JP6376839B2 - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のエンジン等に用いる内燃機関用のスパークプラグに関する。
自動車のエンジン等の内燃機関における着火手段として用いられるスパークプラグとして、軸方向に中心電極と接地電極とを対向させて火花放電ギャップを形成したものがある。かかるスパークプラグは、火花放電ギャップに放電を生じさせ、この放電により、燃焼室内の混合気に着火している。
ここで、燃焼室内においては、例えばスワール流やタンブル流といった混合気の気流が形成されており、この気流が火花放電ギャップにおいても適度に流れることにより、着火性を確保することができる。
ところが、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢によっては、ハウジングの先端部に接合された接地電極の一部が、気流における火花放電ギャップの上流側に配置されることがある。この場合、燃焼室内の気流が接地電極によって遮られ、火花放電ギャップ付近の気流が停滞するおそれがある。その結果、スパークプラグの着火性が低下するおそれがある。すなわち、内燃機関への取付姿勢によって、スパークプラグの着火性がばらつくという問題が生じるおそれがある。特に近年、希薄燃焼による内燃機関が多く用いられているが、このような内燃機関においては、スパークプラグの取付姿勢によって、燃焼安定性が低下するおそれがある。
また、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢、すなわち周方向についての接地電極の位置を制御することは困難である。これは、ハウジングにおける取付用ネジの形成状態や内燃機関への取り付け作業時におけるスパークプラグの締付度合い等によって、取付姿勢が変化してしまうからである。
そこで、接地電極による気流の阻害を抑制するために、接地電極に穴開け加工を施した構成や、複数の薄い板状部材によって接地電極をハウジングに接合した構成が開示されている(特許文献1)。
特開平9−148045号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の「接地電極に穴開け加工を施した構成」では、接地電極の強度低下を招くおそれがある。また、それを防ぐために接地電極を太く形成すれば、結局、混合気の気流を妨げやすくなる。
また、同じく特許文献1に記載の「複数の薄い板状部材によって接地電極をハウジングに接合した構成」では、接地電極の形状が複雑になり、製造工数も増加し、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筒状のハウジングと、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、
先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極と、
上記ハウジングの先端面から先端側へ立設した立設部を備えると共に上記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、
上記立設部とは異なる位置において上記ハウジングの先端面から先端側へ突出する先端突起部と、を有し、
該先端突起部は、上記火花放電ギャップよりも先端側まで突出しており、
上記ハウジングの先端面には、プラグ周方向における上記先端突起部と上記立設部との間に、先端側へ向かうにつれて径方向内側へ向かうように傾斜した傾斜面が形成されていることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある。
上記スパークプラグは上記先端突起部を有する。これにより、上記スパークプラグが内燃機関に対してどのような姿勢で取付けられても、火花放電ギャップへ向かう燃焼室内の気流が妨げられることを防ぐことができる。
つまり、例えば、上記接地電極の立設部が火花放電ギャップの上流側に配置された場合において、上流側から上記接地電極の立設部の脇を通過した気流を上記先端突起部によって、火花放電ギャップへ導くことができる。すなわち、上記先端突起部が上記気流のガイドとなり、上記気流を火花放電ギャップに向かって導くことができる。そのため、火花放電ギャップ付近の気流の停滞を防ぐことができる。その結果、上記スパークプラグの安定した着火性を確保できる。
また、ハウジングの先端面には、プラグ周方向における先端突起部と立設部との間に、傾斜面が形成されている。これにより、より効果的にスパークプラグの着火性を安定させることができる。この点を、以下に説明する。スパークプラグの先端部に向かって流れる気流は、必ずしもプラグ軸方向に直交する方向に限られず、プラグ軸方向のベクトル成分を持った気流も生じ得る。それゆえ、基端側に向かうベクトル成分を持つ気流が火花放電ギャップに流れ、放電火花がハウジング側へ流されると、火炎がハウジングによって冷却されて失火に至るおそれがある。特に、プラグ周方向における先端突起部と立設部との間を通過する気流は、先端突起部によって導風されることにより、加速する傾向にある。この加速した気流が基端側へ向かうベクトル成分を持っていると、放電火花がハウジングに近づきやすくなり、失火の要因となりうる。
この課題に対し、上記スパークプラグにおいては、プラグ周方向における先端突起部と立設部との間を通過する気流の向きを、傾斜面によって先端側へ軌道修正することができる。その結果、基端側へ向かうベクトル成分を有する気流がスパークプラグの先端部に流れても、火花放電ギャップにおいては、基端側へ向かうベクトル成分の少ない気流、もしくは、先端側へ向かうベクトル成分を持つ気流とすることができる。これにより、失火の要因を抑制し、着火性を確保することができる。
以上のごとく、本発明によれば、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
実施例1における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例1における、スパークプラグの先端部の側面説明図。 図2のIII−III線矢視断面図。 図3のIV−IV線矢視断面図。 傾斜面の形状の変形例を示す、図4と同等の断面における説明図。 実施例1における、接地電極の立設部が気流の上流側に配された場合のスパークプラグの先端部の側面説明図。 図6のVII−VII線矢視断面図。 実施例1における、スパークプラグの製造方法の第1工程の説明図。 実施例1における、スパークプラグの製造方法の第2工程の説明図。 実施例1における、スパークプラグの製造方法の第3工程の説明図。 実施例1における、スパークプラグの製造方法の第4工程の説明図。 実施例1における、スパークプラグの製造方法の第5工程の説明図。 実施例1における、スパークプラグの製造方法の第6工程の説明図。 実施例1における、スパークプラグの製造方法の第7、8工程の説明図。 比較例における、スパークプラグの先端部の斜視図。 比較例における、接地電極の立設部が気流の上流側に配された場合のスパークプラグの先端部の側面説明図。 図16のXVII−XVII線矢視断面図。 実施例2における、スパークプラグの先端部の斜視図。
上記スパークプラグは、例えば、自動車等の車両用の内燃機関における着火手段として用いることができる。
上記内燃機関用のスパークプラグにおいて、燃焼室へ挿入される側を先端側、その反対側を基端側とする。
また、本明細書において、プラグ軸方向とは、スパークプラグの軸方向を意味し、プラグ径方向とは、スパークプラグの径方向を意味し、プラグ周方向とは、スパークプラグの周方向を意味する。
(実施例1)
上記内燃機関用のスパークプラグの実施例につき、図1〜図14を用いて説明する。
本例の内燃機関用のスパークプラグ1は、図1〜図4に示すごとく、筒状のハウジング2と、ハウジング2の内側に保持された筒状の絶縁碍子3と、先端部41が突出するように絶縁碍子3の内側に保持された中心電極4と、中心電極4との間に火花放電ギャップGを形成する接地電極5とを有する。接地電極5は、ハウジング2の先端面21から先端側へ立設した立設部51を備える。
また、スパークプラグ1は、立設部51とは異なる位置においてハウジング2の先端面21から先端側へ突出する先端突起部22を有する。
ハウジング2の先端面21には、プラグ周方向における先端突起部22と立設部51との間に、先端側へ向かうにつれて径方向内側へ向かうように傾斜した傾斜面23が形成されている。
なお、プラグ周方向における先端突起部22と立設部51との間(以下において適宜「通風隙間」という。)とは、先端突起部22と立設部51との角度間隔がプラグ周方向において90°以下である部分のことであり、プラグ周方向に90°を超える角度間隔を有する部分は含まない。
本例において、傾斜面23は、プラグ周方向における先端突起部22と立設部51との間(通風隙間11)にのみ形成されている。また、傾斜面23は、プラグ周方向における先端突起部22と立設部51との間(通風隙間11)の領域全体にわたって形成されている。
さらに、図4に示すごとく、傾斜面23は、プラグ径方向において、ハウジング2の厚みの略全体にわたって形成されている。ただし、図5に示すごとく、傾斜面23は、プラグ径方向において、ハウジング2の厚みの一部に形成されていてもよい。
また、傾斜面23は、例えば、プラグ軸方向に対して、30〜70°程度傾斜した面とすることができる。
また、傾斜面23は、プラグ中心軸を通る平面による断面の形状が直線状となるテーパ面として形成されている。ただし、傾斜面23の上記断面の形状は特に限定されるものではなく、例えば、凸状または凹状の曲線状となるものとしてもよい。
また、傾斜面23の先端は、中心電極4の先端部41よりも基端側に位置している。また、傾斜面23の先端は、ハウジング2の先端面21から0.7mm以上先端側へ突出している。
接地電極5は、図1に示すごとく、ハウジング2の先端部21から先端側に立設する立設部51と、立設部51の先端から屈曲して、中心電極4の先端部41に対してプラグ軸方向に対向する対向面53を備えた対向部52とを有している。この対向部52と中心電極4との間に火花放電ギャップGが形成されている。特に本例においては、対向面53に貴金属チップからなる接地突起部54が設けられており、火花放電ギャップGは、接地突起部54と、同じく貴金属チップからなる中心電極4の先端部41との間に形成されている。
また、図1、図2に示すごとく、先端突起部22は、四角柱形状を有し、ハウジング2の先端面21から、プラグ軸方向に平行に、先端側へ向かって立設されている。そして、先端突起部22は、火花放電ギャップGよりも先端側まで突出している。図3に示すごとく、先端突起部22は、プラグ径方向の幅がプラグ周方向の幅よりも大きい形状を有する。また、先端突起部22の幅は、接地電極5(立設部51)におけるプラグ周方向の幅よりも小さい。また、先端突起部22におけるプラグ周方向の側面のうち、接地電極5の立設部51側の側面が、気流を火花放電ギャップGへ導く導風面221となる。
上記スパークプラグ1は、例えば以下のような工程を行うことにより製造することができる。すなわち、まず、図8に示すごとく、中心電極4及び絶縁碍子3を内側に組み付けた状態のハウジング2を用意する(第1工程)。そして、図9に示すごとく、ハウジング2の先端面21に、曲げ加工する前の接地電極5である略四角柱状の電極部材50を溶接する(第2工程)。この溶接は、抵抗溶接によって行うことができる。なお、図においては省略したが、接地突起部54を設ける場合には、電極部材50における所定の箇所に、接地突起部54(貴金属チップ)を接合しておく。
次に、図10に示すごとく、電極部材50を曲げ加工することにより、略L字形状の接地電極5を形成する(第3工程)。そして、接地電極5の対向部52と中心電極4との間に、所定の大きさの火花放電ギャップGが形成されるようにする。
次いで、図11に示すごとく、ハウジング2の先端面21における所定の位置に、プラグ径方向に貫通する溝部211を設ける(第4工程)。ここで、溝部211の形成位置は、そこに取り付けるべき先端突起部22と、中心電極4及び接地電極5との位置関係を考慮して決定する。
そして、図12に示すごとく、先端突起部22の基端部を溝部211に嵌入配置し(第5工程)、図13に示すごとく、先端突起部22の基端部と、ハウジング2における溝部211の周囲部分とにおいて、溶接を行う(第6工程)。この溶接は、抵抗溶接によって行うことができる。
次いで、図14に示すごとく、ハウジング2の先端面21における先端突起部22と接地電極5の立設部51との間に、傾斜面23を形成するための傾斜形成部材230を配置する(第7工程)。そして、傾斜形成部材230を、ハウジング2に溶接する(第8工程)。これと同時に、傾斜形成部材230を接地電極5の立設部51及び先端突起部22に溶接してもよい。これらの溶接も、抵抗溶接によって行うことができる。傾斜形成部材230は、例えば、ハウジング2、接地電極5、先端突起部22と同質の材料からなるものとすることができ、例えば、ニッケル合金とすることができる。
なお、上記第2工程、第6工程、第8工程における溶接は、レーザー溶接によって行うことも可能である。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記スパークプラグ1は先端突起部22を有する。これにより、スパークプラグ1が内燃機関に対してどのような姿勢で取付けられても、火花放電ギャップGへ向かう燃焼室内の気流が妨げられることを防ぐことができる。
つまり、例えば、図7に示すごとく、接地電極5の立設部51が火花放電ギャップGの上流側に配置された場合において、上流側から立設部51の脇を通過した気流Fを先端突起部22によって、火花放電ギャップGへ導くことができる。すなわち、先端突起部22が上記気流Fのガイドとなり、気流Fを火花放電ギャップGに向かって導くことができる。そのため、火花放電ギャップG付近の気流Fの停滞を防ぐことができる。その結果、スパークプラグ1の安定した着火性を確保できる。
また、ハウジング2の先端面21には、プラグ周方向における先端突起部22と立設部51との間(通風隙間11)に、傾斜面23が形成されている。これにより、より効果的にスパークプラグ1の着火性を安定させることができる。この点を、以下に説明する。スパークプラグ1の先端部に向かって流れる気流は、必ずしもプラグ軸方向に直交する方向に限られず、図6に示すごとく、プラグ軸方向のベクトル成分を持った気流Fも生じ得る。それゆえ、仮に、後述する比較例(図16参照)のように、基端側に向かうベクトル成分を持つ気流Fが火花放電ギャップGに流れ、放電火花Sがハウジング2側へ流されると、火炎がハウジング2によって冷却されて失火に至るおそれがある。特に、通風隙間11を通過する気流Fは、先端突起部22によって導風されることにより、加速する傾向にある。この加速した気流Fが基端側へ向かうベクトル成分を持っていると、放電火花Sがハウジング2に近づきやすくなり、失火の要因となりうる。
この課題に対し、スパークプラグ1においては、図6に示すごとく、通風隙間11を通過する気流Fの向きを、傾斜面23によって先端側へ軌道修正することができる。その結果、基端側へ向かうベクトル成分を有する気流F(例えばプラグ軸方向の基端側方向に対して約60°の傾きを有する方向の気流)がスパークプラグ1の先端部に流れても、火花放電ギャップGにおいては、図6における矢印F1にて示すように、基端側へ向かうベクトル成分の少ない気流、もしくは、先端側へ向かうベクトル成分を持つ気流とすることができる。これにより、失火の要因を抑制し、着火性を確保することができる。
また、傾斜面23は、通風隙間11にのみ形成されている。それゆえ、スパークプラグ1の着火性を充分に確保することができる。すなわち、傾斜面23が通風隙間11以外の部位に設けてあると、その位置によっては、先端突起部22と立設部51との間から導入された気流によって放電火花が引き伸ばされたとき、放電火花が傾斜面23を構成するハウジング2の先端部に近づく場合が考えられる。これに対し、傾斜面23が通風隙間11にのみ形成されている構成とすることにより、上記のような懸念はなく、着火性を効果的に向上させることができる。
また、傾斜面23は、通風隙間11の領域全体にわたって形成されている。これにより、傾斜面23の機能を確実に発揮させることができ、着火性の安定化をより効果的に図ることができる。
以上のごとく、本例によれば、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(比較例)
本例は、図15〜図17に示すごとく、傾斜面23(図1、図4等参照)を有さないスパークプラグ9の例である。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例のスパークプラグ9も先端突起部22を有するため、スパークプラグ9が内燃機関に対してどのような姿勢で取付けられても、図17に示すごとく、火花放電ギャップGへ向かう燃焼室内の気流が妨げられることを防ぐことができるという効果は得られる。
しかしながら、基端側に向かうベクトル成分をある程度の大きさで持つ気流Fが、スパークプラグ9の先端部へ向かって流れたときに、着火性が低下する場合が考えられる。すなち、図16に示すごとく、立設部51が火花放電ギャップGに対して、気流Fの上流側に配置され、かつ、気流Fがある程度の大きさの基端側へ向かうベクトル成分を持つ場合を想定する。つまり、気流Fが、プラグ軸方向の基端側方向に対して例えば約60°の傾きをもってスパークプラグ9の先端部へ向かって流れる場合を想定する。
このとき、立設部51の脇を流れる気流Fの一部は、先端突起部22の導風面221によって、火花放電ギャップGに向かう方向に軌道修正される。これにより、立設部51と先端突起部22との間を通過する気流Fは、加速されながら中心電極4へ向かう。それと同時に、図16に示すごとく、火花放電ギャップGにおける気流F2は、斜め基端側へ向かう。それゆえ、火花放電ギャップGに形成された放電火花Sが気流F2によって、ハウジング2側へ流される。そうすると、火炎がハウジング2によって冷却されて失火に至るおそれがある。
したがって、本例のスパークプラグ9のように、傾斜面23を有していないと、内燃機関へのスパークプラグ9の取付姿勢や、燃焼室内における気流の状態によっては、着火性が低下するおそれが考えられる。
これに対し、上記実施例1のスパークプラグ1は、傾斜面23を有することにより、上記の課題をも解決することができ、燃焼室内の気流の状態にかかわらず、着火性を向上させることができる。
(実施例2)
本例は、図18に示すごとく、ハウジング2の先端面21の全体に、傾斜面23を設けた例である。
すなわち、通風隙間11のみならず、それ以外の領域においても、ハウジング2の先端面21に傾斜面23を設けている。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、傾斜面23を容易に形成することができ、製造容易なスパークプラグ1を得ることができる。その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、本発明は、上記実施例に限られるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、先端突起部を、接地電極の立設部の両脇にそれぞれ設け、立設部の両脇における立設部と先端突起部との間に傾斜面を設ける構成としてもよい。
1 内燃機関用のスパークプラグ
2 ハウジング
21 (ハウジングの)先端面
22 先端突起部
23 傾斜面
3 絶縁碍子
4 中心電極
41 (中心電極の)先端部
5 接地電極
51 立設部
G 火花放電ギャップ

Claims (3)

  1. 筒状のハウジング(2)と、
    該ハウジング(2)の内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
    先端部(41)が突出するように上記絶縁碍子(3)の内側に保持された中心電極(4)と、
    上記ハウジング(2)の先端面(21)から先端側へ立設した立設部(51)を備えると共に上記中心電極(4)との間に火花放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
    上記立設部(51)とは異なる位置において上記ハウジング(2)の先端面(21)から先端側へ突出する先端突起部(22)と、を有し、
    該先端突起部(22)は、上記火花放電ギャップ(G)よりも先端側まで突出しており、
    上記ハウジング(2)の先端面(21)には、プラグ周方向における上記先端突起部(22)と上記立設部(51)との間に、先端側へ向かうにつれて径方向内側へ向かうように傾斜した傾斜面(23)が形成されていることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  2. 上記傾斜面(23)は、プラグ周方向における上記先端突起部(22)と上記立設部(51)との間にのみ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  3. 上記傾斜面(23)は、プラグ周方向における上記先端突起部(22)と上記立設部(51)との間の領域全体にわたって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
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