JP2017174758A - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents
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Abstract
Description
まず、中心電極と接地電極との間にパルス電圧を印加し、火花放電ギャップに初期の火花放電を発生させる。この火花放電によって生じた放電火花は、燃焼室内の混合気の気流により、放電火花の両起点間の部位が下流側に引き伸ばされる。このように、放電火花が引き伸ばされることにより、放電火花と混合気との接触領域を稼ぎ、混合気への着火性を向上させることができる。
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極(4)と、
該中心電極との間に火花放電ギャップ(G)を形成する接地電極(7)と、を有し、
上記中心電極は、電極母材(5)と、該電極母材の先端に接合された貴金属チップ(6)と、を有し、
該貴金属チップは、基端側に向かうほど外径が大きくなる形状を有し、
上記貴金属チップの中心軸を含む断面において、上記貴金属チップの外周面(61)は、滑らかな形状を有し、
上記貴金属チップは、プラグ軸方向に直交する断面形状が多角形である、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
内燃機関用のスパークプラグに係る実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
本実施形態の内燃機関用のスパークプラグ1は、図1に示すごとく、筒状のハウジング2と筒状の絶縁碍子3と中心電極4と接地電極7とを有する。絶縁碍子3は、ハウジング2の内側に保持されている。図1〜図3に示すごとく、中心電極4は、先端部が突出するように絶縁碍子3の内側に保持されている。接地電極7は、中心電極4との間に火花放電ギャップGを形成する。
図6に示すごとく、スパークプラグ1は、取付ネジ部21において、エンジンヘッド11に設けられた雌ネジ孔に螺合される。これにより、スパークプラグ1がエンジンヘッド11に締結固定される。さらに、スパークプラグ1の先端部が燃焼室10内に配される。このとき、プラグ軸方向Zから見たときの火花放電ギャップGと接地電極7の立設部71との並び方向が、スパークプラグ1の先端部付近を通過する混合気の気流Fの向きと直交する方向となるようにする。これにより、接地電極7の立設部71が火花放電ギャップGの上流側にも下流側にも位置しない。また、対向部72の延設方向Xとプラグ軸方向Zとの双方に直交する直交方向Yを向いた一対の角部62のうち、一方の角部62が、下流側を向く。本明細書において、単に下流側といったときは、特に断らない限りスパークプラグ1の先端部付近の気流Fの下流側を意味し、単に上流側といったときは、特に断らない限りスパークプラグ1の先端部付近の上流側を意味しているものとする。
図6に示すごとく、中心電極4と接地電極7との間に所定の電圧を印加することにより、火花放電ギャップGに火花放電が生じる。そして、図6〜図8に示すごとく、火花放電によって生じた放電火花Sは、気流Fによって経時的に下流側に引き伸ばされながら、経時的に放電火花Sの中心電極4側の起点が移動する。なお、以下において、放電火花Sの中心電極4側の起点を中心電極側起点S1ということもある。
内燃機関用のスパークプラグ1は、貴金属チップ6が、基端側に向かうほど外径が大きくなる形状を有する。それゆえ、貴金属チップ6の先端面63の端縁付近の電界強度を抑制しやすい。本実施形態において、中心軸断面における貴金属チップ6の先端面63と外周面61とが中心電極4の内側になす角は、鈍角である。それゆえ、中心軸断面において、貴金属チップの先端面と外周面とが、中心電極の内側になす角が直角となる形状(例えば、円柱形状や多角柱形状)を有する貴金属チップと比べ、貴金属チップ6の先端面63の端縁付近の電界強度と、貴金属チップ6の基端部周辺の電界強度との差を小さくすることができる。それゆえ、火花放電ギャップGに生じた初期の放電火花Sの中心電極側起点S1は、先端面63の端縁から外周面61に移動しやすい。
本実施形態は、図9〜図12に示すごとく、貴金属チップ6及び母材先端部51のそれぞれにおける、プラグ軸方向Zに直交する断面形状が多角形となる実施形態である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
本実施形態は、図13、図14に示すごとく、実施形態2に対して、中心軸断面における貴金属チップ6の外周面61及び母材先端部51の外周面511の形状を変更した実施形態である。すなわち、図14に示すごとく、中心軸断面において、貴金属チップ6の外周面61及び母材先端部51の外周面511の形状は、曲線形状となっている。具体的には、中心軸断面において、貴金属チップ6の角部62を含む外周面61及び母材先端部51の角部512を含む外周面511を、基端側に向かうにつれて、プラグ径方向の外側に向って屈曲するような曲線形状としている。
その他、実施形態2と同様であり、実施形態2と同様の作用効果を有する。
本例は、図16に示すごとく、放電火花Sの中心電極側起点S1の移動距離(以下において、適宜、起点移動距離という。)と放電長さLとの関係、及び、図17に示すごとく、放電長さLと着火性との関係を評価した例である。そして、この2つの関係から、起点移動距離と着火性との関係を間接的に評価した。
本試験は、スパークプラグ9を実機のエンジンに取り付け、混合気の気流Fの流速を20m/s程度とし、火花放電ギャップGに生じた放電火花Sの起点移動距離及び放電長さLを観測した。これを20サイクル繰り返し、各サイクルにおける起点移動距離及び放電長さLを観測した。その結果を図16に示す。なお、図16において、各サイクルの観測結果を、三角記号でプロットし、各プロットの回帰直線を直線R1で示している。また、図16においては、近似するデータのプロットが重なり合っているため、プロットが20個よりも少なく見える。
本試験においては、上述の起点移動距離と放電長さLとの関係を評価する試験で用いたスパークプラグ9と基本構成を同じくした3つの試料1、試料2、試料3を用意した。
そして、本例で行った2つの試験から、放電火花Sの中心電極側起点S1が移動するほど、混合気への着火性が向上することが分かる。
2 ハウジング
3 絶縁碍子
4 中心電極
5 電極母材
6 貴金属チップ
61 外周面
7 接地電極
G 火花放電ギャップ
Z プラグ軸方向
Claims (5)
- 筒状のハウジング(2)と、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極(4)と、
該中心電極との間に火花放電ギャップ(G)を形成する接地電極(7)と、を有し、
上記中心電極は、電極母材(5)と、該電極母材の先端に接合された貴金属チップ(6)と、を有し、
該貴金属チップは、基端側に向かうほど外径が大きくなる形状を有し、
上記貴金属チップの中心軸を含む断面において、上記貴金属チップの外周面(61)は、滑らかな形状を有し、
上記貴金属チップは、プラグ軸方向に直交する断面形状が多角形である、内燃機関用のスパークプラグ(1)。 - 上記貴金属チップは、プラグ軸方向に直交する断面形状が偶数角形である、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
- 上記中心電極は、上記貴金属チップの外周面(61)と上記電極母材の外周面(511)とが滑らかにつながっている、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
- 上記貴金属チップは、該貴金属チップの中心軸を含む断面において、上記外周面の形状が直線状である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
- 上記接地電極は、上記ハウジングの先端から先端側へ立設した立設部(71)と、該立設部からプラグ径方向の内側へ屈曲して延設され、上記中心電極とプラグ軸方向に対向する対向部(72)とを有し、上記貴金属チップは、上記対向部の延設方向(X)とプラグ軸方向との双方に直交する直交方向(Y)に、上記断面形状の多角形の角部(62)を向けて配されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
Priority Applications (1)
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JP2016062433A JP2017174758A (ja) | 2016-03-25 | 2016-03-25 | 内燃機関用のスパークプラグ |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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2016
- 2016-03-25 JP JP2016062433A patent/JP2017174758A/ja active Pending
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