JP5044665B2 - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ Download PDF

Info

Publication number
JP5044665B2
JP5044665B2 JP2010014121A JP2010014121A JP5044665B2 JP 5044665 B2 JP5044665 B2 JP 5044665B2 JP 2010014121 A JP2010014121 A JP 2010014121A JP 2010014121 A JP2010014121 A JP 2010014121A JP 5044665 B2 JP5044665 B2 JP 5044665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noble metal
ground electrode
metal tip
tip
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010014121A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011154810A (ja
Inventor
伸彰 坂柳
勝稔 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2010014121A priority Critical patent/JP5044665B2/ja
Priority to EP10841788.2A priority patent/EP2385594B1/en
Priority to PCT/JP2010/005160 priority patent/WO2011092758A1/ja
Priority to KR1020117017005A priority patent/KR101515262B1/ko
Priority to CN2010800050316A priority patent/CN102292886B/zh
Priority to US13/143,220 priority patent/US8264131B2/en
Publication of JP2011154810A publication Critical patent/JP2011154810A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5044665B2 publication Critical patent/JP5044665B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • H01T13/32Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation characterised by features of the earthed electrode
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P13/00Sparking plugs structurally combined with other parts of internal-combustion engines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Spark Plugs (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、内燃機関等に使用されるスパークプラグに関する。
内燃機関等の燃焼装置に使用されるスパークプラグは、例えば、軸線方向に延びる中心電極と、当該中心電極の外周に設けられる絶縁体と、当該絶縁体の外側に組付けられる円筒状の主体金具と、基端部が前記主体金具の先端部に接合される接地電極とを備える。接地電極は、その先端部が前記中心電極の先端部と対向するように、自身の略中間部分が屈曲されており、これにより中心電極の先端部及び接地電極の先端部の間に火花放電間隙が形成される。
また近年では、耐消耗性の向上を図るべく、接地電極の先端部のうち、前記火花放電間隙を形成する部位に貴金属チップを接合する技術が知られている。貴金属チップを接合する手法としては、例えば、レーザー溶接により貴金属チップと接地電極とが溶融されてなる溶融部を形成し、当該溶融部を介して貴金属チップと接地電極とを接合する手法が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
ところで、前記溶融部は、貴金属チップと比較して耐消耗性の面で劣る。また、溶融部の表面には微細な凹凸が形成され得るため、電界強度の比較的大きな当該凹凸部分と中心電極との間で火花放電が生じてしまい、着火性が低下してしまうおそれがある。従って、着火性や耐消耗性の低下を防止するという観点からは、火花放電間隙側に前記溶融部を極力表出させないことが望ましい。そこで、接地電極に凹部を形成するとともに、当該凹部に貴金属チップを埋め込み配置した上で、接地電極の側面側から貴金属チップの埋設部分に向けてレーザービームを照射することにより、火花放電間隙側への溶融部の表出を抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献2等参照)。
特開2005−158323号公報 特開2004−95214号公報
しかしながら、上記特許文献2の技術においては、貴金属チップ基端部の側面全域が凹部の内壁面に囲まれて密着する構成となっている。そのため、使用(加熱)時において、凹部の内壁面の存在により、貴金属チップは自身の側面側への熱膨張が規制されることとなってしまう。その結果、貴金属チップと接地電極との熱膨張の程度が大きく異なることとなってしまい、貴金属チップと接地電極との間で生じる熱応力差が増大してしまうおそれがある。熱応力差が増大してしまうと、貴金属チップと接地電極との境界部分におけるクラック(酸化スケール)の進展を招いてしまい、ひいては貴金属チップが剥離してしまうおそれがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、貴金属チップと接地電極との間で生じる熱応力差の低減等を図ることで、貴金属チップの耐剥離性を向上させることができるスパークプラグを提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成のスパークプラグは、軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
前記軸孔の先端側に挿設された中心電極と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
前記主体金具の先端部に配置された接地電極と、
前記接地電極の先端部に接合され、前記中心電極の先端部との間に間隙を形成する柱体の貴金属チップとを備えるスパークプラグであって、
前記接地電極は、
自身の先端部の先端面及び側面の少なくともいずれかに凹状の穴部が設けられてなる穴対応部を備え、
前記貴金属チップは、自身の側面側からレーザービーム又は電子ビームが照射されることで形成された自身と前記接地電極とが溶け合ってなる溶融部を介して、自身の底面の7割以上が前記接地電極の穴部に対して接合されており、
前記穴部の内壁面の少なくとも一部と前記貴金属チップとの間に、前記貴金属チップの中心軸と直交する方向に沿って0mm超1.0mm以下の隙間が設けられていることを特徴とする。
上記構成1によれば、接地電極は凹状の穴部を備えており、貴金属チップは、自身の側面側からレーザービーム等が照射されることで形成された溶融部を介して前記接地電極の穴部に対して接合されている。従って、間隙(火花放電間隙)側への溶融部の表出を抑制することができ、耐消耗性や着火性の低下をより確実に防止することができる。
また、本構成1によれば、貴金属チップの底面の7割以上が接地電極に対して接合されている。すなわち、貴金属チップの底面と接地電極との間に十分に広い溶融部が介在している。従って、熱膨張に伴い生じる、貴金属チップと接地電極との間における熱応力差を溶融部によってより確実に吸収することができる。
さらに、穴部の内壁面の少なくとも一部と貴金属チップとの間に隙間(空間)が設けられており、使用(加熱)時において、貴金属チップはその側面側への熱膨張が可能となっている。これにより、貴金属チップと接地電極との間で生じる熱応力差をより確実に低減させることができる。
一方で、前記隙間の大きさが、貴金属チップの中心軸と直交する方向に沿って1.0mm以下と過度に大きくならないように設定されているため、貴金属チップから接地電極へとより効率よく熱を引くことができる。その結果、貴金属チップと接地電極との間で生じる熱応力差を一層低減させることができる。
すなわち、本構成1によれば、隙間を設けることによって貴金属チップのその側面側への熱膨張を許容しつつ、前記隙間の過大を防止して貴金属チップの熱を効率よく引くことで、貴金属チップと接地電極との間における熱応力差を十分に低減させることができ、さらに、比較的広い溶融部によって前記熱応力差を効果的に吸収することができる。その結果、貴金属チップと接地電極との境界部分における酸化スケールの進展をより確実に防止することができ、貴金属チップの耐剥離性を飛躍的に向上させることができる。
尚、上記構成1は、接地電極との間で比較的大きな熱応力差が生じる貴金属チップ、換言すれば、前記間隙を形成する面の面積が比較的大きな(例えば、1.0mm2以上の)貴金属チップにおいて特に有意である。
構成2.本構成のスパークプラグは、上記構成1において、前記接地電極は、前記穴対応部以外の部位である本体部を備え、
前記溶融部は、前記レーザービーム又は電子ビームの被照射位置であり、前記接地電極の表面に露出する露出面を備え、
前記溶融部のうち、前記露出面と直交する方向に沿って前記貴金属チップの前記露出面側の端部よりも前記露出面とは反対側に位置する部位の少なくとも一部が、前記本体部に入り込んでいることを特徴とする。
上記構成2によれば、溶融部のうち露出面とは反対側に位置する部位の少なくとも一部が、接地電極の本体部に入り込むように構成されている。つまり、溶融部の端縁部が本体部によって保持される形となっている。このため、使用時における溶融部の熱膨張を効果的に抑制することができ、溶融部と接地電極との間で生じる熱応力差を低減させることができる。その結果、溶融部と接地電極との間における酸化スケールを抑制することができ、耐剥離性の更なる向上を図ることができる。
構成3.本構成のスパークプラグは、上記構成2において、前記貴金属チップの中心軸に沿った、前記溶融部のうち前記本体部に入り込んだ部位の端縁と前記本体部の表面のうち前記間隙側の表面との間の距離の最大値が0.05mm以上とされることを特徴とする。
上記構成3によれば、溶融部のうち本体部に入り込んだ部位の端縁と本体部の間隙側の表面との間の貴金属チップの中心軸に沿った距離の最大値が0.05mm以上とされている。すなわち、溶融部の端縁が本体部の表面よりも十分に内側に位置するように構成されている。そのため、本体部によって溶融部の端縁部をより確実に保持することができ、溶融部の熱膨張を一層確実に抑制することができる。その結果、耐剥離性の一層の向上を図ることができる。
構成4.本構成のスパークプラグは、上記構成2又は3において、前記貴金属チップの中心軸と直交する方向に沿った、前記溶融部のうち前記本体部に入り込んだ部位の端縁と前記穴部の内壁面との間の距離の最大値が0.05mm以上とされることを特徴とする。
上記構成4によれば、溶融部のうち本体部に入り込んだ部位の端縁と穴部の内壁面との間の貴金属チップの中心軸と直交する方向に沿った距離の最大値が0.05mm以上とされている。すなわち、溶融部の端縁が穴部の内壁面から十分に内側へと入り込むように構成されている。従って、穴部の内壁面と溶融部との境界部分(換言すれば、酸素の侵入箇所)から、溶融部と接地電極との境界部分のうち貴金属チップとは反対側に位置する部分〔例えば、図8(a),(b)において、太線を付した部分であり、貴金属チップの耐剥離性を確保する点で重要な部分〕までの距離を十分に大きなものとすることができる。これにより、前記境界部分への酸化スケールの進展を効果的に防止することができ、耐剥離性のより一層の向上を図ることができる。
構成5.本構成のスパークプラグは、上記構成1乃至4のいずれかにおいて、前記接地電極は、屈曲部にて前記中心電極側へと屈曲されており、
前記溶融部は、前記屈曲部よりも前記接地電極の先端側に形成されることを特徴とする。
上記構成4による耐剥離性の向上効果を更に高めるためには、溶融部の端縁と穴部の内壁面との間の距離の最大値を大きくすることが望ましい。ところが、前記距離を増大させるべく、溶融部を過度に大きく形成した結果、溶融部が接地電極の屈曲部まで至ってしまうと、振動等に対する接地電極の耐折損性が低下してしまうおそれがある。
この点、上記構成5によれば、溶融部が屈曲部よりも接地電極の先端側に位置するように、つまり、溶融部は屈曲部に至ることなく形成されている。このため、接地電極における耐折損性の低下をより確実に防止することができる。
構成6.本構成のスパークプラグは、上記構成1乃至5のいずれかにおいて、前記接地電極の先端面及び側面のうち、前記レーザービーム又は電子ビームが照射された面、及び、前記穴部が形成された面を除いた面に、前記溶融部が露出していないことを特徴とする。
上記構成6によれば、接地電極表面への溶融部の表出(露出)部分がより小さくされるため、着火性や耐消耗性の低下を一層確実に防止することができる。
構成7.本構成のスパークプラグは、上記構成1乃至6のいずれかにおいて、前記貴金属チップのうち前記間隙を形成する面に、前記溶融部が露出していないことを特徴とする。
上記構成7によれば、貴金属チップと比較して耐消耗性に劣る溶融部が放電面に露出していない。そのため、貴金属チップを設けたことによる耐消耗性の向上効果をより確実に発揮させることができる。
構成8.本構成のスパークプラグは、上記構成1乃至7のいずれかにおいて、前記穴部の内壁面のうち前記貴金属チップとの間で前記隙間を形成するとともに、前記本体部の表面に連接される面の少なくとも一部に、前記穴部の底面側に向かうにつれて前記貴金属チップに対して徐々に接近するテーパ部を設け、
前記貴金属チップの中心軸を含む断面において、前記テーパ部の外形線と前記本体部の外形線とのなす角度のうち前記接地電極側の角度を鈍角としたことを特徴とする。
上記構成8によれば、穴部の内壁面にテーパ部が設けられており、テーパ部及び本体部の連接部分のなす角度が鈍角とされている。そのため、当該連接部分の電界強度を低減させることができ、当該連接部分と中心電極との間における異常な火花放電をより確実に防止することができる。その結果、着火性の向上を図ることができる。
尚、着火性のより一層の向上を図るという観点からは、貴金属チップの中心軸を含む断面において、テーパ部の外形線と本体部の外形線とのなす角度を大きくすることが好ましい。従って、前記角度を95度以上とすることが好ましく、前記角度を100度以上とすることがより好ましい。
構成9.本構成のスパークプラグは、上記構成1乃至8のいずれかにおいて、前記接地電極は、前記穴対応部以外の部位である本体部を備え、
前記穴部の内壁面のうち前記貴金属チップとの間で前記隙間を形成する面の少なくとも一部と前記本体部の表面との間が、凸状の湾曲面部を介して連接されていることを特徴とする。
上記構成9によれば、穴部の内壁面と本体部との間が湾曲面部を介して連接されているため、接地電極と中心電極との間における異常な火花放電をより確実に防止することができる。その結果、着火性の向上を図ることができる。
尚、着火性を一層向上させるためには、前記湾曲面部の曲率半径を大きくすることが好ましい。従って、貴金属チップの中心軸を含む断面において、前記湾曲面部の曲率半径を0.1mm以上とすることが好ましく、0.2mm以上とすることがより好ましい。
構成10.本構成のスパークプラグは、上記構成1乃至9のいずれかにおいて、前記レーザービームは、ファイバーレーザーであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
上記構成10によれば、レーザービームとしてファイバーレーザーが用いられるため、溶融部について比較的薄い状態を維持したまま、溶融部をより接地電極の内部側へと至らせることができる。そのため、上述のように比較的大きな領域に亘って溶融部を形成したとしても、溶融部のボリュームを比較的小さなものとすることができる。従って、貴金属チップのうち接合時に溶融してしまう部分を一層減少させることができ、貴金属チップとして比較的薄肉なものを用いたとしても、接合後において、貴金属チップが十分な厚さ(体積)を有するものとすることができる。つまり、本構成10によれば、比較的薄肉(例えば、厚さ0.5mm以下)の貴金属チップを用いることによる製造コストの抑制を図りながら、耐消耗性の向上を図ることができる。
スパークプラグの構成を示す一部破断正面図である。 スパークプラグの先端部の構成を示す一部破断拡大正面図である。 貴金属チップや接地電極等の構成を示す部分拡大断面図である。 (a)は、接地電極の先端部の構成を示す部分拡大平面図であり、(b)は、接地電極の先端部の断面形状を示す部分拡大断面図である。 第2実施形態におけるスパークプラグの先端部の構成を示す一部破断拡大正面図である。 第2実施形態における貴金属チップや接地電極等の構成を示す部分拡大断面図である。 距離Bを種々変更したサンプルについての机上冷熱試験の結果を示すグラフである。 (a),(b)は、溶融部と接地電極との境界部分のうち貴金属チップとは反対側に位置する部分を説明するための拡大断面模式図である。 (a),(b)は、露出面以外の部位が接地電極の表面に露出した溶融部の一例を示すための拡大断面模式図である。 別の実施形態における溶融部の構成を示す部分拡大平面図である。 別の実施形態における隙間の構成を示す部分拡大平面図である。 別の実施形態における貴金属チップ等の構成を示す部分拡大平面図である。 別の実施形態における貴金属チップ等の構成を示す部分拡大断面図である。 別の実施形態における穴部等の構成を示す部分拡大断面図である。 別の実施形態における穴部等の構成を示す部分拡大断面図である。
〔第1実施形態〕
以下に、実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、スパークプラグ1を示す一部破断正面図である。尚、図1では、スパークプラグ1の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ1は、筒状をなす絶縁体としての絶縁碍子2、これを保持する筒状の主体金具3などから構成されるものである。
絶縁碍子2は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成されており、その外形部において、後端側に形成された後端側胴部10と、当該後端側胴部10よりも先端側において径方向外向きに突出形成された大径部11と、当該大径部11よりも先端側においてこれよりも細径に形成された中胴部12と、当該中胴部12よりも先端側においてこれより細径に形成された脚長部13とを備えている。加えて、絶縁碍子2のうち、大径部11、中胴部12、及び、大部分の脚長部13は、主体金具3の内部に収容されている。そして、中胴部12と脚長部13との連接部にはテーパ状の段部14が形成されており、当該段部14にて絶縁碍子2が主体金具3に係止されている。
さらに、絶縁碍子2には、軸線CL1に沿って軸孔4が貫通形成されており、当該軸孔4の先端側には中心電極5が挿入、固定されている。当該中心電極5は、熱伝導性に優れる銅又は銅合金からなる内層5A、及び、ニッケル(Ni)を主成分とするNi合金からなる外層5Bにより構成されている。さらに、中心電極5は、全体として棒状(円柱状)をなし、その先端面が平坦に形成されるとともに、絶縁碍子2の先端から突出している。また、中心電極5の先端部には、所定の貴金属合金(例えば、白金合金やイリジウム合金)からなる貴金属部31が設けられている。
また、軸孔4の後端側には、絶縁碍子2の後端から突出した状態で端子電極6が挿入、固定されている。
さらに、軸孔4の中心電極5と端子電極6との間には、円柱状の抵抗体7が配設されている。当該抵抗体7の両端部は、導電性のガラスシール層8,9を介して、中心電極5と端子電極6とにそれぞれ電気的に接続されている。
加えて、前記主体金具3は、低炭素鋼等の金属により筒状に形成されており、その外周面にはスパークプラグ1を燃焼装置(例えば、内燃機関や燃料電池改質器等)の取付孔に取付けるためのねじ部(雄ねじ部)15が形成されている。また、ねじ部15の後端側の外周面には座部16が形成され、ねじ部15後端のねじ首17にはリング状のガスケット18が嵌め込まれている。さらに、主体金具3の後端側には、主体金具3を前記燃焼装置に取付ける際にレンチ等の工具を係合させるための断面六角形状の工具係合部19が設けられるとともに、後端部において絶縁碍子2を保持するための加締め部20が設けられている。
また、主体金具3の内周面には、絶縁碍子2を係止するためのテーパ状の段部21が設けられている。そして、絶縁碍子2は、主体金具3の後端側から先端側に向かって挿入され、自身の段部14が主体金具3の段部21に係止された状態で、主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって固定されている。尚、絶縁碍子2及び主体金具3双方の段部14,21間には、円環状の板パッキン22が介在されている。これにより、燃焼室内の気密性を保持し、燃焼室内に晒される絶縁碍子2の脚長部13と主体金具3の内周面との隙間に入り込む燃料ガスが外部に漏れないようになっている。
さらに、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側においては、主体金具3と絶縁碍子2との間に環状のリング部材23,24が介在され、リング部材23,24間にはタルク(滑石)25の粉末が充填されている。すなわち、主体金具3は、板パッキン22、リング部材23,24及びタルク25を介して絶縁碍子2を保持している。
また、図2に示すように、主体金具3の先端部26には、略中間部分に位置する屈曲部27Bにて曲げ返されて、その先端側側面が中心電極5の先端部(貴金属部31)と対向する接地電極27が接合されている。当該接地電極27は、Niを主成分とし、ケイ素、アルミニウム、及び、希土類元素の少なくとも1種を含有する合金によって構成されている。また、接地電極27のうち前記貴金属部31と対向する部位に、円柱状の貴金属チップ41が接合されている。当該貴金属チップ41は、イリジウム、白金、ロジウム、ルテニウム、パラジウム、及び、レニウムのうち少なくとも1種を含有する貴金属合金によって構成されている。
加えて、貴金属チップ41の先端面(放電面)と前記貴金属部31との間には、間隙としての火花放電間隙33が形成されており、当該火花放電間隙33において軸線CL1に沿った方向で火花放電が行われるようになっている。尚、本実施形態において、前記貴金属チップ41は、製造コストの抑制を図るべく、比較的薄肉(例えば、0.5mm以下)とされている一方で、耐消耗性の向上を図るべく、先端面(放電面)の面積が比較的大きく(例えば、1.0mm2以上と)されている。
さらに、本実施形態においては、図3及び図4に示すように、前記貴金属チップ41が、接地電極27の側面に設けられた穴部43の底面に対して接合されている。そして、貴金属チップ41は、自身と接地電極27とが溶け合ってなる溶融部35を介して接合されており、貴金属チップ41の底面(前記放電面の背面)の7割以上(本実施形態では、10割)が接地電極27に対して接合されている。
尚、接地電極27は、前記穴部43に対応する穴対応部27Hと、当該穴対応部27H以外の部位である本体部27Mとから構成されている。ここで、穴対応部27Hとあるのは、接地電極27のうち、貴金属チップ41の中心軸CL2に沿って穴部43の内壁面43Sのうち最も穴部43の底面側に位置する部位を移動させることで形成された略円柱状の領域内に位置する部位をいう。
加えて、前記穴部43の内壁面43Sの少なくとも一部と貴金属チップ41との間には、隙間45が設けられている。また、貴金属チップ41の中心軸CL2と直交する方向に沿った、前記隙間45の大きさA1は0mm超1.0mm以下(例えば、0.01mm以上0.5mm以下)とされている。
また、前記溶融部35は、貴金属チップ41の側面側から接地電極27の先端面に対してレーザービーム(本実施形態では、ファイバーレーザー)又は電子ビームが照射されることにより形成されている。そして、溶融部35は、レーザービーム等の被照射位置であり、接地電極27の先端面に露出する露出面35Eから内側に向かって、外側の部分において比較的急激に厚さが減少する一方で、内側に位置する部分では厚さの減少量が比較的小さくなるように形成されている。
さらに、本実施形態では、貴金属チップ41のうち露出面35E側に位置する端部よりも前記露出面35Eと直交する方向に沿って露出面35Eとは反対側に位置する溶融部35〔図4(a)中、散点模様を付した部位〕の少なくとも一部(本実施形態では、当該溶融部35の端縁部全域)が、接地電極27の本体部27Mに入り込んでいる。
加えて、前記溶融部35のうち本体部27Mに入り込んだ部位の端縁と本体部27Mの表面のうち前記火花放電間隙33側に位置する表面との間の貴金属チップ41の中心軸CL2に沿った距離B1の最大値が0.05mm以上とされている。
また、前記溶融部35のうち本体部27Mに入り込んだ部位の端縁と穴部43の内壁面43Sとの間の貴金属チップ41の中心軸CL2と直交する方向に沿った距離C1の最大値が0.05mm以上とされている。
但し、本実施形態では、前記距離C1の最大値が比較的小さなもの(例えば、1.0mm以下)となるように溶融部35が形成されている。そのため、溶融部35は、接地電極27の屈曲部27Bよりも接地電極27の先端側に(換言すれば、溶融部35が屈曲部27Bに至らないように)形成されている。また、接地電極27の先端面及び側面のうち、前記レーザービーム等が照射された面、及び、前記穴部43が形成された面を除いた面に、溶融部35が露出しないように構成されている。
さらに、上述の通り、溶融部35は、特に内側に位置する部分において薄肉に形成されているため、比較的薄肉の貴金属チップ41であるにも関わらず、溶融部35が貴金属チップ41の放電面に露出しないものとされている。
次に、上記のように構成されてなるスパークプラグ1の製造方法について説明する。まず、主体金具3を予め加工しておく。すなわち、円柱状の金属素材(例えば、鉄系素材やステンレス素材)に対して冷間鍛造加工等により概形を形成するとともに、貫通孔を形成する。その後、切削加工を施すことで外形を整え、主体金具中間体を得る。
続いて、主体金具中間体の先端面に、Ni合金からなる直棒状の接地電極27が抵抗溶接される。当該溶接に際してはいわゆる「ダレ」が生じるので、その「ダレ」を除去した後、主体金具中間体の所定部位にねじ部15が転造によって形成される。これにより、接地電極27の溶接された主体金具3が得られる。また、接地電極27の溶接された主体金具3には、亜鉛メッキ或いはニッケルメッキが施される。尚、耐食性向上を図るべく、その表面に、さらにクロメート処理が施されることとしてもよい。
一方、前記主体金具3とは別に、絶縁碍子2を成形加工しておく。例えば、アルミナを主体としバインダ等を含む原料粉末を用いて、成形用素地造粒物を調製するとともに、当該成形用素地造粒物を用いてラバープレス成形を行うことで、筒状の成形体が得られる。そして、得られた成形体に対し、研削加工が施され整形されるとともに、整形されたものが焼成炉で焼成されることにより、絶縁碍子2が得られる。
また、前記主体金具3、絶縁碍子2とは別に、中心電極5を製造しておく。すなわち、中央部に放熱性向上を図るための銅合金等を配置したNi合金を鍛造加工して中心電極5を作製する。次いで、中心電極5の先端部に対して貴金属合金からなる貴金属部31がレーザー溶接等により接合される。
次に、上記のようにして得られた絶縁碍子2及び中心電極5と、抵抗体7と、端子電極6とが、ガラスシール層8,9によって封着固定される。ガラスシール層8,9としては、一般的にホウ珪酸ガラスと金属粉末とが混合されて調製されており、当該調製されたものが抵抗体7を挟むようにして絶縁碍子2の軸孔4内に注入された後、後方から前記端子電極6で押圧しつつ、焼成炉内にて加熱することにより焼き固められる。尚、このとき、絶縁碍子2の後端側胴部10表面には釉薬層が同時に焼成されることとしてもよいし、事前に釉薬層が形成されることとしてもよい。
その後、上記のようにそれぞれ作製された中心電極5及び端子電極6を備える絶縁碍子2と、接地電極27を備える主体金具3とが組付けられる。より詳しくは、比較的薄肉に形成された主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって固定される。
次いで、接地電極27の先端部に穴部43を形成した上で、接地電極27に貴金属チップ41がレーザービーム又は電子ビーム溶接により接合される。尚、前記穴部43の深さは、前記距離B1が所定の大きさ以上となるように調節される。
接地電極27に対する貴金属チップ41の溶接について詳述すると、接地電極27の穴部43の底面上に貴金属チップ41を載置した状態で、所定の押さえピンにより貴金属チップ41を支持する。その上で、接地電極27の幅方向に沿ってレーザーの照射位置を移動させながら、接地電極27の先端面側から接地電極27及び貴金属チップ41の接触面に対してファイバーレーザー又は電子ビーム等の高エネルギーレーザービームを照射する。これにより、溶融部35が形成され、貴金属チップ41が接地電極27に接合される。
尚、本実施形態においては、貴金属チップ41の底面の7割以上が接地電極27に対して接合されるとともに、溶融部35の端縁が接地電極27の本体部27Mに入り込むように、レーザービーム等の照射条件が設定されている。また、貴金属チップ41の外径や貴金属チップ41等を構成する材料が異なる場合には、レーザービーム等の出力や照射時間、レーザービーム等の打ち方〔レーザーを連続波とするか、断続波(パルス)とするか等〕等を適宜調整することにより、貴金属チップ41の底面の7割以上を接地電極27に対して接合することができる。
貴金属チップ41の接合後、接地電極27の略中間部分を中心電極5側に屈曲させる。そして、貴金属部31及び貴金属チップ41間の火花放電間隙33の大きさを調整することで、上述したスパークプラグ1が得られる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、貴金属チップ41は、自身の側面側からレーザービーム等が照射されることで形成された溶融部35を介して接地電極27の穴部43に接合されている。従って、火花放電間隙33側への溶融部35の表出を抑制することができ、耐消耗性や着火性の低下をより確実に防止することができる。
また、貴金属チップ41の底面の7割以上が接地電極27に対して接合されているため、熱膨張に伴い生じる、貴金属チップ41と接地電極27との間における熱応力差を溶融部35によってより確実に吸収することができる。
さらに、穴部43の内壁面43Sの少なくとも一部と貴金属チップ41との間に、隙間45が設けられており、使用(加熱)時において、貴金属チップ41はその側面側への熱膨張が可能となっている。これにより、貴金属チップ41と接地電極27との間で生じる熱応力差をより確実に低減させることができる。
一方で、前記隙間45の大きさが、貴金属チップ41の中心軸CL2と直交する方向に沿って1.0mm以下と過度に大きくならないように設定されているため、貴金属チップ41から接地電極27へとより効率よく熱を引くことができる。その結果、使用時において、貴金属チップ41と接地電極27との間で生じる熱応力差を一層低減させることができる。
すなわち、本実施形態によれば、隙間45を設けることによって貴金属チップ41のその側面側への熱膨張を許容しつつ、前記隙間45の過大を防止して貴金属チップ41の熱を効率よく引くことで、貴金属チップ41と接地電極27との間における熱応力差を十分に低減させることができ、さらに、比較的広い溶融部35によって前記熱応力差を効果的に吸収することができる。その結果、貴金属チップ41と接地電極27との境界部分における酸化スケールの進展をより確実に防止することができ、貴金属チップ41の耐剥離性を飛躍的に向上させることができる。
加えて、溶融部35のうち露出面35Eとは反対側に位置する部位の少なくとも一部が、接地電極27の本体部27Mに入り込むように構成されており、溶融部35の端縁部が本体部27Mによって保持される形となっている。また、前記距離B1の最大値が0.05mm以上とされるとともに、前記距離C1の最大値が0.05mm以上とされている。このため、使用時における溶融部35の熱膨張を極めて効果的に抑制することができ、溶融部35と接地電極27との間で生じる熱応力差を効果的に低減させることができる。その結果、溶融部35と接地電極27との間における酸化スケールをより一層抑制することができ、耐剥離性の更なる向上を図ることができる。
さらに、溶融部35が屈曲部27Bよりも接地電極27の先端側に位置するように形成されているため、接地電極27における耐折損性の低下をより確実に防止できる。
併せて、前記溶融部35は、接地電極27の先端面及び側面のうち、レーザービーム等が照射された面、及び、穴部43が形成された面を除いた面に露出しないように構成されている。これにより、着火性や耐消耗性の低下を一層確実に防止することができる。
また、溶融部35が貴金属チップ41の放電面に露出していないため、貴金属チップ41を設けたことによる耐消耗性の向上効果をより確実に発揮させることができる。
さらに、レーザービームとしてファイバーレーザーが用いられるため、貴金属チップ41のうち接合時に溶融してしまう部分を一層減少させることができ、本実施形態のように、貴金属チップ41として比較的薄肉なものを用いたとしても、接合後において、貴金属チップ41が十分な厚さ(体積)を有するものとすることができる。つまり、レーザービームとしてファイバーレーザーを用いることで、比較的薄肉の貴金属チップ41を用いることによる製造コストの抑制を図りながら、耐消耗性の向上を図ることができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本第2実施形態におけるスパークプラグ1Aは、図5に示すように、中心電極5(貴金属部31)の側面に対して、接地電極57の先端面が対向する構成となっている。そして、接地電極57の先端面に凹状の穴部73が形成されており、当該穴部73に対して溶融部65を介して貴金属チップ71が接合されている。溶融部65は、貴金属チップ71の側面側から接地電極27の側面に対してレーザービーム又は電子ビームが照射されることにより形成されている。また、中心電極5(貴金属部31)の側面と貴金属チップ71との間には火花放電間隙77が形成されており、当該火花放電間隙77において軸線CL1と略直交する方向に沿った火花放電が行われるようになっている。すなわち、本第2実施形態におけるスパークプラグ1Aは、いわゆる横放電タイプのものとされている。
加えて、図6に示すように、前記穴部73の内壁面73Sの少なくとも一部と貴金属チップ71との間には、隙間75が設けられている。当該隙間75は、貴金属チップ71の中心軸CL3と直交する方向に沿った大きさA2が、0mm超1.0mm以下(例えば、0.01mm以上0.5mm以下)とされている。
さらに、接地電極57は、上記第1実施形態と同様に、前記穴部73に対応する穴対応部57Hと、当該穴対応部57H以外の本体部57Mとから構成されている。そして、溶融部65の露出面65Eと直交する方向に沿って、貴金属チップ71のうち露出面65E側に位置する端部よりも前記露出面65Eとは反対側に位置する溶融部65の少なくとも一部が、接地電極57の本体部57Mに入り込んでいる。
そして、貴金属チップ71の中心軸CL3に沿った、前記溶融部65のうち本体部57Mに入り込んだ部位の端縁と本体部57Mの前記火花放電間隙77側の表面との間の距離B2の最大値が0.05mm以上とされている。
加えて、貴金属チップ71の中心軸CL3と直交する方向に沿った、溶融部65のうち本体部57Mに入り込んだ部位の端縁と穴部73の内壁面73Sとの間の距離C2の最大値が0.05mm以上とされている。
以上、本第2実施形態によれば、基本的には上記第1実施形態と同様の作用効果が奏されることとなる。すなわち、いわゆる横放電タイプのスパークプラグ1Aにおいて、貴金属チップ71の耐剥離性等を飛躍的に向上させることができる。
次いで、上記実施形態によって奏される作用効果を確認すべく、接地電極に対する貴金属チップの底面の溶融割合を5割とした上で、貴金属チップと穴部の内壁面との隙間A(mm)の大きさを種々変更したスパークプラグのサンプル(比較例に相当する)と、前記溶融割合を7割とした上で、前記隙間Aの大きさを種々変更したスパークプラグのサンプル(実施例に相当する)とを作製し、各サンプルについて机上冷熱試験を行った。机上冷熱試験の概要は次の通りである。すなわち、サンプルに対して、大気雰囲気下にて貴金属チップの温度が900℃となるようバーナーで2分間加熱後、1分間徐冷することを1サイクルとして1000サイクル実施した。そして、1000サイクル終了後にサンプル断面を観察することで、貴金属チップと溶融部及び接地電極との境界面の長さに対する、当該境界面において形成された酸化スケールの長さの割合(酸化スケール割合)を計測した。ここで、酸化スケール割合が30%以下となったサンプルは、貴金属チップの耐剥離性に非常に優れるとして「◎」の評価を下し、酸化スケール割合が30%超50%以下となったサンプルは、耐剥離性に優れるとして「○」の評価を下すこととした。一方で、酸化スケール割合が50%を超えたサンプルは、耐剥離性に劣るとして「×」の評価を下すこととした。表1に、各サンプルについての机上冷熱試験の試験結果を示す。尚、表1において隙間Aが0.0mmとあるのは、穴部の内壁面と貴金属チップの側面とを密着させたことを意味する。また、以下の試験においては、各サンプルともに、貴金属チップとして外径を1.0mm、厚さを0.4mmとしたものを用い、接地電極として厚さを1.5mm、中心電極に対向する面の幅を2.8mmとしたものを用いた。
Figure 0005044665
表1に示すように、接地電極に対する貴金属チップの底面の溶融割合を5割としたサンプルは、酸化スケール割合が50%を超えてしまい、貴金属チップの耐剥離性に劣ることが明らかとなった。これは、溶融部が比較的狭かったため、貴金属チップと接地電極との間で生じる熱応力差を十分に吸収することができず、その結果、酸化スケールの進展を十分に防止できなかったためであると考えられる。
また、前記溶融割合を7割としたサンプルであって、隙間Aを0.0mmとしたものも、耐剥離性が不十分となってしまうことが分かった。これは、貴金属チップと穴部の内壁面とが密着していたため、貴金属チップの側面側への熱膨張が規制されてしまい、その結果、貴金属チップの底面と接地電極等との境界部分に大きな熱応力差が生じてしまったことによると考えられる。
さらに、前記溶融割合を7割としたサンプルであって、隙間Aを1.0mmよりも大きくしたものも、耐剥離性に劣ることが分かった。これは、貴金属チップと穴部の内壁面との隙間が過度に大きかったため、貴金属チップの熱が接地電極側へと効率よく伝達されず、ひいては両者の間で生じる熱応力差が非常に大きくなってしまったためであると考えられる。
これに対して、前記溶融割合を7割としつつ、隙間Aを0.0mm超1.0mm以下としたサンプルは、酸化スケール割合が50%以下となり、優れた耐剥離性を実現できることが明らかとなった。これは、貴金属チップと穴部の内壁面との間に隙間を設けたことで、貴金属チップのその側面側への熱膨張が許容されたことに加えて、隙間を1.0mm以下としたことで、貴金属チップから接地電極へと効率よく熱が伝達されたため、両者の間に生じる熱応力差を十分に低減することができ、さらには、比較的広い溶融部によってその熱応力差を十分に吸収できたためであると考えられる。
また特に、隙間Aを0.01mm以上0.5mm以下としたサンプルは、酸化スケール割合が30%以下となり、非常に優れた耐剥離性を有することが確認された。これは、貴金属チップから接地電極に対する熱伝達がより効果的に行われたためであると考えられる。
以上の試験結果より、貴金属チップの耐剥離性を向上させるべく、接地電極に対する貴金属チップの底面の溶融割合を7割以上としつつ、貴金属チップと穴部の内壁面との間に0.0mm超1.0mm以下の隙間を設けることが好ましいといえる。また、耐剥離性の更なる向上を図るという観点からは、隙間の大きさを0.01mm以上0.5mm以下とすることがより好ましいといえる。
次に、隙間Aを0.1mm、又は、0.3mmとした上で、貴金属チップの中心軸に沿った、溶融部(貴金属チップのうち前記露出面側に位置する端部よりも溶融部の露出面と直交する方向に沿って露出面とは反対側に位置する溶融部をいう)のうち本体部に入り込んだ部位の端縁と火花放電間隙側に位置する本体部の表面との間の最大の距離B(mm)を種々変更したスパークプラグのサンプルを作製し、各サンプルについて上述の机上冷熱試験を行った。図7に、前記距離Bと酸化スケール割合との関係を示す。尚、図7においては、隙間Aを0.1mmとしたサンプルの試験結果を丸でプロットし、隙間Aを0.3mmとしたサンプルの試験結果を三角でプロットした。また、以下の試験においては、各サンプルともに接地電極に対する貴金属チップの底面の溶融割合を7割以上とした。
図7に示すように、各サンプルともに十分な耐剥離性を有していたが、距離Bを0.05mm以上としたサンプルは、酸化スケール割合が30%以下となり、非常に優れた耐剥離性を有することが明らかとなった。これは、距離Bを0.05mm以上と十分に大きくしたことで、溶融部の端縁が本体部によってより確実に保持される状態となり、その結果、溶融部の熱膨張が効果的に抑制されたためであると考えられる。
以上の試験結果より、耐剥離性の一層の向上を図るべく、貴金属チップのうち前記露出面側に位置する端部よりも溶融部の露出面と直交する方向に沿って露出面とは反対側に位置する溶融部の少なくとも一部を本体部に入り込ませるとともに、前記距離Bを0.05mm以上とすることが好ましいといえる。また特に、耐剥離性をより一層向上させるためには、距離Bを0.2mm以上とすることがより好ましいといえる。
次いで、貴金属チップの中心軸と直交する方向に沿った、溶融部(貴金属チップのうち前記露出面側に位置する端部よりも溶融部の露出面と直交する方向に沿って露出面とは反対側に位置する溶融部をいう)のうち本体部に入り込んだ部位の端縁と穴部の内壁面との間の最大の距離C(mm)を種々変更したサンプルを作製し、各サンプルについて、加熱温度を1050℃として(つまり、より厳しい条件として)上述の机上冷熱試験を行った。ここで、サンプル断面を観察し、酸化スケール(酸化膜)が溶融部の端縁を超えて、溶融部と接地電極との境界部分のうち貴金属チップとは反対側に位置する部分〔図8(a),(b)にて太線で示した部位であり、酸化スケールが進展することで、貴金属チップの剥離が懸念される部位〕まで至っていたサンプルは、耐剥離性が不十分であるとして「×」の評価を下すこととした。また、酸化スケールが前記部位にまでは至っていないものの、溶融部の端縁に到達していたサンプルは、耐剥離性が若干劣るとして「△」の評価を下すこととした。一方で、酸化スケールが溶融部の端縁に至っていないサンプルは、耐剥離性に極めて優れるとして「○」の評価を下すこととした。表2に、当該試験の結果を示す。尚、各サンプルについて、前記隙間Aは0.1mmとした。
Figure 0005044665
表2に示すように、距離Cを0.05mm未満としたサンプルは、酸化スケールが溶融部の端縁に到達してしまい、十分な耐剥離性が確保されないことが分かった。
これに対して、距離Cを0.05mm以上と十分に大きくしたサンプルは、酸化スケールが溶融部の端縁に至ることなく、貴金属チップの剥離を効果的に抑制できることが明らかとなった。これは、距離Cを十分に大きくしたことで、酸素が侵入する箇所(穴部の内壁面と溶融部との境界部分)から溶融部の端縁まで距離を十分に確保できたためであると考えられる。
但し、図9(a),(b)に示すように、距離Cを過度に大きくし、溶融部のうちレーザービーム等の被照射位置である露出面以外の部位が接地電極の表面に露出していた場合には、当該露出部位から酸化スケールが進展してしまい、耐剥離性が低下してしまうことが分かった。
また、接地電極の先端面側からレーザービーム等を照射して、溶融部が、前記接地電極の屈曲部にまで至るようにして形成した場合には、接地電極の強度が低下してしまい、振動に対する耐折損性が低下してしまうことが確認された。
以上の試験結果より、貴金属チップの耐剥離性を向上させるべく、前記溶融部の露出面と直交する方向に沿って、貴金属チップのうち前記露出面側に位置する端部よりも露出面とは反対側に位置する前記溶融部の少なくとも一部を本体部に入り込ませるとともに、前記距離Cを0.05mm以上とすることが好ましいといえる。
但し、溶融部の前記露出面以外の部位が接地電極の表面に露出していたり、溶融部が接地電極の屈曲部に至っていたりすると、耐剥離性の向上効果が十分に発揮されなかったり、耐折損性の低下を招いてしまったりするおそれがある。従って、この点を考慮しつつ、前記距離Cを設定することが好ましいといえる。
次いで、レーザービームの照射エネルギーや照射位置などを変更することで、貴金属チップのうち火花放電間隙を形成する面(放電面)に溶融部が露出したサンプル(サンプルA)と、放電面に溶融部が露出していないサンプル(サンプルB)とをそれぞれ作製し、両サンプルについて机上火花試験を行った。尚、机上火花試験の概要は次の通りである。すなわち、サンプルへの印加電圧の周波数を100Hzとした上で(つまり、1分当たり6000回の放電が行われるようにした上で)、0.4MPaの大気雰囲気下にて各サンプルを100時間に亘って放電させた。そして、100時間経過後に、火花放電に伴う貴金属チップ(溶融部)の消耗体積を測定した。表3に、当該試験の試験結果を示す。
Figure 0005044665
表3に示すように、放電面に溶融部が露出していないサンプル(サンプルA)は、消耗体積が比較的少なく、耐消耗性に優れることが明らかとなった。従って、耐消耗性の向上を図るべく、溶融部が放電面に露出しないように構成することが好ましいといえる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記第1実施形態においては、接地電極27の先端面にレーザービーム等を照射することで溶融部35が形成されているが、図10に示すように、接地電極27の側面にレーザービーム等を照射することで溶融部85を形成し、接地電極27に貴金属チップ41を接合することとしてもよい。また、接地電極27の1つの面に対してだけでなく、複数の面(例えば、相対向する側面)に対してレーザービーム等を照射することで、溶融部を形成することとしてもよい。
(b)上記第1実施形態では、接地電極27の基端側において、隙間45の大きさA1が最大となっているが、加熱時に貴金属チップ41が側面側へと熱膨張可能な構成となっていればよく、隙間45の大きさが最大となる箇所は特に限定されるものではない。従って、例えば、図11に示すように、接地電極27の側面側において隙間105の大きさが最大となるように、穴部43に対する貴金属チップ41の相対位置関係を設定することとしてもよい。
(c)上記第1実施形態において、貴金属チップ41は円柱状をなしているが、貴金属チップの形状はこれに限定されるものではない。従って、図12に示すように、貴金属チップ91が角柱状をなしていてもよい。また、このような形状の貴金属チップ91に対応すべく、矩形状の空間をなすように穴部93を形成することで、貴金属チップ91と穴部93の内壁面93Sとの間に隙間95を設けることとしてもよい。
(d)上記実施形態では特に記載していないが、図13に示すように、接地電極117の先端面から突出するように貴金属チップ121を設けることとしてもよい。この場合には、接地電極117による火炎の成長阻害が抑制されるため、着火性の向上を図ることができる。但し、この場合、貴金属チップ121の熱を接地電極117側へと伝達することが難しくなり得る。このため、貴金属チップ121の熱を接地電極117側へと効率よく伝達可能とすべく、貴金属チップ121の側面と穴部123の内壁面123Sとの間に形成された隙間125を比較的小さくすることが好ましい。従って、例えば、貴金属チップ121の中心軸CL4と直交する方向に沿った前記隙間125の大きさの最大値を0.5mm以下とすることが好ましい。
(e)上記実施形態において、貴金属チップ41の側面と穴部43の内壁面43Sとは略平行であり、内壁面43Sと本体部27Mの表面とは略直交するように構成されている。これに対して、図14に示すように、穴部133の内壁面133Sのうち接地電極127の本体部127Mの表面に連接される面の少なくとも一部に、穴部133の底面側に向かうにつれて貴金属チップ41に対して徐々に接近するテーパ部133Tを設け、貴金属チップ41の中心軸CL2を含む断面において、テーパ部133Tの外形線と本体部127Mの外形線とのなす角度のうち接地電極27側の角度が鈍角となるように構成してもよい。また、図15に示すように、穴部143の内壁面143Sのうち貴金属チップ41との間で前記隙間45を形成する面の少なくとも一部と接地電極137(本体部137M)の表面との間を、凸状の湾曲面部143Wを介して連接することとしてもよい。この場合には、内壁面133S(143S)と本体部127M(137M)の表面との間の部位の電界強度を低下させることができる。その結果、前記部位と中心電極5(貴金属部31)との間における異常な火花放電の発生を効果的に抑制することができ、着火性の向上を図ることができる。
(f)上記実施形態において、接地電極27は単一の合金により構成されているが、接地電極27の内部に良熱伝導性に優れる銅や銅合金等からなる内層を設け、接地電極27を外層及び内層からなる多層構造に構成することとしてもよい。
(g)上記実施形態では、火花放電間隙33において軸線CL1にほぼ沿った方向で火花放電が行われるタイプのスパークプラグ1、及び、火花放電間隙77において軸線CL1と略直交した方向で火花放電が行われるタイプのスパークプラグ1Aが記載されているが、軸線CL1に対して斜め方向に火花放電が行われるタイプのスパークプラグにおいて、本発明の技術思想を適用することとしてもよい。
(h)上記実施形態では、主体金具3の先端部26に、接地電極27が接合される場合について具体化しているが、主体金具の一部(又は、主体金具に予め溶接してある先端金具の一部)を削り出すようにして接地電極を形成する場合についても適用可能である(例えば、特開2006−236906号公報等)。
(i)上記実施形態では、工具係合部19は断面六角形状とされているが、工具係合部19の形状に関しては、このような形状に限定されるものではない。例えば、Bi−HEX(変形12角)形状〔ISO22977:2005(E)〕等とされていてもよい。
1…スパークプラグ
2…絶縁碍子(絶縁体)
3…主体金具
4…軸孔
5…中心電極
27…接地電極
27B…屈曲部
27H…穴対応部
27M…本体部
33…火花放電間隙(間隙)
35…溶融部
35E…露出面
41…貴金属チップ
43…穴部
45…隙間
CL1…軸線
CL2…(貴金属チップの)中心軸

Claims (10)

  1. 軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
    前記軸孔の先端側に挿設された中心電極と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    前記主体金具の先端部に配置された接地電極と、
    前記接地電極の先端部に接合され、前記中心電極の先端部との間に間隙を形成する柱体の貴金属チップとを備えるスパークプラグであって、
    前記接地電極は、
    自身の先端部の先端面及び側面の少なくともいずれかに凹状の穴部が設けられてなる穴対応部を備え、
    前記貴金属チップは、自身の側面側からレーザービーム又は電子ビームが照射されることで形成された自身と前記接地電極とが溶け合ってなる溶融部を介して、自身の底面の7割以上が前記接地電極の穴部に対して接合されており、
    前記穴部の内壁面の少なくとも一部と前記貴金属チップとの間に、前記貴金属チップの中心軸と直交する方向に沿って0mm超1.0mm以下の隙間が設けられていることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 前記接地電極は、前記穴対応部以外の部位である本体部を備え、
    前記溶融部は、前記レーザービーム又は電子ビームの被照射位置であり、前記接地電極の表面に露出する露出面を備え、
    前記溶融部のうち、前記露出面と直交する方向に沿って前記貴金属チップの前記露出面側の端部よりも前記露出面とは反対側に位置する部位の少なくとも一部が、前記本体部に入り込んでいることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記貴金属チップの中心軸に沿った、前記溶融部のうち前記本体部に入り込んだ部位の端縁と前記本体部の表面のうち前記間隙側の表面との間の距離の最大値が0.05mm以上とされることを特徴とする請求項2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記貴金属チップの中心軸と直交する方向に沿った、前記溶融部のうち前記本体部に入り込んだ部位の端縁と前記穴部の内壁面との間の距離の最大値が0.05mm以上とされることを特徴とする請求項2又は3に記載のスパークプラグ。
  5. 前記接地電極は、屈曲部にて前記中心電極側へと屈曲されており、
    前記溶融部は、前記屈曲部よりも前記接地電極の先端側に形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  6. 前記接地電極の先端面及び側面のうち、前記レーザービーム又は電子ビームが照射された面、及び、前記穴部が形成された面を除いた面に、前記溶融部が露出していないことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  7. 前記貴金属チップのうち前記間隙を形成する面に、前記溶融部が露出していないことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  8. 前記穴部の内壁面のうち前記貴金属チップとの間で前記隙間を形成するとともに、前記本体部の表面に連接される面の少なくとも一部に、前記穴部の底面側に向かうにつれて前記貴金属チップに対して徐々に接近するテーパ部を設け、
    前記貴金属チップの中心軸を含む断面において、前記テーパ部の外形線と前記本体部の外形線とのなす角度のうち前記接地電極側の角度を鈍角としたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  9. 前記接地電極は、前記穴対応部以外の部位である本体部を備え、
    前記穴部の内壁面のうち前記貴金属チップとの間で前記隙間を形成する面の少なくとも一部と前記本体部の表面との間が、凸状の湾曲面部を介して連接されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  10. 前記レーザービームは、ファイバーレーザーであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
JP2010014121A 2010-01-26 2010-01-26 スパークプラグ Active JP5044665B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010014121A JP5044665B2 (ja) 2010-01-26 2010-01-26 スパークプラグ
EP10841788.2A EP2385594B1 (en) 2010-01-26 2010-08-23 Sparkplug
PCT/JP2010/005160 WO2011092758A1 (ja) 2010-01-26 2010-08-23 スパークプラグ
KR1020117017005A KR101515262B1 (ko) 2010-01-26 2010-08-23 스파크 플러그
CN2010800050316A CN102292886B (zh) 2010-01-26 2010-08-23 火花塞
US13/143,220 US8264131B2 (en) 2010-01-26 2010-08-23 Spark plug

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010014121A JP5044665B2 (ja) 2010-01-26 2010-01-26 スパークプラグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011154810A JP2011154810A (ja) 2011-08-11
JP5044665B2 true JP5044665B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=44318774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010014121A Active JP5044665B2 (ja) 2010-01-26 2010-01-26 スパークプラグ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8264131B2 (ja)
EP (1) EP2385594B1 (ja)
JP (1) JP5044665B2 (ja)
KR (1) KR101515262B1 (ja)
CN (1) CN102292886B (ja)
WO (1) WO2011092758A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5942473B2 (ja) * 2012-02-28 2016-06-29 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法
JP5639675B2 (ja) 2012-05-07 2014-12-10 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
DE102013105698B4 (de) 2012-06-01 2019-05-02 Federal-Mogul Ignition Company Zündkerze
US9673593B2 (en) 2012-08-09 2017-06-06 Federal-Mogul Ignition Company Spark plug having firing pad
US9318879B2 (en) * 2012-10-19 2016-04-19 Federal-Mogul Ignition Company Spark plug having firing pad
US9041274B2 (en) 2013-01-31 2015-05-26 Federal-Mogul Ignition Company Spark plug having firing pad
US9231379B2 (en) 2013-01-31 2016-01-05 Federal-Mogul Ignition Company Spark plug having firing pad
JP2015022791A (ja) * 2013-07-16 2015-02-02 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ及びその製造方法
JP6347818B2 (ja) * 2016-03-16 2018-06-27 日本特殊陶業株式会社 点火プラグ
US9837797B2 (en) * 2016-03-16 2017-12-05 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Ignition plug
JP6780381B2 (ja) * 2016-08-31 2020-11-04 株式会社デンソー スパークプラグ及びその製造方法
JP7266541B2 (ja) * 2020-01-31 2023-04-28 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグの製造方法及びスパークプラグ

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4092889B2 (ja) * 2000-07-10 2008-05-28 株式会社デンソー スパークプラグ
JP4271379B2 (ja) * 2001-02-08 2009-06-03 株式会社デンソー スパークプラグ
JP4070230B2 (ja) 2002-08-29 2008-04-02 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ及びスパークプラグの製造方法
JP4564741B2 (ja) 2003-11-21 2010-10-20 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグの製造方法
CN101218721B (zh) * 2004-08-03 2012-05-30 费德罗-莫格尔公司 具有回流点火端的点火装置及其制造方法
JP2006236906A (ja) 2005-02-28 2006-09-07 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグの製造方法
EP2033285B1 (en) * 2006-06-19 2012-11-21 Federal-Mogul Corporation Spark plug with fine wire ground electrode
JP4402731B2 (ja) * 2007-08-01 2010-01-20 日本特殊陶業株式会社 内燃機関用スパークプラグ及びスパークプラグの製造方法
US8013504B2 (en) 2007-11-20 2011-09-06 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug for internal combustion engine and method for producing the spark plug
JP4422759B2 (ja) * 2007-12-28 2010-02-24 日本特殊陶業株式会社 内燃機関用スパークプラグ
EP2063506B1 (en) 2007-11-20 2014-02-12 NGK Spark Plug Co., Ltd. Spark plug for internal combustion engine and method for producing the spark plug
JP4954191B2 (ja) * 2007-12-28 2012-06-13 日本特殊陶業株式会社 内燃機関用スパークプラグ及びスパークプラグの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN102292886B (zh) 2013-11-27
EP2385594B1 (en) 2016-10-19
EP2385594A4 (en) 2013-05-29
KR20120119977A (ko) 2012-11-01
EP2385594A1 (en) 2011-11-09
WO2011092758A1 (ja) 2011-08-04
US20120025691A1 (en) 2012-02-02
KR101515262B1 (ko) 2015-04-24
CN102292886A (zh) 2011-12-21
US8264131B2 (en) 2012-09-11
JP2011154810A (ja) 2011-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5044665B2 (ja) スパークプラグ
JP4996723B2 (ja) スパークプラグ及びその製造方法
EP2211433B1 (en) Spark plug
JP5341752B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法
JP4928596B2 (ja) スパークプラグ及びその製造方法
KR101123501B1 (ko) 내연기관용 스파크 플러그 및 스파크 플러그의 제조방법
WO2011016181A1 (ja) スパークプラグ
WO2010058835A1 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
KR20110126654A (ko) 스파크 플러그 및 그의 제조방법
JP4956579B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法
JP2008053018A (ja) 内燃機関用スパークプラグ
JP2008053017A (ja) 内燃機関用スパークプラグ
CN108352680B (zh) 火花塞
JP2010262918A (ja) 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法
JP2009134968A (ja) 内燃機関用スパークプラグ
EP2579401B1 (en) Spark plug
EP2933887B1 (en) Spark plug
JP5337311B2 (ja) スパークプラグ
JP4746707B1 (ja) スパークプラグ
JP5816126B2 (ja) スパークプラグ
JP6169475B2 (ja) スパークプラグ
JP5337057B2 (ja) スパークプラグ
JP5449114B2 (ja) スパークプラグ及びその製造方法
EP3220496B1 (en) Ignition plug
JP5259814B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5044665

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250