JP2002289186A - 電解二酸化マンガン粉末およびその製造法 - Google Patents
電解二酸化マンガン粉末およびその製造法Info
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Abstract
用される広い比表面を有する電解二酸化マンガン粉末と
その製造法を提供する。 【解決手段】最大粒子径が100μm以下、1μm以下
の粒子の個数が15%未満で、かつそのメジアン径が2
0μm以上60μm以下の範囲にある電解二酸化マンガ
ン粉末であって、該粉末をX線源としてCrKαを用い
た測定において、ミラー指数(110)である回折面の
半価幅が3.5°未満であるもの。2価マンガンの濃度
が20g/l〜80g/l、硫酸濃度が20g/l未
満、温度が90℃以上である硫酸マンガンと硫酸の水溶
液を電解液として、電解電流密度が50A/m2以上の
範囲で電解を行ない、陽極上に電析した二酸化マンガン
析出物を剥離し、粉砕・分級する。
Description
乾電池、特にアルカリマンガン乾電池において、正極活
物質として使用される電解二酸化マンガンの特定性状を
有する電解二酸化マンガン粉末およびその製造法に関す
る。
ンガン乾電池またはアルカリマンガン乾電池の正極活物
質として知られており、保存性に優れかつ安価であると
いう利点を有する。
質として用いるアルカリマンガン乾電池は、重負荷での
放電特性に優れていることから電子カメラ、携帯用テー
プレコーダー、携帯情報機器、さらにはゲーム機や玩具
にまで幅広く使用され、近年急速にその需要が伸びてき
ている。しかしながら、アルカリマンガン乾電池は、放
電電流が大きくなるに従い正極活物質である電解二酸化
マンガン粉末の利用される量が低下し、また放電電圧が
低下するために放電容量が大きく損なわれるという課題
がある。言い換えると、大電流を使用する機器にアルカ
リマンガン乾電池を用いると充填されている正極活物質
である電解二酸化マンガンが十分に使用されず使用時間
が短くなるという欠点を有している。
ン(MnO2)の放電反応は以下の反応式(2)で放電
する。
液であるアルカリ水溶液中の水から供給されるH+(プ
ロトン)を消費しながら進行する。また、この電解二酸
化マンガン粉末粒子は微小結晶の集合体からなり、粒子
表面で反応式(2)で生成したMnOOHからH+(プ
ロトン)が電解二酸化マンガン粉末粒子内部へ拡散しさ
らに放電が進行する。すなわち、電解二酸化マンガンの
放電反応に際しては電解二酸化マンガンが電解液中のH
+と反応をする必要があると共に、反応したH+(プロ
トン)を速やかに電解二酸化マンガン粉末粒子内部に拡
散する必要がある。
いられるアルカリ乾電池における電解二酸化マンガンの
利用効率が低下すると言う課題の最も有効な解決手段
は、放電反応生成物であるMnOOHからH+(プロト
ン)を電解二酸化マンガン粒子内部へ速やかに拡散を行
うことである。この電解二酸化マンガン粒子内部へのH
+(プロトン)拡散は粉末を構成する微小結晶内部及び
微小結晶間でその拡散スピードが減速されると考えられ
る。すなわち、電解二酸化マンガン粉末粒子を構成する
微小結晶を大きくすることによりH+(プロトン)の電
解二酸化マンガン粒子内部での拡散を及び微小結晶間の
拡散の障害を取り除き、ひいては電解二酸化マンガンの
利用効率を増加させることになる。
小結晶の大きさは、以下に示す関係式(3)よりX線回
折図形の110回折面の半価幅により測定される。 D=(0.94×λ)/((π/180)×Φ×cos((π/180)×(2 θ/2))) (3) (ここでDは単位がÅであり、電解二酸化マンガン粉末
粒子を構成する微小結晶の大きさを表す。λはX線源C
rKαの波長で1.5405Å、Φは110回折面の半
価幅で角度(°)、2θは110回折面の回折角(°)
を表す) 関係式(3)より、半価幅Φが小さいほど電解二酸化マ
ンガン粉末粒子を構成する微小結晶サイズが大きいこと
は明らかである。
ガン乾電池用途の電解二酸化マンガン粉末は、X線源と
してCuKαを用いた測定においてミラー指数が(11
0)である回折面の半価幅が重要であり、またその値が
小さいことが望まれていた。しかしながら、従来の電解
二酸化マンガン粉末のX線源としてCuKαを用いた測
定においてミラー指数が(110)である回折面の半価
幅は高々4°程度であり、大電流放電における充分な利
用効率を得ることが困難であった。
ルカリマンガン乾電池の正極活物質として使用される際
には、電解二酸化マンガン粉末を円盤状またはリング状
に加圧成形した粉末成形体として電池正極とする。
構成する微小結晶が大きくなることで緻密な粉末とする
ことができ、粉末成形密度が大きくなると考えられる。
リマンガン乾電池の正極活物質として使用される電解二
酸化マンガン粉末粒子を構成する微小結晶サイズが大き
く、高い結晶性を有する電解二酸化マンガン粉末とその
製造法を提供することを目的とするものである。
重ねた結果、粉末粒子を構成する微小結晶サイズが大き
く、高い結晶性を有する電解二酸化マンガン粉末の発明
を完成するに至った。さらに、この電解二酸化マンガン
粉末を製造するに当たっては、電解二酸化マンガンの電
解工程において電解温度、電解液濃度の電解条件を検討
した結果その製造法を完成するに至った。
末は、最大粒子径が100μm以下、1μm以下の粒子
の個数が15%未満で、かつそのメジアン径が20μm
以上60μm以下の範囲にある電解二酸化マンガン粉末
であって、X線源としてCuKαを用いた測定において
ミラー指数が(110)である回折面の半価幅が3.5
°未満である電解二酸化マンガン粉末である。
に加圧成形した場合の粉末成形体密度ρが以下の関係式
(1)の範囲にある電解二酸化マンガン粉末である。
成形体を作製する際の圧力(ton/cm2)で、1≦
P≦3である。) また、電解二酸化マンガン粉末の製造方法は、2価マン
ガンの濃度が20g/l〜80g/l、硫酸の濃度が2
0g/l未満、温度が90℃以上である硫酸マンガンと
硫酸の水溶液を電解液として、陽極と陰極を備えた電解
槽内で、電解電流密度が50A/m2以上の範囲で電解
を行い、陽極上に電析固着した電解二酸化マンガン析出
物を剥離して得られる塊状の電解二酸化マンガンを粉砕
した後、分級することによる。
る。
マンガン乾電池の正極活物質として使用される際には、
電解二酸化マンガン粉末に導電性を付与するためにカー
ボン等を加えた混合粉末を円盤状またはリング状に加圧
成形した粉末成形体として電池正極とする。これをさら
に、電池を構成する円筒状のニッケル鍍金を施した鉄製
の電池缶に挿入して電池を構成する。
の最大粒子径、1μm以下の粒子の個数、メジアン径を
定めているのは以下に述べる理由による。
ンガン粉末では、100μmを越えるサイズの粉末が存
在すると、電池缶内を傷つける結果、電池缶に施した鍍
金を破損し露出した鉄と反応してガス発生などの原因と
なる。さらに電池負極となる亜鉛と、電池正極となる電
解二酸化マンガン粉末を加圧成形してなる粉末成形体
を、電気的に絶縁するためのセパレータの破損を招き、
正極活物質である電解二酸化マンガン粉末と電池負極で
ある亜鉛が直接接触することになり電池の保存中に自己
放電を生じ容量低下を招く。
するためのカーボンとの接触が不十分となりその個数が
15%以上では利用できる電解二酸化マンガンの量が大
きく損なわれることになる。
は電解二酸化マンガン粉末の全表面積が低下し反応性が
悪くなる。さらにメジアン径が20μm未満の電解二酸
化マンガン粉末は充填性が大きく損なわれる。
ンガン粉末は、最大粒子径は100μm以下、1μm以
下の粒子の個数が15%未満、メジアン径は20μm以
上60μm以下であることが必要である。
ンガン粉末では、最大粒子径と1μm以下の粒子の個
数、さらにはメジアン径の規定が重要である。本発明の
電解二酸化マンガン粉末の粒度については以下に述べる
方法により測定した。
メジアン径の測定法)本発明の製造法で製造された電解
二酸化マンガン粉末を分散懸濁した溶液にレーザー光を
照射し、その散乱光により測定する光散乱法(日機装社
製、商品名:マイクロトラック)を用いて電解二酸化マ
ンガン粉末の粒子径と個数の測定を行った。この方法で
は、分散懸濁した電解二酸化マンガン粉末の粒子径を測
定し、電解二酸化マンガンの最大粒子径と1μm以下の
粒子の個数およびメジアン径を測定した。
ガン乾電池用途には、電解二酸化マンガン粉末粒子を構
成する微小結晶のサイズを表す、X線源としてCuKα
を用いた測定においてミラー指数が(110)である回
折面の半価幅が重要である。本発明の電解二酸化マンガ
ン粉末はこのミラー指数が(110)である回折面の半
価幅が3.5°未満となる高い結晶性を備えており、以
下に述べる本発明の電解二酸化マンガン粉末のX線回折
での半価幅を測定する方法により確認した。また、粉末
成形体密度ρを測定した。
の製造法で製造された電解二酸化マンガン粉末を1g採
取し、アルミニュウム製の測定冶具に入れた後、CuK
αを線源とするX線回折測定装置(マックサイエンス社
製X線発生装置および測定装置)にて走査速度0.04
°/3秒間の速さで、回折角10°から80°まで行
い、チャート紙上よりミラー指数が(110)である回
折面のピーク高さ及びピーク幅からその半価幅を読み取
り測定を行った。
造法で製造された電解二酸化マンガン粉末を5g採取
し、直径2cmの円筒状の金型に入れて、上下方向より
1ton/cm2または3ton/cm2の圧力で加圧し
得られたそれぞれの粉末成形体の厚みを測定し、さらに
円盤状粉末成形体の直径から粉末成形体体積を算出し、
粉末成形体の体積と重量から粉末成形体密度ρを求める
方法により測定した。
は、1ton/cm2または3ton/cm2の異なる成
形圧力で円盤状粉末成形体を作成し粉末成形体ρを求め
た結果、1ton/cm2の成形圧力において粉末成形
体密度ρが3.0g/cm3より高い粉末成形体密度ρ
を有し、3ton/cm2の成形圧力においては粉末成
形体密度ρが3.6g/cm3より高い粉末成形体密度
ρを有しており、以下に示す関係式(1)の範囲にある
電解二酸化マンガン粉末である。
成形体を作製する際の圧力(ton/cm2)で、1≦
P≦3である。) さらに、本発明の製造法においては、2価マンガン(M
n2+)の濃度が60g/l〜80g/l、硫酸の濃度
が20g/l未満、温度が90℃以上である硫酸マンガ
ンと硫酸の水溶液を電解液として、陽極と陰極を備えた
電解槽内で、電解電流密度が50A/m2以上の範囲で
電解を行い、陽極上に電析固着した電解二酸化マンガン
析出物を剥離して得られる塊状の電解二酸化マンガンを
粉砕した後、分級することにより電解二酸化マンガン粉
末を製造する。これは以下に述べる理由による。
(4)に従い電解により陽極上に析出する。
少ない場合は、陽極上へのMn2+供給不足が発生する
結果、電解電圧の上昇を引き起こし陽極上で酸素発生を
招き効率が低下する。
合には電解二酸化マンガン中に構造の異なるβ−MnO
2が生成する。
にMn2+濃度が20g/lより低い場合には電解二酸
化マンガン中にアルカリ電位の低いβ−MnO2が生成
する。さらに硫酸濃度60g/lより高い場合において
は電解電圧の上昇を引き起こし陽極上で酸素発生を招き
効率が低下する。
解液濃度よりさらに広い範囲で電解生成可能であるが、
本発明の電解二酸化マンガン粉末が高い結晶性をもつ電
解二酸化マンガン粉末を得るためには、電解液中のMn
2+濃度と硫酸濃度を規定する必要があり、その範囲は
2価マンガン(Mn2+)の濃度が20g/l〜80g
/l、硫酸の濃度が20g/l未満である。
以上、及び電解電流密度は50A/m2以上で行うこと
が必須である。この理由は、電解温度が90℃未満、お
よび電解電流密度が80A/m2未満の場合は電解二酸
化マンガン粉末の比表面積が不十分であり、本発明の目
的を達成することができないからである。
酸化マンガンの電解製造における陽極板はチタンを用い
ているが、他のチタン合金、鉛板、黒鉛板であっても適
用できることはいうまでもない。また電極上に析出した
電解二酸化マンガンは衝撃により剥離することから、耐
衝撃性の優れたチタンあるいはチタン合金がより望まし
い。
粗粉砕としてジョークラッシャーにより1辺が3cmか
ら5cmの塊状物に粉砕し、さらに微粉砕を行うために
ロール粉砕機により粉砕を行う。その後乳鉢によりさら
に粉砕を行った。さらに必要に応じて乾式ボールミル粉
砕も併用した。
ッシャー以外にジャイレートクラッシャー等での粉砕も
可能である。さらに乳鉢による粉砕の他に湿式ボールミ
ル粉砕、臼(ミル)粉砕などが適用可能であることは言
うまでもない。また分級方法においてはふるいによる他
に粉砕して得られた電解二酸化マンガン粉末をさらに純
水中に分散し沈降粉末をろ過し70℃気流中で乾燥を行
うことにより微粉末をさらに除去することが出来るので
より好ましい。さらに、特にアルカリマンガン乾電池用
途に限っては、電解二酸化マンガン粉末をさらにNa2
CO3あるいはNaOH水溶液中にて中和し水洗・乾燥
が行われるがそのような操作が行われる場合であっても
本発明が適用でき、これらに限定されるものではない。
説明する。
た内容積20リットルの電解槽に陽極としてチタン板、
陰極として黒鉛板をそれぞれ向かい合うように懸垂せし
め、電解槽上部より硫酸マンガン溶液を補給する為の管
を設けたものを使用した。
い、この溶液を前記電解槽に注入しながら、電解するに
際して、電解中の電解液の組成が2価マンガン濃度70
g/l、硫酸濃度15g/lとなるように調整し、電解
槽の温度を95℃に保ち、電流密度80A/m2で行っ
た。
電着した陽極チタン板を取りだし純水にて洗浄後、陽極
チタン板上に析出固着した電解二酸化マンガンを打撃に
より剥離し、得られた塊状物をジョークラッシャーによ
り粗粉砕しさらにロールミル粉砕機により細かく粉砕
し、その後乳鉢により粉砕を行った後、目開き200メ
ッシュのふるいにて分級し、電解二酸化マンガン粉末を
得た。
ン粉末の粒度は、溶媒を純水として粉末を懸濁しそこに
レーザー光を照射する光散乱法(日機装社製、商品名:
マイクロトラック)を用いて測定した結果、最大粒子径
が90μmでかつ1μm以下の粒子の個数が5%で、か
つそのメジアン径が55μmであった。
し、アルミニュウム製の測定冶具に入れた後、CuKα
を線源とするX線回折測定装置(マックサイエンス社製
X線発生装置および測定装置)にて走査速度0.04°
/3秒の速さで、回折角10°から80°まで行い、チ
ャート紙上よりミラー指数が(110)である回折面の
ピーク高さ及びピーク幅からその半価幅の測定を行った
結果、3.1°であった。
g採取し、直径2cmの円筒金型に入れ上下より1to
n/cm2加圧して成形した粉末成形体の厚さを測定
し、成形圧1ton/cm2で成形した粉末成形体密度
ρを算出した。さらに、該粉末を別に5g採取し、直径
2cmの円筒金型に入れ上下より3ton/cm2加圧
して成形した粉末成形体の厚さを測定し成形圧3ton
/cm2で成形した粉末成形体密度ρを算出した。
密度ρは、成形圧力Pが1ton/cm2の場合3.1
2g/cm3,3ton/cm2の場合3.70g/cm
3であった。
子径、1μm以下の粒子の個数、メジアン径、ミラー指
数が(110)である回折面の半価幅、粉末成形体密度
の測定結果を表1に示す。
いても、電解二酸化マンガン製造条件および測定結果を
同様に表1に示す。
の方法で電解二酸化マンガンを製造した。測定結果を表
1に示す。
l、電解温度を90℃、電解電流密度を60A/m2と
した以外は実施例1と同様な方法でおこない、さらにボ
ールミルによる乾式粉砕を12時間おこない電解二酸化
マンガン粉末を得た。その結果を表1に示す。
の方法で電解二酸化マンガンを製造した。測定結果を表
1に示す。
でおこない、さらにボールミルによる乾式粉砕を12時
間おこない電解二酸化マンガン粉末を得た。その結果を
表1に示す。
で電解二酸化マンガン粉末を得た。その結果を表1に示
す。
でおこない、さらにボールミルによる乾式粉砕を24時
間おこない電解二酸化マンガン粉末を得た。その結果を
表1に示す。
された電解二酸化マンガン粉末はいずれも、最大粒子径
が100μm以下、1μm以下の粒子の個数が15%未
満、メジアン径が20μm以上60μm以下であり、い
ずれも、ミラー指数が(110)である回折面の半価幅
は3.1°未満である。さらに、1ton/cm2及び
3ton/cm2で成形した場合の粉末成形体密度ρは
全て以下に示す関係式(1)の範囲にあることが分か
る。
成形体を作製する際の圧力(ton/cm2)で、1≦
P≦3である。) 一方、比較例1乃至3において作製された電解二酸化マ
ンガン粉末は、いずれも最大粒子径が100μm以下で
あるが、比較例1は1μm以下の粒子の個数が21%で
あり、比較例3はメジアン径が15μmであり、ミラー
指数が(110)である回折面の半価幅は、いずれも
3.5°以上であり本発明の半価幅よりも大きい。本発
明の電解二酸化マンガン粉末のミラー指数が(110)
である回折面の半価幅は、電解温度が高いものが小さ
く、より望ましくは95℃以上の電解温度により作製さ
れることが望ましい。
二酸化マンガン粉末及びその製造法により得られた電解
二酸化マンガン粉末は、ミラー指数が(110)である
回折面が従来になく小さい半価幅を有し、顕著で特有の
電解二酸化マンガン粉末であって、特にアルカリマンガ
ン乾電池に用いることによってアルカリマンガン乾電池
の大電流放電容量を著しく向上することが期待出来る。
またその製造法は経済性にすぐれ、著しく生産性を向上
することが出来る。
Claims (3)
- 【請求項1】最大粒子径が100μm以下、1μm以下
の粒子の個数が15%未満で、かつそのメジアン径が2
0μm以上60μm以下の範囲にある電解二酸化マンガ
ン粉末であって、該粉末を、X線源としてCrKαを用
いた測定において、ミラー指数が(110)である回折
面の半価幅が3.5°未満である電解二酸化マンガン粉
末。 - 【請求項2】請求項1記載の電解二酸化マンガン粉末で
あって、該粉末5gを直径2cmの円盤状に圧力Pで成
形した場合の粉末成形体密度ρが以下の関係式(1)の
範囲にある電解二酸化マンガン粉末。 ρ>(0.3×P+2.7) (1) (ここでρは粉末成形体密度(g/cm3)、Pは粉末
成形体を作製する際の圧力(ton/cm2)で、1≦
P≦3である。) - 【請求項3】電解二酸化マンガン粉末を製造するに際
し、2価マンガンの濃度が20g/l〜80g/l、硫
酸の濃度が20g/l未満、温度が90℃以上である硫
酸マンガンと硫酸の水溶液を電解液として、陽極と陰極
を備えた電解槽内で、50A/m2以上の範囲の電解電
流密度で電解を行い、陽極上に電析固着した電解二酸化
マンガン析出物を剥離して得られる塊状の電解二酸化マ
ンガンを粉砕した後、分級することを特徴とする請求項
1乃至2記載の電解二酸化マンガン粉末の製造法。
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---|---|---|---|
JP2001085960A JP4899246B2 (ja) | 2001-03-23 | 2001-03-23 | 電解二酸化マンガン粉末およびその製造法 |
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