JPS62172665A - 乾電池用マンガン酸化物 - Google Patents

乾電池用マンガン酸化物

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JPS62172665A
JPS62172665A JP61015230A JP1523086A JPS62172665A JP S62172665 A JPS62172665 A JP S62172665A JP 61015230 A JP61015230 A JP 61015230A JP 1523086 A JP1523086 A JP 1523086A JP S62172665 A JPS62172665 A JP S62172665A
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manganese
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Kazuaki Yamamura
山村 和昭
Ryohei Ishikawa
石川 遼平
Yutaka Tsukuda
築田 裕
Hiroshi Ochiai
弘 落合
Masanori Niiyama
正徳 新山
Takahiro Miyashita
孝洋 宮下
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    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は乾電池用マンガン酸化物に関する。更に詳しく
は、特定のX線回折ピークを有する化成二酸化マンガン
に、同じく特定のX線回折ピークを有する大杯二酸化マ
ンガンを混合することを特徴とする、活性で放電特性の
良好な乾電池用マンガン酸化物に関する。
従来の技術 マンガン酸化物、特に二酸化マンガンは乾電池の主材料
のなかで減極材として使用されるが、その性状が乾電池
の性能、例えば放電寿命等に極めて大きな影響を及ぼす
ことから、乾電池の設計において非常に大きなファクタ
ーとなっている。
各種電池の中で、特にマンガン乾電池は従来から広範に
利用されてきたが、これは二酸化マンガン鉱石が比較的
安価でかつ大量に天然物として入手できたことによるも
のと思われる。しかしながら、近年において、天然鉱石
から良質の乾電池用マンガン酸化物を得ることが次第に
困難になってきており、その結果良質の二酸化マンガン
を人工的に作製しようとの試みが多数なされてきている
その最も良く知られた例として、電解二酸化マンガンを
挙げることができる。この電解二酸化マンガンは、通常
硫酸マンガンを陽極酸化して得られ、主としてガンマ(
T)タイプ間口0□からなる結晶相を有するものであっ
て(添付第6図のX線スペクトルチャート(d)参照)
、一般に減極材としては最適のものとされている。
しかしながら、電解二酸化マンガンを得るためには電解
酸化工程が必須であり、多大の電力を要するので、製品
のコストが高く、またエネルギー消費が著しい等の点で
問題である。そこで、製品としての電池特性をできる限
り犠牲にすることなく、更に経済性の良い技術の開発が
望まれている。
最近では、乾電池用として、不活性の天然二酸化マンガ
ンを化学処理して高活性化した活性二酸化マンガンや、
化学的方法によってマンガン鉱石やマンガン塩から化成
二酸化マンガンを合成する試みがなされている。
そのような化成二酸化マンガンの例としては、本発明者
らの特開昭60−170891号明細書に記載のものを
挙げることができ、これは以下のような方法で製造する
ことができる。
即ち、マンガン鉱石またはマンガン塩を400℃以上の
温度で焙焼後、酸処理を施して二酸化マンガンとし、該
二酸化マンガンを重質化して得ることができる。
特に、マンガン鉱石を焙焼・酸処理して得られた化成二
酸化マンガンは、安価な乾電池用減極材として用いるこ
とができるが、二酸化マンガンの品位は、電解二酸化マ
ンガンが91〜92%であるのに対して、75〜82%
程度と低(、また二酸化マンガン利用率の高い軽放電性
能において、電解二酸化マンガンに及ばない。以下、本
明細書においてマンガン鉱石を焙焼・酸処理して得られ
た比較的品位の低いマンガン酸化物を化成二酸化マンガ
ンという。
すなわち、乾電池の放電における二酸化マンガンの利用
率は、一般に型成型(低抵抗)において35〜40%で
あるのに対して、軽放電(高抵抗)では80〜〜100
%に達し、乾電池陽極合剤中に含まれる二酸化マンガン
の大半が放電に使われる。したがって軽放電においては
、二酸化マンガンの品位が電池性能と密接な関連を有す
ることになる。
一般に、低品位の二酸化マンガンの軽放電性能を改善す
る方法としては、これと品位の高い電解二酸化マンガン
とを混合する方法が採用されている。しかしながら、前
述したように電解二酸化マンガンは、高価なマンガン酸
化物であり、製品である乾電池の価格もまた高くなって
しまうという欠点を有する。
発明が解決しようとする問題点 上述したように、従来の乾電池用マンガン酸化物は解決
すべき種々の欠点を有しており、価格および電池性能の
観点から、軽放電性能を改善することは、極めて重要な
課題である。
電池性能の観点からみると上記のように電解二酸化マン
ガンあるいはこれと低品位二酸化マンガンとの混合物に
よって目的を達成することは可能であるが、電解二酸化
マンガンを使用する限り価格の点では著しく不利である
。従って、低品位の二酸化マンガンあるいは化成二酸化
マンカ一ンを使用して、実用レベル以上のあるいは電解
二酸化マンガンもしくはこれと低品位生成物との混合物
と同程度もしくはそれ以上の製品を得ることが経済的観
点からは最も望ましい。
そこで本発明の目的は、高活性で特に軽負荷放電性能に
ふいて優れた性能を発揮し、且つ電解二酸化マンガンを
使用した場合と比較して著しく安価な乾電池用マンガン
酸化物を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明の発明者等は、上記問題点を解決すべく種々研究
を重ね、検討した結果、特定のX線回折ピークを示す化
成二酸化マンガンと特定のX線回折ピークを有する天然
二酸化マンガンとを組合せることが上記目的達成のため
に極めて有効であることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明の乾電池用マンガン酸化物は、X線源にC
uKα線を用いたX線回折による回折線におイr12.
8°、18゜1’ 、 22.4°、28.8” 、3
4.7°、37、1’  、37.6° 、38.8”
  、41.9° 、42.6’ 、44.1° 、4
9.8°、56.1” 、57.4°、60.0’ 、
65.6’および68.8°近傍に特有のピークを有す
る化成二酸化マンガンと、同法による回折線において9
.4°、■2.3°、18.?°、22.4°、28.
6°、34.7°、37.1°、38.8’ 、42.
6°、44.1°、56.1°、57.4°、65.6
°、68.8°近傍に特有のピークを有する天然二酸化
マンガンとからなることを特徴とする。このような組合
せにより、軽負荷放電性能が大巾に改善され、低価格化
が可能となる。
同様な効果は、また上記2つの成分からなる混合物に、
電解二酸化マンガン、化学合成二酸化マンガンおよび上
記天然二酸化マンガンのピークのうち9,4°、12.
3”および18.7’近傍以外のピークを有する天然二
酸化マンガンからなる群から選ばれる少なくとも1種を
添加した場合にも達成することができ、このような態様
も本発明の範囲にはいる。
本発明の乾電池用マンガン酸化物において、X線回折ピ
ークで、回折線が約9.4°、12.3°、18,7°
、22.4” 、28.6” 、34.7°、37.1
’ 、38.8’ 、42.6°、44、1” 、56
.1’ 、57.4°、65.6°、68.8°に特有
のピークを有する天然二酸化マンガンの例としては、特
にアフリカのガボン産のものを挙げることができる。回
折線のうち、22.4°、34.7°、37.1°、3
8.8” 、42.6°、44.1°、56.1°、5
7.4°、65.6°、68.8°にそれぞれ回折ピー
クを有するものは、ガンマ(T)型−MnO2と称され
るものであり、電気化学的にきわめて活性な二酸化マン
ガンである。
さらに、9.4” 、12J°、18.7°にそれぞれ
回折ピークを有するものは、(Mn、Ca)MnsOz
 @ 4820と称されるものであり、本発明のマンガ
ン酸化物の奏する効果の主因と考えられるマンガン酸化
物である。28.6°に示される回折ピークは、ベータ
(β)型Mn0zの最強ピークであり、電気化学的には
不活性の二酸化マンガンであるが、結晶性が良いため小
量台まれていてもきわめて鋭い回折ピークとなって現わ
れる。
これら3種のマンガン酸化物は、該鉱石中に−定の比率
できわめて安定に存在しており、鉱石そのものの価格も
安く、かつ広範に存在している。
一方、同様に、12,8°、18.1’ 、22.4”
 、28.8″′、34、7’ 、37.1’ 、37
.6’ 、38.8’ 、41.9°、42.6°、4
4.1°、49.8°、−56,1°、 57.4” 
、60.0°、65.6″、68.8°付近に回折ピー
クを有する化成二酸化マンガンは、本発明者らにより別
途特許出願されている方法によって得ることができる(
特願昭60−170891号明細書参照)。
即ち、マンガン鉱石またはマンガン塩を400℃以上の
温度で焙焼後、酸処理を施して二酸化マンガンとし、該
二酸化マンガンを重質化して得ることができる。
ここで原料として用いられるマンガン鉱石としてはMn
02(軟マンガン鉱) 、MnC0a(菱マンガン鉱)
、MnzOs、Mn、0.等を主成分とするものが好ま
しく、またマンガン塩としてはMn5O<、MnC0a
、Mn (N 03) 2等が用いられる。
一般に、マンガン酸化物およびMnC0aは、自戒雰囲
気で加熱することにより、400〜500℃付近からM
n2O3となり、さらに800〜1000℃付近からM
n2O3はMn、O,となる。又、Mn5O,は850
℃で分解してMn+Osとなり、さらに530〜940
℃で加熱すると酸化されてMn20:+を生成する。
また、軟マンガン鉱(Mn02)を用いる場合には、還
元焙焼を行ない、Mn20*またはMn、O,とする。
このように焙焼により得られたMn2O3またはMn5
CLをIイ2SO,,1]C1、I−I N 03等の
酸を用いて、所定の温度および酸濃度にて酸処理を施す
ことにより二酸化マンガン(MnO2)が得られる。
以上のような手続きに従って本発明の意図する乾電池用
マンガン酸化物の成分である化成二酸化マンガンを得る
ことができるが、必要により焙焼後の酸処理の段階で、
カリウム、脈石成分、重金属成分等を除き、より電気的
に有利なマンガン酸化物とすることができる。
この酸処理は、通常0.5〜6N程度の酸溶液を用い、
60〜95℃にて30−120分程度行われる。この処
理条件は特に臨界的ではなく、粉砕マンガン鉱石、マン
ガン塩の粒度、処理量等の条件によって変化する。
例えば、硫酸処理により二酸化マンガンを主成分とする
固形分と、可溶性の硫酸マンガン含有溶液とが得られる
が、不純物の大部分は後者の溶液中に残される。固形分
はそのまま最終製品して回収する。勿論十分に水洗し、
可溶性のカリウム、重金属を除去する。また、K等によ
る汚染の心配のないアルカリ、例えばNH,OHなどで
中和した後水洗し乾燥することもできる。
かくして得られる二酸化マンガンを次いで重質化する。
この重質化は酸処理後の二酸化マンガンを粉末状態で、
加圧下にロールプレスすることにより平板状に圧縮成形
した後、所望の粒度に粉砕することにより行う。
本発明の酸化マンガンは、かくして得た化成二酸化マン
ガンを、同様に粉砕して所定の粒度に調節した天然二酸
化マンガンおよび/またはその他の上記成分の少なくと
も1種と混合して得ることができる。尚、重質化はこれ
ら成分の混合後に一括して行うこともできる。
作用 かくして、本発明に従えば、化成二酸化マンガンに特定
のX線回折ピークを有する天然二酸化マンガンを混合す
ることにより、軽放電性能を大幅に改善できるものであ
る。第1図は、該二酸化マンガンのX線回折パターンを
示したものであり、第2図は、本発明のこのような効果
の1例を示すものである。該図のデータは、混合比率と
、軽放電性能の1例である10オーム連続放電持続時間
との関係を示し、本発明に係る化成二酸化マンガン単味
すなわち100%では44.0時間、ガボン産天然二酸
化マンガン単味で32.0時間、おのおのを混合すると
全混合比率で性能が大幅に改善されることを示している
。一般に、高性能の二酸化マンガンと低性能の二酸化マ
ンガンを混合すると、混合した比率に従い直線的(図中
点線にて表示)に性能が低下することが良く知られてい
る。しかしながら、本発明の二酸化マンガン混合物によ
れば、直線的に低下することなく、該直線の上方に凸と
なった曲線を示し、性能は全混合比率で改善されること
がわかる。
さらに、本発明に係る乾電池用マンガン酸化物に、1種
以上の電解二酸化マンガン、化学合成二酸化マンガンお
よびX線回折による回折線で約22,4°、34.7’
 、37.1’ 、38.8°、42.6’ 、44.
1” 、56.1°、57.4°、65.6°、68.
88 ”に回折ピークを有する天然二酸化マンガンを添
加・混合しても本発明に係る乾電池用二酸化マンガンの
性能は十分に達成される。添加・混合できる重量比率に
ついては、特に制約はないが、価格および製造コストの
面から少ないことが好ましい。
前述したように、電解二酸化マンガンは、乾電池用二酸
化マンガンとしての品位およびこれを用いて得られる電
池の放電特性の点で優れており、これを他の二酸化マン
ガンに混合すれば、電池の軽放電特性が改善されること
は明らかである。例えば、電解二酸化マンガンに、ガボ
ン産の天然二酸化マンガンを混合して所望の性能とする
ことは広く一般に行なわれており、その1例を第3図に
示した。該図で明らかなごと(、混合して得られる電池
性能は、混合比率に従い、はぼ直線的に変化し、その放
電持続時間も長い。
しかしながら、電解二酸化マンガンは化成二酸化マンガ
ンと比較して著しく高価であり、得られる乾電池製品も
高価なものとなってしまうという欠点を有している。従
って、既に述べたように化成二酸化マンガンに添加すべ
きマンガン酸化物は価格的に安価なものであることが望
まれる。
しかしながら、全ての低価格のマンガン酸化物が有効で
あるというわけではなく、例えば、多数の天然二酸化マ
ンガンの中で、比較的埋蔵量が多く、価格も安いことか
ら一部で電池用二酸化マンガンとして使用されているメ
キシコ産の天然二酸化マンガンと本発明に係る化成二酸
化マンガンと混合した場合には、第4図に示すごとく、
その電池性能が混合比率に従って、直線的に変化するだ
けであり、しかも放電持続時間の絶対値も本発明の酸化
マンガンと比較して低くなっている。
かくして、本発明によるマンガン酸化物は、かかる特性
を利用して、例えば、最も生産景の多いマンガン乾電池
等の減極材として有効に利用することができ、軽放電特
性を改善し得ると共に、価格の面でも十分満足し得るも
のとなる。
実施例 以下に本発明の方法を実施例に基づき具体的に説明する
が、本発明の範囲はこれら実施例により何等制限されな
い。
実施例1 マンガン鉱石を5mm以下に破砕後、大気中で800℃
の温度下に1時間焙焼して、マンガン酸化物を得た。該
マンガン酸化物を2N−H,SO,と1.5時間反応さ
せて酸処理を行なった。得られた固形物を、水洗した後
、NH,OH希薄溶液でpt+を7.5にし、更に12
0℃で乾燥し、X線源にCuKαを用いたX線回折によ
り回折線を求めたところ、約12.8°、18°、lo
、22.4°、28.8°、34.7’″、37.1°
、37.6” 、38.8°、41.9” 、42.6
°、44.1°、49.8°、56.1” 、57.4
°、60.0” 、65.6°、68.8°に特有のピ
ークを有する化成二酸化マンガンが得られた。
尚、X線分析の際X線源としてCuKαを用いると、X
線敗乱の影響により、回折ピークのベースラインが高く
なり、ピークの判定が困難となるため、フィルター的役
割を果すモノクロメータを使用した。ただし、モノクロ
メータを使用しても回折ピークの角度は変らない。測定
電圧30KV、電流15m A sフルスケール400
cpsで測定した。
かくして得られたマンガン酸化物を次いでロール方式の
プレス機にかけ、5トン/cdの圧力で2度プレスして
重質化し、100メツシユより小さい粒度に粉砕した。
次に、ガボン産の天然二酸化マンガンをロールクラッシ
ャーと振動ボールミルで粉砕し、−200メツシユの粒
度とした。
かくして得られた化成二酸化マンガンとガボン産の天然
二酸化マンガンを重量比率100対0,90対10.8
0対20.70対30.60対40.50対50.40
対60゜30対70.20対80.10対90.0対1
00テ強制攪拌型混合機を用いて混合して各々9.6K
gの乾電池用マンガン酸化物を得た。
それぞれの混合比率のマンガン酸化物をJIS−に14
67号に記載されている乾電池試作試験法に準拠して単
一型乾電池を各々300ケづつ作製した。
放電試験は、20±2℃の温度下で、抵抗10オームの
下で連続放電を行ない、放電終止電圧(0,9ボルト)
までの放電持続時間を測定した。結果を第2図に示す。
尚、かかる混合物につきみられる一般的傾向を点線で示
した。
実施例2〜7 実施例1と同様に以下の第1表および第2表に示すよう
な原料を用い二酸化マンガン混合物を得、同様に電池を
作製し、その特性を評価した。尚、実施例2は参考例で
あり、実施例3および4は比較例である。
実施例1を含めて実施例7までの試験方法ならびに結果
を第1表、第2表および第6図に示す。
ここで、本発明による効果の表現方法として、混合比率
に従い弓形に性能が改善される場合を「弓形現象が有る
」と称し、また単に直線的に変化する場合を「弓形現象
が無い」と称することとした。
発明の効果 以上詳しく述べたように、本発明の乾電池用マンガン酸
化物によれば、安価な天然二酸化マンガンを混合するこ
とにより化成二酸化マンガンの軽放電性能を改善するこ
とが可能であり、ひいては製品となるマンガン乾電池の
コストを大幅に引き下げることが、可能となる。
以上により、本発明のマンガン乾電池用マンガン酸化物
は工業的に極めて有用なものであると言える。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のマンガン酸化物において有用な化成
二酸化マンガン(a)と天然二酸化マンガンら)のX線
回折ピークを示す図であり、第2図は、化成二酸化マン
ガンとガボン産の天然二酸化マンガンの混合比率と、乾
電池放電持続時間との関係を示したグラフであり、 第3図は、電解二酸化マンガンとガボン産の天然二酸化
マンガンの混合比率と、乾電池放電持続時間との関係を
示したグラフであり、 第4図は、化成二酸化マンガンとメキシコ産の天然二酸
化マンガンの混合比率と、乾電池放電持続時間との関係
を示したグラフであり、第5図は、電解二酸化マンガン
とメキシコ産の天然二酸化マンガンの混合比率と、乾電
池放電持続時間との関係を示したグラフであり、第6図
は、実施例において用いた種々のマンガン酸化物のX線
回折パターンを示す図であり、それぞれ、本発明に係る
化成二酸化マンガン(a)、本発明に係るガボン産天然
二酸化マンガンら)、メキシコ産天然二酸化マンガン(
C)、国際共通試料No、17電解二酸化マンガン(d
)国際共通試料Nα12化学合成二酸化マンガン(e)
を示すものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)X線源にCuKα線を用いたX線回折による回折
    線において12.8°、18.1°、22.4°、28
    .8°、34.7°、37.1°、37.6°、38.
    8°、41.9°、42.6°、44.1°、49.8
    °、56.1°、57.4°、60.0°、65.6°
    および68.8°近傍に特有のピークを有する化成二酸
    化マンガンと、同法による回折線において9.4°、1
    2.3°、18.7°、22.4°、28.6°、34
    .7°、37.1°、38.8°、42.6°、44.
    1°、56.1°、57.4°、65.6°、68.8
    °近傍に特有のピークを有する天然二酸化マンガンとか
    らなる乾電池用マンガン酸化物。
  2. (2)上記化成二酸化マンガンが軟マンガン鉱、菱マン
    ガン鉱、Mn_2O_3、Mn_3O_4、MnCO_
    3、Mn(NO_3)の少なくとも1種を400°以上
    の温度で焙焼した後、酸処理して得られたものであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の乾電池用マ
    ンガン酸化物。
  3. (3)上記天然二酸化マンガンがガボン産天然二酸化マ
    ンガンであることを特徴とする特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の乾電池用マンガン酸化物。
  4. (4)X線源にCuKα線を用いたX線回折による回折
    線において12.8°、18.1°、22.4°、28
    .8°、34.7°、37.1°、37.6°、38.
    8°、41.9°、42.6°、44.1°、49.8
    °、56.1°、57.4°、60.0°、65.6°
    および68.8°近傍に特有のピークを有する化成二酸
    化マンガンと、同法による回折線において9.4°、1
    2.3°、18.7°、22.4°、28.6°、34
    .7°、37.1°、38.8°、42.6°、44.
    1°、56.1°、57.4°、65.6°、68.8
    °近傍に特有のピークを有する天然二酸化マンガンとの
    混合物と、電解二酸化マンガン、化学合成二酸化マンガ
    ンおよび前記天然二酸化マンガンの9.4°、12.3
    °、18.7°付近の回折線以外のピークを有する天然
    二酸化マンガンからなる群から選ばれる少なくとも1種
    を含むことを特徴とする乾電池用マンガン酸化物。
  5. (5)上記化成二酸化マンガンが軟マンガン鉱、菱マン
    ガン鉱、Mn_2O_3、Mn_3O_4、MnCO_
    3、Mn(NO_3)の少なくとも1種を400°以上
    の温度で焙焼した後、酸処理して得られたものであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の乾電池用マ
    ンガン酸化物。
  6. (6)上記天然二酸化マンガンがガボン産天然二酸化マ
    ンガンであることを特徴とする特許請求の範囲第4項ま
    たは第5項記載の乾電池用マンガン酸化物。
JP61015230A 1986-01-27 1986-01-27 乾電池用マンガン酸化物 Granted JPS62172665A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002289186A (ja) * 2001-03-23 2002-10-04 Tosoh Corp 電解二酸化マンガン粉末およびその製造法

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