JP2001511200A - 蛍光性配合物及びその用途 - Google Patents

蛍光性配合物及びその用途

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Abstract

(57)【要約】 ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11−オン類よりなる群から選ばれる少なくとも1種のホスト発色団と、有効量の少なくとも1種のゲスト発色団と、所望であれば重合体Cとを含み、ホスト発色団の発光スペクトルがゲスト発色団の吸収スペクトルと重なる固体配合物であって、(a1)ホスト発色団は、重合体骨格A(「ホスト重合体」)に共有結合し、及び/又は(a2)ゲスト発色団は、重合体骨格B(「ゲスト重合体」)に共有結合している固相蛍光配合物。

Description

【発明の詳細な説明】 蛍光性配合物及びその用途 本発明は、ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11− オン類よりなる群から選ばれる少なくとも1種類のホスト発色団と、有効量の少 なくとも1種類のゲスト発色団と、所望であれば重合体Cとを含む、ホスト発色 団の発光スペクトルが、ゲスト発色団の吸収スペクトルと重なる固体配合物であ って、 (a1)ホスト発色団は、重合体骨格A(「ホスト重合体」)に共有結合し、及び /又は (a2)ゲスト発色団は、重合体骨格B(「ゲスト重合体」)に共有結合している 配合物に関する。 更に、本発明は、本発明の配合物の製造方法、及び蛍光材料としてのその用途 に関する。 ヨーロッパ公開特許第456 609号公報には、選ばれた溶媒の存在下での、1, 2,3,4−テトラクロロベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインド ール−11−オン、及びその誘導体の製造法が開示されている。それらは、固体 状態での蛍光、及び改良された屋外耐久性を示す顔料である。95%の1,2, 3,4−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11−オン と5%のインダントロンブルーとの組合せが、緑色の蛍光顔料を生成することも 述べられている。そのため、そのような系は、顔料複合体であって、生成される 新たな色は、エネルギー移動過程によって生成する新たな色ではなく、2成分の 色の単なる和であるにすぎない。 F.W.Harrisらは、ACS Symp.Ser.132,39(1980)の中で、彼らの、航空宇宙 への応用における利用可能性に関するフェニル化ポリイミダゾピロロンの研究の 一部として、化合物1,2,3,4−テトラフェニルベンゾ[4,5]イミダゾ [2,1−a]イソインドール−11−オンをモデル材料として記載している。 しかし、その蛍光的挙動には、何らの言及もされていない。 歴史的には、エネルギー移動及び増感ルミネセンスの観察は、蒸気相での水銀 及びタリウムを用いた実験を行ったCarioとFrankによって、早くも1923年 になされた[Z.Phyzik 17,202(1923)]。 続く何年かの間に、J.PerrinとC.R.Choucrounは、溶液中におけるエネルギ ー移動の定性的観察を行った[Hebd.Seances Acad.Sci.,189,1213(1929)]。 いくつかの研究が何年かの間になされているにも拘らず、非常に多くのことが 、増感ルミネセンスに特異的なエネルギー移動の現象、機序及びパラメータを、 定 Phyzik Chem.,1,275(1954)]まで残されていた。更に、増感ルミネセンスの分 野をはるかに広い討議の場に引き出し、次いで、より広い関心をかきたてて、 例えば、エレクトロルミネセンスの領域では、Tangらが、極めて明るいエレク トロルミネセントデバイスを創出するための、増感ルミネセンスの有用性を立証 した[J.Appl.Phys.65(9),3610(1989)]。 また、生物学的診断の分野では、増感ルミネセンスは、核酸又は抗原などのよ うな、特別に標的にされた生物学的分子を検出するための、広く普及した、高感 度の手段として、充分に確立されている[例えばVernerら,Anal.Biochem.198 ,308(1991)]。 Brinklyらは、DNAやRNAのような生物学的分子を検出するのに増感ルミ ネセンスを用い、フローサイトメトリーや分析的顕微鏡測定の手法にも利用でき る重合体材料を開示している(国際公開特許第93/23492号公報)。Brinklyらによ る特許出願(国際公開特許第93/23492号公報)では、生物学的診断における蛍光 重合体のビーズの有用性が開示されている。しかし、前記のような、ホスト発色 団とゲスト発色団とを含む配合物は、全く開示されておらず、特定の生物学的用 途の分野外では、そのような配合物の有用性に対する示唆は、何ら与えられてい ない。 したがって、本発明の目的は、ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソ インドール−11−オンに基づくホスト発色団による、上記の欠点を示さない固 相蛍光配合物を提供することであり、好ましくは、 (i)強い固相蛍光が付与され、好ましくは、発光波長が、電磁スペクトルの可 視領域にあり、 (ii)高率のホスト及びゲスト分子を、重合体の一部として組み込むことができ る一方で、固相蛍光の特性(すなわち、無視できる濃度消光)を保持し、 (iii)材料は、UV及び可視領域の双方の波長を用いて励起することができ、 (iv)非常に優れた光安定性を達成することができ、 (v)ゲスト分子の選択を通じて、広範囲の発光波長を達成することができ(色 の調整)、 (vi)高い熱安定性を達成することができ、 (vii)可溶性及び不溶性蛍光配合物を生成することができ、 (viii)蛍光性ホスト及びゲスト分子の移行が、好ましくは排除され、 (ix)材料の容易な製造、すなわちただ1回のポット反応が可能である 配合物が提供されなければならない。 上記により、ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11 −オン類よりなる群から選ばれる、少なくとも1種類のホスト発色団と、有効量 の少なくとも1種類のゲスト発色団と、所望であれば重合体Cとを含み、ホスト 発色団の発光スペクトルが、ゲスト発色団の吸収スペクトルと重なり、そして (a1)ホスト発色団は、重合体骨格A(「ホスト重合体」)に共有結合し、及び /又は (a2)ゲスト発色団は、重合体骨格B(「ゲスト重合体」)に共有結合している 固体配合物が見出された。 それに加えて、本発明の配合物の製造法、及び蛍光材料としてのその用途も見 出された。 本発明の目的の第一の実施態様は、ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a] イソインドール−11−オン類よりなる群から選ばれる、少なくとも1種類のホ スト発色団と、有効量の少なくとも1種類のゲスト発色団と、所望であれば、重 合体Cとを含む、ホスト発色団の発光スペクトルが、ゲスト発色団の吸収スペク トルと重なる固体配合物であって、 (a1)ホスト発色団は、重合体骨格A(「ホスト重合体」)に共有結合し、及 び/又は (a2)ゲスト発色団は、重合体骨格B(「ゲスト重合体」)に共有結合している 配合物に関する。 このことは、該固体配合物は、重合体骨格A(「ホスト重合体」と呼ぶ)に共有 結合したホスト発色団を含むか、又は重合体骨格B(以後、「ゲスト重合体」と 呼ぶ)に共有結合したゲスト発色団を含むか、あるいは重合体骨格Aに共有結合 したホスト発色団と、重合体骨格Bに共有結合したゲスト発色団とを含むかのい ずれかであることを意味する(そして後者は、通常、2種の重合体のブレンド又 は混合物と呼ばれる)。 本発明の文脈中、ホスト発色団の蛍光放射スペクトルとのゲスト発色団の吸収 スペクトルの重なりの意味は、当業者には明確である。しかし、当業者以外の理 解を容易にするため、重なりとは、下記の積分: モル吸光係数のスペクトル分布である。ホトルミネセンスの増強を実現するため のスペクトルの重なりは、通常、10より大きく、好ましくは100より大きく 、より好ましくは500より大きい。上限は、「重なり」の量には最大値がない ため、意味をなさない(すなわち、大きければ大きいほどよい)。 好適な実施態様では、本発明の固体配合物は、(a1)ゲスト発色団が、ホス ト重合体が形成するマトリックス中に均質に分布し、好ましくは溶解し、かつ均 質に分布するか、又は(a2)ホスト発色団が、ゲスト重合体が形成するマトリ ックス中に均質に分布し、好ましくは溶解し、かつ均質に分布するか、あるいは (b)ホスト重合体及びゲスト重合体が、好ましくは均質に、混合されているこ とを特徴とする。 本発明の文脈中、用語「均質に」とは、分子が、均等もしくは均一に分布する か、又は混合物もしくは重合体マトリックス全体に分散し、好ましくは理想的な 場合に、基本的に互いに等距離であることを意味する。今日の観測によれば、分 布が均等又は均一であればそれだけ、蛍光特性が良好になる。更に、均等又は均 一な分布は、凝集の機会が通常少なくなるために好ましい。 本発明の文脈中、用語「溶解している」とは、分子が、与えられた周囲又はマ トリックス中で、遊離かつ単離された実体として存在し、好ましくは、そのよう にして、同種の分子間のいかなる相互作用からも解放されている、すなわち、マ トリックス分子に完全に包囲されていることを意味する。通常、マトリックスは 、異なる化学的構造を有する液体の有機溶媒、又は重合体もしくは他の蛍光材料 (ホスト)のような固体の材料であることができる。溶解した状態における分子 についての濃度限界は、概して、分子とマトリックス媒体との間の会合の性質、 及び/又は問題のゲスト分子間の固有凝集力に強く依存する。したがって、好適 な濃度について普遍的な範囲を定義することは不可能であり、そのため、通常は 、個別的な方式で、例えばいくつかの簡単な実験によって扱わなければならない 。 もう一つの好適な実施態様では、少なくとも1種類のホスト発色団と、有効量 の少なくとも1種類のゲスト発色団とを含み、ホスト発色団の発光の波長範囲が ゲスト発色団の吸収スペクトルと少なくとも部分的に重なる固体配合物は、 (a1)ホスト発色団が重合体骨格に共有結合し、ゲスト発色団がそれに溶解し 、かつ均質に分布しているか;又は (a2)ホスト発色団が重合体骨格に共有結合し、ホスト発色団がそれに溶解し 、かつ均質に分布しているか;あるいは、 (b)ホスト発色団とゲスト発色団との双方が、異なる重合体骨格に共有結合し 、該重合体は、混合され、かつ均質に分布し;そして ホスト発色団が、ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−1 1−オン類よりなる群から選ばれることを特徴とする。 本発明の態様の下で、「ホスト発色団」とは、好ましくは染料、顔料、及びそ れらの誘導体のような固体の蛍光有機化合物の群から、紫外及び/又は昼光領域 の適切な放射波長に露光した際に、エネルギーを吸収するように、選択又は誘導 された蛍光性分子又は蛍光性部分を意味する。次に、このエネルギーは、ゲスト 発色団に共鳴という方法で、好ましくはほぼ定量的に移動する。本発明では、 「ホスト発色団としての蛍光性分子」は、ホスト分子又はホスト単量体とも呼ば れる。「ホスト発色団としての蛍光性部分」は、ホスト部分とも呼ばれる。重合 体骨格に共有結合したホスト発色団は、ホスト部分であるが、溶解したホスト発 色団は、遊離した、非重合体ホスト分子である。 本発明による配合物(a2)に用いられる、ホスト発色団としての蛍光性分子 は、好ましくは、調製媒体に充分に可溶である結果、それ自体が配合物の形成に 参加するのを促進することができる。より溶解度の低いホスト発色団も用いてよ いが、これは、ホスト化合物を反応媒体に連続的に溶解するための、特別な装置 を要することがある。溶解度は、コアの構造、置換基、官能基、及び/又は官能 基に対するスペーサーの長さの選択によって付与される。 本発明による配合物(ホスト重合体のみでか、又はゲスト重合体との混合物と して)の製造に用いられる、ホスト発色団としての蛍光性部分を含む構造は、好 ましくは、反応媒体に充分に可溶である結果、それ自体が重合するか;又は化学 的反応を通じて、重合体骨格もしくはマトリックス表面に共有結合するのを、容 易に促進する。反応媒体は、共単量体か、又は適切な溶媒であることができる。 より溶解度が低いホスト構造を用いることができるが、これは、ホスト化合物を 反応媒体に連続的に溶解するための、特別な装置を要することがある。溶解度は 、コアの構造、置換基、官能基、及び/又は官能基に対するスペーサーの長さの 選択によって付与される。 本発明の態様の下で、ゲスト発色団とは、系でのそれぞれのホストの発光領域 と、少なくとも部分的に重なる吸収領域を有する、蛍光性分子又は蛍光性部分を 意味する。その系の中で、ゲスト発色団は、ホスト発色団からエネルギーを受け 、次に、移動したエネルギーを、溶媒に分子的に溶解した同じゲスト発色団の放 射波長に相応する波長の、可視放射線として放射する。更に必要とされるのは、 配合物中のゲスト発色団の濃度は、それらが互いに会合して局所的なゲスト領域 を形成することはないが、実際は重合体全体に分子的に溶解しているかのように 、隔離された実体として存在するような濃度でなければならないということであ る。本発明では、「ゲスト発色団としての蛍光性分子」は、ゲスト分子又はゲス ト単量体とも呼ばれる。「ゲスト発色団としての蛍光性部分」は、ゲスト部分と も呼 ばれる。重合体骨格に共有結合したゲスト発色団は、ゲスト部分であるが、分散 したゲスト発色団は、ゲスト分子又はゲスト単量体である。 本発明による配合物(a1)に用いられる、ゲスト発色団としての蛍光性分子 は、好ましくは、調製媒体に充分に可溶である結果、それ自体が配合物の形成に 参加するのを促進することができる。より溶解度が低いゲスト化合物を用いるこ ともできるが、これはホスト化合物を反応媒体に連続的に溶解するための、特別 な装置を要することがある。溶解度は、コアの構造、置換基、官能基、及び/又 は官能基に対するスペーサーの長さの選択によって付与される。 本発明による配合物(ゲスト重合体のみでか、又はホスト重合体との混合物と して)の製造に用いられる、ゲスト発色団としての蛍光性部分は、好ましくは、 反応媒体に充分に可溶である結果、それ自体が重合するか;又は化学的反応を通 じて、重合体骨格もしくはマトリックス表面に共有結合するのを、容易に促進す る。反応媒体は、共単量体、又は適切な溶媒であることができる。より溶解度が 低いゲスト構造を用いることができるが、これは単量体を反応媒体に連続的に溶 解するための、特別な装置を要することがある。溶解度は、コアの構造、置換基 、官能基、及び/又は官能基に対するスペーサーの長さの選択によって付与され る。 本発明の蛍光性ホスト/ゲスト配合物は、ホスト発色団の不在下での同じ配合 物、又はゲスト発色団の不在下での同じ配合物の固相発光強度と比較したとき、 非常に増強された発光強度で、固相蛍光を発する。 本明細書に用いられる限りで、用語「増強率(enhancement factor)」とは、ゲ スト発色団が存在しない対応するホスト発色団と比較して、本発明の固体配合物 のピーク高発光強度に関し、増加又は減少した率として定義される。比較は、励 起放射波長が同一である限り、真であると見なされる。しかし、当然、ホスト/ ゲスト材料の発光波長は、ゲスト発色団のない同一材料と比較して、より長い波 長(より低いエネルギー)で発生する。本発明に関する増強率は、好ましくは、 すべて正であり、特に、好ましくは少なくとも1.3、より好ましくは少なくと も約2、最も好ましくは少なくとも20でなければならない。 本発明の蛍光重合体のホトルミネセンスの発光最大値は、約400〜約800 nm、好ましくは約420〜約780nm、より好ましくは約420〜 約750nmの範囲内にあることができる。 本発明の一つの実施態様(a1)は、ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a ]イソインドール−11−オン類よりなる群から選ばれる、少なくとも1種類の ホスト発色団と、有効量の少なくとも1種類のゲスト発色団と、所望であれば重 合体Cとを含む固相配合物であって、ホスト発色団の発光スペクトルが、ゲスト 発色団の吸収スペクトルと重なり、かつホスト発色団が、重合体骨格A(「ホス ト重合体」)に共有結合している配合物に関する。 配合物(a1)に用いられるホスト発色団としての蛍光性部分は、重合体骨格 に直接、又は架橋基を介して共有結合している。 架橋基は、C、O、S及びNよりなる群から選ばれる1〜60個の原子、好ま しくは1〜30個の原子、特に好ましくは1〜20個の原子を含んでよい。特に 好ましい架橋基は、O、S、N又は基C(O)よりなる群から選ばれるヘテロ原 子の1個もしくはそれ以上によって中断されているか、及び/又は1個で末端封 鎖されていてよく、好ましくは全部で1〜40原子、より好ましくは2〜30原 子、特に好ましくは3〜20原子を含む炭化水素残基である。 重合体骨格に直接、又は架橋基を介して共有結合しているホスト発色団として の、蛍光性部分は、式(II): −X1−(R1)r−(X2)s−R3−ホスト (II) [式中、X1及びX2は、それぞれ、互いに独立に、直接結合を意味するか、又は X1及びX2は、それぞれ、互いに独立に、−O−、−S−、−NR2−、−C( O)−O−、−O−C(O)−、−O−C(O)−O−、−SO2−O−、−O −SO2−、−O−SO2−O−、−NR2−C(O)−、−C(O)−NR2−、 −NR2−C(O)−O−、−O−C(O)−NR2−、−NR2−C(O)−N R2−、−NR2−SO2−、−SO2−NR2−、−NR2−SO2−O−、−O− SO2−NR2−又は−NR2−SO2−NR2−を意味し、 R1は、それぞれ、互いに独立に、2価の架橋基を意味し、 ホストは、1価のベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール− 11−オン誘導体を意味し、 R2は、それぞれ、互いに独立に、H、(C1〜C12)アルキル、C5もしくは C6シクロアルキル、C5もしくはC6シクロアルキルメチルもしくは−エチル、 フェニル、ベンジル又は1−フェニル−2−エチルであり、 R3は、それぞれ、互いに独立に、直接結合、(C1〜C18)アルキレン、C5 −もしくはC6シクロアルキレン、(C6〜C10)アリーレン又は(C7〜C12) アラルキレンであり、 rは、数0又は1を意味し、sは、数0又は1を意味するが、rが0ならばs は0であり、 xは、数0又は1を意味し、yは、数0又は1を意味するが、xが0ならばy は0である] で表すことができる。 アルキルの文脈中、R2は、好ましくは1〜6個、特に好ましくは1〜4個の C原子を有する。例のいくつかは、メチル、エチル、n−もしくはイソ−プロピ ル、ブチル、ペンチル、ヘキシル及びオクチルである。シクロアルキルの文脈中 、R2は、好ましくはシクロヘキシルであり、シクロアルキルメチルの文脈中で は、シクロヘキシルメチルが好ましい。好適な実施態様では、R2は、H又は( C1〜C4)アルキルを意味する。 2価の架橋基は、好ましくは炭化水素残基であって、好ましくは、1〜30個 、より好ましくは2〜20個、最も好ましくは3〜20個、特に好ましくは3〜 18個の、非置換であるか、又は(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキ シもしくは=Oで1回又はそれ以上置換されたC原子を有する。炭化水素残基に は、−O−、−S−及び−NR2−[式中、R2は、好ましくはH又は(C1〜C4 )アルキルである]よりなる群から選ばれるヘテロ原子によって1回もしくはそ れ以上中断されていてもよい。 2価の架橋基は、直鎖状又は分岐状の(C1〜C20)、好ましくは(C2〜C12) アルキレンであることができる。例のいくつかは、メチレン、エチレン、1,2 −もしくは1,3−プロピレン、1,2−、1,3−もしくは1,4−ブチレン 、ペンチレン、ヘキシレン、オクチレン、ドデシレン、テトラデシレン、ヘキサ デシレン及びオクタデシレンである。 2価の架橋基は、2〜12個、好ましくは2〜6個、より好ましくは2〜4個 のオキシアルキレン単位をもち、2〜4個、好ましくは2もしくは3個のC原子 をアルキレン部分に有するポリオキシアルキレンであることができる。特に好ま しいのは、2〜6個のオキシアルキレン単位を有するポリオキシエチレン及びポ リオキシプロピレンである。 2価の架橋基は、例えばシクロペンチレン、シクロヘキシレン、シクロオクチ レン又はシクロドデシレンのような、(C5〜C12)、好ましくは(C5〜C8)、最 も好ましくはC5−又はC6−シクロアルキレンであってよい。 2価の架橋基は、(C5〜C12)−、好ましくは(C5〜C8)−、より好まし くはC5−又はC6−シクロアルキル−(C1〜C12)アルキレン、最も好ましく はC5−又はC6−シクロアルキル−(C1〜C4)アルキレンであってよい。例の いくつかは、−シクロペンチル−Cn2n−及びーシクロヘキシル−Cn2n−で あり、ここで、nは1〜4の数を意味する。特に好ましいのは、−シクロヘキシ ル−CH2−である。 2価の架橋基は、(C5〜C12)−、好ましくは(C5〜C8)−、より好まし くはC5−又はC6−シクロアルカン−((C1〜C12)アルキレン)2−、最も好まし くは−((C1〜C4)アルキレン)2であってよい。例のいくつかは、−シクロペン タン−(Cn2n−)2及び−シクロヘキサン−(Cn2n−)であり、ここで、n は1〜4の数を意味する。特に好ましいのは、−CH2−シクロヘキサン−CH2 −である。 2価の架橋基は、(C6〜C14)アリーレン、好ましくは(C6〜C10)アリー レンであり、例えばナフチレン、又はより好ましくはフェニレンであってよい。 2価の架橋基は、(C7〜C20)アラルキレン、好ましくは(C7〜C12)アラ ルキレンであってよい。より好ましくは、アリーレン−Cn2n−であって、こ こでアリーレンは、ナフチレン、好ましくはフェニレンを意味し、nは1〜4の 数を意味する。例は、ベンジレン及びフェニルエチレンである。 2価の架橋基は、アレーン−(Cn2n−)2−であってよく、ここで、アレーン は、好ましくはナフタレン、より好ましくはベンゼンであり、nは、1〜4の数 である。例は、キシレン及びベンゼン(CH2CH2)2−である。 アルキレンとしてのR3は、好ましくは1〜12個、より好ましくは1〜6個の C原子を有する。特に好ましい例は、メチレン、エチレン、1,2−又は1,3 −プロピレン、1,2−、1,3−及び1,4−ブチレンである。R3は、アリ ーレンとしては、好ましくはフェニレン、アラルキレンとしては、好ましくはベ ンジレンを意味する。 好適な実施態様では、架橋基は、式(IIa): −C(O)−O−R’−O−C(O)−(R”)− (IIa) [式中、R’は、(C2〜C20)、好ましくは(C2〜C12)、より好ましくは(C2 〜C6)アルキレン、フェニレン、ベンジレン、又は好ましくは2〜6個、より 好ましくは2〜4個のオキシエチレン及び/もしくはオキシプロピレン単位を有 するオリゴオキシアルキレンであり、R”は、直接結合、(C1〜C12)アルキ レン、フェニレン又はベンジレンを意味する] から選んでよい。 1価のベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11−オン 誘導体は、一般式(III)又は(IIIa): で表してよく、ここで、 ベンゼン環の隣接する炭素原子は、ベンゼン環、複素芳香環又はその双方と縮 合することができ、官能基は、コアの多環構造のベンゼン環よりむしろ、これら の環に結合することができ、 芳香環は、非置換であるか、あるいはF、Cl、Br、I、−CN、−NO2 、(C1〜C18)アルキル、(C3〜C12)シクロアルキル、(C6〜C18)アリ ール、(C5〜C17)ヘテロアリール、(C3〜C12)シクロアルキルアルキル、 (C6〜C18)アラルキル、(C5〜C17)ヘテロアラルキル、(C1〜C18)ア ルキルオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜C18)アリールオ キシ、(C5〜C17)ヘテロアリールオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルアル キルオキシ、(C6〜C18)アラルキルオキシ、(C5〜C17)ヘテロアラルキル オキシ、 (C1〜C18)アルキルチオ、(C3〜C12)シクロアルキルチオ、(C6〜C18 )アリールチオ、(C5〜C17)ヘテロアリールチオ、(C3〜C12)シクロアル キルアルキルチオ、(C6〜C18)アラルキルチオ、(C5〜C17)ヘテロアラル キルチオ、(C1〜C18)アルキル−SO−もしくは−SO2、(C3〜C12)シ クロアルキル−SO−もしくは−SO2、(C6〜C18)アリール−SO−もしく は−SO2、(C5〜C17)ヘテロアリール−SO−もしくは−SO2、(C3〜C12 )シクロアルキルアルキル−SO−もしくは−SO2、(C6〜C18)アラルキ ル−SO−もしくは−SO2、(C5〜C17)ヘテロアラルキル−SO−もしくは −SO2、2〜30個の炭素原子を有する第二級アミノ、及び2〜20個の炭素 原子を有するアルコキシアルキルで置換されていてもよい。 脂環式及び芳香族残基(置換基)は、例えば、F、ClもしくはBrのような ハロゲンでか;又は−CN、−NO2、(C1〜C18)アルキル、(C3〜C12) シクロアルキル、(C6〜C18)アリール、(C3〜C12)シクロアルキルアルキ ル、(C6〜C18)アラルキル、(C5〜C17)ヘテロアラルキル、(C1〜C18 )アルキルオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜C18)アリー ルオキシで置換されていてもよい。置換基アルキルは、直鎖状もしくは分岐状の それであってよく、F又はClのようなハロゲンで置換されていてもよい。 置換基の例は、F、Cl、Br、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシ ル、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ヘキシルオ キシ、メチルチオ、エチルチオ、メチル−又はエチル−SO−、メチル−又はエ チル−SO2−、フェニル、ベンジル、トルイル、キシリル、メチルベンジル、 ジメチルベンジル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、メトキシフェニル、ジ メトキシフェニル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジルである。 好ましくは、1個又は2個の環が、隣り合う炭素原子と縮合して、二環又は三 環系を形成する。それらは、ベンゼン、フラン、チオフェン、ピロール、ピリジ ン及びピリミジンから選んでよい。 好適な実施態様では、1価のベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソイ ンドール−11−オン誘導体は、一般式(IIIb)又は(IIIc): [式中、R01、R02、R03、R04及びR05は、互いに独立に、H、Cl、(C1 〜C18)アルキル、(C1〜C18)アルコキシ、フェニル、ベンジル、(C1〜C12 )アルキルフェニル又は(C1〜C12)アルキルベンジルである] に相当する。 式(IIIc)のR05は、好ましくはHである。R01、R02、R03及びR04は、 特に好ましくはH、フェニル、ベンジル、(C1〜C12)アルキルフェニル又は (C1〜C12)アルキルベンジルであり、R05は、特に好ましくはHである。 式(II)に相当するホスト発色団としての蛍光性部分の多少の好適な例は、 及び である。 ホスト発色団としての蛍光性部分は、骨格の構造単位に結合した官能基を介し て結合されている。官能基の例は、−OH、−SH、−NHR2、−CH=O、 カルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸アミド、−SO3H、エポキシド 、ビニル又はイソシアナトであり、ここでR2は、好ましくはH又は(C1〜C4 )アルキルである。 重合体は、天然又は合成重合体から選ぶことができる。天然重合体の例は、セ ルロース、デンプン又はキトサンのような多糖類であって、(C1〜C4)アルキ ルによって部分的にエーテル化されているか、又は(C1〜C8)アシルによって エステル化されていてもよい。官能基を有する合成重合体は、周知の方法に従っ て製造することができる。合成重合体の例のいくつかは、ポリビニルアルコール 、及びビニルアルコールと共単量体としての非置換又は置換オレフィンとの共重 合体;ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸及びポリマレイン酸、並びにメタクリ ル酸、アクリル酸及び/又はマレイン酸と、共単量体としての非置換もしくは置 換オレフィンとの共重合体;ポリヒドロキシアルキルアクリラート、ポリヒドロ キシアルキルメタクリラート及びポリマレイン酸ヒドロキシアルキルエステル、 並びにメタクリル酸、アクリル酸及び/又はマレイン酸のヒドロキシアルキルエ ステルと、共単量体としての非置換もしくは置換オレフィンとの共重合体;ポリ アクリルアミド及びポリメタクリルアミド、並びにポリアクリルアミド、ポリメ タクリルアミド又は双方と、共単量体としての非置換又は置換オレフィンとの共 重合体;ポリアミノアルキル−アクリラート、−メタクリラート及び−マレイン 酸エステル、並びにアミノアルキル−アクリラート、−メタクリラート、−マレ イン酸エステル、又はこれらのうち2種もしくは3種と、共単量体としての非置 換もしくは置換オレフィンとの共重合体;ポリヒドロキシアルキル−もしくはポ リアミノアルキル−ビニルアルコール、及びヒドロキシアルキルビニルエーテル 、アミノアルキルビニルエーテル又は双方と、共単量体としての非置換もしくは 置換オレフィンとの共重合体;ブタジエン、イソプレン又はクロロプレンからの ヒドロキシル化ポリブタジエン類、及びブタジエン、イソプレン、クロロプレン 、又はこれらの単量体のうち2種もしくは3種と、共単量体としての非置換もし くは置換オレフィンとの共重合体;ヒドロキシ−もしくはアミノ−ポリスチレン 、クロロメチルポリスチレン及びポリスチレンスルホン酸、並びにヒドロキシス チ レン、アミノスチレン、クロロメチルスチレン、ポリスチレンスルホン酸、又は これらの単量体のうち2種もしくは3種と、共単量体としての非置換もしくは置 換オレフィンとの共重合体;ポリグリシジルエーテル、及びヒドロキシアルキル 化又はアミノアルキル化ポリグリシジルエーテル;並びにヒドロキシル基を有す る単量体からのポリエステル、ポリアミド及びポリウレタンである。その他の適 切なビニル重合体は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルイミダゾール及びポリ ビニルピリジン、及びビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、ビニルピリジン 、又はこれらのうち2種もしくは3種と、共単量体としての非置換又は置換オレ フィンとの共重合体である。適切なオレフィン性共単量体は、例えば、エテン、 プロペン、ブテン、ペンテン、オクテン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチレ ン及びアクリロニトリルである。 重合体は、架橋した重合体、例えばオレフィン類、場合により官能化されてい ないオレフィン性単量体と、ブタジエン、ジビニルベンゼン又はジオールジアク リラートもしくはジオールジメタクリラートのようなジオレフィン性単量体とか らの重合生成物で構成されてもよい。重合体は、熱硬化性樹脂、例えば、エポキ シド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂及びフェノール−ホルムアルデヒド 樹脂で構成されてもよい。 重合体に結合したホスト部分は、一官能性又は多官能性ホスト分子から誘導し てもよい。好ましくは、該分子は、一ないし三官能性であり、特に好ましくは一 又は二官能性分子である。 本発明に用いられる非架橋重合体の重量平均分子量は、ポリスチレンの標準を 較正に用いて、ゲル透過クロマトグラフィーによって測定して、103〜2×1 06、好ましくは104〜106、より好ましくは2×104〜106、最も好まし くは4×104〜5×105gモル-1の範囲内であることができる。 重合体は、ホスト発色団、及び場合により他の共単量体単位の、共有結合した 1〜3価の残基を有する単量体単位で構成されていてもよい。 非蛍光性構造単位(n)に対するホスト発色団の構造単位(k)の重量比は、 実際に実施される用途に依存し、そのため、充分に定義された好適な比は、10 0:0〜1:999という広い範囲以外には存在しない。色強度と蛍光との 双方が必要とされる特定の用途では、非蛍光性構造単位に対する発色団構造単位 の好適な比は、20:80〜100:0、好ましくは50:50〜100:0、 より好ましくは80:20〜100:0である。蛍光は望ましいが、色強度は不 要であるという状況では、非蛍光性構造単位に対する発色団構造単位の好適な比 は、20:80〜1:999、より好ましくは10:90〜1:999、より好 ましくは5:95〜1:999である。 重合体は、式(IV):で示される繰り返し単位で構成されていてもよく、又は単独でか、もしくは式( IV)の構造単位と組合せての式(IVa): で示される繰り返し単位で構成されていてもよく、ここで、 Aは、3価の有機残基であり、 A2は、3価の有機残基であり、 ホストは、前に定義したとおり、直接にか、又は、併用されたときにA及びA2 がそれによって共重合可能な架橋基を介して共有結合された、ベンゾ[4,5 ]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11−オン類から誘導される1価も しくは2価の蛍光性部分である。 重合体は、式(IVb): −A4− (IVb) で示される構造単位を追加的に含んでいてもよく、ここで A4は、A及びA2と共重合可能な、同じか又は異なる2価の残基を意味する。 A、A2及びA4は、オレフィン、ジ−又はトリ−オレフィンのようなポリオレ フィン、ジオール及びトリオールのようなポリアルコール、ジアミン及びトリア ミンのようなポリアミン、ジ−又はトリ−イソシアナートのようなポリイソシア ナート、ジ−及びトリ−カルボン酸のようなポリカルボン酸、並びにジ−及びト リ−エポキシドのようなポリエポキシドよりなる群から選ばれる単量体から誘 導されてよい。 非蛍光性構造単位(IVb)に対する発色団の構造単位(IV)及び(IVa)の重 量比は、実際に実施される用途に依存し、そのため、充分に定義された好適な比 は、100:0〜1:999という広い範囲以外には存在しない。色強度と蛍光 との双方が必要とされる特定の用途では、非蛍光性構造単位に対する発色団構造 単位の好適な比は、20:80〜100:0、好ましくは50:50〜100: 0、より好ましくは80:20〜100:0である。蛍光は望ましいが、色強度 は不要であるという状況では、非蛍光性構造単位に対する発色団構造単位の好適 な比は、20:80〜1:999、より好ましくは10:90〜1:999、よ り好ましくは5:95〜1:999である。 好適な実施態様では、本発明による重合体は、式(V)の繰返し構造単位、及 び場合により式(VI): で示される繰り返し構造単位を有し、式中、 X1及びX2は、それぞれ互いに独立に、直接結合を意味するか、又はX1及び X2は、それぞれ、互いに独立に、−O−、−S−、−NR2−、−C(O)−O −、−O−C(O)−、−O−C(O)−O−、−SO2−O−、−O−SO2− 、−O−SO2−O−、−NR2−C(O)−、−C(O)−NR2−、−NR2− C(O)−O−、−O−C(O)−NR2−、−NR2−C(O)−NR2−、− NR2−SO2−、−SO2−NR2−、−NR2−SO2−O−、−O−SO2−N R2−又は−NR2−SO2−NR2−を意味し、 R1は、2価の架橋基を意味し、 ホストは、ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11− オン類の群から選ばれるホスト発色団としての1価の蛍光性部分を意味し、 R2は、H、(C1〜C12)アルキル、C5−もしくはC6シクロアルキル、C5 −もしくはC6シクロアルキルメチルもしくは−エチル、フェニル、ベンジル又 は1−フェニル−2−エチルを意味し、 R3は、直接結合、(C1〜C18)アルキレン、C5−もしくはC6シクロアルキ レン、(C6〜C10)アリーレン又は(C7〜C12)アラルキレンを意味し、 r及びsは、互いに独立に、数0又は1を意味するが、sが0ならばrは0で あり、 R4及びR5は、それぞれ、互いに独立に、H、(C1〜C6)アルキル、(C6 〜C10)アリール又は(C7〜C12)アラルキルを意味し、 R6は、H又は基−C(O)O−R11を意味し、 R7は、H、(C1〜C6)アルキル、(C6〜C10)アリール又は(C7〜C12 )アラルキルを意味し、 R8は、H、F、Cl、CN、(C1〜C6)アルキル又は(C6〜C10)アリー ルを意味し、 R9は、H、(C1〜C6)アルキル又は−C(O)O−R11を意味し、 R10は、H、(C1〜C6)アリール、(C6〜C10)アリール、(C7〜C12) アラルキル、イミダゾリル、ピロリドニル、F、Cl、CN又は基−X1−(R1)r −(X2)s−Hを意味し、そして R11は、H、K、Na、(C1〜C18)アルキル、(C1〜C18)ヒドロキシア ルキル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシルメチル、フェニル、 (C1〜C4)アルキルフェニル、ベンジル又は(C1〜C4)アルキルベンジルを 意味する。 X1、X2、R1、R2、R3、r、s及びホストについては、意味及び好適な実 施態様は、本明細書において前に記載したのと同じである。 アルキルとしてのR4及びR5は、好ましくは(C1〜C4)アルキル、例えば、 メチル、エチル、n−又はイソ−プロピル、及びn−、イソ−又はt−ブチルを ;アリールとしては、好ましくはナフチル又はフェニルを;アラルキルとしては 、好ましくはベンジルを意味する。特に好ましいR4は、Hであり、R5は、H又 はメチルである。 R6は、好ましくはH、−C(O)OH又は−C(O)O−(C1〜C4)アル キルを意味する。 R7は、アルキルとしては、好ましくは(C1〜C4)アルキル、例えばメチル 、エチル、n−又はイソ−プロピル、及びn−、イソ−又はt−ブチルを;アリ ールとしては、好ましくはナフチル又はフェニルを;アラルキルとしては、好ま しくはベンジルを意味する。特に好ましいR7はHである。 アルキルとしては、R8は、好ましくは(C1〜C4)アルキル、例えばメチル 、エチル、n−又はイソ−プロピル、及びn−、イソ−又はt−ブチルを意味し 、;アリールとしては、好ましくはフェニル又はナフチルである。特に好ましい R8は、H、Cl、CN、フェニル又は(C1〜C4)アルキルである。 R9は、アルキルとしては、好ましくは(C1〜C4)アルキル、例えばメチル 、エチル、n−又はイソ−プロピル、及びn−、イソ−又はt−ブチルを意味す る。基−C(O)O−R11では、R11は、好ましくはH又は(C1〜C12)アル キル、より好ましくは、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、 ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テト ラデシル、ヘキサデシル及びオクタデシルのような(C1〜C6)アルキルを意味 する。特に好ましいR9は、H、−C(O)OH又は−C(O)−O−(C1〜C4 )アルキルである。 R10は、アルキルとしては、好ましくは(C1〜C4)アルキル、例えばメチル 、エチル、n−又はイソ−プロピル、及びn−、イソ−又はt−ブチルを、アリ ールとしては、好ましくはナフチル又はフェニルを、アラルキルとしては、好ま しくはベンジルを意味する。R10は、好ましくはH、(C1〜C4)アルキル、フ ェニル、ピロリドニル、F、Cl、CN又は基−X1−(R1)r−(X2)s−Hを意 味する。 R11は、例えば、H、K、Na、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)ヒドロ キシアルキル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシルメチル、フェ ニル、メチルフェニル、ベンジル又はメチルベンジルであってよい。 非蛍光性構造単位(VI)に対する発色団の構造単位(V)の重量比は、実際に 実施される用途に依存し、そのため、充分に定義された好適な比は、 100:0〜1:999という広い範囲以外には存在しない。色強度と蛍光との 双方が必要とされる特定の用途では、非蛍光性構造単位に対する発色団構造単位 の好適な比は、20:80〜100:0、好ましくは50:50〜100:0、 より好ましくは80:20〜100:0である。蛍光は望ましいが、色強度は不 要であるという状況では、非蛍光性構造単位に対する発色団構造単位の好適な比 は、20:80〜1:999、好ましくは10:90〜1:999、より好まし くは5:95〜1:999、最も好ましくは20:80〜100:0、特に好ま しくは50:50〜100:0、特に好ましくは80:20〜100:0である 。 式(V)及び場合により(VI)の構造単位を有する重合体は、多官能性単量体 、例えば、該重合体100gに対して0.01〜80重量%、好ましくは0.1 〜60重量%のこれらの単量体と組み合わせて架橋していてもよい。重合体の種 類に応じて、少なくとも三官能性のカルボン酸、イソシアナート、アルコール、 アミン、ビニル又はエポキシドを用いてよい。更に、少なくとも2個のオレフィ ン性(エチレン性)不飽和基を有する残基を用いてよい。エチレン性不飽和の架 橋剤は、ジビニルベンゼン、ビ(ジメチルマレインイミジル)−メチレンもしく は−エチレンのようなビ(ジメチルマレインイミド)アルキレン、ポリオール、 好ましくはジオールないしテトラオールのアクリル酸−又はメタクリル酸−エス テルもしくはアミド、あるいはそれぞれポリアミン、好ましくはジアミンないし テトラアミンよりなる群から選んでよい。 好ましいエチレン性不飽和の架橋剤は、特に好ましくは2〜12個、特に好ま しくは2〜8個のC原子を有する、脂肪族、脂環族及び脂環−脂肪族ジオールな いしテトラオール、並びにジアミンないしテトラアミンのアクリル酸もしくはメ タクリル酸エステルの群から選ばれる。これらのジオールの例のいくつかは、エ チレングリコール、1,2−もしくは1,3−プロパンジオール、1,2−、1 ,3−及び1,4−ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オ クタンジオール、デカンジオール、ドデカンジオール、シクロヘキサンジオール 、ジ(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンのようなアルキレンジオール;好まし くは2〜100のアルキレンジオール単位、より好ましくは2〜50のアルキレ ンジオール単位、最も好ましくは2〜20のアルキレンジオール単位を有する、 例えばポリエチレンジオール、ポリプロピレンジオール、ポリブチレンジオール 及びポリエチレン/ポリプロピレンジオールのような、好ましくは(C2〜C6) アルキレンジオールからのポリオキシアルキレンジオール、更には1,1,1− トリヒドロキシメチル−エタン又は−プロパン、ペンタエリトリトール及びジペ ンタエリトリトールである。ポリアミンについての例のいくつかは、エチレンジ アミン、1,2−及び1,3−プロパンジアミン、1,2−、1,3−及び1, 4−ブタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ エチレンテトラアミン、シクロヘキサンジアミン、(アミノメチル)シクロヘキ サンアミン、イソホロンジアミン及びジ(アミノメチル)シクロヘキサンである 。 本発明の好適な実施態様では、該重合体は、式(VII): [式中、R12は、H又はメチルであり、X1、X2、R1、R3、ホスト、r及びs は、好適な実施態様を含めて、前に記載したのと同じ意味を有する] で示される構造要素、及び場合により式(VI)の構造要素を有する。 式(V)及び(VII)の構造要素中の基−X1−(R1)r−(X2)s−R3−は、好 ましくは、−C(O)−O−、−C(O)−O−(C2〜C6)アルキレン−O− C(O)−、uが2〜10の数である−C(O)−O−((C2〜C6)アルキレン −O)u−C(O)−、−O−C(O)−C65−CH2−、−O−C(O)−C6 5−又は−O−C(O)−(C1〜C12)アルキレンを意味する。 式(V)及び(VII)の構造要素、及び場合により式(VI)の構造要素を有す る重合体は、式(VIII): [式中、R12、X1、X2、R1、r及びsは、好適な実施態様を含めて、前に記 載したのと同じ意味を有する] で示される、同一であるか、又は異なる構造要素を更に有していてもよい。これ らの構造要素は、基ホストを、重合体上に懸垂した官能基と、それぞれホスト及 びゲスト分子上の官能基との間の反応を通して重合体に導入したときに、特に存 在する。 式(V)又は(VII)の構造要素、及び場合により式(VI)の構造要素を有す る重合体は、好ましくは、式(VI)の好適な単位として、式(IX): [式中、R12は、H又はメチルを意味し、 R13は、H、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、−CN、Cl 、フェニル、ピロリドニル、ピリジニル、イミダゾリル、C(O)OR14又は− C(O)−NR1516を意味し、 R14は、H、(C1〜C18)−、好ましくは(C1〜C12)−アルキルを意味し 、そして R15及びR16は、互いに独立に、H、又は(C1〜C12)−、好ましくは(C1 〜C6)−アルキルを意味する] で示される、同じ又は異なる構造要素を有する。 式(V)又は(VII)の構造要素、及び場合により式(VI)もしくは(IX)の 同じ又は異なる構造要素を有する重合体は、架橋剤の好適単位として、式(X) 又は(XI): [式中、R12は、H又はメチルを意味し、 X3は、−O−、−NH−又は−N(C1〜C4)アルキル−を意味し、そして R17は、(C2〜C12)−、好ましくは(C1〜C6)−アルキレン、シクロヘ キシレン、シクロヘキサンジメチレン、フェニレンを意味するか、又はX3は− O−を意味し、R17は、(C2〜C6)アルキレン−((C2〜C6)アルキレン−O)2-20 −(C2〜C6)アルキレンを意味する] で示される構造単位を追加的に有していてもよい。 前に記載した重合生成物及び好適重合生成物は、同じ又は異なるイオン性構造 要素、例えば(XII): [式中、R12は、H又はメチルを意味し、 R18は、Hを意味し、R19は、−C(O)OR20、−SO320、−C64− COOR20、−C64−SO320、−C64−R21又は−C(O)−X4−(C2 〜C6)アルキレン−R22を意味し、 X4は、−O−又は−NH−を意味し、 R18及びR19は、互いに独立に、−C(O)OR20又は−C(O)−X4−( C2〜C6)アルキレン−R22を意味し、 R20は、アルカリ金属、好ましくはLi、Na又はKを意味し、 R21は、アンモニウム基又はアンモニウムメチル基を意味し、そして R22は、アンモニウム基を意味する] を更に有していてもよい。 アンモニウム基、又はアンモニウムメチル基中のアンモニウムは、第一級、第 二級又は第三級アミン基から誘導してよく;好ましいのは、第四級アンモニウム 基である。アンモニウム基、又はアンモニウムメチル基中のアンモニウムは、式 (XIII): −+NR232425 (XIII) [式中、R23、R24及びR25は、互いに独立に、H、(C1〜C18)−、好まし くは(C1〜C12)−、より好ましくは(C1〜C6)−アルキル、C5もしくはC6 シクロアルキル、フェニル、ベンジル、1−フェニル−2−エチルであるか、 あるいはR23及びR24が一体となって、テトラメチレン、ペンタメチレン、又は −CH2CH2−O−CH2CH2−であり;R26は、前に示したとおりの意味を有 する] に相当してよい。 適切な対アニオンは、例えば、カルボン酸、スルホン酸及びハロゲン化水素酸 のような無機又は有機酸から誘導してよい。好適な対アニオンは、塩化物及び臭 化物である。 前に記載した重合生成物及び好適な重合生成物は、特に乳化重合生成物を必要 とするときに、例えば−C(O)OH又は−SO3Hのような、酸性基を有する 構造要素を追加的に有していてもよい。 酸性基を有する構造要素は、式(XIV): [式中、R12は、H又はメチルを意味し、 R27は、Hを意味し、R26は、−C(O)OH、−SO3H、−C64−CO OH、−C64−SO3Hを意味するか、又は R26及びR27は、−C(O)OHを意味する] に相当してよい。 アミノ又は酸性基を有する重合体は、好ましくは水溶性であってよいか、又は 単量体を分散及び/もしくは溶解するために、乳化重合によって製造してもよい 。 もう一つの好適な実施態様では、本発明による重合体は、二官能性のホスト及 び/又はゲスト分子で架橋させてもよい。これらの重合体は、式(XV): [式中、R1、R2、R12、X1、X2、r、s及び−ホスト−は、好適な実施態様 を含めて、前に記載したのと同じ意味を有する] で示される繰返し構造要素を、単独でか、又は式(V)の構造要素とともに有し ていてもよい。これらの重合体は、モノ及び/又はポリオレフィン性不飽和単量 体からの非蛍光性構造単位を追加的に有していてもよい。 非蛍光性構造単位に対する発色団の構造要素(XV)、及び場合により(V)の重 量比は、実際に実施される用途に依存し、そのため、充分に定義された好適な比 は、100:0〜1:999という広い範囲以外には存在しない。色強度と蛍光 との双方が必要とされる一定の用途では、非蛍光性構造単位に対する発色団構造 単位の好適な比は、20:80〜100:0、好ましくは50:50〜100: 0、より好ましくは80:20〜100:0である。蛍光は望ましいが、色強度 は不要であるという状況では、非蛍光性構造単位に対する発色団構造単位の好適 な比は、20:80〜1:999、より好ましくは10:90〜1:999、よ り好ましくは5:95〜1:999である。 式(XV)の構造単位の一方又は双方による上記の架橋した重合体は、式(V)、 (VI)、(IX)、(X)、(XI)、(XII)、(XIII)及び(XIV)を、単独でか、又はこれ らの構造要素の少なくとも2個のいかなる組合せとして含んでいてもよく、ある いは、式(VI)、(X)及び(IX)、更には(X)、(XI)、(XII)、(XIII)及び(XIV )の好適残基を、単独でか、又はこれらの構造要素の少なくとも2個のいかなる 組合せとして含んでいてもよい。 ホスト発色団の好適な2価の残基は、式(XVI): に相当してよく、ここで、 ベンゼン環の隣り合う炭素原子は、ベンゼン環、複素芳香環又はその双方と縮 合することができ、官能基は、多環コア構造のベンゼン環よりむしろ、これらの 環に結合することができ、 芳香環は、非置換であるか、あるいはF、ClもしくはBrのようなハロゲン ;−CN、−NO2、(C1〜C18)アルキル、(C3〜C12)シクロアルキル、 (C6〜C18)アリール、(C5〜C17)ヘテロアリール、(C3〜C12)シクロ ア ルキルアルキル、(C6〜C18)アラルキル、(C5〜C17)ヘテロアラルキル、 (C1〜C18)アルキルオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜 C18)アリールオキシ、(C5〜C17)ヘテロアリールオキシ、(C3〜C12)シ クロアルキルアルキルオキシ、(C6〜C18)アラルキルオキシ、(C5〜C17) ヘテロアラルキルオキシ、(C1〜C18)アルキルチオ、(C3〜C12)シクロア ルキルチオ、(C6〜C18)アリールチオ、(C5〜C17)ヘテロアリールチオ、 (C3〜C12)シクロアルキルアルキルチオ、(C6〜C18)アラルキルチオ、( C5〜C17)ヘテロアラルキルチオ、(C1〜C18)アルキル−SO−もしくは− SO2、(C3〜C12)シクロアルキル−SO−もしくは−SO2、(C6〜C18) アリール−SO−もしくは−SO2、(C5〜C17)ヘテロアリール−SO−もし くは−SO2、(C3〜C12)シクロアルキルアルキル−SO−もしくは−SO2 、(C6〜C18)アラルキル−SO−もしくは−SO2、(C5〜C17)ヘテロア ラルキル−SO−もしくは−SO2、2〜30個の炭素原子を有する第二級アミ ノ、及び2〜20個の炭素原子を有するアルコキシアルキルで置換されていても よく、 脂環式及び芳香族残基(置換基)は、例えば、F、ClもしくはBrのような ハロゲンで;又は−CN、−NO2、(C1〜C18)アルキル、(C3〜C12)シ クロアルキル、(C6〜C18)アリール、(C3〜C12)シクロアルキルアルキル 、(C6〜C18)アラルキル、(C5〜C17)ヘテロアラルキル、(C1〜C18) アルキルオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜C18)アリール オキシで置換されていてもよく、そして A6及びA7は、直接結合、又は2価の有機基を意味する。 置換基の例は、F、Cl、Br、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシ ル、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ヘキシルオ キシ、メチルチオ、エチルチオ、メチル−又はエチル−SO−、メチル−又はエ チル−SO2−、フェニル、ベンジル、トルイル、キシリル、メチルベンジル、 ジメチルベンジル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、メトキシフェニル、ジ メトキシフェニル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジルである。 好ましくは、1個又は2個の環が、隣り合う炭素原子と縮合して、二環又は三 環系を形成する。それらは、ベンゼン、フラン、チオフェン、ピロール、ピリジ ン及びピリミジンから選んでよい。 好適な実施態様では、A6及びA7は、式(XVII): −X1−(R1)r−(X2)s−R3− (XVII) [式中、X1、X2、R1、R3、r及びsは、好適な実施態様を含めて、前に記載 したのと同じ意味を有する] に相当する。 好適な実施態様では、2価のホスト残基は、式(XVIII)及び(XVIIIa): [式中、R01、R02、R03、R04及びR05は、互いに独立に、H、Cl、(C1 〜C18)アルキル、(C1〜C18)アルコキシ、フェニル、ベンジル、(C1〜C12 )アルキルフェニル又は(C1〜C12)アルキルベンジルである] に相当する。R05は、好ましくはHを意味し、A6及びA7は、式(XVI)の2価 残基に相当する。 好適な実施態様では、基A6及びA7は、式: −C(O)−O−R’−O−C(O)−(R”)u−及び−C(O)−NH−R’ −NH−C(O)−(R”)u− [式中、R’は、(C2〜C20)、好ましくは(C2〜C12)、より好ましくは(C2 〜C6)アルキレン、フェニレン、ベンジレン、又は好ましくは2〜6個、より 好ましくは2〜4個のオキシエチレン及び/もしくはオキシプロピレン単位を有 するオリゴオキシアルキレンであり、R”は、(C1〜C12)アルキレン、フェ ニレン又はベンジレンを意味し、uは、0又は1を意味する] から選んでよい。 式(XVI)に相当するホスト発色団残基の、好適な例のいくつかは、 である。 本発明のもう一つの好適な実施態様では、本発明による重合体は、架橋基を介 してホストコア構造の1個の環に共有結合した、2個もしくは3個の官能基を有 する官能性ホスト構造を有していてもよく、又はそれらで構成されていてもよい 。したがって、式(IV)、(IVa)及び(IVb)の繰返し構造単位を有する重合体 は、式(IVc)、(IVd)もしくは双方: [式中、A8は、基A〜A4と共重合可能な、3価又は4価の有機残基を意味し、 ホストは、前に定義したとおり、1価の蛍光性部分である] の繰返し架橋単位を追加的に有していてもよく、あるいは式(IVa)の単位を、 それらで置き換えてもよい。 ホスト発色団の好適な2価又は3価の残基は、式(XIX)及び(XIXa): に相当してよく、ここで、 ベンゼン環の隣り合う炭素原子は、ベンゼン環、複素芳香環又はその双方と縮 合することができ、 芳香環は、非置換であるか、あるいはF、ClもしくはBrのようなハロゲン ;−CN、−NO2、(C1〜C18)アルキル、(C3〜C12)シクロアルキル、 (C6〜C18)アリール、(C5〜C17)ヘテロアリール、(C3〜C12)シクロ アルキルアルキル、(C6〜C18)アラルキル、(C5〜C17)ヘテロアラルキル 、(C1〜C18)アルキルオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6 〜C18)アリールオキシ、(C5〜C17)ヘテロアリールオキシ、(C3〜C12) シクロアルキルアルキルオキシ、(C6〜C18)アラルキルオキシ、(C5〜C17 )ヘテロアラルキルオキシ、(C1〜C18)アルキルチオ、(C3〜C12)シクロ アルキルチオ、(C6〜C18)アリールチオ、(C5〜C17)ヘテロアリールチオ 、(C3〜 C12)シクロアルキルアルキルチオ、(C6〜C18)アラルキルチオ、(C5〜C17 )ヘテロアラルキルチオ、(C1〜C18)アルキル−SO−もしくは−SO2、 (C3〜C12)シクロアルキル−SO−もしくは−SO2、(C6〜C18)アリー ル−SO−もしくは−SO2、(C5〜C17)ヘテロアリール−SO−もしくは− SO2、(C3〜C12)シクロアルキルアルキル−SO−もしくは−SO2、(C6 〜C18)アラルキル−SO−もしくは−SO2、(C5〜C17)ヘテロアラルキル −SO−もしくは−SO2、2〜30個の炭素原子を有する第二級アミノ、及び 2〜20個の炭素原子を有するアルコキシアルキルで置換されていてもよく、 環状の脂肪族及び芳香族残基(置換基)は、例えば、F、ClもしくはBrのよ うなハロゲン;又は−CN、−NO2、(C1〜C18)アルキル、(C3〜C12) シクロアルキル、(C6〜C18)アリール、(C3〜C12)シクロアルキルアルキ ル、(C6〜C18)アラルキル、(C5〜C17)ヘテロアラルキル、(C1〜C18 )アルキルオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜C18)アリー ルオキシで置換されていてもよく、そして A8は、3価又は4価の有機基を意味する。 置換基の例は、F、Cl、Br、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシ ル、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ヘキシルオ キシ、メチルチオ、エチルチオ、メチル−又はエチル−SO−、メチル−又はエ チル−SO2−、フェニル、ベンジル、トルイル、キシリル、メチルベンジル、 ジメチルベンジル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、メトキシフェニル、ジ メトキシフェニル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジルである。 好ましくは、1個又は2個の環が、隣り合う炭素原子と縮合して、二環系を形 成する。それらは、ベンゼン、フラン、チオフェン、ピロール、ピリジン及びピ リミジンから選んでよい。 好適な実施態様では、A8は、式(XX)又は(XXa): に相当し、ここで、 (a)R31は、直接結合、(C1〜C12)アルキレン、フェニレン又はベンジレ ンであり; X4は、N、O、S、C(O)O又はC(O)Nであり; R32は、aが1であり、かつbが2であるときに、(C2〜C12)アルキルト リイル、フェニルトリイルもしくはベンズトリイルを意味するか、又はaが1で あり、かつbが3であるときに、(C2〜C12)アルキルテトライル、フェニル テトライルもしくはベンズテトライルを意味し、; X5は、O、S、NH、C(O)O、C(O)NH、 を意味するか、あるいは (b)R32は、結合であり、aは0であり、bは2又は3であり、X5は、上記 の意味を有し、R31は、bが2であるときに、(C2〜C12)アルキルトリイル 、フェニルトリイルもしくはベンズトリイルを意味するか、又はbが3であると きに、(C2〜C12)アルキルテトライル、フェニルテトライルもしくはベンズ テトライルを意味し; (c)R31は、直接結合、(C1〜C12)アルキレン、フェニレン又はベンジレ ンであり; X6は、N又はC(O)Nであり; R33は、(C2〜C12)アルキレンであり; X7は、O、S、C(O)O、C(O)NH、及び である。 アルキレンの意味でのR31及びR33は、好ましくは2〜8個、最も好ましくは 2〜4個のC原子を有する。アルキルトリイルの意味でのR32は、好ましくは2 〜8個、より好ましくは2〜6個、最も好ましくは2〜4個のC原子を有する。 もう一つの好適な実施態様では、ホスト発色団としての2価又は3価の蛍光性 部分は、式(XXI)及び(XXIa): [式中、R01、R02、R03、R04及びR05は、互いに独立に、H、Cl、(C1 〜C18)アルキル、(C1〜C18)アルコキシ、フェニル、ベンジル、(C1〜C12 )アルキルフェニル又は(C1〜C12)アルキルベンジルを意味し、A8は、式 (XXVI)又は(XXVIa)に相当する] に相当する。R05は、好ましくはHを意味する。 好適な実施態様では、基A8は、基: から選んでよい。 好適な例のいくつかは、基: からの残基である(Phは、フェニルを意味する)。 本発明に用いられる重合体は、ランダム、ブロック、グラフト又は乳化重合体 (ラテックス)であってよい。 重合体の製造、及びそれらの固定化は、当該技術において周知である。そのよ うな一つの方法は、単量体を懸垂ホスト分子で重合させることであるが、もう一 つは、懸垂した官能基を有する重合体を用い、やはり官能基を有するホスト分子 と反応させることである。 本発明による重合体の製造は、段階的成長、アニオン性、カチオン性及びラジ カル重合のような、重合体化学の業界で周知の方法に従って実施してよい。重合 法は、溶液、バルク、乳化、光及び界面重合である。 反応温度は、0〜250℃の範囲にわたってよい。適切で、充分確立した触媒 及び光開始剤の使用は、本明細書では詳しく記載しない。アゾビスイソブチロニ トリルは、オレフィン性不飽和化合物の熱重合に効果的なラジカル触媒として周 知である。重合は、単量体、触媒、及び場合により溶媒をともに混合し、加熱し 、照射するか、又は加熱と照射の双方を行うことによって実施してよい。重合体 は、 非溶媒中に沈殿させるか、又は溶媒を除去することによって単離してよい。必要 ならば、反復的な沈殿及び乾燥によって、それ以上の精製を実施することができ る。 単量体は、部分的に新規で、部分的に公知であるか、又は公知もしくは類似の 方法によって製造することができる。 ホスト単量体は、ヨーロッパ特許第0 456 609号公報に記載された方法に従っ て製造することができる。官能性ホスト発色団は、公知であるか、又は場合によ り保護された官能性中間体を用いることにより、それらの合成に公知もしくは類 似の方法によって合成することができる。無水フタル酸を1,2−ジアミノベン ゼンと反応させる場合、それによって、該無水物、ジアミノベンゼン又は双方は 、場合により保護された官能基を有する。より詳しくは、実施例中に開示する。 官能基は、Cl及びBrのようなアルキル結合ハロゲン;−N3、エポキシド 、−OH、−SH、−CN、−NHR100、=C=NR100、=CO、−CH−O 、−NCO、−CH=CH2、−C(CH3)=CH2、−C(O)OH、−SO3 H、−SO2Cl、−SO2Br、−C(O)−Cl、−C(O)−Br、−OC (O)−OR101、−OC(O)−NR102103、−C(O)−OR104、−SO2 −OR104、−C(O)−NR102103及び−SO2−NR102103よりなる群 から選んでよく、ここで、 R100は、H、(C1〜C18)アルキル、フェニル又はベンジルを意味し、 R101は、(C1〜C18)アルキル、フェニル又はベンジルを意味し、 R102及びR103は、互いに独立に、H、(C1〜C18)アルキル、フェニル又 はベンジルを意味し、そして R104は、(C1〜C18)アルキル、フェニル又はベンジルを意味する。 R100、R101、R102、R103及びR104は、アルキルとしては、好ましくは1 〜12個、より好ましくは1〜8個、最も好ましくは1〜4個の炭素原子を有す る。 より好適な官能基は、アルキルに結合したCl及びBr;エポキシド、−OH 、−SH、−NHR100、−CH=CH2、−C(CH3)=CH2、−NCO、− C(O)OH、−C(O)−Cl、−C(O)−Br、−C(O)−OR104、 −C(O)−NR102103よりなる群から選ばれ、ここで R100は、H又は(C1〜C12)アルキルを意味し、 R102及びR103は、互いに独立に、H又は(C1〜C4)アルキルを意味し、そ して R104は、(C1〜C8)アルキルを意味する。 配合物(a1)の架橋した重合体の製造に用いられる、特に好適な二官能性化 合物は、式(XXII): [式中、A6は、C64であり、A7は、直接結合であるか、又は(C1〜C6)ア ルキレン、フェニレンもしくはベンジレンであり、A”3は、−COOH、−C (O)−Cl、−C(O)−Br、−C(O)−OR104、−C(O)−NR102 103、−C(O)−O−(C2〜C12)アルキレン−OH、−C(O)−O−( C2〜C12)アルキレン−O−C(O)−CH=CH2又は−C(O)O−(C2 〜C12)アルキレン−O−C(O)−C(CH3)=CH2を意味する] に相当する。 二官能ホスト発色団の例としては、下記の化合物を挙げてよい: これは、対応する酸クロリドから出発して、乾燥ピリジンのような溶媒中で反 応を実施し、それによって、好ましくは同じ溶媒に溶解した、好ましくは大量の 過剰なヒドロキシエチルメタクリラートを加えることによって合成してよい。仕 上げは、反応を完了した反応混合物を、HClのような酸を含有してよい氷上に 徐々に注ぐことによって実施してよく、沈殿を生じ、これを例えば真空ポンプを 用いることによって濾過し、乾燥してよい。この未精製の沈殿は、例えばクロロ ホルムから大過剰量のヘキサンへの再沈殿により残留ヒドロキシエチルメタクリ ラートを除去するように、更に精製してもよい。 対応する酸クロリドは、好ましくは乾燥ベンゼンのような溶媒中における、好 ましくは対応する二酸化合物と塩化チオニルとの反応によって、合成してもよい 。反応混合物は、反応を完了するために、例えば還流温度まで加熱してもよい。 溶媒及び過剰な塩化チオニルは、好ましくは窒素気流を用いて除去することがで きる。 対応する二酸化合物は、例えば、Zh.Org.Khim 2(7),1288(1966)に記載され た方法に従って得られる、ビフェニル−3,4,3’−トリカルボン酸から出発 して、好ましくは無水酢酸のような溶媒中で、3,4−ジアミノ安息香酸との反 応によって合成してもよい。得られるベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a] イソインドール−11−オンカルボンニ酸は、濾過し、例えば水及びメタノール を用いて、通常どおりに洗浄し、好ましくはクロロホルムを溶離液として 用いるカラムクロマトグラフィーによって、更に精製してもよい。 これは、対応するテトラフェニルベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イ ソインドール−11−オンカルボン酸クロリド(上記の二酸塩化物と類似の方式 で得られる)から出発して、好ましくは乾燥ピリジンのような溶媒に溶解した、 ジアリルアミンとの反応によって合成してよい。仕上げは、反応混合物を氷冷水 中に注ぎ、得られた未精製の反応生成物を水で洗浄し、乾燥することによって実 施してよい。それ以上の精製は、例えばクロロホルムを溶離液に用いる、カラム クロマトグラフィーによって実施してもよい。 三官能性ホスト化合物の例としては、下記の化合物を製造してよい: この化合物の製造は、好ましくはジクロロメタンのような溶媒中で、対応する テトラフェニルベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11 −オンの三官能性OH誘導体から出発して、アクリロイルクロリドを用いて実施 してよい。仕上げは、反応混合物を大過剰量の水中に注ぎ、次いで、得られた沈 殿を濾過することによって実施してよい。所望であれば、未精製の生成物を、例 えば水及びメタノールで更に洗浄し、次いで、例えば減圧下の大気中で乾燥して もよい。 対応する三官能性OH誘導体は、好ましくは、ペンタエリトリトール(大過剰 量)とテトラフェニルベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール −11−オンカルボン酸クロリド(対応するカルボン酸と塩化チオニルとの反応 によって得られる)とを、好ましくは乾燥ピリジンのような溶媒中で反応させる ことによって合成してよい。仕上げは、通常どおり、かつ前記のように実施して よい。 一官能性ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11−オ ン類は、公知又は新規である。官能基は、Cl及びBrのようなハロゲン;−N3 、エポキシド、−OH、−SH、−CN、−NHR100、=C=NR100、=C O、−CH=O、−NCO、−CH=CH2、−C(CH3)=CH2、−C(O )OH、−SO3H、−SO2Cl、−SO2Br、−C(O)−Cl、−C(O )−Br、−OC(O)−OR101、−OC(O)−NR102103、−C(O) −OR104、−SO2−OR104、−C(O)−NR102103及び−SO2−NR10 2103よりなる群から選んでよく、ここで、 R100は、H、(C1〜C18)アルキル、フェニル又はベンジルを意味し、 R101は、(C1〜C18)アルキル、フェニル又はベンジルを意味し、 R102及びR103は、互いに独立に、H、(C1〜C18)アルキル、フェニル又 はベンジルを意味し、そして R104は、(C1〜C18)アルキル、フェニル又はベンジルを意味する。 R100、R101、R102、R103及びR104は、アルキルとしては、好ましくは1 〜12個、より好ましくは1〜8個、最も好ましくは1〜4個の炭素原子を有す る。 より好適な官能基は、アルキルが結合したCl及びBr;エポキシド、−OH 、−SH、−NHR100、−CH=CH2、−C(CH3)=CH2、−NCO、− C(O)OH、−C(O)−Cl、−C(O)−Br、−C(O)−OR104、 −C(O)−NR102103よりなる群から選ばれ、ここで R100は、H又は(C1〜C12)アルキルを意味し、 R102及びR103は、互いに独立に、H又は(C1〜C4)アルキルを意味し、そ して R104は、(C1〜C8)アルキルを意味する。 特に好適な化合物は、式(XXIII): [式中、A9は、直接結合であるか、又は(C1〜C6)アルキレン、フェニレン もしくはベンジレンであり、A”4は、−COOH、−C(O)−Cl、−C( O)−Br、−C(O)−OR104、−C(O)−NR102103、−C(O)− O−(C2〜C12)アルキレン−OH、−C(O)−O−(C2〜C12)アルキレ ン−O−C(O)−CH=CH2又は−C(O)O−(C2〜C12)アルキレン− O−C(O)−C(CH3)=CH2である] に相当する。 配合物(a1)の重合体の製造に用いられる一官能性ホスト化合物の例は(P hはフェニルを意味する): [式中、R34は、Cl、OH、OR104であり、R104は、(C1〜C8)アルキル 、NR102103を意味し、R102及びR103は、互いに独立に、H、(C1〜C4) アルキル又は(C2〜C4)ヒドロキシアルキル、−C(O)O−(C2〜C12) アルキレン−O−C(O)−CH=CH2、−C(O)O−(C2〜C12)アルキ レン−O−C(O)−C(CH3)=CH2、−C(O)ONH−(C2〜C12) アルキレン−O−C(O)−CH=CH2又は−C(O)NH−(C2〜C12)ア ルキレン−O−C(O)−C(CH3)=CH2]; [式中、R35は、直接結合、メチレン、エチリデン、2,2−プロピリデン、O 、S、NH、N(C1〜C4)アルキル、C(O)又はC(O)NHであり、R34 は、前記の意味を有する];[式中、R35は、前記の意味を有し、R36は、H、(C1〜C4)ヒドロキシアル キル、グリシジルを意味するか、又はOR36は、NH−グリシジルもしくはNH (C2〜C4)ヒドロキシアルキルを意味し];及び である。 配合物(a1)によるホスト部分を有する重合体に用いられる材料及び化合物 を製造する方法は、不活性溶媒中で実施することができる。不活性とは、溶媒の 選択が、用いた成分の反応性によって決定され、そのため、望ましくない副反応 が全く生じないよう、溶媒を選ぶことを意味する。 適切な不活性溶媒は、例えば、プロトン性極性又は非プロトン性溶媒であって 、単独でか、又は少なくとも2種類の溶媒の混合物として用いてよい。例は、水 、アルコール類(メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール)、エチレ ングリコールモノメチル−もしくは−モノエチルエーテル、エーテル類(ジブチ ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエ ーテル、エチレングリコールジエチレンエーテル、ジエチレングリコールジエチ ルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル)、ハロゲン化炭化水素 類(塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリ クロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン)、カルボン酸エステル類 及びラクトン類(酢酸エチルエステル、プロピオン酸メチルエステル、安息香酸 エチルエステル、2−メトキシエチルアセタート、γ−ブチロラクトン、δ−バ レロラクトン、ピバロラクトン)、カルボン酸アミド類及びラクタム類;N,N −ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルア セトアミド、テトラメチル尿素、ヘキサメチルリン酸トリアミド、γ−ブチロラ クタム、ε−カプロラクタム、N−メチルピロリドン、N−アセチルピロリドン 、N−メチルカプロラクタム;スルホキシド類(ジメチルスルホキシド)、スルホ ン類(ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、トリメチレンスルホン、テトラメ チレンスルホン)、第三級アミン類(N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリ ン)、石油エーテル、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキ サン、ベンゼンもしくは置換ベンゼン(クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン 、1,2,4−トリクロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン、キシレン)の ような脂肪族及び芳香族炭化水素、及びニトリル類(アセトニトリル、プロピオ ニトリル、ベンゼンニトリル、フェニルアセトニトリル)、ケトン類(アセトン 、メチルイソブチルケトン)である。 適切なゲスト発色団は、吸収波長が、それぞれのホストの発光波長と重なり合 う蛍光性分子である。ゲスト分子は、好ましくは、380〜800nmの範囲の吸 収波長を有し、かつ400〜780nmの範囲の波長で蛍光を発するものから選ば れる。ゲスト分子が、0.1〜1.0、好ましくは0.3〜1.0、より好まし くは0.5〜1.0、最も好ましくは0.7〜1.0の蛍光量子収率を有するこ とも好ましい。 ゲスト発色団としての蛍光性分子は、好ましくは、キナクリドン、ペリレン、 ジケトピロロピロール、フルオレセイン、ローダミン、クマリン、キサンテン、 ピレン、オキサジン、オキサゾール、シアニン、フタロシアニン、ポルフィリン 及びスチリル染料よりなる群から選ばれる。 ゲスト分子は、非置換であるか、又はF、Cl、Br、I、−CN、−NO2 、(C1〜C18)アルキル、(C3〜C12)シクロアルキル、(C6〜C18)アリ ール、(C5〜C17)ヘテロアリール、(C3〜C12)シクロアルキルアルキル、 (C6〜C18)アラルキル、(C5〜C17)ヘテロアラルキル、(C1〜C18)ア ルキルオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜C18)アリールオ キシ、(C5〜C17)ヘテロアリールオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルアル キルオキシ、(C6〜C18)アラルキルオキシ、(C5〜C17)ヘテロアラルキル オキシ、(C1〜C18)アルキルチオ、(C3〜C12)シクロアルキルチオ、(C6 〜C18)アリールチオ、(C5〜C17)ヘテロアリールチオ、(C3〜C12)シ クロアルキルアルキルチオ、(C6〜C18)アラルキルチオ、(C5〜C17)ヘテ ロアラルキルチオ、(C1〜C18)アルキル−SO−もしくは−SO2、(C3〜 C12)シクロアルキル−SO−もしくは−SO2、(C6〜C18)アリール−SO −もしくは−SO2、(C5〜C17)ヘテロアリール−SO−もしくは−SO2、 (C3〜C12)シクロアルキルアルキル−SO−もしくは−SO2、(C6〜C18 )アラルキル−SO−もしくは−SO2、(C5〜C17)ヘテロアラルキル−SO −もしくは−SO2、2〜30個の炭素原子を有する第二級アミノ、及び2〜2 0個の炭素原子を有するアルコキシアルキルで置換されていてもよい。 脂環式及び芳香族残基(置換基)は、例えば、F、Cl、Br、I、−CN、 −NO2、(C1〜C18)アルキル、(C3〜C12)シクロアルキル、(C6〜C18 )アリール、(C3〜C12)シクロアルキルアルキル、(C6〜C18)アラルキル 、(C5〜C17)ヘテロアラルキル、(C1〜C18)アルキルオキシ、(C3〜C1 2 )シクロアルキルオキシ、(C6〜C18)アリールオキシで置換されていてもよ い。置換基アルキルは、直鎖状又は分岐状のものであってよく、F又はClのよ うなハロゲンで置換されていてもよい。 置換基の例は、F、Cl、Br、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシ ル、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ヘキシルオ キシ、メチルチオ、エチルチオ、メチル−又はエチル−SO−、メチル−又はエ チル−SO2−、フェニル、ベンジル、トルイル、キシリル、メチルベンジル、 ジメチルベンジル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、メトキシフェニル、ジ メトキシフェニル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジルである。 置換基の数は、任意であり、基本的には、合成の可能性と、蛍光及び吸収に関 して望まれる光学的特性とに依存する。 好ましくは、ゲスト分子は、下記の式: 並びに基=N+011012との塩を包含する、ローダミン残基の塩で表され、 式中、 R06、R07及びR08は、互いに独立に、Hもしくは置換基であるか、又は一方 のR07がHであり、かつ他方のR07、R06及びR08が、独立に、Hもしくは置換 基であるか、又はR08がHであり、他方のR07及びR06が、独立に、Hもしくは 置換基であり、 Bは、H又は置換基であり、 R011は、(C1〜C20)アルキル、あるいは非置換であるか、又は(C1〜C1 8 )アルキルで置換されたフェニルもしくはベンジルを意味し、 R09及びR010は、互いに独立に、H、(C1〜C20)アルキル、あるいは非置 換であるか、又は(C1〜C18)アルキルで置換されたフェニルもしくはベンジ ルを意味し、 R012は、H又は(C1〜C18)アルキルであり、それによって 環は、非置換であるか、又はF、Cl、Br、I、−CN、−NO2、(C1〜C18 )アルキル、(C3〜C12)シクロアルキル、(C6〜C18)アリール、(C5 〜C17)ヘテロアリール、(C3〜C12)シクロアルキルアルキル、(C6〜C18 )アラルキル、(C5〜C17)ヘテロアラルキル、(C1〜C18)アルキルオキシ 、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜C18)アリールオキシ、(C5 〜C17)ヘテロアリールオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルアルキルオキシ 、(C6〜C18)アラルキルオキシ、(C5〜C17)ヘテロアラルキルオキシ、( C1〜C18)アルキルチオ、(C3〜C12)シクロアルキルチオ、(C6〜C18) アリールチオ、(C5〜C17)ヘテロアリールチオ、(C3〜C12)シクロアルキ ルアルキルチオ、(C6〜C18)アラルキルチオ、(C5〜C17)ヘテロアラルキ ルチオ、(C1〜C18)アルキル−SO−もしくは−SO2、(C3〜C12)シク ロアルキル−SO−もしくは−SO2、(C6〜C18)アリール−SO−もしくは −SO2、(C5〜C17)ヘテロアリール−SO−もしくは−SO2、(C3〜C12 )シクロアルキルアルキル−SO−もしくは−SO2、(C6〜C18)アラルキル −SO−もしくは−SO2、(C5〜C17)ヘテロアラルキル−SO−もしくは− SO2、2〜30個の炭素原子を有する第二級アミノ、及び2〜20個の炭素原 子を有するアルコキシアルキルで置換されている。 脂環式及び芳香族残基は、例えば、F、Cl、Br、I、−CN、−NO2、 (C1〜C18)アルキル、(C3〜C12)シクロアルキル、(C6〜C18)アリー ル、(C3〜C12)シクロアルキルアルキル、(C6〜C18)アラルキル、(C5 〜C17)ヘテロアラルキル、(C1〜C18)アルキルオキシ、(C3〜C12)シク ロアルキルオキシ、(C6〜C18)アリールオキシで置換されていてもよい。ア ルキルは、F、Cl又はBrのようなハロゲンで置換されていてよい。 より好ましい置換基は、F、Cl、Br、メチル、エチル、プロピル、ブチル 、ヘキシル、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ヘ キ シルオキシ、メチルチオ、エチルチオ、メチル−又はエチル−SO−、メチル− 又はエチル−SO2−、フェニル、ベンジル、トルイル、キシリル、メチルベン ジル、ジメチルベンジル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、メトキシフェニ ル、ジメトキシフェニル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジルである。 R011は、好ましくは、直鎖状もしくは分岐状であってよい(C1〜C18)アル キル、あるいは非置換であるか、又は(C1〜C12)アルキルで置換された、フ ェニルもしくはベンジルを意味し、 R09及びR010は、互いに独立に、好ましくは、H、(C1〜C18)アルキル、 あるいは非置換であるか、又は(C1〜C12)アルキルで置換されたフェニルも しくはベンジルを意味する。例は、メチル、エチル、及びプロピル、ブチル、ペ ンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシ ル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、 オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、フェニル、ベンジル、メチルフェニル 、エチルフェニル、プロピルフェニル、ブチルフェニル、ペンチルフェニル、ヘ キシルフェニル、オクチルフェニル、メチルベンジル、エチルベンジル、プロピ ルベンジル、ブチルベンジル、ペンチルベンジル、ヘキシルベンジル、ヘプチル ベンジル及びオクチルベンジルの異性体である。 R012は、好ましくは(C1〜C12)アルキル、より好ましくは(C1〜C8)ア ルキル、最も好ましくは(C1〜C4)アルキルを意味する。 適切な塩は、無機酸又は有機酸、例えば、HCl、HBr、H2SO4;酢酸、 クロロ−もしくはフルオロ酢酸、プロピオン酸、安息香酸、クロロ−もしくはフ ルオロ安息香酸のようなカルボン酸;メチルスルホン酸、クロロ−もしくはフル オロメチルスルホン酸、フェニルスルホン酸、トルイルスルホン酸、及びクロロ −もしくはフルオロベンゼンスルホン酸のようなスルホン酸から誘導してよい。 より好ましいゲスト分子は、下記の式:によって表されるものである。 ヨーロッパ公開特許第0 654 711号公報に記載されたもののような、除去でき るアルコキシカルボニル基を有する顔料前駆体も、好適なゲスト分子である。そ れらは、本明細書中に前述したとおり、極性溶媒への高い溶解度を有して、配合 物(a1)の容易な製造、及び配合物(a1)の製造後の簡単な熱処理による、 ゲスト分子としての分子的に溶解した顔料の容易な再生を可能にする。 配合物(a1)に用いられるゲスト分子は、下記のリストから選ぶことができ るが、これに限定されるものではない: ジフェニルN,N’−ジブチルジケトピロロ[3,4−c]ピロール、 ジ(m−メチル)フェニルN,N’−ジブチルジケトピロロ[3,4−c]ピ ロール、 ジフェニルN,N’−ジベンジルジケトピロロ[3,4−c]ピロール、 ジ(p−フェニル)フェニルN,N’−ジブチルジケトピロロ[3,4−c] ピロール、 ジ(p−メチル)フェニルN,N’−ジブチルジケトピロロ[3,4−c]ピ ロール、 ジフェニルN,N’−ジエチルジケトピロロ[3,4−c]ピロール、 ジ(p−t−ブチル)N,N’−ジメチルジケトピロロ[3,4−c]ピロー ル、 N,N’−ジ(1−ヘプチルオクチル)ペリレン−3,4:9,10−ビス( ジカルボキシイミド)、 N,N’−ジ(1−オクチルノニル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジ カルボキシイミド)、 N,N’−ジ(1−ノニルデシル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカ ルボキシイミド)、 N,N’−ジ(1−デシルウンデシル)ペリレン−3,4:9,10−ビス( ジカルボキシイミド)、 N,N’−ジ(1−ドデシルトリデシル)ペリレン−3,4:9,10−ビス (ジカルボキシイミド)、 N,N’−ジ(1−ヘキサデシルヘプタデシル)ペリレン−3,4:9,10 −ビス(ジカルボキシイミド)、 N,N’−ジ(1−ヘプチルオクチル)ペリレン−3,4:9,10−ビス( ジカルボキシイミド)、 N,N’−ジ(1−オクタデシルノナデシル)ペリレン−3,4:9,10− ビス(ジカルボキシイミド)、 N,N’−ジ(1−2,5−ジ−t−ブチルフェニル)ペリレン−3,4: 9,10−ビス(ジカルボキシイミド)、 N,N’−ジメチルキナクリドン、 N,N’−ジエチルキナクリドン、 N,N’−ジベンジルキナクリドン、 N,N’−ジ(o−クロロベンジル)キナクリドン、 N,N’−ジ(イソプロピル)キナクリドン、 N,N’−ジ(n−ブチル)キナクリドン、 フルオレセイン、 2’,7’−ジクロロフルオレセイン、 ルーモゲン(Lumogen)系化合物(BASF)、 ローダミン6G、 ローダミン6G過塩素酸塩、 ローダミン6Gテトラフルオロホウ酸塩、 ローダミン19過塩素酸塩、 ローダミン110 ローダミンB、 ローダミン116、 ローダミン123。 本発明による固体配合物(a1)は、ホスト発色団と、有効量のゲスト発色団 とを含む。ホスト発色団とゲスト発色団との間の重量比は、好ましくは50:5 0〜9999:1、より好ましくは60:40〜999:1、最も好ましくは7 0:30〜999:1である。 本発明のもう一つの態様は、配合物(a1)の直鎖状(熱可塑性)重合体を用 いる、半ば相互貫入性の網状構造の製造である。ホスト含有重合体及びゲスト分 子と、多官能共単量体又は多官能プレポリマーとを、ホスト重合体もゲスト分子 も重合反応には関与しないが、それぞれ、その中に絡み合い、かつ分散するよう に混合することによって、非常に蛍光性に富む、半ば相互貫入性の網状構造が得 られる。これに代えて、架橋した系を、ゲスト分子を含有する溶媒中で膨潤させ 、それらを架橋した網状構造中に拡散させることによって、該網状構造中にゲス ト 分子を分散させることもできる。好適な架橋系は、アルコール−イソシアナート 、アミン−イソシアナート、多ビニル単量体、多ビニル含有プレポリマー、多ア リル含有プレポリマー、アミン−エポキシ及び酸−エポキシを包含するが、これ らに限定されない。 本発明のもう一つの態様は、配合物(a1)の重合体を用いる、相互貫入性の 網状構造の製造である。そのような系は、好ましくは、多ビニル又は多官能共単 量体もしくはプレポリマーとの架橋反応に関与できる、懸垂又は末端官能基を有 するホスト重合体を用いて、非常に蛍光性に富む架橋した網状構造を与える。ゲ スト分子は、架橋反応媒体中に分散させる。これに代えて、架橋した重合体を、 ゲスト分子を含有する溶媒中で膨潤させるならば、ゲスト分子は、該網状構造中 に拡散することができる。好適な架橋系は、アルコール−イソシアナート、アミ ン−イソシアナート、多ビニル単量体、多ビニル含有プレポリマー、多アリル含 有プレポリマー、アミン−エポキシ及び酸−エポキシを包含するが、これらに限 定されない。 本発明において、配合物(a2)のホスト発色団として用いようとする蛍光性 分子は、好ましくは一般式(I): [式中、ベンゼン環1及び2の隣り合う炭素原子は、ベンゼン環、複素芳香環、 脂肪族環、又は複素脂肪族環と縮合され、ベンゼン環1もしくは2、又はその双 方、縮合した環部分、あるいはすべてが、非置換であるか、又は有機基で置換さ れている] で表されるベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11−オ ン類である。 縮合環を形成する基は、好ましくは、式−CH=CH−CH=CH−、−CH =CH−N=CH−、−CH=CH−CH=N−、−CH=N−CH=N−、− CH=CH−NR37−、−CH=N−CH2−、−CH=CH− S−、−CH=CH−O−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−CH2−CH2−N R1−CH2−、−CH2−CH2−CH2−NR37−、−CH2−CH2−O−CH2 −、−CH2−CH2−CH2−O−、−CH2−CH2−S−CH2−、−CH2− CH2−CH2−S−、−CH2−O−CH2−、−CH2−CH2−O−、−CH2 −S−CH2−及び−CH2−CH2−S−[式中、R37は、H又は有機置換基で ある]の2価残基よりなる群から選ばれ、該2価残基は、非置換であるか、又は 有機基で置換されている。 有機置換基としてのR37は、直鎖状又は分岐状の(C1〜C20)アルキル、( C5〜C7)シクロアルキル、ベンジル又はR38−C(O)−であり、ここで、R38 は、非置換であるか、又はF、Clもしくは(C1〜C12)アルコキシで置換 された(C1〜C20)アルキル、あるいは非置換であるか、又はF、Cl、(C1 〜C12)アルキルもしくは(C1〜C12)アルコキシで置換された(C5〜C7) シクロアルキル、フェニルもしくはベンジルである。 R1の好適な例は、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキ シル、ベンジル、メチルベンジル、ジメチルベンジル、アセチル、プロピオニル 、ブチロイル、ベンジル−C(O)−、フェニル−C(O)−、トルイル−C( O)−、モノ−、ジ−又はトリ−クロロアセチル、及びモノ−、ジ−又はトリ− フルオロアセチル、モノ−及びジ−クロロフェニル−C(O)−である。 有機基の置換基は、ハロゲン、−CN、−NO2、(C1〜C18)アルキル、( C2〜C18)アルケニル、(C2〜C18)アルキニル、(C1〜C18)ヒドロキシ アルキル、(C1〜C18)ハロゲノアルキル、(C3〜C12)シクロアルキル、( C6〜C18)アリール、(C5〜C17)ヘテロアリール、(C3〜C12)シクロア ルキルアルキル、(C6〜C18)アラルキル、(C5〜C17)ヘテロアラルキル、 (C1〜C18)アルキルオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜 C18)アリールオキシ、(C5〜C17)ヘテロアリールオキシ、(C3〜C12)シ クロアルキルアルキルオキシ、(C6〜C18)アラルキルオキシ、(C5〜C17) ヘテロアラルキルオキシ、(C1〜C18)アルキルチオ、(C3〜C12)シクロア ルキルチオ、(C6〜C18)アリールチオ、(C5〜C17)ヘテロアリールチオ、 (C3〜C12)シクロアルキルアルキルチオ、(C6〜C18)アラルキルチオ、( C5〜 C17)ヘテロアラルキルチオ、(C1〜C18)アルキル−SO−もしくは−SO2 、(C3〜C12)シクロアルキル−SO−もしくは−SO2、(C6〜C18)アリ ール−SO−もしくは−SO2、(C5〜C17)ヘテロアリール−SO−もしくは −SO2、(C3〜C12)シクロアルキルアルキル−SO−もしくは−SO2、( C6〜C18)アラルキル−SO−もしくは−SO2、(C1〜C18)アルキル−C O−、(C3〜C12)シクロアルキル−CO−、(C6〜C18)アリール−CO− 、(C5〜C17)ヘテロアリール−CO−、(C3〜C12)シクロアルキルアルキ ル−CO−、(C6〜C18)アラルキル−CO−、(C5〜C17)ヘテロアラルキ ル−CO−、−NR3940、2〜20個の炭素原子を有するアルコキシアルキル 、ポリオキシアルキレン−OR42、−X−(R41)k−C(O)−NR3940、− X−(R41)k−C(O)−OR42、−X−(R41)k−SO2−OR42、−X−(R41 )k−SO2−NR3940、−NH−C(O)−R42、及び−O−C(O)−R42 、並びに酸の塩よりなる群から選んでよく、ここで、 R39及びR40は、互いに独立に、H、(C1〜C20)アルキル、シクロペンチ ル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、(C1〜C12)アルキルフェニル又 は(C1〜C12)アルキルベンジルを意味するか、あるいはR39及びR40が一体 となって、テトラメチレン、ペンタメチレン、又は基−CH2−CH2−O−CH2 −CH2−もしくは−CH2−CH2−NR3−CH2−CH2−を意味し、R3は、 H又は(C1〜C6)アルキルであり、 R41は、(C1〜C12)アルキレン、フェニレン又はベンジレンであり、 R42は、H、(C1〜C20)アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フ ェニル、ベンジル、(C1〜C12)アルキルフェニル又は(C1〜C12)アルキル ベンジルを意味し、 Xは、直接結合、−O−又はSであり、 kは、0又は1である。 好適な塩は、アルカリ金属及び土類アルカリ金属塩、例えばLi、Na、K、 Mg、Ca、Sr、Baからの塩である。 脂環式及び芳香族残基(有機基の置換基)はまた、例えば、F、Clもしくは Brのようなハロゲン;−CN、−NO2、(C1〜C18)アルキル、(C3〜 C12)シクロアルキル、(C6〜C18)アリール、(C3〜C12)シクロアルキル アルキル、(C6〜C18)アラルキル、(C5〜C17)ヘテロアラルキル、(C1 〜C18)アルキルオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜C18) アリールオキシで置換されていてもよい。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアルキルは、直鎖状又は分岐状のもの であってよく、好ましくは1〜12個の炭素原子、より好ましくは1〜8個の炭 素原子、最も好ましくは1〜6個の炭素原子、特に好ましくは1〜4個の炭素原 子を含有する。例のいくつかは、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n− 、イソ−又はt−ブチル、並びにペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノ ニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシ ル、ヘキサデシル、ヘプタデシル及びオクタデシルの異性体である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるハロゲンは、F、Cl、Br又はIで あってよく、好ましくはF又はClである。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアルケニルは、直鎖状又は分岐状のも のであってよく、好ましくは2〜12個の炭素原子、より好ましくは2〜8個の 炭素原子、最も好ましくは2〜6個の炭素原子、特に好ましくは2〜4個の炭素 原子を含有する。例のいくつかは、ビニル、アリル、メチルビニル、ブタ−1− エン−4−イル、ブタ−2−エン−4−イル、ブタ−3−エン−4−イル、3− メチルプロパ−1−エン−3−イル、並びにペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニ ル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニ ル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル及びオクタデセニルの異 性体である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアルキニルは、直鎖状又は分岐状のも のであってよく、好ましくは2〜12個の炭素原子、より好ましくは2〜8個の 炭素原子、最も好ましくは2〜6個の炭素原子、特に好ましくは2〜4個の炭素 原子を含有する。例のいくつかは、エチニル、クロトニル、メチルエチニル、ブ タ−1−イン−4−イル、ブタ−2−イン−4−イル、ブタ−3−イン−4−イ ル、3−メチルプロパ−1−イン−3−イル、並びにペンチニル、ヘキシニル、 ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニル、ウンデシニル、ドデシニル、ト リデシニル、テトラデシニル、ペンタデシニル、ヘキサデシニル及びオクタデシ ニルの異性体である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるヒドロキシアルキルは、直鎖状又は分 岐状のものであってよく、1〜12個の炭素原子、より好ましくは1〜8個の炭 素原子、最も好ましくは1〜6個の炭素原子、特に好ましくは1〜4個の炭素原 子を含有する。例のいくつかは、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、n−又 はイソヒドロキシプロピル、n−、イソ−又はt−ヒドロキシブチル、並びにヒ ドロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル、ヒドロキシヘプチル、ヒドロキシオク チル、ヒドロキシノニル、ヒドロキシデシル、ヒドロキシウンデシル、ヒドロキ シドデシル、ヒドロキシトリデシル、ヒドロキシテトラデシル、ヒドロキシペン タデシル、ヒドロキシヘキサデシル、ヒドロキシヘプタデシル及びヒドロキシオ クタデシルの異性体である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるハロゲノアルキルは、直鎖状又は分岐 状のものであってよく、好ましくは1〜12個の炭素原子、より好ましくは1〜 8個の炭素原子、最も好ましくは1〜6個の炭素原子、特に好ましくは1〜4個 の炭素原子を含有する。ハロゲンは、F、Cl、Br又はIであってよく、好ま しくはF又はClである。例のいくつかは、クロロメチル、ジクロロメチル、ト リクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ク ロロエチル、n−又はイソクロロプロピル、n−、イソ−又はt−クロロブチル 、ペルフルオロエチル及びペルフルオロブチルである。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるシクロアルキルは、好ましくは4〜8 個、より好ましくは5〜7個の環炭素原子を含有する。例は、シクロプロピル、 シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオク チル及びシクロデシルである。好適な基は、シクロペンチル及びシクロヘキシル である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアリールは、ナフチル、又は好ましく はフェニルであってよい。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるヘテロアリールは、好ましくは5〜6 個の環原子を含有し、そしてO、S及びNよりなる群から選ばれる、好ましく は1〜3個、より好ましくは1個又は2個のヘテロ原子を含有する。例のいくつ かは、ピリジニル、ピリミジニル、フラニル、ピロリル及びチオフェニルである 。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるシクロアルキルアルキルは、好ましく はシクロアルキル−メチル又は−エチルであり、シクロアルキルは、好ましくは シクロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアラルキルは、好ましくはアリール− メチル又は−エチルであり、アリールは、好ましくはフェニル又はナフチルを意 味する。例のいくつかは、ベンジル、フェニルエチル及びナフチルメチルである 。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるヘテロアラルキルは、好ましくはヘテ ロアリール−メチル又は−エチルであり、ヘテロアリールは、好ましくは5〜6 個の環原子を含有し、そしてO、S及びNよりなる群から選ばれる、好ましくは 1〜3個、より好ましくは1個又は2個のヘテロ原子を含有する。例のいくつか は、ピリジニル−メチル又は−エチル、ピリミジニル、フラニルメチル、ピロリ ルメチル及びチオフェニルメチルである。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアルコキシは、直鎖状又は分岐状のも のであってよく、好ましくは1〜12個の炭素原子、より好ましくは1〜8個の 炭素原子、最も好ましくは1〜6個の炭素原子、特に好ましくは1〜4個の炭素 原子を含有する。例のいくつかは、メトキシ、エトキシ、n−又はイソプロポキ シ、n−、イソ−又はt−ブトキシ、並びにペントキシ、ヘキソキシ、ヘプトキ シ、オクトキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオ キシ、トリデシルオキシ、テトラデシルオキソ、ペンタデシルオキシ、ヘキサデ シルオキシ、ヘプタデシルオキシ及びオクタデシルオキシの異性体である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるシクロアルキルオキシは、好ましくは 4〜8個、より好ましくは5〜7個の環炭素原子を含有する。例は、シクロプロ ピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキ シ、シクロヘプチルオキシ、シクロオクチルオキシ及びシクロデシルオキシであ る。好適な基は、シクロペンチルオキシ及びシクロヘキシルオキシである。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアリールオキシは、ナフチルオキシ、 又は好ましくはフェニルオキシであってよい。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるヘテロアリールオキシは、好ましくは 5〜6個の環原子を含有し、そしてO、S及びNよりなる群から選ばれる、好ま しくは1〜3個、より好ましくは1個又は2個のヘテロ原子を含有する。例のい くつかは、ピリジニルオキシ、ピリミジニルオキシ、フラニルオキシ、ピロリル オキシ及びチオフェニルオキシである。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるシクロアルキル−アルキルオキシは、 好ましくはシクロアルキル−メチルオキシ又は−エチルオキシであり、シクロア ルキルは、好ましくはシクロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアラルキルオキシは、好ましくはアリ ール−メチルオキシ又は−エチルオキシであり、アリールは、好ましくはフェニ ル又はナフチルを意味する。例のいくつかは、ベンジルオキシ、フェニルエチル オキシ及びナフチルメチルオキシである。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるヘテロアラルキルオキシは、好ましく はヘテロアリール−メチル又は−エチルであり、ヘテロアリールは、好ましくは 5〜6個の環原子を含有し、そしてO、S及びNよりなる群から選ばれる、好ま しくは1〜3個、より好ましくは1個又は2個のヘテロ原子を含有する。例のい くつかは、ピリジニル−メチルオキシ又は−エチルオキシ、ピリミジニルオキシ 、フラニルメチルオキシ、ピロリルメチルオキシ及びチオフェニルメチルオキシ である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアルキルチオは、直鎖状又は分岐状の ものであってよく、好ましくは1〜12個の炭素原子、より好ましくは1〜8個 の炭素原子、最も好ましくは1〜6個の炭素原子、特に好ましくは1〜4個の炭 素原子を含有する。例のいくつかは、メチルチオ、エチルチオ、n−又はイソプ ロピルチオ、n−、イソ−又はt−ブチルチオ、並びにペンチルチオ、ヘキシル チオ、ヘプチルチオ、オクチルチオ、ノニルチオ、デシルチオ、ウンデシルチオ 、ドデシルチオ、トリデシルチオ、テトラデシルチオ、ペンタデシルチオ、ヘキ サデシルチオ、ヘプタデシルチオ及びオクタデシルチオの異性体である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるシクロアルキルは、好ましくは4〜8 個、より好ましくは5〜7個の環炭素原子を含有する。例は、シクロプロピル チオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ、シクロヘ プチルチオ、シクロオクチルチオ及びシクロデシルチオである。好適な基は、シ クロペンチルチオ及びシクロヘキシルチオである。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアリールチオは、ナフチルチオ、又は 好ましくはフェニルチオであってよい。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるヘテロアリールチオは、好ましくは5 〜6個の環原子を含有し、そしてO、S及びNよりなる群から選ばれる、好まし くは1〜3個、より好ましくは1個又は2個のヘテロ原子を含有する。例のいく つかは、ピリジニルチオ、ピリミジニルチオ、フラニルチオ、ピロリルチオ及び チオフェニルチオである。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるシクロアルキル−アルキルチオは、好 ましくはシクロアルキル−メチルチオ又は−エチルチオであり、シクロアルキル は、好ましくはシクロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアラルキルチオは、好ましくはアリー ル−メチルチオ又は−エチルチオであり、アリールは、好ましくはフェニル又は ナフチルを意味する。例のいくつかは、ベンジルチオ、フェニルエチルチオ及び ナフチルメチルチオである。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるヘテロアラルキルチオは、好ましくは ヘテロアリール−メチルチオ又は−エチルチオであり、ヘテロアリールは、好ま しくは5〜6個の環原子を含有し、そしてO、S及びNよりなる群から選ばれる 、好ましくは1〜3個、より好ましくは1個又は2個のヘテロ原子を含有する。 例のいくつかは、ピリジニル−メチルチオ又は−エチルチオ、ピリミジニルチオ 、フラニルメチルチオ、ピロリルメチルチオ及びチオフェニルメチルチオである 。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアルキル−SO−又は−SO2−は、 直鎖状又は分岐状のものであってよく、好ましくは1〜12個の炭素原子、より 好ましくは1〜8個の炭素原子、最も好ましくは1〜6個の炭素原子、特に好ま しくは1〜4個の炭素原子を含有する。例のいくつかは、メチル−SO−又は− SO2−、エチル−SO−又は−SO2−、n−又はイソプロピル−SO−もしく は−SO2−、n−、イソ−又はt−ブチル−SO−もしくは−SO2−、並び にペンチル−SO−又は−SO2−、ヘキシル−SO−又は−SO2−、ヘプチル −SO−又は−SO2−、オクチル−SO−又は−SO2−、ノニル−SO−又は −SO2−、デシル−SO−又は−SO2−、ウンデシル−SO−又は−SO2− 、ドデシル−SO−又は−SO2−、トリデシル−SO−又は−SO2−、テトラ デシル−SO−又は−SO2−、ペンタデシル−SO−又は−SO2−、ヘキサデ シル−SO−又は−SO2−、ヘプタデシル−SO−又は−SO2−、及びオクタ デシル−SO−又は−SO2−の異性体である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるシクロアルキル−SO−又は−SO2 −は、好ましくは4〜8個、より好ましくは5〜7個の環炭素原子を含有する。 例は、シクロプロピル−SO−又は−SO2−、シクロブチル−SO−又は−S O2−、シクロペンチル−SO−又は−SO2−、シクロヘキシル−SO−又は− SO2−、シクロヘプチル−SO−又は−SO2−、シクロオクチル−SO−又は −SO2−及びシクロデシル−SO−又は−SO2−である。好適な基は、シクロ ペンチル−SO−又は−SO2−、及びシクロヘキシル−SO−又は−SO2−で ある。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアリール−SO−又は−SO2−は、 ナフチル−SO−もしくは−SO2−、又は好ましくはフェニル−SO−もしく は−SO2−であってよい。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるヘテロアリール−SO−又は−SO2 −は、好ましくは5〜6個の環原子を含有し、そしてO、S及びNよりなる群か ら選ばれる、好ましくは1〜3個、より好ましくは1個又は2個のヘテロ原子を 含有する。例のいくつかは、ピリジニル−SO−又は−SO2−、ピリミジニル −SO−又は−SO2−、フラニル−SO−又は−SO2−、ピロリル−SO−又 は−SO2−、及びチオフェニル−SO−又は−SO2−である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるシクロアルキル−アルキル−SO−又 は−SO2−は、好ましくはシクロアルキル−メチル−SO−もしくは−SO2− 又は−エチル−SO−もしくは−SO2−であり、シクロアルキルは、好ましく はシクロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアラルキル−SO−又は−SO2−は 、 好ましくはアリール−メチル−SO−もしくは−SO2−又は−エチル−SO− もしくは−SO2−であり、アリールは、好ましくはフェニル−SO−又は−S O2−、又はナフチル−SO−又は−SO2−を意味する。例のいくつかは、ベン ジル−SO−又は−SO2−、フェニルエチル−SO−又は−SO2−、及びナフ チルメチル−SO−又は−SO2−である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるヘテロアラルキル−SO−又は−SO2 −は、好ましくはヘテロアリール−メチル−SO−もしくは−SO2−又は−エ チル−SO−もしくは−SO2−であり、ヘテロアリールは、好ましくは5〜6 個の環原子を含有し、そしてO、S及びNよりなる群から選ばれる、好ましくは 1〜3個、より好ましくは1又は2個のヘテロ原子を有する。例のいくつかは、 ピリジニル−メチル−SO−もしくは−SO2−又は一エチル−SO−もしくは −SO2−、ピリミジニル−SO−又は−SO2−、フラニルメチル−SO−又は −SO2−、ピロリルメチル−SO−、又はチオフェニルメチル−SO−又は− SO2−である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアルキル−CO−は、直鎖状又は分岐 状のものであってよく、好ましくは1〜12個の炭素原子、より好ましくは1〜 8個の炭素原子、最も好ましくは1〜6個の炭素原子、特に好ましくは1〜4個 の炭素原子を含有する。例のいくつかは、メチル−CO−、エチル−CO−、n −又はイソプロピル−CO−、n−、イソ−又はt−ブチル−CO−、並びにペ ンチル−CO−、ヘキシル−CO−、ヘプチル−CO−、オクチル−CO−、ノ ニル−CO−、デシル−CO−、ウンデシル−CO−、ドデシル−CO−、トリ デシル−CO−、テトラデシル−CO−、ペンタデシル−CO−、ヘキサデシル −CO−、ヘプタデシル−CO−及びオクタデシル−CO−の異性体である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるシクロアルキル−CO−は、好ましく は4〜8個、より好ましくは5〜7個の環炭素原子を含有する。例は、シクロプ ロピル−CO−、シクロブチル−CO−、シクロペンチル−CO−、シクロヘキ シル−CO−、シクロヘプチル−CO−、シクロオクチル−CO−及びシクロデ シル−CO−である。好適な基は、シクロペンチル−CO−及びシクロヘキシル −CO−である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアリール−CO−は、ナフチル−CO −、又は好ましくはフェニル−CO−であってよい。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるヘテロアリールは、好ましくは5〜6 個の環原子を含有し、そしてO、S及びNよりなる群から選ばれる、好ましくは 1〜3個、より好ましくは1個又は2個のヘテロ原子を含有する。例のいくつか は、ピリジニル、ピリミジニル、フラニル、ピロリル及びチオフェニルである。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるシクロアルキル−アルキル−CO−は 、好ましくはシクロアルキル−メチル−CO−又は−エチル−CO−であり、シ クロアルキルは、好ましくはシクロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアラルキル−CO−は、好ましくはア リール−メチル−CO−又は−エチル−CO−であり、アリールは、好ましくは フェニル−CO−、又はナフチル−CO−を意味する。例のいくつかは、ベンジ ル−CO−、フェニルエチル−CO−、及びナフチルメチル−CO−である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるヘテロアラルキル−CO−は、好まし くはヘテロアリール−メチル−CO−又は−エチル−CO−であり、ヘテロアリ ールは、好ましくは5〜6個の環原子を含有し、そしてO、S及びNよりなる群 から選ばれる、好ましくは1〜3個、より好ましくは1個又は2個のヘテロ原子 を含有する。例のいくつかは、ピリジニル−メチル−CO−又は−エチル−CO −、ピリミジニル−CO−、フラニルメチル−CO−、ピロリルメチル−CO− 、及びチオフェニルメチル−CO−である。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるアルコキシアルキルは、好ましくは合 計2〜12個の炭素原子、より好ましくは2〜8個の炭素原子、最も好ましくは 2〜6個の炭素原子を有する。このアルコキシは、1〜4個の炭素原子を有して よい。例のいくつかは、メトキシエチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、 メトキシブチル、メトキシペンチル、メトキシヘキシル、エトキシメチル、エト キシエチル、エトキシプロピル、エトキシブチル、エトキシペンチル、エトキシ ヘキシル、プロポキシメチル及びブトキシメチルである。 本発明の文脈中、有機基の置換基であるポリオキシアルキレン−O−R6は、 好ましくは2〜12個、より好ましくは2〜6個のオキシアルキレン単位を有し 、 ここで、アルキレンは、好ましくは、エチレン、1,2−もしくは1,3−プロ ピレン、又は1,2−、1,3−もしくは1,4−ブチレンであるR6は、好ま しくは、H又は(C1〜C4)アルキルである。 本発明の文脈中、アルキルの意味でのR39及びR40は、直鎖状又は分岐状のも のであってよく、好ましくは1〜12個の炭素原子、より好ましくは1〜8個の 炭素原子、最も好ましくは1〜6個の炭素原子、特に好ましくは1〜4個の炭素 原子を有する。例のいくつかは、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n− 、イソ−又はt−ブチル、並びにペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノ ニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシ ル、ヘキサデシル、ヘプタデシル及びオクタデシルの異性体である。 本発明の文脈中、アルキルフェニルの意味でのR39及びR40は、好ましくは( C1〜C8)アルキルフェニル、より好ましくは(C1〜C4)アルキルフェニルで ある。例のいくつかは、メチルフェニル、エチルフェニル、n−又はイソプロピ ルフェニル、n−、イソ−又はt−ブチルフェニル、ヘキシルフェニル、オクチ ルフェニル、ドデシルフェニル及びジメチルフェニルである。 本発明の文脈中、アルキルベンジルの意味でのR39及びR40は、好ましくは( C1〜C8)アルキルベンジル、より好ましくは(C1〜C4)アルキルベンジルで ある。例のいくつかは、メチルベンジル、エチルベンジル、n−又はイソプロピ ルベンジル、n−、イソ−又はt−ブチルベンジル、ヘキシルベンジル、オクチ ルベンジル、ドデシルベンジル及びジメチルベンジルである。 本発明の文脈中、R39及びR40は、互いに独立に、好ましくは、H、(C1〜 C4)アルキル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、(C1〜C4)アルキル フェニル又は(C1〜C4)アルキルベンジルを意味するか、あるいはR39及びR40 が一体となって、テトラメチレン、ペンタメチレン、又は基−CH2−CH2− O−CH2−CH2−を意味する。 本発明の文脈中、アルキレンの意味でのR41は、好ましくは(C1〜C6)アル キレン、より好ましくは(C1〜C4)アルキレンであり、例えば、メチレン、エ チレン、プロピレン又はブチレンである。最も好ましいR41は、メチレン、エチ レン、フェニレン又はベンジレンである。 本発明の文脈中、アルキルの意味でのR42は、直鎖状又は分岐状のものであっ てよく、好ましくは1〜12個の炭素原子、より好ましくは1〜8個の炭素原子 、最も好ましくは1〜6個の炭素原子、特に好ましくは1〜4個の炭素原子を有 する。例のいくつかは、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、イソ− 又はt−ブチル、並びにペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デ シル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキ サデシル、ヘプタデシル及びオクタデシルの異性体である。R42は、好ましくは 、H、(C1〜C12)アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、 ベンジルである。 置換基についての例は、F、Cl、Br、メチル、エチル、プロピル、ブチル 、ヘキシル、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ヘ キシルオキシ、メチルチオ、エチルチオ、メチル−又はエチル−SO−、メチル −又はエチル−SO2−、フェニル、ベンジル、トルイル、キシリル、メチルベ ンジル、ジメチルベンジル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、メトキシフェ ニル、ジメトキシフェニル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジル、CH3− CO−、C65−CO−、CH3−CO−O−、C65−CO−O−、CH3−S O2−O−、C65−SO2−O−、−NH2、−NHCH3、−NHC25、−N HC817、−N(CH3)2−、−COOH、−CO−OCH3、−CO−OC25 、SO3H、−SO2−OCH3、SO2−OC25、−CO−NH2、−CO−N CH3、−CO−NHC25、−CO−NHC817、−CO−NH(CH3)2、− SO2−NH2、−SO2−NHCH3、−SO2−NHC25、−SO2−N(CH3 )2、HN2−SO2−、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、−( OCH2CH2)2−OH、−CN及び−NO2である。 置換基の数は、任意であり、基本的には、合成の可能性、蛍光及び吸収に関す る望ましい光学的特性、並びに望ましい溶解度に依存する。 本発明の好適な実施態様では、式(I)の化合物は、式(XXIV): [式中、R43、R44、R45及びR46は、互いに独立に、H、(C1〜C18)アル キル、(C1〜C18)アルコキシ、(C1〜C18)アルキルチオ、アリール、アラ ルキル、(C1〜C12)アルキルアリール、又は(C1〜C12)アルキルアラルキ ルであり、そして 環2は、非置換であるか、又は好適な置換基を包含して、前記のとおりに置換 されている] に相当する。 好ましくは、R43、R44、R45及びR46のうち少なくとも1個は、定義された 置換基の1種である。より好ましくは、R44及びR45は、定義された置換基の1 種である。最も好適なR43、R44、R45及びR46は、置換基である。 本発明の文脈中、R43、R44、R45及びR46は、直鎖状又は分岐状のアルキル の意味であってよく、好ましくは1〜12個の炭素原子、より好ましくは1〜8 個の炭素原子、最も好ましくは1〜6個の炭素原子、特に好ましくは1〜4個の 炭素原子を含有する。例のいくつかは、メチル、エチル、n−又はイソプロピル 、n−、イソ−又はt−ブチル、並びにペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペン タデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル及びオクタデシルの異性体である。 本発明の文脈中、R43、R44、R45及びR46は、直鎖状又は分岐状のアルコキ シの意味であってよく、好ましくは1〜12個の炭素原子、より好ましくは1〜 8個の炭素原子、最も好ましくは1〜6個の炭素原子、特に好ましくは1〜4個 の炭素原子を含有する。例のいくつかは、メトキシ、エトキシ、n−又はイソプ ロポキシ、n−、イソ−又はt−ブトキシ、並びにペントキシ、ヘキソキシ、ヘ プトキシ、オクトキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデ シルオキシ、トリデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、 ヘキサデシルオキシ、ヘプタデシルオキシ及びオクタデシルオキシの異性体であ る。 本発明の文脈中、R43、R44、R45及びR46は、直鎖状又は分岐状のアルキル チオの意味であってよく、好ましくは1〜12個の炭素原子、より好ましくは1 〜8個の炭素原子、最も好ましくは1〜6個の炭素原子、特に好ましくは1〜4 個の炭素原子を含有する。例のいくつかは、メチルチオ、エチルチオ、n−又は イソプロピルチオ、n−、イソ−又はt−ブチルチオ、並びにペンチルチオ、ヘ キシルチオ、ヘプチルチオ、オクチルチオ、ノニルチオ、デシルチオ、ウンデシ ルチオ、ドデシルチオ、トリデシルチオ、テトラデシルチオ、ペンタデシルチオ 、ヘキサデシルチオ、ヘプタデシルチオ及びオクタデシルチオの異性体である。 本発明の文脈中、R43、R44、R45及びR46は、アリールナフチル、又は好ま しくはフェニルの意味であってよい。 本発明の文脈中、R43、R44、R45及びR46は、アラルキル、好ましくはアリ ール−メチル又は−エチルであってよく、アリールは、好ましくはフェニル又は ナフチルを意味する。例のいくつかは、ベンジル、フェニルエチル及びナフチル メチルである。 本発明の文脈中、R43、R44、R45及びR46は、アルキル−アリール、好まし くはアルキルフェニル、より好ましくは(C1〜C8)アルキルフェニル、最も好 ましくは(C1〜C4)アルキルフェニルの意味であってよい。例のいくつかは、 メチルフェニル、エチルフェニル、n−又はイソプロピルフェニル、n−、イソ −又はt−ブチルフェニル、ヘキシルフェニル、オクチルフェニル、ドデシルフ ェニル及びジメチルフェニルである。 本発明の文脈中、アルキル−アラルキルの意味でのR43、R44、R45及びR46 は、好ましくはアルキル−ベンジル、より好ましくは(C1〜C8)アルキルベン ジル、最も好ましくは(C1〜C4)アルキルベンジルであってよい。例のいくつ かは、メチルベンジル、エチルベンジル、n−又はイソプロピルベンジル、n− 、イソ−又はt−ブチルベンジル、ヘキシルベンジル、オクチルベンジル、ドデ シルベンジル及びジメチルベンジルである。 本発明の特に好適な実施態様では、環2も、特に7位、8位又はその双方が、 有機基である置換基で置換されている。 本発明の特に好適な実施態様では、式(I)の化合物は、式(XXV): [式中、R43、R44、R45及びR46は、フェニル又は(C1〜C12)アルキルフ ェニルであり、 R47は、H、又は有機基である置換基であり、そして R48は、H、又は有機基である置換基であるか、又は 環2は、−CH=CH−CH=CH−から選ばれる1個もしくは2個の基で置 換されている] に相当する。 環2は、好ましくは、モノ置換されていて、R47及びR48の一方が、有機基で ある置換基であることを意味する。 R43、R44、R45及びR46は、特に好ましくはフェニルである。 本発明の文脈中、有機基置換基の意味でのR47及びR48は、好ましくは、−C N、−NO2、(C1〜C18)アルキル、(C2〜C18)アルケニル、(C2〜C18 )アルキニル、(C1〜C18)ヒドロキシアルキル、(C1〜C18)ハロゲノアル キル、(C3〜C12)シクロアルキル、(C6〜C18)アリール、(C3〜C12) シクロアルキルアルキル、(C6〜C18)アラルキル、(C1〜C18)アルキルオ キシ、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜C18)アリールオキシ、( C3〜C12)シクロアルキルアルキルオキシ、(C6〜C18)アラルキルオキシ、 (C1〜C18)アルキルチオ、(C3〜C12)シクロアルキルチオ、(C6〜C18 )アリールチオ、(C3〜C12)シクロアルキルアルキルチオ、(C6〜C18)ア ラルキルチオ、(C1〜C18)アルキル−CO−、(C3〜C12)シクロアルキル −CO−、(C6〜C18)アリール−CO−、(C3〜C12)シクロアルキルアル キル−CO−、(C6〜C18)アラルキル−CO−、−NR3940、2〜20個 の炭素原 子を有するアルコキシアルキル、ポリオキシアルキレン−OR42、−X−(R41)k −C(O)−NR3940、−X−(R41)k−C(O)−OR42、−X−(R41)k −SO2−OR42、−X−(R41)k−SO2−NR3940、−NH−C(O)−R4 2 及び−O−C(O)−R42、並びに酸の塩よりなる群から選ばれ、ここで、 R39及びR40は、互いに独立に、H、(C1〜C20)アルキル、シクロペンチ ル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、(C1〜C12)アルキルフェニル又 は(C1〜C12)アルキルベンジルを意味するか、あるいはR39及びR40が一体 となって、テトラメチレン、ペンタメチレン、又は基−CH2−CH2−O−CH2 −CH2−もしくは−CH2−CH2−NR3−CH2−CH2−を意味し、R3は、 H又は(C1〜C6)アルキルであり、 R41は、(C1〜C12)アルキレン、フェニレン又はベンジレンであり、 R42は、H、(C1〜C20)アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フ ェニル、ベンジル、(C1〜C12)アルキルフェニル又は(C1〜C12)アルキル ベンジルを意味し、 Xは、直接結合、−O−又はSであり、 kは、0又は1であり、 並びに酸の塩である。 前述の好適な意味は、R47、R48、X、及びR39〜R42の意味についても有効 である。 有機基である置換基の意味でのR47及びR48は、最も好ましくは、−CN、− NO2、(C1〜C18)アルキル、(C1〜C18)ヒドロキシアルキル、(C5〜C7 )シクロアルキル、(C6〜C10)アリール、(C7〜C10)アラルキル、(C1 〜C18)アルキルオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜C10) アリールオキシ、(C5〜C7)シクロアルキルアルキルオキシ、(C7〜C10) アラルキルオキシ、(C1〜C18)アルキルチオ、(C5〜C7)シクロアルキル チオ、(C6〜C10)アリールチオ、(C5〜C7)シクロアルキルアルキルチオ 、(C7〜C11)アラルキルチオ、(C1〜C18)アルキル−CO−、(C5〜C7 )シクロアルキル−CO−、(C6〜C10)アリール−CO−、(C5〜 C7)シクロアルキルアルキル−CO−、(C7〜C11)アラルキル−CO−、− NR3940、2〜12個の炭素原子を有するアルコキシアルキル、ポリオキシア ルキレン−OR42、−X−(R41)k−C(O)−NR3940、−X−(R41)k−C (O)−OR42、−X−(R41)k−SO2−OR42、−X−(R41)k−SO2−NR3940、−NH−C(O)−R42及び−O−C(O)−R42、並びに酸の塩より なる群から選ばれ、ここで、 R39及びR40は、互いに独立に、H、(C1〜C6)アルキル、シクロペンチル 、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、(C1〜C6)アルキルフェニル又は( C1〜C6)アルキルベンジルを意味するか、あるいはR39及びR40が一体となっ て、テトラメチレン、ペンタメチレン、又は基−CH2−CH2−O−CH2−C H2−を意味し、 R41は、(C1〜C4)アルキレン、フェニレン又はベンジレンであり、 R42は、H、(C1〜C12)アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フ ェニル、ベンジル、(C1〜C6)アルキルフェニル又は(C1〜C6)アルキルベ ンジルを意味し、 Xは、直接結合、−O−又はSであり、 kは、0又は1であり、 並びに酸の塩である。 本発明の特に好適な実施態様では、R47及びR48は、−NO2、直鎖状もしく は分岐状の(C1〜C18)アルキル、直鎖状もしくは分岐状の(C1〜C18)アル キルオキシ、−C(O)OH、又は−C(O)O−(C1〜C18)アルキルより なる群から選ばれる。 式(I)の化合物は、部分的に公知であるか、あるいは例えばヨーロッパ公開 特許第0 456 609号公報に記載されているとおり、非置換もしくは置換のオルト フェニレンジアミン類から、又は非置換もしくは置換の無水フタル酸から容易に 製造することができる。 本発明の配合物(a2)に用いようとする、ゲスト発色団(又は「ゲスト重合 体」)としての蛍光性部分は、重合体骨格に直接に、又は架橋基を介して共有結 合された、前述のとおりのゲスト分子から誘導される。 架橋基は、独立に、好適な実施態様を包含して上記に開示された、ホスト発色 団重合体のための架橋基から選んでよい。 ゲスト単量体構造の溶解度は、それ自体を溶液重合へと直ちに促進できるか、 又はバルク重合混合物の共単量体に直ちに溶解できるようなものであることが好 ましい。溶液重合に用いるのに利用できる溶媒は、当業者には周知であり、上記 に列挙されている。 より好ましくは、ゲスト分子は、キナクリドン、ジケトピロロピロール、ロー ダミン及びペリレンよりなる群から選ばれる1価の残基である。 最も好ましくは、選ばれるゲストは、非置換であるか、あるいはF、Cl、B r、I、−CN、−NO2、(C1〜C18)アルキル、(C3〜C12)シクロアル キル、(C6〜C18)アリール、(C5〜C17)ヘテロアリール、(C3〜C12) シクロアルキル、(C6〜C18)アラルキル、(C5〜C17)ヘテロアラルキル、 (C1〜C18)アルキルオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜 C18)アリールオキシ、(C5〜C17)ヘテロアリールオキシ、(C3〜C12)シ クロアルキルアルキルオキシ、(C6〜C18)アラルキルオキシ、(C5〜C17) ヘテロアラルキルオキシ、(C1〜C18)アルキルチオ、(C3〜C12)シクロア ルキルチオ、(C6〜C18)アリールチオ、(C5〜C17)ヘテロアリールチオ、 (C3〜C12)シクロアルキルアルキルチオ、(C6〜C18)アラルキルチオ、( C5〜C17)ヘテロアラルキルチオ、(C1〜C18)アルキル−SO−もしくは− SO2、(C3〜C12)シクロアルキル−SO−もしくは−SO2、(C6〜C18) アリール−SO−もしくは−SO2、(C5〜C17)ヘテロアリール−SO−もし くは−SO2、(C3〜C12)シクロアルキルアルキル−SO−もしくは−SO2 、(C6〜C18)アラルキル−SO−もしくは−SO2、(C5〜C17)ヘテロア ラルキル−SO−もしくは−SO2、2〜30個の炭素原子を有する第二級アミ ノ、及び2〜20個の炭素原子を有するアルコキシアルキルで置換されていてよ い。 脂環式及び芳香族残基(置換基)は、例えば、F、ClもしくはBrのような ハロゲン、−CN、−NO2、(C1〜C18)アルキル、(C3〜C12)シクロア ルキル、(C6〜C18)アリール、(C3〜C12)シクロアルキルアルキル、(C6 〜C18)アラルキル、(C5〜C17)ヘテロアラルキル、(C1〜C18)アルキ ルオキ シ、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜C18)アリールオキシで置換 されていてもよい。置換基のアルキルは、直鎖状又は分岐状のものであってよく 、F又はClのようなハロゲンで置換されていてもよい。 置換基の例は、F、Cl、Br、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシ ル、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ヘキシルオ キシ、メチルチオ、エチルチオ、メチル−又はエチル−SO−、メチル−又はエ チル−SO2−、フェニル、ベンジル、トルイル、キシリル、メチルベンジル、 ジメチルベンジル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、メトキシフェニル、ジ メトキシフェニル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジルである。 置換基の数は、任意であり、基本的には、合成の可能性と、蛍光及び吸収に関 して望まれる光学的特性とに依存する。 好ましくは、ゲスト発色団としての1価の蛍光性部分は、式: を有する1価の残基、及び基=N+011012を包含するローダミン残基の塩よ りなる群から選ばれ、ここで、 R06は結合であり、R07及びR08は、双方ともに、又は独立に、Hもしくは置 換基であるか、又は一方のR07がHであり、かつ他方のR07、R06及びR08が、 独立に、Hもしくは置換基であるか、又はR08が結合であり、他方のR07及びR06 が、独立に、Hもしくは置換基であり、 Bのうちの1個は、結合であり、その他は、H又は置換基であり、 R011は、(C1〜C20)アルキルであるか、あるいは非置換又は(C1〜C18 )アルキルで置換されたフェニルもしくはベンジルを意味し、 R09及びR010は、互いに独立に、H、(C1〜C20)アルキルであるか、ある いは非置換又は(C1〜C18)アルキルで置換されたフェニルもしくはベンジル を意味し、 R012は、H又は(C1〜C18)アルキルであり、ただし 環は、非置換であるか、又はF、Cl、Br、I、−CN、−NO2、(C1〜C18 )アルキル、(C3〜C12)シクロアルキル、(C6〜C18)アリール、(C5 〜C17)ヘテロアリール、(C3〜C12)シクロアルキルアルキル、(C6〜C18 )アラルキル、(C5〜C17)ヘテロアラルキル、(C1〜C18)アルキルオキシ 、(C3〜C12)シクロアルキルオキシ、(C6〜C18)アリールオキシ、(C5 〜C17)ヘテロアリールオキシ、(C3〜C12)シクロアルキルアルキルオキシ 、(C6〜C18)アラルキルオキシ、(C5〜C17)ヘテロアラルキルオキシ、( C1〜C18)アルキルチオ、(C3〜C12)シクロアルキルチオ、(C6〜C18) アリールチオ、(C5〜C17)ヘテロアリールチオ、(C3〜C12)シクロアルキ ルアルキルチオ、(C6〜C18)アラルキルチオ、(C5〜C17)ヘテロアラルキ ルチオ、(C1〜C18)アルキル−SO−もしくは−SO2、(C3〜C12)シク ロアルキル−SO−もしくは−SO2、(C6〜C18)アリール−SO−もしくは −SO2、(C5〜C17)ヘテロアリール−SO−もしくは−SO2、(C3〜C12 )シクロアルキルアルキル−SO−もしくは−SO2、(C6〜C18)アラルキル −SO−もしくは−SO2、(C5〜C17)ヘテロアラルキル−SO−もしくは− SO2、2〜30個の炭素原子をもつ第二級アミノ、及び2〜20個の炭素原子 をもつアルコキシアルキルで置換されている。 脂環式及び芳香族残基は、例えば、F、Cl、Br、I、−CN、−NO2、 (C1〜C18)アルキル、(C3〜C12)シクロアルキル、(C6〜C18)アリー ル、(C3〜C12)シクロアルキルアルキル、(C6〜C18)アラルキル、(C5 〜C17)ヘテロアラルキル、(C1〜C18)アルキルオキシ、(C3〜C12)シク ロアルキルオキシ、(C6〜C18)アリールオキシで置換されていてもよい。ア ルキルは、F、Cl又はBrのようなハロゲンで置換されていてよい。 より好ましい置換基は、F、Cl、Br、メチル、エチル、プロピル、ブチル 、ヘキシル、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ヘ キシルオキシ、メチルチオ、エチルチオ、メチル−又はエチル−SO−、メチル −又はエチル−SO2−、フェニル、ベンジル、トルイル、キシリル、メチルベ ンジル、ジメチルベンジル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、メトキシフェ ニル、ジメトキシフェニル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジルである。 R011は、好ましくは、直鎖状もしくは分岐状であってよい(C1〜C18)アル キルであるか、あるいは非置換又は(C1〜C12)アルキルで置換された、フェ ニルもしくはベンジルを意味し、 R09及びR010は、互いに独立に、好ましくは、H、(C1〜C18)アルキル、 あるいは非置換又は(C1〜C12)アルキルで置換された、フェニルもしくはベ ンジルを意味する。例は、メチル、エチル、及びプロピル、ブチル、ペンチル、 ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリ デシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデ シル、ノナデシル、エイコシル、フェニル、ベンジル、メチルフェニル、エチル フェニル、プロピルフェニル、ブチルフェニル、ペンチルフェニル、ヘキシルフ ェニル、オクチルフェニル、メチルベンジル、エチルベンジル、プロピルベンジ ル、ブチルベンジル、ペンチルベンジル、ヘキシルベンジル、ヘプチルベンジル 及びオクチルベンジルの異性体である。 R012は、好ましくは(C1〜C12)アルキル、より好ましくは(C1〜C8)ア ルキル、最も好ましくは(C1〜C6)アルキルを意味する。 適切な塩は、無機酸又は有機酸、例えば、HCl、HBr、H2SO4;酢酸、 クロロ−もしくはフルオロ酢酸、プロピオン酸、安息香酸、クロロ−もしくはフ ルオロ安息香酸のようなカルボン酸;メチルスルホン酸、クロロ−もしくはフル オロメチルスルホン酸、フェニルスルホン酸、トルイルスルホン酸、及びクロロ −もしくはフルオロベンゼンスルホン酸のようなスルホン酸から誘導してよい。 ゲスト発色団としての、より好ましい蛍光性部分は、下式:で示される残基である。 ゲスト部分は、骨格の構造単位に結合した官能基を介して結合させる。官能基 の例は、−OH、−SH、−NH2、−NHR2、−CH=O、カルボン酸、−S O3H、エポキシド、ビニル又はイソシアナトである[式中、R2は、好ましくは H又は(C1〜C4)アルキルである]。 重合体は、配合物(a1)について開示したのと同じ重合体である、天然又は 合成重合体から選ぶことができる。例は、前記に示されている。 重合体に結合したゲスト発色団は、一官能性又は多官能性ゲスト分子から誘導 してよい。好ましくは、該分子は、一ないし三官能性であり、特に好ましくは、 一又は二官能性である。 重合体は、ゲスト発色団の、共有結合した1価及び/又は2価の残基を有する 単量体単位で、かつ場合により他の共単量体単位からも構成してよい。 共有結合したゲスト発色団を有する重合体は、単独重合体又は共重合体であっ てよい。ゲストを含む単量体単位(mと呼ぶ)は、好ましくは0.001〜0. 5、より好ましくは0.01〜0.3、最も好ましくは0.001〜0.05の 範囲内に存在する。非蛍光性単量体単位(nと呼ぶ)は、0〜0.999の範囲 内にあるが、ただしm及びnは、代表的には、m+n=1を満たすように選ばれ る。 重合体は、式(XXVI): で示される繰り返し単位で構成されてよいか、又は単独でか、もしくは式(XXVI a)の構造単位と組合せての式(XXVIa): で示される繰り返し単位で構成されていてよく、ここで、 A1及びA3は、3価の有機残基であり、 ゲストは、前に定義したとおり、直接にか、又は、併用されたときにA1及び A3がそれによって共重合可能な、架橋基を介して共有結合された、ゲスト発色 団としての1価もしくは2価の蛍光性部分である。 重合体は、式(XXVII): ―A4― (XXVII) で示される構造単位を追加的に含有していてもよく、ここで A4は、A1及び/又はA3と共重合可能な、同じ又は異なる2価の残基を意味 する。 A1、A3及びA4は、オレフィン、ジ−又はトリ−オレフィンのようなポリオ レフィン、ジオール及びトリオールのようなポリアルコール、ジアミン及びトリ アミンのようなポリアミン、ジ−又はトリ−イソシアナートのようなポリイソシ アナート、−及びトリ−カルボン酸のようなポリカルボン酸、並びにジ−及びト リ−エポキシドのようなポリエポキシドよりなる群から選ばれる単量体から誘導 してよい。 式(XXVI)の構造要素は、重合体の0.01〜50重量%、好ましくは0.1 〜30重量%、より好ましくは0.1〜5重量%、最も好ましくは0.1〜3重 量%の量で存在していてもよい。 式(XXVIa)の構造要素は、重合体の0.01〜50重量%、好ましくは0. 1〜30重量%、より好ましくは0.1〜5重量%、最も好ましくは0.1〜3 重量%の量で存在してよい。 好適な実施態様では、本発明による重合体は、式(XXVIII)の繰返し構造単位 、及び場合により式(XXIX): で示される繰り返し構造単位を有し、ここで、 X1及びX2は、それぞれ、互いに独立に、直接結合を意味するか、又はX1及 びX2は、それぞれ、互いに独立に、−O−、−S−、−NR2−、 −C(O)−O−、−O−C(O)−、−O−C(O)−O−、−SO2−O− 、−O−SO2−、−O−SO2−O−、−NR2−C(O)−、−C(O)−N R2−、−NR2−C(O)−O−、−O−C(O)−NR2−、−NR2−C(O )−NR2−、−NR2−SO2−、−SO2−NR2−、−NR2−SO2−O−、 −O−SO2−NR2−又は−NR2−SO2−NR2−を意味し、 R1は、2価の架橋基を意味し、 ゲストは、1価の蛍光性ゲスト発色団を意味し、 R2は、H、(C1〜C12)アルキル、C5もしくはC6シクロアルキル、C5も しくはC6シクロアルキルメチルもしくは−エチル、フェニル、ベンジル又は1 −フェニル−2−エチルを意味し、 R3は、直接結合、(C1〜C18)アルキレン、C5もしくはC6シクロアルキレ ン、(C6〜C10)アリーレン又は(C7〜C12)アラルキレンを意味し、 r及びsは、互いに独立に、数0又は1を意味するが、sが0ならばrは0で あり、 R4及びR5は、それぞれ互いに独立に、(C1〜C6)アルキル、(C6〜C10 )アリール又は(C7〜C12)アラルキルを意味し、 R6は、H又は基−C(O)O−R11を意味し、 R7は、H、(C1〜C6)アルキル、(C6〜C10)アリール又は(C7〜C12 )アラルキルを意味し、 R8は、H、F、Cl、CN、(C1〜C6)アルキル又は(C6〜C10)アリー ルを意味し、 R9は、H、(C1〜C6)アルキル又は−C(O)O−R11を意味し、 R10は、H、(C1〜C6)アリール、(C6〜C10)アリール、(C7〜C12) アラルキル、イミダゾリル、ピロリドニル、F、Cl、CN又は基−X1−(R1)r −(X2)s−Hを意味し、そして R11は、H、K、Na、(C1〜C18)アルキル、(C1〜C18)ヒドロキシア ルキル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシルメチル、フェニル、 (C1〜C4)アルキルフェニル、ベンジル又は(C1〜C4)アルキルベンジルを 意味する。 X1、X2、R1、R2、R3、r、s及びゲストについては、前述の意味及び好 適な実施態様が、式(XXVIII)及び(XXIX)の構造要素について有効である。 アルキルとしてのR4及びR5は、好ましくは(C1〜C4)アルキル、例えば、 メチル、エチル、n−又はイソ−プロピル、及びn−、イソ−又はt−ブチルを ;アリールとしては、好ましくはナフチル又はフェニルを;アラルキルとしては 、好ましくはベンジルを意味する。特に好ましいR4は、Hであり、R5は、H又 はメチルである。 R6は、好ましくはH、−C(O)OH又は−C(O)O−(C1〜C4)アル キルを意味する。 R7は、アルキルとしては、好ましくは(C1〜C4)アルキル、例えばメチル 、エチル、n−又はイソ−プロピル、及びn−、イソ−又はt−ブチルを;アリ ールとしては、好ましくはナフチル又はフェニルを;アラルキルとしては、好ま しくはベンジルを意味する。特に好ましいR7はHである。 アルキルとしては、R8は、好ましくは(C1〜C4)アルキル、例えばメチル 、エチル、n−又はイソ−プロピル、及びn−、イソ−又はt−ブチルを意味し 、;アリールとしては、好ましくはフェニル又はナフチルである。特に好ましい R8は、H、Cl、CN、フェニル又は(C1〜C4)アルキルである。 R9は、アルキルとしては、好ましくは(C1〜C4)アルキル、例えばメチル 、エチル、n−又はイソ−プロピル、及びn−、イソ−又はt−ブチルを意味す る。基−C(O)O−R11では、R11は、好ましくはH又は(C1〜C12)アル キル、より好ましくは、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、 ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テト ラデシル、ヘキサデシル及びオクタデシルのような(C1〜C6)アルキルを意味 する。特に好ましいR9は、H、−C(O)OH又は−C(O)−O−(C1〜C4 )アルキルである。 R10は、アルキルとしては、好ましくは(C1〜C4)アルキル、例えばメチル 、エチル、n−又はイソ−プロピル、及びn−、イソ−又はt−ブチルを、アリ ールとしては、好ましくはナフチル又はフェニルを、アラルキルとしては、好ま しくはベンジルを意味する。R10は、好ましくはH、(C1〜C4)アルキル、 フェニル、ピロリドニル、F、Cl、CN又は基−X1−(R1)r−(X2)s−Hを 意味する。 R11は、例えば、H、K、Na、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)ヒドロ キシアルキル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘキシルメチル、フェ ニル、メチルフェニル、ベンジル又はメチルベンジルであってよい。 式(XXVIII)の構造要素は、重合体の全重量に対して0.01〜50重量%、 好ましくは0.1〜30重量%、より好ましくは0.1〜5重量%、最も好まし くは0.1〜3重量%の量で存在していてもよい。 式(XXIX)の構造要素は、重合体の全重量に対して0〜99.99重量%、好 ましくは10〜99.9重量%、より好ましくは50〜99.99重量%の量で 存在していてもよい。 式(XXVIII)、及び場合により(XXIX)の構造単位をもつ重合体は、多官能性単 量体、例えば、該重合体100gに対して0.01〜80重量%、好ましくは0 .1〜60重量%のこれらの単量体と組み合わせて架橋していてもよい。重合体 の種類に応じて、少なくとも三官能性のカルボン酸、イソシアナート、アルコー ル、アミン、ビニル又はエポキシドを用いてよい。更に、少なくとも2個のオレ フィン性(エチレン性)不飽和基を有する残基を用いてもよい。エチレン性不飽 和の架橋剤は、ジビニルベンゼン、ビ(ジメチルマレインイミジル)−メチレン もしくは−エチレンのようなビ(ジメチルマレインイミド)アルキレン、ポリオ ール、好ましくはジオールないしテトラオールのアクリル酸−又はメタクリル酸 −エステルもしくは−アミド、あるいはそれぞれポリアミン、好ましくはジアミ ンないしテトラアミンよりなる群から選んでもよい。 好ましいエチレン性不飽和の架橋剤は、特に好ましくは2〜12個、特に好ま しくは2〜8個のC原子を有する、脂肪族、脂環式及び脂環−脂肪族ジオールな いしテトラオール、並びにジアミンないしテトラアミンのアクリル酸もしくはメ タクリル酸エステルの群から選ばれる。これらのジオールの例のいくつかは、エ チレングリコール、1,2−もしくは1,3−プロパンジオール、1,2−、1 ,3−及び1,4−ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オ クタンジオール、デカンジオール、ドデカンジオール、シクロヘキサンジオー ル、ジ(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンのようなアルキレンジオール;好ま しくは2〜100のアルキレンジオール単位、より好ましくは2〜50のアルキ レンジオール単位、最も好ましくは2〜20のアルキレンジオール単位を有する 、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレング リコール及びポリエチレン/ポリプロピレングリコールのような、好ましくは( C2〜C6)アルキレンジオールからのポリオキシアルキレングリコール、更には 1,1,1−トリヒドロキシメチル−エタン又は−プロパン、ペンタエリトリト ール及びジペンタエリトリトールである。ポリアミンについての例のいくつかは 、エチレンジアミン、1,3−及び1,3−プロパンジアミン、1,2−、1, 3−及び1,4−ブタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、ジエチレントリ アミン、トリエチレンテトラミン、シクロヘキサンジアミン、(アミノメチル) シクロヘキサンアミン、イソホロンジアミン及びジ(アミノメチル)シクロヘキ サンである。 本発明の好適な実施態様では、該重合体は、式(XXX): [式中、R12は、H又はメチルであり、X1、X2、R1、R3、ゲスト、r及びs は、好適な実施態様を含めて、前に記載したのと同じ意味を有する] で示される構造要素、及び場合により式(XXXIX)の構造要素を含有する。 式(XXXX)の構造要素中の基−X1−(R1)r−(X2)s−R3−は、好ましくは、 −C(O)−O−、−C(O)−O−(C2〜C6)アルキレン−O−C(O)− 、uが2〜10の数である−C(O)−O−((C2〜C6)アルキレン−O)u−C (O)−、−O−C(O)−C65−CH2−、−O−C(O)−C65−又は −O−C(O)−(C1〜C12)アルキレンを意味する。 式(XXVIII)又は(XXX)の構造要素、及び場合により式(XXIX)の構造要素 を有する重合体は、式(XXXI):[式中、R12、X1、X2、R1、r及びsは、好適な実施態様を含めて、前に記 載したのと同じ意味を有する] で示される、同一であるか、又は異なる構造要素を更に有してよい。これらの構 造要素は、基ホスト及びゲストを、重合体上の懸垂官能基と、それぞれホスト及 びゲスト分子上の官能基との間の反応を通じて重合体に導入したときに、特に存 在する。 式(XXVIII)又は(XXX)の構造要素、及び場合により式(XXIX)の構造要素 を有する重合体は、好ましくは、式(XXIX)の好適単位として、式(XXXII): [式中、R12は、H又はメチルを意味し、 R13は、H、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、−CN、Cl 、フェニル、ピロリドニル、ピリジニル、イミダゾリル、C(O)OR14又は− C(O)−NR1516を意味し、 R14は、H、(C1〜C18)−、好ましくは(C1〜C12)−アルキルを意味し 、そして R15及びR16は、互いに独立に、H、又は(C1〜C12)−、好ましくは(C1 〜C6)−アルキルを意味する] で示される、同じであるか、又は異なる構造要素を含有する。 式(XXVIII)又は(XXX)の構造要素、及び場合により式(XXXIX)もしくは( XXXXII)の同じであるか、又は異なる構造要素を有する重合体は、架橋剤の好適 な単位として、式(XXXTII)又は(XXXIV):[式中、R12は、H又はメチルを意味し、 X3は、−O−、−NH−又は−N(C1〜C4)アルキル−を意味し、そして R17は、(C2〜C12)−、好ましくは(C1〜C6)−アルキレン、シクロヘ キシレン、シクロヘキサンジメチレン、フェニレンを意味するか、又はX3は− O−を意味し、R17は、(C2〜C6)アルキレン−((C2〜C6)アルキレン−O)2-20 −(C2〜C6)アルキレンを意味する] で示される構造単位を更に含有していてもよい。 前に記載した重合生成物及び好適な重合生成物は、同じであるか、又は異なる イオン性構造要素、例えば(XXXV): [式中、R12は、H又はメチルを意味し、 R18は、Hを意味し、R19は、−C(O)OR20、−SO320、−C64− COOR20、−C64−SO320、−C64−R21又は−C(O)−X4−(C2 〜C6)アルキレン−R22を意味し、 X4は、−O−又は−NH−を意味し、 R18及びR19は、互いに独立に、−C(O)OR20又は−C(O)−X4−( C2〜C6)アルキレン−R22を意味し、 R20は、アルカリ金属、好ましくはLi、Na又はKを意味し、 R21は、アンモニウム基又はアンモニウムメチル基を意味し、そして R22は、アンモニウム基を意味する] を更に含有してもよい。 アンモニウム基、又はアンモニウムメチル基中のアンモニウムは、第一級、第 二級又は第三級アミン基から誘導してもよく;好ましいのは、第四級アンモニウ ム基である。アンモニウム基、又はアンモニウムメチル基中のアンモニウムは、 式(XXXVI): −+NR232425 (XXXVI) [式中、R23、R24及びR25は、互いに独立に、H、(C1〜C18)−、好まし くは(C1〜C12)−、より好ましくは(C1〜C6)−アルキル、C5もしくはC6 シクロアルキル、フェニル、ベンジル、1−フェニル−2−エチルであるか、 あるいはR23及びR24が一体となって、テトラメチレン、ペンタメチレン、又は −CH2CH2−O−CH2CH2−であり;R26は、前に示したとおりの意味を有 する] に相当してもよい。 適切な対陰イオンは、例えば、カルボン酸、スルホン酸及びハロゲン化水素酸 のような無機酸又は有機酸から誘導してよい。好適な対陰イオンは、塩化物及び 臭化物である。 前に記載した重合生成物及び好適な重合生成物は、特に重合生成物を必要とす るときに、例えば−C(O)OH又は−SO3Hのような、酸性基を有する構造 要素を更に有してもよい。 酸性基を有する構造要素は、式(XXXVII): [式中、R12は、H又はメチルを意味し、 R27は、Hを意味し、R26は、−C(O)OHN−SO3H、−C64−CO OH、−C64−SO3Hを意味するか、又は R26及びR27は、−C(O)OHを意味する] に相当してよい。 アミノ又は酸性基を有する重合体は、好ましくは水溶性であってもよく、又は 単量体を分散及び/もしくは溶解するために、乳化重合によって製造されていて もよい。 もう一つの好適な実施態様では、本発明による重合体は、二官能性ゲスト分子 で架橋させてもよい。これらの重合体は、式(XXXVIII): [式中、R1、R3、R12、X1、X2、r、s及び−ゲスト−は、好適な実施態様 を含めて、前記の意味を有する] で示される繰返し構造要素を、単独で、又は式(XXX)の構造要素とともに有し ていてもよい。 式(XXXVIII)の構造要素は、重合体の0.01〜50重量%、好ましくは0 .1〜30重量%、より好ましくは0.1〜5重量%、最も好ましくは0.1〜 3重量%の量で存在していてもよい。 式(XXXVIII)の構造要素の一方又は双方を有する、上記の架橋した重合体は 、式(XXVI)、(XXVII)、(XXXI)、(XXXIII)、(XXXIV)、(XXXV)、(XXXVI)及び(X XXVII)の構造要素を、単独でか、又はこれらの構造要素のうち少なくとも2種 類のいかなる組合せで有していてもよく、あるいは好適な残基の式(XXIX)、(XXX )及び(XXXII)、更には(XXXXIII)、(XXXXIV)、(XXXXV)、(XXXXVI)及び(XXXXVI I)を、単独でか、又はこれらの構造要素のうち少なくとも2種類のいかなる組 合せでも有してもよい。 式(XXXVII)の構造単位の多少の好適な例は、である。 本発明による重合体は、ランダム、ブロック、交互、グラフト又は乳化重合体 (ラテックス)であってよい。 重合体の製造、及びそれらの固定化は、当該技術において周知であり、配合物 (a1)の重合体について記載したとおりに実施してよい。 単量体は、部分的に新規、かつ部分的に公知であるか、又は公知もしくは類似 の方法によって製造することができる。 官能性ゲスト発色団は、公知であるか、又は場合により保護された官能性中間 体を用いることにより、前述のそれらの合成に公知もしくは類似の方法によって 合成することができる。ゲスト発色団は、カルボキシル基又はビニル基のような 官能基を更に有するハロゲノアルカンとの反応により、NH−基を有する発色団 前駆体から得てもよい。 多官能ゲスト化合物は、文献であるヨーロッパ特許第0 337 951号公報に記載 されたのと類似の様式で製造することができる。 本発明による固体配合物(a2)は、ホスト発色団、及び有効量のゲスト発色 団を含む。ホスト発色団とゲスト発色団との間の重量比は、好ましくは50:5 0〜9999:1、より好ましくは60:40〜999:1、最も好ましくは7 0:30〜999:1である。 本発明のもう一つの態様は、配合物(a2)の直鎖状(熱可塑性)重合体を用 いる、半ば相互貫入性の網状構造の製造である。ゲスト含有重合体及びホスト分 子と、多官能共単量体又は多官能性プレポリマーとを、ゲスト重合体もホスト分 子も重合反応には関与しないが、それぞれ、その中に絡み合い、かつ分散するよ うに混合することによって、非常に蛍光性に富む、半ば相互貫入性の網状構造が 得られる。これに代えて、架橋した系を、ホスト分子を含有する溶媒中で膨潤さ せ、それらを架橋した網状構造中に拡散させることによって、該網状構造中にホ スト分子を分散させることもできる。好適な架橋系は、アルコール−イソシアナ ート、アミン−イソシアナート、多ビニル単量体、多ビニル含有プレポリマー、 多アリル含有プレポリマー、アミン−エポキシ及び酸−エポキシを包含するが、 これらに限定されない。 本発明のもう一つの態様は、配合物(a2)の重合体を用いる、相互貫入性の 網状構造の製造である。そのような系は、好ましくは、多ビニル又は多官能共単 量体もしくはプレポリマーとの架橋反応に関与できる、懸垂又は末端官能基を有 するゲスト重合体を用いて、非常に蛍光性に富む架橋した網状構造を与える。ホ スト分子は、架橋反応媒体中に分散させる。これに代えて、架橋した重合体を、 ホスト分子を含有する溶媒中で膨潤させるならば、ホスト分子は、該網状構造中 に拡散することができる。好適な架橋系は、アルコール−イソシアナート、アミ ン−イソシアナート、多ビニル単量体、多ビニル含有プレポリマー、多アリル含 有プレポリマー、アミン−エポキシ及び酸−エポキシを包含するが、これらに限 定されない。 本発明のもう一つの好適な実施態様は、本発明のホスト重合体と本発明のゲス ト重合体との混合物に関する。 本発明によれば、ホスト重合体及びゲスト重合体(以後、「配合物b」と呼ぶ )は、好ましくは、それぞれ配合物(a1)及び(a2)に前記したのと同一で ある。これらの重合体は、ホスト及びゲスト発色団、並びに重合体骨格に対する 好適な実施態様も含めて、引用により組み込まれる。 配合物(b)は、例えば、直鎖状(熱可塑性)重合体の混合物である。それぞ れの重合体は、ホスト成分とゲスト成分の間の効果的な、好ましくは完全なエネ ルギー移動が確実に生起するよう、相溶性であることが好ましい。 配合物(b)は、例えば、共有結合したホスト発色団を有する繰返し構造単位 を含有し、そして溶解し、かつ均質に分布したゲスト発色団を含有するか、又は 共有結合したゲスト発色団を有する繰り返し構造単位を含有し、そして溶解し、 均質に分布したホスト発色団を含有する熱硬化性樹脂である。好適な熱硬化性樹 脂は、配合物(a1)及び(a2)の重合体について上に記載した、エチレン性 不飽和単量体で構成され、好適な実施態様も含めて、参照によって本発明に組み 込まれる。 本発明のもう一つの態様は、配合物(b)の重合体を用いる、半ば相互貫入性 の網状構造の製造である。ホスト含有重合体、及び対応するゲスト含有重合体を 、多官能共単量体又は多官能性プレポリマーとともに、ホスト重合体もゲスト分 子も重合反応には参加しないが、得られた不溶性の網状構造の中で絡み合い、か つ分散するように混合することによって、非常に蛍光性に富む、半ば相互貫入性 の網状構造が得られる。好適な架橋系は、アルコール−イソシアナート、アミン −イソシアナート、多ビニル単量体、多ビニル含有プレポリマー、多アリル含有 プレポリマー、アミン−エポキシ及び酸−エポキシを包含するが、これらに限定 されない。 本発明のもう一つの態様は、ホスト重合体又はゲスト重合体のいずれかが網状 構造形成反応に関与できる、配合物(b)の重合体を用いる、半ば相互貫入性の 網状構造の製造である。ホスト含有重合体、及び対応するゲスト含有重合体を、 多官能共単量体又は多官能性プレポリマーとともに、ホスト重合体又はゲスト重 合体のいずれかが架橋反応に関与するように混合することによって、網状構造形 成反応に関与しないよう選んだ重合体は、結果的に、架橋した網状構造中で絡み 合う。そのような場合、非常に蛍光性に富む、半ば相互貫入性の網状構造を生成 することができる。好適な架橋系は、アルコール−イソシアナート、アミン−イ ソシアナート、多ビニル単量体、多ビニル含有プレポリマー、多アリル含有プレ ポリマー、アミン−エポキシ及び酸−エポキシを包含するが、これらに限定され ない。 本発明のもう一つの態様は、配合物(b)の重合体を用いる、相互貫入性の網 状構造の製造である。そのような系は、好ましくは、多官能共単量体もしくはプ レポリマーとの架橋反応にそれら自体が関与するのを促進する、懸垂した、又は 末端の官能基を有するホスト及びゲスト重合体を用いる。供給された材料は、非 常に蛍光性に富む架橋した網状構造である。好適な架橋系は、アルコール−イソ シアナート、アミン−イソシアナート、多ビニル単量体、多ビニル含有プレポリ マー、多アリル含有プレポリマー、アルコール−エポキシ、アミン−エポキシ及 び酸−エポキシを包含するが、これらに限定されない。 本発明による固体配合物(b)は、ホスト発色団及びゲスト発色団を含む。ホ スト発色団とゲスト発色団との間の重量比は、50:50〜9999:1、好ま しくは60:40〜999:1、より好ましくは70:30〜999:1である 。 本発明のもう一つの実施態様は、本発明の固体配合物を製造する方法であって 、ホスト重合体及びゲスト発色団、又はゲスト重合体及びホスト発色団、又はホ スト重合体及びゲスト重合体を、好ましくは溶媒の存在下で混合し、混合後に溶 媒を除去することを特徴とする方法に関する。 本発明のもう一つの実施態様は、本発明の固体配合物を製造する方法であって 、ホスト発色団の単量体、又はそのプレポリマーを、溶解したゲスト発色団の存 在下で重合させるか、又はゲスト発色団の単量体、もしくはそのプレポリマーを 、溶解したゲスト発色団の存在下で、場合により非蛍光性単量体とともに重合さ せることを特徴とする方法に関する。 本発明のもう一つの実施態様は、本発明による固体配合物(a1)、(a2)及 び(b)を製造する方法であって、 (1)少なくとも一方の成分が重合体(ホスト重合体及び/又はゲスト重合体) である、ホスト成分及びゲスト成分を混ぜ合わせるか;あるいは (2)ホスト発色団の単量体、又はそのプレポリマーを、溶解したゲスト発色団 の存在下でか、あるいはゲスト発色団の単量体、又はそのプレポリマーを、溶解 したホスト発色団の存在下で、場合により非蛍光性とともに重合させるか;ある いは (3)配合物(a1)が、例えばアルコキシカルボニル基を有する顔料前駆体か ら生成された、分子的に溶解した顔料を含む場合は、ホスト成分及びゲスト成分 を、好ましくは均質に混合し、次いで、混合又は重合の後に、アルコキシカルボ ニル基を除去する ことを特徴とする方法に関する。 ホスト及びゲスト成分を混合するのに、様々な方法を用いることができる。 一般に、混合方法は、融解法、乾式法及び湿式法に分類される。 本発明の文脈では、材料の混合は、共通溶媒中への成分の溶解に続く、その後 の溶媒の蒸発;良溶媒から貧溶媒中への沈殿(激しい撹拌を加えることができる) ;凍結乾燥;及び重合可能な単量体又はオリゴマーの重合の際の、好ましくは激 しい撹拌下における沈殿によって達成することができる。 適切な不活性溶媒は、前に記載してある。 沈殿法では、成分の相対的な溶解度の差を利用して、ホスト成分とゲスト成分 を、共通の良溶媒に溶解してから激しく撹拌した大過剰量の貧溶媒に加える。提 供された材料は、非常に蛍光性に富み、ホスト/ゲスト材料の特徴的なすべての 形質を示す。 凍結乾燥法では、溶液を凍結することによって、各成分及び溶媒の定常状態を 発生し、各成分を均質な分布下におく。この状態は、凍結乾燥によって溶媒を除 去しても保たれる。提供された材料は、非常に蛍光性に富み、ホスト/ゲスト材 料の特徴的なすべての形質を示す。 成分の一つを架橋させるならば、架橋した材料を、相手となる溶解した材料を 含有する良溶媒中で膨潤させることによって、対応する成分を導入できる可能性 がある。相手となる材料のゲルに浸透した後は、溶媒の除去が、非常に蛍光性に 富むホスト/ゲスト材料を供給する。 成分を混合するその他の手段は、それぞれの分解温度より低い温度で、場合に より加圧下でそれらをまとめて融解混合することによる。この方法は、射出、押 出し又はプレス成形法のような熱可塑性成形装置の中で実施することができる。 もう一つの可能性は、ホストもしくはゲスト発色団の単量体、又はそれらの( オリゴマーのような)プレポリマーを、それぞれのゲストもしくはホスト発色団 の存在下で、溶媒を伴ってか、又は伴わずに溶解し、混合物を、バルク、溶液又 は乳化重合のような公知の方式で重合させて、重合体の沈殿を形成することであ る。乳化重合を用いれば、微細に分割された粒子を得ることができる。この方法 は、架橋した重合体を生成するのに適している。 分子的に溶解した顔料が、ゲスト発色団として望ましいときは、保護基を有す る顔料前駆体からそれらを形成し、次いで、配合物(a2)の製造及び乾燥後に 、保護基を除去する。ナノレベルの粒度の顔料粒子の形成を避けるために、再生 される顔料の量を制御しなければならない。上限は、配合物(a2)に対して、 好ましくは2.5重量%、より好ましくは2重量%である。 本発明の文脈において、顔料を顔料前駆体から遊離させる(deliberate)のに 、顔料に共有結合した保護基の除去が必要である。保護基は、不溶性の顔料を可 溶化する機能を、更に有していてもよい。保護基の除去は、配合物中に存在する 酸、塩基、触媒のような化学的手段によって;沈殿の照射もしくは加熱によって ;又はこれらの方法の組合せによって達成してよい。好適な方法は、加熱であり 、それによって、酸、塩基及び/又は触媒は、顔料前駆体の分解温度を下げるこ とを助けることができる。 用いる実際の温度は、配合物に用いるそれぞれのホスト発色団及び重合体の分 解温度より低くなければならない。温度はまた、遊離した顔料の移行及び凝集を 避けるために、ホスト発色団及び重合体の融点より低くなければならない。温度 はまた、顔料前駆体の分解温度より上でなければならない。 沈殿の熱処理のための温度範囲は、例えば50〜250℃、好ましくは70〜 220℃、より好ましくは80〜200℃、最も好ましくは100〜180℃で ある。架橋したポリマーを加熱するときは、より高い温度を用いてもよい。 懸垂ホストを含む重合体マトリックスを用いるときは、顔料前駆体の選ばれた 分解温度は、重合体の軟化温度又はガラス転移温度にも依存する。これは、遊離 させた顔料分子が移行し、次いで、望ましくないナノレベルの粒度の粒子の発生 へと導くことがあるのを避けるためである。加熱温度は、軟化温度又はガラス転 移温度の前後か、又はやや上であってよいことも見出されている。更に、短時間 の、場合により反復される加熱サイクル及び時間を用いることは、望ましくない いかなる凝集も回避する有用な手段であることができる。短時間の節約された加 熱時間は、例えば、マイクロウエーブ又は熱線を用いて達成することができる。 これらの方法は、ポリオレフェイン又はゴムのような、低いガラス転移温度を有 する重合体にも、用いることができる。 顔料前駆体を分解する方法によって生成した配合物は、通常は不溶性である顔 料を、分子的に溶解した状態で含有する材料を与える。それに加えて、本発明に よる配合物は、一般に、重合体と純粋な凝集顔料との配合物中の顔料に予想され る典型的な色、又は場合により重合体マトリックスとともに、ホスト発色団を含 有する配合物に典型的な、混合した色を示さない。配合物の色は、顔料前駆体が 、充分に分解し、分子的に溶解したままであるか否かを検出するのに用いること ができる。 本発明に用いられるホスト化合物の好適な群である、化合物1,2,3,4− テトラフェニルベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11 −オン、及びその誘導体は、紫外領域にある370nm前後に吸収極大値を有する 。しかし、それらの励起波長は、電磁スペクトルの紫外領域の350nm付近から 可視領域の450nmまで広がっている。その結果、この種類の化合物をホストと して用いるホスト/ゲスト型の材料は、紫外と昼光との双方の照射源によってそ れ自体が励起するのを容易に促進するため、非常に多くの用途にわたることがで きる。したがって、これらの材料は、輝く昼光での蛍光を示し、自動車ハロゲン 灯の紫外線放射によっても励起されることができて、昼夜間の双方で強く明るい 色を与えるので、昼夜間の使用のための道路標識及び交通信号のような用途にお ける着色剤として、非常に有用であることができる。その他の用途は、顔料、着 色剤、シンチレーター用材料、太陽エネルギー捕集装置のための材料、発光性エ レクトロルミネセントデバイスのための材料、蛍光画像生成のための材 料及び印刷用インクとしての、それらの用途を包含する。そのうえ、ゲスト化合 物の選択は、総合的な系に必要とされる望ましい発光波長に多大な柔軟性を与え 、波長の変調による色彩調整の可能性と、中心的な系を特定の色の適用に合わせ ることの簡便性とを系に付与することができる。周知のホトレジスト技術によっ て、蛍光画像(高浮彫構造)を生成することも可能である。本発明の配合物は、 塗料、ラッカー又は印刷用インクに用いてもよい。 本発明による配合物(a1)、(a2)及び(b)は、最終用途の目的に応じ て、様々な形態で用いてよい。 本発明による配合物は、粉砕してよいか、又は粒子の形態で生成することがで きる。本発明のもう一つの目的は、粒子、特に微粒子の形態での配合物である。 平均の直径又は粒度は、50nm〜1,000μm、好ましくは0.5〜500 μm、より好ましくは0.5〜200μm、最も好ましくは0.1〜100μm、 特に好ましくは5〜50μmであり得る。粒子は、製造工程に応じて円形、又は 不規則な形状であり、また緻密又は多孔性であり得る。粒子の大きさは、それら の最終用途の要件に相応する。 本発明による配合物は、他の重合体と混合してよい。本発明のもう一つの目的 は、(1)非蛍光性重合体である基材の調合物と、(2)本発明による配合物( a1)、(a2)又は(b)とを含有する配合物である。 成分(2)の量は、例えば、全配合物に対して0.1〜99.9重量%、好ま しくは1.0〜50重量%であってよい。用いられる量は、特に、配合物中の懸 垂ホスト及びゲスト発色団を有する重合体の量、並びに重合体の基材との相溶性 にも依存する。 非蛍光性重合体である基材は、熱可塑性、熱硬化性、及び構造的に架橋された 重合体から選んでよい。本発明の熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂との混合物は、重 合体のアロイ又は調合物である。重合体は、単独重合体、共重合体、ブロック重 合体、グラフト重合体又はランダム重合体であってよい。 重合体は、不透明又は透明であってもよいが、好ましくは透明である。重合体 は、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアミドエステ ル、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリオレフィンのような熱可塑性重合体;ビニル エーテル、ビニルエステル、ビニルアルコール、塩化ビニル、塩化ビニリデン、 アセトニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸及びメタクリル酸のエ ステルやアミド、スチレン、クロロスチレン、メチルスチレン、スチレンスルホ ン酸、及びそれらのエステルやアミド、ビニルカルバゾール、ビニルピリジン、 ビニルピロリドンのような置換オレフィンからの重合体;ポリマレイン酸、及び それに由来するエステルやアミド;ポリエーテル、ポリスルホン、ポリケトン、 ポリフェニルスルフィド及びポリアセタール;セルロース、及びそのエステルや エーテル、デンプン又はデンプン誘導体の群から選んでよい。 熱硬化性樹脂、及び構造的に架橋した樹脂の例は、ポリエポキシド、不飽和ポ リエステル、例えばポリオール及び/又はポリアミンからの、アクリル酸及び/ 又はメタクリル酸エステル及び/又はアミドから光架橋させた樹脂、メラミン/ ホルムアルデヒド樹脂並びにフェノール/ホルムアルデヒド樹脂;架橋していて 、ゴム状の性質のものであってもよい、ブタジエン、イソプレン及び/又はクロ ロプレンからの重合体、並びにオレフィンとの共重合体;並びに例えば公知のゾ ル/ゲル法によって得られるケイ酸塩である。 熱可塑性の配合物は、例えば、重合体の溶液を混合し、溶媒を除去するような 公知の混合法、射出成形及び押出し成形によって得られる。熱硬化性及び構造的 架橋配合物は、本発明の配合物が、好ましくは低分子量で、重合可能な混合物に 溶解する、プレス成形のような公知の方法によって得られる。 もう一つの態様では、本発明の配合物を、熱可塑性、熱硬化性及び構造的架橋 重合体に対する充填剤として用いてもよい。 本発明のもう一つの目的は、(1)重合体基材と、(2)本発明による配合物 (a1)、(a2)もしくは(b)、又はそれらの組合せの、均質に分布した重合体 粒子とを含む配合物である。 該粒子の量は、例えば、全配合物の0.1〜90重量%、好ましくは0.1〜 70重量%、より好ましくは1〜50重量%であってよい。 重合体基材は、上記のものを包含してよい。この配合物は、前駆体配合物の重 合前に粒子を分散させる、上記のような、公知の混合法によって容易に製造する ことができる。 本発明の重合体配合物は、電気的、物理的及び機械的性質、並びに/又は加工 性のような特定の特徴を高めるために、その他の成分、例えば、粒子の均一な分 布を達成するための分散剤、潤滑剤、可塑剤、帯電防止剤、溶媒、成形剤、抗酸 化剤、光安定剤、ガラス球やガラス繊維のような充填剤及び補強充填剤、ケイ酸 塩(例えば雲母、粘土、ケイ灰石)、金属や半導体金属の酸化物、金属炭酸塩、金 属塩、金属や半導体金属、粉末としてのカーボンブラック、又は炭素繊維、ウィ スカー、金属や半導体金属の炭化物、金属や半導体金属の窒化物、染料、顔料そ の他を含有していてもよい。 本発明のもう一つの目的は、(1)本発明による配合物(a1)、(a2)もし くは(b)、あるいは(2)(2−1)本発明による配合物(a1)、(a2)もしく は(b)を含有する重合体基材の、又は(2−2)本発明による配合物(a1)、 (a2)もしくは(b)の、重合体基材中に均質に分布した粒子を、単独で、又 は本発明の配合物とともに含有する形成品である。 もう一つの態様では、本発明による重合体、及び配合物の粒子は、上記の配合 物を用いた、担体材料に対する被覆材として用いてもよい。 本発明のもう一つの目的は、(1)担体材料と、(2)少なくとも1個の表面 に、 (i)本発明の配合物(a1)、(a2)もしくは(b)、 (ii)本発明の配合物(a1)、(a2)もしくは(b)の均質に分布した粒子を その中に含む基材としての重合体、又は (iii)基材としての重合体、及び均質に分布した本発明の配合物(a1)、(a 2)もしくは(b)の、単独でか、又は本発明の配合物(a1)、(a2)もしく は(b)の粒子との混合状態において含む混合物 の被覆とを含む配合物である。 適切な担体材料は、ガラス、セラミックス、無機質、プラスチック、紙、木材 、半導体、金属、金属酸化物及び半導体金属酸化物、並びに金属又は半導体金属 の窒化物もしくは炭化物のような、有機又は無機材料から選んでよい。 被覆の厚さは、所望の用途に依存し、0.1〜1,000μm、好ましくは0 .5〜500μm、特に好ましくは1〜100μmであってよい。 被覆は、好ましくは透明である上塗被覆によって保護してもよい。そのような 被覆は周知であり、一般に光架橋した被覆が、主としてこの目的に用いられ、当 該技術において周知である。好適な被覆は透明である。そのうえ、本発明の配合 物に属する、表面改質された材料を、被覆によって保護してもよい。 被覆された材料は、塗装、流延又はスピンコートのような公知の方法によって 、直接にか、又は重合体配合物の溶液もしくは分散体によって得られる。重合体 を形成する単量体、特に架橋したオレフィン性不飽和単量体を含有する、重合可 能な配合物を用いることも可能である。重合は、熱的に、又は活性放射線によっ て誘導してよい。被覆配合物は、新規であり、本発明のもう一つの目的である。 したがって、本発明のもう一つの目的は、液体の、場合により溶媒を含有する 配合物であって、 (1)本発明の配合物(a1)、(a2)もしくは(b)、及び場合により非蛍光性 重合体、あるいは (2)本発明の配合物(a1)、(a2)もしくは(b)の均一分散粒子を、単独 でか、又は本発明による配合物(a1)、(a2)もしくは(b)との混合物とし て含む重合体基材 を含む配合物である。 これらの配合物は、溶媒、例えば前記のものと、場合により界面活性剤及び分 散剤とを含有してよい。粘度の範囲は、被覆のために望まれる塗工法に依存し、 所望の粘度は、溶媒の量、結合剤としての重合体、及び蛍光性材料の選択によっ て達成することができる。更に所望の粘度を達成するために、増粘剤を追加的に 用いてもよい。やはり、適切な溶媒は、すでに列挙してある。 この配合物の調製は、適切な混合装置を用いて、成分を単に混ぜ合わせること によって達成できる。分散体は、一般的には、粘度に応じて安定である。万一、 粒子が凝集したならば、撹拌によって再分布させてもよい。 被覆材を製造する非常に好都合な実施態様では、重合可能な配合物を用いるこ とができ、ここで、担体材料の少なくとも1個の表面を被覆し、次いで、熱又は 放射線によって重合させる。光重合可能な混合物を用いて、公知のホトレジスト 技術によって、蛍光画像を生成することもできる。 本発明のもう一つの好適な実施態様は、 (1)本発明の配合物(a1)、(a2)もしくは(b)の粒子との混合物中の重 合可能な単量体又はプレポリマー、及び場合によりそれに溶解した本発明の配合 物(a1)、(a2)もしくは(b)と; (2)重合可能な単量体又はプレポリマー、及びそれに溶解した本発明の配合物 (a1)、(a2)又は(b)と; (3a)少なくとも1個の重合可能な基、又は少なくとも2個の官能基を含有す る、本明細書に定義したような重合可能なホスト発色団もしくはそのプレポリマ ー;場合により、ホスト発色団と共重合可能な非蛍光性単量体又はプレポリマー ;及びゲスト発色団、又はそれに溶解した顔料前駆体と; (3b)少なくとも1個の重合可能な基、又は少なくとも2個の官能基を含有す る、重合可能なゲスト発色団もしくはそのプレポリマー;場合により、ゲスト発 色団と共重合可能な非蛍光性単量体又はプレポリマー;及びそれに溶解した、本 明細書に定義したようなホスト発色団と を含む重合可能な配合物である。 該配合物は、前に記載したとおりの本発明の配合物(a1)、(a2)又は(b )を生成するのに用いてよい。好ましくは、該配合物は、被覆又は画像を生成し ようとする際に、溶媒を含有する。前記の実施態様も、好適な実施態様を含めて 、この配合物に該当する。 好適な実施態様では、該配合物は、オレフィン性不飽和基から、好ましくは− CH=CH2及び−C(CH3)=CH2から選ばれる基を有する、熱的に重合さ せるか、又は光重合させることができる重合可能な単量体及び/又はプレポリマ ーに基づいている。 光重合可能な単量体及びプレポリマーは、当該技術に周知であり、例えばヨー ロッパ特許公開第0 654 711号公報に記載されている。好適な光重合可能な単量 体及びプレポリマーは、アクリル酸もしくはメタクリル酸のエステル又はアミド 、並びにアルコール、ポリオール、アミン及びポリアミンを基剤とするものであ る。 光重合可能な配合物は、被覆及び画像を生成するのに特に適する。 本発明のもう一つの好適な実施態様は、(1)担体材料と、(2)該担体の少 なくとも一つの表面上の、重合したホトレジスト材料の高浮彫画像とを含む配合 物 であって、 (2−1)該担体が、均一に分布している本発明の配合物の粒子;又はそれに溶 解し、かつ均質に分布した本発明の配合物(a1)、(a2)もしくは(b);又は その双方; を含有するか、あるいは (2−2)該ホトレジストが、 (c1)少なくとも1個の光重合可能な基、又は少なくとも2個の光反応性の官 能基を有する、本明細書に定義したような光重合可能なホスト発色団もしくはそ のプレポリマー;場合により、ホスト発色団と共重合可能な非蛍光性単量体又は プレポリマー;及びゲスト発色団、又はそれに溶解した顔料前駆体; (c2)少なくとも1個の光重合可能な基、又は少なくとも2個の光反応性の官 能基を有する、重合可能なゲスト発色団もしくはそのプレポリマー;場合により 、ゲスト発色団と共重合可能な非蛍光性単量体又はプレポリマー;及びそれに溶 解した、本明細書に定義した限りでのホスト発色団 から得られる重合体で構成される 配合物に関する。 本発明のもう一つの好適な実施態様は、担体上の蛍光性の高浮彫画像を生成す る方法であって、マスクの下でか、又はレーザー書込みによって、該担体上の上 記の乾燥した被覆した光重合可能な配合物を照射すること、照射した配合物を現 像すること、及び最後に非照射部分を除去することを包含する方法に関する。 非照射部分の除去は、好ましくは、溶媒による処理によって実施する。 本発明のもう一つの好適な実施態様は、本発明による蛍光性配合物(a1)、( a2)又は(b)の、電気的にか、又はUVもしくは可視光照射によるか、ある いはその双方による励起を必要とする、蛍光放射線を発生させる方法に関する。 本発明のもう一つの好適な実施態様は、本発明による配合物(a1)、(a2) 及び(b)の蛍光性材料としての用途に関する。 前記のすべての材料は、これまでの所見によれば、非常に蛍光性に富む材料で あって、光学的及び電子光学的デバイスに広範囲に用いることができる。 得られた配合物は、従来の技術の対応する配合物と比較するならば、下記の利 点を示す: (i)発光波長が電磁スペクトルの可視領域にある、強い固相蛍光を与える、 (ii)高率のホスト及びゲスト分子を重合体の一部として組み込むことができる 一方で、固相蛍光の特性を保持する(すなわち無視しうる濃度の消光)、 (iii)UVと可視領域との双方の波長を用いて、配合物を励起することができ る。 (iv)非常に優れた光安定性を達成することができる。 (v)ゲスト分子の選択を通じて、広範囲の発光波長を達成することができる( 色の調整)。 (vi)高い熱安定性を達成することができる。 (vii)可溶性及び不溶性の蛍光配合物を生成することができる。 (viii)蛍光性ホスト及びゲスト分子の移行が、基本的に排除される。 (ix)材料の容易な製造、すなわち、ただ1回のポット反応が可能である。 ここで、実施例を用いて、本発明を説明する。 (A)ホスト発色団及び/又はホスト単量体/重合体中間体の製造 例A1:1,2,3,4−テトラフェニル−7−カルボン酸ベンゾ[4,5]イ ミダゾ[2,1−a]イソインドール−11−オン(A1、対応する8−異性体 を含む) 冷却器、軽い窒素パージ及び磁気撹拌器を備えた反応容器に、無水テトラフェ ニルフタル酸10g(0.022モル)及び3,4−ジアミノ安息香酸3.35 g(0.022モル)を、酢酸100mlとともに加えた。灰色の反応混合物を、 還流温度まで加熱した。数時間後、反応系は、濃黄色に着色しはじめた。次いで 、反応混合物を還流温度(105℃)よりやや下で、更に72時間放置した。 明黄色の沈殿を濾取し、水及びメタノールで洗浄した。次いで、黄色の生成物 を、吸水器の下に放置して乾燥してから、真空オーブン内で一夜乾燥した(60 ℃)。得られた収率は、81%であった。 例A2:1,2,3,4−テトラフェニルベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1− a]イソインドール−11−オン−7−カルボン酸クロリド(A2、対応する 8−異性体を含む) 冷却器、軽い窒素パージ及び磁気撹拌器を備えた反応容器に、5g(0.00 88モル)の化合物A1及び乾燥ベンゼン30mlを加えた。室温に保ちつつ、1 モル過剰量の塩化チオニルを反応混合物に加え、次いで、30分間撹拌し続けた 。次いで、黄色の懸濁液である反応混合物を、還流温度に約2時間加熱して、透 明な金色に着色した溶液を得た。窒素気流を用いて、溶媒と過剰な塩化チオニル を除去して、黄色の酸クロリド誘導体を得た。収率は94%であった。 (B)重合可能なホスト誘導体の製造 例B1:1,2,3,4−テトラフェニルベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1− a]イソインドール−11−オン−7−カルボキシエチル=メタクリラート(B 1、対応する8−異性体を含む) 乾燥ピリジン30mlに溶解した4gのA2を、室温の乾燥ピリジン10ml中に ヒドロキシエチルメタクリラート5g(大過剰量)を含有する、撹拌中の溶液に 、約30分間にわたって徐々に加えた。反応混合物を室温で更に2時間、撹拌し つつ放置した。 次いで、反応を完了した混合物を、氷100gと1MのHClを収容したビー カーに、撹拌しつつ徐々に加えた。黄色の沈殿が得られ、これを沈降させてから 減圧吸引によって濾過(G3ガラス濾過器)して、粗生成物を得た。粗沈殿を、 クロロホルムから大過剰量のヘキサンへの再沈殿によって更に精製して、残留し ているヒドロキシエチルメタクリラートを除去した(収率86%)。 (C)官能化したゲスト化合物の製造 例C1:ローダミンBであるカルボキシエチルメタクリラート誘導体(C1) 冷却器、軽い窒素パージ及び磁気撹拌器を備えた反応容器中で、ローダミンB 3.5g(0.0073モル)を無水ジクロロメタン(Aldrich特級)約30ml に加えた。室温に保ちつつ、N,N’−カルボニルジイミダゾール1.54g( 0.0095モル、1.3倍の過剰量)を、激しく撹拌しているローダミン溶液 に、約10分間にわたって加えた。この反応系を、室温で更に4時間撹拌しつづ けて、所望の酸イミダゾールを得た。 次いで、3倍当量のメタクリル酸2−ヒドロキシエチル(2.8g、0.02 2モル)を反応混合物に加え、室温で更に7時間撹拌し続けた。溶媒を粗反応混 合物から除去し、生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製した。CHC l3/MeOH=90:10を溶離液として用いた。 例C2:多官能性ジケトピロロピロール化合物の製造 下記のC2に類似するこの製造は、ヨーロッパ公開特許第337 951号公報に記 載されている方法か、又は好ましくはヨーロッパ公開特許第787 731号公報の実 施例12に記載されている方法によって達成することができた。 (D)蛍光性重合体の製造 例D1:ホスト発色団含有単量体のラジカル重合によるホスト発色団含有重合体 の製造 清浄な50ml反応フラスコに、2.04gのホスト単量体B1、メタクリル酸 メチル1.7g、再結晶したAIBN0.0172g及びクロロホルム12mlを 加えた。N2ガスを約30分間通すことによって、反応混合物から酸素を除去し た。反応混合物を、60℃に温度制御した水浴に入れ、反応液の粘度が明らかに 上昇したとき(8時間)、反応を終結させた。重合体を、クロロホルムとメタノー ル(又はヘキサン)を、それぞれ溶媒と非溶媒の組合せとして用いた一連の再沈 殿によって単離した。収率53%、分子量2.5×105。 例D2:ゲスト発色団含有単量体のラジカル重合によるゲスト発色団含有重合体 の製造 0.06gのゲスト単量体Cl、メタクリル酸メチル9.14g及びメタクリ ル酸ヒドロキシエチル0.8gを含有する単量体原料の反応混合物を、再結晶さ せた2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.04g、及び重合 溶媒としてクロロホルム30mlとともに、清浄な反応フラスコに加えた。60℃ で10時間後に、分子量が〜2.6x105の共重合体を得た。収率47%。 下記では、すべての蛍光性重合体のサンプルのホトルミネセンス及び励起スペ クトルを、日立F−4500蛍光分光光度計を標準反射率モードで用い、透明な 石英の窓を有する商業的固体サンプル採集器を用いて、記録した。重合体のサン プルをスライドグラスに乗せ、測定の前に溶媒を除去した。走査速度は、240 nm/minであった。 例E1:ホスト/ゲスト重合体アロイの製造 例D1のホスト重合体とD2のゲスト重合体を、共通溶媒(クロロホルム)に 、溶媒に対する固体の比が5w/v%となるように溶解した。ホスト重合体のゲス ト重合体に対する重量比は、50:50であった。完全に混合した後、バーコー ターを用いて溶液を伸展して、約2μm前後の均一な重合体薄膜を形成した。 ホスト/ゲスト系と、その個々の成分との吸収及び蛍光特性を、下記の表1に 作表する。(PI;最大ピーク強度、AbsMax;吸収最大値、ExMax;実験による励起最大値、E mMax;実験による発光最大値) 例C2:共有結合で付着したホスト分子を有する重合体中の小分子量ゲストの分 子的分散体の調製 例D1のホスト重合体を、共通溶媒(CH2Cl2/CH3OH=95:5)中 でローダミン19過塩素酸塩(レーザー等級)と、固体の溶媒に対する比が5w/ v%になるように混合した。ホスト重合体のゲスト分子に対する重量比は、 99.8:0.2であった。完全に混合した後、バーコーターを用いて溶液を伸 展して、溶媒の除去後に、厚さが約2μm前後の重合体薄膜を形成した。 ホスト/ゲスト系と、その個々の成分との吸収及び蛍光特性を、下記の表2に 作表する。 #マトリックスは、非蛍光重合体のポリメチルメタクリラート(PMMA)で ある] (PI;最大ピーク強度、AbsMax;吸収最大値、ExMax;実験による励起最大値、E mMax;実験による発光最大値) 例E3:共有結合で結合したゲスト分子を有する重合体中の小分子量ホストの分 子的溶解 例D2のゲスト重合体を、ホスト分子と混合した。ホスト分子は、例A1によ って製造したが、用いたジアミンは、4−t−ブチル−1,2−ジアミノベンゼ ンであった(すなわち1,2,3,4−テトラフェニル−7(又は8)(2’− メチル−2−プロピル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドー ル−11−オン)。ゲスト重合体を、固体対溶媒の比率が5w/v%となるように、 共通溶媒(CH2Cl2/CH3OH=95:5)に溶解することによって、ホス ト分子と混合した。ゲスト重合体のホスト分子に対する重量比は、50:50で あった。完全に混合した後、バーコーターを用いて溶液を伸展して、厚さが2μ m前後の均一な重合体薄膜を形成した。 ホスト/ゲスト系と、その個々の成分との吸収及び蛍光特性を、下記の表3に 作表する。 #50:50重量%の重合体薄膜[1,2,3,4−テトラフェニル−7(又は 8)(2’−メチル−2−プロピル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イ ソインドール−11−オン/PMMA]) (PI;最大ピーク強度、AbsMax;吸収最大値、ExMax;実験による励起最大値、E mMax;実験による発光最大値) 例E4:共有結合で結合したホスト分子を有する重合体中の小型潜在性ゲスト分 子の分子的溶液 例D1のホスト重合体を、潜在性ゲスト分子と混合した。ホスト重合体0.1 g、及び顔料前駆体N,N’−ビス−t−ブトキシカルボニル−1,4−ジケト −3,6−ジフェニルピロロ−[−3.4−c]ピロール(「Boc−DPP」、 ヨーロッパ特許第654 711号公報に記載されている方法と同様にして製造)0. 0001gの混合物を、両成分を重量対体積比が5w/v%となるようにクロロホ ルムに溶解することによって調製した。溶液の一部をスライドグラスに乗せ、バ ーコーターを用いて溶液を伸展して、厚さが約2μmの薄膜を形成した。次いで 、この薄膜を加熱板上で120℃に1分間加熱すると、可溶化するt−Boc基 が、加熱により除去されて、不溶性顔料1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピ ロロ[−3.4−c]ピロールの分子溶液が生成した。蛍光発光の変化によって 、エネルギー移動を分光光度測定によって観察した。 加熱前後のホストゲスト系の吸収及び蛍光特性を、下記の表4に詳述する。 #ホスト及びゲストについての重量百分率の得失は、潜在性ゲスト分子のt− Boc基の喪失から生じる) (PI;最大ピーク強度、AbsMax;吸収最大値、EmMax;実験による発光最大値)
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年1月15日(1999.1.15) 【補正内容】 請求の範囲 1.ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11−オン類よ りなる群から選ばれる少なくとも1種のホスト発色団と、少なくとも1種のゲス ト発色団と、所望であれば重合体Cとを含み、ホスト発色団の発光スペクトルが ゲスト発色団の吸収スペクトルと重なる固体配合物であって、 (a1)ホスト発色団は、重合体骨格A(「ホスト重合体」)に共有結合し、及び /又は (a2)ゲスト発色団は、重合体骨格B(「ゲスト重合体」)に共有結合していて 、かつホスト発色団とゲスト発色団との間の重量比が、好ましくは50:50〜 9999:1である固体配合物。 2.(a1)ホスト発色団によって形成されるマトリックス中に、ゲスト発色団 が、均質に分布し、好ましくは溶解し、かつ均質に分布しているか;又は (a2)ゲスト重合体によって形成されるマトリックス中に、ホスト発色団が、 均質に分布し、好ましくは溶解し、かつ均質に分布しているか;あるいは、 (b)ホスト重合体及びゲスト重合体が、好ましくは均質に混合されている、請 求項1記載の固体配合物。 3.ホスト重合体及びゲスト発色団、又はゲスト重合体及びホスト発色団、ある いはホスト重合体及びゲスト重合体を、好ましくは溶媒の存在下で混合し、混合 した後に溶媒を除去することを特徴とする、請求項1記載の固体配合物の製造法 。 4.ホスト発色団の単量体もしくはそのプレポリマーを、溶解したゲスト発色団 の存在下で、又はゲスト発色団の単量体もしくはそのプレポリマーを、溶解した ホスト発色団の存在下で、場合によっては非蛍光性単量体とともに重合させるこ とを特徴とする、請求項1又は2記載の固体配合物の製造法。 5.(1)担体材料、並びに(2)少なくとも1個の表面に、 (i)請求項1記載の配合物、 (ii)請求項1記載の固体配合物の均質な分布中に基材としての重合体を、単独 でか、もしくは平均粒径50nm〜1,000μmを有する請求項1記載の固体配 合物の粒子とを混合状態において含む混合物、又はその両方、あるいは (iii)(c1)少なくとも1個の光重合可能な基、又は少なくとも2個の光反応 性の官能基を有する、光重合可能なホスト発色団もしくはそのプレポリマー;場 合により、ホスト発色団と共重合可能な非蛍光性単量体又はプレポリマー;及び 本明細書に定義したようなゲスト発色団、又はそれに溶解した顔料前駆体; (c2)少なくとも1個の光重合可能な基、又は少なくとも2個の光反応性の官 能基を有する、重合可能なゲスト発色団もしくはそのプレポリマー;場合により 、ゲスト発色団と共重合可能な非蛍光性単量体又はプレポリマー;及びそれに溶 解したホスト発色団、ここで、該ホスト発色団は、ベンゾ[4,5]イミダゾ[ 2,1−a]イソインドール11類よりなる群より選ばれ、かつホスト発色団の 発光スペクトルは、ゲスト発色団の吸光スペクトルと重なる から得られる重合体 を含む配合物。 6.(ii)及び(iii)の重合体が、重合性ホトレジスト材料の高浮彫画像であ る、請求項5記載の配合物。 7.請求項1、2、5及び6のいずれか1項記載の配合物の、蛍光性材料として の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 97810051.9 (32)優先日 平成9年2月3日(1997.2.3) (33)優先権主張国 ヨーロッパ特許庁(EP) (31)優先権主張番号 97810054.3 (32)優先日 平成9年2月4日(1997.2.4) (33)優先権主張国 ヨーロッパ特許庁(EP) (31)優先権主張番号 97810055.0 (32)優先日 平成9年2月4日(1997.2.4) (33)優先権主張国 ヨーロッパ特許庁(EP) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 出野 貴 兵庫県西宮市名塩南台1―7―3 (72)発明者 イクバル,アブール スイス国 ツェーハー―1732 アルコンス ィル ラ ドゥイ 202 (72)発明者 エルディン,サムエル オサム スイス国 ツェーハー―1784 クウルエピ ン ラ グランド ファン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11−オン類よ りなる群から選ばれる少なくとも1種のホスト発色団と、有効量の少なくとも1 種のゲスト発色団と、所望であれば重合体Cとを含み、ホスト発色団の発光スペ クトルがゲスト発色団の吸収スペクトルと重なる固体配合物であって、 (a1)ホスト発色団は、重合体骨格A(「ホスト重合体」)に共有結合し、及び /又は (a2)ゲスト発色団は、重合体骨格B(「ゲスト重合体」)に共有結合している 固体配合物。 2.(a1)ホスト発色団によって形成されるマトリックス中に、ゲスト発色団 が、均質に分布し、好ましくは溶解し、かつ均質に分布しているか;又は (a2)ゲスト重合体によって形成されるマトリックス中に、ホスト発色団が、 均質に分布し、好ましくは溶解し、かつ均質に分布しているか;あるいは、 (b)ホスト重合体及びゲスト重合体が、好ましくは均質に混合されている、請 求項1記載の固体配合物。 3.ホスト重合体及びゲスト発色団、又はゲスト重合体及びホスト発色団、ある いはホスト重合体及びゲスト重合体を、好ましくは溶媒の存在下で混合し、混合 した後に溶媒を除去することを特徴とする、請求項1記載の固体配合物の製造法 。 4.ホスト発色団の単量体もしくはそのプレポリマーを、溶解したゲスト発色団 の存在下で、又はゲスト発色団の単量体もしくはそのプレポリマーを、溶解した ホスト発色団の存在下で、場合によっては非蛍光性単量体とともに重合させるこ とを特徴とする、請求項1又は2記載の固体配合物の製造法。 5.粒子の形態における、請求項1又は2記載の配合物。 6.(1)担体材料、並びに(2)少なくとも1個の表面に、 (i)請求項1記載の配合物、 (ii)請求項5記載の均質に分布した粒子をその中に含む基材としての重合体、 又は (iii)請求項1記載の配合物の均質な分布中に基材としての重合体を、単独で か、もしくは請求項5記載の粒子とを混合状態において含む混合物 を含む配合物。 7.(1)請求項5記載の粒子との混合物中の重合可能な単量体もしくはプレポ リマー、及び場合によりそれに溶解した請求項1記載の配合物と; (2)重合可能な単量体もしくはプレポリマー、及びそれに溶解した請求項1記 載の配合物と; (3a)少なくとも1個の重合可能な基、又は少なくとも2個の官能基を有する 重合可能なホスト発色団もしくはそのプレポリマー;場合により、ホスト発色団 と共重合可能な非蛍光性単量体もしくはプレポリマー;及びゲスト発色団、又は それに溶解した顔料前駆体と; (3b)少なくとも1個の重合可能な基、又は少なくとも2個の官能基を有する 、重合可能なゲスト発色団もしくはそのプレポリマー;場合により、ゲスト発色 団と共重合可能な非蛍光性単量体又はプレポリマー;及びそれに溶解した、本明 細書に定義したようなホスト発色団と を含む重合可能な配合物。 8.(1)担体材料と、(2)該担体の少なくとも一つの表面上の、重合したホ トレジスト材料の高浮彫画像とを含む配合物であって、 (2−1)該担体が、均一な分布をなす本発明の配合物の粒子;又はそれに溶解 し、かつ均質に分布した請求項1記載の配合物;又はその双方; を含有するか、あるいは (2−2)該ホトレジストが、 (c1)少なくとも1個の光重合可能な基、又は少なくとも2個の光反応性の官 能基を有する、光重合可能なホスト発色団もしくはそのプレポリマー;場合によ り、ホスト発色団と共重合可能な非蛍光性単量体又はプレポリマー;及び本明細 書に定義したようなゲスト発色団、又はそれに溶解した顔料前駆体; (c2)少なくとも1個の光重合可能な基、又は少なくとも2個の光反応性の官 能基を有する、重合可能なゲスト発色団もしくはそのプレポリマー;場合により 、ゲスト発色団と共重合可能な非蛍光性単量体又はプレポリマー;及びそれに溶 解した、本明細書に定義したようなホスト発色団 から得られる重合体で構成される 配合物。 9.請求項1、2、及び5〜8のいずれか1項記載の配合物の、蛍光性材料とし ての使用。
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