JP6875301B2 - スパークプラグ - Google Patents

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本発明は、スパークプラグに関するものである。
特許文献1には、スパークプラグの一例が開示されている。特許文献1のスパークプラグでは、接地電極に設けられた傾斜部が軸線方向に対して斜めに配置され、傾斜部には、貴金属チップからなる突出部が設けられている。中心電極は、軸線方向に沿って設けられており、中心電極の先端部と接地電極の突出部(貴金属チップ)との間には、火花放電ギャップが形成されている。
特開2017−183107号公報
特許文献1のスパークプラグは、接地電極の突出部(貴金属チップ)が、中心電極の先端から軸線方向(プラグ軸方向Z)において距離を隔てて対向しており、中心電極の先端の真横には、接地電極の基端側の部分(貴金属チップよりも根元側の部分)が配置されている。この配置では、軸線方向(プラグ軸方向Z)と直交する向きで中心電極側から接地電極側に向かうような筒内流動がある場合に、接地電極の基端側の部分(貴金属チップよりも根元側の部分)が中心電極先端で生じる発火の影響を受けやすくなり、この部分の消耗が進行してしまうことが懸念される。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、接地電極において貴金属チップよりも基端側の部分の消耗を抑制し得るスパークプラグを提供することを目的とする。
本発明の一つであるスパークプラグは、
筒状の主体金具と、
軸線方向に沿った軸孔を備えるとともに、前記主体金具の内側に保持される絶縁体と、
前記軸孔の先端側に配置される中心電極と、
一端側が前記主体金具に接合されるとともに、前記軸線方向に対して傾斜して配置される傾斜部が他端側に設けられ、前記傾斜部が前記中心電極の先端部と対向して配置される接地電極と、
前記傾斜部のうちの前記中心電極側の面に接合されるとともに、前記中心電極と対向する放電面を有する貴金属チップと、
を備え、
前記中心電極の先端部において前記放電面に最も近い位置に配置されるエッジ部と、前記貴金属チップの前記放電面との間で間隙が形成されたスパークプラグであって、
前記中心電極の先端部と前記接地電極とが前記軸線方向と直交する向きで対向する方向を対向方向とし、前記対向方向と直交する仮想平面に前記エッジ部及び前記放電面を投影したとき、前記放電面の投影領域内に前記エッジ部が投影される。
このようにスパークプラグが構成されていると、貴金属チップの放電面とエッジ部とが軸線方向と直交する向きで向かい合う関係となるため、軸線方向と直交する向きで中心電極側から接地電極側に向かうように筒内流動が生じている場合であっても、エッジ部付近で生じた火花を貴金属チップの放電面で受けやすくなり、火花が接地電極の基端側部分(貴金属チップよりも根元側の部分)に及びにくくなる。よって、このような筒内流動の発生時に接地電極の基端側部分(貴金属チップよりも根元側の部分)に飛び火することを抑えることができ、接地電極の消耗を効果的に抑制し得る。
上記スパークプラグにおいて、貴金属チップは、放電面においてエッジ部から最短距離となる位置が放電面の輪郭線よりも内側となるように配置される構成であってもよい。
このように構成されていれば、中心電極のエッジ部付近で放電が発生するときに、放電面の輪郭線付近に火花が集中しすぎることを抑えることができる。よって、輪郭線付近の偏消耗を効果的に抑制し得る。
上記スパークプラグにおいて、貴金属チップは、放電面においてエッジ部から最短距離となる位置が放電面の中心位置よりも軸線方向において先端側となるように配置される構成であってもよい。
このように構成されていれば、貴金属チップから接地電極の基端までの距離をより短くすることができるため、接地電極での熱引きを良くすることができる。しかも、放電面の中心位置よりも軸線方向先端側で火花が生じやすくなるため、着火性をより高めることができる。
本発明によれば、接地電極において貴金属チップよりも基端側の部分の消耗を抑制し得るスパークプラグを実現できる。
第1実施形態のスパークプラグの一例を示す一部断面概略図である。 図1のスパークプラグの一部を拡大して具体的に例示する拡大図である。 図1のスパークプラグを中心電極の先端位置で切断した切断面を概略的に示す断面図である。 図1のスパークプラグの一部を図2とは異なる方向から見た拡大図である。 貴金属チップ及び中心電極の一部を仮想平面に投影した図形を示す説明図である。
1.第1実施形態
1−1.スパークプラグの全体構成
図1は、第1実施形態に係るスパークプラグ100の部分断面図であり、スパークプラグ100の軸線Xを境界として、一方側にスパークプラグ100の外観形状を図示し、他方側にスパークプラグ100の断面形状を図示したものである。以下の説明では、軸線Xと平行な方向を軸線方向とも称し、軸線方向において接地電極30が設けられる側(図1の下方側)を先端側とし、端子金具40が露出する側(図1の上方側)を後端側とする。
図1のように、スパークプラグ100は、絶縁体10と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40と、主体金具50とを備える。
絶縁体10は、セラミックス材料(例えばアルミナ等)を焼成して形成された絶縁碍子であり、中心電極20及び端子金具40を収容する軸孔12が中心に形成された筒状の部材である。軸孔12は、軸線方向に沿った貫通孔として形成されている。絶縁体10の軸方向中央には外径を大きくした中央胴部19が形成されている。絶縁体10において中央胴部19よりも後端側には、端子金具40と主体金具50との間を絶縁する後端側胴部18が形成されている。絶縁体10において中央胴部19よりも先端側には、後端側胴部18よりも外径が小さい先端側胴部17が形成され、先端側胴部17の更に先端側には、先端側胴部17よりも小さい外径であって先端側へ向かうほど外径が小さくなる脚長部13が形成されている。絶縁体10の外周部は、主体金具50によって保持されている。
中心電極20は、絶縁体10の先端側に配置されるとともに軸孔12内に一部が収容され、残余の部分が絶縁体10の先端から突出する形態をなし、外周部が絶縁体10によって保持されている。中心電極20は、有底筒状に形成された電極母材21の内部に、電極母材21よりも熱伝導性に優れる芯材25を埋設した棒状の部材である。電極母材21は、ニッケルを主成分とするニッケル合金から成り、芯材25は、銅または銅を主成分とする合金から成る。中心電極20は、電極母材21の先端が絶縁体10の軸孔12から突出した状態で絶縁体10の軸孔12に挿入され、セラミック抵抗3及びシール体4を介して端子金具40に電気的に接続されている。
接地電極30は、一端側が主体金具50に接合される部材であり、主体金具50を介してエンジンヘッド200に電気的に接続されている。接地電極30は、自身の後端部が主体金具50の先端部に接合されており、主体金具50の先端部よりも先端側に延びる形態をなす。接地電極30は、湾曲した棒状の基部31と、基部31に接合される貴金属チップ32(接地電極チップ)とを備えており、貴金属チップ32と中心電極20の先端との間には、火花を発生させる間隙である火花ギャップが形成されている。なお、接地電極30や中心電極20の詳細については後述する。
主体金具50は、絶縁体10を内部に保持する筒状の部材である。主体金具50は、絶縁体10の後端側胴部18の一部から脚長部13に亘る部位を包囲して保持する円筒状の金具であり、例えば低炭素鋼から成る。主体金具50は、工具係合部51と、取付ネジ部52と、シール部54とを備える。工具係合部51は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付ける工具(図示せず)が嵌合する部位である。取付ネジ部52は、エンジンヘッド200の取付ネジ孔201に螺合するネジ山(雄ねじ部)を有する。シール部54は、取付ネジ部52の基端部付近から外側に張り出す形態で鍔状に形成され、シール部54とエンジンヘッド200との間には、環状のガスケット5が嵌挿される。主体金具50の先端面57は、中空状且つ円環状となっており、先端面57の中央側から絶縁体10の脚長部13の一部が突出する。この脚長部13の先端から中心電極20の一部(先端部付近)が突出する。
主体金具50において工具係合部51より後端側には薄肉の加締部53が設けられている。また、シール部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に薄肉の圧縮変形部58が設けられている。工具係合部51から加締部53にかけて、主体金具50の内周面と絶縁体10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が配置されており、さらに両リング部材6,7の間にはタルク(滑石)9の粉末が充填されている。
主体金具50は、取付ネジ部52の内周側に金具内段部56が形成されている。金具内段部56は、絶縁体10の脚長部13の基端部に位置する碍子段部15により、環状の板パッキン8を介して押圧されている。板パッキン8は、主体金具50と絶縁体10との間の気密性を保持する部材であり、燃焼ガスの流出を防ぐように機能する。
このように構成されたスパークプラグ100は、内燃機関のエンジンヘッド200に設けられた取付ネジ孔201に主体金具50を介して取り付けられる。そして、使用時には、端子金具40に高電圧(例えば、2万〜3万ボルト程度の高電圧)が印加されることに応じて、中心電極20と接地電極30との間に形成された火花ギャップに火花を発生させるように動作する。
1−2.中心電極及び接地電極の詳細構成
次に、中心電極及び接地電極の詳細について説明する。
図2は、図1で示すスパークプラグ100の先端部付近を拡大して示す拡大図である。なお、図2は、図1とは上下が逆になっており、上方側が先端側であり下方側が後端側である。
図2に示すように、中心電極20は、その先端に中心電極チップ27を有している。中心電極チップ27は、軸線方向(軸線Xと平行な方向)に延びる略円柱形状をなしており、耐火花消耗性を高めるために、高融点の貴金属を主成分として形成されている。中心電極チップ27は、例えば、イリジウム(Ir)、あるいは、Irを主成分として、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)、レニウム(Re)のうちの1種類以上を添加したIr合金によって形成することができる。中心電極チップ27の先端面28は、軸線方向に対して垂直な平坦面となっている。
図3では、中心電極20の先端面28と軸線Xとが交わる位置である交差位置Pxを通り且つ軸線Xと直交する切断面で切断した断面図における、中心電極20の先端面28と接地電極30の基部31との関係を示している。なお、この切断面で切断した断面図には、実際は貴金属チップ32の断面も表れるが、図3では貴金属チップ32の断面は省略している。図3のような切断面において、基部31の断面の重心(図心)をPyとしたとき、この重心(図心)Pyと上述の交差位置Pxとを通る直線と平行な方向を対向方向とする。そして、この対向方向と直交する方向であり、且つ上述の軸線方向とも直交する方向を横方向とする。
図2に示すように、接地電極30は、基部31と貴金属チップ32(接地電極チップ)とを備え、基部31の後端が主体金具50の先端面57に溶接されている。
基部31は、横断面(延びる方向に対して直交する方向の断面)が略矩形形状の棒状部材であり、軸線方向に沿って立ち上がる立ち上がり部31Aが一端側(基端側)に設けられ、立ち上がり部31Aから屈曲して延びる傾斜部31Bが他端側(先端側)に設けられている。基部31の材料は、例えば、Ni又はNiを主成分とする合金である。
基部31の基端(後端)は、図2で示す対向方向の幅Waよりも図4で示す横方向の幅Wbのほうが大きくなっており、基部31は、基端から先端までの全体にわたり対向方向の幅よりも横方向の幅のほうが大きくなっている。このように構成されるため、基部31における中心電極20側の面と中心電極20との間の距離を確保しやすくなり、基部31への飛び火を抑制しやすくなる。
傾斜部31Bは、先端側が中心電極20側へ寄るように軸線方向に対して傾斜して配置され、中心電極20の先端部と対向して配置される。図3で示す交差位置Px及び重心(図心)Pyを通り且つ軸線X(図2)を通る仮想的な平面をFとしたとき、基部31は、この平面Fに沿って延びており、基部31の基端から先端までの全範囲で基部31の横方向中心位置がほぼ平面F上に位置するようになっている。
図2で示す貴金属チップ32(接地電極チップ)は、接地電極30の耐火花消耗性を向上するために設けられた部材であり、傾斜部31Bにおける中心電極20側の面から中心電極20側に突出して設けられている。貴金属チップ32は、高融点の貴金属を主成分とし、例えば、白金(Pt)、Pt−Ni合金などによって構成されている。貴金属チップ32は、円柱状の形態をなし、一端面(裏面)がレーザ溶接などによって傾斜部31Bの一方面(中心電極20側の面)に接合されている。
貴金属チップ32において傾斜部31Bに固着された面(裏面)とは反対側の表面(中心電極20と対向する面)は、放電面33として構成され、この放電面33は、中心電極20の先端部と対向して配置されている。図2の例では、軸線方向と放電面33とのなす角度(鋭角側の角度)が90°よりも小さく、放電面33は軸線方向において先端側となるにつれて軸線Xに近づくように傾斜して配置されている。放電面33と軸線Xとのなす角度θ(即ち、放電面33の平面方向と軸線方向とのなす角度)は、例えば、30°〜60°の範囲内となっている。なお、図2の構成では、上述の平面F(図3)と放電面33とが直交する関係となっている。
図2で示すエッジ部29は、中心電極20の先端面28において放電面33に最も近い位置に配置された角部であり、先端面28における対向方向の端部(接地電極30側の端部)である。図3の例では、先端面28の輪郭線(外縁)のうち、上述の平面F上の位置がエッジ部29の位置である。
図2のように、本構成では、軸線方向において放電面33が存在する範囲AR内にエッジ部29が位置している。つまり、エッジ部29は、軸線方向において放電面33の先端Pbよりも後端側に位置しており、且つ放電面33の後端Paよりも先端側に位置している。更には、図4のように、横方向において放電面33が存在する範囲内にエッジ部29が位置している。つまり、エッジ部29は、放電面33の横方向一端(図4における放電面33の左端)よりも他端側(右端側)に位置しており、放電面33の横方向他端(図4における放電面33の右端)よりも一端側(左端側)に位置している。
より具体的には、図3で示す上述の対向方向(中心電極20の先端部と接地電極30とが軸線Xと直交する向きで対向する方向)と直交する仮想平面にエッジ部29及び放電面33を投影したとき、放電面33の投影領域内にエッジ部29が投影されるようになっている。図5は、対向方向と直交する仮想平面に中心電極20の先端部付近(中心電極チップ27)と貴金属チップ32とを投影した図形を示しており、中心電極チップ27を投影した図形を符号27Zで示しており、貴金属チップ32を投影した図形を符号32Zで示している。そして、放電面33を投影した図形を符号33Zで示し、放電面33の投影領域をクロスハッチングで示している。そして、エッジ部29の投影位置を符号29Zで示している。図5のように、上述の対向方向と直交する仮想平面にエッジ部29及び放電面33を投影したときには、放電面33の投影領域内にエッジ部29が投影されるようになっている。
図2のように、中心電極20と接地電極30との間の間隔は、エッジ部29と放電面33における所定位置Psとの間の間隔が最も小さくなっている。図2、図4のように、貴金属チップ32は、この所定位置Ps(放電面33においてエッジ部29から最短距離となる位置)が放電面33の輪郭線33A(外縁)よりも内側となるように配置されている。図2において、直線Lpは、エッジ部29の位置から放電面33に下ろした垂線を延長した線であり、位置(最短位置)Psは、この直線Lp上に存在する。より具体的には、位置Psが、放電面33の輪郭線33A(外縁)よりも中心位置Pcに近くなるように貴金属チップ32が配置されている。なお、エッジ部29と位置Psとの間隔が火花ギャップの間隔であり、この間隔は、例えば0.3mm〜1.0mmとなっている。
更に、図2、図4のように、貴金属チップ32は、所定位置Ps(放電面33においてエッジ部29から最短距離となる位置)が放電面33の中心位置Pcよりも軸線方向において先端側となるように配置されている。放電面33の中心位置Pcは、放電面33の重心(図心)の位置であり、図2の例では、中心位置Pcは、放電面33の軸線方向中心位置となっている。
1−3.効果
スパークプラグ100は、貴金属チップ32の放電面33とエッジ部29とが軸線Xと直交する向きで向かい合う関係となるため、軸線Xと直交する向きで中心電極20側から接地電極30側に向かうように筒内流動が生じている場合であっても、エッジ部29付近で生じた火花を貴金属チップ32の放電面33で受けやすくなり、火花が接地電極30の基端側部分(貴金属チップ32よりも根元側の部分)に及びにくくなる。よって、このような筒内流動の発生時に接地電極30の基端側部分に飛び火することを抑えることができ、接地電極30の消耗を効果的に抑制し得る。
特に、本構成では、低流速状態で消炎作用が大きく影響する条件下において着火性を確保できる効果に加え、高流速状態での電極の偏消耗や高エネルギー状態での消耗過多を抑制する効果を生じさせることができる。特に、昨今では、エンジンの高性能化に起因して、上述の筒内流動が大幅に速くなっており、点火コイルのエネルギー増大によって着火性を向上しようとする動向もあるため、高流速による電極の偏消耗や高エネルギーによる消耗過多が一層懸念されるが、本構成のスパークプラグ100によれば、電極の消耗を効果的に抑制し得るため、このような厳しい環境下において特に有効となる。
本構成では、貴金属チップ32は、放電面33においてエッジ部29から最短距離となる位置Psが放電面33の輪郭線33Aよりも内側となるように配置される。このように構成されていれば、中心電極20のエッジ部29付近で放電が発生するときに、放電面33の輪郭線33A付近に火花が集中しすぎることを抑えることができる。よって、輪郭線33A付近の偏消耗を効果的に抑制し得る。
本構成では、貴金属チップ32は、放電面33においてエッジ部29から最短距離となる位置Psが放電面33の中心位置Pcよりも軸線方向において先端側となるように配置される。このように構成されていれば、貴金属チップ32から接地電極30の基端までの距離をより短くすることができるため、接地電極30での熱引きを良くすることができる。しかも、放電面33の中心位置Pcよりも軸線方向先端側で火花が生じやすくなるため、着火性をより高めることができる。
2.他の実施形態
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、上述した実施形態や後述する実施形態の様々な特徴は、発明の趣旨を逸脱せず且つ矛盾しない組み合わせであればどのように組み合わせてもよい。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上述した実施形態では、中心電極チップ27が設けられた中心電極20を例示し、中心電極チップ27の先端面28が中心電極20の先端面として構成された例を示したが、中心電極チップ27が設けられていない構成であってもよい。この場合でも、中心電極20の先端面を先端面28と同様に構成することができる。
上述した実施形態では、放電面33においてエッジ部29から最短距離となる位置Psが、軸線方向において放電面33の先端Pbよりも中心位置Pcに近い位置となるように貴金属チップ32が配置されていたが、位置Psが、軸線方向において放電面33の中心位置Pcよりも先端Pbに近い位置となるように貴金属チップ32が配置されていてもよい。
上述した実施形態では、放電面が円形状に構成された貴金属チップを例示したが、放電面は楕円状や矩形状など、他の形状であってもよい。
10…絶縁体
12…軸孔
20…中心電極
29…エッジ部
30…接地電極
31B…傾斜部
32…貴金属チップ
33…放電面
50…主体金具
100…スパークプラグ
X…軸線

Claims (2)

  1. 筒状の主体金具と、
    軸線方向に沿った軸孔を備えるとともに、前記主体金具の内側に保持される絶縁体と、
    前記軸孔の先端側に配置される中心電極と、
    一端側が前記主体金具に接合されるとともに、前記軸線方向に対して傾斜して配置される傾斜部が他端側に設けられ、前記傾斜部が前記中心電極の先端部と対向して配置される接地電極と、
    前記傾斜部のうちの前記中心電極側の面に接合されるとともに、前記中心電極と対向する放電面を有する貴金属チップと、
    を備え、
    前記中心電極の先端部において前記放電面に最も近い位置に配置されるエッジ部と、前記貴金属チップの前記放電面との間で間隙が形成されたスパークプラグであって、
    前記接地電極は、前記軸線方向に沿って立ち上がる立ち上がり部が前記一端側に設けられ、
    前記傾斜部は、前記立ち上がり部から屈曲して延びた構成をなし、
    前記中心電極の先端部と前記接地電極とが前記軸線方向と直交する向きで対向する方向を対向方向とし、前記対向方向と直交する仮想平面に前記エッジ部及び前記放電面を投影したとき、前記放電面の投影領域内に前記エッジ部が投影され、前記エッジ部が前記投影領域の軸線方向後端よりも先端側に位置する
    スパークプラグ。
  2. 前記貴金属チップは、前記放電面において前記エッジ部から最短距離となる位置が前記放電面の輪郭線よりも内側となるように配置される
    請求項1に記載のスパークプラグ。
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