JP6702094B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本開示は、内燃機関用のスパークプラグに関する。
内燃機関には、燃焼室内の混合気に点火を行うためのスパークプラグが備えられる。スパークプラグは、互いに離間した2つの電極間において火花放電を生じさせ、これにより混合気への点火を行うものである。
スパークプラグの電極の形状や配置については、これまでに様々なものが提案されている。例えば下記特許文献1に記載のスパークプラグは、中心電極側チップが設けられた中心電極と、接地電極側チップが設けられた接地電極とを備えている。中心電極は取り付け金具の内側に保持されており、接地電極は、取り付け金具の先端に設けられている。当該スパークプラグは、中心電極側チップの先端面と、接地電極側チップの先端面との間で火花放電を生じさせる。
上記スパークプラグは、接地電極のうち接地電極側チップが設けられている部分を、取り付け金具の中心軸に対して傾斜させている。これにより、接地電極側チップから中心電極側チップに向かう方向が、中心電極の中心軸に対して傾斜した方向となっている。また、接地電極側チップは、接地電極の側面から同方向に沿って伸びている。
このような構成においては、中心電極の直上となる位置(つまり、中心電極の中心軸と重なる位置)まで接地電極が伸びているような構成に比べて、接地電極と中心電極との間の空間が広めに確保される。このため、中心電極の近傍で生じた火炎核が、接地電極の表面に接触してその成長が阻害されてしまうような現象を防止することができ、良好な着火性能を発揮することができる。また、上記構成においては接地電極が短化される結果、接地電極の熱引き性が良好になるという効果も得られる。
更に、下記特許文献1には、中心電極の先端に設けられた中心電極側チップをも傾斜させることにより、中心電極側チップの先端面と、接地電極側チップの先端面とを、互いに平行な状態で対向させることについても記載されている。このような構成においては、火花放電に伴い中心電極側チップ等の一部が消耗した場合であっても、中心電極側チップと接地電極側チップとの間の距離、すなわち放電距離を一定に保つことができる。その結果、スパークプラグの着火性能を長期間に亘り安定的に維持することができる。
特開2002−324650号公報
上記特許文献1に記載のスパークプラグのように、取り付け金具の中心軸に対し接地電極を傾斜させた構成のスパークプラグにおいては、チップの先端面同士を互いに平行な状態で対向させようとすると、電極にチップを溶接する作業が行いにくくなるという問題がある。これは、チップの中心軸が(接合対象である)電極の中心軸に対して傾斜していると、溶接を行うために必要な設備や条件が従来とは異なるものとなってしまうからである。溶接の作業を容易に行うためには、接合部分におけるチップの中心軸が、電極の被接合面に対して垂直となっていることが好ましい。
本開示はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、取り付け金具の中心軸に対し接地電極を傾斜させ、且つ、チップの先端面同士を互いに平行な状態で対向させた構成としながらも、電極に対するチップの溶接を容易に行うことのできるスパークプラグを提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示に係るスパークプラグは、内燃機関用のスパークプラグ(100)であって、筒状の取り付け金具(10)と、取り付け金具の中心軸に沿って配置され、取り付け金具に対し電気的に絶縁された状態で保持されている中心電極(30)と、中心電極の一部から突出するように設けられた中心チップ(50)と、一端側が取り付け金具に固定されており、他端側に行くほど取り付け金具の中心軸(AX1)に近づくよう、少なくともその一部が当該中心軸に対して傾斜している接地電極(40)と、接地電極の一部から中心チップ側に向かって突出するように設けられた接地チップ(60)と、を備える。中心チップ及び接地チップのうち少なくとも一方は、中心電極又は接地電極に接合される部分であって、第1中心軸(AX51)に沿って直線状に伸びるように形成された第1部分(510)と、第1部分の先端側から、第1中心軸に対し傾斜した第2中心軸(AX52)に沿って直線状に伸びるように形成された第2部分(520)と、を有している。
このような構成のスパークプラグは、中心チップ及び接地チップのうち少なくとも一方が、互いに中心軸の方向が異なる第1部分と第2部分とを有しており、結果的にその全体が屈曲した状態となるように形成されている。このため、中心電極又は接地電極に接合される部分である第1部分の形状については、溶接作業に適した形状とした上で、放電の起点となる先端側の第2部分については、着火性能の向上に適した形状とすることが可能となる。つまり、チップの一方側端部の形状と他方側端部の形状とを、互いに独立に決定することが可能となる。
第1部分の形状を「溶接作業に適した形状」とすることの例としては、例えば、第1部分のうち電極側における端面を、第1中心軸に対して垂直とし、これにより被接合面に対して第1部分を垂直に立てることが挙げられる。また、第2部分の形状を「着火性能の向上に適した形状」とすることの例としては、例えば、第2部分のうち先端側(他方のチップ側)における端面を、第2中心軸に対して垂直とし、これにより2つのチップ(中心チップ、接地チップ)の先端面同士を互いに平行とすることが挙げられる。
尚、第1部分の先端側から伸びる第2部分は、第1部分の先端面に対して直接接合されていてもよく、一層又は複数層からなる他の部材を介して間接的に接合されていてもよい。
本開示によれば、取り付け金具の中心軸に対し接地電極を傾斜させ、且つ、チップの先端面同士を互いに平行な状態で対向させた構成としながらも、電極に対するチップの溶接を容易に行うことのできるスパークプラグが提供される。
本開示の第1実施形態に係るスパークプラグの全体構成を示す部分断面図である。 図1のスパークプラグのうち、火花放電が生じる部分の形状を拡大して示す図である。 中心チップの形状を示す斜視図である。 中心チップを形成するため方法について説明するための図である。 第1実施形態の変形例を示す斜視図である。 本開示の第2実施形態に係るスパークプラグの、中心チップの形状を示す斜視図である。 本開示の第3実施形態に係るスパークプラグの、中心チップの形状を示す斜視図である。 本開示の第4実施形態に係るスパークプラグの、中心チップの形状を示す斜視図である。 本開示の第5実施形態に係るスパークプラグの、中心チップの形状を示す斜視図である。 本開示の第6実施形態に係るスパークプラグの構成を示す図である。 本開示の第7実施形態に係るスパークプラグの構成を示す図である。 本開示の第8実施形態に係るスパークプラグの構成を示す図である。 本開示の第9実施形態に係るスパークプラグの構成を示す図である。 本開示の第10実施形態に係るスパークプラグの、中心チップの形状を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
第1実施形態に係るスパークプラグ100の構成について、図1を参照しながら説明する。スパークプラグ100は、内燃機関(不図示)の燃焼室において火花放電を生じさせ、これにより燃焼室内の混合気に点火を行うための装置である。スパークプラグ100は、取り付け金具10と、絶縁体20と、中心電極30と、接地電極40と、を備えている。
取り付け金具10は、内燃機関に取り付けられる部分である。取り付け金具10は全体が筒状に形成されており、その内側に後述の絶縁体20及び中心電極30を保持している。取り付け金具10の外側面には、雄螺子部13と、六角ナット部11とが形成されている。雄螺子部13は、内燃機関の壁に形成された螺子穴(内壁面に雌螺子加工された穴)に挿入され固定される部分である。スパークプラグ100を内燃機関に取り付ける際には、作業者がトルクレンチ等の工具を用いて六角ナット部11を回転させ、螺子穴に対するスパークプラグ100の締め付け及び固定を行う。スパークプラグ100が内燃機関に取り付けられると、中心電極30と接地電極40とが内燃機関の燃焼室内に配置された状態となる。
絶縁体20は、取り付け金具10と中心電極30との間における電気的な絶縁を確保するための部材である。絶縁体20は、本実施形態ではアルミナセラミックスにより形成されている。絶縁体20は全体が筒状に形成されており、その内部に中心電極30を保持している。絶縁体20は、その中心軸を取り付け金具10の中心軸AX1と一致させた状態で、取り付け金具10の内面に対し固定されている。絶縁体20のうち燃焼室側の端部21は、取り付け金具10の端部12から更に外方(図1では下方)に向けて突出している。また、絶縁体20のうち燃焼室とは反対側の端部23も、取り付け金具10から外方(図1では上方)に向けて突出している。
絶縁体20の内部には、中心電極30に電圧を印加するためのターミナル35の一部が収容されている。ターミナル35の他部は、絶縁体20の端部23から更に外方に向けて突出している。ターミナル35と中心電極30との間は、抵抗体を介して導通されている。
中心電極30は、ニッケルを主成分とするニッケル基合金により形成された略円柱形状の部材である。中心電極30は、その中心軸を取り付け金具10の中心軸AX1と一致させた状態で、絶縁体20の内面に対し固定されている。つまり、中心電極30は取り付け金具10の中心軸AX1に沿って配置されている。中心電極30のうち燃焼室側の端部は、絶縁体20の端部21から更に外方(図1では下方)に向けて突出している。図1に示されるように、中心電極30のうち端部21から突出している部分の形状は、先端側に行くほど径が小さくなるようなテーパー状となっている。中心電極30は、取り付け金具10に対し電気的に絶縁された状態で保持されている。
中心電極30のうち端部21から突出している部分の先端、すなわち燃焼室側の先端には、中心チップ50が設けられている。中心チップ50は、後述の接地チップ60と共に火花放電の起点となる部分であって、中心電極30の一部(先端)から突出するように設けられている。中心チップ50の具体的な形状については後述する。
接地電極40は、ニッケルを主成分とするニッケル基合金により形成された部材である。接地電極40の形状は概ね角柱形状となっている。接地電極40は、その一端が取り付け金具10のうち燃焼室側の端部12に溶接され固定されている。図1に示されるように、取り付け金具10の端部12のうち接地電極40が固定されている部分は、取り付け金具10の中心軸AX1から離間した位置となっている。接地電極40のうち当該部分とは反対側となる先端43は、燃焼室側に向けて突出している。
接地電極40のうち端部12の近傍の部分、すなわち図1において符号41が付された部分は、その中心軸が取り付け金具10の中心軸AX1と概ね平行となっている。接地電極40のうち先端43側の部分、すなわち図1において符号42が付された部分は、その中心軸が取り付け金具10の中心軸AX1に対して傾斜している。具体的には、先端43側に行くほど取り付け金具10の中心軸AX1に近づくように傾斜している。ただし、中心軸AX1に沿って見た場合においては、接地電極40と中心軸AX1とは互いに重なっていない。
接地電極40のうち先端43の近傍となる位置には、接地チップ60が設けられている。本実施形態における接地チップ60は、白金を基材とした貴金属合金により形成された部材であって、その形状は円柱形状となっている。接地チップ60の材料としては、イリジウムを基材とした貴金属合金が用いられてもよい。
接地チップ60の一端は、接地電極40のうち中心軸AX1側の側面421に対して溶接され固定されている。接地チップ60の中心軸AX60は、側面421に対して垂直である。その結果、接地チップ60は、接地電極40の一部から中心チップ50側に向かって突出している。また、接地チップ60の中心軸AX60は、取り付け金具10の中心軸AX1に対して傾斜している。接地チップ60の先端面61は、中心軸AX60に対して垂直な面となっており、中心チップ50の先端面522(後述)と対向している。
中心チップ50と接地チップ60との間は離間しており、火花放電が生じる空間が両者の間に形成されている。内燃機関の動作中においては、取り付け金具10とターミナル35との間に高電圧が印加され、これにより中心チップ50と接地チップ60との間で火花放電が生じる。
図2及び図3を参照しながら、中心チップ50の具体的な形状について説明する。図2は、スパークプラグ100のうち火花放電が生じる部分の形状、すなわち、中心チップ50や接地チップ60及びその近傍部分における形状を拡大して示した図である。図3は、中心チップ50の形状を示す斜視図である。尚、図3に示される中心チップ50は、図2に示されるものを上下逆にした状態で描かれている。
中心チップ50は、第1部分510と第2部分520とを有しており、これら2つの部材を例えば拡散接合することによって形成されている。第1部分510は、中心チップ50のうち中心電極30側の部分であって、中心電極30の先端面31に接合される部分である。第1部分510は、中心電極30と同様にニッケルを基材とする合金により形成されている。第1部分510の形状は略円柱形状となっている。第1部分510は、中心電極30の先端面31から、第1部分510の中心軸AX51に沿って直線状に伸びるように設けられている。中心軸AX51は中心軸AX1と一致している。中心軸AX51は、本実施形態における「第1中心軸」に該当する。
中心電極30の先端面31は、取り付け金具10の中心軸AX1に対し垂直な面として形成されている。また、第1部分510のうち中心電極30側の端面511(つまり、第2部分520とは反対側の端面)は、第1部分510の中心軸AX51に対して垂直な面として形成されている。第1部分510は、その端面511を先端面31の中央となる位置に設置した状態で溶接固定されている。その結果、第1部分510は、その中心軸AX51が先端面31に対して垂直となるように接続されている。
第1部分510のうち第2部分520側の端面512は、中心軸AX1や中心軸AX51に対して傾斜した面として形成されている。端面512は、接地チップ60の中心軸AX60に対して垂直な面となるように形成されている。換言すれば、端面512は、接地電極40の側面421と平行な面となるように形成されている。
第2部分520は、中心チップ50のうち接地チップ60側の部分である。第2部分520は、接地チップ60と同様に白金を基材とした貴金属合金(つまり、白金を含む合金)により形成された部材であって、その形状は円柱形状となっている。第2部分520の材料としては、イリジウムを基材とした貴金属合金(つまり、イリジウムを含む合金)が用いられてもよい。
第2部分520は、第1部分510の端面512から、第2部分520の中心軸AX52に沿って直線状に伸びるように設けられている。第2部分520のうち第1部分510側の端面521、及び、第2部分520のうち接地チップ60側の先端面522は、いずれも、中心軸AX52に対して垂直な面として形成されている。中心軸AX52は、接地チップ60の中心軸AX60と一致している。このため、第2部分520の先端面522は、接地チップ60の先端面61と互いに平行な状態で対向している。中心軸AX52は、本実施形態における「第2中心軸」に該当する。
以上のような構成としたことの効果について説明する。図2に示されるように、本実施形態では、中心電極30の直上となる位置(つまり、中心軸AX1と重なるような位置)までは接地電極40の先端43が伸びていないので、接地電極40と中心電極30との間の空間が広めに確保されている。このため、中心電極30の近傍で生じた火炎核が、接地電極40の表面に接触してその成長が阻害されてしまうような現象を防止することができ、良好な着火性能を発揮することが可能となっている。また、上記構成においては接地電極40が短化され、接地電極40の熱引き性が良好になるという効果も得られる。
本実施形態のように接地電極40を傾斜させた構成においては、燃焼室内の気流が接地電極40に沿って案内されること等により、図2の矢印AR1に沿った方向に向けて気流が流れる傾向がある。当該気流の影響により、中心チップ50と接地チップ60との間で生じる火花放電の経路は、符号SP1を付して示されるような経路、すなわち、図2においては接地チップ60の右下側の空間に向かって膨らむような経路となる。火花放電が膨らむ方向の空間は、接地電極40の傾斜によって広く確保されている。このため、本実施形態においては比較的大きな火花が形成されやくなっており、スパークプラグ100の着火性能が向上している。
また、本実施形態では、接地チップ60の先端面61と、中心チップ50の先端面522とが互いに平行な状態で対向している。このため、火花放電の衝撃により接地チップ60等の一部が消耗したとしても、中心チップ50と接地チップ60との間の距離、すなわち放電距離は変化することなく一定のままで維持される。その結果、火花放電を安定的に生じさせることができ、スパークプラグ100の着火性能を長期間に亘り安定的に維持することができる。
ところで、中心軸AX1に対し接地電極40が傾斜しており、且つ、チップの先端面同士が互いに平行な状態で対向しているようなスパークプラグ100の構成としては、上記とは異なる構成とすることも考えられる。例えば、中心電極30の先端面31を中心軸AX1に対して斜めとなるように形成し、このような先端面31の上に円柱形状のチップを接合するような態様とすることも考えられる。また、チップのうち中心電極30側の端面を斜めにカットし、当該端面を中心電極30の先端面31に接合するような態様とすることも考えられる。
しかしながら、そのような構成においては、中心電極30に対し中心チップを傾斜させた状態で溶接する必要があるので、溶接を行うために必要な設備や条件が従来とは異なるものとなってしまう。その結果、溶接作業が行いにくくなってしまうことが懸念される。
これに対し、本実施形態では、中心チップ50のうち中心電極30側の部分、すなわち中心電極30に溶接される部分である第1部分510の形状が、先端面31に対して垂直であり、且つ中心電極30の長手方向(中心軸AX1)に沿って伸びるような形状となっている。このため、溶接のためにレーザを当てる方向は、図3の矢印AR2で示されるように、中心軸AX1に対して垂直な方向となる。また、溶接位置を周方向に沿って変化させる際においては、溶接の方向や溶接部の高さ(中心軸AX1に沿った位置)を一定のままとすることができる。更に、溶接部分においては中心チップ50が特定の方向に傾いていないので、周方向の全体に亘り溶接を均等に行うことができる。以上のような理由により、本実施形態では、中心電極30に対する中心チップ50の溶接を、従来と同様の手順で容易に行うことが可能となっている。
以上のように本実施形態では、中心チップ50のうち、中心電極30に接合される部分である第1部分510の形状については、溶接作業に適した形状とした上で、放電の起点となる先端側の第2部分520については、着火性能の向上に適した形状としている。つまり、中心チップ50の一方側端部の形状と他方側端部の形状とを、それぞれの機能のために適した形状となるよう、互いに独立に決定している。
また、火花放電に対する耐久性の高い貴金属合金を、中心チップ50の全体ではなく一部のみに用いることとすることで、貴金属合金の使用量を抑制することができる、という効果も奏する。
尚、第1部分510に対する第2部分520の接合は、本実施形態では拡散接合により行われている。このような態様に替えて、当該接合を溶接によって行うこととしてもよい。しかしながら、この場合は図4(A)に示されるように、溶接による溶融部540が第1部分510と第2部分520との間に形成されることで、中心軸AX52に沿った第2部分520の長さL1が、当初の長さよりも短くなってしまうこととなる。放電の起点となり得る範囲を広く確保するという観点からは、当該長さは長めに確保しておくことが望ましい。
本実施形態のように、第1部分510に対する第2部分520の接合を拡散接合により行えば、上記のような溶融部540は形成されない。その結果、図4(B)に示されるように、中心軸AX52に沿った第2部分520の長さを、当初の長さにほぼ等しい長さL2とすることが可能となっている。これにより、スパークプラグ100の着火性能がより向上している。
第1実施形態の変形例について、図5を参照しながら説明する。この変形例では、第1部分510の端面512が、中心軸AX51に対して垂直な面となるように形成されている。一方、第2部分520の端面521、すなわち端面512に接合される面が、中心軸AX52に対して傾斜した面として形成されている。尚、第2部分520の先端面522は、上記第1実施形態と同様に、中心軸AX52に対して垂直な面となっている。
この変形例のように、第1部分510ではなく第2部分520の端部を斜めにカットしたような構成でも、第1実施形態と同様の効果を奏する。ただし、貴金属材料からなる第2部分520は加工性が悪いことに鑑みれば、第1実施形態のように、第1部分510の端部の方を斜めにカットしたような構成の方が好ましい。
第2実施形態について、図6を参照しながら説明する。第2実施形態に係るスパークプラグ100は、中心チップ50aの形状においてのみ第1実施形態と異なっており、その他の構成については第1実施形態と同じである。以下では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態では、第1部分510a及び第2部分520aのそれぞれが、円柱形状ではなく四角柱形状となるように形成されている。第1部分510aのうち中心電極30側の端面(第1実施形態における端面511に相当する部分)は、第1部分510aの中心軸AX51に対して垂直な面として形成されている。第1部分510aは、当該端面を先端面31の中央となる位置に設置した状態で溶接固定されている。その結果、第1部分510aは、その中心軸AX51が先端面31に対して垂直となるように接続されている。
第1部分510aのうち第2部分520a側の端面512aは、中心軸AX2に対して傾斜した面として形成されている。端面512aは、第1実施形態における端面512と同様に、接地チップ60の中心軸AX60に対して垂直な面となるように形成されている。
第2部分520aは、第1部分510aの端面512aから、第2部分520aの中心軸AX52に沿って直線状に伸びるように設けられている。第2部分520aのうち第1部分510a側の端面(第1実施形態における端面521に相当する部分)、及び、第2部分520aのうち接地チップ60側の先端面522aは、いずれも、中心軸AX52に対して垂直な面として形成されている。中心軸AX2は、接地チップ60の中心軸AX60と一致している。このため、本実施形態においても、第2部分520aの先端面522aは、接地チップ60の先端面61と互いに平行な状態で対向している。以上のような態様でも、第1実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。
第3実施形態について、図7を参照しながら説明する。第3実施形態に係るスパークプラグ100は、中心チップ50bの形状においてのみ第1実施形態と異なっており、その他の構成については第1実施形態と同じである。以下では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態では、第1部分510bが円柱形状ではなく四角柱形状となるように形成されており、その形状は第2実施形態における第1部分510aの形状と同一である。一方、第2部分520bの形状は円柱形状となっており、その形状は第1実施形態における第2部分520の形状と同一である。このため、第1部分510bのうち第2部分520b側の端面512bは、中心軸AX51に対して傾斜した面となっており、接地チップ60の中心軸AX60に対して垂直な面となっている。また、第2部分520bのうち接地チップ60側の先端面522bは、いずれも、中心軸AX52に対して垂直な面となっており、接地チップ60の先端面61と互いに平行な状態で対向している。以上のような態様でも、第1実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。
尚、中心チップ50bの形状は、本実施形態のように中心電極30側の第1部分510bのみを四角柱形状とすることに換えて、接地チップ60側の第2部分520bのみを四角柱形状としてもよい。中心軸AX51と垂直な断面における第1部分510bの断面形状や、中心軸AX52と垂直な断面における第2部分520bの断面形状は、それぞれ任意の形状とすることができる。
第4実施形態について、図8を参照しながら説明する。第4実施形態に係るスパークプラグ100は、中心チップ50cの形状においてのみ第1実施形態と異なっており、その他の構成については第1実施形態と同じである。以下では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態では、第1部分510cと第2部分520cとの間に、中間層530cが形成されている。中間層530cは、第1部分510cにおける端面512cの全体、及び、第2部分520cにおける端面521cの全体、のそれぞれに対して接合されている。中間層530cは、第1部分510cの材料及び第2部分520cの材料のいずれとも異なる材料によって形成されている。本実施形態における中間層530cの材料は、白金とニッケルの両方を含有する合金が用いられている。その結果、中間層530cの線膨張係数は、第1部分510cの線膨張係数よりも小さくなっており、第2部分520cの線膨張係数よりも大きくなっている。このような中間層530cが形成されていることにより、第1部分510cと第2部分520cとの間に生じる熱応力が緩和されている。その結果、内燃機関の内部における冷熱環境下に中心チップ50cが曝されても、中心チップ50cが分離してしまうようなことが防止される。
第5実施形態について、図9を参照しながら説明する。第5実施形態に係るスパークプラグ100は、中心チップ50dの形状においてのみ第1実施形態と異なっており、その他の構成については第1実施形態と同じである。以下では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態における第1部分510dの形状は四角柱形状となっている。第1部分510dのうち中心電極30側の端面511d、及び、第1部分510dのうち第2部分520d側の端面512dは、いずれも、中心軸AX51に対して垂直な面として形成されている。
本実施形態における第2部分520dの形状は、その中心軸が途中で屈曲したような四角柱形状となっている。第2部分520dのうち第1部分510d側の部分(以下、当該部分のことを「垂直部525d」とも表記する)は、端面512dに対して垂直に延びるように形成されており、その中心軸がAX51と一致している。また、第2部分520dのうち接地チップ60側の部分(以下、当該部分のことを「傾斜部526d」とも表記する)は、その中心軸AX52が中心軸AX51に対して傾斜している。この傾斜部526dの中心軸AX52は、第1実施形態における中心軸AX52と同様に、接地チップ60の中心軸AX60と一致している。また、傾斜部526dの先端面522dは、中心軸AX52に対して垂直な面であり、接地チップ60の先端面61と互いに平行な状態で対向している。図9では、垂直部525dと傾斜部526dとの境界が点線DL1で示されている。
垂直部525dの材料と、傾斜部526dの材料とは、互いに同一の材料であってもよく、互いに異なる材料であってもよい。例えば、傾斜部526dは白金を基材とする貴金属合金で形成されており、垂直部525dは第1部分510dと同じ材料(ニッケルを基材とする合金)で形成されているような態様としてもよい。
本実施形態のように、第2部分520dの全体ではなく先端部分のみを中心軸AX51に対し傾斜させた態様であっても、第1実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。尚、垂直部525dの形状は、図9に示されるものとは異なる形状であってもよい。
第6実施形態について、図10を参照しながら説明する。第6実施形態に係るスパークプラグ100は、中心チップ50eの形状及び接地チップ60eの形状においてのみ第1実施形態と異なっており、その他の構成については第1実施形態と同じである。以下では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態における中心チップ50eの形状は、第1実施形態における接地チップ60の形状と同じ形状となっている。つまり、中心チップ50eは円柱形状に形成されており、その中心軸AX50は中心電極30の先端面31に対して垂直となっている。中心チップ50eの中心軸AX50は、取り付け金具10の中心軸AX1と一致している。中心チップ50eのうち接地チップ60e側の先端面51eは、中心軸AX50に対して垂直となるように形成されている。
本実施形態における接地チップ60eの形状は、第1実施形態における中心チップ50の形状と同じ形状となっている。つまり、接地チップ60eは第1部分610eと第2部分620eとを有しており、これら2つの部材を拡散接合することによって形成されている。これにより接地チップ60eは、その中心軸が途中で屈曲したような円柱形状となっている。
第1部分610eは、接地チップ60eのうち接地電極40側の部分であって、接地電極40の側面421に接合される部分である。第1部分610eの形状は略円柱形状となっている。第1部分610eは、接地電極40の側面421から、第1部分610eの中心軸AX61に沿って直線状に伸びるように設けられている。
第1部分610eのうち接地電極40側の端面611e(つまり、第2部分620eとは反対側の端面)は、第1部分610eの中心軸AX61に対して垂直な面として形成されている。第1部分610eは、その端面611eを接地電極40の側面421に設置した状態で溶接固定されている。その結果、第1部分610eは、その中心軸AX61が側面421に対して垂直となるように接続されている。
第1部分610eのうち第2部分620e側の端面612eは、中心軸AX61に対して傾斜した面として形成されている。また、端面612eは、中心チップ50eの中心軸AX50に対して垂直な面となるように形成されている。換言すれば、端面612eは、中心電極30の先端面31と平行な面となるように形成されている。
第2部分620eは、接地チップ60eのうち中心チップ50e側の部分である。第2部分620eの形状は円柱形状となっている。第2部分620eは、第1部分610eの端面612eから、第2部分620eの中心軸AX62に沿って直線状に伸びるように設けられている。第2部分620eのうち第1部分610e側の端面621e、及び、第2部分620eのうち中心チップ50e側の先端面622eは、いずれも、中心軸AX62に対して垂直な面として形成されている。中心軸AX62は、中心チップ50の中心軸AX50と一致している。このため、第2部分620eの先端面622eは、中心チップ50eの先端面51eと互いに平行な状態で対向している。
以上のような構成においては、接地チップ60eのうち接地電極40側の部分、すなわち接地電極40に溶接される部分である第1部分610eの形状が、側面421に対して垂直となっている。このため、接地電極40に対する接地チップ60eの溶接を比較的容易に行うことが可能となっている。つまり、本実施形態でも第1実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。
第7実施形態について、図11を参照しながら説明する。第7実施形態に係るスパークプラグ100は、中心チップの形状及び接地チップの形状においてのみ第1実施形態と異なっており、その他の構成については第1実施形態と同じである。以下では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態における中心チップの形状は、第1実施形態(図2を参照)における中心チップ50の形状と概ね同一である。従って、本実施形態における中心チップについても「中心チップ50」と表記する。本実施形態の中心チップ50は、中心軸AX51と中心軸AX52とのなす角度が、第1実施形態の場合と比べて僅かに大きくなっている。つまり、途中において屈曲している中心チップ50の屈曲度合いが、図2に示される第1実施形態の場合に比べて僅かに小さくなっている。
本実施形態における接地チップの形状は、第6実施形態(図10を参照)における接地チップ60eの形状と概ね同一である。従って、本実施形態における接地チップについても「接地チップ60e」と表記する。本実施形態の接地チップ60eは、中心軸AX61と中心軸AX62とのなす角度が、第6実施形態の場合と比べて僅かに大きくなっている。つまり、途中において屈曲している接地チップ60eの屈曲度合いが、図10に示される第6実施形態の場合に比べて僅かに小さくなっている。その結果、中心軸AX52と中心軸AX62とは互いに一致している。また、中心チップ50の先端面522と、接地チップ60eの先端面622eとは、互いに平行な状態で対向している。
以上のような構成においては、中心チップ50のうち中心電極30側の部分、すなわち中心電極30に溶接される部分である第1部分510の形状が、中心電極30の先端面31に対して垂直となっている。このため、中心電極30に対する中心チップ50の溶接を比較的容易に行うことが可能となっている。つまり、本実施形態でも第1実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。
また、接地チップ60eのうち接地電極40側の部分、すなわち接地電極40に溶接される部分である第1部分610eの形状が、側面421に対して垂直となっている。このため、接地電極40に対する接地チップ60eの溶接を比較的容易に行うことが可能となっている。つまり、本実施形態でも第6実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。
第8実施形態について、図12を参照しながら説明する。第8実施形態に係るスパークプラグ100は、接地電極の形状及び接地チップ60gの形状においてのみ第1実施形態と異なっており、その他の構成については第1実施形態と同じである。以下では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態における接地電極の形状は、第1実施形態(図2を参照)における接地電極40の形状と概ね同一である。従って、本実施形態における接地電極についても「接地電極40」と表記する。本実施形態の接地電極40は、先端43に向かって伸びる部分(符号42が付された部分)の長さが第1実施形態の場合よりも短くなっている。このため、中心軸AX52に沿って見た場合においては、中心チップ50の第2部分520と、接地電極40のうち符号42が付された部分とが互いに重なっていない。
本実施形態における接地チップ60gの形状は四角柱形状となっている。接地チップ60gは、その一端側部分における側面が、接地電極40の側面421に対して溶接されている。接地チップ60gの他端側部分は、接地電極40の先端43よりも更に中心軸AX1側に向かって突出している。接地チップ60gの中心軸AX60は、中心軸AX52に対して垂直である。従って、接地チップ60gのうち上記他端側部分においては、接地チップ60gの側面61gと、中心チップ50の先端面522とが、互いに平行な状態で対向している。以上のような態様でも、第1実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。
尚、接地チップ60gの材料は、白金やイリジウムを基材とした貴金属合金であってもよく、ニッケルを基材とする合金であってもよい。
第9実施形態について、図13を参照しながら説明する。第9実施形態に係るスパークプラグ100は、中心チップの形状、接地電極の形状、及び接地チップ60hの形状においてのみ第1実施形態と異なっており、その他の構成については第1実施形態と同じである。以下では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態における中心チップの形状は、第6実施形態(図10を参照)における中心チップ50eの形状と同一である。従って、本実施形態における中心チップについても「中心チップ50e」と表記する。
本実施形態における接地電極の形状は、第1実施形態(図2を参照)における接地電極40の形状と概ね同一である。従って、本実施形態における接地電極についても「接地電極40」と表記する。本実施形態の接地電極40は、先端43に向かって伸びる部分(符号42が付された部分)の長さが第1実施形態の場合よりも短くなっている。このため、中心軸AX52に沿って見た場合においては、中心チップ50の第2部分520と、接地電極40のうち符号42が付された部分とが互いに重なっていない。
本実施形態における接地チップ60hは、図6に示される第2実施形態における中心チップ50aと同様の形状となるように形成されている。接地チップ60hは、第1部分610hと第2部分620hとを拡散接合することによって形成されており、その中心軸が途中で屈曲したような四角柱形状となっている。
第1部分610hは、接地チップ60hのうち接地電極40側の部分である。第1部分610hは、その中心軸AX61を接地電極40の先端側部分(符号42が付された部分)に沿わせた状態で、その側面が接地電極40の側面421に溶接固定されている。接地チップ60hのうち第2部分620h側の端面612hは、中心軸AX61に対して傾斜した面であって、且つ、取り付け金具10の中心軸AX1と平行な面となるように形成されている。また、接地チップ60hのうち、端面612hとは反対側の端面611hは、中心軸AX61に対して垂直となるように形成されている。
第2部分620hは、第1部分610hの端面612hから、第2部分620hの中心軸AX62に沿って直線状に伸びるように設けられている。第2部分620hのうち第1部分610h側の端面621h、及び、第2部分620hのうち中心チップ50側の先端面622hは、いずれも、中心軸AX62に対して垂直な面として形成されている。
中心軸AX62は、中心チップ50eの中心軸AX50に対して垂直である。このため、第2部分620hのうち中心チップ50e側の側面623hは、中心軸AX50に対して垂直であり、且つ中心チップ50eの先端面51eに対して平行となっている。第2部分620hのうち先端面622hの近傍部分においては、第2部分620hの側面623hと、中心チップ50eの先端面51eとが、互いに平行な状態で対向している。以上のような態様でも、第1実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。
第10実施形態について、図14を参照しながら説明する。第10実施形態に係るスパークプラグ100は、中心チップ50iの形状においてのみ第1実施形態と異なっており、その他の構成については第1実施形態と同じである。以下では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態における中心チップ50iでは、中心電極30側の部分である第1部分510iの一部に、拡径部516iが形成されている。拡径部516iは、第1部分510iのうち他の部分(符号515iが付された部分)よりもその直径が大きくなるように形成された部分であって、第1部分510iのうち最も中心電極30寄りとなる位置に形成されている。拡径部516iの中心軸は、第1部分510iの他の部分における中心軸AX51や、取り付け金具10の中心軸AX1と一致している。
尚、第1部分510iのうち符号515iが付された部分の形状は、第1実施形態における第1部分510に対し、その直径を一回り小さくしたような形状となっている。また、第2部分520iの形状は、第1実施形態における第2部分520に対し、その直径を一回り小さくしたような形状となっている。
このように、第1部分510iの直径が全体で均一となっていないような態様であっても、第1実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。
以上、具体例を参照しつつ本開示の実施の形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本開示の特徴を含む限り本開示の範囲に包含される。
100:スパークプラグ
10:取り付け金具
30:中心電極
40:接地電極
50:中心チップ
60:接地チップ
510:第1部分
520:第2部分
530c:中間層
AX1,AX2:中心軸

Claims (8)

  1. 内燃機関用のスパークプラグ(100)であって、
    筒状の取り付け金具(10)と、
    前記取り付け金具の中心軸に沿って配置され、前記取り付け金具に対し電気的に絶縁された状態で保持されている中心電極(30)と、
    前記中心電極の一部から突出するように設けられた中心チップ(50)と、
    一端側が前記取り付け金具に固定されており、他端側に行くほど前記取り付け金具の中心軸(AX1)に近づくよう、少なくともその一部が当該中心軸に対して傾斜している接地電極(40)と、
    前記接地電極の一部から前記中心チップ側に向かって突出するように設けられた接地チップ(60)と、を備え、
    前記中心チップ及び前記接地チップのうち少なくとも一方は、
    前記中心電極又は前記接地電極に接合される部分であって、第1中心軸(AX51)に沿って直線状に伸びるように形成された第1部分(510)と、
    前記第1部分の先端側から、前記第1中心軸に対し傾斜した第2中心軸(AX52)に沿って直線状に伸びるように形成された第2部分(520)と、を有しているスパークプラグ。
  2. 前記第1部分のうち、前記第2部分とは反対側の端面(511)が、前記第1中心軸に対して垂直となるように形成されている、請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記第1部分と前記第2部分とは、互いに異なる材料で形成されている、請求項2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記第2部分の両端に形成されたそれぞれの端面(521,522)が、いずれも前記第2中心軸に対して垂直となるように形成されている、請求項3に記載のスパークプラグ。
  5. 前記第1部分と前記第2部分との間には、
    前記第1部分の材料及び前記第2部分の材料のいずれとも異なる材料、により中間層(530c)が形成されている、請求項3又は4に記載のスパークプラグ。
  6. 前記中間層の線膨張係数は、前記第1部分の線膨張係数よりも小さく、且つ前記第2部分の線膨張係数よりも大きい、請求項5に記載のスパークプラグ。
  7. 前記第1部分はニッケルを含む合金により形成されており、前記第2部分は貴金属合金により形成されている、請求項3乃至6のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  8. 前記貴金属合金は白金又はイリジウムを含む合金である、請求項7に記載のスパークプラグ。
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