JP6780381B2 - スパークプラグ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法に関する。
内燃機関には、燃焼室内の混合気に点火を行うためのスパークプラグが備えられる。スパークプラグは、互いに離間した2つの電極間において火花放電を生じさせ、これにより混合気への点火を行うものである。
スパークプラグの電極の形状や配置については、これまでに様々なものが提案されている。例えば下記特許文献1に記載のスパークプラグは、中心電極側チップが設けられた中心電極と、接地電極側チップが設けられた接地電極とを備えている。中心電極は取り付け金具の内側に保持されており、接地電極は、取り付け金具の先端に設けられている。当該スパークプラグは、中心電極側チップの先端面と、接地電極側チップの先端面との間で火花放電を生じさせる。
上記スパークプラグは、接地電極のうち接地電極側チップが設けられている部分を、取り付け金具の中心軸に対して傾斜させている。これにより、接地電極側チップから中心電極側チップに向かう方向が、中心電極の中心軸に対して傾斜した方向となっている。また、接地電極側チップは、接地電極の側面から同方向に沿って伸びている。
このような構成においては、中心電極の直上となる位置(つまり、中心電極の中心軸と重なる位置)まで接地電極が伸びているような構成に比べて、接地電極と中心電極との間の空間が広めに確保される。このため、中心電極の近傍で生じた火炎核が、接地電極の表面に接触してその成長が阻害されてしまうような現象を防止することができ、良好な着火性能を発揮することができる。また、上記構成においては接地電極が短化される結果、接地電極の熱引き性が良好になるという効果も得られる。
更に、下記特許文献1には、中心電極の先端に設けられた中心電極側チップをも傾斜させることにより、中心電極側チップの先端面と、接地電極側チップの先端面とを、互いに平行な状態で対向させることについても記載されている。このような構成においては、火花放電に伴い中心電極側チップ等の一部が消耗した場合であっても、中心電極側チップと接地電極側チップとの間の距離、すなわち放電距離を一定に保つことができる。その結果、スパークプラグの着火性能を長期間に亘り安定的に維持することができる。
特開2002−324650号公報
上記特許文献1に記載されているような、接地電極が傾斜した構成のスパークプラグにおいては、燃焼室の気流の一部が接地電極の傾斜部分に沿って流れやすくなっている。スパークプラグの電極間で生じる火花放電の経路は、上記のような気流の影響により、接地電極から離れる方向に向けて円弧状に膨らむような経路となる傾向がある。その結果、例えば中心電極とチップとの溶接部分まで火花放電の起点が移動し、当該部分が短期間のうちに消耗してしまう可能性がある。
本開示はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、火花放電に伴う電極の消耗を抑制することのできるスパークプラグ、及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示に係るスパークプラグは、内燃機関用のスパークプラグ(100)であって、筒状の取り付け金具(10)と、一端側が取り付け金具に固定されており、他端側に行くほど取り付け金具の中心軸(AX1)に近づくよう、少なくともその一部が当該中心軸に対して傾斜している接地電極(40)と、接地電極の一部から突出するように設けられた接地チップ(60)と、取り付け金具の中心軸に沿って配置されており、その端面である被溶接面(31)の法線が接地電極側に向かって傾斜している中心電極(30)と、その中心軸を被溶接面に対して垂直とした状態で被溶接面に溶接されており、中心電極の中心軸に対して傾斜した状態で設けられた中心チップ(50)と、を備える。中心チップの側面(53)のうち、被溶接面への溶接によって形成された溶融部(70)を除く部分を健全部とし、中心チップの中心軸に沿った健全部の長さを健全部長さとしたときに、中心チップのうち、中心チップの傾斜方向側とは反対側の側面における健全部長さ(L2)が、中心チップのうち、中心チップの傾斜方向側の側面における健全部長さ(L1)よりも長くなるように、溶融部が形成されている。
このような構成のスパークプラグでは、中心チップのうち、中心チップの傾斜方向側とは反対側の側面、すなわち、接地電極が存在する側とは反対側となる部分における健全部長さが、接地電極が存在する側における健全部長さよりも長くなっている。つまり、気流の影響により円弧状となった火花放電の起点となりやすい部分においては、それ以外の部分に比べてその健全部長さが長くなっている。その結果、火花放電の起点が、比較的消耗しやすい部分である溶接部分にまで到達する確率が低くなるので、火花放電に伴う電極の消耗が抑制される。
また、本開示に係るスパークプラグの製造方法は、上記構成のスパークプラグの製造方法であって、中心電極及び中心チップをそれぞれ準備する準備工程と、中心チップの中心軸が被溶接面に対して垂直となるように、被溶接面上に中心チップを設置する設置工程と、中心チップと被溶接面との間にレーザーを照射し、中心チップを被溶接面に溶接する溶接工程と、を有する。溶接工程において、例えば照射されるレーザーの強度を場所により変化させることで、中心チップの側面における健全部長さの分布を上記のように適切なものとすることができる。
本開示によれば、火花放電に伴う電極の消耗を抑制することのできるスパークプラグ、及びその製造方法が提供される。
本開示の実施形態に係るスパークプラグの全体構成を示す部分断面図である。 図1のスパークプラグのうち、火花放電が生じる部分の形状を拡大して示す図である。 中心電極と中心チップとの接合部分における形状を示す斜視図である。 火花放電に伴う電極の消耗量の変化を示す図である。 中心電極と中心チップとの接合部分における形状を側面視で示す図である。 中心チップのうち、火花放電の起点となりやすい範囲を説明するための図である。 中心電極に対し中心チップを溶接する方法について説明するための図である。 中心電極に対し中心チップを溶接する方法について説明するための図である。 溶接時におけるレーザーの照射位置の変化について説明するための図である。 溶接時におけるレーザーの強度の変化を示す図である。 中心電極に対し中心チップを溶接する方法の変形例について説明するための図である。 溶接された部分の状態を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施形態に係るスパークプラグ100の構成について、図1を参照しながら説明する。スパークプラグ100は、内燃機関(不図示)の燃焼室において火花放電を生じさせ、これにより燃焼室内の混合気に点火を行うための装置である。スパークプラグ100は、取り付け金具10と、絶縁体20と、中心電極30と、接地電極40と、を備えている。
取り付け金具10は、内燃機関に取り付けられる部分である。取り付け金具10は全体が筒状に形成されており、その内側に後述の絶縁体20及び中心電極30を保持している。取り付け金具10の外側面には、雄螺子部13と、六角ナット部11とが形成されている。雄螺子部13は、内燃機関の壁に形成された螺子穴(内壁面に雌螺子加工された穴)に挿入され固定される部分である。スパークプラグ100を内燃機関に取り付ける際には、作業者がトルクレンチ等の工具を用いて六角ナット部11を回転させ、螺子穴に対するスパークプラグ100の締め付け及び固定を行う。スパークプラグ100が内燃機関に取り付けられると、中心電極30と接地電極40とが内燃機関の燃焼室内に配置された状態となる。
絶縁体20は、取り付け金具10と中心電極30との間における電気的な絶縁を確保するための部材である。絶縁体20は、本実施形態ではアルミナセラミックスにより形成されている。絶縁体20は全体が筒状に形成されており、その内部に中心電極30を保持している。絶縁体20は、その中心軸を取り付け金具10の中心軸AX1と一致させた状態で、取り付け金具10の内面に対し固定されている。絶縁体20のうち燃焼室側の端部21は、取り付け金具10の端部12から更に外方(図1では下方)に向けて突出している。また、絶縁体20のうち燃焼室とは反対側の端部23も、取り付け金具10から外方(図1では上方)に向けて突出している。
絶縁体20の内部には、中心電極30に電圧を印加するためのターミナル35の一部が収容されている。ターミナル35の他部は、絶縁体20の端部23から更に外方に向けて突出している。ターミナル35と中心電極30との間は、抵抗体を介して導通されている。
中心電極30は、ニッケルを主成分とするニッケル基合金により形成された略円柱形状の部材である。中心電極30は、その中心軸を取り付け金具10の中心軸AX1と一致させた状態で、絶縁体20の内面に対し固定されている。つまり、中心電極30は取り付け金具10の中心軸AX1に沿って配置されている。中心電極30のうち燃焼室側の端部は、絶縁体20の端部21から更に外方(図1では下方)に向けて突出している。図1に示されるように、中心電極30のうち端部21から突出している部分の形状は、先端側に行くほど径が小さくなるようなテーパー状となっている。中心電極30は、取り付け金具10に対し電気的に絶縁された状態で保持されている。
中心電極30のうち端部21から突出している部分の先端、すなわち燃焼室側の先端には、中心チップ50が設けられている。中心チップ50は、後述の接地チップ60と共に火花放電の起点となる部分であって、中心電極30の先端から突出するように設けられている。本実施形態における中心チップ50は、白金を基材とした貴金属合金により形成された部材であって、その形状は円柱形状となっている。中心チップ50の材料としては、イリジウムを基材とした貴金属合金が用いられてもよい。中心チップ50の具体的な形状については後述する。
接地電極40は、ニッケルを主成分とするニッケル基合金により形成された部材である。接地電極40の形状は概ね角柱形状となっている。接地電極40は、その一端が取り付け金具10のうち燃焼室側の端部12に溶接され固定されている。図1に示されるように、取り付け金具10の端部12のうち接地電極40が固定されている部分は、取り付け金具10の中心軸AX1から離間した位置となっている。接地電極40のうち当該部分とは反対側となる先端43は、燃焼室側に向けて突出している。
接地電極40のうち端部12の近傍の部分、すなわち図1において符号41が付された部分は、その中心軸が取り付け金具10の中心軸AX1と概ね平行となっている。接地電極40のうち先端43側の部分、すなわち図1において符号42が付された部分は、その中心軸が取り付け金具10の中心軸AX1に対して傾斜している。具体的には、先端43側に行くほど取り付け金具10の中心軸AX1に近づくように傾斜している。ただし、中心軸AX1に沿って見た場合においては、接地電極40と中心軸AX1とは互いに重なっていない。
接地電極40のうち先端43の近傍となる位置には、接地チップ60が設けられている。本実施形態における接地チップ60は、白金を基材とした貴金属合金により形成された部材であって、その形状は円柱形状となっている。接地チップ60の材料としては、イリジウムを基材とした貴金属合金が用いられてもよい。
接地チップ60の一端は、接地電極40のうち中心軸AX1側の側面421に対して溶接され固定されている。接地チップ60の中心軸AX60は、側面421に対して垂直である。その結果、接地チップ60は、接地電極40の一部から中心チップ50側に向かって突出している。また、接地チップ60の中心軸AX60は、取り付け金具10の中心軸AX1に対して傾斜している。接地チップ60の先端面61は、中心軸AX60に対して垂直な面となっており、中心チップ50の先端面51(後述)と対向している。
中心チップ50と接地チップ60との間は離間しており、火花放電が生じる空間が両者の間に形成されている。内燃機関の動作中においては、取り付け金具10とターミナル35との間に高電圧が印加され、これにより中心チップ50と接地チップ60との間で火花放電が生じる。
図2及び図3を参照しながら、火花放電が生じる部分の具体的な形状について説明する。図2は、中心チップ50や接地チップ60及びその近傍部分における形状を拡大して示した図である。図3は、中心チップ50の形状を示す斜視図である。尚、図3に示される中心チップ50は、図2に示されるものを上下逆にした状態で描かれている。
中心チップ50の形状は、接地チップ60と同様に円柱形状となっている。中心チップ50は、その中心軸AX50を中心軸AX1に対して傾斜させた状態で、中心電極30の先端に溶接され固定されている。中心軸AX1に対する中心軸AX50の傾斜角度(図2における「A」)は、20度から70度の範囲であることが好ましい。
中心チップ50の中心軸AX50は、接地チップ60の中心軸AX60と一致している。中心チップ50のうち接地チップ60側の先端面51は、中心軸AX50に対して垂直な面となっており、接地チップ60の先端面61と平行な状態で対向している。
中心チップ50と中心電極30との間には、溶接によって形成された溶融部70が介在している。溶融部70は、溶接の際に溶融した中心チップ50の材料と、同じく溶接の際に溶融した中心電極30の材料とが混ざり合った部分となっている。図2及び図3においては、溶接において一部が要する前における中心チップ50及び中心電極30の形状が、それぞれ点線で示されている。
溶接前においては、中心電極30の先端には平坦な先端面31が形成されている。先端面31は、接地電極40の側面421に対して平行な面となっており、その法線は中心軸AX50や中心軸AX60と平行である。先端面31は、その法線が中心軸AX1に対して傾斜するような面として形成されている。具体的には、先端面31の法線は接地電極40側(図2では左側)に向かって傾斜している。先端面31は、中心チップ50が設置され溶接される面であって、本実施形態における「被溶接面」に該当する。
溶接前においては、中心チップ50のうち先端面51とは反対側の部分に端面52が形成されている。端面52は、先端面51と同様に、中心軸AX50に対して垂直な円形の面として形成されている。溶接時においては、中心チップ50の端面52と中心電極30の先端面31とが互いに付き合わされた状態とされ、レーザーによる溶接が行われる。溶接の具体的な方法については後に説明する。
中心チップ50は、その中心軸AX50を先端面31(被溶接面)に対して垂直とした状態で、先端面31に対して溶接されている。その結果、中心チップ50は取り付け金具10の中心軸AX1(中心電極30の中心軸でもある)に対して傾斜した状態で設けられている。
本実施形態では、中心チップ50が接地電極40側(図2では左側)に向けて傾斜した状態となっている。中心チップ50が傾斜している方向、すなわち、中心チップ50から接地電極40側に向かう方向のことを、以下では中心チップ50の「傾斜方向」と称する。図2には、本実施形態における傾斜方向が矢印AR1で示されている。
図2に示されるように、本実施形態では、中心電極30の直上となる位置(つまり、中心軸AX1と重なるような位置)までは接地電極40の先端43が伸びていないので、接地電極40と中心電極30との間の空間が広めに確保されている。このため、中心電極30の近傍で生じた火炎核が、接地電極40の表面に接触してその成長が阻害されてしまうような現象を防止することができ、良好な着火性能を発揮することが可能となっている。また、上記構成においては接地電極40が短化され、接地電極40の熱引き性が良好になるという効果も得られる。
本実施形態のように接地電極40を傾斜させた構成においては、燃焼室内の気流が接地電極40に沿って案内されること等により、図2の矢印AR2に沿った方向に向けて気流が流れる傾向がある。当該気流の影響により、中心チップ50と接地チップ60との間で生じる火花放電の経路は、符号SP1を付して示されるような経路、すなわち、図2においては接地チップ60の右下側の空間に向かって円弧状に膨らむような経路となる。当該経路は、接地電極40から遠ざかる方向に円弧状に膨らんだ経路ということもできる。火花放電が膨らむ方向の空間は、接地電極40の傾斜によって広く確保されている。このため、本実施形態においては比較的大きな火花が形成されやくなっており、スパークプラグ100の着火性能が向上している。
また、本実施形態では、接地チップ60の先端面61と、中心チップ50の先端面51とが互いに平行な状態で対向している。このため、火花放電の衝撃により接地チップ60等の一部が消耗したとしても、中心チップ50と接地チップ60との間の距離、すなわち放電距離は変化することなく一定のままで維持される。その結果、火花放電を安定的に生じさせることができ、スパークプラグ100の着火性能を長期間に亘り安定的に維持することができる。
ところで、1回の火花放電における初期の段階においては、接地チップ60の先端面61の一部と、中心チップ50の先端面51の一部と、のそれぞれを起点として火花放電が生じる。その後は、気流の影響によって火花放電の経路が変化するため、図2に示されるように、火花放電の起点が中心チップ50の側面53等へと移動して行くことがある。気流の状態によっては、火花放電の起点が溶融部70に到達する可能性もある。
図4には、火花放電が生じている際における部材の消耗量の変化の例が示されている。線L1に示されるのは、中心チップ50の一部を起点として火花放電が生じている場合における、当該起点における中心チップ50の消耗量(消耗した体積)の時間変化である。また、線L2に示されるのは、溶融部70の一部を起点として火花放電が生じている場合における、当該起点における溶融部70の消耗量(消耗した体積)の時間変化である。
線L1と線L2とを比較すると明らかなように、溶融部70では火花放電に伴う消耗速度が比較的大きくなっている。このため、中心電極30と中心チップ50とによって形成された電極全体を長持ちさせるためには、可能な限り火花放電の起点を溶融部70までは到達させず、中心チップ50の先端面51や側面53に止めておくことが好ましい。
そこで、本実施形態に係るスパークプラグでは、溶融部70の形状を工夫することにより、火花放電の起点が溶融部70までは到達しにくい構成としている。
図5は、中心チップ50の中心軸AX50と、取り付け金具10の中心軸AX1との両方を含む面、に対して垂直な方向から見た場合における、中心チップ50及びその近傍の構成が示されている。図5においても、中心チップ50の傾斜方向が矢印AR1で示されている。図5に示されるように、溶融部70のうち傾斜方向側の部分、すなわち図5における左側の部分は、溶融部70のうち傾斜方向側とは反対側の部分、すなわち図5における右側の部分よりも厚く形成されている。
以下では、中心チップ50の側面53のうち、先端面31への溶接によって形成された溶融部70を除く部分のことを「健全部」と称する。また、中心チップ50の中心軸AX50に沿った健全部の長さのことを「健全部長さ」と称する。上記のように定義される健全部長さは、火花放電の最初の起点となる先端面51から、溶融部70までの距離に該当する。このため、火花放電の起点を溶融部70まで到達させないためには、健全部長さは長い方が好ましい。
本実施形態では、溶融部70が上記のように形成されていることにより、健全部長さが側面全体で一様とはなっておらず、中心チップ50の周方向に沿った位置によって健全部長さが変化するような構成となっている。具体的には、側面53のうち接地電極40に最も近い部分、すなわち、側面53のうち最も傾斜方向側(図5では左側)の部分における健全部長さが最も短くなっており、図5においては当該健全部長さが「L1」として示されている。また、側面53のうち接地電極40から最も遠い部分、すなわち、側面53のうち最も傾斜方向とは反対側(図5では右側)の部分における健全部長さが最も長くなっており、図5においては当該健全部長さが「L2」として示されている。
図6には、中心軸AX50に沿って見た場合における中心チップ50が示されている。図6においても、中心チップ50の傾斜方向が矢印AR1で示されている。つまり、図6においては、中心チップ50の左側となる位置に不図示の接地電極40が存在している。
図6では、側面53のうち接地電極40に最も近い部分(実際には中心軸AX50と平行な直線状の部分である)が、点P1として示されている。また、側面53のうち接地電極40から最も遠い部分(これも、実際には中心軸AX50と平行な直線状の部分である)が、点P2として示されている。点P1は、健全部長さが最も短いL1となる部分であり、点P2は、健全部長さが最も長いL2となる部分である。
図6では、点P1と点P2とを結ぶ直線が点線DL0として示されている。また、中心軸AX50(図6では先端面51の中心)を通る直線であって、点線DL0とのなす角度が45度となるような直線が、点線DL1及び点線DL2として示されている。側面53のうち点線DL1から点線DL1までの範囲R10は、中心チップ50の周方向において、接地電極40からの距離が最も遠い部分(点P2)を中心とした90度の範囲となっている。
図2を参照しながら既に述べたように、本実施形態のように接地電極40の一部が傾斜している構成のスパークプラグにおいては、火花放電の経路SP1が、接地電極40から遠ざかる方向に向かって円弧状に膨らむような経路となる傾向がある。このため、中心チップ50の側面における火花放電の起点は、傾斜方向とは反対側となる部分に集中しやすい。本発明者らが実験等によって確認したところによれば、図6に示される90度の範囲A10内の位置が火花放電の起点となる確率は74%であった。これに対し、中心チップ50の周方向において、接地電極40からの距離が最も近い部分(点P1)を中心とした90度の範囲内の位置が火花放電の起点となる確率は、僅か1%であった。
本実施形態では、上記のように火花放電の起点となりやすい部分における健全部長さ(L2)が、火花放電の起点となりにくい部分における健全部長さ(L1)よりも長くなるように、溶融部70が形成されている。つまり、接地電極40から遠い部分における健全部長さ(L2)が、接地電極に近い部分における健全部長さ(L1)よりも長くなるように、溶融部70が形成されている。
その結果、火花放電の起点が溶融部70までは到達しにくくなっているので、溶融部70の急速な消耗が防止されている。尚、火花放電を溶融部70まで到達させないための構成としては、例えば中心チップ50の長さを長くすることも考えられるしかしながら、そのような構成は、高価な貴金属材料の使用量が大きくなってしまうので好ましくない。本実施形態では、中心チップ50の長さを長くすることなく、溶融部70の形状を工夫することにより、火花放電の起点が溶融部70に到達する可能性を低くしている。
尚、健全部長さが最も長くなっている部分は、本実施形態のように接地電極40からの距離が最も遠い部分(点P2)に形成されていてもよいのであるが、点P2とは異なる部分に形成されていてもよい。その場合でも、健全部長さが最も長くなっている部分は、接地電極40からの距離が最も遠い部分(点P2)を中心とした90度の範囲A10内に形成されていることが好ましい。
以上のように構成されたスパークプラグ100の製造方法について説明する。以下では、スパークプラグ100の製造方法のうち、準備工程、設置行程、及び溶接工程について説明する。
<準備工程>準備工程では、溶接の対象となる中心チップ50と中心電極30とがそれぞれ準備される。既に述べたように、中心チップ50は円柱形状となるように形成され、その両方の端面(先端面51、端面52)は、いずれも中心軸AX50に対して垂直な面として形成される。また、中心電極30の先端面31は、中心電極30の中心軸に対して傾斜した面として形成される。
<設置工程>準備工程に続いて行われる設置工程では、中心チップ50の中心軸AX50が中心電極30の先端面31(被溶接面)に対して垂直となるように、先端面31上に中心チップ50が設置される。図7には、設置工程が完了した時点における中心チップ50及び中心電極30の状態が示されている。このとき、中心チップ50の中心軸AX50は、水平面WSに対して垂直となっている。設置工程が完了すると、中心チップ50及び中心電極30は、図7に示された状態のままレーザー溶接機(不図示)のワーク保持部に取り付けられる。このとき、ワーク保持部は、中心電極30の先端面31を水平面WSに対して平行とした状態のままで、中心電極30の一部を保持している。
尚、図7及び後述の図8に示される点P10は、中心チップ50の端面52の縁の部分であって、且つ当該部分のうち最も傾斜方向側となる点である。この点P10は、中心電極30が取り付け金具10の内部に保持された状態において、接地電極40までの距離が最も近くなる部分である。また、点P10は、図6において点P1で示される部分(実際には直線状である部分)のうち、最も中心電極30側となる端部を示す点、ということもできる。
<溶接工程>設置工程に続いて行われる溶接工程では、中心チップ50と先端面31との間にレーザーが照射され、これにより中心チップ50が先端面31に溶接される。図8には、本実施形態における溶接工程が行われているときの状態が模式的に示されている。
溶接工程では、中心チップ50及び中心電極30の両方を、矢印RTに示されるように中心軸AX50の周りに回転させる。このような回転は、レーザー溶接機が備えるワーク保持部の回転によって実現される。本実施形態におけるレーザーの照射方向は、中心軸AX50に対して垂直な方向であり、且つ中心軸AX50に向かう特定の固定された方向となっている。つまり、本実施形態においてはレーザーの照射方向が一定となっている。
図8では、上記のようにレーザーが照射される方向が矢印LLで示されている。レーザーの照射方向を固定した上で、中心チップ50及び中心電極30の両方を回転させることにより、中心チップ50と中心電極30との境界部分においてレーザーが照射される位置は(相対的に)周方向に沿って移動して行くこととなる。
図9に示される点P10は、図8を参照しながら説明した点P10と同じ点である。図9においてレーザーの照射方向(照射経路ともいえる)を示す点線DL3に対し、中心軸AX50と点P10とを結ぶ点線DL4が成す角度を、以下では中心電極30及び中心チップ50の「回転角度θ」と表記する。溶接工程においては、中心電極30等を回転させることによる回転角度θの増加と、レーザーの照射とが繰り返し行われることにより、中心チップ50のうち端面52の近傍部分が全周に亘り溶接されていく。
具体的には、回転角度θが30度だけ増加する毎に中心電極30等の回転が一旦停止され、その状態でレーザーの照射が所定時間だけ行われる。レーザーの照射が終了すると、再び回転角度θを30度だけ増加させる処理が行われ、中心電極30等の回転が停止した状態でレーザーの照射が行われる。その後も、同じ処理が繰り返し実行されて行く。
本実施形態では、レーザーの照射強度が常に一定とされるのではなく、回転角度θの変化に伴って変化するように照射強度が調整される。図10には、回転角度θと、レーザーの照射強度との関係が示されている。同図に示されるように、回転角度θが0度のとき、すなわち、中心チップ50と中心電極30との境界部分のうち、中心チップ50の傾斜方向側の部分である点P10にレーザーが照射されるときには、レーザーの照射強度は最も大きな値P30となっている。このため、点P1及びその近傍においては比較的厚い溶融部70が形成され、その結果として健全部長さが短くなる。その後は、回転角度θの増加に伴ってレーザーの照射強度が小さくなるように調整される。
本実施形態では、回転角度θが0度及び60度のときには、レーザーの照射強度の値はいずれも値PW30とされる。また、回転角度θが120度のときには、レーザーの照射強度の値は、値PW30よりも小さな値PW20とされる。更に、回転角度θが180度のときには、レーザーの照射強度の値は最も小さな値PW10とされる。レーザーの照射強度の値が次第に小さくなって行くに伴って、それぞれの照射箇所に形成される溶融部70の厚さは次第に薄くなって行く。中心チップ50と中心電極30との境界部分のうち、中心チップ50の傾斜方向とは反対側の点にレーザーが照射されるとき(つまり、回転角度θが180度のとき)には、当該点においては比較的薄い溶融部70が形成され、その結果として健全部長さが長くなる。
回転角度θが180度を超えた後は、回転角度θの増加に伴ってレーザーの照射強度が大きくなるように調整される。本実施形態では、回転角度θが240度のときには、レーザーの照射強度の値は値PW20とされる。また、回転角度θが300度のときには、レーザーの照射強度の値は当初の値PW30とされる。
以上のように、溶接工程では、中心軸AX50の周りに、中心チップ50及び中心電極30の両方を回転させると共に、一定の方向からレーザーの照射が行われる。また、中心チップ50及び中心電極30の回転角度θの変化に伴って、レーザーの照射強度を変化させる。これにより、溶融部70の厚さを周方向に沿って変化させる結果、傾斜方向側とは反対側における健全部長さを最も長くすることができる。
尚、このような態様に替えて、レーザーの照射強度ではなく照射時間を変化させることとしてもよい。例えば、レーザーの照射強度は回転角度θによらず一定とした上で、回転角度θが0度のときにはレーザーの照射時間を最も長くし、回転角度θが180度のときにはレーザーの照射時間を最も短くすることとしてもよい。換言すれば、中心チップ50の傾斜方向側の部分にレーザーを照射する際には、レーザーの照射時間の値を大きくし、中心チップ50の傾斜方向側とは反対側の部分にレーザーを照射する際には、レーザーの照射時間の値を小さくすることとしてもよい。このような態様であっても、傾斜方向側とは反対側における健全部長さを最も長くすることができる。
また、レーザーの照射強度と照射時間との一方のみを変化させるのではなく、両方をそれぞれ上記のように変化させることとしてもよい。
溶接工程の変形例について、図11を参照しながら説明する。この変形例では、中心チップ50及び中心電極30を回転させることなく静止した状態とし、レーザーを中心チップ50の傾斜方向側からのみ照射することにより、中心チップ50と中心電極30との溶接が行われる。
図11に示されるように、この変形例の溶接工程では、レーザーの照射方向(矢印LL)に対して垂直な方向(矢印AR20)に、レーザーの照射位置を往復させる。照射位置を往復させる際の軌道の幅は、中心チップ50の直径よりも僅かに大きい。また、照射位置を往復させる軌道の中心となる位置においては、レーザーは点P10に照射される。
溶接工程が上記のように行われると、レーザーが照射された傾斜方向側の部分では溶融部70が厚く形成され、その結果として健全部長さは短くなる。また、傾斜方向とは反対側の部分では溶融部70が薄く形成され、その結果として健全部長さは長くなる。
尚、レーザーの照射位置を上記のように変化させるにあたっては、レーザーの方を往復運動させてもよいのであるが、レーザーは静止した状態とした上で、中心チップ50及び中心電極30の方を往復運動させることとしてもよい。中心チップ50等を往復運動させる際の起動が、図11では矢印AR30で示されている。
図12には、溶接工程が完了した時点における中心チップ50及びその近傍の断面図が示されている。ぞれぞれの断面図は、中心軸AX50及び中心軸AX1の両方を含む面で中心チップ50等を切断した場合の断面図である。
図12(A)には、上記実施形態のように中心チップ50等を回転させながら溶接が行われた場合の断面が示されている。図12(A)の例では、中心チップ50と中心電極30との間における全体に亘り溶融部70が形成されている。また、傾斜方向側(図12では右側)の溶融部70が厚く形成されていることにより、傾斜方向側の健全部長さ(L1)よりも、これとは反対側における健全部長さ(L2)の方が長くなっている。
尚、溶融部70は、中心チップ50と中心電極30との間における全体に亘り形成されていてもよいのであるが、その内側の一部において溶融部70が形成されていない態様であってもよい。つまり、図12(B)に示されるように、中心チップ50等の外周側部分には溶融部70が形成されている一方で、その内側の一部においては端面52や先端面31が残っているような態様であってもよい。
図12(C)には、上記変形例のようにレーザーが傾斜方向側からのみ照射された場合の断面が示されている。この場合、溶融部70は、傾斜方向側(左側)から反対側(右側)に行くにしたがって次第に薄くなるような形状となる。図12(C)の例でも、図12(A)等の例と同様に、傾斜方向側とは反対側における健全部長さ(L2)の方を長くすることができる。
尚、溶接工程が行われた後には、取り付け金具10の内部に溶接後の中心電極30を挿入する工程や、接地電極40の傾斜角度を調整する工程等が行われる。これらはいずれも公知の方法を採用し得るので、その説明を省略する。
以上においては、中心チップ30や接地チップ60の形状が何れも円柱形状である場合の例について説明したが、中心チップ30等の形状としては円柱形状に限定されない。例えば、四角柱形状や六角柱形状の中心チップ30等が用いられた場合であっても、以上に説明したものと同様の効果を奏する。
以上、具体例を参照しつつ本開示の実施の形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本開示の特徴を含む限り本開示の範囲に包含される。
100:スパークプラグ
10:取り付け金具
30:中心電極
31:先端面
40:接地電極
50:中心チップ
60:接地チップ
70:溶融部
AX1:中心軸
AX50:中心軸

Claims (7)

  1. 内燃機関用のスパークプラグ(100)であって、
    筒状の取り付け金具(10)と、
    一端側が前記取り付け金具に固定されており、他端側に行くほど前記取り付け金具の中心軸(AX1)に近づくよう、少なくともその一部が当該中心軸に対して傾斜している接地電極(40)と、
    前記接地電極の一部から突出するように設けられた接地チップ(60)と、
    前記取り付け金具の中心軸に沿って配置されており、その端面である被溶接面(31)の法線が前記接地電極側に向かって傾斜している中心電極(30)と、
    その中心軸(AX50)を前記被溶接面に対して垂直とした状態で前記被溶接面に溶接されており、前記中心電極の中心軸に対して傾斜した状態で設けられた中心チップ(50)と、を備え、
    前記中心チップの側面(53)のうち、前記被溶接面への溶接によって形成された溶融部(70)を除く部分を健全部とし、前記中心チップの中心軸に沿った健全部の長さを健全部長さとしたときに、
    前記中心チップのうち、前記中心チップの傾斜方向側とは反対側の側面における健全部長さ(L2)が、前記中心チップのうち、前記中心チップの傾斜方向側の側面における健全部長さ(L1)よりも長くなるように、前記溶融部が形成されているスパークプラグ。
  2. 前記中心チップの側面のうち、前記健全部長さが最も長くなっている部分は、
    前記中心チップの周方向において、前記接地電極からの距離が最も遠い部分を中心とした90度の範囲内に位置している、請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記中心チップの側面のうち、前記健全部長さが最も長くなっている部分は、
    前記中心チップの周方向において、前記接地電極からの距離が最も遠い部分に位置している、請求項2に記載のスパークプラグ。
  4. 筒状の取り付け金具と、
    一端側が前記取り付け金具に固定されており、他端側に行くほど前記取り付け金具の中心軸に近づくよう、少なくともその一部が当該中心軸に対して傾斜している接地電極と、
    前記接地電極の一部から突出するように設けられた接地チップと、
    前記取り付け金具の中心軸に沿って配置され、その端面である被溶接面の法線が前記接地電極側に向かって傾斜している中心電極と、
    その中心軸を前記被溶接面に対して垂直とした状態で、前記被溶接面に溶接されており、前記中心電極の中心軸に対して傾斜した状態で設けられた中心チップと、を備え、
    前記中心チップの側面のうち、前記被溶接面への溶接によって形成された溶融部を除く部分を健全部とし、前記中心チップの中心軸に沿った健全部の長さを健全部長さとしたときに、
    前記中心チップのうち、前記中心チップの傾斜方向側とは反対側の側面における健全部長さが、前記中心チップのうち、前記中心チップの傾斜方向側の側面における健全部長さよりも長くなるように、前記溶融部が形成されているスパークプラグの製造方法であって、
    前記中心電極及び前記中心チップをそれぞれ準備する準備工程と、
    前記中心チップの中心軸が前記被溶接面に対して垂直となるように、前記被溶接面上に前記中心チップを設置する設置工程と、
    前記中心チップと前記被溶接面との間にレーザーを照射し、前記中心チップを前記被溶接面に溶接する溶接工程と、を有するスパークプラグの製造方法。
  5. 前記溶接工程では、
    前記中心チップの中心軸周りに、前記中心チップ及び前記中心電極の両方を回転させると共に、一定の方向からレーザーの照射を行い、
    前記中心チップ及び前記中心電極の回転角度の変化に伴って、レーザーの照射強度及び照射時間のうち少なくとも一方を変化させる、請求項4に記載のスパークプラグの製造方法。
  6. 前記溶接工程では、
    前記中心チップの傾斜方向側の部分にレーザーを照射する際には、レーザーの照射強度及び照射時間のうち少なくとも一方の値が大きくなり、
    前記中心チップの傾斜方向側とは反対側の部分にレーザーを照射する際には、レーザーの照射強度及び照射時間のうち少なくとも一方の値が小さくなる、請求項5に記載のスパークプラグの製造方法。
  7. 前記溶接工程では、
    前記中心チップの傾斜方向側からのみレーザーの照射を行う、請求項4に記載のスパークプラグの製造方法。
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