JP5639675B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関等に使用されるスパークプラグに関する。
内燃機関等に使用されるスパークプラグは、例えば、軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、前記軸孔に挿設された中心電極と、前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、前記主体金具に固定された棒状の接地電極とを備えている。また、接地電極の先端部と中心電極の先端部との間には間隙が形成され、当該間隙に電圧を印加することで、火花放電を生じさせるようになっている。また近年では、火花放電に対する耐消耗性の向上を図るべく、接地電極の先端部に、貴金属合金などの耐久性に優れる金属からなるチップを接合し、当該チップと中心電極との間に前記間隙を形成する手法が提案されている。一般にチップは、レーザー溶接や抵抗溶接等により形成された、接地電極とチップとが溶け合ってなる溶融部により接地電極に対して接合されている。
ところで、接地電極における耐久性(耐酸化性)を向上させるために、その表面に亜鉛やニッケル等を主成分とする金属からなるメッキ層を設けることがある。このようなメッキ層が表面に形成された接地電極に対して前記チップを接合するにあたっては、接地電極に対するチップの接合強度を向上させるために、接地電極の先端部をメッキ層で覆うことなく構成し、メッキ層で覆われていない接地電極の先端部に前記チップを接合する手法が知られている。ここで、接地電極の先端部がメッキ層で覆われないようにする手法としては、接地電極の先端部にマスキングを施した上で、接地電極にメッキ処理を施す手法や、接地電極の表面全域にメッキ層を一旦設けた上で、接地電極の先端部を酸性の剥離液に浸漬すること等により、接地電極の先端部を覆うメッキ層を除去する手法などがある(例えば、特許文献1等参照)。
特開2001−68250号公報
しかしながら、上述の手法では、接地電極におけるチップの接合予定部位だけでなく、接地電極の比較的広範囲がメッキ層で覆われず、外部に露出することとなる。従って、メッキ層を設けることによる接地電極における耐久性の向上効果が十分に奏されないおそれがある。
これに対して、接地電極の表面全域にメッキ層を設けたまま、接地電極及びチップ間にメッキ層を介在させた状態で、レーザー溶接等により、接地電極に対してチップを溶接する手法が考えられる。当該手法によれば、接地電極における良好な耐久性と、メッキ層の除去等が不要となることによる製造コストの削減とを図ることができると考えられる。
ところが、この場合には、チップや、チップ及び接地電極が溶け合ってなる溶融部(つまり、チップの構成材料を含む部分)に対してメッキ層が接触することとなる。そして、この状態では、チップ等とメッキ層との間における熱膨張係数の相違から、加熱に伴う熱膨張により、チップ等のうち前記間隙側に位置する面(放電面)に対して、メッキ層が接触して(乗り上げて)しまいやすくなる。さらに、冷熱サイクルの繰り返しに伴い、チップ等の放電面に対するメッキ層の接触が繰り返し発生してしまうと、メッキ層のうち前記放電面に接触し得る部位において剥離が生じてしまうおそれがある。ここで、メッキ層が剥離してしまうと、剥離したメッキ層が前記間隙に入り込んでしまい、前記間隙において火花放電を発生させることができなくなってしまう(すなわち、失火が生じてしまう)おそれがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、接地電極の耐久性を良好なものとすることができ、さらには、チップ等の放電面への接触に伴うメッキ層の剥離をより確実に防止することができるスパークプラグを提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成のスパークプラグは、軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
前記軸孔の先端側に挿設された中心電極と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
前記主体金具の先端部に配置された接地電極と、
自身の一端面が前記接地電極に溶接され、自身の他端面が前記中心電極の先端部との間で間隙を形成する柱体のチップとを備えるスパークプラグであって、
前記接地電極の表面には、前記チップが接合される面において前記チップの構成材料を含む部分との間で全周にわたって隙間を形成するとともに、前記接地電極の表面のうち前記隙間の形成部位を除いた面を覆うメッキ層が設けられ、
前記隙間の大きさAが0.01mm以上0.5mm以下であることを特徴とする。
尚、「接地電極の表面のうち隙間の形成部位を除いた面を覆う」とあるのは、メッキ層が接地電極の表面のうち隙間の形成部位以外の全域を覆う場合でなく、隙間の形成部位以外のほぼ全域を覆う場合も含む。つまり、接地電極の表面のうち隙間の形成部位以外の一部がメッキ層で覆われていない場合も含む。
また、「チップの構成材料を含む部分」とあるのは、チップ自体や、チップ及び接地電極が溶け合ってなる溶融部をいう。例えば、チップの側面の外周全域に溶融部が形成されている場合、隙間は、溶融部とメッキ層との間に形成され、チップの側面の外周の一部に溶融部が形成されている場合、隙間は、溶融部とメッキ層との間、及び、チップ側面のうち外周に溶融部が形成されていない面とメッキ層との間に形成される。また、抵抗溶接により接地電極に対してチップを接合する場合など、溶融部がほとんど形成されない場合、隙間は、チップの側面とメッキ層との間に形成される。
上記構成1によれば、チップの構成材料を含む部分(チップや溶融部)とメッキ層との間に隙間が形成されており、当該隙間の大きさAが0.01mm以上とされている。従って、加熱に伴う熱膨張により、チップや溶融部のうち中心電極側に位置する面に対して、メッキ層が接触して(乗り上げて)しまうことを効果的に抑制できる。その結果、チップの他端面等への接触に伴うメッキ層の剥離をより確実に防止することができ、ひいてはメッキ層の剥離に伴う失火等を抑制することができる。
さらに、上記構成1によれば、接地電極の表面は隙間の形成部位を除いてメッキ層で覆われ、かつ、前記隙間の大きさAが0.5mm以下とされている。従って、メッキ層及び接地電極間に対する酸素等の侵入を抑制することができ、接地電極に対する酸素等の接触をより確実に防止することができる。その結果、接地電極において優れた耐久性を実現することができる。
構成2.本構成のスパークプラグは、上記構成1において、前記メッキ層のうち前記チップに最も接近する部位の表面から前記チップの他端面までの前記チップの中心軸に沿った距離Bが0.2mm以下であることを特徴とする。
上記構成2によれば、距離Bが0.2mm以下とされており、チップの他端面(放電面)とメッキ層の表面とがほぼ面一となるように構成されている。従って、チップの他端面だけでなく、メッキ層の表面においても中心電極との間でも火花放電が生じやすくなり、チップのみが局所的に消耗してしまうことをより確実に防止できる。また、接地電極からのチップの突出が抑制されることとなり、チップの過熱をより確実に防止することができる。これらの結果、火花放電に対する耐消耗性を顕著に向上させることができる。
尚、距離Bが小さい場合には、チップの他端面に対してメッキ層が接近するため、加熱に伴う熱膨張による、チップや溶融部のうち中心電極側に位置する面に対するメッキ層の接触(乗り上げ)がより一層生じやすくなり、チップの他端面等への接触に伴うメッキ層の剥離がより懸念される。しかしながら、上記構成1を採用することで、上記構成2のように距離Bが0.2mm以下とされた場合であっても、チップの他端面等に対するメッキ層の接触、ひいては接触に伴うメッキ層の剥離をより確実に防止することができる。換言すれば、上記構成1は、距離Bが0.2mm以下とされ、チップの他端面等に対するメッキ層の接触が特に生じやすいスパークプラグにおいて、非常に有効である。
構成3.本構成のスパークプラグは、上記構成1又は2において、前記隙間の大きさAが0.2mm以下であることを特徴とする。
上記構成3によれば、前記隙間の大きさAが0.2mm以下とされている。従って、接地電極に対する酸素等の接触を一層確実に防止することができ、接地電極の耐久性をさらに向上させることができる。
構成4.本構成のスパークプラグは、上記構成1乃至3のいずれかにおいて、前記隙間の大きさAが0.1mm以下であることを特徴とする。
上記構成4によれば、前記隙間の大きさAが0.1mm以下とされている。従って、接地電極に対する酸素等の接触をより一層確実に防止することができ、接地電極の耐久性を一段と向上させることができる。
構成5.本構成のスパークプラグは、上記構成1乃至4のいずれかにおいて、前記メッキ層のうち前記チップの構成材料を含む部分との間で前記隙間を形成する内周端から、前記チップの中心軸と直交する方向に沿って前記チップから離間する方向に0.4mmまでの範囲内において、前記メッキ層に溝部が形成されていることを特徴とする。
上記構成5によれば、メッキ層の内周端からチップより離間する方向に0.4mmまでの範囲内において、メッキ層に溝部が形成されている。すなわち、メッキ層のうち、加熱に伴う熱膨張によりチップの他端面等に接触して(乗り上げて)しまいやすい部位に溝部が形成されている。従って、加熱時において溝部側へとメッキ層を熱膨張させることができ、チップ側に対するメッキ層の熱膨張を抑制することができる。これにより、熱膨張に伴う、チップの他端面等に対するメッキ層の接触を極めて効果的に抑制することができ、ひいてはメッキ層の剥離防止効果を格段に高めることができる。
構成6.本構成のスパークプラグは、上記構成1乃至5のいずれかにおいて、前記メッキ層のうち前記隙間側に位置する部位は、自身の表面から前記チップの他端面までの前記チップの中心軸に沿った距離が、前記チップ側に近づくにつれて徐々に大きくなることを特徴とする。
上記構成6によれば、接地電極が高温となり熱膨張したときに、チップの他端面等にメッキ層がより接触しにくく(乗り上げにくく)なる。従って、メッキ層の剥離をより一層確実に防止することができる。
スパークプラグの構成を示す一部破断正面図である。 スパークプラグの先端部の構成を示す一部破断拡大正面図である。 メッキ層及び接地電極側チップ間に形成された隙間等を示す断面図である。 接地電極及び接地電極側チップ等を示す拡大平面図である。 溝部等を示す拡大平面図である。 接地電極側チップの外周に形成された溶融部等を示す断面図である。 溶融部とメッキ層との間に形成された隙間等を示す拡大平面図である。 別の実施形態における、溶融部の構成を示す拡大平面図である。 別の実施形態における、接地電極に接合された接地電極側チップを示す断面図である。 別の実施形態におけるメッキ層を示す断面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、スパークプラグ1を示す一部破断正面図である。尚、図1では、スパークプラグ1の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ1は、筒状をなす絶縁体としての絶縁碍子2、これを保持する筒状の主体金具3などから構成されるものである。
絶縁碍子2は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成されており、その外形部において、後端側に形成された後端側胴部10と、当該後端側胴部10よりも先端側において径方向外向きに突出形成された大径部11と、当該大径部11よりも先端側においてこれよりも細径に形成された中胴部12と、当該中胴部12よりも先端側においてこれよりも細径に形成された脚長部13とを備えている。加えて、絶縁碍子2のうち、大径部11、中胴部12、及び、大部分の脚長部13は、主体金具3の内部に収容されている。そして、中胴部12と脚長部13との連接部にはテーパ状の段部14が形成されており、当該段部14にて絶縁碍子2が主体金具3に係止されている。
さらに、絶縁碍子2には、軸線CL1に沿って軸孔4が貫通形成されており、当該軸孔4の先端側には中心電極5が挿設されている。当該中心電極5は、熱伝導性に優れる金属〔例えば、銅や銅合金、純ニッケル(Ni)〕等からなる内層5A、及び、Niを主成分とする合金からなる外層5Bにより構成されている。さらに、中心電極5は、全体として棒状(円柱状)をなし、その先端面が平坦に形成されるとともに、絶縁碍子2の先端から突出している。また、中心電極5の先端部には、所定の金属〔例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)、又は、これらの少なくとも一種を主成分とする合金など〕からなる円柱状の中心電極側チップ31が設けられている。
また、軸孔4の後端側には、絶縁碍子2の後端から突出した状態で端子電極6が挿入、固定されている。
さらに、軸孔4の中心電極5と端子電極6との間には、円柱状の抵抗体7が配設されている。当該抵抗体7の両端部は、導電性のガラスシール層8,9を介して、中心電極5と端子電極6とにそれぞれ電気的に接続されている。
加えて、前記主体金具3は、低炭素鋼等の金属により筒状に形成されており、その外周面にはスパークプラグ1を燃焼装置(例えば、内燃機関や燃料電池改質器等)の取付孔に取付けるためのねじ部(雄ねじ部)15が形成されている。また、ねじ部15よりも後端側には鍔状の座部16が形成され、ねじ部15後端のねじ首17にはリング状のガスケット18が嵌め込まれている。さらに、主体金具3の後端側には、主体金具3を前記燃焼装置に取付ける際にレンチ等の工具を係合させるための断面六角形状の工具係合部19が設けられるとともに、後端部において絶縁碍子2を保持するための加締め部20が設けられている。
また、主体金具3の内周面には、絶縁碍子2を係止するためのテーパ状の段部21が設けられている。そして、絶縁碍子2は、主体金具3に対してその後端側から先端側に向かって挿入され、自身の段部14が主体金具3の段部21に係止された状態で、主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって固定されている。尚、両段部14,21間には、円環状の板パッキン22が介在されている。これにより、燃焼室内の気密性を保持し、燃焼室内に晒される絶縁碍子2の脚長部13と主体金具3の内周面との隙間に入り込む燃料ガスが外部に漏れないようになっている。
さらに、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側においては、主体金具3と絶縁碍子2との間に環状のリング部材23,24が介在され、リング部材23,24間にはタルク(滑石)25の粉末が充填されている。すなわち、主体金具3は、板パッキン22、リング部材23,24及びタルク25を介して絶縁碍子2を保持している。
また、図2に示すように、主体金具3の先端部26には、ほぼ中間にて曲げ返されて、その先端部が中心電極5の先端部(中心電極側チップ31)と対向する棒状の接地電極27が接合されている。当該接地電極27は、Niを主成分とする合金(例えば、Niを主成分とし、ケイ素、アルミニウム、及び、希土類元素の少なくとも一種を含有する合金)により構成されている。
また、接地電極27のうち中心電極5(中心電極側チップ31)の先端面と対向する部位には、円板状をなす接地電極側チップ32(本発明の「チップ」に相当する)の一端面が接合されている。当該接地電極側チップ32は、所定の金属(例えば、Ir、Pt、Rh、Ru、Re、W、Pd、又は、これらの少なくとも一種を主成分とする合金など)によって構成されている。尚、本実施形態において、前記貴金属チップ32は、製造コストの抑制を図るべく、比較的薄肉(例えば、0.4mm以下)とされている一方で、耐消耗性の向上を図るべく、その他端面(放電面)32Fの面積が比較的大きなもの(例えば、0.3mm2以上)とされている。
加えて、接地電極側チップ32の他端面32Fと中心電極5(中心電極側チップ31)の先端面との間には、間隙としての火花放電間隙33が形成されており、当該火花放電間隙33において軸線CL1に沿った方向で火花放電が行われるようになっている。
また、図3及び図4(尚、図3では、図示の便宜上、メッキ層35を実際よりも厚く示している)に示すように、接地電極27は、その表面に、接地電極27の母材が露出する母材露出部27Eを有し、当該母材露出部27Eを除いた部分が、Niを主成分とする金属からなる薄肉(例えば、厚さが10μm以下)のメッキ層35で覆われている。そして、前記母材露出部27Eに対して接地電極側チップ32の一端面が接合されている。
尚、母材露出部27Eは、接地電極27の表面全域にメッキ層を設けた上で、メッキ層の一部を剥離させる手法や、接地電極27の一部をマスキングした上でメッキ層を設ける手法などにより形成することができる。
また、本実施形態では、母材露出部27Eに対して接地電極側チップ32を載置した上で、接地電極27の先端面側から、母材露出部27E及び接地電極側チップ32の接触面に対してレーザービーム(例えば、ファイバーレーザー)を照射し、接地電極27及び接地電極側チップ32の双方が溶融してなる溶融部36を形成することで、接地電極側チップ32が接地電極27に溶接されている。
さらに、本実施形態では、接地電極27のうち接地電極側チップ32が接合される面において、接地電極側チップ32の側面32Sとメッキ層35との間には、隙間37が形成されており、当該隙間37の大きさAが0.01mm以上0.5mm以下(より好ましくは、0.2mm以下。より一層好ましくは、0.1mm以下)とされている。すなわち、接地電極側チップ32に対してメッキ層35が接触しないように構成される一方で、接地電極27の表面のうちメッキ層35で覆われていない部位の面積が非常に小さくなるように構成されている。
加えて、メッキ層35のうち、接地電極側チップ32に最も接近する部位の表面から接地電極側チップ32の他端面32Fまでの接地電極側チップ32の中心軸CL2に沿った距離Bが0.2mm以下とされている。すなわち、メッキ層35に対して、接地電極側チップ32の他端面32Fが過度に突出したり、没入したりすることなく、メッキ層35の表面と前記他端面32Fとがほぼ面一となるように構成されている。
また、本実施形態では、メッキ層35のうち接地電極側チップ32の側面32Sとの間で前記隙間37を形成する内周端35Eから、前記接地電極側チップ32の中心軸CL2と直交する方向に沿って接地電極側チップ32から離間する方向に0.4mmまでの範囲内RA(図4中、散点模様を付した部位)において、メッキ層35には、図5に示すように、接地電極側チップ32の周方向に沿って延びる筋状の溝部38が複数形成されている。本実施形態において、溝部38は、その幅が0.01mm以上0.05mm以下とされている。
尚、溝部38は、溶融部36を形成する際において、メッキ層35を急速に加熱・冷却し、メッキ層35を急激に膨張・収縮させることで形成することができる。また、メッキ層35は、上述の通り比較的薄肉であるため、溝部38は、メッキ層35の表面から接地電極27の表面にかけて貫通した状態となっている。
尚、上記においては、接地電極側チップ32の側面とメッキ層35との間に隙間37が形成されているが、隙間37は、接地電極側チップ32の構成材料を含む部分とメッキ層35との間に形成される。従って、例えば、図6及び図7(尚、図6では、図示の便宜上、メッキ層35を実際よりも厚く示している)に示すように、接地電極側チップ32の外周の周方向全域に亘って、接地電極側チップ32と接地電極27とが溶け合ってなる溶融部39を形成することにより、接地電極27に対して接地電極側チップ32を接合する場合には、溶融部39とメッキ層35との間に隙間40が形成されることとなる。そして、隙間40の大きさAが0.01mm以上0.5mm以下(より好ましくは、0.2mm以下。より一層好ましくは、0.1mm以下)とされる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、接地電極側チップ32の側面32S又は溶融部39とメッキ層35との間には隙間37又は隙間40が形成されており、隙間37,40の大きさAが0.01mm以上とされている。従って、加熱に伴う熱膨張により、接地電極側チップ32や溶融部39のうち中心電極5側に位置する面(他端面32F等)に対して、メッキ層35が接触して(乗り上げて)しまうことを効果的に抑制できる。その結果、接地電極側チップ32の他端面32F等への接触に伴うメッキ層35の剥離をより確実に防止することができ、ひいてはメッキ層35の剥離に伴う失火等を抑制することができる。
さらに、接地電極27の表面は隙間37,40の形成部位(つまり、母材露出部27E)を除いてメッキ層35で覆われ、かつ、前記隙間37,40の大きさAが0.5mm以下とされている。従って、メッキ層35及び接地電極27間に対する酸素等の侵入を抑制することができ、接地電極27に対する酸素等の接触をより確実に防止することができる。その結果、接地電極27において優れた耐久性を実現することができる。
尚、本実施形態のように、隙間37,40の大きさAを0.2mm以下とすることで、接地電極27の耐久性を一段と向上させることができ、隙間37,40の大きさAを0.1mm以下とすることで、接地電極27の耐久性を顕著に向上させることができる。
加えて、本実施形態では、前記範囲RA内において、メッキ層35に複数の溝部38が形成されている。すなわち、メッキ層35のうち、加熱に伴う熱膨張により接地電極側チップ32の他端面32F等に接触して(乗り上げて)しまいやすい部位に溝部38が形成されている。従って、加熱時において、溝部38側へとメッキ層35を熱膨張させることができ、接地電極側チップ32側に対するメッキ層35の熱膨張を抑制することができる。これにより、熱膨張に伴う、前記他端面32F等に対するメッキ層35の接触を極めて効果的に抑制することができ、ひいてはメッキ層35の剥離防止効果を格段に高めることができる。
また、本実施形態では、距離Bが0.2mm以下とされており、接地電極側チップ32の他端面32Fとメッキ層35の表面とがほぼ面一となるように構成されている。従って、接地電極側チップ32の他端面32Fだけでなく、メッキ層35の表面においても中心電極5(中心電極側チップ31)との間で火花放電が生じやすくなり、接地電極側チップ32のみが局所的に消耗してしまうことをより確実に防止できる。また、接地電極27からの接地電極側チップ32の突出が抑制されることとなり、接地電極側チップ32の過熱をより確実に防止することができる。これらの結果、火花放電に対する耐消耗性を顕著に向上させることができる。
次いで、上記実施形態によって奏される作用効果を確認すべく、接地電極の表面にメッキ層を設けるとともに、前記隙間の大きさAを種々変更したスパークプラグのサンプルを複数作製し、各サンプルについて机上冷熱試験を行った。机上冷熱試験の概要は、次の通りである。すなわち、サンプルに対して、大気雰囲気下にて接地電極側チップの周囲の温度が800℃となるようバーナーで2分間加熱後、1分間徐冷することを1サイクルとして1000サイクル実施した。
そして、1000サイクル終了後に、メッキ層のうち接地電極側チップの近傍部分における剥離の生じにくさ(耐剥離性)を確認すべく、接地電極側チップの他端面(放電面)に、メッキ層が接触している(乗り上げている)か否かを確認した。ここで、接地電極側チップの他端面にメッキ層が接触していたサンプルは、冷熱サイクルの繰り返しによるメッキ層の剥離が生じてしまいやすいとして「×」の評価を下すこととした。一方で、接地電極側チップの他端面に対してメッキ層が接触していなかったサンプルは、冷熱サイクルの繰り返しによるメッキ層の剥離が生じにくく、耐剥離性に優れるとして「○」の評価を下すこととした。
また、接地電極における耐久性(耐酸化性)を評価すべく、1000サイクル終了後に、倍率を50倍とした金属顕微鏡を用い、接地電極側チップの中心軸を含む断面を撮像した。そして、得られた画像に基づいて、接地電極の側面のうち接地電極側チップが接合された面に形成された酸化膜(酸化スケール)を特定するとともに、当該酸化膜の厚さの最大値を計測した。ここで、前記最大値が0.2mm以上となったサンプルは、接地電極の耐久性が不十分であるとして「×」の評価を下し、一方で、前記最大値が0.2mm未満となったサンプルは、優れた耐久性を有するとして「○」の評価を下すこととした。
表1に、上記試験の結果を示す。尚、表1において、隙間の大きさAが0.00mmとあるのは、メッキ層が接地電極側チップの側面に接触していたことを意味する。また、各サンプルともに、Niを主成分とする金属によりメッキ層を形成し、メッキ層の厚さを約10μmとした(以下の試験においても同様)。さらに、各サンプルともに、前記距離Bを0.05mmとした。加えて、各サンプルは、接地電極側チップの側面の外周に溶融部が形成されないように構成し、隙間の大きさAを0.00mm超としたサンプルにおいては、接地電極側チップの側面とメッキ層との間に隙間を形成した。
Figure 0005639675
表1に示すように、隙間の大きさAを0.00mmとしたサンプルは、接地電極側チップの他端面にメッキ層が接触してしまい、メッキ層の剥離が生じやすくなってしまうことが確認された。
さらに、隙間の大きさAを0.5mmよりも大きくしたサンプルは、接地電極の耐久性に劣ることが分かった。これは、隙間の大きさAを0.5mm超としたことで、メッキ層と接地電極側チップとの間に形成された隙間から、接地電極及びメッキ層間に対して酸素等が侵入しやすくなってしまったことによると考えられる。
これに対して、隙間の大きさAを0.01mm以上0.5mm以下としたサンプルは、メッキ層の耐剥離性、及び、接地電極の耐久性の双方に優れることが明らかとなった。
上記試験の結果より、メッキ層の剥離を防止しつつ、接地電極において優れた耐久性を実現するという観点から、接地電極のうち接地電極側チップが接合される面において、接地電極側チップの構成材料を含む部分とメッキ層との間に隙間を設けるとともに、当該隙間の大きさAを0.01mm以上0.5mm以下とすることが好ましいといえる。
次に、隙間の大きさAを0.2mmとしたスパークプラグのサンプルと、隙間の大きさAを0.3mmとしたサンプルとについて、加熱温度を900℃に変更し、酸化膜がより形成されやすい条件にて上述の机上冷熱試験を行った。そして、1000サイクル終了後に、上記同様の手法により、メッキ層の耐剥離性、及び、接地電極の耐久性を評価した。
表2に、当該試験の試験結果を示す。尚、各サンプルともに、距離Bを0.05mmとし、接地電極側チップの側面とメッキ層との間に隙間を形成した。
Figure 0005639675
表2に示すように、隙間の大きさAを0.2mm以下としたサンプルは、酸化膜がより形成されやすい厳しい条件にも関わらず、接地電極において優れた耐久性を確保できることが分かった。これは、隙間の大きさAを0.2mm以下としたことで、メッキ層及び接地電極間に対する酸素等の侵入がより効果的に抑制されたためであると考えられる。
上記試験の結果より、接地電極の耐久性を一層向上させるべく、隙間の大きさAを0.2mm以下とすることがより好ましいといえる。
次いで、隙間の大きさAを0.1mmとしたスパークプラグのサンプルと、隙間の大きさAを0.2mmとしたサンプルとについて、加熱温度を950℃に変更し、酸化膜がより一層形成されやすい条件にて上述の机上冷熱試験を行った。そして、1000サイクル終了後に、上記同様の手法により、メッキ層の耐剥離性、及び、接地電極の耐久性を評価した。
表3に、当該試験の試験結果を示す。尚、各サンプルともに、距離Bを0.05mmとし、接地電極側チップの側面とメッキ層との間に隙間を形成した。
Figure 0005639675
表3に示すように、隙間の大きさAを0.1mm以下としたサンプルは、酸化膜がより一層形成されやすい非常に厳しい条件にも関わらず、接地電極において優れた耐久性を確保できることが確認された。これは、メッキ層及び接地電極間に対する酸素等の侵入が極めて効果的に抑制されたことによると考えられる。
上記試験の結果より、接地電極における耐久性の更なる向上を図るべく、隙間の大きさAを0.1mm以下とすることが一層好ましいといえる。
次に、メッキ層の内周端から接地電極側チップより離間する側へ0.4mmまでの範囲(範囲RA)内に位置する部位において、幅を0.01mm又は0.05mmとした溝部を設けたスパークプラグのサンプルと、前記範囲内において、メッキ層に溝部を設けなかったスパークプラグのサンプルとを作製し、各サンプルについて、加熱温度を1000℃に変更した上で、上述の机上冷熱試験を行った。そして、1000サイクル終了後に、上記同様の手法により、メッキ層の耐剥離性、及び、接地電極の耐久性を評価した。尚、加熱温度を1000℃に変更することで、メッキ層がより大きく熱膨張しやすく、接地電極側チップの他端面に対するメッキ層の接触が極めて生じやすい条件とした。
表4に、当該試験の試験結果を示す。尚、各サンプルともに、隙間の大きさAを0.1mmとし、距離Bを0.05mmとし、接地電極側チップの側面とメッキ層との間に隙間を形成した。また、溝部の幅は、接地電極に対して接地電極側チップを溶接する際のレーザービームの出力を調節することで変更した。
Figure 0005639675
表4に示すように、メッキ層の所定範囲に溝部を設けたサンプルは、極めて過酷な条件にも関わらず、メッキ層において優れた耐剥離性を実現できることが明らかとなった。これは、加熱時において、溝部側へとメッキ層が熱膨張することで、接地電極側チップ側へのメッキ層の熱膨張が抑制されたためであると考えられる。
上記試験の結果より、メッキ層の剥離をより一層確実に防止するという点から、メッキ層のうち接地電極側チップの構成材料を含む部分との間で前記隙間を形成する内周端から、接地電極側チップの中心軸と直交する方向に沿って接地電極側チップから離間する方向に0.4mmまでの範囲内において、メッキ層に溝部を設けることがより好ましいといえる。
尚、溝部の幅を0.05mm超としてしまうと、溝部を通ってメッキ層及び接地電極間に酸素等が侵入しやすくなってしまい、接地電極の耐久性が低下してしまうおそれがある。従って、溝部を設ける場合においては、その幅を0.05mm以下とすることが好ましいといえる。また、上述したメッキ層の剥離抑制効果を十分に発揮させるためには、溝部の幅を0.01mm以上とすることが好ましいといえる。
次いで、前記距離Bを種々変更したスパークプラグのサンプルを作製し、各サンプルについて机上火花耐久試験を行った。机上火花耐久試験の概要は、次の通りである。すなわち、各サンプルを所定のチャンバーに取付けた上で、チャンバー内を窒素雰囲気とするとともに、中心電極を負極とし、かつ、印加電圧の周波数を100Hzとして(すなわち、毎分6000回の割合で)火花放電を発生させた。そして、100時間経過後に、試験後における火花放電間隙の大きさを測定し、試験前における火花放電間隙の大きさに対する増加量(間隙増加量)を算出した。ここで、間隙増加量が0.2mm以上となったサンプルは、耐消耗性に劣るとして「×」の評価を下すこととし、一方で、間隙増加量が0.2mm未満となったサンプルは、優れた耐消耗性を有するとして「○」の評価を下すこととした。
表5に、当該試験の試験結果を示す。尚、各サンプルともに、試験前における火花放電間隙の大きさを0.8mmとした。
Figure 0005639675
表5に示すように、距離Bを0.2mm以下としたサンプルは、耐消耗性に優れることが明らかとなった。これは、距離Bを0.2mm以下とし、接地電極側チップの他端面とメッキ層の表面とがほぼ面一となるように構成したことで、接地電極側チップの他端面だけでなく、メッキ層の表面においても中心電極との間で火花放電が生じることとなった点、及び、接地電極側チップの突出が抑制されたことで、接地電極側チップの過熱が防止された点に起因すると考えられる。
上記試験の結果より、火花放電に対する耐消耗性の向上を図るべく、前記距離Bを0.2mm以下とすることが好ましいといえる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態において、溶融部39は、接地電極側チップ32の外周の周方向全域に亘って形成されているが、図8に示すように、接地電極側チップ32の外周の周方向の一部に溶融部41を形成し、当該溶融部41により、接地電極27に対して接地電極側チップ32を接合することとしてもよい。尚、この場合、隙間42は、接地電極側チップ32の側面とメッキ層35との間、及び、溶融部41とメッキ層35との間に形成されることとなる。
(b)上記実施形態において、接地電極側チップ32は、レーザー溶接により接地電極27に接合されているが、抵抗溶接により、接地電極側チップ32を接地電極27に接合することとしてもよい。尚、この場合には、図9(尚、図9では、図示の便宜上、メッキ層35を実際よりも厚く示している)に示すように、溶融部はほとんど存在しない状態となる。そのため、隙間43は、接地電極側チップ32の側面とメッキ層35との間に形成されることとなる。
(c)上記実施形態において、メッキ層35のうち前記隙間37側に位置する部位は、その全域において、自身の表面から接地電極側チップ32の他端面までの前記中心軸CL2に沿った距離がほぼ一定となるように構成されている。これに対して、図10(尚、図10では、図示の便宜上、メッキ層35を実際よりも厚く示している)に示すように、メッキ層35のうち前記隙間37側に位置する部位を、自身の表面から接地電極側チップ32の他端面32Fまでの前記中心軸CL2に沿った距離が、接地電極側チップ32側に近づくにつれて徐々に大きくなるように構成してもよい。すなわち、接地電極側チップ32に接近するにつれて、メッキ層35の表面が接地電極側チップ32の他端面32Fから遠ざかるように構成してもよい。この場合には、加熱時(熱膨張時)において、接地電極側チップ32の他端面32Fにメッキ層35が乗り上げてしまうことを一層確実に防止でき、メッキ層35の剥離をより一層確実に防止することができる。
尚、切削加工等により、接地電極27のうち接地電極側チップ32が接合される面を接地電極側チップ32側に向けて傾斜させた上で、接地電極27の表面にメッキ層35を形成したり、接地電極27の表面にメッキ層35を形成した上で、形成されたメッキ層35をプレスしたりすること等により、接地電極側チップ32に接近するにつれて、メッキ層35の表面が前記他端面32Fから遠ざかるように構成することができる。
(d)上記実施形態において、メッキ層35はNiを主成分とする金属により構成されているが、メッキ層35をその他の金属を主成分とする金属により形成してもよい。従って、例えば、亜鉛(Zn)を主成分とする金属によりメッキ層を形成してもよい。
(e)上記実施形態において、接地電極側チップ32は円板状をなしているが、接地電極側チップ32の形状はこれに限定されるものではない。従って、例えば、接地電極側チップを角柱状(例えば、直方体状)に形成することとしてもよい。
(f)上記実施形態において、溝部38は、接地電極側チップ32の周方向に沿って延びる形状とされているが、溝部の形状は特に限定されるものではない。従って、例えば、溝部が、接地電極側チップ32の径方向に沿って延びる形状であってもよい。
(g)上記実施形態では、接地電極27の中心電極5側の側面に接地電極側チップ32が接合されているが、接地電極27の先端面に接地電極チップを接合し、接地電極側チップ32の他端面32Fと、中心電極5(中心電極側チップ31)の側面との間で、軸線CL1と直交する方向にほぼ沿って火花放電が行われるように構成してもよい。
(h)上記実施形態において、接地電極27は単一の金属により構成されているが、接地電極27の内部に良熱伝導性に優れる銅や銅合金等からなる内層を設け、接地電極27を外層及び内層からなる多層構造としてもよい。
(i)上記実施形態では、主体金具3の先端部26に、接地電極27が接合される場合について具体化しているが、主体金具の一部(又は、主体金具に予め溶接してある先端金具の一部)を削り出すようにして接地電極を形成する場合についても適用可能である(例えば、特開2006−236906号公報等)。
(j)上記実施形態では、工具係合部19は断面六角形状とされているが、工具係合部19の形状に関しては、このような形状に限定されるものではない。例えば、Bi−HEX(変形12角)形状〔ISO22977:2005(E)〕等とされていてもよい。
1…スパークプラグ
2…絶縁碍子(絶縁体)
3…主体金具
4…軸孔
5…中心電極
27…接地電極
32…接地電極側チップ(チップ)
32F…(チップの)他端面
33…火花放電間隙(間隙)
35…メッキ層
37…隙間
38…溝部
CL1…軸線
CL2…(チップの)中心軸

Claims (6)

  1. 軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
    前記軸孔の先端側に挿設された中心電極と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    前記主体金具の先端部に配置された接地電極と、
    自身の一端面が前記接地電極に溶接され、自身の他端面が前記中心電極の先端部との間で間隙を形成する柱体のチップとを備えるスパークプラグであって、
    前記接地電極の表面には、前記チップが接合される面において前記チップの構成材料を含む部分との間で全周にわたって隙間を形成するとともに、前記接地電極の表面のうち前記隙間の形成部位を除いた面を覆うメッキ層が設けられ、
    前記隙間の大きさAが0.01mm以上0.5mm以下であることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 前記メッキ層のうち前記チップに最も接近する部位の表面から前記チップの他端面までの前記チップの中心軸に沿った距離Bが0.2mm以下であることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記隙間の大きさAが0.2mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記隙間の大きさAが0.1mm以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  5. 前記メッキ層のうち前記チップの構成材料を含む部分との間で前記隙間を形成する内周端から、前記チップの中心軸と直交する方向に沿って前記チップから離間する方向に0.4mmまでの範囲内において、前記メッキ層に溝部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  6. 前記メッキ層のうち前記隙間側に位置する部位は、自身の表面から前記チップの他端面までの前記チップの中心軸に沿った距離が、前記チップ側に近づくにつれて徐々に大きくなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
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