JP2002056495A - 緊急車両接近報知システム,車載側通信装置及び路側通信装置 - Google Patents

緊急車両接近報知システム,車載側通信装置及び路側通信装置

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JP2002056495A
JP2002056495A JP2000238445A JP2000238445A JP2002056495A JP 2002056495 A JP2002056495 A JP 2002056495A JP 2000238445 A JP2000238445 A JP 2000238445A JP 2000238445 A JP2000238445 A JP 2000238445A JP 2002056495 A JP2002056495 A JP 2002056495A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急走行中の緊急車両が接近中であることを
一般車両に報知させるための緊急車両接近報知システム
を提供する。 【解決手段】 交差点制御部は、送受信部の1つが救急
車3より送信された緊急移動情報を受信するとその緊急
移動情報を他の交差点に配置されている送受信部に送信
させ、送受信部より緊急移動情報を受信した自動車2の
制御部は、情報表示部24及び音声出力部によって緊急
走行中の緊急車両が接近中であることを乗員に対して報
知させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊急走行中の緊急
車両が接近中であることを一般車両に報知させるための
緊急車両接近報知システム、及びそのシステムに用いら
れる車載側通信装置並びに路側通信装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、パトカーや救
急車,消防車などの緊急車両は、緊急走行を行う場合は
サイレンを鳴らして他の一般車両のドライバに注意を促
すようにしている。また、赤信号の交差点に緊急車両が
進入する場合には、例えば、「救急車が交差点に入りま
す」のようにスピーカを用いて音声による報知も行うよ
うにしている。
【0003】しかしながら、最近の自動車は、エアコン
が略標準的に搭載されており、車室の窓を閉じて走行す
る場合多くなっている。加えて、車室の密閉性も高くな
っていることから、外部からの音が車室内に到来しにく
い状態にある。そのため、緊急車両が接近しつつある場
合に、一般車両のドライバの認知が遅れがちになり、交
差点における青信号側の進路で走行している一般車両
と、赤信号側の進路から進入してくる緊急車両とがニア
ミスを起こすことがあった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、緊急車両が接近していることを一般
車両のドライバに対してより確実に報知することができ
る緊急車両接近報知システム、及びそのシステムに用い
られる車載側通信装置並びに路側通信装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の緊急車両
接近報知システムによれば、車両側制御手段は、緊急車
両が緊急走行中であることを示す緊急走行信号を車両側
通信手段を介して受信すると、報知手段によって緊急車
両が接近中であることを車両の乗員に対して報知させ
る。
【0006】即ち、車両の乗員は、例えば車室の窓を全
て閉め切っているような状態であっても、報知手段によ
る報知によって緊急車両が自車両に対して接近中である
ことを確実に知ることが可能となる。従って、車両の乗
員は、その情報に基づいて、自車両を安全な位置に退避
させるための行動をより早い段階で取ることができるよ
うになり、接近する緊急車両を余裕を持って回避するこ
とができる。
【0007】請求項2記載の緊急車両接近報知システム
によれば、路側制御手段は、複数の路側通信手段の内何
れか1つが緊急走行信号を受信すると、その他の路側通
信手段に対して緊急走行信号を送信させるように制御す
る。即ち、緊急車両より送信された緊急走行信号は、路
側に配置されている路側通信手段を介してその他の車両
に送信されるので、緊急走行信号をより広範囲に送信し
たり、或いは、送信が必要な箇所にだけ選択的に送信す
ることが可能となる。従って、信号の送信形態をより柔
軟にすることができる。
【0008】請求項3記載の緊急車両接近報知システム
によれば、各路側通信手段は、車両側通信手段に夫々の
位置情報を送信し、路側制御手段は、路側通信手段に緊
急走行信号を送信する場合はその信号を受信した路側通
信手段の位置情報をも送信する。従って、各一般車両の
車両側制御手段は、緊急車両が自車両に対してどの方向
から接近しようとしているのかを知ることができるよう
になり、その接近方向に応じて退避行動をとることがで
きる。
【0009】請求項4記載の緊急車両接近報知システム
によれば、車両側制御手段は、車両側通信手段が時間の
経過に伴って受信した位置情報の履歴に基づいて自車両
の進行方向を判定する。そして、その進行方向と緊急走
行信号を受信した路側通信手段の位置情報とを比較して
報知手段に報知を行わせるか否かを決定する。即ち、こ
れらの位置情報から、緊急車両の接近によって自車両が
実際に退避行動をとる必要があるか否かを判定できるの
で、実際に退避行動をとる必要がある場合にだけ報知を
行うようにすることができる。
【0010】請求項5記載の緊急車両接近報知システム
によれば、路側制御手段は、複数の路側通信手段が緊急
走行信号を受信した履歴に基づき緊急車両の進行方向を
判定し、緊急車両の接近が予測される位置にある路側通
信手段に緊急走行信号を送信する。従って、緊急走行信
号の受信履歴から、緊急車両の接近がより確実と見做さ
れた位置にある路側通信手段にだけ緊急走行信号が送信
されるので、情報の確度を向上させることができる。
【0011】請求項6記載の緊急車両接近報知システム
によれば、車両側制御手段は、車両の退避位置を報知手
段によって報知させる。即ち、車両側制御手段は、接近
しようとしている緊急車両の方向と自車両の進行方向と
から自車両をどの位置に退避させればより安全であるか
が判定できるので、報知によりその退避位置に自車両を
移動させるように車両の乗員を促すことで、安全性をよ
り向上させることができる。
【0012】請求項7記載の緊急車両接近報知システム
によれば、車両側制御手段は、車両側通信手段によって
自車両のID情報を送信させる。そして、路側制御手段
は、各車両のID情報の履歴に基づいて各車両の進行方
向を判定すると、その進行方向と緊急走行信号を受信し
た路側通信手段の位置情報とを比較して、緊急走行信号
を送信させる路側通信手段を選択する。即ち、路側制御
手段は、各車両の進行方向を判定することで、各車両に
対して実際に緊急走行信号を送信する必要があるか否か
を判別することが可能となる。
【0013】請求項8記載の緊急車両接近報知システム
によれば、路側通信手段を、少なくとも交差点の各進入
路に夫々対応するように配置し、路側制御手段を各交差
点毎に設ける。例えば、交差点が十字路である場合は、
路側通信手段を、少なくとも4つの進入路に夫々対応す
るように配置する。従って、車両がその交差点を通過し
た場合に、その交差点を起点としてどの方向に進んだか
が分かるので、車両の進行方向をより速く判定すること
が可能となる。
【0014】そして、2つの交差点の距離が比較的短い
場合であっても、緊急車両が最初の交差点を通過した時
点で次の交差点の路側制御手段に対して迅速に緊急走行
信号を転送できるので、次の交差点において一般車両の
退避行動を確実に行わせることが可能となり、交通が混
乱することを回避できる。
【0015】請求項9記載の緊急車両接近報知システム
によれば、緊急車両の車両側制御手段は、ナビゲーショ
ン機能により経路計算が行われて提示される緊急走行経
路の情報を送信する。そして、路側制御手段は、複数の
路側通信手段の内何れか1つが緊急走行信号と共に走行
経路情報を受信すると、緊急車両の接近が予測される位
置に配置されている路側通信手段に対して緊急走行信号
を送信させる。即ち、緊急車両は、ナビゲーション機能
によって提示される緊急走行経路に沿って走行を行うと
想定されるので、その経路途中に配置されている路側通
信手段に緊急走行信号を送信させることで、情報の確度
を向上させることができる。
【0016】請求項10記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、一般車両の車両側制御手段は、ナビゲーシ
ョン機能により経路計算が行われて提示されている車両
の走行経路情報を送信する。そして、路側制御手段は、
受信した走行経路情報や各車両の位置情報等に基づいて
交通量を予測すると、その予測した交通量に基づいて交
差点に配置されている信号機の信号切り替え制御を行
う。
【0017】例えば、渋滞が既に発生している状態にお
いて信号機の信号切り替えを制御することでその解消を
図ろうとすると、各車両は所謂“GO&STOP”状態
になっており平均車速は低下しているため、渋滞の解消
には非常に時間を要することになる。これに対して、請
求項10のように、路側制御手段が予測した交通量に基
づいて信号機の信号切り替え制御を行うようにすれば、
各車両の平均車速がある程度高い状態において渋滞の発
生を未然に防止することが可能となる。
【0018】請求項11記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、路側制御手段は、緊急走行信号と共に、緊
急車両の接近方向を示す情報をも送信する。即ち、請求
項6乃至10の構成の場合、路側制御手段は緊急車両と
自車両との位置関係を把握することができるので、各一
般車両に対して緊急車両が何れの方向より接近している
のかを判定することが可能となる。従って、車両側の報
知手段は、緊急車両の接近方向を示す情報に基づいて車
両の乗員に接近方向をも報知することができ、車両の乗
員は、緊急車両の接近方向を知ることで退避行動をより
容易にとることができる。
【0019】請求項12記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、路側制御手段は、緊急走行信号を送信する
路側通信手段に対して、車両の退避位置を報知手段によ
って指示するための信号を送信させるので、請求項6と
同様の効果が得られる。
【0020】請求項13記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、路側通信手段の受信情報に基づいて緊急車
両の接近を報知するための路側報知手段を備える。即
ち、報知手段が搭載されていない車両であっても、路側
報知手段による報知によって緊急車両の接近を知ること
が可能となる。
【0021】請求項14記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、路側報知手段を、少なくとも交差点の近傍
に配置する。即ち、交差点に緊急車両が進入する場合に
は、他の一般車両は特に注意を要するので、路側報知手
段による報知を行うことで、安全性をより高めることが
できる。
【0022】請求項15記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、車両側の報知手段を、各種情報を音声によ
って報知可能とする。即ち、乗員が車両を運転中である
場合は、視覚は運転を行うための情報を得るために使用
されることが多く、視覚的な報知では乗員が認識するこ
とが難しい。そこで、例えば「緊急車両が接近中です」
といった音声により聴覚的に報知を行うことで、車両の
乗員により確実な報知を行うことが可能となる。
【0023】請求項16記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、緊急車両の車両側制御手段は、適格性判定
手段によって緊急車両のドライバが適格であると判定し
た場合に緊急走行信号の送信を許可する。即ち、ドライ
バのID情報などによって、そのドライバが緊急車両を
運転するのに適格であるか否かを判定することで、正当
な緊急走行が行われると認識される場合にだけ、緊急走
行信号を送信することができる。
【0024】請求項17記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、適格性判定手段は、ドライバの適格性を判
定するための情報が入力されると、車両側通信手段及び
路側制御手段を介してホストとの通信を行い、入力され
た情報と、そのホスト側が保持している情報とを照合す
る。即ち、ホスト側が保持している情報との照合を行う
ことで、ドライバの適格性をより多様且つ確実に判定す
ることが可能となる。
【0025】請求項18記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、適格性判定情報には、緊急走行の許可情報
を含むので、ホスト側において緊急走行自体の必要性
(即ち、実際に事件や事故が発生し、緊急車両の出動要
請が出ている等)を直接判定することができ、適格性を
より高度に判定することができる。
【0026】請求項19記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、車両側制御手段は、動作用電源の供給スイ
ッチがオフ状態であっても、車両側通信手段が緊急走行
信号を受信すると動作用電源の供給が開始されるように
構成されるので、車両の乗員は、緊急車両の接近を確実
に把握することができる。
【0027】請求項20記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、車両側制御手段は、報知手段が報知以外の
機能を実行している場合に車両側通信手段が緊急走行信
号を受信すると、報知手段の機能をその時点で切り換え
て報知を行わせる。例えば、報知手段がFM多重放送の
文字情報などを表示している場合でも、緊急走行信号が
受信されると自動的に緊急車両の接近が報知されるの
で、車両の乗員は、緊急車両の接近を確実に把握するこ
とができる。
【0028】請求項21記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、車両側通信手段は、他の車両の車両側通信
手段と直接通信可能に構成されるので、インフラとして
路側通信手段が設置されていない道路上であっても、一
般車両に緊急車両が接近した場合には、報知を行うこと
ができる。
【0029】請求項22記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、通信手段は、例えばDSRC(Dedicated S
hort-Range Communication) などの狭域通信を行うよう
に構成されるので、緊急走行信号が本来不要な車両の車
両側通信手段にまで受信されることを回避できる。ま
た、その通信速度の高速性によって、例えば車両が高速
道路上を走行しているような場合でも、必要な情報の通
信を確実に行うことができる。
【0030】請求項23記載の緊急車両接近報知システ
ムによれば、システムの一部をVICS(Vehicle Infor
mation and Communication System)と共有するように構
成するので、既存のインフラストラクチャを利用してシ
ステムを低コストで構成することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】(第1実施例)以下、本発明の第
1実施例について図1乃至図8を参照して説明する。図
1は、緊急車両接近報知システムが実際に使用される場
合の一形態を概念的に示すものであり、道路1上を一般
車両たる自動車2が走行しており、その後方(図1中下
方)より緊急車両たる例えば救急車3が接近する場合の
例である。
【0032】道路1上には、4つの交差点A,B,C,
Dがあり、救急車3は、交差点Dを右折して、道路4上
にある事故現場5に向かおうとしている。また道路1及
び4上には、各交差点A〜Dを中心として通信エリア6
〜12が設けられている。
【0033】図4は、路側に配設されるシステムである
路側通信装置50の電気的構成を示す機能ブロック図で
ある。送受信部(路側通信手段)13は、1つの交差点
から延びる4方向に対応して少なくとも4つ配設されて
おり(但し、図1では、各交差点につき原則1つの通信
エリアだけを図示している)、例えば、VICSの設備
として予め道路上に配設されている電波ビーコン等を利
用することが可能である。そして、これらの送受信部1
3は、図2に示すように、路側アンテナ13aを介して
後述する車載機20,33との間でDSRCプロトコル
により狭域通信を行うように構成されている。また、送
受信部13は、夫々の配置位置(例えば、交差点Aのど
の位置にあるか)を示す位置情報をも車載機20,33
側に送信するようになっている。
【0034】送受信部13によって受信された信号は、
路側通信制御部(路側制御手段)14を介して交差点制
御部(路側制御手段)15に送信されると、他の交差点
に配置されている交差点制御部15に送信されるように
なっている。また、交差点制御部15は、表示制御部1
6を介して4つの路側表示部(路側報知手段)17が接
続されており、路側表示部17の表示をも制御するよう
になっている。
【0035】路側表示部17は、例えばLEDパネルな
どで構成されて道路1などの少なくとも交差点の近傍に
配置されており、車両の乗員より視認できるように文字
や図形などを表示可能となっている。そして、各交差点
制御部15は、VICSセンタ18及び緊急車両誘導ホ
スト19に接続されている。
【0036】一方、図5は、緊急車両に配設される車載
機(車載側通信装置)20の電気的構成を示す機能ブロ
ック図である。制御部(車両側制御手段)21は、マイ
クロコンピュータ等を中心として構成されており車載機
20の各部を制御する。また、制御部21は、無線通信
インターフェイス(I/F)22を介して路側の送受信
部13と通信を行うようになっており、無線通信I/F
(車両側通信手段)22は、送受信信号の変復調を行う
ものである。
【0037】IDカードユニット23は、情報表示部
(報知手段)24の筐体に設けられているカードスロッ
ト25(図1参照)にIDカード26が挿入されると、
そのIDカード26に書き込まれているデータを読み出
して制御部21に出力するようになっている。制御部2
1は、そのデータに基づいて救急車3が緊急走行を行う
と判定すると、警告灯(パトランプ)27を点灯させる
と共にサイレン28を鳴動させるように制御する。尚、
ホスト19,制御部21,IDカードユニット23及び
IDカード26は、適格性判定手段29を構成してい
る。
【0038】地図データ30は、例えばCD−ROMな
どの記録媒体に記録されている。制御部21は、地図デ
ータ30を図示しないCD−ROMドライバを介して読
み出すと、液晶ディスプレイなどで構成される情報表示
部24に表示させるようになっている。即ち、制御部2
1は、カーナビゲーション機能をも有しており、事故現
場などを目的地として入力すれば、その事故現場までの
走行経路をも経路計算して表示することも可能である。
【0039】この場合、自車両の位置は、路側の送受信
部13より送信される位置情報を得ることで把握できる
が、通常のカーナビゲーション装置と同様にGPS衛星
のGPS信号を受信する装置を備えて、そのGPS信号
から自車両の位置を得るようにしても良い。また、車載
機20は、制御部21より出力される各種情報を音声に
よって報知するための音声出力部(報知手段)31をも
備えている。電源スイッチ32は、車載機20の電源を
オンオフするためのスイッチである。図6は、一般車両
に搭載される車載機(車載側通信装置)33の構成であ
り、車載機20よりIDカードユニット23,警告灯2
7及びサイレン28を取り除いたものである。
【0040】次に、本実施例の作用について図7及び図
8をも参照して説明する。図7は、救急車3が緊急走行
を開始する前の段階で、緊急車両誘導ホスト(以下、単
にホストと称す)19との間で行う認証及び許可等のプ
ロセスを示すシーケンス図である。先ず、ホスト19に
おいて自動車事故などの緊急事態が発生したことが認識
されると()、緊急車両誘導ホスト19は、例えば携
帯電話装置などによって事故現場の近くに位置している
救急車3の乗員に出動要請を行う。
【0041】すると、救急車3の乗員は、IDカード2
6をカードスロットに挿入し()、図示しないパスワ
ード入力装置によりパスワードを入力する()。ID
カード26には、乗員の氏名や救急車3の車両IDなど
の情報が予め書き込まれており、それらがID情報とし
てパスワードと共にホスト19側に送信される。この場
合、ID情報は車載機20の無線通信I/F22から、
路側通信制御部14及び交差点制御部15を経由してホ
スト19に送られる。
【0042】ホスト19は、救急車3より送られたID
情報によって車両側を認証する()。即ち、乗員が救
急車3を緊急走行させる適格性を有しているか否かを判
断する。ホスト19は、車両側の適格性を認証すると、
今度はホスト19を救急車3に認証させるための要求を
救急車3側に送信する()。すると、救急車3側で
は、ホスト19の認証を行って()認証応答をホスト
19側に返す()。そして、ホスト19は、救急車3
からの認証応答を受信すると、救急車3に対して緊急走
行の許可指示を送信する()。
【0043】尚、上記のシーケンスは、救急車3が道路
上に存在する場合の例であり、例えば、救急車3が出動
前の状態にありホスト19の近傍に位置するような場合
には、路側通信制御部14及び交差点制御部15を経由
して通信を行う必要はなく、他の通信手段を介して直接
通信を行えば良い。
【0044】次に、図8は、ホスト19からの緊急走行
許可指示を受けた救急車3が緊急走行を行う場合に、一
般車両たる自動車2に緊急移動情報を送信する場合のシ
ーケンスを示すものである。救急車3の車載機20は、
緊急走行を開始すると交差点制御部15(1)に対して
ID情報を送信し、相互に認証を行う。
【0045】この場合の認証は、車載機20,交差点制
御部15(1)が、緊急車両接近報知システムに使用さ
れているハードウエアであることを確認するための認証
であり、不正な機器との通信を行うことで交通が混乱す
ることを回避するために行う。そして、相互の認証に問
題がなければ、車載機20は、交差点制御部15(1)
に対して緊急移動の情報を送信する。緊急移動の情報と
は、救急車3が緊急走行を行うことを示す緊急走行信号
や、その緊急走行を行う経路の情報、及び緊急走行信号
を受信した送受信部13の位置情報などである。
【0046】車載機20からの緊急移動情報を受信した
交差点制御部15(1)は、自身の近傍にある他の交差
点制御部15(2)に、救急車3との間で行った通信シ
ーケンスと同様の通信を行って救急車3のID情報を送
信し、相互に認証を行い緊急移動情報を送信する。
【0047】すると、交差点制御部15(2)は、その
交差点の通信エリアに進入してID情報を送信し、相互
認証を行った一般車両の自動車2に対して、救急車3か
らの緊急移動情報を送信する。この場合、交差点制御部
15(2)に路側通信制御部14を介して接続されてい
る全ての送受信部13に緊急移動情報を同報する。
【0048】ここで、図1を参照する。救急車3側の車
載機20では、情報表示部24の画面上に事故現場まで
の誘導経路と「緊急誘導中」の文字が表示されている。
【0049】一方、自動車2の車載機33は、上記シー
ケンスにより緊急移動情報を受信すると、その情報に基
づき音声出力部31によって例えば「100m後方に、
緊急車両接近中」のように音声で報知を行う。それと共
に、情報表示部24の画面上に自車両の位置と救急車3
の位置とを表示し、また、「緊急車両接近」の文字表示
をも行う。即ち、自車両の位置は、路側の送受信部13
より得た位置情報から交差点Bにあることが分かり、救
急車3の位置は、交差点Aに進入する手前にあることが
緊急移動情報から分かるので、それらの位置関係が情報
表示部24の画面上に表示されている。
【0050】この時、路上の路側表示部17は、交差点
制御部15(2)が表示制御部16を制御することで
「緊急車両接近中」のような文字表示を行っている。即
ち、車載機33を搭載していない車両であっても、路側
表示部17の表示を視認することで緊急車両が接近中で
あることを知ることが可能である。
【0051】そして、車載機33によって以上のような
報知が行われた自動車2の乗員は、救急車3が後方から
接近していることを認識することができるので、救急車
の走行を妨げないように例えば左側の路肩に自車両を移
動させて停車させるなどの退避行動を、余裕を持って取
ることが可能となる。ここで、図3は、交差点Dを救急
車3が右折する場合の一例であり、自動車2のような一
般車両は、予め報知が行われることにより退避を行うこ
とで、救急車3が右折するための走行経路を空け渡すこ
とができる。
【0052】以上のように本実施例によれば、交差点制
御部15は、送受信部13の1つが救急車3より送信さ
れた緊急移動情報を受信するとその緊急移動情報を他の
交差点に配置されている送受信部13に送信させ、送受
信部13より緊急移動情報を受信した自動車2の制御部
21は、情報表示部24及び音声出力部31によって緊
急走行中の緊急車両が接近中であることを乗員に対して
報知させるようにした。
【0053】即ち、自動車2の乗員は、例えば車室の窓
を全て締め切っているような状態であっても、救急車3
が自車両に対して接近中であることを確実に知ることが
可能となる。従って、自動車の乗員は、その情報に基づ
いて、自車両を安全な位置に退避させるための行動をよ
り早い段階で取ることができるようになり、接近する救
急車3を余裕を持って回避することができる。
【0054】そして、救急車3より送信された緊急移動
情報は、路側に配置されている送受信部13を介してそ
の他の車両に送信されるので、緊急移動情報をより広範
囲に送信したり、或いは、送信が必要な箇所にだけ選択
的に送信することが可能となる。従って、信号の送信形
態をより柔軟にすることができる。
【0055】また、本実施例によれば、各送受信部13
は、車両側の無線通信I/F22に夫々の位置情報を送
信し、交差点制御部15は、無線通信I/F22に緊急
移動情報を送信する場合は緊急走行信号を受信した送受
信部13の位置情報をも送信する。従って、各自動車2
等の制御部21は、緊急車両が自車両に対してどの方向
から接近しようとしているのかを知ることができるよう
になり、その接近方向に応じて退避行動をとることがで
きる。
【0056】更に、救急車3の制御部21は、ナビゲー
ション機能によって提示される緊急走行経路の情報を送
信し、交差点制御部15は、その走行経路情報を認識す
ると、救急車3の接近が予測される位置に配置されてい
る他の交差点制御部15に対して緊急移動情報を転送す
るので、救急車3の接近を示す情報の確度を向上させる
ことができる。
【0057】そして、自動車2では、救急車3の接近を
音声でも報知するようにした。即ち、乗員が自動車を運
転中である場合、視覚は運転を行うための情報を得るた
めに使用されることが多いため、音声により聴覚的に報
知を行うことで自動車2の乗員により確実な報知を行う
ことができる。
【0058】また、交差点制御部15の受信情報に基づ
いて緊急車両の接近を報知するための路側表示部17を
少なくとも交差点の近傍に配置したので、車載機33が
搭載されていない車両であっても、路側表示部17によ
る報知によって緊急車両の接近を知ることが可能とな
る。
【0059】また、本実施例によれば、救急車3の制御
部21は、IDカード26によって救急車3のドライバ
が適格であると判定した場合に緊急走行信号の送信を許
可するようにしたので、正当なドライバによって緊急走
行が行われると認識される場合にだけ、緊急走行信号を
送信することができる。その場合、制御部21は、交差
点制御部15を介して緊急車両誘導ホスト19との通信
を行い、IDカード26より読み出したID情報を、ホ
スト19側が保持している情報と照合するので、ドライ
バの適格性をより多様且つ確実に判定することが可能と
なる。また、盗難などによる不正利用も防止することが
できる。
【0060】更に、本実施例によれば、送受信部13及
び無線通信I/F22は、DSRCのプロトコルにより
狭域通信を行うので、緊急移動情報が本来不要な車両に
まで受信されることを回避できる。また、その通信速度
の高速性によって、車両が高速道路上を走行しているよ
うな場合でも、必要な情報の通信を確実に行うことがで
きる。そして、システムの一部をVICSと共有するこ
とにより、既存のインフラストラクチャを利用してシス
テムを低コストで構成することができる。
【0061】(第2実施例)図9は本発明の第2実施例
を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号
を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説
明する。図9は、1つの交差点34に配設される4つの
通信エリアA〜Dの例である。これらの通信エリアA〜
Dは、4つの送受信部13によって夫々形成されてお
り、各通信エリアは、上下車線の双方をカバーするよう
に設定されている。また、図中の丸数字は、交差点34
の8つの出入口を示す。
【0062】以下の表1は、この図9の交差点34を管
理制御する交差点制御部15が記憶保持している、各車
両の通信エリアの通過履歴である。交差点制御部15
は、各送受信部13より送信されてくる各車両のID情
報を履歴として記憶している。尚、表1では、新しいデ
ータが上方の欄に配置されている。
【表1】
【0063】即ち、車両IDナンバ10は、1回目に交
差点34の通信エリアCを通過し、2回目に通信エリア
Dを通過していることから、入口から交差点34に進
入し、出口から交差点34を出て通過済みとなった車
両であると判定される。また、車両IDナンバ22は、
1回目に交差点34の通信エリアAを通過し、2回目の
通過履歴はその時点で存在しないことから、入口から
交差点34に進入し、現在交差点34内に存在している
車両であると判定される。
【0064】従って、交差点制御部15は、他の交差点
制御部15より緊急移動情報を受信した場合は、表1の
ような通過履歴を参照することで各車両が交差点34内
をどのような経路で進んでいるのかを把握することがで
きる。そして、各車両の交差点34内の通過経路と、該
交差点34への緊急車両の接近方向から、各車両に対し
て緊急車両がどの方向から接近しているのかを報知する
ことが可能となる。
【0065】尚、第2実施例の場合、車載機20の制御
部21は、ナビゲーション機能を備えている必要は無
く、該機能を備えていたとしても、経路探索された緊急
走行経路に関する情報を緊急移動情報として送信する必
要はない。また、この様に、4つの通信エリアA〜Dの
通過履歴に基づいて判定を行うことで、例えば、第1実
施例の図3に示すように、上り車線と下り車線とに夫々
別個の通信エリアを設定する必要が無い。
【0066】以上のように第2実施例によれば、交差点
制御部15は、交差点34の四方に配置された4つの通
信エリアA〜Dにおいて各車両より送信されたID情報
の受信履歴に基づいて各車両の進行方向を判定すると、
その進行方向と緊急移動情報を受信した交差点制御部1
5の位置情報とに基づいて、緊急移動情報を送信させる
送受信部13を選択する。従って、交差点制御部15
は、その交差点34を起点として各車両の進行方向を判
定することで、各車両に対して実際に緊急移動情報を送
信する必要があるか否かを判別することが可能となる。
【0067】(第3実施例)図10は本発明の第3実施
例であり、緊急車両の緊急走行経路を概略的に示す平面
図である。緊急車両35は図10中下方側より交差点3
6に進入して左折した後、比較的短い距離にある次の交
差点37に進入して右折する経路をとる。交差点36,
37には、第2実施例と同様に各進入路毎に4つの通信
エリアA〜Dが夫々配設されており、また、交差点3
6,37間に配設されている通信エリアMは、交差点3
7側の交差点制御部15によって制御されている。
【0068】次に、第3実施例の作用について説明す
る。交差点36の交差点制御部15(1)において記憶
される、緊急車両35に関するID情報の受信履歴は1
回目が“A”,2回目が“B”となるので、2回目
“B”が認識された時点で緊急車両35は交差点36を
右折して通過したことが判定できる。
【0069】そして、交差点制御部15(1)は、上記
1回目“A”において緊急車両35より送信された緊急
移動情報を認識するが、上記2回目“B”を認識した時
点で次の交差点37の交差点制御部15(2)に緊急車
両35の緊急移動情報を転送する。すると、交差点制御
部15(2)は、交差点37の通信エリアA〜D及びM
に対応する送受信部13に緊急移動情報を送信する。
【0070】即ち、緊急車両35が交差点36の通信エ
リアAに進入した時点では、その緊急車両35が交差点
36の残り3方向の何れに進むのかは不明であるため、
2回目の受信履歴により緊急車両35の進行方向が明確
になった時点で、その進行方向先にある交差点37の交
差点制御部15(2)に緊急移動情報を送信するように
している。
【0071】従って、第3実施例によれば、2つの交差
点36,37の距離が比較的短い場合であっても、緊急
車両35が交差点36を通過した場合に、その交差点3
6を起点としてどの方向に進んだかが分かるので、車両
の進行方向をより速く判定することが可能となる。よっ
て、最初の交差点36を通過した時点で次の交差点37
の交差点制御部15(2)に対して迅速に緊急移動情報
を転送できるので、次の交差点37において一般車両の
退避行動を確実に行わせることが可能となり、交通が混
乱することを回避できる。
【0072】(第4実施例)図11は、本発明の第4実
施例を示すものである。上記実施例のように、交差点制
御部15が接近する緊急車両と一般車両との位置関係が
判定できる場合には、一般車両に対して退避位置を指定
する報知を行うようにしても良い。図11は、第1実施
例の図3相当図である。交差点Dを救急車3が右折する
場合、その交差点D内に存在する各自動車2は、何れの
進入路上に存在しているかによって適切な退避位置が異
なる。
【0073】即ち、進入路においては、救急車3が右
折車線に車線変更した後右折して進入路方向に向かう
ため、進入路上の自動車2には、音声出力部31によ
り音声で「左路肩に停車して下さい」のように報知を行
うように、交差点制御部15が緊急移動情報に退避位置
情報を付加して与えるようにする。そして、進入路,
上の自動車2については、交差点D内に進入しなけれ
ば十分であるから、音声出力部31により「現在位置に
停車して下さい」のように報知を行えば良い。また、情
報表示部24において画面に同趣旨の表示を行うことで
報知を行っても良い。
【0074】以上のように第4実施例によれば、交差点
制御部15は、交差点D内に存在する各自動車2の退避
位置を報知させるようにしたので、各自動車2のドライ
バは、報知された適切な退避位置に自車両を移動させる
ことができ、安全性をより向上させることができる。
【0075】(第5実施例)図12及び図13は本発明
の第5実施例を示すものであり、図12は、一般車両側
に搭載される車載機(車載側通信装置)38の要部の電
気的構成を示す機能ブロック図である。車載機38は、
車載機33の構成に、緊急コード識別部39,NAND
ゲート40及びPNPトランジスタ41を追加したもの
である。
【0076】これらの追加された構成要素と無線通信I
/F22には、電源スイッチ32がOFFであっても動
作用電源が常時供給されるようになっている。そして、
それら以外の電気的構成要素を表す、制御部21を含む
回路42には電源、スイッチ32がOFFである場合で
も、特定の条件が成立すると動作用電源が供給されるよ
うに構成されている。
【0077】即ち、無線通信I/F22の受信信号は、
復調されて緊急コード識別部39に与えられるようにな
っている。図13は、路側の送受信部13より送信され
る信号フォーマットの一例を示すものである。これらの
内、“緊急ステータス”は、例えば“00H”〜“04
H”の五段階の緊急度を表すコードであり、緊急コード
識別部39は、“緊急ステータス”のコードを判別して
最強の“04H”である場合にだけ、NANDゲート4
0の一方の入力端子にハイレベルの信号を出力するよう
になっている。そして、緊急移動情報の緊急ステータス
は、“04H”に設定されている。
【0078】NANDゲート40の他方の入力端子に
は、電源スイッチ32がOFFの場合にハイレベルとな
る信号が与えられている。尚、この電源スイッチ32を
含む回路表現は、単に電源スイッチ32のOFF/ON
に伴ってレベルがハイ/ロウに変化する信号の出力部分
の構成を概念的に示すものであり、電源スイッチ32が
ONとなった場合の電源の供給系統を示すものではな
い。NANDゲート40の出力端子は、エミッタが電源
に接続されているPNPトランジスタ41のベースに接
続されており、トランジスタ41のコレクタは、回路4
2の電源入力端子に接続されている。
【0079】次に、第5実施例の作用について説明す
る。電源スイッチ32がONの場合、回路42には、通
常通り動作用電源が供給されている。この時、NAND
ゲート40の他方の入力端子はロウレベルであるから、
トランジスタ41のベース電位はハイレベルとなり、ト
ランジスタ41はOFFとなっている。
【0080】そして、電源スイッチ32がOFFの場
合、回路42には動作用電源が供給されなくなりその動
作を停止している。しかし、前述のように、無線通信I
/F22や緊急コード識別部39等は常に動作してい
る。
【0081】その状態で、路側の送受信部13より緊急
移動情報が送信された場合、緊急コード識別部39は復
調信号に含まれている緊急ステータスのコードを判別す
る。緊急移動情報のコードは“04H”であるから、緊
急コード識別部39は、NANDゲート40の一方の入
力端子にハイレベルの信号を出力する。すると、NAN
Dゲート40の入力端子のレベルは何れもハイとなるの
で、その出力信号はロウレベルとなってトランジスタ4
1はONする。トランジスタ41がONすると、そのコ
レクタより回路42に電源が供給されるので、回路42
は動作を開始する。
【0082】以上のように第5実施例によれば、車載機
38は、電源スイッチ32がオフ状態であっても、無線
通信I/F22が緊急移動情報を受信すると回路42に
動作用電源の供給を開始するので、車両の乗員は、車載
機38の動作を停止させている場合でも緊急車両の接近
を確実に認識することができる。
【0083】(第6実施例)図14は本発明の第6実施
例を示すものである。第6実施例では、第1実施例のよ
うな路側の送受信部13以降の構成は設けられておら
ず、救急車3側の車載機20と自動車2側の車載機33
とが直接通信を行うように構成されている。即ち、救急
車3が自動車2の後方から接近することによって、自動
車2が車載機20の無線通信I/F22の通信エリア内
に入ると、緊急移動情報がこれらの自動車2の車載機3
3が有する無線通信I/F22に直接送信される。
【0084】また、図14では、本発明の緊急車両接近
報知システムを、緊急車両たるパトカー43が、例えば
スピード違反をした違反車両44に接近して停止を警告
するために応用した場合をも示している。即ち、斯様な
直接通信の場合には、第1実施例の図8に示すように、
両車両のID情報が互いにやり取りされて相互に承認が
行われるので、パトカー43側では、違反車両のID情
報を認識し、その特定のID情報を有する違反車両に対
してのみ車両の停止要求を警告することが可能となる。
【0085】以上のように第6実施例によれば、緊急車
両側の車載機20と一般車両側の車載機33との間で直
接通信を行うようにしたので、インフラとして路側の送
受信部13等が設置されていない道路上であっても、一
般車両に緊急車両が接近した場合に報知を行うことがで
き、システムを安価に構成することができる。
【0086】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。路側の送受信部13は交差点のみに
限らず、単に道路上に配設しても良い。路側表示部17
は、必要に応じて設ければ良い。緊急移動情報は、少な
くとも緊急走行信号のみでも良い。情報表示部24,音
声出力部31の何れか一方のみ設けても良い。また、報
知手段の構成はこれらに限ることなく、緊急車両の接近
を示すランプを点灯させたり、アラーム音を鳴動させる
ようなものでも良い。救急車3の緊急走行を認証する場
合、ホスト19との照合を行うことなく、救急車3の制
御部21側のみで認証を行っても良い。例えば、救急車
3の出動前に、IDカード26にカードライタなどを利
用して緊急走行の許可信号を書き込むと共に、ホスト1
9にその許可信号の登録を行うようにする。そして、ホ
スト19が救急車3の緊急走行を認証する場合は、その
登録された許可信号が、IDカード26に書き込まれた
許可信号と一致するか否かを照合するようにしても良
い。斯様に構成すれば、ドライバのID情報に問題がな
い場合でも、そのドライバが不正な目的を以て緊急走行
を試みることを防止することが可能である。
【0087】適格性判定手段29は、必要に応じて設け
れば良い。VICSのインフラを利用するものに限ら
ず、独自の設備によって緊急車両接近報知システムを構
築しても良い。通信手段による通信は、狭域通信に限る
こと無く、広域通信を行っても良く、例えば、携帯電話
装置を組み込んだ送受信機を備えていても良い。また、
電波信号に限らず、光信号を用いて通信を行っても良
い。車載機30の制御部21が有するカーナビゲーショ
ン機能は、必要に応じて設ければ良い。また、車載機3
3が、例えばCDプレーヤやカーラジオ等の機能を有し
ている場合に、緊急移動情報を受信すると、それらの機
能を中断して図1に示すような報知機能を行うように機
能を切り換えるように制御部21を構成しても良い。
【0088】第2実施例のような受信履歴を、各車両の
制御部21が自車両の履歴を夫々記憶保持するようにし
ても良い。そして、各車両の制御部21は、緊急移動情
報を受信した場合、その緊急移動情報を受信した送受信
部13の位置情報と受信履歴とから、緊急車両が自車両
に接近するか否かを判定し、接近すると判定した場合に
のみ報知手段に報知を行わせれば良い。また、この場
合、第4実施例のように自動車2に退避位置を指示する
場合には、車両側に制御部21が自車両の適切な退避位
置を判定して報知させるようにすれば良い。第4実施例
において、例えば第1実施例のように、車載機20の制
御部21が有しているナビゲーション機能により提示さ
れた緊急車両の緊急走行経路が緊急移動情報に含まれて
いる場合には、一般車両の車両側制御手段は、各車両の
退避位置を報知させることに加えて、緊急走行経路に関
するより詳細な情報を音声などにより報知させても良
い。例えば、緊急車両が通過しようとする走行車線や、
交差点を直進,右折,左折する,或いは、緊急車両の目
的地に関する情報などである(「緊急車両が左折側車線
より接近します」,「緊急車両が交差点を右折して通過
します」,「緊急車両が×××方面に向かって走行中で
す」など)。
【0089】第5実施例において、例えば、緊急移動情
報の発信元の距離が比較的離れている場合には緊急ステ
ータスコードを低く設定しておき、前記距離が短くなる
に従って緊急ステータスコードが順次高くなるように設
定しても良い。交差点制御部15が、送受信部13の配
置間隔等から予想される緊急車両の到来時刻を、緊急移
動情報に付加して送信させるようにしても良い。この場
合、例えば、「緊急車両が約15秒後に接近します」の
ように報知しても良い。1つの交差点制御部15が制御
している複数の送受信部13内においても、それらの何
れか1つが緊急移動情報を受信した場合には、その他の
送受信部13に該情報を転送するようにしても良い。
【0090】路側通信制御部14と交差点制御部15と
を一体に構成しても良い。交差点に配設されている信号
機の信号表示を制御するための信号制御部を設けること
により、緊急車両の緊急走行経路途中にある交差点の進
入路の信号を“青”に設定し、その他の進入路の信号を
“赤”に強制的に設定するように制御しても良い。ま
た、車載機33の制御部21がカーナビゲーション機能
を有している場合に、その機能により提示されている車
両の走行経路情報を路側通信装置50側に送信するよう
に構成する。そして、交差点制御部15は、受信した走
行経路情報や各車両の位置情報等に基づいて交通量を予
測すると、その予測した交通量に基づいて交差点に配置
されている信号機の信号切り替え制御を行うように構成
しても良い。例えば、渋滞が既に発生している状態にお
いて信号機の信号切り替えを制御することでその解消を
図ろうとすると、各車両は所謂“GO&STOP”状態
になっており平均車速は低下しているため、渋滞の解消
には非常に時間を要することになる。これに対して、交
差点制御部15が予測した交通量に基づいて信号機の信
号切り替え制御を行うようにすれば、各車両の平均車速
がある程度高い状態において渋滞の発生を未然に防止す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であり、緊急車両接近報知
システムが実際に使用される場合の一形態を概念的に示
す図
【図2】路側の送受信部と車載機との間で狭域通信を行
うイメージを示す斜視図
【図3】図1の交差点Dを救急車が右折する場合の一例
を示す図
【図4】路側に配設されるシステムの電気的構成を示す
機能ブロック図
【図5】緊急車両に搭載される車載機の電気的構成を示
す機能ブロック図
【図6】一般車両側の図5相当図
【図7】救急車が緊急走行を開始する前に、緊急車両誘
導ホストとの間で行う認証及び許可等のプロセスを示す
シーケンス図
【図8】ホストからの緊急走行許可指示を受けた救急車
が緊急走行を行う場合に、自動車に緊急移動情報を送信
する場合のシーケンス図
【図9】本発明の第2実施例であり、1つの交差点に配
設される4つの通信エリアA〜Dの例を示す図
【図10】本発明の第3実施例であり、緊急車両の緊急
走行経路を概略的に示す平面図
【図11】本発明の第4実施例を示す図3相当図
【図12】本発明の第5実施例であり、一般車両側に搭
載される車載機の要部の電気的構成を示す機能ブロック
【図13】路側の送受信部より送信される信号フォーマ
ットの一例を示す図
【図14】本発明の第6実施例であり、緊急車両側の車
載機と一般車両側の車載機との間で直接通信を行う場合
を示す図
【符号の説明】
2は自動車(一般車両)、3は救急車(緊急車両)、1
3は送受信部(路側通信手段)、14は路側通信制御部
(路側制御手段)、15は交差点制御部(路側制御手
段)、17は路側表示部(路側報知手段)、19は緊急
車両誘導ホスト、20は車載機(車載側通信装置)、2
1は制御部(車両側制御手段)、22は無線通信インタ
ーフェイス(車両側通信手段)、24は情報表示部(報
知手段)、29は適格性判定手段、31は音声出力部
(報知手段)、33は車載機(車載側通信装置)、35
は緊急車両、38は車載機(車載側通信装置)、43は
パトカー(緊急車両)、50は路側通信装置を示す。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各車両に、外部と通信を行うための車両
    側通信手段と、この車両側通信手段が受信した情報に基
    づいて制御を行う車両側制御手段と、車両の乗員に対し
    て報知を行うための報知手段とを搭載し、 前記車両側制御手段は、緊急車両が緊急走行中であるこ
    とを示す緊急走行信号を車両側通信手段を介して受信す
    ると、前記報知手段によって緊急車両が接近中であるこ
    とを報知させることを特徴とする緊急車両接近報知シス
    テム。
  2. 【請求項2】 路側の所定領域に配置され、前記車両側
    通信手段と通信可能に構成される複数の路側通信手段
    と、 これら複数の路側通信手段間における情報の伝送を制御
    するための路側制御手段とを備え、 前記路側制御手段は、前記複数の路側通信手段の内何れ
    か1つが緊急車両より送信された前記緊急走行信号を受
    信すると、その他の路側通信手段に対して前記緊急走行
    信号を送信させるように制御することを特徴とする請求
    項1記載の緊急車両接近報知システム。
  3. 【請求項3】 前記路側通信手段は、前記車両側通信手
    段に対して夫々の位置情報を送信し、 前記路側制御手段は、前記路側通信手段に対して前記緊
    急走行信号を送信する場合は、前記緊急走行信号を受信
    した路側通信手段の位置情報をも送信することを特徴と
    する請求項2記載の緊急車両接近報知システム。
  4. 【請求項4】 前記車両側制御手段は、前記車両側通信
    手段が受信した前記位置情報の履歴に基づいて自車両の
    進行方向を判定し、その進行方向と前記緊急走行信号を
    受信した路側通信手段の位置情報とを比較することで、
    前記報知手段に報知を行わせるか否かを決定することを
    特徴とする請求項3記載の緊急車両接近報知システム。
  5. 【請求項5】 前記路側制御手段は、前記複数の路側通
    信手段が前記緊急走行信号を受信した履歴に基づいて、
    前記緊急車両の進行方向を判定し、その判定した進行方
    向に応じて、前記緊急車両の接近が予測される位置に配
    置されている路側通信手段に対して緊急走行信号を送信
    することを特徴とする請求項2または3記載の緊急車両
    接近報知システム。
  6. 【請求項6】 前記車両側制御手段は、車両の退避位置
    を前記報知手段によって報知させることを特徴とする請
    求項4または5記載の緊急車両接近報知システム。
  7. 【請求項7】 前記車両側制御手段は、前記車両側通信
    手段によって自車両のID情報を送信可能に構成され、 前記路側制御手段は、前記各路側通信手段が受信した各
    車両のID情報の履歴に基づいて各車両の進行方向を判
    定し、その進行方向と前記緊急走行信号を受信した路側
    通信手段の位置情報とを比較することで、前記緊急走行
    信号を送信させる路側通信手段を選択することを特徴と
    する請求項3記載の緊急車両接近報知システム。
  8. 【請求項8】 前記路側通信手段は、少なくとも交差点
    の各進入路に夫々対応するように配置されており、 前記路側制御手段は、各交差点毎に設けられていること
    を特徴とする請求項7記載の緊急車両接近報知システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記緊急車両の車両側制御手段は、ナビ
    ゲーション機能を備え、該ナビゲーション機能によって
    提示される緊急走行経路の情報を前記車両側通信手段を
    介して送信可能に構成されており、 前記路側制御手段は、前記複数の路側通信手段の内何れ
    か1つが、前記緊急走行信号と共に走行経路情報を受信
    すると、前記緊急車両の接近が予測される位置に配置さ
    れている路側通信手段に対して前記緊急走行信号を送信
    させることを特徴とする請求項2乃至8の何れかに記載
    の緊急車両接近報知システム。
  10. 【請求項10】 前記一般車両の車両側制御手段もナビ
    ゲーション機能を備え、該ナビゲーション機能によって
    提示されている車両の走行経路情報を前記車両側通信手
    段を介して送信可能に構成されており、 前記路側制御手段は、前記路側通信手段を介して受信し
    た前記走行経路情報や各車両の位置情報等に基づいて交
    通量を予測し、その予測した交通量に基づいて交差点に
    配置されている信号機の信号切り替え制御を行うように
    構成されていることを特徴とする請求項9記載の緊急車
    両接近報知システム。
  11. 【請求項11】 前記路側制御手段は、前記緊急走行信
    号と共に、緊急車両の接近方向を示す情報をも送信する
    ことを特徴とする請求項7乃至10の何れかに記載の緊
    急車両接近報知システム。
  12. 【請求項12】 前記路側制御手段は、緊急走行信号を
    送信する路側通信手段に対して、車両の退避位置を前記
    報知手段によって指示するための信号を送信させること
    を特徴とする請求項6乃至11の何れかに記載の緊急車
    両接近報知システム。
  13. 【請求項13】 前記路側通信手段の受信情報に基づい
    て前記緊急車両の接近を報知するための路側報知手段を
    備えていることを特徴とする請求項2乃至12の何れか
    に記載の緊急車両接近報知システム。
  14. 【請求項14】 前記路側報知手段を、少なくとも交差
    点の近傍に配置することを特徴とする請求項13記載の
    緊急車両接近報知システム。
  15. 【請求項15】 前記車両側の報知手段は、各種情報を
    音声によって報知可能に構成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至14の何れかに記載の緊急車両接近報知
    システム。
  16. 【請求項16】 前記緊急車両に搭載される車両側制御
    手段は、該緊急車両のドライバの適格性を判定するため
    の適格性判定手段を備えており、前記適格性判定手段に
    よってドライバが適格であると判定した場合に、前記緊
    急走行信号の送信を許可するように構成されていること
    を特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の緊急車
    両接近報知システム。
  17. 【請求項17】 前記適格性判定手段は、ドライバの適
    格性を判定するための情報が入力されると、前記車両側
    通信手段及び路側制御手段を介してホストとの通信を行
    い、前記入力された情報と、前記ホスト側が保持してい
    る情報との照合が可能に構成されていることを特徴とす
    る請求項16記載の緊急車両接近報知システム。
  18. 【請求項18】 前記適格性を判定するための情報に
    は、緊急車両に対する緊急走行の許可情報が含まれてい
    ることを特徴とする請求項17記載の緊急車両接近報知
    システム。
  19. 【請求項19】 前記車両側制御手段は、動作用電源の
    供給スイッチがオフ状態であっても、前記車両側通信手
    段が前記緊急走行信号を受信すると、前記動作用電源の
    供給が開始されるように構成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至18の何れかに記載の緊急車両接近報知
    システム。
  20. 【請求項20】 前記車両側の報知手段は、前記報知以
    外の機能をも実行可能に構成されており、 前記車両側制御手段は、前記報知手段が報知以外の機能
    を実行している場合に前記車両側通信手段が前記緊急走
    行信号を受信すると、前記報知手段の機能をその時点で
    切り換えて報知を行わせるように制御することを特徴と
    する請求項1乃至18の何れかに記載の緊急車両接近報
    知システム。
  21. 【請求項21】 前記車両側通信手段は、他の車両の車
    両側通信手段と直接通信可能に構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の緊急車両接近報知システム。
  22. 【請求項22】 前記通信手段は、狭域通信を行うよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1乃至21の
    何れかに記載の緊急車両接近報知システム。
  23. 【請求項23】 システムの一部をVICS(登録商
    標)と共有するように構成されていることを特徴とする
    請求項1乃至22の何れかに記載の緊急車両接近報知シ
    ステム。
  24. 【請求項24】 前記車両側通信手段と、前記車両側制
    御手段と、前記報知手段とを備え、請求項1乃至23の
    何れかに記載の緊急車両接近報知システムに使用される
    ことを特徴とする車載側通信装置。
  25. 【請求項25】 前記路側通信手段と、前記路側制御手
    段とを備え、請求項2乃至20,22または23の何れ
    かに記載の緊急車両接近報知システムに使用されること
    を特徴とする路側通信装置。
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