JP2001190681A - カテーテル - Google Patents

カテーテル

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JP2001190681A
JP2001190681A JP2000003922A JP2000003922A JP2001190681A JP 2001190681 A JP2001190681 A JP 2001190681A JP 2000003922 A JP2000003922 A JP 2000003922A JP 2000003922 A JP2000003922 A JP 2000003922A JP 2001190681 A JP2001190681 A JP 2001190681A
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catheter
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catheter according
hardness
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JP2000003922A
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English (en)
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Nobuaki Mihara
伸明 見原
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】押し込み性、トルク伝達性、追従性、耐キンク
性等の操作性を確保しつつ、外表面への親水性高分子物
質の付与を良好に行えるカテーテルを提供すること。 【解決手段】本発明のカテーテル1のカテーテル本体2
は、主要部分22と先端部23を有している。主要部分
22は、内層4の外周に中間層5を有し、さらにその外
周に外層6を有する構造をなしている。外層6は、第1
の領域61と、第1の領域61より基端側に位置する第
2の領域62とを有している。第1の領域61はポリエ
ステルエラストマーで構成され、第2の領域62はポリ
エステルエラストマーより硬度の高いポリウレタンエラ
ストマーで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば血管に挿入
して使用されるカテーテルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、外科的侵襲が非常に少ないという
理由から、カテーテルを用いた血管病変の治療が盛んに
行われている。
【0003】このような手技においては、カテーテルを
細く複雑なパターンの血管系に迅速かつ確実な選択性を
もって挿入し得るような優れた操作性が要求される。
【0004】また、カテーテル挿入部位の選択の幅を広
げること、患者の負担軽減、挿入操作等の容易性向上の
観点から、カテーテルの細径化を図ること、特に、一定
の内径を確保しつつ外径をできるだけ小さくすることが
要求される。
【0005】前記操作性について詳述すると、血管内を
前進させるために術者の押し込む力がカテーテルの基端
側から先端側に確実に伝達され得るいわゆる押し込み性
(プッシャビリティー)と、カテーテルの基端側にて加
えられた回転力が先端側に確実に伝達され得るトルク伝
達性と、曲がった血管内を先行するガイドワイヤーに沿
って円滑かつ確実に進み得る追随性(以下「追従性」と
いう)と、目的部位までカテーテル先端が到達し、ガイ
ドワイヤーを引き抜いた後でも、血管の湾曲、屈曲した
部位でカテーテルに折れ曲がりが生じない耐キンク性と
が必要とされる。また、カテーテルの先端で血管内壁を
損傷したりすることがないような安全性も要求される。
【0006】押し込み性やトルク伝達性を得るために
は、カテーテルの基端側を比較的高剛性な材料で構成す
るのがよく、また、追従性や安全性を得るためには、カ
テーテルの先端側を比較的低剛性な材料で構成するのが
よいものと考えられる。
【0007】また、カテーテルを血管内にさらに容易に
挿入するためには、カテーテルの外表面に湿潤により潤
滑性を発現する親水性高分子物質が付与されていること
が好ましい。親水性高分子物質の被膜は、高い潤滑性
と、使用中に剥離したり、溶解したりしないような高い
持続性(付着性)が要求される。
【0008】前記の親水性高分子物質をカテーテルの外
表面に高い付着性を有するように付与するには、親水性
高分子物質を有機溶剤に溶解させ、この溶液をカテーテ
ルの外表面に塗布、乾燥することにより行なわれる。
【0009】ところが、従来のカテーテルの構成材料
は、物理的特性(特に、剛性等)にのみ着目し、選択さ
れていた。このため、前記の構成材料は、被膜の付着性
が劣る、あるいは、塗布液中の有機溶剤に溶解してしま
う等、親水性高分子物質の付与に適さないといった問題
があった。
【0010】そのため、従来のカテーテルにおいては、
被膜の付着性もしくは潤滑性、またはカテーテルの物理
的特性のいずれかが犠牲になっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、押し
込み性、トルク伝達性、追従性、耐キンク性等の操作性
を確保しつつ、外表面への親水性高分子物質の付与を良
好に行えるカテーテルを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(18)の本発明により達成される。
【0013】(1) 内層と外層とを有するカテーテル
本体を備えるカテーテルであって、前記外層は、第1の
領域と、第1の領域より基端側に位置する第2の領域と
を有し、前記第1の領域が、ポリエステルエラストマー
で構成され、前記第2の領域が、前記第1の領域を構成
するポリエステルエラストマーより硬度の高いポリウレ
タンエラストマーで構成されることを特徴とするカテー
テル。
【0014】(2) 前記内層は、フッ素系樹脂で構成
される上記(1)に記載のカテーテル。
【0015】(3) 前記フッ素系樹脂は、ポリテトラ
フルオロエチレンである上記(2)に記載のカテーテ
ル。
【0016】(4) 前記内層は、厚さが50μm以下
である上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のカテ
ーテル。
【0017】(5) 補強効果を持つ中間構造体を有す
る中間層を更に有する上記(1)ないし(4)のいずれ
かに記載のカテーテル。
【0018】(6) 前記中間層は、補強効果を持つ中
間構造体と、前記中間構造体の少なくとも基端側の一部
が埋入する樹脂層とを有する上記(5)に記載のカテー
テル。
【0019】(7) 前記樹脂層を構成する材料は、ポ
リアミド樹脂である上記(6)に記載のカテーテル。
【0020】(8) 前記中間構造体は、編組体、螺旋
体のうちの、少なくとも一方で構成されるものである上
記(5)ないし(7)のいずれかに記載のカテーテル。
【0021】(9) 前記中間構造体は、金属部材また
は非金属部材のうちの、少なくとも一方で構成される上
記(8)に記載のカテーテル。
【0022】(10) 前記金属部材を構成する材料
は、ステンレス鋼、ニッケル−チタン合金、プラチナ、
イリジウム、タングステンのうちの、少なくとも1種を
含むものである上記(9)に記載のカテーテル。
【0023】(11) 前記非金属部材を構成する材料
は、カーボン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートのうちの、少なくとも
1種を含むものである上記(9)または(10)に記載
のカテーテル。
【0024】(12) 前記中間層に、X線不透過性マ
ーカーを有する上記(5)ないし(11)のいずれかに
記載のカテーテル。
【0025】(13) 前記ポリエステルエラストマー
の硬度が、第1の領域内の先端側と基端側で異なる上記
(1)ないし(12)のいずれかに記載のカテーテル。
【0026】(14) 前記ポリエステルエラストマー
は、その硬度がショアD硬度25〜60の範囲である上
記(1)ないし(13)のいずれかに記載のカテーテ
ル。
【0027】(15) 前記ポリウレタンエラストマー
の硬度が、第2の領域内の先端側と基端側で異なる上記
(1)ないし(14)のいずれかに記載のカテーテル。
【0028】(16) 前記ポリウレタンエラストマー
は、その硬度がショアD硬度60〜80の範囲である上
記(1)ないし(15)のいずれかに記載のカテーテ
ル。
【0029】(17) 前記外層の少なくとも先端側の
表面に、親水性高分子物質が付与されている上記(1)
ないし(16)のいずれかに記載のカテーテル。
【0030】(18) 前記親水性高分子物質は、無水
マレイン酸系高分子物質である上記(1)ないし(1
7)のいずれかに記載のカテーテル。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカテーテルを添付
図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0032】図1は、本発明のカテーテルを血管カテー
テルに適用した場合の全体構成例を示す平面図、図2
は、カテーテル本体の縦断面図である。図3は、図2中
のA−A線断面図である。以下、図1および図2中の右
側を「基端」、左側を「先端」として説明する。
【0033】図1に示すカテーテル1は、カテーテル本
体2と、このカテーテル本体2の基端21に装着された
ハブ7で構成されている。
【0034】カテーテル本体2は、その基端21から先
端にかけて内部に管腔(内腔)3が形成されている。カ
テーテル1の血管への挿入時には、管腔3内にガイドワ
イヤーが挿通される。また、管腔3は、薬液等の通路と
して用いることもできる。
【0035】ハブ7は、管腔3内への前記ガイドワイヤ
ーの挿入口、管腔3内への薬液等の注入口等として機能
し、また、カテーテル1を操作する際の把持部としても
機能する。
【0036】図2および図3に示すように、カテーテル
本体2は、その主要部分22が、内層4の外周に中間層
5を有し、さらにその外周に外層6を有する構造をなし
ている。また、カテーテル本体2の前記主要部分22の
先端側に続く先端部23は、中間層5を有さず、内層4
と外層6とから構成されている。
【0037】外層6は、第1の領域61と、第1の領域
61より基端側に位置する第2の領域62とを有する。
すなわち、第1の領域61は、カテーテル本体2の先端
からカテーテル本体2の途中まで設置され、また、第2
の領域62は、第1の領域61に接続され、カテーテル
本体2の基端21まで配置されている。
【0038】第1の領域61は、先端側の領域611
と、中間の領域612と、基端側の領域613とで構成
され、第2の領域62は、先端側の領域621と、基端
側の領域622とで構成されている。
【0039】そして、領域622、領域621、領域6
13、領域612、領域611の順で、それを構成する
材料の硬度(剛性)が基端側から先端側に向かって連続
的、または段階的に減少するように配設されている。
【0040】このようなカテーテル1によれば、カテー
テル本体2の各部の曲げ剛性が良好なバランスに保た
れ、特に、領域621および領域622には十分な剛性
が得られ、優れた押し込み性およびトルク伝達性を発揮
するとともに、領域611、領域612および領域61
3においては、優れた追従性、耐キンク性および安全性
を発揮する。
【0041】なお、外層6は、その硬度(剛性)が基端
側から先端側に向かって連続的、または段階的に減少す
るような構成であれば、本実施形態の構成のようなもの
に限定されない。
【0042】第1の領域61は、ポリエステルエラスト
マーで構成される。一方、第2の領域62は、ポリウレ
タンエラストマーで構成される。
【0043】第1の領域61を構成するポリエステルエ
ラストマーとしては、例えば、ハードセグメントとソフ
トセグメントとを含む共重合体(ランダム共重合体、ブ
ロック共重合体等)を用いることができる。
【0044】ハードセグメントとしては、例えば、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ジヒドロキシパラクォーターフェニル等が挙げられ
る。この中でも、ポリブチレンテレフタレートがより好
ましい。
【0045】一方、ソフトセグメントとしては、例え
ば、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリテトラメ
チレンエーテルグリコール、ポリ(1,2−プロピレン
オキシド)グリコール、ポリ(エチレンオキシド)グリ
コール、ポリカプロラクトン、等が挙げられる。この中
でも、ソフトセグメントとしては、ポリテトラメチレン
テレフタレート、ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ルがより好ましい。
【0046】第2の領域62を構成するポリウレタンエ
ラストマーとしては、例えば、ハードセグメントとソフ
トセグメントとを含む共重合体(ランダム共重合体、ブ
ロック共重合体等)を用いることができる。
【0047】ハードセグメントとしては、例えば、ジイ
ソシアネートと短鎖グリコールとを含む重合体が挙げら
れる。
【0048】ジイソシアネートとしては、例えば、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’−
トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシ
アネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、
3,3’−ジメチルジフェニル−4,4’−ジイソシア
ネート、1,5’−ナフタレンジイソシアネート等が挙
げられる。この中でも、4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネートがより好ましい。
【0049】短鎖グリコールとしては、例えば、1,4
−ブタンジオール、エチレングリコール、1,3−プロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,
4−ブチレングリコール、1,6−ヘキシルグリコー
ル、1,4−ジメチロールベンゼン、ビスフェノールA
等が挙げられる。この中でも、1,4−ブタンジオール
がより好ましい。
【0050】一方、ソフトセグメントとしては、例え
ば、ジイソシアネートと長鎖グリコールとを含む重合
体、長鎖グリコール単独のもの等が挙げられる。
【0051】ジイソシアネートとしては、ハードセグメ
ントで記載したものと同じものが挙げられる。その中で
も、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートがよ
り好ましい。
【0052】長鎖グリコールとしては、例えば、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、ポリ(オキシプロピ
レン)グリコール、ポリ(エチレンアジペート)グリコ
ール、ポリ(ブチレン−1,4−アジペート)グリコー
ル、ポリ(エチレン−1,4−アジペート)グリコー
ル、ポリ(ヘキサンジオール−1,6−カーボネート)
グリコール、ポリカプロラクトングリコール、ポリ(ジ
エチレングリコールアジペート)グリコール、(ヘキサ
ンジオール−1,6−カーボネート)グリコール等が挙
げられる。この中でも、ポリテトラメチレンエーテルグ
リコールがより好ましい。
【0053】また、ポリエステルエラストマーの硬度と
しては、特に限定されないが、例えば、ショアD硬度2
5〜60の範囲のものが好ましく、ショアD硬度28〜
55の範囲のものがより好ましい。
【0054】一方、ポリウレタンエラストマーは、前記
のポリエステルエラストマーより硬度の高いものであ
る。ポリウレタンエラストマーの硬度としては、特に限
定されないが、例えば、ショアD硬度60〜80の範囲
のものが好ましく、ショアD硬度62〜75のものがよ
り好ましい。
【0055】ポリエステルエラストマーおよびポリウレ
タンエラストマーの硬度を、前述の範囲とすることによ
り、押し込み性、トルク伝達性、追従性および耐キンク
性をバランスよく両立することができる。
【0056】また、外層6を、このようなポリエステル
エラストマーおよびポリウレタンエラストマーで構成す
ることにより、外層6の表面は、後述の親水性高分子物
質が容易に付与され、かつ持続的に親水性高分子物質を
保持することができる。
【0057】外層6の厚さとしては、特に限定されない
が、通常、0.05〜0.15mm程度であるのが好ま
しく、0.06〜0.12mm程度であるのがより好ま
しい。外層6が、前述の下限値より薄いと、押し込み性
およびトルク伝達性が十分に発揮されない場合がある。
一方、外層6が、前述の上限値より厚いと、カテーテル
本体2の細径化に不利である。
【0058】なお、本実施形態では、図2に示すよう
に、外層6の厚さは、カテーテル本体2の基端から先端
までほぼ均一であるが、カテーテル本体2の先端方向に
向かって漸減する構成であってもよい。これにより、カ
テーテル本体2の剛性(曲げ剛性)も連続的に減少す
る。このため、カテーテル本体2は、追従性および耐キ
ンク性が向上する。
【0059】領域611、612、613、621およ
び622の長さは、カテーテルの種類等により異なり、
特に限定されないが、例えば、図1に示すような血管カ
テーテルにおいては、次のような範囲が好ましい。
【0060】すなわち、領域611は、25〜70mm
程度とするのが好ましく、領域612および領域613
の長さは、それぞれ、200mm以下程度とするのが好
ましい。また、領域621の長さは、100〜200m
m程度とするのが好ましく、領域622の長さは、70
0〜1250mm程度とするのが好ましい。
【0061】中間層5は、カテーテル本体2の補強効果
を有する補強材層である。中間層5は、中間構造体51
と、中間構造体51より先端側に位置するX線不透過性
マーカー52と、中間構造体51の基端側が埋入する樹
脂層53とで構成されている。
【0062】また、中間層5は、カテーテル本体2の主
要部分22の長手方向のほぼ全長にわたって設置されて
いる。
【0063】このような中間層5を設置することによ
り、カテーテル本体2の主要部分22は剛性が向上す
る。このため、カテーテル本体2は、押し込み性および
トルク伝達性が向上する。
【0064】また、先端部23には、中間層5を設けな
いことにより、先端部23は十分な柔軟性が得られる。
これにより、カテーテル本体2は、血管内壁の損傷を防
止し、安全性が向上する。さらに、先端部23の先端側
の形状は、テーパ状に形成されている。このため、カテ
ーテル1の血管内への挿入操作の確実性、分岐する血管
の選択性が向上する。
【0065】本実施形態において、中間構造体51は、
図2および図3に示すように、螺旋体単独で構成されて
いる。
【0066】螺旋体としては、金属部材または非金属部
材のうちの、少なくとも一方で構成されたものが挙げら
れ、例えば、金属部材を螺旋状に形成したもの、非金属
部材を螺旋状に形成したもの、金属部材と非金属部材を
重ね合わせて螺旋状に形成したもの等を用いることがで
きる。
【0067】金属部材を構成する材料としては、例え
ば、ステンレス鋼、ニッケル−チタン合金、プラチナ、
イリジウム、タングステン等のうちの、1種または2種
以上を組合わせて用いることができる。
【0068】一方、非金属部材を構成する材料として
は、例えば、カーボン、ポリアミド、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等のうちの、
1種または2種以上を組合わせて用いることができる。
【0069】螺旋体の巻きのピッチとしては、特に限定
されないが、例えば、0〜2mm程度であるのが好まし
く、0.02〜0.5mm程度であるのがより好まし
い。螺旋体の巻きのピッチが、前述の範囲にある場合、
カテーテル本体2に、適度な剛性を付与し、押し込み性
およびトルク伝達性がより向上する。
【0070】また、螺旋体は、その横断面形状が円形の
ものに限らず、偏平形状、すなわちリボン状(帯状)の
ものであってもよい。
【0071】螺旋体は、その横断面形状が円形のもので
ある場合、直径0.03〜0.06mm程度のものが好
ましく、0.04〜0.05mm程度のものがより好ま
しい。
【0072】また、螺旋体が、リボン状のものである場
合、幅0.1〜1.0mm程度、厚さ0.04〜0.0
5mm程度のものが好ましい。
【0073】なお、中間構造体51は、カテーテル本体
2に適度な剛性を付与することができるものであれば、
図示のものに限定されず、例えば、編組体単独で構成さ
れたもの、編組体と螺旋体で構成されたもの(例えば、
基端側を編組体で先端側を螺旋体で構成したもの、編組
体と螺旋体を積層したもの等)等であってもよい。
【0074】編組体を用いる場合、編組体としては、金
属部材または非金属部材のうちの、少なくとも一方で構
成されたものが挙げられ、例えば、金属線単独を編組み
したもの、非金属線単独を編組みしたもの、金属線と非
金属線とを編組みしたもの等を用いることができる。
【0075】金属線を構成する材料としては、例えば、
ステンレス鋼、ニッケル−チタン合金等のうちの、1種
または2種以上を組合わせて用いることができる。
【0076】一方、非金属線を構成する材料としては、
例えば、カーボン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート等のうちの、1種
または2種以上を組合わせて用いることができる。
【0077】このような螺旋体や編組体で構成される中
間構造体51は、比較的薄い厚さで十分な補強効果が得
られる。このため、このような中間構造体51を有する
カテーテル本体2は、細径化に有利である。
【0078】X線不透過性マーカー52は、カテーテル
本体2を血管内へ挿入する場合に、X線透視下でカテー
テル本体2の位置を視認できるように設けられるもので
ある。
【0079】X線不透過性マーカー52は、例えば、螺
旋状、リング状等のいかなる形状のものであってもよ
い。また、X線不透過性マーカー52は、中間層5内の
任意の位置に設置が可能であり、さらに、X線不透過性
マーカー52の設置箇所は、1箇所に限らず、中間層5
内の複数箇所に設けてもよい。
【0080】本実施形態では、図2に示すように、X線
不透過性マーカー52は、中間構造体51より先端側の
1箇所に設置され、その形状は、巻きピッチの小さい螺
旋状に形成されている。
【0081】X線不透過性マーカー52を構成する材料
としては、例えば、金、プラチナ、イリジウム、タング
ステン、または、これらを含む合金等のうちの、1種ま
たは2種以上を組合わせて用いることができる。このよ
うな材料でX線不透過性マーカー52を構成することに
より、カテーテル本体2の血管内での十分な視認性が得
られる。
【0082】また、中間構造体51として、タングステ
ン等の螺旋体を用いれば、螺旋の巻きピッチを先端のみ
小さく(例えば、0〜0.05mm程度)して、X線不
透過性マーカー52とすることができる。このように構
成することにより、X線不透過性マーカー52と中間構
造体51を同一の線状体によって一体的に作製すること
ができる。
【0083】樹脂層53は、中間層5の一部を構成する
ものである。中間構造体51は、基端側において、その
厚さ方向の全部または一部が、この樹脂層53に埋入し
ている。
【0084】本実施形態では、中間構造体51の厚さ方
向の全部が、樹脂層53に埋入している。また、樹脂層
53は、その先端が前記外層6の領域621の中間に位
置し、その基端がカテーテル本体2の基端21にほぼ一
致するように形成されている。
【0085】このような樹脂層53を設けることによ
り、カテーテル本体2の基端側は、さらに補強効果が増
大して剛性が高まり、押し込み性、トルク伝達性および
耐キンク性が向上する。加えて、カテーテル本体2は、
樹脂層53の有無により、実質的に、外層6の領域62
1の基端側と先端側で硬度(剛性)の緩徐な差が設けら
れることになる。このため、カテーテル本体2は、押し
込み性、トルク伝達性、追従性および耐キンク性が向上
する。
【0086】なお、樹脂層53の先端位置は、カテーテ
ルの用途、求められる特性等によって適宜設定でき、図
示の位置に限定されるものではない。
【0087】樹脂層53を構成する材料としては、特に
限定されないが、例えば、ポリアミド樹脂、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエステルエラストマー、ポリエ
チレンテレフタレート等が挙げられる。この中でも、ポ
リアミド樹脂がより好ましい。
【0088】ポリアミド樹脂としては、例えば、ナイロ
ン6、ナイロン64、ナイロン66、ナイロン610、
ナイロン612、ナイロン46、ナイロン9、ナイロン
11、ナイロン12、ナイロン12エラストマー等が挙
げられる。この中でも、ナイロン12、ナイロン12エ
ラストマー、ナイロン66、ナイロン6がより好まし
い。
【0089】樹脂層53の厚さは、特に限定されない
が、通常、0.02〜0.08mm程度であるのが好ま
しく、0.03〜0.06mm程度であるのがより好ま
しい。
【0090】なお、このような樹脂層53は、均一な厚
さのものに限定されず、基端側から先端側に向かってそ
の厚さが漸減するように形成してもよい。
【0091】内層4は、中間層5を配設するためのコア
となるとともに、管腔3を形成するものであり、低摩擦
材料で構成されている。このため、内層4の内面は、摩
擦が低減する。これにより、管腔3に挿通されたガイド
ワイヤーとの摺動抵抗が低減され、先行するガイドワイ
ヤーに沿ってカテーテル1を血管内へ挿入する操作や、
カテーテル1からガイドワイヤーを抜去する操作をより
容易かつ円滑に行うことができる。
【0092】内層4を構成する材料としては、内層4の
内面の摩擦を低減できるものであればいかなるものでも
よく、例えば、フッ素系樹脂、ナイロン66、ポリエー
テルエーテルケトン等が挙げられる。この中でも、フッ
素系樹脂がより好ましい。
【0093】フッ素系樹脂としては、例えば、ポリテト
ラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、エチレン
テトラフルオロエチレン、パーフロロアルコキシ樹脂等
が挙げられ、この中でも、ポリテトラフルオロエチレン
がより好ましい。
【0094】内層4の厚さとしては、特に限定されない
が、例えば、50μm以下であるのが好ましく、40μ
m以下であるのがより好ましい。内層4の厚さが、前述
の上限値を越えると、カテーテル本体2の細径化に不利
である。
【0095】内層4は、図2に示すような、カテーテル
本体2の長手方向の全長にわたって設けられているもの
に限られず、例えば、第1の領域61または第2の領域
62の途中から先端側には設けないようにしてもよい。
このようなカテーテル本体2は、例えば、次のように製
造することができる。
【0096】まず、マンドレル(芯材)の外周部に内層
4を設置する。内層4は、例えば、内層4の構成材料を
含む溶液を、芯材の外周部に、塗布(または浸漬)し、
乾燥することにより形成される。
【0097】次に、内層4の外周部に中間層5を設置す
る。中間層5は、例えば、中間構造体51、X線不透過
性マーカー52を、内層4の外周部に設置し、さらに、
樹脂層53の構成材料を含む溶液を、中間構造体51の
基端側に塗布(または浸漬)し、乾燥することにより形
成される。
【0098】次に、領域611、612、613、62
1および622を、それぞれ、例えば、中空押出成形ま
たは電線被覆成形、好ましくは中空押出成形により、中
空の管体として作製しておく。なお、領域611、61
2、613、621および622は、所定の硬度、厚さ
および長さに設定しておく。
【0099】そして、領域611、612、613、6
21および622を、所定の順序で、前記の内層4およ
び中間層5を設置した芯材に被せる。
【0100】次に、領域611、612、613、62
1および622の上に、例えばフッ素系樹脂よりなる熱
収縮チューブを被せ、これを加熱して熱収縮させる。
【0101】これにより、領域611、612、61
3、621および622の隣接する領域の境界部では、
領域611、612、613、621および622を構
成する材料が溶融し、領域611、612、613、6
21および622は、一体化する。
【0102】その後、熱収縮チューブを除去し、端部
(カテーテル本体2として不要部分)を切断する。ま
た、これと前後してマンドレルを引き抜く。
【0103】次に、このように製造されたカテーテル本
体2に対し、その外表面の所定の箇所に、後述する親水
性高分子物質を付与する。
【0104】その後、カテーテル本体2の先端部にテー
パ加工等の先端加工を施し、その基端にハブ7を装着
し、カテーテル1を完成する。
【0105】また、このようなカテーテル本体2の外径
は、特に限定されないが、後述するマイクロカテーテル
に適用する場合、例えば、0.5〜1.0mm程度であ
ることが好ましい。
【0106】なお、マイクロカテーテル以外に、本発明
のカテーテルを適用する場合には、前述の外径に限定さ
れることはない。
【0107】本発明では、外層6の少なくとも先端側の
表面に、親水性高分子物質が付与されている(図示せ
ず)ことが好ましい。これにより、カテーテル本体2の
外表面が、血液または生理食塩水等の液体に接触したと
きに潤滑性が発現し、カテーテル本体2の摩擦抵抗が減
少して、摺動性が一段と向上し、その結果、挿入の操作
性、特に、押し込み性、追従性、耐キンク性および安全
性が一段と高まる。
【0108】また、カテーテル1を血管内へ挿入する際
には、カテーテル本体2の基端側を、手に持って操作を
する必要がある。このため、カテーテル本体2の基端側
は、手で持った時に、滑ると操作性が低下し、好ましく
ない。このようなことから、カテーテル本体2の長手方
向における親水性高分子物質を付与する範囲は、カテー
テル本体2の全長にわたってではなく、例えば、カテー
テル本体2の基端21から先端方向に向かって所定長さ
分(例えば、150〜500mm程度)を除いた領域
に、親水性高分子物質を付与するのが好ましい。
【0109】親水性高分子物質としては、以下のような
天然または合成の高分子物質、あるいはその誘導体が挙
げられる。特に、セルロース系高分子物質(例えば、ヒ
ドロキシプロピルセルロース)、ポリエチレンオキサイ
ド系高分子物質(ポリエチレングリコール)、無水マレ
イン酸系高分子物質(例えば、メチルビニルエーテル無
水マレイン酸共重合体のような無水マレイン酸共重合
体)、アクリルアミド系高分子物質(例えば、ポリアク
リルアミド)、水溶性ナイロン(例えば、東レ社製のA
Q−ナイロン P−70)は、低い摩擦係数が安定的に
得られるので好ましい。この中でも、無水マレイン酸系
高分子物質がより好ましく用いられる。
【0110】また、前記高分子物質の誘導体としては、
水溶性のものに限定されず、前記高分子物質を基本構成
としていれば、特に制限はなく、不溶化されたものであ
っても、分子鎖に自由度があり、かつ含水するものであ
ればよい。
【0111】このような、親水性高分子物質をカテーテ
ル本体2の外表面に固定するには、外層6中もしくは外
層6の表面に存在または導入された反応性官能基と共有
結合させることにより行うのが好ましい。これにより、
持続的な潤滑性表面を得ることができる。
【0112】外層6中または表面に存在しまたは導入さ
れる反応性官能基は、前記親水性高分子物質と反応し、
結合ないし架橋して固定するものであればいかなるもの
でもよく、例えば、ジアゾニウム基、アジド基、イソシ
アネート基、酸クロリド基、酸無水物基、イミノ炭酸エ
ステル基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、水
酸基、アルデヒド基等が挙げられる。この中でも、反応
性官能基としては、イソシアネート基、アミノ基、アル
デヒド基、エポキシ基がより好ましい。
【0113】ここで、仮に、カテーテル本体2の外層6
の第1の領域61を、比較的硬度の低いポリウレタンエ
ラストマーで構成し、第2の領域62を、比較的硬度の
高いポリエステルエラストマーで構成した場合には、次
のようなことが想定される。
【0114】ポリウレタンエラストマーは、それ自体
が、前記の反応性官能基を有するため、ポリウレタンエ
ラストマーで構成された第1の領域61は、その中また
は表面に反応性官能基が存在する。したがって、第1の
領域61に親水性高分子物質を付与するには、例えば、
親水性高分子物質を溶解した有機溶剤を、第1の領域6
1の表面に、塗布(または浸漬)し、乾燥すればよい。
【0115】しかし、第1の領域61を構成するポリウ
レタンエラストマーは、比較的硬度の低いものであり、
このようなポリウレタンエラストマーは、有機溶剤への
溶解性が高い。このため、このようなポリウレタンエラ
ストマーは、前記の有機溶剤へ溶解してしまう可能性が
高い。
【0116】一方、ポリエステルエラストマーは、それ
自体が、前記の反応性官能基を有さないため、ポリエス
テルエラストマーで構成された第2の領域62は、その
中または表面に、親水性高分子物質が結合できる反応性
官能基が存在しない。したがって、ポリウレタンエラス
トマーの場合のような処理の方法では、第2の領域62
は、持続的に親水性高分子物質を保持することができな
い。
【0117】このため、第2の領域62に親水性高分子
物質を付与するためには、前処理として、第2の領域の
中または表面に前記の反応性官能基を導入する操作を行
う必要がある。
【0118】この反応性官能基を導入する方法として
は、例えば、反応性官能基を有する物質(例えば、ポリ
イソシアネート、ポリイソシアネートとポリオールの重
合体、低分子ポリアミン、高分子ポリアミン、ポリアル
デヒド、ポリエポキシド等)を溶解した有機溶剤を、第
2の領域62の表面に、塗布(または浸漬)し、乾燥す
ればよい。この場合、用いる有機溶剤としては、密着性
を向上させるために、例えば、第2の領域62を構成す
る材料を、適度に溶解または膨潤させるものが好まし
い。
【0119】しかし、第2の領域62を構成するポリエ
ステルエラストマーは、比較的硬度の高いものであり、
このようなポリエステルエラストマーは、特に耐薬品性
が優れる。このため、第2の領域62は、前記の有機溶
剤に溶解または膨潤し難く、反応性官能基を導入するの
が極めて困難である。
【0120】このようなことから、比較的硬度の低いポ
リウレタンエラストマーで構成された第1の領域61、
および比較的硬度の高いポリエステルエラストマーで構
成された第2の領域62は、いずれも、親水性高分子物
質の付与に適さないものである。
【0121】これに対し、本発明のカテーテル本体2
は、前述したような外層6を有している。
【0122】すなわち、本発明のカテーテル本体2の第
1の領域61は、ショアD硬度25〜60、より好まし
くは、ショアD硬度28〜55の硬度を有するポリエス
テルエラストマーで構成されている。このポリエステル
エラストマーの硬度は、比較的低いものである。
【0123】このようなポリエステルエラストマーは、
比較的硬度の高いポリエステルエラストマーとは対照的
に、有機溶剤に対して、適度に溶解または膨潤する。こ
のため、第1の領域61に、反応性官能基を導入するの
は比較的容易である。したがって、このような第1の領
域61の表面には、親水性高分子物質を付与することが
可能である。
【0124】一方、第2の領域62は、ショアD硬度6
0〜80、より好ましくは、ショアD硬度62〜75の
硬度を有するポリウレタンエラストマーで構成されてい
る。このポリエステルエラストマーの硬度は、比較的高
いものである。
【0125】このようなポリウレタンエラストマーは、
比較的硬度の低いポリウレタンエラストマーとは対照的
に、有機溶剤に対して、適度な耐薬品性を有する。この
ため、第2の領域62は、親水性高分子物質を溶解した
有機溶剤で処理しても、溶解してしまうようなことはな
い。したがって、このような第2の領域62の表面に
は、比較的容易に親水性高分子物質を付与することが可
能である。
【0126】このようなことから、本発明のカテーテル
本体2の第1の領域61および第2の領域62は、いず
れも、親水性高分子物質の付与に適したものである。
【0127】さらに、このようなポリエステルエラスト
マーおよびポリウレタンエラストマーを用いることによ
り、親水性高分子物質を付与する操作の際、あるいは、
反応性官能基を導入する操作の際に用いることができる
有機溶剤の選択の幅が広がる。
【0128】このような有機溶剤としては、例えば、前
記の反応性官能基と反応しないものが挙げられる。特
に、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、アセト
ン、ホルムアルデヒド等が好ましい。
【0129】さらに、このような有機溶剤は、本発明に
おいて用いられるポリエステルエラストマーおよびポリ
ウレタンエラストマーを、適度に溶解または膨潤させる
ものがより好ましい。
【0130】したがって、本発明において、親水性高分
子物質を外層6へ付与する操作の際、あるいは、反応性
官能基を導入する操作の際に用いる有機溶剤としては、
テトラヒドロフランを用いるのがより好ましい。
【0131】以上、本発明のカテーテルを図示の好適な
実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定
されるものではない。
【0132】例えば、外層6には、第1の領域61と第
2の領域62との間に、中間の領域を設けることも可能
である。この場合、中間の領域を構成する材料として
は、例えば、ポリウレタンエラストマーとポリエステル
エラストマーとを配合したものを用いてもよい。さら
に、このような中間の領域を構成する材料は、ポリウレ
タンエラストマーとポリエステルエラストマーとの配合
比を、先端側と基端側で変化させることにより、その硬
度(剛性)を変化させるようにしてもよい。
【0133】また、前記の領域611、612、61
3、621および622の隣接する領域どうしの境界
部、特に、領域を構成する材料が異なる領域613と領
域621の境界部では、領域の構成材料が溶解し、混合
した状態となっていてもよく、これにより、カテーテル
本体2の耐キンク性を向上させることができる。なお、
第1の領域61(領域613)を構成するポリエステル
エラストマーと、第2の領域(領域621)を構成する
ポリウレタンエラストマーとは、相溶性が高いため、比
較的容易に混合した状態にすることができる。
【0134】また、本発明におけるカテーテルの用途
は、特に限定されず、例えば、ガイディングカテーテ
ル、造影用カテーテル、PTCA用、PTA用、IAB
P用等の各種バルーンカテーテル、超音波カテーテル、
アテレクトミーカテーテル、内視鏡用カテーテル、留置
カテーテル、薬液投与用カテーテル、脳や肝臓等の臓器
に導入される塞栓術用カテーテル(マイクロカテーテ
ル)等の種々のカテーテルに適用することができる。特
に、本発明のカテーテルは、細径化に有利であり、細径
のカテーテルにおいて、前述したような効果を有効に発
揮することができる。このため、本発明のカテーテル
は、マイクロカテーテルに適用するのが好ましい。
【0135】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0136】(実施例)まず、直径0.65mmの銀メ
ッキ軟銅線のマンドレル(芯材)の上に、ポリテトラフ
ルオロエチレンを電線被覆成形させ、マンドレルの外周
部に厚さ35μmの内層4を形成した。
【0137】そして、内層4の外表面に、グリコール性
の溶媒、Na塩のナフタレン錯体の溶質からなる溶液で
ケミカル処理を施した。次に、内層4で被覆した芯材を
1500mmの長さに切り出した。
【0138】次に、内層4の外周部に、直径0.05m
mのタングステンの金属線を、巻きのピッチ0.3mm
で、内層4で被覆した芯材の一端から1300mmの部
分まで巻き付け、中間構造体51を形成した。そして、
続く10mmの部分には、タングステンの金属線の巻き
ピッチを0.03mmとし、X線不透過性マーカー52
を形成した。
【0139】次に、中間構造体51およびX線不透過性
マーカー52を形成する金属線の端部を切断した。
【0140】このようにして、芯材上に内層4、さらに
その外周部に中間層5(中間構造体51、X線不透過性
マーカー52)を形成したもの外周部に、次のようにし
て外層6を形成した。
【0141】まず、予め、領域611、612および6
13を中空押出成形により、中空の管体として形成して
おく。また、領域621および622は、マンドレル上
に、樹脂層53の構成材料としてナイロン12を厚さ
0.04mmで電線被覆成形し、その上に領域621お
よび622の構成材料としてポリウレタンエラストマー
を電線被覆成形し、その後、マンドレルを引き抜き中空
の管体として形成しておく。なお、ナイロン12は、最
終的に中間構造体51の基端側を埋入するものである。
【0142】次に、領域611、612、613、62
1および622を、所定の順序になるように、内層4お
よび中間層5が配設された芯材に被せた。
【0143】ここで、領域611、612、613、6
21および622は、以下のようなものである。
【0144】領域611:ポリエステルエラストマー
(東洋紡績社製「ペルプレン」 ショアD硬度29) 厚さ:0.07mm、長さ:50mm 領域612:ポリエステルエラストマー(東洋紡績社製
「ペルプレン」 ショアD硬度40) 厚さ:0.075mm、長さ:70mm 領域613:ポリエステルエラストマー(東洋紡績社製
「ペルプレン」 ショアD硬度55) 厚さ:0.075mm、長さ:70mm 領域621:ポリウレタンエラストマー(ダウ・ケミカ
ル日本社製「ペレセン」 ショアD硬度65) 厚さ:0.08mm、長さ:100mm 領域622:ポリウレタンエラストマー(ダウ・ケミカ
ル日本社製「ペレセン」 ショアD硬度75) 厚さ:0.08mm、長さ:910mm
【0145】次に、領域611、612、613、62
1および622の外周部に、フッ素系樹脂よりなる熱収
縮チューブ(FEP)を被せ、両端部をストッパーで固
定した。
【0146】そして、ヒートトンネルに、340℃で1
0分間で通し、領域611、612、613、621お
よび622の隣接する領域どうしを溶融密着させた。
【0147】この後、熱収縮チューブを剥離し、外層6
および中間層5のない端部200mmを切断して、マン
ドレルを引き抜き、カテーテル本体2を製造した。
【0148】(比較例1)外層6の領域611、612
および613として、下記のものを用いた以外は、実施
例の手順にしたがって、カテーテル本体2を製造した。
【0149】領域611:ポリウレタンエラストマー
(ダウ・ケミカル日本社製「ペレセン」 ショアD硬度
30) 厚さ:0.07mm、長さ:50mm 領域612:ポリウレタンエラストマー(ダウ・ケミカ
ル日本社製「ペレセン」 ショアD硬度40) 厚さ:0.075mm、長さ:70mm 領域613:ポリウレタンエラストマー(ダウ・ケミカ
ル日本社製「ペレセン」 ショアD硬度55) 厚さ:0.075mm、長さ:70mm
【0150】(比較例2)外層6の領域621および6
22として、下記のものを用いた以外は、実施例の手順
にしたがって、カテーテル本体2を製造した。
【0151】領域621:ポリエステルエラストマー
(東洋紡績社製「ペルプレン」 ショアD硬度65) 厚さ:0.08mm、長さ:100mm 領域622:ポリエステルエラストマー(東洋紡績社製
「ペルプレン」 ショアD硬度75) 厚さ:0.08mm、長さ:910mm
【0152】(評価)実施例、比較例1および比較例2
で製造したカテーテル本体2の外表面に、親水性高分子
物質を付与する操作を行った。
【0153】各カテーテル本体2について、その外表面
の状態、および、外表面の潤滑性持続効果について調べ
た。
【0154】カテーテル本体2の外表面に、親水性高分
子物質の付与する操作は、以下のように行った。
【0155】まず、実施例、比較例1および比較例2で
製造したカテーテル本体2の外表面に、前処理として、
5.3%に調整したジフェニルメチル−ジイソシアネー
トのテトラヒドロフラン(THF)溶液を塗布し、室温
で30分間乾燥させた。
【0156】次に、1.65%に調整されたメチルビニ
ルエーテル無水マレイン酸エチルエステル共重合体(親
水性高分子物質)のTHF溶液を塗布し、室温で30分
間乾燥させる処理を2回繰り返した。その後、中和洗浄
および純水洗浄を行い、乾燥させた。
【0157】1.カテーテル本体2の外表面の状態 実施例のカテーテル本体2の外表面は、全く変化が認め
られなかった。また、比較例2のカテーテル本体2の外
表面も、全く変化は認められなかった。これに対し、比
較例1のカテーテル本体2の外表面、特に、外層6の領
域611および612の外表面は、親水性高分子物質の
付与の操作で用いたTHF溶液に溶解し、カテーテル本
体2として使用できないものとなった。
【0158】2.カテーテル本体2の外表面の潤滑性持
続効果 実施例および比較例2で製造したカテーテル本体2の外
表面の潤滑性持続効果を、以下のような実験により調べ
た。
【0159】市販のテルモ株式会社製血管造影用カテー
テルの管内部を生理食塩水で満たしたものの中で、外表
面を生理食塩水で十分濡らした実施例と比較例2のカテ
ーテル本体2を長手方向に繰り返し摺動させた。
【0160】その結果、実施例のカテーテル本体2は、
60回摺動させても外表面の潤滑性は維持されていた。
これに対し、比較例2のカテーテル本体2は、数回の摺
動で、特に領域622において外表面の親水性高分子物
質の被膜が剥離し、潤滑性が失われた。
【0161】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のカテーテル
は、外層の先端側の領域をポリエステルエラストマーで
構成し、基端側の領域をポリエステルエラストマーより
硬度の高いポリウレタンエラストマーで構成することに
より、優れた押し込み性、トルク伝達性、追従性および
耐キンク性等の操作性を確保しつつ、その外表面への親
水性高分子物質の付与を良好に行うことができる。
【0162】また、本発明のカテーテルは、細径化にも
有利であるため、マイクロカテーテルへの応用に適す
る。
【0163】このようなことから、本発明のカテーテル
は、術者の操作性等の向上および患者の負担の軽減を可
能にするとともに、治療部位の選択の幅を拡大すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカテーテルの実施形態を示す全体平面
図である。
【図2】カテーテル本体の縦断面図である。
【図3】図2中のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 カテーテル 2 カテーテル本体 21 基端 22 主要部分 23 先端部 3 管腔 4 内層 5 中間層 51 中間構造体 52 X線不透過性マーカー 53 樹脂層 6 外層 61 第1の領域 611 領域 612 領域 613 領域 62 第2の領域 621 領域 622 領域 7 ハブ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層と外層とを有するカテーテル本体を
    備えるカテーテルであって、 前記外層は、第1の領域と、第1の領域より基端側に位
    置する第2の領域とを有し、 前記第1の領域が、ポリエステルエラストマーで構成さ
    れ、 前記第2の領域が、前記第1の領域を構成するポリエス
    テルエラストマーより硬度の高いポリウレタンエラスト
    マーで構成されることを特徴とするカテーテル。
  2. 【請求項2】 前記内層は、フッ素系樹脂で構成される
    請求項1に記載のカテーテル。
  3. 【請求項3】 前記フッ素系樹脂は、ポリテトラフルオ
    ロエチレンである請求項2に記載のカテーテル。
  4. 【請求項4】 前記内層は、厚さが50μm以下である
    請求項1ないし3のいずれかに記載のカテーテル。
  5. 【請求項5】 補強効果を持つ中間構造体を有する中間
    層を更に有する請求項1ないし4のいずれかに記載のカ
    テーテル。
  6. 【請求項6】 前記中間層は、補強効果を持つ中間構造
    体と、前記中間構造体の少なくとも基端側の一部が埋入
    する樹脂層とを有する請求項5に記載のカテーテル。
  7. 【請求項7】 前記樹脂層を構成する材料は、ポリアミ
    ド樹脂である請求項6に記載のカテーテル。
  8. 【請求項8】 前記中間構造体は、編組体、螺旋体のう
    ちの、少なくとも一方で構成されるものである請求項5
    ないし7のいずれかに記載のカテーテル。
  9. 【請求項9】 前記中間構造体は、金属部材または非金
    属部材のうちの、少なくとも一方で構成される請求項8
    に記載のカテーテル。
  10. 【請求項10】 前記金属部材を構成する材料は、ステ
    ンレス鋼、ニッケル−チタン合金、プラチナ、イリジウ
    ム、タングステンのうちの、少なくとも1種を含むもの
    である請求項9に記載のカテーテル。
  11. 【請求項11】 前記非金属部材を構成する材料は、カ
    ーボン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポ
    リブチレンテレフタレートのうちの、少なくとも1種を
    含むものである請求項9または10に記載のカテーテ
    ル。
  12. 【請求項12】 前記中間層に、X線不透過性マーカー
    を有する請求項5ないし11のいずれかに記載のカテー
    テル。
  13. 【請求項13】 前記ポリエステルエラストマーの硬度
    が、第1の領域内の先端側と基端側で異なる請求項1な
    いし12のいずれかに記載のカテーテル。
  14. 【請求項14】 前記ポリエステルエラストマーは、そ
    の硬度がショアD硬度25〜60の範囲である請求項1
    ないし13のいずれかに記載のカテーテル。
  15. 【請求項15】 前記ポリウレタンエラストマーの硬度
    が、第2の領域内の先端側と基端側で異なる請求項1な
    いし14のいずれかに記載のカテーテル。
  16. 【請求項16】 前記ポリウレタンエラストマーは、そ
    の硬度がショアD硬度60〜80の範囲である請求項1
    ないし15のいずれかに記載のカテーテル。
  17. 【請求項17】 前記外層の少なくとも先端側の表面
    に、親水性高分子物質が付与されている請求項1ないし
    16のいずれかに記載のカテーテル。
  18. 【請求項18】 前記親水性高分子物質は、無水マレイ
    ン酸系高分子物質である請求項1ないし17のいずれか
    に記載のカテーテル。
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