JP2002031844A - 携帯型メモリに格納されたシステムによるプロジェクタの起動 - Google Patents
携帯型メモリに格納されたシステムによるプロジェクタの起動Info
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Abstract
テムを利用する。 【解決手段】 コンピュータを含むプロジェクタは、前
記プロジェクタの起動時に前記コンピュータにおいて最
初に実行される基本システム、および、前記基本システ
ムの処理に従って起動され、前記プロジェクタの動作を
制御する第1の制御システムを格納した内部記憶装置
と、携帯型メモリに格納された情報を読み出すメモリ制
御装置と、を備える。前記基本システムは、前記プロジ
ェクタの起動時において、前記第1の制御システムを起
動する前に、前記メモリ制御装置に装着された携帯型メ
モリの特定領域の情報を読み出して、前記特定領域の情
報が特定情報か否かを判断するとともに、前記特定領域
の情報が前記特定情報である場合には、前記第1の制御
システムに代えて前記携帯型メモリに格納された第2の
制御システムを起動する。
Description
格納されたシステムによってプロジェクタを起動し、そ
の動作を制御する技術に関する。
ュータシステムの一種であり、一般的なコンピュータと
同様に、オペレーティングシステムによって制御され、
種々のアプリケーションが実行されて動作する。
タは、その起動時に、必ず内部記憶装置に格納されたオ
ペレーティングシステムが実行されるため、新たなオペ
レーティングシステムが実行されて、その動作を制御す
ることはできなかった。このため、新たなオペレーティ
ングシステムを利用することが要望されていた。
を解決するためになされたものであり、プロジェクタで
新たなオペレーティングシステムを利用することのでき
る技術を提供することを目的とする。
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、
コンピュータを含むプロジェクタであって、前記プロジ
ェクタの起動時に前記コンピュータにおいて最初に実行
される基本システム、および、前記基本システムの処理
に従って起動され、前記プロジェクタの動作を制御する
第1の制御システムを格納した内部記憶装置と、携帯型
メモリに格納された情報を読み出すメモリ制御装置と、
を備え、前記基本システムは、前記プロジェクタの起動
時において、前記第1の制御システムを起動する前に、
前記メモリ制御装置に装着された携帯型メモリの特定領
域の情報を読み出して、前記特定領域の情報が特定情報
か否かを判断するとともに、前記特定領域の情報が前記
特定情報である場合には、前記第1の制御システムに代
えて前記携帯型メモリに格納された第2の制御システム
を起動することを特徴とする。
ンピュータの基本入出力システム(BIOS)を意味し
ている。また、「制御システム」は、コンピュータのオ
ペレーティングシステム(OS)を意味している。ただ
し、「オペレーティングシステム」には、パーソナルコ
ンピュータで利用される汎用のオペレーティングシステ
ムやドライバだけでなく、プロジェクタの動作を制御す
るために設けられた専用のオペレーティングシステムも
含んでいる。
時に、内部記憶装置に格納された第1の制御システムで
はなく、携帯型メモリ(外部記憶装置)に格納された第
2の制御システムを起動して、プロジェクタの動作を制
御することができる。
ムは、前記第2の制御システムが起動した後、前記携帯
型メモリに格納された前記第1の制御システムのための
更新情報に従って、前記内部記憶装置に格納された前記
第1の制御システムを更新することが好ましい。
れた第1の制御システムを更新することができる。
の書き込み保護領域内のいずれかの領域に設定されてい
ることが好ましい。
域には、特定情報が格納されていないので、携帯型メモ
リに格納されている第2の制御システムが実行されてプ
ロジェクタの動作が制御されることはない。この特定領
域にデータを書き込むことが可能な者のみが、プロジェ
クタを起動可能なPCカードを作製し得る。したがっ
て、特定領域に特定情報が格納されている携帯型メモリ
(特定の携帯型メモリ)を有する者のみが、その携帯型
メモリに格納された制御システムによってプロジェクタ
の動作を制御できる。これにより、このような特定の携
帯型メモリを有しない者が勝手に内部記憶装置に格納さ
れた第1の制御システムとは異なる制御システムによっ
てプロジェクタの動作を制御することを防止することが
できる。
の種類に応じて決定されている記憶構造の仕様において
未定義領域内に設定されていることが好ましい。
動方法であって、前記プロジェクタの起動時において、
前記プロジェクタの動作を制御する第1の制御システム
を起動する前に、前記プロジェクタに接続された携帯型
メモリの特定領域の情報を読み出す工程と、前記特定領
域の情報が特定情報か否かを判断する工程と、前記特定
領域の情報が前記特定情報である場合には、前記第1の
制御システムに代えて前記携帯型メモリに格納された第
2の制御システムを起動する工程と、を備えることを特
徴とする。
ェクタ)と同様の作用・効果を得ることができる。
であって、前記携帯型メモリの特定領域に、特定の情報
が格納され、データ領域に、前記プロジェクタの動作を
制御する制御システムが格納されたことを特徴とする。
クタに適用すれば、上記装置と同様の作用・効果を得る
ことができる。
例に基づいて以下の手順で説明する。 A.プロジェクタの構成: B.プロジェクタの基本動作: C.システムの更新制御: D.変形例:
の一実施例に係るプロジェクタを示す説明図である。こ
のプロジェクタ10は、パーソナルコンピュータやビデ
オレコーダなどの画像供給装置を接続するための外部映
像信号入力端子312と、PCカード41を装着するた
めのカードスロット242とを備えている。このプロジ
ェクタ10は、図示しない画像供給装置から外部映像信
号入力端子312を介して供給された映像を、投写スク
リーンSCR上に投写する。カードスロット242にP
Cカード41が装着されると、プロジェクタ10は、P
Cカード41に格納されている情報を読み出して利用す
ることができ、種々の情報を格納することもできる。ま
た、このプロジェクタ10は、外部音声入力端子322
や、ネットワーク接続端子222を備えている。
構成を示すブロック図である。プロジェクタ10は、主
として一般的なコンピュータと同様の機能を有するAS
P端末部20と、主として従来のプロジェクタとしての
機能を有するプロジェクタ部30の2つのコンピュータ
を備えている。
行する第1中央処理装置(CPU)200と、第1リー
ドオンリメモリ(ROM)202と、第1ランダムアク
セスメモリ(RAM)204と、を備えている。第1C
PU200と第1ROM202との間及び第1CPU2
00と第1RAM204との間は双方向通信可能に接続
されている。第1CPU200は、種々の演算処理を実
行する。第1ROM202には、コンピュータとしての
ASP端末部20の基本入出力システムであるAPSB
IOS202aや、オペレーティングシステム(以下、
「ASPOS」と呼ぶ)202bや、種々のアプリケー
ションプログラム202cが格納されている。第1RA
M204には、第1CPU200の演算結果、データ等
が一時的に格納される。第1ROM202としては、フ
ラッシュROMや、EEPROM等の電気的に書き換え
可能な不揮発性のメモリが利用されている。
双方向通信可能に接続され、第1CPU200からの描
画指令に基づいて画像データを生成するグラフィックス
コントローラ210を備えている。グラフィックスコン
トローラ210は、画像を生成するためのLSIチップ
(図示しない)と、生成した画像(表示画像)を記憶す
るための第1フレームメモリ(VRAM)212と、を
有している。
外部装置との間でコマンドやデータを送受信するための
インターフェースとして、ネットワーク・インターフェ
ース・コントローラ220と、I/Oポート230と、
PCカード・インターフェース・コントローラ240
と、USBコントローラ250と、を備えている。ネッ
トワーク・インターフェース・コントローラ220は、
例えば、イーサネット(登録商標)規格に準拠したコン
トローラであり、ASP端末部20からネットワーク接
続端子222を介して図示しないネットワーク回線へ送
信するコマンドやデータをネットワーク通信のプロトコ
ルに従って適切な形式に変換し、あるいは、ネットワー
ク回線から受信した信号をASP端末部20での処理に
適した形式に変換する。I/Oポート230は一般的な
入出力ポートであり、識別回路232を介して無線入力
装置234と接続されている他、外部入力装置40やプ
ロジェクタ部30の第2CPU300と接続されてい
る。無線入力装置234は、無線式の入力装置から無線
送信された入力データを受信するための入力装置であ
り、識別回路232は無線入力装置234が受信した入
力データが自身に向けて送信された入力データであるか
否かを識別する。
ーラ240は、PCMCIA規格に従ってASP端末部
20から外部装置へデータを転送し、外部装置からAS
P端末部20へデータを転送するコントローラであり、
カードスロット242(図1)に装着されたPCカード
41と接続されている。本実施例では、PCMCIA規
格のPCカードのうち、ATA(AT Atachme
nt)仕様のPCカードが適用されている。但し、これ
に限定されるものではなく、他の仕様であってもよい。
USBコントローラ250は、USB規格に従ってAS
P端末部20と外部装置との間でデータを転送するコン
トローラであり、例えば、USBHUB252を介して
外部入力装置40と接続される。
部20における絶対時間を供給するリアルタイムクロッ
ク260、および、第1CPU200からの指令に基づ
いてサウンドデータを生成する音源262と接続されて
いる。
U200と、各コントローラ210,220,240,
250とは、データおよびコマンドを伝達するバスを介
して相互に接続されている。
タと同様に、第1CPU200によって第1ROM20
2に格納されているASPBIOS202aが実行され
ることと、ASPOS202bが実行されることとによ
って制御され、これにより種々のアプリケーションプロ
グラム202cが実行される。
(CPU)300と、第2リードオンリメモリ(RO
M)302と、第2ランダムアクセスメモリ(RAM)
304と、を備えている。第2CPU300と第2RO
M302との間及び第2CPU300と第2RAM30
4との間は双方向通信可能に接続されている。また、第
2CPU300と第1CPU200との間はI/Oポー
ト230を介して双方向通信可能に接続されており、第
1CPU200と第2CPU300との間でデータやコ
マンドの送受信が可能である。第2CPU300は、所
定のプログラムを実行してプロジェクタ部30の各回路
を制御する。第2ROM302には、コンピュータとし
てのプロジェクタ部30の基本入出力システムであるP
JBIOS302aや、第2CPU300で実行され、
プロジェクタ30の各回路を制御するオペレーションシ
ステム(以下、「PJOS」と呼ぶ)302bが格納さ
れている。第2RAM304には、第2CPU300の
演算結果やデータ等が一時的に格納される。
変換回路310と、音声制御回路320と、液晶(LC
D)駆動回路330と、光源制御回路340と、冷却フ
ァン制御回路350と、投写光学系360とを備えてい
る。
ィジタル変換機能やデコード機能、同期信号分離機能、
画像処理機能といった機能を実現する。すなわち、映像
信号変換回路310は、外部映像信号入力端子312か
ら入力されたアナログ画像信号をディジタル画像データ
に変換し、変換されたディジタル画像データを同期信号
に同期して映像信号変換回路310内の第2フレームメ
モリ(VRAM)311に書き込み、あるいは、このフ
レームメモリ311に書き込まれたディジタル映像デー
タを読み出す。アナログ画像信号としては、例えば、パ
ーソナルコンピュータから出力されたRGB信号や、ビ
デオテープレコーダから出力されたコンポジット画像信
号等が入力される。アナログ画像信号がコンポジット画
像信号の場合には、映像信号変換回路310は、コンポ
ジット画像信号を復調すると共にRGBの3色の色信号
で構成されるコンポーネント映像信号および同期信号に
分離し、コンポーネント映像信号をディジタル映像デー
タに変換する。アナログ画像信号がパーソナルコンピュ
ータから出力されたRGB信号の場合には、元々コンポ
ーネント映像信号として入力されると共に同期信号も分
離して入力されるので分離処理は不要であり、映像信号
変換回路310は、コンポーネント映像信号をディジタ
ル映像データに変換する。
部20のグラフィックスコントローラ210から送信さ
れたディジタル画像信号も入力される。かかる場合に
は、元々ディジタル画像信号として入力されると共に同
期信号が分離して供給されるのでアナログ−ディジタル
変換処理および分離処理は不要である。
択回路を備えており、入力される複数の映像信号の中の
1つを選択して第2フレームメモリ311に格納する。
映像信号の選択は、例えば外部入力装置40からの指令
に従って行われる。
端子322と、スピーカ324と、第2CPU300
と、ASP端末部20の音源262と、にそれぞれ接続
されている。音声制御回路320は、第2CPU300
からの指令に従い、外部音声信号入力端子322または
音源262から伝送された音声信号またはサウンドデー
タに基づいて生成した駆動信号によってスピーカ324
を駆動する。
30は、映像信号変換回路310によって処理された画
像データを受け取り、受け取った画像データに応じて液
晶パネル(LCD)332を駆動して光源342から照
射された照明光を変調する。LCD332によって変調
された照明光はレンズを含む投写光学系360を介して
被投写面、例えば、投写スクリーン上に投写される。光
源342には光源制御回路340が接続されており、光
源制御回路340は、第2CPU300からの指令に従
って光源342のオン/オフや光量を制御する。光源3
42の背面には光源342に対して冷却風を送るための
冷却ファン352が配置されている。冷却ファン352
には冷却ファン制御回路350が接続されており、冷却
ファン制御回路350は、第2CPU300からの指令
に従って冷却ファン352のオン/オフや回転速度を制
御する。
0によって第2ROM302に格納されているPJBI
OS302aが実行され、PJOS302bが実行され
ることによって、種々の制御が行われる。
プリント基板上に実装された形態を有し、プロジェクタ
に任意に着脱できるように構成されていることが好まし
い。図2の構成から理解できるように、このプロジェク
タは、ASP端末部20が装着されていない状態におい
ても、外部から供給された映像信号に応じて画像を投写
表示可能である。このように、ASP端末部20をプロ
ジェクタに任意に着脱可能であれば、ASP端末部20
の機能(ASP端末機能や後述する描画機能)を有する
プロジェクタと、ASP端末部20の機能を有さないプ
ロジェクタとを容易に構成することが可能である。
ーク入力端子222よりネットワーク回線を介してプロ
ジェクタ10に入力された信号は、ASP端末部20の
ネットワーク・インターフェース・コントローラ220
によってASP端末部20に適した形式に変換され、第
1CPU200へデータおよびコマンドとして転送され
る。第1CPU200は、転送されたデータを第1RA
M204に一時的に格納し、転送されたコマンドがAS
P端末部20に対するコマンドであるかプロジェクタ部
30に対するコマンドであるかを判別する。転送された
コマンドがプロジェクタ部30に対するコマンドの場合
には、第1CPU200はI/Oポート230を介して
プロジェクタ部30の第2CPU300に対してコマン
ドを転送する。
20に対するコマンドの場合には、第1CPU200
は、転送されたコマンドに基づいた演算処理を実行す
る。第1CPU200は、例えば、第1RAM204に
格納されたデータに適したビュワーアプリケーションを
第1ROM202から読み出して起動して、第1RAM
204に格納されているデータのユーザインターフェー
スデータを生成して描画コマンドと共に、グラフィック
スコントローラ210に対して転送する。あるいは、プ
ロジェクタ10がサーバ・ベース・コンピューティング
(SBC)のクライアントとして機能する場合には、対
応するクライアントアプリケーションを起動して、受信
した専用フォーマットを有する表示画像データからユー
ザインターフェース画面データを生成するようにグラフ
ィックスコントローラ210に描画コマンドを送信す
る。グラフィックスコントローラ210は、受信した描
画コマンドに従いユーザインターフェースデータ、ある
いは、表示画面データに基づいて表示すべきユーザイン
ターフェース画像データ(以下「画像データ」とい
う。)を生成し、グラフィックスコントローラ210内
の第1フレームメモリ212中に格納する。
1CPU200からの指令に従って、所定のタイミング
にてグラフィックスコントローラ210の第1フレーム
メモリ212に格納されている画像データを読み出し、
プロジェクタ部30の映像信号変換回路310に転送す
る。第1CPU200は、USBHUB252と、US
Bコントローラ250と、I/Oポート230とを介し
て外部入力装置40からコマンドまたはデータを受け取
る。第1CPU200は、外部入力装置40またはネッ
トワーク回線を介して受信したコマンドに従って、第1
RAM204内に格納されているデータ、または、PC
カード・インターフェース・コントローラ240を介し
てグラフィックスコントローラ210の第1フレームメ
モリ212中に格納されている画像データをPCカード
41に格納することが可能である。
スコントローラ210から画像データを受け取ると、既
述の処理を実行してLCD駆動回路330に処理済みの
画像データを転送する。LCD駆動回路330は、受け
取った画像データに応じてLCD332を駆動制御して
所望の画像データを投写スクリーン上に投写させる。
ク回線からI/Oポート230を介して転送されたデー
タやコマンドが光源342のオンを指示する場合には、
光源制御回路340を介して光源342をオンする。第
2CPU300は、冷却ファン制御回路350を介して
光源342の温度に応じて冷却ファン352の作動状態
(回転速度、回転タイミング等)を制御する。すなわ
ち、第2CPU300は、ネットワーク回線からI/O
ポート230を介して転送されたデータやコマンドに応
じて、投写表示部30の種々の動作状態(表示の明る
さ、光源342の点灯時間、冷却ファン352の作動状
態、装置温度等)を制御する。
のデータ送信は、第1CPU200の指令に従ってネッ
トワーク・インターフェース・コントローラ220を介
して実行される。
2に格納されたオペレーションシステム(ASPOS2
02b)や第2ROM302に格納されたオペレーショ
ンシステム(PJOS302b)は、以下のようにして
更新することが可能である。
ついて示す説明図である。まず、ステップS110にお
いて、ユーザがカードスロット242(図1)にPCカ
ード41を挿入(装着)してプロジェクタ10の電源を
投入する。まず、ステップS120において、第1RO
M202内のAPSBIOS202aおよび第2ROM
302内のPJBIOS302aが起動される。PJB
IOS302aは、通常行われるイニシャライズ処理を
実行後、第2ROM302内のPJOS302bの起動
前で待機している。ASPBIOS202aは、通常行
われるイニシャライズ処理を実行後、ステップS130
において、PCカード41のブート情報記録領域に記録
されている情報を読み出す。なお、「プロジェクタ10
の電源を投入する」とは、PCカード装着後に基本入出
力システム(APSBIOS202aやPJBIOS3
02a)が実行されるようにすることを意味しており、
実際に電源を投入するだけでなく、装置のリセットボタ
ンを押して、装置の動作をリセットすることも含んでい
る。
例を示す説明図である。図4に示すように、PCカード
41は、ATA仕様のPCカード(PCカードATA)
において、通常、未定義の領域である領域(図の例では
2セクタ目の最初の32バイト)がブート情報記録領域
BTAとして定義されている。そして、このブート情報
記録領域BTAには、ブートコード(例えば、「Boo
table」)が格納されている。また、メモリ空間の
先頭領域にはブートプログラムが格納され、データ領域
にはオペレーティングシステムや、システム更新のため
のインストールプログラム、更新情報等が記録されてい
る。
ステップS140において、ブート情報記録領域にブー
トコードが記録されているか否かをチェックする。ブー
ト情報記録領域にブートコードが記録されていない場合
には、ステップS150において、ASPOS202b
がプロジェクタのブートシステムとして起動される。そ
して、ステップS160において、第1CPU200か
ら第2CPU300にブートシステムの起動が指示さ
れ、PJOS302bがブートシステムとして起動され
る。これにより、通常のプロジェクタ動作が開始され
る。一方、ブート情報記録領域にブートコート(Boo
table)が記録されている場合には、ステップS1
70において、PCカード41の先頭に記録されている
ブートプログラム(図4)が実行され、データ領域に格
納されているオペレーティングシステムが起動して、プ
ロジェクタの動作が制御される。そして、ステップS1
70において、データ領域に格納されているシステム更
新を実行するインストールプログラムが実行される。こ
れにより、データ領域に格納されている更新情報に基づ
いて、第1ROM202や第2ROM302に格納され
ているオペレーションシステム(ASPOS202b,
PJOS302b)が更新される。
ット242に装着されているPCカード41を脱着し
て、装置を再起動させれば、更新されたASPOS20
2bやPJOS302bが起動してプロジェクタの動作
を制御することができる。
BIOS202aが本発明の基本システムに相当し、A
SPOS202bおよびPJOS302bの少なくとも
一方が本発明の第1の制御システムに相当する。また、
PCカードに格納されたオペレーティングシステムが本
発明の第2の制御システムに相当する。また、PCカー
ド41が本発明の携帯型メモリに相当する。
は、特定領域であるブート情報記録領域BTAに特定情
報が格納されているPCカード41をカードスロット2
42に装着してプロジェクタ10の電源を投入すること
により、PCカード41に格納されているオペレーティ
ングシステムを起動することができる。すなわち、PC
カード41に格納されたオペレーティングシステムによ
ってプロジェクタの動作を制御するすることができる。
特定領域に特定情報が格納されていないPCカードを装
着してプロジェクタ10の電源を投入しても、このPC
カードに格納されているオペレーティングシステムを実
行することはできず、PCカードからプロジェクタを起
動することはできない。従って、特定のPCカードを用
いた場合においてのみ、そのPCカードからプロジェク
タを起動することが可能となる。
BTAは、上述した未定義領域内に限定される必要はな
いが、通常、書き込みできない領域(書き込み保護領
域)中に定義されていることが好ましい。こうすれば、
この特定領域にデータを書き込むことが可能な者のみ、
プロジェクタ10を起動可能なPCカードを作製するこ
とを可能とすることができる。これにより、特定のPC
カードを有する者のみが、PCカードに格納されたオペ
レーティングシステムによってプロジェクタ10の動作
を制御できる。したがって、このような特定のPCカー
ドを有しない者が勝手に、第1ROM202に格納され
ているオペレーティングシステム(ASPOS202
b)とは異なるオペレーティングシステムによってプロ
ジェクタ10の動作を制御することを防止することがで
きる。
1にインストールプログラムやシステムの更新情報を格
納しておけば、PCカード41をカードスロット242
に装着して装置を起動するだけで、システムの更新を容
易に行うことができる。
格納されたシステムによりプロジェクタ10を制御し
て、プロジェクタ内に格納されているシステムを更新す
る場合を例に説明しているが、これに限定されるもので
はない。プロジェクタを起動可能なPCカードに種々の
プログラムや情報等を格納しておけば、これらに対応し
た制御をプロジェクタに対して実行することができる。
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
ASPOS202bやPJOS302bを更新する場合
を例に説明しているが、アプリケーションプログラム2
02cを、同様に更新することが可能である。
図1に示すように、プロジェクタ10がカードスロット
242を1つのみ備える場合について説明したが、カー
ドスロットは複数備えるようにしてもよい。こうすれ
ば、複数のPCカードを用いることができる。
PCMCIA規格のうち、ATA仕様のPCカード(P
CカードATA)を本発明の携帯型メモリとして用いて
システムの更新を行う場合を例に説明しているが、他の
規格に準拠した種々のメモリカードを携帯型メモリとし
て用いることも可能である。ただし、この場合には、そ
れぞれの規格に対応したコントローラを備える必要があ
る。また、フロッピディスクやCD−ROM等の駆動装
置を備えて、フロッピディスクやCD−ROM等を携帯
型メモリとして用いることも可能である。
2つのCPU200,300を備える構成を例に説明し
ているが、第2CPU300と第2ROM302と第2
RAM304とを省略して、第1CPU200に第2C
PU300の機能を併せ持たせるようにしてもよい。
ードウェアによって実現されていた構成の一部をソフト
ウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウ
ェアによって実現されていた構成の一部をハードウェア
に置き換えるようにしてもよい。例えば、2つのCPU
200,300(図2)の機能の一部を専用のハードウ
ェア回路で実行するようにすることもできる。
液晶パネルを利用したプロジェクタの構成について説明
したが、本発明は、他のタイプのプロジェクタにも適用
可能である。他のタイプのプロジェクタとしては、反射
型液晶パネルを利用したものや、マイクロミラーデバイ
ス(テキサスインスツルメント社の商標)を用いたも
の、また、CRTを用いたものなどがある。
明図である。
ロック図である。
明図である。
図である。
ラ 222…ネットワーク接続端子 230…I/Oポート 232…識別回路 234…無線入力装置 240…PCカード・インターフェース・コントローラ 250…USBコントローラ 260…リアルタイムクロック(RTCLK) 262…音源 300…第2CPU 302…第2ROM 302a…PJBIOS 302b…PJOS 304…第2RAM 310…映像信号変換回路 311…第2フレームメモリ 312…外部映像信号入力端子 320…音声制御回路 322…外部音声信号入力端子 324…外部スピーカ 330…LCD駆動回路 332…LCD 340…光源制御回路 342…光源 350…冷却ファン制御回路 352…冷却ファン 360…投写光学系 SCR…投写スクリーン
Claims (11)
- 【請求項1】 コンピュータを含むプロジェクタであっ
て、 前記プロジェクタの起動時に前記コンピュータにおいて
最初に実行される基本システム、および、前記基本シス
テムの処理に従って起動され、前記プロジェクタの動作
を制御する第1の制御システムを格納した内部記憶装置
と、 携帯型メモリに格納された情報を読み出すメモリ制御装
置と、を備え、 前記基本システムは、 前記プロジェクタの起動時において、前記第1の制御シ
ステムを起動する前に、前記メモリ制御装置に装着され
た携帯型メモリの特定領域の情報を読み出して、前記特
定領域の情報が特定情報か否かを判断するとともに、前
記特定領域の情報が前記特定情報である場合には、前記
第1の制御システムに代えて前記携帯型メモリに格納さ
れた第2の制御システムを起動する、プロジェクタ。 - 【請求項2】 請求項1記載のプロジェクタであって、 前記第2の制御システムは、前記第2の制御システムが
起動した後、前記携帯型メモリに格納された前記第1の
制御システムのための更新情報に従って、前記内部記憶
装置に格納された前記第1の制御システムを更新する、
プロジェクタ。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のプロジェ
クタであって、 前記特定領域は、前記携帯型メモリの書き込み保護領域
内に設定されている、プロジェクタ。 - 【請求項4】 請求項3記載のプロジェクタであって、 前記特定領域は、前記携帯型メモリの種類に応じて決定
されている記憶構造の仕様において未定義領域内に設定
されている、プロジェクタ。 - 【請求項5】 プロジェクタの起動方法であって、 前記プロジェクタの起動時において、前記プロジェクタ
の動作を制御する第1の制御システムを起動する前に、
前記プロジェクタに接続された携帯型メモリの特定領域
の情報を読み出す工程と、 前記特定領域の情報が特定情報か否かを判断する工程
と、 前記特定領域の情報が前記特定情報である場合には、前
記第1の制御システムに代えて前記携帯型メモリに格納
された第2の制御システムを起動する工程と、を備える
起動方法。 - 【請求項6】 請求項5記載の起動方法であって、 前記第2の制御システムが起動した後、前記携帯型メモ
リに格納された前記第1の制御システムのための更新情
報に従って、前記第1の制御システムを更新する、起動
方法。 - 【請求項7】 請求項5または請求項6記載の起動方法
であって、 前記特定領域は、前記携帯型メモリの書き込み保護領域
内に設定されている、起動方法。 - 【請求項8】 請求項7記載の起動方法であって、 前記特定領域は、前記携帯型メモリの種類に応じて決定
されている記憶構造の仕様において未定義領域内に設定
されている、起動方法。 - 【請求項9】 携帯型メモリであって、 前記携帯型メモリの特定領域に、特定の情報が格納さ
れ、 データ領域に、前記プロジェクタの動作を制御する制御
システムが格納された、 携帯型メモリ。 - 【請求項10】 請求項9記載の携帯型メモリであっ
て、 前記特定領域は、前記携帯型メモリの書き込み保護領域
内のいずれかの領域に設定されている、携帯型メモリ。 - 【請求項11】 請求項10記載の携帯型メモリであっ
て、 前記特定領域は、前記携帯型メモリの種類に応じて決定
されている記憶構造の仕様において未定義領域内に設定
されている、携帯型メモリ。
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