JP2005206809A - ポリビニルアルコール系フイルム及びその用途 - Google Patents

ポリビニルアルコール系フイルム及びその用途 Download PDF

Info

Publication number
JP2005206809A
JP2005206809A JP2004369291A JP2004369291A JP2005206809A JP 2005206809 A JP2005206809 A JP 2005206809A JP 2004369291 A JP2004369291 A JP 2004369291A JP 2004369291 A JP2004369291 A JP 2004369291A JP 2005206809 A JP2005206809 A JP 2005206809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyvinyl alcohol
film
polyoxyethylene
ether
sulfate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004369291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4744868B2 (ja
Inventor
Akihiko Chigami
昭彦 千神
Yukari Nishimoto
ゆかり 西本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2004369291A priority Critical patent/JP4744868B2/ja
Publication of JP2005206809A publication Critical patent/JP2005206809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4744868B2 publication Critical patent/JP4744868B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【目的】 フイルムの膜厚均一性に優れ、更に光学的スジ等の欠陥のない光学的性能が均一で、且つ長尺のフイルムをロール状態に巻き取って長期間保存しても、フイルム同士がブロッキングを起こすことなくフイルム外観が非常に優れたポリビニルアルコール系フイルムに関し、特に光学的ムラ等の障害のない光学的外観に優れた偏光フイルムを得るための原反フイルムとして有用なポリビニルアルコール系フイルムを提供すること。
【解決手段】 ポリビニルアルコール系樹脂、硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)、特にアルキル硫酸エステル塩及び/又はポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、エーテル型ノニオン系界面活性剤(b)、特にポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び、含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)、特に高級脂肪酸アルカノールアミド及び/又は高級脂肪酸アミドを含有してなるポリビニルアルコール系フイルム及びそれを用いた偏光フイルム。

Description

本発明は、フイルムの厚さムラや光学的スジ等の欠陥のない光学的性能が均一で、且つ、長尺のフイルムをロール状態に巻き取って長期間保存しても、フイルム同士がブロッキングを起こすことなくフイルム外観が非常に優れたポリビニルアルコール系フイルムに関し、特に光学的色ムラ等の障害のない光学的外観に優れた偏光フイルムを得るための原反フイルムとして有用なポリビニルアルコール系フイルムに関するものである。
従来より、ポリビニルアルコール系フイルムは、ポリビニルアルコール系樹脂を溶媒に溶解し、脱泡して原液を調製した後、溶液流延法(キャスティング法)により製膜したフイルムを金属加熱ロール等を使用して乾燥することにより製造されている。
このようにして得られたポリビニルアルコール系フイルムは、形状安定性に優れたフイルムとして多くの用途に利用されており、その有用な用途の一つに光学用フイルム、特に偏光フイルムが挙げられる。
かかる偏光フイルムは、上記ポリビニルアルコール系フイルムを一軸延伸し、染色したフイルムであり、液晶ディスプレイの基本構成要素として用いられている。近年では、高品位で高信頼性の要求される機器、特に大画面の液晶ディスプレイ等への用途展開が行われ、それに伴う要求物性である大型化、面内均一性、広視野角等の高品位化への改善が強く求められている。
このような中、ポリビニルアルコール系フイルムを原反フイルムとした偏光フイルムを製造する場合、優れた光学特性を有するためには、例えばポリビニルアルコール系フイルムの光学的スジの発生を抑制したり、フイルム厚みを均一にしたり、面内リターデーション(Rd)値を均一にしたり、巻き取ったフイルムロールの保管時にフイルム同士がブロッキングしてその外観を損なうことを抑制したり、偏光フイルム製造時の巻き出しの効率を低下させない等の種々の対策が必要である。
かかる対応策として、多くの提案がなされており、例えばポリビニルアルコール系フイルムの厚さ均一性を得る方法として、製膜用の原液を表面粗さが3S以下である金属表面上に流延して製膜する方法等が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−315138号公報
しかしながら、該公報開示技術では物性面においてフイルムの厚さ均一性は得られるものの、光学的スジ発生の抑制、光学的色ムラ等の改善についてはまだまだ満足のいくものではなく、より高品位、高光学特性を発揮させるためには更なる改良が求められるところである。
特に光学的スジの発生は、より高品位、高光学特性の偏光フイルムを製造するためには、致命的な欠点となる恐れがある。
一方、近時は、原反フイルムは、偏光フイルムの生産性向上のため、1000m〜4000mもの長尺状態で、芯管に巻き取りフイルムロールとして保管、輸送されることが多く、また4000m巻きを越えるフイルムロールの要望も強いが、かかる長尺フイルムのロールは必然的に巻き厚が大きくなるので、フイルム同士のブロッキングが起こりやすくなる傾向が強くなり、フイルム外観を損なうだけでなく、偏光フイルムの製造時に該フイルムロールからフイルムを巻き出す時にフイルム破断が起こったり、巻き出しのスピードが低下して生産性を落とすこととなるため、是非とも改良が求められるところである。
本発明ではこのような背景下において、ブロッキングがなく、且つ優れた光学特性を有するポリビニルアルコール系フイルム、特に偏光フイルム用ポリビニルアルコール系フイルム及びそれから得られる偏光フイルムを提供することを目的とするものである。
しかるに、本発明者等が上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリビニルアルコール系樹脂、硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)、エーテル型ノニオン系界面活性剤(b)及び含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)を含有してなるポリビニルアルコール系フイルム及び該フイルムから得られる偏光フイルムが、その目的を満足させることを見出し、本発明を完成した。
本発明のポリビニルアルコール系フイルムは、ポリビニルアルコール系樹脂、硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)、エーテル型ノニオン系界面活性剤(b)及び含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)を含有してなるため、光学的スジや光学的色ムラ等のない優れた光学特性を有し、且つ耐ブロッキング性に優れた効果を発揮することができ、特に偏光フイルム用ポリビニルアルコール系フイルム及びそれから得られる偏光フイルムに有用である。
以下、本発明について具体的に説明する。
まず、本発明のポリビニルアルコール系フイルムの主成分であるポリビニルアルコール系樹脂は、通常、酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化して製造されるが、本発明では必ずしもこれに限定されるものではなく、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステル、アミド、ニトリル等を含む)、炭素数2〜30のオレフィン類(エチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブテン等)、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共重合可能な成分を含有させた変性ポリビニルアルコール系樹脂であっても良い。
また、かかる変性以外にポリビニルアルコール系樹脂にシリル基を含有させたものでも良く、ポリビニルアルコールにシリル化剤を用いて後変性させたり、シリル基含有オレフィン性不飽和単量体と酢酸ビニルを共重合して得られる共重合体をケン化させる等の方法が挙げられる。シリル基含有オレフィン性不飽和単量体としてはビニルシラン、(メタ)アクリルアミド−アルキルシラン等が挙げられる。
ポリビニルアルコール系樹脂の重量平均分子量はとくに限定されないが、好ましくは120000〜300000、より好ましくは140000〜260000である。重量平均分子量が120000未満では、ポリビニルアルコール系樹脂を光学フイルムとする場合に充分な光学性能が得られず、300000をこえると、フイルムを偏光膜とする場合に延伸が困難となり、工業的な生産が難しく好ましくない。尚、ポリビニルアルコール系樹脂の重量平均分子量は、GPC−LALLS法により測定される。
更に、ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は80モル%以上であることが好ましく、特には85〜100モル%、更には98〜100モル%が好ましい。かかるケン化度が80モル%未満では、光学フイルムとする場合に充分な光学性能が得られないことがあるので好ましくない。
本発明の特徴は、該ポリビニルアルコール系樹脂に、硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)、エーテル型ノニオン系界面活性剤(b)及び含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)を含有させる、即ち、かかる特定の界面活性剤を組み合わせて配合することにある。
硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)として、代表的には、
一般式 ROSO
で示されるアルキル硫酸エステル塩、
一般式 R−O(CO)SO
で示されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、
一般式 R−X−O(CO)SO
で示されるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、
一般式 RCONH−(CO)SO
で示される高級脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステル塩等が挙げられる。
ここでRはアルキル基またはアルケニル基であり、その炭素数が6〜22、好ましくは8〜18が好適である。これらは単独のアルキル基であっても、混合アルキル基であっても良い。また、やし油、パーム油、パーム核油、牛脂等から得られるアルキル分布を有するアルキル基を用いることもできる。Xはフェニレン基、nは1〜20、好ましくは1〜10の整数を示す。
アルキル基として具体的には、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基、オレイル基等が例示される。
アルキル硫酸エステル塩の具体例としては、例えば、ヘキシル硫酸ナトリウム、ヘプチル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム、ノニル硫酸ナトリウム、デシル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ヘキサデシル硫酸ナトリウム、オクタデシル硫酸ナトリウム、エイコシル硫酸ナトリウム、あるいはこれらのカリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等の有機アミン塩が挙げられ、好適にはドデシル硫酸ナトリウム、オクタデシル硫酸ナトリウム等が使用される。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の具体例としては、例えば、ポリオキシエチレンヘキシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヘプチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオクチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンノニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンテトラデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヘキサデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオクタデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンエイコシルエーテル硫酸ナトリウム、あるいはこれらのカリウム塩のアルカリ金属塩、アンモニウム塩等の有機アミン塩等が挙げられ、好適にはポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸ナトリウムが使用される。
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩としては、例えば、ポリオキシエチレンヘキシルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヘプチルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンデシルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンテトラデシルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヘキサデシルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオクタデシルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンエイコシルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、あるいはこれらのカリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩等の有機アミン塩が挙げられ、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウムの使用が望ましい。
高級脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩としては、例えば、カプロン酸エタノールアミド硫酸ナトリウム、カプリル酸エタノールアミド硫酸ナトリウム、カプリン酸エタノールアミド硫酸ナトリウム、ラウリン酸エタノールアミド硫酸ナトリウム、パルミチン酸エタノールアミド硫酸ナトリウム、ステアリン酸エタノールアミド硫酸ナトリウム、オレイン酸エタノールアミドあるいはこれらのカリウム塩、更にはこれらエタノールアミドに変えてプロパノールアミド、ブタノールアミドが挙げられる。
その他、硫酸化油、高級アルコールエトキシサルフェート、モノグリサルフェート等の硫酸エステル塩も使用し得る。
又、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で脂肪酸石鹸、N−アシルアミノ酸及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルエステルカルボン酸塩、アシル化ペプチド等のカルボン酸塩型、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸の塩ホルマリン重縮合物、メラミンスルホン酸の塩ホルマリン縮合物、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、スルホコハク酸アルキル二塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸二塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ジメチル−5−スルホイソフタレートナトリウム塩等のスルホン酸塩型、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、アルキルリン酸塩等のリン酸エステル塩型等の他のアニオン系界面活性剤を併用しても差し支えない。
エーテル型ノニオン系界面活性剤(b)としては、代表的には、
一般式 R−O(CO)
で示されるポリオキシエチレンアルキルエーテル、
一般式 R−X−O(CO)
で示されるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルが挙げられる。
ここでRはアルキル基またはアルケニル基であり、その炭素数が6〜22、好ましくは8〜18が好適である。これらは単独のアルキル基であっても、混合アルキル基であっても良い。また、やし油、パーム油、パーム核油、牛脂等から得られるアルキル分布を有するアルキル基を用いることもできる。Xはフェニレン基、nは1〜20、好ましくは2〜10の整数を示す。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルの具体例としては、例えば、ポリオキシエチレンヘキシルエーテル、ポリオキシエチレンヘプチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルエーテル、ポリオキシエチレンノニルエーテル、ポリオキシエチレンデシルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルエーテル、ポリオキシエチレンテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンオクタデシルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンエイコシルエーテル等が挙げられる。特に、ポリオキシエチレンドデシルエーテル、ポリオキシエチレンオクタデシルエーテル等の使用が有利である。
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの具体例としては、例えば、ポリオキシエチレンヘキシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヘプチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンテトラデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヘキサデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクタデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンエイコシルフェニルエーテル等が挙げられる。特に、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルの使用が望ましい。
その他アルキルフェノールホルマリン縮合物の酸化エチレン誘導体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー等も使用し得る。
又、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油および硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等のエーテルエステル型ノニオン系界面活性剤、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル等のエステル型界面活性剤を併用しても差し支えない。
含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)として、代表的には
一般式 RCONH−R−OH 又は RCON−(R−OH)
で示される高級脂肪酸モノ又はジアルカノールアミド、
一般式 RCONH
で示される高級脂肪酸アミドがそれぞれ例示される。
ここで、Rはアルキル基またはアルケニル基であり、その炭素数が6〜22、好ましくは8〜18が好適である。これらは単独のアルキル基であっても、混合アルキル基であっても良い。また、やし油、パーム油、パーム核油、牛脂等から得られるアルキル分布を有するアルキル基を用いることもできる。Rは−C24−、−C−、−C−のいずれかである。
また、
一般式 RNH(CO)H あるいはH(CO)N(R)(CO)
で示されるポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン高級脂肪酸アミド、アミンオキシドも挙げられる。
上記一般式において、Rはアルキル基であり、上記したアルキル基と同様のものが用いられ得る。x及びyは1〜30、好ましくは3〜15の整数を示す。
高級脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、例えば、カプロン酸モノ又はジエタノールアミド、カプリル酸モノ又はジエタノールアミド、カプリン酸モノ又はジエタノールアミド、ラウリン酸モノ又はジエタノールアミド、パルミチン酸モノ又はジエタノールアミド、ステアリン酸モノ又はジエタノールアミド、オレイン酸モノ又はジエタノールアミド、やし油脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、あるいはこれらのエタノールアミドに変えてプロパノールアミド、ブタノールアミドが挙げられる。この中でもアルキルジエタノールアミドが好ましく、具体的にはラウリン酸ジエタノールアミド、やし油脂肪酸ジエタノールアミドが好適に使用され、特には、その製造過程で副生する該ジエタノールアミドとジエタノールアミン〔NH−(COH)〕との付加物との混合物(1:2モル型)の使用が水溶性の点で有利である。
高級脂肪酸アミドの具体例としては、例えば、カプロン酸アミド、カプリル酸アミド、カプリン酸アミド、ラウリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド等が挙げられ、中でもパルミチン酸アミド、ステアリン酸アミドが有利に使用される。
ポリオキシエチレンアルキルアミンの具体例としては、例えば、ポリオキシエチレンヘキシルアミン、ポリオキシエチレンヘプチルアミン、ポリオキシエチレンオクチルアミン、ポリオキシエチレンノニルアミン、ポリオキシエチレンデシルアミン、ポリオキシエチレンドデシルアミン、ポリオキシエチレンテトラデシルアミン、ポリオキシエチレンヘキサデシルアミン、ポリオキシエチレンオクタデシルアミン、ポリオキシエチレンエイコシルアミン等が挙げられ、中でもポリオキシエチレンドデシルアミンが有利に使用される。
ポリオキシエチレン高級脂肪酸アミドの具体例としては、例えば、ポリオキシエチレンカプロン酸アミド、ポリオキシエチレンカプリル酸アミド、ポリオキシエチレンカプリン酸アミド、ポリオキシエチレンラウリル酸アミド、ポリオキシエチレンミリスチン酸アミド、ポリオキシエチレンパルミチン酸アミド、ポリオキシエチレンステアリン酸アミド、ポリオキシエチレンオレイン酸アミド等が挙げられ、中でもポリオキシエチレンラウリル酸アミド、ポリオキシエチレンステアリン酸アミドが有利に使用される。
アミンオキシドの具体例としては、例えば、ジメチルラウリルアミンオキシド、ジメチルステアリルオキシド、ジヒドロキシエチルラウリルアミンオキシド等が挙げられ、中でもジメチルラウリルアミンオキシドが有利に使用される。
上記界面活性剤はそれぞれ少なくとも一種以上を組み合わせればよく、2種以上用いるものがあってもよい。その添加量については特に限定されないが、硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)、エーテル型ノニオン系界面活性剤(b)及び含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)の含有量は、ポリビニルアルコール系樹脂に対して、硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)が5〜5000ppm(好ましくは50〜3000ppm、特に好ましくは100〜2000ppm)、エーテル型ノニオン系界面活性剤(b)が50〜1000ppm(好ましくは100〜800ppm、特に好ましくは200〜700ppm)、含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)が50〜5000ppm(好ましくは200〜3000ppm、特に好ましくは300〜2000ppm)の範囲から選択するのが実用的である。
硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)の含有量が5ppm未満では光学的色ムラの発生の恐れがあり、5000ppmを越えると製造装置の腐食原因となる恐れがあり好ましくない。
更にエーテル型ノニオン系界面活性剤(b)の含有量が50ppm未満では光学的スジの発生の恐れがあり、1000ppmを越えると透過率の著しい低下を招きやすく好ましくない。
又含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)の含有量が50ppm未満では光学的スジの発生やロングラン性が悪くなる恐れがあり、かつ長尺巻きを行う際には巻きジワの原因となる恐れがあり好ましくない。一方で、5000ppmを越えるとブロッキングの恐れがあり好ましくない。
そして、硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)、エーテル型ノニオン系界面活性剤(b)及び含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)の含有量の重量比率(a:b:c)は100:20〜500:100〜1000であることが光学的スジや光学的色ムラが更になくなる点で好ましく、かつ透明性のよいフイルムを安定的に長期間製造できるという点から有利である。エーテル型ノニオン系界面活性剤(b)の比率が硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)100に対して20未満では光学的スジの発生の恐れがあり、500を越えると透過率の著しい低下を招く恐れがあり好ましくない。含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)の含有量の比率が硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)100に対して100未満では光学的スジの発生の恐れやロングラン性が悪くなる恐れがあり、かつ長尺巻きを行う際には巻きジワの発生原因となる恐れがあり、1000を越えるとブロッキングの恐れがあるなどの弊害が生じるので好ましくない。
本発明においては、フイルムの黄変を防止するために、酸化防止剤の配合も有用であり、フェノール系酸化防止剤等の任意の酸化防止剤が例示され、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)等が有用である。酸化防止剤はポリビニルアルコール系樹脂に対して2〜100ppm程度の範囲で使用される。
ポリビニルアルコール系樹脂には、必要に応じてグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール等、一般的に使用される可塑剤の一種又は二種以上をポリビニルアルコール系樹脂に対して30重量%以下、好ましくは3〜25重量%、更に好ましくは5〜20重量%含有させることもできる。該可塑剤の含有量が30重量%を越えるとフイルム強度が劣る恐れがあり好ましくない。
又、更に好ましくはフイルムの製膜装置からの剥離性を向上させるために、各種剥離剤の一種又は二種以上をポリビニルアルコール系樹脂に対して5重量%以下、好ましくは0.001〜3重量%、更に好ましくは0.001〜2重量%含有させることも可能である。該剥離剤が5重量%を越えるとフイルム表面外観不良やフイルム同士のブロッキングが起こる恐れがあり好ましくない。
かくして本発明においては、上記ポリビニルアルコール系樹脂の組成物を用いて、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製し、該水溶液をドラム型ロールに流延して製膜、乾燥することでポリビニルアルコール系フイルムを製造する。
ポリビニルアルコール系樹脂溶液の調製に際しては、溶媒として水単独、もしくは水と、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパン等の多価アルコール、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン等のアミン類との混合物を使用する。
ポリビニルアルコール系樹脂溶液中のポリビニルアルコール系樹脂の濃度は5〜50重量%が実用的である。
次に、該ポリビニルアルコール系樹脂溶液は、T型スリットダイよりドラム型ロールに流延して製膜される。
かかるドラム型ロールの材質としては、特に限定されないが、通常ステンレスが好適に用いられ、かかるロール表面は傷つき防止のため金属メッキが施されていることが好ましい。金属メッキの種類としては、例えばクロムメッキ、ニッケルメッキ、亜鉛メッキ等が好適に用いられ、単独で又は2種以上の多層の組み合わせで使用することができ、特に表面平滑化の容易さやその耐久性の点から最表面がクロムメッキであることが好ましい。ドラムの表面は平滑性を保持することが望ましく、表面粗さが3S以下、特に0.5S以下が望ましい。
製膜時のドラム型ロールの温度は50〜120℃が実用的であり、フイルムの含水率が5〜30重量%程度に達した時点でロールから剥離する。続いて単独又は多段ロールを用いて乾燥、好ましくは多段ロールを用いてフイルムの表裏面の交互乾燥が継続され、乾燥した後に、未延伸のポリビニルアルコール系フイルムが形成される。
必要に応じて、乾燥後、熱処理や調湿が行われ、芯管にロール状態に巻き取られて本発明のポリビニルアルコール系フイルムが得られる。
ドラムやロールの加熱手段としては、スチーム、熱媒、温水、電気ヒーター等が採用される。又、温風や冷風等を吹き付けたり、装置周辺の空気や蒸気を吸引するための補助装置の設置も可能である。フイルムの幅は任意であるが、近時の市場の要求が強い幅広フイルムの場合、2m以上、好ましくは2.5m以上、特に3m以上が有用である。
本発明において、ポリビニルアルコール系フイルムの長さは2000m〜15000mであることが重要である。フイルムの長さは、4000m〜15000mがより好ましく、特に本発明の特徴が顕著に表れるのは、6000m〜15000mの長尺フイルムの製造である。
また、ポリビニルアルコール系フイルムの膜厚としては、特に制限はないが、30〜100μmが好ましく、更には30〜70μmが好ましく、40〜60μmが特に好ましい。膜厚が30μm未満では延伸が難しく、一方100μmを越えると膜厚精度が低下して好ましくない。また、後述する偏光フイルム等の光学用途に供する場合には、より視野角が広く視認性の良い液晶ディスプレイが得られる点で、ポリビニルアルコール系フイルムの膜厚は70μm以下が好ましい。
そして上記で得られたポリビニルアルコール系フイルムは、光学用、特に偏光フイルム用の原反フイルムとして有用に用いられる。
以下、偏光フイルムの製造方法について説明する。
偏光フイルムの製造方法としては、かかるポリビニルアルコール系フイルムを延伸してヨウ素あるいは二色性染料の溶液に浸漬し染色するか、延伸と染色を同時に行うか、ヨウ素あるいは二色性染料により染色して延伸するかした後、ホウ素化合物処理する方法が挙げられる。又、染色した後ホウ素化合物の溶液中で延伸する方法等もあり、適宜選択して用いることができる。
かかるポリビニルアルコール系フイルム(未延伸フイルム)の延伸及び染色、ホウ素化合物処理に際しては、延伸と染色更にホウ素化合物処理は別々に行っても同時に行っても良いが、本発明では染色工程、ホウ素化合物処理工程の少なくとも一方の工程中に一軸延伸を実施することが望ましい。
延伸は一軸方向に3〜10倍、好ましくは3.5〜6倍延伸することが望ましい。この際、前記と直角方向にも若干の延伸(幅方向の収縮を防止する程度あるいはそれ以上の延伸)を行っても差し支えない。延伸時の温度条件は40〜170℃から選ぶのが望ましい。更に、かかる延伸倍率は最終的に上記の範囲に設定されれば良く、延伸操作は一段階のみならず、製造工程の任意の範囲の段階に実施すれば良い。
フイルムへの染色はフイルムにヨウ素あるいは二色性染料を含有する液体を接触させることによって行われる。
通常は、ヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶液が用いられ、ヨウ素の濃度は0.1〜20g/l、ヨウ化カリウムの濃度は10〜70g/l、ヨウ化カリウム/ヨウ素の重量比は10〜100が適当である。染色時間は30〜500秒程度が実用的である。処理浴の温度は5〜60℃が好ましい。水溶媒以外に水と相溶性のある有機溶媒を少量含有させて使用しても差し支えない。
接触手段としては浸漬、塗布、噴霧等の任意の手段が適用できる。
染色処理されたフイルムは次いでホウ素化合物によって処理される。ホウ素化合物としてはホウ酸、ホウ砂が実用的である。ホウ素化合物は水溶液又は水−有機溶媒混合液の形で濃度0.3〜2モル/l程度で用いられ、液中には少量のヨウ化カリウムを共存させるのが実用上望ましい。
処理法は浸漬法が望ましいが勿論塗布法、噴霧法も実施可能である。処理時の温度は40〜70℃程度、処理時間は2〜20分程度が好ましく、又必要に応じて処理中に延伸操作を行っても良い。
このようにして得られた偏光フイルムは、その片面又は両面に光学的に等方性の高分子フイルム又はシートを保護フイルムとして積層接着して用いることもできる。
かかる保護フイルムとしては、例えば、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリアリーレンエステル、ポリ−4−メチルペンテン、ポリフェニレンオキサイド等のフイルム又はシートが挙げられる。
又、かかる偏光フイルムには、薄膜化を目的として上記保護フイルムの代わりに、その片面又は両面にウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレア樹脂等の硬化性樹脂を塗布し、積層させることもできる。
かかる偏光フイルム(又はその少なくとも片面に保護フイルムあるいは硬化性樹脂を積層したもの)は、その一方の表面に必要に応じて、透明な感圧性接着剤層が通常知られている方法で形成されて、実用に供される場合もある。該感圧性接着剤層としてはアクリル酸エステル、例えばアクリル酸ブチル、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等とα−モノオレフィンカルボン酸、例えばアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸、クロトン酸等との共重合物(アクリルニトリル、酢酸ビニル、スチロールの如きビニル単量体を添加したものも含む。)を主体とするものが、偏光フイルムの偏光特性を阻害することがないので特に好ましいが、これに限定されることなく、透明性を有する感圧性接着剤であれば使用可能で、例えばポリビニルエーテル系、ゴム系等でもよい。
又、更に偏光板(上記感圧性接着剤が設けられたもの)の片面(上記感圧性接着剤が設けられていない面)に各種機能層を設けることも可能であり、機能層としては、例えばアンチグレア層、ハードコート層、アンチリフレクション層、ハーフリフレクション層、反射層、蓄光層、拡散層、エレクトロルミネッセンス層、視野角拡大層、輝度向上層等が挙げられ、更に、各種2種以上の組み合わせをすることも可能で、例えばアンチグレア層とアンチリフレクション層、蓄光層と反射層、蓄光層とハーフリフレクション層、蓄光層と光拡散層、蓄光層とエレクトロルミネッセンス層、ハーフリフレクション層とエレクトロルミネッセンス層等の組み合わせが挙げられる。但し、これらに限定されることはない。
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明する。
尚、例中「部」、「%」とあるのは特に断りのない限り重量基準である。
重量平均分子量:
GPC−LALLS法により以下の条件で測定した。
1)GPC
装置:Waters製244型ゲル浸透クロマトグラフ
カラム:東ソー製TSK−gel−GMPWXL(内径8mm、長さ30cm、2本)
溶媒:0.1M−トリス緩衝液(pH7.9)
流速:0.5ml/min
温度:23℃
試料濃度:0.040%
ろ過:東ソー製0.45μmマイショリディスクW−25−5
注入量:0.2ml
検出感度(示差屈折率検出器):4倍
2)LALLS
装置:Chromatrix製KMX−6型低角度レーザー光散乱光度計
温度:23℃
波長:633nm
第2ビリアル係数×濃度:0mol/g
屈折率濃度変化(dn/dc):0.159ml/g
フィルター:MILLIPORE製0.45μmフィルターHAWP01300
ゲイン:800mV
[実施例1]
GPC−LALLS法により求められる重量平均分子量130000、ケン化度99.8モル%のポリビニルアルコール系樹脂を用いて、以下の成分組成からなる樹脂濃度33%のポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製した。
・水 191部
・ポリビニルアルコール系樹脂 100部
・ドデシル硫酸ナトリウム(a) 0.02部
・ポリオキシエチレンドデシルエーテル(b) 0.04部
(ポリオキシエチレンの縮合度4を中心とした1〜10)
・ラウリン酸ジエタノールアミド(c) 0.07部
(付加物との混合物(1:2モル型))
・グリセリン 12.0部
該水溶液をT型スリットダイより90℃に加熱されたドラム型ロール(ステンレス母材にニッケルメッキ、更にクロムメッキを施し、表面粗さ0.5Sに鏡面仕上げしたもの)に流延製膜し、含水率10%まで乾燥し、続いて120℃で熱処理を行い、最後に調湿を行って、含水率4%、平均厚み75μm、フイルム幅2mのポリビニルアルコール系フイルムを6000m巻きジワなく芯管に巻き取りフイルムロールを得た。
得られたポリビニルアルコール系フイルムについて以下の測定を行った。
結果を表1に示す。
(光学的スジ)
得られたポリビニルアルコール系フイルムを全幅×500mmに切り出し、暗室下で白色スクリーンと投影機の間にポリビニルアルコール系フイルムを配置して、スクリーンに写るスジ状の陰影の数をカウントし、光学的スジを評価した。
(光学的色ムラ)
ポリビニルアルコール系フイルムをクロスニコル状態の2枚の偏光板(単体透過率43.5%、偏光度99.9%)の間に45°の角度で挟んだ後、表面照度が14000ルックスのライトボックスを用いて、透過モードで光学的色ムラを観察し、以下の基準で評価した。
A・・・何も見えず均一である
B・・・不連続な濃淡が確認できる
C・・・スジ状の濃淡のみが確認できる
D・・・スジ状の濃淡及び不連続な濃淡が確認できる
(ブロッキング性)
ポリビニルアルコール系フイルムを100枚重ね合わせ、0.05kg/cmの荷重をかけ65%RH、25℃の雰囲気下に1週間放置し、フイルムのブロッキングの状態を観察し、以下の基準で評価した。
100枚重ねたフイルムの最表面から1/4、2/4、3/4の箇所を2枚重なった状態で抜き出し、幅25mm、長さ180mmの試験片を切り出し、密着したフイルムをT形はく離し、密着力を測定した。測定はオートグラフ((株)島津製作所製「AGS−H」)を用い、試験速度は200mm/分で、各3点測定し、その平均値を計算する。
次に、上記ポリビニルアルコール系フイルムを巻き出し、水洗槽(24℃)で膨潤させた後、ヨウ素槽(20℃、ヨウ素濃度0.05g/l)で1.3倍、ホウ酸槽(50℃、ヨウ素濃度0.0012g/l、ホウ酸濃度47g/l)で1.7倍の一軸延伸を行い、更に、一軸延伸を続けトータル6倍の一軸延伸を行い、ついで両面にセルローストリアセテートフィルム(厚さ80μm)をポリビニルアルコール系接着剤により接着し、偏光フイルムを得た。
得られた偏光フイルムをクロスニコル状態の2枚の偏光板(単体透過率43.5%、偏光度99.9%)の間に45°の角度で挟んだ後に、表面照度14000ルックスのライトボックスを用いて、透過モードで光学的色ムラを観察し、以下の基準で評価した。
○・・・色ムラなし
×・・・色ムラあり
[実施例2]
GPC−LALLS法により求められる重量平均分子量170000、ケン化度99.8モル%のポリビニルアルコール系樹脂を用いて、以下の成分組成からなる樹脂濃度30%のポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製した以外は実施例1と同様に行い、平均厚み70μm、フイルム幅2mのポリビニルアルコール系フイルムを7000m巻きジワなく芯管に巻き取りフイルムロールを得た。結果を表1に示す。
・水 221部
・ポリビニルアルコール系樹脂 100部
・ドデシル硫酸ナトリウム(a) 0.005部
・ポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸ナトリウム(a) 0.050部
(ポリオキシエチレンの縮合度1を中心とした1〜10)
・ポリオキシエチレンドデシルエーテル(b) 0.040部
(ポリオキシエチレンの縮合度4を中心とした1〜10)
・ラウリン酸ジエタノールアミド(c) 0.100部
(付加物との混合物(1:2モル型))
・グリセリン 12部
[実施例3]
実施例2のポリビニルアルコール系樹脂水溶液の組成を以下に変更した以外は実施例1と同様に行い、平均厚み60μm、フイルム幅3mのポリビニルアルコール系フイルムを10000m巻きジワなく芯管に巻き取りフイルムロールを得た。結果を表1に示す。
・水 221部
・ポリビニルアルコール系樹脂 100部
・ドデシル硫酸ナトリウム(a) 0.005部
・ポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸ナトリウム(a) 0.050部
(ポリオキシエチレンの縮合度1を中心とした1〜10)
・ポリオキシエチレンドデシルエーテル(b) 0.040部
(ポリオキシエチレンの縮合度4を中心とした1〜10)
・ラウリン酸ジエタノールアミド(c) 0.100部
(付加物との混合物(1:2モル型))
・ステアリン酸アミド(c) 0.001部
・グリセリン 12部
[実施例4]
GPC−LALLS法により求められる重量平均分子量240000、ケン化度99.8モル%のポリビニルアルコール系樹脂を用いて、以下の成分組成からなる樹脂濃度25%のポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製した。
・水 288部
・ポリビニルアルコール系樹脂 100部
・ドデシル硫酸ナトリウム(a) 0.005部
・ポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸ナトリウム(a) 0.050部
(ポリオキシエチレンの縮合度1を中心とした1〜10)
・ポリオキシエチレンドデシルエーテル(b) 0.040部
(ポリオキシエチレン縮合度4を中心とした1〜10)
・ラウリン酸ジエタノールアミド(c) 0.100部
(付加物との混合物(1:2モル型))
・ステアリン酸アミド(c) 0.001部
・4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6− 0.001部
t−ブチルフェノール)
・グリセリン 12部
該水溶液をT型スリットダイより90℃に加熱されたドラム型ロール(ステンレス母材にニッケルメッキ、更にクロムメッキを施し表面粗さ0.3Sに鏡面仕上げしたもの)に流延製膜し、含水率10%まで乾燥し、続いて120℃で熱処理を行い、最後に調湿を行って、含水率4%、平均厚み75μm、フイルム幅3mのポリビニルアルコール系フイルムを7000m巻きジワなく芯管に巻き取りフイルムロールを得た。
以下、実施例1と同じ測定を行った。結果を表1に示す。
[実施例5]
実施例4において、フイルムの平均膜厚を50μmとした以外は同様にして行い、フイルム幅3mのポリビニルアルコール系フイルムを12000m巻きジワなく芯管に巻き取りフイルムロールを得た。
以下、実施例1と同じ測定を行った。結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1のポリビニルアルコール系樹脂水溶液の組成を以下に変更した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアルコール系フイルムを得た。なお、巻きジワなくフイルムロールに巻き取れたのは4000mであった。得られたポリビニルアルコール系フイルムを用い実施例1に準じて実験を行った。結果を表1に示す。
・水 191部
・ポリビニルアルコール系樹脂 100部
・ポリオキシエチレンドデシルエーテル(b) 0.05部
(ポリオキシエチレンの縮合度4を中心とした1〜10)
・ラウリン酸ジエタノールアミド(c) 0.08部
(付加物との混合物(1:2モル型))
・グリセリン 12.0部
[比較例2]
実施例1のポリビニルアルコール系樹脂水溶液の組成を以下に変更した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアルコール系フイルムを得た。なお、巻きジワなくフイルムロールに巻き取れたのは4000mであった。得られたポリビニルアルコールフイルムを用い実施例1に準じて実験を行った。結果を表1に示す。
・水 191部
・ポリビニルアルコール系樹脂 100部
・ドデシル硫酸ナトリウム(a) 0.03部
・ラウリン酸ジエタノールアミド(c) 0.10部
(付加物との混合物(1:2モル型))
・グリセリン 12.0部
[比較例3]
実施例1のポリビニルアルコール系樹脂水溶液の組成を以下に変更した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアルコール系フイルムを得た。なお、巻きジワなくフイルムロールに巻き取れたのは4000mであった。得られたポリビニルアルコールフイルムを用い実施例1に準じて実験を行った。結果を表1に示す。
・水 191部
・ポリビニルアルコール系樹脂 100部
・ドデシル硫酸ナトリウム(a) 0.04部
・ポリオキシエチレンドデシルエーテル(b) 0.09部
(ポリオキシエチレンの縮合度4を中心とした1〜10)
・グリセリン 12.0部
[比較例4]
実施例5において、フイルムの平均膜厚を20μmとした以外は同様にして行い、フイルム幅3mのポリビニルアルコール系フイルムを7000m巻きジワなく芯管に巻き取りフイルムロールを得た。得られたポリビニルアルコール系フイルムを用い実施例1と同様に偏光フイルムを作製しようとしたが、切断が多発し、偏光フイルムを得ることはできなかった。
Figure 2005206809
※延伸時に切断多発のため、偏光フイルムが得られなかった。
上記表1の結果より、実施例1〜5で得られた本発明のポリビニルアルコール系フイルムにおいては、光学的スジ、光学的色ムラ、耐ブロッキング性に優れており、偏光フイルムとした場合でも光学的色ムラに優れているのに対して、比較例1〜4のポリビニルアルコール系フイルムでは上記各性能にすべて満足するものが得られなかった。
更に、実施例1〜5及び比較例1〜3で得られたポリビニルアルコール系フイルムから得られた偏光フイルムにおいて、その片面にアクリル系粘着剤層(25μm厚)を設け、液晶表示素子(13.3インチ、TFTタイプ、XGA)の両面に吸収軸角度45度でクロスニコルに貼合し、左右方向について液晶ディスプレイの見やすさを観察し、視認性について評価したところ、実施例1、実施例4、比較例1〜3では左右方向にそれぞれ40度まで視認性が良好で42度で表示の反転が生じたのに対して、実施例2では左右方向にそれぞれ44度まで視認性が良好で46度で表示の反転が生じ、実施例3及び実施例5では左右方向にそれぞれ48度まで視認性が良好で50度で表示の反転が生じた。即ち、ポリビニルアルコール系フイルムの膜厚が30〜70μmのときに、より視認性に優れた偏光フイルムが得られた。
本発明のポリビニルアルコール系フイルムは、フイルムの膜厚均一性に優れ、光学的スジ等のない優れた光学特性を有し、且つ耐ブロッキング性に優れた効果を発揮するものであり、電子卓上計算機、電子時計、ワープロ、パソコン、モニター、液晶テレビ、携帯情報端末機、自動車や機械類の計器類等の液晶表示装置、サングラス、防眩メガネ、立体メガネ、表示素子(CRT、LCD等)用反射低減層、医療機器、建築材料、玩具等に用いられる偏光フイルムの原反フイルムとして非常に有用である。勿論、包装用フイルム、剥型フイルム、農業用フイルム、建材用フイルム等の用途にも有用である。

Claims (18)

  1. ポリビニルアルコール系樹脂、硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)、エーテル型ノニオン系界面活性剤(b)及び含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)を含有してなることを特徴とするポリビニルアルコール系フイルム。
  2. 硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)が、アルキル硫酸エステル塩及び/又はポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩であることを特徴とする請求項1記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  3. アルキル硫酸エステル塩のアルキル基の炭素数が6〜22であることを特徴とする請求項2記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  4. ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩のアルキル基の炭素数が6〜22で、ポリオキシエチレン単位の縮合度が1〜20であることを特徴とする請求項2記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  5. エーテル型ノニオン系界面活性剤(b)が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルであることを特徴とする請求項1記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  6. ポリオキシエチレンアルキルエーテルのアルキル基の炭素数が6〜22でポリオキシエチレン単位の縮合度が1〜20であることを特徴とする請求項5記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  7. 含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)が、高級脂肪酸アルカノールアミド及び/又は高級脂肪酸アミドであることを特徴とする請求項1記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  8. 高級脂肪酸アルカノールアミド及び/又は高級脂肪酸アミドのアルキル基の炭素数が6〜22であることを特徴とする請求項7記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  9. 高級脂肪酸アルカノールアミドがアルキルジエタノールアミドであることを特徴とする請求項7又は8記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  10. 硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)、エーテル型ノニオン系界面活性剤(b)及び含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)の含有量が、ポリビニルアルコール系樹脂に対して、それぞれ5〜5000ppm、50〜1000ppm、50〜5000ppmであることを特徴とする請求項1〜9いずれか記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  11. 硫酸エステル塩型アニオン系界面活性剤(a)、エーテル型ノニオン系界面活性剤(b)及び含窒素型ノニオン系界面活性剤(c)の重量比率(a:b:c)が100:20〜500:100〜1000であることを特徴とする請求項1〜10いずれか記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  12. 更に、酸化防止剤を含有させてなることを特徴とする請求項1〜11いずれか記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  13. フイルムの厚さが30〜70μmであることを特徴とする請求項1〜12いずれか記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  14. ポリビニルアルコール系樹脂の重量平均分子量が120000〜300000であることを特徴とする請求項1〜13いずれか記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  15. フイルムの幅が2m以上であることを特徴とする請求項1〜14いずれか記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  16. フイルムの長さが4000m以上であることを特徴とする請求項1〜15いずれか記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  17. 偏光フイルム用の原反フイルムとして使用することを特徴とする請求項1〜16いずれか記載のポリビニルアルコール系フイルム。
  18. 請求項17記載の偏光フイルム用ポリビニルアルコール系フイルムを用いて製造したことを特徴とする偏光フイルム。
JP2004369291A 2003-12-24 2004-12-21 偏光フイルム用ポリビニルアルコール系フイルム及びその用途 Active JP4744868B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004369291A JP4744868B2 (ja) 2003-12-24 2004-12-21 偏光フイルム用ポリビニルアルコール系フイルム及びその用途

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003426437 2003-12-24
JP2003426437 2003-12-24
JP2004369291A JP4744868B2 (ja) 2003-12-24 2004-12-21 偏光フイルム用ポリビニルアルコール系フイルム及びその用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005206809A true JP2005206809A (ja) 2005-08-04
JP4744868B2 JP4744868B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=34913977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004369291A Active JP4744868B2 (ja) 2003-12-24 2004-12-21 偏光フイルム用ポリビニルアルコール系フイルム及びその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4744868B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006249407A (ja) * 2005-02-14 2006-09-21 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The ポリビニルアルコール系フィルム、およびその製造方法
JP2008145919A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Kuraray Co Ltd 偏光フィルムの製造方法
JP2008268842A (ja) * 2006-08-08 2008-11-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 偏光板及びその製造方法
JP2015196808A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルムの製造方法
KR20190018419A (ko) 2016-06-13 2019-02-22 닛폰고세이가가쿠고교 가부시키가이샤 폴리비닐알코올계 필름, 및 이의 제조 방법, 및 상기 폴리비닐알코올계 필름을 사용한 편광막
WO2019124310A1 (ja) * 2017-12-22 2019-06-27 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルム、フィルムロールおよびフィルムロールの製造方法
US10450118B2 (en) 2015-04-15 2019-10-22 Sekisui Chemical Co., Ltd. Chemical product packaging film
WO2020067489A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルム及びそれを用いた偏光フィルムの製造方法
KR20210005112A (ko) 2018-04-27 2021-01-13 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올 필름 및 그것을 사용한 편광 필름의 제조 방법
WO2021132207A1 (ja) * 2019-12-24 2021-07-01 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルム及びそれを用いた偏光フィルムの製造方法
CN113227857A (zh) * 2018-12-28 2021-08-06 株式会社可乐丽 聚乙烯醇膜和使用其的偏振膜的制造方法
KR20210098988A (ko) 2018-12-04 2021-08-11 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올 필름 및 이를 이용한 편광필름의 제조방법
KR20220024444A (ko) 2019-06-20 2022-03-03 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올 필름 및 그것을 사용한 편광 필름의 제조 방법
KR20220122629A (ko) 2019-12-26 2022-09-02 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올 필름
KR20220154657A (ko) 2020-03-17 2022-11-22 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올 필름의 제조 방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001329130A (ja) * 2000-05-19 2001-11-27 Kuraray Co Ltd 水溶性フィルムおよびその製造法
JP2002030195A (ja) * 2000-07-18 2002-01-31 Kuraray Co Ltd ポリビニルアルコールフィルムおよび偏光フィルム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001329130A (ja) * 2000-05-19 2001-11-27 Kuraray Co Ltd 水溶性フィルムおよびその製造法
JP2002030195A (ja) * 2000-07-18 2002-01-31 Kuraray Co Ltd ポリビニルアルコールフィルムおよび偏光フィルム

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006249407A (ja) * 2005-02-14 2006-09-21 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The ポリビニルアルコール系フィルム、およびその製造方法
JP2008268842A (ja) * 2006-08-08 2008-11-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 偏光板及びその製造方法
JP2008145919A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Kuraray Co Ltd 偏光フィルムの製造方法
JP2015196808A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルムの製造方法
US10450118B2 (en) 2015-04-15 2019-10-22 Sekisui Chemical Co., Ltd. Chemical product packaging film
KR20190018419A (ko) 2016-06-13 2019-02-22 닛폰고세이가가쿠고교 가부시키가이샤 폴리비닐알코올계 필름, 및 이의 제조 방법, 및 상기 폴리비닐알코올계 필름을 사용한 편광막
WO2019124310A1 (ja) * 2017-12-22 2019-06-27 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルム、フィルムロールおよびフィルムロールの製造方法
KR102627531B1 (ko) * 2017-12-22 2024-01-19 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올 필름, 필름 롤 및 필름 롤의 제조 방법
KR20200102461A (ko) * 2017-12-22 2020-08-31 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올 필름, 필름 롤 및 필름 롤의 제조 방법
JPWO2019124310A1 (ja) * 2017-12-22 2020-12-24 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルム、フィルムロールおよびフィルムロールの製造方法
JP7223709B2 (ja) 2017-12-22 2023-02-16 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルム、フィルムロールおよびフィルムロールの製造方法
KR20210005112A (ko) 2018-04-27 2021-01-13 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올 필름 및 그것을 사용한 편광 필름의 제조 방법
KR20210069645A (ko) 2018-09-28 2021-06-11 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올 필름 및 그것을 사용한 편광필름의 제조 방법
CN112740085A (zh) * 2018-09-28 2021-04-30 株式会社可乐丽 聚乙烯醇膜和使用其的偏振膜的制造方法
WO2020067489A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルム及びそれを用いた偏光フィルムの製造方法
TWI805849B (zh) * 2018-09-28 2023-06-21 日商可樂麗股份有限公司 聚乙烯醇薄膜及使用其之偏光薄膜的製造方法
JPWO2020067489A1 (ja) * 2018-09-28 2021-09-02 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルム及びそれを用いた偏光フィルムの製造方法
JP7199445B2 (ja) 2018-09-28 2023-01-05 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルム及びそれを用いた偏光フィルムの製造方法
CN112740085B (zh) * 2018-09-28 2022-12-13 株式会社可乐丽 聚乙烯醇膜和使用其的偏振膜的制造方法
KR20210098988A (ko) 2018-12-04 2021-08-11 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올 필름 및 이를 이용한 편광필름의 제조방법
CN113227857B (zh) * 2018-12-28 2023-06-27 株式会社可乐丽 聚乙烯醇膜和使用其的偏振膜的制造方法
CN113227857A (zh) * 2018-12-28 2021-08-06 株式会社可乐丽 聚乙烯醇膜和使用其的偏振膜的制造方法
KR20220024444A (ko) 2019-06-20 2022-03-03 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올 필름 및 그것을 사용한 편광 필름의 제조 방법
WO2021132207A1 (ja) * 2019-12-24 2021-07-01 株式会社クラレ ポリビニルアルコールフィルム及びそれを用いた偏光フィルムの製造方法
KR20220122629A (ko) 2019-12-26 2022-09-02 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올 필름
KR20220154657A (ko) 2020-03-17 2022-11-22 주식회사 쿠라레 폴리비닐알코올 필름의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4744868B2 (ja) 2011-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5089798B2 (ja) 偏光膜用ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法
JP5348823B2 (ja) 偏光膜用ポリビニルアルコール系フィルム、偏光膜、および偏光板
JP4744868B2 (ja) 偏光フイルム用ポリビニルアルコール系フイルム及びその用途
JP4602777B2 (ja) ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法
JP5563418B2 (ja) ポリビニルアルコール系重合体フィルムの製造方法
WO2014050696A1 (ja) ポリビニルアルコール系重合体フィルムおよびその製造方法
JP2017003834A (ja) 偏光フィルムの製造方法
JP5099997B2 (ja) ポリビニルアルコール系フィルムおよび偏光膜
JP4744869B2 (ja) 偏光フイルム用ポリビニルアルコール系フイルム及びその用途
JP4664086B2 (ja) ポリビニルアルコール系フィルムおよび偏光膜
WO2018016542A1 (ja) 偏光フィルムの製造方法
JP2018135426A (ja) ポリビニルアルコールフィルム及びその製造方法、並びにそれを用いた偏光フィルム
JP4531574B2 (ja) ポリビニルアルコール系フイルムの製造方法及び該フイルムを用いた偏光フイルムの製造方法
JP6444732B2 (ja) 積層フィルム
JP6592509B2 (ja) ポリビニルアルコールフィルム
JP7328992B2 (ja) ポリビニルアルコールフィルム及びそれを用いた偏光フィルムの製造方法
JP4708051B2 (ja) ポリビニルアルコール系フイルムの製造方法
JP6667989B2 (ja) 偏光フィルムの製造方法
JP7282100B2 (ja) ポリビニルアルコールフィルム及びそれを用いた偏光フィルムの製造方法
JP4527516B2 (ja) 偏光フィルムの製造方法
JP7196535B2 (ja) 偏光膜製造用ポリビニルアルコール系フィルム、およびそれを用いてなる偏光膜、偏光板
JP6456235B2 (ja) 偏光フィルムの検査方法
JP2017015415A (ja) ポリビニルアルコールフィルムの光学斑の評価方法
WO2022113958A1 (ja) 偏光フィルムの製造方法及び偏光フィルム
WO2022071372A1 (ja) 偏光フィルムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110510

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110511

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4744868

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350