JP5970224B2 - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のエンジン等に用いる内燃機関用のスパークプラグに関する。
自動車のエンジン等の内燃機関における着火手段として用いられるスパークプラグとして、軸方向に中心電極と接地電極とを対向させて火花放電ギャップを形成したものがある。かかるスパークプラグは、火花放電ギャップに放電を生じさせ、この放電により、燃焼室内の混合気に着火している。
ここで、燃焼室内においては、例えばスワール流やタンブル流といった混合気の気流が形成されており、この気流が火花放電ギャップにおいても適度に流れることにより、着火性を確保することができる。
ところが、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢によっては、ハウジングの先端部に接合された接地電極の一部が、気流における火花放電ギャップの上流側に配置されることがある。この場合、燃焼室内の気流が接地電極によって遮られ、火花放電ギャップ付近の気流が停滞するおそれがある。その結果、スパークプラグの着火性が低下するおそれがある。すなわち、内燃機関への取付姿勢によって、スパークプラグの着火性がばらつくという問題が生じるおそれがある。特に近年、希薄燃焼による内燃機関が多く用いられているが、このような内燃機関においては、スパークプラグの取付姿勢によって、燃焼安定性が低下するおそれがある。
また、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢、すなわち周方向についての接地電極の位置を制御することは困難である。これは、ハウジングにおける取付用ネジの形成状態や内燃機関への取り付け作業時におけるスパークプラグの締付度合い等によって、取付姿勢が変化してしまうからである。
そこで、接地電極による気流の阻害を抑制するために、接地電極に穴開け加工を施した構成や、複数の薄い板状部材によって接地電極をハウジングに接合した構成が開示されている(特許文献1)。
特開平9−148045号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の「接地電極に穴開け加工を施した構成」では、接地電極の強度低下を招くおそれがある。また、それを防ぐために接地電極を太く形成すれば、結局、混合気の気流を妨げやすくなる。
また、同じく特許文献1に記載の「複数の薄い板状部材によって接地電極をハウジングに接合した構成」では、接地電極の形状が複雑になり、製造工数も増加し、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の第1の態様は、筒状のハウジングと、該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極と、上記ハウジングに接続されると共に上記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した先端突起部とを有し、
該先端突起部は、プラグ径方向に上記中心電極に対向すると共にプラグ軸方向に延びる部分における、プラグ軸方向に直交する断面の形状が、プラグ径方向の幅がプラグ周方向の幅よりも大きい形状であり、
上記先端突起部の配設本数は1本であり、
プラグ軸方向から見たとき、プラグ周方向における上記接地電極の立設部と上記先端突起部との間の開放空間のうち広い方の開放空間は、上記中心電極の中心を中心とした中心角が180°以上となる角度領域にわたり形成されていることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある(請求項1)。
本発明の第2の態様は、筒状のハウジングと、該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極と、上記ハウジングに接続されると共に上記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した先端突起部とを有し、
該先端突起部は、プラグ径方向に上記中心電極に対向すると共にプラグ軸方向に延びる部分における、プラグ軸方向に直交する断面の形状が、プラグ径方向の幅がプラグ周方向の幅よりも大きい形状であり、
上記先端突起部は複数本配設されており、これら複数本の上記先端突起部の配置は、上記中心電極の中心軸と上記接地電極の中心軸とを含む平面を境にして非対称であり、
プラグ軸方向から見たとき、プラグ周方向において隣り合う上記先端突起部との間の開放空間のうち最も広い開放空間は、上記中心電極の中心を中心とした中心角が180°以上となる角度領域にわたり形成されていることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある(請求項2)。
上記スパークプラグは、上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した先端突起部を有する。これにより、上記スパークプラグが内燃機関に対してどのような姿勢で取付けられても、火花放電ギャップへ向かう燃焼室内の気流が妨げられることを防ぐことができる。つまり、例えば、上記接地電極の一部が火花放電ギャップの上流側に配置された場合において、上流側から上記接地電極の脇を通過した気流を上記先端突起部によって、火花放電ギャップへ導くことができる。すなわち、上記先端突起部が上記気流のガイドとなり、上記気流を火花放電ギャップに向かって導くことができる。そのため、火花放電ギャップ付近の気流の停滞を防ぐことができる。その結果、上記スパークプラグの安定した着火性を確保できる。
また、上記構成は、上記先端突起部を、上記ハウジングの先端部から先端側へ突出させて配置した簡易な構成とすることによって実現される。つまり、接地電極の形状を特に工夫する必要はなく複雑な形状にする必要もない。
また、上記先端突起部は、プラグ径方向の幅がプラグ周方向の幅よりも大きい。そのため、上流側からスパークプラグの先端部付近へ向かう気流を、上記先端突起部によって上記火花放電ギャップへ効率的に導きやすく、かつ、上記先端突起部が上流側からスパークプラグの先端部付近へ向かう気流を妨げにくくなる。つまり、上記先端突起部は、上記接地電極の一部が火花放電ギャップの上流側に配された場合において、気流を火花放電ギャップへ導く機能(以下、適宜にこれをガイド機能という)を果たすが、上記先端突起部自身が火花放電ギャップの上流側になされた場合には、その形状によっては火花放電ギャップへ向かう気流を遮蔽するおそれが考えられる。上述の火花放電ギャップへ気流を導く機能は、先端突起部のプラグ径方向の幅が大きいほど発揮されやすく、上述の火花放電ギャップへ向かう気流を遮蔽する効果は、先端突起部のプラグ周方向の幅が大きいほど生じやすい。それゆえ、上記先端突起部を、プラグ径方向の幅がプラグ周方向の幅よりも大きい形状とすることにより、火花放電ギャップへ向かう気流の遮蔽を防ぎつつ、火花放電ギャップへの気流の導入を効率的に行いやすくなる。
以上のごとく、上記態様によれば、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
実施例1における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例1における、接地電極の立設部を気流の上流側に取付けた場合のスパークプラグの先端部の部分断面による底面説明図。 実施例1における、接地電極の立設部を気流の上流側に取付けた場合のスパークプラグの先端部の側面図。 図3のA−A線矢視断面図。 実施例2における、スパークプラグの図4に相当する底面説明図。 比較例1における、スパークプラグの先端部の斜視図。 比較例1における、(A)上流側に接地電極の立設部が配されたときの放電の説明図、(B)気流と直交する位置に接地電極の立設部が配されたときの放電の説明図、(C)下流側に接地電極の立設部が配されたときの放電の説明図。 比較例1における、放電長さの比較グラフ。 比較例1における、放電長さとA/F限界との関係を示す線図。 実験例1における、流速14m/sのときのスパークプラグの取付姿勢とA/F限界との関係を示す線図。 (a)比較例1における、接地電極の立設部を気流の上流側に取り付けた場合の図3に相当する側面図、(b)(a)のB−B線矢視断面図。 実験例2における、角度αとA/F限界との関係を示す線図。 実施例3における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例3における、接地電極の立設部を気流の上流側に取付けた場合のスパークプラグの先端部の部分断面による底面説明図。 実施例4における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例4における、接地電極の立設部を気流の上流側に取付けた場合のスパークプラグの先端部の部分断面による底面説明図。 実施例5における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例5における、接地電極の立設部を気流の上流側に取付けた場合のスパークプラグの先端部の部分断面による底面説明図。 実施例6における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例6における、接地電極の立設部を気流の上流側に取付けた場合のスパークプラグの先端部の部分断面による底面説明図。
上記内燃機関用のスパークプラグにおいて、燃焼室へ挿入される側を先端側、その反対側を基端側とする。
また、上記先端突起部の「プラグ周方向の幅」とは、プラグ軸方向から見たときのスパークプラグの中心軸を中心とした円の接線方向の幅を意味する。
また、上記先端突起部は、プラグ周方向の幅が、上記接地電極におけるプラグ周方向の幅よりも小さいことが好ましい(請求項)。この場合には、上記先端突起部自身によって上記気流を遮蔽することを防ぎやすく、火花放電ギャップ付近の気流の停滞を効果的に防ぐことができる。
また、上記スパークプラグをプラグ軸方向から見たとき、上記中心電極の中心と上記接地電極の立設部の中心とを結ぶ直線と、上記中心電極の中心と上記先端突起部における上記接地電極側の側端を結ぶ直線とがなす角度は、120°以下であることが好ましい(請求項)。この場合には、上記先端突起部の上記気流に対するガイド機能を効果的に発揮させることができ、上記気流を火花放電ギャップに向かって導きやすくすることができる。そのため、火花放電ギャップ付近の気流の停滞を効果的に防ぐことができ、上記スパークプラグの安定した着火性を確実に確保できる。
なお、上記角度αは、90°以下であることがより好ましい。
また、上記先端突起部は、プラグ軸方向への突出量が上記接地電極よりも小さいことが好ましい(請求項)。この場合には、上記先端突起部の上記気流に対するガイド機能を確保しつつ、スパークプラグのプラグ軸方向における小型化を実現できる。その結果、スパークプラグの着火性を確保しつつ、上記スパークプラグを内燃機関への取付けた際における上記先端突起部の燃焼室内のピストンとの干渉を防ぐことができる。
また、上記先端突起部は、プラグ軸方向に対して平行に突出していることが好ましい(請求項)。この場合には、上記先端突起部が、上記中心電極に向かう屈曲部分を有しないため、該屈曲部分に起因する気流のよどみの形成を防ぐことができ、火花放電ギャップ付近の気流の停滞を効果的に防ぐことができる。
また、上記先端突起部の形状を簡素化できるため、簡易な構成のスパークプラグを実現できる。
なお、「プラグ軸方向に対して平行」とは、プラグ軸方向に対して若干傾斜していても、上記効果を得られる程度に実質的に平行である場合も含む。
また、上記第1の態様においては、上記先端突起部の配設本数は1本である。この場合には、上記接地電極の立設部が、火花放電ギャップの上流に配されたとき、上記先端突起部によって火花放電ギャップへ導かれる気流が、上記中心電極の中心軸と上記接地電極の中心軸とを含む平面を基準に非対称となる。そのため、火花放電ギャップにおける気流のよどみが生じにくい。また、上記先端突起部の配設本数を1本とすることにより、上記先端突起部自身による火花放電ギャップへ向かう気流の遮蔽を防ぎやすい。
また、上記第2の態様においては、上記先端突起部は複数本配設されており、これら複数本の上記先端突起部の配置は、上記中心電極の中心軸と上記接地電極の中心軸とを含む平面を境にして非対称である。この場合にも、上記接地電極の立設部が、火花放電ギャップの上流に配されたとき、上記先端突起部によって火花放電ギャップへ導かれる気流が、上記中心電極の中心軸と上記接地電極の中心軸とを含む平面を基準に非対称となる。そのため、火花放電ギャップにおける気流のよどみが生じにくい。
(実施例1)
内燃機関用のスパークプラグにつき、図1〜図3を用いて説明する。
本例のスパークプラグ1は、図1に示すごとく、筒状のハウジング2と、ハウジング2の内側に保持された筒状の絶縁碍子3と、先端部41が突出するように絶縁碍子3の内側に保持された中心電極4とを有する。また、スパークプラグ1は、ハウジング2に接続されると共に中心電極4との間に火花放電ギャップGを形成する接地電極5を有する。
そして、スパークプラグ1は、ハウジング2の先端部21から先端側へ突出した先端突起部22を有している。
先端突起部22は、プラグ径方向の幅W1がプラグ周方向の幅W2よりも大きくなるように形成されている。
また、先端突起部22は、プラグ周方向の幅W2が、接地電極5におけるプラグ周方向の幅W3よりも小さくなるように形成されている。
また、図2に示すごとく、スパークプラグ1をプラグ軸方向から見たとき、中心電極4の中心と接地電極5の立設部51の中心とを結ぶ直線L1と、中心電極4の中心と先端突起部22における接地電極5側の側端221を結ぶ直線L2とがなす角度αは、120°以下になるように設定されている。
本例では、上記角度αは45°になるように設定されている。
また、図3に示すごとく、先端突起部22は、プラグ軸方向への突出量Hが接地電極5よりも小さくなるように形成されている。
また、先端突起部22は、プラグ軸方向に対して平行に突出して形成されている。
また、先端突起部22の配設本数は1本である。
接地電極5は、図1、図3に示すごとく、ハウジング2の先端部21から先端側に立設する立設部51と、立設部51の先端から屈曲して、中心電極4の先端部41に対してプラグ軸方向に対向する対向面53を備えた対向部52とを有している。
また、ハウジング2の直径は10.2mm、ハウジング2の先端部21における肉厚は1.4mmである。また、図1に示すごとく、先端突起部22のプラグ径方向の幅W1は2.0mmであり、プラグ周方向の幅W2は1.3mmである。また、接地電極5のプラグ周方向の幅W3は2.6mmである。
また、中心電極4の先端部41は、絶縁碍子3の先端から軸方向に1.5mm突出している。そして、火花放電ギャップGは1.1mmである。
また、中心電極4の先端部41は、イリジウムからなる貴金属チップによって構成されている。また、ハウジング2及び接地電極5はニッケル合金からなる。
なお、本例のスパークプラグ1は、自動車等の車両用の内燃機関に用いられる。
次に、本例の作用効果つき、図1〜図4を用いて説明する。
上記スパークプラグ1は、ハウジング2の先端部21から先端側へ突出した先端突起部22を有する。これにより、スパークプラグ1が内燃機関に対してどのような姿勢で取付けられても、火花放電ギャップGへ向かう燃焼室内の気流Fが妨げられることを防ぐことができる。つまり、例えば、図4に示すごとく、接地電極5の立設部51が火花放電ギャップGの上流側に配置された場合において、上流側から接地電極5の脇を通過した気流Fを先端突起部22によって、火花放電ギャップGへ導くことができる。すなわち、先端突起部22が気流Fのガイドとなり、気流Fを火花放電ギャップGに向かって導くことができる。そのため、火花放電ギャップG付近の気流Fの停滞を防ぐことができる。その結果、スパークプラグ1の安定した着火性を確保できる。
また、同図における符号Zで示す領域は、気流Fのよどみを表すものである。
また、上記構成は、図1、図3に示すごとく、先端突起部22を、ハウジング2の先端部21から先端側へ突出させて配置した簡易な構成とすることによって実現される。つまり、接地電極5の形状を特に工夫する必要はなく複雑な形状にする必要もない。
また、先端突起部22は、図1に示すごとく、プラグ径方向の幅W1がプラグ周方向の幅W2よりも大きい。そのため、上流側からスパークプラグ1の先端部付近へ向かう気流Fを、先端突起部22によって火花放電ギャップGへ効率的に導きやすく、かつ、先端突起部22が上流側からスパークプラグ1の先端部付近へ向かう気流Fを妨げにくくなる。つまり、先端突起部22は、接地電極5の立設部51が火花放電ギャップGの上流側に配された場合において、気流Fを火花放電ギャップGへ導く機能を果たすが、先端突起部22自身が火花放電ギャップGの上流側になされた場合には、その形状によっては火花放電ギャップGへ向かう気流Fを遮蔽するおそれが考えられる。上述の火花放電ギャップGへ気流Fを導く機能は、先端突起部22のプラグ径方向の幅W1が大きいほど発揮されやすく、上述の火花放電ギャップGへ向かう気流Fを遮蔽する効果は、先端突起部22のプラグ周方向の幅W2が大きいほど生じやすい。それゆえ、先端突起部22を、プラグ径方向の幅W1がプラグ周方向の幅W2よりも大きい形状とすることにより、火花放電ギャップGへ向かう気流Fの遮蔽を防ぎつつ、火花放電ギャップGへの気流Fの導入を効率的に行いやすくなる。
また、図1に示すごとく、先端突起部22は、プラグ周方向の幅W2が、接地電極5におけるプラグ周方向W3の幅よりも小さい。これにより、先端突起部22自身によって気流Fを遮蔽することを防ぎやすく、火花放電ギャップG付近の気流Fの停滞を効果的に防ぐことができる。
また、図2に示すごとく、スパークプラグ1をプラグ軸方向から見たとき、中心電極4の中心と接地電極5の立設部51の中心とを結ぶ直線L1と、中心電極4の中心と先端突起部22における接地電極5側の側端221を結ぶ直線L2とがなす角度αは、120°以下である。これにより、先端突起部22の気流Fに対するガイド機能を効果的に発揮させることができ、気流Fを火花放電ギャップGに向かって導きやすくすることができる。そのため、火花放電ギャップG付近の気流Fの停滞を効果的に防ぐことができ、スパークプラグ1の安定した着火性を確実に確保できる。
また、図3に示すごとく、先端突起部22は、プラグ軸方向への突出量Hが接地電極5よりも小さい。これにより、先端突起部22の気流Fに対するガイド機能を確保しつつ、スパークプラグ1のプラグ軸方向における小型化を実現できる。その結果、スパークプラグ1の着火性を確保しつつ、スパークプラグ1を内燃機関への取付けた際における先端突起部22の燃焼室内のピストンとの干渉を防ぐことができる。
また、先端突起部22は、プラグ軸方向に対して平行に突出している。これにより、先端突起部22が、中心電極4に向かう屈曲部分を有しないため、屈曲部分に起因する気流Fのよどみの形成を防ぐことができ、火花放電ギャップG付近の気流Fの停滞を効果的に防ぐことができる。
また、先端突起部22の形状を簡素化できるため、簡易な構成のスパークプラグを実現できる。
また、先端突起部22の配設本数は1本である。これにより、接地電極5の立設部51が、火花放電ギャップGの上流に配されたとき、先端突起部22によって火花放電ギャップGへ導かれる気流Fが、中心電極4の中心軸と接地電極5の中心軸とを含む平面を基準に非対称となる。そのため、火花放電ギャップGにおける気流Fのよどみが生じにくい。また、先端突起部22の配設本数を1本とすることにより、先端突起部22自身による火花放電ギャップGへ向かう気流Fの遮蔽を防ぎやすい。
以上のごとく、上記態様によれば、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実施例2)
本例は、図5に示すごとく、ハウジングの先端部21に先端突起部22を2本配設した例である。
2本の先端突起部22は、それぞれ接地電極5を挟んで両側に配されている。
先端突起部22の配置は、図5に示すごとく、中心電極4の中心軸と接地電極5の中心軸とを含む平面を境にして非対称である。つまり、2本の先端突起部22の配置は、上記実施例1において定義した角度α(図2参照)が、上記直線L1を挟んで互いに異なるような配置となっている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、接地電極5の立設部51の両脇をそれぞれ通過する気流Fを、先端突起部22によって火花放電ギャップGへ導くことができる。また、これら2本の先端突起部22の配置は、中心電極4の中心軸と接地電極5の中心軸とを含む平面を境にして非対称である。これにより、図5に示すごとく、接地電極5の立設部51が、火花放電ギャップGの上流に配されたとき、先端突起部22によって火花放電ギャップGへ導かれる気流Fが、中心電極4の中心軸と接地電極5の中心軸とを含む平面を基準に非対称となる。そのため、火花放電ギャップGにおける気流Fのよどみが生じにくい。
その他、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
(比較例1)
本例は、図6〜図9に示すごとく、接地電極95が、立設部951と対向部952とから構成される通常のスパークプラグ9の例である。
図6に示すごとく、接地電極95は、ハウジング92の先端面921から先端側に立設する立設部951と、立設部951の先端から屈曲して、中心電極94の先端部941に対してプラグ軸方向に対向する対向面953を備えた対向部952とを有している。
つまり、スパークプラグ9は、実施例1、実施例2のように、ハウジング先端部から先端側へ突出した先端突起部22が配置されるような構成(図1、図5参照)を有しない。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、スパークプラグ9を内燃機関に取り付けて使用する際に、図7(A)〜(C)に示すごとく、スパークプラグ9の取付け向きによって、火花放電ギャップGにおける放電Sの放電長さLが大きく変化してしまう。これは、燃焼室における気流Fの方向との関係による。
つまり、図7(A)に示すごとく、接地電極95の立設部951が火花放電ギャップGの上流側に配置されるようにスパークプラグ9が内燃機関に取り付けられた場合には、放電長さLが極めて小さくなる。
一方、図7(B)に示すごとく、火花放電ギャップGに対する接地電極95の立設部951の位置が気流Fの方向に直交する位置に配置されるようにスパークプラグ9が内燃機関に取り付けられた場合には、放電長さLが極めて大きくなる。
また、図7(C)に示すごとく、接地電極95の立設部951が火花放電ギャップGの下流側に配置されるようにスパークプラグ9が内燃機関に取り付けられた場合には、放電長さLは、ある程度大きくなるが、上記図7(B)に示す場合に比べて小さくなる。
なお、ここで、放電長さLとは、スパークプラグの軸方向に対して直交する方向の放電の長さをいうものとする。
上記放電長さLは、気流Fの流速を15m/sとして、火花放電ギャップGに生じた放電Sの放電長さLを測定することにより得られた知見であり、具体的には、図8に示すごとく、それぞれのスパークプラグ9の取付姿勢に応じて放電長さLに大きな差が生じていた。
図8におけるA、B、Cは、それぞれ図7(A)、(B)、(C)に示す取付姿勢におけるデータを表す。
また、放電長さLとスパークプラグ9の着火性能との関係についても、図9に示すごとく、放電長さLが長いほど、着火性能が向上することが確認されている。ここで、着火性能は、A/F限界、すなわち、混合気に着火することができる空燃比の限界値によって評価したものであり、A/F限界が高いほど(混合気が希薄であるほど)着火性能が高いこととなる。
図8、図9から分かるように、比較例1のスパークプラグ9は、内燃機関への取付姿勢によって、着火性能が大きく変動してしまう。
(実験例1)
本例は、図10、図11に示すごとく、実施例1のスパークプラグ1と、比較例1のスパークプラグ9とを用いて、それぞれのA/F限界が、気流Fに対する接地電極5、95における立設部51、951の配置位置によってどのように変化するかを調べた例である。
具体的には、実施例1のスパークプラグ1を軸方向先端側から見たときに、気流Fの上流方向が、火花放電ギャップGに対する接地電極5の立設部51の配置位置となす角度βを、0°〜330°まで、30°おきに変化させ、それぞれの状態で、A/F限界を測定した。つまり、角度βが0°のときは、接地電極5の立設部51が火花放電ギャップGの上流側に配置され、角度βが180°のときは、接地電極5の立設部51が、火花放電ギャップGの下流側に配置されていることになる。また、比較例1のスパークプラグ9についても上記と同様の測定を行った。
実施例1のスパークプラグ1と比較例1のスパークプラグ9のそれぞれについて、上記のように気流Fの上流方向を変化させつつ、気流Fの流速を14m/sとして、それぞれA/F限界を測定した。
その結果を、図10に示す。同図において、符号C1を付した一点差線で示す折れ線が比較例1のスパークプラグ9の測定結果であり、符号C2を付した実線で示す折れ線が実施例1のスパークプラグ1の測定結果である。
また、折れ線グラフC1、C2では、破線で示す同心円の中心(原点)より外側に向かうほど、A/F限界が高いことを意味する。すなわち、図中に示すグラフにおけるA/F限界の値は、破線で示される同心円の中心(原点)が24であり、最も外側の円が26である。また、その間に等間隔に存在する複数の同心円は、内側からそれぞれA/F限界の値が24.4、24.8、25.2、25.6であることを表す目盛である。
図10に示すごとく、比較例1のスパークプラグ9におけるA/F限界を示す折れ線グラフC1は、いびつな形状となっている。これは、比較例1のスパークプラグ9のA/F限界つまり着火性が、気流Fの上流方向、換言すれば、スパークプラグ9の内燃機関への取付姿勢によって大きく変動することを意味する。また特に、角度βが0°となる部分においては、A/F限界が極めて低くなっていることが分かる。つまり、接地電極95の立設部951が火花放電ギャップGに対して気流Fの上流側に配置されたときに、A/F限界が極端に低下し、着火性能が大きく低下するおそれがあることが分かる。
これは、図11(a)、(b)に示すごとく、スパークプラグ9における立設部951が、気流Fにおける火花放電ギャップGの上流側に配置された場合、立設部951の全領域によって、気流Fが遮られ、火花放電ギャップG付近の気流Fが停滞してしまうことに起因すると考えられる。より具体的には、同図の符号Zで示す領域である気流Fのよどみの中に、火花放電ギャップGが入ってしまうと、放電Sが伸びにくく、充分な放電長さLが得られなくなってしまう。その結果、スパークプラグ9は、安定した着火性能を得ることが困難となる。すなわち、図10から分かるように、比較例1のスパークプラグ9は、内燃機関への取付姿勢によって、着火性能が大きく変動してしまう。
これに対して、図10に示すごとく、実施例1のスパークプラグ1におけるA/F限界を示す折れ線グラフC2は、原点を中心とした円形に近い形状となっている。これは、スパークプラグ1は、取付姿勢に関わらず、充分な着火性を確保することができていることを意味する。それゆえ、実施例1のスパークプラグ1は、取付姿勢に関わらず、着火性を確保することができていることが分かる。
(実験例2)
本例は、図12に示すごとく、実施例1のスパークプラグ1を用いて、上記角度β=0°、すなわち、接地電極5の立設部51が火花放電ギャップGの上流側に配置される状態となるようにスパークプラグ1を配設したときの上記実験例1で得られるA/F限界が、上記角度α(図2参照)によってどのように変化するか、その関係を調べた例である。
具体的には、実施例1のスパークプラグ1をプラグ軸方向から見たとき、中心電極4の中心と接地電極5の立設部51の中心とを結ぶ直線L1と、中心電極4の中心と先端突起部22における接地電極5側の側端221を結ぶ直線L2とがなす角度α(図2参照)を、20°〜180°まで変化させ、各々のスパークプラグ1を、内燃機関の燃焼室内において接地電極5の立設部51が火花放電ギャップGの上流側となるように配置して、各々のA/F限界を測定した。
具体的には、上記角度αを20°、45°、68°、90°、113°、135°、180°とした各種試料を用意して、それぞれ試験を行った。
また、先端突起部22の配置は、接地電極5の立設部51の位置に対して周方向の一方側と他方側との双方について試した。図12のグラフの横軸に記載した−180°〜−45°は、図2に示す先端突起部22の配置に対して、上記直線L1を挟んで反対側に先端突起部22を配置したことを意味する便宜的なものであって、実際には、これらの絶対値が角度αである。
上記測定の結果を図12に示す。
図12における縦軸は、A/F限界の高低を示し、上方に位置するほどA/F限界が高く、下方に位置するほどA/F限界が低いことを示す。すなわち、図中に示すグラフにおけるA/F限界の値は、原点が24であり、最も上方の目盛が25.2である。またその間に等間隔に存在する複数の目盛は、下方からそれぞれ24.2、24.4、24.6、24.8、25.0である。
そして、図中の符号D1、D2を付した線グラフが、上述した本例の測定結果を示す。線グラフD1は、先端突起部22の位置を図2のように、接地電極5の立設部51に対して反時計回りに周方向へずらしたときのそれぞれのA/F限界を示す。同様に、線グラフD2は、先端突起部22の位置を図2とは逆に、接地電極5の立設部51に対して時計回りに周方向へずらしたときのそれぞれのA/F限界を示す。
図12に示すごとく、上記角度αが90°以下の場合はA/F限界が極めて高い。また、上記角度αが90°を超えて大きくなるとA/F限界が低下している。そして、上記角度αが120°を超えて135°以上となるとA/F限界が低くなる。
逆に、上記角度αが120°以下の場合は、A/F限界を24.4以上確保することができる。
本例の結果から、スパークプラグ1は、上記角度αを120°以下に設定すれば、着火性向上の効果をより充分に発揮することができる。
また、上記角度αを90°以下とすることにより、更に着火性の向上をより効果的に発揮することができる。
(実験例3)
本例においては、先端突起部22のプラグ径方向の幅W1、プラグ周方向の幅W2をそれぞれ種々変更して、それらにおける火花放電ギャップGへの気流の導入されやすさを比較した。
すなわち、上記幅W1、W2を種々変更した試料を作製し、接地電極5の立設部51が上流側となるように、気流の中に各試料を配置した。これは、図2に示す気流Fに対する配置と同様である。そして、このときの火花放電ギャップGにおける風速を測定した。気流の流速は18.5m/sとした。
用意した試料は、先端突起部22の幅W1、W2以外については、実施例1に示したスパークプラグと同様の構成を有する。そして、幅W1、W2を、それぞれ表1に示すように設定したものを、それぞれ試料1、試料2、試料3、試料4とした。また、先端突起部22を設けていないスパークプラグを、試料5として用意した。
測定結果を表1に示す。なお、同表における「導風率」とは、気流の流速(18.5m/s)に対する、火花放電ギャップGにおける風速の割合であり、気流がいかに減速せずに火花放電ギャップGに導かれるかの指標となる値である。
Figure 0005970224
同表から分かるように、先端突起部22を設けた試料1〜4は、先端突起部22を設けていない試料5に比べて風速率が高い。しかし、先端突起部22の形状がW1>W2を満たさない試料3及び試料4は、試料5に比べれば導風率が高いものの、なお低い水準である。これに対して、先端突起部22の形状がW1>W2を満たす試料1及び試料2は、導風率が80%以上と高い。
この結果から、先端突起部22を、プラグ径方向の幅W1がプラグ周方向の幅W2よりも大きい形状とすることによって、接地電極5の立設部51が気流の上流側に配置されても、火花放電ギャップGへの気流の導入を効率的に行うことができることが分かる。
(実施例3)
本例は、図13、図14に示すごとく、突出方向に直交する平面による先端突起部22の断面形状を略半円形状とした例である。
また、先端突起部22は、接地電極5側の側端221に平面部を有し、その反対側に曲面部を有する。また、上記平面部はプラグ径方向に沿って形成されている。そして、先端突起部22は、プラグ径方向の幅W1がプラグ周方向の幅W2よりも大きい。
その他は、実施例1と同様である。また、図13、図14に用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実施例4)
本例は、図15、図16に示すごとく、突出方向に直交する平面による先端突起部22の断面形状を三角形状とした例である。
また、先端突起部22は、接地電極5側の側端221に三角形の一辺を配置し、その一辺は、プラグ径方向に沿って形成されている。なお、本例においては、上記三角形は二等辺三角形であり、その底辺を接地電極5側の側端221としている。そして、先端突起部22は、プラグ径方向の幅W1がプラグ周方向の幅W2よりも大きい。
その他は、実施例1と同様である。また、図15、図16に用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実施例5)
本例は、図17、図18に示すごとく、突出方向に直交する平面による先端突起部22の断面形状を台形状とした例である。
また、先端突起部22は、接地電極5側の側端221に台形の一辺を配置し、その一辺は、プラグ径方向に沿って形成されている。なお、本例においては、上記台形における互いに平行な二つの底辺のうち、より長い方の底辺を接地電極5側の側端221としている。そして、先端突起部22は、プラグ径方向の幅W1がプラグ周方向の幅W2よりも大きい。
その他は、実施例1と同様である。また、図17、図18に用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実施例6)
本例は、図19、図20に示すごとく、突出方向に直交する平面による先端突起部22の断面形状を六角形状とした例である。
また、先端突起部22は、接地電極5側の側端221に六角形の一辺を配置し、その一辺は、プラグ径方向に沿って形成されている。また、側端221を構成する一辺は、上記六角形におけるプラグ径方向の全長のうち火花放電ギャップGに近い側に配置されている。そして、先端突起部22は、プラグ径方向の幅W1がプラグ周方向の幅W2よりも大きい。
その他は、実施例1と同様である。また、図19、図20に用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
なお、先端突起部22の形状は、上述した実施例1〜6に示したものに限らず、W1>W2を満たすものであれば、種々の形状を採用することができる。
1 スパークプラグ
2 ハウジング
21 先端部
22 先端突起部
3 絶縁碍子
4 中心電極
41 先端部
5 接地電極
W1 プラグ径方向の幅
W2 プラグ周方向の幅
H 突出量

Claims (6)

  1. 筒状のハウジングと、該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極と、上記ハウジングに接続されると共に上記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した先端突起部とを有し、
    該先端突起部は、プラグ径方向に上記中心電極に対向すると共にプラグ軸方向に延びる部分における、プラグ軸方向に直交する断面の形状が、プラグ径方向の幅がプラグ周方向の幅よりも大きい形状であり、
    上記先端突起部の配設本数は1本であり、
    プラグ軸方向から見たとき、プラグ周方向における上記接地電極の立設部と上記先端突起部との間の開放空間のうち広い方の開放空間は、上記中心電極の中心を中心とした中心角が180°以上となる角度領域にわたり形成されていることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  2. 筒状のハウジングと、該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極と、上記ハウジングに接続されると共に上記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した先端突起部とを有し、
    該先端突起部は、プラグ径方向に上記中心電極に対向すると共にプラグ軸方向に延びる部分における、プラグ軸方向に直交する断面の形状が、プラグ径方向の幅がプラグ周方向の幅よりも大きい形状であり、
    上記先端突起部は複数本配設されており、これら複数本の上記先端突起部の配置は、上記中心電極の中心軸と上記接地電極の中心軸とを含む平面を境にして非対称であり、
    プラグ軸方向から見たとき、プラグ周方向において隣り合う上記先端突起部との間の開放空間のうち最も広い開放空間は、上記中心電極の中心を中心とした中心角が180°以上となる角度領域にわたり形成されていることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  3. 請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグにおいて、上記先端突起部は、プラグ周方向の幅が、上記接地電極におけるプラグ周方向の幅よりも小さいことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグにおいて、上記スパークプラグをプラグ軸方向から見たとき、上記中心電極の中心と上記接地電極の立設部の中心とを結ぶ直線と、上記中心電極の中心と上記先端突起部における上記接地電極側の側端を結ぶ直線とがなす角度は、120°以下であることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグにおいて、上記先端突起部は、プラグ軸方向への突出量が上記接地電極よりも小さいことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグにおいて、上記先端突起部は、プラグ軸方向に対して平行に突出していることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
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