JP2002133878A - 不揮発性記憶回路および半導体集積回路 - Google Patents

不揮発性記憶回路および半導体集積回路

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JP2002133878A
JP2002133878A JP2000322782A JP2000322782A JP2002133878A JP 2002133878 A JP2002133878 A JP 2002133878A JP 2000322782 A JP2000322782 A JP 2000322782A JP 2000322782 A JP2000322782 A JP 2000322782A JP 2002133878 A JP2002133878 A JP 2002133878A
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voltage
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writing
erasing
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Hiroyuki Tanigawa
博之 谷川
Toshihiro Tanaka
利広 田中
Yutaka Shinagawa
裕 品川
Yoshiki Kawajiri
良樹 川尻
Masamichi Fujito
正道 藤戸
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Hitachi Solutions Technology Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のフラッシュメモリ内蔵マイクロコンピ
ュータは、書込みパルスをCPUが管理する方式であ
り、CPUが素子の特性や電源電圧に関してワーストケ
ースを想定して終了時間を決定することとなるため無駄
な待ち時間が多く発生するとともに、CPUとメモリと
の間の通信に伴なうオーバーヘッド時間も所要時間に含
まれてしまうという課題があった。 【解決手段】 書込みや消去、読出しなどの基本的な動
作を指示するための制御レジスタ(CRG)や昇圧回路
(31)の電圧が所望のレベルに到達したか否かを検知
する昇圧電圧到達検知回路(32)や書込み電圧や消去
電圧の印加時間を計時する回路(21,34)、書込
み、消去が終了したことを検知する回路(22,35)
を設け、制御レジスタに動作指示を設定するだけで自動
的に各動作が進行させ、動作終了後に制御レジスタに設
けられた終了フラグ(FLAG)をセットして終了を知
らせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に書込み消
去可能な不揮発性メモリにおける書込みおよび消去の制
御方式および昇圧回路の制御方式に適用して有効な技術
に関し、例えばブロック単位で一括してデータの消去が
可能なフラッシュメモリおよびそれを内蔵したマイクロ
コンピュータに利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】フラッシュメモリは、コントロールゲー
トおよびフローティングゲートを有する2層ゲート構造
のMOSFETからなる不揮発性記憶素子を使用してい
る。従来、フラッシュメモリにおける書き込み方式に
は、FNトンネル現象を利用する方式とホットエレクト
ロンを利用する方式とがある。FNトンネル現象を利用
する方式は、コントロールゲートと基板(もしくはウェ
ル領域)との間またはコントロールゲートとソースまた
はドレインとの間に電圧を印加してFNトンネル現象を
利用してフローティングゲートに電荷を注入または放出
してしきい値を変化させる方式である。一方、ホットエ
レクトロンを利用する方式は、コントロールゲートに高
電圧を印加した状態でソース・ドレイン間に電流を流し
てチャネルで発生したホットエレクトロンをフローティ
ングゲートに注入してしきい値を変化させる方式であ
る。
【0003】FNトンネルによる書込み方式は書込み電
流が小さいため例えば128バイトのようなワード線単
位での書込みが可能であり、一括書込みができるという
利点がある。一方、ホットエレクトロンによる書込み方
式は書込み電流が大きくなるのでワード線単位の一括書
込みは困難であり、1バイトのような単位での書込みが
行なわれている。FNトンネルによる書込み方式を採用
する場合の記憶素子は、耐圧との関係で微細化が困難で
あり集積度が上がらない。そのため、大容量化する上で
はホットエレクトロンによる書込み方式の方が有利であ
る。
【0004】なお、いずれの書込み方式を採用する場合
も、フラッシュメモリにおけるデータの消去は、ブロッ
ク単位すなわちウェル領域やソース線を共通にする複数
のセクタに対して同時に行なわれるように構成されるこ
とが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ホット
エレクトロンによる書込み方式を採用したフラッシュメ
モリにおいて、書込み所要時間を短縮する技術について
詳しく検討した。
【0006】従来、フラッシュメモリを内蔵したマイク
ロコンピュータ(以下、フラッシュ内蔵マイコンと称す
る)におけるフラッシュメモリの書込みおよび消去の制
御は、CPUがフラッシュコントロール回路内の制御レ
ジスタの書込みビットや消去ビットを設定して書込みま
たは消去を開始させ、CPUがプログラムで時間を管理
して適当な時間が来たときに前記書込みビットや消去ビ
ットを解除して書込み動作や消去動作を終了させる方式
が採用されていた。上記のような、例えばワード線単位
1セクタ(例えば128バイト)同時に書込みを行なう
FNトンネルによる書込み方式を採用したフラッシュ内
蔵マイコンにおいては、書込み電圧を印加する時間がC
PUの動作周期に比べて充分に長いため、CPUが時間
管理する上記のような制御方式でも有効であった。また
フラッシュメモリに書込み制御等行うコントローラと内
蔵してパッケージングされる、いわゆる単体フラッシュ
メモリであっても、コントローラが同様の時間管理を行
っていた。
【0007】しかしながら、ホットエレクトロンによる
書込み方式を採用したフラッシュ内蔵マイコンにおいて
は、前述のように選択中のセクタ内のメモリセルに対し
て、1ビットずつあるいは8ビットのような単位で順番
に書込みパルスをドレインに印加しなければならず、そ
の場合1つ1つの書込みパルス幅はFNトンネル方式に
比べて非常に短くなる。そのため、CPUの動作周波数
が十分に高い場合を除き、そのような短い時間をCPU
が正確に制御することは困難であり、充分にマージンを
取ると書込み所要時間が長くなるとともに非選択のメモ
リセルに対しても高電圧が印加されてしきい値が変化す
るディスターブと呼ばれる現象が発生し易くなる。一
方、書込みパルス幅のマージンを小さくすると書込み不
良が発生して書込みが終了するまでのパルス印加回数が
増加し、トータルの書込み所要時間が長くなってしまう
という課題がある。
【0008】また、CPUとメモリとの間の通信に伴な
うオーバーヘッド時間も所要時間に含まれてしまうとい
う課題がある。
【0009】また、フラッシュ内蔵マイコンのみなら
ず、単体フラッシュにおいても書込みパルスをCPU又
はコントローラが管理する方式では、CPU等は記憶素
子の特性や電源電圧に関してワーストケースを想定して
終了時間を決定することとなるため、特性の良いフラッ
シュメモリでは無駄な待ち時間が多く発生することとな
る。
【0010】さらに、フラッシュメモリ内蔵マイコンや
単体フラッシュにおいてフラッシュメモリの記憶容量が
異なる製品や動作周波数の異なる製品、電源電圧が異な
る製品など、品種の多様化を図る場合、製品が変わると
フラッシュメモリの書込み電圧を発生する昇圧回路の昇
圧時間も変わるので、上記のように書込みパルスをCP
U等が管理する方式にあっては品種毎に昇圧回路を設計
し直したり、CPUのプログラム修正やコントローラの
制御の適正化などの対策が必要であり、新製品の開発時
間が長くなるという課題もあった。
【0011】この発明の目的は、トータルの書込み所要
時間を短縮可能なフラッシュメモリのような不揮発性記
憶回路およびそれを内蔵したマイクロコンピュータ等の
半導体集積回路を提供することにある。
【0012】この発明の他の目的は、記憶容量など仕様
が異なることにより内部昇圧回路の昇圧時間が異なる場
合においても、昇圧回路を設計し直したりCPUのプロ
グラムを書き直すなどの対策が行なわずに最適な時間で
書込みや消去が行なえるフラッシュメモリのような不揮
発性記憶回路およびそれを内蔵したマイクロコンピュー
タ等の半導体集積回路を提供することできるようにする
ことにある。
【0013】この発明の前記ならびにほかの目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものを概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0015】すなわち、ホットエレクトロンによる書込
み方式を採用したフラッシュメモリのような不揮発性記
憶回路もしくはそれを内蔵した半導体集積回路におい
て、しきい値の高低によりデータを記憶する複数の不揮
発性記憶素子を備えたメモリアレイと、データの書込み
時または消去時に上記不揮発性記憶素子へ印加される電
圧を発生する昇圧回路と、上記昇圧回路により昇圧され
た電圧のレベルを検知する昇圧電圧検知回路と、上記昇
圧電圧検知回路による検知に基づいて書込みまたは消去
を開始する書込み消去制御回路と、上記書込み消去制御
回路による書込みまたは消去の終了を検知する書込み消
去終了検知回路と、上記書込み消去制御回路による書込
みまたは消去が終了したこと示す終了フラグとを設ける
ようにしたものである。
【0016】上記手段によれば、内部で自動的に昇圧か
ら書込みまたは消去が進行し、終了するとフラグにより
終了が示されるため、外部から書込み又は消去パルスな
どを制御する必要がなくなり、記憶容量など仕様が異な
ることにより内部昇圧回路の昇圧時間が異なる場合にお
いても、昇圧回路を設計し直したりCPUのプログラム
の修正又はコントローラの制御の適正化などの対策が行
なわずに最適な時間で書込みや消去が行なえるようにな
る。
【0017】また、望ましくは、上記書込みまたは消去
の動作に入ることを示す制御ビットを有する制御レジス
タを設け、上記昇圧回路は上記制御ビットが設定される
ことにより昇圧動作を開始するように構成する。これに
よって設定された制御ビットに応じた動作が自動的に開
始されるようになる。
【0018】さらに、データの書込み時または消去時に
上記不揮発性記憶素子へ印加される複数の電圧を発生す
る複数の昇圧回路と、上記複数の昇圧回路により昇圧さ
れた電圧のレベルをそれぞれ検知する複数の昇圧電圧検
知回路とを設け、上記書込み消去制御回路は、上記複数
の昇圧電圧検知回路によりそれぞれの昇圧電圧がすべて
所定のレベルに達したことが検知されたことに基づいて
書込みまたは消去を開始するように構成する。これによ
って、昇圧終了後無駄な時間を生じさせることなく最短
で次の動作を開始させることができる。
【0019】ここで、上記書込み消去終了検知回路は、
例えば上記昇圧電圧検知回路の検知信号を遅延する遅延
回路もしくは該検知信号に基づいて上記クロック信号を
計数するカウンタ回路などにより構成する。これによ
り、公知の技術を利用して容易に書込み消去終了検知回
路を実現することができる。
【0020】また、上記昇圧回路により昇圧された電圧
を放電する放電回路を設け、該放電回路は上記書込み消
去終了検知回路による検知信号に基づいて放電を開始す
るように構成する。これにより、書込みまたは消去終了
後に無駄な時間を生じさせることなく昇圧回路の電圧の
放電を開始させることができる。
【0021】さらに、上記放電回路により放電された上
記昇圧回路の出力電圧が所定のレベルに達したことを検
知する放電終了検知回路を設け、該放電終了検知回路に
よる検知信号に基づいて上記終了フラグが設定されるよ
うに構成する。これにより、書込みまたは消去に伴なう
動作が完全に終了したことを直ちに外部へ知らせること
ができる。
【0022】また、書込みデータを保持するデータレジ
スタと、該データレジスタに保持されている書込みデー
タに応じて上記ビット線に書込み電圧を印加する書込み
制御回路とを設け、上記書込み制御回路は、上記データ
レジスタに保持されている書込みデータのビットが論理
“1”(もしくは論理“0”)のときはそのビットを飛
ばして論理“0”(もしくは論理“1”)のビットに対
応して順次上記書込み電圧を印加して行くように構成す
る。これにより、ホットエレクトロンによる書込み方式
を採用したフラッシュメモリのような不揮発性記憶回路
において、トータルの書込み所要時間を短縮することが
できる。
【0023】さらに、上記書込み電圧の印加時間はクロ
ック信号に基づいて決定され、該クロック信号の周期が
変更されることにより上記書込み電圧の印加時間が変更
されるように構成する。これにより、記憶素子の特性等
に応じて書込み電圧の印加時間を変更することで、最適
な書込みを短い時間で終了させることができるととも
に、書込み電圧の印加時間の変更が、クロック信号の周
期の変更という簡単な方法で実現することが可能とな
る。
【0024】また、上記クロック信号および上記データ
レジスタに保持されている書込みデータに基づいて、上
記書込み電圧を順次出力するシフトレジスタを備え、上
記書込み消去終了検知回路は上記シフトレジスタの最終
段にパルスが到達したのを検出して書込み終了と判定す
るように構成する。これにより、複数の記憶素子に対す
る書込み電圧の順次印加が容易に行なえ、同時に書込み
電圧を印加する方式に比べてピーク電流を抑えることが
できるとともに、書込みが終了したのを極めて容易に検
知することができる。
【0025】さらに、書込みまたは消去時に上記不揮発
性記憶素子に上記昇圧回路で発生された昇圧電圧を供給
するレベルシフト回路と上記昇圧回路における昇圧電圧
のレベルを判定するレベル判定回路とを設け、上記昇圧
電圧が所定のレベルを超えたと上記レベル判定回路が判
定したときに上記レベルシフト回路の電源電圧が切り替
えられるように構成する。これにより、レベルシフト回
路を構成する素子に耐圧以上の電圧が印加されるのを回
避し、耐圧条件を緩和することができる。
【0026】また、上記昇圧回路における昇圧電圧のレ
ベルを判定する第2のレベル判定回路を設けるととも
に、上記昇圧回路はチャージポンプからなり該チャージ
ポンプを構成するMOSFETは半導体基板表面に形成
された複数のウェル領域に高電圧側と低電圧側とに分割
されて形成され、上記昇圧電圧が所定のレベルを超えた
と上記第2のレベル判定回路が判定したときに上記高電
圧側のウェル領域に印加されるバイアス電圧が切り替え
られるように構成する。これにより、チャージポンプを
構成するMOSFETのしきい値が基板効果により高く
なって昇圧効率が低下するのを回避することができる。
【0027】さらに、外部から供給されるコマンドコー
ドを保持するコマンドレジスタと、該コマンドレジスタ
に設定されたコマンドコードに応じて書込みまたは消去
制御を行なうシーケンス制御回路とを設け、該シーケン
ス制御回路は、内部回路からの所定の信号を受けて上記
制御レジスタの各制御ビットの設定を行ない、該制御ビ
ットが設定される他の内部回路の動作が開始されるよう
に構成する。これにより、外部からの指示を受けること
なく、書込みとそのベリファイや消去およびベリファイ
などの一連の動作を連続的に進行させることができると
ともに、シーケンス制御回路の構成も簡略化することが
でき、設計が容易となる。
【0028】本出願の第2の発明は、しきい値の高低に
よりデータを記憶する複数の不揮発性記憶素子を備えた
不揮発性記憶回路と、データの書込み時または消去時に
上記不揮発性記憶素子へ印加される電圧を発生する昇圧
回路と、上記昇圧回路により昇圧された電圧のレベルを
検知する昇圧電圧検知回路と、上記昇圧電圧検知回路に
よる検知に基づいて書込みまたは消去を開始する書込み
消去制御回路と、上記書込み消去制御回路による書込み
または消去の終了を検知する書込み消去終了検知回路
と、上記書込み消去制御回路による書込みまたは消去が
終了したこと示す終了フラグと、上記書込みまたは消去
の動作に入ることを示す制御ビットを有する制御レジス
タと、上記制御レジスタの制御ビットを設定することに
より上記不揮発性記憶回路に対する書込み、消去、読出
しのいずれかの指示を与える制御回路とを1つの半導体
チップ上に半導体集積回路として構成するようにしたも
のである。
【0029】上記手段によれば、内部で自動的に昇圧か
ら書込みまたは消去が進行し、終了するとフラグにより
終了が示されるため、外部から書込みパルスなどを制御
する必要がなくなり、記憶容量など仕様が異なることに
より内部昇圧回路の昇圧時間が異なる場合においても、
昇圧回路を設計し直したり制御回路のプログラムを書き
直すなどの対策が行なわずに最適な時間で書込みや消去
が行なえるようになる。また、上記書込みまたは消去の
動作に入ることを示す制御ビットを有する制御レジスタ
を設けたので、制御回路が制御レジスタの所定の制御ビ
ットを設定するだけで制御ビットに応じた動作が自動的
に開始されるようになり、所望の動作を容易に実行させ
ることができる。
【0030】さらに、望ましくは、上記制御回路は、上
記終了フラグを読み出すことにより上記不揮発性記憶回
路に対する動作が終了したことを検知して、上記制御レ
ジスタの制御ビットを設定することにより次の指示を与
えるように構成する。これによって、制御回路が書込み
時間や消去時間などの管理を行なう必要がなくなり、制
御回路の負担を軽減することができるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
参照しながら説明する。図1には、本発明が適用された
フラッシュ内蔵マイコンの概略構成が示されている。特
に制限されないが、図1に示されている各回路ブロック
は、単結晶シリコンのような1個の半導体チップ上に形
成される。
【0032】図1において、符号FLASHで示されて
いるのは不揮発性素子からなるメモリアレイを備えたフ
ラッシュメモリ部、FLCは該フラッシュメモリ部に対
する書込みや消去などの指示を与えるフラッシュモード
制御部、CPUはチップ全体の制御を司る中央処理ユニ
ット、RAMはデータを一時記憶したり中央処理ユニッ
トCPUの作業領域を提供するランダムアクセスメモ
リ、PRPは各種タイマ回路やA/D変換回路、システ
ム監視用のウォッチドッグタイマなどの周辺回路、BU
Sは上記中央処理ユニットCPUとフラッシュメモリ部
FLASH、フラッシュモード制御部FLC、RAM間
を接続する内部バス、I/Oは内部バスBUS上の信号
を外部バスへ出力したり外部バス上の信号を取り込んだ
りする入出力バッファや外部装置との間でシリアル通信
を行なうシリアル通信ポートなどの入出力ポートを含む
インタフェース回路、BSCは内部バスBUSのバス占
有権の制御等を行なうバスコントローラである。
【0033】図1には示されていないが、上記回路ブロ
ックの他に、CPUに対する割込み要求の発生および優
先度を判定して割込みをかける割込み制御回路や、RA
Mとフラッシュメモリ部FLASH等との間のDMA
(ダイレクト・メモリ・アクセス)転送を制御するDM
A転送制御回路、システムの動作に必要なクロック信号
を発生する発振器などが必要に応じて設けられることも
ある。
【0034】図2には、上記フラッシュメモリ部FLA
SHの概略構成が示されている。図2において、11は
コントロールゲートとフローティングゲートを有するM
OSFETからなる不揮発性記憶素子としてのメモリセ
ルがマトリックス状に配置されたメモリアレイ、12は
外部から入力された書込みデータに基づいて上記メモリ
アレイ11に対して書込みを行なう書込みラッチ制御回
路である。この書込みラッチ制御回路12は、例えば1
28バイトのような1ワード線に接続されたメモリセル
の数に対応したビット数のデータを保持するデータレジ
スタ12Aと、このデータレジスタ12Aに保持された
データに基づいてメモリアレイ11内のビット線に書込
みパルスを印加する書込み制御回路13とから構成され
ている。なお、上記データレジスタ12Aは、ワード線
方向のメモリセルの数すなわちメモリアレイ11内のビ
ット線の数に対応したビット数でなくてもよく、その整
数分の1のビット数とし、これをセレクタ(マルチプレ
クサ)等を介して対応する複数のビット線の中のいずれ
かに供給できるように構成してもよい。
【0035】また、この実施例のメモリアレイ11は、
列方向に階層的に構成されており、各列のメモリセルは
例えば16個のような単位でそれぞれドレインが共通の
副ビット線SBに接続され、副ビット線SBは選択スイ
ッチMOSFET Z−SWを介して主ビット線MBに
接続されるようにされる。そして、同一の副ビット線に
接続された例えば16個のメモリセルとこれらとワード
線を共通にするメモリセルは、そのソースが共通ソース
線SLに接続されている。ソースを共通にするこれらの
メモリセルは、半導体基板表面に形成された同一のウェ
ル領域上に形成され、一括消去の単位とされる。以下、
これをブロックと称する。
【0036】一方、横方向すなわち行方向に並んだメモ
リセルMCのコントロールゲートは、行単位で共通のワ
ード線WLにそれぞれ接続され、1本のワード線に共通
に接続された例えば128×8個のメモリセルが1セク
タを構成し、書込みの単位とされる。なお、図2におい
て、SB,MB等に付記されているk−1,k,k+1
なる符号は、各ビットを区別するための符号で、0〜1
023のような正の整数をとる。また、本明細書におい
て、単にビット線と記すときは、主ビット線MBを意味
する。なお、本発明において、メモリ接続方式は上記に
限定されない。
【0037】14はアドレスバスABより取り込まれた
X系アドレス信号をデコードしてメモリアレイ11内の
ワード線の中からX系アドレスに対応した1本のワード
線WLを選択するXデコーダ回路、15はブロックを選
択するZ系アドレス信号をデコードして上記副ビット線
SBを主ビット線MBに接続する選択スイッチMOSF
ET Z−SWをオン、オフ制御するZデコーダ回路、
16はアドレスバスより取り込まれたY系アドレス信号
をデコードして1セクタ内の1バイト(あるいは1ワー
ド)のデータを選択するYデコーダ回路、17はアドレ
スバスを介してCPUより供給されるアドレス信号を取
り込むアドレスバッファ回路ADB、18はメモリセル
アレイ11の主ビット線MBに読み出されたデータ信号
を増幅して出力するセンスアンプ回路である。
【0038】さらに、この実施例のフラッシュメモリ部
には、上記各回路の他、センスアンプ18とデータバス
DBとの間にあってデータ信号の入出力を行なうI/O
バッファ回路19、外部からの制御信号に基づいてフラ
ッシュメモリ内の各回路へ供給される制御信号を生成す
る制御回路20、外部から供給される電源電圧Vccに基
づいて書込み電圧、消去電圧、読出し電圧、ベリファイ
電圧等チップ内部で必要とされる電圧を生成しメモリの
動作状態に応じてこれらの電圧の中から所望の電圧を選
択して前記書込み制御回路13やXデコーダ回路14等
に供給する電源回路(VS)30、消去時に共通ソース
線SLをオープン状態にしウェル領域WELLに昇圧電
圧を印加したり書込み時および読み出し時にソース線お
よびウェル領域に接地電位を印加するなどソース線とウ
ェル領域の電圧を切り替えるウェル・ソース電源切替え
回路40、昇圧動作等に必要とされるクロック信号を発
生する発振回路50等が設けられている。
【0039】一方、フラッシュモード制御部FLCは、
例えばコントロールレジスタCRGを主体としこのレジ
スタの周辺に若干の回路を付加した回路で構成されてお
り、CPUがフラッシュメモリやRAM内に格納された
プログラムに従って動作し、上記コントロールレジスタ
CRGに書込みを行なうとフラッシュモード制御部FL
CがコントロールレジスタCRGの各ビットの状態に応
じてフラッシュメモリ部FLASH内の制御回路20や
電源回路30に起動信号を送って書込みや消去、読出
し、ベリファイ等の動作を行なわせるように構成され
る。
【0040】フラッシュモード制御部FLCには、上記
書込み消去制御用のコントロールレジスタCRGの他
に、電圧トリミング用の値を設定するレジスタ、メモリ
アレイ内の欠陥ビットを含むメモリ列を予備のメモリ列
に置き換えるための救済情報を保持するレジスタが設け
てもよい。なお、特に制限されないが、トリミング用レ
ジスタの値はフラッシュメモリ部FLASHのメモリア
レイ11内の所定のエリアに記憶され、リセット時にフ
ラッシュメモリ部から読み出してトリミング用レジスタ
に設定するように構成することができる。
【0041】図3には、消去時とポスト消去時と書込み
時のそれぞれにおけるワード線WL、ビット線MBおよ
び共通ソース線SLとウェルWELLに対する印加電圧
の例を示す。ここで、ポスト消去とは、図4にハッチン
グDで示すような消去によりしきい値が下がり過ぎたメ
モリセルのしきい値を高くする方向に移行させる弱い書
込み動作である。図4は、書込み後と消去後におけるメ
モリセルのしきい値の分布を示す。特に制限されるもの
でないが、本実施例のフラッシュメモリでは、データ
“0”がメモリセルのしきい値の高い状態に対応され、
データ“1”がメモリセルのしきい値の低い状態に対応
されている。
【0042】この実施例においては、消去動作でメモリ
セルのしきい値を高い状態から低い状態にする際に、ウ
ェルを共通にするブロック全体のメモリセルに対して一
括して図3(A)のような電圧を印加してフローティン
グゲートから電荷の引き抜きを行なうため、もともとし
きい値の低いメモリセルは、しきい値が下がり過ぎるこ
とがある。メモリセルのしきい値が0V以下に下がると
ワード線を非選択レベル(0V)にしている状態でもメ
モリセルにドレイン電流が流れてしまい、副ビット線S
Bを共通にする選択メモリセルからの正確なデータの読
出し動作を行なうことができない。そこで、この実施例
では、図4にハッチングDで示すように、しきい値が下
がり過ぎたメモリセルのしきい値を少しだけ上げてやる
ポスト消去という動作も行なうようにされている。
【0043】消去時には、図3(A)に示すように、選
択ブロック(図3では上下対象の2つのブロックが選択
される)内のビット線MBおよび共通ソース線SLはオ
ープンすなわち電位的にフローティングの状態とされ、
ワード線WLに−11Vが、またウェルには10Vの電
圧が印加される。これによって、メモリセルのフローテ
ィングゲートから負電荷(電子)が引き抜かれて、しき
い値が低くされる。
【0044】書込み時には、図3(C)に示すように、
選択メモリセルのワード線WLすなわちコントロールゲ
ートに10V、ビット線すなわちドレインに6V、共通
ソース線SLとウェルにそれぞれ接地電位がそれぞれ印
加されて、選択メモリセルにドレイン電流が流れ発生し
たホットエレクトロンがフローティングゲートに注入さ
れてしきい値が高くされる。また、このとき選択メモリ
セルが接続された副ビット線SBと主ビット線MBとの
間の選択MOSFET Z−SWのゲートには11Vの
高電圧が印加されてオン状態とされ、主ビット線MBの
電位を副ビット線SBに伝えるとともに、選択メモリセ
ルと副ビット線SBを共通にする非選択のメモリセルの
ワード線WLには−2Vの電圧が印加され、ディスター
ブによる誤書込みが禁止される。図3(C)において、
符号MCwが付されているセルが書込み対象のメモリセ
ルである。
【0045】ポスト消去時には、図3(B)に示すよう
に、選択メモリセルのワード線WLすなわちコントロー
ルゲートに4V、ビット線すなわちドレインに6V、共
通ソース線SLとウェルにそれぞれ接地電位がそれぞれ
印加される。図3(C)において、符号MCpが付され
ているセルがポスト消去対象のメモリセルである。な
お、言うまでもないが、各電圧はこれに限定されず、ま
た回数とともに変化してもよく、パルス幅(あるいは
「印加電圧時間」)も回数に応じて変化してもよい。ま
た、書込み及びポスト消去のホットエレクトロン注入に
おいて、メモリセルに対してバックバイアスとなる印加
方式をとってもよい。
【0046】図3(C)と比較すると明らかなように、
図3(B)のポスト消去時のバイアス関係は、書込み時
と同じであり、電圧の大小はポスト消去の方が書込みよ
りも小さくなっている。このように選択メモリセルが弱
い書込み状態とされることにより、そのフローティング
ゲートにホットエレクトロンが注入されてしきい値が若
干高くされる。また、このとき選択メモリセルが接続さ
れた副ビット線SBと主ビット線MBとの間の選択MO
SFET Z−SWのゲートには11Vの高電圧が印加
されてオン状態とされ主ビット線MBの電位を副ビット
線SBに伝えるとともに、選択メモリセルと副ビット線
SBを共通にする非選択のメモリセルのワード線WLに
は−5Vの電圧が印加され、ディスターブによる誤書込
みが禁止される。
【0047】なお、データ読出し時には、全てのビット
線MBが1.0Vのような電位Vpcにプリチャージさ
れた後、供給されたアドレスに対応した1本のワード線
WLが選択されて例えば3.3Vのような電圧が印加さ
れる。また、各メモリセルのソースには、共通ソース線
SLを介して接値電位(0V)が印加される。これによ
って、選択されたワード線WLに接続されたメモリセル
は、そのしきい値に応じてしきい値が低いときは電流が
流れてビット線MBの電位が下がり、しきい値が高いと
きは電流が流れないためビット線MBの電位がプリチャ
ージレベルに維持される。そして、この電位がセンスア
ンプ18によって増幅、検出される。
【0048】図5には、フラッシュモード制御部FLC
内の制御レジスタCRGの構成例と、図2の実施例のフ
ラッシュメモリ部FLASHのより具体的な構成例を示
す。
【0049】図5に示されているように、フラッシュモ
ード制御部FLC内の制御レジスタCRGは、書換えモ
ードに入ることを指示する書換え許可ビットSWEと、
消去期間を指示する消去期間ビットEと、書込み期間を
指示する書込み期間ビットPと、ポスト消去の開始を指
示するポスト消去期間ビットPOSTEと、消去ベリフ
ァイの期間を指示する消去ベリファイ期間ビットEV
と、書込みベリファイの期間を指示する書込みベリファ
イ期間ビットPVと、書込み消去の終了フラグFLAG
とを含んでいる。
【0050】そして、上記制御レジスタCRGの各ビッ
トは、CPUがバスBUSを介してセットおよびリセッ
トできるように構成されている。一方、終了フラグFL
AGはフラッシュメモリ部FLASHからの信号によっ
てセットされ、CPUからバスBUSを介してリセット
できるように構成されている。具体的には、CPUから
上記制御レジスタCRGに対して供給されるバス入力制
御信号により入力ゲートを開いてバスBUS上の信号を
各ビットに取り込ませることでセット、リセットを行な
えるように構成されている。終了フラグFLAGの回路
構成およびセット、リセット動作については後に詳しく
説明する。
【0051】本実施例のフラッシュメモリ部FLASH
においては、データを書き換える場合には一旦メモリセ
ルを消去してから書込みを行ないさらにベリファイ読出
しを行なうので、上記書換え許可ビットSWEにより書
換えモードに入ることを宣言してフラッシュメモリ部F
LASH内の回路を書込み消去の準備状態に移行させて
から消去や書込み、ベリファイの開始を指令すること
で、次の動作への移行が円滑に行なえるようになる。
【0052】フラッシュメモリ部FLASHの電源回路
30は、チャージポンプなどの昇圧回路31と、昇圧回
路31において昇圧電圧が目標とする電圧に到達したか
否かを検知する電圧到達検知回路32と、昇圧終了後に
電圧が所定の電圧以下に下がったか否か検知する放電電
圧到達検知回路33とから構成される。昇圧回路31
は、上記制御レジスタCRGの書込み期間ビットPまた
は消去期間ビットEがセットされると自動的に昇圧を開
始するように構成されている。
【0053】制御回路20は、上記電圧検知到達回路3
2の検知信号を遅延する遅延回路もしくは該検知信号に
基づいてクロック信号を計数するカウンタ回路からなり
電圧印加時間を制御する印加時間制御回路21と、該印
加時間制御回路21からの信号に基づいて消去終了を検
知する消去終了検知回路22とから構成される。消去終
了検知回路22の検知信号VRESETにより放電&電圧到達
検知回路33が昇圧回路31の放電を開始し放電が終了
したか否かを検知して、フラッシュモード制御部FLC
内の制御レジスタCRGの書込み消去終了フラグFLA
Gをセットする。
【0054】また、到達電圧検知回路32からの検知信
号を受けて書込みパルスを生成し書込み制御回路13に
供給する書込みパルス発生回路34が設けられていると
ともに、書込みラッチ制御回路12には書込み制御回路
13による書込みの終了を検知する書込み終了検知回路
35が設けられている。この書込み終了検知回路35
は、例えば後述のように書込み制御回路13において書
込みパルスが最後のビット線に到達したことを検出する
ことでワード線単位1セクタすなわち128バイトに対
する書込みの終了を検知するように構成される。
【0055】上記書込み終了検知回路35の検知信号VR
ESETにより放電&電圧到達検知回路33が昇圧回路31
の放電を開始させ、昇圧回路31での放電が終了したか
否かを検知する。そして、放電終了を検知すると放電&
電圧到達検知回路33がフラッシュモード制御部FLC
内の制御レジスタCRGの書込み消去終了フラグFLA
GをセットしてCPUに書込みまたは消去が終了したこ
とを知らせるようになっている。
【0056】以上のように、この実施例においては、C
PUは制御レジスタCRGの各ビットのセットまたはリ
セットを行なうのみでよく、書込みや消去動作に伴なう
時間管理を行なう必要がない。書込みや消去における昇
圧回路31の制御や昇圧電圧の印加開始、印加終了およ
び昇圧回路の放電等の動作の制御はすべてフラッシュメ
モリ部FLASH内の制御回路20等により自動的に行
なわれる。そして、書込みまたは消去が終了すると、前
述したようにフラッシュメモリ部の放電&電圧到達検知
回路33が書込み消去終了フラグFLAGをセットする
ので、CPUはこのフラグを読みに行くことで書込みや
消去が終了したか否かをいつでも知ることができる。
【0057】なお、図5には示されていないが、昇圧電
圧のレベルを設定するレジスタやパルス幅を制御するレ
ジスタと、これらのレジスタへの設定値に基づいて昇圧
回路31や書込みパルス発生回路34に対する制御信号
を生成して、発生される昇圧電圧のレベルや書込みパル
スの幅を調整する演算制御回路が設けられている。これ
らのレジスタを設けた実施例およびその動作について
は、後に詳細に説明する。
【0058】次に、実施例のフラッシュメモリ部におけ
る書込みの手順を、図6を用いて説明する。
【0059】書込み動作が開始されると、先ずCPUに
より制御レジスタCRGの書換え許可ビットSWEが
“1”にセットされる(ステップS1)。次に、CPU
からアドレスバスを介して書込みベリファイアドレスが
フラッシュメモリ部に供給され、アドレスバッファ17
に取り込まれることにより書込みベリファイアドレスが
指定される(ステップS2)。それから、CPUにより
制御レジスタCRGの書込みベリファイ期間ビットPV
が“1”にセットされ、書込み期間ビットPは“0”に
リセットされる(ステップS3)。これによって、フラ
ッシュメモリ部ではステップS2で指定されたアドレス
のデータをメモリアレイから読み出す。
【0060】読み出されたデータはCPUにより書込み
データと比較されて書込みが終了したか判定が行なわれ
る(ステップS4)。このように先ずベリファイを行な
うのは、ベリファイせずにいきなり書込みを行なうと既
に書込み状態のメモリセルのしきい値が変化してしまう
ためである。ステップS4のデータ判定で書込み未終了
と判定されると、次のステップS5で書込みベリファイ
期間ビットPVが“0”にリセットされ、代わりに書込
み期間ビットPが“1”にセットされるとともに、書込
み消去終了フラグFLAGが“0”にリセットされる。
そして、書込み1ワード線分の書込みデータがCPUか
らデータバスを介してフラッシュメモリ部に供給され、
データレジスタ12Aにセットされる(ステップS
6)。
【0061】これによって、フラッシュメモリ部では昇
圧回路31による昇圧を開始して電圧到達検知回路32
が昇圧電圧が目標電圧に到達したと検知した時点で書込
みが開始され、書込み終了検知回路35により書込み終
了が検知されると放電&電圧到達検知回路33により昇
圧回路31の放電が開始され、昇圧回路31での放電の
終了を検知すると書込み消去終了フラグFLAGがセッ
トされる。
【0062】CPUはステップS6で書込みデータを設
定した後しばくすると書込み消去終了フラグFLAGが
セットされているか調べに行く(ステップS7)。そし
て、書込み消去終了フラグFLAGがセットされていな
ければそのまま待機し、書込み消去終了フラグFLAG
がセットされた判定すると(ステップS3へ戻って再び
制御レジスタCRGの書込みベリファイ期間ビットPV
を“1”にセットし、書込み期間ビットPを“0”にリ
セットしてベリファイ読出しを行なう。
【0063】そして、次のステップS4で読出しデータ
を判定して書込み終了と判定すると、ステップS8へ移
行して制御レジスタCRGの書込みベリファイ期間ビッ
トPVおよび書換え許可ビットSWEを“0”にリセッ
トして一連の書込み処理を終了する。
【0064】次に、実施例のフラッシュメモリ部におけ
る消去動作の手順を、図7を用いて説明する。
【0065】消去動作が開始されると、先ずCPUによ
り制御レジスタCRGの書換え許可ビットSWEが
“1”にセットされる(ステップS11)。次に、CP
Uからアドレスバスを介して消去対象ブロックを指定す
るアドレス(Zアドレス)がフラッシュメモリ部に供給
され、アドレスバッファ17に取り込まれることにより
消去ブロックが指定される(ステップS12)。それか
ら、CPUにより制御レジスタCRGのポスト消去期間
ビットPOSTEが“0”にリセットされ(ステップS
13)、さらに消去ベリファイ期間ビットEVが“1”
にセットされ、消去期間ビットEは“0”にリセットさ
れる(ステップS14)。これによって、フラッシュメ
モリ部ではステップS12で指定されたブロックのデー
タをメモリアレイから読み出す。
【0066】読み出されたデータはCPUによりオール
“1”かどうかすなちわ消去が終了したか判定が行なわ
れる(ステップS15)。このように先ずベリファイを
行なうのは、ベリファイせずにいきなり消去を行なうと
既に消去状態のメモリセルのしきい値が変化してしまう
ためである。ステップS15のデータ判定で消去未終了
と判定されると、次のステップS16で消去ベリファイ
期間ビットEVが“0”にリセットされ、代わりに消去
期間ビットEが“1”にセットされるとともに、書込み
消去終了フラグFLAGが“0”にリセットされる。
【0067】これによって、フラッシュメモリ部では昇
圧回路31による昇圧を開始して電圧到達検知回路32
が昇圧電圧が目標電圧に到達したと検知した時点で消去
が開始され、消去終了検知回路22により消去終了が検
知されると放電&電圧到達検知回路33により昇圧回路
31の放電が開始され、昇圧回路31での放電の終了を
検知すると書込み消去終了フラグFLAGがセットされ
る。
【0068】CPUはステップS16で消去期間ビット
Eを設定した後、書込み消去終了フラグFLAGがセッ
トされているか調べに行く(ステップS17)。そし
て、書込み消去終了フラグFLAGがセットされていな
ければそのまま待機し、書込み消去終了フラグFLAG
がセットされた判定するとステップS14へ戻って再び
制御レジスタCRGの消去ベリファイ期間ビットEVを
“1”にセットし、消去期間ビットEを“0”にリセッ
トしてベリファイ読出しを行なう。
【0069】そして、次のステップS15で読出しデー
タを判定して消去終了と判定すると、ステップS18へ
移行して制御レジスタCRGの消去ベリファイ期間ビッ
トEVを“0”にリセットして一連の消去処理を終了
し、ステップS21以降のポスト消去動作へ移行する。
【0070】ステップS21ではCPUによりポスト消
去期間ビットPOSTEを“1”にセットして、ポスト
消去(弱い書込み)動作を開始する。ステップS22以
降の処理は、図6に示されている書込み動作時の処理の
ステップS2以降と類似しているので、重複した動作の
説明は省略する。異なるのは以下の4点である。ステ
ップS23で書込みベリファイ期間ビットPVの代わり
に消去ベリファイ期間ビットEVが“1”にセットさ
れ、書込み期間ビットの代わりに消去期間ビットEが
“0”にリセットされる。ステップS25で書込みベ
リファイ期間ビットPVの代わりに消去ベリファイ期間
ビットEVが“0”にリセットされ、書込み期間ビット
の代わりに消去期間ビットEが“1”にセットされ、書
込み消去終了フラグFLAGが“0”にリセットされ
る。ステップS26で書込みデータの代わりにポスト
消去するビットに対応してデータ“0”がセットされ
る。ステップS28で消去ベリファイ期間ビットEV
と、ポスト消去期間ビットPOSTEと、書込み消去終
了フラグFLAGが、“0”にリセットされる。
【0071】以上のように、この実施例においては、C
PUは制御レジスタCRGの各ビットのセットまたはリ
セットを行なうのみでよく、書込みや消去動作に伴なう
時間管理を行なう必要がない。また、書込みまたは消去
が終了すると、前述したようにフラッシュメモリ部の放
電&電圧到達検知回路33が書込み消去終了フラグFL
AGをセットするので、CPUはこのフラグを読みに行
くことで書込みや消去が終了したか否かを知ることがで
きる。
【0072】次に、フラッシュメモリ部FLASHの昇
圧系および書込み消去系の回路の具体例について説明す
る。
【0073】図8には電圧到達検知回路32および放電
&電圧到達検知回路33の例が示されている。このうち
(A)は正の昇圧電圧の電圧到達検知回路および放電&
電圧到達検知回路を、また(B)は負の昇圧電圧の電圧
到達検知回路および放電&電圧到達検知回路を示す。な
お、図8において、CP1は正の昇圧電圧を発生するチ
ャージポンプ回路、CP2は負の昇圧電圧を発生するチ
ャージポンプ回路である。各チャージポンプ回路CP
1,CP2は、クロックによって容量をたたいて順次電
荷を転送することで昇圧する例えば図25に示すような
構成の回路が用いられる。なお、図25のチャージポン
プは、公知のチャージポンプと同一の構成であるので、
構成と動作の詳しい説明は省略する。
【0074】図8(A)の正の昇圧電圧の電圧到達検知
回路および放電&電圧到達検知回路は、チャージポンプ
CP1の出力端子と接地電位との間に接続された直列形
態のラダー抵抗RR1およびスイッチMOSFET Q
s1と、該ラダー抵抗RR1により分圧された電圧Va
と基準電圧Vrefとを比較することにより昇圧電圧が
所定のレベルに達したか否かを検出する到達検知用比較
回路CMP1と、同じくラダー抵抗RR1により分圧さ
れた電圧Vbと基準電圧Vrefとを比較することによ
り放電時に電圧がチャージポンプを停止させるレベルに
達した(下がった)か否かを検出する到達検知用比較回
路CMP2と、これらの比較回路CMP1,CMP2の
出力信号によってセット・リセット動作して電圧到達信
号VCCXVHを出力するRSフリップフロップFF1と、放
電用スイッチMOSFET Qd1などから構成されて
いる。基準電圧Vrefは外部電源電圧VDDの電圧値
に変動しない装置内部等で作られた電源電圧VDDより
低い降圧安定化電圧である。
【0075】なお、この放電用スイッチMOSFET
Qd1による放電の際には、急激な放電や放電後の電圧
が下がり過ぎないように留意する必要がある。そこで、
この実施例では、放電用スイッチMOSFET Qd1
と直列に複数のダイオード結合のMOSFET Qp1
〜Qp3を接続している。これにより、急激な放電によ
りノイズが発生したり素子に耐圧以上の電圧が印加され
るのを回避できるように工夫されている。また、放電後
の電位はダイオード結合のMOSFET Qp1〜Qp
3の段数を調整することで制御することができる。
【0076】上記フリップフロップFF1の出力VCCXVH
は、初期状態では比較回路CMP1,CMP2の出力信
号が共にハイレベルになることによってロウレベルにさ
れる。また、ラダー抵抗RR1と直列に設けられている
スイッチMOSFET Qs1は、そのゲート端子に、
制御レジスタCRG内の書換え許可ビットSWEに基づ
く信号SWE’が印加されて制御されるように構成され
ている。
【0077】図8(A)の回路は、書込み時に選択ワー
ド線に印加される10Vのような電圧VCCXを発生する
回路である。図5の電圧到達検知回路32および放電&
電圧到達検知回路33には、電圧VCCXを発生する回路
以外に、書込み時にドレインに印加される6Vにような
電圧VCCWを発生する回路や副ビット線選択用のスイッ
チZ−SWの制御ゲートに印加される11Vのような電
圧VCCZを発生する回路、非選択ワード線に印加される
−2.5Vのような電圧VSSXを発生する回路などが設
けられる。このうち、VCCW(6V)とVCCZ(11V)
を発生する回路は、図8(A)の回路と構成は同一であ
るので、図示は省略する。負電圧VSSX(−2.5V)
を発生する回路は、図8(B)のように構成される。
【0078】図8(B)の回路は、図8(A)の回路と
類似の構成を有する。異なるのは、ラダー抵抗RR2と
スイッチMOSFET Qs2がチャージポンプCP2
の出力端子と電源電圧VCCF(1.4V)との間に接続
されている点と、このMOSFET Qs2がnチャネ
ルでなくpチャネルでありゲートに印加される信号SW
E’を反転するインバータINVが設けられている点
と、放電用のスイッチMOSFET Qd2が接地電位
でなく電源電圧VCCF側に接続されている点と、比較回
路CMP11,CMP12の比較電圧として基準電圧の
代わりに接地電位を用いる点にある。なお、VCCFは外
部電源電圧Vddの電圧値に変動しない装置内部等で作ら
れた電源電圧Vddより低い降圧安定化電圧である。
【0079】図8(A)の回路で検出された到達検知信
号VCCXHVと、図示しない同様な回路で検出された到達検
知信号VCCWHVおよびVCCZHVと、図8(B)の回路で検出
された到達検知信号VSSXHVは、図9に示すような4入力
NANDゲートG11により論理積がとられて書込みパ
ルス発生回路34に対するイネーブル信号EPOKNが
生成される。図9には、書込みラッチ制御回路13と共
に、制御レジスタCRG内の書込み消去終了フラグFL
AGと、フラグをセットする信号VRESETを生成す
るフラグセット信号生成回路36も合わせて示されてい
る。
【0080】次に、図8(A),(B)の回路および図
9の書込みパルス発生回路34の動作を、図10のタイ
ミングチャートを用いて説明する。
【0081】先ず、制御レジスタCRGの書換え許可ビ
ットSWEがセットされると、このビットに基づく信号
SWE’によりスイッチMOSFET Qs1がオンさ
れて比較回路CMP1による比較の準備が行なわれる。
また、書込みしたいセクタアドレス及びデータが書込み
ラッチに転送される(タイミングt1)。続いて、書込
み期間ビットPがセットされると、ANDゲートG1が
開かれてクロックφがチャージポンプCP1に供給され
て昇圧動作を開始する(タイミングt2)。そして、チ
ャージポンプCP1の出力電圧が目標値の10Vに達す
ると、比較回路CMP1の出力がロウレベルに変化し
て、チャージポンプCP1の昇圧動作が停止されるとと
もに、フリップフロップFF1の出力VCCXHVがハイレベ
ルに変化する(タイミングt6)。
【0082】同様に、ドレインに印加される電圧VCCW
を発生する回路や副ビット線選択用のスイッチZ−SW
の制御ゲートに印加される電圧VCCZを発生する回路お
よび非選択ワード線に印加される負電圧VSSXを発生す
る図8(B)の回路においても、タイミングt2で昇圧
開始ビットPがセットされると各々のチャージポンプが
昇圧動作を開始し、チャージポンプの出力電圧が目標値
に達すると、それぞれのタイミングt3,t4,t5で
チャージポンプの昇圧動作が停止されるとともに、各々
出力VCCWHV,VCCZHV,VSSXHVがハイレベルに変化する。
【0083】そして、すべての検知信号がハイレベルに
変化したタイミングt6で、書込みパルス発生回路34
に対するイネーブル信号EPOKNがハイレベルに変化
され、書込みパルスの生成が開始される。その後、1セ
クタ内の全ビットに対する書込みが終了すると、書込み
ラッチ制御回路12から出力される書込み終了信号EP
ENDを受けて、フリップフロップFF3(図9参照)
の出力である放電開始信号VRESETがハイレベルに変化す
る(タイミングt7)。これによって、図8(A),
(B)の放電用スイッチMOSFET Qd1,Qd2
がオンされてチャージポンプの出力の放電が行なわれ、
昇圧電圧が徐々に下がって所定のレベルに到達したこと
が比較回路CM2,CMP12により検知されると、フ
リップフロップFF1,FF2の出力VCCXHV,VSSXHV等
がロウレベルに変化される。
【0084】そして、すべての検知信号VCCXHV,VCCWH
V,VCCZHV,VSSXHVがロウレベルに変化したタイミング
t8で、それらの論理和をとるNORゲートG12の出
力によってフリップフロップFF3の出力(放電開始信
号)VRESETがロウレベルに変化されて、書込みが終了す
る。その後、放電開始信号VRESETを入力とするワンショ
ットパルス発生回路OPGとフリップフロップFF4と
からなるフラグセット信号生成回路36が、フラグセッ
トパルスFLAGSETを出力し、これによって、制御レジス
タCRG内の書込み消去終了フラグFLAGがセットさ
れる。
【0085】なお、図9に示されているように、上記フ
ラグセット信号生成回路36を構成するフリップフロッ
プFF4の他の入力端子には、制御レジスタCRG内の
書換え許可ビットSWEの状態信号SWE’が入力され
ており、この信号SWE’がロウレベルに固定されてい
る間は、フリップフロップFF4がリセット状態にされ
て出力FLAGSETはロウレベルされて書込み消去終了フラ
グFLAGがセットされないように構成されている。
【0086】また、図9に示されているように、この実
施例の書込み消去終了フラグFLAGは、バス入力タイ
ミング信号BINとバス出力タイミング信号BOUTに
より、バスBUSに入出力可能に接続され、CPUによ
るリード・ライトが可能に構成されており、図11に示
すように、バスBUSの対応するビットをロウレベルに
固定した状態で、タイミングt11のようにバス入力タ
イミング信号BINを立ち上げると書込み消去終了フラ
グFLAGがバスBUS上の信号を取り込んでリセット
され、その出力FLAG’がロウレベルに変化するよう
に構成されている。
【0087】さらに、この書込み消去終了フラグFLA
Gの出力FLAG’はフリップフロップFF4のリセッ
ト端子側にフィードバックされており、信号SWE’が
ハイレベルにされている状態で、書込み消去終了フラグ
FLAGが放電開始信号VRESETの発生に伴なってワンシ
ョットパルス発生回路OPGからの信号によりフリップ
フロップFF4がセットされて、フラグセット信号FLAG
SETがタイミングt12のようにハイレベルに変化され
て書込み消去終了フラグFLAGがセットされると、そ
の出力FLAGがハイレベルに変化することで適当な遅
延時間ΔtをおいてフリップフロップFF4はリセット
され、フラグセット信号FLAGSETが立ち下がるようにな
っている。なお、図示しない制御レジスタCRGの他の
ビットも同様に、バスBUSを介してリード・ライト可
能に構成されている。
【0088】上述のように、この実施例のフラッシュ内
蔵マイコンにおいては、昇圧電圧が所定のレベルに達し
たことをフラッシュメモリ部内でハードウェアで検出し
て書込みパルスの生成を開始し、さらに書込みが終了す
ると放電を行ないしかもその放電による到達電圧を検出
して放電を停止するようにしているので、フラッシュメ
モリの記憶容量の相違などにより昇圧所要時間や放電所
要時間が異なっていたとしてもそれに応じて自動的に最
適な時間で昇圧および放電が終了するように動作する。
そのため、CPUによりそのような時間を制御する必要
がなく、製品によってプログラムを変えたりする必要も
ない。
【0089】次に、本実施例のフラッシュメモリ部の消
去動作を、図12を用いて説明する。図5の昇圧回路3
1内には、前記書込み動作に必要な電圧を発生する図8
(A),(B)のような回路の他に、消去動作に必要な
11Vのような選択ウェル電圧VCCMを発生する回路
と、選択ワード線に印加される−11Vのような負電圧
VSSXを発生する回路が設けられている。これらの回路
のうち、選択ウェル電圧VCCMの発生回路は図8(A)
のようなチャージポンプや比較回路などを有する回路に
より、また負電圧VSSXの発生回路は図8(B)のよう
な回路によりそれぞれ構成される。ただし、選択ウェル
電圧VCCMの発生回路や選択ワード線印加電圧VSSXの発
生回路は、比較電圧Vaの抵抗上の端子位置を切替える
ことで前述の書込み用の昇圧電圧を発生する図8
(A),(B)の回路と兼用させるようにしても良い。
なお、ポスト消去のときに選択ワード線に印加する4V
のような電圧を発生する昇圧回路やポスト消去のときに
非選択ワード線に印加する−5Vのような電圧を発生す
る昇圧回路も同様に図8(A),(B)の回路と兼用さ
せることができる。
【0090】消去動作では、先ず、制御レジスタCRG
の書換え許可ビットSWEがセットされる(タイミング
t21)と、このビットに基づく信号SWE’により昇
圧回路内の比較回路における比較の準備が行なわれる。
続いて、消去期間ビットEがセットされると、クロック
が選択ウェル電圧VCCM発生回路および負電圧VSSX発生
回路のチャージポンプに供給されてそれぞれ昇圧動作を
開始する(タイミングt22)。そして、チャージポン
プの出力電圧がそれぞれ目標値の11V,−11Vに達
すると、比較回路の出力が変化してチャージポンプの昇
圧動作が停止されるとともに、電圧到達検知信号VCCMH
V,VSSXHVがそれぞれハイレベルに変化する(タイミン
グt23,t24)。
【0091】そして、2つの検知信号VCCMHV,VSSXHVが
ハイレベルに変化したタイミングt24で、図5の印加
時間制御回路21に対するイネーブル信号EPOKがハ
イレベルに変化され、消去電圧(選択ウェル電圧VCCM
および選択ワード線電圧VSSX)の印加が開始される。
その後、印加時間制御回路21が内部カウンタなどによ
り電圧印加時間終了と判定すると、印加時間制御回路2
1から出力される消去終了信号EENDが変化し、これ
を監視する消去終了検知回路22から放電開始信号VRES
ETが出力され、放電&到達電圧検知回路33がチャージ
ポンプの昇圧電圧の放電を開始する(タイミングt2
5)。これによって、昇圧回路31では対応するチャー
ジポンプの出力の放電が行なわれ、昇圧電圧が徐々に下
がって所定のレベルに到達したことが比較回路により検
知されると、電圧到達検知信号VCCMHV,VSSXHVがそれぞ
れロウレベルに変化される。
【0092】そして、2つの検知信号VCCMHV,VSSXHVが
ロウレベルに変化したタイミングt26で、放電開始信
号VRESETがロウレベルに変化して図9と同様なワンショ
ットパルス発生回路OPGとフリップフロップFF4と
からなるフラグセット信号生成回路36が、フラグセッ
トパルスFLAGSETを出力し、これによって、制御レジス
タCRG内の書込み消去終了フラグFLAGがセットさ
れ、フラグの状態信号FLAGがハイレベルに変化して
消去動作が終了する(タイミングt27)。
【0093】上述のように、この実施例のフラッシュ内
蔵マイコンは、消去時においても、昇圧電圧が所定のレ
ベルに達したことをフラッシュメモリ部内でハードウェ
ア的に検出して消去を開始し、さらに消去が終了すると
放電を行ないしかもその放電による到達電圧を検出して
放電を停止して消去動作を終了し、CPUは書込み消去
終了フラグFLAGを調べることにより消去が終了した
か否かを知ることができる。
【0094】次に、上記書込みラッチ制御回路12およ
び書込み終了検知回路35の具体例を、図13を用いて
説明する。なお、この実施例のフラッシュメモリ部にお
いては、データ“1”に対応したビットを飛ばしてデー
タ“0”に対応するビット線に対してのみ順に書込みパ
ルスを印加して行くように構成されている。
【0095】図13に示されているように、データレジ
スタ12Aは、バスより入力された書込みデータの各ビ
ットを、ビット線MBを介してを取り込むための伝送M
OSFET TM1,TM2,TM3……と、互いに入
出力端子が結合された一対のインバータからなるラッチ
回路LT1,LT2,LT3……とにより構成されてい
る。また、書込み制御回路13は、書込み制御用のシフ
トレジスタ131と、上記データレジスタ12Aにラッ
チされた書込みデータの各ビットが“1”か“0”かを
判定してそれに応じて上記シフトレジスタ131の各段
のシフト動作を制御するデータ判定&シフト制御回路1
32と、該データ判定&シフト制御回路132からのシ
フトクロックと上記データレジスタ12Aの各ラッチ回
路LT1,LT2,LT3……の保持データとをそれぞ
れ入力とするANDゲートG1,G2,G3……と、1
0Vのような書込み電圧Vppを電源電圧とし上記AN
DゲートG1,G2,G3……の出力を受けてそれぞれ
対応するビット線MBを駆動するライトアンプWA1,
WA2,WA3……とから構成されている。
【0096】上記データ判定&シフト制御回路132
は、上記データレジスタ12Aの各ラッチ回路LT1,
LT2,LT3……の保持データを一方の入力とし前段
の出力を他方の入力とするイクスクルーシブORゲート
EORiと、該イクスクルーシブORゲートEORiの
出力を反転するインバータINViと、クロックφ1,
φ2によって該インバータINViの出力または上記イ
クスクルーシブORゲートEORiの出力を択一的に選
択して上記シフトレジスタ31の各段にシフトクロック
として供給する伝送MOSFET Ti1,Ti2とか
ら構成されている。
【0097】なお、上記各段のイクスクルーシブORゲ
ートEORiのうち初段のイクスクルーシブORゲート
EOR1は、一方の入力端子に前段のイクスクルーシブ
ORゲートEOR(i-1)の出力が入力される代わりに、
接地電位が印加されている。これによって、初段のイク
スクルーシブORゲートEOR1は、データレジスタ1
2Aのラッチ回路LT1の保持データが“0”のときは
出力信号が“1”となり、ラッチ回路LT1の保持デー
タが“1”のときは出力信号が“0”となる。また、2
段目以降のイクスクルーシブORゲートEORiは、対
応するラッチ回路LTiの保持データが“0”のときは
前段のイクスクルーシブORゲートEOR(i-1)の出力
を反転して出力し、ラッチ回路LT1の保持データが
“1”のときは前段のイクスクルーシブORゲートEO
R(i-1)の出力をそのまま出力するように動作する。
【0098】データ判定&シフト制御回路132のクロ
ック伝送MOSFET Ti1,Ti2を制御するクロ
ックφ1,φ2は、図14に示すように、互いにハイレ
ベルの期間が重ならないようにされ位相が180°ずれ
たクロックである。これによって、書込み制御用のシフ
トレジスタ131の各段には、対応するイクスクルーシ
ブORゲートEORiの出力がハイレベルのときはクロ
ックφ1の立上がりに同期してハイレベルに変化し、φ
2の立上がりに同期してロウレベルに変化するクロック
(例えば図13のφa,φe)が供給される。対応する
イクスクルーシブORゲートEORiの出力がロウレベ
ルのときはクロックφ2の立上がりに同期してハイレベ
ルに変化し、φ1の立上がりに同期してロウレベルに変
化するクロック(例えば図13のφb,φc,φd)が
供給される。
【0099】また、書込み制御用のシフトレジスタ13
1の初段には、図14に示すように例えばクロックφ1
のほぼ1周期分のパルス幅Tdを有するマスタ書込みパ
ルスPwが入力されており、上記データ判定&シフト制
御回路132からのクロックφa,φb,φc,φd,
φe……によって、前段から後段へ書込みパルスPwを
順次伝達して行くように動作される。また、同じタイミ
ングで変化するクロックが連続しているところ(例えば
φb,φc,φd)では、書込み制御用のシフトレジス
タ131の各段の間でレーシングを起こして最初の段の
入力パルスがその後ろのすべての段にラッチされるよう
に動作する。図14の符号d1〜dnの波形は書込み制
御シフトレジスタ131の各段の出力、符号D1〜Dn
の波形はビット線MBに印加される書込みパルスであ
る。なお、ビット線MBに印加された書込みパルスは選
択スイッチMOSFET Z−SWを介して副ビット線
SBに印加される。
【0100】図14に符号d1〜dnで示す波形のよう
に、書込みデータのうち“0”のビットのところでは、
伝達書込みパルスがクロックφ1(φ2)の半周期だけ
遅れ、書込みデータのうち“1”のビットのところで
は、伝達書込みパルスは遅れを持たずにそれぞれ伝達さ
れる。その結果、図14に符号D1〜Dnで示す波形の
ように、ビット線に印加される書込みパルスは順次クロ
ックφ1(φ2)の半周期だけずれたパルスとなる。
【0101】上記のようにデータ“1”に対応したビッ
トを飛ばしてデータ“0”に対応するビット線に対して
のみ順に書込みパルスを印加して行くことにより、デー
タ“1”に対応したビットを飛ばさないで書込みを行な
っていく従来方式に比べてトータルの書込み時間がデー
タ“1”のビット数の分だけ短くなる。また、それに応
じて書込み電流の総和Iwの変動も従来方式に比べて小
さくなる。その結果、昇圧回路に対する負担が均一にな
って昇圧電圧の変動が少なくなって安定した書込みが行
なえるようになるとともに、書込み電流の変動が大きい
とそれに対応できるように予め昇圧回路を設計しておく
必要があるが、書込み電流の変動が少ないと昇圧回路の
設計も容易となる。
【0102】図13に示されている書込み終了検知回路
35は、書込み制御用のシフトレジスタ131の最終段
に到達した書込みパルスと、前述の電圧到達検知回路3
2から供給される書換えイネーブル信号EPOKとを入
力とするラッチ回路により構成されている。そして、書
込み終了検知回路35は、書換えイネーブル信号EPO
Kがハイレベルに変化するとその出力がロウレベルに変
化し、書込み制御用のシフトレジスタ131の最終段に
書込みパルスが到達すると、これをトリガ信号として書
換えイネーブル信号EPOKをラッチして出力が反転す
ることにより出力がハイレベルに変化するように動作す
る。これにより、図13の書込み終了検知回路35から
は、書込み開始から終了までの間ロウレベルとなる書込
み終了検知信号EPENDが出力される。そして、この
信号EPENDが図9に示されているフリップフロップ
FF3に供給されることにより図8の昇圧回路に対する
放電開始信号VRESETが形成されされる。
【0103】図15は、本発明を適用したフラッシュ内
蔵マイコンにおけるフラッシュメモリ部FLASHの他
の実施例を示す。
【0104】この実施例は、フラッシュメモリ部内に、
前記昇圧回路31における昇圧レベルをCPUからの指
示により調整するための昇圧レベル指定コードを設定す
る昇圧レベル設定レジスタ41と、設定されたコードに
従って図8の昇圧回路における比較回路CMP1,CM
P11に対する比較電圧Vaを切り替える比較電圧切替
え回路42と、前記書込みパルスのパルス幅をCPUか
らの指示により調整するためのパルス幅指定コードを設
定するパルス幅設定レジスタ43とを設けたものであ
る。
【0105】図16には、比較電圧切替え回路42の具
体例が示されている。図16において、RR1で示され
ているのが図8(A)におけるラダー抵抗であり、この
実施例では、このラダー抵抗RR1の複数の箇所から昇
圧電圧VCCXを任意の抵抗比で分割した電圧Va1,V
a2……Va8を抽出して、それらの中から、ピラミッ
ド状に構築されたスイッチMOSFETからなるセレク
タ回路SEL1によって昇圧レベル指定コードを設定す
る昇圧レベル設定レジスタ41に設定されているコード
に対応したいずれか1つの電圧を比較回路CMP1,C
MP11に対する比較電圧VCMPとして取り出して供給
するように構成されている。
【0106】また、セレクタ回路SEL1には、制御レ
ジスタCRG内のポスト消去期間ビットPOSTEと消
去期間ビットEからの信号の論理積をとった信号により
制御されるスイッチMOSFET Qs0も設けられて
いる。なお、この回路は一例としてポスト消去の際に選
択ワード線に印加される電圧を発生する昇圧回路におけ
る比較電圧切替え回路42の例を示したもので、書込み
動作に使用する電圧を発生する昇圧回路においては、ス
イッチMOSFET Qs0のゲートに書込み期間ビッ
トPからの信号が、また消去動作に使用する電圧を発生
する昇圧回路においては、スイッチMOSFET Qs
0のゲートに消去期間ビットEからの信号が供給され
る。
【0107】なお、図16においては、一例として昇圧
レベル指定コードが3ビットの場合を示したがこれに限
定されるものでなく、2ビットあるいは4ビット以上で
あっても良い。また、レジスタ41のコードで直接セレ
クタSEL1を制御する代わりにレジスタ41のコード
をデコーダでデコードした信号でセレクタSEL1を制
御するようにしてもよい。
【0108】図17には、パルス幅指定コード設定レジ
スタ43を設けた場合における書込みパルス発生回路3
4の具体例が示されている。この実施例の書込みパルス
発生回路34は、発振器OSCからの基準発振信号φ0
を受けてその周波数の逓倍の周波数のクロックを生成す
る複数の逓倍回路DV1,DV2……DVnと、これら
の逓倍回路で逓倍されたクロックの中からパルス幅設定
レジスタ43に設定されたコードに応じたクロックを選
択するセレクタSEL2などから構成されている。いず
れか1つのクロックを選択するセレクタSEL2の代わ
りに、任意のクロックを組合せて所望のパルス幅のクロ
ックを生成するようなクロック合成回路を用いるように
しても良い。
【0109】この実施例においても、制御レジスタCR
G内のポスト消去期間ビットPOSTEと消去期間ビッ
トEからの信号の論理積をとった信号により逓倍回路D
V1,DV2……DVnが制御されるように構成されて
おり、動作モードにも応じて発生される書込みパルスP
wのパルス幅が調整される。なお、図17においては、
一例としてパルス幅指定コードが3ビットの場合を示し
たがこれに限定されるものでなく、2ビットあるいは4
ビット以上であっても良い。また、レジスタ43のコー
ドで直接セレクタSEL2を制御する代わりにレジスタ
43のコードをデコーダでデコードした信号でセレクタ
SEL2を制御するようにしてもよい。逓倍回路の代わ
りに分周回路を使用してパルス幅を変える回路も考えら
れる。
【0110】この実施例においては、CPUにより上記
昇圧電圧設定レジスタ41とパルス幅設定レジスタ43
のコードをダイナミックに書き換えることにより、それ
ぞれの状況に最適な書込みパルスをメモリセルに印加す
ることができる。図18に、一例としてポスト消去の際
におけるそれぞれのコードを書き換えたときに発生され
る書込みパルスPwの変化の様子を示す。図において、
最下欄が昇圧電圧指定コード、その上が書込みパルス指
定コードである。
【0111】図18より、昇圧電圧指定コードを換える
と書込みパルスPwの高さVpが変わり、書込みパルス
指定コードを換えると書込みパルスPwの幅Tdが変わ
ることが分かる。図18において、しだいに書込みパル
スの電圧と幅を大きくしているのは、メモリセルのしき
い値が目標の値に近づくとしだいにしきい値が変化しに
くくなるためである。図18の書込みパルスの変更の仕
方はあくまでも一例であり、使用する記憶素子の特性に
応じて決定してやるようにすれば良い。
【0112】また、フラッシュメモリを構成する記憶素
子は製造ばらつきにより最適な書込み時間がずれること
があるが、上記のように書込みパルスの幅を変えてやる
ことでデバイスの特性に応じた時間で書込み処理を行な
うことができる。
【0113】以上、ポスト消去で例をとったが、書込み
や消去において、パルス幅やパルス電圧値を変化させて
も良い。
【0114】図19には、本発明の他の実施例を示す。
この実施例は、CPUとは別個の半導体基板に半導体集
積回路として構成されるいわゆるフラッシュメモリチッ
プに適用したものである。図19に示されているフラッ
シュメモリチップは、マイクロコンピュータチップに内
蔵された前記実施例(図5)のフラッシュメモリ部と類
似の構成を有している。図19において、図5に示され
ている回路ブロックと同一若しくは類似の機能を有する
回路ブロックには同一の符号を付して重複した説明は省
略する。
【0115】図19の実施例と図5の実施例との大きな
差異は、図5の実施例ではCPUが制御レジスタCRG
の各ビットをセットすることでフラッシュメモリに対す
る動作を指示するように構成されているのに対し、図1
9の実施例では、フラッシュメモリチップは内部にコマ
ンドレジスタCMDとシーケンサ(制御回路)20’が
設けられていて、コマンドレジスタCMDに外部のCP
Uがコマンドを設定するとシーケンサ20’がそのコマ
ンドを解釈することによりフラッシュメモリの動作を制
御するように構成されている点にある。また、図5の実
施例においてフラッシュモード制御部FLCに設けられ
ている制御レジスタCRG’と類似の制御レジスタCR
G’が設けられ、この制御レジスタCRGは外部のCP
Uからはセット、リセット不能で上記シーケンサ20’
がセット、リセットできるように構成されている点でも
異なる。それ以外の構成は図5の実施例とほぼ同様であ
る。なお、図19における電圧到達検知回路32には、
図5における放電&電圧到達検知回路33が含まれてい
るものとする。
【0116】また、図19は図5に対応させて簡略化し
て示しているが、実際には図2に示されているフラッシ
ュメモリ部FLASHと同様に、アドレスデコーダやセ
ンスアンプなどのメモリ周辺回路が設けられる。上記コ
マンドレジスタCMDは、特に制限されるものでない
が、この実施例においては、外部のデータバスを介して
CPUから書込みや消去などの指令を意味するコマンド
コードが設定可能に構成され、このコマンドレジスタC
MDにコマンドコードが設定されると、シーケンサ2
0’がコマンドを解釈して対応する制御動作を開始する
ように構成されている。
【0117】上記制御レジスタCRG’は、図5の実施
例における制御レジスタと同様に、書換えモードに入る
ことを宣言する書換え許可ビットSWEと、消去期間を
指示する消去期間ビットEと、書込み期間を指示する書
込み期間ビットPと、ポスト消去の期間を指示するポス
ト消去期間ビットPOSTEと、消去ベリファイの期間
を指示する消去ベリファイ期間ビットEVと、書込みベ
リファイの期間を指示する書込みベリファイ期間ビット
PVと、書込みおよび消去の終了を示す終了フラグFL
AGとを含んで構成される。
【0118】前述したように、この実施例においては、
上記制御レジスタCRGの終了フラグFLAGを除く各
ビットはCPUからセット、リセット不能であるが、終
了フラグFLAGは、CPUがデータバスDBSを介し
てリセットを行なえるとともに読出しも行なえるように
構成されている。ただし、直接書込み消去終了フラグF
LAGの状態をCPUへ知らせるための端子を設けても
良い。
【0119】この実施例のフラッシュメモリチップにお
いては、上記シーケンサ20’が、制御レジスタCRG
のビットをセット、リセットしながらそのビットの設定
状態に応じてチップ内部の電源回路30や書込みパルス
発生回路34、図示しないアドレスデコーダなどに対す
る内部制御信号を生成することで、書込みや消去、読出
しなどの動作を行なうように構成されている。このシー
ケンサ20’は、例えばコマンドを実行するのに必要な
一連のマイクロ命令群が格納されたROM(リード・オ
ンリ・メモリ)を備え、コマンドデコーダがコマンドに
対応したマイクロ命令群の先頭アドレスを生成して制御
回路20’に与えることにより、マイクロ命令が順次実
行されてチップ内部の各回路に対する制御信号が形成さ
れるように構成することできる。
【0120】図20および図21には、CPUからコマ
ンドコードが与えられた場合における上シーケンサ2
0’によるフラッシュメモリチップ内部における書込み
や消去の手順が示されている。この実施例におけるフラ
ッシュメモリチップは、CPUからデータバスを介して
コマンドレジスタCMDに対するコマンドコードの設定
とアドレスの指定が行なわれると、シーケンサがメモリ
セルの書込みまたは消去を行なった後、引き続いてベリ
ファイ読出しを行ない、ベリファイ動作が終了した時点
で書込み消去終了フラグFLAGを“0”にセットして
CPUに知らせるように動作する。
【0121】図20に示すように、CPUがフラッシュ
メモリに対して書込みコマンドと書込みアドレスおよび
書込みデータの設定を行ない、書込み消去終了フラグF
LAGを“0”にリセットする(ステップS101〜S
103)と、シーケンサ20’が起動されステップS1
04〜S110の手順に従って書込み動作制御が行なわ
れる。
【0122】シーケンサ20’は先ず制御レジスタCR
Gの書換え許可ビットSWEを“1”にセットする(ス
テップS104)。次に、制御レジスタCRGの書込み
ベリファイ期間ビットPVを“1”にセットする(ステ
ップS105)。これによって、フラッシュメモリ内で
はステップS102でCPUにより指定されたアドレス
のデータがメモリアレイから読み出される。
【0123】読み出されたデータはシーケンサ20’に
より書込みデータと比較されてデータが一致したか判定
が行なわれる(ステップS106)。このデータ判定で
書込み未終了と判定されると、次のステップS107で
書込みベリファイ期間ビットPVを“0”にリセット
し、書込み期間ビットPを“1”にセットする。これに
より昇圧回路31の昇圧が開始される。その後は、電圧
到達検知回路32から出力される到達検知信号による書
込みパルス発生回路34による書込みパルスの発生、書
込みラッチ制御回路12によるビット線への書込みパル
スの印加、書込み終了検知回路35による終了検知が自
動的に進行する。
【0124】シーケンサ20’はステップS108で放
電&電圧到達検知回路33からの検知信号を監視して放
電が終了したか判定し、終了と判定すると次のステップ
S109で書込み期間ビットPを“0”にリセットして
ステップS105へ戻り、上記動作を繰り返す。そし
て、ステップS106でベリファイデータの判定で一致
と判定されると、ステップS110へ移行してベリファ
イ期間ビットPVを“0”にリセット、書込み消去終了
フラグFLAGを“1”にセット、さらに書換え許可ビ
ットSWEを“0”にリセットして一連の書込み処理を
終了する。
【0125】次に、実施例のフラッシュメモリにおける
消去動作の手順を、図21を用いて説明する。
【0126】CPUがフラッシュメモリに対して消去コ
マンドと消去アドレスの設定を行ない、書込み消去終了
フラグFLAGを“0”にリセットする(ステップS1
11〜S113)と、シーケンサ20’が起動されステ
ップS114〜S130の手順に従って消去動作制御が
行なわれる。
【0127】シーケンサ20’は先ず制御レジスタCR
Gの書換え許可ビットSWEを“1”にセット、ポスト
消去期間ビットPOSTEを“0”にリセットする(ス
テップS114,S115)。次に、制御レジスタCR
Gの消去ベリファイ期間ビットEVを“1”にセットす
る(ステップS116)。これによって、フラッシュメ
モリ内ではステップS112でCPUにより指定された
アドレスのデータがメモリアレイから読み出される。
【0128】読み出されたデータはシーケンサ20’に
より判定が行なわれる(ステップS117)。そして、
このデータ判定で消去未終了と判定されると、次のステ
ップS118で消去ベリファイ期間ビットEVを“0”
にリセットし、消去期間ビットEを“1”にセットす
る。これにより昇圧回路31の昇圧が開始される。その
後は、電圧到達検知回路32から出力される到達検知信
号による印加時間制御回路21による消去電圧印加時間
の管理、消去終了検知回路22による終了検知が自動的
に進行する。
【0129】シーケンサ20’はステップS119で放
電&電圧到達検知回路33からの検知信号を監視して放
電が終了したか判定し、終了と判定すると次のステップ
S120で消去期間ビットEを“0”にリセットしてス
テップS116へ戻り、上記動作を繰り返す。そして、
ステップS117でベリファイデータの判定で一致と判
定されると、ステップS121へ移行して、ベリファイ
期間ビットEVを“0”にリセットして消去動作を終了
する。その後、ステップS122へ移行してポスト消去
期間ビットPOSTEを“1”にセットする。
【0130】これにより、しきい値の下がり過ぎたメモ
リセルのしきい値を少し上げるポスト消去動作が開始さ
れる。ポスト消去では、先ずシーケンサ20’により制
御レジスタCRGの書換え許可ビットSWEが“1”に
セットされる(ステップS122)。次に、シーケンサ
20’によりポスト消去の対象を指定するアドレスが指
定される(ステップS123)。それから、シーケンサ
20’により消去ベリファイ期間ビットEVが“1”に
セットされる(ステップS124)。これによって、ス
テップS123で指定されたブロックのデータがメモリ
アレイから読み出される。
【0131】読み出されたデータはシーケンサ20’に
より判定が行なわれる(ステップS125)。そして、
このデータ判定でポスト消去の必要ありと判定される
と、次のステップS126で消去ベリファイ期間ビット
EVを“0”にリセットし、消去期間ビットEを“1”
にセットすると、シーケンサ20’はステップS122
でポスト消去期間ビットPOSTEが“1”にセットさ
れているため、昇圧回路31においてポスト消去に必要
な電圧の昇圧を開始させる。その後は、電圧到達検知回
路32から出力される到達検知信号による書込みパルス
発生回路34による書込みパルスの発生、書込みラッチ
制御回路12によるビット線への書込みパルの印加、書
込み終了検知回路35による終了検知が自動的に進行す
る。
【0132】そして、シーケンサ20’はステップS1
27で放電&電圧到達検知回路33からの検知信号を監
視して放電が終了したか判定し、終了と判定すると次の
ステップS128で消去期間ビットEを“0”にリセッ
トしてステップS124へ戻り、上記動作を繰り返す。
そして、ステップS125でベリファイデータの判定で
一致と判定されると、ステップS129へ移行して、ベ
リファイ期間ビットEVおよびポスト消去期間ビットP
OSTEを“0”にリセットする。しかる後、ステップ
S130で書込み消去終了フラグFLAGが“1”にセ
ットされ、書換え許可ビットSWEが“0”にリセット
されて、ポスト消去動作が終了する。
【0133】図22には、シーケンサ20’の制御によ
るフラッシュメモリチップ内における消去動作時の内部
信号のタイミングが示されている。なお、この実施例の
フラッシュメモリチップ内での消去動作に伴なう内部信
号のタイミングは、前記実施例において図12を用いて
説明したタイミングとほぼ同一である。異なるのは、コ
マンドレジスタの消去期間ビットEがセットされると、
内部シーケンサにより昇圧が開始され、目標電圧に到達
するとシーケンサに通知されてシーケンサにより昇圧動
作が停止されて書込みが開始され、また書込みが終了す
るとシーケンサにより昇圧回路の放電が開始され所定時
間後に放電が停止されるようにされている点である。
【0134】なお、図示しないが、シーケンサ20’の
制御により実行されるフラッシュメモリチップ内での書
込み動作に伴なう内部信号のタイミングも、前記実施例
において図10を用いて説明したタイミングとほぼ同一
である。異なるのは、各信号のタイミングがシーケンサ
により制御されるように構成されている点である。
【0135】図23は、図5の実施例におけるXデコー
ダ回路14およびその電源切り替え回路の具体例を示
す。図23に示されているように、Xデコーダ回路14
は、アドレスバッファ回路17からの内部アドレス信号
Ax0,Ax1……Axn,(/Ax0,/Ax1……
/Axn)を入力とするNANDゲート14aと該NA
NDゲートの出力をレベルシフトするレベルシフト回路
14bとから構成される。このNANDゲート14aと
レベルシフト回路14bの組は、メモリアレイ内の各ワ
ード線WLごとに設けられる。
【0136】前述したように、ワード線WLには、消去
時に−11Vのような昇圧電圧VSSXが印加する必要が
あるため、レベルシフト回路14bはVSSXを一方の電
源電圧として、NANDゲート14aのVDDまたは0V
に応じて選択ワード線に−11Vを出力するように構成
される。このときレベルシフト回路14bの他方の電源
電圧VCCDがチップの電源電圧VDD(3.3V)である
と、レベルシフト回路14bを構成するMOSFETに
14.3Vの高電圧が印加される。そのため、レベルシ
フト回路14bを構成するMOSFETの耐圧を超えて
しまうおそれがある。なお、レベルシフト回路14b
は、書込み時には同一ブロック内の非選択のワード線に
−2Vの電圧を印加するためVSSXは−11Vや−2V
等に切り替えられる。
【0137】そこで、この実施例のフラッシュメモリ部
においては、消去モード時にワード線WLに印加される
−11Vのような昇圧電圧VSSXを発生する前記昇圧回
路31において、発生される昇圧電圧VSSXが所定のレ
ベルを超えたか否かを検出するレベル判定回路38と該
レベル判定回路38の出力信号により電源の切替えを行
なう電源切替え回路39とを設け、図24に示されてい
るように、昇圧電圧VSSXが所定のレベルVjを超えた
ときにレベルシフト回路14bに供給される他方の電源
電圧VCCDを3.3Vのような電圧VDDから接地電位
(0V)に切り替えるようにしている。
【0138】レベル判定回路38は、図23に示すよう
に、昇圧電圧VSSXと電源電圧VCCF(1.4V)との間
に接続されたラダー抵抗RR3と、該ラダー抵抗RR3
で分圧された電圧Va3と基準電圧(0V)とを比較し
て昇圧電圧VSSXが所定のレベルVjを超えたか否か判
定する比較回路CMP3とにより構成されている。ま
た、電源切替え回路39はVDDと接地電位(0V)を電
源電圧とするインバータにより構成されている。昇圧電
圧VSSXが所定のレベルVjを超える前は、レベル判定
回路38の出力はハイレベルとなり次段のインバータか
らはVDD(3.3V)の出力電圧がレベルシフト回路1
4bの電源電圧VCCDとして供給される。
【0139】一方、昇圧電圧VSSXが所定のレベルVj
を超えると、レベル判定回路38の出力はロウレベルと
なり次段のインバータからは接地電位(0V)がレベル
シフト回路14bの電源電圧VCCDとして供給される。
これによって、レベルシフト回路14bを構成するMO
SFETに印加される電圧が、電源電圧の切替えを行な
わない場合の14.3Vに対して、切り替えを行なうこ
とによって11Vに低減され、ワード線への印加電圧は
同一のままMOSFETに印加される電圧を緩和するこ
とができるようになる。
【0140】図25は、−11Vのような昇圧電圧VSS
Xを発生するチャージポンプ回路の一例を示す。図にお
いて、電源電圧端子VSSと出力端子VSSXとの間に直列
に接続されたMOSFETはダイオードとして機能する
MOSFET、これらのダイオードMOSFETの結合
ノードに接続されている偶数番目の容量は電荷転送用の
容量、上記ダイオードMOSFETのゲートに接続され
ている奇数番目の容量はゲート電圧ブースト用の容量で
ある。また、DRV1〜DRV4はクロック信号であ
り、これらのクロック信号のうちDRV1とDRV2は
互いに逆相のクロック、DRV3とDRV4もほぼ逆相
のクロック、DRV1とDRV3はほぼ同相でデューテ
ィが若干異なるクロックである。実施例では4つのクロ
ックで動作させているが、2相クロックで動作させるこ
とも可能である。
【0141】この実施例のチャージポンプ回路は、回路
を構成するMOSFETを低電圧側と高電圧側の2つの
グループに分け、それぞれ別個のウェル領域WELL
1,WELL2上に形成している。この場合、チャージ
ポンプを構成するMOSFETにはPチャネル型が用い
られウェル領域はN型である。そこで、一方のウェル領
域WELL1に印加されるバイアス電圧はVDD(3.3
V)に固定するとともに、他方の出力側に近いMOSF
ETが形成されるウェル領域WELL2に印加されるバ
イアス電圧VWELは、図26に示すように昇圧電圧VSSX
に応じて、VSSXが低いときはVDD(3.3V)に、ま
たVSSXが高くなると接地電位(0V)に切り替えるよ
うにしている。
【0142】MOSFETは素子の特性として基板効果
と呼ばれる現象によりウェル電位の高低によってしきい
値電圧が変化するという特徴があり、図25に示されて
いるような構成のチャージポンプ回路においては、ウェ
ル電位が同一であればソース・ドレイン電圧が高いほど
MOSFETのしきい値が高くなる。その結果、電荷の
転送効率が低下し昇圧電圧が低下するという不具合があ
る。
【0143】しかしながら、上述したように昇圧電圧V
SSXに応じてウェル領域WELL2に印加されるバイア
ス電圧VWELを切り替えることにより、昇圧電圧VSSXが
高くなるのに伴なってMOSFETのしきい値が上昇す
るのを抑えることができ、これによって、昇圧電圧の低
下を回避できるという利点がある。また、昇圧電圧VSS
Xが低い間は通常のウェル電位を印加しているため、ソ
ース・ドレイン領域とウェル領域間のPN接合に順方向
電圧が印加されてリーク電流が流れるのを防止すること
ができる。
【0144】なお、ウェル領域WELL2に印加される
バイアス電圧VWELの切替えの仕組みは、図23に示さ
れているレベルシフト回路14bの電源電圧の切替えと
同じ方式を利用することができる。すなわち、消去モー
ド時にワード線WLに印加される−11Vのような昇圧
電圧VSSXを発生する前記昇圧回路31において、発生
される昇圧電圧VSSXが所定のレベルViを超えたか否
かを検出するレベル判定回路38と該レベル判定回路3
8の出力信号により電源の切替えを行なう電源切替え回
路39に相当する回路とを設けることにより、ウェル領
域WELL2に印加されるバイアス電圧VWELLを切り替
えることができる。
【0145】以上、消去モード時にワード線WLに印加
される−11Vのような昇圧電圧VSSXを発生する前記
昇圧回路を例にとって説明したが、書込みモード時に選
択ワード線に印加される10Vのような正の昇圧電圧V
CCXを発生する昇圧回路や選択スイッチZ−SWのゲー
ト端子に印加される11Vのような昇圧電圧VCCZを発
生する昇圧回路に対しても、上記ウェル電位の切替えを
適用することができる。その場合、チャージポンプを構
成するMOSFETにはNチャネル型が用いられウェル
領域はP型であるので、出力側のMOSFETが形成さ
れるウェル領域の電位を、昇圧電圧があるレベル以上に
なったら接地電圧0Vから電源電圧VDD(3.3V)の
ような電位に切り替えてやれば良い。それによって、図
25および図26で説明した実施例と同様な効果を得る
ことができる。また、図25においては、チャージポン
プを構成するMOSFETが形成されるウェル領域を2
つに分けているが、3つ以上に分けても良い。
【0146】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば実施
例では、フラッシュモード制御部FCLの制御レジスタ
CRGに書換え許可ビットSWEを設けて書込み消去開
始前にCPUがこのビットをセットするようにしている
が、このビットは必ず必要なものではなく省略すること
も可能である。
【0147】また、前記実施例では複数のメモリセルの
ドレインがそれぞれ副ビット線に接続され、副ビット線
は選択スイッチを介して主ビット線に接続されるように
構成されたいわゆるDiNOR型のフラッシュメモリに
適用した場合について説明したが、複数のメモリセルが
直列に接続されてなるいわゆるNOR型のフラッシュメ
モリや複数のメモリセルのソース、ドレインがそれぞれ
ローカルソース線とローカルドレイン線に接続されたい
わゆるAND型のフラッシュメモリなどにも適用するこ
とができ、同様の効果を得ることができる。
【0148】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるフラッ
シュメモリおよびそれを内蔵したマイクロコンピュータ
に適用した場合について説明したが、この発明はそれに
限定されるものでなく、EEPROMなどの不揮発性記
憶メモリやそれを内蔵したマイクロコンピュータその他
の半導体集積回路に利用することができる。
【0149】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0150】すなわち、本発明に従うと、トータルの書
込み所要時間を短縮可能な不揮発性メモリおよびそれを
内蔵したマイクロコンピュータを実現することができ
る。
【0151】また、記憶容量などの仕様が異なることに
より内部昇圧回路の昇圧時間が異なる場合においても、
昇圧回路を設計し直したりCPUのプログラムを書き直
すなどの対策が行なわずに最適な時間で書込みや消去が
行なえる不揮発性メモリおよびそれを内蔵したマイクロ
コンピュータを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したフラッシュ内蔵マイコンの一
実施例の概略を示す全体ブロック図である。
【図2】本発明を適用したフラッシュメモリ部の構成例
を示すブロック図である。
【図3】フラッシュメモリ回路のメモリアレイの具体的
な構成例と消去および書込み時のバイアス電圧の例を示
す回路説明図である。
【図4】フラッシュメモリにおける書込み後と消去後に
おけるメモリセルのしきい値の分布の一例を示す説明図
である。
【図5】本発明を適用したフラッシュ内蔵マイコンにお
けるフラッシュモード制御部の制御レジスタの一実施例
およびフラッシュメモリ回路部の書込み消去回路の概略
を示すブロック図である。
【図6】本発明に係るフラッシュ内蔵マイコンにおける
書込み手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係るフラッシュ内蔵マイコンにおける
消去手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】実施例のフラッシュメモリ部に設けられる昇圧
回路および電圧到達検知回路の一例を示す回路図であ
る。
【図9】実施例のフラッシュモード制御部に設けられる
終了フラグおよび該フラグをセットする回路の一例を示
す回路図である。
【図10】実施例のフラッシュメモリ部における書込み
動作時の各信号のタイミングチャートである。
【図11】実施例のフラッシュモード制御部の終了フラ
グに対する各信号のタイミングチャートである。
【図12】実施例のフラッシュメモリ部における消去動
作時の各信号のタイミングチャートである。
【図13】実施例のフラッシュメモリ部における書込み
制御回路および書込み終了検知回路の具体例を示す回路
図である。
【図14】図13に示されている書込み制御回路におけ
る各信号のタイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図15】本発明を適用したフラッシュ内蔵マイコンの
他の実施例の概略を示すブロック図である。
【図16】フラッシュメモリ部内の昇圧回路における昇
圧レベルを調整するための昇圧レベル設定レジスタと、
設定されたコードに従って比較電圧を切り替える比較電
圧切替え回路の実施例を示す回路図である。
【図17】書込みパルス発生回路の一例を示すブロック
図である。
【図18】昇圧レベル設定レジスタに設定されたコード
とパルス幅設定レジスタに設定されたコードと書込みパ
ルスとの関係を示す波形図である。
【図19】本発明を適用したフラッシュメモリチップの
一実施例の概略を示すブロック図である。
【図20】実施例のフラッシュメモリにおける書込み手
順を示すフローチャートである。
【図21】実施例のフラッシュメモリにおける消去手順
を示すフローチャートである。
【図22】実施例のフラッシュメモリ回路における消去
時の各信号のタイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図23】本発明を適用したフラッシュメモリのデコー
ダ部の電源切り替え回路の実施例を示す回路図である。
【図24】昇圧電圧と図23の実施例の回路における電
源電圧の切り替えのタイミングを示すタイミングチャー
トである。
【図25】本発明を適用したフラッシュメモリのチャー
ジポンプ回路の実施例を示す回路図である。
【図26】昇圧電圧と図25の実施例の回路におけるウ
ェル電位の切り替えのタイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
11 メモリアレイ 12 書込みラッチ制御回路 12A データレジスタ 13 書込み制御回路 14 Xデコーダ 15 Zデコーダ 16 Yデコーダ 17 アドレスバッファ回路 18 センスアンプ 19 データ入出力回路 20 フラッシュメモリの内部制御回路 21 電圧印加時間制御回路(遅延回路,カウンタ回
路) 22 消去終了検知回路 30 電源回路 31 昇圧回路 32 電圧到達検知回路 33 放電&電圧到達検知回路 34 書込みパルス発生回路 35 書込み終了検知回路 38 昇圧レベル判定回路 39 電源切替え回路 40 電源切替え回路 41 昇圧電圧設定用レジスタ 42 比較電圧切替え回路 43 書込みパルス幅設定用レジスタ 131 書込み制御用のシフトレジスタ 132 データ判定&シフト制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11C 17/00 632A 632Z 632D 636Z (72)発明者 田中 利広 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 品川 裕 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 川尻 良樹 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 藤戸 正道 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 Fターム(参考) 5B025 AA03 AB01 AC01 AD04 AD08 AD09 AD10 AD15 AE00 AE05 5B062 AA03 CC01 EE09

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 しきい値の高低によりデータを記憶する
    複数の不揮発性記憶素子を備えたメモリアレイと、 データの書込み時または消去時に上記不揮発性記憶素子
    へ印加される電圧を発生する昇圧回路と、 上記昇圧回路により昇圧された電圧のレベルを検知する
    昇圧電圧検知回路と、 上記昇圧電圧検知回路による検知に基づいて書込みまた
    は消去を開始する書込み消去制御回路と、 上記書込み消去制御回路による書込みまたは消去の終了
    を検知する書込み消去終了検知回路と、 上記書込み消去制御回路による書込みまたは消去が終了
    したこと示す終了フラグとを備えていることを特徴とす
    る不揮発性記憶回路。
  2. 【請求項2】 上記書込みまたは消去の動作に入ること
    を示す制御ビットを有する制御レジスタを備え、上記昇
    圧回路は上記制御ビットが設定されることにより昇圧動
    作を開始するように構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の不揮発性記憶回路。
  3. 【請求項3】 データの書込み時または消去時に上記不
    揮発性記憶素子へ印加される複数の電圧を発生する複数
    の昇圧回路と、 上記複数の昇圧回路により昇圧された電圧のレベルをそ
    れぞれ検知する複数の昇圧電圧検知回路と、を備え、上
    記書込み消去制御回路は、上記複数の昇圧電圧検知回路
    によりそれぞれの昇圧電圧がすべて所定のレベルに達し
    たことが検知されたことに基づいて書込みまたは消去を
    開始するように構成されていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の不揮発性記憶回路。
  4. 【請求項4】 上記書込み消去終了検知回路は、上記昇
    圧電圧検知回路の検知信号を遅延する遅延回路もしくは
    該検知信号に基づいて上記クロック信号を計数するカウ
    ンタ回路からなることを特徴とする請求項3に記載の不
    揮発性記憶回路。
  5. 【請求項5】 上記昇圧回路により昇圧された電圧を放
    電する放電回路を備え、該放電回路は上記書込み消去終
    了検知回路による検知信号に基づいて放電を開始するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の不揮発性記憶回路。
  6. 【請求項6】 上記放電回路により放電された上記昇圧
    回路の出力電圧が所定のレベルに達したことを検知する
    放電終了検知回路を備え、該放電終了検知回路による検
    知信号に基づいて上記終了フラグが設定されるように構
    成されていることを特徴とする請求項5に記載の不揮発
    性記憶回路。
  7. 【請求項7】 書込みデータを保持するデータレジスタ
    と、該データレジスタに保持されている書込みデータに
    応じて上記ビット線に書込み電圧を印加する書込み制御
    回路とを備え、 上記書込み制御回路は、上記データレジスタに保持され
    ている書込みデータのビットが論理“1”(もしくは論
    理“0”)のときはそのビットを飛ばして論理“0”
    (もしくは論理“1”)のビットに対応して順次上記書
    込み電圧を印加して行くように構成されていることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の不揮発性記憶
    回路。
  8. 【請求項8】 上記書込み電圧の印加時間はクロック信
    号に基づいて決定され、該クロック信号の周期が変更さ
    れることにより上記書込み電圧の印加時間が変更される
    ように構成されていることを特徴とする請求項7に記載
    の不揮発性記憶回路。
  9. 【請求項9】 上記クロック信号および上記データレジ
    スタに保持されている書込みデータに基づいて、上記書
    込み電圧を順次出力するシフトレジスタを備え、上記書
    込み消去終了検知回路は上記シフトレジスタの最終段に
    パルスが到達したのを検出して書込み終了と判定するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項8に記載の
    不揮発性記憶回路。
  10. 【請求項10】 書込みまたは消去時に上記不揮発性記
    憶素子に上記昇圧回路で発生された昇圧電圧を供給する
    レベルシフト回路と、上記昇圧回路における昇圧電圧の
    レベルを判定するレベル判定回路とを備え、 上記昇圧電圧が所定のレベルを超えたと上記レベル判定
    回路が判定したときに上記レベルシフト回路の電源電圧
    が切り替えられるように構成されていることを特徴とす
    る請求項1〜9のいずれかに記載の不揮発性記憶回路。
  11. 【請求項11】 上記昇圧回路における昇圧電圧のレベ
    ルを判定する第2のレベル判定回路を備えるとともに、
    上記昇圧回路はチャージポンプからなり該チャージポン
    プを構成するMOSFETは半導体基板表面に形成され
    た複数のウェル領域に高電圧側と低電圧側とに分割され
    て形成され、上記昇圧電圧が所定のレベルを超えたと上
    記第2のレベル判定回路が判定したときに上記高電圧側
    のウェル領域に印加されるバイアス電圧が切り替えられ
    るように構成されていることを特徴とする請求項1〜1
    0のいずれかに記載の不揮発性記憶回路。
  12. 【請求項12】 外部から供給されるコマンドコードを
    保持するコマンドレジスタと、該コマンドレジスタに設
    定されたコマンドコードに応じて書込みまたは消去制御
    を行なうシーケンス制御回路とを備え、 上記シーケンス制御回路は、内部回路からの所定の信号
    を受けて上記制御レジスタの各制御ビットの設定を行な
    い、該制御ビットが設定される他の内部回路の動作が開
    始されるように構成されていることを特徴とする請求項
    2〜11のいずれかに記載の不揮発性記憶回路。
  13. 【請求項13】 しきい値の高低によりデータを記憶す
    る複数の不揮発性記憶素子を備えた不揮発性記憶回路
    と、 データの書込み時または消去時に上記不揮発性記憶素子
    へ印加される電圧を発生する昇圧回路と、 上記昇圧回路により昇圧された電圧のレベルを検知する
    昇圧電圧検知回路と、 上記昇圧電圧検知回路による検知に基づいて書込みまた
    は消去を開始する書込み消去制御回路と、 上記書込み消去制御回路による書込みまたは消去の終了
    を検知する書込み消去終了検知回路と、 上記書込み消去制御回路による書込みまたは消去が終了
    したこと示す終了フラグと、 上記書込みまたは消去の動作に入ることを示す制御ビッ
    トを有する制御レジスタと、 上記制御レジスタの制御ビットを設定することにより上
    記不揮発性記憶回路に対する書込み、消去、読出しのい
    ずれかの指示を与える制御回路とを内蔵してなることを
    特徴とする半導体集積回路。
  14. 【請求項14】 上記制御回路は、上記終了フラグを読
    み出すことにより上記不揮発性記憶回路に対する動作が
    終了したことを検知して、上記制御レジスタの制御ビッ
    トを設定することにより次の指示を与えるように構成さ
    れてなることを特徴とする請求項13に記載の半導体集
    積回路。
  15. 【請求項15】 データの書込み時または消去時に上記
    不揮発性記憶素子へ印加される複数の電圧を発生する複
    数の昇圧回路と、 上記複数の昇圧回路により昇圧された電圧のレベルをそ
    れぞれ検知する複数の昇圧電圧検知回路と、を備え、上
    記書込み消去制御回路は、上記複数の昇圧電圧検知回路
    によりそれぞれの昇圧電圧がすべて所定のレベルに達し
    たことが検知されたことに基づいて書込みまたは消去を
    開始するように構成されていることを特徴とする請求項
    13または14に記載の半導体集積回路。
  16. 【請求項16】 上記書込み消去終了検知回路は、上記
    昇圧電圧検知回路の検知信号を遅延する遅延回路もしく
    は該検知信号に基づいて上記クロック信号を計数するカ
    ウンタ回路からなることを特徴とする請求項15に記載
    の半導体集積回路。
  17. 【請求項17】 上記昇圧回路により昇圧された電圧を
    放電する放電回路を備え、該放電回路は上記書込み消去
    終了検知回路による検知信号に基づいて放電を開始する
    ように構成されていることを特徴とする請求項13〜1
    6のいずれかに記載の半導体集積回路。
  18. 【請求項18】 上記放電回路により放電された上記昇
    圧回路の出力電圧が所定のレベルに達したことを検知す
    る放電終了検知回路を備え、該放電終了検知回路による
    検知信号に基づいて上記終了フラグが設定されるように
    構成されていることを特徴とする請求項17に記載の半
    導体集積回路。
  19. 【請求項19】 書込みデータを保持するデータレジス
    タと、該データレジスタに保持されている書込みデータ
    に応じて上記ビット線に書込み電圧を印加する書込み制
    御回路とを備え、 上記書込み制御回路は、上記データレジスタに保持され
    ている書込みデータのビットが論理“1”(もしくは論
    理“0”)のときはそのビットを飛ばして論理“0”
    (もしくは論理“1”)のビットに対応して順次上記書
    込み電圧を印加して行くように構成されていることを特
    徴とする請求項13〜18のいずれかに記載の半導体集
    積回路。
  20. 【請求項20】 上記書込み電圧の印加時間はクロック
    信号に基づいて決定され、該クロック信号の周期が変更
    されることにより上記書込み電圧の印加時間が変更され
    るように構成されていることを特徴とする請求項19に
    記載の半導体集積回路。
  21. 【請求項21】 上記クロック信号および上記データレ
    ジスタに保持されている書込みデータに基づいて、上記
    書込み電圧を順次出力するシフトレジスタを備え、上記
    書込み消去終了検知回路は上記シフトレジスタの最終段
    にパルスが到達したのを検出して書込み終了と判定する
    ように構成されていることを特徴とする請求項19に記
    載の半導体集積回路。
  22. 【請求項22】 書込みまたは消去時に上記不揮発性記
    憶素子に、上記昇圧回路で発生された昇圧電圧を供給す
    るレベルシフト回路と、上記昇圧回路における昇圧電圧
    のレベルを判定するレベル判定回路とを備え、 上記昇圧電圧が所定のレベルを超えたと上記レベル判定
    回路が判定したときに上記レベルシフト回路の電源電圧
    が切り替えられるように構成されていることを特徴とす
    る請求項13〜21のいずれかに記載の半導体集積回
    路。
  23. 【請求項23】 上記昇圧回路における昇圧電圧のレベ
    ルを判定する第2のレベル判定回路を備えるとともに、
    上記昇圧回路はチャージポンプからなり該チャージポン
    プを構成するMOSFETは半導体基板表面に形成され
    た複数のウェル領域に高電圧側と低電圧側とに分割され
    て形成され、上記昇圧電圧が所定のレベルを超えたと上
    記第2のレベル判定回路が判定したときに上記高電圧側
    のウェル領域に印加されるバイアス電圧が切り替えられ
    るように構成されていることを特徴とする請求項13〜
    22のいずれかに記載の半導体集積回路。
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