JP2005100747A - ガスエンジン用点火プラグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 接地電極体Egと中心電極体Ecとを備えて構成されたガスエンジン用点火プラグであって、接地電極体Egが、イリジウム又は白金を主成分として含む材料にて形成される接地電極2を中心電極体Ec側に突出する状態で、耐熱性ニッケル系合金にて形成される接地電極母材7における中心電極体Ecに対向する面7aに嵌入状態で溶接して構成され、接地電極母材7における接地電極2の嵌入方向での厚さをH、接地電極2における接地電極母材7に嵌入される部分の嵌入方向での嵌入長さをhとすると、0.3≦h/H≦0.5となるように構成されている。
【選択図】 図3
Description
D1/D2>0.9
となるように構成したものがあった(例えば、特許文献2参照。)。以下、この従来技術を第2従来技術と称する。
ちなみに、このようなガスエンジン用点火プラグは、副室希薄燃焼方式のガスエンジンの副燃焼室に対して配置して使用する場合があるが、この副燃焼室は、濃度の高い混合気を燃焼させることから温度が高くなるので、このように副室希薄燃焼方式のガスエンジンにて用いる場合は、一般のガスエンジンにて用いる場合に比べて、より高温度の雰囲気(例えば、800°C以上)に曝されることになり、下記に説明する問題が特に顕著なものとなる。
即ち、接地電極母材の厚さに対して接地電極の嵌入長さが短過ぎると、換言すれば、接地電極を接地電極母材に嵌入する深さが浅過ぎると、接地電極を接地電極母材に保持する強度が弱くなって、接地電極が接地電極母材から脱落し易くなり、接地電極体の耐久性が低下することになる。
しかしながら、接地電極を形成するイリジウム又は白金を主成分として含む材料と、接地電極母材を形成する耐熱性ニッケル系合金とは、熱膨張係数が異なる(耐熱性ニッケル系合金の方が大きい)と共に、上述のように接地電極体は高温雰囲気に曝されることから、互いに溶接にて接合されている接地電極と接地電極母材との膨張量の差が大きくなるので、接地電極を接地電極母材に嵌入する深さを深くなり過ぎると、接地電極母材における接地電極が嵌入されている側とは反対側の面が膨出する状態で、接地電極母材が反り易くなって、接地電極と接地電極母材との溶接接合部分に応力がかかり易くなる。
従って、接地電極を接地電極母材に嵌入する深さを深くなり過ぎると、接地電極が接地電極母材から脱落し易くなって、接地電極体の耐久性が低下することになる。
第1特徴構成は、前記接地電極体が、イリジウム又は白金を主成分として含む材料にて形成される接地電極を前記中心電極体側に突出する状態で、耐熱性ニッケル系合金にて形成される接地電極母材における前記中心電極体に対向する面に嵌入状態で溶接して構成され、
前記接地電極母材における前記接地電極の嵌入方向での厚さをH、前記接地電極における前記接地電極母材に嵌入される部分の前記嵌入方向での嵌入長さをhとすると、
0.3≦h/H≦0.5
となるように構成されている点を特徴とする。
そして、接地電極を接地電極母材に保持する強度を強くしながら、高温雰囲気に曝された状態での接地電極母材の反りを抑制することが可能となって、接地電極が接地電極母材から脱落し難いようにするために、接地電極母材の厚さHに対する接地電極の嵌入長さhの比率h/Hの条件として、0.3≦h/H≦0.5成る条件を設定したのである。
従って、接地電極母材の厚さHに対する接地電極の嵌入長さhの比率h/Hを0.3≦h/H≦0.5成る条件に設定することにより、耐久性を向上し得るガスエンジン用点火プラグを提供することができるようになった。
前記接地電極体の接地電極及び前記中心電極体の中心電極が、イリジウム又は白金を主成分として含む材料にて形成され、
前記接地電極の径をD1、前記中心電極の径をD2とすると、
D1/D2≧1.1
となるように構成されている点を特徴とする。
従って、中心電極の径D2に対する接地電極の径D1の比率D1/D2をD1/D2≧1.1成る条件に設定することにより、耐久性を向上し得るガスエンジン用点火プラグを提供することができるようになった。
前記接地電極体の接地電極及び前記中心電極体の中心電極が、イリジウム又は白金を主成分として含む材料にて形成され、
前記接地電極体が、前記接地電極を前記中心電極体側に突出する状態で、耐熱性ニッケル系合金にて形成される接地電極母材における前記中心電極体に対向する面に嵌入状態で溶接して構成され、
前記接地電極の径をD1、前記中心電極の径をD2、前記接地電極母材における前記接地電極の嵌入方向での厚さをH、前記接地電極における前記接地電極母材に嵌入される部分の前記嵌入方向での嵌入長さをhとすると、
D1/D2≧1.1
0.3≦h/H≦0.5
となるように構成されている点を特徴とする。
又、先に第1特徴構成について説明したのと同様に、接地電極を接地電極母材に保持する強度を強くしながら、高温雰囲気に曝された状態での接地電極母材の反りを抑制することが可能となって、接地電極が接地電極母材から脱落し難いようにするために、接地電極母材の厚さHに対する接地電極の嵌入長さhの比率h/Hの条件として、0.3≦h/H≦0.5成る条件を設定した。
従って、中心電極の径D2に対する接地電極の径D1の比率D1/D2をD1/D2≧1.1成る条件に設定し、且つ、接地電極母材の厚さHに対する接地電極の嵌入長さhの比率h/Hを0.3≦h/H≦0.5成る条件に設定することにより、耐久性を向上し得るガスエンジン用点火プラグを提供することができるようになった。
h>0.5mm
となるように構成されている点を特徴とする。
即ち、接地電極を接地電極母材に嵌入状態で溶接するに当たって、接地電極の嵌入長さhを0.5mmよりも大きくすることにより、接地電極母材と接地電極との接合強度を強くすることができる。
つまり、接地電極を接地電極母材に嵌入状態で溶接するに当たって、接地電極母材と接地電極とを互いに溶融させる溶融部分における前記嵌入方向での長さを長くするほど、接合強度を強くすることが可能になる。
そして、種々の実験の結果、接地電極の嵌入長さhを0.5mmよりも大きくすると、前記溶融部分の前記嵌入方向での長さとして、接地電極体を構成するために必要な接地電極母材と接地電極との接合強度を得るに足る長さとすることか可能となり、接地電極の嵌入長さhを0.5mm以下にすると、前記溶融部分の前記嵌入方向での長さとして、前述の如き接合強度を得るに足る長さを得難いことを見出した。
従って、上記第1又は第3特徴構成に実施するに当たって好適な具体構成を得ることができた。
前記接地電極母材と前記接地電極とが、レーザ溶接にて接合されている点を特徴とする。
即ち、接地電極母材と接地電極とをレーザ溶接にて接合するので、接地電極母材と接地電極との接合強度を一段と強くすることが可能となる。
つまり、レーザ溶接は、接合対象の部材同士の微小な部分を高温にて溶融させて、強固の接合することが可能であるので、レーザ溶接を用いることにより、基本的に小さい部材である接地電極母材と接地電極とを、所定の接合箇所を精度良く且つ強固に接合することが可能となり、接地電極母材と接地電極との接合強度を一段と強くすることが可能になる。
従って、接地電極母材と接地電極との接合強度を一段と強くすることができるので、ガスエンジン用点火プラグの耐久性を一段と向上することができるようになった。
前記中心電極における前記接地電極に対向する対接地電極対向面に、凹入状態で溝が形成されている点を特徴とする。
即ち、中心電極の対接地電極対向面の周縁部の角部等に加えて、中心電極の対接地電極対向面における凹入状態の溝の縁部に沿う角部も、火花放電の起点となるので、火花放電の発生箇所が増加して、放電要求電圧を低くすることができる。
つまり、中心電極と接地電極との間の火花放電は、中心電極の対接地電極対向面に存在する角部が火花放電の起点となり易いことから、中心電極の対接地電極対向面に凹入状態で溝を形成することにより、その溝の縁部に沿って形成される角部も、中心電極の対接地電極対向面の周縁部の角部と同様に、火花放電の起点となるように作用させることが可能となり、火花放電の発生箇所を増加させることができて、放電要求電圧を低くすることができる。
従って、放電要求電圧を低くすることができて、運転時間の経過に伴って放電要求電圧が上限値に達するのを一段と遅くすることができるので、ガスエンジン用点火プラグの耐久性を一段と向上することができるようになった。
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明のガスエンジン用点火プラグ(以下、単に点火プラグと記載する場合がある)Pを用いる副室希薄燃焼方式のガスエンジンを示し、このガスエンジンは、図1に示すように、シリンダ11にピストン12を往復摺動自在に内嵌し、シリンダ11内においてピストン12の頂部側に主燃焼室13が形成されるように構成すると共に、その主燃焼室13の頂部に連通する状態で、主燃焼室13よりも容積が小さい副燃焼室14を設けてある。主燃焼室13に連通する吸気ポート15に吸気弁16を備え、主燃焼室13に連通する排気ポート17に排気弁18を備え、並びに、副燃焼室14に連通する副燃焼用ガスポート19に副燃焼用ガス弁20を備え、点火プラグPを、副燃焼室14内の混合気に点火するように設けてある。
即ち、吸気工程においては、ピストン12が下死点を過ぎて所定量(例えば、1/2程度)上昇してから、吸気弁16及び副燃焼用ガス弁20を閉じ、以降、実質的な圧縮工程が行われ、ピストン12が上死点に達した頃に、点火プラグPが作動して、副燃焼室14の混合気に点火されると共に、副燃焼室14から炎が主燃焼室13に噴出して、主燃焼室13の混合気が燃焼して、ピストン12が押し下げられて膨張工程が始まり、その膨張工程においては、ピストン12が下死点まで押し下げられ、以降、排気工程が行われるようにして、膨張比が圧縮比よりも大になるようにしてある。つまり、膨張比が圧縮比よりも大になるようにすることにより、ノッキングを防止して効率を向上させている。ちなみに、圧縮比は、8〜15の範囲の値に適宜設定する。
図2に示すように、点火プラグPは、中心電極体Ecの中心電極1と接地電極体Egの接地電極2とを放電ギャップGを隔てて対向配置する状態で、接地電極体Egをハウジング3に保持すると共に、中心電極体Ecをハウジング3に保持した絶縁碍子4の貫通孔4aに挿入保持して構成してある。
前記絶縁碍子4には、ハウジング3の軸心方向に沿う方向に貫通する状態で、前記貫通孔4aを形成してある。
説明を加えると、前記接地電極母材7は、概ねL字状に形成し、その一端側の内側の面7aが前記中心電極体Ecに対向する姿勢で、その他端を前記ハウジング3に溶接することにより、接地電極体Egをハウジング3に保持する。
つまり、前記接地電極母材7の一端側の内側の面7aが前記中心電極体Ecに対向する面7aになり、その面7aに、前記接地電極2をその先端側を突出させて嵌入した状態で、接地電極母材7と接地電極2とをレーザ溶接にて接合してある。
前記中心電極母材5及び前記接地電極母材7は、図示を省略するが、外材と、その外材内にその長手方向に沿って位置する内材とから構成してある。そして、放熱を促進させて、中心電極1や前記接地電極2の温度を低くして消耗を抑制するために、外材は、インコネル等の耐熱性ニッケル系合金にて形成し、内材は、銅等の熱伝導性に優れた金属材料にて形成する。
図3に示すように、本第1実施形態においては、前記接地電極2の径をD1、前記中心電極1の径をD2、前記接地電極母材7における前記接地電極2の嵌入方向での厚さをH、前記接地電極2における前記接地電極母材7に嵌入される部分の前記嵌入方向での嵌入長さをhとすると、
D1/D2≧1.1、且つ、
0.3≦h/H≦0.5
となるように構成してある。
又、中心電極1の径D2に対する接地電極2の径D1の比率D1/D2を1.1以上に設定して、接地電極2の径を大きくすることにより、中心電極1と接地電極2との間で起こさせるべき火花放電が中心電極1と接地電極母材7との間で起こるのを抑制することが可能になるので、接地電極母材7の運転時間の経過に伴う消耗を抑制して、運転時間の経過に伴う放電要求電圧の上昇を抑制することが可能となる。一方、後述するように、前記中心電極1の径D2に対する前記接地電極2の径D1の比率D1/D2は、1.2以上に設定しても、点火プラグPの耐久性は延びることなく飽和する。従って、接地電極体Egの大型化を回避しながら、接地電極2の径D1を極力大きくして、点火プラグPの耐久性を向上する上では、D1/D2≦1.2に設定するのが好ましい。
又、前記接地電極2の嵌入長さhを小さくするほど、接地電極母材7と接地電極2との溶接接合強度が弱くなり、又、上述のように、接地電極母材7と接地電極2とを接地電極母材7の側周面から内方に向かってレーザ溶接するには、前記接地電極2の嵌入長さhを小さくするほど、レーザ溶接し難くなって、点火プラグPを製作し難くなるので、接地電極母材7と接地電極2との溶接接合強度を十分に確保し且つ点火プラグPが製作し難くなるのを回避するには、接地電極2の嵌入長さhを0.5mmよりも大きく設定するのが好ましく、更に、0.6mm以上に設定するのがより好ましい。
H=1.6mmに設定する状態で、h/Hを0.2〜0.7の範囲で異ならせた複数の供試用の点火プラグを製作して、各供試用の点火プラグを上述のようにガスエンジンに搭載して、耐久性を検証した。
その結果は、図5に示す通りであり、h/Hが0.2の点火プラグは、接地電極母材7に対する接地電極2の保持強度が弱いため、約100時間経過すると、接地電極2が接地電極母材7から剥離し、h/Hが0.6以上の点火プラグは、約100時間経過すると、接地電極母材7が反って、接地電極2が接地電極母材7から脱落し、h/Hが0.3〜0.5の点火プラグは、2500時間に達するまでは、放電要求電圧を35kVよりも小さい状態に維持することができて使用可能であり、2500時間を過ぎると、放電要求電圧が35kVよりも大きくなって使用限界になった。
D2=2.0mmに設定する状態で、D1/D2を0.9〜1.3の範囲で異ならせた複数の供試用の点火プラグを製作して、各供試用の点火プラグを上述のようにガスエンジンに搭載して、耐久性を検証した。
その結果は、図6に示す通りであり、D1/D2が0.9の点火プラグは、約1000時間で放電要求電圧が35kV以上になり、D1/D2が1.0の点火プラグは、1500時間に達するまでは、放電要求電圧を35kVよりも小さい状態に維持することができて使用可能であり、1500時間を過ぎると、放電要求電圧が35kVよりも大きくなって使用限界になり、D1/D2が1.1の点火プラグは、2500時間に達するまでは、放電要求電圧を35kVよりも小さい状態に維持することができて使用可能であり、2500時間を過ぎると、放電要求電圧が35kVよりも大きくなって使用限界になった。
又、D1/D2を1.2以上に設定しても、放電要求電圧が35kVに達するまでの時間は略同程度であり、点火プラグの耐久性は延びることなく飽和した。
以下、図面に基づいて、本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態においては、第1実施形態と同様に、前記中心電極1の径D2を2.0mmとする条件で、前記中心電極1の径D2に対する前記接地電極2の径D1の比率D1/D2を1.1≦D1/D2≦1.2成る条件に設定し、H≦1.6mm、且つ、h>0.5mmの条件を満たす条件で、前記接地電極母材7の厚さHに対する前記接地電極2の嵌入長さhの比率h/Hを0.3≦h/H≦0.5成る条件に設定することに加えて、図7及び図8に示すように、前記中心電極1における前記接地電極2に対向する対接地電極対向面1aに、凹入状態で溝1Aを形成した以外は、上記の第1実施形態と同様に構成してある。
以下、図面に基づいて、本発明の第3実施形態を説明する。
図9に示すように、第3実施形態においては、第1実施形態と同様に、H≦1.6mm、且つ、h>0.5mmの条件を満たす条件で、前記接地電極母材7の厚さHに対する前記接地電極2の嵌入長さhの比率h/Hを0.3≦h/H≦0.5成る条件に設定してあるが、前記中心電極1の径D2に対する前記接地電極2の径D1の比率D1/D2は、第1実施形態と異なり、D1/D2<1.1成る条件に設定してある。
以下、図面に基づいて、本発明の第4実施形態を説明する。
図10に示すように、第4実施形態においては、第1実施形態と同様に、前記中心電極1の径D2を2.0mmとする条件で、前記中心電極1の径D2に対する前記接地電極2の径D1の比率D1/D2を1.1≦D1/D2≦1.2成る条件に設定してあるが、前記接地電極母材7の厚さHに対する前記接地電極2の嵌入長さhの比率h/Hは、h/H>0.5成る条件に設定してある。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 前記接地電極2及び前記中心電極1を形成する材料として、上記の各実施形態において例示した如きIrを主成分とする合金を用いる場合、その組成は、上記の各実施形態において例示した組成に限定されるものではない。
例えば、上記の各実施形態において例示したように、Irを主成分とし、Rhを含む合金を用いる場合、それらの含有率は種々に設定可能である。
又、Irを主成分とし、Rh、Pt(白金)、Ni(ニッケル)、Pd(パラジウム)、W(タングステン)、Ru(ルテニウム)、Os(オスミウム)のうちの少なくとも一つを含む合金を用いても良い。この場合、Irの含有率が最大になる状態で、Rh、Ptの含有率が50%以下になり、Ni、Pdの含有率が40%以下になり、W、Ruの含有率が30%以下になり、Osの含有率が20%以下になる条件にすると、前記接地電極2及び前記中心電極1の耐久性向上の上で好ましい。
又、前記接地電極母材7の厚さHは、上記の実施形態において例示した如き、1.6mm以下に設定する場合に限定されるものではなく、1.6mmよりも大きく設定しても良い。
例えば、「二」字状や、「Y」字状でも良い。溝1Aを、「十」字状、「二」字状又は「Y」字状に形成する場合、溝1Aの各端部が中心電極1の周縁を貫通する状態で形成してもよいし、中心電極1の周縁に達しない状態で形成しても良い。
又、溝1Aは円状や四角状に形成しても良い。
又、副燃焼室を備えないガスエンジン、あるいは、空気過剰率λが1に近い混合気を燃焼させるガスエンジンにも用いることができる。
1a 対接地電極対向面
1A 溝
2 接地電極
7 接地電極母材
7a 接地電極母材における中心電極体に対向する面
14 副燃焼室
Ec 中心電極体
Eg 接地電極体
Claims (6)
- 接地電極体と中心電極体とを備えて構成されたガスエンジン用点火プラグであって、
前記接地電極体が、イリジウム又は白金を主成分として含む材料にて形成される接地電極を前記中心電極体側に突出する状態で、耐熱性ニッケル系合金にて形成される接地電極母材における前記中心電極体に対向する面に嵌入状態で溶接して構成され、
前記接地電極母材における前記接地電極の嵌入方向での厚さをH、前記接地電極における前記接地電極母材に嵌入される部分の前記嵌入方向での嵌入長さをhとすると、
0.3≦h/H≦0.5
となるように構成されているガスエンジン用点火プラグ。 - 接地電極体と中心電極体とを備えて構成されたガスエンジン用点火プラグであって、
前記接地電極体の接地電極及び前記中心電極体の中心電極が、イリジウム又は白金を主成分として含む材料にて形成され、
前記接地電極の径をD1、前記中心電極の径をD2とすると、
D1/D2≧1.1
となるように構成されているガスエンジン用点火プラグ。 - 接地電極体と中心電極体とを備えて構成されたガスエンジン用点火プラグであって、
前記接地電極体の接地電極及び前記中心電極体の中心電極が、イリジウム又は白金を主成分として含む材料にて形成され、
前記接地電極体が、前記接地電極を前記中心電極体側に突出する状態で、耐熱性ニッケル系合金にて形成される接地電極母材における前記中心電極体に対向する面に嵌入状態で溶接して構成され、
前記接地電極の径をD1、前記中心電極の径をD2、前記接地電極母材における前記接地電極の嵌入方向での厚さをH、前記接地電極における前記接地電極母材に嵌入される部分の前記嵌入方向での嵌入長さをhとすると、
D1/D2≧1.1
0.3≦h/H≦0.5
となるように構成されているガスエンジン用点火プラグ。 - h>0.5mm
となるように構成されている請求項1又は3記載のガスエンジン用点火プラグ。 - 前記接地電極母材と前記接地電極とが、レーザ溶接にて接合されている請求項1、3又は4記載のガスエンジン用点火プラグ。
- 前記中心電極における前記接地電極に対向する対接地電極対向面に、凹入状態で溝が形成されている請求項2又は3記載のガスエンジン用点火プラグ。
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