JP2019121590A - スパークプラグ - Google Patents

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Hirotaka Tokumaru
裕貴 徳丸
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Abstract

【課題】接地電極の耐火花消耗性を向上できるスパークプラグを提供すること。【解決手段】スパークプラグは、軸孔を有する絶縁体と、軸孔に配置された中心電極と、絶縁体を内側に保持する筒状の主体金具と、Niを主成分とし主体金具に接続される母材と、貴金属を主成分とし母材に接合されるチップと、を有する接地電極と、を備え、母材は、中心電極に対向する第1面と、第1面に接続される第2面および第3面と、を備えている。チップは、第1面に接合され中心電極との間でスパークする第1放電面を有する第1チップと、第2面および第3面の少なくとも1つに接合され中心電極との間でスパークする第2放電面を有する第2チップと、を備え、第1チップと第2チップとは離間している。【選択図】図2

Description

本発明はスパークプラグに関し、特に貴金属を主成分とするチップが母材に接合された接地電極を備えるスパークプラグに関するものである。
エンジンに固定される主体金具と、主体金具に接続された母材に貴金属を主成分とするチップが接合された接地電極と、主体金具に絶縁保持された中心電極と、を備えるスパークプラグが知られている。この種のスパークプラグは、中心電極と接地電極との間の絶縁が破れると、中心電極と接地電極との間の放電路に火花が発生する。エンジンの燃焼室内の混合気の流動によって下流側に放電路が引き伸ばされるので、火花消耗する接地電極の範囲が広がる。特許文献1には、チップが接合された部分以外の母材の全体を、貴金属を主成分とする保護膜で覆う技術が開示されている。
特開2004−152682号公報
この技術に対して、接地電極の耐火花消耗性のさらなる向上が求められている。
本発明はこの要求に応えるためになされたものであり、接地電極の耐火花消耗性を向上できるスパークプラグを提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明のスパークプラグは、先端側から後端側へと軸線の方向へ延びる軸孔を有する絶縁体、軸孔の先端側に配置された中心電極、絶縁体を内側に保持する筒状の主体金具、及び接地電極を備えている。接地電極は、Niを主成分とする棒状の母材であり自身の他端部が主体金具に接続される母材と、貴金属を主成分とし母材の一端部に接合されるチップと、を備える。母材の一端部は、中心電極に対向する第1面と、第1面に接続され一端部側から他端部側へ延びる第2面および第3面と、を備えている。チップは、第1面に接合され中心電極との間でスパークする第1放電面を有する第1チップと、第2面および第3面の少なくとも1つに接合され中心電極との間でスパークする第2放電面を有する第2チップと、を有し、第1チップと第2チップとは離間している。
請求項1記載のスパークプラグによれば、Niを主成分とする棒状の母材の一端部に、貴金属を主成分とするチップが接合され、母材の他端部が主体金具に接続される。母材の一端部は、第1チップが接合される第1面が中心電極に対向し、第1面に接続する第2面および第3面が一端部側から他端部側へ延びている。第2面および第3面の少なくとも1つに第2チップが接合される。第1チップは、中心電極との間でスパークする第1放電面を有し、第2チップは中心電極との間でスパークする第2放電面を有する。母材の第2面および第3面の少なくとも1つに第2チップが接合されているので、第2チップが無い場合に比べ、母材の第2面や第3面の火花消耗を抑制できる。
また、第1チップと第2チップとを離間させることにより、第1チップから第2チップへの熱伝導、及び、第2チップから第1チップへの熱伝導を抑制できる。チップは温度が高いほど火花消耗し易いので、スパークによって熱せられる第1チップと第2チップとが接していることによる直接的な熱伝導を抑制し、第1チップから母材への熱伝達、及び、第2チップから母材への熱伝達をそれぞれ促すことにより、チップの温度上昇を抑制し、その分だけ第1チップ及び第2チップの火花消耗を抑制できる。よって、接地電極の耐火花消耗性を向上できる。
請求項2記載のスパークプラグによれば、第1チップは、第1面のうち、第2チップが接合された第2面および第3面の少なくとも1つが接続する辺の少なくとも一部を覆うので、第1チップによって、第1面の辺の付近の火花消耗を抑制できる面積を広くできる。よって、請求項1の効果に加え、接地電極の第1面の耐火花消耗性を向上できる。
請求項3記載のスパークプラグによれば、第2チップは、第2面および第3面の少なくとも一つのうち、第1面が接続する辺の少なくとも一部を覆うので、第2チップによって、第2面および第3面の少なくとも一つの辺の付近の火花消耗を抑制できる面積を広くできる。よって、請求項1又は2の効果に加え、接地電極の第2面や第3面の耐火花消耗性を向上できる。
請求項4記載のスパークプラグによれば、第1面に垂直な方向における第1チップの第1面からの高さ、及び、第2面または第3面に垂直な方向における第2チップの第2面または第3面からの高さは0.1〜1mmである。火花消耗する第1チップ及び第2チップの厚さを確保できるので、請求項1から3のいずれかの効果に加え、接地電極の寿命を確保できる。
請求項5記載のスパークプラグによれば、第1放電面を含む第1仮想面と第2放電面を含む第2仮想面とは鈍角をなすので、第1仮想面と第2仮想面とが垂直に交わる場合に比べて、燃焼室内の混合気の流動によって中心電極と第2放電面との間に生じる放電路を、燃焼室の中心側へ引き伸ばし易くできる。その結果、請求項1から4のいずれかの効果に加え、着火性を向上できる。
請求項6記載のスパークプラグによれば、鈍角は120〜170°なので、請求項5の効果に加え、放電路を燃焼室の中心側へ引き伸ばす効果を確保できる。
請求項7記載のスパークプラグによれば、第2チップの体積は第1チップの体積より大きいので、請求項1から6のいずれかの効果に加え、気流によって引き伸ばされた放電路による火花消耗に対する第2チップの寿命を確保できる。
請求項8記載のスパークプラグによれば、第2チップの体積は第1チップの体積より1.3倍以上大きいので、請求項7の効果に加え、第2チップの耐火花消耗性を確保できる。
請求項9記載のスパークプラグによれば、中心電極は電極母材の先端に溶接部を介して貴金属を主成分とするチップが接合されている。チップに比べて火花消耗し易い溶接部が絶縁体の軸孔の内部に配置されているので、請求項1から8のいずれかの効果に加え、溶接部の火花消耗を抑制できる。
請求項10記載のスパークプラグによれば、第2放電面に垂直な方向から接地電極を見たときに、中心電極の先端面と第1放電面とを最短距離で結んだ線分に垂直な方向において、中心電極の先端面の全てが第2チップの存在する範囲内に位置する。よって、中心電極と第2チップとの間に火花を生じ易くできる。その結果、請求項1から9のいずれかの効果に加え、第2面や第3面の火花消耗を抑制できる。
請求項11記載のスパークプラグによれば、第2放電面に垂直な方向から接地電極を見たときに、中心電極の先端面と第1放電面とを最短距離で結んだ線分に垂直な方向において、第1放電面の全てが、第2チップの存在する範囲内に位置する。これにより火花が吹き流された際に、火花(放電路)の接地電極側の端が、第1チップから第2チップに移動し易くできる。その結果、請求項1から10のいずれかの効果に加え、母材の火花消耗を抑制できる。
本発明の第1実施の形態におけるスパークプラグの片側断面図である。 接地電極の斜視図である。 図1の矢印III方向から見たスパークプラグの片側断面図である。 スパークプラグの一部を拡大した片側断面図である。 第2実施の形態におけるスパークプラグの片側断面図である。 第3実施の形態におけるスパークプラグの片側断面図である。 第4実施の形態におけるスパークプラグの片側断面図である。 (a)は試験2の模式図であり、(b)は試験3の模式図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施の形態におけるスパークプラグ10の軸線Oを境にした片側断面図である(但し接地電極40は外形図)。図1では、紙面下側をスパークプラグ10の先端側、紙面上側をスパークプラグ10の後端側という(図2から図7においても同じ)。図1に示すようにスパークプラグ10は、絶縁体11、中心電極20、主体金具30及び接地電極40を備えている。
絶縁体11は、軸線Oに沿う軸孔12が形成された略円筒状の部材であり、機械的特性や高温下の絶縁性に優れるアルミナ等のセラミックスにより形成されている。絶縁体11は、軸孔12により形成された内周面の先端側に、後端側を向く円環状の面である後端向き面13が形成されている。後端向き面13は、先端側へ向けて縮径している。
中心電極20は、頭部21が後端向き面13に係止される棒状の部材であり、後端向き面13よりも先端側の軸孔12に、頭部21以外の部分が配置されている。中心電極20は、Niを主成分とする有底円筒状の電極母材22が、銅を主成分とする芯材23を覆っている。電極母材22はNiを50wt%以上含む化学組成を有する。芯材23を省略することは可能である。
電極母材22の先端に、貴金属を主成分とするチップ25が接合されている。チップ25は、軸孔12から先端側に一部が露出する。チップ25は、Pt,Rh,Ir,Ru等の貴金属のうちの1種または2種以上を50wt%以上含む化学組成を有する。中心電極20は、軸孔12内で端子金具27と電気的に接続されている。
端子金具27は、高圧ケーブル(図示せず)が接続される棒状の部材であり、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成されている。端子金具27は、先端側が軸孔12に挿入された状態で、絶縁体11の後端に固定されている。
主体金具30は、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成された略円筒状の部材である。主体金具30は絶縁体11の先端側を取り囲み、絶縁体11を内側に保持する。主体金具30は、自身の先端側の胴部31の外周面におねじ32が形成されている。おねじ32は、エンジン(図示せず)のねじ穴に螺合する部位である。主体金具30は、胴部31の後端側に連接される座部33と、座部33の後端側に連接される工具係合部34と、を備えている。
座部33は、エンジン(図示せず)のねじ穴とおねじ32との隙間を塞ぐための部位であり、胴部31の外径よりも外径が大きく形成されている。工具係合部34は、エンジンのねじ穴におねじ32を締め付けるときに、レンチ等の工具を係合させる部位である。主体金具30は、胴部31の先端側に接地電極40が接続されている。
接地電極40は、Niを主成分とする棒状の母材41と、母材41に接合された貴金属を主成分とするチップ53と、を備えている。母材41は、一端部42にチップ53が接合され、他端部43が主体金具30に接続されている。母材41はNiを50wt%以上含む化学組成を有する。母材41が、銅を主成分とする芯材(図示せず)を被覆するようにすることは可能である。チップ53は、Pt,Rh,Ir,Ru等の貴金属のうちの1種または2種以上を50wt%以上含む化学組成を有する。接地電極40は、チップ53が、中心電極20と間隙(火花ギャップ)を介して対向する。
図2は接地電極40の斜視図である。図2は接地電極40のうちチップ53が接合された母材41の一端部42(図1参照)側が図示され、母材41の他端部43側の図示が省略されている。母材41の一端部42は、第1辺45及び第2辺46に挟まれる第1面44と、第1面44の第2辺46に接続される第2面47と、第1面44の第1辺45に接続される第3面50と、第2面47及び第3面50を接続する第4面51と、を備えている。第1面44は中心電極20(図1参照)に対向する面である。第2面47は第1辺48及び第2辺49に挟まれている。第1面44、第2面47、第3面50及び第4面51は先端面41aに接続している。第1面44、第2面47、第3面50及び第4面51は、先端面41aのある一端部42(図1参照)側から他端部43側へ延びている。
チップ53は、底面が第1面44に接合された第1チップ54と、底面が第2面47に接合された第2チップ56と、を備えている。第1チップ54及び第2チップ56はいずれも直方体状(平板状)に形成されている。第1チップ54の底面の反対側の面である第1放電面55は第1面44と同じ方向を向き、第2チップ56の底面の反対側の面である第2放電面57は第2面47と同じ方向を向いている。第1面44に垂直な方向における第1チップ54の第1面44からの高さT1は0.1mm〜1mmである。第2面47に垂直な方向における第2チップ56の第2面47からの高さT2は0.1mm〜1mmである。これにより、第1チップ54及び第2チップ56の厚さを確保し、火花消耗に対する接地電極40の寿命を確保できる。
第2面47は面取部52を介して第1面44に接続されている。面取部52は、第1面44と第2辺46を共有し、第2面47と第1辺48を共有する。本実施の形態では、面取部52は丸みが付された丸面である。第1チップ54は第1面44の第2辺46の一部(本実施形態では先端面41aの近く)を覆い、第2チップ56は第2面47の第1辺48の一部(本実施形態では先端面41aの近く)を覆う。第1チップ54と第2チップ56とは面取部52の分だけ離間している。
図3は図1の矢印III方向から見たスパークプラグ10の片側断面図である。図3ではスパークプラグ10の先端側の部分が図示され、後端側の図示が省略されている。
中心電極20は、電極母材22の先端に円柱状のチップ25が溶接部24によって接合されている。本実施形態ではレーザ溶接により溶接部24が形成されている。溶接部24は絶縁体11の軸孔12の内部に配置されており、チップ25の先端面26側の一部が軸孔12から先端側に突出している。
接地電極40の第1チップ54は、第1放電面55が中心電極20の先端面26に対向している。第1チップ54は母材41の第1面44に溶接部58によって接合されている。本実施形態では、溶接部58は抵抗溶接により形成されたナゲットである。第2チップ56も抵抗溶接により形成された溶接部(図示せず)を介して母材41に接合されている。
チップ53は、第2チップ56(溶接部は除く)の体積が、第1チップ54(溶接部58は除く)の体積よりも大きくなるように設定されている。本実施形態では、第2チップ56の体積は第1チップ54の体積の1.3倍以上である。また、第1チップ54の第1放電面55を含む第1仮想面59(平面)と、第2チップ56の第2放電面57(平面)を含む第2仮想面60とは、所定の角度θで交わる。本実施形態では角度θは略90°である。
スパークプラグ10は、例えば以下のような方法によって製造される。まず、絶縁体11の軸孔12に中心電極20を挿入して、溶接部24が軸孔12の内部に存在し、先端面26が軸孔12から外部に露出するように中心電極20を配置する。次いで、軸孔12に端子金具27を挿入しつつ、端子金具27と中心電極20とを電気的に接続した後、予め母材41が接合された主体金具30を絶縁体11の外周に組み付ける。第1チップ54及び第2チップ56を母材41に接合した後、第1チップ54が中心電極20と対向するように母材41を屈曲して、スパークプラグ10を得る。
スパークプラグ10がエンジン(図示せず)に取り付けられると、燃焼室に中心電極20のチップ25及び接地電極40が露出する。スパークプラグ10は、燃焼室内の混合気の気流の上流側に接地電極40の第3面50を向け、下流側(排気バルブ側)に第2面47を向けてエンジンに配置される。
点火装置(図示せず)のイグニッションコイルの二次電圧が上昇して中心電極20と接地電極40との間の絶縁が破れると、まず、二次回路に蓄えられた電気エネルギーによって中心電極20と接地電極40との間に火花(以下「容量火花」と称す)が発生し、次いで、イグニッションコイルの電磁エネルギーによって、容量火花よりも電流が小さく持続時間が長い火花(以下「誘導火花」と称す)が発生する。接地電極40のうち中心電極20と火花放電が生じ易い部分は、中心電極20に距離が近い部分や突出した部分なので、放電路は、中心電極20の先端面26と第1チップ54の第1放電面55との間に形成され易い。
燃焼室内の混合気の流速が遅いときは、放電路は、中心電極20の先端面26と第1チップ54の第1放電面55との間に形成される。一方、例えば希薄燃焼エンジンのように混合気の流速が速くなると、放電路は下流側に引き伸ばされ、第2面47や第2チップ56と中心電極20の先端面26との間に放電路が生じ得る。スパークプラグ10は第2面47に第2チップ56が接合されているので、気流によって引き伸ばされた放電路61(主に誘導火花の放電路)を、中心電極20の先端面26と第2チップ56との間に形成できる。よって、第2面47に第2チップ56が接合されていない場合に比べ、母材41(第2面47)の火花消耗を抑制できる。
また、放電路61が引き伸ばされると、放電によって活性化される燃料粒子を増やしつつ火炎核を大きくすることができる。中心電極20や接地電極40から火炎核までの距離が遠くなるので、中心電極20や接地電極40による消炎作用も小さくできる。よって、着火性を向上できる。
さらに、第1チップ54と第2チップ56とを離間させることにより、第1チップ54から第2チップ56への熱伝導、及び、第2チップ56から第1チップ54への熱伝導を抑制できる。チップ53は温度が高いほど火花消耗し易いので、放電によって加熱される第1チップ54と第2チップ56との距離をあけて、第1チップ54と第2チップ56との間の直接的な熱伝導を抑制し、第1チップ54から母材41への熱伝達、及び、第2チップ56から母材41への熱伝達をそれぞれ促すことにより、チップ53の温度上昇を抑制して、その分だけチップ53の火花消耗を抑制できる。よって、接地電極40の耐火花消耗性を向上できる。
貴金属を主成分とするチップ53(第1チップ54及び第2チップ56)及びNiを主成分とする母材41が溶融した溶接部58の熱伝導率はチップ53の熱伝導率より小さいので、本実施形態のように溶接部58が形成されている場合、第1チップ54と第2チップ56とを離間することによる、熱伝導による第1チップ54及び第2チップ56の温度上昇の抑制効果が高い。よって、本実施形態のように溶接部58が形成されている場合に、第1チップ54と第2チップ56とを離間することがより好ましい。
母材41の第1面44のうち、第2チップ56が接合された第2面47が接続する第2辺46の一部を第1チップ54が覆うので、第1チップ54によって、第1面44の第2辺46付近の火花消耗を抑制できる面積を広くできる。よって、母材41の第1面44の耐火花消耗性を向上できる。また、母材41の第2面47のうち、第1面44が接続する第1辺48の一部を第2チップ56が覆うので、第2チップ56によって、第2面47の第1辺48付近の火花消耗を抑制できる面積を広くできる。よって、母材41の第2面47の耐火花消耗性を向上できる。
第2チップ56(溶接部は除く)の体積は第1チップ54(溶接部58は除く)の体積より大きいので、気流によって引き伸ばされた放電路61(主に誘導火花の放電路)による火花消耗に対する第2チップ56の寿命を確保できる。また、中心電極20は、チップ25に比べて火花消耗し易い溶接部24が絶縁体11の軸孔12の内部に配置されているので、溶接部24の火花消耗を抑制できる。
図4は、図1の紙面に垂直な方向から見たスパークプラグ10の一部を拡大した片側断面図である(但し接地電極40は外形図)。スパークプラグ10は、第2チップ56の第2放電面57に垂直な方向(図4紙面に垂直な方向)から接地電極40を見たときに、中心電極20の先端面26と第1放電面55とを最短距離で結んだ線分に垂直な方向(図4紙面と平行な方向)において、中心電極20の先端面26の全てが第2チップ56の存在する範囲62内に位置する。よって、中心電極20の先端面26と第2チップ56との間に火花を生じ易くできる。その結果、第2面47(図3参照)の火花消耗を抑制できる。
また、第2放電面57に垂直な方向(図4紙面に垂直な方向)から接地電極40を見たときに、中心電極20の先端面26と第1放電面55とを最短距離で結んだ線分に垂直な方向(図4紙面と平行な方向)において、第1放電面55の全てが、第2チップ56の存在する範囲62内に位置する。よって、中心電極20と第1チップ54との間の火花が吹き流された際に、放電路61(図3参照)の接地電極40側の端が、第1チップ54から第2チップ56に移動し易くできる。その結果、母材41の火花消耗を抑制できる。なお、第2チップ56の存在する範囲62の幅(図4左右方向の寸法)は、第2チップ56のうち最も広い部分の幅に等しい。
次に図5を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、第1放電面55を含む第1仮想面59と第2放電面57を含む第2仮想面60とがなす角度θが略90°の場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、第1放電面80を含む第1仮想面84と第2放電面82を含む第2仮想面85とが鈍角をなす場合について説明する。なお、第1実施の形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図5は第2実施の形態におけるスパークプラグ70の片側断面図である。図5ではスパークプラグ70の先端側の部分が図示され、後端側の図示が省略されている。
図5に示すようにスパークプラグ70の接地電極71は、Niを主成分とする母材72と、母材72の第1面73に接合された第1チップ79と、母材72の第2面75に接合された第2チップ81と、を備えている。母材72は、中心電極20の先端面26に対向する第1面73と、面取部74を介して第1面73に接続される第2面75と、第2面75の反対側の第1面73に接続される第3面77と、第3面77に向かい合い第2面75に接続される第4面76と、第3面77及び第4面76を接続する第5面78と、を備えている。第1面73と第2面75とは鈍角をなす。面取部74は角を落とした角面(面取り)である。
第1チップ79は貴金属を主成分とする平板状の部材であり、第1チップ79及び母材72が溶融した溶接部83によって母材72に接合されている。第1チップ79の第1放電面80は中心電極20の先端面26に対向し、第1放電面80は軸線Oに垂直である。第2チップ81は貴金属を主成分とする平板状の部材であり、第2チップ81及び母材72が溶融した溶接部(図示せず)によって母材72に接合されている。第1放電面80を含む第1仮想面84(平面)と、第2チップ81の第2放電面82を含む第2仮想面85(平面)とは、鈍角をなし、所定の角度θ(θ>90°)で交わる。好ましくは120°≦θ≦170°である。
ここで、中心電極20と第2放電面82との間の火花放電は、第2放電面82のうち突出した部分や中心電極20に距離が近い部分に生じ易い。第1仮想面84と第2仮想面85とが鈍角をなすことにより、第1仮想面84と第2仮想面85とが垂直に交わる場合に比べて、中心電極20が配置されている後端側(図5上側)に第2放電面82を向けられる。これにより、第2放電面82の先端側(図5下側)と中心電極20との間に放電を生じさせ易くできるので、中心電極20と第2放電面82との間の放電路86を、燃焼室(図示せず)内の混合気の流動によって、燃焼室の中心側へ引き伸ばし易くできる。その結果、燃焼室の中心近くの燃料粒子を火花放電によって活性化できるので、着火性を向上できる。
次に図6を参照して第3実施の形態について説明する。第2実施の形態では、第1チップ79が接合された母材72の第1面73と第2チップ81が接合された第2面75とが鈍角をなし、その結果、第1仮想面84と第2仮想面85とが鈍角をなす場合について説明した。これに対し第3実施の形態では、第1チップ99が接合された母材92の第1面93に対して第2チップ101が接合された第2面95は垂直だが、第2チップ101の形状により、第1仮想面104と第2仮想面105とが鈍角をなす場合について説明する。なお、第1実施の形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図6は第3実施の形態におけるスパークプラグ90の片側断面図である。図6ではスパークプラグ90の先端側の部分が図示され、後端側の図示が省略されている。
図6に示すようにスパークプラグ90の接地電極91は、Niを主成分とする母材92と、母材92の第1面93に接合された第1チップ99と、母材92の第2面95に接合された第2チップ101と、を備えている。母材92は、中心電極20の先端面26に対向する第1面93と、中間面94を介して第1面93に接続される第2面95と、中間面94の反対側の第1面93に接続される第3面96と、第2面95及び第3面96を接続する第4面97と、を備えている。第1面93に対して第2面95は略垂直である。中間面94は第1面93と第2面95とを接続する平坦面である。
第1チップ99は貴金属を主成分とする平板状の部材であり、第1チップ99及び母材92が溶融した溶接部103によって母材92に接合されている。第1チップ99の第1放電面100は中心電極20の先端面26に対向し、第1放電面100は軸線Oに垂直である。第2チップ101は貴金属を主成分とする略三角柱状の部材であり、溶接部(図示せず)によって母材92に接合されている。第2チップ101の第2放電面102を含む第2仮想面105(平面)は、第2面95に対して傾斜している。
第1放電面100を含む第1仮想面104(平面)と第2放電面102を含む第2仮想面105とは鈍角をなし、所定の角度θ(θ>90°)で交わる。好ましくは120°≦θ≦170°である。スパークプラグ90によれば、第1仮想面104と第2仮想面105とが鈍角をなすので、第2実施形態におけるスパークプラグ70と同様の作用効果を実現できる。
図7を参照して第4実施の形態について説明する。第2実施の形態では、接地電極71の母材72の第1面73に第1チップ79が配置され、母材72の第2面75に第2チップ81が配置される場合について説明した。これに対し第4実施形態では、第1チップ79及び第2チップ81に加え、第3チップ112が接地電極111に配置される場合について説明する。なお、第1実施形態および第2実施形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図7は第4実施の形態におけるスパークプラグ110の片側断面図である。図7ではスパークプラグ110の先端側の部分が図示され、後端側の図示が省略されている。
図7に示すようにスパークプラグ110の接地電極111は、母材72の第4面76に第3チップ112が配置されている。第3チップ112は貴金属を主成分とする平板状の部材であり、第3チップ112及び母材72が溶融した溶接部(図示せず)によって母材72に接合されている。第3チップ112は、第1チップ79及び第2チップ81とそれぞれ離間している。第3チップ112の第3放電面113を含む第3仮想面114(平面)と第2仮想面85とは鈍角をなし、所定の角度θ(θ>90°)で交わる。好ましくは120°≦θ≦170°である。
第4実施形態によれば、母材72の第4面76に第3チップ112が配置されているので、第4面76の火花消耗を抑制できる。さらに、中心電極20と第3チップ112との間に放電が生じると、放電路86を燃焼室(図示せず)の中心側へ引き伸ばし易くできる。その結果、燃焼室の中心近くの燃料粒子を火花放電によって活性化できるので、着火性を向上できる。
本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(試験1)
試験者は、中心電極の電極母材の先端にIr製のチップ(以下「相手チップ」と称す)が接合され、接地電極の母材に直径1.6mm、厚さ0.5mmの円盤状のチップ(Niを10wt%含有するPt製)が接合されたスパークプラグを準備した。試験者は、混合気が供給される試験用エンジンにスパークプラグを取り付け、試験用エンジンの燃焼室を1.5Mpaに加圧した。この状態で、電磁エネルギー50mJのイグニッションコイルに充電し、60Hzの周期で250時間、スパークプラグの中心電極と接地電極との間に火花放電を生じさせる試験を行った。この充放電の周期は4ストロークエンジンの7200rpmに相当する。この試験の100時間は、一般の運転手による約5万kmの自動車の走行距離に相当する。
試験開始から250時間まで、50時間毎にスパークプラグを取り外し、チップと相手チップとの隙間をゲージで測定した。測定された隙間から相手チップの消耗量(厚さ)を差し引いて、チップの消耗量(厚さ)を算出した。試験開始から50時間毎のチップの消耗量を表1に示す。
Figure 2019121590
表1に示すように、試験開始から100時間後のチップの消耗量(厚さ)は0.1mmであった。従って、接地電極のチップは、厚さが0.1mm以上あれば寿命を確保できると判断される。
なお、表1に示すように試験時間が長くなるほどチップの消耗量は増加するので、チップは厚いほど寿命を長くできる。一方、チップの質量はチップの厚さに比例するので、チップが厚くなるにつれてチップを支える母材に加わる荷重は増加し、高温環境下において母材の変形や破損の原因となる。これらを考慮して、チップの厚さは1.0mmを上限とする。
(試験2)
図8(a)は試験2の模式図である。試験者は、中心電極121と断面が方形状の接地電極122とを対向させたスパークプラグ120を、上流から下流まで断面積が一定の流路に取り付けた。スパークプラグ120は、接地電極122の第1面123を中心電極121に対向させ、第1面123と中心電極121との間に火花ギャップを形成した。試験者は、試験ガス(本実施例では空気)の流れFの上流側に第3面125を、流れFの下流側に第2面124を配置し、流路の断面積の中央にスパークプラグ120の火花ギャップがくるように調整した。なお、ニッケル基合金製の母材(チップが母材に接合されていないもの)を接地電極122とした。
試験ガスの流速を10m/sとし、1回の放電エネルギーが100mJの放電を中心電極121と接地電極122との間に生じさせ、電気火花を発生させた。100回の放電の様子を高速度カメラで撮影し、中心電極121と第1面123との間で放電している時間(A)と、中心電極121と第2面124との間で放電している時間(B)と、を測定した。その結果、時間Aと時間Bとを合計した時間に対して、中心電極121と第2面124との間で放電している時間(B)の割合は57%であった。
この結果から、放電している時間が長い第2面に接合される第2チップの体積を、第1面に接合される第1チップの体積よりも大きくすることにより、気流によって引き伸ばされた放電路による火花消耗に対する第2チップの寿命を確保できることが明らかである。特に、時間(A)に対する時間(B)の比率(57%/43%)に応じ、第1チップの体積に対して第2チップの体積を1.3倍以上にすることにより、第2チップの火花消耗性を確保できることが明白である。
(試験3)
図8(b)は試験3の模式図である。試験者は、中心電極131と接地電極132とを対向させたスパークプラグ130を、上流から下流まで断面積が一定の流路に取り付けた。スパークプラグ130は、接地電極132の第1面133と中心電極131の先端面とが互いに平行になるように中心電極131に第1面133を対向させ、第1面133と中心電極131との間に火花ギャップ136を形成した。試験者は、試験ガス(本実施例では空気)の流れFの上流側に第3面135を、流れFの下流側に第2面134を配置し、流路の断面積の中央にスパークプラグ130の火花ギャップ136がくるように調整した。なお、ニッケル基合金製の母材(チップが母材に接合されていないもの)を接地電極132とした。
試験ガスの流速を10m/sとし、1回の放電エネルギーが100mJの放電を中心電極131と接地電極132との間に生じさせ、電気火花を発生させた。100回の放電の様子を高速度カメラで撮影し、画像処理をすることにより、中心電極131と第2面134との間に形成された放電路137を平面図形としたときの重心138を計算し、その平均位置を求めた。放電路137の両端を結んだ線分と放電路137とによって囲まれた図形を放電路137の平面図形とした。重心138は、平面図形を構成する座標の算術平均、平面図形のモーメント等を用いた公知の方法によって求められる。
試験者は、第1面133及び第2面134の大きさは変えないで、接地電極132の第2面134の第1面133に対する角度を異ならせて、第1面133と第2面134とのなす角θを変え、その角度θと重心138の平均位置との関係を調べた。軸線O方向において、重心138の平均位置が第1面133の位置よりも先端側(図8(b)下側)に存在するものを「A」と評価し、重心138の平均位置が第1面133の位置よりも後端側(図8(b)上側)に存在するものを「B」と評価した。結果は表2に記した。
Figure 2019121590
表2に示すように120°≦θ≦170°のときは評価Aであった。評価Aのスパークプラグによれば、評価Bのスパークプラグに比べて、放電路137の重心138をエンジンの燃焼室の中心側に近づけられるので、燃焼室の中心に近い燃料粒子を放電によって活性化できる。よって、着火性を向上できることが明らかである。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
実施形態では、接地電極40,71,91,111の母材41,72,92の断面が矩形状や五角形状に形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。母材の断面形状は適宜設定される。例えば母材の断面を半円形状にすることは当然可能である。
実施形態では、母材41,72,92に接合される第1チップ54,79,99、第2チップ56,81及び第3チップ112の形状が平板状(直方体)の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第1チップや第2チップ、第3チップの形状を、例えば実施例(試験1)のように直方体以外の円盤状などにすることは当然可能である。第1チップ、第2チップ及び第3チップの形状は適宜設定される。
実施形態では、母材41の第1面44の第2辺46のうち先端面41aの近くを第1チップ54が覆い、第2面47の第1辺48のうち先端面41aの近くを第2チップ56が覆う場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。チップ53の大きさや母材41の一端部42側の長さは適宜設定できるので、チップ52と先端面41aとの距離は任意に設定できる。
実施形態では、母材41,72,92の第2面47,75,95に第2チップ56,81,101が接合され、第3面50,77,96には第2チップが接合されない場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第2面47,75,95に加えて第3面50,77,96に第2チップを接合したり、第2面47,75,95に代えて第3面50,77,96に第2チップを接合したりすることは当然可能である。第3面50,77,96に第2チップを接合することにより、第3面50,77,96の火花消耗を抑制できる。
また、第1チップ54,79,99や第2チップ56,81,101に加え、母材41の先端面41aに第3チップを接合することは当然可能である。第3チップを先端面41aに接合することにより、先端面41aの火花消耗を抑制できる。
なお、各実施形態は、それぞれ、他の実施形態が有する構成の一部または複数部分を、その実施形態に追加し或いはその実施形態の構成の一部または複数部分と交換等することにより、その実施形態を変形して構成するようにしても良い。例えば、第1実施形態におけるスパークプラグ10の第2チップ56に代えて、第3実施形態におけるスパークプラグ90の第2チップ101を母材41の第2面47に接合することは当然可能である。これにより、第2チップ101の第2放電面102を含む第2仮想面105と第1仮想面59とが鈍角をなすようにできる。
また、第1実施形態におけるスパークプラグ10の母材41の面取部52を角面にしたり、第2実施形態や第4実施形態におけるスパークプラグ70,110の母材72の面取部74を丸面にしたり、第3実施形態におけるスパークプラグ90の母材92の中間面94を省略したり、中間面94を湾曲面にしたりすることは当然可能である。
10,70,90,110 スパークプラグ
11 絶縁体
12 軸孔
20 中心電極
22 電極母材
24 溶接部
25 チップ
26 先端面
40,71,91 接地電極
41,72,92 母材
42 母材の一端部
43 母材の他端部
44,73,93 第1面
46 第2辺(辺)
47,75,95 第2面
50,77,96 第3面
53 チップ
54,79,99 第1チップ
55,80,100 第1放電面
56,81,101 第2チップ
57,82,102 第2放電面
59,84,104 第1仮想面
60,85,105 第2仮想面
62 第2チップの存在する範囲
O 軸線

Claims (11)

  1. 先端側から後端側へと軸線の方向へ延びる軸孔を有する絶縁体と、
    前記軸孔の先端側に配置された中心電極と、
    前記絶縁体を内側に保持する筒状の主体金具と、
    Niを主成分とする棒状の母材であり、自身の他端部が前記主体金具に接続される母材と、貴金属を主成分とし前記母材の一端部に接合されるチップと、を有する接地電極と、を備えるスパークプラグであって、
    前記母材の前記一端部は、前記中心電極に対向する第1面と、前記第1面に接続され前記一端部側から前記他端部側へ延びる第2面および第3面と、を備え、
    前記チップは、前記第1面に接合され前記中心電極との間でスパークする第1放電面を有する第1チップと、前記第2面および前記第3面の少なくとも1つに接合され前記中心電極との間でスパークする第2放電面を有する第2チップと、を有し、
    前記第1チップと前記第2チップとは離間しているスパークプラグ。
  2. 前記第1チップは、前記第1面のうち、前記第2チップが接合された前記第2面および前記第3面の少なくとも1つが接続する辺の少なくとも一部を覆う請求項1記載のスパークプラグ。
  3. 前記第2チップは、前記第2面および前記第3面の少なくとも一つのうち、前記第1面が接続する辺の少なくとも一部を覆う請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記第1面に垂直な方向における前記第1チップの前記第1面からの高さ、及び、前記第2面または前記第3面に垂直な方向における前記第2チップの前記第2面または前記第3面からの高さは0.1〜1mmである請求項1から3のいずれかに記載のスパークプラグ。
  5. 前記第1放電面を含む第1仮想面と前記第2放電面を含む第2仮想面とは鈍角をなす請求項1から4のいずれかに記載のスパークプラグ。
  6. 前記鈍角は120〜170°である請求項5記載のスパークプラグ。
  7. 前記第2チップの体積は、前記第1チップの体積より大きい請求項1から6のいずれかに記載のスパークプラグ。
  8. 前記第2チップの体積は、前記第1チップの体積より1.3倍以上大きい請求項7記載のスパークプラグ。
  9. 前記中心電極は、電極母材と、前記電極母材の先端に溶接部を介して接合された貴金属を主成分とするチップと、を備え、
    前記溶接部は、前記絶縁体の前記軸孔の内部に配置されている請求項1から8のいずれかに記載のスパークプラグ。
  10. 前記第2放電面に垂直な方向から前記接地電極を見たときに、
    前記中心電極の先端面と前記第1放電面とを最短距離で結んだ線分に垂直な方向において、前記中心電極の前記先端面の全てが、前記第2チップの存在する範囲内に位置する請求項1から9のいずれかに記載のスパークプラグ。
  11. 前記第2放電面に垂直な方向から前記接地電極を見たときに、
    前記中心電極の先端面と前記第1放電面とを最短距離で結んだ線分に垂直な方向において、前記第1放電面の全てが、前記第2チップの存在する範囲内に位置する請求項1から10のいずれかに記載のスパークプラグ。
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