JP5896890B2 - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents

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    • H01T13/32Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation characterised by features of the earthed electrode

Description

本発明は、自動車のエンジン等に用いる内燃機関用のスパークプラグに関する。
自動車のエンジン等の内燃機関における着火手段として用いられるスパークプラグとして、軸方向に中心電極と接地電極とを対向させて火花放電ギャップを形成したものがある。かかるスパークプラグは、火花放電ギャップに放電を生じさせ、この放電により、燃焼室内の混合気に着火している。
ここで、燃焼室内においては、例えばスワール流やタンブル流といった混合気の気流が形成されており、この気流が火花放電ギャップにおいても適度に流れることにより、着火性を確保することができる。
ところが、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢によっては、ハウジングの先端部に接合された接地電極の一部が、気流における火花放電ギャップの上流側に配置されることがある。この場合、燃焼室内の気流が接地電極によって遮られ、火花放電ギャップ付近の気流が停滞するおそれがある。その結果、スパークプラグの着火性が低下するおそれがある。すなわち、内燃機関への取付姿勢によって、スパークプラグの着火性がばらつくという問題が生じるおそれがある。特に近年、希薄燃焼による内燃機関が多く用いられているが、このような内燃機関においては、スパークプラグの取付姿勢によって、燃焼安定性が低下するおそれがある。
また、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢、すなわち周方向についての接地電極の位置を制御することは困難である。これは、ハウジングにおける取付用ネジの形成状態や内燃機関への取り付け作業時におけるスパークプラグの締付度合い等によって、取付姿勢が変化してしまうからである。
そこで、接地電極による気流の阻害を抑制するために、接地電極に穴開け加工を施した構成や、複数の薄い板状部材によって接地電極をハウジングに接合した構成が開示されている(特許文献1)。
特開平9−148045号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の「接地電極に穴開け加工を施した構成」では、接地電極の強度低下を招くおそれがある。また、それを防ぐために接地電極を太く形成すれば、結局、混合気の気流を妨げやすくなる。
また、同じく特許文献1に記載の「複数の薄い板状部材によって接地電極をハウジングに接合した構成」では、接地電極の形状が複雑になり、製造工数も増加し、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の第1の態様は、筒状のハウジングと、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、
先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極と、
上記ハウジングの先端部から先端側へ突き出すと共に上記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、
上記中心電極を挟んで上記接地電極と反対側の位置において上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した対面突起部と、
上記対面突起部よりも上記接地電極に近い位置において上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した電極側導風突起部と、
上記接地電極よりも上記対面突起部に近い位置において上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した対面側導風突起部と、を有し、
上記電極側導風突起部と上記対面側導風突起部とは、上記接地電極と上記対面突起部との間の一方のプラグ周方向領域に集中して形成されていることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある(請求項1)。
本発明の第2の態様は、筒状のハウジングと、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、
先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極と、
上記ハウジングの先端部から先端側へ突き出すと共に上記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、
上記中心電極を挟んで上記接地電極と反対側の位置において上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した対面突起部と、
上記対面突起部よりも上記接地電極に近い位置において上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した電極側導風突起部と、
上記接地電極よりも上記対面突起部に近い位置において上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した対面側導風突起部と、を有し、
上記電極側導風突起部及び上記対面側導風突起部は、上記火花放電ギャップに最も近いプラグ軸方向位置におけるプラグ周方向幅が、上記接地電極よりも小さいことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある(請求項5)。
本発明の第3の態様は、筒状のハウジングと、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、
先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極と、
上記ハウジングの先端部から先端側へ突き出すと共に上記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、
上記中心電極を挟んで上記接地電極と反対側の位置において上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した対面突起部と、
上記対面突起部よりも上記接地電極に近い位置において上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した電極側導風突起部と、
上記接地電極よりも上記対面突起部に近い位置において上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した対面側導風突起部と、を有し、
上記火花放電ギャップに最も近いプラグ軸方向位置における上記電極側導風突起部及び上記対面側導風突起部の断面形状は、それぞれ、プラグ径方向幅がプラグ周方向幅よりも長いことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある(請求項8)。
本発明の第4の態様は、筒状のハウジングと、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、
先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極と、
上記ハウジングの先端部から先端側へ突き出すと共に上記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、
上記中心電極を挟んで上記接地電極と反対側の位置において上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した対面突起部と、
上記対面突起部よりも上記接地電極に近い位置において上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した電極側導風突起部と、
上記接地電極よりも上記対面突起部に近い位置において上記ハウジングの先端部から先端側へ突出した対面側導風突起部と、を有し、
上記火花放電ギャップに最も近いプラグ軸方向位置における上記電極側導風突起部及び上記対面側導風突起部の断面形状は、三角形状であることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある(請求項10)。
上記スパークプラグは、上記対面突起部と上記電極側導風突起部と上記対面側導風突起部とを有する。これにより、上記スパークプラグが内燃機関に対してどのような姿勢で取付けられても、火花放電ギャップへ向かう燃焼室内の気流が妨げられることを防ぐことができる。
つまり、例えば、上記接地電極の一部が火花放電ギャップの上流側に配置された場合において、上流側から上記接地電極の脇を通過した気流を上記電極側導風突起部によって、火花放電ギャップへ導くことができる。すなわち、上記電極側導風突起部が上記気流のガイドとなり、上記気流を火花放電ギャップに向かって導くことができる(以下において、この機能を適宜「ガイド機能」という。)。そのため、火花放電ギャップ付近の気流の停滞を防ぐことができる。その結果、上記スパークプラグの安定した着火性を確保できる。
また、例えば、上記接地電極の一部が火花放電ギャップの下流側に配置された場合には、上記対面突起部が上記火花放電ギャップの上流側に配置されることとなる。この場合、上流側から上記接地電極の脇を通過した気流を上記対面側導風突起部によって、火花放電ギャップへ導くことができる。すなわち、上記対面側導風突起部も、上記電極側導風突起部と同様のガイド機能を発揮する。
また、仮に対面突起部が形成されていないとすると、上記接地電極の一部が火花放電ギャップの下流側に配置されたとき、火花放電ギャップを通過する気流が上記接地電極に衝突しやすい。そうすると、火花放電ギャップを通過する気流の勢いが小さくなりやすく、放電火花が大きく引き伸ばされ難くなる。それゆえ、上記接地電極の一部が火花放電ギャップの下流側に配置されたときには、着火性が比較的低下しやすい。
そこで、上記対面突起部を設けることで、接地電極の正反対の側から直接火花放電ギャップへ向かう気流を遮ることにより、上記の課題を解決することができる(以下において、この機能を適宜「遮蔽機能」という。)。そして、上述のごとく、上記対面側導風突起部によって、上記接地電極の脇を通過した気流を火花放電ギャップへ導くことができるため、火花放電ギャップを通過する気流の勢いを確保し、着火性を確保することができる。
また、上記対面突起部、上記電極側導風突起部、及び上記対面側導風突起部は、上記ハウジングの先端部から先端側へ突出させて配置した簡易な構成によって実現することができる。つまり、接地電極の形状を特に工夫する必要はなく複雑な形状にする必要もない。
以上のごとく、上記態様によれば、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
実施例1における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例1における、火花放電ギャップと同等のプラグ軸方向位置におけるスパークプラグの断面図。 実施例1における、スパークプラグの先端部の側面図。 実施例1における、接地電極の立設部が気流の上流側に配された場合のスパークプラグの先端部の側面図。 図4のV−V線矢視断面図。 実施例1における、接地電極の立設部が気流の下流側に配された場合のスパークプラグの先端部の側面図。 図6のVII−VII線矢視断面図。 比較例1における、スパークプラグの先端部の斜視図。 比較例1における、(A)上流側に接地電極の立設部が配されたときの放電の説明図、(B)気流と直交する位置に接地電極の立設部が配されたときの放電の説明図、(C)下流側に接地電極の立設部が配されたときの放電の説明図。 比較例1における、放電長さの比較グラフ。 比較例1における、放電長さとA/F限界との関係を示す線図。 比較例2における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実験例1における、気流の向きに対するスパークプラグの取付角度とA/F限界との関係を示す線図。 (a)比較例1における、接地電極の立設部が気流の上流側に配された場合の側面説明図、(b)(a)のXIV−XIV線矢視断面図。 実施例2における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例2における、火花放電ギャップと同等のプラグ軸方向位置におけるスパークプラグの断面図。 実施例3における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例3における、火花放電ギャップと同等のプラグ軸方向位置におけるスパークプラグの断面図。 実施例4における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例4における、火花放電ギャップと同等のプラグ軸方向位置におけるスパークプラグの断面図。 実施例5における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例5における、火花放電ギャップと同等のプラグ軸方向位置におけるスパークプラグの断面図。 実施例6における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例6における、火花放電ギャップと同等のプラグ軸方向位置におけるスパークプラグの断面図。 実施例7における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例7における、火花放電ギャップと同等のプラグ軸方向位置におけるスパークプラグの断面図。 実施例7における、スパークプラグの先端部の側面図。 実施例8における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例8における、火花放電ギャップと同等のプラグ軸方向位置におけるスパークプラグの断面図。 実施例8における、スパークプラグの先端部の側面図。
上記内燃機関用のスパークプラグにおいて、燃焼室へ挿入される側を先端側、その反対側を基端側とする。
本発明の第1の態様においては、上記電極側導風突起部と上記対面側導風突起部とは、上記接地電極と上記対面突起部との間の一方のプラグ周方向領域に集中して形成されている。この場合には、上記電極側導風突起部(上記対面側導風突起部)によって火花放電ギャップに導かれた気流が、上記対面側導風突起部(上記電極側導風突起部)に妨げられることなく通過するような構成を、確実に得ることができる。それゆえ、容易に着火性の向上を図ることができる。
また、上記電極側導風突起部及び上記対面側導風突起部は、これらの先端を、上記接地電極の先端と同等もしくはそれよりも基端側、かつ上記絶縁碍子の先端と同等もしくはそれよりも先端側に位置させていることが好ましい(請求項11)。この場合には、上記電極側導風突起部及び上記対面側導風突起部の上記ガイド機能を確保しつつ、スパークプラグのプラグ軸方向における小型化を実現できる。その結果、スパークプラグの着火性を確保しつつ、上記電極側導風突起部及び上記対面側導風突起部が燃焼室内においてピストンと干渉することを防ぐことができる。
また、上記電極側導風突起部及び上記対面側導風突起部の先端は、上記中心電極の先端よりも先端側であることがより好ましく、更には、火花放電ギャップよりも先端側であることがより好ましい。
また、上記対面突起部は、その先端を、上記接地電極の先端と同等もしくはそれよりも基端側、かつ上記絶縁碍子の先端と同等もしくはそれよりも先端側に位置させていることが好ましい(請求項12)。この場合には、上記対面突起部の上記遮蔽機能を確保しつつ、スパークプラグのプラグ軸方向における小型化を実現できる。その結果、スパークプラグの着火性を確保しつつ、上記対面突起部が燃焼室内においてピストンと干渉することを防ぐことができる。
また、上記対面突起部の先端は、上記中心電極の先端よりも先端側であることがより好ましく、更には、火花放電ギャップよりも先端側であることがより好ましい。
本発明の第2の態様においては、上記電極側導風突起部及び上記対面側導風突起部は、上記火花放電ギャップに最も近いプラグ軸方向位置におけるプラグ周方向幅が、上記接地電極よりも小さい。この場合には、上記電極側導風突起部又は上記対面側導風突起部によって上記気流が遮蔽されることを防ぎやすく、火花放電ギャップ付近の気流の停滞を効果的に防ぐことができる。
また、上記「プラグ周方向幅」とは、プラグ軸方向から見たときのスパークプラグの中心軸を中心とした円の接線方向の幅を意味する。
また、上記対面突起部、上記電極側導風突起部、及び上記対面側導風突起部は、プラグ軸方向に平行に突出していることが好ましい(請求項13)。この場合には、上記対面突起部、上記電極側導風突起部、及び上記対面側導風突起部に起因する気流のよどみが、火花放電ギャップ付近に形成されることを防ぐことができる。また、上記対面突起部、電極側導風突起部、及び対面側導風突起部の形状を簡素化できるため、簡易な構成のスパークプラグを実現できる。
なお、「プラグ軸方向に対して平行」とは、プラグ軸方向に対して若干傾斜していても、上記効果を得られる程度に実質的に平行である場合も含む。
本発明の第3の態様においては、上記火花放電ギャップに最も近いプラグ軸方向位置における上記電極側導風突起部及び上記対面側導風突起部の断面形状は、それぞれ、プラグ径方向幅がプラグ周方向幅よりも長い。この場合には、上流側からスパークプラグの先端部付近へ向かう気流を、上記電極側導風突起部又は上記対面側導風突起部によって上記火花放電ギャップへ効率的に導きやすく、かつ、上記電極側導風突起部又は上記対面側導風突起部が上流側からスパークプラグの先端部付近へ向かう気流を妨げにくくなる。つまり、上記電極側導風突起部又は上記対面側導風突起部は、それぞれ上記接地電極又は上記対面突起部が火花放電ギャップの上流側に配された場合において、気流を火花放電ギャップへ導く機能(ガイド機能)を果たすが、上記電極側導風突起部又は上記対面側導風突起部自身が火花放電ギャップの上流側に配された場合には、その形状によっては火花放電ギャップへ向かう気流を遮蔽するおそれが考えられる。上述のガイド機能は、上記電極側導風突起部又は上記対面側導風突起部のプラグ径方向の幅が大きいほど発揮されやすく、上述の火花放電ギャップへ向かう気流を遮蔽する効果は、上記電極側導風突起部又は上記対面側導風突起部のプラグ周方向の幅が大きいほど生じやすい。それゆえ、上記電極側導風突起部又は上記対面側導風突起部を、プラグ径方向の幅がプラグ周方向の幅よりも大きい形状とすることにより、火花放電ギャップへ向かう気流の遮蔽を防ぎつつ、火花放電ギャップへの気流の導入を効率的に行いやすくなる。
本発明の第4の態様においては、上記火花放電ギャップに最も近いプラグ軸方向位置における上記電極側導風突起部及び上記対面側導風突起部の断面形状は、三角形状である。この場合には、上記電極側導風突起部及び上記対面側導風突起部に広い面積の導風面を形成しつつ、上記ハウジングの先端部から、プラグ径方向の内側及び外側に、上記電極側導風突起部及び上記対面側導風突起部がはみ出ることを防ぎやすい。これにより、横飛び火の問題や内燃機関への取付性の問題を防ぎつつ、上記電極側導風突起部及び上記対面側導風突起部のガイド機能を向上させることができる。
また、上記対面突起部と上記接地電極とは、上記火花放電ギャップに最も近いプラグ軸方向位置におけるプラグ周方向幅が、互いに同等であることが好ましい。この場合には、上記対面突起部が気流の上流側に配された状態と、上記接地電極が気流の上流側に配された状態とにおいて、火花放電ギャップにおける気流の流れ方のばらつきを防ぐことができる。その結果、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢による着火性の変動を効果的に防ぐことができる。
また、上記対面突起部と上記接地電極とは、上記火花放電ギャップに最も近いプラグ軸方向位置における断面形状が、互いに同形状であることが好ましい。この場合には、上記対面突起部が気流の上流側に配された状態と、上記接地電極が気流の上流側に配された状態とにおいて、火花放電ギャップにおける気流の流れ方のばらつきを、より効果的に防ぐことができる。その結果、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢による着火性の変動をより効果的に防ぐことができる。
(実施例1)
上記内燃機関用のスパークプラグの実施例につき、図1〜図7を用いて説明する。
本例のスパークプラグ1は、図1〜図3に示すごとく、筒状のハウジング2と、ハウジング2の内側に保持された筒状の絶縁碍子3と、先端部が突出するように絶縁碍子3の内側に保持された中心電極4とを有する。また、スパークプラグ1は、ハウジング2の先端部から先端側へ突き出すと共に中心電極4との間に火花放電ギャップGを形成する接地電極5とを有する。
接地電極5は、図1、図3に示すごとく、ハウジング2の先端部21から先端側に立設する立設部51と、立設部51の先端から屈曲して、中心電極4の先端部41に対してプラグ軸方向に対向する対向面53を備えた対向部52とを有している。
そして、スパークプラグ1は、ハウジング2の先端部21からそれぞれ先端側へ突出した、対面突起部23と電極側導風突起部22と対面側導風突起部24とを有する。対面突起部23は、中心電極4を挟んで接地電極5と反対側の位置においてハウジング2の先端部21から先端側へ突出している。電極側導風突起部22は、対面突起部23よりも接地電極5に近い位置においてハウジング2の先端部21から先端側へ突出している。対面側導風突起部24は、接地電極5よりも対面突起部23に近い位置においてハウジング2の先端部21から先端側へ突出している。
図1、図2に示すごとく、電極側導風突起部22と対面側導風突起部24とは、接地電極5と対面突起部23との間の一方のプラグ周方向領域に集中して形成されている。すなわち、先端側から見た状態において、ハウジング2の先端部21は環状に形成されており、その対角位置にそれぞれ立設された接地電極5と対面突起部23との間のプラグ周方向の領域は2つ存在する。その2つの領域のうちの一方に、電極側導風突起部22と対面側導風突起部24とが形成され、他方にはこれらが形成されていない。
また、対面突起部23、電極側導風突起部22、及び対面側導風突起部24は、プラグ軸方向に平行に突出している。また、接地電極5は、立設部51をプラグ軸方向に平行に、対向部52をプラグ径方向に平行にした状態で、配設されている。
電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、これらの先端を、接地電極5の先端と同等もしくはそれよりも基端側、かつ絶縁碍子3の先端と同等もしくはそれよりも先端側に位置させている。また、対面突起部23は、その先端を、接地電極5の先端と同等もしくはそれよりも基端側、かつ絶縁碍子3の先端と同等もしくはそれよりも先端側に位置させている。本例においては、対面突起部23、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の先端は、接地電極5の対向面53よりも先端側のプラグ軸方向位置にある。
電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、火花放電ギャップGに最も近いプラグ軸方向位置におけるプラグ周方向幅が、接地電極5よりも小さい。本例の場合には、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24において、「火花放電ギャップGに最も近いプラグ軸方向位置」とは、火花放電ギャップGと同じプラグ軸方向位置である。それゆえ、火花放電ギャップGと同等のプラグ軸方向位置において、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24のプラグ周方向幅W2、W4が、それぞれ、接地電極5の立設部51のプラグ周方向幅W1よりも小さい。
また、図2に示すごとく、対面突起部23と接地電極5とは、火花放電ギャップGに最も近いプラグ軸方向位置におけるプラグ周方向幅が、互いに同等である。本例の場合には、対面突起部23においも、「火花放電ギャップGに最も近いプラグ軸方向位置」とは、火花放電ギャップGと同じプラグ軸方向位置である。それゆえ、対面突起部23と接地電極5とは、火花放電ギャップGと同等のプラグ軸方向位置におけるプラグ周方向幅W3、W1が、互いに同等である。また、対面突起部23と接地電極5とは、火花放電ギャップGを通ると共にプラグ軸方向に直交する平面による断面形状が、互いに同形状である。本例において、この形状は長方形状である。
また、電極側導風突起部22は、接地電極5側を向いた電極側導風面221を有し、対面側導風突起部24は、対面突起部23側を向いた対面側導風面241を有する。ここで、「接地電極5側を向く」とは、ハウジング2の先端部21に沿ったプラグ周方向において、接地電極5の立設部51側を向いていることを意味し、「対面突起部23側を向く」とは、ハウジング2の先端部21に沿ったプラグ周方向において、対面突起部23側を向いていることを意味する。そして、プラグ軸方向から見たとき、電極側導風面221及び対面側導風面241の延長線は、必ずしも火花放電ギャップG(中心電極4の先端部41)を通過する必要はなく、例えば、立設部51と対面突起部23との間を通過するものとすることができる。
また、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、プラグ軸方向に直交する平面による断面形状が三角形状である。すなわち、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、三角柱状である。また、本例においては特に、上記断面形状が正三角形状である。そして、三角形状の一辺に対応する電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の面に、電極側導風面221及び対面側導風面241がそれぞれ形成されている。
また、電極側導風突起部22、対面側導風突起部24、及び対面突起部23は、プラグ軸方向の全体にわたって同じ断面形状である。すなわち、これらは、それぞれ、三角柱形状又は四角柱形状である。
また、本例の各部の寸法及び材質の一例を、以下に示す。
ハウジング2の直径は10.2mm、ハウジング2の先端部21における肉厚は1.4mmである。また、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24のプラグ径方向の幅W2、W4はいずれも1.4mmであり、プラグ周方向の幅W1及び接地電極5のプラグ周方向の幅W3はいずれも2.6mmである。
また、中心電極4の先端部41は、絶縁碍子3の先端から軸方向に1.5mm突出している。そして、火花放電ギャップGは1.1mmである。
また、中心電極4の先端部41は、イリジウムからなる貴金属チップによって構成されている。また、ハウジング2及び接地電極5はニッケル合金からなる。
上述の寸法及び材質は、後述の実験例1において用いた試料の具体的寸法及び材質でもある。
ただし、上記スパークプラグにおいて、各部の寸法及び材質は、特に限定されるものではない。
なお、本例のスパークプラグ1は、自動車等の車両用の内燃機関に用いられる。
次に、本例の作用効果つき説明する。
上記スパークプラグ1は、対面突起部23と電極側導風突起部22と対面側導風突起部24とを有する。これにより、スパークプラグ1が内燃機関に対してどのような姿勢で取付けられても、火花放電ギャップGへ向かう燃焼室内の気流が妨げられることを防ぐことができる。
つまり、例えば、図4、図5に示すごとく、接地電極5の一部(立設部51)が火花放電ギャップGの上流側に配置された場合において、上流側から接地電極5の脇を通過した気流Fを電極側導風突起部22によって、火花放電ギャップGへ導くことができる。すなわち、電極側導風突起部22が気流Fのガイドとなり、気流Fを火花放電ギャップGに向かって導くことができる。そのため、火花放電ギャップG付近の気流Fの停滞を防ぐことができる。その結果、放電火花Sが大きく引き伸ばされ、スパークプラグ1の安定した着火性を確保できる。なお、図4、図5において、符号Zにて表す領域は、気流Fのよどみを表す。他の図面においても同様である。
また、例えば、図6、図7に示すごとく、接地電極5の一部(立設部51)が火花放電ギャップGの下流側に配置された場合には、対面突起部23が上記火花放電ギャップGの上流側に配置されることとなる。この場合、上流側から接地電極5の脇を通過した気流Fを対面側導風突起部24によって、火花放電ギャップGへ導くことができる。
また、仮に対面突起部23が形成されていないとすると、接地電極5の一部(立設部51)が火花放電ギャップGの下流側に配置されたとき、火花放電ギャップGを通過する気流Fが接地電極5に衝突しやすい。そうすると、火花放電ギャップGを通過する気流Fの勢いが小さくなりやすく、放電火花Sが大きく引き伸ばされ難くなる(図9(C)参照)。それゆえ、接地電極5の一部(立設部51)が火花放電ギャップGの下流側に配置されたときには、着火性が比較的低下しやすい。そこで、対面突起部23を設けることで、接地電極5の正反対の側から直接火花放電ギャップGへ向かう気流Fを妨げることにより、上記の課題を解決することができる。そして、上述のごとく、対面側導風突起部24によって、接地電極5の脇を通過した気流Fを火花放電ギャップGへ導くことができるため、火花放電ギャップGを通過する気流Fの勢いを確保することができる。それゆえ、放電火花Sを大きく引き伸ばすことができ、着火性を確保することができる。
また、対面突起部23、電極側導風突起部22、及び対面側導風突起部24は、ハウジング2の先端部21から先端側へ突出させて配置した簡易な構成によって実現することができる。つまり、接地電極5の形状を特に工夫する必要はなく複雑な形状にする必要もない。
また、電極側導風突起部22と対面側導風突起部24とは、接地電極5と対面突起部23との間の一方のプラグ周方向領域に集中して形成されている。そのため、電極側導風突起部22(対面側導風突起部24)によって火花放電ギャップGに導かれた気流が、対面側導風突起部24(電極側導風突起部22)に妨げられることなく通過するような構成を、確実に得ることができる。それゆえ、容易に着火性の向上を図ることができる。
また、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、これらの先端を、接地電極5の先端と同等もしくはそれよりも基端側、かつ絶縁碍子3の先端と同等もしくはそれよりも先端側に位置させている。これにより、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24のガイド機能を確保しつつ、スパークプラグ1のプラグ軸方向における小型化を実現できる。その結果、スパークプラグ1の着火性を確保しつつ、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24が燃焼室内においてピストンと干渉することを防ぐことができる。
また、対面突起部23は、その先端を、接地電極5の先端と同等もしくはそれよりも基端側、かつ絶縁碍子3の先端と同等もしくはそれよりも先端側に位置させている。それゆえ、対面突起部23の遮蔽機能を確保しつつ、スパークプラグ1のプラグ軸方向における小型化を実現できる。その結果、スパークプラグ1の着火性を確保しつつ、対面突起部23が燃焼室内においてピストンと干渉することを防ぐことができる。
また、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24のプラグ周方向幅W2、W4は、接地電極5のプラグ周方向幅W1よりも小さい。これにより、電極側導風突起部22又は対面側導風突起部24によって気流が遮蔽されることを防ぎやすく、火花放電ギャップG付近の気流の停滞を効果的に防ぐことができる。
また、対面突起部23、電極側導風突起部22、及び対面側導風突起部24は、プラグ軸方向に平行に突出している。これにより、対面突起部23、電極側導風突起部22、及び対面側導風突起部24に起因する気流のよどみが、火花放電ギャップG付近に形成されることを防ぐことができる。また、対面突起部23、電極側導風突起部22、及び対面側導風突起部24の形状を簡素化できるため、簡易な構成のスパークプラグ1を実現できる。
以上のごとく、本例によれば、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(比較例1)
本例は、図8〜図11に示すごとく、接地電極95が、立設部951と対向部952とから構成される通常のスパークプラグ9の例である。
図8に示すごとく、接地電極95は、ハウジング92の先端面921から先端側に立設する立設部951と、立設部951の先端から屈曲して、中心電極94の先端部941に対してプラグ軸方向に対向する対向面953を備えた対向部952とを有している。
つまり、スパークプラグ9は、実施例1のような、ハウジング先端部から先端側へ突出した対面突起部23、電極側導風突起部22、及び対面側導風突起部24が配置された構成(図1参照)を有しない。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、スパークプラグ9を内燃機関に取り付けて使用する際に、図9(A)〜(C)に示すごとく、スパークプラグ9の取付け向きによって、火花放電ギャップGにおける放電火花Sの放電長さLが大きく変化してしまう。これは、燃焼室における気流Fの方向との関係による。
つまり、図9(A)に示すごとく、接地電極95の立設部951が火花放電ギャップGの上流側に配置されるようにスパークプラグ9が内燃機関に取り付けられた場合には、放電長さLが極めて小さくなる。
一方、図9(B)に示すごとく、火花放電ギャップGに対する接地電極95の立設部951の位置が気流Fの方向に直交する位置に配置されるようにスパークプラグ9が内燃機関に取り付けられた場合には、放電長さLが極めて大きくなる。
また、図9(C)に示すごとく、接地電極95の立設部951が火花放電ギャップGの下流側に配置されるようにスパークプラグ9が内燃機関に取り付けられた場合には、放電長さLは、ある程度大きくなるが、上記図9(B)に示す場合に比べて小さくなる。
なお、ここで、放電長さLとは、スパークプラグの軸方向に対して直交する方向の放電の長さをいうものとする。
上記放電長さLの変動の仕方は、気流Fの流速を15m/sとして、火花放電ギャップGに生じた放電火花Sの放電長さLを測定することにより得られた知見であり、具体的には、図10に示すごとく、それぞれのスパークプラグ9の取付姿勢に応じて放電長さLに大きな差が生じていた。
図10におけるA、B、Cは、それぞれ図9(A)、(B)、(C)に示す取付姿勢における放電長さLのデータを表す。
また、放電長さLとスパークプラグ9の着火性能との関係についても、図11に示すごとく、放電長さLが長いほど、着火性能が向上することが確認されている。ここで、着火性能は、A/F限界、すなわち、混合気に着火することができる空燃比の限界値によって評価したものであり、A/F限界が高いほど(着火可能な混合気が希薄であるほど)着火性能が高いこととなる。
図10、図11から分かるように、比較例1のスパークプラグ9は、内燃機関への取付姿勢によって、着火性能が大きく変動してしまう。
(比較例2)
本例は、図12に示すごとく、接地電極95と電極側導風突起部22とを設けた内燃機関用のスパークプラグ90の例である。すなわち、本比較例のスパークプラグ90の構成は、実施例1のスパークプラグ1に対して、対面突起部23及び対面側導風突起部24(図1参照)を有しない構成である。電極側導風突起部22は、実施例1のスパークプラグ1におけるものと同様である。
その他は、比較例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、比較例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、比較例1と同様の構成要素等を表す。
(実験例1)
本例は、図13に示すごとく、実施例1のスパークプラグ1、比較例1のスパークプラグ9、比較例2のスパークプラグ90を用いて、それぞれのA/F限界が、気流Fに対する接地電極5、95における立設部51、951の配置位置によってどのように変化するかを調べた例である。
具体的には、実施例1のスパークプラグ1を軸方向先端側から見たときに、気流Fの上流方向が、火花放電ギャップGに対する接地電極5の立設部51の配置位置となす角度(取付角度β)を、0°〜360°まで、90°おきに変化させ、それぞれの状態で、A/F限界を測定した。つまり、取付角度βが0°のときは、接地電極5の立設部51が火花放電ギャップGの上流側に配置され、取付角度βが180°のときは、接地電極5の立設部51が、火花放電ギャップGの下流側に配置されていることになる。また、比較例1のスパークプラグ9、比較例2のスパークプラグ90についても上記と同様の測定を行った。
実施例1のスパークプラグ1と比較例1のスパークプラグ9と比較例2のスパークプラグ90のそれぞれについて、上記のように気流Fに対する向きを変化させつつ、気流Fの流速を14m/sとして、それぞれA/F限界を測定した。
その結果を、図13に示す。同図において、符号C1を付した破線で示す折れ線が比較例1のスパークプラグ9の測定結果であり、符号C2を付した破線で示す折れ線が比較例2のスパークプラグ90の測定結果であり、符号C3を付した実線で示す折れ線が実施例1のスパークプラグ1の測定結果である。なお、折れ線C2は、0〜90°及び270〜360°の間において折れ線C3と重なっている。
同図のグラフにおいて、横軸が取付角度βであり、縦軸がA/F限界である。そして、A/F限界の値が高いほど着火性に優れていることになる。
図13に示すごとく、比較例1のスパークプラグ9におけるA/F限界を示す折れ線グラフC1は、取付角度βによってA/F限界が大きく変動している。これは、比較例1のスパークプラグ9のA/F限界つまり着火性が、気流Fの上流方向、換言すれば、スパークプラグ9の内燃機関への取付姿勢によって大きく変動することを意味する。また特に、取付角度βが0°(360°)となる位置においては、A/F限界が極めて低くなっていることが分かる。つまり、接地電極95の立設部951が火花放電ギャップGに対して気流Fの上流側に配置されたときに、A/F限界が極端に低下し、着火性能が大きく低下するおそれがあることが分かる。
これは、図14(a)、(b)に示すごとく、スパークプラグ9における立設部951が、気流Fにおける火花放電ギャップGの上流側に配置された場合、立設部951の全領域によって、気流Fが遮られ、火花放電ギャップG付近の気流Fが停滞してしまうことに起因すると考えられる。より具体的には、同図の符号Zで示す領域である気流Fのよどみの中に、火花放電ギャップGが入ってしまうと、放電火花Sが伸びにくく、充分な放電長さL(図9参照)が得られなくなってしまう。その結果、スパークプラグ9は、安定した着火性能を得ることが困難となる。すなわち、図13から分かるように、比較例1のスパークプラグ9は、内燃機関への取付姿勢によって、着火性能が大きく変動してしまう。
また、図13に示すごとく、比較例2のスパークプラグ90におけるA/F限界を示す折れ線グラフC2は、取付角度βによるA/F限界の変動が抑制されていることを表している。すなわち、取付角度βが0°(360°)となる位置において、A/F限界が充分に高くなっている。これは、電極側導風突起部22を設けたことによって、接地電極95の立設部951が気流の上流側に配置された際に、電極側導風突起部22のガイド機能が発揮されていることを裏付けている。
ただし、図13から分かるように、取付角度βが180°の場合、すなわち、接地電極95の立設部951が気流の上流側に配されたとき、A/F限界が、比較例1と同等のレベルで小さくなっている。これは、火花放電ギャップGを通過する気流が接地電極95の立設部951に衝突して、火花放電ギャップGを通過する気流の勢いが小さくなりやすく、放電火花が大きく引き伸ばされ難くなるためと考えられる。
これに対して、図13に示すごとく、実施例1のスパークプラグ1におけるA/F限界を示す折れ線グラフC3は、取付角度βが0°(360°)においても、180°においても、A/F限界が改善されていることを表している。これは、スパークプラグ1は、取付姿勢に関わらず、充分な着火性を確保することができていることを意味する。それゆえ、実施例1のスパークプラグ1は、取付姿勢に関わらず、着火性を確保することができていることが分かる。
(実施例2)
本例は、図15、図16に示すごとく、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24を、四角柱形状とした例である。
そして、火花放電ギャップGに最も近いプラグ軸方向位置における電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の断面形状は、それぞれ、プラグ径方向幅W20、W40がプラグ周方向幅W2、W4よりも長い。本例においては、実施例1と同様に、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の先端が火花放電ギャップGよりも先端側にあるため、火花放電ギャップGと同等のプラグ軸方向位置における断面形状において、プラグ径方向幅W20、W40がプラグ周方向幅W2、W4よりも長い。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、上流側からスパークプラグ1の先端部付近へ向かう気流を、電極側導風突起部22又は対面側導風突起部24によって火花放電ギャップGへ効率的に導きやすく、かつ、電極側導風突起部22又は対面側導風突起部24が上流側からスパークプラグ1の先端部付近へ向かう気流を妨げにくくなる。つまり、電極側導風突起部22又は対面側導風突起部24は、それぞれ接地電極5又は対面突起部23が火花放電ギャップGの上流側に配された場合において、気流を火花放電ギャップGへ導く機能(ガイド機能)を果たすが、電極側導風突起部22又は対面側導風突起部24自身が火花放電ギャップGの上流側に配された場合には、その形状によっては火花放電ギャップGへ向かう気流を遮蔽するおそれが考えられる。上述のガイド機能は、電極側導風突起部22又は対面側導風突起部24のプラグ径方向の幅W20、W40が大きいほど発揮されやすく、上述の火花放電ギャップGへ向かう気流を遮蔽する効果は、電極側導風突起部22又は対面側導風突起部24のプラグ周方向の幅W2、W4が大きいほど生じやすい。
それゆえ、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24を、プラグ径方向の幅W20、W40がプラグ周方向の幅W2、W4よりも大きい形状とすることにより、火花放電ギャップGへ向かう気流の遮蔽を防ぎつつ、火花放電ギャップGへの気流の導入を効率的に行いやすくなる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図17、図18に示すごとく、プラグ軸方向に直交する平面による電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24のそれぞれの断面形状を略半円形状とした例である。すなわち、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、略半円柱形状を有する。
また、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、それぞれ、電極側導風面221及び対面側導風面241に平面部を有し、その反対側に曲面部を有する。そして、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、プラグ径方向の幅W20、W40がプラグ周方向の幅W2、W4よりも大きい。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実施例4)
本例は、図19、図20に示すごとく、プラグ軸方向に直交する平面による電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の断面形状を三角形状とした例である。すなわち、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、三角柱形状を有する。
ただし、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の断面形状は、一辺が他の二辺よりも長い二等辺三角形状である。そして、その底辺(最も長い辺)を電極側導風面221又は対面側導風面241としている。そして、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、プラグ径方向の幅W20、W40がプラグ周方向の幅W2、W4よりも大きい。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実施例5)
本例は、図21、図22に示すごとく、プラグ軸方向に直交する平面による電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の断面形状を台形状とした例である。
また、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、台形の一辺を電極側導風面221又は対面側導風面241としている。なお、本例においては、上記台形における互いに平行な二つの底辺のうち、より長い方の底辺を電極側導風面221及び対面側導風面241としている。そして、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、プラグ径方向の幅W20、W40がプラグ周方向の幅W2、W4よりも大きい。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実施例6)
本例は、図23、図24に示すごとく、プラグ軸方向に直交する平面による電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の断面形状を六角形状とした例である。
また、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、六角形の一辺を電極側導風面221又は対面側導風面241としている。また、電極側導風面221又は対面側導風面241を構成する一辺は、上記六角形におけるプラグ径方向の全長のうち火花放電ギャップGに近い側に配置されている。そして、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、プラグ径方向の幅W20、W40がプラグ周方向の幅W2、W4よりも大きい。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実施例7)
本例は、図25〜図27に示すごとく、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24に、ひねり部222、242を設けた例である。
すなわち、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、ハウジング2の先端部21と接合される基端部と、電極側導風面221又は対面側導風面241を構成する部分との間のプラグ軸方向位置に、ひねり部222、242を有する。電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、それぞれ断面長方形状の四角柱形状の素材を、その中心軸の周りに、ひねり部222、242において約90°ひねった形状を有する。
そして、ひねり部222、242よりも先端側に、それぞれ電極側導風面221又は対面側導風面241が形成されている。ひねり部222、242は、火花放電ギャップGよりも基端側に形成されていることが好ましい。これにより、電極側導風面221及び対面側導風面241を、火花放電ギャップGの全体にわたるプラグ軸方向位置に形成することができる。更に、ひねり部222、242は、絶縁碍子3の先端よりも基端側に形成されていることがより好ましい。
そして、火花放電ギャップGに最も近いプラグ軸方向位置における電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の断面形状は、それぞれ、プラグ径方向幅W20、W40がプラグ周方向幅W2、W4よりも長い。本例において、上記断面形状は、火花放電ギャップGと同等のプラグ軸方向位置における電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の断面形状であり、これらの形状が、W20>W2、W40>W4の関係を有する。つまり、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、電極側導風面221及び対面側導風面241をそれぞれ形成した部分が、W20>W2、W40>W4となっている。
また、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、電極側導風面221及び対面側導風面241を形成した部分において、ハウジング2の先端部21の内周面よりも内周側に突出しているが、外周側には突出していない。そして、ひねり部222、242よりも基端側においては、プラグ径方向幅よりもプラグ周方向幅の方が大きい。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24における、ひねり部222、242よりも基端側の部分は、プラグ径方向幅よりもプラグ周方向幅の方が大きい。これにより、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、ハウジング2の先端部21に対して、広い接合面をもって接合することができる。それゆえ、ハウジング2に対する電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の接合強度を向上させることができる。
その一方で、電極側導風面221及び対面側導風面241が形成された部分においては、プラグ径方向幅W20、W40がプラグ周方向幅W2、W4よりも長い。そのため、電極側導風面221及び対面側導風面241の面積を大きくして、ガイド機能を向上させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例8)
本例は、図28〜図30に示すごとく、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24に、プラグ軸方向に直交する平面による断面形状がプラグ軸方向に沿って徐々に変化する除変部223、243を設けた例である。
すなわち、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、ハウジング2の先端部21と接合される基端部と、電極側導風面221又は対面側導風面241を構成する部分との間のプラグ軸方向位置に、除変部223、243を有する。電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24における、基端部の断面形状と、電極側導風面221又は対面側導風面241を構成する部分の断面形状とは、いずれも長方形状であるが、両者の長手方向は、互いに約90°ずれている。
そして、除変部223、243よりも先端側に、それぞれ電極側導風面221又は対面側導風面241が形成されている。除変部223、243は、火花放電ギャップGよりも基端側に形成されていることが好ましい。これにより、電極側導風面221及び対面側導風面241を、火花放電ギャップGの全体にわたるプラグ軸方向位置に形成することができる。更に、除変部223、243は、絶縁碍子3の先端よりも基端側に形成されていることがより好ましい。
そして、火花放電ギャップGに最も近いプラグ軸方向位置における電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の断面形状は、それぞれ、プラグ径方向幅W20、W40がプラグ周方向幅W2、W4よりも長い。本例において、上記断面形状は、火花放電ギャップGと同等のプラグ軸方向位置における電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の断面形状であり、これらの形状が、W20>W2、W40>W4の関係を有する。つまり、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、電極側導風面221及び対面側導風面241をそれぞれ形成した部分が、W20>W2、W40>W4となっている。
また、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、電極側導風面221及び対面側導風面241を形成した部分において、ハウジング2の先端部21の内周面よりも内周側に突出しているが、外周側には突出していない。そして、除変部223、243よりも基端側においては、プラグ径方向幅よりもプラグ周方向幅の方が大きい。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24における、除変部223、243よりも基端側の部分は、プラグ径方向幅よりもプラグ周方向幅の方が大きい。これにより、電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24は、ハウジング2の先端部21に対して、広い接合面をもって接合することができる。それゆえ、ハウジング2に対する電極側導風突起部22及び対面側導風突起部24の接合強度を向上させることができる。
その一方で、電極側導風面221及び対面側導風面241が形成された部分においては、プラグ径方向幅W20、W40がプラグ周方向幅W2、W4よりも長い。そのため、電極側導風面221及び対面側導風面241の面積を大きくして、ガイド機能を向上させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、電極側導風突起部22、対面側導風突起部24、及び対面突起部23の形状は、上述した実施例1〜8に示したものに限らず、種々の形状を採用することができる。
また、電極側導風突起部22、対面側導風突起部24、及び対面突起部23の少なくとも一つは、それぞれの機能が発揮されれば、これらの先端を、火花放電ギャップGよりも基端側とすることもできる。この場合、「火花放電ギャップGに最も近いプラグ軸方向位置」は、電極側導風突起部22、対面側導風突起部24、及び対面突起部23のそれぞれにおける先端部となる。
また、上記実施例1〜8においては、電極側導風突起部と対面側導風突起部とが、接地電極と対面突起部との間の一方のプラグ周方向領域に集中して形成されている例を示したが、電極側導風突起部と対面側導風突起部とを両方の上記プラグ周方向領域に分散させて配置することもできる。すなわち、電極側導風突起部と対面側導風突起部とを互いに異なる上記プラグ周方向領域に配置してもよい。この場合、電極側導風突起部と対面側導風突起部とが中心電極を挟んで対向する位置にならないような配置とすれば、上記実施例1〜8と同等の効果を得ることができる。
1 スパークプラグ
2 ハウジング
21 先端部
22 電極側導風突起部
23 対面突起部
24 対面側導風突起部
3 絶縁碍子
4 中心電極
41 先端部
5 接地電極
G 火花放電ギャップ

Claims (13)

  1. 筒状のハウジング(2)と、
    該ハウジング(2)の内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
    先端部(41)が突出するように上記絶縁碍子(3)の内側に保持された中心電極(4)と、
    上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突き出すと共に上記中心電極(4)との間に火花放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
    上記中心電極(4)を挟んで上記接地電極(5)と反対側の位置において上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突出した対面突起部(23)と、
    上記対面突起部(23)よりも上記接地電極(5)に近い位置において上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突出した電極側導風突起部(22)と、
    上記接地電極(5)よりも上記対面突起部(23)に近い位置において上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突出した対面側導風突起部(24)と、を有し、
    上記電極側導風突起部(22)と上記対面側導風突起部(24)とは、上記接地電極(5)と上記対面突起部(23)との間の一方のプラグ周方向領域に集中して形成されていることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)において、上記電極側導風突起部(22)及び上記対面側導風突起部(24)は、上記火花放電ギャップ(G)に最も近いプラグ軸方向位置におけるプラグ周方向幅が、上記接地電極(5)よりも小さいことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  3. 請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)において、上記火花放電ギャップ(G)に最も近いプラグ軸方向位置における上記電極側導風突起部(22)及び上記対面側導風突起部(24)の断面形状は、それぞれ、プラグ径方向幅がプラグ周方向幅よりも長いことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)において、上記火花放電ギャップ(G)に最も近いプラグ軸方向位置における上記電極側導風突起部(22)及び上記対面側導風突起部(24)の断面形状は、三角形状であることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  5. 筒状のハウジング(2)と、
    該ハウジング(2)の内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
    先端部(41)が突出するように上記絶縁碍子(3)の内側に保持された中心電極(4)と、
    上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突き出すと共に上記中心電極(4)との間に火花放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
    上記中心電極(4)を挟んで上記接地電極(5)と反対側の位置において上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突出した対面突起部(23)と、
    上記対面突起部(23)よりも上記接地電極(5)に近い位置において上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突出した電極側導風突起部(22)と、
    上記接地電極(5)よりも上記対面突起部(23)に近い位置において上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突出した対面側導風突起部(24)と、を有し、
    上記電極側導風突起部(22)及び上記対面側導風突起部(24)は、上記火花放電ギャップ(G)に最も近いプラグ軸方向位置におけるプラグ周方向幅が、上記接地電極(5)よりも小さいことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  6. 請求項5に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)において、上記火花放電ギャップ(G)に最も近いプラグ軸方向位置における上記電極側導風突起部(22)及び上記対面側導風突起部(24)の断面形状は、それぞれ、プラグ径方向幅がプラグ周方向幅よりも長いことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  7. 請求項5又は6に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)において、上記火花放電ギャップ(G)に最も近いプラグ軸方向位置における上記電極側導風突起部(22)及び上記対面側導風突起部(24)の断面形状は、三角形状であることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  8. 筒状のハウジング(2)と、
    該ハウジング(2)の内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
    先端部(41)が突出するように上記絶縁碍子(3)の内側に保持された中心電極(4)と、
    上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突き出すと共に上記中心電極(4)との間に火花放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
    上記中心電極(4)を挟んで上記接地電極(5)と反対側の位置において上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突出した対面突起部(23)と、
    上記対面突起部(23)よりも上記接地電極(5)に近い位置において上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突出した電極側導風突起部(22)と、
    上記接地電極(5)よりも上記対面突起部(23)に近い位置において上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突出した対面側導風突起部(24)と、を有し、
    上記火花放電ギャップ(G)に最も近いプラグ軸方向位置における上記電極側導風突起部(22)及び上記対面側導風突起部(24)の断面形状は、それぞれ、プラグ径方向幅がプラグ周方向幅よりも長いことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  9. 請求項8に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)において、上記火花放電ギャップ(G)に最も近いプラグ軸方向位置における上記電極側導風突起部(22)及び上記対面側導風突起部(24)の断面形状は、三角形状であることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  10. 筒状のハウジング(2)と、
    該ハウジング(2)の内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
    先端部(41)が突出するように上記絶縁碍子(3)の内側に保持された中心電極(4)と、
    上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突き出すと共に上記中心電極(4)との間に火花放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
    上記中心電極(4)を挟んで上記接地電極(5)と反対側の位置において上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突出した対面突起部(23)と、
    上記対面突起部(23)よりも上記接地電極(5)に近い位置において上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突出した電極側導風突起部(22)と、
    上記接地電極(5)よりも上記対面突起部(23)に近い位置において上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突出した対面側導風突起部(24)と、を有し、
    上記火花放電ギャップ(G)に最も近いプラグ軸方向位置における上記電極側導風突起部(22)及び上記対面側導風突起部(24)の断面形状は、三角形状であることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)において、上記電極側導風突起部(22)及び上記対面側導風突起部(24)は、これらの先端を、上記接地電極(5)の先端と同等もしくはそれよりも基端側、かつ上記絶縁碍子(3)の先端と同等もしくはそれよりも先端側に位置させていることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)において、上記対面突起部(23)は、その先端を、上記接地電極(5)の先端と同等もしくはそれよりも基端側、かつ上記絶縁碍子(3)の先端と同等もしくはそれよりも先端側に位置させていることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)において、上記対面突起部(23)、上記電極側導風突起部(22)、及び上記対面側導風突起部(24)は、プラグ軸方向に平行に突出していることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
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