JPH10181177A - 印刷方法および印刷装置 - Google Patents

印刷方法および印刷装置

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JPH10181177A
JPH10181177A JP8350346A JP35034696A JPH10181177A JP H10181177 A JPH10181177 A JP H10181177A JP 8350346 A JP8350346 A JP 8350346A JP 35034696 A JP35034696 A JP 35034696A JP H10181177 A JPH10181177 A JP H10181177A
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JP
Japan
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plate
printing
master
making
drum
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JP8350346A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Kagawa
英之 香川
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/14Forme preparation for stencil-printing or silk-screen printing
    • B41C1/144Forme preparation for stencil-printing or silk-screen printing by perforation using a thermal head
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
    • B41L13/04Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers
    • B41L13/06Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers with a single cylinder carrying the stencil
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L29/00Devices for attaching printing elements or formes to supports
    • B41L29/12Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes
    • B41L29/14Clamping devices
    • B41L29/16Clamping devices operating automatically during operation of rotary machines to attach the printing formes to the forme cylinders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/14Forme preparation for stencil-printing or silk-screen printing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷ドラムの回転量を減らして、排版動作と
給版動作とを並行同時的に行うことおよび/または給版
動作と印刷動作とを並行同時的に行うことにより、さら
にFPTを短縮することのできる印刷方法および印刷装
置を提供する。 【解決手段】 排版動作の途中で、印刷ドラム2が、製
版動作により作製された製版済みのマスタ22の先端部
を印刷ドラム2に係止する給版待機状態を占めた時点
で、排版動作を一時中断し、製版済みのマスタ22の先
端部が印刷ドラム2に係止された後、製版済みのマスタ
22を印刷ドラム2の外周面に巻装する給版動作を行い
ながら、再度排版動作を行うと同時に、印刷ドラム2上
の製版済みのマスタ22にインキを供給して印刷画像を
印刷用紙S上に形成する印刷動作を行うための高速1モ
ードを実行させるメイン制御装置90を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷方法および印
刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より簡便な印刷方法として、感熱デ
ジタル製版式の孔版印刷装置を用いて印刷を行うものが
良く知られている。この孔版印刷装置では、印刷ドラム
上の使用済みのマスタを剥離して排版ボックスに廃棄・
排版する排版動作、マスタロールから繰り出されるマス
タに対して原稿の画像信号に応じてサーマルヘッドで選
択的に加熱製版しつつプラテンローラで搬送する製版動
作、上記製版動作により作製された製版済みのマスタを
印刷ドラムの外周面に巻装する給版動作、印刷ドラム上
の製版済みのマスタにインキを供給して印刷画像を印刷
用紙上に形成する印刷動作等の一連の動作を順次経て印
刷が行われる。それぞれの動作は独立していて、一つの
動作が終了すると次の動作へ移行するため、製版開始ス
イッチやスタートキーを押してから上記一連の動作を経
て最初の印刷物が排出されるまでの時間であるファース
ト・プリント・タイム(以下、「FPT」と略記する)
が長いものとなっていた。
【0003】そこで、FPTを短縮することを一つの目
的として改良された印刷装置が、例えば特開昭61−2
87781号あるいは特開平7−257002号公報に
開示されている。これらの印刷装置による印刷方法は、
排版動作と製版動作とを並行して行い、製版済みのマス
タを一時的にマスタストック手段に貯え、排版動作終了
後に、製版済みのマスタをマスタストック手段から引き
出して、その製版済みのマスタの先端部を印刷ドラムに
設けられた係止手段に係止させ、1版分の給版動作を行
い、給版工程終了後に、1枚目の版付け(もしくは試し
刷り)印刷動作を行うものである。後者の印刷装置で
は、製版動作と並行して給版動作が行えるようになって
いる。
【0004】また、特公平6−51421号公報に開示
されているように、前原稿に対応した製版済みのマスタ
を用いて印刷をしている間に、後続の原稿に対応したマ
スタを製版して、印刷効率の向上を図った技術も提案さ
れている。
【0005】以下、後述する本発明に係る発明の実施の
形態での特徴を明確にするために、図1ないし図3およ
び図23等を参照して、従来の印刷方法を使用した孔版
印刷装置の構成およびその動作について前もって説明し
ておく。図1において、括弧を付して示す符号1000
は上記従来の印刷方法を使用した孔版印刷装置を、同じ
く括弧を付して示す符号900はメイン制御装置を、符
号1Fは孔版印刷装置1000の本体フレームをそれぞ
れ示す。この孔版印刷装置1000は、本体フレーム1
Fの上方に配設され原稿(図示せず)を載置するコンタ
クトガラス74、原稿載置台72上に載置された1枚も
しくは複数枚の原稿73を後述するスキャナ部76の定
位置へ順次自動移送するADF(自動原稿送り装置)部
71およびコンタクトガラス74の下方に配置されAD
F部71から移送される原稿73の画像を読み取るスキ
ャナ部76を備えた原稿読取部70と、この原稿読取部
70の下方の本体フレーム1Fの一側部に配置されマス
タ22がロール状に巻かれたマスタロール22Aから繰
り出されるマスタ22を穿孔製版する製版部20と、本
体フレーム1Fの略中央部に配置され穿孔製版された製
版済みのマスタ22を外周面に巻装する印刷ドラム2を
備えた印刷部15と、製版部20の下方に配置され給紙
トレイ41上に積層された印刷用紙Sを印刷部15へ送
出する給紙部40と、この給紙部40に対向する本体フ
レーム1Fの下方に配置され印刷部15で印刷された印
刷済みの印刷用紙Sを排紙トレイ61に排出する排紙部
60と、この排紙部60と原稿読取部70との間に配置
され印刷ドラム2の外周面上から剥ぎ取られた使用済み
のマスタ22を排版ボックス54内へ排出する排版部5
0と、製版部20と給紙部40との間に配置され孔版印
刷装置1000による上記各動作を図23に示すタイミ
ングチャートに従って動作するように制御するメイン制
御装置900(同図中仮想線で示す)とを具備してい
る。
【0006】以下、原稿読取部70、製版部20、印刷
部15、給紙部40、排紙部60および排版部50につ
いて順次説明する。図1において、原稿読取部70にお
けるADF部71は、原稿載置台72および原稿排紙台
75を備え、コンタクトガラス74に対して開閉可能に
配設されている。ADF部71の原稿自動送り装置は、
例えば特公平7−97813号公報の図1等に記載され
ている構成と同様の周知のものである。スキャナ部76
は、原稿73の表面から結像レンズを介して結像された
反射光に対応して光電変換を行なう画像センサ77等を
備えた周知の原稿走査用光学系を有する。画像センサ7
7は、得られた画像信号を本体フレーム1F内の図示し
ないアナログ/デジタル(以下「A/D」と略記する)
変換基板から製版制御基板(図示せず)に入力されるよ
うになっている。上記製版制御基板は、メイン制御装置
900に電気的に接続されている。スキャナ部76は、
例えば特開平4−189544号公報の第2図等に記載
されている構成と同様の周知のものである。
【0007】ADF部71における各ローラを動作させ
る駆動モータ等(図示せず)の各制御対象駆動部分およ
びスキャナ部76における上記原稿走査用光学系を動作
させる駆動モータ等(図示せず)の各制御対象駆動部分
をまとめて図2のブロック図において原稿読取駆動部7
8とする。
【0008】製版部20は、マスタロール22Aからマ
スタ22を繰り出し可能に貯容するマスタ支持部材23
と、マスタ搬送路MRにおけるマスタ支持部材23の下
流側に配設され、マスタロール22Aから繰り出される
マスタ22を画像信号に応じて選択的に加熱製版するサ
ーマルヘッド26と、このサーマルヘッド26にマスタ
22を押圧しながら回転し搬送するプラテンローラ27
と、マスタ搬送路MRにおけるプラテンローラ27の下
流側に配設され、製版済みのマスタ22を切断するカッ
タ36と、プラテンローラ27とカッタ36との間のマ
スタ搬送路MRに配設された第1ガイド板28と、マス
タ搬送路MRにおけるカッタ36の下流側に配設された
上下一対の第1搬送ローラ対37および上下一対の第2
搬送ローラ対38と、第1搬送ローラ対37と第2搬送
ローラ対38との間のマスタ搬送路MRの下方に配設さ
れた撓みボックス32およびガイド搬送板33等を備え
たマスタストック手段31と、マスタ搬送路MRにおけ
る第2搬送ローラ対38の下流側に配設された第2ガイ
ド板29とを具備している。
【0009】マスタロール22Aの中心部には、マスタ
ロール22Aの両端面から突出したパイプ状の芯管22
Bが設けられていて、マスタロール22Aは、芯管22
Bの周りにマスタ22を巻き付けられて形成されてい
る。マスタ22は、例えばポリエステル等からなる1〜
2μm程度の薄い熱可塑性樹脂フィルムに対して和紙繊
維あるいは合成繊維、もしくはこれら両材料を混抄した
ものからなる多孔性支持体を貼り付けてラミネート構造
としたものが用いられ、サーマルヘッド26の発熱素子
によって加熱穿孔されるものである。マスタ支持部材2
3は、芯管22Bの両端部を着脱自在、かつ、回転可能
に支持するように図示しない製版側板に設けられてい
る。
【0010】サーマルヘッド26は、プラテンローラの
軸方向に相当する主走査方向に沿って配列された複数の
発熱素子を有し、その発熱素子に対する選択的な通電制
御によって発熱素子を選択的に発熱させることにより発
熱位置に対応するマスタ22の箇所を加熱溶融させて穿
孔する周知の機能を有する。サーマルヘッド26は、図
示しない接離手段によりプラテンローラ27に対して接
離可能に設けられている。サーマルヘッド26のマスタ
搬送路MRの上流側には、正面から見て左側から右側に
かけて斜め上方に折り曲げられサーマルヘッド26上面
に対して平行に延びたサーマルヘッド駆動部を保護する
ヘッドガイド板26aがサーマルヘッド26の上記主走
査方向に亘りこれと平行に形成されている。ヘッドガイ
ド板26aは、マスタロール22Aから繰り出されたマ
スタ22をサーマルヘッド26とプラテンローラ27と
の間にスムーズに案内する機能を有する。
【0011】プラテンローラ27は、ローラ軸(図示せ
ず)を介して上記製版側板に回転自在に支持されてい
て、上記ローラ軸に配設されたプーリおよびタイミング
ベルト(共に図示せず)等を介して連結されたプラテン
モータ27Mで回転され、マスタ22をサーマルヘッド
26に押圧しつつマスタ搬送路MRの下流側へ搬送す
る。上記ローラ軸と上記プーリとの間には、プラテンロ
ーラ27に対するプラテンモータ27Mの回転駆動力の
伝達を断続する図2にのみ示す第1電磁クラッチ27C
が介装されている。プラテンモータ27Mは、ステッピ
ングモータからなる。
【0012】カッタ36は、カッタモータ36Mにワイ
ヤ及びワイヤプーリ等を介して連結され、カッタモータ
36Mの回転駆動によってマスタ22の幅方向に回転移
動される周知の回転刃で構成されている。第1ガイド板
28は、そのマスタ搬送路MRの下流端がカッタ36の
固定刃となっている。カッタ36は、その非作動時にお
いて、マスタ22の搬送に支障を与えないようにマスタ
搬送路MRの片側端に待機している。
【0013】第1搬送ローラ対37は、その上部のロー
ラが駆動ローラ、下部のローラが従動ローラでそれぞれ
構成されていて、上記上部の駆動ローラはプーリおよび
無端ベルト(共に図示せず)等の回転伝達手段を介して
プラテンモータ27Mに連結されている。これと同様
に、第2搬送ローラ対38は、その上部のローラが駆動
ローラ、下部のローラが従動ローラでそれぞれ構成され
ていて、上記上部の駆動ローラは図2にのみ示す第2電
磁クラッチ38C、プーリおよび無端ベルト(共に図示
せず)等の回転伝達手段を介してプラテンモータ27M
に連結されている。第2電磁クラッチ38Cは、第2搬
送ローラ対38に対してプラテンモータ27Mの回転駆
動力の伝達を断続させる機能を有する。
【0014】マスタストック手段31は、撓みボックス
32、ガイド搬送板33、搬送板駆動モータ33M、吸
引ファン34および吸引ファンモータ34Mから主に構
成されている。マスタストック手段31は、製版済みの
マスタ22に撓みを形成するとともに、その撓みを一時
的に貯留する機能を有する。
【0015】撓みボックス32は、マスタ搬送路MRの
下流側にL字型に折り曲げられて形成されている。撓み
ボックス32は、撓みが形成されている製版済みのマス
タ22を順次貯留する機能を有する。ガイド搬送板33
は、マスタ搬送路MRの直下方に位置する図1に示すガ
イド搬送位置と、このガイド搬送位置から可動して下側
の第2搬送ローラ対38の図において右寄り下方に直立
して位置する撓み形成位置との間で開閉自在となってい
る。ガイド搬送板33が撓み形成位置を占めたとき、撓
みボックス31の上方が開放されて、撓みボックス31
の上方には、製版済みのマスタ22を導入するための開
口32aが形成される。ガイド搬送板33には、その左
端部に一体的に設けられた支軸(図示せず)を中心とし
てガイド搬送位置と撓み形成位置との間に揺動させるた
めの扇状のセクタギヤ(図示せず)が設けられている。
一方、上記製版側板側には、上記セクタギヤと常時噛合
する駆動ギヤ(図示せず)を備えた搬送板駆動モータ3
3Mが固設されている。
【0016】マスタ搬送路MRの下流側に位置する撓み
ボックス32の奥側には、スリットや網目状の小孔等か
らなる吸引口32bおよび排気口32cが設けられてい
る。これらの吸引口32bと排気口32cとの間の撓み
ボックス32端部には、吸引ファンモータ34Mにより
回転される吸引ファン34が配置されている。この吸引
ファンモータ34Mの回転駆動により、吸引ファン34
が回転されて、図において左側から右側へと流れる空気
流が生じ、製版済みのマスタ22に徐々に撓みが形成さ
れるようになっている。
【0017】ガイド搬送板33は、製版動作終了後のマ
スタ切断後に、搬送板駆動モータ33Mが正転駆動され
ることにより、上記セクタギヤおよび駆動ギヤの回転伝
達動作を介して、撓み形成位置から可動してガイド搬送
位置を占めることによって、マスタ22の先端を開口3
2aから撓みボックス31内へと落ち込ませることな
く、マスタ22の先端が図1に示す製版待機位置まで搬
送されるようにガイドするようになっている。また、ガ
イド搬送板33は、製版動作終了後のマスタ切断後にお
いてガイド搬送位置を占めた後、搬送板駆動モータ33
Mが逆転駆動されることにより、マスタ22の先端が第
2搬送ローラ対38のニップ部で挾持され上記製版待機
位置に達した後、上記撓み形成位置へと再び可動される
ようになっている。上記マスタストック手段31の動作
は、以下簡単に述べるに止めるとともに、後述する発明
の実施の形態における各タイミングチャートを含め、そ
れらのタイミングチャートにおいて全て省略されてい
る。
【0018】第2ガイド板29は、マスタ22の先端の
向きを変えて図において略鉛直下方にマスタ22を案内
する機能を有する。第2搬送ローラ対38によるマスタ
搬送速度は、プラテンローラ27によるマスタ搬送速度
よりもわずかに速くなるように予め設定されている。
【0019】製版部20におけるサーマルヘッド26、
プラテンモータ27M、カッタモータ36M、第1電磁
クラッチ27C、第2電磁クラッチ38C、吸引ファン
モータ34Mおよび搬送板駆動モータ33M等の各制御
対象駆動部分をまとめて、図2のブロック図にのみ符号
39で示す製版駆動部とする。
【0020】印刷部15は、図示しないギヤ列およびベ
ルト伝動装置等を介して連結されたメインモータ17に
より支軸3の回りに回転される印刷ドラム2と、上記ギ
ヤ列とは別のギヤ列(図示せず)および上記ベルト伝動
装置等を介して連結されたメインモータ17により、印
刷ドラム2の周速度と同じ周速度で、かつ、印刷ドラム
2と所定の同期をとって回転される押圧手段としての圧
胴9とから主に構成されている。メインモータ17とし
ては、制御用モータであるDCモータが用いられる。
【0021】印刷ドラム2には、マスタ22の先端部を
係止するマスタクランパ4が印刷ドラム2の外周部の一
母線に沿って配設されている。マスタクランパ4は、軸
4aをもって印刷ドラム2の外周部に枢着され、揺動・
開閉自在となっている。マスタクランパ4は、ゴム磁石
を有していて、印刷ドラム2が後述する排版位置または
給版位置を占めたときに、本体フレーム1F側に配設さ
れた開閉手段(図示せず)により印刷ドラム2の外周部
に設けられた強磁性体からなるステージ部(図示せず)
に対して開閉される。上記開閉手段は、マスタクランパ
4に選択的に係合する開閉部材(図示せず)およびこの
開閉部材を駆動するクランパモータ18(図2のみに示
す)等を備えており、例えば特開平6−247031号
公報の図1ないし図3と同様の構成を有する。
【0022】印刷ドラム2の一方の端板に対向した本体
フレーム1F側の所定位置には、印刷ドラム2がそのマ
スタクランパ4を印刷ドラム2の右側方に位置させる給
版位置を占めたときに、その給版位置を検知するための
給版位置検知センサ13(図2のみに示す)と、印刷ド
ラム2がそのマスタクランパ4を図1に示すように印刷
ドラム2の真下に位置させるホームポジションを占めた
ときに、そのホームポジションを検知するためのホーム
ポジション検知センサ14(図2のみに示す)とが配置
されている。給版位置検知センサ13およびホームポジ
ション検知センサ14は、発光素子および受光素子を具
備した周知の透過形光学センサからなる。排版位置は、
印刷ドラム2がそのマスタクランパ4を排版剥離ローラ
51および排版ローラ53における印刷ドラム2の回転
方向の下流側寄りに対向させた位置である。この排版位
置を検知する検知手段は、ホームポジション検知センサ
14を兼用・利用しており、上記排版位置は、印刷ドラ
ム2がホームポジションを占めたときにホームポジショ
ン検知センサ14からのオン信号出力時を起点として、
メインモータ17に付属して設けられた光学式ロータリ
エンコーダ等により印刷ドラム2の回転量(回転角度)
を検出することにより検知されるようになっている。
【0023】印刷ドラム2の内部には、インキ供給手段
5が配設されている。インキ供給手段5は、印刷ドラム
2の内周面にインキを供給するインキローラ6と、イン
キローラ6と微小間隙を置いて平行に配置されていて、
インキローラ6との間にインキ溜り8を形成するドクタ
ローラ7と、支軸3を兼ねるとともにインキ溜り8へイ
ンキを供給するインキ供給管3とから構成されている。
【0024】圧胴9は、印刷ドラム2の下方近傍に配設
され、給紙部40から給送されてくる印刷用紙Sの先端
部を紙くわえクランパ12によりくわえながら印刷ドラ
ム2の外周面に押圧する周知の機能を有する。圧胴9は
印刷ドラム2と同径の外周部を有し、その外周部の一部
には印刷ドラム2のマスタクランパ4の部分との干渉を
避けるための凹部11が形成されている。紙くわえクラ
ンパ12は、圧胴9と一緒に揺動する図示しないブラケ
ットに設けられたカム(図示せず)との当接により開閉
されるようになっている。圧胴9は、圧胴9の中心部に
設けられた圧胴軸10を揺動させて印刷ドラム2の外周
面に選択的に押圧するためのカム駆動機構および印刷ド
ラム2の外周面から離間させた状態で回転可能に保持す
る保持アーム、バネ等の付勢手段およびソレノイド(共
に図示せず)等からなる保持手段を備えた周知の圧胴接
離手段(共に図示せず)により、印刷ドラム2に対して
接離自在に構成されている。なお、上記圧胴接離手段と
しては、例えば特開平5−201115号公報の図1等
に開示されている偏心軸を用いたものも用いられる。ま
た上記押圧手段としては周知のプレスローラも用いられ
る。
【0025】印刷部15における印刷ドラム2および圧
胴9を回転させるメインモータ17、クランパモータ1
8、上記圧胴接離手段の上記ソレノイドおよびインキ供
給手段5の駆動手段(図示せず)等の各制御対象駆動部
分をまとめて、図2のブロック図にのみ符号16で示す
給版・印刷駆動部とする。
【0026】給紙部40は、給紙トレイ41、給紙ロー
ラ42、分離ローラ43、分離コロ43a、ガイド板対
45a,45b、レジストローラ対44および昇降モー
タ(図示せず)から主に構成されている。給紙トレイ4
1は、その上に印刷用紙Sを積載され、本体フレーム1
Fに対して上下動自在に支持されている。給紙トレイ4
1は、印刷用紙Sの増減と連動して上記昇降モータによ
り上下動される。給紙ローラ42と分離ローラ43と
は、最上位の印刷用紙Sと当接するように設けられてい
る。各ローラは、図示しないプーリおよび無端ベルト等
を備えた回転伝達手段を介して給紙モータ42Mに連結
されており、給紙モータ42Mにより回転される。給紙
モータ42Mと各ローラの軸との間には、図示しないワ
ンウェイクラッチが介装されていて、給紙モータ42M
のオフ時には印刷用紙Sの繰り出し方向に回転自在なフ
リー状態となる。これにより、レジストモータ44Mの
みがオンしているときには、各ローラは印刷用紙Sの繰
り出し方向に連れ回りされる。分離ローラ43の印刷用
紙搬送方向の下流側には、上下一対のレジストローラ対
44が配設されている。レジストローラ対44は、給紙
ローラ42により給送され分離ローラ対43により分離
・給送されてくる1枚の印刷用紙Sの先端をくわえ込
み、回転している印刷ドラム2上の製版済みのマスタ2
2の画像書込み開始位置に同期させつつ、拡開している
紙くわえクランパ12にタイミングをとって搬送する用
紙搬送同期手段としての機能を有する。レジストローラ
対44は、図示しないプーリおよび無端ベルト等を備え
た回転伝達手段を介してレジストモータ44Mに連結さ
れており、レジストモータ44Mにより回転される。レ
ジストモータ44Mは、ステッピングモータからなる。
ガイド板対45a,45bは、装置本体の給紙側板(図
示せず)に固設されており、給送される印刷用紙Sを案
内する。なお、紙くわえクランパ12が無い圧胴および
周知のプレスローラを用いた場合には、回転している印
刷ドラム2上の製版済みのマスタ22の画像書込み開始
位置(製版開始位置)に同期させて、印刷ドラム2の外
周面と圧胴との間に搬送させるようにすればよい。レジ
ストローラ対44の回転駆動手段は、レジストモータ4
4Mに代えて、機械式のカム駆動手段も用いられる。
【0027】給紙部40における給紙モータ42M、レ
ジストモータ44Mおよび上記昇降モータ等の各制御対
象駆動部分をまとめて、図2のブロック図にのみ符号4
6で示す給紙駆動部46とする。
【0028】排紙部60は、排紙トレイ61、剥離爪6
2、吸着排紙ローラ63、吸着排紙出口ローラ64、搬
送ベルト65、吸引ファン66、排紙駆動モータ(図示
せず)およびファンモータ(図示せず)から主に構成さ
れている。剥離爪62は、圧胴9の外周面近傍に配設さ
れ、紙くわえクランパ12の開放動作により紙くわえク
ランパ12から開放された印刷済みの印刷用紙Sを剥離
する。吸着排紙ローラ63と吸着排紙出口ローラ64と
は排紙部60の排紙側板(図示せず)に回転自在に支持
されており、各ローラ間には、表面に複数の開孔を有す
る搬送ベルト65が掛け渡されている。吸着排紙出口ロ
ーラ64は上記排紙駆動モータで回転駆動され、この回
転力は搬送ベルト65を介して吸着排紙ローラ63に伝
達される。各ローラ63,64の間であって上記排紙側
板の下部には、上記ファンモータにより回転される吸引
ファン66が配設されている。吸引ファン66は、その
回転により図において下向きの空気流を発生させ、搬送
ベルト65の表面に印刷済みの印刷用紙Sを吸引する。
上記排紙部60の動作は、後述する発明の実施の形態に
係るタイミングチャートを含め、それぞれのタイミング
チャートにおいて全て省略されている。
【0029】排紙部60における上記排紙駆動モータお
よび上記ファンモータ等の各制御対象駆動部分をまとめ
て、図2のブロック図にのみ符号67で示す排紙駆動部
とする。
【0030】排版部50は、排版ボックス54、排版剥
離ローラ51、排版ローラ53、排版モータ52、圧縮
板(図示せず)および圧縮板駆動モータ(図示せず)か
ら主に構成されている。排版剥離ローラ51は、排版ロ
ーラ53と圧接し合っており、排版モータ52により回
転される。排版剥離ローラ51は、揺動アームを備えた
移動手段を介して、印刷ドラム2の外周面に圧接する剥
離位置とこの剥離位置から離間した離間位置との間に変
位自在となっている。上記移動手段は、排版剥離ローラ
51が離間位置にあるときに、図示しない係止手段によ
り係止され保持されるようになっている。これらの要部
の構成は、例えば実公平2−274号公報の第1図〜第
5図に示されているものと同様の構成を有する。上記圧
縮板は、図示しない昇降機構を介して排版ボックス54
内に上下動自在に収納されており、上記圧縮板駆動モー
タの回転駆動により上記圧縮板が排版ボックス54内を
上下動されるようになっている。
【0031】排版部50における排版モータ52および
上記圧縮板駆動モータ等を含む各制御対象駆動部分をま
とめて、図2のブロック図にのみ符号56で示す排版駆
動部とする。
【0032】図3において、括弧を付した符号950は
孔版印刷装置1000を操作するための操作パネルを示
す。操作パネル950は、原稿読取部70の上部の一側
部に配設されている。操作パネル950には、原稿73
の画像に対応して印刷枚数(あるいは印刷部数)および
原稿枚数を設定するためのテンキー97と、原稿73の
画像読み取りから製版、給版、試し刷りや版付けおよび
印刷動作に至る各動作の起動を設定するためのスタート
キー96とがそれぞれ所定位置に配置されている。操作
パネル950には、上記各キーの他にテンキー97によ
り設定された印刷枚数および原稿枚数を表示するLED
(発光ダイオード)表示装置(図示せず)等が適宜配設
されている。
【0033】次に、図2を参照して孔版印刷装置100
0の主な制御構成について説明する。メイン制御装置9
00は、駆動回路や適宜の電子回路を介して、給版位置
検知センサ13およびホームポジション検知センサ14
と、原稿読取駆動部78と、破線で囲んで示すモード選
択キー99およびモード表示ランプ群99Gを除く上記
各キーおよび各種表示装置等を含む操作パネル950
と、排版駆動部56と、製版駆動部39と、給版・印刷
駆動部16と、給紙駆動部46と、排紙駆動部67との
間で、指令信号やオン/オフ信号あるいはデータ信号を
送受信し、孔版印刷装置1000の上記各部における制
御対象駆動部分の起動、停止およびタイミング等の動作
全体に係るシステムを制御している。
【0034】メイン制御装置900は、マイクロコンピ
ュータを具備していて、CPU(中央演算処理装置)9
10、I/O(入出力)ポート(図示せず)およびRO
M(読み出し専用記憶装置)920、RAM(読み書き
可能な記憶装置)930等を備え、信号バス(図示せ
ず)によって接続された構成を有する。RAM930
は、CPU910での演算結果を一時記憶したり、上記
各センサおよび各キーから入力されたオン/オフ信号や
データ信号を随時記憶する。ROM920には、後述す
るタイミングチャート等により孔版印刷装置1000の
動作を実行するためのプログラムやデータ等が記憶され
ている。上記プログラムやデータ等の設定は、ROM9
20へ予めデータで与えたり、あるいはROMチップの
交換等で行なわれる。
【0035】給版位置検知センサ13およびホームポジ
ション検知センサ14からのオン/オフ信号は、メイン
制御装置900に送信される。スタートキー96および
テンキー97等からのオン/オフ信号やデータ信号は、
メイン制御装置900に送信される。
【0036】メイン制御装置900は、原稿読取駆動部
78、操作パネル950、排版駆動部56、製版駆動部
39、給版・印刷駆動部16、給紙駆動部46、および
排紙駆動部67の各制御対象駆動部分の起動、停止、お
よび動作タイミング等を制御する指令信号を送信する。
【0037】以下、図1、図4ないし図11に示した各
動作を適宜借りながら、孔版印刷装置1000の全体動
作を図23に示すタイミングチャートおよび図24を参
照して説明する。上記タイミングチャートは、孔版印刷
装置1000による上記各動作を理解・実施できる程度
に示したものであって、その細部は上述したように適宜
省略されていたり幾分誇張されたりしているので、必要
に応じて補充説明する。上記タイミングチャート等にお
ける上記各制御対象駆動部分の動作を説明するに際し
て、後述する本発明の実施の形態を含め、上記各制御対
象駆動部分が駆動するときを「オン」と、その駆動を停
止するときを「オフ」と言い替えることがある。上記タ
イミングチャート等における時間経過の符号T1〜T1
8は、後述する本発明の実施の形態で参照するタイミン
グチャートに亘り同じ時間経過を表すものとして用い
る。また、上記各制御対象駆動部分による上記オン/オ
フの動作を一度説明した後では、重複説明を避け簡明化
を図る点から同制御対象駆動部分による上記オン/オフ
の動作説明を省略することがある。
【0038】孔版印刷装置1000の初期状態を図1お
よび図4に示す。両図に示すように、製版部20では、
マスタロール22Aから繰り出されたマスタ22の先端
は第2搬送ローラ対38のニップ部に挾持されている製
版待機位置を、印刷ドラム2はホームポジションをそれ
ぞれ占めている。図1において、先ず、オペレータが、
原稿読取部70の原稿載置台72上に複数枚の原稿73
を載置・セットするとともに、給紙トレイ41上に印刷
用紙Sが無い場合には印刷用紙Sを補充・セットする
と、上記昇降モータがオンして給紙トレイ41が上昇
し、最上位の印刷用紙Sが給紙ローラ42および分離ロ
ーラ43にそれぞれ当接する。これにより、給紙部40
では給紙待機状態となる。
【0039】タイミングチャートの時間T1において、
オペレータがスタートキー96を押す(オン)と、製版
スタート信号がメイン制御装置900に送信される。こ
れにより、排版、原稿の画像読み取り、製版、給版、試
し刷り印刷、排紙に亘る一連の動作が行われる。先ず、
その外周面に前版の使用済みのマスタ22を巻装してい
て、ホームポジションを占めていた印刷ドラム2は、メ
インモータ17がオンすることにより時計回り方向に回
転を開始する。これにより、ホームポジション検知セン
サ14ではオフ信号が生成され、このオフ信号がメイン
制御装置900に送信される。メイン制御装置900
は、ホームポジション検知センサ14からのオフ信号に
基づき、印刷ドラム2が排版位置で停止するようにメイ
ンモータ17を駆動制御する。排版および給版動作時に
おいて、給版・印刷駆動部16における上記保持手段の
上記ソレノイドはオフ状態となっていて、印刷ドラム2
は、圧胴9の外周面から離間した状態で回転移動され
る。
【0040】時間T2において、図5にも示すように、
メインモータ17がオフすることにより、印刷ドラム2
は排版位置に停止される。これと同時に図6にも示すよ
うに、クランパモータ18がオンすることにより、直ち
に排版動作の準備のため同図中実線で示すようにマスタ
クランパ4が拡開される。上記係止手段による上記移動
手段の係止状態が解除されて、排版剥離ローラ51が図
6に実線で示すように剥離位置を占めると同時に、排版
モータ52がオンする。これにより、排版剥離ローラ5
1は回転されつつ、マスタクランパ4で係止されていた
使用済みのマスタ22の先端部に対応する印刷ドラム2
の外周面に押し付けられることで、使用済みのマスタの
先端部22が排版剥離ローラ51により印刷ドラム2の
外周面からすくい上げられて剥離される。この直後、排
版剥離ローラ51は上記移動手段により同図中に仮想線
で示すように再び元の離間位置に戻され、排版ローラ5
3とともに回転自在に保持される。排版剥離ローラ51
が離間位置に戻された直後の時間T3において、クラン
パモータ18がオフすることにより、マスタクランパ4
が閉じられ、メインモータ17がオンされ、印刷ドラム
2が時計回り方向に回転されることで実質的な排版動作
が始まる。剥離された使用済みのマスタ22は、排版剥
離ローラ51および排版ローラ53のニップ部に挾持さ
れながらの回転・搬送動作によって、印刷ドラム2の外
周面より剥離されつつ搬送され、排版ボックス54の内
部に廃棄されていく。
【0041】時間T1においては、印刷ドラム2の排版
位置への移動および排版動作と並行して、原稿読取部7
0および製版部20で原稿73の画像読み取り動作およ
び製版動作が開始する。原稿読取駆動部78が駆動され
ることで、原稿載置台72上にセットされた複数枚の原
稿73の内の最下位の原稿73がコンタクトガラス74
上の所定位置に自動搬送され、原稿73の画像が上記原
稿走査用光学系で読み取られ、画像センサ77により光
電変換された電気信号が上記A/D変換基板に入力され
る。画像が読み取られた原稿73は、原稿排紙台75上
へ排出される。一方、原稿73の画像読み取り動作と並
行して、上記A/D変換基板および上記製版制御基板で
各種処理をされて送出されるデジタル画像信号に応じ
て、サーマルヘッド26の発熱素子が選択的に発熱さ
れ、プラテンローラ27に対してサーマルヘッド26で
押圧されるマスタ22の熱可塑性樹脂フィルムの部分が
選択的に加熱溶融されて穿孔されつつ、プラテンモータ
27Mおよび第1電磁クラッチ27Cがオンされ、図5
に示すようにプラテンローラ27および第1搬送ローラ
対37がそれぞれ図中矢印方向に回転されることによ
り、穿孔製版された製版済みのマスタ22が、第1ガイ
ド板28で案内されつつマスタ搬送路MRの下流側へ搬
送される。一方、第2電磁クラッチ38Cは、オフされ
たままであり、プラテンモータ27Mの回転駆動力は第
2搬送ローラ対38には伝達されない。
【0042】これと同時に、吸引ファンモータ34Mが
オンして、吸引ファン34が回転されることにより、製
版済みのマスタ22は、吸引ファン34の回転により撓
みボックス32の形状に沿って生じる図において右向き
の空気流によって、撓みを形成されながら開口32aか
ら垂れ下がるようにして、撓みボックス32内へと導か
れる。こうして、撓みボックス32内には、製版済みの
マスタ22が貯留されていく。製版動作が進行し、プラ
テンモータ27Mのステップ数により、1版分の製版済
みのマスタ22が製版されたとメイン制御装置900で
判断されると、メイン制御装置900からの指令によ
り、時間T8において、プラテンモータ27Mおよび吸
引ファンモータ34Mがそれぞれオフされる。これによ
り、プラテンローラ27、第1搬送ローラ対37および
吸引ファン34の回転がそれぞれ停止され、製版動作が
終了する。これと同時的に、カッタモータ36Mがオン
することにより、カッタ36が製版済みのマスタ22の
幅方向に回転されながら移動して製版済みのマスタ22
の後端が切断される。時間T9において、カッタモータ
36Mがオフし、カッタ36の作動が停止される。
【0043】時間T8以降の製版動作終了後も排版部5
0では排版動作が続けられており、印刷ドラム2は時計
回りに回転されながら、時間T3ないし時間T8におい
て給版位置および再度ホームポジションを過ぎて再度排
版位置に至るまで、排版動作が継続される。時間T9に
おいて、印刷ドラム2の外周面上より前版の使用済みの
マスタ22が全て剥離され、使用済みのマスタ22が全
て排版ボックス54内へ廃棄・排版されると排版モータ
52がオフし、排版動作が終了する(図24参照)。こ
の排版動作終了時点において、印刷ドラム2は、上記し
たように再度排版位置を過ぎてからなお回転される。こ
のとき、給版位置検知センサ13ではオフ信号が生成さ
れ、このオフ信号がメイン制御装置900に送信され
る。メイン制御装置900は、給版位置検知センサ13
からのオフ信号に基づき、印刷ドラム2が給版位置を占
めるようにメインモータ17を駆動制御する。これによ
り、給版位置検知センサ13からのオン信号に基づき、
時間T10において、メインモータ17がオフし、印刷
ドラム2は給版位置に停止される。
【0044】印刷ドラム2が給版位置を占めると同時
に、クランパモータ18がオンすることにより、マスタ
クランパ4が拡開され、印刷ドラム2は給版待機状態と
なる。また、時間T10において、第1電磁クラッチ2
7Cがオフすることにより、プラテンローラ27へのプ
ラテンモータ27Mの回転駆動力の伝達が断たれるとと
もに、第2電磁クラッチ38Cがオンすると同時にプラ
テンモータ27Mがオンする。これにより、プラテンモ
ータ27Mの回転駆動力が上記回転伝達手段を介して第
2搬送ローラ対38に伝達され、第2搬送ローラ対38
が回転されることによって、製版済みのマスタ22の先
端部は、第2ガイド板29に案内されつつ拡開されたマ
スタクランパ4へと搬送される。プラテンモータ27M
の所定ステップ数のオン作動により、製版済みのマスタ
22の先端部がマスタクランパ4へ届いたと判断された
時点の時間T11で、プラテンモータ27Mがオフされ
て、第2搬送ローラ対38の作動が停止される。そし
て、第2電磁クラッチ38Cがオフされる。
【0045】次いで時間T12において、クランパモー
タ18がオフして、マスタクランパ4が閉じられること
により、製版済みのマスタ22の先端部がマスタクラン
パ4で係止される。これと同時に、メインモータ17が
オンすることにより、印刷ドラム2が時計回り方向に回
転移動されるとともに、この印刷ドラム2の回転力によ
り第2搬送ローラ対38が連れ回りされ、撓みボックス
32内に貯留されていた製版済みのマスタ22が印刷ド
ラム2の外周面上に巻装されていく。このとき、印刷ド
ラム2の外周面に供給される製版済みのマスタ22に
は、第2搬送ローラ対38の連れ回りによる負荷が与え
られるので、所定の張力が作用することとなり、シワ等
を発生させることなく印刷ドラム2の外周面上に巻き付
けられていく。印刷ドラム2が時計回り方向に1回転さ
れて3度目の給版位置を占めるとともに、1版分の製版
済みのマスタ22が印刷ドラム2の外周面に完全に巻装
されて、給版動作が完了する。
【0046】次いで時間T15において、印刷ドラム2
がホームポジションを占める回転移動動作に同期して、
給紙動作が開始し、印刷および排紙の各工程が順次行わ
れる。先ず、給紙モータ42Mがオンすることにより、
給紙トレイ41上の最上位の1枚の印刷用紙Sが給紙ロ
ーラ42と分離ローラ43および分離コロ43aとで分
離・給送され、ガイド板対45a,45bに案内されつ
つレジストローラ対44に向けて給送される。そして、
その後時間T16において、給紙モータ42Mがオフす
ることにより、給紙ローラ42、分離ローラ43および
分離コロ43aの作動が停止される。
【0047】時間T16において、レジストモータ44
Mがオンすることにより、印刷用紙Sは、レジストロー
ラ対44により印刷ドラム2の回転と同期した所定のタ
イミングをとられた後給送され、これとタイミングを合
わせて紙くわえクランパ12が、拡開され、印刷用紙S
をくわえた後、紙くわえクランパ12が閉じられ、圧胴
9の外周面に印刷用紙Sが保持されたまま圧胴9が回転
され、印刷ドラム2と圧胴9との間のニップ部に印刷用
紙Sが送り込まれる。このタイミングに合わせて、給版
・印刷駆動部16における上記保持手段の上記ソレノイ
ドがオンすることにより、上記カム駆動機構が作動し、
圧胴9の外周面が印刷ドラム2の外周面に接離可能な状
態となる。印刷動作後、上記保持手段の上記ソレノイド
がオフすることにより、上記カム駆動機構が作動し、圧
胴9の外周面が印刷ドラム2の外周面から離間された状
態となる。以下、後述する本発明の実施の形態を含め、
給版・印刷駆動部16における上記保持手段の一々の動
作説明を省略する。印刷ドラム2と圧胴9との上記ニッ
プ部は、上記圧胴接離手段に具備されている緊縮性の印
圧バネ(図示せず)の付勢力によって加圧されており、
これにより印刷用紙Sは印刷ドラム2の外周面上に巻装
されている製版済みのマスタ22に押圧される。この押
圧の際に、インキローラ6により印刷ドラム2の内周面
に供給されたインキは、製版画像が形成された製版済み
のマスタ22の穿孔部分を通過して滲み出し、この滲み
出たインキが印刷用紙Sの表面に転移されて、印刷画像
が形成される。
【0048】印刷画像が形成された印刷済みの印刷用紙
Sは、圧胴9が回転して剥離爪62の手前で紙くわえク
ランパ12が開くことにより、剥離爪62に乗り上げて
剥離され、排紙駆動部67の作動を介して、吸引ファン
66により吸引されつつ、下方に位置する搬送ベルト6
5上に排出される。搬送ベルト65上の印刷済みの印刷
用紙Sは、吸引ファン66で搬送ベルト65上に吸引さ
れつつ吸着排紙出口ローラ64の回転によって搬送さ
れ、時間T17において、排紙トレイ61上に排出され
ていわゆる試し刷り(版付け印刷とも呼ばれる)が終了
する。印刷ドラム2は、さらに時計回り方向に回転移動
され、時間T18においてホームポジションに戻り停止
される。
【0049】時間T17において、レジストモータ44
Mがオフすることにより、レジストローラ対44の動作
が停止される。これと同時に、製版部20では、ガイド
搬送板33が撓み形成位置から可動してガイド搬送位置
を占める。そして、第1電磁クラッチ27Cがオンする
とともにプラテンモータ27Mがオンすることにより、
プラテンローラ27および第1搬送ローラ対37が回転
されるとともに、第2電磁クラッチ38Cがオンして第
2搬送ローラ対38が回転されることによって、カッタ
36により切断された次版のマスタ22の先端部が第1
搬送ローラ対37および第2搬送ローラ対38の回転作
動で搬送されつつガイド搬送板33および第2ガイド板
29に案内されながら、マスタ搬送路MRの下流側へと
搬送される。そして、プラテンモータ27Mの所定ステ
ップ数の作動により、次版のマスタ22の先端部が図1
に示す製版待機位置を占めたと判断された時点の時間T
18において、プラテンモータ27Mがオフすることに
より、プラテンローラ27、第1搬送ローラ対37およ
び第2搬送ローラ対38の回転がそれぞれ停止され、製
版待機状態となる。
【0050】なお、説明の便宜上、製版待機位置をマス
タ22の先端が第2搬送ローラ対38のニップ部に挾持
されている時点としたが、実際にはマスタ22の先端が
第1搬送ローラ対37のニップ部に挾持されている時点
としており、これはマスタ22を無駄に使用しないため
である。次に、オペレータは操作パネル950のテンキ
ー97で印刷枚数をセットし、再びスタートキー96を
押すと印刷スタート信号がメイン制御装置900に送信
され、上記試し刷りと同様の工程で、給紙、印刷および
排紙の各動作がセットした印刷枚数分繰り返して行なわ
れて、孔版印刷の全工程が終了する。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記両
者の技術では、排版動作と並行して製版動作を行うこと
ができたり、製版動作と並行して給版動作を行うことが
できたりするものの、排版動作終了後に給版動作を行わ
なければならないとともに、給版動作終了後に印刷動作
を行わなければならないので、スタートキーを押してか
ら上記一連の動作を経てホームポジションに戻るまで
に、図24に示すように、印刷ドラム2の回転量を4回
転も要することとなり、FPTを短縮する上で合理的な
動きがなされていなかった。従って、未だFPTが長い
という問題点があった。ちなみに、図23に示したタイ
ミングチャートでは、FPT=T17−T1となる。具
体例的には、印刷ドラム2の外周の直径を180mm、
印刷ドラム2の平均回転速度を20rpm(回転/分)
としたとき、FPT=T17−T1≒18秒となる。
【0052】また、特公平6−51421号公報に開示
されている技術では、前原稿に対応した使用済みのマス
タの排版動作と後続原稿に対応して製版されたマスタを
用いての製版・給版・印刷動作とを同時に行うことはで
きない。
【0053】従って、かかる問題点を解決するために、
本発明の第1の目的は、印刷ドラムの回転量を減らし
て、排版動作と給版動作とを並行同時的に行うことおよ
び/または給版動作と印刷動作とを並行同時的に行うこ
とにより、さらにFPTを短縮することのできる印刷方
法を提供することにある。
【0054】本発明の第2の目的は、制御装置を除く従
来の印刷装置の構成を変えることなく、さらにFPTを
短縮することのできる印刷装置を提供することにある。
【0055】本発明の第3の目的は、上記各目的に加え
て、印刷動作における給紙をする際のレジスト精度の向
上および騒音の低減を図ることのできる印刷方法および
印刷装置を提供することにある。
【0056】本発明の第4の目的は、上記各目的に加え
て、排版動作を行う排版部と、製版動作を行う製版部と
を合理的に配置することにより、より一層FPTを短縮
することのできる印刷装置を提供することにある。
【0057】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、印刷ドラム上の使用済
みのマスタを剥離し排版する排版動作と、原稿の画像信
号に応じてマスタを製版する製版動作とを含む印刷方法
において、上記排版動作の途中で、上記印刷ドラムが上
記製版動作により作製された製版済みのマスタの先端部
を上記印刷ドラムに係止する給版待機状態を占めた時点
で、上記排版動作を一時中断し、上記製版済みのマスタ
の先端部が上記印刷ドラムに係止された後、上記製版済
みのマスタを上記印刷ドラムの外周面に巻装する給版動
作を行いながら、再度上記排版動作を行い、上記給版動
作終了後に、上記印刷ドラム上の上記製版済みのマスタ
にインキを供給して印刷画像を印刷用紙上に形成する印
刷動作を行うことを特徴とする。
【0058】請求項2記載の発明は、印刷ドラム上の使
用済みのマスタを剥離し排版する排版動作と、原稿の画
像信号に応じてマスタを製版する製版動作とを含む印刷
方法において、上記排版動作終了後に、上記製版動作に
より作製された製版済みのマスタを上記印刷ドラムの外
周面に巻装する給版動作を行いながら、上記印刷ドラム
上の上記製版済みのマスタにインキを供給して印刷画像
を印刷用紙上に形成する印刷動作を行うことを特徴とす
る。
【0059】請求項3記載の発明は、印刷ドラム上の使
用済みのマスタを剥離し排版する排版動作と、原稿の画
像信号に応じてマスタを製版する製版動作とを含む印刷
方法において、上記排版動作の途中で、上記印刷ドラム
が上記製版動作により作製された製版済みのマスタの先
端部を上記印刷ドラムに係止する給版待機状態を占めた
時点で、上記排版動作を一時中断し、上記製版済みのマ
スタの先端部が上記印刷ドラムに係止された後、上記製
版済みのマスタを上記印刷ドラムの外周面に巻装する給
版動作を行いながら、再度上記排版動作を行うと同時
に、上記印刷ドラム上の上記製版済みのマスタにインキ
を供給して印刷画像を印刷用紙上に形成する印刷動作を
行うことを特徴とする。
【0060】請求項4記載の発明は、請求項1,2また
は3記載の印刷方法において、上記製版動作中に上記給
版動作を行うことを特徴とする。
【0061】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか一つに記載の印刷方法において、上記製版動作
中に、上記印刷用紙を、上記印刷ドラム上の製版済みの
マスタに同期をとって上記印刷用紙を給送する用紙搬送
同期手段まで予め給送しておくことを特徴とする。
【0062】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか一つに記載の印刷方法を使用する印刷装置を有
することを特徴とする。
【0063】請求項7記載の発明は、請求項6記載の印
刷装置において、上記排版動作を行う排版部と、上記製
版動作を行う製版部とを具備し、上記排版部を、上記製
版部における上記印刷ドラムの回転方向の上流側に上記
製版部に近接して設けたことを特徴とする。
【0064】
【発明の実施の形態】添付の図面に従って、実施例を含
めて本発明の実施の形態を説明する。各図において、図
面の簡明化を図るため各構成部品を適宜省略する。ま
た、図において一対で構成されていて特別に区別して説
明する必要がない構成部品は、説明の簡明化を図る上か
ら、その片方を適宜記載することでその説明に代えるも
のとする。以下説明する各発明の実施の形態および上述
した従来の孔版印刷装置1000等に亘り同一の形状お
よび機能を有する構成部品等については、同一の符号を
付すことによりその説明をできる限り省略する。
【0065】(実施の形態1)図1は、本発明に係る第
1の発明の実施の形態(以下、単に「実施の形態1」と
いう)が適用された孔版印刷装置1を示す。この孔版印
刷装置1は、本発明の印刷方法を使用することができる
ように構成されている。以下、この孔版印刷装置1の構
成および動作について、上述した孔版印刷装置1000
と相違する点を中心に述べる。
【0066】孔版印刷装置1は、図1および図2に示す
ように、孔版印刷装置1000に対して、操作パネル9
50に代えて操作パネル95を有すること、およびメイ
ン制御装置900に代えて本発明における制御手段とし
てのメイン制御装置90(図1において破線で示す)を
有することのみ相違する。
【0067】図2および図3に示すように、操作パネル
95は、操作パネル950の構成に対して、モード選択
キー99を付設したこと、およびモード表示ランプ群9
9Gを付設したことのみ相違する。モード表示ランプ群
99Gは、LED(発光ダイオード)からなる4つのラ
ンプ、すなわち、高速1モードランプ99A、高速2モ
ードランプ99B、高速3モードランプ99C、低速モ
ードランプ99Dからなり、操作パネル95の図3にお
いて右側上部にこの順に横一列に配置されている。
【0068】高速1モードランプ99Aは、孔版印刷装
置1の電源スイッチ(図示せず)がオンされた時に点灯
し、高速1モードが設定されていることを表示する。つ
まり、高速1モードは、モード選択キー99を押すこと
なく自動的に初期設定される。高速1モードは、排版動
作の途中で、印刷ドラム2が、製版動作により作製され
た製版済みのマスタ22の先端部を印刷ドラム2に係止
する給版待機状態を占めた時点で、排版動作を一時中断
し、製版済みのマスタ22の先端部が印刷ドラム2に係
止された後、製版済みのマスタ22を印刷ドラム2の外
周面に巻装する給版動作を行いながら、再度排版動作を
行うと同時に、印刷ドラム2上の製版済みのマスタ22
にインキを供給して印刷画像を印刷用紙S上に形成する
印刷動作を行うモードである。高速1モードの具体例と
しては、メイン制御装置90の制御の下に、孔版印刷装
置1の動作が図12に示すタイミングチャートおよび図
13に示す印刷ドラム2の回転動作に従って実行される
後述する動作例1を挙げることができる。この高速1モ
ードは、画像品質を余り気にせずに、FPTを短縮する
ことを最優先する場合に使用される。
【0069】高速2モードランプ99Bは、モード選択
キー99が1回押されると点灯し、高速2モードが設定
されていることを表示する。高速2モードは、排版動作
の途中で、印刷ドラム2が、製版動作により作製された
製版済みのマスタ22の先端部を印刷ドラム2に係止す
る給版待機状態を占めた時点で、排版動作を一時中断
し、製版済みのマスタ22の先端部が印刷ドラム2に係
止された後、給版動作を行いながら、再度排版動作を行
い、給版動作終了後に、印刷動作を行うモードである。
高速2モードの具体例としては、メイン制御装置90の
制御の下に、孔版印刷装置1の動作が図15に示すタイ
ミングチャートおよび図16に示す印刷ドラム2の回転
動作に従って実行される後述する動作例2を挙げること
ができる。この高速2モードは、画像品質を余り気にせ
ずに、高速1モードに次いでFPTを短縮することを優
先する場合に使用される。
【0070】高速3モードランプ99Cは、モード選択
キー99が2回押されると点灯し、高速3モードが設定
されていることを表示する。高速3モードは、排版動作
終了後に、製版動作により作製された製版済みのマスタ
22を印刷ドラム2の外周面に巻装する給版動作を行い
ながら、印刷動作を行うモードである。高速3モードの
具体例としては、メイン制御装置90の制御の下に、孔
版印刷装置1の動作が図17に示す印刷ドラム2の回転
動作に従って実行される後述する動作例3を挙げること
ができる。この高速3モードは、画像品質を余り気にせ
ずに、高速1モードに次いで高速2モードと略同様にF
PTを短縮することを優先する場合に使用される。
【0071】低速モードランプ99Dは、モード選択キ
ー99が3回押されると点灯し、低速モードが設定され
ていることを表示する。低速モードは、排版動作と製版
動作とを並行して行い、排版動作終了後に、製版済みの
マスタ22の先端部を印刷ドラム2に設けられた係止手
段としてのマスタクランパ4に係止させ、1版分の製版
済みのマスタ22を印刷ドラム2の外周面に巻装する給
版動作を行い、給版工程終了後に、印刷動作を行うモー
ドである。低速モードの具体例としては、メイン制御装
置90の制御の下に、孔版印刷装置1の動作が図23に
示すタイミングチャートに従って実行される先に述べた
従来例を挙げることができる。この低速モードは、FP
Tを短縮することを余り気にせずに、画像品質を最優先
する場合に使用される。
【0072】メイン制御装置90は、メイン制御装置9
00に対して、メイン制御装置900の機能に、孔版印
刷装置1による各動作を図4ないし図11に示す動作お
よび図12ないし図17に示す各タイミングチャートお
よび動作順序に従って動作するように制御する機能を付
加したことが主に相違する。
【0073】図2に示すように、メイン制御装置90
は、駆動回路や適宜の電子回路を介して、給版位置検知
センサ13およびホームポジション検知センサ14と、
原稿読取駆動部78と、破線で囲んで示すモード選択キ
ー99およびモード表示ランプ群99Gを含む上記各キ
ーおよび各種表示装置等を含む操作パネル95と、排版
駆動部56と、製版駆動部39と、給版・印刷駆動部1
6と、給紙駆動部46と、排紙駆動部67との間で、指
令信号やオン/オフ信号あるいはデータ信号を送受信
し、孔版印刷装置1の上記各部における制御対象駆動部
分の起動、停止およびタイミング等の動作全体に係るシ
ステムを制御している。
【0074】メイン制御装置90は、マイクロコンピュ
ータを具備していて、CPU(中央演算処理装置)9
1、I/O(入出力)ポート(図示せず)およびROM
(読み出し専用記憶装置)92、RAM(読み書き可能
な記憶装置)93等を備え、信号バス(図示せず)によ
って接続された構成を有する。RAM93は、CPU9
1の演算結果を一時記憶したり、上記各センサおよび各
キーから入力されたオン/オフ信号やデータ信号を随時
記憶する。ROM92には、後述するタイミングチャー
ト等により孔版印刷装置1の動作を実行するためのプロ
グラムやデータ等が記憶されている。上記プログラムや
データ等の設定は、ROM92へ予めデータで与えた
り、あるいはROMチップの交換等で行なわれる。
【0075】給版位置検知センサ13およびホームポジ
ション検知センサ14からのオン/オフ信号は、メイン
制御装置90に送信される。スタートキー96、テンキ
ー97およびモード選択キー99等からのオン/オフ信
号やデータ信号は、メイン制御装置90に送信される。
【0076】メイン制御装置90は、原稿読取駆動部7
8、操作パネル95、排版駆動部56、製版駆動部3
9、給版・印刷駆動部16、給紙駆動部46、および排
紙駆動部67の各制御対象駆動部分の起動、停止、およ
び動作タイミング等を制御する指令信号を送信する。
【0077】(動作例1)図4ないし図13を参照し
て、孔版印刷装置1による動作例1について、従来例と
相違する点を中心に述べる。以下、メイン制御装置90
と各制御対象駆動部分および各センサとの各種信号の送
受信の内容は、上述した従来例および図2に示したブロ
ック図等から容易に理解・実施できる範囲なので、説明
の簡明化を図るためこれらの一々の説明を随時省略す
る。この動作例1では、オペレータは、画像品質を余り
気にせずに、FPTを短縮することを最優先する孔版印
刷を行いたいものとする。先ず、オペレータが孔版印刷
装置1の上記電源スイッチをオンすると、操作パネル9
5における高速1モードランプ99Aが点灯して、高速
1モードが初期設定される。そして従来例と同様に、図
1において、オペレータが原稿読取部70の原稿載置台
72上に複数枚の原稿73を載置・セットするととも
に、給紙トレイ41上に印刷用紙Sが無い場合には印刷
用紙Sを補充・セットする。
【0078】図1、図4ないし図6、図12および図1
3に示すように、タイミングチャートの時間T1から時
間T3までに排版部50、原稿読取部70、製版部20
および給紙部40で行われる各操作や各動作、すなわち
印刷ドラム2のホームポジションから排版位置への回転
移動・停止、排版動作の準備のためのマスタクランパ4
の開閉動作および製版動作は、従来例と同様に行われ
る。
【0079】時間T3において、図7に示すように、印
刷ドラム2は時計回りに回転され、時間T5において、
印刷ドラム2は給版位置で停止される。この時間T3か
ら時間T5に至る間、排版部50では排版剥離ローラ5
1および排版ローラ53等の作動による排版動作が継続
されており、印刷ドラム2の回転量に対応した分の使用
済みのマスタ22が剥離され排版ボックス54へ廃棄・
排版される。時間T3から時間T5に至る間、製版部2
0では、第1電磁クラッチ27Cがオンしていてプラテ
ンモータ27Mが回転駆動されており、マスタストック
手段31で製版済みのマスタ22に撓みを形成しながら
の製版動作が継続されている。
【0080】一方、製版動作中であって、印刷ドラム2
が給版位置へ回転移動中である時間T4において、給紙
部40では、給紙モータ42Mがオンして給紙ローラ4
2および分離ローラ対43が回転されることにより、給
紙トレイ41の最上位の1枚の印刷用紙Sが給送され、
その印刷用紙Sの先端がレジストローラ対44のニップ
部に突き当てされる。そして、時間T5において、給紙
モータ42Mがオフして給紙ローラ42および分離ロー
ラ対43の回転が停止されることにより、印刷用紙Sの
先端がレジストローラ対44のニップ部に当接・保持さ
れるとともに、印刷用紙Sの後端部が給紙ローラ42お
よび分離ローラ対43に当接・保持される。
【0081】図8に示すように、印刷ドラム2が給版位
置に停止された時間T5において、マスタクランパ4が
拡開され、印刷ドラム2は給版待機状態となる。このと
き、第2電磁クラッチ38Cがオンして、プラテンモー
タ27Mの回転駆動力が上記回転伝達手段を介して第2
搬送ローラ対38に伝達され、第2搬送ローラ対38が
回転されることによって、製版済みのマスタ22の先端
部は、第2ガイド板29に案内されつつ拡開されたマス
タクランパ4へと搬送される。プラテンモータ27Mの
所定ステップ数のオン作動により、製版済みのマスタ2
2の先端部がマスタクランパ4へ届いたと判断された時
点の時間T6で、第2電磁クラッチ38Cがオフされ
て、第2搬送ローラ対38の作動が停止される。
【0082】図8に示すように、印刷ドラム2が給版待
機状態にある時間T5ないし時間T7に至る間、排版部
50での排版剥離ローラ51および排版ローラ53等の
作動による排版動作は、一時中断されている。時間T7
において、クランパモータ18がオフして、マスタクラ
ンパ4が閉じられることにより、製版済みのマスタ22
の先端部がマスタクランパ4で係止される。
【0083】これと同時に時間T7において、図9に示
すように、給版動作が行われる。メインモータ17がオ
ンすることにより、印刷ドラム2が時計回り方向に回転
移動されるとともに、この印刷ドラム2の回転力により
第2搬送ローラ対38が連れ回りされ、撓みボックス3
2内に貯留されていた製版済みのマスタ22が引き出さ
れつつ、印刷ドラム2の外周面上に巻装されていく。こ
のとき、印刷ドラム2の外周面に供給される製版済みの
マスタ22には、第2搬送ローラ対38の連れ回りによ
る負荷が与えられるので、所定の張力が作用することと
なり、シワ等を発生させることなく印刷ドラム2の外周
面上に巻き付けられていく。またこのとき、印刷ドラム
2の周速度vは、製版部20におけるプラテンローラ2
7によるマスタ搬送速度v’よりも十分大きくなるよう
に(v>v’)、メイン制御装置90によりメインモー
タ17およびプラテンモータ27Mの回転速度が制御さ
れるようになっている。
【0084】一方、上記給版動作が行われると同時に、
排版部50では、排版モータ52がオンして排版動作が
再度開始され、印刷ドラム2の回転量に対応した分の使
用済みのマスタ22が排版剥離ローラ51および排版ロ
ーラ53の作動により印刷ドラム2の外周面から剥離・
搬送されて、排版ボックス54へ廃棄・排版されてい
く。
【0085】製版動作が進行し、プラテンモータ27M
のステップ数により、1版分の製版済みのマスタ22が
製版されたとメイン制御装置90で判断されると、メイ
ン制御装置90からの指令により、時間T8において、
プラテンモータ27Mおよび吸引ファンモータ34Mが
それぞれオフされる。これにより、プラテンローラ2
7、第1搬送ローラ対37および吸引ファン34の回転
がそれぞれ停止され、製版動作が終了する(図10参
照)。このとき、図9ないし図10に示すように、マス
タストック手段31における製版済みのマスタ22の撓
み量は徐々に小さくなっており、マスタ22の撓み量が
最小となる時間T8において、カッタモータ36Mがオ
ンすることにより、カッタ36が製版済みのマスタ22
の幅方向に回転されながら移動して製版済みのマスタ2
2の後端が切断される。時間T9において、カッタモー
タ36Mがオフし、カッタ36の作動が停止される。
【0086】図9ないし図10に示すように、時間T9
付近において、印刷部15では、印刷ドラム2がホーム
ポジションを占める回転移動動作に同期して、給紙動作
が開始される。レジストモータ44Mがオンすることに
より、印刷用紙Sは、レジストローラ対44により印刷
ドラム2の回転と同期した所定のタイミングをとられた
後給送され、従来例と同様の印刷動作および排紙動作が
行われる。
【0087】一方、図9、図10および図13に示すよ
うに、時間T7ないし時間T10において、排版部50
では、印刷ドラム2が再度排版位置に回転移動するま
で、排版動作が継続されている。時間T10において、
印刷ドラム2が再度排版位置を占める付近で、印刷ドラ
ム2の外周面上より前版の使用済みのマスタ22が全て
剥離され、使用済みのマスタ22が全て排版ボックス5
4内へ廃棄・排版されると、排版モータ52がオフし、
排版動作が終了する。この排版動作終了時点において、
印刷部15では印刷動作および排紙動作が上記したよう
に行われている。
【0088】印刷動作および排紙動作が上記したように
行われ、図13に示すように、印刷ドラム2が給版位置
を占めた付近では、印刷ドラム2への1版分の製版済み
のマスタ22の巻き付けが完了して給版動作が終了する
(時間T11ないし時間T12)。次いで、時間T12
ないし時間T13において、印刷済みの印刷用紙Sが排
紙トレイ61上に排出されて試し刷り(版付け印刷)が
終了する。この後時間T14において、印刷ドラム2は
ホームポジションまで回転移動され、ホームポジション
で停止される。
【0089】一方、時間T13において、レジストモー
タ44Mがオフすることにより、レジストローラ対44
の動作が停止され、印刷動作が終了する。一方、これと
同時の時間T13において、製版部20では、ガイド搬
送板33が撓み形成位置から可動してガイド搬送位置を
占める。これと同時に、プラテンモータ27Mがオンす
ることにより、プラテンローラ27および第1搬送ロー
ラ対37が回転されるとともに、第2電磁クラッチ38
Cがオンして第2搬送ローラ対37が回転されることに
よって、カッタ36により切断された次版のマスタ22
の先端部が第1搬送ローラ対37および第2搬送ローラ
対38の回転作動で搬送されつつガイド搬送板33およ
び第2ガイド板29に案内されながら、マスタ搬送路M
Rの下流側へと搬送される。そして、プラテンモータ2
7Mの所定ステップ数の作動により、次版のマスタ22
の先端部が図1に示す製版待機位置を占めたと判断され
た時点の時間T14で、プラテンモータ27Mがオフす
ることにより、図11に示すように、プラテンローラ2
7、第1搬送ローラ対37および第2搬送ローラ対38
の回転がそれぞれ停止される。
【0090】次に、従来例と同様に、オペレータは操作
パネル95のテンキー97で印刷枚数をセットし、再び
スタートキー96を押すと上記試し刷りと同様の動作
で、給紙、印刷および排紙の各動作がセットした印刷枚
数分繰り返して行なわれて、孔版印刷の全動作が終了す
る。
【0091】従って、実施の形態1の動作例1によれ
ば、図13に示すように、最初の1枚目の印刷物を得て
ホームポジションに戻るまでに、印刷ドラムの回転量が
わずか2回転で済み、FPT=T13−T1となる。上
記従来例と比較するために実施例的に言うと、印刷ドラ
ム2の外周の直径を180mm、印刷ドラム2の平均回
転速度を20rpm(回転/分)としたとき、FPT=
T13−T1≒12秒となり、上記従来例と比較してF
PTを約6秒短縮することができる。そして、メイン制
御装置90および操作パネル95の構成の一部等を除く
従来の印刷装置の構成を殆ど変えることなく、FPTを
短縮することができる。また、製版動作中に、印刷用紙
Sをレジストローラ対44まで予め給送しておくことに
より、印刷動作における給紙をする際のレジスト精度の
向上および騒音の低減をも図ることができる。
【0092】図14のタイミングチャートを参照して、
動作例1の特徴的な利点を述べる。図14は、製版済み
のマスタ22を印刷ドラム2の外周面に巻き付け始める
給版動作におけるマスタ巻装開始時間の違いにより、F
PTが異なることを3つの比較例を用いて表すものであ
る。図14において、上段のタイミングチャートは、図
12のタイミングチャートにおける時間T5ないし時間
T7の給版待機状態以降をそのまま示している。上段の
タイミングチャートは、マスタ巻装開始が製版動作終了
時点の時間T8よりもt秒前に行われること、つまり製
版動作中に給版動作がt秒間並行して行われ、印刷動作
の終了が時間T13であることを表している。中段のタ
イミングチャートは、マスタ巻装開始が製版動作終了時
点の時間T8と同時に行われて、印刷動作の終了する時
間が上段のタイミングチャートにおける時間T13より
もさらにt秒遅れた時間T14であることを表してい
る。下段のタイミングチャートは、マスタ巻装開始が製
版動作終了時点の時間T8よりもt’秒後に行われて、
印刷動作の終了する時間が上段のタイミングチャートに
おける時間T13よりもさらにt+t’秒遅れた時間T
14+t’であることを表している。上記3つのマスタ
巻装開始の違いの例により、中段の例では上段の例に対
してFPTがt秒長くなり、下段の例では上段の例に対
してFPTがさらにt+t’秒長くなってしまう。
【0093】従って、動作例1によれば、製版動作中に
給版動作が行われることにより、1枚目の印刷物を短時
間で得ることができ、FPTをさらに短縮することがで
きる利点もある。
【0094】(動作例2)図15および図16を参照し
て、動作例2について動作例1と相違する点を中心に説
明する。動作例2の説明に際し、図4ないし図11の一
部を借りて説明することがある。この動作例2では、オ
ペレータは、画像品質を余り気にせずに、FPTを短縮
することを優先する孔版印刷を行いたいものとする。先
ず、オペレータが孔版印刷装置1の上記電源をオンする
と、操作パネル95における高速1モードランプ99A
が点灯して、高速1モードが初期設定される。次いで、
オペレータがモード選択キー99を1回押すと、高速2
モードランプ99Bが点灯して、高速2モードが設定さ
れる。
【0095】図1、図4ないし図8、図15および図1
6に示すように、タイミングチャートの時間T1から時
間T7までに給紙部40を除いて、排版部50、原稿読
取部70、および製版部20で行われる各操作や各動
作、すなわち印刷ドラム2のホームポジションから給版
位置での停止(給版待機状態に至る動作)および次の
(2回目の)ホームポジションへの回転移動、排版動
作、マスタクランパ4の開閉動作および製版動作は、動
作例1と同様に行われる。すなわち、排版動作の途中
で、印刷ドラム2が、製版動作により作製された製版済
みのマスタ22の先端部を印刷ドラム2に係止する給版
待機状態を占めた時点で、排版動作を一時中断し、製版
済みのマスタ22の先端部が印刷ドラム2に係止された
後、給版動作を行いながら、再度排版動作を行うまでの
時間T7に至るまでの動作は、給紙動作を除いて動作例
1と同様に行われる。
【0096】時間T7ないし時間T8において、動作例
1と同様に製版動作中に給版動作が行われる。時間T7
において、排版動作が再開されるとともに、時間T7な
いし時間T10において、排版動作と並行して給版動作
が行われる。なお、時間T8において、従来例および動
作例1と同様に、製版動作が終了し、この直後の時間T
8ないし時間T9において、カッタ36の作動により製
版済みのマスタ22の後端部が切断される。
【0097】時間T10において、印刷ドラム2が再度
排版位置を占める付近で、印刷ドラム2の外周面上より
前版の使用済みのマスタ22が全て剥離され、使用済み
のマスタ22が全て排版ボックス54内へ廃棄・排版さ
れると、排版動作が終了する。この排版動作終了時点以
降においては、図16に示すように給版動作のみが行わ
れている。
【0098】図16において、印刷ドラム2が給版位置
を占めた付近では、印刷ドラム2への1版分の製版済み
のマスタ22の巻き付けが完了して給版動作が終了す
る。給版動作終了後は、従来例(図24)と同様の動作
順序および時間間隔をもって、給紙動作が時間T13に
おいて開始され、印刷および排紙の各工程が順次行われ
る。すなわち、給版動作終了後に、印刷ドラム2上の製
版済みのマスタ22にインキを供給して印刷画像を印刷
用紙22上に形成する印刷動作を行う。時間T14にお
いて、レジストローラ対44が作動して印刷動作が行わ
れ、時間T15において、レジストローラ対44の作動
が停止されて印刷動作が終了する。一方、時間T15な
いし時間T16において、次版のマスタ22の先端部が
図1に示す製版待機位置を占め、製版待機状態となる。
【0099】次に、従来例と同様に、オペレータは操作
パネル95のテンキー97で印刷枚数をセットし、再び
スタートキー96を押すと上記試し刷りと同様の動作
で、給紙、印刷および排紙の各動作がセットした印刷枚
数分繰り返して行なわれて、孔版印刷の全動作が終了す
る。
【0100】従って、動作例2によれば、図15および
図16に示すように、最初の1枚目の印刷物を得てホー
ムポジションに戻るまでに、印刷ドラムの回転量がわず
か3回転で済み、FPT=T15−T1となる。上記従
来例と比較するために実施例的に言うと、印刷ドラム2
の外周の直径を180mm、印刷ドラム2の平均回転速
度を20rpm(回転/分)としたとき、FPT=T1
5−T1≒15秒となり、上記従来例と比較してFPT
を約3秒短縮することができる。
【0101】(動作例3)図17を参照して、動作例3
について簡単に説明する。この動作例3では、オペレー
タは、画像品質を余り気にせずに、FPTを短縮するこ
とを優先する孔版印刷を行いたいものとする。先ず、オ
ペレータが孔版印刷装置1の上記電源をオンすると、操
作パネル95における高速1モードランプ99Aが点灯
して、高速1モードが初期設定される。次いで、オペレ
ータがモード選択キー99を2回押すと、高速3モード
ランプ99Cが点灯して、高速3モードが設定される。
【0102】動作例3は、図17に示すように、排版動
作が排版動作終了までは低速モードである従来例と同様
に行われ、排版動作終了後には高速1モードを行う動作
例1と同様に、製版動作により作製された製版済みのマ
スタ22を印刷ドラム2の外周面に巻装する給版動作を
行いながら、印刷動作が行われる。動作例3に係るタイ
ミングチャートの提示は、上述したとおり従来例および
動作例から容易に類推することが可能なので省略する。
【0103】従って、動作例3によれば、最初の1枚目
の印刷物を得てホームポジションに戻るまでに、印刷ド
ラムの回転量がわずか3回転で済み、従来例と比較して
FPTを短縮することができる。
【0104】(動作例4)動作例4は低速モードを行う
従来例と同様であり、動作例4について簡単に説明す
る。この動作例4では、オペレータは、FPTを短縮す
ることを余り気にせずに、画像品質を最優先する孔版印
刷を行いたいものとする。先ず、オペレータが孔版印刷
装置1の上記電源をオンすると、操作パネル95におけ
る高速1モードランプ99Aが点灯して、高速1モード
が初期設定される。次いで、オペレータがモード選択キ
ー99を3回押すと、低速モードランプ99Dが点灯し
て、低速モードが設定され、従来例と同様の孔版印刷の
動作が行われる。
【0105】以上述べたように、本実施の形態1によれ
ば、メイン制御装置90および操作パネル95の構成の
一部を除き、従来の孔版印刷装置1000の構成を殆ど
変えることなく、FPTを短縮することができる利点が
ある。また、操作パネル95のモード選択キー99を押
す簡単な操作で、4つの上記モードの何れか一つを目的
および用途等の必要に応じて任意に切り替えて選択する
ことができるので、利便性が高い孔版印刷装置1を提供
することができる。
【0106】(実施の形態2)図18は、本発明に係る
第2の発明の実施の形態(以下、単に「実施の形態2」
という)が適用された孔版印刷装置1Aを示す。この孔
版印刷装置1Aは、本発明の印刷方法を使用することが
可能に構成されている。以下、この孔版印刷装置1Aの
構成について、上述した孔版印刷装置1と相違する点を
中心に述べる。図18では、原稿読取部70等の図示を
省略している。
【0107】孔版印刷装置1Aは、図18に示すよう
に、孔版印刷装置1に対して、排版部50に代えて排版
部50Aを有し、この排版部50Aを、製版部20にお
ける印刷ドラム2の回転方向の上流側に製版部20に近
接して設けたことが主に相違する。孔版印刷装置1A
は、孔版印刷装置1に対しての上記構成上の相違から、
図18において、マスタクランパ4が排版ローラ53の
下方近傍に位置するように印刷ドラム2が占める位置を
排版位置とし、マスタクランパ4が第2搬送ローラ対3
8の下方近傍に位置するように印刷ドラム2が占める位
置を給版位置としている。また、給版位置検知センサ1
4の配置位置は異なるもののセンサの実質的な構成及び
機能は同じであるので、同一符号を用いることとする。
【0108】排版部50Aは、排版部50に対して、レ
イアウト上の都合から上下方向に長い排版ボックス54
に代えて、横長である排版ボックス54Aを有すること
および排版剥離ローラ51と排版ローラ53との上下の
配置状態を逆にしたことのみ相違する。排版駆動部56
は、排版部50および排版部50Aに亘り実質的に共通
なので、同一符号を用いることとする。
【0109】(動作例5)図18ないし図22を参照し
て、実施の形態2の動作例5(実施の形態1の動作例1
ないし4と区別するため動作例5とする)について、実
施の形態1の動作例1と相違する点を中心に簡明に述べ
る。孔版印刷装置1Aの初期状態を図18に示し、同図
において、マスタロール22Aから繰り出されたマスタ
22の先端は第2搬送ローラ対38のにニップ部に挾持
されている製版待機位置を、印刷ドラム2はホームポジ
ションをそれぞれ占めている。動作例1と同様にして、
オペレータが、原稿読取部70の原稿載置台72上に複
数枚の原稿73を載置・セットするとともに、給紙トレ
イ41上に印刷用紙Sが無い場合には印刷用紙Sを補充
・セットする。
【0110】オペレータの上記電源スイッチのオン操作
によって、動作例1と同様の高速1モードが初期設定さ
れていて、次いでオペレータがスタートキー96をオン
すると、図19に示すように、印刷ドラム2がホームポ
ジションから反時計回り方向に排版位置へ回転移動して
同位置に停止される。排版位置におけるマスタクランパ
4の開閉動作、排版部50Aにおける、マスタクランパ
4により係止された前版の使用済みのマスタ22の先端
部分の剥離動作および製版動作は、動作例1と略同様に
行われる。図19ないし図20に示すように、印刷ドラ
ム2が時計回りに回転移動されている間、排版部50A
では排版剥離ローラ51および排版ローラ53の作動に
よる排版動作が継続されており、印刷ドラム2の回転量
に対応した分の使用済みのマスタ22が剥離され、排版
ボックス54Aへ廃棄・排版される。
【0111】次いで、図20に示すように、印刷ドラム
2は給版位置で停止される。印刷ドラム2の停止直後
に、マスタクランパ4が拡開され、印刷ドラム2は給版
待機状態となる。製版部20では、マスタストック手段
31で製版済みのマスタ22に撓みを形成しながらの製
版動作が継続されている。第2搬送ローラ対38が回転
されることにより、製版済みのマスタ22の先端部は、
第2ガイド板29に案内されつつ拡開されたマスタクラ
ンパ4へと搬送される。プラテンモータ27Mの所定ス
テップ数の作動により、製版済みのマスタ22の先端部
がマスタクランパ4へ届いたと判断された時点で、第2
搬送ローラ対38の作動が一時停止される。この第2搬
送ローラ対38の作動の一時停止中に、マスタクランパ
4が閉じられることにより、製版済みのマスタ22の先
端部がマスタクランパ4で係止される。印刷ドラム2が
上記給版待機状態を占めている時点では、排版部50A
における排版駆動部56による排版動作は一時中断され
る。
【0112】一方、製版動作中であって、印刷ドラム2
が給版位置へ回転移動中であるとき、給紙部40では、
動作例1と同様にして印刷用紙Sの先端がレジストロー
ラ対44のニップ部に突き当てされる。そして印刷用紙
Sの先端がレジストローラ対44のニップ部に当接・保
持されるとともに、印刷用紙Sの後端部が給紙ローラ4
2および分離ローラ対43に当接・保持される。
【0113】製版済みのマスタ22の先端部がマスタク
ランパ4で係止されると同時に、図21に示すように、
印刷ドラム2は時計回り方向に回転移動され、動作例1
と同様にして給版動作が行われ、この給版動作と並行同
時的に、排版部50Aで排版動作が行われる。印刷部1
5では、動作例1と同様にして給版動作および排版動作
と並行同時的に、印刷ドラム2がホームポジションを占
める回転移動動作に同期して、給紙動作が開始され、動
作例1と同様の印刷動作および排紙動作が行われてい
く。
【0114】製版動作が進行し、図22に示すように、
プラテンモータ27Mのステップ数により、1版分の製
版済みのマスタ22が製版されたとメイン制御装置90
で判断されると、プラテンローラ27、第1搬送ローラ
対37および吸引ファン34の回転がそれぞれ停止さ
れ、製版動作が終了する。以下、動作例1と同様にし
て、カッタ36の作動により製版済みのマスタ22の後
端が切断される。
【0115】一方、図21ないし図22に示すように、
排版部50Aでは、印刷ドラム2が再度排版位置の手前
近傍に回転移動するまで、排版動作が継続され、印刷ド
ラム2が再度排版位置の手前を占める付近で、印刷ドラ
ム2の外周面上より前版の使用済みのマスタ22が全て
剥離され、排版動作が終了する。この排版動作終了時点
において、印刷部15では印刷動作および排紙動作が上
記したように行われている。
【0116】印刷動作および排紙動作が上記したように
行われ、印刷ドラム2が給版位置を占めた付近では、印
刷ドラム2への1版分の製版済みのマスタ22の巻き付
けが完了して給版動作が終了する。次いで、印刷済みの
印刷用紙Sが排紙トレイ61上に排出されて試し刷り
(版付け印刷)が終了する。この後、印刷ドラム2はホ
ームポジションまで回転移動され、ホームポジションで
停止される。
【0117】印刷動作が終了すると同時に、製版部20
では、動作例1と同様にして、ガイド搬送板33が撓み
形成位置から可動してガイド搬送位置を占める。これと
同時に、プラテンローラ27および第1搬送ローラ対3
7が回転されるとともに、第2搬送ローラ対38が回転
されることによって、カッタ36により切断された次版
のマスタ22の先端部が図22に示す製版待機位置を占
める。これにより、プラテンローラ27、第1搬送ロー
ラ対37および第2搬送ローラ対38の回転がそれぞれ
停止される。
【0118】次に、動作例1と同様に、オペレータは操
作パネル95のテンキー97で印刷枚数をセットし、再
びスタートキー96を押すと上記試し刷りと同様の動作
で、給紙、印刷および排紙の各動作がセットした印刷枚
数分繰り返して行なわれて、孔版印刷の全動作が終了す
る。
【0119】従って、実施の形態2およびその動作例5
によれば、実施の形態1の動作例1と比較して、印刷ド
ラム2の排版位置から給版位置への回転移動に要する距
離が非常に小さくなったので、最初の1枚目の印刷物を
得てホームポジションに戻るまでに、印刷ドラムの回転
量がわずか2回転弱で済み、実施の形態1の動作例1と
比較して、さらにFPTを短縮することができる。ま
た、メイン制御装置90、操作パネル95の一部の構成
等を除くとともに、実施の形態1の排版部50の配置位
置等を変更するだけで、従来の印刷装置の構成を大幅に
変えることなく、FPTを短縮することができる。ま
た、製版動作中に、印刷用紙Sをレジストローラ対44
まで予め給送しておくことにより、印刷動作における給
紙をする際のレジスト精度の向上および騒音の低減をも
図ることができる。
【0120】実施の形態2においては、動作例5のみを
説明したが、実施の形態2においても、実施の形態1の
動作例2ないし4と同様に、高速2モード、高速3モー
ドおよび低速モードを実行することができることはいう
までもない。
【0121】上記実施の形態1および2においては、高
速1モード、高速2モード、高速3モードおよび低速モ
ードを全て実行可能とさせる制御手段90等を具備した
孔版印刷装置1,1Aを示したが、これに限らず、上記
各モードを単独で、あるいは上記各モードを適宜組合わ
せて実行可能に構成した印刷装置であってもよい(課題
を解決する手段参照)。
【0122】上記実施の形態1および2では、各タイミ
ングチャートの説明の簡明化を図るために便宜的に、プ
ラテンローラ27に第1電磁クラッチ27Cを、第2搬
送ローラ対38に第2電磁クラッチ38Cをそれぞれ介
装・配設したが、これに限らず、1つのプラテンモータ
と第2電磁クラッチ38Cとの組合わせで構成すること
も勿論可能である。また、これらに限らず、回転駆動手
段が多くなるが、プラテンローラ27と第2搬送ローラ
対38とを別々の制御用モータで回転させてもよい。
【0123】本発明に係る印刷装置は、上記した孔版印
刷装置1,1Aに限らず、例えば、特開平7−1701
3号公報に示されているような印刷ドラムの外側からイ
ンキを供給する構成のもの、つまり印刷ドラム上のマス
タにインキを供給して、印刷画像を印刷用紙上に形成す
る構成のものであってもよい。
【0124】以上述べたとおり、本発明を特定の発明の
実施の形態や動作例あるいはこれらに包含されている実
施例等について説明したが、本発明の構成は、上述した
実施の形態1および2の動作例1ないし5等に限定され
るものではなく、これらを適宜組合わせて構成してもよ
く、本発明の範囲内において、その必要性および目的・
用途等に応じて種々の発明の実施の形態や実施例を構成
し得ることは当業者ならば明らかである。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、上記構成により、排版動作と給版動作とを
並行同時的に行うことにより、印刷ドラムの回転量を減
らして、FPTを短縮することのできる印刷方法を提供
することができる。
【0126】請求項2記載の発明によれば、上記構成に
より、給版動作と印刷動作とを並行同時的に行うことに
より、FPTを短縮することのできる印刷方法を提供す
ることができる。
【0127】請求項3記載の発明によれば、上記構成に
より、排版動作と給版動作とを並行同時的に行い、か
つ、給版動作と印刷動作とを並行同時的に行うことによ
り、さらにFPTを短縮することのできる印刷方法を提
供することができる。
【0128】請求項4記載の発明によれば、上記各発明
の構成に加えて、製版動作中に給版動作を行うことよ
り、より一層FPTを短縮することのできる印刷方法を
提供することができる。
【0129】請求項5記載の発明によれば、製版動作中
に、印刷用紙を、印刷ドラム上の製版済みのマスタに同
期をとって印刷用紙を給送する用紙搬送同期手段まで予
め給送しておくことにより、印刷動作における給紙をす
る際のレジスト精度の向上および騒音の低減を図ること
のできる印刷方法を提供することができる。
【0130】請求項6記載の発明によれば、各印刷方法
を使用する印刷装置を有することにより、制御装置等を
除く従来の印刷装置の構成を変えることなく、さらにF
PTを短縮することのできる印刷装置を提供することが
できる。
【0131】請求項7記載の発明によれば、排版動作を
行う排版部と製版動作を行う製版部とを具備し、排版部
を、製版部における印刷ドラムの回転方向の上流側に製
版部に近接して設けたことにより、印刷ドラムの回転量
をさらに減らして、より一層FPTを短縮することので
きる印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置に係る実施の形態1が適用さ
れた孔版印刷装置の全体構成を示す正面図である。
【図2】図1における孔版印刷装置の制御構成を示すブ
ロック図である。
【図3】図1における孔版印刷装置の操作パネルの要部
構成を示す平面図である。
【図4】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図
であって、孔版印刷装置の初期状態を示す要部の正面図
である。
【図5】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図
であって、印刷ドラムが排版位置に回転移動する動作状
態を示す要部の正面図である。
【図6】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図
であって、印刷ドラムが排版位置に停止し、製版動作と
並行して排版動作の準備が行われている動作状態を示す
要部の正面図である。
【図7】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図
であって、製版動作と並行して排版動作および給紙動作
の準備が行われている動作状態を示す要部の正面図であ
る。
【図8】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図
であって、排版動作を一時中断し、製版動作と並行して
給版動作の準備が行われている給版待機状態を示す要部
の正面図である。
【図9】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す図
であって、製版動作および排版動作と並行して給版動作
並びにこれらの動作に並行して給紙動作が行われている
動作状態を示す要部の正面図である。
【図10】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す
図であって、給版動作と並行して印刷動作が行われてい
る動作状態を示す要部の正面図である。
【図11】図1における孔版印刷装置の動作例1を表す
図であって、孔版印刷の試し刷り印刷動作を終了し、印
刷ドラムがホームポジションに停止している動作状態を
示す要部の正面図である。
【図12】動作例1のタイミングチャートである。
【図13】動作例1における印刷ドラムの回転移動動作
およびその停止に対応した各動作状態および回転数を説
明するための図である。
【図14】動作例1を補足説明するためのタイミングチ
ャートであって、3種類のマスタ巻装開始タイミングの
相違によるFPTの違いを比較して表すタイミングチャ
ートである。
【図15】動作例2のタイミングチャートである。
【図16】動作例2における印刷ドラムの回転移動動作
およびその停止に対応した各動作状態および回転数を説
明するための図である。
【図17】動作例3における印刷ドラムの回転移動動作
およびその停止に対応した各動作状態および回転数を説
明するための図である。
【図18】本発明の印刷装置に係る実施の形態2が適用
された孔版印刷装置の要部構成を示す正面図である。
【図19】図18における孔版印刷装置の動作例5を表
す図であって、印刷ドラムが排版位置に停止し、製版動
作と並行して排版動作の準備が行われている動作状態を
示す要部の正面図である。
【図20】図18における孔版印刷装置の動作例5を表
す図であって、製版動作と並行して排版動作および給紙
動作の準備が行われている動作状態を示す要部の正面図
である。
【図21】図18における孔版印刷装置の動作例5を表
す図であって、排版動作および給版動作と並行して印刷
動作が行われている動作状態を示す要部の正面図であ
る。
【図22】図18における孔版印刷装置の動作例5を表
す図であって、孔版印刷の試し刷り印刷動作を終了し、
印刷ドラムがホームポジションに停止している動作状態
を示す要部の正面図である。
【図23】従来例でもある動作例4のタイミングチャー
トである。
【図24】従来例でもある動作例4における印刷ドラム
の回転移動動作およびその停止に対応した各動作状態お
よび回転数を説明するための図である。
【符号の説明】
1,1A 印刷装置としての孔版印刷装置 2 印刷ドラム 15 印刷部 16 給版・印刷駆動部 20 製版部 22 マスタ 22A マスタロール 26 サーマルヘッド 27 プラテンローラ 27M プラテンモータ 31 マスタストック手段 39 製版駆動部 40 給紙部 46 給紙駆動部 44 用紙搬送同期手段としてのレジストローラ
対 50,50A 排版部 56 排版駆動部 60 排紙部 67 排紙駆動部 70 原稿読取部 78 原稿読取駆動部 90 メイン制御装置 95 操作パネル 96 スタートキー 99 モード選択キー 99G モード表示ランプ群 S 印刷用紙

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷ドラム上の使用済みのマスタを剥離し
    排版する排版動作と、原稿の画像信号に応じてマスタを
    製版する製版動作とを含む印刷方法において、 上記排版動作の途中で、上記印刷ドラムが上記製版動作
    により作製された製版済みのマスタの先端部を上記印刷
    ドラムに係止する給版待機状態を占めた時点で、上記排
    版動作を一時中断し、上記製版済みのマスタの先端部が
    上記印刷ドラムに係止された後、上記製版済みのマスタ
    を上記印刷ドラムの外周面に巻装する給版動作を行いな
    がら、再度上記排版動作を行い、上記給版動作終了後
    に、上記印刷ドラム上の上記製版済みのマスタにインキ
    を供給して印刷画像を印刷用紙上に形成する印刷動作を
    行うことを特徴とする印刷方法。
  2. 【請求項2】印刷ドラム上の使用済みのマスタを剥離し
    排版する排版動作と、原稿の画像信号に応じてマスタを
    製版する製版動作とを含む印刷方法において、 上記排版動作終了後に、上記製版動作により作製された
    製版済みのマスタを上記印刷ドラムの外周面に巻装する
    給版動作を行いながら、上記印刷ドラム上の上記製版済
    みのマスタにインキを供給して印刷画像を印刷用紙上に
    形成する印刷動作を行うことを特徴とする印刷方法。
  3. 【請求項3】印刷ドラム上の使用済みのマスタを剥離し
    排版する排版動作と、原稿の画像信号に応じてマスタを
    製版する製版動作とを含む印刷方法において、 上記排版動作の途中で、上記印刷ドラムが上記製版動作
    により作製された製版済みのマスタの先端部を上記印刷
    ドラムに係止する給版待機状態を占めた時点で、上記排
    版動作を一時中断し、上記製版済みのマスタの先端部が
    上記印刷ドラムに係止された後、上記製版済みのマスタ
    を上記印刷ドラムの外周面に巻装する給版動作を行いな
    がら、再度上記排版動作を行うと同時に、上記印刷ドラ
    ム上の上記製版済みのマスタにインキを供給して印刷画
    像を印刷用紙上に形成する印刷動作を行うことを特徴と
    する印刷方法。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載の印刷方法にお
    いて、 上記製版動作中に上記給版動作を行うことを特徴とする
    印刷方法。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れか一つに記載の印
    刷方法において、 上記製版動作中に、上記印刷用紙を、上記印刷ドラム上
    の製版済みのマスタに同期をとって上記印刷用紙を給送
    する用紙搬送同期手段まで予め給送しておくことを特徴
    とする印刷方法。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れか一つに記載の印
    刷方法を使用する印刷装置を有することを特徴とする印
    刷装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の印刷装置において、 上記排版動作を行う排版部と、上記製版動作を行う製版
    部とを具備し、 上記排版部を、上記製版部における上記印刷ドラムの回
    転方向の上流側に上記製版部に近接して設けたことを特
    徴とする印刷装置。
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