WO2017169930A1 - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents
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Abstract
内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供する。スパークプラグ(1)は、ハウジング(2)と絶縁碍子(3)と中心電極(4)と接地電極(5)とを有する。接地電極(5)は、ハウジング(2)の先端部(21)から先端側に立設する立設部(51)と、立設部(51)の先端から中心電極(4)側へ屈曲して斜め先端側へ延びる傾斜部(52)とを備える。立設部(51)は、立設部(51)と中心電極(4)との並び方向の寸法をtとし、並び方向とプラグ軸方向との双方に直交する幅方向の寸法をwとしたとき、w/t≦1、w≦1.9mm、t≦2.3mm、を満たす。プラグ軸方向に対する傾斜部(52)の傾斜角度θは、30°≦θ≦60°、を満たす。
Description
本出願は、2016年3月30日に出願された日本出願番号2016-069291号に基づくもので、ここにその記載内容を援用する。
本開示は、自動車のエンジン等に用いる内燃機関用のスパークプラグに関する。
自動車のエンジン等の内燃機関における着火手段として用いられるスパークプラグとして、軸方向に中心電極と接地電極とを対向させて火花放電ギャップを形成したものがある。かかるスパークプラグは、火花放電ギャップに放電を生じさせ、この放電により、燃焼室内の混合気に着火している。
ここで、燃焼室内においては、例えばスワール流やタンブル流といった混合気の気流が形成されており、この気流が火花放電ギャップにおいても適度に流れることにより、着火性を確保することができる。
ここで、燃焼室内においては、例えばスワール流やタンブル流といった混合気の気流が形成されており、この気流が火花放電ギャップにおいても適度に流れることにより、着火性を確保することができる。
ところが、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢によっては、ハウジングの先端部に接合された接地電極の一部が、気流における火花放電ギャップの上流側に配置されることがある。この場合、燃焼室内の気流が接地電極によって遮られ、火花放電ギャップ付近の気流が停滞するおそれがある。その結果、スパークプラグの着火性が低下するおそれがある。すなわち、内燃機関への取付姿勢によって、スパークプラグの着火性がばらつくという問題が生じるおそれがある。特に近年、希薄燃焼による内燃機関が多く用いられているが、このような内燃機関においては、スパークプラグの取付姿勢によって、燃焼安定性が低下するおそれがある。
また、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢、すなわち周方向についての接地電極の位置を制御することは、特別な措置を講じない限り、困難である。これは、ハウジングにおける取付用ネジの形成状態や内燃機関への取り付け作業時におけるスパークプラグの締付度合い等によって、取付姿勢が変化してしまうからである。なお、スパークプラグの周方向における取付用ネジと接地電極の接合位置との関係を特定の位置関係に限定するとともに、エンジンヘッド側の雌ネジも周方向における所定の向きに限定するなどの特別な手段を講じることも考えられる。しかし、この場合には、スパークプラグ及びエンジンヘッドの製造工数、製造コストの増加につながるという問題がある。
そこで、接地電極による気流の阻害を抑制するために、接地電極に穴開け加工を施した構成や、複数の薄い板状部材によって接地電極をハウジングに接合した構成が開示されている(特許文献1)。
上記特許文献1に記載の「接地電極に穴開け加工を施した構成」では、接地電極の強度低下を招くおそれがある。また、それを防ぐために接地電極を太く形成すれば、結局、混合気の気流を妨げやすくなる。
また、同じく特許文献1に記載の「複数の薄い板状部材によって接地電極をハウジングに接合した構成」では、接地電極の形状が複雑になり、製造工数も増加し、製造コストが高くなるという問題がある。
また、同じく特許文献1に記載の「複数の薄い板状部材によって接地電極をハウジングに接合した構成」では、接地電極の形状が複雑になり、製造工数も増加し、製造コストが高くなるという問題がある。
本開示は、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供しようとするものである。
本開示の一態様は、筒状のハウジングと、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、
先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極と、
上記ハウジングに接続されると共に上記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、を有し、
上記接地電極は、上記ハウジングの先端部から先端側に立設する立設部と、該立設部の先端から上記中心電極側へ屈曲して斜め先端側へ延びる傾斜部とを備え、
上記立設部は、該立設部と上記中心電極との並び方向の寸法をtとし、上記並び方向とプラグ軸方向との双方に直交する幅方向の寸法をwとしたとき、w/t≦1、w≦1.9mm、t≦2.3mm、を満たし、
かつ、プラグ軸方向に対する上記傾斜部の傾斜角度θは、30°≦θ≦60°、を満たす、内燃機関用のスパークプラグである。
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、
先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極と、
上記ハウジングに接続されると共に上記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、を有し、
上記接地電極は、上記ハウジングの先端部から先端側に立設する立設部と、該立設部の先端から上記中心電極側へ屈曲して斜め先端側へ延びる傾斜部とを備え、
上記立設部は、該立設部と上記中心電極との並び方向の寸法をtとし、上記並び方向とプラグ軸方向との双方に直交する幅方向の寸法をwとしたとき、w/t≦1、w≦1.9mm、t≦2.3mm、を満たし、
かつ、プラグ軸方向に対する上記傾斜部の傾斜角度θは、30°≦θ≦60°、を満たす、内燃機関用のスパークプラグである。
上記内燃機関用のスパークプラグにおいて、接地電極の立設部の各寸法が、w/t≦1、w≦1.9mm、t≦2.3mm、を満たし、かつ、傾斜部の傾斜角度θが、30°≦θ≦60°、を満たす。これにより、内燃機関に対するスパークプラグの取付姿勢によって、火花放電ギャップへ向かう燃焼室内の気流が妨げられる現象を抑制することができる。つまり、接地電極の立設部が、火花放電ギャップに対して気流の上流側となる位置に配置された場合においても、火花放電ギャップにおける気流を確保することができる。
その結果、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢に関わらず、放電火花を充分に引き伸ばし、着火性を充分に確保することができる。
また、上記スパークプラグにおいては、接地電極を特に複雑な形状とする必要もない。また、接地電極を特に細くする必要もないため、その強度を確保するための特別な構造も必要ない。それゆえ、簡易な構造にて着火性に優れたスパークプラグを得ることができる。
その結果、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢に関わらず、放電火花を充分に引き伸ばし、着火性を充分に確保することができる。
また、上記スパークプラグにおいては、接地電極を特に複雑な形状とする必要もない。また、接地電極を特に細くする必要もないため、その強度を確保するための特別な構造も必要ない。それゆえ、簡易な構造にて着火性に優れたスパークプラグを得ることができる。
以上のごとく、本開示によれば、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
本開示についての上記目的及びその他の目的、特徴や利点は、添付の図面を参照しながら下記の詳細な記述により、より明確になる。その図面は、
図1は、実施形態1における、スパークプラグの先端部の正面説明図であり、
図2は、図1のII-II線矢視断面図であり、
図3は、図1のIII視図であり、
図4は、立設部の断面形状がw/t>1である場合の気流の流れの説明図であり、
図5は、立設部の断面形状がw/t≦1である場合の気流の流れの説明図であり、
図6は、立設部の断面形状において、w/tが更に小さい場合の気流の流れの説明図であり、
図7は、実施形態1における、傾斜部に沿う気流の説明図であり、
図8は、実験例3における、取付角度βの説明図であり、
図9は、実験例3における、試験結果を表す線図である。
(実施形態1)
内燃機関用のスパークプラグの実施形態につき、図1~図7を用いて説明する。
本実施形態のスパークプラグ1は、図1~図3に示すごとく、筒状のハウジング2と、筒状の絶縁碍子3と、中心電極4と、接地電極5と、を有する。
絶縁碍子3は、ハウジング2の内側に保持されている。中心電極4は、先端部41が突出するように絶縁碍子3の内側に保持されている。接地電極5は、ハウジング2に接続されると共に中心電極4との間に火花放電ギャップGを形成する。
接地電極5は、図1に示すごとく、立設部51と傾斜部52とを備えている。立設部51は、ハウジング2の先端部21から先端側に立設する部位である。傾斜部52は、立設部51の先端から中心電極4側へ屈曲して斜め先端側へ延びる部位である。
内燃機関用のスパークプラグの実施形態につき、図1~図7を用いて説明する。
本実施形態のスパークプラグ1は、図1~図3に示すごとく、筒状のハウジング2と、筒状の絶縁碍子3と、中心電極4と、接地電極5と、を有する。
絶縁碍子3は、ハウジング2の内側に保持されている。中心電極4は、先端部41が突出するように絶縁碍子3の内側に保持されている。接地電極5は、ハウジング2に接続されると共に中心電極4との間に火花放電ギャップGを形成する。
接地電極5は、図1に示すごとく、立設部51と傾斜部52とを備えている。立設部51は、ハウジング2の先端部21から先端側に立設する部位である。傾斜部52は、立設部51の先端から中心電極4側へ屈曲して斜め先端側へ延びる部位である。
そして、立設部51は、次のような寸法関係の形状を有する。まず、図2に示すごとく、立設部51における、立設部51と中心電極4との並び方向Xの寸法を、tとする。同じく立設部51における、並び方向Xとプラグ軸方向Zとの双方に直交する幅方向Yの寸法を、wとする。このとき、w/t≦1、w≦1.9mm、t≦2.3mm、を満たす。以下において、便宜上、寸法wを幅w、寸法tを厚みtともいう。
さらに、図1に示すごとく、プラグ軸方向Zに対する傾斜部52の傾斜角度θは、30°≦θ≦60°、を満たす。
さらに、図1に示すごとく、プラグ軸方向Zに対する傾斜部52の傾斜角度θは、30°≦θ≦60°、を満たす。
なお、プラグ軸方向Zとは、スパークプラグ1の中心軸の方向である。また、先端側とは、プラグ軸方向Zにおいて、スパークプラグ1を燃焼室に挿入する側をいい、その反対側を基端側という。並び方向Xと幅方向Yとプラグ軸方向Zとは、互いに直交する。
接地電極5の立設部51は、図2に示すごとく、プラグ軸方向Zに直交する断面による形状が長方形状である。ここでいう長方形状は、正方形状も含む概念である。
そして、立設部51の断面における長方形状の一辺に相当する内向面511が、中心電極4側を向くように配置されている。本実施形態においては、内向面511は立設部51の断面における長方形の短辺に相当する。そして、この短辺の長さが、立設部51の幅wとなる。また、立設部51の断面における長方形の長辺の長さが、立設部51の厚みtとなる。
このように、立設部51のプラグ軸方向Zに直交する断面の形状は、厚みtが、幅w以上である。そして、好ましくは、寸法tは、寸法wよりも大きい。さらに好ましくは、w/t≦0.9となるようにする。また、プラグ軸方向Zに直交する断面における立設部51の断面積は、1.5mm2以上とすることが好ましい。これにより、接地電極5の耐熱性を確保しやすい。
また、接地電極5は、長手方向に直交する断面の形状が長方形状である棒状の金属部材を、屈曲することにより、立設部51と傾斜部52とからなる形状に形成されている。したがって、傾斜部52についても、傾斜部52の長手方向に直交する断面の形状は、立設部51における上述の断面形状と同様の長方形状となっている。そして、プラグ軸方向Zに対する傾斜部52の傾斜角度θは、30°~60°である。本実施形態においては、この傾斜角度θは、立設部51に対する傾斜部52の傾斜角度と同程度である。
接地電極5は、傾斜部52における中心電極4側を向いた対向面521から突出した突出部53を有する。突出部53と中心電極4の先端部41との間に、火花放電ギャップGが形成されている。
突出部53は、例えば白金合金からなる貴金属チップを、対向面521に接合することにより形成されている。すなわち、接地電極5は、ニッケル合金からなる接地電極母材50と、貴金属チップからなる突出部53とを有する。貴金属チップは、接地電極母材50に対して、溶接されている。
突出部53は、例えば白金合金からなる貴金属チップを、対向面521に接合することにより形成されている。すなわち、接地電極5は、ニッケル合金からなる接地電極母材50と、貴金属チップからなる突出部53とを有する。貴金属チップは、接地電極母材50に対して、溶接されている。
また、中心電極4も、中心電極母材40の先端に、例えばイリジウム合金からなる貴金属チップを接合してなる。すなわち、この貴金属チップが中心電極4の先端部41を構成している。
本実施形態のスパークプラグ1は、例えば、自動車等の車両用の内燃機関に用いられる。
本実施形態のスパークプラグ1は、例えば、自動車等の車両用の内燃機関に用いられる。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
上記内燃機関用のスパークプラグ1において、接地電極5の立設部51の各寸法が、w/t≦1、w≦1.9mm、t≦2.3mm、を満たし、かつ、傾斜部52の傾斜角度θが、30°≦θ≦60°、を満たす。これにより、内燃機関に対するスパークプラグ1の取付姿勢によって、火花放電ギャップGへ向かう燃焼室内の気流が妨げられる現象を抑制することができる。つまり、接地電極5の立設部51が、火花放電ギャップGに対して気流の上流側となる位置に配置された場合においても、火花放電ギャップGにおける気流を確保することができる。
上記内燃機関用のスパークプラグ1において、接地電極5の立設部51の各寸法が、w/t≦1、w≦1.9mm、t≦2.3mm、を満たし、かつ、傾斜部52の傾斜角度θが、30°≦θ≦60°、を満たす。これにより、内燃機関に対するスパークプラグ1の取付姿勢によって、火花放電ギャップGへ向かう燃焼室内の気流が妨げられる現象を抑制することができる。つまり、接地電極5の立設部51が、火花放電ギャップGに対して気流の上流側となる位置に配置された場合においても、火花放電ギャップGにおける気流を確保することができる。
まず、w/t≦1であることにより、立設部51の下流側に配される火花放電ギャップGに向かう気流fを、立設部51が妨げることを抑制することができる。つまり、仮に、図4に示すごとく、立設部51が、w/t>1であるとすると、立設部51の背面512に気流fが当たって妨げられるのみならず、立設部51の側面513に沿って通過する気流fも、内向面511の両端付近において渦が大きく発生する。これにより、立設部51の側方を通過する気流fは、立設部51の側面513から大きく剥離してしまう。その結果、立設部51の下流側に配された火花放電ギャップGの付近において、気流fが遅くなる。
これに対して、図5に示すごとく、立設部51の形状を、w/t≦1とすることにより、上述の内向面511の両端付近における渦を小さくすることができる。これにより、立設部51の側面513からの気流fの剥離を抑制することができる。その結果、立設部51の下流側に配された火花放電ギャップGの付近における気流fの流速を維持することができる。
さらに、図6に示すごとく、立設部51の形状において、w/tの値をより小さくすることにより、上述の気流の渦を一層抑制して、立設部51の側面513からの気流fの剥離を一層抑制することができる。その結果、立設部51の下流側に配された火花放電ギャップGの付近における気流fの流速を向上させることができる。
このように、単に立設部51の寸法wを小さくするだけではなく、w/tの値を小さくすることで、立設部51による気流fの妨げを抑制することができる。そして、このw/tの適切な値がw/t≦1であり、より適切な値が、w/t≦0.9である。この数値については、後述する実験例1によって裏付けられる。
また、接地電極5は、傾斜部52を斜め先端側に延びるように形成している。これにより、上述のように、立設部51の側面513に沿って通過した気流fを、図7に示すごとく、スパークプラグ1の先端側へ導くことができる。つまり、立設部51の側面513に沿って通過した気流fは、傾斜部52によって、その延設方向に導かれる。これにより、火花放電ギャップGから、傾斜部52の延設方向に沿って、斜め先端側に向かうような気流fが形成される。そのため、火花放電ギャップGにおいて発生した放電火花が、気流fによって斜め先端側に引き伸ばされやすくなる。その結果、放電火花によって着火した火炎が、スパークプラグ1の接地電極5や、燃焼室の壁面等によって冷却されることを防ぐことができる。つまり、消炎作用を抑制することができる。その結果、燃焼室において火炎の成長が生じやすくなり、着火性を向上させることができる。
そして、この傾斜部52の傾斜角度θが、30°~60°であることにより、上述の、斜め先端側へ向かう気流が適切に生じやすく、火炎の成長を効果的に生じさせることができる。この点についても、後述する実験例2によって裏付けられる。
上述のように、立設部51の適切な形状と、傾斜部52の適切な傾斜角度θとの相乗効果によって、立設部51が気流の上流側となる姿勢にて内燃機関に取り付けられたときの、火花放電ギャップGにおける気流を確保することができる。すなわち、内燃機関へのスパークプラグ1の取付姿勢に関わらず、放電火花を充分に引き伸ばし、着火性を充分に確保することができる。
また、上記スパークプラグ1においては、接地電極5を特に複雑な形状とする必要もない。また、接地電極5を特に細くする必要もないため、その強度を確保するための特別な構造も必要ない。それゆえ、簡易な構造にて着火性に優れたスパークプラグ1を得ることができる。
以上のごとく、本実施形態によれば、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実験例1)
本例においては、表1に示すごとく、接地電極5の立設部51における寸法比w/tと着火性との関係について評価した。
すなわち、実施形態1に示したスパークプラグ1を基本構造としつつ、立設部51の寸法w及びtを種々変更した試料を用意し、各試料の着火性を評価した。
本例においては、表1に示すごとく、接地電極5の立設部51における寸法比w/tと着火性との関係について評価した。
すなわち、実施形態1に示したスパークプラグ1を基本構造としつつ、立設部51の寸法w及びtを種々変更した試料を用意し、各試料の着火性を評価した。
具体的には、表1に示すごとく、wを1.0mm~2.3mmの間で変更しつつ、w/tを種々変更して、試料を作製した。そして、各幅wにおける基準となるw/tとして、w/t=1.5の試料を基準試料として用意した。w/t=1.5という寸法比は、立設部51の幅wが、厚みtに対して充分に大きい形状であり、従来のスパークプラグにおける立設部の形状と同様である。
この基準試料の着火性との比較において、各試料の着火性の評価を行った。つまり、立設部51の幅wが同じ基準試料の着火性との比較において、各試料の評価を行った。
この基準試料の着火性との比較において、各試料の着火性の評価を行った。つまり、立設部51の幅wが同じ基準試料の着火性との比較において、各試料の評価を行った。
着火性の評価は、リーン限界A/Fを指標として行った。つまり、各試料を取り付けた内燃機関において、混合気の空燃比(A/F)を徐々に変化させて、着火できる限界の空燃比(すなわち、リーン限界A/F)を測定した。
なお、この試験における内燃機関の条件としては、排気量1800cc、エンジン回転数2000rpm、図示平均有効圧0.28MPaである。そして、燃焼変動率(すなわち、図示平均有効圧の変動率)が3%となる空燃比をリーン限界A/Fとした。また、リーン限界A/Fは、各試料につき5回の試験を行って得られた値の平均値とした。
なお、この試験における内燃機関の条件としては、排気量1800cc、エンジン回転数2000rpm、図示平均有効圧0.28MPaである。そして、燃焼変動率(すなわち、図示平均有効圧の変動率)が3%となる空燃比をリーン限界A/Fとした。また、リーン限界A/Fは、各試料につき5回の試験を行って得られた値の平均値とした。
また、その他の条件は、以下の通りで、各試料において共通である。
接地電極5の傾斜角度θは、45°とした。火花放電ギャップGの寸法は、1.05mmとした。接地電極5の突出部53を構成する貴金属チップは、直径0.7mm、長さ1.0mmの円柱形状とした。中心電極4の先端部41を構成する貴金属チップは、直径0.6mm、長さ0.8mmの円柱形状とした。ハウジング2の取付ネジ部のネジ径はM12とした。ハウジング先端面からの中心電極4のプラグ軸方向Zの突き出し寸法は4.0mmとした。
接地電極5の傾斜角度θは、45°とした。火花放電ギャップGの寸法は、1.05mmとした。接地電極5の突出部53を構成する貴金属チップは、直径0.7mm、長さ1.0mmの円柱形状とした。中心電極4の先端部41を構成する貴金属チップは、直径0.6mm、長さ0.8mmの円柱形状とした。ハウジング2の取付ネジ部のネジ径はM12とした。ハウジング先端面からの中心電極4のプラグ軸方向Zの突き出し寸法は4.0mmとした。
また、内燃機関に取り付けたスパークプラグの姿勢は、中心電極4に対して接地電極5の立設部51の位置が、気流の上流側となるような姿勢とした。
評価結果を、表1に示す。表1において、Dは、同じ幅wの基準試料と、リーン限界A/Fが同等(すなわち基準試料のリーン限界A/Fとの差が0.05未満)であるものを示す。Cは、同じ幅wの基準試料に対して、リーン限界A/Fが0.05以上、0.1未満向上しているものを示す。Bは、同じ幅wの基準試料に対して、リーン限界A/Fが0.1以上、0.4未満向上しているものを示す。Aは、同じ幅wの基準試料に対して、リーン限界A/Fが0.4以上向上しているものを示す。また、Eは、火花放電ギャップG以外の部分において火花放電が生じる、いわゆる横飛火が発生し、リーン限界A/Fが測定不能であったものを示す。また、表1における空欄は、対応する試験を行っていないことを示す。以降の表2、表3についても同様である。
表1から分かるように、w/t≦1、w≦1.9mm、t≦2.3mm、を満たすものは、評価がA、B、Cのいずれかとなり、着火性の向上が見られる。さらに、w/t≦0.9、w≦1.9mm、t≦2.3mm、を満たすものは、いずれも評価がA又はBとなり、特に着火性の向上が大きかった。
次に、傾斜角度θを30°、60°として、上記と同様の試験を行った。その結果を、それぞれ表2、表3に示す。表2が、θ=30°としたときの試験結果を示す。表3が、θ=60°としたときの試験結果を示す。
表2及び表3から分かるように、θ=30°とした場合も、θ=60°とした場合も、θ=45°とした場合と同様の傾向の測定結果が得られた。すなわち、w/t≦1、w≦1.9mm、t≦2.3mm、を満たすものは、評価がA、B、Cのいずれかとなり、着火性の向上が見られる。さらに、w/t≦0.9、w≦1.9mm、t≦2.3mm、を満たすものは、いずれも評価がA又はBとなり、特に着火性の向上が大きかった。
以上のごとく、本例の結果から、立設部51における、プラグ周方向の幅wとプラグ径方向の寸法tとが、w/t≦1、w≦1.9mm、t≦2.3mm、を満たすことで、着火性の向上を図ることができることが分かる。また、w/t≦0.9をさらに満たすことで、より着火性を向上させることができることも分かる。
(実験例2)
本例においては、表4に示すごとく、接地電極5の傾斜部52の傾斜角度θと、着火性との関係について評価した。
すなわち、実施形態1に示したスパークプラグ1を基本構造としつつ、傾斜角度θを種々変更した試料を用意し、各試料の着火性を評価した。
本例においては、表4に示すごとく、接地電極5の傾斜部52の傾斜角度θと、着火性との関係について評価した。
すなわち、実施形態1に示したスパークプラグ1を基本構造としつつ、傾斜角度θを種々変更した試料を用意し、各試料の着火性を評価した。
具体的には、表4に示すごとく、w及びw/tの異なる4種類の断面形状の立設部を備える試料において、θを10°~90°の間で変更したものを用意した。そして、各幅w及び比w/tにおける基準となる傾斜角度θとして、θ=90°の試料を基準試料として用意した。すなわち、基準試料は、傾斜部52に相当する部分がプラグ軸方向Zに対して垂直な方向に延びる形状である。換言すると、基準試料は、傾斜部52に相当する部分が、並び方向Xに延びる形状である。
この基準試料の着火性との比較において、各試料の着火性の評価を行った。つまり、幅w及び比w/tが同じ基準試料の着火性との比較において、各試料の評価を行った。
この基準試料の着火性との比較において、各試料の着火性の評価を行った。つまり、幅w及び比w/tが同じ基準試料の着火性との比較において、各試料の評価を行った。
着火性の評価は、実験例1と同様の方法、同様の基準にて行った。
評価結果を、表4に示す。表4において、A、B、C、Dは、それぞれ実験例1と同様の評価基準による。すなわち、Dは、同じ幅w及び比w/tの基準試料と、リーン限界A/Fが同等(すなわち基準試料のリーン限界A/Fとの差が0.05未満)であるものを示す。Cは、同じ幅w及び比w/tの基準試料に対して、リーン限界A/Fが0.05以上、0.1未満向上しているものを示す。Bは、同じ幅w及び比w/tの基準試料に対して、リーン限界A/Fが0.1以上、0.4未満向上しているものを示す。Aは、同じ幅w及び比w/tの基準試料に対して、リーン限界A/Fが0.4以上向上しているものを示す。
評価結果を、表4に示す。表4において、A、B、C、Dは、それぞれ実験例1と同様の評価基準による。すなわち、Dは、同じ幅w及び比w/tの基準試料と、リーン限界A/Fが同等(すなわち基準試料のリーン限界A/Fとの差が0.05未満)であるものを示す。Cは、同じ幅w及び比w/tの基準試料に対して、リーン限界A/Fが0.05以上、0.1未満向上しているものを示す。Bは、同じ幅w及び比w/tの基準試料に対して、リーン限界A/Fが0.1以上、0.4未満向上しているものを示す。Aは、同じ幅w及び比w/tの基準試料に対して、リーン限界A/Fが0.4以上向上しているものを示す。
表4から分かるように、いずれの幅w及び比w/tのスパークプラグにおいても、傾斜角度θが30°~60°の範囲にあると、基準試料に対して着火性が向上していることが分かる。
以上のごとく、本例の結果から、傾斜部52の傾斜角度θが、30°≦θ≦60°、を満たすことで、着火性の向上を図ることができることが分かる。
(実験例3)
本例においては、図8、図9に示すごとく、実施形態1に示したスパークプラグ1について、内燃機関に対する取付姿勢によって、リーン限界A/Fがどのように変化するかを調べた。
本例においては、図8、図9に示すごとく、実施形態1に示したスパークプラグ1について、内燃機関に対する取付姿勢によって、リーン限界A/Fがどのように変化するかを調べた。
試料1として、実施形態1に示したスパークプラグ1であって、傾斜部52の傾斜角度θを45°、立設部51の幅w及び厚みtを、w=1.7mm、t=1.9mmとしたものを用意した。
また、比較試料として、次の試料2、試料3、試料4を用意した。試料2は、傾斜角度θ=90°とし、立設部51の幅w及び厚みtを、w=2.6mm、t=1.3mmとした。試料3は、傾斜角度θ=45°、立設部51の幅w及び厚みtを、w=2.6mm、t=1.3mmとした。試料4は、傾斜角度θ=90°とし、立設部51の幅w及び厚みtを、w=1.7mm、t=1.9mmとした。
なお、各試料において、接地電極5の長手方向に直交する断面の形状は、立設部51から傾斜部52に至るまで、略一定の形状である。
また、比較試料として、次の試料2、試料3、試料4を用意した。試料2は、傾斜角度θ=90°とし、立設部51の幅w及び厚みtを、w=2.6mm、t=1.3mmとした。試料3は、傾斜角度θ=45°、立設部51の幅w及び厚みtを、w=2.6mm、t=1.3mmとした。試料4は、傾斜角度θ=90°とし、立設部51の幅w及び厚みtを、w=1.7mm、t=1.9mmとした。
なお、各試料において、接地電極5の長手方向に直交する断面の形状は、立設部51から傾斜部52に至るまで、略一定の形状である。
試験にあたっては、各スパークプラグを、1800cc、4気筒のエンジンに取り付ける。このとき、図8に示すごとく、スパークプラグを軸方向先端側から見たときに、気流fの上流方向が、火花放電ギャップGに対する接地電極5の立設部51の配置位置となす角度(以下において、取付角度βという)を、-180°~180°まで、45°おきに変化させ、それぞれの状態で、リーン限界A/Fを測定した。つまり、取付角度βが0°のときは、接地電極5の立設部51が火花放電ギャップGの上流側に配置され、取付角度βが180°(-180°)のときは、立設部51が火花放電ギャップGの下流側に配置されていることになる。
各試料について、上記のように気流fに対する向きを変化させつつ、気流fの流速を20m/sとして、それぞれリーン限界A/Fを測定した。
すなわち、スパークプラグを所定の向きに配置したそれぞれの状態で、エンジン回転数2000rpmにてエンジンを運転する。そして、図示平均有効圧Pmiが0.28MPaの条件の下、A/F(空燃比)の値を徐々に変化させながら燃焼圧センサーの出力より燃焼変動率(図示平均有効圧Pmiの変動率)を測定し、リーン限界A/Fを調べる。このリーン限界A/Fについては、実験例1と同様である。
すなわち、スパークプラグを所定の向きに配置したそれぞれの状態で、エンジン回転数2000rpmにてエンジンを運転する。そして、図示平均有効圧Pmiが0.28MPaの条件の下、A/F(空燃比)の値を徐々に変化させながら燃焼圧センサーの出力より燃焼変動率(図示平均有効圧Pmiの変動率)を測定し、リーン限界A/Fを調べる。このリーン限界A/Fについては、実験例1と同様である。
リーン限界A/Fの測定結果を、図9に示す。同図において、符号L1を付した実線で示す折れ線が試料1のスパークプラグについての測定結果であり、符号L2を付した破線で示す折れ線が試料2のスパークプラグについての測定結果である。また、符号L3を付した破線で示す折れ線が試料3のスパークプラグについての測定結果である。また、符号L4を付した一点鎖線で示す折れ線が試料4のスパークプラグについての測定結果である。同図のグラフにおいて、横軸が取付角度βである。また、縦軸がリーン限界A/Fの基準値に対する低下分である。リーン限界A/Fの基準値とは、試料2において、取付角度βが90°のときのリーン限界A/Fである。そして、低下分とは、この基準値に対するリーン限界A/Fの差分である。そして、マイナスが大きいほどリーン限界A/Fが低下していることとなり、着火性が低下することになる。
図9に示すごとく、試料2、試料3、試料4のスパークプラグにおけるリーン限界A/Fをそれぞれ示す折れ線グラフL2、L3、L4は、取付角度βによってリーン限界A/Fが大きく変動している。これは、試料2、試料3、試料4のスパークプラグのリーン限界A/Fが、スパークプラグに対する気流fの方向によって大きく変動することを意味する。換言すれば、試料2、試料3及び試料4についての測定結果は、着火性がスパークプラグの内燃機関への取付姿勢によって大きく変動することを意味している。
特に、取付角度βが0°となる位置においては、リーン限界A/Fが極めて低くなっていることが分かる。つまり、接地電極5の立設部51が火花放電ギャップGに対して気流fの上流側に配置されたときに、リーン限界A/Fが極端に低下し、着火性能が大きく低下するおそれがあることが分かる。
これに対して、試料1のスパークプラグにおけるリーン限界A/Fを示す折れ線グラフL1は、取付角度βが0°においても、リーン限界A/Fが改善されていることを表している。これは、スパークプラグは、取付姿勢に関わらず、充分な着火性を確保することができていることを意味する。それゆえ、試料1のスパークプラグは、取付姿勢に関わらず、着火性を確保することができていることが分かる。
なお、試料3についての測定結果は、試料2についての測定結果とほぼ同様となった。これは、試料3のように、傾斜部52を傾斜させただけでは、取付角度β=0°のときの着火性の向上は困難であることを示している。
また、試料4についての測定結果は、試料2、試料3についての測定結果に比べて、β=0°におけるリーン限界A/Fが多少高い。それゆえ、立設部51の寸法比w/tを1以下とすることにより、取付角度β=0°のときの着火性の向上を多少は望めるともいえる。しかし、β=0°においてリーン限界A/Fが大きく落ち込むことに変わりはない。これに対して、試料1は、取付角度β=0°におけるリーン限界A/Fの落ち込みを大きく抑制できている。
また、試料4についての測定結果は、試料2、試料3についての測定結果に比べて、β=0°におけるリーン限界A/Fが多少高い。それゆえ、立設部51の寸法比w/tを1以下とすることにより、取付角度β=0°のときの着火性の向上を多少は望めるともいえる。しかし、β=0°においてリーン限界A/Fが大きく落ち込むことに変わりはない。これに対して、試料1は、取付角度β=0°におけるリーン限界A/Fの落ち込みを大きく抑制できている。
以上の考察をまとめると、試料1~4についての本実験例の試験結果は、以下のことを示しているといえる。すなわち、立設部51の寸法比w/tを1以下としたうえで、傾斜部52の傾斜角度θを設けることによって、取付角度β=0°のときの着火性の向上を図ることができる。
本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、或いはそれ以下を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に含めるものである。例えば、実施形態1においては、接地電極5に突出部53を設けたものを示したが、接地電極に突出部を設けない構成とすることもできる。
Claims (3)
- 筒状のハウジング(2)と、
該ハウジング(2)の内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
先端部(41)が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極(4)と、
上記ハウジングに接続されると共に上記中心電極との間に火花放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、を有し、
上記接地電極は、上記ハウジングの先端部(21)から先端側に立設する立設部(51)と、該立設部の先端から上記中心電極側へ屈曲して斜め先端側へ延びる傾斜部(52)とを備え、
上記立設部は、該立設部と上記中心電極との並び方向の寸法をtとし、上記並び方向とプラグ軸方向との双方に直交する幅方向の寸法をwとしたとき、w/t≦1、w≦1.9mm、t≦2.3mm、を満たし、
かつ、プラグ軸方向に対する上記傾斜部の傾斜角度θは、30°≦θ≦60°、を満たす、内燃機関用のスパークプラグ(1)。 - w/t≦0.9を更に満たす、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
- 上記接地電極は、上記傾斜部における上記中心電極側を向いた対向面(521)から突出した突出部(53)を有し、該突出部と上記中心電極の先端部との間に、上記火花放電ギャップが形成されている、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
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