JP4696981B2 - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車、コージェネレーション、ガス圧送用ポンプ等に使用する内燃機関用のスパークプラグに関する。
従来より、自動車エンジン等の内燃機関の着火手段として用いられる内燃機関用のスパークプラグがある。
該スパークプラグは、中心電極と接地電極とを有し、その間に火花放電ギャップを設けている。この火花放電ギャップにおける火花放電によって、混合気体に着火する。
このようなスパークプラグにおいては、エンジンの高性能化・メンテナンスフリーなどにより長寿命化が要求され、中心電極における対向部すなわち火花放電ギャップに面する部位である火花放電部に、Ir合金チップを配設している。
ここで、Ir合金チップと中心電極母材(Ni合金等)とは、熱膨張係数の差が大きい。そのため、熱応力によるチップの脱落を防止するため、レーザ溶接により、Ir合金チップと中心電極母材の略中間の熱膨張係数を有する溶融層を形成している。これにより、熱応力を低減させることで、中心電極母材とIr合金チップとの接合性を確保している。
上記のレーザ溶接方法においては、予めIr合金チップと中心電極母材とを抵抗溶接等により一体化させておき、これをIr合金チップの軸回りに回転させながらチップの全周にレーザを照射する。
ここで、レーザ溶接性は、照射位置におけるIr合金チップと中心電極母材の形状に大きく影響される。各照射位置に対して当該形状が均一でなければ、溶け込み方にばらつきが生じ、接合性を確保できない。そのため、従来では、Ir合金チップとしては、溶接時の回転に対して常に一定の形状となるように円柱状に加工されたものが用いられる。
しかし、Ir合金チップを正確な円柱形状に加工するには、多くの工程が必要となる。そこで、Ir合金チップの軸方向に直交する断面形状が非真円であっても、その非真円の度合いを規定することにより、円柱状のIr合金チップと同程度の接合性を確保したスパークプラグが開示されている(特許文献1参照)。
また、特許文献1は、上記を満足する棒状Ir合金チップの断面形状として六角形以上の多角形が好ましいことを開示している。
一方、Ir合金チップの消耗速度に起因するスパークプラグの寿命の観点からは、Ir合金チップの断面形状を四角形にすることが有利である。特に、この形状は、接地電極を中心電極の側面に対向させる側方接地電極型のスパークプラグに対して有効である。
かかる四角形断面のIr合金チップを中心電極母材に溶接する場合、通常は、図29〜図31に示すごとく、Ir合金チップ92の四角形に対する外接円の若干外側に、中心電極母材91の外形円が配される状態で溶接する。この場合、溶接面における中心電極母材91の側端部からIr合金チップ92の側端部までの距離に差ができるため、レーザ溶接後の溶融層95(図32)の熱膨張係数にむらが生じる。
例えば、図31において、四角柱形状のIr合金チップ92の側面921に垂直な方向と対角方向を考えると、垂直方向では中心電極母材91の側端部911とIr合金チップ92の側面921の距離L1が大きいのに対し、対角方向ではIr合金チップ92の角部922と中心電極母材91の側端部911との距離L2が小さいことが分かる。従って、レーザ溶接後の溶融層95(図32)は、垂直方向では電極母材(Ni等)リッチの傾向となりその熱膨張係数も中心電極母材91(Ni等)に寄ってしまい、対角方向ではIrリッチの傾向となりその熱膨張係数もIrに寄ってしまう。すなわち、全周にわたって溶融層95の熱膨張係数が、中心電極母材91(Ni等)とIrの中間付近の熱膨張係数となるようにすることが困難となる。
また、レーザ溶接条件を調節して溶融部の全周に渡る熱膨張係数差が小さくなるようにしても、溶融層95全体としてはNiリッチとなり、中心電極母材91(Ni等)とIrの中間付近の熱膨張係数となるようにすることが困難となる。
また、Ir合金チップ92内でのチップ中心までの距離は対角方向の方が長いので、レーザ溶接後の溶融層95がチップ中心まで到達しにくく、未溶融部96が残存してしまう。その結果、この部分ではエンジン稼動時に大きな熱応力が発生してしまう。
以上のように、熱応力の低減が十分でなく、良好な接合性確保ができなかった。
従って、急熱急冷が頻繁に繰り返される環境下においては、図32に示すように、接合部で剥離や割れ97等が発生してしまうおそれがあるという問題がある。
また、中心電極の貴金属チップを断面四角形とした側方接地電極型のスパークプラグとしては特許文献2記載のスパークプラグがあるが、この四角形の貴金属チップは中心電極母材径よりも外径が大きい。すなわち、四角形チップの内接円が、中心電極母材の外径よりも大きい。
そのため、中心電極母材を絶縁碍子に組み込んだ後からしか、貴金属チップを溶接できないため、生産性の点で不利となるという問題がある。また、溶接部位を、絶縁碍子から先端側に突出した位置としなければならず、溶接部位と碍子先端との位置関係が限定されてしまう問題点がある。
特開2004−172053号公報 特開2002−83662号公報(図3等)
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、中心電極母材とIr合金チップとの接合性を確保すると共に生産性に優れた長寿命の内燃機関用のスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明は、外周に取付け用ネジ部を設けた取付金具と、該取付金具の中心軸側に保持される絶縁碍子と、該絶縁碍子の中心軸側に保持される中心電極と、上記取付金具に取付けられると共に上記中心電極の先端部との間に火花放電ギャップを形成する接地電極とを備えた内燃機関用のスパークプラグであって、
上記中心電極は、略円柱形状の中心電極母材の先端面に、略四角柱形状のIr合金チップを接合してなり、
上記中心電極母材の母材先端部は、母材本体部の直径D1よりも小さい直径D2を有する円柱形状を有しており、
上記Ir合金チップにおける軸方向に直交する断面形状である略四角形の対角線のうち、長い方の対角線の長さを直径とする外接円CAを想定すると共にその直径をAとし、上記外接円CAと略同一の中心を有すると共に上記略四角形の少なくとも対向する2辺に内接する最小の内接円CBを想定し、その直径をBとしたとき、上記4つの直径A、B、D1、D2が、D1>A>D2>Bの関係を有することを特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記中心電極母材の母材本体部の直径D1、母材先端部の直径D2、上記Ir合金チップの上記外接円CAの直径A、及び上記内接円CBの直径Bは、D1>A>D2>Bの関係を有する。これにより、中心電極母材とIr合金チップとの接合性を確保すると共に、スパークプラグの生産性を確保することができる。
即ち、A>D2>Bであることにより、中心電極母材の母材先端部の側端部からIr合金チップの側端部までの距離のばらつきを、全周に渡って小さくすることができる。そのため、中心電極母材にIr合金チップを溶接したときの溶融層に含まれる材質を、全周にわたって熱膨張係数差をより小さくし、より均質に近付けることが可能となる。即ち、上記溶融層を、全周に渡って中心電極母材とIr合金チップとが略均等に含有された材質とすることが可能となる。そして、その結果、溶融層の熱膨張係数も、中心電極母材とIr合金チップとの中間付近の熱膨張係数となるようにすることが可能となる。これにより、中心電極母材とIr合金チップとの間に働く熱応力を低減することができる。
従って、急熱急冷が頻繁に繰り返される使用環境下においても、接合部における剥離や割れ等を防ぎ、中心電極母材とIr合金チップとの接合性を確保することができる。
また、A>D2>Bとすることにより、中心電極母材とIr合金チップとの接合部の外周部からIr合金チップの中心までの距離を、Ir合金チップの対角方向においても短くすることができる。それ故、溶接後の溶融層がチップ中心まで到達しやすくなり、未溶融部が形成されることを防ぐことができる、或いは、未溶融部を小さくすることができる。その結果、中心電極母材とIr合金チップとの間に働く熱応力を低減することができる。
また、D1>Aであることにより、スパークプラグを組み立てる際に、中心電極母材を絶縁碍子の内側に保持させる前に、中心電極母材にIr合金チップを接合することができる。即ち、母材本体部の直径D1は、少なくとも中心電極を保持する絶縁碍子の中心貫通孔の直径以下であるため、そのD1よりもIr合金チップの外接円CAの直径Aが小さいことにより、Ir合金チップも中心電極母材と共に絶縁碍子の中心貫通孔に通すことができる。それ故、中心電極母材を絶縁碍子の内側に保持させる前に、中心電極母材にIr合金チップを接合することができ、生産性を向上させることができる。また、これにより、中心電極母材とIr合金チップとの接合位置に特に制約がなくなるという利点もある。
また、上記Ir合金チップは、略四角柱形状であるため、火花放電によるIr合金チップの消耗速度を小さくすることができ、スパークプラグの寿命を長くすることが容易となる。
以上のごとく、本発明によれば、中心電極母材とIr合金チップとの接合性を確保すると共に生産性に優れた長寿命の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記内燃機関用のスパークプラグは、例えば、自動車、コージェネレーション、ガス圧送用ポンプ等における内燃機関の着火手段として用いることができる。
また、上記中心電極母材は、例えば、Ni合金等によって構成することができる。
なお、本明細書においては、スパークプラグを燃焼室等へ挿入する側を先端側、その反対側を基端側として適宜説明する。
また、上記Ir合金チップの断面形状である略四角形は、角部に形成した曲線部と該曲線部同士を結ぶ直線部とからなる輪郭を有し、上記直線部の長さLと上記Ir合金チップの幅Wとは、0.8×W≦L<Wの関係を有することが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記角部への熱応力の集中を防ぐことができ、Ir合金チップと中心電極母材との接合性を確保することができると共に、接地電極に対するIr合金チップの対向面積を充分に確保して、スパークプラグの長寿命化を図ることができる。
上記直線部の長さLと上記Ir合金チップの幅Wとが、0.8×W>Lの場合には、接地電極に対するIr合金チップの対向面積が小さくなり、スパークプラグの長寿命化が困難となるおそれがある。
また、上記接地電極は、上記Ir合金チップの側面との間に上記火花放電ギャップを形成するよう配設された貴金属チップを有しており、上記貴金属チップにおける、上記Ir合金チップの側面に対向する対向面の幅Mと、上記直線部の長さLとは、M<Lの関係を有することが好ましい(請求項3)。
この場合には、Ir合金チップにおける上記直線部において火花放電を行いやすくすることができるため、Ir合金チップの長寿命化を図ることができる。
上記貴金属チップは、例えば、Ir合金、Pt合金等によって構成することができる。
また、上記Ir合金チップの側面に対向する上記貴金属チップの対向面は、上記Ir合金チップの側面からはみ出ないように配されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、中心電極のIr合金チップと、接地電極の貴金属チップとを充分な面積において対向させることができるため、Ir合金チップの長寿命化を図ることができる。
また、上記曲線部は、上記接地電極の上記貴金属チップとの対向方向についての奥行きが0.3mm以下であることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記接地電極の上記貴金属チップと上記Ir合金チップとの対向面積の減少を防ぎ、Ir合金チップの長寿命化を図ることができる。
奥行きが0.3mmを超える場合には、上記接地電極の貴金属チップの対向面に、Ir合金チップの上記曲線部が対向して配置されたとき、Ir合金チップの対向面が早期に消耗して、寿命が短くなってしまうおそれがある。即ち、火花放電ギャップの拡大が0.3mmを超えると、失火が生じやすくなるが、上記奥行きが0.3mmを超えると、Ir合金チップにおける上記曲線部と接地電極の貴金属チップとの間において、火花放電ギャップが早期に0.3mmを超える部分の範囲が大きくなり、適正な対向面積が早期に減少しやすくなるおそれがある。
また、上記Ir合金チップの断面形状である略四角形は、略正方形又は略長方形であることが好ましい(請求項6)。
この場合には、Ir合金チップと中心電極母材との位置合せが容易となり、Ir合金チップを中心電極母材に接合してなる中心電極を、絶縁碍子へ挿通することが容易となる。その結果、生産性に優れたスパークプラグを得ることができる。
また、上記Ir合金チップの断面形状である略四角形は、角部に形成した曲線部と該曲線部同士を結ぶ直線部とからなる輪郭を有し、上記略四角形の対角線のうち長い方の対角線長さEと、4つの上記直線部の延長線によって形成される四角形を想定し、この四角形の対角線のうちの長い方の対角線を直径とする仮想の外接円CCを想定すると共にその直径をCとしたとき、D1>C>D2≧Eの関係を有することが好ましい(請求項7)。
この場合には、Ir合金チップの角部に設けた曲線部が、中心電極母材の母材先端部の内側に配されても、上記仮想の外接円CCが、母材本体部の外形と母材先端部の外形との間に配されることとなる。これにより、上記請求項1において述べた作用効果を奏することができ、中心電極母材とIr合金チップとの接合性を確保することができる。
また、上記母材本体部の直径D1と母材先端部の直径D2とは、0.5×D1≦D2≦0.95×D1の関係を有することが好ましい(請求項8)。
この場合には、中心電極母材とIr合金チップとの接合性を確保すると共に、Ir合金チップの寿命を確保することができる。
0.5×D1>D2の場合には、Ir合金チップの熱を母材先端部を通じて中心電極の基端側へ逃がすことが困難となり、Ir合金チップの寿命が低下するおそれがある。一方、D2>0.95×D1の場合には、本発明(請求項1)における「D1>A>D2>B」の関係を満たしつつ、母材先端部の直径D2とIr合金チップの外接円CAの直径Aとの差と、母材先端部の直径D2とIr合金チップの内接円CBの直径Bとの差を、略同等にすることが困難となる。そのため、中心電極母材とIr合金チップとの接合性を向上させることが困難となるおそれがある。
また、上記母材本体部の直径D1と母材先端部の直径D2とは、0.7×D1≦D2≦0.9×D1の関係を有することが好ましい(請求項9)。
この場合には、中心電極母材とIr合金チップとの接合性を確保すると共に、Ir合金チップの寿命を確保することが、一層容易となる。
また、上記中心電極母材の母材本体部の直径D1は、2.5mm以上であることが好ましい(請求項10)。
この場合には、本発明の効果を充分に発揮することができる。
即ち、一般的に、中心電極母材の直径が2.5mm以上である場合に、中心電極母材とIr合金チップとの接合性が低下しやすい。そこで、かかるスパークプラグに本発明を適用することにより、本発明の効果を充分に発揮することができる。
また、上記中心電極母材と上記Ir合金チップとの接合部に形成された溶融層の内側における未溶融部の幅Fと、上記外接円CAの直径Aとは、F≦0.2×Aの関係を有することが好ましい(請求項11)。
この場合には、未溶融部に大きな熱応力が集中することを防ぎ、中心電極母材とIr合金チップとの接合性を確保することができる。
また、上記絶縁碍子の中心貫通孔の孔先端部と、上記中心電極母材と上記Ir合金チップとの接合部に形成された溶融層との間の距離は、上記孔先端部の全周にわたって0.1mm以上であることが好ましい(請求項12)。
この場合には、上記孔先端部と上記溶融層との間に充分な空隙を設けることができるため、孔先端部に燃料ガスの残留物等が堆積した場合にも、この残留物等による絶縁碍子への影響を抑制することができる。
即ち、上記孔先端部と上記溶融層との距離が0.1mm未満である場合には、燃料ガスの燃焼後に発生する残留物が、上記孔先端部と上記溶融層との間に溜り、塞ぐおそれがある。このとき、中心電極と絶縁碍子との熱膨張率の差に起因して、両者間に熱応力が発生する。これにより、絶縁碍子に応力がかかって割れ等が発生するおそれがある。もしくは、エンジン振動により発生した中心電極先端部の振動によって、残留物が溜った部分において絶縁碍子に応力がかかって割れ等が発生するおそれがある。
そこで、上記孔先端部と上記溶融層との距離を0.1mm以上とすることにより、絶縁碍子の破損を防止することができる。
また、上記溶融層における上記孔先端部に近い側の端部は、上記中心貫通孔の内部に存在することが好ましい(請求項13)。
この場合には、上記溶融層の温度上昇を低減することができ、溶融層における過大な熱応力の発生を防ぐことができる。
また、かかる構成において、上記孔先端部と上記溶融層との間の距離を上記孔先端部の全周にわたって0.1mm以上(請求項12)とすることにより、効果的に、絶縁碍子の損傷を防ぐことができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる内燃機関用のスパークプラグにつき、図1〜図14を用いて説明する。
本例のスパークプラグ1は、図2、図3に示すごとく、外周に取付け用ネジ部42を設けた取付金具4と、該取付金具4の中心軸側に保持される絶縁碍子2と、該絶縁碍子2の中心軸側に保持される中心電極3と、取付金具4に取付けられると共に中心電極3の先端部との間に火花放電ギャップ11を形成する接地電極5とを備える。
中心電極3は、図3〜図5に示すごとく、略円柱形状の中心電極母材31の先端面に、略四角柱形状のIr合金チップ32を接合してなる。
図1、図6に示すごとく、中心電極母材31の母材先端部312は、母材本体部311の直径D1よりも小さい直径D2を有する円柱形状を有している。
そして、Ir合金チップ32と中心電極母材31との寸法関係、配置関係等は、以下のようになっている。
即ち、図1に示すごとく、Ir合金チップ32における軸方向に直交する断面形状である略四角形の対角線のうち、長い方の対角線の長さを直径とする外接円CAを想定すると共にその直径をAとする。また、上記外接円CAと略同一の中心を有すると共に上記略四角形の少なくとも対向する2辺に内接する最小の内接円CBを想定し、その直径をBとする。このとき、上記4つの直径A、B、D1、D2が、D1>A>D2>Bの関係を有する。なお、本例においては、2本の上記対角線は同じ長さであり、上記略四角形の4つの角部に外接円CAが接する。また、内接円CBは上記略四角形の4辺に内接する。
本例のスパークプラグ1は、コージェネレーション用ガスエンジンの点火栓等に適用されるものであり、該エンジンの燃焼室を区画形成するエンジンヘッド(図示せず)に設けられたネジ穴に挿入されて固定されるようになっている。
スパークプラグ1は、導電性の鉄鋼材料(例えば低炭素鋼等)等よりなる筒形状の取付金具(ハウジング)4を有している。取付金具4の内部には、アルミナセラミック(Al23)等からなる絶縁碍子2が固定されている。
中心電極母材31は、例えば、内材がCu等の熱伝導性に優れた金属材料、外材がNi基合金といった耐熱性および耐食性に優れた金属材料により構成された略円柱体である。そして、中心電極母材31の先端部に溶接されたIr合金チップ32が、図3に示すように、絶縁碍子2の碍子先端部21から露出して延びるように設けられている。
一方、接地電極5はNi基合金等よりなり、その一端部にて取付金具4の先端部に溶接により固定されている。また、接地電極5は、その他端部側が中心電極3の側面と対向するように中心電極3側へ延びる柱状(例えば角柱)をなす。
本例においては、接地電極5を複数設けて火花放電ギャップ11を複数設けてあるが、接地電極5及び火花放電ギャップ11は、1個だけ設けることもできるし、側面ではなく、図15に示すごとく、従来の接地電極形状と同じく、中心電極3の先端側に配置してもよい。
また、中心電極3の母材先端部312には、四角柱状のIr合金よりなるIr合金チップ(中心電極側チップ)32が接合されている。さらに、これに対向する接地電極5の接地電極母材51の端部には、四角柱状のIr合金よりなるIr合金チップ(接地電極側チップ)52が接合されている。そして、これら両Ir合金チップ32、52の間に火花放電ギャップ11が形成されている。また、各接地電極5のIr合金チップ52は、四角柱状の中心電極3のIr合金チップ32の一つの側面に対向するように配置されている。
なお、各接地電極5のIr合金チップ52は、円柱状とすることもできる。
ここで、図3、図7、図12〜図14に示すように、中心電極母材31とIr合金チップ32とは、レーザ溶接を用いた全周溶接により接合されている。
即ち、Ir合金チップ32の接合は、あらかじめIr合金チップ32と中心電極母材31の先端部とを抵抗溶接等により一体化させた後、図12、図13に示すように中心電極母材31の軸周りに回転させながらIr合金チップ32の全周にパルスレーザPLを16点均等間隔で照射することにより行う。溶接後の外観を示したのが図14である。
これにより、中心電極母材31とIr合金チップ32とは、レーザ溶接により形成された溶融層35を介して接合されている。
また、接地電極母材51とIr合金チップ52とも、同様にレーザ溶接により形成された溶融層(図示略)を介して接合されている。
なお、本例では、火花放電ギャップ11を隔てて対向する中心電極3と接地電極5の両方における互いの対向面に、Ir合金チップ32、52が接合されているが、中心電極3側のみにIr合金チップ32が設けられたものであっても、本発明を適用することができる。
また、各Ir合金チップ32、52は、50重量%以上のIrに少なくとも1種の添加物が含有されてなり、かつ融点が2000℃以上であることが好ましい。そして、この添加物としては、Pt、Rh、Ni、W、Pd、Ru、Os、Al、Y、Y23から選択される少なくとも1種であることが好ましい。これは、Ir合金として耐消耗性を確保するには、融点が2000℃以上であれば、高融点であるIrの特長を活かし、火花消耗に充分耐えることができるようにするためである。
また、図1に示すごとく、中心電極3のIr合金チップ32の断面形状である略四角形は、略正方形である。
なお、この形状は、略正方形以外にも、図10に示すごとく略長方形とすることもできるし、図11に示すごとく略菱形とすることもできる。また、その他の四角形であってもよい。そして、図10に示すごとく、長方形等の場合には、互いの距離が短い方の対向する二辺に内接する円が、上述した内接円CBとなる。また、正方形、長方形以外の場合には、図11に示すごとく、対角線の長い方を直径とする外接円が、上述した外接円CAとなる。
また、図1に示すごとく、母材本体部311の直径D1と母材先端部312の直径D2とは、0.5×D1≦D2≦0.95×D1の関係を有する。更に好ましくは、0.7×D1≦D2≦0.9×D1の関係を有する。
また、中心電極母材31の母材本体部311の直径D1は、2.5mm以上である。
また、中心電極母材31とIr合金チップ32との接合部に形成された溶融層35の内側における未溶融部36の幅F(図7)と、上記外接円CAの直径A(図1)とは、F≦0.2×Aの関係を有する。
また、図8、図9に示すごとく、絶縁碍子2の中心貫通孔22の孔先端部221と、溶融層35との間の距離(最短距離)Hは、孔先端部221の全周にわたって0.1mm以上である。
また、溶融層35における孔先端部221に近い側の端部359は、中心貫通孔22の内部に存在する。
次に、本例の作用効果につき説明する。
図1に示すごとく、上記中心電極母材31の母材本体部311の直径D1、母材先端部312の直径D2、上記Ir合金チップ32の上記外接円CAの直径A、及び上記内接円CBの直径Bは、D1>A>D2>Bの関係を有する。これにより、中心電極母材31とIr合金チップ32との接合性を確保すると共に、スパークプラグ1の生産性を確保することができる。
即ち、A>D2>Bであることにより、中心電極母材31の母材先端部312の側端部からIr合金チップ32の側端部までの距離のばらつきを、全周に渡って小さくすることができる。そのため、中心電極母材31にIr合金チップ32を溶接したときの溶融層35に含まれる材質を、全周にわたって略均質にすることが可能となる。即ち、上記溶融層35を、全周に渡って中心電極母材31とIr合金チップ32とが略均等に含有された材質とすることが可能となる。そして、その結果、溶融層35の熱膨張係数も、中心電極母材31とIr合金チップ32との中間付近の熱膨張係数となるようにすることが可能となる。これにより、中心電極母材31とIr合金チップ32との間に働く熱応力を低減することができる。
従って、急熱急冷が頻繁に繰り返される環境下においても、接合部における剥離や割れ等を防ぎ、中心電極母材31とIr合金チップ32との接合性を確保することができる。
また、A>D2>Bとすることにより、中心電極母材31とIr合金チップ32との接合部の外周部からIr合金チップ32の中心までの距離を、Ir合金チップ32の対角方向においても短くすることができる。それ故、溶接後の溶融層35がチップ中心まで到達しやすくなり、未溶融部36が形成されることを防ぐことができる、或いは、未溶融部36を小さくすることができる。その結果、中心電極母材31とIr合金チップ32との間に働く熱応力を低減することができる。
また、D1>Aであることにより、スパークプラグ1を組み立てる際に、中心電極母材31を絶縁碍子2の内側に保持させる前に、中心電極母材31にIr合金チップ32を接合することができる。即ち、母材本体部31の直径D1は、少なくとも中心電極3を保持する絶縁碍子2の中心貫通孔22の直径以下であるため、そのD1よりもIr合金チップ32の外接円CAの直径Aが小さいことにより、Ir合金チップ32も中心電極母材31と共に絶縁碍子2の中心貫通孔22に通すことができる。それ故、中心電極母材31を絶縁碍子2の内側に保持させる前に、中心電極母材31にIr合金チップ32を接合することができ、生産性を向上させることができる。また、これにより、中心電極母材31とIr合金チップ32との接合位置の制約が少なくなるという利点もある。
また、上記Ir合金チップ32は、略四角柱形状であるため、火花放電によるIr合金チップ32の消耗速度を小さくすることができ、スパークプラグ1の寿命を長くすることが容易となる。
また、母材本体部311の直径D1と母材先端部312の直径D2とは、0.5×D1≦D2≦0.95×D1の関係を有するため、中心電極母材31とIr合金チップ32との接合性を確保すると共に、Ir合金チップ32の寿命を確保することができる。即ち、0.5×D1≦D2を満たすことにより、Ir合金チップ32の熱を母材先端部312を通じて中心電極3の基端側へ逃がしやすくなり、Ir合金チップ32の寿命を向上させることができる。また、D2≦0.95×D1を満たすことにより、上述の「D1>A>D2>B」の関係を満たしつつ、母材先端部312の直径D2とIr合金チップ32の外接円CAの直径Aとの差と、母材先端部312の直径D2とIr合金チップ32の内接円CBの直径Bとの差を、略同等にすることが可能となる。そのため、中心電極母材31とIr合金チップ32との接合性を向上させることができる。
更に、0.7×D1≦D2≦0.9×D1の関係を満たすことにより、中心電極母材31とIr合金チップ32との接合性を確保すると共に、Ir合金チップ32の寿命を確保することが、一層容易となる。
また、中心電極母材31の母材本体部311の直径D1は、2.5mm以上であるため、本発明の効果を充分に発揮することができる。即ち、一般的に、中心電極母材の直径が2.5mm以上である場合に、中心電極母材とIr合金チップとの接合性が低下しやすい(実施例5参照)。そこで、かかるスパークプラグに本発明を適用することにより、本発明の効果を充分に発揮することができる。
また、中心電極母材31とIr合金チップ32との接合部に形成された溶融層35の内側における未溶融部36の幅F(図7)と、外接円CAの直径A(図1)とは、F≦0.2×Aの関係を有する。これにより、未溶融部36に大きな熱応力が集中することを防ぎ、中心電極母材31とIr合金チップ32との接合性を確保することができる。
また、図9に示すごとく、絶縁碍子2の孔先端部221と、中心電極母材31とIr合金チップ32との接合部に形成された溶融層35との間の距離Hは、孔先端部221の全周にわたって0.1mm以上である。これにより、孔先端部211と溶融層35との間に充分な空隙を設けることができるため、孔先端部211に燃料ガスの残留物等が堆積した場合にも、この残留物等による絶縁碍子2への影響を抑制することができる。即ち、孔先端部221と溶融層35との距離Hを充分に確保することにより、燃料ガスの燃焼後に発生する残留物が、孔先端部221と溶融層35との間を塞ぐことを防止できる。そのため、中心電極3と絶縁碍子2との間に熱応力が発生することもなく、絶縁碍子2に割れ等が発生することを防止することができる。
また、溶融層35における孔先端部221に近い側の端部359は、中心貫通孔22の内部に存在する。そのため、溶融層35の温度上昇を低減することができ、溶融層35における過大な熱応力の発生を防ぐことができる。
また、かかる構成において、孔先端部221と溶融層35との間の距離Hを孔先端部221の全周にわたって0.1mm以上とすることにより、効果的に、絶縁碍子2の損傷を防ぐことができる。
また、Ir合金チップ32の断面形状である略四角形は、略正方形であるため、Ir合金チップ32と中心電極母材31との位置合せが容易となり、Ir合金チップ32を中心電極母材31に接合してなる中心電極3を、絶縁碍子2へ挿通することが容易となる。その結果、生産性に優れたスパークプラグ1を得ることができる。
以上のごとく、本例によれば、中心電極母材とIr合金チップとの接合性を確保すると共に生産性に優れた長寿命の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実施例2)
本例は、図16〜図20に示すごとく、中心電極3に設けたIr合金チップ32の軸方向に直交する断面形状として、略四角形の角部に曲線部321を設けた形状としたスパークプラグ1の例である。
即ち、Ir合金チップ32の断面形状である略四角形は、角部に形成した曲線部321と該曲線部321同士を結ぶ直線部322とからなる輪郭を有する。
この場合には、図17に示すごとく、対角上の一対の曲線部321の間の距離が対角線長さとなり、そのうちの長い方の対角線の長さを直径とする外接円が実施例1において示した外接円CAとなり、その直径がAとなる。そして、実施例1に示した関係式、D1>A>D2>Bを満たす。
なお、図18に示すごとく、Ir合金チップ32の断面形状である略四角形が略長方形である場合にも、同様に外接円CAと、その直径Aが決まり、上記関係式を満たす。
また、図16に示すごとく、直線部322の長さLとIr合金チップ32の幅Wとは、0.8×W≦L<Wの関係を有する。
また、接地電極5に配設されたIr合金チップ52における、中心電極3のIr合金チップ32の側面に対向する対向面の幅Mと、上記直線部322の長さLとは、M<Lの関係を有する。
また、中心電極3のIr合金チップ32の側面に対向する接地電極5のIr合金チップ52の対向面は、Ir合金チップ32の側面からはみ出ないように配されている。好ましくは、図16に示すごとく、中心電極3のIr合金チップ32における直線部322から、接地電極5のIr合金チップ52の対向面がはみ出ないように配置する。ただし、該対向面が直線部322からはみ出たとしても、図19に示すごとく、少なくとも、Ir合金チップ32の側面からはみ出ないように配されている。
なお、図20に示す状態に、中心電極3のIr合金チップ32と接地電極5のIr合金チップ52とが配置されないようにする。
そして、上記曲線部321は、接地電極5のIr合金チップ52との対向方向についての奥行きJが0.3mm以下である。
その他は、実施例1と同様である。
次に、本例の作用効果につき説明する。
Ir合金チップ32の断面形状として、略四角形の角部に曲線部321を設けた形状としたことにより、上記角部への熱応力の集中を防ぐことができ、Ir合金チップ32と中心電極母材31との接合性を確保することができる。
また、上記直線部322の長さLとIr合金チップ32の幅Wとは、0.8×W≦L<Wの関係を有する。これにより、接地電極5に対するIr合金チップ32の対向面積を充分に確保して、スパークプラグ1の長寿命化を図ることができる。
また、接地電極5のIr合金チップ52における、中心電極3のIr合金チップ32の側面に対向する対向面の幅Mと、上記直線部322の長さLとは、M<Lの関係を有する。これにより、Ir合金チップ52における上記直線部322において火花放電を行いやすくすることができるため、Ir合金チップ32の長寿命化を図ることができる。
また、中心電極3のIr合金チップ32の側面に対向する、接地電極5のIr合金チップ52の対向面は、Ir合金チップ32の側面からはみ出ないように配されている。そのため、中心電極3のIr合金チップ32と、接地電極5のIr合金チップ52とを充分な面積において対向させることができるため、Ir合金チップ32の長寿命化を図ることができる。
また、上記曲線部322の上記奥行きJが0.3mm以下であるため、接地電極5のIr合金チップ52に対する中心電極3のIr合金チップ32との対向面積の減少を防ぎ、Ir合金チップ32の長寿命化を図ることができる。
即ち、仮に奥行きJが0.3mmを超える場合には、例えば図19に示すように、接地電極5のIr合金チップ52の対向面に、中心電極3のIr合金チップ32の曲線部321が対向して配置されたとき、Ir合金チップ32の対向面が早期に消耗して、寿命が短くなってしまうおそれがある。即ち、火花放電ギャップ11の拡大が0.3mmを超えると、失火が生じやすくなるが、上記奥行きJが0.3mmを超えると、中心電極3のIr合金チップ32における曲線部321と接地電極5のIr合金チップ52との間において火花放電ギャップ11が早期に0.3mmを超える部分の範囲が大きくなり、適正な対向面積が早期に減少しやすくなるおそれがある。
そこで、上記のごとく、奥行きJを0.3mm以下とすることにより、中心電極3のIr合金チップ32の対向面積の減少を防ぎ、Ir合金チップ32の長寿命化を図ることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図21に示すごとく、Ir合金チップ32の断面形状である略四角形の曲線部321が、中心電極母材31の母材先端部312の外形上又はその内側に配される場合の例である。
かかる場合においても、以下の条件を満たすように、Ir合金チップ32と中心電極母材31との寸法関係、形状等を規定することにより、実施例1と同等の作用効果を得ることができる。
即ち、Ir合金チップ32の上記略四角形の対角線のうち長い方の対角線長さをEとする。また、上記略四角形における4つの上記直線部322の延長線によって形成される四角形を想定し、この四角形の対角線のうちの長い方の対角線を直径とする仮想の外接円CCを想定すると共にその直径をCとする。このとき、D1>C>D2の関係を有する。
即ち、図21に示すごとく、例え、D2≧Eであったとしても、D1>C>D2を満たしていればよい。
その他は、実施例2と同様である。
これにより、Ir合金チップ32の角部に設けた曲線部321が、中心電極母材31の母材先端部312の内側に配されても、上記仮想の外接円CCが、母材本体部311の外形と母材先端部312の外形との間に配されることとなる。これにより、実施例1と同等の作用効果を奏することができ、中心電極母材31とIr合金チップ32との接合性を確保することができる。
その他、実施例2と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、図22〜図24に示すごとく、母材先端部312の直径D2が異なる3種類の中心電極母材31に対して、Ir合金チップ32をレーザ溶接したときの溶融層35の形成状態を比較した例である。母材本体部311の直径D1は、いずれも2.9mmである。また、Ir合金チップ32の断面形状は、2.7mm四方の正方形である。
図22〜図24の各図において、(A)には中心電極母材31とIr合金チップ32を先端側から見た図が表されており、(B)には上記(A)のK−K線断面の模式図が表され、(C)には上記(A)のN−N線断面図が表されている。
本例においては、母材先端部312の直径D2が2.1mm、2.4mmのもの、及びD1=D2=2.9mmであって母材先端部312を実質的に形成していない従来の形状について、それぞれ実施例1において示したレーザ溶接(図12、図13)を同じ条件で行った。そして、これにより、形成された溶融層35を、図22〜図24に示す。
図22に示すごとく、母材先端部312の直径D2が2.1mmのときはK−K断面、N−N断面ともに溶融層35が中心部で重なり合い未溶融部36がなかった。また、図23に示すごとく、直径D2が2.4mmのときはごくわずかであるが未溶融部36が残った。ただし、この未溶融部36の幅Fと、上記外接円CAの直径Aとは、F≦0.2×Aの関係を満たす(実施例1の図1、図7参照)。
一方、図24に示すごとく、D2=2.9mmの場合には、未溶融部36が大きく形成された。
(実施例5)
本例は、図25〜図27に示すごとく、母材先端部312の直径D2の適正値につき、接合性の観点から考察した例である。
なお、本例において用いた中心電極母材31の母材本体部311の直径D1は、3.0mmである。
まず、図25には、母材先端部312の直径D2と、溶融層35におけるIrの含有率(Ir比率)との関係を重量%で示す。K−K断面による分析結果をQk、N−N断面による分析結果をQnにて示す。
また、図26に、直径D2と、K−K断面における溶け込み深さRk、N−N断面における溶け込み深さRnとの関係を示す。溶け込み深さRk、Rnは、図24に示す寸法である。
また、図27に、中心電極母材31であるインコネル(Ni合金)とイリジウム(Ir)の比率による線膨張係数の変化を示した。Ir比率が65重量%近傍で、インコネルとイリジウムのほぼ中間の線膨張係数となる。
また、図28に、冷熱耐久試験後における中心電極母材31とIr合金チップ32との剥離率を、直径D2との関係において示した。冷熱耐久試験は、中心電極母材31とIr合金チップ32とを溶接してなる中心電極3を、900℃にて6分保持後、室温下へ移動し、室温(25℃)にて6分保持することを400回繰り返すことにより行った。ここで、剥離率は、各水準のサンプル8個ずつについて試験を行い、K−K断面における剥離部長さと溶接部長さとの比の平均値により算出した。
図25から分かるように、D1=D2=3.0mmで母材先端部312を有してない従来の形状では、K−K断面とN−N断面で、Ir比率の差が大きくかつ値自体も、理想値である65重量%に対して低い。
また、図26から分かるように、D1=D2=3.0mmの場合には、溶け込み深さRk、RnがD1、D2に対して小さく、未溶融部36が大きく存在する(図24)。
そのため、図28に示すごとく、D1=D2=3.0mmの場合には、剥離率が50%を超えている。
また、D2=2.7mmとすると、Ir比率が50%を超え(図25)、未溶融部もごくわずかとなったため(図23)、剥離率が25%を下回った(図28)。
そして、D2が2.4mm以下では、Ir比率が65%近傍で安定し(図25)、図22に示すごとく、溶融層35は中央で重なり合い全く未溶融部が存在しない状態となっており、剥離率が15%を下回り(図28)、良好な溶接が得られていることが確認できた。
実施例1における、スパークプラグの中心電極を先端側から見た平面図。 実施例1における、スパークプラグの一部断面正面図。 実施例1における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施例1における、中心電極の側面図。 実施例1における、中心電極の斜視図。 実施例1における、中心電極母材の斜視図。 実施例1における、中心電極母材とIr合金チップとの接合部の説明図。 実施例1における、絶縁碍子に保持された中心電極の斜視図。 実施例1における、絶縁碍子と中心電極との位置関係を示す説明図。 実施例1における、断面略長方形のIr合金チップを有する中心電極の平面説明図。 実施例1における、断面略菱形のIr合金チップの平面説明図。 実施例1における、先端側から見た中心電極母材とIr合金チップとの溶接方法を示す説明図。 実施例1における、側方から見た中心電極母材とIr合金チップとの溶接方法を示す説明図。 実施例1における、溶接後の中心電極の斜視図。 接地電極を中心電極の先端側に配置したスパークプラグの正面図。 実施例2における、中心電極のIr合金チップと接地電極のIr合金チップとの位置関係を示す説明図。 実施例2における、断面略正方形状の中心電極のIr合金チップの断面説明図。 実施例2における、断面略長方形状の中心電極のIr合金チップの断面説明図。 実施例2における、幅方向のズレ量が許容範囲内である中心電極のIr合金チップと接地電極のIr合金チップとの位置関係を示す説明図。 実施例2における、幅方向のズレ量が許容範囲外である中心電極のIr合金チップと接地電極のIr合金チップとの位置関係を示す説明図。 実施例3における、中心電極のIr合金チップの角部と中心電極母材との位置関係を示す説明図。 実施例4における、母材先端部の直径D2が2.1mmの中心電極の(A)平面図、(B)(A)のK−K断面図、(C)(A)のN−N断面図。 実施例4における、母材先端部の直径D2が2.4mmの中心電極の(A)平面図、(B)(A)のK−K断面図、(C)(A)のN−N断面図。 実施例4における、母材先端部の直径D2が2.9mmの中心電極の(A)平面図、(B)(A)のK−K断面図、(C)(A)のN−N断面図。 実施例5における、母材先端部の直径D2と溶融層のIr比率との関係を示す線図。 実施例5における、母材先端部の直径D2と溶融層の溶け込み深さとの関係を示す線図。 実施例5における、溶融層のIr比率と線膨張係数との関係を示す線図。 実施例5における、母材先端部の直径D2とIr合金チップの剥離率との関係を示す線図。 従来例における、中心電極の斜視図。 従来例における、中心電極の側面図。 従来例における、スパークプラグの中心電極を先端側から見た平面図。 従来例における、中心電極母材とIr合金チップとの接合部に発生する割れの説明図。
符号の説明
1 スパークプラグ
11 火花放電ギャップ
2 絶縁碍子
3 中心電極
31 中心電極母材
311 母材本体部
312 母材先端部
32 Ir合金チップ
35 溶融層
4 取付金具
42 取付け用ネジ部
5 接地電極

Claims (13)

  1. 外周に取付け用ネジ部を設けた取付金具と、該取付金具の中心軸側に保持される絶縁碍子と、該絶縁碍子の中心軸側に保持される中心電極と、上記取付金具に取付けられると共に上記中心電極の先端部との間に火花放電ギャップを形成する接地電極とを備えた内燃機関用のスパークプラグであって、
    上記中心電極は、略円柱形状の中心電極母材の先端面に、略四角柱形状のIr合金チップを接合してなり、
    上記中心電極母材の母材先端部は、母材本体部の直径D1よりも小さい直径D2を有する円柱形状を有しており、
    上記Ir合金チップにおける軸方向に直交する断面形状である略四角形の対角線のうち、長い方の対角線の長さを直径とする外接円CAを想定すると共にその直径をAとし、上記外接円CAと略同一の中心を有すると共に上記略四角形の少なくとも対向する2辺に内接する最小の内接円CBを想定し、その直径をBとしたとき、上記4つの直径A、B、D1、D2が、D1>A>D2>Bの関係を有することを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  2. 請求項1において、上記Ir合金チップの断面形状である略四角形は、角部に形成した曲線部と該曲線部同士を結ぶ直線部とからなる輪郭を有し、上記直線部の長さLと上記Ir合金チップの幅Wとは、0.8×W≦L<Wの関係を有することを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  3. 請求項2において、上記接地電極は、上記Ir合金チップの側面との間に上記火花放電ギャップを形成するよう配設された貴金属チップを有しており、上記貴金属チップにおける、上記Ir合金チップの側面に対向する対向面の幅Mと、上記直線部の長さLとは、M<Lの関係を有することを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  4. 請求項3において、上記Ir合金チップの側面に対向する上記貴金属チップの対向面は、上記Ir合金チップの側面からはみ出ないように配されていることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  5. 請求項3又は4において、上記曲線部は、上記接地電極の上記貴金属チップとの対向方向についての奥行きが0.3mm以下であることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、上記Ir合金チップの断面形状である略四角形は、略正方形又は略長方形であることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において、上記Ir合金チップの断面形状である略四角形は、角部に形成した曲線部と該曲線部同士を結ぶ直線部とからなる輪郭を有し、上記略四角形の対角線のうち長い方の対角線長さEと、4つの上記直線部の延長線によって形成される四角形を想定し、この四角形の対角線のうちの長い方の対角線を直径とする仮想の外接円CCを想定すると共にその直径をCとしたとき、D1>C>D2≧Eの関係を有することを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項において、上記母材本体部の直径D1と上記母材先端部の直径D2とは、0.5×D1≦D2≦0.95×D1の関係を有することを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項において、上記母材本体部の直径D1と母材先端部の直径D2とは、0.7×D1≦D2≦0.9×D1の関係を有することを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項において、上記中心電極母材の母材本体部の直径D1は、2.5mm以上であることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項において、上記中心電極母材と上記Ir合金チップとの接合部に形成された溶融層の内側における未溶融部の幅Fと、上記外接円CAの直径Aとは、F≦0.2×Aの関係を有することを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項において、上記絶縁碍子の中心貫通孔の孔先端部と、上記中心電極母材と上記Ir合金チップとの接合部に形成された溶融層との間の距離は、上記孔先端部の全周にわたって0.1mm以上であることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  13. 請求項12において、上記溶融層における上記孔先端部に近い側の端部は、上記中心貫通孔の内部に存在することを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
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