレス等の鋼材をパイプ状に成形した接続リング75を外嵌めして配置する。接続リング75内に、環状に形成したロウ付け前の状態のロウ材92を挿入してセラミックヒータ2の後端面に配置する。接続リング75は、外筒8に接触しないようにヒータ後端部23を保持する治具で位置決めする。
「ロウ付け工程」では、外筒8の金具係合部83の後端面に配置したロウ材91、および、セラミックヒータ2の後端面に配置したロウ材92を加熱する。ロウ材91は溶融し、外筒8の筒孔84の内周面と、セラミックヒータ2の基体21の側周面20との間に流れ込む。ロウ材91は、冷却によって固化すると、外筒8の筒孔84の内周面と、基体21の側周面20とをロウ付けによって接合する。ロウ材91は、電極取出部25における凹み部96(図3参照)内にも流れ込み、外筒8と電極取出部25との間に介在して両者を電気的に接続する。ロウ材92も同様に加熱によって溶融し、接続リング75の内周面と、ヒータ後端部23における基体21の側周面20との間に流れ込む。ロウ材92は冷却によって固化し、接続リングの内周面と、基体21の側周面20とをロウ付けによって接合する。ロウ材92は、電極取出部26における凹み部97(図3参照)内にも流れ込み、接続リング75と電極取出部26との間に介在して両者を電気的に接続する。なお、電気的な導通を安定化させるために、接続リング75の内周面にはAuやCu等のめっきを施すとよい。
なお、ロウ付け工程では、外筒8および接続リング75のセラミックヒータ2へのロウ付けを同時に行ってもよいが、外筒8とセラミックヒータ2のロウ付けを行ってから、ヒータ後端部23へのロウ付けによる接続リング75の固定を行ってもよい。あるいは、ヒータ後端部23へのロウ付けによる接続リング75の固定を行った後、外筒8とセラミックヒータ2のロウ付けを行ってもよい。
次に「中軸接合工程」において、セラミックヒータ2と外筒8とが一体となったヒータ一体部材150と、中軸3とを接合する。中軸3は、一定の寸法に切断された鉄系材料(例えば、Fe−Cr−Mo鋼)からなる棒状部材に、塑性加工や切削等を行って形成する。ヒータ一体部材150の接続リング75の内周に、中軸3の中軸先端部31に設けたリング係合部34の外周を係合させる。中軸3の中軸先端部31と接続リング75との合わせ部位に、外周からレーザを照射して溶接し、中軸3とヒータ一体部材150とを一体に接合した中軸一体部材160を得る。
次に「金具接合工程」において、中軸一体部材160と主体金具4とを接合する。主体金具4は、炭素鋼を筒状に鍛造後、切削加工により取付部42のねじ山を形成し、めっき等の仕上げ処理を行って作製する。主体金具4の軸孔43内に、中軸一体部材160の中軸3を中軸後端部32側から挿通する。主体金具4の金具先端部41を外筒8の金具係合部83に外嵌めする。主体金具4と外筒8との合わせ部位に外周からレーザを照射して溶接し、中軸一体部材160の外筒8と、主体金具4とを一体に接合する。
次に「端子組付工程」において、中軸3の中軸後端部32にOリング7および絶縁部材6を係合し、主体金具4の工具係合部46内で軸孔43の内径が拡大された部位に配置する。中軸3の中軸後端部32に接続端子5を嵌め込み、接続端子5で絶縁部材6を先端側に向けて押圧した状態で、固定部52を、例えば周方向の4方向から径方向内向きに加締める。接続端子5が中軸3の中軸後端部32に固定され、グロープラグ1が完成する。
以上説明したように、セラミックヒータ2がエンジン等から受ける熱負荷によってロウ材91が熱膨張して伸張する場合、電極取出部25がロウ材91に引っ張られることによって、電極取出部25と基体21との界面に応力が集中する。電極取出部25は、少なくとも露出面15の一部が基体21の側周面20よりも径方向内向きに凹んだ位置にある。すなわち、電極取出部25の露出面15の少なくとも一部を底壁とし、基体21を側壁とする凹み部96内で、電極取出部25がロウ材91と接合する形態である。ゆえに、ロウ材91が熱膨張した場合、凹み部96内においては側壁を構成する基体21がロウ材91の伸張を抑制するため、電極取出部25がロウ材91から加えられる引っ張り応力が低減するので、電極取出部25の破損を防止することができる。
そして、電極取出部25の露出面15の全体が基体21の側周面20よりも径方向内向きに凹んだ位置にあれば、電極取出部25は、露出面15の全部を底壁とし、基体21を側壁とする凹み部96内で、ロウ材91と接合する形態にすることができる。ゆえに、ロウ材91が熱膨張した場合、凹み部96内においては側壁を構成する基体21がロウ材91の伸張を抑制し、電極取出部25の全体に対してロウ材91から加えられる引っ張り応力が低減するので、より確実に、電極取出部25の破損を防止することができる。また、ロウ材91が熱膨張により伸張する場合に、電極取出部25における凹み部96内の側壁と基体21の側周面20とがなす稜角部分にも応力が集中する。凹み部96の側壁を構成する部分をテーパ面17に形成することによって、上記稜角部分は断面が鈍角によって構成されるので、ロウ材91の熱膨張に伴う応力に対する耐性が向上し、破損を防止することができる。また、電極取出部25がセラミック材料を含むことで、電極取出部25は剛性を高めることができる。ゆえに、ロウ材91が熱膨張によって伸張した場合に、電極取出部25は、ロウ材91から受ける引っ張り応力に対して十分に耐えることができ、電極取出部25の破損を防止することができる。
電極取出部25と同様に、電極取出部26も、露出面16の少なくとも一部を底壁とし、基体21を側壁とする凹み部97内で、電極取出部26がロウ材92と接合する形態である。ゆえに、ロウ材92が熱膨張した場合、凹み部97内においては側壁を構成する基体21がロウ材92の伸張を抑制するため、電極取出部26がロウ材92から加えられる引っ張り応力が低減するので、電極取出部26の破損を防止することができる。また、電極取出部26がセラミック材料を含むことで、電極取出部26は剛性を高めることができる。ゆえに、ロウ材92が熱膨張によって伸張した場合に、電極取出部26は、ロウ材92から受ける引っ張り応力に対して十分に耐えることができ、電極取出部26の破損を防止することができる。
なお、本発明は各種の変形が可能である。凹部形成工程では、電極取出部25,26を切削して露出面15,16を側周面20よりも凹んだ位置に形成してからテーパ面17,18を形成した。これに限らず、電極取出部25,26をその周囲の領域ごと切削し、側周面20よりも凹む露出面15,16およびテーパ面17,18を一度の切削加工で形成してもよい。
または、図6に示すセラミックヒータ202のように、電極取出部225の露出面215の周囲にテーパ面を形成せず、露出面215のみが基体221の側周面220よりも凹んだ位置に配置されるように、電極取出部225を形成してもよい。電極取出部225の露出面215が基体221の側周面220に対して形成する凹み部296内で熱膨張によりロウ材291が伸張しても、矢印A3で示すように、ロウ材291の伸張は基体221によって構成される凹み部296の周壁に遮られる。ゆえに、電極取出部225に対してロウ材291が付与する引っ張りの応力が抑制され、電極取出部225と基体221との界面における応力が緩和されるので、電極取出部225の破損を防止することができる。
あるいは、図7に示すセラミックヒータ302のように、基体321の側周面320に露出する電極取出部325の一部を削り、露出面315の一部が側周面320よりも凹んだ位置に配置されるように、電極取出部325を形成してもよい。電極取出部325の露出面315が基体321の側周面320に対して形成する凹み部396は、電極取出部325を削って構成するため基体321内に位置し、周囲が基体221によって構成される周壁に囲われる。凹み部396内で熱膨張によりロウ材391が軸線AX方向に伸張した場合、ロウ材391は、矢印A4で示すように、電極取出部325の露出面315を押圧するが、基体321が構成する周壁によって、伸張が遮られる。ゆえに、電極取出部325に対してロウ材391が付与する引っ張りの応力は抑制され、電極取出部325と基体321との界面における応力が緩和されるので、電極取出部325の破損を防止することができる。なお、上記図6、図7において図示しないが、接続リング75と電気的に接続する電極取出部26側についても同様である。
電極取出部25,26を含む発熱素子24は、窒化ケイ素と炭化タングステンの複合材料による導電性セラミックを用いて形成したが、その他の材料を用いて形成してもよい。また、電極取出部25,26、あるいは電極取出部25,26およびリード部28,29を、発熱部27とは異なる材料を用いて形成してもよい。また、セラミックヒータ2は、接続リング75に接続する電極取出部26については側周面20に対する凹部状に形成せず、外筒8に接続する電極取出部25側のみを側周面20に対して凹部状に形成する構成としてもよい。
なお、本実施形態において、電極取出部25が、本発明の「第一電極部」に相当する。セラミックヒータ2およびセラミックヒータ2をロウ付けによって保持する外筒8が、「ヒータユニット」に相当する。リード部28が「一方のリード部」に相当する。露出面15が「第一露出面」に相当する。リード部29が「他方のリード部」に相当する。露出面16が「第二露出面」に相当する。電極取出部26が「第二電極部」に相当する。接続リング75が「環状部材」に相当する。
1 グロープラグ
2 セラミックヒータ
3 中軸
4 主体金具
8 外筒
15,16 露出面
17,18 テーパ面
20 側周面
21 基体
22 ヒータ先端部
23 ヒータ後端部
25,26 電極取出部
27 発熱部
28,29 リード部
41 金具先端部
75 接続リング
91,92 ロウ材
96,97 凹み部

Claims (6)

  1. 軸線方向に延びる筒状の外筒と、ロウ付けによって前記外筒の内部に保持され、且つ、保持位置において、自身の側周面に露出する第一電極部が、ロウ材を介し、前記外筒と電気的に接続するセラミックヒータと、を有するヒータユニットであって、
    前記セラミックヒータは、
    絶縁性セラミックからなり、前記軸線方向に延びる柱状の基体と、
    前記基体の先端部に埋設され、通電によって発熱する発熱部と、
    前記基体に埋設され、前記発熱部の両端にそれぞれ接続し、前記軸線方向に沿って前記基体の後端側へ向けて延びる一対のリード部と、
    前記基体に埋設され、前記基体の後端部において、前記一対のリード部のうちの一方のリード部と接続し、前記基体の前記側周面に露出する第一露出面を有する前記第一電極部と、
    を備え、
    前記基体の軸線と前記第一電極部とを含む断面を見たときに、前記基体の径方向において、前記第一露出面の位置は、全体が、前記基体の前記側周面の位置よりも内側に位置し、
    且つ、前記基体は、前記側周面と、前記第一電極部の前記第一露出面とをテーパ状に接続するテーパ面をさらに備えたこと
    を特徴とするヒータユニット。
  2. 前記第一電極部は、セラミック材料を含んで形成されたことを特徴とする請求項に記載のヒータユニット。
  3. 前記セラミックヒータは、前記基体に埋設され、前記基体の後端部において、前記一対のリード部のうちの他方のリード部と接続し、前記第一電極部よりも前記軸線方向の後端側で前記基体の前記側周面に露出する第二露出面を有する第二電極部をさらに備え、
    前記基体の軸線と前記第二電極部とを含む断面を見たときに、前記基体の径方向において、前記第二露出面の位置は、少なくとも一部が前記基体の前記側周面の位置よりも内側に位置することを特徴とする請求項1または2に記載のヒータユニット。
  4. 前記第二電極部は、セラミック材料を含んで形成されたことを特徴とする請求項に記載のヒータユニット。
  5. 請求項1または2に記載のヒータユニットと、
    前記軸線方向に延びる筒状をなし、自身の先端部において、前記ヒータユニットを保持する主体金具と、
    前記主体金具内を前記軸線方向に沿って延びる棒状をなし、前記セラミックヒータの後端部に接続し、前記一対のリード部のうちの他方のリード部と電気的に接続する中軸と、
    を備え、
    前記セラミックヒータは、前記第一電極部が、ロウ材を介し、前記主体金具と電気的に接続することを特徴とするグロープラグ。
  6. 請求項またはに記載のヒータユニットと、
    前記軸線方向に延びる筒状をなし、自身の先端部において、前記ヒータユニットの前記外筒を保持する主体金具と、
    環状をなし、ロウ付けによって、前記セラミックヒータの前記軸線方向における前記第二電極部の形成位置を含む部分を保持する環状部材と、
    前記主体金具内を前記軸線方向に沿って延びる棒状をなし、前記環状部材と接続する中軸と、
    を備え、
    前記セラミックヒータは、前記第一電極部と前記第二電極部とが、それぞれロウ材を介し、前記主体金具と前記環状部材とに電気的に接続することを特徴とするグロープラグ。
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