JP6274706B2 - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents

内燃機関用のスパークプラグ Download PDF

Info

Publication number
JP6274706B2
JP6274706B2 JP2014106281A JP2014106281A JP6274706B2 JP 6274706 B2 JP6274706 B2 JP 6274706B2 JP 2014106281 A JP2014106281 A JP 2014106281A JP 2014106281 A JP2014106281 A JP 2014106281A JP 6274706 B2 JP6274706 B2 JP 6274706B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug
tip
spark plug
spark
ground electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014106281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015222639A (ja
Inventor
高伸 青地
高伸 青地
柴田 正道
正道 柴田
典晃 西尾
典晃 西尾
香 土井
香 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014106281A priority Critical patent/JP6274706B2/ja
Priority to DE102015108043.5A priority patent/DE102015108043B4/de
Priority to US14/718,783 priority patent/US9234491B2/en
Publication of JP2015222639A publication Critical patent/JP2015222639A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6274706B2 publication Critical patent/JP6274706B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P15/00Electric spark ignition having characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F02P1/00 - F02P13/00 and combined with layout of ignition circuits
    • F02P15/001Ignition installations adapted to specific engine types
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/02Details

Description

本発明は、自動車のエンジン等に用いる内燃機関用のスパークプラグに関する。
自動車のエンジン等の内燃機関における着火手段として用いられるスパークプラグとして、軸方向に中心電極と接地電極とを対向させて火花放電ギャップを形成したものがある。かかるスパークプラグは、火花放電ギャップに放電を生じさせ、この放電により、燃焼室内の混合気に着火している。
ここで、燃焼室内においては、例えばスワール流やタンブル流といった混合気の気流が形成されており、この気流が火花放電ギャップにおいても適度に流れることにより、着火性を確保することができる。
ところが、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢によっては、ハウジングの先端部に接合された接地電極の一部が、気流における火花放電ギャップの上流側に配置されることがある。この場合、燃焼室内の気流が接地電極によって遮られ、火花放電ギャップ付近の気流が停滞するおそれがある。その結果、スパークプラグの着火性が低下するおそれがある。すなわち、内燃機関への取付姿勢によって、スパークプラグの着火性がばらつくという問題が生じるおそれがある。特に近年、希薄燃焼による内燃機関が多く用いられているが、このような内燃機関においては、スパークプラグの取付姿勢によって、燃焼安定性が低下するおそれがある。
また、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢、すなわち周方向についての接地電極の位置を制御することは困難である。これは、ハウジングにおける取付用ネジの形成状態や内燃機関への取り付け作業時におけるスパークプラグの締付度合い等によって、取付姿勢が変化してしまうからである。
そこで、接地電極による気流の阻害を抑制するために、接地電極に穴開け加工を施した構成や、複数の薄い板状部材によって接地電極をハウジングに接合した構成が開示されている(特許文献1)。
特開平9−148045号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の「接地電極に穴開け加工を施した構成」では、接地電極の強度低下を招くおそれがある。また、それを防ぐために接地電極を太く形成すれば、結局、混合気の気流を妨げやすくなる。
また、同じく特許文献1に記載の「複数の薄い板状部材によって接地電極をハウジングに接合した構成」では、接地電極の形状が複雑になり、製造工数も増加し、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筒状のハウジングと、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、
先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極と、
上記ハウジングの先端部から先端側へ突き出すと共に上記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極と、
該接地電極とは異なる位置において上記ハウジングの先端部から先端側へ突出する先端突起部と、を有し、
上記先端突起部は、プラグ周方向において上記接地電極側を向いた平坦な導風面を有し、
プラグ軸方向から見た状態において、上記ハウジングから立設した上記接地電極の立設部のプラグ周方向における中心と上記中心電極の中心点とを結ぶ直線を直線L、上記導風面の延長線を直線Mとし、上記直線Lと上記直線Mとの交点と上記中心電極の中心点との距離をa、上記直線Lと上記直線Mとのなす角度をb、上記ハウジングの直径をDとし、上記距離aは上記接地電極の上記立設部から離れる側を正、近付く側を負としたとき、下記式(1)〜式(4)をすべて満たし、
また、上記中心電極の中心軸と上記直線Lとを含む平面を第1平面とし、プラグ軸方向に直交すると共に上記中心電極の先端を通る平面を第2平面とし、上記第1平面に直交すると共に上記中心電極の先端を軸として上記第2平面に対して角度θ傾斜した平面を第3平面とし、上記角度θは、上記第3平面の先端側面が上記立設部の反対側を向く方向に傾斜する側を正としており、
上記第3平面によって切断されることにより得られる上記接地電極の断面である接地断面と、上記先端突起部の断面である突起断面とを、プラグ軸方向から見たときの、上記中心軸と上記接地断面の外側辺との間の距離をr、上記中心軸と上記突起断面における上記導風面側の外側角部との間の距離をRとしたとき、上記角度θが0〜30°のいずれの場合においても、下記式(5)を満たすことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
b≧−67.8×(a/D)+27.4 ・・・(1)
b≦−123.7×(a/D)+64.5 ・・・(2)
−0.4≦(a/D)≦0.4 ・・・(3)
0°<b≦90° ・・・(4)
0.8≦r/R≦1 ・・・(5)
上記スパークプラグは上記先端突起部を有する。これにより、上記スパークプラグが内燃機関に対してどのような姿勢で取付けられても、火花放電ギャップへ向かう燃焼室内の気流が妨げられることを防ぐことができる。
つまり、例えば、上記接地電極の立設部が火花放電ギャップの上流側に配置された場合において、上流側から上記接地電極の立設部の脇を通過した気流を上記先端突起部によって、火花放電ギャップへ導くことができる。すなわち、上記先端突起部が上記気流のガイドとなり、上記気流を火花放電ギャップに向かって導くことができる(以下において、この機能を適宜「ガイド機能」という。)。そのため、火花放電ギャップ付近の気流の停滞を防ぐことができる。その結果、上記スパークプラグの安定した着火性を確保できる。
そして、特に先端突起部の導風面が、上記式(1)〜式(4)をすべて満たす状態で配置されている。これにより、上記接地電極の立設部が火花放電ギャップの上流側に配置された場合において、上記ガイド機能を効果的に発揮させることができる。すなわち、上記式(1)〜式(4)をすべて満たすことにより、上記先端突起部の導風面が気流を適切に火花放電ギャップへ導くことができる。その結果、内燃機関へのスパークプラグの取付姿勢に関わらず、放電火花を充分に引き伸ばし、着火性を充分に確保することができる。
また、上記先端突起部は、上記ハウジングの先端部から先端側へ突出させて配置した簡易な構成によって実現することができる。つまり、接地電極の形状を特に工夫する必要はなく複雑な形状にする必要もない。
また、接地電極及び先端突起部が、上記角度θが0〜30°のいずれの場合においても、上記式(5)を満たすような状態で構成されている。それゆえ、スパークプラグの先端部において、基端側に向かうベクトル成分を持つ気流が流れたとしても、上記の式(1)〜(4)をすべて満たすことにより、気流を火花放電ギャップに適切に導くことができる。
以上のごとく、本発明によれば、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
実施例1における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例1における、火花放電ギャップと同等のプラグ軸方向位置におけるスパークプラグの断面図。 実施例1における、接地電極の立設部が気流の上流側に配された場合のスパークプラグの先端部の側面図。 図3のIV−IV線矢視断面図。 実施例1における、電極形状要件の説明のためのスパークプラグの先端部の側面図。 実施例1における、電極形状要件の説明のための、プラグ軸方向から見たスパークプラグの先端部の部分断面図。 実施例1における、基端側へ向かうベクトル成分を持つ気流がスパークプラグの先端部へ流れる様子を示す側面説明図。 比較例1における、スパークプラグの先端部の斜視図。 比較例1における、(A)上流側に接地電極の立設部が配されたときの放電の説明図、(B)気流と直交する位置に接地電極の立設部が配されたときの放電の説明図、(C)下流側に接地電極の立設部が配されたときの放電の説明図。 比較例1における、放電長さの比較グラフ。 比較例1における、放電長さとA/F限界との関係を示す線図。 (a)比較例1における、接地電極の立設部が気流の上流側に配された場合の側面説明図、(b)(a)のIX−IX線矢視断面図。 実験例1において用いた、スパークプラグの一例の先端部の断面図。 実験例1において用いた、スパークプラグの他の一例の先端部の断面図。 実験例1における、試験結果を表すグラフ。 実施例2における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例2における、電極形状要件の説明のためのスパークプラグの先端部の側面図。 実施例2における、電極形状要件の説明のための、プラグ軸方向から見たスパークプラグの先端部の部分断面図。 実施例2における、スパークプラグの製造方法の第1工程の説明図。 実施例2における、スパークプラグの製造方法の第2工程の説明図。 実施例2における、スパークプラグの製造方法の第3工程の説明図。 実施例2における、スパークプラグの製造方法の第4工程の説明図。 実施例2における、スパークプラグの製造方法の第5工程の説明図。 実施例2における、スパークプラグの製造方法の第6工程の説明図。 実施例3における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例3における、スパークプラグの先端部の側面図。 実施例4における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例5における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例6における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例7における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例8における、スパークプラグの先端部の側面図。 実施例9における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例9における、火花放電ギャップと同等のプラグ軸方向位置におけるスパークプラグの断面図。 実施例9における、スパークプラグの先端部の側面図。 実施例10における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施例10における、火花放電ギャップと同等のプラグ軸方向位置におけるスパークプラグの断面図。 実施例11における、火花放電ギャップと同等のプラグ軸方向位置におけるスパークプラグの断面図。
上記スパークプラグは、例えば、自動車等の車両用の内燃機関における着火手段として用いることができる。
上記内燃機関用のスパークプラグにおいて、燃焼室へ挿入される側を先端側、その反対側を基端側とする。
また、本明細書において、プラグ軸方向とは、スパークプラグの軸方向を意味し、プラグ径方向とは、スパークプラグの径方向を意味し、プラグ周方向とは、スパークプラグの周方向を意味する。
また、角度θが0〜30°の範囲において、上記式(5)に示すごとく、r/Rは、0.8≦r/R≦1を満たすが、より好ましくは、0.85≦r/R≦1であり、さらに好ましくは、0.9≦r/R≦1である。
また、上記角度θが0°のとき、上記第3平面は、上記第2平面と一致することとなる。この状態は、第3平面が第2平面に対して角度0°傾斜していると表現されるものとする。
また、上述の「上記第3平面によって切断されることにより得られる上記接地電極の断面である接地断面と、上記先端突起部の断面である突起断面とを、プラグ軸方向から見たときの、上記中心軸と上記接地断面の外側辺との間の距離をr、上記中心軸と上記突起断面における上記導風面側の外側角部との間の距離をRとしたとき、上記角度θが0〜30°のいずれの場合においても、下記式(5)を満たす」という要件を、便宜的に「立体形状要件」ということとする。
(実施例1)
上記内燃機関用のスパークプラグの実施例につき、図1〜図7を用いて説明する。
本例のスパークプラグ1は、図1〜図3に示すごとく、筒状のハウジング2と、ハウジング2の内側に保持された筒状の絶縁碍子3と、先端部が突出するように絶縁碍子3の内側に保持された中心電極4とを有する。また、スパークプラグ1は、ハウジング2の先端部から先端側へ突き出すと共に中心電極4との間に火花放電ギャップGを形成する接地電極5とを有する。
接地電極5は、図1、図3に示すごとく、ハウジング2の先端部21から先端側に立設する立設部51と、立設部51の先端から屈曲して、中心電極4の先端部41に対してプラグ軸方向に対向する対向面53を備えた対向部52とを有している。
そして、スパークプラグ1は、接地電極5とは異なる位置においてハウジング2の先端部21から先端側へ突出する先端突起部22を有する。
先端突起部22は、プラグ周方向において接地電極5側を向いた平坦な導風面221を有する。
図2に示すごとく、プラグ軸方向から見た状態において、スパークプラグ1は、以下の条件のもと、以下の関係式(1)〜式(4)をすべて満たす。
すなわち、プラグ軸方向から見た状態において、ハウジング2から立設した接地電極5の立設部51のプラグ周方向における中心と中心電極4の中心点Cとを結ぶ直線を直線L、導風面221の延長線を直線Mとする。そして、直線Lと直線Mとの交点Aと中心電極の中心点Cとの距離をa、直線Lと直線Mとのなす角度をb、ハウジング2の直径をDとする。また、距離aは接地電極5の立設部51から離れる側を正、近付く側を負とする。このとき、a、b、Dは、以下の式(1)〜式(4)のすべての関係を満たす。
b≧−67.8×(a/D)+27.4 ・・・(1)
b≦−123.7×(a/D)+64.5 ・・・(2)
−0.4≦(a/D)≦0.4 ・・・(3)
0°<b≦90° ・・・(4)
そして、上記スパークプラグ1は、さらに以下の条件(立体形状要件)をも満たす。
図6に示すごとく、中心電極4の中心軸Yと直線Lとを含む平面を第1平面P1とする。そして、図5に示すごとく、プラグ軸方向に直交すると共に中心電極4の先端を通る平面を第2平面P2とする。第1平面P1(図5の紙面に平行)に直交すると共に中心電極4の先端を軸として第2平面P2に対して角度θ傾斜した平面を第3平面P3とする。角度θは、第3平面P3の先端側面が立設部51の反対側を向く方向に傾斜する側を正としている。
第3平面P3によって切断されることにより得られる接地電極5の断面である接地断面500と、先端突起部22の断面である突起断面220とを、図6に示すごとく、プラグ軸方向から見たときの、中心軸Yと接地断面500の外側辺501との間の距離をr、中心軸Yと突起断面220における導風面221側の外側角部223との間の距離をRとする。このとき、角度θが0〜30°のいずれの場合においても、下記式(5)を満たす。
0.8≦r/R≦1 ・・・(5)
つまり、角度θが0〜30°の間で第3平面P3の傾斜角度が変化すると、そのとき第3平面P3によって切断されることにより得られる接地断面500と突起断面220とは、その位置や形状が変わりうる。それゆえ、距離r及び距離Rも変わりうる。そのような場合にも、上記式(5)が常に満たされるよう構成されている。ちなみに、本例のスパークプラグ1の場合には、先端突起部22がプラグ軸方向に平行に突出しているため、角度θが0〜30°の間で変化しても、突起断面220の位置や形状は変わらず、距離Rは変わらない。しかし、接地断面500の位置や形状は変わりうるため、距離rが変わりうる。
また、スパークプラグ1は、上記式(1)〜式(4)のすべてを満たすのに加え、更に、以下の式(6)、式(7)の少なくとも一つを満たすことが好ましく、式(6)及び式(7)の双方を満たすのがより好ましい。
b≦−123.4×(a/D)+53.7 ・・・(6)
b≧−123.1×(a/D)+30.0 ・・・(7)
また、更に、下記式(8)を満たすことがより好ましい。
−0.3≦(a/D)≦0.3 ・・・・・(8)
また、図1、図3に示すごとく、先端突起部22は、プラグ軸方向に平行に突出している。また、先端突起部22は、その先端を、接地電極5の先端と同等もしくはそれよりも基端側、かつ絶縁碍子3の先端と同等もしくはそれよりも先端側に位置させている。接地電極5は、立設部51をプラグ軸方向に平行に、対向部52をプラグ径方向に平行にした状態で、配設されている。
図2に示すごとく、先端突起部22は、火花放電ギャップGに最も近いプラグ軸方向位置におけるプラグ周方向幅が、接地電極5よりも小さい。本例の場合には、先端突起部22において、「火花放電ギャップGに最も近いプラグ軸方向位置」とは、火花放電ギャップGと同じプラグ軸方向位置である。それゆえ、火花放電ギャップGと同等のプラグ軸方向位置において、先端突起部22のプラグ周方向幅W2が、接地電極5の立設部51のプラグ周方向幅W1よりも小さい。
また、火花放電ギャップGに最も近いプラグ軸方向位置における先端突起部22の断面形状は、プラグ径方向幅W20がプラグ周方向幅W2よりも長い。本例においては、火花放電ギャップGと同等のプラグ軸方向位置における断面形状において、プラグ径方向幅W20がプラグ周方向幅W2よりも長い。
また、先端突起部22は、プラグ周方向において接地電極5側を向いた導風面221を有する。ここで、「接地電極5側を向く」とは、ハウジング2の先端部21に沿ったプラグ周方向において、接地電極5の立設部51側を向いていることを意味する。そして、プラグ軸方向から見たとき、導風面221の延長線(直線M)は、必ずしも火花放電ギャップG(中心電極4の先端部41)を通過する必要はない。すなわち、直線Mは、上述の式(1)〜式(4)を満たす範囲で、その向きや位置を設定することができる。また、好ましくは、式(6)、式(7)、或いは式(8)をも満たすような向きや位置に直線Mが描かれるように、接地電極5を配置するとよい。
また、図1、図2に示すごとく、先端突起部22は、プラグ軸方向に直交する面による断面の形状が長方形状である、四角柱形状を有する。そして、長方形の長辺を構成する面の一方が、上記導風面221である。
また、本例の各部の寸法及び材質の一例を、以下に示す。
ハウジング2の直径Dは10.2mm、ハウジング2の先端部21における肉厚は1.4mmである。また、先端突起部22のプラグ径方向幅W2は1.9mmであり、プラグ周方向幅W20は1.3mmである。また、接地電極5の立設部51のプラグ周方向幅W1は2.6mmである。
また、中心電極4の先端部41は、絶縁碍子3の先端から軸方向に1.5mm突出している。そして、火花放電ギャップGは1.1mmである。
また、中心電極4の先端部41は、イリジウムからなる貴金属チップによって構成されている。また、ハウジング2及び接地電極5はニッケル合金からなる。
上述の寸法及び材質は、後述の実験例1において用いた試料の具体的寸法及び材質でもある。
ただし、上記スパークプラグ1において、各部の寸法及び材質は、特に限定されるものではない。
なお、本例のスパークプラグ1は、自動車等の車両用の内燃機関に用いられる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記スパークプラグ1は先端突起部22を有する。これにより、スパークプラグ1が内燃機関に対してどのような姿勢で取付けられても、火花放電ギャップGへ向かう燃焼室内の気流が妨げられることを防ぐことができる。
つまり、例えば、図3、図4に示すごとく、接地電極5の立設部51が火花放電ギャップGの上流側に配置された場合において、上流側から接地電極5の立設部51の脇を通過した気流Fを先端突起部22によって、火花放電ギャップGへ導くことができる。すなわち、先端突起部22が気流Fのガイドとなり、気流Fを火花放電ギャップGに向かって導くことができる。そのため、火花放電ギャップG付近の気流Fの停滞を防ぐことができる。その結果、スパークプラグ1の安定した着火性を確保できる。なお、図3、図4において、符号Zにて表す領域は、気流Fのよどみを表す。他の図面においても同様である。
そして、特に先端突起部22の導風面221が、上記式(1)〜式(4)をすべて満たす状態で配置されている。これにより、接地電極5の立設部51が火花放電ギャップGの上流側に配置された場合において、ガイド機能を効果的に発揮させることができる。すなわち、上記式(1)〜式(4)をすべて満たすことにより、先端突起部22の導風面221が気流Fを適切に火花放電ギャップGへ導くことができる。その結果、内燃機関へのスパークプラグ1の取付姿勢に関わらず、放電火花Sを充分に引き伸ばし、着火性を充分に確保することができる。
また、先端突起部22は、ハウジング2の先端部21から先端側へ突出させて配置した簡易な構成によって実現することができる。つまり、接地電極5の形状を特に工夫する必要はなく複雑な形状にする必要もない。
また、接地電極5及び先端突起部22が、上記立体形状要件を満たしている。それゆえ、スパークプラグ1の先端部において、基端側に向かうベクトル成分を持つ気流が流れたとしても、上記の式(1)〜(4)をすべて満たすことにより、気流を火花放電ギャップGに適切に導くことができる。この点につき、以下に説明する。
すなわち、スパークプラグ1の先端部に向かって流れる気流は、必ずしもプラグ軸方向に直交する方向に限られず、図7に示すごとく、プラグ軸方向のベクトル成分を持った気流Fcも生じ得る。そうすると、接地電極5の形状及び位置、並びに先端突起部22の形状及び位置によっては、先端突起部22の導風面221が上記式(1)〜式(4)をすべて満たす状態で配置されたとしても、気流Fcを適切に火花放電ギャップGに導くことが困難となるおそれもある。そこで、プラグ軸方向のベクトル成分を持つ気流Fcとしては、プラグ軸方向に直交する面(第2平面P2)に対して、30°以下の傾斜をもって斜め基端側へ向かうものが考えられる。この斜めの気流Fcに対しても充分に対応できるような導風面221の配置を、上記式(1)〜式(4)によって規定できる条件として、発明者らは、接地電極5及び先端突起部22が上記立体形状要件を満たす状態にあることが重要であることを見出した。それゆえ、上記立体形状要件を満たしたうえで、上記式(1)〜式(4)を満たすことで、先端突起部22がガイド機能を充分に発揮することができる。
また、スパークプラグ1は、上記式(1)〜式(5)に加えて、上記式(6)又は式(7)を更に満たすことによって、より効果的に着火性を向上させることができる。更に好ましくは、スパークプラグ1は、上記式(1)〜式(5)に加えて、上記式(6)及び式(7)の双方を更に満たすことにより、より確実に着火性を向上させることができる。
また、先端突起部22は、その先端を、接地電極5の先端と同等もしくはそれよりも基端側、かつ絶縁碍子3の先端と同等もしくはそれよりも先端側に位置させている。これにより、先端突起部22のガイド機能を確保しつつ、スパークプラグ1のプラグ軸方向における小型化を実現できる。その結果、スパークプラグ1の着火性を確保しつつ、先端突起部22が燃焼室内においてピストンと干渉することを防ぐことができる。
また、先端突起部22のプラグ周方向幅W2は、接地電極5の立設部51のプラグ周方向幅W1よりも小さい。そのため、先端突起部22によって気流Fが遮蔽されることを防ぎやすく、火花放電ギャップG付近の気流の停滞を効果的に防ぐことができる。
また、先端突起部22は、プラグ軸方向に平行に突出している。これにより、先端突起部22に起因する気流のよどみが、火花放電ギャップG付近に形成されることを防ぐことができる。また、先端突起部22の形状を簡素化できるため、簡易な構成のスパークプラグ1を実現できる。
また、先端突起部22の断面形状は、プラグ径方向幅W20がプラグ周方向幅W2よりも長い。これにより、上流側からスパークプラグ1の先端部付近へ向かう気流Fを、先端突起部22によって火花放電ギャップGへ効率的に導きやすく、かつ、先端突起部22が上流側からスパークプラグ1の先端部付近へ向かう気流を妨げにくくなる。つまり、先端突起部22は、接地電極5が火花放電ギャップGの上流側に配された場合において、気流を火花放電ギャップGへ導く機能(ガイド機能)を果たすが、先端突起部22自身が火花放電ギャップGの上流側に配された場合には、その形状によっては火花放電ギャップGへ向かう気流を遮蔽するおそれが考えられる。上述のガイド機能は、先端突起部22のプラグ径方向幅W20が大きいほど発揮されやすく、上述の火花放電ギャップGへ向かう気流を遮蔽する効果は、先端突起部22のプラグ周方向幅W2が大きいほど生じやすい。それゆえ、先端突起部22を、プラグ径方向幅W20がプラグ周方向幅W2よりも大きい形状とすることにより、火花放電ギャップGへ向かう気流の遮蔽を防ぎつつ、火花放電ギャップGへの気流の導入を効率的に行いやすくなる。
以上のごとく、本例によれば、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(比較例1)
本例は、図8〜図11に示すごとく、接地電極95が、立設部951と対向部952とから構成される通常のスパークプラグ9の例である。
図8に示すごとく、接地電極95は、ハウジング92の先端面921から先端側に立設する立設部951と、立設部951の先端から屈曲して、中心電極94の先端部941に対してプラグ軸方向に対向する対向面953を備えた対向部952とを有している。
つまり、スパークプラグ9は、実施例1のような、ハウジング先端部から先端側へ突出した先端突起部22が配置された構成(図1参照)を有しない。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、スパークプラグ9を内燃機関に取り付けて使用する際に、図9(A)〜(C)に示すごとく、スパークプラグ9の取付け向きによって、火花放電ギャップGにおける放電火花Sの放電長さNが大きく変化してしまう。これは、燃焼室における気流Fの方向との関係による。
つまり、図9(A)に示すごとく、接地電極95の立設部951が火花放電ギャップGの上流側に配置されるようにスパークプラグ9が内燃機関に取り付けられた場合には、放電長さNが極めて小さくなる。
一方、図9(B)に示すごとく、火花放電ギャップGに対する接地電極95の立設部951の位置が気流Fの方向に直交する位置に配置されるようにスパークプラグ9が内燃機関に取り付けられた場合には、放電長さNが極めて大きくなる。
また、図9(C)に示すごとく、接地電極95の立設部951が火花放電ギャップGの下流側に配置されるようにスパークプラグ9が内燃機関に取り付けられた場合には、放電長さNは、ある程度大きくなるが、上記図9(B)に示す場合に比べて小さくなる。
なお、ここで、放電長さNとは、スパークプラグの軸方向に対して直交する方向の放電の長さをいうものとする。
上記放電長さNの変動の仕方は、気流Fの流速を15m/sとして、火花放電ギャップGに生じた放電火花Sの放電長さNを測定することにより得られた知見であり、具体的には、図10に示すごとく、それぞれのスパークプラグ9の取付姿勢に応じて放電長さNに大きな差が生じていた。
図10におけるA、B、Cは、それぞれ図9(A)、(B)、(C)に示す取付姿勢における放電長さNのデータを表す。
また、放電長さNとスパークプラグ9の着火性能との関係についても、図11に示すごとく、放電長さNが長いほど、着火性能が向上することが確認されている。ここで、着火性能は、A/F限界、すなわち、混合気に着火することができる空燃比の限界値によって評価したものであり、A/F限界が高いほど(着火可能な混合気が希薄であるほど)着火性能が高いこととなる。
図10、図11から分かるように、比較例1のスパークプラグ9は、内燃機関への取付姿勢によって、着火性能が大きく変動してしまう。
スパークプラグ9における立設部951が火花放電ギャップGの上流側に配置されたときに、放電長さNが極端に短くなり、着火性が低下する要因としては、図12(a)、(b)に示すごとく、立設部951の全領域によって気流Fが遮られ、火花放電ギャップG付近の気流Fが停滞してしまうことが考えられる。より具体的には、同図の符号Zで示す領域である気流Fのよどみの中に、火花放電ギャップGが入ってしまうと、放電火花Sが伸びにくく、充分な放電長さN(図9参照)が得られなくなってしまう。その結果、スパークプラグ9は、安定した着火性能を得ることが困難となる。
(実験例1)
本例は、図13〜図15に示すごとく、実施例1のスパークプラグ1を基本構造とし、距離aおよび角度bをそれぞれ種々変更して、それらの着火性を間接的に評価した例である。
すなわち、上記のごとく、距離aおよび角度bをそれぞれ変更した種々のスパークプラグを、流速20m/sの気流の上流側に接地電極5の立設部51が配置されるように、燃焼室に設置した。すなわち、気流Fとの関係において、図3、図4に示す状態でスパークプラグを設置した。ここで、気流Fの方向に対して直線Lが平行となる。このときの火花放電ギャップGにおける気流の流速を測定した。
火花放電ギャップGにおける気流の流速が小さいと放電長さが短くなるが、放電長さが短くなると着火性が低下することは確認されているため(図11参照)、火花放電ギャップGにおける気流の流速を測定することにより、間接的に着火性を評価することができる。
なお、図13、図14に示したスパークプラグは、実施例1に示したスパークプラグ1に対して、距離aおよび角度bを変更したものの例示であり、これ以外にも種々の位置および向きに先端突起部22を配置した試料を作製し、評価した。
なお、上記試料は、いずれも、上記立体形状要件を満たす構造となっている。
評価結果を、図15に示す。
同図において、横軸がハウジング2の直径Dに対する距離aの比(a/D)、縦軸が角度b[°]を表す。そして、このグラフ中に、各スパークプラグにおけるa/Dとbとの関係をそれぞれプロットした。各プロットは、火花放電ギャップGにおける気流の流速が、20m/s以上のものを二重円形記号、15m/s以上20m/s未満のものを円形記号、10m/s以上15m/s未満のものを三角記号、5m/s以上10m/s未満のものをX字記号、5m/s未満のものをアスタリスク記号にて表した。
なお、気流の流速は、火花放電ギャップGにおける中心電極4の中心軸上の12箇所において測定し、そのうちの最も流速が大きい部分の流速にて評価した。
また、図15において、直線S1が、b=−67.8×(a/D)+27.4、直線S2が、b=−123.7×(a/D)+64.5、直線S5が、b≦−123.4×(a/D)+53.7、直線S6が、b≧−123.1×(a/D)+30.0、をそれぞれ表す。すなわち、上記直線S1、S2、S5、S6をそれぞれ表す等式は、式(1)、式(2)、式(6)、式(7)の不等号をそれぞれ等号に代えたものである。また、図15のグラフの全領域が、式(3)および式(4)にて表される範囲である。
同図において、直線S1と直線S2との間の領域には、二重円形記号、円形記号及び三角記号のみがプロットされ、X字記号やアスタリスク記号は存在していない。その一方で、直線S1と直線S2との間の領域以外に、X字記号やアスタリスク記号が存在する。すなわち、直線S1と直線S2との間の領域にあることによって、流速10m/s以上、すなわちスパークプラグの先端部付近に供給される気流の主流の流速(20m/s)に対して50%以上が確保されている。この結果から、式(1)及び式(2)を満たすことにより、火花放電ギャップGにおける気流の流速を充分に確保することができることが分かる。なお、上記実験の前提として、式(3)および式(4)を満たすことが必要であるため、式(1)〜式(4)のすべてを満たすことによって、火花放電ギャップGにおける充分な気流を確保することができると言える。
また、図15において、直線S1と直線S2との間の領域の中でも、直線S5よりも下の領域においては、二重円形記号及び円形記号のみがプロットされている。その一方で、三角記号は、直線S5よりも上の領域に存在する。すなわち、直線S1と直線S5との間の領域にあることによって、流速15m/s以上、すなわちスパークプラグの先端部付近に供給される気流の主流の流速(20m/s)に対して75%以上が確保されている。この結果から、式(1)〜式(4)に加え、式(6)を更に満たすことにより、火花放電ギャップGにおける気流の流速を向上させることができることが分かる。
さらに、図15において、直線S1と直線S2との間の領域の中でも、直線S6よりも上側の領域にのみ、二重円形記号及び円形記号が集中している。すなわち、流速10m/s以上(主流の流速に対して50%以上)をより確実に得ることができる領域として、直線S1と直線S2との間の領域の中でも、直線S6よりも上側の領域が考えられる。この結果から、式(1)〜式(4)に加え、式(7)を満たすことにより、火花放電ギャップGにおける気流の充分な流速をより確実に得ることができることが分かる。
また、同様の観点から、下記式(8)を更に満たすことにより、より確実に、火花放電ギャップGにおける気流の充分な流速を得ることができると考えられる。
−0.3≦(a/D)≦0.3 ・・・・・(8)
(実施例2)
本例は、図16〜図24に示すごとく、接地電極5の形状を変更したスパークプラグ1の例である。
接地電極5は、立設部51と対向部52とを有するが、本例のスパークプラグ1においては、立設部51と対向部52との間の屈曲部55を略円弧形状に湾曲させて構成している。
本例のスパークプラグ1も、接地電極5及び先端突起部22が、上記立体形状要件を満たすような状態で構成されている。
図17に示すごとく、角度θが30°に近い状態の第3平面P3における接地断面500は、プラグ軸方向から見たとき、図18のように表れる。つまり、θの角度が30°に近づくと、接地断面500は、屈曲部55付近の断面となる。ここで、屈曲部55の形状によっては、距離rが小さくなりすぎて、式(5)すなわち0.8≦r/R≦1を満たさなくなることもありうる。
しかし、本例においては、式(5)を満たすような接地電極5の形状を保っている。そして、そのうえで、実施例1と同様に、本例のスパークプラグ1も、上記式(1)〜式(4)のすべてを満たしている。
本例のスパークプラグ1は、例えば以下のような工程を行うことにより製造することができる。すなわち、まず、図19に示すごとく、中心電極4及び絶縁碍子3を内側に組み付けた状態のハウジング2を用意する(第1工程)。そして、図20に示すごとく、ハウジング2の先端部21に、曲げ加工する前の接地電極5である略四角柱状の電極部材50を溶接する(第2工程)。この溶接は、抵抗溶接によって行うことができる。
次に、図21に示すごとく、電極部材50を曲げ加工することにより、略L字形状の接地電極5を形成する(第3工程)。そして、接地電極5の対向部52と中心電極4との間に、所定の大きさの火花放電ギャップGが形成されるようにする。
次いで、図22に示すごとく、ハウジング2の先端部21における所定の位置に、プラグ径方向に貫通する溝部211を設ける(第4工程)。ここで、溝部211の形成位置は、そこに取り付けるべき先端突起部22と、中心電極4及び接地電極5との位置関係を考慮して決定する。
そして、図23に示すごとく、先端突起部22の基端部を溝部211に嵌入配置し(第5工程)、図24に示すごとく、先端突起部22の基端部と、ハウジング2における溝部211の周囲部分とにおいて、溶接を行う(第6工程)。この溶接は、抵抗溶接によって行うことができる。
また、上記第2工程及び第6工程における溶接は、レーザー溶接によって行うことも可能である。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。また、本例に関する図面には、スパークプラグ1の先端側を、図の下方に向けた状態で表したもの(例えば図16)があり、実施例1に関する図面(例えば図1)とは逆となっているが、表現上の差異であって、この差異は特に技術的な差異を表すものではない。
本例の場合にも、実施例1と同様に、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができる簡易な構成の内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実施例3)
本例は、図25、図26に示すごとく、接地電極5の立設部51のうちプラグ軸方向に平行な領域である軸平行領域510を長くした内燃機関用のスパークプラグ1の例である。
すなわち、本例のスパークプラグ1は、ハウジング2の先端から中心電極4の先端までのプラグ軸方向の距離をh1、軸平行領域510の長さをh2としたとき、下記式(9)を更に満たす。
h2≧h1+Rtan30° ・・・(9)
なお、Rは、実施例1(図6)、実施例2(図18)にも示した、距離Rと同義である。ただし、実施例1及び実施例2においては角度θが0〜30°の間で変化したとき距離Rが変化しうるのに対し、本例の場合、角度θが0〜30°の間で変化しても距離Rが変化しない。
特に、本例においては、軸平行領域510を長くするとともに、接地電極5の対向面53に接地突起部54を設けている。そして、接地突起部54を長くすることで、接地突起部と中心電極4の先端部41との間の火花放電ギャップGを適切な大きさに保ちつつ、上記軸平行領域510を長くしている。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保することができるスパークプラグ1を、より確実に得ることができる。すなわち、上記式(9)を満たすことにより、上記接地断面500の位置が、第2平面P2に対する第3平面P3の傾斜が0°≦θ≦30°の範囲において、変化しない。それゆえ、0°≦θ≦30°の範囲において、上記式(5)におけるr/Rの値がほとんど変わらない。その結果、上記式(1)〜式(4)を満たしていることにより得られる「内燃機関に対する取付姿勢に関わらず安定した着火性を確保できる」という効果を、より確実に得ることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例も、図27に示すごとく、接地電極5の立設部51の軸平行領域510を長くした内燃機関用のスパークプラグ1の例である。
ただし、本例のスパークプラグ1は、接地電極5に接地突起部(図25における符号54)を設けていない。一方、接地電極5は対向部52を、立設部51側から中心軸側へ向かうほど基端側へ向かうように傾斜している。これにより、火花放電ギャップGを適切な大きさに保ちつつ、上記軸平行領域510を長くしている。
その他は、実施例3と同様の構成を有し、同様の作用効果を奏する。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例3において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例3と同様の構成要素等を表す。
(実施例5)
本例も、図28に示すごとく、接地突起部(図25における符号54)を設けずに、接地電極5の立設部51の軸平行領域510を長くした内燃機関用のスパークプラグ1の例である。
そして、本例のスパークプラグ1は、接地電極5を略U字形状に形成している。すなわち、接地電極5の対向部52を、プラグ軸方向の基端側へ向かって屈曲し、その端部を中心電極4の先端部41に、プラグ軸方向から対向させている。これにより、火花放電ギャップGを適切な大きさに保ちつつ、上記軸平行領域510を長くしている。
その他は、実施例3と同様の構成を有し、同様の作用効果を奏する。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例3において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例3と同様の構成要素等を表す。
(実施例6)
本例は、図29に示すごとく、先端突起部22が部分的に湾曲した状態のスパークプラグ1の例である。
すなわち、本例においては、先端突起部22は、ハウジング2の先端部21からプラグ軸方向に平行に突出するとともに、火花放電ギャップGと略同等の高さあたりから、中心軸側へ湾曲してなる。また、プラグ周方向から見たとき、先端突起部22は、接地電極5に沿うように湾曲している。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、θが0〜30°の全体にわたって、距離Rを距離rとの比率(r/R)が大きく変化しないため、上記立体形状要件を具備しやすくなる。その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例7)
本例は、図30に示すごとく、先端突起部22は、先端側へ向かうほど中心電極4の中心軸Yに近づくように傾斜しているスパークプラグ1の例である。
特に、本例のスパークプラグ1は、長手方向の全体にわたって先端突起部22がプラグ軸方向に対して傾斜している。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、θが0〜30°の全体にわたって、距離Rと距離rとの比率(r/R)が大きく変化しにくいため、上記立体形状要件を具備しやすくなる。その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、本例においては、長手方向の全体にわたって先端突起部22がプラグ軸方向に対して傾斜している例を示したが、先端突起部22の長手方向の一部をプラグ軸方向に対して傾斜させてもよい。その一例として、上述の実施例6の構成がありうる。
(実施例8)
本例は、図31に示すごとく、接地電極5の接地突起部54の一部を、対向部52から立設部51と反対側へはみ出すように、対向部52に配置した例である。
接地突起部54は、例えば設置電極5の対向部52に、貴金属チップを溶接によって接合することにより構成することができる。
その他は、実施例1と同様の構成を有し、同様の作用効果を奏する。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
(実施例9)
本例は、図32〜図34に示すごとく、先端突起部22に、ひねり部222を設けた例である。
すなわち、先端突起部22は、ハウジング2の先端部21と接合される基端部と、導風面221を構成する部分との間のプラグ軸方向位置に、ひねり部222を有する。先端突起部22は、それぞれ断面長方形状の四角柱形状の素材を、その中心軸の周りに、ひねり部222において約90°ひねった形状を有する。
そして、ひねり部222よりも先端側に、それぞれ導風面221が形成されている。ひねり部222は、火花放電ギャップGよりも基端側に形成されていることが好ましい。これにより、導風面221を、火花放電ギャップGの全体にわたるプラグ軸方向位置に形成することができる。更に、ひねり部222は、絶縁碍子3の先端よりも基端側に形成されていることがより好ましい。
そして、火花放電ギャップGに最も近いプラグ軸方向位置における先端突起部22の断面形状は、図33に示すごとく、プラグ径方向幅W20がプラグ周方向幅W2よりも長い。本例において、上記断面形状は、火花放電ギャップGと同等のプラグ軸方向位置における先端突起部22の断面形状であり、これらの形状が、W20>W2の関係を有する。つまり、先端突起部22は、導風面221をそれぞれ形成した部分が、W20>W2となっている。
また、先端突起部22は、導風面221を形成した部分において、ハウジング2の先端部21の内周面よりも内周側に突出しているが、外周側には突出していない。そして、ひねり部222よりも基端側においては、プラグ径方向幅よりもプラグ周方向幅の方が大きい。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、先端突起部22における、ひねり部222よりも基端側の部分は、プラグ径方向幅よりもプラグ周方向幅の方が大きい。これにより、先端突起部22は、ハウジング2の先端部21に対して、広い接合面をもって接合することができる。それゆえ、ハウジング2に対する先端突起部22の接合強度を向上させることができる。
その一方で、導風面221が形成された部分においては、プラグ径方向幅W20がプラグ周方向幅W2よりも長い。そのため、導風面221の面積を大きくして、ガイド機能を向上させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例10)
本例は、図35、図36に示すごとく、プラグ軸方向に直交する平面による先端突起部22の断面形状を三角形状とした例である。すなわち、先端突起部22は、三角柱形状を有する。
本例においては特に、上記断面形状が正三角形状である。そして、三角形状の一辺に対応する先端突起部22の一つの面に、導風面221が形成されている。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、先端突起部22に広い面積の導風面221を形成しつつ、ハウジング2の先端部21から、プラグ径方向の内側及び外側に、先端突起部22がはみ出ることを防ぎやすい。これにより、横飛び火の問題や内燃機関への取付性の問題を防ぎつつ、先端突起部22のガイド機能を向上させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例11)
本例は、図37に示すごとく、先端突起部22の形状を、断面長方形状の四角柱形状とし、長方形の短辺に対応する面を、導風面221とした例である。
この場合、先端突起部22の導風面221を構成する長方形の短辺の延長線が、直線Mとなる。そして、これに基づいて、式(1)〜式(4)を少なくとも満たすように、先端突起部22がハウジング2に配設されている。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
なお、先端突起部22の形状は、上述した実施例1〜実施例11に示したものに限らず、種々の形状を採用することができる。
1 内燃機関用のスパークプラグ
2 ハウジング
21 (ハウジングの)先端部
22 先端突起部
220 突起断面
223 外側角部
3 絶縁碍子
4 中心電極
41 (中心電極の)先端部
5 接地電極
50 接地断面
501 外側辺
51 立設部
G 火花放電ギャップ
P1 第1平面
P2 第2平面
P3 第3平面

Claims (5)

  1. 筒状のハウジング(2)と、
    該ハウジング(2)の内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
    先端部(41)が突出するように上記絶縁碍子(3)の内側に保持された中心電極(4)と、
    上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突き出すと共に上記中心電極(4)との間に火花放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
    該接地電極(5)とは異なる位置において上記ハウジング(2)の先端部(21)から先端側へ突出する先端突起部(22)と、を有し、
    上記先端突起部(22)は、プラグ周方向において上記接地電極(5)側を向いた平坦な導風面(221)を有し、
    プラグ軸方向から見た状態において、上記ハウジング(2)から立設した上記接地電極(5)の立設部(51)のプラグ周方向における中心と上記中心電極(4)の中心点(C)とを結ぶ直線を直線L、上記導風面(221)の延長線を直線Mとし、上記直線Lと上記直線Mとの交点(A)と上記中心電極(4)の中心点(C)との距離をa、上記直線Lと上記直線Mとのなす角度をb、上記ハウジング(2)の直径をDとし、上記距離aは上記接地電極(5)の上記立設部(51)から離れる側を正、近付く側を負としたとき、下記式(1)〜式(4)をすべて満たし、
    また、上記中心電極(4)の中心軸(Y)と上記直線Lとを含む平面を第1平面(P1)とし、プラグ軸方向に直交すると共に上記中心電極(4)の先端を通る平面を第2平面(P2)とし、上記第1平面(P1)に直交すると共に上記中心電極(4)の先端を軸として上記第2平面(P2)に対して角度θ傾斜した平面を第3平面(P3)とし、上記角度θは、上記第3平面(P3)の先端側面が上記立設部(51)の反対側を向く方向に傾斜する側を正としており、
    上記第3平面(P3)によって切断されることにより得られる上記接地電極(5)の断面である接地断面(50)と、上記先端突起部(22)の断面である突起断面(220)とを、プラグ軸方向から見たときの、上記中心軸(Y)と上記接地断面(50)の外側辺(501)との間の距離をr、上記中心軸(Y)と上記突起断面(220)における上記導風面(221)側の外側角部(223)との間の距離をRとしたとき、上記角度θが0〜30°のいずれの場合においても、下記式(5)を満たすことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
    b≧−67.8×(a/D)+27.4 ・・・(1)
    b≦−123.7×(a/D)+64.5 ・・・(2)
    −0.4≦(a/D)≦0.4 ・・・(3)
    0°<b≦90° ・・・(4)
    0.8≦r/R≦1 ・・・(5)
  2. 下記式(6)を更に満たすことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
    b≦−123.4×(a/D)+53.7 ・・・(6)
  3. 下記式(7)を更に満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
    b≧−123.1×(a/D)+30.0 ・・・(7)
  4. 上記ハウジングの先端から上記中心電極(4)の先端までのプラグ軸方向の距離をh1、上記立設部(51)のうちプラグ軸方向に平行な領域である軸平行領域(510)の長さをh2としたとき、下記式(9)を更に満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
    h2≧h1+Rtan30° ・・・(9)
  5. 上記先端突起部(22)は、先端側へ向かうほど上記中心電極(4)の中心軸(Y)に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
JP2014106281A 2014-05-22 2014-05-22 内燃機関用のスパークプラグ Active JP6274706B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014106281A JP6274706B2 (ja) 2014-05-22 2014-05-22 内燃機関用のスパークプラグ
DE102015108043.5A DE102015108043B4 (de) 2014-05-22 2015-05-21 Zündkerze für eine Brennkraftmaschine
US14/718,783 US9234491B2 (en) 2014-05-22 2015-05-21 Spark plug for internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014106281A JP6274706B2 (ja) 2014-05-22 2014-05-22 内燃機関用のスパークプラグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015222639A JP2015222639A (ja) 2015-12-10
JP6274706B2 true JP6274706B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=54431962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014106281A Active JP6274706B2 (ja) 2014-05-22 2014-05-22 内燃機関用のスパークプラグ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9234491B2 (ja)
JP (1) JP6274706B2 (ja)
DE (1) DE102015108043B4 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6299515B2 (ja) * 2014-08-05 2018-03-28 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5650687A (en) * 1994-03-01 1997-07-22 Van Den Bogaert; Bernard Ground electrodes for ignition plugs
JPH09148045A (ja) * 1995-11-24 1997-06-06 Harumitsu Matsushita 点火プラグ
JP5208033B2 (ja) 2009-03-30 2013-06-12 株式会社日本自動車部品総合研究所 スパークプラグ
JP5593236B2 (ja) 2010-02-09 2014-09-17 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ
JP2013004412A (ja) 2011-06-20 2013-01-07 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ
JP5970224B2 (ja) * 2011-07-11 2016-08-17 株式会社日本自動車部品総合研究所 内燃機関用のスパークプラグ
JP5804966B2 (ja) 2012-02-17 2015-11-04 株式会社日本自動車部品総合研究所 内燃機関用のスパークプラグ
JP2014106281A (ja) 2012-11-26 2014-06-09 Canon Inc 速度検出装置及び駆動機構制御装置
JP5826156B2 (ja) 2012-12-10 2015-12-02 株式会社日本自動車部品総合研究所 内燃機関用のスパークプラグ

Also Published As

Publication number Publication date
US20150337792A1 (en) 2015-11-26
DE102015108043B4 (de) 2023-06-07
US9234491B2 (en) 2016-01-12
DE102015108043A1 (de) 2015-11-26
JP2015222639A (ja) 2015-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9371806B2 (en) Spark plug for internal combustion engine
JP5826156B2 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
JP5804966B2 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
JP5896890B2 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
JP2017079171A (ja) 内燃機関用のスパークプラグ及びそれを取り付けた点火装置
JP5600641B2 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
JP5970224B2 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
JP6274706B2 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
JP5667936B2 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
US20170279248A1 (en) Spark plug for an internal combustion engine
WO2017169930A1 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
JP6299515B2 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
JP6731298B2 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
JP6376839B2 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
JP4465296B2 (ja) スパークプラグ
WO2017170276A1 (ja) 内燃機関用のスパークプラグ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6274706

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250