JP3103453B2 - 車両の緊急通報システム - Google Patents

車両の緊急通報システム

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JP3103453B2
JP3103453B2 JP05036571A JP3657193A JP3103453B2 JP 3103453 B2 JP3103453 B2 JP 3103453B2 JP 05036571 A JP05036571 A JP 05036571A JP 3657193 A JP3657193 A JP 3657193A JP 3103453 B2 JP3103453 B2 JP 3103453B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の緊急通報シス
テム、特に、事故発生地点に接近しつつある車両の乗員
に対して、自車の進行方向に事故が発生したことを知ら
せることができるようにした車両の緊急通報システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両において、自車に
事故が発生した際にその事故発生の旨を車外に通報する
緊急通報システムとして、例えば、車体に設けた加速度
センサやエアバッグ装置の作動などによって自車に事故
が発生したことが検出された際には、車載の通信手段を
介して車外に対し事故発生の旨を自動的に通報するよう
にしたものは一般に良く知られている(例えば、特開昭
51−37427号公報参照)。また、かかる緊急通報
システムとして、例えば特開平4−57198号公報に
示されるように、自車に事故が発生した場合に、例えば
車載のナビゲーション装置など自車の現在位置を認識す
る自車位置認識手段で認識された自車の現在位置を、例
えば、病院や警察あるいは自宅など、予め登録された連
絡先に自動的に通報できるようにしたものが知られてい
る。かかる緊急通報システムを備えることにより、事故
発生時に、乗員が自力で事故発生の旨を通報できない場
合でも、自動的に迅速かつ的確な事故情報を上記連絡先
に通報し、できるだけ早急な救助を求めることができ
る。
【0003】一方、道路を通過する車両からの通過信号
や周辺車両からの緊急通報信号を受信し、この受信情報
を所定の通信範囲内において発信し伝送し得るようにし
た通信手段としての所謂ビーコンを道路端(路側)に設置
し、このビーコンを介して、走行中の車両に有用な道路
情報を伝え得るようにした道路情報の伝達システムが知
られている(例えば、特開昭62−55799号公報参
照)。かかるビーコンを道路に沿って所定間隔を隔てて
配置しておき、これらビーコンの一つが受信した種々の
道路情報を、当該ビーコンの通信範囲内に位置する周辺
車両に対して発信させることにより、路側ビーコンから
車両への通信(所謂、路車間通信)、あるいは、車両から
路側ビーコンへ通信し、更にこのビーコンから他の車両
への通信(所謂、車路車間通信)などを行うことができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、道路上で交
通事故等の事故が発生した場合、事故現場付近を走行し
ている周辺車両、特に、事故車に接近しつつある車両に
とっては、この事故情報をできるだけ早いタイミングで
かつ確実に入手し、事故現場への接近を回避する必要が
ある。しかしながら、上記従来の緊急通報システムで
は、事故情報は、まず上記連絡先に通報され、この連絡
先を経由した後に、事故現場付近の周辺道路を走行する
車両に流されるようになっているので、事故現場付近の
周辺車両に対する通報はそれだけ遅れたものとなる。
【0005】また、特に、例えば高速道路など、分岐路
が少ない道路で事故が発生した場合には、同一レーンを
走行して来る後続車の接近を回避するためには、より一
層早く、つまり事故現場からできるだけ遠くにいる時点
で事故情報を知らせることが有用である。
【0006】そこで、この発明は、事故現場に接近しつ
つある車両の乗員に対して、自車の進行方向に事故が発
生したことを、できるだけ早いタイミングで、また確実
に知らせることができるようにした車両の緊急通報シス
テムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本願の第1の
発明に係る車両の緊急通報システムは、他車もしくは路
側に設置された通信手段から事故発生の旨の緊急通報を
受信し得る受信手段と、自車の現在位置および進行方向
を認識する自車位置認識手段とを備えた車両において、
上記受信手段が事故発生の旨の緊急通報を受信した際に
は、該緊急通報と上記自車位置認識手段による認識デー
タとに基づいて、事故発生地点ならびに自車の現在位置
および進行方向を判定する第1の判定と、上記事故発生
地点が自車と同一の走行車線でかつ自車の進行方向に位
置しているか否かを判定する第2の判定とを行い、上記
第2の判定結果より、事故発生地点が自車と同一の走行
車線でかつ自車の進行方向に位置している場合には、所
定レベルの警報を発し、上記第2の判定結果より、事故
発生地点が自車の進行方向に位置していないか又は進行
方向に位置していても同一の走行車線でない場合には、
何らの警報も発しない第1の処置および上記所定レベル
よりも低レベルの警報を発する第2の処置のいずれか一
方の処置を行う、ようにしたものである。
【0008】また、本願の第2の発明に係る車両の緊急
通報システムは、事故車もしくは周辺車両から事故発生
の旨の緊急通報を受信し得る受信手段と、該受信手段で
受信した緊急通報を所定の通信範囲内に伝送し得る発信
手段とを備えた複数の通信手段が道路に沿って予め定め
られた箇所の路側にそれぞれ設置され、上記事故発生の
旨の緊急通報を受信した第1通信手段は、事故発生地点
およびその走行車線を判定する第1の判定と、当該第1
通信手段が事故の発生した走行車線において事故発生地
点よりも後方に位置するか否かを判定する第2の判定と
を行い、上記第2の判定結果より、当該第1通信手段が
事故の発生した走行車線において事故発生地点よりも後
方に位置する場合には、当該第1通信手段から緊急通報
が発信され、この発信電波が、上記所定の通信範囲内に
位置する更に後方の第2通信手段および走行車両によっ
て受信され、上記第2の判定結果より、当該第1通信手
段が事故の発生した走行車線に位置しないか又は事故発
生地点よりも後方に位置しない場合には、当該第1通信
手段から上記緊急通報が発信されない、ようにしたもの
である。更に、本願の第3の発明に係る車両の緊急通報
システムは、上記第2の発明において、上記緊急通報を
受信した第2通信手段は、事故発生地点およびその走行
車線を判定する第1の判定と、当該第2通信手段が事故
の発生した走行車線において事故発生地点よりも後方に
位置するか否かを判定する第2の判定とを行い、上記第
2の判定結果より、当該第2通信手段が事故の発生した
走行車線において事故発生地点よりも後方に位置する場
合には、当該第2通信手段から緊急通報が発信され、こ
の発信電波が、上記所定の通信範囲内に位置する更に後
方の第3通信手段および走行車両によって受信され、上
記第2の判定結果より、当該第2通信手段が事故の発生
した走行車線に位置しないか又は事故発生地点よりも後
方に位置しない場合には、当該第2通信手段から上記緊
急通報が発信されない、ようにしたものである。
【0009】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、上記車両
(自車)は、他車(つまり事故車もしくはその周辺車両)あ
るいは路側に設置された通信手段(所謂ビーコン)から、
事故発生の旨の緊急通報を受信できるので、従来のシス
テムに比べて、より早いタイミングで事故情報を入手す
ることができる。また、第1の判定で事故発生地点(事
故現場)ならびに自車の現在位置および進行方向が判定
され、第2の判定で上記事故現場が自車と同一の走行車
線でかつ自車の進行方向に位置しているか否か(つま
り、事故現場に対する自車の接近状態)が判定され、接
近状態にある場合(上記第2の判定結果がYESの場
合)には、乗員に対し所定レベルの警報を発して注意を
喚起するようにしたので、乗員は、自車が事故現場に接
近しつつあることを確実に認識することができる。すな
わち、できるだけ早いタイミングで事故現場への接近を
回避し、渋滞に巻き込まれることを防止できるようにな
る。一方、事故現場が自車の進行方向に位置していない
か又は進行方向に位置していても同一の走行車線でな
い、つまり自車が事故現場に対して接近状態でない場合
(上記第2の判定結果がNОの場合)には、上記所定レ
ベルでの警報が発されることはないので、特に接近状態
でない車両の乗員は、事故に対して過大な注意を払うこ
とを強いられることはない。また、この場合において、
そもそも事故現場が自車の進行方向に位置していない場
合には、何らの警報も発しない第1の処置とし、事故現
場が走行車線は異なるが自車の進行方向に位置する場合
には、上記所定レベルよりも低レベルの警報を発する第
2の処置をとるようにすることにより、その旨をドライ
バに知らせることもできる。
【0010】また、本願の第2の発明によれば、事故発
生の旨の緊急通報は、路側に設置されたビーコンを介し
て伝送されるので、事故車の送信範囲を越えた地点にあ
る接近車両に対しても上記緊急通報を伝えることができ
る。すなわち、事故車もしくは周辺車両から事故発生の
旨の緊急通報を受信した第1通信手段は、第1の判定で
事故発生地点(事故現場)およびその走行車線を判定
し、第2の判定で当該第1通信手段が事故の発生した走
行車線において事故現場よりも後方に位置するか否かを
判定し、事故現場よりも後方に位置する場合(上記第2
の判定結果がYESの場合)には、当該第1通信手段か
ら緊急通報が発信されて、所定の通信範囲内に位置する
更に後方の第2通信手段および走行車両によって受信さ
れるので、事故現場に接近しつつある車両がその事故現
場からある程度遠く離れている場合でも、より早いタイ
ミングで事故情報を伝えることができ、特に、例えば高
速道路など、分岐路が少ない道路で事故が発生した場合
には、同一レーンを走行して来る後続車は、上記緊急通
報を受信した時点で最寄りの分岐路から高速道路を降り
て迂回することにより、事故現場への接近を回避するこ
とが可能になる。この場合において、第1通信手段が事
故の発生した走行車線に位置しないか又は事故発生地点
よりも後方に位置しない場合には、当該第1通信手段か
ら上記緊急通報が発信されないので、不要な緊急通報の
発信を防止できる。更に、本願の第3の発明によれば、
基本的には、上記第2の発明と同様の作用効果を奏する
ことができる。特に、上記緊急通報を受信した第2通信
手段は、上記第1通信手段と同様の第1及び第2の判定
を行い、第2の判定結果がYESの場合には、当該第2
通信手段から緊急通報が発信され、この発信電波が、上
記所定の通信範囲内に位置する更に後方の第3通信手段
および走行車両によって受信されるので、事故現場に接
近しつつある車両がその事故現場から更に遠く離れてい
る場合でも、より一層早いタイミングで事故情報を伝え
ることができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を、添付図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例に係
る車両の緊急通報システムの全体構成を概略的に表すブ
ロック構成図であるが、この図に示すように、本実施例
に係る自動車は、自車の現在位置を認識して地図情報と
ともに画面上に表示し得る、所謂、ナビゲーションユニ
ット10と、事故発生の旨の緊急通報を受信した際に、
自車の事故発生地点に対する接近状態を判定する緊急通
報判定ユニット1とを備えている。
【0012】上記ナビゲーションユニット10は、従来
から良く知られているものと同様のもので、自車の現在
位置を認識する自車位置認識装置12と、地図情報を記
憶した地図情報記憶装置13と、少なくとも上記自車位
置認識装置12で認識された自車の現在位置を地図情報
と共に画面上に表示し得る表示器14と、乗員のマニュ
アル操作によって上記表示器4の表示画面の設定等を行
うための設定入力スイッチ15とを備えている。そし
て、これら自車位置認識装置12,地図情報記憶装置1
3,表示器14および設定入力スイッチ15は、いずれ
も、コントローラ11に電気的に接続されている。
【0013】上記自車位置認識装置12は、所謂、車載
用ナビゲーション装置として従来から良く知られている
もので、地磁気センサ16で検出された地磁気によって
求められる方位、および車速センサ17で検出される自
車の走行速度などから自車の現在位置を認識することが
できる。尚、これに代えて、あるいはこれと共に、例え
ば通信衛星からの電波を受信して自車の現在位置や進行
方向を認識するようにしても良い。また、上記地図情報
記憶装置13は、例えばCD−ROMあるいは磁気テー
プ等で構成され、各地の道路や建物等車両の走行案内に
必要な内容が示された地図等が記憶されている。更に、
上記表示器14は、例えばCRTディスプレイ装置ある
いは液晶表示装置等で構成されている。尚、上記設定入
力スイッチ15を、この表示器14の画面上に表示する
ように構成することもできる。また、更に、上記コント
ローラ11は、例えばマイクロコンピュータを主要部と
して構成されており、自車位置認識装置12から入力さ
れた自車の現在位置データに基づいて、この位置に対応
した地図情報を地図情報記憶装置13から読み出し、自
車の現在位置をこの地図情報と共に表示器4の画面上に
表示させることができるようになっている。
【0014】上記緊急通報判定ユニット1は、例えばマ
イクロコンピュータを主要部として構成され、受信機2
がアンテナ装置3を介して事故発生の旨の緊急通報を受
信した際には、この緊急通報データおよびナビゲーショ
ンユニット10からの自車の現在位置データ等に基づい
て、自車が事故発生地点に対して接近状態にあるか否か
を判定する。そして、自車が自車発生地点に近付きつつ
ある場合には、これを知らせる音声信号を出力し、パワ
ーアンプ4及びスピーカ5を介して、音声による警告が
ドライバに対して発せられる。
【0015】以下、上記緊急通報判定ユニット1の作動
について、図2のフローチャートを参照しながら説明す
る。システムの作動が開始されると、まず、ステップ#
1で、受信機2によって事故発生の旨の緊急通報が受信
されたか否かの判定が継続的に行なわれ、これがYES
になった場合には、事故発生地点の判定(ステップ#
2)、並びに自車の現在位置および進行方向の判定(ステ
ップ#3)が行なわれる。これらの判定は、受信機2か
ら入力された緊急通報データ、およびナビゲーションユ
ニット10から入力された自車の現在位置データに基づ
いて行なわれる。尚、上記事故発生の旨の緊急通報は、
受信機2により、事故車から直接に、あるいは事故車周
辺に位置する周辺車両から、もしくは事故車周辺に位置
する所謂ビーコンから、更にはこのビーコンを介して他
の車両または他のビーコンからなど、種々の経路で受信
され得る。
【0016】次に、上記ステップ#2及びステップ#3
での判定データに基づいて、ステップ#4で、事故発生
地点(事故現場)が自車と同一の走行車線でかつ自車の進
行方向に位置しているか否か、つまり自車の事故発生地
点に対する接近状態が判定される。そして、この判定結
果がYESの場合には、自車の進行方向に事故が発生し
た旨を知らせる音声信号が出力され、この音声信号が上
記パワーアンプ4およびスピーカ5を介して、車室内に
警告として音声出力されるようになっている。一方、上
記ステップ#4での判定結果がNOの場合、つまり、事
故現場が自車の進行方向に位置しないか、もしくは自車
の進行方向であっても走行車線が異なる場合には、上記
のような警告は行なわれない。
【0017】尚、事故現場が、走行車線は異なるが自車
の進行方向に位置する場合には、例えば、音声レベルを
低くしてその旨を警告するなど、比較的弱い警告を発し
てドライバに知らせるようにしても良い。また、上記の
警告は、音声によるものに限定されず、例えば警報ラン
プの点滅など、他の手段によって行うようにしても良
い。
【0018】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、上記車両(自車)は、他車(つまり事故車もしくはそ
の周辺車両)あるいは路側に設置された通信手段(所謂ビ
ーコン)から、事故発生の旨の緊急通報を受信できるの
で、事故情報がまず特定の連絡先に通報され、この連絡
先を経由して事故現場周辺に流されるようにされた従来
のシステムに比べて、より早いタイミングで事故情報を
入手することができる。また、事故発生地点(事故現場)
に対する自車の接近状態が判定され、接近状態にある場
合には、乗員に対し警報を発して注意を喚起するように
したので、乗員は、自車が事故現場に接近しつつあるこ
とを確実に認識することができる。すなわち、できるだ
け早いタイミングで事故現場への接近を回避し、渋滞に
巻き込まれることを防止できるようになるのである。こ
の場合において、乗員に対する上記警報は、自車が事故
現場に接近しつつある場合にのみ発せられるので、特に
接近状態でない車両の乗員は、事故に対して過大な注意
を払うことを強いられることはない。
【0019】次に、路側ビーコンを用いた本発明の第2
実施例に係る緊急通報システムについて説明する。図3
は、本実施例に係る緊急通報システムにおけるビーコン
が設置された例えば高速道路等の道路を模式的に表した
説明図であるが、この図に示すように、上記道路の道路
端(路側)には、通過車両からの通過信号や周辺車両から
の緊急通報信号を受信し、この受信情報を所定の通信範
囲内において発信し伝送し得るようにした通信手段とし
ての、所謂、ビーコンB1,B2,B3が多数設置されて
おり、このビーコンを介して、走行中の車両M1,M2,
M3に有用な道路情報を伝えることができるようになっ
ている。かかるビーコンB1,B2,B3を道路に沿って
予め定められた箇所にそれぞれ配置しておき、これらビ
ーコンB1,B2,B3の一つが受信した種々の道路情報
を、当該ビーコンの通信範囲内に位置する周辺車両ある
いは他のビーコンに対して発信させることにより、路側
ビーコンから車両への通信(所謂、路車間通信)、あるい
は、車両から路側ビーコンへ通信し、更にこのビーコン
から他の車両への通信(所謂、車路車間通信)などを行う
ことができる。
【0020】本実施例では、上記道路で例えば交通事故
等の事故が発生した場合、同一走行車線を走行して来る
後続車の事故現場への接近を回避させるために、上記ビ
ーコンB1,B2,B3の通信機能を利用して、上記後続
車に対して、できるだけ早く、つまり、後続車が事故現
場からできるだけ遠くにいる時点でこの事故情報を知ら
せることができるようにしている。すなわち、例えば、
上記道路を走行中の車両M1と車両M2とがY地点で交
通事故を起こした場合、この事故発生の旨の緊急通報が
上記両車両M1,M2の少なくとも一方から発信され
る。この緊急通報は、ビーコンB1およびビーコンB2
で受信可能であるが、事故発生地点に対して進行する方
向に位置する(つまり、事故が発生した走行車線におい
て事故発生地点よりも後方に位置する)ビーコンB2
は、受信した緊急通報データを更に後方のビーコンB3
に伝送するとともに、当該ビーコンB3を通過する車両
や同一走行車線上の周辺車両M3に対して、上記事故発
生の旨の緊急通報を発信する。
【0021】そして、このビーコンB3は、受信した緊
急通報データを更に後方のビーコン(不図示)に伝送する
とともに、当該ビーコンB3を通過する車両や同一走行
車線上の周辺車両M3に対して、上記事故発生の旨の緊
急通報を伝送することができるようになっている。この
ように、上記各ビーコンB2,B3を介して緊急通報を
伝送することにより、事故車M1,M2の通信範囲を越
える遠方の後続車に対しても、事故発生の旨を知らせる
ことができる。
【0022】以下、上記緊急通報システムの作用につい
て、図4のフローチャートを参照しながら説明する。シ
ステムの作動が開始されると、まず、ステップ#11
で、道路上に事故が発生したか否か、つまり事故発生の
旨の緊急通報が発信されたか否かの判定が継続的に行な
われ、これがYESになった場合には、事故発生地点お
よびその走行車線の判定が行なわれる(ステップ#1
2)。次に、ステップ#13で、当該ビーコンが、事故
発生地点に対して進行する方向に位置する(つまり、事
故が発生した走行車線において事故発生地点よりも後方
に位置する)か否かが判定される。そして、この判定結
果がYESの場合には、当該ビーコンから緊急通報が発
信され(ステップ#14)、この発信電波が、更に後方の
ビーコンおよび通過車両あるいは同一走行車線上の周辺
車両によって受信される。
【0023】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、事故発生の旨の緊急通報は、路側に設置されたビー
コンB1,B2,B3を介して伝送されるので、事故車M
1,M2の送信範囲を越えた地点にある後続車両M3に
対しても上記緊急通報を伝えることができる。すなわ
ち、事故現場に接近しつつある車両M3がその事故現場
からある程度遠く離れている場合でも、より早いタイミ
ングで事故情報を伝えることができ、特に、例えば高速
道路など、分岐路が少ない道路で事故が発生した場合に
は、同一走行車線を走行して来る後続車M3は、上記緊
急通報を受信した時点で最寄りの分岐路から高速道路を
降りて迂回することにより、事故現場への接近を回避す
ることができるようになるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る車両の緊急通報シ
ステムの全体構成を概略的に示すブロック構成図であ
る。
【図2】 上記第1実施例に係る緊急通報システムの作
用を説明するためのフローチャートである。
【図3】 本発明の第2実施例に係る緊急通報システム
におけるビーコンが設置された道路を示す説明図であ
る。
【図4】 上記第2実施例に係る緊急通報システムの作
用を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…緊急通報判定ユニット 2…受信機 3…アンテナ装置 5…スピーカ 10…ナビゲーションユニット 12…自車位置認識装置 B1,B2,B3…ビーコン M3…事故現場に接近状態にある車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/00 630 B60R 21/00 628 G08G 1/0965

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他車もしくは路側に設置された通信手段
    から事故発生の旨の緊急通報を受信し得る受信手段と、
    自車の現在位置および進行方向を認識する自車位置認識
    手段とを備えた車両において、 上記受信手段が事故発生の旨の緊急通報を受信した際に
    は、該緊急通報と上記自車位置認識手段による認識デー
    タとに基づいて、事故発生地点ならびに自車の現在位置
    および進行方向を判定する第1の判定と、上記事故発生
    地点が自車と同一の走行車線でかつ自車の進行方向に位
    置しているか否かを判定する第2の判定とを行い、 上記第2の判定結果より、事故発生地点が自車と同一の
    走行車線でかつ自車の進行方向に位置している場合に
    は、所定レベルの警報を発し、 上記第2の判定結果より、事故発生地点が自車の進行方
    向に位置していないか又は進行方向に位置していても同
    一の走行車線でない場合には、何らの警報も発しない第
    1の処置および上記所定レベルよりも低レベルの警報を
    発する第2の処置のいずれか一方の処置を行う、 ことを特徴とする車両の緊急通報システム。
  2. 【請求項2】 事故車もしくは周辺車両から事故発生の
    旨の緊急通報を受信し得る受信手段と、該受信手段で受
    信した緊急通報を所定の通信範囲内に伝送し得る発信手
    段とを備えた複数の通信手段が道路に沿って予め定めら
    れた箇所の路側にそれぞれ設置され、 上記事故発生の旨の緊急通報を受信した第1通信手段
    は、事故発生地点およびその走行車線を判定する第1の
    判定と、当該第1通信手段が事故の発生した走行車線に
    おいて事故発生地点よりも後方に位置するか否かを判定
    する第2の判定とを行い、 上記第2の判定結果より、当該第1通信手段が事故の発
    生した走行車線において事故発生地点よりも後方に位置
    する場合には、当該第1通信手段から緊急通報が発信さ
    れ、この発信電波が、上記所定の通信範囲内に位置する
    更に後方の第2通信手段および走行車両によって受信さ
    れ、 上記第2の判定結果より、当該第1通信手段が事故の発
    生した走行車線に位置しないか又は事故発生地点よりも
    後方に位置しない場合には、当該第1通信手段から上記
    緊急通報が発信されない、 ことを特徴とする車両の緊急通報システム。
  3. 【請求項3】 上記緊急通報を受信した第2通信手段
    は、事故発生地点およびその走行車線を判定する第1の
    判定と、当該第2通信手段が事故の発生した走行車線に
    おいて事故発生地点よりも後方に位置するか否かを判定
    する第2の判定とを行い、 上記第2の判定結果より、当該第2通信手段が事故の発
    生した走行車線において事故発生地点よりも後方に位置
    する場合には、当該第2通信手段から緊急通報が発信さ
    れ、この発信電波が、上記所定の通信範囲内に位置する
    更に後方の第3通信手段および走行車両によって受信さ
    れ、 上記第2の判定結果より、当該第2通信手段が事故の発
    生した走行車線に位置しないか又は事故発生地点よりも
    後方に位置しない場合には、当該第2通信手段から上記
    緊急通報が発信されない、 ことを特徴とする請求項2記載の車両の緊急通報システ
    ム。
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