JP2001509830A - 蛍光組成物の製造方法、蛍光組成物及びその用途 - Google Patents

蛍光組成物の製造方法、蛍光組成物及びその用途

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Abstract

(57)【要約】 固体蛍光組成物の製造法であって、(1)ホスト発色団と有効量の顔料前駆体を溶媒中で混合し、次いでインサイチューで顔料前駆体からゲスト発色団として顔料を生成し、そして次にホスト及びゲスト発色団の混合物を単離することにより、固溶体を形成するか、又は(2)マトリックスとしてのポリマーもしくはポリマー前駆体と顔料前駆体を溶媒中で、必要であればホスト成分である発色団の存在下で混合し、次いでインサイチューで顔料前駆体から顔料(ホスト成分が存在するならば、ゲスト成分である)を生成し、そして次にポリマーと顔料、及び(もし存在するならば)ホスト成分の混合物を単離することにより、固溶体を形成すること(ここで、ホスト成分が存在するすべての場合において、顔料(ゲスト発色団)の吸収スペクトルは、ホスト発色団の蛍光発光スペクトルと部分的に一致する)を特徴とする製造法。

Description

【発明の詳細な説明】 蛍光組成物の製造方法、蛍光組成物及びその用途 本発明は、 (1)ホスト発色団と有効量の顔料前駆体を溶媒中で混合し、次いでインサイチ ューで顔料前駆体からゲスト発色団として顔料を生成し、そして次にホスト及び ゲスト発色団の混合物を単離することにより、固溶体を形成するか、又は (2)マトリックスとしてのポリマーもしくはポリマー前駆体と顔料前駆体を溶 媒中で、必要であればホスト成分である発色団の存在下で混合し、次いでインサ イチューで顔料前駆体から顔料(ホスト成分が存在するならば、ゲスト成分であ る)を生成し、そして次にポリマーと顔料、及び(もし存在するならば)ホスト 成分の混合物を単離することにより、固溶体を形成すること(ここで、ホスト成 分が存在するすべての場合において、顔料(ゲスト発色団)の吸収スペクトルは 、ホスト発色団の蛍光発光スペクトルと部分的に一致する)、 を特徴とする、固体蛍光組成物の製造法に関する。 更に本発明は、ポリマーマトリックス又はポリマー前駆体、及び/又はホスト 発色団、及び顔料前駆体又は顔料を含むことを特徴とする組成物(ここで、ホス ト成分が存在するすべての場合において、顔料前駆体から得られる顔料(ゲスト 発色団として)の吸収スペクトルは、ホスト発色団の蛍光発光スペクトルと部分 的に一致する)、粉末の製造法、粉末、固体支持体上の層の製造法並びに上述の 組成物及び粉末の蛍光物質としての用途に関する。 蛍光の強化、及びホストからゲストへのエネルギー転移による発光蛍光のスト ークスシフトを引き起こすための、ホスト発色団と、ホストマトリックスに溶解 されたゲスト発色団からなる組合せは、多くの技術応用において非常に望まれる 物質である。 ホスト及びゲスト発色団の、部分的に一致する(又はオーバーラップする)発 光及び励起波長を有する発色団間のエネルギー転移の可能性が知られている。例 えば、H.Portらは、Z.Naturforsch.,36a,697-704(1981)に、100K未満の 温度でUV領域で蛍光が強化された、ジベンゾフラン(又はベンゾインダン)を ドープしたフルオレンの混晶を記載している。低温蛍光は実用上の価値がなく、 科学的に重要なだけであるが。 C.W.Tangらは、J.Appl.Phys.,65,3610-3616(1989)に、8−ヒドロキシキ ノリンアルミニウムからなる発光層を含む多層エレクトロルミネセンス装置(こ こに、蛍光分子(例えば、クマリン)をドープしたゾーンが埋め込まれている) を開示している。この装置は、エレクトロルミネセンスの改良、及び励起波長と 発光波長の間の大きなギャップを示す。ストークスシフトは、使用されるドーパ ントに依存している。本装置の製造は、複雑であり、かつ工業生産には適してい ない。 J.M.Langらは、J.Phys.Chem.97,5058-5064(1993)に、ホストとしてクマ リン及びゲストとしてローダミンの組合せ(それによって、両方の成分がポリア クリル酸に溶解しているが、高圧下でのみ蛍光の強化が起こりうる)を記載して いる。 WO 93/23492には、可溶性かつ蛍光性のホスト及びゲスト染料(ポリマー性微 粒子に吸収又は結合されている)からなる、ストークスシフトが強化された蛍光 性微粒子が開示されている。この物質は、DNA又はRNAのような核酸の光学 的検出のために使用される。都合の悪いことに、これらの微粒子の固態蛍光は不 充分である。 US 5,227,252は、一方の面が、ホストとして8−ヒドロキシキノリンアルミニ ウム及びゲストとしてキナクリドンの誘導体の層でコーティングされている、支 持物質を含むことを特徴とする蛍光組成物を開示している。同様にJP-A-05 320 633は、一方の面が、ホストとして8−ヒドロキシキノリンアルミニウム及びゲ ストとしてジケトピロロピロールの層でコーティングされている、支持物質を含 むことを特徴とする蛍光組成物を開示している。ゲスト構造は本質的に不溶性物 質であるが、これらは実際には主としてサイズの小さなクラスターとして溶解し ており、そしてこれは適用される同時昇華製造プロセスの結果である。この物質 は、ストークスシフト蛍光が強化されており、例えばエレクトロルミネセント装 置における発光物質として使用される。使用される発色団の昇華温度は全く異な る。異なる容器に入れられた両方の成分の同時昇華であるこれらの製造方法には 、支持体上の層を均質にするための温度などの異なる昇華条件の正確な制御 のための技術装備の大きな支出を必要とする。本プロセスは大規模な工業的製造 には適していない。またこのプロセスは、非常に望ましい物質である、粉末の生 産にも適していない。 EP-A-0 456 609には、選択された溶媒の存在下での1,2,3,4−テトラク ロロ−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11−オン及 びその誘導体の製造法が開示されている。これらは、固態蛍光を示し、かつ屋外 耐久性が改善されている顔料である。またここでは、95% 1,2,3,4− テトラクロロ−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11 −オンと5%のインダントロンブルー(Indanthrone Blue)との組合せにより緑 色の蛍光性顔料が生成することも言及されている。このようなシステムは顔料複 合物質であり、ここで生成する新しい色は、単に2つの成分色の合計である。こ の色は、混合物の成分間の密接な相互作用を必要とする、複雑で分子レベルのエ ネルギー転移プロセスの出現によって生み出されるものではない。 EP 0 654 711 Aは、可溶性顔料前駆体を使用し、これを次に化学的、熱的、光 分解的又は放射的手段の使用により変換して、それの不溶性のナノサイズの安定 な顔料を生成することによる、構造化された色イメージを調製するための手段を 開示している。この組成物は、ポリマーマトリックス全体に均質に分散する凝集 顔料粒子の生成に特異的である。このため組成物は、顔料の色を示し、かつ蛍光 性ではない。 よってここで本発明の目的は、上述の不利を示さない蛍光組成物を提供するこ とであり、好ましくはそれによって、 − ホスト発色団のマトリックス又はポリマーマトリックス中の、本質的に不 溶性の顔料の非常に均一な分布が達成され; − 不溶性顔料が、好ましくは分子状態で、溶解され、かつそのため好ましく は均質に、ホスト発色団のマトリックス中に分布している固溶体が得られ; − 蛍光物質が、マトリックスとしてのポリマーから生成し、かつ溶解した顔 料を含有しており; − ルミネセンスが強化された蛍光物質が、ポリマーマトリックス中であって もホスト発色団と、ホストから顔料へのエネルギー移転の同時使用により得ら れ; − 製造プロセスが、既知のプロセス、特に既知の同時昇華法に比較してはる かに費用がかからず; − 時間空間収率が改善され; − 経済的な工業的規模の生産が達成され; − ホスト発色団マトリックスと顔料を含むことを特徴とする蛍光粒子の容易 な調製法さえ達成され; − ホスト発色団マトリックスと顔料の蛍光層が、粉末形態のホスト発色団/ 顔料混合物から直接得られ; − ホスト発色団マトリックスと顔料の蛍光層が、粉末形態のホスト発色団/ 顔料前駆体混合物から直接得られる、組成物が提供されるはずである。 更には、本発明の強化係数は好ましくはすべて正であり、かつ少なくとも1. 3、好ましくは少なくとも2、そして更に好ましくは少なくとも5であろう。本 明細書に使用される「強化係数」という用語は、蛍光ゲスト残基を含有しない同 一のポリマーに比較した、ホスト及びゲスト蛍光残基からなる固態組成物のピー ク高さの発光強度に関して、上昇又は低下した係数として定義される。励起放射 線波長が同一である限り、比較は現実的であると考えられる。しかし当然ながら 、ホスト/ゲスト物質の発光波長は、ゲスト成分を含まない同一の物質に比較し て長波長(低エネルギー)で発生する。 したがって、 (1)ホスト発色団と有効量の顔料前駆体を溶媒中で混合し、次いでインサイチ ューで顔料前駆体からゲスト発色団として顔料を生成し、そして次にホスト及び ゲスト発色団の混合物を単離することにより、固溶体を形成するか、又は (2)マトリックスとしてのポリマーもしくはポリマー前駆体と顔料前駆体を溶 媒中で、必要であればホスト成分である発色団の存在下で混合し、次いでインサ イチューで顔料前駆体から顔料(ホスト成分が存在するならば、ゲスト成分であ る)を生成し、そして次にポリマーと顔料、及び(もし存在するならば)ホスト 成分の混合物を単離することにより、固溶体を形成すること(ここで、ホスト成 分が存在するすべての場合において、顔料(ゲスト発色団)の吸収スペクトル は、ホスト発色団の蛍光発光スペクトルと部分的に一致する(オーバーラップす る))、 を特徴とする、固体蛍光組成物の製造法が見い出された。 加えて、ポリマーマトリックス又はポリマー前駆体、及び/又はホスト発色団 、及び顔料前駆体又は顔料を含むことを特徴とする組成物(ここで、ホスト成分 が存在するすべての場合において、顔料前駆体から得られる顔料(ゲスト発色団 として)の吸収スペクトルは、ホスト発色団の蛍光発光スペクトルと部分的に一 致する)、粉末の製造法、粉末、固体支持体上の層の製造法並びに上述の組成物 及び粉末の蛍光物質としての用途も見い出された。 ここで本発明の第1の実施態様は、 (1)ホスト発色団と有効量の顔料前駆体を溶媒中で混合し、次いでインサイチ ューで顔料前駆体からゲスト発色団として顔料を生成し、そして次にホスト及び ゲスト発色団の混合物を単離することにより、固溶体を形成するか、又は (2)マトリックスとしてのポリマーもしくはポリマー前駆体と顔料前駆体を溶 媒中で、必要であればホスト成分である発色団の存在下で混合し、次いでインサ イチューで顔料前駆体から顔料(ホスト成分が存在するならば、ゲスト成分であ る)を生成し、そして次にポリマーと顔料、及び(もし存在するならば)ホスト 成分の混合物を単離することにより、固溶体を形成すること(ここで、ホスト成 分が存在するすべての場合において、顔料(ゲスト発色団)の吸収スペクトルは 、ホスト発色団の蛍光発光スペクトルと部分的に一致する)、 を特徴とする、固体蛍光組成物の製造法である。 本発明に関連して、ゲスト発色団の吸収スペクトルとホスト発色団の蛍光発光 スペクトルとの部分一致の意味は、本分野の当業者には明白である。しかし、第 三者への理解を助けるため、部分一致は、下記の積分: 規化されており、そしてここでνは、波数であり、fFは、量子で測定されるホ ストの蛍光スペクトルであり、そしてfAは、ゲストのモル吸光係数のスペクト ル分布である]により定義される「スペクトルの部分一致(オーバーラップ)」を 意味する。光ルミネセンスの強化を実現するためのスペクトルの部分一致は、通 常10を超え、好ましくは100を超え、更に好ましくは500を超える。「部 分一致」量は最大がない(即ち、大きいほど良い)ため、上限には意味がない。 上記プロセスの好ましい実施態様において、顔料のインサイチュー生成は、脱 遊離顔料の移行を回避する条件下で行われる。通常これは、250℃未満、好ま しくは10〜250℃の範囲の反応温度を選択することにより行うことができる 。 上記プロセスの別の好ましい実施態様において、インサイチューで生成した顔 料は、ホスト発色団と顔料の混合物又はポリマーマトリックス内で均質に分布す る。 本発明に関連して、「均質に」という用語は、インサイチューで生成した顔料 の分子が、混合物又はポリマーマトリックス全体に均等に又は一様に分布又は分 散していること、そして好ましくは理想的な場合には本質的に相互に等距離であ ることを意味する。今日の観察によると、分布が均等又は一様であるほど、蛍光 特性が良好である。更には、通常は凝集の機会が低下するため、均質又は均等な 分布が好ましい。 本発明の別の好ましい実施態様は、(1)ホスト発色団、及びここに分布して おり、好ましくはここに溶解し、かつ均質に分布している顔料(ここで、顔料の 量は、好ましくは組成物全体の多くとも10重量パーセントである)又は(2) ポリマーマトリックスもしくはポリマー前駆体、及びここに分布しており、好ま しくはここに溶解し、かつ均質に分布している、単独もしくはホスト発色団と一 緒になった顔料(ここで、顔料の量は、組成物全体の多くとも10重量パーセン トである)を含むこと(ここで、ホスト成分が存在するすべての場合において、 顔料の吸収スペクトルは、ホスト発色団の蛍光発光スペクトルと部分的に一致す る)を特徴とする、固体蛍光組成物の製造法(ここで、(1)及び(2)両方の 製造には、顔料前駆体を使用し、そして本組成物を形成するために、成分は溶媒 に溶解し、場合により重合し、そして次に単離することにより固溶体を形成し、 次いで、脱遊離顔料の移行を回避する加熱条件下で、顔料前駆体を分解すること でインサイチューで該顔料前駆体から顔料を生成する)に関する。 本発明の下で、ホスト発色団の溶解性とは、少なくとも10mg、更に好ましく は少なくとも50mgそして最も好ましくは少なくとも100mgのホスト発色団が 、1リットルのジメチルホルムアミドのような溶媒に20℃で可溶性であること を意味する。溶解度が高温では大きくなり、選択溶媒に依存することは自明であ る。 本発明の下で、顔料前駆体の溶解性とは、少なくとも200mg、更に好ましく は少なくとも300mgそして最も好ましくは少なくとも500mgの顔料前駆体が 、1リットルのジメチルホルムアミドのような溶媒に20℃で可溶性であること を意味する。溶解度が高温では大きくなり、選択溶媒に依存することは自明であ る。 本発明の下で、顔料の不溶性とは、500mg未満、好ましくは300mg未満、 更に好ましくは200mg未満、最も好ましくは100mg未満、特に好ましくは5 0mg未満、そして特に好ましくは10mg未満の顔料が、1リットルのジメチルホ ルムアミドのような溶媒に20℃で可溶性であることを意味する。溶解度が高温 では大きくなり、選択溶媒に依存することは自明である。 顔料のその前駆体からの脱遊離(deliberation)により、低分子物質、通常ガ スの消失が存在する本発明の下では、前駆体の実際の量は、顔料自体について定 めた限度10重量パーセントを上回ってもよい。 本発明に関連して、「溶解した」という用語は、分子が、所定の環境又はマト リックスにおいて、好ましくは同種の分子間のいかなる相互作用からも解放され ている(即ち、完全にマトリックス分子に囲まれている)ように、遊離し孤立し た実体として存在することを意味する。通常マトリックスは、液体有機溶媒又は ポリマーもしくは別の蛍光物質(ホスト)(これは異なる化学的構造を有する) のような固体物質であってよい。溶解状態の分子の濃度の限界は、一般に分子と マトリックス媒体の間の結合性、及び/又は問題のゲスト分子間に存在する固有 の凝集力に強く依存する。これに対応して、好ましい濃度の普遍的な範囲を定義 することは不可能であり、したがって、通常は個別に(例えばいくつかの単純な 実験により)処理する必要がある。 (ホスト+顔料):ポリマーマトリックスの重量比は、実際の応用に依存する ため、90:10〜1:999という広い範囲以外に明確な好ましい比は存在し ない。色の濃さと蛍光の両方を必要とするある種の応用では、(ホスト+顔料) 対ポリマーマトリックスの好ましい比は、20:80〜90:10、好ましくは 50:50〜90:10そして更に好ましくは80:20〜90:10である。 蛍光を必要とするが色の濃さは必要としない状況では、(ホスト+顔料)対ポリ マーマトリックスの好ましい比は、20:80〜1:999、更に好ましくは1 0:90〜1:999そして更に好ましくは5:95〜1:999である。 ホスト対顔料の比は、例えば、10000:1〜10:1である。好ましい範 囲は、5000:1〜10:1、更に好ましくは1000:1〜20:1である 。 本発明に関連して、単離とは、溶媒の蒸発、溶液からの沈殿(例えば、激しく 撹拌しながらの非溶剤の添加による)、凍結乾燥、又は好ましくは激しく撹拌し ながらの、重合可能なモノマーもしくはオリゴマーの重合による沈殿を意味する 。 適切な不活性溶媒は、例えば、プロトン性極性及び非プロトン性溶媒であり、 これらは、単独又は少なくとも2つの溶媒の混合物で使用することができる。例 としては、水、アルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー ル)、エチレングリコールモノメチル−又は−モノエチルエーテル、エーテル(ジ ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチ ルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエ チルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル)、ハロゲン化炭化水 素(塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリ クロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン)、カルボン酸エステル及 びラクトン(酢酸エチルエステル、プロピオン酸メチルエステル、安息香酸エチ ルエステル、酢酸2−メトキシエチル、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクト ン、ピバロラクトン)、カルボン酸アミド及びラクタム;N,N−ジメチルホル ムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、テ トラメチル尿素、ヘキサメチルリン酸トリアミド、γ−ブチロラクタム、ε−カ プロラクタム、N−メチルピロリドン、N−アセチルピロリドン、N−メチルカ プロラクタム;スルホキシド(ジメチルスルホキシド)、スルホン(ジメチルスル ホン、ジエチルスルホン、トリメチレンスルホン、テトラメチレンスルホン)、 第三級アミン(N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン)、脂肪族及び芳香 族炭化水素(石油エーテル、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシク ロヘキサン、ベンゼン又は置換ベンゼン(クロロベンゾール、o−ジクロロベン ゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン、キシレン ))及びニトリル(アセトニトリル、プロピオンニトリル、ベンゼンニトリル、フ ェニルアセトニトリル)、ケトン(アセトン、メチル−イソブチル−ケトン)が ある。 沈殿プロセスは、種々の手段により行うことができる。顔料前駆体、ホスト発 色団及びポリマーが最終組成物中の目的の重量範囲を与える溶解度を有するとき 、沈殿は、大過剰の非溶剤に溶液を、好ましくは激しく撹拌しながら加え、次に 沈殿物を濾過し、そして非溶剤を、好ましくは固体を高温で、そして更に好まし くは真空下で乾燥して除去することによって完了することができる。別の可能性 は、溶媒を真空下及び/又は高温で留去することである。 本発明の別の好ましい実施態様は、可溶性ホスト発色団、顔料前駆体及び場合 によりポリマーを単離することであり、ホスト、顔料前駆体及び溶媒の定常状態 は、ホスト発色団、顔料前駆体及び場合によりポリマーを均質な分布で含有する 溶液を凍結することにより生成するため、凍結乾燥である。この状態は、通常は 凍結乾燥による溶媒の除去により維持される。 本発明の別の実施態様は、顔料前駆体及び場合によりホスト発色団を適切な溶 媒に溶解し、そしてこれをポリマーゲル(溶媒で膨潤したポリマー)に加えるこ とである。ホスト発色団及び顔料前駆体は、通常ゲル中に浸透する。溶媒の除去 及び乾燥により、一般に顔料が脱遊離して本発明の組成物を与えることのできる 組成物が生成する。 本発明の別の実施態様は、ボールミルを使用してホスト発色団と顔料前駆体を 一緒に粉砕することである。剪断力が高いため、顔料前駆体は好ましくはホスト 発色団中に浸透して、顔料を生成することができる固溶体を形成する。 本発明の別の実施態様は、ホスト発色団、顔料前駆体及び場合によりポリマー を、成分の分解温度未満の温度で、場合により加圧下でこれらを融解混合するこ とにより一緒に混合することである。 本発明の別の好ましい実施態様は、顔料前駆体及び場合によりホスト発色団を 、溶媒を含むか又は含まない重合可能なモノマー又はオリゴマーのようなポリマ ー前駆体に溶解すること、及びこの混合物を、塊状、溶液又は乳化重合のような 既知の方法で重合することによってポリマー固溶体を形成することである。乳化 重合を使用することにより、非常に望ましくかつ微細な粒子を得ることができる 。 本発明に関連して、顔料前駆体からの顔料の生成とは、対応する顔料に結合し ている保護基を脱離することを意味する。保護基は、更に不溶性顔料を可溶化す るための機能も有する。保護基の脱離は、組成物中に存在する酸もしくは塩基、 又は触媒のような化学的手段、放射線、加熱、又はこれらの方法の組合せにより 達成することができる。好ましい方法は加熱であり、それに少量の酸、塩基及び /又は触媒の添加が顔料の形成を助ける。 上記固溶体(沈殿物)から本発明の組成物を生産するために、顔料は、移行し て目的としない非蛍光顔料粒子を形成しないように、好ましくは加熱の作用下で 顔料前駆体から脱遊離させる。移行を回避するために、温度は、好ましくは顔料 前駆体の分解温度並びに使用されるホスト発色団とポリマーの熱特性により選択 する。 好ましくは、この温度は、ホスト発色団及びポリマーの分解温度よりも低い。 加えて、生成した顔料の移行を回避するために、温度は、ホスト発色団及びポリ マーの融点よりも低いのが好ましい。更に、好ましくは温度はまた、顔料前駆体 の分解温度よりも高い。 一般に脱遊離顔料の移動度は、約100℃以下の温度では低いため、これらの 温度を使用するとき、広い範囲のポリマー又はホスト発色団を選択することがで きる。固溶体の加熱処理のための温度範囲は、例えば、照射及び/又は酸を使用 して少なくとも50℃であってよく、そして脱遊離顔料の高い移動度のため、1 00℃又は120℃より高いような高温が使用されるとき、それぞれホスト発色 団及びポリマーの融解又は軟化温度(又はガラス転移温度)より低い。実際的に は温度は、50〜250℃、好ましくは70〜220℃、更に好ましくは80〜 200℃、そして最も好ましくは100〜180℃であってよい。 ポリマーマトリックスを使用するとき、生成した顔料分子の移行により望まし くないナノサイズの顔料粒子が形成されるかもしれないため、これを回避するた めに、選択される分解温度はまた、ポリマーの軟化又はガラス転移温度にも依存 する。加熱温度は、とりわけ短くかつ場合によっては反復する加熱時間を費やす ときには、好ましくは軟化又はガラス転移温度付近又は僅かにこれより高い温度 から選択される。加熱時間の短縮及び節約は、例えば、マイクロ波又は熱線によ り達成することができる。これらの方法はまた、ポリオレフィン又はゴムのよう な低いガラス転移温度のポリマーにも利用することができる。 本発明のプロセスにより生成する組成物は、通常は顔料を分子的に溶解した状 態で含有しており、それによって顔料自体が溶媒又はポリマーマトリックスに不 溶性になっている。このため本発明の組成物は、ポリマーマトリックスと顔料の みを含有する組成物中の顔料の典型的な色、又は場合によりポリマーマトリック スと一緒にホスト発色団を含有する組成物中の典型的な混合色を通常は示さない 。したがって組成物の色を、顔料前駆体の分解における制御の手段として使用す ることができる。好ましくは、これらの組成物は可溶性顔料前駆体を使用して調 製する。 適切な顔料前駆体は、よく知られており、例えば、EP-A-0 648 770及びEP-A-0 648 817に記載されている。好ましい顔料は、NH−基(ここで、水素は保護基 により置換されている)を含有する顔料である。保護基は一般に、顔料を可溶化 する機能を有しており、通常は種々の手段、好ましくは加熱により脱離すること ができる。好ましい保護基は、式(I)及び(Ia): −C(O)−OR1 (I)、 −C(O)−NHR1 (Ia)、 [式中、 R1は、C1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニルもしくはC3〜C20アルキニ ル;又はフェニル、ベンジル、1−フェニル−1−エチル、もしくは2−フェニ ル−2,2−プロピリデン(これらは、未置換であるか、又はOH、F、Cl、 Br、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロゲンアルキル、C1〜C4アルコキシ、 C1〜C4アルキルチオ、フェニルもしくはC1〜C12アルキルフェニルで置換さ れている)を意味する]に対応する。 アルキル、アルケニル又はアルキニルは、直鎖又は分岐鎖であってよい。アル キルは、好ましくは1〜18個、更に好ましくは1〜14個そして特に好ましく は1〜12個の炭素原子を含有する。アルキルは、好ましくはα位で1個以上、 好ましくは2個のC1〜C4アルキル基、特に好ましくはメチル基により分岐して いる。いくつかの例としては、i−プロピル、t−ブチル、ブタ−2−イル、2 −メチルブタ−2−イル、及び1,1,2,2−テトラメチルエタ−1−イルが ある。 アルケニルは、好ましくは2〜18個、更に好ましくは2〜14個そして特に 好ましくは2〜12個の炭素原子を含有する。エチレン基は、好ましくは式(I )及び(Ia)中の炭素/酸素又は炭素/窒素結合に対して2−又は3位に位置 する。分岐鎖アルケニルは、好ましくはα位で1個以上、好ましくは2個のC1 〜C4アルキル基、特に好ましくはメチル基により分岐している。 アルキニルは、好ましくは3〜18個、更に好ましくは3〜14個そして特に 好ましくは3〜12個の炭素原子を含有する。エチリン基(ethylinic group) は、好ましくは式(I)及び(Ia)中の炭素/酸素又は炭素/窒素結合に対し て2−又は3位に位置する。分岐鎖アルキニルは、好ましくはα位で1個以上、 好ましくは2個のC1〜C4アルキル基、特に好ましくはメチル基により分岐して いる。 顔料は、キナクリドン、アントラキノン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン 、イソインドリノン、フタロシアニン、ジケト−及びジチオケトピロロピロール 、アゾ顔料及びこれらの混合物のような、窒素含有有機顔料よりなる群から選択 することができる。 更に好ましいのは、キナクリドン、ペリレン及びジケトピロロピロールよりな る群から選択される有機顔料である。 キナクリドンは、式(II): [式中、 R2、R3、R026〜R029及びR031〜R033は、相互に独立に、H、C1〜C6ア ルキル、C1〜C6アルコキシ、F、Cl、Br、CN、NO2、又は−NR021022 (ここで、R021及びR022は、相互に独立に、H、C1〜C20アルキル、フェ ニル、C1〜C12アルキルフェニル、ベンジルもしくはC1〜C12アルキルベンジ ルであるか、又はR021及びR022は、一緒にテトラメチレン、ペンタメチレンも しくは−CH2CH2−O−CH2CH2−を意味する)であるか、あるいはR2、 R026〜R029及び/又はR3、R031〜R033の隣り合う2つの残基は、これらが 結合している炭素原子と一緒に、5−又は6員の脂肪族、ヘテロ脂肪族、芳香族 又はヘテロ芳香族環を形成し(ここで、ヘテロ原子は、−O−、−S−及びNよ りなる群から選択される);そして R030は、H、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニ ル、フェニル、ベンジル、C1〜C6アルキルフェニル、C1〜C6アルキルベンジ ル又はR036−O−C(O)−(ここで、R036は、C1〜C18アルキル、C2〜C18 アルケニル、C2〜C18アルキニル、フェニル、ベンジル、C1〜C6アルキル フェニル、又はC1〜C6アルキルベンジルを意味する)である]に対応する。 ペリレンは、例えば、US-A-4,446,324及びUS-A-5,470,502に記載されている。 好ましい例は、式(III)及び(IV): [式中、 R6は、H、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、 フェニル、ベンジル、C1〜C6アルキルフェニル、C1〜C6アルキルベンジル又 はR1−O−C(O)−(ここで、R1は、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケ ニル、C2〜C18アルキニル、フェニル、ベンジル、C1〜C6アルキルフェニル 、又はC1〜C6アルキルベンジルを意味する)であり、そしてこれらは、未置換 であるか、あるいはハロゲン(好ましくはF、Cl又はBr)、CN、C1〜C4ア ルキル、C1〜C4アルコキシ、又はフェニルもしくはフェノキシ(これらは、未 置換であるか、又はハロゲン(好ましくはF、Cl又はBr)、CN、C1〜C4ア ルキル、C1〜C4アルコキシで置換されている)で置換されている]のペリレン である。 ジケトピロロピロールの例は、式(V): [式中、 R8は、相互に独立に、H、ハロゲン、又はフェニル(これは、未置換である か、又はC1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、フェニル、C1〜C4アルキ ルフェニル、F、Cl、Br、CN、NO2、又は−NR2122(ここで、R21 及びR22は、相互に独立に、H、C1〜C20アルキル、フェニル、C1〜C12アル キルフェニル、ベンジルもしくはC1〜C12アルキルベンジルであるか、又はR2 1 及びR22は、一緒にテトラメチレン、ペンタメチレンもしくは−CH2CH2− O−CH2CH2−を意味する)で置換されている)であり;そして R7は、H、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル 、フェニル、ベンジル、C1〜C6アルキルフェニル、又はC1〜C6アルキルベン ジル、又はR1−O−C(O)−(ここで、R1は、C1〜C18アルキル、C2〜C18 アルケニル、C2〜C18アルキニル、フェニル、ベンジル、C1〜C6アルキル フェニル、又はC1〜C6アルキルベンジルを意味する)を意味する]に対応する 。 本顔料はよく知られているか、又は当該分野で既知の方法により調製すること ができる(例えば、「工業的有機顔料(Industrial Organic Pigments)」、W.Herbs t及びK.Hunger著、VCH出版(1993年)を参照のこと)。 ホスト発色団は、(i)固態蛍光を放射し、かつその発光スペクトルが系中の 対応するゲスト顔料の吸収スペクトルと部分的に一致し、そして(ii)顔料前駆 体を溶解し、かつ一方又は両方が溶媒及び場合によりポリマーに可溶性である限 り、広い範囲の発色団から選択することができる。適切なホスト発色団は、例え ばWO 93/23492に記載されている。 ホスト発色団という用語は、例えば、蛍光性アントラセン、オキサゾール、ピ レン、クマリン、フルオレセイン、ローダミン、ペリレン、ペリノン、イソイン ドロンよりなる群、及び金属と有機配位子よりなる金属錯体から選択することが できる。有機配位子の例は、キノリン、フェナントロリン、ビピリジン、アゾ及 びアゾメチンである。金属錯体のいくつかの具体的な例は、トリス(8−ヒドロ キシキノリナート)アルミニウム、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)ベリリ ウム、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)マグネシウム、ビス(8−ヒドロキ シキノリナート)亜鉛、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)ベ リリウム、トリス(1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオノ)(モノフェ ナントロリン)ユーロピウム及び(N,N’−ジサリチリデン−1,6−ヘキサ ンジアミナート)亜鉛である。 ホスト発色団は、未置換であるか、又はF、Cl、Br、I、−CN、−NO2 、C1〜C18アルキル、C3〜C12シクロアルキル、C6〜C18アリール、C5〜 C17ヘテロアリール、C3〜C12シクロアルキルアルキル、C6〜C18アラルキル 、C5〜C17ヘテロアラルキル、C1〜C18アルキルオキシ、C3〜C12シクロア ルキルオキシ、C6〜C18アリールオキシ、C5〜C17ヘテロアリールオキシ、C3 〜C12シクロアルキルアルキルオキシ、C6〜C18アラルキルオキシ、C5〜C1 7 ヘテロアラルキルオキシ、C1〜C18アルキルチオ、C3〜C12シクロアルキル チオ、C6〜C18アリールチオ、C5〜C17ヘテロアリールチオ、C3〜C12シク ロアルキルアルキルチオ、C6〜C18アラルキルチオ、C5〜C17ヘテロアラルキ ルチオ、C1〜C18アルキル−SO−もしくは−SO2、C3〜C12シクロアルキ ル−SO−もしくは−SO2、C6〜C18アリール−SO−もしくは−SO2、C5 〜C17ヘテロアリール−SO−もしくは−SO2、C3〜C12シクロアルキルアル キル−SO−もしくは−SO2、C6〜C18アラルキル−SO−もしくは−SO2 、C5〜C17ヘテロアラルキル−SO−もしくは−SO2、2〜30個の炭素原子 を含む第二級アミン、及び2〜20個の炭素原子を含むアルコキシアルキルで置 換されていてもよい。 環状脂肪族及び芳香族残基(置換基)はまた、例えば、F、Cl、Br、I、 −CN、−NO2、C1〜C18アルキル、C3〜C12シクロアルキル、C6〜C18ア リール、C3〜C12シクロアルキルアルキル、C6〜C18アラルキル、C5〜C17 ヘテロアラルキル、C1〜C18アルキルオキシ、C3〜C12シクロアルキルオキシ 、C6〜C18アリールオキシで置換されていてもよい。アルキル置換基は、直鎖 又は分岐鎖であってよく、そしてF又はClのようなハロゲンで置換されていて もよい。 置換基の例は、F、Cl、Br、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシ ル、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ヘキシルオ キシ、メチルチオ、エチルチオ、メチル−又はエチル−SO−、メチル−又はエ チル−SO2、フェニル、ベンジル、トルイル、キシリル、メチルベンジル、ジ メチルベンジル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、メトキシフェニル、ジメ トキシフェニル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジルである。 置換基の数は、任意であり、かつ本質的に合成可能性並びに蛍光及び吸収に適 する目的の光学的特性に依存する。 ホスト発色団の好ましい群は、アントラセン、ペリレン、フタロペリノン、ベ ンゾイミダゾイソインドロン及び金属錯体から選択される。 特に好ましいホスト発色団は、8−ヒドロキシキノリンアルミニウム及びベン ゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11−オンであり、後者 が最も好ましい。 ベンゾイミダゾイソインドロンは、式(VI): [式中、 ベンゼン環1及び2の隣り合う炭素原子は、縮合していないか、又はベンゼン 環、ヘテロ芳香族環、脂肪族環、もしくはヘテロ脂肪族環と縮合しており、そし てベンゼン環1もしくは2又は両方、縮合環残基又は全部は、未置換であるか、 又は有機基及び/もしくはハロゲン原子で置換されている]に対応する。 縮合環を形成する基は、好ましくは式:−CH=CH−CH=CH−、−CH =CH−N=CH−、−CH=CH−CH=N−、−CH=N−CH=N−、− CH=CH−NR9−、−CH=N−CH2−、−CH=CH−S−、−CH=C H−O−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−CH2−CH2−NR9−CH2−、− CH2−CH2−CH2−NR9−、−CH2−CH2−O−CH2−、−CH2−CH2 −CH2−O−、−CH2−CH2−S−CH2−、−CH2−CH2−CH2−S− 、−CH2−O−CH2−、−CH2−CH2−O−、−CH2−S−CH2−、及び −CH2−CH2−S−の二価の残基(ここで、R9は、H又は有機置換基であり 、そして二価の残基は、未置換であるか、又は有機基で置換されている)よりな る群から選択される。 有機置換基としてのR9は、直鎖又は分岐鎖のC1〜C20アルキル、C5〜C7シ クロアルキル、ベンジル又はR10−C(O)−(ここで、R10は、C1〜C20ア ルキル(未置換であるか、又はF、ClもしくはC1〜C12アルコキシで置換され ている)、又はC5〜C7シクロアルキル、フェニル又はベンジル(これらは、未 置換であるか、又はF、Cl、C1〜C12アルキル、もしくはC1〜C12アルコキ シで置換されている)である)であってよい。 R9の好ましい例は、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘ キシル、ベンジル、メチルベンジル、ジメチルベンジル、アセチル、プロピオニ ル、ブチロイル、ベンジル−C(O)−、フェニル−C(O)−、トルイル−C (O)−、モノ−、ジ−又はトリ−クロロアセチル、及びモノ−、ジ−又はトリ −フルオロアセチル、モノ−及びジクロロフェニル−C(O)−である。 有機基の置換基は、ハロゲン、−CN、−NO2、C1〜C18アルキル、C2〜 C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C1〜C18ヒドロキシアルキル、C1〜 C18ハロゲンアルキル、C3〜C12シクロアルキル、C6〜C18アリール、C5〜 C17ヘテロアリール、C3〜C12シクロアルキルアルキル、C6〜C18アラルキル 、C5〜C17ヘテロアラルキル、C1〜C18アルキルオキシ、C3〜C12シクロア ルキルオキシ、C6〜C18アリールオキシ、C5〜C17ヘテロアリールオキシ、C3 〜C12シクロアルキルアルキルオキシ、C6〜C18アラルキルオキシ、C5〜C1 7 ヘテロアラルキルオキシ、C1〜C18アルキルチオ、C3〜C12シクロアルキル チオ、C6〜C18アリールチオ、C5〜C17ヘテロアリールチオ、C3〜C12シク ロアルキルアルキルチオ、C6〜C18アラルキルチオ、C5〜C17ヘテロアラルキ ルチオ、C1〜C18アルキル−SO−又は−SO2、C3〜C12シクロアルキル− SO−又は−SO2、C6〜C18アリール−SO−又は−SO2、C5〜C17ヘテロ アリール−SO−又は−SO2、C3〜C12シクロアルキルアルキル−SO−又は −SO2、C6〜C18アラルキル−SO−又は−SO2、C1〜C18アルキル−CO −、C3〜C12シクロアルキル−CO−、C6〜C18アリール−CO−、C5〜C1 7 ヘテロアリール−CO−、C3〜C12シクロアルキルアルキル−CO−、C6〜 C18アラルキル−CO−、C5〜C17ヘテロアラルキル−CO−、−NR1112 、2〜20個の炭素原子を含むアルコ キシアルキル、ポリオキシアルキレン−OR14、−X−(R13)k−C(O)−N R1112、−X−(R13)k−C(O)−OR14、−X−(R13)k−SO2−OR14 、−X−(R13)k−SO2−NR1112、−NH−C(O)−R14及び−O−C( O)−R14[ここで、 R11及びR12は、相互に独立に、H、C1〜C20アルキル、シクロペンチル、 シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、C1〜C12アルキルフェニル又はC1〜C12 アルキルベンジルを意味するか、あるいはR11及びR12は、一緒にテトラメチ レン、ペンタメチレン、又は基:−CH2−CH2−O−CH2−CH2−もしくは −CH2−CH2−NR15−CH2−CH2−を意味し、 R13は、C1〜C12アルキレン、フェニレン又はベンジレンであり、 R14は、H、C1〜C20アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニ ル、ベンジル、C1〜C12アルキルフェニル又はC1〜C12アルキルベンジルを意 味し、 R15は、H又はC1〜C4アルキルであり、 Xは、直接結合、−O−又はSであり、 kは、0又は1である]及び酸の塩よりなる群から選択することができる。 好ましい塩は、アルカリ金属及びアルカリ土類金属塩、例えば、Li、Na、 K、Mg、Ca、Sr、Baからの塩である。 環状脂肪族及び芳香族残基(有機基の置換基)はまた、例えば、F、Cl又は Br、−CN、−NO2、C1〜C18アルキル、C3〜C12シクロアルキル、C6〜 C18アリール、C3〜C12シクロアルキルアルキル、C6〜C18アラルキル、C5 〜C17ヘテロアラルキル、C1〜C18アルキルオキシ、C3〜C12シクロアルキル オキシ、C6〜C18アリールオキシで置換されていてもよい。 本発明に関連して、アルキル置換基は、直鎖又は分岐鎖であってよく、かつ好 ましくは1〜12個のC原子、更に好ましくは1〜8個のC原子、最も好ましく は1〜6個のC原子そして特に好ましくは1〜4個のC原子を含有する。いくつ かの例としては、メチル、エチル、n−又はi−プロピル、n−、i−又はt− ブチル、並びにペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウ ンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル 、 ヘプタデシル及びオクタデシルの異性体がある。 本発明に関連して、有機基の置換基であるハロゲンは、F、Cl、Br又はI であってよく、好ましくはF又はClである。 本発明に関連して、有機基の置換基であるアルケニルは、直鎖又は分岐鎖であ ってよく、かつ好ましくは2〜12個のC原子、更に好ましくは2〜8個のC原 子、最も好ましくは2〜6個のC原子そして特に好ましくは2〜4個のC原子を 含有する。いくつかの例としては、ビニル、アリル、メチルビニル、ブタ−1− エン−4−イル、ブタ−2−エン−4−イル、ブタ−3−エン−4−イル、3− メチル−プロパ−1−エン−3−イル、並びにペンテニル、ヘキセニル、ヘプテ ニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセ ニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル及び オクタデセニルの異性体がある。 本発明に関連して、アルキニル置換基は、直鎖又は分岐鎖であってよく、かつ 好ましくは2〜12個のC原子、更に好ましくは2〜8個のC原子、最も好まし くは2〜6個のC原子そして特に好ましくは2〜4個のC原子を含有する。いく つかの例としては、エチニル、クロトニル、メチルエテニル、ブタ−1−イン− 4−イル、ブタ−2−イン−4−イル、ブタ−3−イン−4−イル、3−メチル −プロパ−1−イン−3−イル、並びにペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、 オクチニル、ノニニル、デシニル、ウンデシニル、ドデシニル、トリデシニル、 テトラデシニル、ペンタデシニル、ヘキサデシニル、ヘプタデシニル及びオクタ デシニルの異性体がある。 本発明に関連して、ヒドロキシアルキル置換基は、直鎖又は分岐鎖であってよ く、かつ好ましくは1〜12個のC原子、更に好ましくは1〜8個のC原子、最 も好ましくは1〜6個のC原子そして特に好ましくは1〜4個のC原子を含有す る。いくつかの例としては、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、n−又はi −ヒドロキシプロピル、n−、i−又はt−ヒドロキシブチル、並びにヒドロキ シペンチル、ヒドロキシヘキシル、ヒドロキシヘプチル、ヒドロキシオクチル、 ヒドロキシノニル、ヒドロキシデシル、ヒドロキシウンデシル、ヒドロキシドデ シル、ヒドロキシトリデシル、ヒドロキシテトラデシル、ヒドロキシペンタデシ ル、 ヒドロキシヘキサデシル、ヒドロキシヘプタデシル及びヒドロキシオクタデシル の異性体がある。 本発明に関連して、有機基の置換基であるハロゲンアルキルは、直鎖又は分岐 鎖であってよく、かつ好ましくは1〜12個のC原子、更に好ましくは1〜8個 のC原子、最も好ましくは1〜6個のC原子そして特に好ましくは1〜4個のC 原子を含有する。ハロゲンは、F、Cl、Br又はIであってよく、好ましくは F及びClである。いくつかの例としては、クロロメチル、ジクロロメチル、ト リクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ク ロロエチル、n−又はi−クロロプロピル、n−、i−又はt−クロロブチル、 ペルフルオロエチル及びペルフルオロブチルがある。 本発明に関連して、シクロアルキル置換基は、好ましくは4〜8個そして更に 好ましくは5〜7個の環炭素原子を含有する。例としては、シクロプロピル、シ クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチ ル及びシクロドデシルがある。好ましい基は、シクロペンチル及びシクロヘキシ ルである。 本発明に関連して、アリール置換基は、ナフチル又は好ましくはフェニルであ ろう。 本発明に関連して、ヘテロアリール置換基は、好ましくは5又は6個の環原子 、及び好ましくは1〜3個、更に好ましくは1又は2個のO、S及びNよりなる 群から選択されるヘテロ原子を含有する。いくつかの例としては、ピリジニル、 ピリミジニル、フラニル、ピロリル及びチオフェニルがある。 本発明に関連して、シクロアルキル−アルキル置換基は、好ましくはシクロア ルキル−メチル又は−エチルであり、そしてシクロアルキルは、好ましくはシク ロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。 本発明に関連して、アラルキル置換基は、好ましくはアリールメチル又は−エ チルであり、そしてアリールは、好ましくはフェニル又はナフチルを意味する。 いくつかの例としては、ベンジル、フェニルエチル及びナフチルメチルがある。 本発明に関連して、ヘテロアラルキル置換基は、好ましくはヘテロアリールメ チル又は−エチルであり、そしてヘテロアリールは、好ましくは5又は6個の環 原子、及び好ましくは1〜3個、更に好ましくは1又は2個のO、S及びNより なる群から選択されるヘテロ原子を含有する。いくつかの例としては、ピリジニ ルメチル又は−エチル、ピリミジニル、フラニルメチル、ピロリルメチル及びチ オフェニルメチルがある。 本発明に関連して、有機基の置換基であるアルコキシは、直鎖又は分岐鎖であ ってよく、かつ好ましくは1〜12個のC原子、更に好ましくは1〜8個のC原 子、最も好ましくは1〜6個のC原子そして特に好ましくは1〜4個のC原子を 含有する。いくつかの例としては、メトキシ、エトキシ、n−又はi−プロポキ シ、n−、i−又はt−ブトキシ、並びにペントキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシ 、オクトキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキ シ、トリデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、ヘキサデシ ルオキシ、ヘプタデシルオキシ及びオクタデシルオキシの異性体がある。 本発明に関連して、シクロアルキルオキシ置換基は、好ましくは4〜8個そし て更に好ましくは5〜7個の炭素環原子を含有する。例としては、シクロプロピ ルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ 、シクロヘプチルオキシ、シクロオクチルオキシ及びシクロドデシルオキシがあ る。好ましい基は、シクロペンチルオキシ及びシクロヘキシルオキシである。 本発明に関連して、アリールオキシ置換基は、ナフチルオキシ又は好ましくは フェニルオキシであろう。 本発明に関連して、ヘテロアリールオキシ置換基は、好ましくは5又は6個の 環原子、及び好ましくは1〜3個、更に好ましくは1又は2個のO、S及びNよ りなる群から選択されるヘテロ原子を含有する。いくつかの例としては、ピリジ ニルオキシ、ピリミジニルオキシ、フラニルオキシ、ピロリルオキシ及びチオフ ェニルオキシがある。 本発明に関連して、シクロアルキル−アルキルオキシ置換基は、好ましくはシ クロアルキル−メチルオキシ又は−エチルオキシであり、そしてシクロアルキル は、好ましくはシクロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。 本発明に関連して、アラルキルオキシ置換基は、好ましくはアリールメチルオ キシ又は−エチルオキシであり、そしてアリールは、好ましくはフェニル又はナ フチルを意味する。いくつかの例としては、ベンジルオキシ、フェニルエチルオ キシ及びナフチルメチルオキシがある。 本発明に関連して、ヘテロアラルキルオキシ置換基は、好ましくはヘテロアリ ールメチル又は−エチルであり、そしてヘテロアリールは、好ましくは5又は6 個の環原子、及び好ましくは1〜3個、更に好ましくは1又は2個のO、S及び Nよりなる群から選択されるヘテロ原子を含有する。いくつかの例としては、ピ リジニルメチルオキシ又は−エチルオキシ、ピリミジニルオキシ、フラニルメチ ルオキシ、ピロリルメチルオキシ及びチオフェニルメチルオキシがある。 本発明に関連して、アルキルチオ置換基は、直鎖又は分岐鎖であってよく、か つ好ましくは1〜12個のC原子、更に好ましくは1〜8個のC原子、最も好ま しくは1〜6個のC原子そして特に好ましくは1〜4個のC原子を含有する。い くつかの例としては、メチルチオ、エチルチオ、n−又はi−プロピルチオ、n −、i−又はt−ブチルチオ、並びにペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチ オ、オクチルチオ、ノニルチオ、デシルチオ、ウンデシルチオ、ドデシルチオ、 トリデシルチオ、テトラデシルチオ、ペンタデシルチオ、ヘキサデシルチオ、ヘ プタデシルチオ及びオクタデシルチオの異性体がある。 本発明に関連して、シクロアルキルチオ置換基は、好ましくは4〜8個そして 更に好ましくは5〜7個の環炭素原子を含有する。例としては、シクロプロピル チオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ、シクロヘ プチルチオ、シクロオクチルチオ及びシクロドデシルチオがある。好ましい基は 、シクロペンチルチオ及びシクロヘキシルチオである。 本発明に関連して、アリールチオ置換基は、ナフチルチオ又は好ましくはフェ ニルチオであろう。 本発明に関連して、ヘテロアリールチオ置換基は、好ましくは5又は6個の環 原子、及び好ましくは1〜3個、更に好ましくは1又は2個のO、S及びNより なる群から選択されるヘテロ原子を含有する。いくつかの例としては、ピリジニ ルチオ、ピリミジニルチオ、フラニルチオ、ピロリルチオ及びチオフェニルチオ がある。 本発明に関連して、シクロアルキル−アルキルチオ置換基は、好ましくはシク ロアルキル−メチルチオ又は−エチルチオであり、そしてシクロアルキルは、好 ましくはシクロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。 本発明に関連して、アラルキルチオ置換基は、好ましくはアリールメチルチオ 又は−エチルチオであり、そしてアリールは、好ましくはフェニル又はナフチル を意味する。いくつかの例としては、ベンジルチオ、フェニルエチルチオ及びナ フチルメチルチオがある。 本発明に関連して、ヘテロアラルキルチオ置換基は、好ましくはヘテロアリー ルメチルチオ又は−エチルチオであり、そしてヘテロアリールは、好ましくは5 又は6個の環原子、及び好ましくは1〜3個、更に好ましくは1又は2個のO、 S及びNよりなる群から選択されるヘテロ原子を含有する。いくつかの例として は、ピリジニルメチルチオ又は−エチルチオ、ピリミジニルチオ、フラニルメチ ルチオ、ピロリルメチルチオ及びチオフェニルメチルチオがある。 本発明に関連して、アルキル−SO−又は−SO2−置換基は、直鎖又は分岐 鎖であってよく、かつ好ましくは1〜12個のC原子、更に好ましくは1〜8個 のC原子、最も好ましくは1〜6個のC原子そして特に好ましくは1〜4個のC 原子を含有する。いくつかの例としては、メチル−SO−又は−SO2−、エチ ル−SO−又は−SO2−、n−又はi−プロピル−SO−又は−SO2−、n− 、i−又はt−ブチル−SO−又は−SO2−、並びにペンチル−SO−又は− SO2−、ヘキシル−SO−又は−SO2−、ヘプチル−SO−又は−SO2−、 オクチル−SO−又は−SO2−、ノニル−SO−又は−SO2−、デシル−SO −又は−SO2−、ウンデシル−SO−又は−SO2−、ドデシル−SO−又は− SO2−、トリデシル−SO−又は−SO2−、テトラデシル−SO−又は−SO2 −、ペンタデシル−SO−又は−SO2−、ヘキサデシル−SO−又は−SO2 −、ヘプタデシル−SO−又は−SO2−及びオクタデシル−SO−又は−SO2 −の異性体がある。 本発明に関連して、シクロアルキル−SO−又は−SO2−置換基は、好まし くは4〜8個そして更に好ましくは5〜7個の環炭素原子を含有する。例として は、シクロプロピル−SO−又は−SO2−、シクロブチル−SO−又は−SO2 −、シクロペンチル−SO−又は−SO2−、シクロヘキシル−SO− 又は−SO2−、シクロヘプチル−SO−又は−SO2−、シクロオクチル−SO −又は−SO2−及びシクロドデシル−SO−又は−SO2−がある。好ましい基 は、シクロペンチル−SO−又は−SO2−及びシクロヘキシル−SO−又は− SO2−である。 本発明に関連して、アリール−SO−又は−SO2−置換基は、ナフチル−S O−もしくは−SO2−又は好ましくはフェニル−SO−もしくは−SO2−であ ろう。 本発明に関連して、ヘテロアリール−SO−又は−SO2−置換基は、好まし くは5又は6個の環原子、及び好ましくは1〜3個、更に好ましくは1又は2個 のO、S及びNよりなる群から選択されるヘテロ原子を含有する。いくつかの例 としては、ピリジニル−SO−又は−SO2−、ピリミジニル−SO−又は−S O2−、フラニル−SO−又は−SO2−、ピロリル−SO−又は−SO2−及び チオフェニル−SO−又は−SO2−がある。 本発明に関連して、シクロアルキル−アルキル−SO−又は−SO2−置換基 は、好ましくはシクロアルキル−メチル−SO−もしくは−SO2−又は−エチ ル−SO−もしくは−SO2−であり、そしてシクロアルキルは、好ましくはシ クロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。 本発明に関連して、アラルキル−SO−又は−SO2−置換基は、好ましくは アリールメチル−SO−もしくは−SO2−又は−エチル−SO−もしくは−S O2−であり、そしてアリールは、好ましくはフェニル−SO−もしくは−SO2 −又はナフチル−SO−もしくは−SO2−を意味する。いくつかの例としては 、ベンジル−SO−又は−SO2−、フェニルエチル−SO−又は−SO2−及び ナフチルメチル−SO−又は−SO2−がある。 本発明に関連して、ヘテロアラルキル−SO−又は−SO2−置換基は、好ま しくはヘテロアリールメチル−SO−もしくは−SO2−又は−エチル−SO− もしくは−SO2−であり、そしてヘテロアリールは、好ましくは5又は6個の 環原子、及び好ましくは1〜3個、更に好ましくは1又は2個のO、S及びNよ りなる群から選択されるヘテロ原子を含有する。いくつかの例としては、ピリジ ニルメチル−SO−もしくは−SO2−又は−エチル−SO−もしくは −SO2−、ピリミジニル−SO−又は−SO2−、フラニルメチル−SO−又は −SO2−、ピロリルメチル−SO−又は−SO2−及びチオフェニルメチル−S O−又は−SO2−がある。 本発明に関連して、アルキル−CO−置換基は、直鎖又は分岐鎖であってよく 、かつ好ましくは1〜12個のC原子、更に好ましくは1〜8個のC原子、最も 好ましくは1〜6個のC原子そして特に好ましくは1〜4個のC原子を含有する 。いくつかの例としては、メチル−CO−、エチル−CO−、n−又は1−プロ ピル−CO−、n−、i−又はt−ブチル−CO−、並びにペンチル−CO−、 ヘキシル−CO−、ヘプチル−CO−、オクチル−CO−、ノニル−CO−、デ シル−CO−、ウンデシル−CO−、ドデシル−CO−、トリデシル−CO−、 テトラデシル−CO−、ペンタデシル−CO−、ヘキサデシル−CO−、ヘプタ デシル−CO−及びオクタデシル−CO−の異性体がある。 本発明に関連して、シクロアルキル−CO−置換基は、好ましくは4〜8個そ して更に好ましくは5〜7個の環炭素原子を含有する。例としては、シクロプロ ピル−CO−、シクロブチル−CO−、シクロペンチル−CO−、シクロヘキシ ル−CO−、シクロヘプチル−CO−、シクロオクチル−CO−及びシクロドデ シル−CO−がある。好ましい基は、シクロペンチル−CO−及びシクロヘキシ ル−CO−である。 本発明に関連して、アリール−CO−置換基は、ナフチル−CO−又は好まし くはフェニル−CO−であろう。 本発明に関連して、ヘテロアリール置換基は、好ましくは5又は6個の環原子 、及び好ましくは1〜3個、更に好ましくは1又は2個のO、S及びNよりなる 群から選択されるヘテロ原子を含有する。いくつかの例としては、ピリジニル、 ピリミジニル、フラニル、ピロリル及びチオフェニルがある。 本発明に関連して、シクロアルキル−アルキル−CO−置換基は、好ましくは シクロアルキル−メチル−CO−又は−エチル−CO−であり、そしてシクロア ルキルは、好ましくはシクロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。 本発明に関連して、アラルキル−CO−置換基は、好ましくはアリールメチル −CO−又は−エチル−CO−であり、そしてアリールは、好ましくはフェニル − CO−又はナフチル−CO−を意味する。いくつかの例としては、ベンジル−C O−、フェニルエチル−CO−及びナフチルメチル−CO−がある。 本発明に関連して、ヘテロアラルキル−CO−置換基は、好ましくはヘテロア リールメチル−CO−又は−エチル−CO−であり、そしてヘテロアリールは、 好ましくは5又は6個の環原子、及び好ましくは1〜3個、更に好ましくは1又 は2個のO、S及びNよりなる群から選択されるヘテロ原子を含有する。いくつ かの例としては、ピリジニルメチル−CO−又は−エチル−CO−、ピリミジニ ル−CO−、フラニルメチル−CO−、ピロリルメチル−CO−及びチオフェニ ルメチル−CO−がある。 本発明に関連して、アルコキシアルキル置換基は、好ましくは全体で2〜12 個、更に好ましくは2〜8個そして最も好ましくは2〜6個の炭素原子を含有す る。アルコキシは、1〜4個の炭素原子を含有してもよい。いくつかの例として は、メトキシエチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、メ トキシペンチル、メトキシヘキシル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキ シプロピル、エトキシブチル、エトキシペンチル、エトキシヘキシル、プロポキ シメチル及びブトキシメチルがある。 本発明に関連して、ポリオキシアルキレン−O−R6置換基は、好ましくは2 〜12個そして更に好ましくは2〜6個のオキシアルキレン単位を含有するが、 そのアルキレンは、好ましくはエチレン、1,2−もしくは1,3−プロピレン 又は1,2−、1,3−もしくは1,4−ブチレンである。R6は、好ましくは H又はC1〜C4アルキルである。 本発明に関連して、R11及びR12が、直鎖アルキル又は分岐鎖アルキルである とき、これらは、好ましくは1〜12個のC原子、更に好ましくは1〜8個のC 原子、最も好ましくは1〜6個のC原子そして特に好ましくは1〜4個のC原子 を含有する。いくつかの例としては、メチル、エチル、n−又はi−プロピル、 n−、i−又はt−ブチル、並びにペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、 ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデ シル、ヘキサデシル、ヘプタデシル及びオクタデシルの異性体がある。 本発明に関連して、R11及びR12が、アルキルフェニルであるとき、これら は、好ましくはC1〜C8アルキルフェニル、C1〜C4アルキルフェニルである。 いくつかの例としては、メチルフェニル、エチルフェニル、n−又はi−プロピ ルフェニル、n−、i−又はt−ブチルフェニル、ヘキシルフェニル、オクチル フェニル、ドデシルフェニル、及びジメチルフェニルがある。 本発明に関連して、R11及びR12が、アルキルベンジルであるとき、これらは 、好ましくはC1〜C8アルキルベンジル、C1〜C4アルキルベンジルである。い くつかの例としては、メチルベンジル、エチルベンジル、n−又はi−プロピル ベンジル、n−、i−又はt−ブチルベンジル、ヘキシルベンジル、オクチルベ ンジル、ドデシルベンジル、及びジメチルベンジルがある。 本発明に関連して、R11及びR12は、相互に独立に、好ましくはH、C1〜C4 アルキル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、C1〜C4アルキルフェニル又 はC1〜C4アルキルベンジルを意味するか、あるいはR11及びR12は、一緒にテ トラメチレン、ペンタメチレン、又は基:−CH2−CH2−O−CH2−CH2− を意味する。 本発明に関連して、R13がアルキレンであるとき、これは、好ましくはC1〜 C6アルキレン、C1〜C4アルキレン、例えば、メチレン、エチレン、プロピレ ン又はブチレンである。最も好ましいR13は、メチレン、エチレン、フェニレン 又はベンジレンである。 本発明に関連して、R14がアルキルであるとき、これは、直鎖アルキル又は分 岐鎖アルキルであってよく、かつ好ましくは1〜12個のC原子、更に好ましく は1〜8個のC原子、最も好ましくは1〜6個のC原子そして特に好ましくは1 〜4個のC原子を含有する。いくつかの例としては、メチル、エチル、n−又は i−プロピル、n−、i−又はt−ブチル、並びにペンチル、ヘキシル、ヘプチ ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデ シル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル及びオクタデシルの異性体が ある。R14は、好ましくはH、C1〜C12アルキル、シクロペンチル、シクロヘ キシル、フェニル、ベンジルである。 置換基の例としては、F、Cl、Br、メチル、エチル、プロピル、ブチル、 ヘキシル、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ヘキ シルオキシ、メチルチオ、エチルチオ、メチル−又はエチル−SO−、メチル− 又はエチル−SO2、フェニル、ベンジル、トルイル、キシリル、メチルベンジ ル、ジメチルベンジル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、メトキシフェニル 、ジメトキシフェニル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジル、CH3−CO −、C65−CO−、CH3−CO−O−、C65−CO−O−、CH3−SO2 −O−、C65−SO2−O−、−NH2、−NHCH3、−NHC25、−NH C817、−N(CH3)2、−COOH、−CO−OCH3、−CO−OC25、S O3H、−SO2−OCH3、SO2−OC25、−CO−NH2、−CO−NCH3 、−CO−NHC25、−CO−NHC817、−CO−NH(CH3)2、−SO2 −NH2、−SO2−NHCH3、−SO2−NHC25、−SO2−NHC817、 −SO2−N(CH3)2、NH2−SO2−、メトキシメチル、メトキシエチル、エ トキシエチル、−(OCH2CH2)2−OH、−CN及び−NO2がある。 置換基の数は、通常は任意であり、かつ本質的に合成可能性、蛍光及び吸収に 関する必要な光学的特性、並びに必要な溶解度に依存する。 本発明の好ましい実施態様において、式(VI)の化合物は、式(VII): [式中、 R16、R17、R18及びR19は、相互に独立に、H、C1〜C18アルキル、C1〜 C18アルコキシ、C1〜C18アルキルチオ、アリール、アラルキル、C1〜C12ア ルキル−アリール又はC1〜C12アルキル−アラルキルであり、そして 環2は、未置換であるか、又は好ましい置換基を含めて前記と同義に置換され ている]に対応する。 好ましくはR16、R17、R18及びR19の少なくとも1つは、定義された置換基 の1つである。更に好ましくはR17及びR18は、定義された置換基の1つで ある。最も好ましくはR16、R17、R18及びR19は、置換基である。 本発明に関連して、R16、R17、R18及びR19は、アルキルの意味であるとき 、直鎖又は分岐鎖であってよく、かつ好ましくは1〜12個のC原子、更に好ま しくは1〜8個のC原子、最も好ましくは1〜6個のC原子そして特に好ましく は1〜4個のC原子を含有する。いくつかの例としては、メチル、エチル、n− 又はi−プロピル、n−、i−又はt−ブチル、並びにペンチル、ヘキシル、ヘ プチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テト ラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル及びオクタデシルの異性 体がある。 本発明に関連して、R16、R17、R18及びR19は、アルコキシの意味であると き、直鎖又は分岐鎖であってよく、かつ好ましくは1〜12個のC原子、更に好 ましくは1〜8個のC原子、最も好ましくは1〜6個のC原子そして特に好まし くは1〜4個のC原子を含有する。いくつかの例としては、メトキシ、エトキシ 、n−又はi−プロポキシ、n−、i−又はt−ブトキシ、並びにペントキシ、 ヘキソキシ、ヘプトキシ、オクトキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシ ルオキシ、ドデシルオキシ、トリデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデ シルオキシ、ヘキサデシルオキシ、ヘプタデシルオキシ及びオクタデシルオキシ の異性体がある。 本発明に関連して、R16、R17、R18及びR19は、アルキルチオの意味である とき、直鎖又は分岐鎖であってよく、かつ好ましくは1〜12個のC原子、更に 好ましくは1〜8個のC原子、最も好ましくは1〜6個のC原子そして特に好ま しくは1〜4個のC原子を含有する。いくつかの例としては、メチルチオ、エチ ルチオ、n−又はi−プロピルチオ、n−、i−又はt−ブチルチオ、並びにペ ンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、オクチルチオ、ノニルチオ、デシル チオ、ウンデシルチオ、ドデシルチオ、トリデシルチオ、テトラデシルチオ、ペ ンタデシルチオ、ヘキサデシルチオ、ヘプタデシルチオ及びオクタデシルチオの 異性体がある。 本発明に関連して、R16、R17、R18及びR19は、アリールの意味であるとき 、ナフチル又は好ましくはフェニルであろう。 本発明に関連して、R16、R17、R18及びR19は、アラルキルの意味であると き、好ましくはアリールメチル又は−エチルであってよく、そしてアリールは、 好ましくはフェニル又はナフチルを意味する。いくつかの例としては、ベンジル 、フェニルエチル及びナフチルメチルがある。 本発明に関連して、R16、R17、R18及びR19は、アルキル−アリールの意味 であるとき、好ましくはアルキルフェニル、更に好ましくはC1〜C8アルキルフ ェニル、そして最も好ましくはC1〜C4アルキルフェニルであってよい。いくつ かの例としては、メチルフェニル、エチルフェニル、n−又はi−プロピルフェ ニル、n−、i−又はt−ブチルフェニル、ヘキシルフェニル、オクチルフェニ ル、ドデシルフェニル、及びジメチルフェニルがある。 本発明に関連して、R16、R17、R18及びR19は、アルキル−アラルキルの意 味であるとき、好ましくはアルキル−ベンジル、更に好ましくはC1〜C8アルキ ルベンジル、そして最も好ましくはC1〜C4アルキルベンジルであってよい。い くつかの例としては、メチルベンジル、エチルベンジル、n−又はi−プロピル ベンジル、n−、i−又はt−ブチルベンジル、ヘキシルベンジル、オクチルベ ンジル、ドデシルベンジル、及びジメチルベンジルがある。 本発明の特に好ましい実施態様において、環2もまた、特に7位、8位又はそ の両方で、有機基の置換基で置換されている。 本発明の特に好ましい実施態様において、式(VII)の化合物は、式(VIII): [式中、 R16、R17、R18及びR19は、フェニル又はC1〜C12アルキルフェニルであ り、 R20は、H又は有機基の置換基であり、そして R21は、H又は有機基の置換基であるか、あるいは 環2は、−CH=CH−CH=CH−から選択される1又は2個の基により置 換されている]に対応する。 環2は、好ましくはモノ置換であるが、このことは、R20及びR21の一方が、 有機基の置換基であることを意味する。 R16、R17、R18及びR19は、特に好ましくはフェニルである。 本発明に関連して、R20又はR12は、有機基の置換基の意味であるとき、好ま しくは−CN、−NO2、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18 アルキニル、C1〜C18ヒドロキシアルキル、C1〜C18ハロゲンアルキル、C3 〜C12シクロアルキル、C6〜C18アリール、C3〜C12シクロアルキル−アルキ ル、C6〜C18アラルキル、C1〜C18アルキルオキシ、C3〜C12シクロアルキ ルオキシ、C6〜C18アリールオキシ、C3〜C12シクロアルキル−アルキルオキ シ、C6〜C18アラルキルオキシ、C1〜C18アルキルチオ、C3〜C12シクロア ルキルチオ、C6〜C18アリールチオ、C3〜C12シクロアルキル−アルキルチオ 、C6〜C18アラルキルチオ、C1〜C18アルキル−CO−、C3〜C12シクロア ルキル−CO−、C6〜C18アリール−CO−、C3〜C12シクロアルキルアルキ ル−CO−、C6〜C18アラルキル−CO−、−NR1112、2〜20個の炭素 原子を含むアルコキシアルキル、ポリオキシアルキレン−OR14、−X−(R13)k −C(O)−NR1112、−X−(R13)k−C(O)−OR14、−X−(R13)k −SO2−OR14、−X−(R13)k−SO2−NR1112、−NH−C(O)−R1 4 及び−O−C(O)−R14[ここで、 R11及びR12は、相互に独立に、H、C1〜C20アルキル、シクロペンチル、 シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、C1〜C12アルキルフェニル又はC1〜C12 アルキルベンジルを意味するか、あるいはR11及びR12は、一緒にテトラメチ レン、ペンタメチレン、又は基:−CH2−CH2−O−CH2−CH2−もしくは −CH2−CH2−NR15−CH2−CH2−を意味し、 R13は、C1〜C12アルキレン、フェニレン又はベンジレンであり、 R14は、H、C1〜C20アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニ ル、ベンジル、C1〜C12アルキルフェニル又はC1〜C12アルキルベンジルを意 味し、 R15は、H又はC1〜C4アルキルであり、 Xは、直接結合、−O−又はSであり、 kは、0又は1である]よりなる群及び酸の塩から選択される。 前述の好ましい意味が、R20、R21、X及びR11〜R14の意味にも当てはまる 。 R20又はR12は、有機基の置換基の意味であるとき、最も好ましくは−CN、 −NO2、C1〜C18アルキル、C1〜C18ヒドロキシアルキル、C5〜C7シクロ アルキル、C6〜C10アリール、C7〜C11アラルキル、C1〜C18アルキルオキ シ、C3〜C12シクロアルキルオキシ、C6〜C10アリールオキシ、C5〜C7シク ロアルキル−アルキルオキシ、C7〜C11アラルキルオキシ、C1〜C18アルキル チオ、C5〜C7シクロアルキルチオ、C6〜C10アリールチオ、C5〜C7シクロ アルキル−アルキルチオ、C7〜C11アラルキルチオ、C1〜C18アルキル−CO −、C5〜C7シクロアルキル−CO−、C6〜C10アリール−CO−、C5〜C7 シクロアルキル−アルキル−CO−、C7〜C11アラルキル−CO−、−NR11 12、2〜12個の炭素原子を含むアルコキシアルキル、ポリオキシアルキレン −OR14、−X−(R13)k−C(O)−NR1112、−X−(R13)k−C(O)− OR14、−X−(R13)k−SO2−OR14、−X−(R13)k−SO2−NR1112、 −NH−C(O)−R14及び−O−C(O)−R14[ここで、 R11及びR12は、相互に独立に、H、C1〜C6アルキル、シクロペンチル、シ クロヘキシル、フェニル、ベンジル、C1〜C6アルキルフェニル又はC1〜C6ア ルキルベンジルを意味するか、あるいはR11及びR12は、一緒にテトラメチレン 、ペンタメチレン、又は基:−CH2−CH2−O−CH2−CH2−を意味し、 R13は、C1〜C4アルキレン、フェニレン又はベンジレンであり、 R14は、H、C1〜C12アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニ ル、ベンジル、C1〜C6アルキルフェニル又はC1〜C6アルキルベンジルを意味 し、 Xは、直接結合、−O−又はSであり、 kは、0又は1である]よりなる群及び酸の塩から選択される。 本発明の特に好ましい実施態様において、R20及びR21は、−NO2、C1〜C18 アルキル(直鎖又は分岐鎖である)、C1〜C18アルキルオキシ(直鎖又は分 岐鎖である)、−C(O)OH、又は−C(O)−O−C1〜C18アルキルより なる群から選択される。 式(I)及び(Ia)の化合物は、部分的に既知であるか、又は例えばEP-A-0 456 609に記載されているように、未置換もしくは置換オルトフェニレンジアミ ン及び未置換もしくは置換無水フタル酸から容易に調製することができる。 ポリマーマトリックスとして使用しうるポリマーは、熱可塑性樹脂、ポリマー ブレンド、熱硬化性樹脂及び構造的に架橋したポリマーよりなる群から選択する ことができる。ポリマーは、ホモポリマー、コポリマー、ブロックポリマー、グ ラフトポリマー、エマルションポリマー又はランダムポリマーであってよい。 ポリマーは、不透明、半透明又は透明であってよく、好ましくは透明である。 ポリマーは、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミド−イ ミド、ポリアミドエステル、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリオレフィンのような 熱可塑性ポリマー;ビニルエーテル、ビニルエステル、ビニルアルコール、ビニ ルクロリド、ビニルジクロリド、アクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸 、アクリル酸及びメタクリル酸のエステル及びアミド、スチレン、クロロスチレ ン、メチルスチレン、スチレンスルホン酸並びにこれらのエステル及びアミド、 ビニルカルバゾール、ビニルピリジン、ビニルピロリドンのような置換オレフィ ンからのポリマー;ポリマレイン酸並びにそれからのエステル及びアミド;ポリ エーテル(例えば、ビスフェノール−Aジグリシジルエーテルからの)、ポリスル ホン、ポリケトン、ポリフェニルスルフィド、及びポリアセタール;並びにセル ロース及びそのエステル及びエーテル、及びデンプン又はデンプンの誘導体のよ うな天然ポリマー及びその誘導体の群から選択することができる。 熱硬化性樹脂及び構造的に架橋した樹脂の例としては、ポリエポキシド、不飽 和ポリエステル、光架橋樹脂(例えば、ポリオール及び/又はポリアミンからの アクリル酸及び/又はメタクリル酸エステル及び/又はアミドからの)、メラミ ン/ホルムアルデヒド樹脂、及びフェノール/ホルムアルデヒド樹脂;ブタジエ ン、イソプレン及び/又はクロロプレンからのポリマー、及びオレフィンとのコ ポリマー(これらは、ラテックスを含めて、架橋されていてゴム状であってもよ い);更には例えば既知のゾル/ゲルプロセスにより入手可能なシリケートがあ る。 本発明のポリマー組成物は、電気的、物理的及び機械的性質のようなある種の 特性、及び/又は加工性を強化するための更なる成分、例えば、粒子の一様な分 布を達成するための分散剤、滑剤、可塑剤、帯電防止剤、溶剤、成形剤、抗酸化 剤、光安定剤、ガラスビーズ及びガラス繊維のような充填剤及び強化充填剤、石 英粉末、シリケート(例えば、雲母、粘土、珪灰石)、金属及び半導体金属酸化物 、金属炭酸塩、金属塩、金属及び半導体金属、カーボンブラック(粉末として)、 又は炭素繊維、ホイスカー、金属及び半導体金属炭化物、金属及び半導体金属窒 化物、染料、顔料などを含有してもよい。 ポリマーマトリックス中の溶解顔料、又は顔料前駆体の総量は、ホスト発色団 の非存在下で、組成物全体に対して、例えば0.001〜10重量%、好ましく は0.1〜10重量%、更に好ましくは1〜8重量%、そして最も好ましくは1 〜5重量%であり、非常に蛍光性の高い物質をもたらす。ポリマーマトリックス 中の溶解顔料、又は顔料前駆体の総量は、ホスト発色団の存在下で、組成物全体 に対して、例えば0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜8重量%、更 に好ましくは0.01〜5重量%、そして最も好ましくは0.01〜3重量%で ある。 ホストと顔料又は顔料前駆体がポリマーマトリックスに溶解している応用では 、ホスト発色団の量は、実際の応用に依存するため、90:10〜1:999( それぞれ、ホスト/顔料又は顔料前駆体)という広い範囲以外に明確な好ましい 比は存在しない。色の濃さと蛍光の両方を必要とするある種の応用では、ホスト 対それぞれ顔料又は顔料前駆体の好ましい重量比は、通常10〜90重量%、好 ましくは20〜90重量%そして更に好ましくは50〜90重量%の範囲にある 。蛍光を必要とするが色の濃さは必要としない状況では、ホスト対それぞれ顔料 又は顔料前駆体の重量比は、0.01〜50重量%、更に好ましくは0.01〜 20重量%そして更に好ましくは0.01〜10重量%の範囲で選択することが でき る。 本発明の別の好ましい実施態様は、ポリマーマトリックス又はポリマー前駆体 、及び/又はホスト発色団、及び顔料前駆体を含むことを特徴とする組成物に関 する(ここで、ホスト成分が存在するすべての場合において、顔料前駆体から得 られる顔料(ゲスト発色団として)の吸収スペクトルは、ホスト発色団の蛍光発 光スペクトルと部分的に一致する)。 本発明の別の好ましい実施態様は、ポリマーマトリックス又はポリマー前駆体 、及び/又はホスト発色団、及び顔料を含むことを特徴とする組成物に関する( ここで、ホスト成分が存在するすべての場合において、顔料(ゲスト発色団)の 吸収スペクトルは、ホスト発色団の蛍光発光スペクトルと部分的に一致する)。 本発明の別の好ましい実施態様は、 (1)ホスト発色団と有効量の顔料前駆体を溶媒中で混合し、次いでインサイチ ューで顔料前駆体からゲスト発色団として顔料を生成し、そして次にホスト及び ゲスト発色団の混合物を単離することにより、固溶体を形成するか、又は (2)マトリックスとしてのポリマーもしくはポリマー前駆体と顔料前駆体を溶 媒中で、必要であればホスト成分である発色団の存在下で混合し、次いでインサ イチューで顔料前駆体から顔料(ホスト成分が存在するならば、ゲスト成分であ る)を生成し、そして次にポリマーと顔料、及び(もし存在するならば)ホスト 成分の混合物を単離することにより、固溶体を形成すること(ここで、ホスト成 分が存在するすべての場合において、顔料(ゲスト発色団)の吸収スペクトルは 、ホスト発色団の蛍光発光スペクトルと部分的に一致する)、 により得られる組成物に関する。 本質的に不溶性顔料は、容易にポリマーマトリックスに分子的に組み込むこと により、非常に蛍光性の高いポリマー物質を生成できることが見い出された。ま た、一般にこれらの物質は、発光蛍光の強化、並びにシステムのそれぞれの励起 スペクトルと発光スペクトルの間の大きなシフトを示すことが見い出されたが、 これは、ホスト発色団が更に組み込まれると;あるいは顔料がホスト発色団とし て機能するとき、ゲスト発色団が更に組み込まれると、共鳴エネルギー移転が発 生するためであろう。 本発明の更に好ましい実施態様は、(1)ホスト発色団、及びここに好ましく は均質に分布している顔料前駆体(ここで、顔料前駆体の量は、通常は組成物全 体の多くとも10重量パーセントである);又は(2)ポリマーマトリックス、 及びここに好ましくは均質に分布している顔料前駆体及びホスト発色団(ここで 、顔料前駆体の量は、一般に組成物全体の多くとも10重量パーセントである) を含むこと(ここで、顔料前駆体の吸収スペクトルは、ホスト発色団の蛍光発光 スペクトルと部分的に一致する)を特徴とする、固体組成物に関する。 その更に好ましい実施態様において、顔料前駆体は更に、好ましくは分子的に 、ホスト発色団により形成されるマトリックス中に溶解しているか、又は顔料前 駆体及びホスト発色団は、好ましくは分子的に、ポリマーにより形成されるマト リックス中に溶解している。 上述のすべての実施態様及び優先されるものは、本組成物にも当てはまる。 本発明の別の好ましい実施態様は、顔料又は顔料前駆体、発色団H及び溶媒を 好ましくは均質に混合し、顔料又は顔料前駆体を発色団Hと一緒に沈殿させるこ とによって沈殿物を得て、次に沈殿物を分離し、必要であれば、分離した沈殿物 を洗浄し、これを乾燥することを特徴とする粉末の製造法である。 更に好ましい実施態様において、発色団Hは、例えば、既に上述のホスト発色 団から選択されるホスト発色団であり、そして顔料又は顔料前駆体は、ゲスト発 色団として作用する(ここで、顔料前駆体の吸収スペクトルは、ホスト発色団の 蛍光発光スペクトルと部分的に一致する)。 上述のプロセスの別の更に好ましい実施態様において、顔料前駆体を含有する 分離した沈殿物は加熱処理することにより、インサイチューで顔料を生成する。 本発明の更に別の好ましい実施態様は、好ましくは粒子を含有する、上述のプ ロセスにより得られる粉末に関する。 本発明の別の好ましい実施態様は、本質的に発色団Hと顔料前駆体又は顔料か らなる組成物、好ましくは上述の本発明の粉末を、固体支持体物質の存在下で加 熱して、発色団Hを元々の顔料又はインサイチューで顔料前駆体から本プロセス により得られる顔料と一緒に固体支持体物質上に溶着させることを特徴とする、 固体支持体物質上の層の製造法に関する(ここで、顔料の吸収スペクトルは、発 色団Hの蛍光発光スペクトルと部分的に一致する)。 本発明の別の好ましい実施態様は、粒子の形態の固体組成物に関するが、これ は、ホスト発色団マトリックス、及び必要であれば、ここに溶解しており、かつ (好ましくは均質に)分布している顔料前駆体又は顔料(ここで顔料前駆体、又 は顔料の量は、好ましくは組成物全体の多くとも10重量パーセントであり、そ して顔料前駆体、又は顔料の吸収スペクトルは、ホスト発色団の蛍光発光スペク トルと部分的に一致する)を含むことを特徴とする。 本発明の別の好ましい実施態様は、本質的に上述の顔料前駆体又は顔料及び場 合によりホスト発色団(必要であれば、ポリマー粒子に溶解しており、かつ(好 ましくは均質に)分布している)を含有するポリマー粒子よりなる粉末に関する もので、これは、一般に粉砕又は乳化重合、水性懸濁重合又はその組合せにより 得られる。 粉末の粒子は、10nm〜500μm、更に好ましくは50nm〜100μm、そし て最も好ましくは50nm〜50μmの範囲の平均径を有する。 本発明の別の目的は、担体物質であり、ここで、その少なくとも1つの表面が 、(1)ホスト発色団マトリックス、及びここに好ましくは均質に分布している 顔料前駆体(ここで、顔料前駆体の量は、好ましくは組成物全体の多くとも10 重量パーセントである)、又は(2)ポリマーマトリックス、及びここに好まし くは均質に分布している、顔料前駆体及びホスト発色団(ここで、顔料前駆体の 量は、好ましくは組成物全体の多くとも10重量パーセントである)を含むこと (ここで、顔料前駆体の吸収スペクトルは、ホスト発色団の蛍光発光スペクトル と部分的に一致する)を特徴とする組成物の層でコーティングされている物質で ある。 上述の担体物質の更に好ましい実施態様において、顔料前駆体が、ホスト発色 団マトリックスに好ましくは分子的に溶解している(変法1)か、又は顔料前駆 体とホスト発色団が、ポリマーマトリックスに好ましくは分子的に溶解している (変法2)。 適切な担体物質は、ガラス、セラミック、鉱物、プラスチック、紙、木、半導 体、金属、金属酸化物及び半導体金属酸化物、並びに金属又は半導体金属窒化物 又は−炭化物のような、有機又は無機物質から選択することができる。 通常、層の厚さは、目的の用途に依存しており、0.01〜1000μm、好 ましくは0.05〜500μm、そして特に好ましくは0.1〜100μmの範囲 であろう。 更に別の好ましい実施態様では、コーティングは、好ましくは透明なカバー層 により保護することができる。このようなコーティングは、よく知られており、 そして一般には、主として光架橋コーティングがこの目的に使用され、当該分野 でよく知られている。好ましいコーティングは、透明である。 好ましくは本発明の顔料前駆体含有組成物は、すべて蛍光顔料を生成するため に使用することができるが、これは、ポリマーマトリックス中に好ましくは均質 に分布しており、更に好ましくはマトリックス中に均質に分布し、かつ分子的に 溶解している。 本発明の更に好ましい実施態様は、ポリマーマトリックス、及びここに好まし くは均質に分布している蛍光顔料を含むことを特徴とする組成物である。更に好 ましくは、蛍光顔料が、ポリマーマトリックス内に分子的に溶解し、かつ均質に 分布している組成物である。 顔料の量は、上述されており、参照により組み込まれる。 前に開示した実施態様及び優先されるものは、本組成物にも当てはまる。 好ましい実施態様において、本組成物は、更に可溶性ホスト発色団、例えば、 優先されるものを含めた前述のホスト発色団を含有する。溶解したホスト発色団 の発光スペクトルが溶解した蛍光顔料の吸収スペクトルと部分的に一致する場合 に、溶解した顔料は、ゲスト発色団として機能し、そしてこのため好ましくは蛍 光が強化される。 本応用のためのホスト及びゲスト発色団は、前述されている。 顔料が好ましくは加熱処理により脱遊離することで粉末を生成する場合には、 ホスト発色団中の顔料前駆体の固溶体を使用することができる。また、ホストマ トリックス中に分子的に溶解した顔料を含有する組成物は、単に粉砕することに より粉末にすることができる。 本発明の別の好ましい実施態様は、好ましくはホストマトリックスに溶解し、 更に好ましくは分子的に溶解した顔料を含有する、好ましくは粉末の形態の組成 物に関するものであり、そしてこれらは、同時に一緒に単一容器から昇華し、か つ担体物質上の層として沈着(deposit)させることができ、これによって、こ の層はなおも顔料を好ましくは溶解した状態で、最も好ましくは分子的に溶解し た状態で含有している。 本発明の別の好ましい実施態様は、固体支持体(又は担体)物質上の層の製造 方法に関するものであり、そしてここで、層の組成物は、ホスト発色団、及びこ こに好ましくは均質に分布しており、更に好ましくはここに溶解し、かつ均質に 分布している蛍光顔料(ここで、顔料の量は、好ましくは層の組成物の多くとも 10重量パーセントであり、そして顔料の吸収スペクトルは、ホスト発色団の蛍 光発光スペクトルと部分的に一致する)により形成されるマトリックスからなり 、これによって、ホスト発色団マトリックス、及びここに好ましくは均質に分布 しており、更に好ましくはここに分子的に溶解し、かつ均質に分布している蛍光 顔料又は顔料前駆体を含有する組成物の粉末は、好ましくは大気中で減圧下で加 熱(「昇華」)され、そして支持体物質の少なくとも1つの表面上に沈着する。 顔料前駆体を使用するならば、一般に温度は、顔料前駆体の選択に依存する。 通常、温度は、好ましくは50〜250℃、更に好ましくは80〜200℃、そ して最も好ましくは100〜180℃の範囲で選択される。圧力は、通常100 kPa以下で選択され、好ましくは圧力は、1×10-2Torr以下、更に好ましくは 1×10-3Torr以下、最も好ましくは1×10-4Torr以下である。 本発明の組成物は、粉砕して粉末の形態を生成することができるが、これは多 くの工業的応用に非常に便利であろう。 本発明の組成物の粒子はまた、既知の方法によりポリマーでカプセル化して、 例えば、ポリマーを着色するための顔料の別の形態を生成することができる。 本発明の組成物は、よく知られているコーティングプロセスにより得られる、 支持体物質上の層としてコーティングすることができる。よって本発明の更に別 の好ましい実施態様は、少なくとも1つの表面上に本発明のポリマー組成物がコ ーティングされている、支持体物質に関する。 適切な担体物質は、ガラス、セラミック、鉱物、プラスチック、紙、木、半導 体、金属、金属酸化物及び半導体金属酸化物、並びに金属又は半導体金属窒化物 又は−炭化物のような、有機又は無機物質から選択することができる。 層の厚さは、通常は目的の用途に依存しており、そして好ましくは0.01〜 1000μm、好ましくは0.05〜500μm、そして特に好ましくは0.1〜 100μmの範囲であろう。 コーティングは、好ましくは透明なカバー層により保護することができる。こ のようなコーティングは、よく知られており、そして一般には、主として光架橋 コーティングがこの目的に使用され、当該分野でよく知られている。好ましいコ ーティングは透明である。 本発明のポリマー組成物の粉末(粒子を含む)は、ポリマーと混合することが できる。本発明の更に別の好ましい実施態様は、(a)ポリマー基質、並びに( 2)本発明のポリマー組成物の粒子、又はホスト発色団マトリックス及びここに 好ましくは分子的に溶解し、又は更に均質に分布している顔料を含有する組成物 の粒子を含むことを特徴とする組成物に関する。 一般に粒子の量は、実際の応用に依存するため、90:10〜1:999(粒 子:ポリマー)という広い範囲以外に明確な好ましい比は存在しない。色の濃さ と蛍光の両方を必要とするある種の応用では、粒子対ポリマーの好ましい重量比 は、10〜90重量%、好ましくは20〜90重量%、そして更に好ましくは5 0〜90重量%である。蛍光を必要とするが色の濃さは必要としない状況では、 粒子の重量比は、好ましくは0.01〜50重量%、更に好ましくは0.01〜 20重量%、そして更に好ましくは0.01〜10重量%の範囲にある。 ポリマー基質は、熱可塑性樹脂、ポリマーブレンド、熱硬化性樹脂及び構造的 に架橋したポリマーから選択することができる。ポリマーは、ホモポリマー、コ ポリマー、ブロックポリマー、グラフトポリマー、交互コポリマー又はランダム ポリマーであってよい。 ポリマーは、不透明、透明又は半透明であってよく、好ましくは透明である。 ポリマーは、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミド−イ ミド、ポリアミドエステル、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリオレフィンのような 熱可塑性ポリマー;ビニルエーテル、ビニルエステル、ビニルアルコール、ビニ ルクロリド、ビニルジクロリド、アセトニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、 アクリル酸及びメタクリル酸のエステル及びアミド、スチレン、クロロスチレン 、メチルスチレン、スチレンスルホン酸並びにこれらのエステル及びアミド、ビ ニルカルバゾール、ビニルピリジン、ビニルピロリドンのような置換オレフィン からのポリマー;ポリマレイン酸並びにそれからのエステル及びアミド;ポリエ ーテル(例えば、ビスフェノール−Aジグリシジルエーテルからの)、ポリスルホ ン、ポリケトン、ポリフェニルスルフィド、及びポリアセタール;並びにセルロ ース及びそのエステル及びエーテル、及びデンプン又はデンプンの誘導体のよう な天然ポリマー及びその誘導体よりなる群から選択することができる。 熱硬化性樹脂及び構造的に架橋した樹脂の例としては、ポリエポキシド、不飽 和ポリエステル、光架橋樹脂(例えば、ポリオール及び/又はポリアミンからの アクリル酸及び/又はメタクリル酸エステル及び/又はアミドから)、メラミン /ホルムアルデヒド樹脂、及びフェノール/ホルムアルデヒド樹脂;ブタジエン 、イソプレン及び/又はクロロプレンからのポリマー、及びオレフィンとのコポ リマー(これらは、架橋されていてゴム状であってもよい);更には例えば既知の ゾル/ゲルプロセスにより入手可能なシリケートがある。 熱可塑性組成物は一般に、ポリマーの溶液の混合及び溶媒の除去、射出成形及 び押し出し成形のような、よく知られている混合方法により得られる。熱硬化性 組成物及び構造的に架橋した組成物は、通常、プレス成形のような既知の方法に より得られ、これによって粒子は、好ましくは前駆体組成物の重合の前に分散さ れている。 本発明のポリマー組成物は、電気的、物理的及び機械的性質のようなある種の 特性、及び/又は加工性を強化するための更に別の成分、例えば、粒子の一様な 分布を達成するための分散剤、滑剤、可塑剤、帯電防止剤、溶剤、成形剤、抗酸 化剤、光安定剤、ガラスボール及びガラス繊維のような充填剤及び強化充填剤、 石英粉末、シリケート(例えば、雲母、粘土、珪灰石)、金属及び半導体金属酸化 物、金属炭酸塩、金属塩、金属及び半導体金属、カーボンブラック(粉末として) 、又は炭素繊維、ホイスカー、金属及び半導体金属炭化物、金属及び半導体金属 窒化物、染料、顔料などを含有してもよい。 本発明のポリマー組成物は、成型品の形態で使用することができる。 粒子を含むポリマー組成物又は重合可能な前駆体組成物は、好ましくはコーテ ィング組成物を生成するための溶媒を含有してよい。適切な溶媒は前述されてい る。 本発明の別の側面では、ポリマーを含有するポリマー組成物は、前述の組成物 を用いて担体物質上のコーティングとして使用することができる。 本発明の別の好ましい実施態様は、(a)担体物質、並びに(b)少なくとも 1つの表面上の、(c)ポリマーマトリックス、及び(d)本発明の組成物のポ リマー粒子、又はホスト発色団マトリックス、及び好ましくはここに分子的に溶 解し、又は更に、好ましくは均質に分布している顔料を含有する組成物の粒子を 含むことを特徴とする組成物のコーティングを含むことを特徴とする、組成物に 関する。 コーティングは、好ましくは透明な上塗層により、好ましくは保護することが できる。このようなコーティングは、一般によく知られており、そして好ましく は、主として光架橋コーティングがこの目的に使用される。 コーティングした物質は、通常、直接又はポリマー組成物の分散液で、塗布、 流し込み又はスピンコーティングのような既知の方法により得ることができる。 また、ポリマー形成性モノマー又はオリゴマー性前駆体、特に架橋可能なオレ フィン不飽和モノマーを含有する重合可能な組成物を使用して、コーティングを 生成することも可能である。重合は、熱的に、又は化学線又は両方により誘導す ることができる。本組成物の調製は、好ましくは適切な混合機器を使用して成分 を一緒に単に混合することにより達成することができる。分散液は、一般に粘性 に依存して安定である。たとえ粒子が凝集しても、撹拌によりこれらを再分布さ せることができる。コーティングの調製の非常に有利な実施態様では、担体物質 の少なくとも1つの表面を、コーティングし、次いで熱、放射線又はその両方に より重合される、重合可能な組成物を使用することができる。既知のフォトレジ スト法により蛍光イメージを生成するために、光重合可能な混合物も使用するこ とができる。 本組成物は、前述のように本発明のポリマー又はポリマー粒子を生成するため に使用することができる。好ましくは本組成物は、コーティング又はイメージを 生成しようとするときには溶媒を含有する。前述の実施態様は、好ましい実施態 様を含めて本組成物にも当てはまる。 別の好ましい実施態様において、本組成物は、オレフィン不飽和基、好ましく は−CH=CH2及び−C(CH3)=CH2から選択される官能基を含有する、 重合可能なモノマー及び/又はプレポリマーに基づくものであり、そしてこれら は、熱重合又は光重合することができる。 光重合可能なモノマー及びプレポリマーは、当該分野でよく知られており、そ して例えばEP-A-0 654 711に記載されている。好ましい光重合可能なモノマー及 びプレポリマーは、アクリル酸又はメタクリル酸と、アルコール、ポリオール、 アミン及びポリアミンとのエステル又はアミドに基づくものである。 好ましいエチレン不飽和の光重合可能な物質は、特に好ましくは2〜12個、 そして特に好ましくは2〜8個のC原子を含有する、脂肪族、環式脂肪族及び環 式脂肪族−脂肪族アルコール及びジオール〜テトロール、並びにアミン及びジア ミン〜テトラミンの、アクリル酸又はメタクリル酸エステルよりなる群から選択 される。これらのジオールのいくつかの例としては、エチレングリコール、1, 2−又は1,3−プロパンジオール、1,2−、1,3−及び1,4−ブタンジ オール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、デカンジオ ール、ドデカンジオールのようなアルキレンジオール、シクロヘキサンジオール 、ジ(ヒドロキシメチル)−シクロヘキサン、好ましくはC2−C6アルキレンジ オールからのポリオキシアルキレンジオール(好ましくは2〜100個のアルキ レンジオール単位、更に好ましくは2〜50個のアルキレンジオール単位、そし て最も好ましくは2〜20個のアルキレンジオール単位を含む)、例えば、ポリ エチレンジオール、ポリポリプロピレンジオール、ポリブチレンジオール及びポ リエチレン/ポリプロピレンジオールなど、更には1,1,1−トリヒドロキシ メチルエタン又は−プロパン、ペンタエリトリトール及びジペンタエリトリトー ルがある。ポリアミンのいくつかの例としては、エチレンジアミン、1,3−及 び1,3−プロパンジアミン、1,2−、1,3−及び1,4−ブタンジアミン 、1,6−ヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ ン、シクロヘキサンジアミン、(アミノメチル)シクロヘキサンアミン、イソホ ロンジアミン及びジ(アミノメチル)シクロヘキサンがある。アルコールの例は 、直鎖又は分岐鎖C1〜C20アルカノールである。 光重合可能な組成物は、コーティング及び画像の生成に特に適している。 本発明の更に好ましい実施態様は、(a)担体物質(担体の少なくとも1つの 表面はコーティングされている)、(b)重合したフォトレジスト物質の高く浮 き出たイメージを含むことを特徴とする組成物に関するものであり、この組成物 は、本発明のポリマー組成物の粒子、又はホストマトリックス、及び好ましくは ここに分子的に溶解し、又は更に、好ましくは均質に分布している顔料からなる 粒子を含有する。 本発明の別の好ましい実施態様は、本発明の蛍光組成物からの、電気的又はU Vもしくは可視光線、又はその両方による励起を必要とする蛍光放射線の創成法 に関する。 本発明の別の好ましい実施態様は、蛍光物質としての本発明の組成物の用途に 関する。 本発明の蛍光組成物は、ホスト単位は含有するがゲスト単位を欠いている組成 物、又はゲスト単位は含有するがホスト単位を欠いている組成物の固態発光強度 に比較すると、発光強度が非常に強化された固態蛍光を放射する。 前述のすべての物質は、好ましくは光学的及び電気光学的装置において使用す ることができる。 本組成物は、不溶性顔料ゲスト発色団が、ホスト発色団中に、又は溶解したホ スト発色団を伴うかもしくは伴わないポリマーマトリックス中に、可溶性かつ分 解可能な顔料前駆体を使用して、マトリックス中の顔料の上限含量を限定して組 み込まれるとき、及び分解条件が、脱遊離顔料の不必要な移行を回避するために 制御する必要があるとき、既知の組成物に比較して下記の利点を示す: a)ホスト発色団又はポリマーマトリックス中の本質的に不溶性顔料の非常に一 様な分布を達成することができる: b)不溶性顔料が、分子状態で溶解され、そのため均質にホスト発色団中に分布 している固溶体が得られる; c)蛍光物質が、マトリックスとしてのポリマーから生成し、かつ溶解した顔料 を含有している; d)ポリマーマトリックス中であってもホスト発色団とホストから顔料へのエネ ルギー転移の同時使用により、ルミネセンスが強化された蛍光物質が得られる; e)製造プロセスが、既知の同時昇華法よりもはるかに費用がかからない; f)短時間内に大量に生産することができる; g)経済的な工業的規模の生産を達成することができる; h)ホスト発色団マトリックスと顔料を含むことを特徴とする蛍光粒子の容易な 調製法さえ達成される; i)ホスト発色団マトリックスと顔料の蛍光層が、粉末形態のホスト発色団/顔 料混合物から直接得られる; j)ホスト発色団マトリックスと顔料の蛍光層が、粉末形態のホスト発色団/顔 料前駆体混合物から直接にでも得られる。 更に、例えばUS 5,227,252及びJP-A-05 320 633に記載されているように、昇 華のために出所が別々のホスト及びゲストを使用する従来法よりもはるかに単純 で便利な調製法が見い出された。単一の容器からの、ホストと純粋な顔料(即ち 、前駆体ではない)成分の単純な機械的混合物の同時昇華からは、本発明の物質 は生成されない。 本発明の別の好ましい実施態様は、エレクトロルミネセンス(「EL」)装置の 調製における(及び調製のための)有機発光物質としての、本発明のプロセスに より調製される固体蛍光組成物の用途に関する。これらのEL装置は、当該分野 でよく知られており、そして例えばUS 5,593,788、WO 94/15441、及びこれらに 引用される文献に記載されている。例えば普通のEL装置の1つは、アノードと カソードを分離する2つの極薄層(合わせた厚さ<1.0μm)を含むことを特 徴とする。1つの層は、具体的には正孔を注入及び伝達するように選択され、そ してもう1つは、具体的には電子を注入及び伝達するように、かつ装置の有機ル ミネセントゾーンとしても作用するように選択される。極薄有機ルミネセント媒 体により、抵抗を低下させて、電気的バイアスの所定のレベルのための高い電流 密度を可能にする。発光は、有機ルミネセント媒体を通る電流密度に直接関係す るため、電荷注入及び伝達効率の上昇と結びついた薄層によって、装置のルミネ セントゾーンとしても作用する伝達層のような集積回路ドライバーと互換性のあ る範囲の低い電圧で、許容しうる発光レベル(例えば、周囲光で視覚的に検出し うる輝度レベル)が達成できた。 本発明の別の好ましい実施態様では、ポリマーを伴うか又は伴わない本発明の ホスト/ゲスト固溶体、並びにポリマー、ホスト発色団、及び顔料前駆体もしく は顔料(顔料前駆体から得られる)のいずれかを含むことを特徴とする本発明の 組成物は、EL装置の層中の有機発光物質として、更にはこのようなEL装置の 調製のために使用することができる。このような装置は、例えば、US 5,593,788 及びそこに引用された先行技術から、原則として知られているため、これ以上の 詳細な説明は当業者には必要ない。 よって、アノード、カソード及び有機発光物質として本発明の固溶体又は組成 物を含むことを特徴とするエレクトロルミネセンス装置もまた、本発明の一部で ある。このような装置の調製法は、例えば、上で引用したUS5,593,788又はWO 94 /15441に詳細に与えられる。 特に好ましい実施態様において、EL装置は、アノード、例えばITOガラス 基板、カソード、例えばマグネシウム、正孔伝達物質、例えばTPD(N,N’ −ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル −4,4’−ジアミン、及び発光物質、好ましくは上述のような顔料又は顔料前 駆体、特に好ましくは上述のDPP−BOC化合物の1つのような顔料前駆体を 含むことを特徴とする。 本発明の別の好ましい実施態様では、発光物質、及び場合により正孔伝達物質 は、昇華によりカソード又はアノードの電極の一方に沈着し、特に好ましくは発 光層は、ホスト発色団とゲスト発色団との同時昇華により得られ(ここでホスト 及びゲスト化合物に関する上述の定義が当てはまる)、本発明のホスト/ゲスト 混合物、特に上述の本発明の粉末が好ましい。よって、電極としてアノードとカ ソード、及び有機発光物質を含むことを特徴とするエレクトロルミネセント素子 (ここで、一方の電極上の薄層は、有機発光物質の昇華により得られ、そして有 機発光物質は、顔料又は顔料前駆体のいずれかである)もまた、本発明の一部で ある。 本発明の更に別の実施態様は、対応するホスト/ゲスト混合物の昇華により得 られる、ホスト及びゲストを含むことを特徴とする層(ここで、ホスト及びゲス ト化合物は、上記と同義であり、例えば、ホストは固態蛍光を示し、ゲストは顔 料又は顔料前駆体であり、そして顔料又は顔料前駆体の吸収スペクトルは、ホス ト化合物の蛍光発光スペクトルと部分的に一致する)に関する。 したがって、本発明の更に別の実施態様は、ホスト及びゲスト化合物を含むこ とを特徴とする層の調製法(ここで、対応するホスト/ゲスト混合物を昇華に付 すことにより層を形成し、ホスト及びゲスト化合物は、上記と同義であり、例え ばホストは固態蛍光を示し、ゲストは顔料又は顔料前駆体であり、そして顔料又 は顔料前駆体の吸収スペクトルは、ホスト化合物の蛍光発光スペクトルと部分的 に一致する)に関する。 更には、カソード、アノード及び本発明のホスト/ゲスト混合物の昇華により 得られる層を含むことを特徴とするエレクトロルミネセント素子。 本発明の組成物は、UV及び昼光線源の両方により容易に励起させられるため 、多くの応用に広げることができる。好ましくは、これらの物質は、鮮やかな昼 光蛍光を示し、また自動車のハロゲンランプのUV照射により励起させることに よって、昼間も夜間も両方とも強い鮮やかな色を与えることができるため、夜及 び昼の使用のための道路標識及び交通標識のような応用における着色料として非 常に有用になりえた。他の応用としては、顔料、着色料、シンチレーター用の物 質、太陽エネルギー収集用の物質、発光エレクトロルミネセント装置用の物質、 蛍光イメージ生成のための物質としての用途を含む。更には、ホスト及びゲスト 化合物の選択により、全体のシステムに必要な目的の発光波長に多くの柔軟性が 加わる(そこに、色調整のための能力、及び波長変調を介して特異的な色の適用 に合わせてコアシステムを調整するのを容易にする能力を与える)。また、よく 知られているフォトレジスト法により蛍光イメージ(高い浮き出た構造)を生成 することも可能である。本発明の組成物はまた、塗料及びラッカー更には印刷イ ンキにも使用することができる。 下記の実施例により本発明を例証する。 実施例において、下記の略語を使用する: DPP:1,4−ジケト−3,6−ジフェニル−ピロロ−[3,4−c]ピロ ール MeDPP:1,4−ジケト−3,6−ジ(4−メチル−フェニル)−ピロロ −[3,4−c]ピロール tBuDPP:1,4−ジケト−3,6−ジ(4−tert−ブチル−フェニル) −ピロロ−[3,4−c]ピロール PhDPP:1,4−ジケト−3,6−ジ(4−ビフェニル)−ピロロ−[3 ,4−c]ピロール ClDPP:1,4−ジケト−3,6−ジ(4−クロロ−フェニル)−ピロロ −[3,4−c]ピロール QA:キナクリドン DPP−BOC:N,N’−ビス−tert−ブチルオキシカルボニル−1,4− ジケト−3,6−ジフェニル−ピロロ−[3,4−c]ピロール MeDPP−BOC:N,N’−ビス−tert−ブチルオキシカルボニル−1, 4−ジケト−3,6−ジ(4−メチル−フェニル)−ピロロ−[3,4−c]ピ ロール tBuDPP−BOC:N,N’−ビス−tert−ブチルオキシカルボニル−1 ,4−ジケト−3,6−ジ(4−tert−ブチル−フェニル)−ピロロ−[3,4 −c]ピロール PhDPP−BOC:N,N’−ビス−tert−ブチルオキシカルボニル−1, 4−ジケト−3,6−ジ(4−ビフェニル)−ピロロ−[3,4−c]ピロール ClDPP−BOC:N,N’−ビス−tert−ブチルオキシカルボニル−1, 4−ジケト−3,6−ジ(4−クロロ−フェニル)−ピロロ−[3,4−c]ピ ロール QA−BOC:N,N’−ビス−tert−ブチルオキシカルボニルキナクリドン 実施例で使用した溶媒は、ワコー化学(Wako Chemical Co.Ltd.)から購入し た。ポリカーボネート樹脂(Z200)は、三菱ガス化学(Mitsubishi Gas Chemical Co.,Inc.)から購入した。トリス(8−ヒドロキシキノリナート)ア ルミニウムは、ドージンドーラボラトリーズ(Dojindo Laboratories)から購入 した。実施例に使用したワイヤバー(wire bar)(KCCロッド8番)は、RK プリント−コート器械(RK Print-Coat Instruments)から購入した。実施例に 使用したITOガラス基板(ITOフィルム厚200nm、面積抵抗率10ohm/cm2 )は、マツザキ真空(Matsuzaki Shinku Co.)から購入した。実施例に使用し たホモジェナイザー(ウルトラ−タラックス(Ultra-Turrax)T−25)は、I KA−レイバーテクニク(IKA-Labortechnik)から購入した。蛍光特性を評価す るために使用した蛍光分光光度計(F−4500)は、ヒタチ(Hitachi Co.LT D.)から購入した。A)蛍光ポリマーフィルムの調製 実施例A1: DPP−BOC前駆体0.00244gをポリカーボネート樹脂の10重量% THF溶液5.0mlに溶解した。次にワイヤバー塗布機を使用して溶液をガラス 基板に適用して、40℃で30分間乾燥した。フィルムの色は、緑色の蛍光を伴 う緑色であった。次に試料を150℃で30分間加熱処理して、黄緑色のフィル ムに強い黄緑色の蛍光を与えた。実施例A2: CIDPP−BOC前駆体0.00279gをポリカーボネート樹脂の10重 量%THF溶液5.0mlに溶解した。次にワイヤバー塗布機を使用して溶液をガ ラス基板に適用して、60℃で1時間乾燥した。フィルムの色は、緑色の蛍光を 伴う緑色であった。次に試料を150℃で2時間加熱処理して、黄緑色のフィル ムに強い黄緑色の蛍光を与えた。実施例A3: QA−BOC前駆体0.00256gをポリカーボネート樹脂の10重量%T HF溶液5.0mlに溶解した。次にワイヤバー塗布機を使用して溶液をガラス基 板に適用して、60℃で1時間乾燥した。フィルムの色は、緑色の蛍光を伴う緑 色であった。試料を150℃で半時間加熱処理して、黄緑色のフィルムに強い黄 緑色の蛍光を与えた。フィルムの蛍光特性の測定 蛍光分光光度計(F−4500、ヒタチ(Hitachi Co.LTD.))を使用して、実 施例A1〜A3で得られたポリマーフィルムの蛍光特性を測定した。発蛍光団の ピーク吸収は、励起波長として選択し、そしてすべての場合にそれは480nmと した。得られた結果を表1に要約した。表1:ポリマーフィルムの蛍光特性 実施例A4: 慎重に秤量したホスト化合物1,2,3,4−テトラフェニル−ベンゾ[4, 5]イミダゾ[2,1−a]イソインドール−11−オン、ゲスト化合物の前駆 体(DPP=BOC又はQA−BOC)及びポリメタクリル酸メチルをCHCl3 /メタノール(95/5)中に溶解して、清澄で均質な溶液(濃度5重量%) を生成した。次にワイヤバーを用いてこの混合物をガラス基板上に流し込み、溶 媒を室温で急速に蒸発させて、前駆体に典型的な可視色及び分光学的特性(緑色 の蛍光を伴う緑色)を有するポリマーフィルムを生成した。次にこのフィルムを 120℃で表2に与えられた時間加熱処理して、黄緑色の蛍光フィルムを得た。 この蛍光粉末の蛍光特性は、固体試料ホルダーを取り付けた標準的反射モードの 蛍光分光光度計(F−4500、ヒタチ(Hitachi Co.LTD.))を使用して測定し た。単色の励起波長は、ホストの吸収最大、即ち360nmに対応する。結果は表 2にリストした。 *1,2,3,4−テトラフェニル−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−a] イソインドール−11−オン B)ホスト及びゲスト発色団混合物の調製実施例B1: ゲスト化合物の前駆体としてClDPP−BOC 1×10-5mol(0.00 56g)及びホスト化合物としてトリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミ ニウム2×10-3mol(0.919g)をN,N−ジメチルホルムアミド100m lに溶解した。この均質な溶液を大過剰の水に注ぎ入れ、これをホモジェナイザ ーで激しく撹拌した。沈殿した固体を濾過により単離して、残渣を何度も水で洗 浄し、次に80℃で真空下で24時間乾燥した。緑色の蛍光を伴う緑色の粉末0 .773g(収率84%)が得られた。次に粉末を150℃で2.5時間加熱処理 して、黄緑色の蛍光を伴う黄緑色の粉末を得た。蛍光特性を表3に示した。実施例B2: ゲスト化合物の前駆体としてQA−BOC 1×10-5mol(0.00513 g)及びホスト化合物としてトリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウ ム2×10-3mol(0.919g)をN,N−ジメチルホルムアミド150mlに 溶解した。この均質な溶液を大過剰の水に注ぎ入れ、これをホモジェナイザーで 激しく撹拌した。沈殿した固体を濾過により単離し、何度も水で洗浄して、80 ℃で真空下で24時間乾燥した。緑色の蛍光を伴う緑色の粉末0.632g(収 率68%)が得られた。次に粉末を180℃で1時間加熱処理して、黄緑色の蛍 光を伴う黄緑色の粉末を得た。蛍光特性を表3に示した。C)応用実施例 実施例C1〜C3の輝度は、接写レンズ(110番、最大焦点距離205mm、 最大焦点距離での標的径0.5mm)を取り付けた輝度計(LS−110、ミノル タカメラ(Minolta Camera Co.Ltd.))を使用してその最大焦点距離で測定した 。実施例C1: ポリマーフィルムに溶解した顔料を含むエレクトロルミネセンス素 子(EL) ここで使用した蛍光発色団前駆体は、DPP−BOC、MeDPP−BOC、 tBuDPP−BOC、PhDPP−BOC、CIDPP−BOC(EP-A-0 648 770の実施例1、4、3、9及び2と同様に調製)及びQA−BOC(EP-A-0 6 48 817の実施例1と同様に調製)であり、これらが加熱処理により、それぞれD PP、MeDPP、tBuDPP、PhDPP、CIDPP及びQAを与えた。 発光物質として蛍光発色団前駆体のそれぞれ、電子伝達物質として2−(4’ −tert−ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェニル)−1,3,4−オキサジ アゾール(PBD、約135〜140℃の範囲の融点、ドージンドーラボラトリ ーズ(Dojindo Laboratories)から市販されている)及び正孔伝達物質としてポ リ(N−ビニルカルバゾール)(PVCz、400,000〜600,000g/ molの範囲の分子量;カントー化学(Kanto Chemical Co.Ltd.))を、前駆体:P BD:PVCz=1:20:80(mol%)の比で1,2−ジクロロエタンに溶 解して、混合成分の清澄で均質な溶液を生成した(全溶液1.4w/w%)。次に混 合物を、スピン塗布機(1H−IIID、キョーエイ半導体(Kyoei Semiconductor) )を使用してITOガラス基板上に流し込み、溶媒を除去して、100nmの厚さ の発光層を形成した。次いで、発光層上に、5.0×10-6Torrの真空下及び0 .01nm/秒の沈着速度で200nmのフィルム厚さにカソード層としてマグネシ ウムを沈着させた。 得られた素子を150℃で30分間加熱処理した。こうして親顔料は分子的に 溶解した状態になった。 ITO側をアノードとして、そしてマグネシウム側をカソードとして使用して 、15Vのバイアスを素子に印加し、得られるEL特性を輝度計(LS−110 、ミノルタカメラ(Minolta Camera Co.Ltd.))及び多チャンネル分光検出器( IMUC−7000、オーツカ電子(Ohtsuka electoronics Co.Ltd.))を使用 して測定した。 蛍光発色団としてQAをドープした素子のEL特性を、0.86A/cm2の電流 で測定すると、540nmのピーク波長で300cd/m2の輝度を観察した。実施例C2: 顔料をドープした粉末の昇華により調製したEL素子。 ITOガラス基板上に、正孔伝達物質としてN,N’−ジフェニル−N,N’ −ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン( TPD;US 4,265,990の実施例1と同様に調製)を、0.08nm/秒の溶着速度 で50nmの厚さに6.0×10-6Torrの真空下の真空沈着により沈着させて、正 孔伝達層を形成した。次いで、こうして調製した正孔伝達層上に、実施例B2の 顔料をドープした粉末を発光物質として、0.08nm/秒の沈着速度で50nmの 厚さに6.0×10-6Torrの沈着条件下で溶着させて、発光層を形成した。最後 に発光層上に、カソード層として200nmのフィルム厚さにマグネシウムを溶着 させた。 蛍光発色団としてQAをドープした素子のEL特性を、0.92A/cm2の電流 で測定すると、540nmのピーク波長で15,500cd/m2の輝度を観察した。実施例C3: 顔料前駆体をドープした粉末の昇華により調製したEL素子。 実施例C2の操作を繰り返したが、しかし今回は加熱処理の前に、QA−BO C及びAlq3よりなる実施例B2の前駆体をドープしたポリマーを、発光層の 沈着源として使用した。 素子のEL特性を、0.86A/cm2の電流で測定すると、540nmのピーク波 長で12,200cd/m2の輝度を観察した。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年2月17日(1999.2.17) 【補正内容】 請求の範囲 1.(1)ホスト発色団と有効量の顔料前駆体を溶媒中で混合し、次いでインサ イチューで顔料前駆体からゲスト発色団としての顔料を生成し、そして次にホス ト及びゲスト発色団の混合物を単離することにより、固溶体を形成するか、又は (2)マトリックスとしてのポリマーもしくはポリマー前駆体と顔料前駆体を溶 媒中で、場合によりホスト成分である発色団の存在下で混合し、次いでインサイ チューで顔料前駆体から顔料(ホスト成分が存在するならば、ゲスト成分である )を生成し、そして次にポリマーと顔料、及びもし存在するならばホスト成分の 混合物を単離することにより、固溶体を形成することを含む固体蛍光組成物の製 造方法であって、ホスト成分が存在するすべての場合において、顔料(ゲスト発 色団)の吸収スペクトルが、ホスト発色団の蛍光発光スペクトルと部分的に一致 し、ここで部分一致とは、下記の積分: 規化されており、そしてここでνは、波数であり、fFは、量子で測定されるホ ストの蛍光スペクトルであり、そしてfAは、ゲストのモル吸光係数のスペクト ル分布である]により定義される「スペクトルの部分一致」を意味し、そしてス ペクトルの部分一致は、10より大きいこと を特徴とする方法。 2.脱遊離顔料の移行を回避する条件下で顔料のインサイチュー生成を行うこと を特徴とする、請求項1記載の方法。 3.インサイチューで生成した顔料を、ホスト発色団と顔料の混合物内、又はポ リマーマトリックス内に均質に分布させることを特徴とする、請求項1又は2記 載の方法。 4.ポリマーマトリックス又はポリマー前駆体と、及び場合によりホスト発色団 と、顔料前駆体又は顔料のいずれかとを含む組成物であって、顔料前駆体から得 られるゲスト発色団としての顔料の吸収スペクトルが、ホスト発色団の蛍光発光 スペクトルと部分的に一致する組成物。 5.ホスト発色団と、顔料前駆体又は顔料のいずれかとを含む組成物であって、 顔料前駆体から得られるゲスト発色団としての顔料の吸収スペクトルが、ホスト 発色団の蛍光発光スペクトルと部分的に一致する組成物。 6.顔料又は顔料前駆体、ホスト発色団及び溶媒を好ましくは均質に混合し、顔 料又は顔料前駆体をホスト発色団と一緒に沈殿させることによって沈殿物を得て 、次に沈殿物を分離し、場合により分離した沈殿物を洗浄し、これを乾燥するこ とを特徴とする粉末形態である請求項5記載の組成物の製造方法。 7.顔料前駆体を含有する分離した沈殿物を加熱処理することにより、インサイ チューで顔料を生成することを特徴とする、請求項6記載の方法。 8.本質的にホスト発色団及び顔料前駆体又は顔料からなる組成物を、固体支持 体物質の存在下で加熱して、ホスト発色団を元々の顔料又はインサイチューで顔 料前駆体から本プロセスにより得られる顔料と一緒に固体支持体物質上に沈着さ せることを含み、顔料の吸収スペクトルが、ホスト発色団の蛍光発光スペクトル と部分的に一致することを特徴とする、固体支持体物質上の請求項4又は5記載 の組成物の層の製造方法。 9.請求項4又は5記載の組成物、又は請求項1〜3もしくは6〜8のいずれか 1項記載の方法により得られる組成物の、好ましくはエレクトロルミネセンス装 置における、蛍光物質としての使用。 10.電極としてアノードとカソード、及び有機発光物質として請求項1〜3記 載の方法により得られる固溶体、又は請求項4及び5のいずれか1項記載の組成 物を含むことを特徴とするエレクトロルミネセンス素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 97810051.9 (32)優先日 平成9年2月3日(1997.2.3) (33)優先権主張国 ヨーロッパ特許庁(EP) (31)優先権主張番号 97810054.3 (32)優先日 平成9年2月4日(1997.2.4) (33)優先権主張国 ヨーロッパ特許庁(EP) (31)優先権主張番号 97810055.0 (32)優先日 平成9年2月4日(1997.2.4) (33)優先権主張国 ヨーロッパ特許庁(EP) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 デブリン,ブライアン ジェラルド スイス国 ツェーハー―4053 バーゼル ユーラシュトラーセ 40

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(1)ホスト発色団と有効量の顔料前駆体を溶媒中で混合し、次いでインサ イチューで顔料前駆体からゲスト発色団としての顔料を生成し、そして次にホス ト及びゲスト発色団の混合物を単離することにより、固溶体を形成するか、又は (2)マトリックスとしてのポリマーもしくはポリマー前駆体と顔料前駆体を溶 媒中で、場合によりホスト成分である発色団の存在下で混合し、次いでインサイ チューで顔料前駆体からホスト成分が存在するならば、ゲスト成分である顔料を 生成し、そして次にポリマーと顔料、及びもし存在するならばホスト成分の混合 物を単離することにより、固溶体を形成することを含む固体蛍光組成物の製造方 法であって、ホスト成分が存在するすべての場合において、顔料(ゲスト発色団 )の吸収スペクトルが、ホスト発色団の蛍光発光スペクトルと部分的に一致する 方法。 2.脱遊離顔料の移行を回避する条件下で顔料のインサイチュー生成を行うこと を特徴とする、請求項1記載の方法。 3.インサイチューで生成した顔料を、ホスト発色団と顔料の混合物、又はポリ マーマトリックス内に均質に分布させることを特徴とする、請求項1又は2記載 の方法。 4.ポリマーマトリックスもしくはポリマー前駆体、及び/又はホスト発色団、 及び顔料前駆体を含む組成物であって、ホスト成分が存在するすべての場合にお いて、顔料前駆体から得られるゲスト発色団としての顔料の吸収スペクトルが、 ホスト発色団の蛍光発光スペクトルと部分的に一致する組成物。 5.ポリマーマトリックスもしくはポリマー前駆体、及び/又はホスト発色団、 及び顔料を含む組成物であって、ホスト成分が存在するすべての場合において、 顔料(ゲスト発色団)の吸収スペクトルが、ホスト発色団の蛍光発光スペクトル と部分的に一致する組成物。 6.(1)ホスト発色団と有効量の顔料前駆体を溶媒中で混合し、次いでインサ イチューで顔料前駆体からゲスト発色団としての顔料を生成し、そして次にホス ト及びゲスト発色団の混合物を単離することにより、固溶体を形成するか、又は (2)マトリックスとしてのポリマーもしくはポリマー前駆体と顔料前駆体を溶 媒中で、場合によりホスト成分である発色団の存在下で混合し、次いでインサイ チューで顔料前駆体からホスト成分が存在するならば、ゲスト成分である顔料を 生成し、そして次にポリマーと顔料、及びもし存在するならばホスト成分の混合 物を単離することにより、固溶体を形成することにより得られ、ホスト成分が存 在するすべての場合において、顔料(ゲスト発色団)の吸収スペクトルが、ホス ト発色団の蛍光発光スペクトルと部分的に一致する組成物。 7.顔料又は顔料前駆体、発色団H及び溶媒を好ましくは均質に混合し、顔料又 は顔料前駆体を発色団Hと一緒に沈殿させることによって沈殿物を得て、次に沈 殿物を分離し、場合により分離した沈殿物を洗浄し、これを乾燥することを特徴 とする、粉末の製造方法。 8.顔料前駆体を含有する分離した沈殿物を加熱処理することにより、インサイ チューで顔料を生成することを特徴とする、請求の範囲第7項記載の方法。 9.請求項7又は8記載の方法により得られる粉末。 10.本質的に発色団H及び顔料前駆体又は顔料からなる組成物、好ましくは請 求項9記載の粉末を、固体支持体物質の存在下で加熱して、発色団Hを元々の顔 料又はインサイチューで顔料前駆体から本プロセスにより得られる顔料と一緒に 固体支持体物質上に沈着させることを含み、顔料の吸収スペクトルが、発色団H の蛍光発光スペクトルと部分的に一致する、固体支持体物質上の層の製造方法。 11.請求項4〜6記載の組成物、又は請求項9記載の粉末もしくは請求項1〜 3記載の方法により得られる粉末の、好ましくはエレクトロルミネセンス装置に おける、蛍光物質としての使用。 12.請求項4、5もしくは6記載の蛍光組成物、又は請求項1〜3記載の方法 により得られる蛍光組成物からの、電気的又はUVもしくは可視光線、又はその 両方による励起を必要とする蛍光放射線の創成方法。 13.電極としてアノードとカソード、及び有機発光物質としてのポリマーを伴 うか又は伴わない請求項6記載の固溶体、又は請求項9記載の粉末、又は請求項 4もしくは5記載の組成物又は請求項1〜3記載の方法により得られる組成物を 含むことを特徴とするエレクトロルミネセンス素子。 14.薄層が、一方の電極上での有機発光物質の昇華により得られ、そして有機 発光物質が、顔料又は顔料前駆体のいずれかである、請求項13記載のエレクト ロルミネセンス素子。 15.対応するホスト/ゲスト混合物の昇華により得られる、ホスト及びゲスト を含む層であって、ホストは、固態蛍光を示し、そしてゲストは、顔料又は顔料 前駆体であり、そして顔料又は顔料前駆体の吸収スペクトルが、ホスト化合物の 蛍光発光スペクトルと部分的に一致する層。 16.対応するホスト/ゲスト混合物を昇華に付すことにより層を形成する、請 求項15記載の層の製造方法。 17.カソード、アノード及び請求の範囲第15項記載の層を含むことを特徴と するエレクトロルミネセンス素子。
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