JP2003123937A - スパークプラグおよびその製造方法 - Google Patents
スパークプラグおよびその製造方法Info
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- JP2003123937A JP2003123937A JP2001318470A JP2001318470A JP2003123937A JP 2003123937 A JP2003123937 A JP 2003123937A JP 2001318470 A JP2001318470 A JP 2001318470A JP 2001318470 A JP2001318470 A JP 2001318470A JP 2003123937 A JP2003123937 A JP 2003123937A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 中心電極と、取付金具に接合されCrが5重
量%以上含有された金属からなる接地電極とを備え、ハ
ウジングおよび接地電極にメッキが施されてなるスパー
クプラグにおいて、接地電極におけるメッキ剥離による
短絡や失火を適切に防止する。 【解決手段】 接地電極40が接合された取付金具10
にNiメッキ処理を施した後、接地電極40のうち少な
くとも中心電極30と正対する部位44のNiメッキ膜
を研削により除去する。それにより、接地電極40にお
ける放電面にメッキが無いため、メッキ膜除去後に接地
電極40を曲げ加工する時やエンジン使用中の放電時に
おいて、当該放電面におけるメッキ剥離が発生しない。
量%以上含有された金属からなる接地電極とを備え、ハ
ウジングおよび接地電極にメッキが施されてなるスパー
クプラグにおいて、接地電極におけるメッキ剥離による
短絡や失火を適切に防止する。 【解決手段】 接地電極40が接合された取付金具10
にNiメッキ処理を施した後、接地電極40のうち少な
くとも中心電極30と正対する部位44のNiメッキ膜
を研削により除去する。それにより、接地電極40にお
ける放電面にメッキが無いため、メッキ膜除去後に接地
電極40を曲げ加工する時やエンジン使用中の放電時に
おいて、当該放電面におけるメッキ剥離が発生しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、コジェネ
レーション、ガス圧送用ポンプ等に使用される内燃機関
用スパークプラグおよびその製造方法に関する。
レーション、ガス圧送用ポンプ等に使用される内燃機関
用スパークプラグおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用スパークプラグは、中心電極
と、中心電極を保持する絶縁碍子と、絶縁碍子を保持固
定するハウジングと、一端部がハウジングに接合され他
端部が中心電極と対向する接地電極とを備え、対向する
中心電極と接地電極との間に形成された放電ギャップに
て放電、燃焼を行う。
と、中心電極を保持する絶縁碍子と、絶縁碍子を保持固
定するハウジングと、一端部がハウジングに接合され他
端部が中心電極と対向する接地電極とを備え、対向する
中心電極と接地電極との間に形成された放電ギャップに
て放電、燃焼を行う。
【0003】ここで、ハウジングは、錆や腐食を防止す
るために、NiやCr等のメッキが施されるが、ハウジ
ングに接地電極を接合した後にハウジングをメッキする
ために、接地電極にもメッキ膜が形成される。
るために、NiやCr等のメッキが施されるが、ハウジ
ングに接地電極を接合した後にハウジングをメッキする
ために、接地電極にもメッキ膜が形成される。
【0004】しかし、接地電極にメッキが施されている
と、その後の放電ギャップ形成のための接地電極の曲げ
加工の際に、接地電極のメッキが剥離し、剥離したメッ
キが接地電極と中心電極との間に付着するなどにより、
短絡・失火が発生する。
と、その後の放電ギャップ形成のための接地電極の曲げ
加工の際に、接地電極のメッキが剥離し、剥離したメッ
キが接地電極と中心電極との間に付着するなどにより、
短絡・失火が発生する。
【0005】そこで、従来では、通常、ハウジングにメ
ッキを施す場合、ハウジングに接地電極を接合した後、
接地電極に樹脂チューブ等のマスクを被せマスキングし
た状態でメッキ処理を行い、マスクを除去した後、接地
電極の曲げ加工を行っている。
ッキを施す場合、ハウジングに接地電極を接合した後、
接地電極に樹脂チューブ等のマスクを被せマスキングし
た状態でメッキ処理を行い、マスクを除去した後、接地
電極の曲げ加工を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た通常のメッキ方法では、マスクを用いたり、そのマス
クを除去する工程が必要となるため、コストが高くなる
という問題がある。
た通常のメッキ方法では、マスクを用いたり、そのマス
クを除去する工程が必要となるため、コストが高くなる
という問題がある。
【0007】そのような問題に対し、特開平8−236
263号公報に記載の製造方法が提案されている。この
ものは、接地電極をハウジングに接合し、仮曲げ加工を
行った後にメッキ処理を行い、その後、さらに放電ギャ
ップを形成するようにしたものである。
263号公報に記載の製造方法が提案されている。この
ものは、接地電極をハウジングに接合し、仮曲げ加工を
行った後にメッキ処理を行い、その後、さらに放電ギャ
ップを形成するようにしたものである。
【0008】それによれば、接地電極を曲げ加工した後
に、マスクを用いることなくメッキ処理を行うから、上
記の通常方法に比べてメッキ剥離が抑制され、安価な製
法が実現できるとされている。しかし、本発明者等の検
討によれば、この従来公報に記載の製造方法において、
次のような問題が生じることがわかった。
に、マスクを用いることなくメッキ処理を行うから、上
記の通常方法に比べてメッキ剥離が抑制され、安価な製
法が実現できるとされている。しかし、本発明者等の検
討によれば、この従来公報に記載の製造方法において、
次のような問題が生じることがわかった。
【0009】近年、スパークプラグは、排気浄化および
希薄燃焼化の観点から、燃焼温度が上昇し、それに伴
い、特に接地電極の温度が上昇している。接地電極は通
常Niを主成分とするNi基合金からなるが、本発明者
等は、上記の温度の上昇化に対応した耐熱耐酸化性を確
保するために、電極成分としてCrを5重量%以上添加
した接地電極を採用している。
希薄燃焼化の観点から、燃焼温度が上昇し、それに伴
い、特に接地電極の温度が上昇している。接地電極は通
常Niを主成分とするNi基合金からなるが、本発明者
等は、上記の温度の上昇化に対応した耐熱耐酸化性を確
保するために、電極成分としてCrを5重量%以上添加
した接地電極を採用している。
【0010】このように、接地電極が、Crが5重量%
以上含有された金属からなる場合、メッキ膜との密着性
が悪くなる。すると、仮曲げ加工を行った後にメッキ処
理を行い、その後、放電ギャップを形成するようにして
も、ギャップ形成時におけるわずかな曲げ加工によって
も、メッキ剥離が発生し、短絡や失火が発生することが
わかった。
以上含有された金属からなる場合、メッキ膜との密着性
が悪くなる。すると、仮曲げ加工を行った後にメッキ処
理を行い、その後、放電ギャップを形成するようにして
も、ギャップ形成時におけるわずかな曲げ加工によって
も、メッキ剥離が発生し、短絡や失火が発生することが
わかった。
【0011】また、ギャップ形成時にメッキ剥離が起き
ない場合であっても、エンジン使用中に、温度変化によ
る熱応力が接地電極に発生し、それによってメッキ剥離
が生じ、短絡・失火に至るという問題も生じた。
ない場合であっても、エンジン使用中に、温度変化によ
る熱応力が接地電極に発生し、それによってメッキ剥離
が生じ、短絡・失火に至るという問題も生じた。
【0012】本発明は上記した諸事情に鑑みてなされた
ものであり、中心電極と、ハウジングに接合されCrが
5重量%以上含有された金属からなる接地電極とを備
え、ハウジングおよび接地電極にメッキが施されてなる
スパークプラグにおいて、接地電極におけるメッキ剥離
による短絡や失火を適切に防止することを目的とする。
ものであり、中心電極と、ハウジングに接合されCrが
5重量%以上含有された金属からなる接地電極とを備
え、ハウジングおよび接地電極にメッキが施されてなる
スパークプラグにおいて、接地電極におけるメッキ剥離
による短絡や失火を適切に防止することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、中心電極(30)と、
中心電極を保持する絶縁碍子(20)と、絶縁碍子を保
持固定するハウジング(10)と、一端部(41)がハ
ウジングに接合され他端部(42)が中心電極と対向す
る接地電極(40)とを備え、接地電極が、Crが5重
量%以上含有された金属からなるスパークプラグの製造
方法であって、接地電極が接合されたハウジングにNi
メッキ処理を施した後、接地電極のうち少なくとも中心
電極と正対する部位(44)のNiメッキ膜を研削によ
り除去することを特徴とする。
め、請求項1に記載の発明では、中心電極(30)と、
中心電極を保持する絶縁碍子(20)と、絶縁碍子を保
持固定するハウジング(10)と、一端部(41)がハ
ウジングに接合され他端部(42)が中心電極と対向す
る接地電極(40)とを備え、接地電極が、Crが5重
量%以上含有された金属からなるスパークプラグの製造
方法であって、接地電極が接合されたハウジングにNi
メッキ処理を施した後、接地電極のうち少なくとも中心
電極と正対する部位(44)のNiメッキ膜を研削によ
り除去することを特徴とする。
【0014】本発明によれば、接地電極(40)におけ
る中心電極(30)と正対する部位(44)すなわち放
電面にメッキが無い構成を実現できるため、Niメッキ
膜除去後に接地電極を曲げ加工する時やエンジン使用中
の放電時において、当該放電面におけるメッキ剥離がそ
もそも発生しない。そのため、接地電極におけるメッキ
剥離による短絡や失火を適切に防止することができる。
る中心電極(30)と正対する部位(44)すなわち放
電面にメッキが無い構成を実現できるため、Niメッキ
膜除去後に接地電極を曲げ加工する時やエンジン使用中
の放電時において、当該放電面におけるメッキ剥離がそ
もそも発生しない。そのため、接地電極におけるメッキ
剥離による短絡や失火を適切に防止することができる。
【0015】また、本製造方法では、接地電極(40)
が接合されたハウジング(10)にNiメッキ処理を施
した後、接地電極の放電面のNiメッキ膜を研削により
除去するようにしているため、メッキ処理時のマスキン
グが不要となり、製造工程の簡素化、低コスト化が可能
となる。
が接合されたハウジング(10)にNiメッキ処理を施
した後、接地電極の放電面のNiメッキ膜を研削により
除去するようにしているため、メッキ処理時のマスキン
グが不要となり、製造工程の簡素化、低コスト化が可能
となる。
【0016】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の製造方法において、接地電極(40)におい
てメッキ膜が除去されたメッキ除去面の粗さが15Z〜
50Zとなるようにメッキ膜の研削を行った後、当該メ
ッキ除去面に貴金属チップ(60)を溶接することを特
徴とする。
1に記載の製造方法において、接地電極(40)におい
てメッキ膜が除去されたメッキ除去面の粗さが15Z〜
50Zとなるようにメッキ膜の研削を行った後、当該メ
ッキ除去面に貴金属チップ(60)を溶接することを特
徴とする。
【0017】接地電極(40)のメッキ除去面に貴金属
チップ(60)を抵抗溶接やレーザ溶接等によって溶接
する場合、当該メッキ除去面の粗さが、JIS(日本工
業規格)で規格された10点平均法による粗さとして1
5Z〜50Zであれば、実用レベルの溶接信頼性を確保
するには好ましい。
チップ(60)を抵抗溶接やレーザ溶接等によって溶接
する場合、当該メッキ除去面の粗さが、JIS(日本工
業規格)で規格された10点平均法による粗さとして1
5Z〜50Zであれば、実用レベルの溶接信頼性を確保
するには好ましい。
【0018】また、請求項1、請求項2に記載の製造方
法においては、請求項3に記載の発明のように、接地電
極(40)は、NiもしくはFeを主成分とするものに
できる。
法においては、請求項3に記載の発明のように、接地電
極(40)は、NiもしくはFeを主成分とするものに
できる。
【0019】また、請求項4に記載の発明では、中心電
極(30)と、中心電極を保持する絶縁碍子(20)
と、絶縁碍子を保持固定するハウジング(10)と、一
端部(41)がハウジングに接合され他端部(42)が
中心電極と対向する接地電極(40)とを備えるスパー
クプラグにおいて、接地電極はCrが5重量%以上含有
された金属からなり、接地電極のうち中心電極と正対す
る部位(44)を除く部位に、メッキが施されているこ
とを特徴とする。
極(30)と、中心電極を保持する絶縁碍子(20)
と、絶縁碍子を保持固定するハウジング(10)と、一
端部(41)がハウジングに接合され他端部(42)が
中心電極と対向する接地電極(40)とを備えるスパー
クプラグにおいて、接地電極はCrが5重量%以上含有
された金属からなり、接地電極のうち中心電極と正対す
る部位(44)を除く部位に、メッキが施されているこ
とを特徴とする。
【0020】本発明のスパークプラグは、上記請求項1
に記載の製造方法により製造されるものであり、その効
果は請求項1の発明と同様である。つまり、接地電極
(40)の放電面にメッキが無く、曲げ加工時や放電時
において放電面におけるメッキ剥離がそもそも発生しな
いため、接地電極におけるメッキ剥離による短絡や失火
を適切に防止可能な構成を実現できる。
に記載の製造方法により製造されるものであり、その効
果は請求項1の発明と同様である。つまり、接地電極
(40)の放電面にメッキが無く、曲げ加工時や放電時
において放電面におけるメッキ剥離がそもそも発生しな
いため、接地電極におけるメッキ剥離による短絡や失火
を適切に防止可能な構成を実現できる。
【0021】また、接地電極(40)の放電面にメッキ
があると、放電面に貴金属チップ(60)を溶接する場
合に溶接信頼性が悪化するが、本発明のスパークプラグ
では、放電面にメッキが無いため貴金属チップを溶接し
やすくできる。
があると、放電面に貴金属チップ(60)を溶接する場
合に溶接信頼性が悪化するが、本発明のスパークプラグ
では、放電面にメッキが無いため貴金属チップを溶接し
やすくできる。
【0022】ここで、請求項4のスパークプラグにおい
ても、請求項5に記載の発明のように、接地電極(4
0)は、NiもしくはFeを主成分とするものにでき
る。
ても、請求項5に記載の発明のように、接地電極(4
0)は、NiもしくはFeを主成分とするものにでき
る。
【0023】また、接地電極(40)の放電面にメッキ
が無ければ上記効果を達成できるが、本発明者等の検討
によれば、好ましくは、接地電極において中心電極(3
0)と正対する部位(44)よりも広い領域までメッキ
が無いことが望ましい。具体的には、請求項6の発明の
ようにすることができる。
が無ければ上記効果を達成できるが、本発明者等の検討
によれば、好ましくは、接地電極において中心電極(3
0)と正対する部位(44)よりも広い領域までメッキ
が無いことが望ましい。具体的には、請求項6の発明の
ようにすることができる。
【0024】請求項6に記載の発明では、中心電極(3
0)のうち接地電極(40)と対向する面を中心電極側
対向面(51)、接地電極のうち中心電極と対向する面
を接地電極側対向面(43)とし、中心電極側対向面の
最大幅をD、中心電極側対向面の重心軸(51a)と接
地電極側対向面との交点をCとしたとき、接地電極側対
向面のうち交点Cを重心とし最大幅が2D以上であって
中心電極側対向面と相似形をなす相似領域(45)を除
いて、接地電極にメッキが施されていることを特徴とす
る。
0)のうち接地電極(40)と対向する面を中心電極側
対向面(51)、接地電極のうち中心電極と対向する面
を接地電極側対向面(43)とし、中心電極側対向面の
最大幅をD、中心電極側対向面の重心軸(51a)と接
地電極側対向面との交点をCとしたとき、接地電極側対
向面のうち交点Cを重心とし最大幅が2D以上であって
中心電極側対向面と相似形をなす相似領域(45)を除
いて、接地電極にメッキが施されていることを特徴とす
る。
【0025】それによれば、接地電極(40)における
メッキ剥離による短絡や失火を、より適切に防止するこ
とができる。さらに、請求項7の発明のようにすれば、
より好ましい。
メッキ剥離による短絡や失火を、より適切に防止するこ
とができる。さらに、請求項7の発明のようにすれば、
より好ましい。
【0026】つまり、請求項7に記載の発明では、接地
電極側対向面(43)において、相似領域(45)の外
周のうち接地電極(40)の他端部(42)の端面から
最も遠い距離にある点をFとしたとき、接地電極側対向
面における点Fよりも接地電極の他端部側の全領域(4
6)を除いて、接地電極にメッキが施されていることを
特徴とする。
電極側対向面(43)において、相似領域(45)の外
周のうち接地電極(40)の他端部(42)の端面から
最も遠い距離にある点をFとしたとき、接地電極側対向
面における点Fよりも接地電極の他端部側の全領域(4
6)を除いて、接地電極にメッキが施されていることを
特徴とする。
【0027】ここで、請求項4〜請求項7のスパークプ
ラグにおいては、請求項8に記載の発明のように、メッ
キはNiメッキであるものにできる。
ラグにおいては、請求項8に記載の発明のように、メッ
キはNiメッキであるものにできる。
【0028】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1は本発明の実施形態に係るスパ
ークプラグS1の全体構成を示す半断面図である。
について説明する。図1は本発明の実施形態に係るスパ
ークプラグS1の全体構成を示す半断面図である。
【0030】このスパークプラグS1は、本例では自動
車用エンジンの点火栓等に適用されるものであり、該エ
ンジンの燃焼室を区画形成するエンジンヘッド(図示せ
ず)に設けられたネジ穴に挿入されて固定されるように
なっている。
車用エンジンの点火栓等に適用されるものであり、該エ
ンジンの燃焼室を区画形成するエンジンヘッド(図示せ
ず)に設けられたネジ穴に挿入されて固定されるように
なっている。
【0031】スパークプラグS1は、導電性の鉄鋼材料
(例えば低炭素鋼等)等よりなる筒形状の取付金具(ハ
ウジング)10を有しており、この取付金具10は、図
示しないエンジンブロックに固定するための取付ネジ部
10aを備えている。この取付金具10の表面には、錆
や腐食を防止するためのNiメッキが施されている。
(例えば低炭素鋼等)等よりなる筒形状の取付金具(ハ
ウジング)10を有しており、この取付金具10は、図
示しないエンジンブロックに固定するための取付ネジ部
10aを備えている。この取付金具10の表面には、錆
や腐食を防止するためのNiメッキが施されている。
【0032】取付金具10の内部には、アルミナセラミ
ック(Al2O3)等からなる絶縁体(絶縁碍子)20が
固定されており、この絶縁体20の一端部21は、取付
金具10の一端部11から露出するように設けられてい
る。
ック(Al2O3)等からなる絶縁体(絶縁碍子)20が
固定されており、この絶縁体20の一端部21は、取付
金具10の一端部11から露出するように設けられてい
る。
【0033】絶縁体20の軸孔22には中心電極30が
固定されており、この中心電極30は取付金具10に対
して絶縁保持されている。中心電極30は、例えば、内
材がCu等の熱伝導性に優れた金属材料、外材がNi基
合金、Fe基合金、またはCo基合金といった耐熱性お
よび耐食性に優れた金属材料により構成された円柱体
で、図2に示すように、その細径化された一端部31
が、絶縁体20の一端部21から露出して延びるように
設けられている。
固定されており、この中心電極30は取付金具10に対
して絶縁保持されている。中心電極30は、例えば、内
材がCu等の熱伝導性に優れた金属材料、外材がNi基
合金、Fe基合金、またはCo基合金といった耐熱性お
よび耐食性に優れた金属材料により構成された円柱体
で、図2に示すように、その細径化された一端部31
が、絶縁体20の一端部21から露出して延びるように
設けられている。
【0034】また、中心電極30の一端部31には、P
tやIr等よりなる柱状の貴金属チップ50が抵抗溶接
により接合されている。この貴金属チップ50の先端面
51が、中心電極30の一端部31における先端面とし
て構成されている。
tやIr等よりなる柱状の貴金属チップ50が抵抗溶接
により接合されている。この貴金属チップ50の先端面
51が、中心電極30の一端部31における先端面とし
て構成されている。
【0035】一方、接地電極40は、Crが5重量%以
上含有されたNi基合金よりなる。接地電極40は、そ
の一端部41にて取付金具10の一端部11に溶接によ
り固定され、途中で曲げられて、その他端部42の側面
43が中心電極30の一端部31における先端面51と
対向するように中心電極30側へ延びる柱状(例えば角
柱)をなす。
上含有されたNi基合金よりなる。接地電極40は、そ
の一端部41にて取付金具10の一端部11に溶接によ
り固定され、途中で曲げられて、その他端部42の側面
43が中心電極30の一端部31における先端面51と
対向するように中心電極30側へ延びる柱状(例えば角
柱)をなす。
【0036】そして、本例では、接地電極40の他端部
42の側面43とこれに対向する中心電極30の一端部
31における先端面51との間に放電ギャップ70(例
えば、1mm程度)が形成されている。ここで、放電ギ
ャップ70の近傍の拡大斜視図を図2に示す。
42の側面43とこれに対向する中心電極30の一端部
31における先端面51との間に放電ギャップ70(例
えば、1mm程度)が形成されている。ここで、放電ギ
ャップ70の近傍の拡大斜視図を図2に示す。
【0037】図2において、中心電極30の一端部31
における先端面51は、中心電極30のうち接地電極4
0と対向する面(中心電極側対向面51という)であ
る。また、接地電極40の他端部42の側面43は、接
地電極40のうち中心電極30と対向する面(接地電極
側対向面43という)である。
における先端面51は、中心電極30のうち接地電極4
0と対向する面(中心電極側対向面51という)であ
る。また、接地電極40の他端部42の側面43は、接
地電極40のうち中心電極30と対向する面(接地電極
側対向面43という)である。
【0038】また、図2において、接地電極側対向面4
3のうち中心電極30(つまり、中心電極側対向面5
1)と正対する部位44が、斜線ハッチングで示されて
いる。この部位44は、中心電極側対向面51を接地電
極側対向面43に正射影したもので、中心電極側対向面
51と同一のサイズ、同一の形状をなす。
3のうち中心電極30(つまり、中心電極側対向面5
1)と正対する部位44が、斜線ハッチングで示されて
いる。この部位44は、中心電極側対向面51を接地電
極側対向面43に正射影したもので、中心電極側対向面
51と同一のサイズ、同一の形状をなす。
【0039】図2に示す例では、この部位44を除く接
地電極40の表面に、上記取付金具10に施されている
のと同様のNiメッキが施されている。つまり、接地電
極40のうち中心電極30と正対する部位44を除く部
位にNiメッキが施されている。
地電極40の表面に、上記取付金具10に施されている
のと同様のNiメッキが施されている。つまり、接地電
極40のうち中心電極30と正対する部位44を除く部
位にNiメッキが施されている。
【0040】ここで、本実施形態では、図2に示すよう
に、接地電極40のうち中心電極30と正対する部位4
4のみを除く部位にNiメッキが施されているもの以外
にも、接地電極40のうち少なくとも中心電極30と正
対する部位44を除く部位にNiメッキが施されていれ
ば良い。つまり、接地電極40のうち中心電極30と正
対する部位44に加えてその周辺部にもメッキが施され
ていない形態であっても良い。
に、接地電極40のうち中心電極30と正対する部位4
4のみを除く部位にNiメッキが施されているもの以外
にも、接地電極40のうち少なくとも中心電極30と正
対する部位44を除く部位にNiメッキが施されていれ
ば良い。つまり、接地電極40のうち中心電極30と正
対する部位44に加えてその周辺部にもメッキが施され
ていない形態であっても良い。
【0041】そのような変形例を図3、図4に示す。図
3に示す第1変形例では、中心電極側対向面51の最大
幅をD、中心電極側対向面51の重心軸51aと接地電
極側対向面43との交点(図中、黒丸にて図示)をCと
したとき、接地電極側対向面43のうち交点Cを重心と
して中心電極側対向面51と相似形をなす相似領域(図
中、斜線ハッチングにて図示)45が示されている。
3に示す第1変形例では、中心電極側対向面51の最大
幅をD、中心電極側対向面51の重心軸51aと接地電
極側対向面43との交点(図中、黒丸にて図示)をCと
したとき、接地電極側対向面43のうち交点Cを重心と
して中心電極側対向面51と相似形をなす相似領域(図
中、斜線ハッチングにて図示)45が示されている。
【0042】この相似領域45の最大幅Bは、中心電極
側対向面51の最大幅の2倍以上(B≧2D)である。
そして、この相似領域45を除く接地電極40の表面に
上記のNiメッキが施されている。
側対向面51の最大幅の2倍以上(B≧2D)である。
そして、この相似領域45を除く接地電極40の表面に
上記のNiメッキが施されている。
【0043】また、図4に示す第2変形例では、接地電
極側対向面43において、上記相似領域45(図中、破
線にて図示)の外周のうち接地電極40の他端部42の
端面から最も遠い距離にある点(図中、黒丸にて図示)
をFとする。そして、接地電極側対向面43における点
Fよりも接地電極40の他端部42側の全領域46(図
中、斜線ハッチングにて図示)を除いて、接地電極40
の表面に上記Niメッキが施されている。
極側対向面43において、上記相似領域45(図中、破
線にて図示)の外周のうち接地電極40の他端部42の
端面から最も遠い距離にある点(図中、黒丸にて図示)
をFとする。そして、接地電極側対向面43における点
Fよりも接地電極40の他端部42側の全領域46(図
中、斜線ハッチングにて図示)を除いて、接地電極40
の表面に上記Niメッキが施されている。
【0044】また、Niメッキが施されない領域は、上
記部位44と相似領域45の間の広さの領域(つまり、
最大幅BがDより大きく2D未満であるような相似領域
45に相当する領域)や、相似領域45と上記領域46
との間の広さの領域であっても良い。
記部位44と相似領域45の間の広さの領域(つまり、
最大幅BがDより大きく2D未満であるような相似領域
45に相当する領域)や、相似領域45と上記領域46
との間の広さの領域であっても良い。
【0045】かかるスパークプラグS1においては、放
電ギャップ70において放電し、燃焼室内の混合気に着
火させる。着火後、放電ギャップ70に形成された火炎
核は、成長していき、燃焼室内にて燃焼が行われるよう
になっている。
電ギャップ70において放電し、燃焼室内の混合気に着
火させる。着火後、放電ギャップ70に形成された火炎
核は、成長していき、燃焼室内にて燃焼が行われるよう
になっている。
【0046】このスパークプラグS1は、次のようにし
て製造することができる。図5は本実施形態に係るスパ
ークプラグの製造方法の要部を示す工程説明図である。
て製造することができる。図5は本実施形態に係るスパ
ークプラグの製造方法の要部を示す工程説明図である。
【0047】まず、図5(a)に示すように、最終的に
接地電極40となる、Crが5重量%以上含有されたN
i基合金からなる角柱素材を、所定の長さに切断し、こ
れを接地電極40として用いる。次に、メッキされてい
ない取付金具10の一端部11に接地電極40の一端部
41を抵抗溶接により接合する。
接地電極40となる、Crが5重量%以上含有されたN
i基合金からなる角柱素材を、所定の長さに切断し、こ
れを接地電極40として用いる。次に、メッキされてい
ない取付金具10の一端部11に接地電極40の一端部
41を抵抗溶接により接合する。
【0048】次に、接地電極40が接合された取付金具
10を洗浄し、取付金具10および接地電極40の表面
の油や汚れ等を除去する。次に、図5(b)に示すよう
に、接地電極40が接合された取付金具10の全表面
に、電気メッキや無電解メッキにより、Niメッキを施
す。
10を洗浄し、取付金具10および接地電極40の表面
の油や汚れ等を除去する。次に、図5(b)に示すよう
に、接地電極40が接合された取付金具10の全表面
に、電気メッキや無電解メッキにより、Niメッキを施
す。
【0049】この後、図5(c)に示すように、接地電
極40のうち少なくとも中心電極30と正対する部位4
4のNiメッキ膜を、やすりや砥石等の研削用治具K1
等を用いて研削により除去する。このとき、Niメッキ
膜の除去は、例えば、上記図2に示すように、接地電極
40のうち中心電極30と正対する部位44のみ行って
も良いし、上記図3に示すように、相似領域45につい
て行っても良いし、また、上記図4に示すように、領域
46について行っても良い。
極40のうち少なくとも中心電極30と正対する部位4
4のNiメッキ膜を、やすりや砥石等の研削用治具K1
等を用いて研削により除去する。このとき、Niメッキ
膜の除去は、例えば、上記図2に示すように、接地電極
40のうち中心電極30と正対する部位44のみ行って
も良いし、上記図3に示すように、相似領域45につい
て行っても良いし、また、上記図4に示すように、領域
46について行っても良い。
【0050】このように、接地電極40においてNiメ
ッキを除去した後、取付金具10に絶縁体20とともに
中心電極30を組み付け、そして、接地電極側対向面4
3と中心電極側対向面51との間に放電ギャップ70が
形成されるように接地電極40を曲げ加工する。こうし
て、上記スパークプラグS1ができあがる。
ッキを除去した後、取付金具10に絶縁体20とともに
中心電極30を組み付け、そして、接地電極側対向面4
3と中心電極側対向面51との間に放電ギャップ70が
形成されるように接地電極40を曲げ加工する。こうし
て、上記スパークプラグS1ができあがる。
【0051】ところで、上記製造方法では、接地電極4
0が接合された取付金具(ハウジング)10にNiメッ
キ処理を施した後、接地電極40のうち少なくとも中心
電極30と正対する部位44のNiメッキ膜を研削によ
り除去するようにしている。
0が接合された取付金具(ハウジング)10にNiメッ
キ処理を施した後、接地電極40のうち少なくとも中心
電極30と正対する部位44のNiメッキ膜を研削によ
り除去するようにしている。
【0052】それによれば、接地電極40における中心
電極30と正対する部位44すなわち放電面にメッキが
無い構成を実現できるため、Niメッキ膜除去後に接地
電極40を曲げ加工する時やエンジン使用中の放電時に
おいて、当該放電面におけるメッキ剥離がそもそも発生
しない。そのため、接地電極40におけるメッキ剥離に
よる短絡や失火を適切に防止することができる。
電極30と正対する部位44すなわち放電面にメッキが
無い構成を実現できるため、Niメッキ膜除去後に接地
電極40を曲げ加工する時やエンジン使用中の放電時に
おいて、当該放電面におけるメッキ剥離がそもそも発生
しない。そのため、接地電極40におけるメッキ剥離に
よる短絡や失火を適切に防止することができる。
【0053】また、上記した通常のメッキ方法では、ハ
ウジングに接地電極を接合した後、接地電極に熱収縮チ
ューブを被せ、温風炉に通して接地電極とチューブを密
着させた状態でメッキ処理を行い、チューブを除去した
後、接地電極の曲げ加工を行う。この通常の方法では、
工程数が多いことに加えて熱収縮チューブを使用するた
めコストが高くなる。
ウジングに接地電極を接合した後、接地電極に熱収縮チ
ューブを被せ、温風炉に通して接地電極とチューブを密
着させた状態でメッキ処理を行い、チューブを除去した
後、接地電極の曲げ加工を行う。この通常の方法では、
工程数が多いことに加えて熱収縮チューブを使用するた
めコストが高くなる。
【0054】その点、本実施形態の製造方法では、接地
電極40が接合された取付金具10にNiメッキ処理を
施した後、接地電極40の放電面のNiメッキ膜を研削
により除去するようにしているため、メッキ処理時のマ
スキングが不要となり、製造工程の簡素化、低コスト化
が可能となる。
電極40が接合された取付金具10にNiメッキ処理を
施した後、接地電極40の放電面のNiメッキ膜を研削
により除去するようにしているため、メッキ処理時のマ
スキングが不要となり、製造工程の簡素化、低コスト化
が可能となる。
【0055】特に、接地電極40に施されたNiメッキ
を除去する場合、薬品処理によりメッキを除去すること
は困難である。強い酸を用いて除去することも考えられ
るが、その場合、Niメッキだけでなく下地の接地電極
まで侵されやすい。その点、本製造方法のように、研削
により除去することは有効である。
を除去する場合、薬品処理によりメッキを除去すること
は困難である。強い酸を用いて除去することも考えられ
るが、その場合、Niメッキだけでなく下地の接地電極
まで侵されやすい。その点、本製造方法のように、研削
により除去することは有効である。
【0056】また、上記図1に示す本実施形態のスパー
クプラグS1は、上記図5に示す製造方法で製造される
ため、上述したように、曲げ加工時や放電時において接
地電極40の放電面におけるメッキ剥離が発生せず、接
地電極40におけるメッキ剥離による短絡や失火を適切
に防止可能な構成を実現するものである。
クプラグS1は、上記図5に示す製造方法で製造される
ため、上述したように、曲げ加工時や放電時において接
地電極40の放電面におけるメッキ剥離が発生せず、接
地電極40におけるメッキ剥離による短絡や失火を適切
に防止可能な構成を実現するものである。
【0057】ここで、上記図2に示したように、接地電
極40のうち中心電極30と正対する部位44のみを除
く部位にNiメッキが施されていても良いが、好ましく
は、上記の図3や図4に示したように、接地電極40に
おいて中心電極30と正対する部位44およびその周辺
領域までメッキが無いことが望ましい。
極40のうち中心電極30と正対する部位44のみを除
く部位にNiメッキが施されていても良いが、好ましく
は、上記の図3や図4に示したように、接地電極40に
おいて中心電極30と正対する部位44およびその周辺
領域までメッキが無いことが望ましい。
【0058】図3に示した第1変形例および図4に示し
た第2変形例について、上記の短絡や失火の防止効果を
具体的に検討した例(検討例)を示す。この検討例で
は、接地電極40として、Ni−15Cr−7Fe(1
5重量%のCr、7重量%のFe、残部Ni)を用い、
中心電極側対向面51の最大幅Dを0.7mmとした。
た第2変形例について、上記の短絡や失火の防止効果を
具体的に検討した例(検討例)を示す。この検討例で
は、接地電極40として、Ni−15Cr−7Fe(1
5重量%のCr、7重量%のFe、残部Ni)を用い、
中心電極側対向面51の最大幅Dを0.7mmとした。
【0059】まず、図3に示す第1変形例については、
接地電極側対向面43における相似領域45の最大幅B
を、0.35mmから1.75mmの範囲で変えたスパ
ークプラグS1を作製した。一方、図4に示す第2変形
例については、同じく相似領域45の最大幅Bを0.3
5mmから1.75mmの範囲で変えた場合に対応した
領域46を持つスパークプラグS1を作製した。
接地電極側対向面43における相似領域45の最大幅B
を、0.35mmから1.75mmの範囲で変えたスパ
ークプラグS1を作製した。一方、図4に示す第2変形
例については、同じく相似領域45の最大幅Bを0.3
5mmから1.75mmの範囲で変えた場合に対応した
領域46を持つスパークプラグS1を作製した。
【0060】これら作製したスパークプラグS1につい
て、エンジン耐久後、メッキ短絡により生じる失火の発
生頻度を測定した。エンジン耐久条件は、6気筒2リッ
トルのエンジンにて、エンジン回転数6000rpmで
10時間実施し、その後、同一エンジン、同一回転数で
2分間運転し、そのときの失火発生率(%)を測定し
た。測定結果を図6に示す。
て、エンジン耐久後、メッキ短絡により生じる失火の発
生頻度を測定した。エンジン耐久条件は、6気筒2リッ
トルのエンジンにて、エンジン回転数6000rpmで
10時間実施し、その後、同一エンジン、同一回転数で
2分間運転し、そのときの失火発生率(%)を測定し
た。測定結果を図6に示す。
【0061】図6に示すように、相似領域45の最大幅
Bが大きくなるほど、失火発生率は減少し、中心電極側
対向面の最大幅D(=0.7mm)以上であれば、実用
レベルである10%以下の失火発生率を満足する。さら
に、相似領域45の最大幅Bを大きくし、最大幅Bが中
心電極側対向面の最大幅Dの2倍以上(1.4mm以
上)であれば、失火発生率を大幅に低減できる。
Bが大きくなるほど、失火発生率は減少し、中心電極側
対向面の最大幅D(=0.7mm)以上であれば、実用
レベルである10%以下の失火発生率を満足する。さら
に、相似領域45の最大幅Bを大きくし、最大幅Bが中
心電極側対向面の最大幅Dの2倍以上(1.4mm以
上)であれば、失火発生率を大幅に低減できる。
【0062】この図6に示すように、上記図2〜図4に
示す各例において上記の短絡や失火の防止効果が実現で
きることが確認された。そして、この効果は、図2の例
よりも図3の例の方が大きく、図3の例よりも図4の例
の方が大きい。つまり、接地電極40において中心電極
30と正対する部位44だけでなく、その周辺領域まで
より広い範囲でメッキが除去されていることが好まし
い。
示す各例において上記の短絡や失火の防止効果が実現で
きることが確認された。そして、この効果は、図2の例
よりも図3の例の方が大きく、図3の例よりも図4の例
の方が大きい。つまり、接地電極40において中心電極
30と正対する部位44だけでなく、その周辺領域まで
より広い範囲でメッキが除去されていることが好まし
い。
【0063】また、スパークプラグS1においては、接
地電極40の放電面にも貴金属チップを設けて良いが、
その場合、接地電極40の放電面にメッキがあると、放
電面に貴金属チップを溶接する場合に溶接信頼性が悪化
する。しかし、本実施形態のスパークプラグS1では、
接地電極40の放電面(中心電極30と正対する部位4
4)にメッキが無いため貴金属チップを溶接しやすくで
きる。
地電極40の放電面にも貴金属チップを設けて良いが、
その場合、接地電極40の放電面にメッキがあると、放
電面に貴金属チップを溶接する場合に溶接信頼性が悪化
する。しかし、本実施形態のスパークプラグS1では、
接地電極40の放電面(中心電極30と正対する部位4
4)にメッキが無いため貴金属チップを溶接しやすくで
きる。
【0064】この場合、接地電極40のメッキ除去面
(上記部位44、相似領域45または領域46)に貴金
属チップを抵抗溶接やレーザ溶接等によって溶接する
が、本発明者等の検討によれば、当該メッキ除去面の粗
さが、JIS(日本工業規格)で規格された10点平均
法による粗さとして15Z〜50Zであれば、実用レベ
ルの溶接信頼性を確保するには好ましい。
(上記部位44、相似領域45または領域46)に貴金
属チップを抵抗溶接やレーザ溶接等によって溶接する
が、本発明者等の検討によれば、当該メッキ除去面の粗
さが、JIS(日本工業規格)で規格された10点平均
法による粗さとして15Z〜50Zであれば、実用レベ
ルの溶接信頼性を確保するには好ましい。
【0065】メッキ除去面の粗さと貴金属チップの溶接
信頼性との関係について調べた検討例を述べる。メッキ
除去面の粗さは、上記した本実施形態の製造方法におい
て、研削用治具K1(図5(c)参照)の回転数や動か
し方、または、研削用治具K1の表面粗さ等を調整する
ことにより変えることができる。
信頼性との関係について調べた検討例を述べる。メッキ
除去面の粗さは、上記した本実施形態の製造方法におい
て、研削用治具K1(図5(c)参照)の回転数や動か
し方、または、研削用治具K1の表面粗さ等を調整する
ことにより変えることができる。
【0066】そして、メッキ除去面の粗さを6.3Z〜
75Zの範囲で変え、メッキ除去面に貴金属チップを抵
抗溶接したスパークプラグS1を作製した。貴金属チッ
プの溶接信頼性は、1000℃を6分、室温を6分の冷
熱サイクルを200回繰り返す冷熱ベンチ試験により評
価した。
75Zの範囲で変え、メッキ除去面に貴金属チップを抵
抗溶接したスパークプラグS1を作製した。貴金属チッ
プの溶接信頼性は、1000℃を6分、室温を6分の冷
熱サイクルを200回繰り返す冷熱ベンチ試験により評
価した。
【0067】図7は、接地電極40のメッキ除去面に貴
金属チップ60を抵抗溶接したものにおいて、上記冷熱
ベンチ試験後の溶接部の断面構成を示すものである。図
7に示すように、冷熱ベンチ試験後においては、貴金属
チップ60と接地電極40との接合界面において、両者
が正常に接合している健全部70と、両者が剥離してい
る剥離部71とが現れる。
金属チップ60を抵抗溶接したものにおいて、上記冷熱
ベンチ試験後の溶接部の断面構成を示すものである。図
7に示すように、冷熱ベンチ試験後においては、貴金属
チップ60と接地電極40との接合界面において、両者
が正常に接合している健全部70と、両者が剥離してい
る剥離部71とが現れる。
【0068】試験前の初期においては、健全部70の長
さL’は1.0mmであった。貴金属チップ60の溶接
信頼性は、試験後の健全部70の長さLによって評価す
る。具体的には、健全部70の長さLが0.6mm以上
であれば、実用レベルを満足する溶接信頼性が確保され
る。
さL’は1.0mmであった。貴金属チップ60の溶接
信頼性は、試験後の健全部70の長さLによって評価す
る。具体的には、健全部70の長さLが0.6mm以上
であれば、実用レベルを満足する溶接信頼性が確保され
る。
【0069】図8は、接地電極40のメッキ除去面の粗
さ(面粗度、単位:Z)と試験後の健全部70の長さL
(健全部長さL、単位:mm)との関係を示す図であ
る。図8からわかるように、接地電極40のメッキ除去
面の粗さ(面粗度)が15Z〜50Zの範囲にあれば、
実用レベルを満足する溶接信頼性を確保できる。また、
面粗度25Zが最も良い。
さ(面粗度、単位:Z)と試験後の健全部70の長さL
(健全部長さL、単位:mm)との関係を示す図であ
る。図8からわかるように、接地電極40のメッキ除去
面の粗さ(面粗度)が15Z〜50Zの範囲にあれば、
実用レベルを満足する溶接信頼性を確保できる。また、
面粗度25Zが最も良い。
【0070】これは、メッキ除去面の粗さ(面粗度)が
15Zよりも大きいと抵抗溶接の初期電流が溶接面に集
中するため、貴金属チップの接合性が向上することや、
面粗度が50Zよりも大きいと溶接面の凹凸を溶接によ
り完全に修復できなくなることに起因すると考えられ
る。
15Zよりも大きいと抵抗溶接の初期電流が溶接面に集
中するため、貴金属チップの接合性が向上することや、
面粗度が50Zよりも大きいと溶接面の凹凸を溶接によ
り完全に修復できなくなることに起因すると考えられ
る。
【0071】また、接地電極40のメッキ膜を除去する
ときに、研削用治具K1を動かす方向つまり研削方向と
しては、図9(a)、(b)、(c)に示すように、
縦、横、斜めにすることができる。
ときに、研削用治具K1を動かす方向つまり研削方向と
しては、図9(a)、(b)、(c)に示すように、
縦、横、斜めにすることができる。
【0072】(他の実施形態)なお、本発明はNiメッ
キの場合に最も有効であるが、その他、CrメッキやZ
nメッキ等でも良い。また、Crが5重量%以上含有さ
れたFe基合金においても同様な効果が得られる。
キの場合に最も有効であるが、その他、CrメッキやZ
nメッキ等でも良い。また、Crが5重量%以上含有さ
れたFe基合金においても同様な効果が得られる。
【図1】本発明の実施形態に係るスパークプラグの全体
構成を示す半断面図である。
構成を示す半断面図である。
【図2】図1に示すスパークプラグの放電ギャップ近傍
を拡大して示す斜視図である。
を拡大して示す斜視図である。
【図3】上記実施形態の第1変形例を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】上記実施形態の第2変形例を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】本発明の実施形態に係るスパークプラグの製造
方法を示す工程説明図である。
方法を示す工程説明図である。
【図6】相似領域の最大幅Bと失火発生率との関係を示
す図である。
す図である。
【図7】メッキ除去面に貴金属チップを抵抗溶接した接
地電極において冷熱ベンチ試験後の溶接部の断面構成を
示す図である。
地電極において冷熱ベンチ試験後の溶接部の断面構成を
示す図である。
【図8】接地電極のメッキ除去面の粗さ(面粗度)に対
する貴金属チップの溶接信頼性を示す図である。
する貴金属チップの溶接信頼性を示す図である。
【図9】接地電極のメッキ除去面の研削方向の種々の例
を示す図である。
を示す図である。
10…取付金具(ハウジング)、20…絶縁体(絶縁碍
子)、30…中心電極、40…接地電極、41…接地電
極の一端部、42…接地電極の他端部、43…接地電極
側対向面、44…接地電極のうち中心電極と正対する部
位、45…相似領域、46…接地電極側対向面における
点Fよりも接地電極の他端部側の全領域、51…中心電
極側対向面、51a…中心電極側対向面の重心軸、60
…貴金属チップ。
子)、30…中心電極、40…接地電極、41…接地電
極の一端部、42…接地電極の他端部、43…接地電極
側対向面、44…接地電極のうち中心電極と正対する部
位、45…相似領域、46…接地電極側対向面における
点Fよりも接地電極の他端部側の全領域、51…中心電
極側対向面、51a…中心電極側対向面の重心軸、60
…貴金属チップ。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01T 13/32 H01T 13/32
13/39 13/39
21/02 21/02
Claims (8)
- 【請求項1】 中心電極(30)と、前記中心電極を保
持する絶縁碍子(20)と、前記絶縁碍子を保持固定す
るハウジング(10)と、一端部(41)が前記ハウジ
ングに接合され他端部(42)が前記中心電極と対向す
る接地電極(40)とを備え、前記接地電極が、Crが
5重量%以上含有された金属からなるスパークプラグの
製造方法であって、 前記接地電極が接合された前記ハウジングにNiメッキ
処理を施した後、前記接地電極のうち少なくとも前記中
心電極と正対する部位(44)のNiメッキ膜を研削に
より除去することを特徴とするスパークプラグの製造方
法。 - 【請求項2】 前記接地電極(40)において前記メッ
キ膜が除去されたメッキ除去面の粗さが15Z〜50Z
となるように前記メッキ膜の研削を行った後、当該メッ
キ除去面に貴金属チップ(60)を溶接することを特徴
とする請求項1に記載のスパークプラグの製造方法。 - 【請求項3】 前記接地電極(40)は、Niもしくは
Feを主成分とするものであることを特徴とする請求項
1または2に記載のスパークプラグの製造方法。 - 【請求項4】 中心電極(30)と、 前記中心電極を保持する絶縁碍子(20)と、 前記絶縁碍子を保持固定するハウジング(10)と、 一端部(41)が前記ハウジングに接合され他端部(4
2)が前記中心電極と対向する接地電極(40)とを備
えるスパークプラグにおいて、 前記接地電極はCrが5重量%以上含有された金属から
なり、前記接地電極のうち前記中心電極と正対する部位
(44)を除く部位に、メッキが施されていることを特
徴とするスパークプラグ。 - 【請求項5】 前記接地電極(40)は、Niもしくは
Feを主成分とするものであることを特徴とする請求項
4に記載のスパークプラグ。 - 【請求項6】 前記中心電極(30)のうち前記接地電
極(40)と対向する面を中心電極側対向面(51)、
前記接地電極のうち前記中心電極と対向する面を接地電
極側対向面(43)とし、 前記中心電極側対向面の最大幅をD、前記中心電極側対
向面の重心軸(51a)と前記接地電極側対向面との交
点をCとしたとき、 前記接地電極側対向面のうち前記交点Cを重心とし最大
幅が2D以上であって前記中心電極側対向面と相似形を
なす相似領域(45)を除いて、前記接地電極に前記メ
ッキが施されていることを特徴とする請求項4または5
に記載のスパークプラグ。 - 【請求項7】 前記接地電極側対向面(43)におい
て、前記相似領域(45)の外周のうち前記接地電極
(40)の他端部(42)の端面から最も遠い距離にあ
る点をFとしたとき、 前記接地電極側対向面における前記点Fよりも前記接地
電極の他端部側の全領域(46)を除いて、前記接地電
極に前記メッキが施されていることを特徴とする請求項
6に記載のスパークプラグ。 - 【請求項8】 前記メッキはNiメッキであることを特
徴とする請求項4ないし7のいずれか一つに記載のスパ
ークプラグ。
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