JP2001329130A - 水溶性フィルムおよびその製造法 - Google Patents

水溶性フィルムおよびその製造法

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JP2001329130A JP2000147937A JP2000147937A JP2001329130A JP 2001329130 A JP2001329130 A JP 2001329130A JP 2000147937 A JP2000147937 A JP 2000147937A JP 2000147937 A JP2000147937 A JP 2000147937A JP 2001329130 A JP2001329130 A JP 2001329130A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムの保管中にブロッキングが起こりに
くく、耐衝撃性が良好で破袋しにくい水溶性フィルム、
並びにその水溶性フィルムの製造法を提供すること。 【解決手段】 ポリビニルアルコール100重量部に対
して、可塑剤5〜30重量部、澱粉1〜10重量部およ
び界面活性剤0.01〜2重量部を配合してなる水溶性
フィルム;並びにポリビニルアルコール100重量部に
対して、可塑剤5〜30重量部、澱粉1〜10重量部お
よび界面活性剤0.01〜2重量部を含有し、かつ溶媒
の含有量が40〜99重量%である製膜原液を、80〜
110℃の金属表面上で乾燥する水溶性フィルムの製造
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリビニルアルコ
ール(以下、ポリビニルアルコールを「PVA」と略称
することがある)に特定量の可塑剤、澱粉および界面活
性剤を配合してなる水溶性フィルム、並びにその水溶性
フィルムの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、農薬や洗剤をはじめとする各種薬
品などを一定量づつ水溶性フィルムに密封包装して、使
用時にその包装形態のまま水中に投入し、内容物を包装
フィルムごと水に溶解または分散して使用する方法が行
われるようになっている。このユニット包装の利点は、
使用時に危険な薬品に直接触れることなく使用できるこ
と、一定量が包装されているために使用時に計量する必
要がないこと、薬剤を包装している容器の後処理が不要
であることなどである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ユニット包装用の水溶
性フィルムとしては、保管中にフィルムどうしのブロッ
キングが生じず、さらに輸送中に破袋が生じないなどの
要求性能を満たすことが必要とされている。しかしなが
ら、従来から用いられている水溶性のPVAフィルム
は、フィルムに腰がなく、耐ブロッキング性が劣ってい
たり、耐衝撃性が低く破袋しやすいという問題を有して
いる。
【0004】本発明の目的は、上記の欠点を無くし、保
管中にフィルムどうしのブロッキングが起こりにくいの
みならず、耐衝撃性が良好で破袋しにくく、特にユニッ
ト包装用途に有用な水溶性フィルム、並びにその水溶性
フィルムの製造法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる現状に
鑑み鋭意検討した結果、PVAに特定量の可塑剤、澱粉
および界面活性剤を配合した水溶性フィルムが、目的と
する性質を有する水溶性フィルムとして非常に有用であ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、ポリビニルアルコー
ル100重量部に対して、可塑剤5〜30重量部、澱粉
1〜10重量部および界面活性剤0.01〜2重量部を
配合してなる水溶性フィルムに関する。さらに、本発明
は、ポリビニルアルコール100重量部に対して、可塑
剤5〜30重量部、澱粉1〜10重量部および界面活性
剤0.01〜2重量部を含有し、かつ溶媒の含有量が4
0〜99重量%である製膜原液を、80〜110℃の金
属表面上で乾燥することを特徴とする水溶性フィルムの
製造法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に用いられるPVAは、ビニルエステル系
単量体を重合させて得られる重合体を、通常、アルコー
ル溶液中でアルカリまたは酸触媒を用いてけん化し、ビ
ニルエステル単位をビニルアルコール単位としたものを
用いることができる。
【0008】PVAの製造に使用されるビニルエステル
系単量体としては、例えば、酢酸ビニル、フロピオン酸
ビニル、ギ酸ビニル、バーサチック酸ビニル、ピバリン
酸ビニルなどを挙げることができ、これらのうち1種ま
たは2種以上を用いることができる。これらのなかでも
工業的に生産され、コスト的に有利な酢酸ビニルを用い
るのが好ましい。
【0009】また、本発明に用いられるPVAは、本発
明の主旨を損なわない範囲内(通常、20モル%以下が
好ましく、10モル%以下がより好ましく、5モル%以
下がさらに好ましい。)で他の単量体単位を含有してい
ても差し支えない。このような単量体単位としては、例
えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテ
ン、1−ヘキセン等のα−オレフィン類、アクリル酸及
びその塩とアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t
−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸
ドデシル、アクリル酸オクタデシル等のアクリル酸エス
テル類、メタクリル酸およびその塩、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、
メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、
メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メ
タクリル酸2一エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシ
ル、メタクリル酸オクタデシル等のメタクリル酸エステ
ル類、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N
−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルア
ミド、ジアセトンアクリルアミド、アクリルアミドプロ
パンスルホン酸およびその塩、アクリルアミドプロピル
ジメチルアミンおよびその塩、N−メチロールアクリル
アミドおよびその誘導体等のアクリルアミド誘導体、メ
タクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エ
チルメタクリルアミド、メタクリルアミドプロパンスル
ホン酸およびその塩、メタクリルアミドプロピルジメチ
ルアミンおよびその塩、N−メチロールメタクリルアミ
ドおよびその誘導体等のメタクリルアミド誘導体、N−
ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニ
ルアセトアミド等のN−ビニルアミド類、ポリアルキレ
ンオキシドを側鎖に有するアリルエーテル類、メチルビ
ニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビ
ニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチ
ルビニルエーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブ
チルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ステア
リルビニルエーテル等のビニルエーテル類、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル等のニトリル類、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン
等のハロゲン化ビニル、酢酸アリル、塩化アリル等のア
リル化合物、マレイン酸およびその塩またはそのエステ
ル、ビニルトリメトキシシラン等のビニルシリル化合
物、酢酸イソプロペニル等がある。生分解性の観点から
は、変性量(共重合量)は通常5モル%以下であるのが
好ましい。
【0010】該ビニルエステル系(共)重合体の重合法
としては溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法、乳化重
合法等、従来公知の方法が適用できる。重合触媒として
は、重合方法に応じて、アゾ系触媒、過酸化物系触媒、
レドックス系触媒等が適宜選ばれる。
【0011】該ビニルエステル系(共)重合体のけん化
反応には、従来公知のアルカリ触媒、あるいは酸触媒で
の加アルコール分解、加水分解等が適用できる。このう
ちメタノールを溶剤とするNaOH触媒によるけん化反
応が簡便で最も好ましい。
【0012】PVAの重合度(粘度平均重合度)は特に
限定は無い。しかし、水溶性フィルムの場合、10〜1
00μmの薄い厚さでも強い強度と柔軟性が要求される
場合がある。そのため、フィルムの強度やタフネスの点
から粘度平均重合度は300〜10000が好ましく、
500〜8000がより好ましい。さらに水溶性の点か
ら500〜2000が特に好ましい。粘度平均重合度が
300未満ではフィルム強度が弱くなる傾向にあり、ま
た10000より大きい場合にはフィルムを製膜すると
きに使用する製膜原料溶液の粘度が高くなり、製膜工程
の作業性が低下する場合がある。平均粘度重合度はJI
S記載の方法で測定される。
【0013】PVAのけん化度は、水溶性の点から80
〜95モル%であるのが好ましく、82〜92モル%で
あるのがより好ましく、85〜90モル%であるのが特
に好ましい。けん化度が80モル%より小さい場合に
も、けん化度が95モル%より大きい場合にも、水溶性
が不充分である場合がある。けん化度はJIS記載の方
法により測定することができる。
【0014】本発明に用いられる澱粉については特に限
定はなく、例えば、トウモロコシ、小麦、馬鈴薯、タピ
オカ、タロイモ、サツマイモ、米などの生澱粉や、それ
らのα化澱粉、デキストリン、酸化澱粉、アルデヒド化
澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、カチオン化澱
粉、架橋澱粉などの変性澱粉を挙げることができ、これ
らのうち1種または2種以上を用いることができる。こ
れらのなかでも、得られるフィルムの製袋機等の工程通
過性の点から、PVAとの相溶性が幾分低く、得られる
フィルムの表面がマット性を有するようになる澱粉、す
なわち、生澱粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル
化澱粉などが好ましく、生コーンスターチ、酸化コーン
スターチ、エーテル化コーンスターチ、エーテル化馬鈴
薯澱粉、リン酸エステル化馬鈴薯澱粉、アセチル化小麦
澱粉などがより好ましい。さらに、フィルム表面に微細
な凹凸が良好に形成される点から、酸化コーンスターチ
が特に好ましい。
【0015】澱粉の配合割合は、PVA100重量部に
対して1〜10重量部であり、2〜5重量部であるのが
好ましい。配合割合が1重量部未満の場合には、スリッ
プ性の向上効果が見られない。一方、配合割合が10重
量部を超える場合には、耐衝撃性が低下したり、フィル
ムの滑り性が高すぎて取り扱いにくくなることがあるた
め好ましくない。
【0016】一般に、水溶性フィルムの場合、高温多湿
の地域や寒冷地での使用にも耐え得るようなフィルムの
強度やタフネスが要求される。特に低温での耐衝撃性が
必要とされる。そのため、得られるフィルムのガラス転
移点を下げることを目的に、可塑剤を本発明の水溶性フ
ィルムに配合することが必要である。
【0017】本発明に用いられる可塑剤としては、PV
Aの可塑剤として一般に用いられているものなら特に制
限はなく、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ジエチ
レングリコール、トリメチロールプロパン、トリエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレング
リコールなとの多価アルコール類、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコールなどのポリエーテル
類、ビスフェノールA、ビスフェノールSなどのフェノ
ール誘導体、N−メチルピロリドンなどのアミド化合
物、さらにはグリセリン、ペンタエリスリトール、ソル
ビトールなどの多価アルコールにエチレンオキサイドを
付加した化合物などを挙げることができ、これらのうち
1種または2種以上を用いることができる。
【0018】可塑剤の配合割合はPVA100重量部に
対して5〜30重量部であり、好ましくは8〜25重量
部であり、さらに好ましくは10〜20重量部である。
可塑剤の配合割合が5重量部未満の場合には、得られる
フィルムの耐衝撃性が不充分である。一方、可塑剤の配
合割合が30重量部を超える場合には、可塑剤のブリー
ドアウトが大きくなり、フィルムの耐ブロッキング性が
劣る。また、得られるフィルムの腰(製袋機等の工程通
過性)の点からも、30重量部以下の割合で配合する必
要がある。一般に、得られるフィルムの水溶性を向上さ
せる点からは、可塑剤の配合量が多い方が好ましい。ま
た、フィルムのヒートシール温度は様々な要因で変化す
るが、特に可塑剤の配合量が多い方がヒートシール温度
が低下し、フィルム製袋時の生産性が向上するようにな
るので好ましい。特に、得られるフィルムのヒートシー
ル温度が170℃以下となるような割合で可塑剤を配合
するのが好ましく、160℃以下となるような割合で可
塑剤を配合するのがより好ましい。
【0019】本発明に用いられる界面活性剤の種類とし
ては特に限定はないが、アニオン性あるいはノニオン性
の界面活性剤が好ましい。アニオン性界面活性剤として
は、例えば、ラウリン酸カリウムなどのカルボン酸型、
オクチルサルフェートなどの硫酸エステル型、ドデシル
ベンゼンスルホネートなどのスルホン酸型のアニオン性
界面活性剤が好適である。ノニオン性界面活性剤として
は、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテルやポ
リオキシエチレンオレイルエーテルなどのアルキルエー
テル型、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル
などのアルキルフェニルエーテル型、ポリオキシエチレ
ンラウレートなどのアルキルエステル型、ポリオキシエ
チレンラウリルアミノエーテルなどのアルキルアミン
型、ポリオキシエチレンラウリン酸アミドなどのアルキ
ルアミド型、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
エーテルなどのポリプロピレングリコールエーテル型、
オレイン酸ジエタノールアミドなどのアルカノールアミ
ド型、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテルな
どのアリルフェニルエーテル型などのノニオン性界面活
性剤が好適である。これらの界面活性剤の1種あるいは
2種以上の組み合わせで使用することができる。
【0020】界面活性剤の配合割合は、PVA100重
量部に対して0.01〜2重量部であり、好ましくは
0.1〜1重量部であり、より好ましくは0.2〜0.
5重量部である。界面活性剤の配合割合が0.01重量
部より少ないと、製膜装置のドラムなどの金属表面と、
製膜したフィルムとの剥離性が低下して製造が困難とな
るため好ましくない。配合割合が2重量部より多いとフ
ィルム表面に溶出してブロッキングの原因になり、取り
扱い性が低下するため好ましくない。
【0021】本発明の水溶性フィルムには、さらに必要
に応じて、無機フィラーを配合することができる。本発
明に用いることができる無機フィラーとしては、例え
ば、シリカ、重質、軽質又は表面処理された炭酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化チ
タン、珪藻土、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、ゼオラ
イト、酸化亜鉛、珪酸、珪酸塩、マイカ、炭酸マグネシ
ウム、カオリン、ハロサイト、パイロフェライト、セリ
サイト等のクレー、タルク等を挙げることができ、これ
らのうち1種または2種以上を用いることができる。こ
れらのなかでも、特にPVAへの分散性の点から、タル
クを用いることが好ましい。無機フィラーの平均粒子径
は、ブロッキング防止性の点から1μm以上が好まし
く、一方で、PVAへの分散性の点から10μm以下が
好ましい。その両方の性能を両立させるには、平均粒子
径が1〜7μm程度の大きさのものがより好ましい。
【0022】本発明の水溶性フィルムは、さらに必要に
応じて、着色剤、香料、増量剤、消泡剤、剥離剤、紫外
線吸収剤などの通常の添加剤を適宜配合しても差し支え
ない。また必要に応じて、本発明の効果を損なわない範
囲内で、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロースなどの水溶性高分子を
配合しても良い。
【0023】本発明の水溶性フィルムの製造に用いる製
膜原料は、PVAに可塑剤、澱粉、界面活性剤および必
要に応じて無機フィラーや他の成分を配合し、所望の方
法で混合することにより調製することができる。
【0024】本発明の水溶性フィルムは、一般的なフィ
ルムの製膜方法、例えば、流延製膜法、湿式製膜法、乾
式製膜法、押出製膜法、溶融製膜法などの製膜方法で製
造することができる。例えば、上記の製膜原料を水、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、メタノール、n−プロパノール、i−プ
ロパノール、フェノールなどの溶媒の1種または2種以
上の混合液に溶解して均一な製膜原液を調製し、上記の
製膜方法で製造することができる。特に、製膜原料を金
属表面上で乾燥することにより製膜する方法が好まし
い。
【0025】製膜原料を乾燥する際の金属表面を構成す
る金属の材質には特に制限はないが、通常、ステンレス
が好適に用いられる。この金属表面は傷つき防止のた
め、金属メッキが施されていることが好ましい。金属メ
ッキの種類としては、例えば、クロームメッキ、酸化ク
ロームメッキ、ニッケルメッキ、亜鉛メッキなどが好適
に用いられる。単独であるいは2種以上の多層の組み合
わせで使用することができるが、特に表面平滑化の容易
さやその耐久性の点から最表面がクロームメッキである
ことが特に好ましい。
【0026】金属表面は平面状であることが好ましい
が、工業的には金属ドラムや金属ベルトの形状であって
もよい。金属ベルトは経時的変化による劣化等により、
金属表面にクラックが発生して表面粗さが大きくなり易
いため、金属ドラムを用いるのが特に好ましい。
【0027】上記製膜原液の濃度は、粘度の点から、溶
媒の含有量が40〜99重量%であるのが好ましく、5
0〜99重量%であるのがより好ましく、製膜したフィ
ルムの表面にマット状態が形成されやすい点から65〜
90重量%であるのがさらに好ましい。
【0028】製膜原液を金属表面上で乾燥して製膜する
場合、その金属表面の温度は80〜110℃であり、8
5〜105℃が好ましく、90〜100℃が特に好まし
い。80℃より低いと乾燥後のフィルムが金属表面より
剥離しにくくなったり、得られたフィルムの耐ブロッキ
ング性が悪化するため好ましくない。一方、110℃よ
り高いとフィルムが発泡して孔が開くことがあるため好
ましくない。
【0029】本発明の水溶性フィルムの厚みは、10〜
100μmであるのが好ましく、特に強度と水溶性のバ
ランスの点から30〜80μmであるのがより好まし
い。
【0030】本発明の水溶性フィルムの耐ブロッキング
性を向上させるために、必要に応じて、該水溶性フィル
ム表面をロールマット化したり、シリカや澱粉などのブ
ロッキング防止用の粉を水溶性フィルム表面に塗布した
り、エンボス処理を行うこともできる。フィルム表面の
ロールマット化は、製膜時に乾燥前のフィルムが接する
ロールに微細な凹凸を形成しておくことにより施すこと
ができる。エンボス処理は一般にフィルムが形成された
後で、熱や圧力を加えながらエンボスロールとゴムロー
ルでニップすることで行うことができる。粉の塗布はブ
ロッキング防止の効果が大きいが、用途によっては使用
できないことがあるため、ブロッキング防止のためには
ロールマット化やエンボス処理を施すほうが好ましく、
ブロッキング防止効果が大きいことからロールマット化
することが特に好ましい。
【0031】本発明の水溶性フィルムは袋を作成して薬
剤等を包装することが多いため、耐衝撃性が必要であ
る。その指標として衝撃破裂強度が5kg・cm以上で
あることが好ましく、10kg・cm以上であることが
より好ましく、15kg・cm以上であることが特に好
ましい。
【0032】本発明の水溶性フィルムは、水への溶解性
が優れているのみならず、ヒートシール性にも優れてい
るので、洗剤、農薬その他のアルカリ性を示す固形物等
で、水に溶解して使用するものの包装、特にユニット包
装の材料として非常に有用である。本発明の水溶性フィ
ルムから製造した包装袋は、そのまま水中に投入するだ
けで速やかに溶解し、その内容物は水中に放出される。
【0033】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれによって限定されるものでは
ない。なお実施例中の水溶性フィルムの水溶性の測定方
法、ブロッキング性および耐衝撃性の評価方法は以下の
方法により行った。
【0034】フィルムの水溶性の測定方法:20℃の恒
温バスにマグネティックスターラーを設置する。1リッ
トルの蒸留水を入れた1リットルのガラスビーカーをバ
スに入れ、5cmの回転子を用いて250rpmで撹拌
を行う。ビーカー内の蒸留水が20℃になった後、水溶
性の測定を開始する。フィルムを40×40mmの正方
形に切り、これをスライドマウントにはさみ、20℃の
撹拌している水中に浸漬し、フィルムの溶解状態を観察
した。フィルムが完全に溶解するまでの時間(秒数)を
測定した。なお、フィルムの厚さが40μmとは異なる
フィルムを用いる場合には、下記の式(1)に従ってフ
ィルムの厚さ40μmの値に換算する。
【0035】 溶解時間(秒)=(40/フィルムの厚み(μm))2×溶解時間(秒) …(1)
【0036】ブロッキング性の評価方法:20℃、65
%RHで1週間調湿を行った15×20cmのフィルム
を100枚重ねたものを2枚のガラス板の間に挟み、1
kgの重りを載せて1週間保管した。重ねたフィルム中
心部の剥離しやすさを評価した。
【0037】耐衝撃性の測定:フィルムインパクトテス
ターを用いて、ASTMD−3420に従い、衝撃破裂
強度の測定を行った。
【0038】実施例1 けん化度88モル%、重合度1700のPVA100重
量部に対し、澱粉として酸化コーンスターチ2重量部、
可塑剤としてグリセリン15重量部、界面活性剤として
ポリオキシエチレンラウリルエーテル0.2重量部およ
び水を添加して、温度95℃の均一な濃度20%(含水
率80%)の製膜原液を作成し、95℃の鏡面仕上げを
行ったクロームメッキのステンレスロールヘ流延し、乾
燥することにより厚さ40μmのフィルムを得た。この
フィルムの水溶性(水に溶解するまでの時間)は20℃
で40秒であった。耐ブロッキング性は良好であり、衝
撃破裂強度(耐衝撃性)は22kg・cmであった。
【0039】実施例2 けん化度88モル%、重合度1700のPVA100重
量部に対し、澱粉として生コーンスターチ3重量部、可
塑剤としてグリセリン10重量部とPEG−400 8
重量部、界面活性剤としてポリオキシエチレンオレイル
エーテル0.5重量部および水を添加して、温度95℃
の均一な濃度30%(含水率70%)の製膜原液を作成
し、90℃の鏡面仕上げを行ったクロームメッキのステ
ンレスロールヘ流延し、乾燥することにより厚さ40μ
mのフィルムを得た。このフィルムの水溶性(水に溶解
するまでの時間)は20℃で40秒であった。耐ブロッ
キング性は良好であり、衝撃破裂強度(耐衝撃性)は1
8kg・cmであった。
【0040】実施例3 けん化度88モル%、重合度1700のPVA100重
量部に対し、澱粉としてエーテル化馬鈴薯澱粉5重量
部、可塑剤としてグリセリン10重量部とジグリセリン
10重量部、界面活性剤としてポリオキシエチレンラウ
リルエーテルサルフェート0.5重量部とラウリン酸ジ
エタノールアミド0.5重量部および水を添加して、温
度95℃の均一な濃度35%(含水率65%)の製膜原
液を作成し、105℃の鏡面仕上げを行ったクロームメ
ッキのステンレスロールヘ流延し、乾燥することにより
厚さ40μmのフィルムを得た。このフィルムの水溶性
(水に溶解するまでの時間)は20℃で35秒であっ
た。耐ブロッキング性は良好であり、衝撃破裂強度(耐
衝撃性)は20kg・cmであった。
【0041】比較例1 製膜原液に酸化澱粉を添加しないこと以外は実施例1と
同様にしてフィルムを得た。このフィルムの水溶性(水
に溶解するまでの時間)は20℃で45秒であった。耐
ブロッキング性は悪く、密着して剥離困難であった。衝
撃破裂強度(耐衝撃性)は28kg・cmであった。
【0042】比較例2 製膜原液に酸化澱粉を20重量部添加すること以外は実
施例1と同様にしてフィルムを得た。このフィルムの水
溶性(水に溶解するまでの時間)は20℃で35秒であ
った。耐ブロッキング性は良好であった。衝撃破裂強度
(耐衝撃性)は1kg・cmと不充分であった。
【0043】比較例3 製膜原液に界面活性剤を添加しないこと以外は実施例1
と同様にしてフィルムを作成した。このフィルムはステ
ンレスロールと密着して剥離性が悪く、満足なフィルム
が得られなかつた。
【0044】比較例4 製膜原液にポリオキシエチレンラウリルエーテルを5重
量部添加すること以外は実施例1と同様にしてフィルム
を得た。このフィルムの水溶性(水に溶解するまでの時
間)は20℃で36秒であった。耐ブロッキング性は悪
く、フィルムどうしが密着して剥離困難であった。衝撃
破裂強度(耐衝撃性)は23g・cmであった。
【0045】比較例5 製膜原液にグリセリンを添加しないこと以外は実施例1
と同様にしてフィルムを得た。このフィルムの水溶性
(水に溶解するまでの時間)は20℃で62秒であっ
た。耐ブロッキング性は良好であった。衝撃破裂強度
(耐衝撃性)は3kg・cmと不充分であった。
【0046】比較例6 製膜原液にグリセリンを40重量部添加すること以外は
実施例1と同様にしてフィルムを得た。このフィルムの
水溶性(水に溶解するまでの時間)は20℃で20秒で
あった。耐ブロッキング性は悪く、フィルムどうしが密
着して剥離困難であった。衝撃破裂強度(耐衝撃性)は
30kg・cmと不充分であった。
【0047】比較例7 製膜原液を70℃のステンレスロール上で乾燥すること
以外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。このフィ
ルムはステンレスロールと密着して剥離性が悪く、満足
なフィルムが得られなかった。
【0048】比較例8 製膜原液を120℃のステンレスロール上で乾燥する以
外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。このフィル
ムは発泡して微小な孔が発生し、満足なフィルムが得ら
れなかった。
【0049】
【発明の効果】本発明の水溶性フィルムは、耐ブロッキ
ング性、耐衝撃性などに優れており、薬品包装、染料包
装、洗剤包装など従来公知の水溶性フィルムの用途に好
ましく用いられる。
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Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコール100重量部に対
    して、可塑剤5〜30重量部、澱粉1〜10重量部およ
    び界面活性剤0.01〜2重量部を配合してなる水溶性
    フィルム。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアルコール100重量部に対
    して、可塑剤5〜30重量部、澱粉1〜10重量部およ
    び界面活性剤0.01〜2重量部を含有し、かつ溶媒の
    含有量が40〜99重量%である製膜原液を、80〜1
    10℃の金属表面上で乾燥することを特徴とする水溶性
    フィルムの製造法。
  3. 【請求項3】 クロームメッキされた金属表面上で乾燥
    する請求項2記載の水溶性フィルムの製造法。
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