JP2005139240A - 水溶性フィルムおよび個別包装材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カルボキシル基を有する単量体0.1〜20モル%および/またはスルホン酸基を有する単量体0.01〜10モル%と脂肪族ビニルエステルとの共重合体であって、ケン化度が60〜95モル%であるポリビニルアルコール系樹脂100質量部に対し、フラクトース、ソルビトール、マンニトール、ソルボース、カテコール、ペンタエリトリトールおよびメゾエリトリトールからなる群から選ばれる多価アルコール0.5〜70質量部を配合してなる組成物からなる水溶性フィルム、このフィルムを包装材として用いた個別包装洗剤。
【選択図】なし
Description
このような用途に用いられるフィルムは、使用する水に対して容易に溶解することが特に要求されている。
洗濯用水性液がしばしばpHの高い硼酸含有水性液となるのは、洗剤が通常アルカリ性を示す界面活性剤を主成分とする事、そして最も広く使用されている漂白剤組成物の1つが過硼酸ナトリウムを主成分としており、このものは溶解して硼酸イオンを生成するためである。他にも硼砂も洗濯用組成物としてしばしば使用されることも原因である。
また、オキシアルキレン基、カチオン性基の少なくとも一種を分子内に含有するPVAを使用して製膜したフィルムであっても、これらの基をPVAに多量に含有させると、フィルムがべたつき、重合度が低下し、必要な機械的物性が得られないといった問題がある。また、スルホン酸基を分子内に含有させた場合、特にアリルスルホン酸またはその塩を共重合させた場合は、アリルスルホン酸またはその塩は少量共重合させただけでも重合度の低下が大きく、フィルムの機械的物性と溶解性とが両立できないという問題があった。
例えば、特許文献3には、未変性のPVAに特定のポリヒドロキシ化合物または/および25℃の水中における酸解離定数が10−9Mより大きい酸性化合物を含有させたフィルムを使用する方法が開示されている。
しかし、この方法ではpHの高い硼酸塩含有水性液中に入れた場合、洗濯用組成物のような塩成分を多く含んだ水性液に対する溶解性が十分ではないという問題があった。
1) カルボキシル基を有する単量体0.1〜20モル%および/またはスルホン酸基を有する単量体0.01〜10モル%と脂肪族ビニルエステルとの共重合体であって、ケン化度が60〜95モル%であるポリビニルアルコール系樹脂100質量部に対し、フラクトース、ソルビトール、マンニトール、ソルボース、カテコール、ペンタエリトリトールおよびメゾエリトリトールからなる群から選ばれる多価アルコール0.5〜70質量部を配合してなる組成物からなる水溶性フィルム、
に関する。
本発明で用いられるPVA系樹脂は、カルボキシル基を有する単量体約0.1〜20モル%および/またはスルホン酸基を有する単量体約0.01〜10モル%と脂肪族ビニルエステルとを共重合させ、得られた共重合体をケン化することによって製造できる。この場合において、カルボキシル基及びスルホン酸基(スルホ基と同意)は、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩(例えばジメチルアミン塩)などの塩の形態であってもよい。カルボキシル基を有する単量体約0.5〜5.0モル%とアリルスルホン酸またはその塩約0.01〜5モル%とが共重合された脂肪族ビニルエステルの共重合体をケン化して得られるポリビニルアルコール系樹脂は、好ましい実施の態様である。
これらのカルボキシル基を含有する単量体は一種でもよく、二種以上を併用してもよい。
その中でも、アリルスルホン酸またはその塩が水溶液に優れるという点で好ましい。例えば、アリルスルホン酸、アリルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸アンモニウム等が挙げられる。この中でも、アリルスルホン酸ナトリウムが比較的工業生産が容易であり安価に得ることが出来るため特に好ましい。
これらのスルホン酸基を含有する単量体は一種でもよく、二種以上を併用してもよい。
特に、アリルスルホン酸またはその塩の場合の共重合量(変性度)は、約0.01〜5モル%である。好ましくは、約0.03〜1.0モル%であり、さらに好ましくは約0.05〜0.5モル%である。変性度が0.01モル%未満ではフィルムの溶解性が十分ではない。特に冷水に対する易溶性や塩成分を多く含んだ水性液に対する溶解速度が大きく劣る。一方、変性度が5モル%以下であると、フィルムの強度が優れているので特に包装用として好ましい。
本発明で用いられるPVA系樹脂のケン化度は、60〜95モル%である。好ましくは約70〜95モル%、さらに好ましくは約80〜95モル%である。ケン化度が60モル%未満では、フィルムの強度が低くなり、かつコシが弱くなり好ましくない。また、PVA系樹脂のケン化度が95モル%より高いと、多価アルコールとの相溶性が悪くなるため好ましくない。
これらの多価アルコールは一種でもよく、二種以上を併用してもよい。
配合量が約0.5質量部未満であると溶解性、特にpHの高い硼酸塩含有水性液中に入れた場合の溶解速度の改善効果が十分ではない。また、配合量が70質量部を越えるとフィルムの強度が弱くなったり、多価アルコールが分離しフィルムの外観を損ねたりする。
スリップ剤は、フィルム表面に凹凸を形成し、フィルムに易滑性を付与するために配合され得る。このようなスリップ剤としては、例えば、炭酸カルシウム、アルミナ、アパルジャイト、カオリンクレ−、二酸化珪素、珪酸カルシウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、バライト、硫酸カルシウム、二酸化チタン、クレ−、タルク、ベントナイト、木粉、でんぷん等が挙げられる。スリップ剤の配合量はPVA系樹脂100質量部に対して約5質量部以下が望ましい。
より具体的な例としては、パラフィンワックス、低重合度ポリエチレン、ステアリン酸、ミスチン酸、アラキジン酸、ベヘニン酸、ステアリルアミド、パルミチルアミド、オレイルアミド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミド、ブチルステアレ−ト、硬化ヒマシ油、エチレングリコ−ルモノステアレート、エチレングリコールモノステアレート、ステアリン酸モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリド、ステアリルアルコ−ル、セチルアルコール、ステアリン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグシウム等が挙げられる。ブロッキング防止剤の配合量は、PVA系樹脂100質量部に対して約2質量部以下が望ましい。
とりわけ、洗濯用途でしばしば遭遇する塩成分を多く含んだ水性液や特にpHの高い硼酸塩含有水性液中に入れた場合でも良好な溶解性を発現するので、例えば洗剤、漂白剤、ビルダー、繊維柔軟剤、汚れ防止剤などの洗濯用組成物の個別包装に有用に用いることができる。
また、洗剤、漂白剤、ビルダー、繊維柔軟剤、汚れ防止剤などの洗濯用組成物を包装し、個別包装洗剤とすることもできる。さらに硼砂入りの洗剤や過硼酸ナトリウムを主成分とした漂白剤を含んだ洗濯用組成物を包装した個別包装洗剤を容易に得ることができる。
評価方法
(重合度、ケン化度)
重合度およびケン化度は、JIS K6726に準じて測定した。
1cm×1cmのサイズに切断したフィルムの中心部に針を通し、針に引っかけた状態で所定の溶液に浸け、フィルムを水に浸けてから、フィルムが溶け落ちるまでの時間を測定した。
フィルム厚さと水溶断時間の関係を測定し、厚さ60μmの時の溶解時間を求めた(フィルムの調湿条件:20℃、65%RHの雰囲気下で24時間調湿)。
溶解性評価用の溶液としては、イオン交換水、過硼酸ナトリウム系漂白剤入り洗濯用粉洗剤(ARIEL粉末タイプ P&G(ドイツ)製)8g/リットル水溶液、過硼酸ナトリウム4g/リットル水溶液について評価した。
20℃、65%RHで24時間調湿したフィルムを東洋精機(株)製ストログラフR型を用いて、フィルムが破断するときの強度、破断するまでの伸度を測定した(チャック間距離30mm、引張速度50mm/分)。
得られたフィルムの総合評価基準 ○:良好、×:問題有り
温度制御設備、攪拌装置、水冷コンデンサー、滴下ロート、温度計、窒素導入管を備えた重合装置に酢酸ビニルを250部、メタノールを55部、無水マレイン酸の50%メタノール溶液を0.4部仕込み、攪拌下60℃で加熱した。窒素置換後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.25部を加えて重合を開始し、重合開始時点より、無水マレイン酸の50%メタノール溶液7.1部を4.3時間かけて均等に滴下した後、重合を停止した。
重合停止時の系内の固形分濃度は53%であり、全モノマーに対する重合収率は67.5%であった。減圧下に未反応のモノマーを除去した後、共重合体の45%メタノール溶液を得た。共重合体は酢酸ビニル単位98.0モル%、マレイン酸単位2.0モル%を分子内に含有することが未反応のモノマーの定量より確認された。
この共重合体のメタノール溶液100部を40℃で攪拌しながら、3%のNaOHメタノール溶液7部を添加してよく混合した後に放置した。30分後、固化したポリマーを粉砕機で粉砕し、メタノールで洗浄後、乾燥してポリマー粉末を得た。この共重合体ケン化物のケン化度は90モル%、重合度は1500であった。
温度制御設備、攪拌装置、水冷コンデンサー、滴下ロート、温度計、窒素導入管を備えた重合装置に酢酸ビニルを250部、メタノールを55部、無水マレイン酸の50%メタノール溶液を0.4部、アリルスルホン酸ナトリウムを2.25部仕込み、攪拌下60℃で加熱した。窒素置換後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.25部を加え重合を開始し、4.3時間後、重合を停止した。
重合停止時の系内の固形分濃度は53%であり、全モノマーに対する重合収率は67.5%であった。減圧下に未反応のモノマーを除去した後、共重合体の45%メタノール溶液を得た。共重合体は酢酸ビニル単位99.8モル%、アリルスルホン酸単位0.5モル%を分子内に含有することが未反応のモノマーの定量より確認された。
この共重合体のメタノール溶液100部を40℃で攪拌しながら、3%のNaOHメタノール溶液5部を添加し、よく混合した後に放置した。30分後、固化したポリマーを粉砕機で粉砕し、メタノールで洗浄後、乾燥してポリマー粉末を得た。この共重合体ケン化物のケン化度は90モル%、重合度は800であった。
温度制御設備、攪拌装置、水冷コンデンサー、滴下ロート、温度計、窒素導入管を備えた重合装置に酢酸ビニルを250部、メタノールを55部、無水マレイン酸の50%メタノール溶液を0.4部、アリルスルホン酸ナトリウムを2.25部仕込み、攪拌下60℃で加熱した。窒素置換後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.25部を加え重合を開始し、重合開始時点より、無水マレイン酸の50%メタノール溶液7.1部を4.3時間かけて均等に滴下した後、重合を停止した。
重合停止時の系内の固形分濃度は53%であり、全モノマーに対する重合収率は67.5%であった。減圧下に未反応のモノマーを除去した後、共重合体の45%メタノール溶液を得た。共重合体は酢酸ビニル単位97.5モル%、マレイン酸単位2.0モル%、アリルスルホン酸単位0.5モル%を分子内に含有することが未反応のモノマーの定量より確認された。
この共重合体のメタノール溶液100部を40℃で攪拌しながら、3%のNaOHメタノール溶液8部を添加し、よく混合した後に放置した。30分後、固化したポリマーを粉砕機で粉砕し、メタノールで洗浄後、乾燥してポリマー粉末を得た。この共重合体ケン化物のケン化度は90モル%、重合度は1000であった。
表1に示したとおり、上記合成例1に従い作成したマレイン酸2モル%共重合PVA系樹脂(重合度=1500、ケン化度=90モル%)と、この樹脂100部に対して20部のマンニトール(多価アルコール)とを水に溶解して10%水溶液を調製した。この水溶液を表面が平滑で水平なポリエステル板上にアプリケーターを使用して流延し、室温で24時間乾燥した後、105℃で15分間乾燥して透明で均一なフィルムを得た。得られたフィルムの厚みは約60μmであった。
その結果を表3に示す。表3から明らかなように、本実施例のフィルムは、機械的強度に優れるとともに、冷水や洗剤のような塩成分を多量に含んだ水性液、特に硼酸塩を含有する水性液に対しても良好な溶解性を発現した。
上記合成例1〜3に従い、表1に示すようなカルボキシル基を有する単量体および/またはスルホン酸基を有する単量体を共重合したPVA系樹脂を作成した。これらを使用して実施例1と同様の方法で厚さ約60μmのフィルムを作成した。
これらのフィルムについて、実施例1と同様の方法でフィルムの物性を測定した。
それらの結果を表3に示す。表3から明らかなように、実施例2〜7のフィルムは、いずれの場合も機械的強度に優れるとともに、冷水や洗剤のような塩成分を多量に含んだ水性液、特に硼酸塩を含有する水性液に対しても良好な溶解性を発現した。
実施例1と同様のポリビニルアルコール系樹脂を使用して、表1に示すように所定の多価アルコールの種類および配合量を変えた以外は、実施例1と同様の方法で厚さ約60μmのフィルムを作成した。
これらのフィルムについて、実施例1と同様の方法でフィルムの物性を測定した。
それらの結果を表3に示す。表3から明らかなように、実施例8〜15のフィルムは、いずれの場合も機械的強度に優れるとともに、冷水や洗剤のような塩成分を多量に含んだ水性液、特に硼酸塩を含有する水性液に対しても良好な溶解性を発現した。
表2に示すように、ケン化度90モル%、重合度1500の未変性PVAを使用し、多価アルコールを配合しなかった以外は、実施例1と同様にして厚さ約60μmのフィルム を作成した。このフィルムについて、実施例1と同様の方法でフィルムの物性を測定した。
その結果は、表4に示すように、冷水や洗剤のような塩成分を多量に含んだ水性液、特に硼酸塩を含有する水性液に対して溶解性が大きく劣っていた。
表2に示すように、ケン化度90モル%、重合度1500の未変性PVAを使用し、表2に示すように所定の多価アルコールとしてフラクトース、マンニトール、ソルビトールを配合した以外は、実施例1と同様の方法で厚さ約60μmのフィルムを作成した。これらのフィルムについて実施例1と同様の方法で物性を測定した。
その結果は表4に示すように、未変性PVAを用いて得られたフィルムは、所定の多価アルコールを配合しても洗剤のような塩成分を多量に含んだ水性液に対して溶解性が大きく劣っていた。
表2に示すように、実施例2〜7と同様のカルボン酸および/またはスルホン酸を共重合したPVA系樹脂を使用し、多価アルコールを配合せずに実施例1と同様の方法で厚さ約60μmのフィルムを作成した。
これらのフィルムについて、実施例1と同様の方法で物性を測定した。
その結果は、表4に示すように、所定のカルボン酸および/またはスルホン酸共重合PVA系樹脂を用いても、所定の多価アルコールを配合しない場合は、洗剤のような塩成分を多量に含んだ水性液、特に硼酸塩を含有する水性液に対して溶解性が大きく劣っていた。
表2に示すように、実施例1と同様のPVA系樹脂を使用し、フラクトース、ソルビトール、マンニトール、ソルボース、カテコール、ペンタエリトリトールおよびメゾエリトリトール以外の多価アルコールを配合した以外は実施例1と同様の方法で厚さ約60μmのフィルムを作成した。
これらのフィルムについて実施例1と同様の方法でフィルムの物性を測定した。
その結果は表4に示すように、フラクトース、ソルビトール、マンニトール、ソルボース、カテコール、ペンタエリトリトールおよびメゾエリトリトール以外の多価アルコールを配合した場合は、洗剤のような塩成分を多量に含んだ水性液、特に硼酸塩を含有する水性液に対して溶解性が大きく劣っていた。
表2に示すように実施例1と同様のPVA系樹脂を使用し、これに対して多価アルコールの配合量を所定量の範囲外となる量とした以外は実施例1と同様の方法で厚さ約60μmのフィルムを作成した。
これらのフィルムについて実施例1と同様の方法でフィルムの物性を測定した。
その結果は表4に示すように、配合量が少なすぎると冷水や洗剤のような塩成分を多量に含んだ水性液、特に硼酸塩を含有する水性液に対して溶解性が大きく劣っており(比較例18)、配合量が大きすぎるとフィルムが形成できないほどフィルムの機械的物性が劣っていた(比較例19)。
合成例1または3に従い、表2に示したようなカルボン酸またはスルホン酸を共重合したPVA系樹脂を作成した。これらのPVA系樹脂を使用した以外は、実施例1と同様の方法で厚さ約60μmのフィルムを作成した。
これらのフィルムについて、実施例1と同様の方法でフィルムの物性を測定した。
その結果は、表4に示すように、共重合量を多くしすぎると、フィルムの機械的物性が大きく劣るという結果であった。特にマレイン酸を所定量以上に共重合した場合では(比較例20)、熱架橋が起こりフィルムが不溶化してしまった。
とりわけ、本発明の水溶性フィルムは、洗濯用途でしばしば遭遇する塩成分を多く含んだ水性液や特にpHの高い硼酸塩含有水性液中に入れた場合でも、良好な溶解性を発現するので、洗剤、漂白剤、ビルダー、繊維柔軟剤、汚れ防止剤などの洗濯用組成物の個別包装に有用に用いることができる。
また、洗剤、漂白剤、ビルダー、繊維柔軟剤、汚れ防止剤などの洗濯用組成物を包装し、個別包装洗剤とすることもできる。さらに従来では不可能であった硼砂入りの洗剤や過硼酸ナトリウムを主成分とした漂白剤を含んだ洗濯用組成物を本発明のフィルムを用いて包装することにより、個別包装洗剤を得ることができる。
特に、洗剤、漂白剤、ビルダー、繊維柔軟剤、汚れ防止剤などの洗濯用組成物を包装し、個別包装用として用いることもできる。さらに洗濯用組成物を包装した個別包装洗剤として用いることもできる。
Claims (6)
- カルボキシル基を有する単量体0.1〜20モル%および/またはスルホン酸基を有する単量体0.01〜10モル%と脂肪族ビニルエステルとの共重合体であって、ケン化度が60〜95モル%であるポリビニルアルコール系樹脂100質量部に対し、フラクトース、ソルビトール、マンニトール、ソルボース、カテコール、ペンタエリトリトールおよびメゾエリトリトールからなる群から選ばれる多価アルコール0.5〜70質量部を配合してなる組成物からなる水溶性フィルム。
- ポリビニルアルコール系樹脂がカルボキシル基を有する単量体0.1〜20モル%とスルホン酸基を有する単量体0.01〜5モル%と脂肪族ビニルエステルとの共重合体であって、エステル基が少なくとも部分的にケン化されていることを特徴とする請求項1に記載の水溶性フィルム。
- ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度が80〜95モル%である請求項1又は2に記載の水溶性フィルム。
- 請求項1、2又は3に記載のフィルムからなる個別包装材。
- 洗濯用組成物を包装する請求項4に記載の個別包装材。
- 請求項1、2又は3に記載のフィルムで洗濯用組成物を包装してなる個別包装洗剤。
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