JP6731230B2 - 内燃機関用のスパークプラグ及びそれを取り付けた点火装置 - Google Patents
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該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(12)と、
先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極(2)と、
該中心電極との間に火花放電ギャップ(G)を形成する接地電極(3)と、を有し、
該接地電極は、上記ハウジングの先端部から先端側へ立設した立設部(31)と、該立設部からプラグ径方向の内側へ屈曲して延設され、上記中心電極とプラグ軸方向(Z)に対向する対向部(32)と、を有し、
該対向部の基端面(320)は、プラグ軸方向に直交する平面上に形成された平坦面(321)と、上記平坦面から上記対向部の幅方向の端部に向かうにつれて、上記中心電極からプラグ軸方向に遠ざかる後退面(322)と、を有し、
上記立設部から上記対向部が延設される方向を延設方向(Y)としたとき、上記後退面は、上記対向部の上記基端面における上記延設方向の一部の領域にのみ形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
内燃機関用のスパークプラグ及びそれを取り付けた点火装置に係る実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。
本実施形態の内燃機関用のスパークプラグ1は、図1に示すごとく、筒状のハウジング11と、ハウジング11の内側に保持された筒状の絶縁碍子12と、中心電極2と、接地電極3と、を有する。中心電極2は、先端部が突出するように絶縁碍子12の内側に保持されている。接地電極3は、中心電極2との間に火花放電ギャップGを形成する。
火花放電ギャップGよりも上流側においては、横方向Xに沿って気流Fが流れる。そして、スパークプラグ1を燃焼室15に対して上記の姿勢で取り付けたことによって、混合気が火花放電ギャップGを通過する際、混合気の気流Fは、平坦面321及び後退面322に沿って滑らかに流れる。そのため、混合気の気流Fは、火花放電ギャップGを通過する際、下流側に向かうにつれて徐々に先端側に向って曲げられる。そして、火花放電ギャップGの下流側においては、混合気の気流Fは、略プラグ軸方向Zに沿って、先端側に向って流れるようになる。
中心電極2と接地電極3との間に所定の電圧を印加することにより、火花放電ギャップGに火花放電が生じる。ここで、図7に示すごとく、初期の放電火花Sは、中心電極2と、接地電極3の平坦面321との間において生じやすい。すなわち、中心電極2と接地電極3における平坦面321との距離が最も小さくなるため、中心電極2と、接地電極3の平坦面321との間が、火花放電の起点となりやすい。
内燃機関用のスパークプラグ1において、対向部32の基端面320は、平坦面321と後退面322とを有する。それゆえ、横方向Xにおける平坦面321に対する後退面322の位置が、火花放電ギャップGを通過する混合気の下流側となるような向きに、スパークプラグ1を燃焼室15に配置することにより、スパークプラグ1から混合気への着火性を向上させることができる。
本実施形態は、図10、図11に示すごとく、実施形態1に対して、後退面322の形状を変更した実施形態である。すなわち、本実施形態において、後退面322は、平坦面321に対して傾斜する平面によって構成されている。そして、後退面322は、横方向Xにおける平坦面321と反対側の端部に向かうにつれて、中心電極2からプラグ軸方向Zに遠ざかるように傾斜している。つまり、本実施形態において、後退面322は、湾曲しておらず、平面状に形成されている。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
本例は、接地電極3の形状が互いに異なる3つのスパークプラグを用意し、それらの着火性を評価した例である。各スパークプラグの着火性は、A/F限界の値の測定によって調べた。
ここで、A/F限界とは、正常な燃焼が行われるための限界の空燃比をいい、A/F限界の値が大きいほど、燃焼性能に優れていると言える。なお、本例において、正常な燃焼とは、燃焼変動率が5%以下であることを意味する。燃焼変動率とは、図示平均有効圧Pmiの(標準偏差/平均)×100%で示されるものである。
本実施形態は、図13、図14に示すごとく、後退面322を、対向部32に一対設けた実施形態である。すなわち、本実施形態において、対向部32の基端面320は、平坦面321と、その横方向Xの両側に設けられた後退面322とからなる。接地電極3は、プラグ軸方向Z及び縦方向Yから見たとき、いわゆる左右対称な形状を有する。
その他、実施形態1と同様である。
さらに、接地電極3の体積を小さくしやすい。それゆえ、放電火花から混合気へ着火されることにより生じた火炎の熱が接地電極3に奪われることによる冷却損失を抑制することができる。その結果、混合気への着火性を一層向上させやすい。
その他、実施形態2と同様の作用効果を有する。
11 ハウジング
12 絶縁碍子
2 中心電極
3 接地電極
31 立設部
32 対向部
320 基端面
321 平坦面
322 後退面
G 火花放電ギャップ
Z プラグ軸方向
Claims (6)
- 筒状のハウジング(11)と、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(12)と、
先端部が突出するように上記絶縁碍子の内側に保持された中心電極(2)と、
該中心電極との間に火花放電ギャップ(G)を形成する接地電極(3)と、を有し、
該接地電極は、上記ハウジングの先端部から先端側へ立設した立設部(31)と、該立設部からプラグ径方向の内側へ屈曲して延設され、上記中心電極とプラグ軸方向(Z)に対向する対向部(32)と、を有し、
該対向部の基端面(320)は、プラグ軸方向に直交する平面上に形成された平坦面(321)と、上記平坦面から上記対向部の幅方向の端部に向かうにつれて、上記中心電極からプラグ軸方向に遠ざかる後退面(322)と、を有し、
上記立設部から上記対向部が延設される方向を延設方向(Y)としたとき、上記後退面は、上記対向部の上記基端面における上記延設方向の一部の領域にのみ形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)。 - 上記後退面は、上記中心電極側に凸の曲面状を呈している、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
- 上記平坦面と上記後退面との境界線(B)は、上記中心電極の先端面(221)とプラグ軸方向に重なっている、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
- 上記平坦面は、上記中心電極の先端面(221)における半分以上の領域とプラグ軸方向に重なっている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
- 上記後退面は、上記幅方向における上記平坦面と反対側の端部が、プラグ軸方向における対向部の中心位置よりも先端側に位置するよう形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグを内燃機関に取り付けてなる点火装置(10)であって、上記スパークプラグは、上記対向部の幅方向における上記平坦面に対する上記後退面の位置が、上記火花放電ギャップを通過する混合気の気流(F)の下流側となるような向きに配されている、内燃機関用の点火装置。
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