JP2001150786A - 印刷装置における製版給版装置 - Google Patents
印刷装置における製版給版装置Info
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Abstract
反転ローラ用電磁クラッチをオンすることにより回転駆
動する場合に、プラテンローラを回転駆動しているプロ
ッタモータが回転ムラを生じたり、反転ローラをステッ
ピングモータ等で回転駆動する場合に、第1搬送部にお
けるプラテンローラでのマスタ搬送速度よりも遅い速度
で、製版済みのマスタを版胴のクランパへ送り出すこと
によるFPTが長くなったりする。 【解決手段】 第1搬送部21−1で製版中または製版
終了状態における所定のタイミングで、製版済みのマス
タ22の先端を版胴2に給版すべく第2搬送部21−2
の反転ローラステッピングモータ110を駆動し、か
つ、反転ローラステッピングモータ110駆動時には常
に第2搬送部21−2のマスタ搬送速度v2を第1搬送
部21−1のマスタ搬送速度v1以上となるように反転
ローラステッピングモータ110を駆動・制御するメイ
ン制御装置120を有する。
Description
製版給版装置に関し、さらに詳しくは、加熱穿孔を含む
感熱製版が可能であって、製版済みのマスタを版胴に給
版することが可能な印刷装置における製版給版装置に関
する。
タル式孔版印刷装置が知られている。この孔版印刷装置
は、複数の微細な発熱素子が主走査方向に沿って配列さ
れたサーマルヘッドを、熱可塑性樹脂フィルムを有する
感熱孔版マスタ(以下、「マスタ」という)にプラテン
ローラを介して接触させ、サーマルヘッドの発熱素子に
パルス的に通電させながらマスタを搬送することで、画
像情報に応じてマスタを加熱溶融穿孔・製版し、その穿
孔・製版された製版済みのマスタを多孔性円筒状の版胴
に巻装した後、版胴内部からインキを供給することによ
りインキを版胴表面に滲み出させ、製版済みのマスタを
介してプレスローラや圧胴等の押圧手段で版胴表面に印
刷用紙を押し付けることによって、製版済みのマスタの
穿孔部分から滲み出るインキを印刷用紙に転移させて画
像を形成する。
い、その製版済みのマスタを版胴に給版するための製版
給版装置としての製版給版部では、例えば特開平9−2
26088号、特開平10−181177号および特開
平11−91227号公報等に開示されているように、
プラテンローラ、マスタセットローラ(例えば、特開平
9−226088号公報の図2および図3等に示されて
いる引出ローラ40に相当する)、テンションローラ対
(特開平11−91227号公報では第1搬送ローラ対
72に相当する)、反転ローラ対(特開平9−2260
88号公報では反転ローラ上・下7,8、特開平11−
91227号公報では第2搬送ローラ対74)等を1つ
のステッピングモータからなる駆動手段で回転駆動して
いた。特に、製版済みのマスタの先端を版胴に給版する
ための給版用搬送部材である反転ローラにおいては、電
磁クラッチを介して前記ステッピングモータから伝達さ
れる駆動力のオン/オフを行い、プラテンローラに対す
る前記ステッピングモータのオン/オフ駆動タイミング
とは異なる動作を行っていた。
形態での特徴を明確にするために、図1および図3を借
りると共に図10〜図21を参照して、従来の印刷装置
の一例である孔版印刷装置の構成とその動作とについて
前もって説明しておく。図の簡明化を図るため、各構成
部品やユニット等のホームポジションをH・Pと略記す
ることがある。
00は従来の孔版印刷装置を、同じく括弧を付して示す
符号500はメイン制御装置を、同じく括弧を付して示
す符号200は孔版印刷装置1000に搭載された製版
給版装置としての製版給版部を、符号1Fは孔版印刷装
置1000の骨組みをなす本体フレームをそれぞれ示
す。孔版印刷装置1000は、本願出願人が提案した特
開平10−181177号公報に記載されている構成と
略同様であり、これに前後して提案した一連の公知の構
成(特開平9−226088号公報の図2および図3
等、特開平11−91227号公報の図1等)を付加し
たものであり、同公報記載の高速1モードの動作を実行
して版胴2の回転量を2回転に減らすと共に、スタート
キーを押してから後述する一連の動作を経て最初の印刷
物が排出されるまでの時間であるFPTを短縮化できる
利点を有するものである。
Fの上方に配設され原稿(図示せず)を載置するコンタ
クトガラス74、原稿載置台72上に載置された1枚も
しくは複数枚の原稿73を後述するスキャナ部76の定
位置へ順次自動移送するADF(自動原稿送り装置)部
71およびコンタクトガラス74の下方に配置されAD
F部71から移送される原稿73の画像を読み取るスキ
ャナ部76を備えた原稿読取部70と、この原稿読取部
70の下方の本体フレーム1Fの一側部に配置されマス
タ22がロール状に巻かれたマスタロール22Aから繰
り出されるマスタ22を穿孔製版する製版給版部200
と、本体フレーム1Fの略中央部に配置され穿孔製版さ
れた製版済みのマスタ22を外周面に巻装する版胴2、
およびこの版胴2の下方に配置され給送されて来た印刷
用紙Sの先端部を挾持・保持する保持手段としての紙く
わえクランパ12を備え、版胴2の外周面上のマスタ2
2に印刷用紙Sを押し付ける圧胴9を有する印刷部15
と、製版給版部200の下方に配置され給紙トレイ41
上に積載された印刷用紙Sを印刷部15へ送出する給紙
部40と、この給紙部40に対向する本体フレーム1F
の下方に配置され印刷部15で印刷された印刷済みの印
刷用紙Sを排紙トレイ61に排出する排紙部60と、こ
の排紙部60と原稿読取部70との間に配置され版胴2
の外周面上から使用済みのマスタ22を剥ぎ取り排版ボ
ックス54内へ排出する排版部50と、製版給版部20
0と給紙部40との間に配置され孔版印刷装置1000
による各動作を図13〜図21に示す動作図および図1
2に示すタイミングチャートにしたがって動作するよう
に制御するメイン制御装置500とを具備している。
0、印刷部15、給紙部40、排紙部60および排版部
50について順次説明するが、何れも公知の構成である
ため簡明に説明する。図1において、原稿読取部70に
おけるADF部71は、原稿載置台72および原稿排紙
台75を備え、コンタクトガラス74に対して開閉可能
に配設されている。ADF部71の原稿自動送り装置
は、例えば特公平7−97813号公報の図1等に記載
されている構成と同様の周知のものである。スキャナ部
76は、原稿73の表面から結像レンズを介して結像さ
れた反射光に対応して光電変換を行う画像センサ77お
よびスキャナモータ(図示せず)等を備えた周知の原稿
走査用光学系を有する。画像センサ77は、得られた画
像信号を本体フレーム1F内の図示しないアナログ/デ
ジタル(以下「A/D」と略記する)変換部から図11
に示す製版制御部19に入力されるようになっている。
製版制御部19は、図11に示すメイン制御装置500
に電気的に接続されている。スキャナ部76は、例えば
特開平4−189544号公報の第2図等に記載されて
いる構成と同様の周知のものであり、例えば、ADF部
71を使用せずに、コンタクトガラス74上に原稿73
を載置して前記スキャナモータを駆動することにより画
像読み取り動作を行うことができる。
る駆動モータ等(図示せず)の各制御対象駆動手段およ
びスキャナ部76における前記原稿走査用光学系を動作
させるスキャナモータ等(図示せず)を備えた各制御対
象駆動手段をまとめて図11のブロック図において原稿
読取駆動部78とする。
ように、マスタ22がロール状に巻かれたマスタロール
22Aからマスタ22を繰り出し可能に貯容するマスタ
貯容手段としてのマスタ支持部材23を備え、本体フレ
ーム1F内に挿入された製版挿入位置(図10に示した
位置)と、この製版挿入位置から外れた、マスタロール
22Aの着脱を行うロール着脱位置(図示せず)との間
で、図示しない案内手段を介して移動自在なマスタ保持
ユニット35と、マスタ搬送路MRにおけるマスタ支持
部材23の下流側に配設され、マスタロール22Aから
繰り出されるマスタ22に画像信号に応じて選択的に感
熱製版する製版手段としてのサーマルヘッド26と、こ
のサーマルヘッド26にマスタ22を押し付けながら回
転し搬送するプラテンローラ27と、サーマルヘッド2
6をプラテンローラ27に接離させる接離手段としての
プラテン圧解除機構128と、マスタ搬送路MRにおけ
るプラテンローラ27の下流側に配設された上下一対の
テンションローラ37,37(以下、「テンションロー
ラ対37」と略称する)と、マスタ搬送路MRにおける
テンションローラ対37の下流側に配設され、未製版も
しくは製版済みのマスタ22を切断するカッタ36と、
テンションローラ対37とカッタ36との間のマスタ搬
送路MRに配設された第1ガイド板28と、マスタ搬送
路MRにおけるカッタ36の下流側に配設された上下一
対の反転ローラ38,38(以下、「反転ローラ対3
8」と略称する)と、テンションローラ対37と反転ロ
ーラ対38との間のマスタ搬送路MRの下方に配設され
た撓みボックス32およびガイド搬送板33等を備えた
マスタストック手段31と、マスタ搬送路MRにおける
反転ローラ対38の下流側に配設された第2ガイド板2
9と、版胴2の後述するクランパ4およびクランパモー
タ18を備えた開閉装置とを具備している。
22の幅と同じ長さに形成され、マスタロール22Aの
両端面と同一面をなすパイプ状の芯管22Bが設けられ
ていて、マスタロール22Aは、芯管22Bの周りにマ
スタ22を巻き付けられて形成されている。マスタロー
ル22Aには、例えば250〜300版に相当するシー
ト状のマスタ22が巻装されていて、マスタロール22
Aは複数版のマスタ22を供給してその製版を可能とす
べく設けられている。マスタ22は、例えばポリエステ
ル等からなる1〜2μm程度の薄い熱可塑性樹脂フィル
ムに対して和紙繊維あるいは合成繊維、もしくはこれら
両材料を混抄したものからなる多孔性支持体を貼り付け
てラミネート構造としたものが用いられ、サーマルヘッ
ド26の発熱素子によって加熱穿孔されるものである。
マスタ支持部材23は、芯管22Bの両端部を着脱自
在、かつ、回転可能に支持するようにマスタ保持ユニッ
ト35に設けられている。マスタ保持ユニット35は、
特開平9−226088号公報の図1ないし図6等に示
されている構成と同様であって、マスタ支持部材23
(同公報の図1〜図5等に示されているロールフランジ
25a,25bに相当する)、マスタロール22Aから
繰り出されるマスタ22の先端部を載置するためのガイ
ド板25およびマスタ22の先端部を介してガイド板2
5に接触しマスタ22を搬送するマスタ搬送手段として
のマスタセットローラ24(同公報の図1〜図4および
図6等に示されている引出ローラ40に相当する)等を
具備している。また、マスタ保持ユニット35の周りに
は、特開平9−226088号公報の図1〜図6等に示
されているロール位置決め案内手段30および案内手段
としてのガイドレール79と同様の構成のものが、マス
タセットローラ24を選択的に回転させる機能をも有す
るマスタ搬送駆動手段としてのプロッタモータ27Mお
よびその回転伝達手段等がそれぞれ配設されている。前
記回転伝達手段は、例えば、特開平9−226088号
公報の図6に示されているような複数のギヤからなる。
7の軸方向に相当する主走査方向に沿って配列された複
数の発熱素子を有し、原稿読取部70の前記A/D変換
部、製版制御部19等で処理されて送出されるデジタル
の原稿画像信号に基づき、その発熱素子に対する選択的
な通電制御によって発熱素子を選択的に発熱させること
により発熱位置に対応するマスタ22の箇所を加熱溶融
させて穿孔する周知の機能を有する。サーマルヘッド2
6は、接離手段としてのプラテン圧解除機構128によ
りプラテンローラ27に対して接離可能に設けられてい
る。
願出願人が提案した特開平10−157052号公報の
図1〜図7に示されている接離手段28と同様の構成を
具備している。本願の図11や図12に示すプラテン圧
解除モータ134は、特開平10−157052号公報
の図5に示されている圧解除モータ34に相当する機能
・構成を有し、本願の図11や図12に示すプラテン圧
解除検知センサ135は、特開平10−157052号
公報の図5に示されている接離検知センサ35に相当す
る機能・構成を有するものである。
圧解除検知センサ135に係る動作は、特開平10−1
57052号公報明細書の段落番号(0044)〜(0
046)に記載されているとおりである。プラテン圧解
除モータ134が圧解除回転位置を占める方向に所定量
回転駆動されることにより、同公報明細書の詳細動作を
経て、プラテンローラ27に対するサーマルヘッド26
のプラテン圧が解除(オフ)されることとなる。このと
きプラテン圧解除検知センサ135がオフされ離間信号
を生成する。後述するように、図示しない電源スイッチ
をオンすることにより、プラテン圧解除モータ134お
よびプラテン圧解除検知センサ135のホームポジショ
ン位置出しが行われ、これらのホームポジションではプ
ラテン圧が解除された状態に作動するようになされてい
る。一方、プラテン圧解除モータ134が押圧回転位置
を占める方向に所定量回転駆動されることにより、同公
報明細書の詳細動作を経て、プラテンローラ27に対し
てサーマルヘッド26が接触して所定のプラテン圧がオ
ンされることとなる。このときプラテン圧解除検知セン
サ135がオンされ上記離間信号を消滅するようになっ
ている。
に一体的に形成されていて、前記ローラ軸を介して前記
製版側板に回転自在に支持されている。プラテンローラ
27は、前記ローラ軸に配設されたプーリ、プロッタモ
ータ27M側に設けられた駆動プーリおよびこれらのプ
ーリと駆動プーリとの間に掛け渡されたタイミングベル
ト(図示せず)等を介して連結されたプロッタモータ2
7M(特開平10−181177号公報ではプラテンモ
ータ27Mに相当する)で回転され、マスタ22をサー
マルヘッド26に押圧しつつマスタ搬送方向Xの下流側
へ搬送する。プロッタモータ27Mは、ステッピングモ
ータからなる。
81177号公報では第1搬送ローラ対37に相当す
る)は、その上部のローラが駆動ローラ、下部のローラ
が従動ローラでそれぞれ構成されていて、前記上部の駆
動ローラはプーリおよび無端ベルト(共に図示せず)等
の回転伝達手段を介してプロッタモータ27Mに連結さ
れている。テンションローラ対37のうちの下部の従動
ローラは、プラテン圧解除機構128に組み込まれてい
て、プラテン圧解除機構128の動作と同様に、上部の
駆動ローラに対して接離自在になされている。
ヤ及びワイヤプーリ等を介して連結され、カッタモータ
36Mの回転駆動によってマスタ22の幅方向に回転移
動される周知の回転刃で構成されている。第1ガイド板
28は、そのマスタ搬送路MRの下流端がカッタ36の
固定刃となっている。カッタ36は、その非作動時にお
いて、マスタ22の搬送に支障を与えないようにマスタ
搬送路MRの片側端に待機していて、ここがカッタ36
のホームポジションとなっている。なお、カッタ36お
よび第1ガイド板28の配置位置は、特開平10−18
1177号公報の図1等に示されているカッタ36およ
び第1ガイド板28の配置位置からマスタ搬送路MRの
下流側へ少しずらしている。マスタ搬送路MRの片側端
には、カッタ36のホームポジションを検知するための
図11および図12に示すカッタホームポジション検知
センサ49が配設されている。なお、カッタ36は、こ
れに限らず、いわゆるギロチンタイプのものも使用され
る。
77号公報では第2搬送ローラ対38に相当する)は、
その上部のローラが駆動ローラ、下部のローラが従動ロ
ーラでそれぞれ構成されていて、前記上部の駆動ローラ
は反転ローラ用電磁クラッチ38C(特開平10−18
1177号公報では第2電磁クラッチ38Cに相当す
る)、プーリおよび無端ベルト(共に図示せず)等の回
転伝達手段を介してプロッタモータ27Mに連結されて
いる。反転ローラ用電磁クラッチ38Cは、反転ローラ
対38に対してプロッタモータ27Mの回転駆動力の伝
達を断続させる機能を有する。
32、ガイド搬送板33、搬送板ソレノイド33S、吸
引ファン34および吸引ファンモータ34Mから主に構
成されている。マスタストック手段31は、製版済みの
マスタ22に撓みを形成すると共に、その撓みを一時的
に貯留する機能を有する。撓みボックス32は、マスタ
搬送路MRの下流側に略L字型に折り曲げられて形成さ
れている。撓みボックス32は、撓みが形成されている
製版済みのマスタ22を順次貯留する機能を有する。ガ
イド搬送板33は、図10に仮想線で示すようにマスタ
搬送路MRの直下方に位置するガイド搬送位置と、図1
0に実線で示すようにガイド搬送位置から可動して下側
の反転ローラ対38の下方に直立して位置する撓み形成
位置との間で開閉自在となっている。ガイド搬送板33
が撓み形成位置を占めたとき、撓みボックス31の上方
が開放されて、撓みボックス31の上方には、製版済み
のマスタ22を導入するための開口32aが形成され
る。ガイド搬送板33の駆動機構は、例えば、本願出願
人が提案した特開平10−202996号公報の図12
に示されているガイド板駆動機構130と同様の構成の
ものを用いていて、搬送板ソレノイド33Sは同公報の
図12に示されているソレノイド131に相当する。ガ
イド搬送板33は、製版動作終了後のマスタ切断後に、
搬送板ソレノイド33Sが通電励磁(オン)されること
により、同公報の詳細動作を介して、ガイド搬送板33
が図10にも示すように、撓み形成位置から上昇されて
ガイド搬送位置を占めることとなり、これによって、マ
スタ22の先端を開口32aから撓みボックス32内へ
と落ち込ませることなく、マスタ22の先端が図10に
示す給版待機位置まで搬送されるようにガイドするよう
になっている。また、マスタ22の先端が反転ローラ対
38のニップ部で挾持され前記給版待機位置に達した
後、ガイド搬送板33は、搬送板ソレノイド33Sへの
通電がオフされることにより、ガイド搬送板33の自重
および同公報の詳細動作を介して、ガイド搬送板33は
下降して撓み形成位置を再び占めるようになっている。
マスタストック手段31の動作は、以下簡単に述べるに
留めると共に、図12に示すタイミングチャートおよび
後述する発明の実施の形態における各タイミングチャー
トを含め、全て省略されている。
ボックス32の奥側には、スリットや網目状の小孔等か
らなる吸引口32bおよび排気口32cが設けられてい
る。これらの吸引口32bと排気口32cとの間の撓み
ボックス32端部には、吸引ファンモータ34Mにより
回転される吸引ファン34が配置されている。この吸引
ファンモータ34Mの回転駆動により、吸引ファン34
が回転されて、図において左側から右側へと流れる空気
流が生じ、製版済みのマスタ22に徐々に撓みが形成さ
れるようになっている。
向きを変えて図において略鉛直下方にマスタ22を案内
する機能を有する。反転ローラ対38によるマスタ搬送
速度は、プラテンローラ27によるマスタ搬送速度より
もわずかに速くなるように予め設定されている。
は、プロッタモータ27M、プラテン圧解除モータ13
4、カッタ駆動モータ36M、反転ローラ用電磁クラッ
チ38C、吸引ファンモータ34M、搬送板ソレノイド
33S等および後述するクランパモータ18等があり、
図および説明の簡明化を図るため、前記した各駆動対象
手段をまとめて、図11のブロック図において符号20
0Aで示す製版給版駆動部とする。
送部を、符号201−2は第2搬送部をそれぞれ示す。
第1搬送部201−1は、マスタ支持部材23、マスタ
セットローラ24、ガイド板25、プラテンローラ2
7、プロッタモータ27M、プロッタモータ27Mの回
転駆動力をマスタセットローラ24に伝達する回転伝達
手段、プラテンローラ27、プロッタモータ27Mの回
転駆動力をプラテンローラ27に伝達するタイミングベ
ルト等からなる回転伝達手段、サーマルヘッド26、テ
ンションローラ対37、プロッタモータ27Mの回転駆
動力をテンションローラ対37に伝達する無端ベルト等
からなる回転伝達手段、カッタ36および第1ガイド板
28から構成されている。第1搬送部201−1は、主
に製版のためにマスタ22を搬送して撓みボックス32
に送り出す構成・機能を有する。
3、反転ローラ対38、反転ローラ用電磁クラッチ38
Cおよびプロッタモータ27Mの回転駆動力を反転ロー
ラ対38に伝達する無端ベルト等からなる回転伝達手段
から構成されている。第2搬送部201−2は、第1搬
送部201−1より搬送され、撓みボックス32に貯留
された製版済みのマスタ22を版胴2の拡開したクラン
パ4に向けて搬送・給版(以下、「着版」というときが
ある)するための構成・機能を有する。
226088号公報の図1および図2、同明細書の段落
番号(0127)〜(0133)に記載されているマス
タ検知センサ32、マスタセット検知センサ33、マス
タ先端検知センサ63と同様の機能・構成を有するもの
が該当箇所にそれぞれ配設されているが、説明の簡明化
を図る上からそれらの図示を省略しており、それらを総
称してマスタ検知センサ群48とする。
2、圧胴9および版胴2の内部に配設され版胴2上のマ
スタ22にインキを供給するインキ供給装置5等を有す
る。版胴2は、多孔構造の支持円筒体とその外周面に巻
装された複数層のメッシュスクリーン(図示せず)とを
有し、支軸3の周りに回転可能に支持されている。版胴
2は、複数の印刷速度に対応してその回転速度を変える
ことが可能なように図示しないギヤ列およびベルト伝動
装置等を介して連結されたメインモータ17を含む駆動
系を介して回転される。このメインモータ17は、制御
用モータであるDCモータからなり、後述するように給
紙駆動系に駆動力を伝達しないようになされているので
今までのメインモータよりも小型化されている。メイン
モータ17の出力軸には、図示しないエンコーダが取り
付けられている。該エンコーダ近傍の本体フレーム1F
側には、エンコーダセンサが配設されていて、メインモ
ータ17の回転駆動による前記エンコーダの回転動作に
協働して発生された所定のパルスを前記エンコーダセン
サで検出することにより、版胴2の回転速度が検出され
るようになっている。これにより、メインモータ17を
介して版胴2の回転速度の制御がなされるようになって
いる。
るクランパ4が版胴2の外周部の一母線に沿って配設さ
れている。クランパ4は、所定角度回動自在な軸4aを
もって版胴2の外周部に枢着され、揺動・開閉自在とな
っている。クランパ4は、ゴム磁石を有していて、版胴
2が後述する排版位置または給版位置を占めたときに、
本願出願人が提案した特開平6−247031号公報
(特願平5−39088号)の図1〜図7に示されてい
る原紙係止装置60と同様の構成を具備する開閉装置に
より、版胴2の外周部に設けられた強磁性体からなるス
テージ部に対して開閉される。クランパ4の閉時におい
て、軸4aに巻着されたねじりコイルバネ等の付勢手段
によりその閉じ力を補助する構成のものもある。すなわ
ち、前記開閉装置は、軸4aの一端に固定されたクラン
パ駆動レバー(図示せず)と、版胴2の図示しない端板
に、給版位置を規定するために設けられた給版用位置決
めピンおよび排版位置を規定するために設けられた排版
用位置決めピン(共に図示せず)と、版胴2とは切り離
された本体フレーム1F側にあり、版胴2が給版位置に
停止しているときに、前記クランパ駆動レバーと係合し
てクランパ4を所定の角度に開く第1の位置と、クラン
パ4が閉じた状態で版胴2が回転したときに、前記クラ
ンパ駆動レバーとは係合しない第2の位置との間で揺動
可能な給版用作動アーム(図示せず)と、版胴2とは切
り離された本体フレーム1F側にあり、版胴2が排版位
置に停止しているときに、前記クランパ駆動レバーと係
合してクランパ4を所定の角度に開く第1の位置と、第
2の位置との間で揺動可能な排版用作動アーム(図示せ
ず)と、第2の位置から第1の位置への揺動行程で前記
給版用位置決めピンおよび排版用位置決めピンと係合す
る位置決め溝(図示せず)を、前記給版用作動アームお
よび前記排版用作動アームに設けると共に、前記給版用
作動アームおよび前記排版用作動アームを第1の位置と
第2の位置との間でそれぞれ同時に揺動させる一つの駆
動手段としての正逆転可能なクランパモータ18(前記
した特開平6−247031号公報の図2に示されてい
るラック駆動モータ45に相当する)とを具備してい
る。
ける前記排版用作動アームの一端部周りの本体フレーム
1F側には、クランパ4の開状態を検知するための図1
1および図12に示すクランパ開検知センサ81aおよ
びクランパ4の閉状態を検知するためのクランパ閉検知
センサ82aがそれぞれ配設されている。これと同様
に、版胴2が給版位置に停止しているときにおける前記
給版用作動アームの一端部周りの本体フレーム1F側に
は、クランパ4の開状態を検知するための図11および
図12に示すクランパ開検知センサ81bおよびクラン
パ4の閉状態を検知するためのクランパ閉検知センサ8
2bがそれぞれ配設されている。各クランパ開検知セン
サ81a,81bおよび各クランパ閉検知センサ82
a,82bは、前記各作動アームの一端部に突出して形
成された遮光片と選択的に係合してオン検知する遮光型
の光学センサからなる。
ム1F側の所定位置には、図10に示すように、版胴2
がそのクランパ4を版胴2の右側方に位置させる給版位
置を占めたときに、その給版位置を検知するための図1
1に示す給版位置検知センサ13と、版胴2がそのクラ
ンパ4を図1に示すように版胴2の真下に位置させるホ
ームポジションを占めたときに、そのホームポジション
を検知するための図11に示すホームポジション検知セ
ンサ14とが配置されている。給版位置検知センサ13
およびホームポジション検知センサ14は、透過型の光
学センサからなり、例えば本願出願人が提案した特開平
11−91227号公報の図11に示されている構成の
ものと同様である。排版位置は、版胴2がそのクランパ
4を排版剥離ローラ51および排版ローラ53における
版胴2の回転方向の下流側寄りに対向させた位置であ
る。この排版位置を検知する検知手段は、ホームポジシ
ョン検知センサ14を兼用・利用しており、前記排版位
置は、版胴2がホームポジションを占めたときにホーム
ポジション検知センサ14からのオン信号出力時を起点
として、メインモータ17に付属して設けられた前記エ
ンコーダ等により版胴2の回転量(回転角度)を検出す
ることにより検知されるようになっている。
設されている。インキ供給装置5は、版胴2の内周面に
インキを供給するインキローラ6と、インキローラ6と
微小間隙を置いて平行に配置されていて、インキローラ
6との間にインキ溜り8を形成するドクタローラ7と、
支軸3を兼ねると共にインキ溜り8へインキを供給する
インキ供給管3とから構成されている。インキローラ
6、ドクタローラ7は、ギヤやベルト等の回転伝達手段
を介して前記駆動系のメインモータ17に連結されてい
て、メインモータ17により駆動される。インキ溜り8
からインキローラ6の外周面に供給されたインキは、版
胴2とインキローラ6の外周面とに僅かに隙間を設けて
いるために、版胴2の内周面に供給される。インキは、
適宜の位置に配置されたインキパックからインキポンプ
により圧送され、インキ供給管3の供給穴よりインキ溜
り8へ供給される。
で、かつ、版胴2と所定の同期をとって回転される押圧
手段としての構成・機能を有する。版胴2の下方近傍に
配設され、給紙部40から給送されてくる印刷用紙Sの
先端部を紙くわえクランパ12によりくわえながら版胴
2の外周面に押圧する周知の機能を有する。圧胴9は版
胴2と同径の外周部を有し、その外周部の一部には版胴
2のクランパ4の部分との干渉を避けるための凹部11
が形成されている。紙くわえクランパ12は、本体フレ
ーム1F側に設けられたカム(図示せず)との当接によ
り開閉されるようになっている。印刷用紙Sが普通紙や
薄紙等の場合には、紙くわえクランパ12によりその印
刷用紙Sの先端から約2mm位までの印刷用紙Sの先端
部がくわえられることによって、印刷用紙Sが圧胴9の
外周面上に保持される。一方、印刷用紙Sが厚紙等の場
合には、クランプ時における印刷用紙Sの腰の強さが大
きいことに伴うクランプ反力によって紙くわえクランパ
12が完全に閉じられずに、その紙くわえクランパ12
の先端部が版胴2の外周面上のマスタ22や前記メッシ
ュスクリーンに当たってインキが飛び散ったりすること
を防止するために、印刷用紙Sの先端部をくわえないで
印刷用紙Sを回転搬送するように制御される。
胴軸10を揺動させて版胴2の外周面に選択的に押圧す
るためのカム駆動機構および版胴2の外周面から離間さ
せた状態で回転可能に保持する保持アーム、バネ等の付
勢手段およびソレノイド(共に図示せず)等からなる保
持手段を備えた周知の圧胴接離手段(共に図示せず)に
より、版胴2に対して接離自在に構成されている。前記
したメインモータ17を備えた駆動系および前記圧胴接
離手段等の詳細構成は、例えば特開平9−216448
号公報の図1〜図5等に示されているものと同様のもの
を用いている。なお、前記圧胴接離手段としては、例え
ば特開平5−201115号公報の図1等に開示されて
いる偏心軸を用いたものも用いられる。また前記押圧手
段としては周知のプレスローラも用いられる。
ンキ供給装置5を駆動するメインモータ17を含め、前
記駆動系の駆動対象手段および前記圧胴接離手段の駆動
対象手段等の版胴2周りの各駆動対象手段をまとめて、
図11のブロック図に符号16で示す版胴駆動部とす
る。
ラ42、分離ローラ43、分離コロ43a、ガイド板対
45a,45b、レジストローラ対44およびトレイ昇
降モータ(図示せず)から主に構成されている。給紙ト
レイ41は、その上に印刷用紙Sを積載され、本体フレ
ーム1Fに対して上下動自在に支持されていて、印刷用
紙Sの増減と連動して図示しないトレイ昇降モータによ
り上下動される。
当接して印刷用紙Pを送り出す周知の機能を有し、分離
ローラ43および分離コロ43aは、給紙ローラ42に
より送り出された印刷用紙Sを1枚ずつ分離して給送す
る周知の機能を有する。給紙ローラ42、分離ローラ4
3および分離コロ43aは、印刷用紙Sを1枚ずつ分離
して給送する給紙手段を構成している。
図示しないプーリおよび無端ベルト等を備えた回転伝達
手段を介して給紙モータ42Mに連結されており、給紙
モータ42Mにより回転される。給紙モータ42Mは、
ステッピングモータからなる。前記給紙手段の駆動は、
従来の給紙手段の駆動方式であるセクタギヤ方式に代え
て、メインモータ17の回転駆動力とは独立した給紙モ
ータ42Mで回転される給紙手段独立駆動方式を採用し
ている。前記各プーリと各ローラの軸との間には、図示
しないワンウェイクラッチが介装されていて、給紙モー
タ42Mのオフ時には印刷用紙Sの繰り出し方向に回転
自在なフリー状態となる。これにより、後述するレジス
トモータ44Mのみがオンしているときには、各ローラ
42,43は印刷用紙Sの繰り出し方向に連れ回りされ
る。
側には、上下一対のレジストローラ対44が配設されて
いる。レジストローラ対44は、前記給紙手段により分
離・給送されてくる1枚の印刷用紙Sの先端をそのニッ
プ部直前の部位に突き当てて、回転している版胴2上の
製版済みのマスタ22の画像書込み開始位置に同期させ
つつ、拡開している紙くわえクランパ12にタイミング
をとって搬送する用紙搬送同期手段としての機能を有す
る。レジストローラ対44は、上側のローラが従動ロー
ラ、下側のローラが駆動ローラであり、下側の駆動ロー
ラが図示しないプーリおよび無端ベルト等を備えた回転
伝達手段を介してレジストモータ44Mに連結されてお
り、レジストモータ44Mにより回転される。レジスト
モータ44Mは、ステッピングモータからなる。このよ
うに、レジストローラ対33a,33bの駆動は、従来
の駆動方式であるセクタギヤ方式に代えて、メインモー
タ17の回転駆動力とは独立したレジストモータ44M
で回転されるレジストローラ独立駆動方式を採用してい
る。
給紙側板(図示せず)に固設されており、給送される印
刷用紙Sを案内する。なお、紙くわえクランパ12が無
い圧胴や周知のプレスローラを用いた場合には、回転し
ている版胴2上の製版済みのマスタ22の画像書込み開
始位置(製版開始位置)に同期させて、版胴2の外周面
と前記圧胴との間や、版胴2の外周面と前記プレスロー
ラとの間に搬送させるようにすればよい。なお、レジス
トローラ対44の回転駆動手段は、レジストモータ44
Mに代えて、機械式のカム駆動手段も用いられる。
ジストモータ44Mおよび前記トレイ昇降モータ等の各
制御対象駆動手段をまとめて、図2のブロック図にのみ
符号46で示す給紙駆動部とする。
2、吸着排紙入口ローラ63、吸着排紙出口ローラ6
4、搬送ベルト65、吸引ファン66、排紙駆動モータ
(図示せず)およびファンモータ(図示せず)から主に
構成されている。排紙爪62は、圧胴9の外周面近傍に
配設され、紙くわえクランパ12の開放動作により紙く
わえクランパ12から開放された印刷済みの印刷用紙S
を剥離し案内する。吸着排紙入口ローラ63と吸着排紙
出口ローラ64とは排紙部60の排紙側板(図示せず)
に回転自在に支持されており、各ローラ63,64間に
は、表面に複数の開孔を有する搬送ベルト65が掛け渡
されている。吸着排紙出口ローラ64は前記排紙駆動モ
ータで回転駆動され、この回転力は搬送ベルト65を介
して吸着排紙入口ローラ63に伝達される。各ローラ6
3,64の間であって前記排紙側板の下部には、前記フ
ァンモータにより回転される吸引ファン66が配設され
ている。吸引ファン66は、その回転により図において
下向きの空気流を発生させ、搬送ベルト65の表面に印
刷済みの印刷用紙Sを吸引する。排紙部60の動作は、
図12を含め後述する発明の実施の形態における各タイ
ミングチャートで省略されている。なお、紙くわえクラ
ンパ12での印刷用紙Sの先端部の排紙ミス時における
版胴2上への用紙巻き上がりを確実に防止する目的で、
排紙爪62に加えて、版胴2の外周面近傍に近接自在に
配設され、版胴2から印刷済みの印刷用紙Sを剥離する
剥離爪(図示せず)と、版胴2上の製版済みのマスタ2
2と印刷用紙Sとの間に送風して版胴2から印刷用紙S
を剥離する剥離ファン(図示せず)とを設けたものもあ
る。
よび前記ファンモータ等の各制御対象駆動手段をまとめ
て、図11のブロック図にのみ符号67で示す排紙駆動
部とする。
離ローラ51、排版ローラ53、排版モータ52、圧縮
板(図示せず)および圧縮板駆動モータ(図示せず)か
ら主に構成されている。排版剥離ローラ51は、排版ロ
ーラ53と圧接し合っており、排版モータ52により回
転される。排版剥離ローラ51は、揺動アームを備えた
移動手段を介して、版胴2の外周面に圧接する剥離位置
とこの剥離位置から離間した離間位置との間に変位自在
となっている。前記移動手段は、排版剥離ローラ51が
離間位置にあるときに、図示しない係止手段により係止
され保持されるようになっている。これらの要部の構成
は、例えば実公平2−274号公報の第1図〜第5図に
示されているものと同様の構成を有する。前記圧縮板
は、図示しない昇降機構を介して排版ボックス54内に
上下動自在に収納されており、前記圧縮板駆動モータの
回転駆動により前記圧縮板が排版ボックス54内を上下
動されるようになっている。
前記圧縮板駆動モータ等を含む各制御対象駆動手段をま
とめて、図11のブロック図にのみ符号56で示す排版
駆動部とする。
説明する。図3において、括弧を付して示す操作パネル
900は、孔版印刷装置1000を操作するためのもの
であって、原稿読取部70の上部の一側部に配設されて
いる。操作パネル900には、図3に示すように、原稿
の画像の読み取りから排版、製版、給版、版付け印刷、
排紙工程に至るまでの一連の工程(動作)を起動するた
めの動作起動手段としてのスタートキー91と、印刷枚
数等を入力・設定するためのテンキー93と、このテン
キー93で置数(入力・設定)された印刷枚数分の印刷
動作の起動を行うプリントキー92と、操作の状態や警
告等のメッセージあるいは選択されている機能等の表示
をしたり、その機能を選択・設定するための操作内容を
随時表示したりするLCD(液晶表示装置)表示部98
等とが配置されている。なお、省エネルギーモード選択
キー95は、操作パネル900には配置されておらず、
後述する発明の実施の形態で使用するものである。
回路を介して駆動される。なお、操作パネル900に
は、特開平10−181177号公報の図3等に記載さ
れているモード選択キー99およびモード表示ランプ群
99Gと同様のものが配設されているが、図および説明
の簡明化を図るため省略している。本実施形態を含め、
以下、特開平10−181177号公報記載の高速1モ
ードが予め設定されている前提で説明することとする。
ちなみに、高速1モードとは、モード選択キー(図示せ
ず)を押すことなく自動的に初期設定されるモードであ
って、排版動作の途中で、版胴2が、製版動作により作
製された製版済みのマスタ22の先端部を版胴2に係止
する給版待機状態を占めた時点で、排版動作を一時中断
し、製版済みのマスタ22の先端部が版胴2に係止され
た後、製版済みのマスタ22を版胴2の外周面に巻装す
る給版動作を行いながら、再度排版動作を行うと同時
に、版胴2上の製版済みのマスタ22にインキを供給し
て印刷画像を印刷用紙S上に形成する印刷動作を行うモ
ードである。操作パネル900配置近傍の本体フレーム
1F側部には、メイン制御装置500、操作パネル90
0および前記各制御対象駆動手段等に電力を供給して起
動可能状態あるいは起動準備状態にするための電源スイ
ッチ80が配置されている。
主な制御構成について説明する。メイン制御装置500
は、CPU(中央演算処理装置)、I/O(入出力)ポ
ート、ROM(読み出し専用記憶装置)、RAM(読み
書き可能な記憶装置)およびタイマ(共に図示せず)等
を備え、これらが信号バス(図示せず)によって接続さ
れた構成を有するマイクロコンピュータを具備して構成
されている。メイン制御装置500は、前記入力ポート
や前記出力ポート等を介して、給版位置検知センサ13
と、ホームポジション検知センサ14と、プラテン圧解
除検知センサ135と、カッタホームポジション検知セ
ンサ49と、クランパ開検知センサ81b,81bと、
クランパ閉検知センサ82b,82bと、電源スイッチ
80と、原稿読取駆動部78と、前記した各種キーおよ
びLCD表示部98等を備えた操作パネル900と、製
版制御部19と、製版給版駆動部200Aと、排版駆動
部56と、版胴駆動部16と、給紙駆動部46と、排紙
駆動部67との間で、指令信号やオン/オフ信号あるい
はデータ信号を送受信し、孔版印刷装置1000の前記
各部における制御対象駆動手段の起動、停止およびタイ
ミング等の動作全体に係るシステムを制御している。前
記ROMには、図12に示されているタイミングチャー
ト等により孔版印刷装置1000の動作を実行するため
のプログラムやデータ等が記憶されている。前記RAM
は、前記CPUの計算・演算結果を一時記憶したり、前
記各センサや各種キー等から入力されたオン/オフ信号
やデータ信号を随時記憶する。
下、「従来例1」という)を説明する。図12を含め後
述する各動作例等のタイミングチャートは、孔版印刷装
置1000,(1)による動作を理解・実施できる程度
に概略的に示したものであって、その細部は適宜省略さ
れていたり幾分誇張されたりしているので、必要に応じ
て補充説明する。前記タイミングチャート等における前
記各制御対象駆動手段の動作を説明するに際して、後述
する実施形態を含め、前記各制御対象駆動手段が駆動す
るときを「オン」と、その駆動を停止するときを「オ
フ」と言い替えることがある。また、前記各制御対象駆
動手段による前記オン/オフの動作を一度説明した後で
は、重複説明を避け簡明化を図る点から同制御対象駆動
手段による前記オン/オフの動作説明を省略すると共
に、孔版印刷装置1000,(1)による動作は各メイ
ン制御装置500,(120)による制御の下で行われ
るので、その細部の説明を適宜省略する。横軸は、時間
軸を表しているが、その紙面上の実寸法長さは実際の時
間の長さを意味せず、時間Tの添数字の大きくなるにし
たがい時間が経過していくことを付記しておく。
して電源オン状態にすると、電源オンによる初期化が行
われると共に、高速1モードが初期設定される。前回の
装置使用終了後におけるメインモータ17および版胴2
のホームポジションがずれている可能性があるため、メ
インモータ17をオン駆動することにより、版胴2のホ
ームポジション出しを行う(時間T1〜T2参照)。次
いで、前回の装置使用終了後におけるプラテン圧解除モ
ータ134のホームポジションがずれている可能性があ
るため、プラテン圧解除モータ134のホームポジショ
ン出しを行う。プラテン圧解除モータ134がプラテン
圧解除状態を占めるように、プラテン圧解除モータ13
4を1回転させた後、プラテン圧解除検知センサ135
によりプラテン圧解除状態がオン検知された時点で、プ
ラテン圧解除モータ134をオフする(時間T2〜T3
参照)。
に応じて、マスタロール22Aの着脱操作や動作が行わ
れるが、これらの詳細は例えば特開平9−226088
号公報明細書の段落番号(0147)〜(0166)に
記載されている内容と同様であり、その説明を省略す
る。孔版印刷装置1000の初期状態を図13に示す。
図13に示すように、製版給版部200では、マスタロ
ール22Aから繰り出されたマスタ22の先端は反転ロ
ーラ対38のニップ部に挾持されている給版待機位置
を、版胴2および圧胴9はホームポジションをそれぞれ
占めている状態に設定される。図13の初期状態におい
て、図1を借りて説明すると、オペレータは原稿読取部
70の原稿載置台72上に複数枚の原稿73を載置・セ
ットすると共に、給紙トレイ41上において印刷用紙S
が足りない場合や無い場合には印刷用紙Sを適宜補充・
セットする。
われる。図12の時間T4において、オペレータがスタ
ートキー91を押してオンすると、製版スタート信号が
メイン制御装置500に送信される。これにより、排
版、原稿の画像読み取り、製版、給版、版付け印刷、排
紙、版付け後空回転に亘る一連の動作が行われる。スタ
ートキー91の押下による製版スタート信号が以降の動
作フローのトリガとなる。オペレータによるマニュアル
操作はスタートキー91を押すまでであり、以降の版付
け後空回転までの動作は自動で行われる。ここでは、版
胴2内のインキ供給装置5によりインキが供給されて適
度なインキ溜り8が形成されると共に、給紙駆動部46
の前記昇降モータがオン駆動されて所定の給紙圧・分離
圧等がセットされた状態となる。
の外周面に前版の使用済みのマスタ22を巻装してい
て、ホームポジションを占めていた版胴2は、メインモ
ータ17がオンすることにより時計回り方向に回転を開
始する(時間T4参照)。これにより、ホームポジショ
ン検知センサ14ではオフ信号が生成され、このオフ信
号がメイン制御装置500に送信される。メイン制御装
置500は、ホームポジション検知センサ14からのオ
フ信号および前記エンコーダからの信号に基づき、版胴
2が排版位置で停止するようにメインモータ17を制御
する。なお、排版および給版動作時において、版胴駆動
部16における前記保持手段の前記ソレノイドはオフ状
態となっていて、版胴2は、圧胴9の外周面から離間し
た状態で回転移動される。
がオフすることにより、版胴2は排版位置に停止される
(時間T6参照)。次いで、メイン制御装置500から
の指令により、図16にも示すように、クランパモータ
18がクランパ4を所定の角度に開くべくオンして所定
時間正転駆動する(時間T6〜時間T8参照)ことによ
り、直ちに排版動作の準備のため同図中実線で示すよう
にクランパ4が拡開される。このとき、前記排版用作動
アームの一端部が前記クランパ駆動レバーと係合してク
ランパ4を所定の角度に開いた後、前記排版用作動アー
ムの一端部の遮光片がクランパ開検知センサ81aと係
合・遮光することにより、クランパ開検知センサ81a
によりクランパ4の開状態がオン検知される(クランパ
開状態:時間T8〜時間T10参照)。クランパ4が開
状態を占めた後、クランパモータ18の駆動が停止する
(時間T8〜時間T9参照)前記係止手段による前記移
動手段の係止状態が解除されて、排版剥離ローラ51が
図16に実線で示すように剥離位置を占めると同時に、
排版モータ52がオンする。これにより、排版剥離ロー
ラ51は回転されつつ、クランパ4で係止されていた使
用済みのマスタ22の先端部に対応する版胴2の外周面
に押し付けられることで、使用済みのマスタの先端部2
2が排版剥離ローラ51により版胴2の外周面からすく
い上げられて剥離される。この直後、排版剥離ローラ5
1は前記移動手段により同図中に仮想線で示すように再
び元の離間位置に戻され、排版ローラ53と共に回転自
在に保持される。排版剥離ローラ51が離間位置に戻さ
れた直後の時間T9において、クランパモータ18がク
ランパ4を閉じるべくオンして所定時間逆転駆動すると
(時間T9〜時間T11参照)、前記排版用作動アーム
の一端部と前記クランパ駆動レバーとの係合状態が解除
されて、前記ねじりコイルバネの付勢力およびゴム磁石
の磁力によりクランパ4が閉じられる。このとき、前記
排版用作動アームの一端部の遮光片がクランパ開検知セ
ンサ81aとの係合が解除されることにより、クランパ
開検知センサ81aがオフし(時間T10参照)、この
後、前記排版用作動アームの一端部の遮光片がクランパ
閉検知センサ81bと係合・遮光することにより、クラ
ンパ4の閉状態をオン検知する(クランパ閉状態:時間
T11〜時間T14参照)。
照)、メインモータ17がオンされ、版胴2が時計回り
方向に回転されることで実質的な排版動作が始まる。剥
離された使用済みのマスタ22は、排版剥離ローラ51
および排版ローラ53のニップ部に挾持されながらの回
転・搬送動作によって、版胴2の外周面より剥離されつ
つ搬送され、排版ボックス54の内部に廃棄されてい
く。
4)の製版給版部200では、プラテン圧解除モータ1
34がオンして回転することにより、プラテンローラ2
7とサーマルヘッド26との間のマスタ22にプラテン
圧が印加されると共に、このプラテン圧印加の状態がプ
ラテン圧解除検知センサ135でオフ検知される(時間
T4〜時間T5参照)。しかしながら、時間T5に至る
までの製版待機状態では、プラテン圧が解除されている
状態にある(時間T3〜時間T5におけるプラテン圧解
除検知センサ135でのオン検知参照)ため、プラテン
ローラ27とサーマルヘッド26との間およびテンショ
ンローラ対38の上下ローラの間はそれぞれ離間してお
り、図14に示すように、マスタ搬送路MR内のマスタ
セットローラ24から反転ローラ対38に至るまでのマ
スタ22にたるみが発生する。そのままマスタ22を版
胴2に着版して印刷を行うと、巻装シワが発生したり、
製版開始位置が安定せずに製版開始位置がずれたりする
問題点となるので、プラテン圧を印加した直後に第1搬
送部201−1および第2搬送部201−2の全てのロ
ーラを回転させて、マスタ22を少し(約5〜8mm程
度)搬送することにより、マスタ22の先端を製版待機
位置から版胴2のクランパ4に向けて送り出してやる必
要がある。そこで、プロッタモータ27Mをオンすると
共に、反転ローラ用電磁クラッチ38Cを所定時間オン
することにより、マスタセットローラ24、プラテンロ
ーラ27、テンションローラ対37、反転ローラ対38
を全て回転させてマスタ22のたるみを取り除く動作を
行う(時間T5〜時間T6参照)。
動および排版動作と並行して、原稿読取部70および製
版給版部200で原稿73の画像読み取り動作および製
版(書き込み)動作が開始する(時間T6、時間T7参
照)。原稿読取駆動部78が駆動されることで、原稿載
置台72上にセットされた複数枚の原稿73の内の最下
位の原稿73がコンタクトガラス74上の所定位置に自
動搬送され、原稿73の画像が前記原稿走査用光学系で
読み取られ、画像センサ77により光電変換されたアナ
ログの画像信号が前記A/D変換部に入力される。画像
が読み取られた原稿73は、原稿排紙台75上へ排出さ
れる。前記A/D変換部に入力されたアナログの画像信
号は、デジタルの画像信号に変換され、そのデジタルの
画像信号は画像信号処理部(図示せず)を経由して製版
制御部19に送信される。
して、メイン制御装置500からの指令により製版給版
駆動部200A、前記画像信号処理部からのデジタルの
画像信号を受けての製版制御部19によるサーマルヘッ
ド26の制御および排版駆動部56が制御されつつ、製
版動作および排版動作が自動的に並行して進行する。デ
ジタルの画像信号に応じて、サーマルヘッド26の発熱
素子が選択的に発熱され、プラテンローラ27に対して
サーマルヘッド26で押圧されるマスタ22の熱可塑性
樹脂フィルムの部分が選択的に加熱溶融されて穿孔され
つつ、プロッタモータ27Mがオンされ(時間T7参
照)、図15に示すようにプラテンローラ27およびテ
ンションローラ対37がそれぞれ図中矢印方向に回転さ
れることにより、穿孔製版された製版済みのマスタ22
がマスタ搬送路MRの下流側へ搬送される。一方、反転
ローラ用電磁クラッチ38Cは、時間T6からはオフさ
れたままであり、プロッタモータ27Mの回転駆動力は
反転ローラ対38には伝達されない。
オンして、吸引ファン34が回転されることにより、製
版済みのマスタ22は、吸引ファン34の回転により撓
みボックス32の形状に沿って生じる図において右向き
の空気流によって、撓みを形成されながら開口32aか
ら垂れ下がるようにして、撓みボックス32内へと導か
れる。こうして、撓みボックス32内には、製版済みの
マスタ22が貯留されていく。
インモータ17がオンすることにより、図17に示すよ
うに、版胴2は時計回りに回転し、時間T13におい
て、メインモータ17がオフすることにより、版胴2は
給版位置で停止する。この時間T12から時間T13に
至る間、排版部50では排版剥離ローラ51および排版
ローラ53等の作動による排版動作が継続されており、
版胴2の回転量に対応した分の使用済みのマスタ22が
剥離され排版ボックス54へ廃棄・排版される。時間T
12から時間T13に至る間、製版給版部200では、
プロッタモータ27Mがオン駆動しており、マスタスト
ック手段31で製版済みのマスタ22に撓みを形成しな
がらの製版動作が継続されている。
版胴2が給版位置へ回転移動中である時間T12〜時間
T13において、給紙部40では、給紙モータ42Mが
オンして給紙ローラ42および分離ローラ対43が回転
することにより、給紙トレイ41の最上位の1枚の印刷
用紙Sが給送され、その印刷用紙Sの先端がレジストロ
ーラ対44のニップ部直前の部位に突き当てされる。そ
の後、給紙モータ42Mがオフして給紙ローラ42およ
び分離ローラ対43の回転が停止することにより、印刷
用紙Sの先端がレジストローラ対44のニップ部に当接
・保持されると共に、印刷用紙Sの後端部が給紙ローラ
42および分離ローラ対43に当接・保持される。
に停止すると(時間T13)、クランパモータ18がク
ランパ4を所定の角度に開くべくオンして所定時間正転
駆動する(時間T13〜時間T15参照)ことにより、
直ちに給版動作の準備のため、すなわち着版のためにク
ランパ4が拡開される。このとき、前記給版用作動アー
ムの一端部が前記クランパ駆動レバーと係合してクラン
パ4を所定の角度に開いた後、前記給版用作動アームの
一端部の遮光片がクランパ開検知センサ82aと係合・
遮光することにより、クランパ開検知センサ82aによ
りクランパ4の開状態がオン検知される(クランパ開状
態:時間T15〜時間T17参照)。クランパ4が開状
態を占めた後、クランパモータ18の駆動が停止し(時
間T15〜時間T16参照)、版胴2は給版待機状態と
なる。このとき、反転ローラ用電磁クラッチ38Cがオ
ンして、プロッタモータ27Mの回転駆動力が前記回転
伝達手段を介して反転ローラ対38に伝達され、反転ロ
ーラ対38が回転されることによって、製版済みのマス
タ22の先端部は、第2ガイド板29に案内されつつ拡
開されたクランパ4へと搬送される。プロッタモータ2
7Mの所定ステップ数のオン作動により、製版済みのマ
スタ22の先端部がクランパ4へ届いたと判断された時
点の時間T16で、反転ローラ用電磁クラッチ38Cが
オフして、反転ローラ対38の作動が停止すると同時
に、クランパモータ18がクランパ4を閉じるべくオン
して所定時間逆転駆動すると(時間T16〜時間T18
参照)、前記給版用作動アームの一端部と前記クランパ
駆動レバーとの係合状態が解除されて、前記ねじりコイ
ルバネの付勢力およびゴム磁石の磁力によりクランパ4
が閉じられる。このとき、前記給版用作動アームの一端
部の遮光片がクランパ開検知センサ82aとの係合が解
除されることにより、クランパ開検知センサ82aがオ
フし(時間T17参照)、この後、前記給版用作動アー
ムの一端部の遮光片がクランパ閉検知センサ82bと係
合・遮光することにより、クランパ閉検知センサ82b
がクランパ4の閉状態をオン検知する(クランパ閉状
態:時間T18〜時間T28以降参照)。
態にある時間T13〜時間T19に至る間、排版部50
での排版剥離ローラ51および排版ローラ53等の作動
による排版動作は、一時中断されている。時間T16に
おいて、クランパモータ18がオンし逆転駆動して、ク
ランパ4が閉じられることにより、製版済みのマスタ2
2の先端部がクランパ4で係止される。
すように、給版のためのマスタ巻装動作が行われる。メ
インモータ17がオンすることにより、版胴2が時計回
り方向に回転移動すると共に、この版胴2の回転力によ
り反転ローラ対38が連れ回りされ、撓みボックス32
内に貯留されていた製版済みのマスタ22が引き出され
つつ、版胴2の外周面上に巻装されていく。このとき、
版胴2の外周面に供給される製版済みのマスタ22に
は、反転ローラ対38の連れ回りによる負荷が与えられ
るので、所定の張力が作用することとなり、シワ等を発
生させることなく版胴2の外周面上に巻き付けられてい
く。またこのとき、版胴2の周速度vは、製版給版部2
00におけるプラテンローラ27によるマスタ搬送速度
v’よりも十分大きくなるように(v>v’)、メイン
制御装置500によりメインモータ17およびプロッタ
モータ27Mの回転速度が制御されるようになってい
る。
排版部50では、排版モータ52がオンして排版動作が
再度開始され、版胴2の回転量に対応した分の使用済み
のマスタ22が排版剥離ローラ51および排版ローラ5
3の作動により版胴2の外周面から剥離・搬送されて、
排版ボックス54へ廃棄・排版されていく。
よび製版給版部200での書き込み動作が進行し、時間
T20でおいて読み取り動作が終了し、次いで、プロッ
タモータ27Mのステップ数により、1版分の製版済み
のマスタ22が製版されたとメイン制御装置500で判
断されると、メイン制御装置500からの指令により、
時間T21において、プロッタモータ27Mおよび吸引
ファンモータ34Mがそれぞれオフされる。これによ
り、マスタセットローラ24、プラテンローラ27、テ
ンションローラ対37および吸引ファン34の回転がそ
れぞれ停止され、製版(書き込み)動作が終了する(図
20参照)。このとき、図19〜図20に示すように、
マスタストック手段31における製版済みのマスタ22
の撓み量は徐々に小さくなっており、マスタ22の撓み
量が最小となる時間T21において、カッタモータ36
Mがオンすることにより、カッタ36が第1ガイド板2
8の先端に沿いつつ製版済みのマスタ22の幅方向に回
転しながら移動して製版済みのマスタ22の後端を切断
する。製版済みのマスタ22の後端を切断後、カッタ3
6は元のホームポジションに戻る。そして、カッタホー
ムポジション検知センサ49により、カッタ36のホー
ムポジションへの復帰がオン検知されると、カッタモー
タ36Mがオフし、カッタ36の作動が停止する(時間
T23参照)。
み動作が終了すると共に、カッタモータ36Mがオンし
た時間T21において、すなわち図19と図20とに示
されている版胴2が図19と図20との略中間に移動し
た回転位置において、反転ローラ用電磁クラッチ38C
がオンする。このように、版胴2が図19と図20との
略中間に移動する前の回転位置では反転ローラ用電磁ク
ラッチ38Cはオフしており、反転ローラ対38とクラ
ンパ4との間における製版済みのマスタ22には僅かな
バックテンションが掛るぐらいとなっている。反転ロー
ラ用電磁クラッチ38Cがオンした後では、反転ローラ
対38の上側ローラはプロッタモータ27のオフ状態に
よる負荷を受けることにより、停止(ロック)状態とな
り、反転ローラ対38の下側ローラは版胴2の回転によ
る製版済みのマスタ2の搬送力を受けることにより連れ
回り・従動回転をする。この状態では、例えば本願出願
人が提案した特開平11−91227号公報明細書の段
落番号(0077)に記載されている技術事項および同
公報の図1に示されていると同様に、反転ローラ対38
とクランパ4との間における製版済みのマスタ22には
適度なバックテンションが付与される。これにより、製
版済みのマスタ22がマスタ幅方向の中央部から両側端
側へマスタ搬送方向Xに向けて徐々に大きくなる斜めの
適度なテンション(張力)を受けて、製版済みのマスタ
22がズレることなく、製版済みのマスタ22が両側端
を張られた状態で、かつ、空気の入り込みも非常に少な
い状態で版胴2の回転により外周面に徐々に巻き付けら
れていく。その後、版胴2の回転による製版済みのマス
タ22の巻き付けが続き、図20に示すように、撓みボ
ックス32の開口部32aに配設されている図示しない
タワミ検知センサにより撓みボックス32における製版
済みのマスタ22のたわみが検知されなくなり、製版済
みのマスタ22の後端が反転ローラ対38を抜ける付近
(このタイミングは時間T22)の版胴2の回転位置に
おいて、ホームポジション検知センサ14および前記エ
ンコーダからの信号に基づくメイン制御装置500から
の指令により反転ローラ用電磁クラッチ38Cがオフす
る(時間T22参照)。これにより、反転ローラ対38
の上側ローラが回転自在(フリー)状態となり、反転ロ
ーラ対38が共に連れ回り状態となって、反転ローラ対
38と版胴2外周面との間における製版済みのマスタ2
2へのテンションを小さくし、製版済みのマスタ22の
後端が反転ローラ対38から抜ける際のマスタ挙動をや
わらげることで、版胴2による製版済みのマスタ22の
巻装時のシワの発生やスキュー等を防ぐようにしてい
る。
T23付近において、印刷部15では、版胴2がホーム
ポジションを占める回転移動動作に同期して、給紙動作
が開始される。レジストモータ44Mがオンすることに
より、印刷用紙Sは、レジストローラ対44により版胴
2の回転と同期した所定のタイミングをとられた後給送
され、これとタイミングを合わせて紙くわえクランパ1
2が拡開され、印刷用紙Sをくわえた後、紙くわえクラ
ンパ12が閉じられ、圧胴9の外周面に印刷用紙Sが保
持されたまま圧胴9が回転され、版胴2と圧胴9との間
のニップ部に印刷用紙Sが送り込まれる。このタイミン
グに合わせて、版胴駆動部16における前記保持手段の
前記ソレノイドがオンすることにより、前記カム駆動機
構が作動し、圧胴9の外周面が版胴2の外周面に接離可
能な状態となる。印刷動作後、前記保持手段の前記ソレ
ノイドがオフすることにより、前記カム駆動機構が作動
し、圧胴9の外周面が版胴2の外周面から離間された状
態となる。版胴2と圧胴9との前記ニップ部は、前記圧
胴接離手段に具備されている緊縮性の印圧バネ(図示せ
ず)の付勢力によって加圧されており、これにより印刷
用紙Sは版胴2の外周面上に巻装されている製版済みの
マスタ22に押圧される。この押圧の際に、インキロー
ラ6により版胴2の内周面に供給されたインキは、製版
画像が形成された製版済みのマスタ22の穿孔部分を通
過して滲み出し、この滲み出たインキが印刷用紙Sの表
面に転移されて、印刷画像が形成される。
Sは、圧胴9が回転して排紙爪62の手前で紙くわえク
ランパ12が開くことにより、排紙爪62に乗り上げて
剥離され、排紙駆動部67の作動を介して、吸引ファン
66により吸引されつつ、下方に位置する搬送ベルト6
5上に排出される。搬送ベルト65上の印刷済みの印刷
用紙Sは、吸引ファン66で搬送ベルト65上に吸引さ
れつつ吸着排紙出口ローラ64の回転によって搬送さ
れ、排紙トレイ61上に排出されていわゆる版付け印刷
が終了する。この版付け印刷により排出された印刷物は
正規の印刷物としてカウントされない。
ように、時間T19〜時間T23において、排版部50
では、版胴2が再度排版位置に回転移動するまで、排版
動作が継続されている。版胴2が再度排版位置を占める
付近で、版胴2の外周面上より前版の使用済みのマスタ
22が全て剥離され、使用済みのマスタ22が全て排版
ボックス54内へ廃棄・排版されると、排版モータ52
がオフし、排版動作が終了する。この排版動作終了時点
において、印刷部15では印刷動作および排紙動作が前
記したように行われている。
行われ、版胴2が給版位置を占めた付近では、版胴2へ
の1版分の製版済みのマスタ22の巻き付けが完了して
給版動作が終了する。次いで、時間T23〜時間T25
において、印刷済みの印刷用紙Sが排紙トレイ61上に
排出されて試し刷り(版付け印刷)が終了する。この後
時間T28においてメインモータ17がオフすることに
より、版胴2はホームポジションまで回転移動し、ホー
ムポジションで停止する。
た印刷物(印刷用紙S)を適宜目視して、通常の印刷動
作を行ってもよいかどうかを適宜判断し、画像品質の確
認や画像位置の確認等を適宜行い、これらがオーケーで
あれば、オペレータはプリントキー92を押すと、通常
印刷時の1枚目の印刷用紙Sを給紙して印刷すべく、前
記したと同様の給紙動作、印刷動作および排紙動作が行
われる。
ラ対44の回転動作が停止され、印刷動作が終了する。
これと同時の時間T25において、製版給版部200で
は、ガイド搬送板33が撓み形成位置から可動してガイ
ド搬送位置を占める。これと同時に、プロッタモータ2
7Mがオンすることにより、プラテンローラ27および
テンションローラ対37が回転すると共に、反転ローラ
用電磁クラッチ38Cがオンして反転ローラ対38が回
転することによって、カッタ36により切断された次版
のマスタ22の先端部がテンションローラ対37および
反転ローラ対38の回転作動で搬送されつつ、また第1
ガイド板28、ガイド搬送板33および第2ガイド板2
9に案内されながら、マスタ搬送路MRの下流側へと搬
送される。そして、プロッタモータ27Mの所定ステッ
プ数の作動により、次版のマスタ22の先端部が図1や
図21に示す製版開始位置に対応して製版待機位置を占
めたと判断された時点の時間T26で、プラテンモータ
27Mおよび反転ローラ用電磁クラッチ38Cが共にオ
フすることにより、図21に示すように、プラテンロー
ラ27、テンションローラ対37および反転ローラ対3
8の回転がそれぞれ停止し、待機状態となる。
テン圧解除状態を占めるように、プラテン圧解除モータ
134を回転させた後、プラテン圧解除検知センサ13
5によりプラテン圧解除状態がオン検知された時点で、
プラテン圧解除モータ134をオフする(時間T26〜
T27参照)。原稿読取部70でも、前記スキャナモー
タ等がホームポジションへ移動するためにオンした後オ
フする(時間T24〜時間T26参照)。
の従来の動作例(以下、「従来例2」という)を示す。
従来例2は、従来例1の図12のタイミングチャートと
比較して、図22に示すタイミングチャートにしたがっ
て動作することのみ相違する。従来例2は、従来例1が
有している後述するの問題点、すなわち図12のB動
作を行うことによりマスタ22に穿孔された孔のピッチ
が微妙に縮むという問題点を解決すべく動作する。
ランパ4へマスタ22の先端を着版するとき、従来例1
における第1搬送部201−1で製版中の動作タイミン
グで反転ローラ用電磁クラッチ38Cが時間T15でオ
ン、時間T16でオフする動作に代えて、第1搬送部2
01−1のプロッタモータ27Mおよび第2搬送部20
1−2の反転ローラ用電磁クラッチ38Cを第1搬送部
201−1で製版終了状態(時間T21以降)における
所定のタイミングで同時に駆動(時間T23+t6でオ
ン、時間T23+t8でオフ)する点である。
間T21)後において、1版分の製版済みのマスタ22
の全量をマスタストック手段31の撓みボックス32に
貯め込み終えてから、拡開されたクランパ4へマスタ2
2の先端を着版する動作を行うものであり、この着版動
作に関連する各駆動部の動作が時間Tが長くなる方向へ
と順次ずれ込むこととなる。ちなみに、従来例1におい
て、版胴2が給版位置に停止後、クランパモータ18が
クランパ4を所定の角度に開くべく所定時間正転駆動す
る(時間T13でオン〜時間T15でオフ)動作が、従
来例2では時間T22でオン〜時間T23+t5でオフ
にずれ込んでいる。従来例1において、クランパ4が所
定の角度に開かれた後、クランパ開検知センサ81bに
よりクランパ4の開状態がオン検知される動作(クラン
パ開状態:時間T15でオン〜時間T17でオフ)が、
従来例2ではクランパ開状態:時間T23+t5でオン
〜時間T23+t8でオフにずれ込んでいる。従来例1
において、クランパ4が開状態を占めた後、クランパモ
ータ18の駆動が停止し(時間T15〜時間T16)、
版胴2が給版待機状態となる動作が、従来例2では時間
T23+t5〜時間T23+t7にずれ込んでいる。
の所定ステップ数のオン作動により、製版済みのマスタ
22の先端部がクランパ4へ届いたと判断された時点の
時間T16で、反転ローラ用電磁クラッチ38Cがオフ
して、反転ローラ対38の作動が停止すると同時に、ク
ランパモータ18がクランパ4を閉じるべくオンして所
定時間逆転駆動する(時間T16でオン〜時間T18で
オフ)動作が、従来例2では時間T23+t7でオン〜
時間T23+t9でオフにずれ込んでいる。従来例1に
おいて、クランパ閉検知センサ82bがクランパ4の閉
状態をオン検知する(クランパ閉状態:時間T18でオ
ン〜時間T28以降までオン)動作が、時間T23+t
9でオン〜時間T33以降までオンにずれ込んでいる。
胴2のマスタ巻装開始のためにオン駆動(時間T19)
した後、反転ローラ用電磁クラッチ38Cオンにより反
転ローラ38でマスタ22にバックテンションを付与す
る(時間T21〜時間T22の間オン)動作が、従来例
2ではメインモータ17が版胴2のマスタ巻装開始のた
めにオン駆動する時機が時間T24でオンにずれ込み、
反転ローラ用電磁クラッチ38Cオンにより反転ローラ
38でマスタ22にバックテンションを付与する動作が
時間T24〜時間T27+t10にずれ込んでいる。ま
た、従来例2では印刷開始時機や印刷終了等の動作も図
22に示すとおりにずれ込んでおり、メインモータ17
がオフすることにより版胴2が時間T28でホームポジ
ションに停止する動作が、時間T33にずれ込んでい
る。従来例1において、原稿読取部70における前記ス
キャナモータ等がホームポジションへ移動するためにオ
ンした後オフする(時間T24〜時間T26)動作が、
従来例2では時間T29〜時間T31にずれ込んでい
る。
1における製版済みのマスタ22の撓み量が徐々に小さ
くなり、マスタ22の撓み量が最小となる時間T21に
おいて、カッタモータ36Mがオンすることにより、カ
ッタ36が第1ガイド板28の先端に沿いつつ製版済み
のマスタ22の幅方向に回転しながら移動して製版済み
のマスタ22の後端を切断し、この製版済みのマスタ2
2の後端を切断後、カッタホームポジション検知センサ
49により、カッタ36のホームポジションへの復帰が
オン検知されると、カッタモータ36Mがオフしカッタ
36の作動が停止する(時間T23参照)動作が、従来
例2では時間T27〜時間T28にずれ込んでいる。
いて、ガイド搬送板33が撓み形成位置から可動してガ
イド搬送位置を占めると同時に、プロッタモータ27M
がオンすることにより、プラテンローラ27およびテン
ションローラ対37が回転すると共に、これと同時に反
転ローラ用電磁クラッチ38Cがオンして反転ローラ対
38が回転することによって、カッタ36により切断さ
れた次版のマスタ22の先端部がテンションローラ対3
7および反転ローラ対38の回転作動で搬送されつつ、
また第1ガイド板28、ガイド搬送板33および第2ガ
イド板29に案内されながら、マスタ搬送路MRの下流
側へと搬送され、プロッタモータ27Mの所定ステップ
数の作動により、次版のマスタ22の先端部が図10や
図21に示す製版待機位置を占めたと判断された時点の
時間T26で、プロッタモータ27Mおよび反転ローラ
用電磁クラッチ38Cが共にオフすることにより、図2
1に示すように、プラテンローラ27、テンションロー
ラ対37および反転ローラ対38の回転がそれぞれ停止
し、待機状態となる動作が、従来例2では時間T30〜
時間T31にずれ込んでいる。従来例1において、プラ
テン圧解除モータ134がプラテン圧解除状態を占める
ように、プラテン圧解除モータ134を回転させた後、
プラテン圧解除検知センサ135によりプラテン圧解除
状態がオン検知された時点で、プラテン圧解除モータ1
34をオフする(時間T26〜T27参照)動作が、従
来例2では時間T31〜時間T32にずれ込んでいる。
た孔版印刷装置1000等では、次のような種々の問題
点がある。 製版中において、反転ローラ対38の上側ローラを反
転ローラ用電磁クラッチ38Cをオンすることにより回
転駆動する場合(図12のB動作)には、反転ローラ用
電磁クラッチ38Cのオンによる反転ローラ対38Cの
駆動負荷分が急激に増加するため、プラテンローラ27
を回転駆動しているプロッタモータ27M(ステッピン
グモータ)がその駆動負荷変動の影響を受けて回転ムラ
を生じる。これにより、プラテンローラ27の回転によ
るマスタ22の送りが乱れてしまい、マスタ22に穿孔
された孔のピッチが微妙に縮むという問題点が発生す
る。また、この問題点を解決するために、図22のタイ
ミングチャートのD動作に示すように、プロッタモータ
27Mオンでの書き込み動作終了後の製版領域外送り時
(時間T23+t6でオン、時間T23+t8でオフ)
に、プロッタモータ27Mのステッピングモータおよび
反転ローラ用電磁クラッチ38Cを同時にオンして反転
ローラ対38を回転駆動し、マスタ22を版胴2に向け
て送り出していた。これにより、製版動作終了(図22
の時間T31)までの待ち時間が長くなってしまうこと
で、1枚目の印刷用紙が印刷されて排出されるまでの時
間であるFPT(ファースト・プリント・タイム)が長
くなる問題点があった。
8がある場合の製版待機時には、プラテンローラ27お
よびテンションローラ対37が圧解除されているため、
マスタセットローラ24と反転ローラ対38との間でマ
スタ22のたるみが発生してしまう。したがって、その
まま製版済みのマスタ22を版胴2に巻装して印刷する
と、マスタに巻装シワが発生したり、製版開始位置が不
安定となってずれたりする問題点を生じていた。そこ
で、従来は、製版開始前にプラテン圧を印加した時に、
図12のA動作に示すように、反転ローラ用電磁クラッ
チ38Cおよびプロッタモータ27Mを共にオンするこ
とにより、マスタ22を少し(約5〜8mm程度)搬送
して、マスタ22のたるみを取り除いてから製版を行っ
ていた、このため、マスタ22のたるみを取り除くA動
作だけで0.2〜0.5秒程度の時間をロスしていた。
り出してしまうため、反転ローラ用電磁クラッチ38C
をオンできないことにより、反転ローラ対38が回転フ
リーとなり、振動等によってマスタ22の先端位置がず
れるという問題点があった。
けるときには、反転ローラ用電磁クラッチ38Cをオン
して、反転ローラ対38の上側ローラの連れ回りを止
め、版胴2の外周面に巻き付ける製版済みのマスタ22
に負荷を与えて巻装シワの発生を防止していた(図12
のC動作参照)。この動作は、上側の反転ローラ38を
回転駆動すべく反転ローラ用電磁クラッチ38Cをオン
するため、プラテンローラ27などを回転駆動するプロ
ッタモータ27M(ステッピングモータ)が停止した後
でのみ可能となる。このため、問題点と同様に、製版
動作終了後までの待ち時間が長くなり、結果的に、FP
Tが長くなる問題点があった。
開示されているように、第2搬送部の反転ローラ(前記
公報では、第2搬送ローラ20、第3搬送ローラ24に
相当する)をステッピングモータ等で回転駆動する場合
には、第1搬送部におけるプラテンローラ27でのマス
タ搬送速度(周速度)よりも遅い速度で、製版済みのマ
スタ22を版胴2のクランパ4へ送り出していた。しか
し、この場合では、製版済みのマスタ22のクランパ4
へのマスタ搬送速度、すなわち、第2搬送部のマスタ搬
送速度が第1搬送部のそれよりも遅いため、FPTが長
くなる問題点があった。
(前記公報では、第2搬送ローラ20、第3搬送ローラ
24に相当する)をステッピングモータで回転駆動する
場合には、製版待機状態では、反転ローラが振動などに
より回転し、マスタ22の位置がずれないようにステッ
ピングモータを励磁させていた。そのため、ステッピン
グモータを実際に回転駆動しない場合にも電流を流し、
電気エネルギーを浪費してしまう問題点があった。
した諸問題点を解決し、原稿の画像に忠実な印刷物を得
られると共に、プラテンローラでのマスタ搬送量を一定
に保ちながら、1枚目の印刷画像を短時間で得られる、
すなわちFPTを短縮することのできる改良された印刷
装置における製版給版装置を提供することにある。
ために、各請求項ごとの発明では以下の特徴的な構成を
採っている。請求項1記載の発明は、製版手段と回転可
能なプラテンローラとの間でマスタを押し付けながらマ
スタに感熱製版を行い、製版済みのマスタをマスタ搬送
方向下流側に向けて搬送するための、前記プラテンロー
ラを含む第1搬送部と、製版済みのマスタを巻装する版
胴と第1搬送部との間に配置され、第1搬送部より搬送
されてきた製版済みのマスタを前記版胴に向けて搬送す
るための第2搬送部と、第1搬送部で製版中または製版
終了状態における所定のタイミングで、製版済みのマス
タの先端を前記版胴に給版すべく第2搬送部を駆動し、
かつ、第2搬送部の駆動時には常に第2搬送部のマスタ
搬送速度を第1搬送部のマスタ搬送速度以上となるよう
に第2搬送部を駆動する搬送駆動手段とを有することを
特徴とする。
印刷装置における製版給版装置において、前記第2搬送
部の駆動時には、製版済みのマスタの先端を前記版胴に
給版するとき、マスタの切断終了後に切断されたマスタ
の先端を搬送するとき、マスタをセットするときが含ま
れることを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項
1または2記載の印刷装置における製版給版装置におい
て、第1搬送部には第1駆動源を設けると共に、第2搬
送部には第1駆動源とは別の第2駆動源としてパルス入
力で駆動するモータを設け、前記第1搬送部のマスタ搬
送速度および前記第2搬送部のマスタ搬送速度が共に可
変であることを特徴とする。
刷装置における製版給版装置において、前記製版手段は
前記プラテンローラに接離可能に設けられており、前記
製版手段を前記プラテンローラに接離させる接離手段を
第1搬送部に有し、前記接離手段により前記製版手段が
前記プラテンローラに接触する動作中または動作後にお
ける製版直前に、第2搬送部を所定時間駆動することを
特徴とする。請求項5記載の発明は、請求項4記載の印
刷装置における製版給版装置において、第2搬送部を前
記所定時間駆動した後、次の第2搬送部の駆動までの
間、前記モータを励磁させることを特徴とする。
刷装置における製版給版装置において、前記接離手段に
より前記製版手段が前記プラテンローラから離間してい
る製版待機時には、次の第2搬送部の駆動までの間、前
記モータに対する励磁をオフしまたは供給すべき電流を
少なくさせることを特徴とする。請求項7記載の発明
は、請求項6記載の印刷装置における製版給版装置にお
いて、前記モータに対する励磁をオフしまたは供給すべ
き電流を少なくさせる動作を行うか否かを選択するため
のモード選択手段を有することを特徴とする。請求項8
記載の発明は、請求項7記載の印刷装置における製版給
版装置において、前記モード選択手段は、操作パネルに
配置されていることを特徴とする。
の何れか一つに記載の印刷装置における製版給版装置に
おいて、製版済みのマスタを前記版胴に巻装するとき、
前記モータに対する励磁のオン/オフタイミングが可変
であることを特徴とする。請求項10記載の発明は、請
求項3ないし9の何れか一つに記載の印刷装置における
製版給版装置において、前記モータは、ステッピングモ
ータであることを特徴とする。
本発明の実施の形態(以下、単に「実施形態」という)
を説明する。上述した従来の技術例や実施形態等に亘
り、同一の機能および形状等を有する部材や構成部品等
については、同一符号を付すことによりその説明を省略
する。図において一対で構成されていて特別に区別して
説明する必要がない部材や構成部品は、説明の簡明化を
図る上から、その片方を適宜記載することでその説明に
代えるものとする。また、図および説明の簡明化を図る
ため、図に表されるべき部材や構成部品であっても、そ
の図において特別に説明する必要がない部材や構成部品
は適宜断わりなく省略することがある。
た製版印刷装置としての孔版印刷装置1を示している。
この実施形態の孔版印刷装置1は、従来の孔版印刷装置
1000と比較して、図1に示すように、従来の製版給
版部200に代えて製版給版装置としての製版給版部2
0を有すること、図3に示すように、従来の操作パネル
900に代えて操作パネル90を有すること、および従
来のメイン制御装置500に代えてメイン制御装置12
0を有することが主に相違する。
ように、製版給版部200と比較して、図10に示した
ように第1搬送部201−1と第2搬送部201−2と
に亘り1つのプロッタモータ27Mで駆動する駆動構成
を備えると共に、第2搬送部201−2に反転ローラ用
電磁クラッチ38Cを備えた従来構成に代えて、マスタ
セットローラ24、プラテンローラ27およびテンショ
ンローラ対37を駆動する第1駆動源としてのプロッタ
モータ100を備えた第1搬送部21−1を有するこ
と、およびプロッタモータ100とは別の第2駆動源と
してパルス入力で駆動するモータの一例としての反転ロ
ーラステッピングモータ110を備えた第2搬送部21
−2を有することが主に相違する。
た2連のプラテンプーリ103とプロッタモータ100
の出力軸に固設された駆動プーリ101との間に掛け渡
されたタイミングベルト102を介して、プロッタモー
タ100により回転駆動される。テンションローラ対3
7の上側ローラは、その軸に固設されたテンションプー
リ105とプラテンプーリ103との間に掛け渡された
タイミングベルト104および前記したタイミングベル
ト102を介して、プロッタモータ100により回転駆
動される。プロッタモータ100は、ステッピングモー
タからなる。
に固設された反転ローラプーリ111と反転ローラステ
ッピングモータ110の出力軸に固設された駆動プーリ
111との間に掛け渡されたタイミングベルト112を
介して、反転ローラステッピングモータ110により回
転駆動される。
較して、図3に示すように、反転ローラステッピングモ
ータ110に対する励磁をオフしまたは供給すべき電流
を少なくさせる動作を行うか否かを選択するためのモー
ド選択手段としての省エネルギーモード選択キー95を
有することのみ相違する。省エネルギーモード選択キー
95を押すと、省エネルギーモード信号が生成されて省
エネルギーモード設定状態となる。この省エネルギーモ
ードは、例えば、製版画像位置を厳しく管理することを
必要としない場合に、前記のように不必要な電気エネル
ギーの消費を抑えて、省エネ化を図るものである。省エ
ネルギーモード選択キー95を押さないときは、後述す
るように、プラテン圧を印加すべく動作中または動作後
における製版直前に、第2搬送部21−2の反転ローラ
ステッピングモータ110を所定時間駆動することによ
って、マスタ22のたるみを取り除き製版開始位置合わ
せを行うことができない場合に有効であり、製版待機状
態において、第2搬送部21−2の反転ローラステッピ
ングモータ110の励磁を行い、マスタ22のずれを防
止し、製版開始位置を保持・確保する目的で使用され
る。
御構成について説明する。メイン制御装置120は、メ
イン制御装置500と略同様のマイクロコンピュータを
具備して構成されていて、メイン制御装置500と比較
して、従来の製版給版駆動部200Aに代えて、製版給
版駆動部20Aの各駆動対象手段を後述する動作例のタ
イミングチャートにしたがって制御することが主に相違
する。製版給版駆動部20Aは、製版給版駆動部200
Aと比較すると、プロッタモータ27Mに代えてプロッ
タモータ100を有すること、および反転ローラ用電磁
クラッチ38Cに代えて反転ローラステッピングモータ
110を有することのみ相違する。プロッタモータ10
0は、反転ローラ対38を回転駆動しないため、この
分、従来のプロッタモータ27Mよりも小型化されてい
る。
に「メイン制御装置120」というときがある)は、後
述する各動作例で使用される諸制御機能を有する。メイ
ン制御装置120のROMには、後述する各動作例で説
明するタイミングチャート等により孔版印刷装置1の動
作を実行するためのプログラムやデータ等が記憶されて
いる。前記プログラムやデータ等の設定は、ROMへ予
めデータで与えたり、あるいはROMチップの交換等で
行なわれる。メイン制御装置120のRAMは、前記C
PUの計算・演算結果を一時記憶したり、前記各センサ
や各種キー等から入力されたオン/オフ信号やデータ信
号を随時記憶する。
送部21−1で製版中または製版終了状態における所定
のタイミングで、製版済みのマスタ22の先端を版胴2
に給版すべく第2搬送部21−2の反転ローラステッピ
ングモータ110を駆動し、かつ、第2搬送部21−2
の駆動時には常に第2搬送部21−2のマスタ搬送速度
を第1搬送部21−1のマスタ搬送速度以上となるよう
に第2搬送部21−2の反転ローラステッピングモータ
110を駆動する搬送駆動手段を構成する制御機能を有
する。上述のことから、前記搬送駆動手段は、メイン制
御装置120、メイン制御装置120に接続されている
同モータ110の制御回路およびモータ駆動回路(共に
図示せず)から構成されているといえる。
送部21−1のマスタ搬送速度v1を変えるべくプロッ
タモータ100へ供給するパルス周波数(pps:pu
lse per second)を、また第2搬送部2
1−2のマスタ搬送速度v2を変えるべく反転ローラス
テッピングモータ110へ供給するパルス周波数(pp
s)をそれぞれ可変制御する機能も有する。
ン圧解除機構128のプラテン圧解除モータ134のオ
ン/オフ作動により、サーマルヘッド26がマスタ22
を介してプラテンローラ27に接触してプラテン圧を印
加すべく動作中または動作後における製版直前に、プラ
テン圧解除検知センサ135からの信号に基づいて、第
2搬送部21−2の反転ローラステッピングモータ11
0を所定時間駆動する機能を有する。第4に、メイン制
御装置120は、第3の機能で説明したように反転ロー
ラステッピングモータ110を所定時間駆動した後、次
の反転ローラステッピングモータ110の駆動までの
間、同モータ110を励磁させるように、メイン制御装
置120に接続されている同モータ110の制御回路を
介してモータ駆動回路(モータ励磁回路を含む電力増幅
回路)を制御する機能を有する。ここで、「反転ローラ
ステッピングモータ110を励磁させる」とは、同モー
タ110のコイルを励磁する励磁電流だけを流してパル
スを送らない状態を指し、同モータ110は回転せずそ
の位置にホールドした状態となる。
ン圧解除機構128のプラテン圧解除モータ134のオ
ン/オフ作動により、サーマルヘッド26がプラテンロ
ーラ27から離間しているプラテン圧解除状態の製版待
機時には、次の第2搬送部21−2の反転ローラステッ
ピングモータ110の駆動までの間、同モータ110に
対する励磁をオフしまたは供給すべき励磁電流を少なく
させるように、メイン制御装置120に接続されている
同モータ110の制御回路およびモータ駆動回路(電力
増幅回路)を制御する機能を有する。
せる」とは、反転ローラステッピングモータ110のコ
イルを励磁させる励磁電流を少なくさせた状態を指し、
これにより同モータ110のホールド力が弱くなった状
態となり、同モータ110のコイルを励磁する場合より
も省電力化が図られる。
ルギーモード選択キー95からの省エネルギーモード信
号に基づいて、前記したようなプラテン圧解除状態の製
版待機時における反転ローラステッピングモータ110
に対する励磁をオフしまたは供給すべき電流を少なくさ
せる動作を行うように、メイン制御装置120に接続さ
れている同モータ110の制御回路およびモータ駆動回
路(電力増幅回路)を制御する機能を有する。
みのマスタ22を版胴2に巻装するとき、反転ローラス
テッピングモータ110に対する励磁のオン/オフタイ
ミングを変えるように、メイン制御装置120に接続さ
れている同モータ110の制御回路およびモータ駆動回
路を制御する機能を有する。 (動作例1)動作例1について、図5に示すタイミング
チャートを参照して説明する。動作例1は、図12に示
した従来の孔版印刷装置1000により行われる従来例
1のタイミングチャートと比較して、本実施形態におけ
る孔版印刷装置1の構成により、特にメイン制御装置1
20による制御の下に、図5に示すタイミングチャート
にしたがって動作することが主に相違する。さらに詳し
くは、プロッタモータ100および反転ローラステッピ
ングモータ110の作動タイミングや作動状態が図12
に示したプロッタモータ27Mおよび反転ローラ用電磁
クラッチ38Cのそれらと相違する。動作例1は、図1
2のタイミングチャートと比較して、共通する動作では
メイン制御装置500をメイン制御装置120に、プロ
ッタモータ27Mをプロッタモータ100にそれぞれ読
み替えることにより容易に実施できるので、従来例に対
して相違する点を中心に説明する。後述する動作例2〜
4を含めて動作例1では、従来例と同様に、製版スター
ト信号の生成時点(時間T4)から版胴2が1枚目の版
付け印刷を終了してホームポジションに戻るまでに版胴
2の回転量が2回転である高速1モードを行うように構
成されている。
ペレータは電源スイッチ80を押して電源オン状態とし
た後、反転ローラステッピングモータ110に対する励
磁をオフし、または供給すべき電流を少なくするための
省エネルギーモードで動作させるか否かを判断する点に
ある。ここでは、省エネ化等を図るべく操作パネル90
の省エネルギーモード選択キー95を押して、省エネル
ギーモード設定状態とする。これにより、電源オン状態
からプラテン圧を印加するまでの製版待機時(時間T1
〜時間T5参照)では、メイン制御装置120からの指
令に基づき、反転ローラステッピングモータ110に対
する励磁をオフし、または供給すべき励磁電流を少なく
するように制御される(同チャートでは、励磁なしまた
は電流セーブと表現している)。
38をステッピングモータ等で回転駆動する場合、製版
待機状態では、反転ローラが振動などにより回転し、マ
スタ22の位置がずれないようにステッピングモータを
励磁させる必要があるが、ステッピングモータを実際に
回転駆動しない場合にも電流を流し、電気エネルギーを
浪費することになる。しかし、動作例1では、製版画像
位置精度をそれ程厳しく必要としないため、不必要な電
気エネルギーの浪費を防止すべく、操作パネル90上で
省エネルギーモード選択キー95により省エネルギーモ
ード設定状態にするか否かを自由意思で選択することが
できる。
ン圧解除モータ134のオン/オフ作動により、サーマ
ルヘッド26がマスタ22を介してプラテンローラ27
に接触してプラテン圧を印加すべく動作中または動作後
における製版直前に、第2搬送部21−2の反転ローラ
ステッピングモータ110を所定時間駆動することによ
り、マスタ22のたるみを取り除いて、製版開始位置合
わせを行うことができないような装置にあっては、次の
ようにする。すなわち、省エネルギーモード選択キー9
5を押さないで、製版待機状態において、反転ローラが
振動などにより回転し、マスタ22の位置がずれないよ
うに反転ローラステッピングモータ110に対する励磁
を行うことにより、マスタ22のずれを防止し、製版開
始位置を保持する選択を行う。
押さないときは、後述するように、プラテン圧解除機構
128のプラテン圧解除モータ134のオン/オフ作動
により、サーマルヘッド26がマスタ22を介してプラ
テンローラ27に接触してプラテン圧を印加すべく動作
中または動作後における製版直前に、第2搬送部21−
2の反転ローラステッピングモータ110を所定時間駆
動することによって、マスタ22のたるみを取り除き製
版開始位置合わせを行うが、このようなマスタ22のた
るみを取り除き製版開始位置合わせを行うことができな
い場合には、製版待機状態において、第2搬送部21−
2の反転ローラステッピングモータ110の励磁を行
い、マスタ22のずれを防止し、製版開始位置を保持・
確保する。
時間T5において、プロッタモータ100を駆動させず
に、反転ローラステッピングモータ110のみを所定時
間(時間T5〜時間T6−t1)駆動させることによ
り、図6に示すように、反転ローラ38対の上側ローラ
だけを回転駆動させて(同ローラ対の下側は従動回転す
る)、マスタ22のたるみを取り除く点にある。このと
き、マスタセットローラ24とガイド板25との間、プ
ラテンローラ27とサーマルヘッド26との間、テンシ
ョンローラ対37の各ローラの間のマスタ22は、適宜
各ローラを従動回転させつつ各部材間を滑りながらマス
タ搬送方向Xの下流側へと搬送される。このときは、反
転ローラステッピングモータ110のみの駆動による反
転ローラ38対だけの回転動作であるため、図12に示
したA動作の駆動時間と比較して、約(t1=)0.2
〜0.5秒程短くて済むため、この分FPTの短縮化を
図ることができる。また、この動作により、巻装シワの
発生の防止および製版開始位置の安定化を図って製版開
始位置ずれを防止することは前述したとおりである。
ラステッピングモータ110のみを所定時間(時間T5
〜時間T6−t1)駆動した後、次の第2搬送部21−
2での反転ローラステッピングモータ110駆動までの
間(時間T6−t1〜時間T15)、同モータ110を
励磁させるべく制御することである。従来では、図12
のA動作の後、書き込み開始によりプロッタモータ27
Mがオンしているから反転ローラ用電磁クラッチ38C
をオンするとマスタ22を送り出してしまうため、反転
ローラ用電磁クラッチ38Cをオンすることができな
い。しかし、動作例1では、反転ローラステッピングモ
ータ110を所定のタイミングで所定時間(時間T5〜
時間T6−t1)励磁させるから、反転ローラ対38が
回転フリーとなり、振動などによって製版開始位置合わ
せを行ったマスタ22がずれることを防止できる。
した(時間T13)後、拡開されたクランパ4へマスタ
22の先端を着版するときの動作内容である。このと
き、第1搬送部21−1ではプロッタモータ100がオ
ンしていて製版(書き込み)中の所定のタイミング(時
間T15、時間T16)で、製版済みのマスタ22の先
端を版胴2の拡開したクランパ4に着版すべく第2搬送
部21−2の反転ローラステッピングモータ110を駆
動し(時間T15でオン、時間T16でオフ)、かつ、
第2搬送部21−2のマスタ搬送速度v2を第1搬送部
21−1のマスタ搬送速度v1以上となるように第2搬
送部21−2の反転ローラステッピングモータ110を
駆動・制御することである。
(反転ローラ対38の周速度)=22mm/sec
(秒)であり、第1搬送部21−1のマスタ搬送速度v
1(マスタセットローラ24、プラテンローラ27およ
びテンションローラ対37の各周速度)=20mm/s
ec(秒)である。つまり、メイン制御装置120は、
反転ローラステッピングモータ110およびプロッタモ
ータ100へそれぞれ供給するパルス周波数(pps)
を変えることにより、マスタ搬送速度v2≧マスタ搬送
速度v1となるように反転ローラステッピングモータ1
10およびプロッタモータ100を駆動・制御する。な
お、厳密に言えば、第1搬送部21−1のマスタ搬送速
度v1での各ローラの周速度は、僅かではあるがマスタ
セットローラ24の周速度<プラテンローラ27の周速
度<テンションローラ対37の周速度である。これは、
例えば特開平9−226088号公報明細書の段落番号
(0164)〜(0165)に記載されている技術事項
と略同様である。
おいて、拡開されたクランパ4へマスタ22の先端を着
版するときに、第1搬送部21−1のプロッタモータ1
00とは独立した第2搬送部21−2の反転ローラステ
ッピングモータ110を所定のタイミングで駆動(時間
T15でオン、時間T16でオフ)することにより、図
12のB動作のような反転ローラ用電磁クラッチ38C
のオンによる反転ローラ対38Cの駆動負荷を受けての
プロッタモータ27Mの回転ムラを生じることがない。
これにより、プラテンローラ27の回転によるマスタ2
2の送りが乱れてしまい、マスタ22に穿孔された孔の
ピッチが微妙に縮むという不具合を解消できる。また、
図22の従来例2のように、書き込み・製版終了(時間
T21)後の製版領域外送り時に、プロッタモータ27
Mのステッピングモータおよび反転ローラ用電磁クラッ
チ38Cを同時にオンして反転ローラを回転駆動し、マ
スタ22を版胴2に向けて送り出すような動作がないこ
とにより、製版動作終了(時間T31)までの待ち時間
が長くなってしまうことで、1枚目の印刷用紙が印刷さ
れて排出されるまでのFPTを短縮化できる。
版胴2に巻装するとき、反転ローラステッピングモータ
110に対する励磁のオン/オフタイミングを変えて動
作する点である。すなわち、動作例1では、メインモー
タ17が版胴2のマスタ巻装開始のために時間T19で
オンすると同時に、反転ローラステッピングモータ11
0を励磁することにより(時間T19〜時間T23の間
励磁参照)、反転ローラ対38の上側ローラの連れ回り
を止め、版胴2の外周面に巻き付ける製版済みのマスタ
22に負荷を与えて巻装シワの発生を防止することであ
る。反転ローラステッピングモータ110を励磁した後
では、反転ローラ対38の上側ローラは反転ローラステ
ッピングモータ110の励磁によるホールドの負荷を受
けることにより、停止(ロック)状態となり、反転ロー
ラ対38の下側ローラは版胴2の回転による製版済みの
マスタ2の搬送力を受けることにより連れ回り・従動回
転をする。この状態では、特開平11−91227号公
報明細書の段落番号(0077)に記載されている技術
事項および同公報の図1に示されていると同様に、反転
ローラ対38とクランパ4との間における製版済みのマ
スタ22には適度なバックテンションが付与され、これ
により、製版済みのマスタ22がマスタ幅方向の中央部
から両側端側へマスタ搬送方向Xに向けて徐々に大きく
なる斜めの適度なテンション(張力)を受けて、製版済
みのマスタ22がズレることなく、製版済みのマスタ2
2が両側端を張られた状態で、かつ、空気の入り込みも
非常に少ない状態で版胴2の回転により外周面に徐々に
巻き付けられていくこととなる。
8の上側の反転ローラを回転駆動すべく反転ローラ用電
磁クラッチ38Cをオンするため、プラテンローラ27
などを回転駆動するプロッタモータ27M(ステッピン
グモータ)が停止した後でのみ可能となる図12のC動
作タイミング(時間T21〜時間T22参照)を前記し
たように変えて、前記動作を行うことができる。したが
って、製版動作終了後までの待ち時間を短縮して、結果
的にFPTを短縮化できる。
プロッタモータ100とは別のパルス入力で駆動するモ
ータの一例としての反転ローラステッピングモータ11
0を設けると共に、第1搬送部21−1のマスタ搬送速
度v1および第2搬送部21−2のマスタ搬送速度v2
が、マスタセット時や給版時等の動作タイミングにおい
て、共に可変制御されることである。メイン制御装置1
20からの指令により、各モータの制御回路および駆動
回路を介して、第1搬送部21−1のマスタ搬送速度v
1を変えるべくプロッタモータ100へ供給するパルス
周波数(pps)が、また第2搬送部21−2のマスタ
搬送速度v2を変えるべく反転ローラステッピングモー
タ110へ供給するパルス周波数(pps)がそれぞれ
可変制御される。その一例は、次のとおりである。
(プラテンローラ27の周速度)を第1搬送部21−1
のマスタ搬送速度v1(反転ローラ対38の上側ローラ
の周速度)以上となるように第2搬送部21−2の反転
ローラステッピングモータ110が駆動・制御される。
これに加えて、マスタセット時ではマスタロール22A
から最初に繰り出すマスタ22の先端部にくせがあるこ
とによるシワ発生や、マスタロール22Aの慣性抵抗が
大きいことを考慮して比較的緩やかに搬送し、給版時で
はマスタセット時のようなマスタ搬送不具合の発生率が
相対的に低いことを考慮して速く搬送するように設定す
る。このようにマスタ搬送速度v1およびマスタ搬送速
度v2を共に可変することにより、製版中のマスタ22
にたるみやシワを発生させないようにできる。 (動作例2)動作例2について、図7に示すタイミング
チャートを参照して説明する。動作例2は、動作例1に
おける図5のタイミングチャートと比較して、本実施形
態における孔版印刷装置1の構成により、特にメイン制
御装置120による制御の下に、図7に示すタイミング
チャートにしたがって動作することが主に相違する。さ
らに詳しくは、反転ローラステッピングモータ110の
作動タイミングや作動状態が動作例1のそれと相違す
る。以下、動作例1と比較して相違する点を中心に説明
する。
ネ化等を望まずもしくは省エネ化等を図る必要がないの
で、省エネルギーモード選択キー95を押さないで、省
エネルギーモード解除状態とすることにより、電源オン
状態からプラテン圧を印加するまでの製版待機時(時間
T1〜時間T5参照)では、メイン制御装置120から
の指令に基づき、反転ローラステッピングモータ110
に対する励磁を行うことで、マスタ22のずれを防止
し、製版開始位置を保持・確保することである。
タ22のずれを防止し、製版開始位置を保持・確保する
必要もない場合であって、実施形態1の構成から省エネ
ルギーモード選択キー95を除去して、反転ローラステ
ッピングモータ110に対する作動指令を何も行わない
ような場合も想定されるので、このような態様の場合に
も適用できる。
ローラ対38が回転フリーとなり、振動などによって製
版開始位置合わせを行ったマスタ22が多少ずれても構
わないような場合であって、反転ローラステッピングモ
ータ110のみを所定時間(時間T5〜時間T6−t
1)駆動した後、次の第2搬送部21−2での反転ロー
ラステッピングモータ110駆動までの間(時間T6−
t1〜時間T15)、同モータ110を励磁させる制御
動作を行わないことである。
強度(いわゆる腰の強さまたは剛度)がその多孔質支持
体等の厚さが薄くなったりすることで、マスタ22の種
類の異なるものを使用する場合および/または温・湿度
等の環境条件の変化によりマスタ22の腰の強さが変化
する場合にはこれを考慮して、製版済みのマスタ22を
版胴2に巻装するとき、マスタ22の種類および/また
は環境条件に基づいて、反転ローラステッピングモータ
110に対する励磁のオン/オフタイミングを変える点
である。すなわち、動作例2では、メインモータ17が
版胴2のマスタ巻装開始のためにオンすると同時(時間
T19)に、反転ローラステッピングモータ110を所
定時間励磁した(時間T19+t2)後、同励磁を一時
中止し、原稿読取部70での読み取り動作が終了する手
前の時間T19+t4で再度反転ローラステッピングモ
ータ110を所定時間励磁(時間T19+t4〜時間T
22)する励磁タイミングパターンを採っている。これ
により、動作例2では、マスタ22の種類の違いおよび
/または温・湿度等の環境条件の変化にかかわらず、動
作例1と同様の利点を得られる。
マスタ22の種類を検知するマスタ種類検知手段として
のマスタ種類検知センサ、および/または温・湿度等の
環境条件の変化を検知するための温度検知手段としての
温度センサあるいは湿度を検知手段としての湿度検知セ
ンサからの各信号に基づいて、反転ローラステッピング
モータ110に対する励磁のオン/オフタイミングを変
える機能を有する。 (動作例3)動作例3について、図8に示すタイミング
チャートを参照して説明する。動作例3は、動作例2に
おける図7のタイミングチャートと比較して、本実施形
態における孔版印刷装置1の構成により、メイン制御装
置120による制御の下に、図8に示すタイミングチャ
ートにしたがって動作することのみ相違する。以下、動
作例2と比較して相違する点のみ説明する。
みのマスタ22を版胴2に巻装するとき、マスタ22の
種類および/または環境条件等に基づいて、反転ローラ
ステッピングモータ110に対する励磁のオン/オフタ
イミングをさらに変えている点が相違する。すなわち、
動作例3では、メインモータ17が版胴2のマスタ巻装
開始のためにオンすると同時(時間T19)に、反転ロ
ーラステッピングモータ110を所定時間励磁した(時
間T19+t2)後、同励磁を一時中止し、動作例2に
おける時間T19+t4よりもさらに手前の時間T19
+t3で再度反転ローラステッピングモータ110を所
定時間励磁(時間T19+t3〜時間T20)する励磁
タイミングパターンを採っている。これにより、動作例
2では、マスタ22の種類の違いおよび/または温・湿
度等の環境条件等の変化にかかわらず、動作例1や2と
同様の利点を得られる。動作例3でも、メイン制御装置
120に動作例2と同様の機能を付与するとよい。 (動作例4)動作例4について、図9に示すタイミング
チャートを参照して説明する。動作例4は、動作例1に
おける図5のタイミングチャートと比較して、本実施形
態における孔版印刷装置1の構成により、特にメイン制
御装置120による制御の下に、図9に示すタイミング
チャートにしたがって動作することが主に相違する。動
作例4は、図22に示した従来例2の問題点を解決した
ものでもある。
は、拡開されたクランパ4へマスタ22の先端を着版す
るとき、実施形態1における第1搬送部21−1で製版
中の動作タイミングで反転ローラステッピングモータ1
10が時間T15でオン、時間T16でオフする動作に
代えて、第2搬送部21−2の反転ローラステッピング
モータ110を第1搬送部21−1で製版終了状態(時
間T21以降)における所定のタイミングで駆動(時間
T23+t6でオン、時間T23+t8でオフ)する点
である。動作例4の第2の相違点は、動作例2の動作例
1に対する第1および第2の相違点と同様であるため、
その説明を省略する。
様に、製版・書き込み動作終了(時間T21)後におい
て、1版分の製版済みのマスタ22の全量をマスタスト
ック手段31の撓みボックス32に貯め込み終えてか
ら、拡開されたクランパ4へマスタ22の先端を着版す
る動作を行うものであり、この着版動作に関連する各駆
動部の動作が時間Tが長くなる方向へと順次ずれ込むこ
ととなる。以下、動作例1および従来例2と相違する動
作のみ記載するに留める。動作例1において、反転ロー
ラステッピングモータ110の所定ステップ数のオン作
動により、製版済みのマスタ22の先端部がクランパ4
へ届いたと判断された時点の時間T16で、反転ローラ
ステッピングモータ110がオフして、反転ローラ対3
8の作動が停止すると同時に、クランパモータ18がク
ランパ4を閉じるべくオンして所定時間逆転駆動する
(時間T16でオン〜時間T18でオフ)動作が、動作
例4では時間T23+t7でオン〜時間T23+t9で
オフにずれ込んでいる。動作例1において、メインモー
タ17が版胴2のマスタ巻装開始のために時間T19で
オンすると同時に、反転ローラステッピングモータ11
0を励磁する(時間T19〜時間T23の間励磁参照)
動作が、動作例4ではメインモータ17が版胴2のマス
タ巻装開始のために時間T24でオンにずれ込むと同時
に、反転ローラステッピングモータ110を励磁する動
作が時間T24〜時間T27+t10にずれ込んでい
る。また、動作例4では印刷開始時機や印刷終了等の動
作も図9に示すとおりにずれ込んでおり、メインモータ
17がオフすることにより版胴2が時間T28でホーム
ポジションに停止する動作が、時間T33にずれ込んで
いる。
て、ガイド搬送板33が撓み形成位置から可動してガイ
ド搬送位置を占めると同時に、プロッタモータ100が
オンすることにより、プラテンローラ27およびテンシ
ョンローラ対37が回転すると共に、これとは独立して
反転ローラステッピングモータ110がオンして反転ロ
ーラ対38が回転することによって、カッタ36により
切断された次版のマスタ22の先端部がテンションロー
ラ対37および反転ローラ対38の回転作動で搬送され
つつ、また第1ガイド板28、ガイド搬送板33および
第2ガイド板29に案内されながら、マスタ搬送路MR
の下流側へと搬送され、プロッタモータ100の所定ス
テップ数の作動により、次版のマスタ22の先端部が図
1や図21に示す製版待機位置を占めたと判断された時
点の時間T26で、プロッタモータ100および反転ロ
ーラステッピングモータ110が共にオフすることによ
り、図21に示すように、プラテンローラ27、テンシ
ョンローラ対37および反転ローラ対38の回転がそれ
ぞれ停止し、待機状態となる動作が、動作例4では時間
T30〜時間T31にずれ込んでいる。
おいて反転ローラステッピングモータ110の駆動時に
は、製版済みのマスタ22の先端を版胴2に給版すると
き、製版済みのマスタ22の切断終了後に切断されたマ
スタ22の先端を搬送するとき、マスタ22をセットす
るときが含まれるといえる(請求項2参照)。本発明で
は、接離手段としてのプラテン圧解除機構128は必ず
しも必要な構成ではなく、その利点を望まなくてもよい
のであれば、これを除去して構成した印刷装置における
製版給版装置であっても構わない(請求項1〜3参
照)。これと同様に、マスタストック手段31必ずしも
必要な構成ではなく、その利点を望まなくてもよいので
あれば、これを除去して構成した印刷装置における製版
給版装置であっても構わない(請求項1〜10参照)。
ヘッド26に限らず、これに代えて、例えばフラッシュ
製版あるいはレーザー製版等の製版手段であってもよ
い。また、本発明に係る製版給版装置が装備される印刷
装置は、前記した孔版印刷装置1に限らず、例えば、特
開平7−17013号公報に示されているような版胴の
外側からインキを供給する構成の印刷装置であってもよ
く、また、特開平10−202996号公報記載の技術
のように製版部全体を着脱可能な場合にも有効に適用で
きる。以上述べたとおり、本発明を実施例を含む特定の
実施形態および動作例等について説明したが、本発明の
構成は、前述した実施形態および動作例等に限定される
ものではなく、これらを適宜組み合わせて構成してもよ
く、本発明の範囲内において、その必要性及び用途等に
応じて種々の発明の実施形態や実施例を構成し得ること
は当業者ならば明らかである。
従来の諸問題点を解決して新規な印刷装置における製版
給版装置を提供することができる。請求項ごとの効果を
挙げれば以下のとおりである。請求項1および2記載の
発明によれば、第1搬送部で製版中または製版終了状態
における所定のタイミングで、製版済みのマスタの先端
を版胴に給版すべく第2搬送部を駆動し、かつ、第2搬
送部の駆動時には常に第2搬送部のマスタ搬送速度を第
1搬送部のマスタ搬送速度以上となるように第2搬送部
を駆動する搬送駆動手段を有することにより、製版済み
のマスタの先端を版胴に給版する時間を短縮化すること
ができ、結果的にFPTを短縮することができる。
には第1駆動源を設けると共に、第2搬送部には第1駆
動源とは別の第2駆動源としてパルス入力で駆動するモ
ータを設け、第1搬送部のマスタ搬送速度および第2搬
送部のマスタ搬送速度が共に可変であることにより、請
求項1および2記載の発明の効果に加えて、第2駆動源
としてのパルス入力で駆動するモータが駆動しても第1
搬送部の第1駆動源にその負荷変動を与えることがない
から、均一なピッチで感熱製版をマスタに行えると共
に、第1搬送部のマスタ搬送速度および第2搬送部のマ
スタ搬送速度を共に可変することにより、製版中のマス
タにたるみやシワを発生させないようにできる。
において、接離手段により製版手段がプラテンローラに
接触する動作中または動作後における製版直前に、第2
搬送部を所定時間駆動することにより、請求項3記載の
発明の効果に加えて、第1搬送部を駆動せずにマスタ搬
送路内のマスタのたるみを取り除くことができると共
に、製版開始位置がずれることも防止できる。
を所定時間駆動した後、次の第2搬送部の駆動までの
間、パルス入力で駆動するモータを励磁させることによ
り、請求項4記載の発明の効果に加えて、製版開始位置
合わせを行ったマスタを保持することができるから、製
版開始位置合わせを行ったマスタが振動などでずれるこ
とを防止できる。
より製版手段がプラテンローラから離間している製版待
機時には、次の第2搬送部の駆動までの間、パルス入力
で駆動するモータに対する励磁をオフしまたは供給すべ
き電流を少なくさせることにより、請求項5記載の発明
の効果に加えて、接離手段により製版手段がプラテンロ
ーラから離間している製版待機時にはマスタの製版開始
位置を保持する必要がなく、次の第2搬送部の駆動まで
の間、パルス入力で駆動するモータに対する励磁をオフ
しまたは供給すべき電流を少なくすることができるか
ら、省エネルギー化を図れる。
で駆動するモータに対する励磁をオフしまたは供給すべ
き電流を少なくさせる動作を行うか否かを選択するため
のモード選択手段を有することにより、請求項6記載の
発明の効果に加えて、例えば製版画像位置精度をそれ程
厳しく必要としないようなときには、モード選択手段に
よりパルス入力で駆動するモータに対する励磁をオフし
または供給すべき電流を少なくさせる動作を行って省エ
ネルギー化を図るか否かを、オペレータ等の自由意思で
選択することができる。
手段は、操作パネルに配置されていることにより、操作
性を向上することができる。
マスタを版胴に巻装するとき、パルス入力で駆動するモ
ータに対する励磁のオン/オフタイミングが可変である
ことにより、前記各発明の効果に加えて、例えばマスタ
の種類によって強度の異なるものを使用することによる
マスタのシワ発生度合いの変動、あるいは温・湿度等の
環境条件の変化に伴うマスタのシワ発生度合いの変動等
に応じて、励磁のオン/オフタイミングを変えることが
可能となるから、巻装シワ等を発生することなく製版済
みのマスタを版胴に巻装することができる。
力で駆動するモータは、ステッピングモータであること
により、前記各発明の効果に加えて、マスタ搬送時の位
置および速度制御を正確にかつ簡単な構成で行うことが
できると共に、例えばステッピングモータの励磁による
位置保持(ホールド)を行ったり、供給すべき励磁電流
を少なくさせることによりそのホールド性を調整したり
することが簡単に行える他、例えばマイクロコンピュー
タ等の制御手段との接続も容易に行うことができる。
実施形態が適用された孔版印刷装置の全体構成を示す正
面図である。
の拡大正面図である。
の平面図である。
ロック図である。
ングチャートである。
であって、製版給版部の製版待機状態においてマスタの
たるみを取り除く動作を示す要部の正面図である。
ングチャートである。
ングチャートである。
ングチャートである。
ある。
ク図である。
例1を表す図であって、孔版印刷装置の初期状態を示す
要部の正面図である。
図であって、製版給版部の製版待機状態においてマスタ
のたるみを取り除く動作を示す要部の正面図である。
例1を表す図であって、版胴が排版位置に回転移動する
動作状態を示す要部の正面図である。
例1を表す図であって、版胴が排版位置に停止し、製版
動作と並行して排版動作の準備が行われている動作状態
を示す要部の正面図である。
例1を表す図であって、製版動作と並行して排版動作お
よび給紙動作の準備が行われている動作状態を示す要部
の正面図である。
例1を表す図であって、排版動作を一時中断し、製版動
作と並行して給版動作の準備が行われている給版待機状
態を示す要部の正面図である。
例1を表す図であって、製版動作および排版動作と並行
して給版動作並びにこれらの動作に並行して給紙動作が
行われている動作状態を示す要部の正面図である。
例1を表す図であって、給版動作と並行して印刷動作が
行われている動作状態を示す要部の正面図である。
例1を表す図であって、孔版印刷の試し刷り印刷動作を
終了し、版胴がホームポジションに停止している動作状
態を示す要部の正面図である。
ド選択キー 100 第1駆動源としてのプロッタモータ 110 第2駆動源としての反転ローラステッピン
グモータ 120 搬送駆動手段を構成するメイン制御装置 128 接離手段としてのプラテン圧解除機構 S 印刷用紙 v1 第1搬送部のマスタ搬送速度 v2 第2搬送部のマスタ搬送速度 X マスタ搬送方向
Claims (10)
- 【請求項1】製版手段と回転可能なプラテンローラとの
間でマスタを押し付けながらマスタに感熱製版を行い、
製版済みのマスタをマスタ搬送方向下流側に向けて搬送
するための、前記プラテンローラを含む第1搬送部と、 製版済みのマスタを巻装する版胴と第1搬送部との間に
配置され、第1搬送部より搬送されてきた製版済みのマ
スタを前記版胴に向けて搬送するための第2搬送部と、 第1搬送部で製版中または製版終了状態における所定の
タイミングで、製版済みのマスタの先端を前記版胴に給
版すべく第2搬送部を駆動し、かつ、第2搬送部の駆動
時には常に第2搬送部のマスタ搬送速度を第1搬送部の
マスタ搬送速度以上となるように第2搬送部を駆動する
搬送駆動手段と、 を有することを特徴とする印刷装置における製版給版装
置。 - 【請求項2】請求項1記載の印刷装置における製版給版
装置において、 前記第2搬送部の駆動時には、製版済みのマスタの先端
を前記版胴に給版するとき、マスタの切断終了後に切断
されたマスタの先端を搬送するとき、マスタをセットす
るときが含まれることを特徴とする印刷装置における製
版給版装置。 - 【請求項3】請求項1または2記載の印刷装置における
製版給版装置において、 第1搬送部には第1駆動源を設けると共に、第2搬送部
には第1駆動源とは別の第2駆動源としてパルス入力で
駆動するモータを設け、前記第1搬送部のマスタ搬送速
度および前記第2搬送部のマスタ搬送速度が共に可変で
あることを特徴とする印刷装置における製版給版装置。 - 【請求項4】請求項3記載の印刷装置における製版給版
装置において、 前記製版手段は前記プラテンローラに接離可能に設けら
れており、前記製版手段を前記プラテンローラに接離さ
せる接離手段を第1搬送部に有し、 前記接離手段により前記製版手段が前記プラテンローラ
に接触する動作中または動作後における製版直前に、第
2搬送部を所定時間駆動することを特徴とする印刷装置
における製版給版装置。 - 【請求項5】請求項4記載の印刷装置における製版給版
装置において、 第2搬送部を前記所定時間駆動した後、次の第2搬送部
の駆動までの間、前記モータを励磁させることを特徴と
する印刷装置における製版給版装置。 - 【請求項6】請求項5記載の印刷装置における製版給版
装置において、 前記接離手段により前記製版手段が前記プラテンローラ
から離間している製版待機時には、次の第2搬送部の駆
動までの間、前記モータに対する励磁をオフしまたは供
給すべき電流を少なくさせることを特徴とする印刷装置
における製版給版装置。 - 【請求項7】請求項6記載の印刷装置における製版給版
装置において、 前記モータに対する励磁をオフしまたは供給すべき電流
を少なくさせる動作を行うか否かを選択するためのモー
ド選択手段を有することを特徴とする印刷装置における
製版給版装置。 - 【請求項8】請求項7記載の印刷装置における製版給版
装置において、 前記モード選択手段は、操作パネルに配置されているこ
とを特徴とする印刷装置における製版給版装置。 - 【請求項9】請求項3ないし8の何れか一つに記載の印
刷装置における製版給版装置において、 製版済みのマスタを前記版胴に巻装するとき、前記モー
タに対する励磁のオン/オフタイミングが可変であるこ
とを特徴とする印刷装置における製版給版装置。 - 【請求項10】請求項3ないし9の何れか一つに記載の
印刷装置における製版給版装置において、 前記モータは、ステッピングモータであることを特徴と
する印刷装置における製版給版装置。
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