JP2001212905A - フレキシブル金属箔積層板の製造方法 - Google Patents

フレキシブル金属箔積層板の製造方法

Info

Publication number
JP2001212905A
JP2001212905A JP2000026923A JP2000026923A JP2001212905A JP 2001212905 A JP2001212905 A JP 2001212905A JP 2000026923 A JP2000026923 A JP 2000026923A JP 2000026923 A JP2000026923 A JP 2000026923A JP 2001212905 A JP2001212905 A JP 2001212905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal foil
heat
resistant polymer
layer
flexible metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000026923A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4392731B2 (ja
Inventor
Jun Nakajima
純 中島
Kimiteru Tagawa
公照 田川
Eiji Otsubo
英二 大坪
Masanao Kobayashi
正尚 小林
Takao Kimura
貴雄 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2000026923A priority Critical patent/JP4392731B2/ja
Publication of JP2001212905A publication Critical patent/JP2001212905A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4392731B2 publication Critical patent/JP4392731B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡がなく、接着力不足等のないフレキシブ
ル金属箔積層板の製造方法提供する。 【解決手段】 金属箔上に耐熱性重合体溶液、及びその
前駆体溶液から選ばれた少なくとも1種の塗布液を塗布
した後、加熱・硬化して耐熱性重合体層を形成するフレ
キシブル金属箔積層板の製造方法であって、該耐熱性重
合体層を少なくとも2層形成し、第2層目の耐熱性重合
体層の赤外線吸収の吸光度に対する第1層目の耐熱性重
合体層の赤外線吸収の吸光度の比を0.1〜0.8に制
御することを特徴とするフレキシブル金属箔積層板の製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子工業分野にお
いて普及しつつあるフレキシブル金属箔積層板の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フレキシブル金属箔積層板は、主として
可塑性を有するプリント配線用の基材として使用され
る。その他、電磁波シールド用材料、面発熱体、フラッ
トケーブル、包装材料等に使用される。近年において
は、プリント配線板が収容されるケース類のコンパクト
化により、フレキシブル金属箔積層板のプリント配線板
用の基材としての利用が増大している。金属箔上に耐熱
重合体を塗布しフレキシブル金属箔積層板を製造するこ
とは、例えば、特開平2−168694号公報等で知ら
れている。しかし、金属箔上に2層以上の樹脂溶液等を
塗工する場合、第1層目に含まれる溶媒が除去されにく
くなり、硬化の際の発泡や、接着力不足をおこす等の問
題が生じることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発泡
がなく、接着力不足等のないフレキシブル金属箔積層板
の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するために鋭意検討した結果、第1層目の耐熱性
重合体層側からの赤外線吸収スペクトルを測定し、第2
層目の耐熱性重合体層特有のピーク(例えば、波数15
15cm-1)高さに対する第1層目の耐熱性重合体層特
有のピーク(例えば、波数1486cm-1)高さの比を
求め、その比が0.1〜0.8の範囲になるように、コ
ートロールとメタリングロール間のギャップ、塗工速度
(塗工時の金属箔の走行速度)、コートロール周速度等
を変化させることにより、発泡、接着不足等のない金属
箔積層板が得られることを見いだし、本発明に到った。
【0005】すなわち、本発明は、金属箔上に耐熱性重
合体溶液、及びその前駆体溶液から選ばれた少なくとも
1種の塗布液を塗布した後、加熱・硬化して耐熱性重合
体層を形成するフレキシブル金属箔積層板の製造方法で
あって、該耐熱性重合体層を少なくとも2層形成し、第
2層目の耐熱性重合体層の赤外線吸収の吸光度に対する
第1層目の耐熱性重合体層の赤外線吸収の吸光度の比を
0.1〜0.8に制御することを特徴とするフレキシブ
ル金属箔積層板の製造方法である。
【0006】本発明においては、通常、塗布液を塗布し
た後、50〜300℃において乾燥し、次いで250〜
450℃においてイミド化して耐熱性重合体層を形成す
る。本発明の特徴は、金属箔上に耐熱性樹脂層を形成す
るに際し、第1層目の耐熱性重合体層の塗工条件を、第
2層目の耐熱性重合体層の赤外線吸収の吸光度に対する
第1層目の耐熱性重合体層の赤外線吸収の吸光度の比
(以下、IR吸光度比という)により管理することにあ
る。IR吸光度比は、0.1〜0.8が好ましい。更に
好ましくは0.4〜0.7である。尚、本発明における
IR吸光度比は、後述する実施例に記載した方法により
測定した値である。本発明によれば、耐熱性樹脂層が発
泡することがなく、また、金属箔に対する耐熱性樹脂層
の接着力が大きいフレキシブル金属箔積層板を製造する
ことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に係わるフレキシブル金属箔積層板の製造
方法は、金属箔上に耐熱性重合体溶液、及びその前駆体
溶液から選ばれた少なくとも1種の塗布液を塗布した
後、加熱・硬化して耐熱性重合体層を形成する方法であ
る。
【0008】本発明においては、金属箔上に耐熱性樹脂
層を形成するに際し、第1層目の樹脂層の塗工条件を、
IR吸光度比により管理する。IR吸光度比は、0.1
〜0.8が好ましい。更に好ましくは0.4〜0.7で
ある。IR吸光度比が0.8を超えると樹脂層内の溶剤
が除去されにくくなり、発泡、接着力不足の原因とな
る。また、0.1未満では、塗布液を均一な厚みに塗工
することが困難であり、接着力のばらつきの原因とな
る。
【0009】本発明に使用する耐熱性重合体は、イミド
結合を有する耐熱性ポリマーが望ましい。そのポリイミ
ドは、ジアミン、テトラカルボン酸二無水物をアミン系
極性溶媒中で重縮合して得られる。ポリイミドの製造方
法としては、先ず、撹拌機、還流冷却器及び窒素道入管
を備えた容器中で、ジアミンを有機溶剤に溶解する。次
に、この溶液に窒素雰囲気下においてテトラカルボン酸
二無水物をジアミンに対して0.9〜1.1モル当量に
なるように添加し、0〜90℃で24時間撹拌してポリ
アミド酸溶液を得る。このポリアミド酸溶液を100〜
200℃で撹拌し、反応脱水することによりポリイミド
溶液を得る。これらのポリアミド酸溶液およびポリイミ
ド溶液は粘度調整のために、有機溶剤にて希釈しても差
し支えない。
【0010】第1層目の重合体層を形成するために用い
るポリイミドは、熱可塑性ポリイミドが好ましい。該熱
可塑性ポリイミドとしては、化学式(1)〔化5〕
【0011】
【化5】
【0012】で表される繰り返し単位を有するポリイミ
ドが好ましい。第2層目の重合体層を形成するために用
いるポリイミドは、非熱可塑性ポリイミドが好ましい。
該非熱可塑性ポリイミドとしては、一般式(2)〔化
6〕
【0013】
【化6】
【0014】(式中、Xは一般式(3)の(a)、
(b)、(c)及び(d)[化7]
【0015】
【化7】
【0016】からなる群より選ばれた一つの基を表し、
1、R2及びR3はそれぞれ独立に水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシル基、フェニル基、ビフェニル
基、フェノキシ基、ビフェノキシ基、トリフルオロメチ
ル基、塩素原子、または臭素原子を表し、Yは、一般式
(4)の(e)、(f)、(g)、(h)及び(i)
[化8]
【0017】
【化8】
【0018】からなる群より選ばれた一つの基を示す)
で表される繰り返し単位を有するポリイミドが好まし
い。前記一般式(2)におけるXが、前記一般式(3)
の(a)、(b)及び(d)からなる群より選ばれた一
つの基であり、Yが前記一般式(4)の(e)及び
(f)からなる群より選ばれた一つの基であることが更
に好ましい。
【0019】第1層目の重合体層を形成するために用い
る上記熱可塑性ポリイミドは、ジアミンとして、3,
3’−ジアミノベンゾフェノン、テトラカルボン酸二無
水物として3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物を用いて上記方法により調製され
る。
【0020】第2層目の重合体層を形成するために用い
る上記非熱可塑性ポリイミド、またはその前駆体である
ポリアミド酸の原料として主に使用されるジアミンとし
ては、m−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミ
ン、p−フェニレンジアミン、m−アミノベンジルアミ
ン、p−アミノベンジルアミン、ビス(3−アミノフェ
ニル)スルフィド、(3−アミノフェニル)(4−アミ
ノフェニル)スルフィド、ビス(4−アミノフェニル)
スルフィド、ビス(3−アミノフェニル)スルホキシ
ド、(3−アミノフェニル)(4−アミノフェニル)ス
ルホキシド、ビス(3ーアミノフェニル)スルホン、
(3−アミノフェニル)(4−アミノフェニル)スルホ
ン、ビス(4アミノフェニル)スルホン、3,3’−ジ
アミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェ
ノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−
ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジ
アミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェ
ニルエーテル、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フ
ェニル]メタン、ビス[4−(4−アミノフェニキシ)
フェニル]メタン、1,1−ビス[4−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル]エタン、1,1−ビス[4−(4
−アミノフェノキシ)フェニル]エタン、1,2−ビス
[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]エタン、
1,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]エタン、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキ
シ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス
[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]ブタン、
2,2−ビス[3−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロ
パン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、
4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、
ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]ケト
ン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ケ
トン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]
スルフィド、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル]スルフィド、ビス[4−(3−アミノフェノキ
シ)フェニル]スルホキシド、ビス[4−(アミノフェ
ノキシ)フェニル]スルホキシド、ビス[4−(3−ア
ミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(4
−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、
1,4−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイ
ル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(3−アミノフェノ
キシ)ベンゾイル]ベンゼン、4,4’−ビス[3−
(4−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ジフェニルエー
テル、4,4’−ビス[3−(3−アミノフェノキシ)
ベンゾイル]ジフェニルエーテル、4,4’−ビス[4
−(4−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)フェノキ
シ]ベンゾフェノン、4,4’−ビス[4−(4−アミ
ノ−α,α−ジメチルベンジル)フェノキシ]ジフェニ
ルスルホン、ビス[4−{4−(4−アミノフェノキ
シ)フェノキシ}フェニル]スルホン、1,4−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベ
ンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−アミノフ
ェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン等が
挙げられ、好ましくはp−フェニレンジアミン、3,
3’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノジ
フェニルエーテル、1,3−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、4,4’−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ビフェニル、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)
フェニル]スルホン等が挙げられる。これらは単独で、
または2種以上を組み合わせて使用しても良い。
【0021】上記ジアミンの内、好ましくは、p−フェ
ニレンジアミン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、
1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,
4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、及びビス[4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホンである。
更に好ましくは、4,4’−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ビフェニル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテ
ル、及びp−フェニレンジアミンである。
【0022】テトラカルボン酸二無水物として、例え
ば、エチレンテトラカルボン酸二無水物、ブタンテトラ
カルボン酸二無水物、シクロペンタンカルボン酸二無水
物、ピロメリット酸二無水物、2,2’,3,3’−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,
4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)プロパン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシ
フェニル)エーテル二無水物、ビス(2,3−ジカルボ
キシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカ
ルボキシフェニルスルホン)二無水物、ビス(2,3−
ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、1,1−ビ
ス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水
物、4,4’−(p−フェニレンジオキシ)ジフタル酸
二無水物、4,4’−(m−フェニレンジオキシ)ジフ
タル酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカ
ルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラ
カルボン酸二無水物、1,2,5,6,−ナフタレンテ
トラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−ベンゼンテ
トラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレン
テトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−アントラ
センテトラカルボン酸二無水物、1,2,7,8−フェ
ナントレンテトラカルボン酸二無水物等が挙げられ、好
ましくはピロメリット酸二無水物、2,2’,3,3’
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,
2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物、1,2,3,4−ベンゼンテトラカルボン酸二無水
物等が挙げられる。これらは単独または2種以上を組み
合わせて使用できる。
【0023】 上記テトラカルボン酸二無水物の内、好ま
しくは、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、及び3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
である。更に好ましくは、ピロメリット酸二無水物、及
び3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物である。
【0024】本発明に係わる熱可塑性ポリイミド層を形
成する熱可塑性ポリイミドのポリマー末端にはアミノ基
またはジカルボン酸無水物基が残存する。これらの基が
活性であるため、通常、その分子末端を反応性を有しな
い基で封止する。末端にアミノ基が残存する場合には、
ジカルボン酸無水物で、ジカルボン酸無水物基が残存す
る場合には、モノアミン類で封止される。
【0025】ここで封止に用いられるジカルボン酸無水
物またはモノアミン類の量は次の通りである。ジアミン
1モル当たり、テトラカルボン酸二無水物が0.9〜
1.0モル未満の場合、末端にアミノ基が残存するた
め、ジカルボン酸無水物を0.2モル以下使用する。逆
に、テトラカルボン酸二無水物1モル当たり、ジアミン
が0.9〜1.0モル未満の場合、末端にテトラカルボ
ン酸二無水物基が残存するため、モノアミン類を0.2
モル以下使用する。どちらの場合も0.2モルを超える
量を使用した場合、モノマーとして樹脂中に残留し、耐
熱性の低下を引き起こす原因となる。
【0026】使用されるジカルボン酸無水物としては、
無水フタル酸、2,3−ベンゾフェノンジカルボン酸無
水物、3,4−ベンゾフェノンジカルボン酸無水物、
2,3−ジカルボキシフェニルフェニルエーテル無水
物、2,3−ビフェニルジカルボン酸無水物、3,4−
ビフェニルジカルボン酸無水物、2,3−ジカルボキシ
フェニルフェニルスルホン無水物、3,4−ジカルボキ
シフェニルフェニルスルホン無水物、2,3−ジカルボ
キシフェニルフェニルスルフィド無水物、1,2−ナフ
タレンジカロボン酸無水物、2,3−ナフタレンジカル
ボン酸無水物、1,8−ナフタレンジカルボン酸無水
物、1,2−アントラセンジカルボン酸無水物、2,3
−アントラセンジカルボン酸無水物、1,9−アントラ
センジカルボン酸無水物が挙げられる。
【0027】同様に、使用されるモノアミンとしては、
次のようなものが挙げられる。例えば、アニリン、o−
トルイジン、m−トルイジン、p−トルイジン、2,3
−キシリジン、2,4−キシリジン、2,5−キシリジ
ン、2,6−キシリジン、3,4−キシリジン、3,5
−キシリジン、o−クロロアニリン、m−クロロアニリ
ン、p−クロロアニリン、o−ニトロアニリン、o−ブ
ロモアニリン、m−ブロモアニリン、o−ニトロアニリ
ン、m−ニトロアニリン、p−ニトロアニリン、o−ア
ミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフ
ェノール、o−アニリジン、m−アニリジン、p−アニ
リジン、o−フェネチジン、m−フェネチジン、p−フ
ェネチジン、o−アミノベンツアルデヒド、m−アミノ
ベンツアルデヒド、p−アミノベンツアルデヒド、o−
アミノベンゾニトリル、m−アミノベンゾニトリル、p
−アミノベンゾニトリル、2−アミノビフェニル、3−
アミノビフェニル、4−アミノビフェニル、2−アミノ
フェノールフェニルエーテル、3−アミノフェノールフ
ェニルエーテル、4−アミノフェノールフェニルエーテ
ル、2−アミノベンゾフェノン、3−アミノベンゾフェ
ノン、4−アミノベンゾフェノン、2−アミノフェノー
ルフェニルスルフィド、3−アミノフェノールフェニル
スルフィド、4−アミノフェノールフェニルスルフィ
ド、2−アミノフェノールフェニルスルホン、3−アミ
ノフェノールフェニルスルホン、4−アミノフェノール
フェニルスルホン、α−ナフチルアミン、β−ナフチル
アミン、1−アミノ−2−ナフトール、2−アミノ−1
−ナフトール、4−アミノ−1−ナフトール、5−アミ
ノ−1−ナフトール、5−アミノ−1−ナフトール、5
−アミノ−2−ナフトール、7−アミノ−2−ナフトー
ル、8−アミノ−2−ナフトール、1−アミノアントラ
セン、2−アミノアントラセン、9−アミノアントラセ
ン等が挙げられる。
【0028】有機溶媒としては、N−メチル−2−ピロ
リドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノン、N,N−ジメチルメトキシアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド、ピリジン、ジメチルスルホン、ヘキ
サメチルスルホルアミド、テトラメチル尿素、N−メチ
ルカプロラクタム、プチロラクタム、テトラヒドロフラ
ン、m−ジオキサン、p−ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、
1,2−ビス(2−メトキシエトキシ)エタン、ビス2
−(2−メトキシエトキシ)エチルエーテル、1,3−
ジオキサン、1,4−ジオキサン、o−クレゾール、m
−クレゾール、p−クレゾール、クレゾール酸,p−ク
ロロフェノール、アニソール等を含む溶剤が挙げられ、
好ましくはN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミドが挙
げられる。
【0029】本発明に用いる金属箔としては、銅、軟質
アルミニウム、ニッケル、金、銀、ステンレス、及びこ
れらを含有する合金等が挙げられる。その中でも銅が最
も好ましい。ポリアミド酸またはポリイミド溶液を塗工
する金属箔面は、銅箔の表面処理などでよく行われてい
る電解メッキによる粒子の付着や、交流エッチングなど
を行っても良い。また、ポリアミド酸またはポリイミド
に適したシランカップリング処理、チタネートカップリ
ング処理などを行っても良い。金属箔の厚みは通常5〜
150μm程度である。
【0030】本発明では、第1層目の耐熱性重合体層を
金属箔上に形成する。この耐熱性重合体は溶媒に溶解し
た状態で金属箔上に塗工されるか、耐熱性重合体の前駆
体を溶媒に溶解した状態で金属箔上に塗工される。塗工
する方法には特に限定はなく、コンマコーター、ナイフ
コーター、ロールコーター、リバースコーター等公知の
塗布装置を使用することができる。その後、耐熱性重合
体溶液またはその前駆体溶液が塗布された金属箔は加
熱、硬化される。その加熱方法には、熱窒素、遠赤外
線、高周波等公知の方法を使用することができる。第1
層目の耐熱性重合体層の厚みは0.1〜2.0μm程度
である。
【0031】本発明の製造方法では、先ず、金属箔の片
面に第1層目の耐熱性重合体層を形成する。次いで、第
1層目の耐熱性重合体層の表面に第2層目の耐熱性重合
体層を形成する。さらに多層の耐熱性重合体層を形成す
る場合は、逐次既存の耐熱性重合体層の表面に新たな樹
脂層を形成し、所望の任意の層数だけ耐熱性重合体層を
形成する。これらの塗工方法および加熱方法は第1層目
の耐熱性重合体層と同様な方法をとることができる。第
2層目の耐熱性重合体層の厚みは1〜100μm程度で
ある。
【0032】第3層目以降の重合体層を形成する場合
は、第1層目又は第2層目と同様の重合体を用いて差し
支えない。第2層目以降の耐熱性重合体層の厚みは1〜
100μm程度である。層数の上限には時に制限はない
が、通常、3層程度である。
【0033】本発明において、第1層目及び2層目の耐
熱性重合体層の赤外線吸収を測定する場合、公知の方法
により、波数4000〜400cm-1の赤外線を用いて
赤外線吸収スペクトルを得る。そして、各層が示す所定
の位置における吸光度を求め、第2層目の吸光度に対す
る第1層目の吸光度の比を算出する。本発明では、この
比が0.1〜0.8の範囲になるように第1層目の塗工
条件を調節する。波数位置は、重合体の種類により変化
するので、重合体の種類に応じて適宜選定する。
【0034】例えば、第1層目の耐熱性重合体層を上記
化学式(1)で表される繰り返し単位を有するポリイミ
ドで形成する場合、赤外線の波数の位置が1486cm
−1である箇所の吸光度を採用する。また、第2層目の
耐熱性重合体層を上記一般式(2)のXが一般式(3)
の(a)、(b)及び(d)からなる群より選ばれた一
つの基であり、Yが前記一般式(4)の(e)及び
(f)からなる群より選ばれた一つのであるポリイミ
ドで形成する場合、赤外線の波数の位置が1515cm
−1である箇所の吸光度を採用する。そして、両者の値
からIR吸光度比を算出する。
【0035】第2層目の吸光度に対する第1層目の吸光
度の比を上記範囲に制御する方法として、コートロール
とメタリングロール間のギャップ、塗工速度(塗工時の
金属箔の走行速度)、及びコートロールの周速度等を変
化させる方法が挙げられる。IR吸光度比が上記範囲を
超える場合には、コートロールとメタリングロール間の
ギャップを小さくし、塗工速度(塗工時の金属箔の走行
速度)を速くし、コートロールの周速度を遅くして調節
する。逆に、IR吸光度比が上記範囲未満である場合に
は、前記条件を上記と逆の方向に変化させて調節する。
調節に際しては、1条件のみを変化させても良いし、ま
た、複数の条件を変化させても良い。
【0036】上記のようにして製造されるフレキシブル
金属箔積層板のポリイミド層の総厚みは約1〜200μ
m程度である。また、フレキシブル金属箔積層板の厚み
は6〜350μm程度である。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によりさ
らに詳細に説明する。但し、本発明はこれらの実施例に
何等限定されるものではない。尚、実施例および比較例
中のIR吸光度比、厚み測定、接着力測定は下記の方法
によって評価した。
【0038】(1)IR吸光度比 実施例及び比較例で得られたフレキシブル金属箔積層板
の金属箔を塩化第二鉄水溶液(濃度:40重量%)を使
用してエッチングし、耐熱性重合体層のみとし、それを
試料とする。赤外分光光度計〔(株)島津製、形式:F
TIR−4200、ATR法〕を用いて、波数4000
〜400cm-1の赤外線を試料の第1層目側から照射
し、第1層目及び第2層目の赤外線吸収スペクトルを得
る。波数1515cm-1における吸光度に対する、波数
1486cm-1における吸光度の比を求め、IR吸光度
比とする。
【0039】(2)接着力測定(kN/m) (株)島津製オートグラフ(形式:AG−500)を用
い、幅10mmの試験片の重合体層側を両面テーフ゜により
アルミ板に固定し、金属箔を90°方向に5mm/mi
nの速度で剥離して、その応力を求める。
【0040】(3)発泡 縦横それぞれ20cmのフレキシブル金属箔積層板の金
属箔層を塩化第二鉄水溶液(濃度:40重量%)を使用
してエッチングし、耐熱性重合体層のみとし、第1層目
及び第2層目の重合体層を肉眼で観察する。気泡の有無
で判定する。
【0041】合成例1 撹拌機、還流冷却機および窒素導入管を備えた容器で、
3,3’−ジアミノベンゾフェノン212g(1.0モ
ル)をN,N−ジメチルアセトアミド1230gに溶解
した。この溶液に窒素雰囲気下において、3,3’,
4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物3
16g(0.98モル)を添加し、10℃で24時間撹
拌してポリイミド酸溶液を得た。このポリアミド酸溶液
をN,N−ジメチルアセトアミドで15.0wt%まで
希釈し、25℃において粘度を200mPa・sに調節
した。
【0042】合成例2 撹拌機、還流冷却機および窒素導入管を備えた容器で、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル2
6g(0.1モル)、4,4’−ジアミノジフェニルエ
ーテル32g(0.2モル)、パラフェニレンジアミン
83g(0.7モル)をN,N−ジメチルアセトアミド
470g、およびN−メチル−2−ピロリドン1100
gに溶解した。この溶液に窒素雰囲気下においてピロメ
リット酸二無水物98g(0.45モル)、及び3,
3’4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物1
56g(0.53モル)を添加し、10℃で24時間撹
拌してポリアミド酸溶液を得た。このポリアミド酸溶液
を25℃において粘度を19000mPa・sに調節し
た。
【0043】実施例1 金属箔として、厚さ18μmの電解銅箔を用いて、その
表面に、耐熱性重合体の前駆体である合成例1で得られ
たポリアミド酸溶液をロールコーターにより、塗工ギャ
ップ5μm、塗工速度5m/min、コートロール周速
度9m/min(対金属箔搬送速度180%)にて均一
に流延塗布し、140℃で5分間乾燥し、第1層目のポ
リアミド酸層を形成した。得られたポリアミド酸層の表
面に、耐熱性重合体の前駆体である合成例2で得られた
ポリアミド酸溶液をダイコーターによりイミド化後の厚
みが約15μmになるように均一に流延塗布し、140
℃で5分乾燥し、第2層目のポリアミド酸層を形成し
た。次いで、180℃で5分乾燥し、更に280℃の窒
素雰囲気中(酸素濃度0.5vol%以下)で5分間加
熱し、銅箔上のそれぞれのポリアミド酸層をイミド化し
て2層のポリイミド層を形成し、フレキシブル金属箔積
層板を得た。IR吸光度比は0.41であった。得られ
たフレキシブル金属箔積層板について、金属箔とポリイ
ミドの界面の接着力を測定した結果、1.28kN/m
であり、発泡は観察されなかった。
【0044】実施例2 金属箔として、厚さ18μmの電解銅箔を用いてその表
面に、耐熱性重合体の前駆体である合成例1で得られた
ポリアミド酸溶液をロールコーターにより、ギャップ7
μm、塗工速度5m/min、コートロール周速度8.
5m/min(対金属箔搬送速度170%)にて均一に
流延塗布し、140℃で5分、乾燥し、第1層目のポリ
アミド酸層を形成した。得られたポリアミド酸層の表面
に、耐熱性重合体の前駆体である合成例2で得られたポ
リアミド酸溶液をダイコーターにより厚みが約15μm
になるように均一に流延塗布し、140℃で5分間乾燥
し、第2層目のポリアミド酸層を形成した。次いで、1
80℃で5分乾燥し、更に280℃の窒素雰囲気中(酸
素濃度0.5vol%以下)で5分間加熱し、銅箔上に
2層のポリイミド層を形成し、フレキシブル金属箔積層
板を得た。この時、IR吸光度比は0.59であった。
得られたフレキシブル金属箔積層板について、金属箔と
ポリイミドの界面の接着力を測定した結果1.52kN
/mであり、発泡は観察されなかった。
【0045】実施例3 金属箔として、厚さ18μmの電解銅箔を用いてその表
面に、耐熱性重合体の前駆体である合成例1で得られた
ポリアミド酸溶液をロールコーターにより、ギャップ7
μm、塗工速度3m/min、コートロール周速度5.
7m/min(対金属箔搬送速度190%)にて均一に
流延塗布し、140℃で5分間乾燥し、第1層目のポリ
アミド酸層を形成した。得られたポリアミド酸層の表面
に、耐熱性重合体の前駆体である合成例2で得られたポ
リアミド酸溶液をダイコーターにより厚みが約15μm
になるように均一に流延塗布し、140℃で5分間乾燥
し、第2層目のポリアミド酸層を形成した。次いで、1
80℃で5分間乾燥し、更に280℃の窒素雰囲気中
(酸素濃度0.5vol%以下)で5分間加熱し、銅箔
上に二層のポリイミド層を形成し、フレキシブル金属箔
積層板を得た。この時、IR吸光度比は0.69であっ
た。得られたフレキシブル金属箔積層板について、金属
箔とポリイミドの界面の接着力を測定した結果、1.4
9kN/mであり、発泡は観察されなかった。
【0046】比較例1 金属箔として、厚さ18μmの電解銅箔を用いてその表
面に、耐熱性重合体の前駆体である合成例1で得られた
ポリアミド酸溶液をロールコーターにより、ギャップ1
5μm、塗工速度5m/min、コートロール周速度8
m/min(対金属箔搬送速度160%)にて均一に流
延塗布し、140℃で5分間乾燥し、第1層目のポリア
ミド酸層を形成した。得られたポリアミド酸層の表面
に、耐熱性重合体の前駆体である合成例2で得られたポ
リアミド酸溶液を均一に流延塗布し、140℃で5分間
乾燥し、第2層目のポリアミド酸層を形成した。次い
で、180℃で5分間乾燥し、更に280℃の窒素雰囲
気中(酸素濃度0.5vol%以下)で5分間加熱し、
銅箔上に2層のポリイミド層を形成し、フレキシブル金
属箔積層板を得た。この時、IR吸光度比は0.93で
あった。得られたフレキシブル金属箔積層板について、
金属箔とポリイミドの界面の接着力を測定した結果、
0.70kN/mであり、しかも、ポリイミド表面に直
径200μmくらいの発泡が観察された。
【0047】実施例4 第1層目の塗工条件をギャップ7μm、塗工速度5m/
min、コートロール周速度9m/min(対金属箔搬
送速度180%)に変更し、IR吸光度比を0.67と
した以外は、比較例1と同様にしてフレキシブル金属箔
積層板を得た。得られたフレキシブル金属箔積層板につ
いて、金属箔とポリイミドの界面の接着力を測定した結
果、1.35kN/mであり、発泡も観察されなくなっ
た。
【0048】比較例2 金属箔として、厚さ35μmの電解銅箔を用いて、その
表面に、耐熱性重合体の前駆体である合成例1で得られ
たポリアミド酸溶液をギャップ3μm、塗工速度5m/
min、コートロール周速度7m/min(対金属箔搬
送速度140%)で均一に流延塗布し、140℃で5分
間、乾燥し、第1層目のポリアミド酸層を形成した。得
られたポリアミド酸層の表面に、耐熱性重合体の前駆体
である合成例2で得られたポリアミド酸溶液を均一に流
延塗布し、140℃で5分間乾燥し、第2層目のポリア
ミド酸層を形成した。次いで、180℃で5分間乾燥
し、更に280℃の窒素雰囲気中(酸素濃度0.5vo
l%以下)で5分間加熱し、銅箔上に2層のポリイミド
層を形成し、フレキシブル金属箔積層板を得た。この
時、IR吸光度比は0.08であった。得られたフレキ
シブル金属箔積層板について、金属箔とポリイミドの界
面の接着力を測定した結果、0.30kN/mであっ
た。発泡は観察されなかった。
【0049】実施例5 第1層目の塗工条件をギャップ5μm、塗工速度5m/
min、コートロール周速度8.5m/min(対金属
箔搬送速度170%)に変更し、IR吸光度比を0.7
8とした以外は、比較例2と同様にしてフレキシブル金
属箔積層板を得た。得られたフレキシブル金属箔積層板
について、金属箔とポリイミドの界面の接着力を測定し
た結果、1.08kN/mであり、発泡も観察されなく
なった。実施例1〜5、及び比較例1〜2で得られた結
果を〔表1〕に示す。
【0050】
【表1】
【0051】<〔表1〕の説明>ギャップ:コートロー
ルとメタリングロール間のギャップ。塗工速度:塗工時
の金属箔の走行速度。周速度:コートロールの周速度。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
金属箔と絶縁層である耐熱性樹脂層との界面での必要十
分な接着力を有するフレキシブル金属箔積層板を製造す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大坪 英二 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内 (72)発明者 小林 正尚 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内 (72)発明者 木村 貴雄 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AB17A AB33A AK49B AK49C AK49K BA03 BA07 BA10A BA10C EG002 EH112 EH462 EJ082 EJ422 GB43 JB20B JB20C JJ03B JJ03C JK14 JL04 JL11 4J043 PA01 PA02 PA04 PA08 PB21 PC015 PC016 PC065 PC066 PC115 PC116 PC135 PC136 PC145 PC146 QB15 QB26 QB31 RA35 SA06 SB01 SB02 TA22 TB01 TB02 UA032 UA121 UA122 UA131 UA132 UA141 UA142 UA151 UA252 UA262 UB011 UB012 UB021 UB022 UB061 UB121 UB122 UB131 UB132 UB151 UB152 UB281 UB291 UB301 UB302 VA051 VA052 XA13 XB05 ZA05 ZA12 ZA33 ZA46 ZA51 ZA60 ZB50

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属箔上に耐熱性重合体溶液、及びその
    前駆体溶液から選ばれた少なくとも1種の塗布液を塗布
    した後、加熱・硬化して耐熱性重合体層を形成するフレ
    キシブル金属箔積層板の製造方法であって、該耐熱性重
    合体層を少なくとも2層形成し、第2層目の耐熱性重合
    体層の赤外線吸収の吸光度に対する第1層目の耐熱性重
    合体層の赤外線吸収の吸光度の比を0.1〜0.8に制
    御することを特徴とするフレキシブル金属箔積層板の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 塗布液を塗布した後、50〜300℃に
    おいて乾燥し、次いで250〜450℃においてイミド
    化して耐熱性重合体層を形成することを特徴とする請求
    項1記載のフレキシブル金属箔積層板の製造方法。
  3. 【請求項3】 耐熱性重合体がポリイミドであることを
    特徴とする請求項1記載のフレキシブル金属箔積層板の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 第1層目のポリイミドが化学式(1)
    〔化1〕 【化1】 で表される繰り返し単位を有するポリイミドであること
    を特徴とする請求項3記載のフレキシブル金属箔積層板
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 第2層目のポリイミドが一般式(2)
    〔化2〕 【化2】 (式中、Xは一般式(3)の(a)、(b)、(c)及
    び(d)[化3] 【化3】 からなる群より選ばれた一つの基を表し、R1、R2及び
    3はそれぞれ独立に水素原子、低級アルキル基、低級
    アルコキシル基、フェニル基、ビフェニル基、フェノキ
    シ基、ビフェノキシ基、トリフルオロメチル基、塩素原
    子、または臭素原子を表し、Yは、一般式(4)の
    (e)、(f)、(g)、(h)及び(i)[化4] 【化4】 からなる群より選ばれた一つの基を示す)で表される繰
    り返し単位を有するポリイミドであることを特徴とする
    請求項3記載のフレキシブル金属箔積層板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記一般式(2)におけるXが、前記一
    般式(3)の(a)、(b)及び(d)からなる群より
    選ばれた一つの基であり、Yが前記一般式(4)の
    (e)及び(f)からなる群より選ばれた一つの基であ
    ることを特徴とする請求項5載のフレキシブル金属箔積
    層板の製造方法。
  7. 【請求項7】 赤外線吸収測定光の波数が、第1層目が
    1486cm-1、第2層目が1515cm-1であること
    を特徴とする請求項1記載のフレキシブル金属箔積層板
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 金属箔が銅箔であることを特徴とする請
    求項1記載のフレキシブル金属箔積層板の製造方法。
  9. 【請求項9】 金属箔の厚みが5〜150μm、ポリイ
    ミド層の各層の厚みが0.1〜100μmであることを
    特徴とする請求項1記載のフレキシブル金属箔積層板の
    製造方法。
JP2000026923A 2000-02-04 2000-02-04 フレキシブル金属箔積層板の製造方法 Expired - Fee Related JP4392731B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000026923A JP4392731B2 (ja) 2000-02-04 2000-02-04 フレキシブル金属箔積層板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000026923A JP4392731B2 (ja) 2000-02-04 2000-02-04 フレキシブル金属箔積層板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001212905A true JP2001212905A (ja) 2001-08-07
JP4392731B2 JP4392731B2 (ja) 2010-01-06

Family

ID=18552582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000026923A Expired - Fee Related JP4392731B2 (ja) 2000-02-04 2000-02-04 フレキシブル金属箔積層板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4392731B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007276231A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Ube Ind Ltd 片面のみに熱融着性を有するポリイミドフィルム、片面銅張り積層板
JP2009083498A (ja) * 2002-07-19 2009-04-23 Ube Ind Ltd 銅張積層板及びその製造方法
WO2015046128A1 (ja) * 2013-09-27 2015-04-02 東レ株式会社 耐熱性樹脂膜およびその製造方法、加熱炉ならびに画像表示装置の製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009083498A (ja) * 2002-07-19 2009-04-23 Ube Ind Ltd 銅張積層板及びその製造方法
JP2007276231A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Ube Ind Ltd 片面のみに熱融着性を有するポリイミドフィルム、片面銅張り積層板
WO2015046128A1 (ja) * 2013-09-27 2015-04-02 東レ株式会社 耐熱性樹脂膜およびその製造方法、加熱炉ならびに画像表示装置の製造方法
CN105579500A (zh) * 2013-09-27 2016-05-11 东丽株式会社 耐热性树脂膜及其制造方法、加热炉及图像显示装置的制造方法
KR20160065806A (ko) * 2013-09-27 2016-06-09 도레이 카부시키가이샤 내열성 수지막 및 그 제조 방법, 가열로 및 화상 표시 장치의 제조 방법
JPWO2015046128A1 (ja) * 2013-09-27 2017-03-09 東レ株式会社 耐熱性樹脂膜およびその製造方法、加熱炉ならびに画像表示装置の製造方法
KR20200035495A (ko) * 2013-09-27 2020-04-03 도레이 카부시키가이샤 내열성 수지막 및 그 제조 방법, 가열로 및 화상 표시 장치의 제조 방법
KR102141355B1 (ko) * 2013-09-27 2020-08-05 도레이 카부시키가이샤 내열성 수지막 및 그 제조 방법, 가열로 및 화상 표시 장치의 제조 방법
KR102236562B1 (ko) * 2013-09-27 2021-04-06 도레이 카부시키가이샤 내열성 수지막 및 그 제조 방법, 가열로 및 화상 표시 장치의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4392731B2 (ja) 2010-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI498364B (zh) 低介電常數及低光澤度之聚醯亞胺膜及其製備方法
WO2020262450A1 (ja) 樹脂フィルム、金属張積層体及びその製造方法
JP5254752B2 (ja) 多層ポリイミドフィルム
JP3318035B2 (ja) フレキシブル両面金属積層板の製造法
JP3379977B2 (ja) フレキシブル両面金属積層板の製造法
JPH0770335A (ja) 熱可塑性ポリイミド接着法およびその装置
JP3952196B2 (ja) フレキシブル金属箔ポリイミド積層板の製造方法
JPH07193349A (ja) ポリイミド金属箔積層板の製造方法
JP4392731B2 (ja) フレキシブル金属箔積層板の製造方法
JP4357724B2 (ja) ポリイミド塗布金属板の加工品及び二次加工品
JP4257587B2 (ja) フレキシブル金属箔積層体
JP2001198523A (ja) ポリイミド金属箔積層板の製造方法
JPH0559344A (ja) 耐熱性接着剤
JPH07228857A (ja) 耐熱性接着剤溶液
JP4311836B2 (ja) ポリイミド金属箔積層板の製造方法
JP4667675B2 (ja) ポリイミド金属箔積層体
JP5594148B2 (ja) 熱可塑性ポリイミド、積層体及びプリント配線板用基板
JPH08199150A (ja) 耐熱性接着剤
JP3514497B2 (ja) 耐熱性接着剤溶液
JP2000044681A (ja) 保存安定性の優れた高接着性芳香族ポリイミド前駆体の製造方法
TWI554163B (zh) 撓性電路板及其製造方法
TWM523255U (zh) 撓性電路板
JP3360763B2 (ja) 熱可塑性ポリイミド接着法およびその装置
JPH07266493A (ja) 熱可塑ポリイミド塗布金属板の加工品及び二次加工品
WO2013171827A1 (ja) 熱可塑性ポリイミド及び積層体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090723

TRDD Decision of grant or rejection written
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090918

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4392731

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees